症例婦人科tokyoct.com/b_shourei/49/case1_kaisetsu_49th.pdf(choriocarcinoma)...
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細胞所見
・高度血性背景
・好酸性で厚みのある細胞質を有する大型異型細胞と
比較的均一な異型細胞の出現→2種類の細胞像
・核は大型で核形不整を呈し、クロマチンは粗顆粒状
に濃染性を示す
・核分裂像を散見する
組織所見
・地図状の壊死および出血を認める
・核小体の目立つ類円形核と淡明な胞体を有する異型
細胞塊を、奇怪な核と好酸性の胞体を有する大型異型
細胞が取り囲む像を認める
・核分裂像を多数認める
・脈管侵襲を認める
・hCG(+),PLAP(+),ER(-),PgR(-)
絨毛癌(1)
・本邦の絨毛癌の発生率は女性10万人に対し0.1以下
・異型性を示す栄養膜細胞の異常増殖からなる悪性腫瘍
・肉眼的に中心部は出血性で、変性・壊死を伴う充実性の
腫瘤を形成する
・原則的に絨毛形態は認めない
・妊娠性と非妊娠性に分かれる
絨毛癌(2)
・症状:易出血性、比較的早期より肺に血行性転移
・検査:hCG測定、画像検査(超音波・MRI・CT)
*hCG参考基準値(mIU/mL)
男性・非妊婦;<0.5
妊娠;1~10万(妊娠8-11週max)
絨毛性疾患;高値
・治療:多剤併用化学療法/寛解率80%前後
絨毛癌 腺扁平上皮癌 低分化腺癌 未分化癌 癌肉腫
背景 血性・壊死 腫瘍性 腫瘍性 腫瘍性 腫瘍性
出現形式シート状集団
+散在性
重積性+
シート状集塊
散在性~重積性
散在性上皮性集塊
+孤立散在性
細胞質 淡明・厚み淡明・厚み(光輝性)
淡明 狭小 淡明
細胞境界 不明瞭 明瞭 明瞭 不明瞭 不明瞭
クロマチン 粗顆粒状繊細
粗顆粒状繊細 細~粗顆粒状
粗顆粒状繊細
細胞所見の比較