理学部案内 2020 science - ehime university · 学の基礎「数理情報」...

2020 SCIENCE 理学部案内 Study Mathematical Sciences Physics Chemistry Biology Earth Sciences

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環境に配慮した植物油インクを使用しています。

国立大学法人 愛媛大学 理学部

〒790-8577 松山市文京町2-5

Te l 089-927-9546

2020

SCIENCEhttp://www.sci.ehime-u.ac.jp/

理学部案内

StudyMathematical SciencesPhysicsChemistryBiologyEarth Sciences

なぜ今、理学が必要なのか。現代を生きる私たちの生活は、

人類の誕生時からは考えられないくらい便利で快適なものです。

その一方で、地球上の生物・自然環境の悪化や災害、

現代社会の急速な発展に起因した諸問題など

数多くの地球規模で取り組むべき課題に直面しています。

私たちは未来をどのように切り拓いていったらよいのでしょうか。

理学は自然の原理を追究する基礎学問分野です。

科学理論そのものに着眼し、

諸問題に対する本質を見抜く理学こそが

根源的な解決策を与えることを世界中が確信しています。

愛媛大学理学部は、我々とともに科学で未来を拓く人材を育てます。

必要なものはあなたの好奇心と創造力です。

数学や理科が好きなあなたの活躍を世界は待っています。

理学部長

Ni/Al2O3-SiO2 Challenge

Physics

CaPd3Ti4O12

Yb4O(OH)9NO3

Mathematics

CaPd3Ti4O12

Experiment

Earth sciences

Biology

Challenge

Biology

vitamin C

Biology

Science

C15H14O6

Research

E=mc2

Au colloid

Science Communications

Experiment

Sm2(OH)5(NO3)·1.5H2O

Physics

Au colloid

Mathematics

Research

H-Asp-Arg-Val-Tyr-Ile-His-Pro-Phe-His-Leu-OH

GTCTGAAACATGATT

tetrabenzoporphyrin

E=mc2

International

Chemistry

Chemistry

(CH2-CH(CONH2))n

Data Sciences

Earth sciences

ScienceCommunications

1 2

なぜ今、理学が必要なのか。現代を生きる私たちの生活は、

人類の誕生時からは考えられないくらい便利で快適なものです。

その一方で、地球上の生物・自然環境の悪化や災害、

現代社会の急速な発展に起因した諸問題など

数多くの地球規模で取り組むべき課題に直面しています。

私たちは未来をどのように切り拓いていったらよいのでしょうか。

理学は自然の原理を追究する基礎学問分野です。

科学理論そのものに着眼し、

諸問題に対する本質を見抜く理学こそが

根源的な解決策を与えることを世界中が確信しています。

愛媛大学理学部は、我々とともに科学で未来を拓く人材を育てます。

必要なものはあなたの好奇心と創造力です。

数学や理科が好きなあなたの活躍を世界は待っています。

理学部長

Ni/Al2O3-SiO2 Challenge

Physics

CaPd3Ti4O12

Yb4O(OH)9NO3

Mathematics

CaPd3Ti4O12

Experiment

Earth sciences

Biology

Challenge

Biology

vitamin C

Biology

Science

C15H14O6

Research

E=mc2

Au colloid

Science Communications

Experiment

Sm2(OH)5(NO3)·1.5H2O

Physics

Au colloid

Mathematics

Research

H-Asp-Arg-Val-Tyr-Ile-His-Pro-Phe-His-Leu-OH

GTCTGAAACATGATT

tetrabenzoporphyrin

E=mc2

International

Chemistry

Chemistry

(CH2-CH(CONH2))n

Data Sciences

Earth sciences

ScienceCommunications

1 2

どうして空は青いの?過 去の 全ての子どもたち

偉大な人は目標を持ち、そうでない人々は願 望を持つ。

ルイ・パスツール

ねぇ、どうしてお魚は水の中で息ができるの?

過 去の 全ての子どもたち

科学者の実 験室の生活は万物に対する闘争です。マリー・キュリー

自分の能力は自分で使ってみなければわからない。

湯 川 秀 樹

私たちは

星の材料で

できている。

カール・セーガン

私は

考えなかった

ただ、

探求した。

ヴィルへルム・レントゲン

我々は

本当に

何も

知らない。

アレクシス・カレル

常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。アル ベルト・アインシュタイン

最も強い者が生き残るのではなく、

最も賢い者が生き延びるでもない。

唯一生き残るのは、

変化できるものである。

チャールズ・ダーウィン

もし私 が価 値ある発 見を

したのであれば、

それは才能ではなく

忍耐強く注 意を払っていたことに

よるものだ。

アイザック・ニュートン

自分 のやりたいことを

一所懸命にやり、

それで人を助けることが

できれば幸せだ。

野口 英世

専門家とは、

非常に狭い分野で、

ありとあらゆる

失敗を重ねてきた

人間のことである。

ニールス・ボーア

自然という偉大な書物は、数学という言語で書かれている。ガリレオ・ガリレイ

(c)Alinari Archives,Florence/amanaimages 無知を恐れるな。偽りの知識を恐れよ。ブレーズ・パスカル

天才とは、

1%のひらめきと

9 9%の努力である。

小さな

疑問からは、

小さな答えしか

得られない。

トーマス・エジソン

ジェームズ・ワトソン

先人の言葉から学ぶ。

理学の力で未来に大きな影響を与えた

偉大な先人たちは、日々どのような探求

をし、どのような信念のもとで研究を

重ねてきたのでしょうか。先人たちの

言葉を読み解けば、考えの深さや知見

の広さにきっと驚かされることでしょう。

3 4

どうして空は青いの?過 去の 全ての子どもたち

偉大な人は目標を持ち、そうでない人々は願 望を持つ。

ルイ・パスツール

ねぇ、どうしてお魚は水の中で息ができるの?

過 去の 全ての子どもたち

科学者の実 験室の生活は万物に対する闘争です。マリー・キュリー

自分の能力は自分で使ってみなければわからない。

湯 川 秀 樹

私たちは

星の材料で

できている。

カール・セーガン

私は

考えなかった

ただ、

探求した。

ヴィルへルム・レントゲン

我々は

本当に

何も

知らない。

アレクシス・カレル

常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。アル ベルト・アインシュタイン

最も強い者が生き残るのではなく、

最も賢い者が生き延びるでもない。

唯一生き残るのは、

変化できるものである。

チャールズ・ダーウィン

もし私 が価 値ある発 見を

したのであれば、

それは才能ではなく

忍耐強く注 意を払っていたことに

よるものだ。

アイザック・ニュートン

自分 のやりたいことを

一所懸命にやり、

それで人を助けることが

できれば幸せだ。

野口 英世

専門家とは、

非常に狭い分野で、

ありとあらゆる

失敗を重ねてきた

人間のことである。

ニールス・ボーア

自然という偉大な書物は、数学という言語で書かれている。ガリレオ・ガリレイ

(c)Alinari Archives,Florence/amanaimages 無知を恐れるな。偽りの知識を恐れよ。ブレーズ・パスカル

天才とは、

1%のひらめきと

9 9%の努力である。

小さな

疑問からは、

小さな答えしか

得られない。

トーマス・エジソン

ジェームズ・ワトソン

先人の言葉から学ぶ。

理学の力で未来に大きな影響を与えた

偉大な先人たちは、日々どのような探求

をし、どのような信念のもとで研究を

重ねてきたのでしょうか。先人たちの

言葉を読み解けば、考えの深さや知見

の広さにきっと驚かされることでしょう。

3 4

こんな学びをしたい。

自然科学の研究で数学を活用したい。数学は自然科学を研究するための言語

とも言えます。 ですから、自然科学研究

のあらゆる場面で数学の知識が活用さ

れると言っても言い過ぎではありません。

理学部では所属コースに関係なく、「数

学の基礎」「数理情報の基礎」などをは

じめとした、数学やデータサイエンスの基

礎科目を選択履修できます。 また、最終

年次の研究では専門分野を越えた研究

室を選び、実験・観測データを最新の

データサイエンスの手法で分析する研究

などを行うこともできます。

昆虫が好き。私たちは様々な生き物とともに暮らしてい

ます。 なかでも、大変身近な生き物である

昆虫には幼いころから関心を持っている

人も多いのではないでしょうか。 昆虫は体

の形も生き方も実に様々です。 生物学

コースでは、昆虫の体のつくりはどのように

なっているのか、そうした形はどのようにで

きてくるのか、そして昆虫が他の動物や植

物とどのように関係して生きているのか、

などの数多くの謎について、様々な視点

から解き明かしていくことが出来ます。

データサイエンスを学びたい。数学・数理情報コースでは、純粋数学はも

ちろん、次世代を支えるデータサイエンスな

どの応用的な数学やプログラミング技術、

時代の先端を行く人工知能(AI)について

も学ぶことができます。 特に、理学部で

データサイエンスを学ぶ利点は、単に解析

方法や技術を知るだけでなく、その数学的

原理まで深く理解できることにあります。 そ

れにより、将来、自ら新しい解析手法を考

案することにつながります。

詳しくは 8・9・12ページへ

できれば留学をしてみたい。愛媛大学は海外135の教育・研究機関

と交流協定を結んでおり、交換留学生の

派遣など、活発な国際交流を行っていま

す。 また、大学独自の留学奨学金制度も

設けています。 理学部でも留学を奨励し

ており、必修科目のない期間を設けるなど

して、卒業時期を遅らせることなく留学で

きるよう配慮しています。 さらに、国際交

流の実践力を磨くための履修プログラム

(科学コミュニケーションプログラム)も用

意し、留学を後押ししています。

詳しくは 17・20ページへ

詳しくは 12・23ページへ

化石を研究したい。

化石とは過去の生物(古生物)の遺骸や

痕跡が地層中に埋まって残ったもので

す。 化石の研究には様々な方面からのア

プローチがありますが、基本的には地学

コースで学ぶ地質学の研究分野に属して

います。 まずは地質学で岩石や地層につ

いての基礎知識を学び、地層中に含まれ

る化石を研究するのが一般的ですが、理

学部の他分野の手法を使って化石の研

究をすることもおもしろいでしょう。

有機化学を究めたい。

錬金術の時代から人類はたくさんの物質

を扱い、その研究はやがて化学として発

展しました。 物質の構造(形)と機能(は

たらき)を分子レベルで理解し、その性質

が何によって決まるのか、どのように化学

反応するのかを解明することは化学を学

ぶ基本です。 とりわけ私たちの身の回り

に溢れている有機化合物には非常にたく

さんの種類があります。 新しい機能や構

造をもつ有機分子を創造し、有機化学を

究めて人類が抱える課題の解決に寄与

していきましょう。

詳しくは 14ページへ

数学や科学の面白さを伝えたい。

今や大学での学びは、専門分野について

研究することだけにとどまりません。社会に

おいては、習得した専門知識や理学全般

に及ぶ基礎知識を活かし、理学の魅力を

地域や世界に伝達する人材が求められて

います。愛媛大学では、そうしたコミュニケー

ション力を実践的に磨くことができます。

詳しくは 15ページへ

詳しくは 16ページへ

相対性理論を理解したい。アインシュタインが確立したことで有名な

理論物理学の代名詞にもなっている相

対性理論は、宇宙での現象や加速器で

の実験など現代物理学を記述するのに

必須のものとなっています。 相対性理論

を理解するためには、力学や電磁気学、

物理数学の知識が不可欠です。 物理学

コースのカリキュラムでは、力学Ⅰ・電磁気

学Ⅰ・物理数学Ⅰなどの物理学の基礎から

相対性理論などの高度な物理学まで段

階的に学ぶことができます。

地球環境問題に興味がある。人間の暮らしが豊かになる一方で、地球

環境問題は多様化・深刻化が進み、我々

人類のみならず地球に住む多くの動物や

植物に大きな影響を与えています。 こうし

た現状を正しく理解し、地球の未来のため

に何が出来るのかを考える事はとても重

要です。 環境に関する課題への取組の

ひとつである環境科学によるアプローチ

では、化学、生物学、地学、物理学の各分

野の手法を駆使した分野横断的研究が

行われています。

詳しくは 18・23・29・30ページへ

詳しくは 18・23・30ページへ

詳しくは 13ページへ

詳しくは 17ページへ

最先端の自然科学研究に挑戦したい。

愛媛大学は、世界をリードする最先端研

究を推進しています。 理学系に関連する

分野では、海洋環境問題を多様な視点

から研究する沿岸環境科学研究セン

ター、地球をはじめ惑星内部の解明を目

指す地 球 深 部ダイナミクス研 究セン

ター、宇宙の構造や天体現象の理解を

推進する宇宙進化研究センターなどの

研究センターが理学部と連携して教育・

研究を行っています。 我こそは、と思うみ

なさんは、課題挑戦プログラムにチャレン

ジしてはどうでしょうか。

5 6

こんな学びをしたい。

自然科学の研究で数学を活用したい。数学は自然科学を研究するための言語

とも言えます。 ですから、自然科学研究

のあらゆる場面で数学の知識が活用さ

れると言っても言い過ぎではありません。

理学部では所属コースに関係なく、「数

学の基礎」「数理情報の基礎」などをは

じめとした、数学やデータサイエンスの基

礎科目を選択履修できます。 また、最終

年次の研究では専門分野を越えた研究

室を選び、実験・観測データを最新の

データサイエンスの手法で分析する研究

などを行うこともできます。

昆虫が好き。私たちは様々な生き物とともに暮らしてい

ます。 なかでも、大変身近な生き物である

昆虫には幼いころから関心を持っている

人も多いのではないでしょうか。 昆虫は体

の形も生き方も実に様々です。 生物学

コースでは、昆虫の体のつくりはどのように

なっているのか、そうした形はどのようにで

きてくるのか、そして昆虫が他の動物や植

物とどのように関係して生きているのか、

などの数多くの謎について、様々な視点

から解き明かしていくことが出来ます。

データサイエンスを学びたい。数学・数理情報コースでは、純粋数学はも

ちろん、次世代を支えるデータサイエンスな

どの応用的な数学やプログラミング技術、

時代の先端を行く人工知能(AI)について

も学ぶことができます。 特に、理学部で

データサイエンスを学ぶ利点は、単に解析

方法や技術を知るだけでなく、その数学的

原理まで深く理解できることにあります。 そ

れにより、将来、自ら新しい解析手法を考

案することにつながります。

詳しくは 8・9・12ページへ

できれば留学をしてみたい。愛媛大学は海外135の教育・研究機関

と交流協定を結んでおり、交換留学生の

派遣など、活発な国際交流を行っていま

す。 また、大学独自の留学奨学金制度も

設けています。 理学部でも留学を奨励し

ており、必修科目のない期間を設けるなど

して、卒業時期を遅らせることなく留学で

きるよう配慮しています。 さらに、国際交

流の実践力を磨くための履修プログラム

(科学コミュニケーションプログラム)も用

意し、留学を後押ししています。

詳しくは 17・20ページへ

詳しくは 12・23ページへ

化石を研究したい。

化石とは過去の生物(古生物)の遺骸や

痕跡が地層中に埋まって残ったもので

す。 化石の研究には様々な方面からのア

プローチがありますが、基本的には地学

コースで学ぶ地質学の研究分野に属して

います。 まずは地質学で岩石や地層につ

いての基礎知識を学び、地層中に含まれ

る化石を研究するのが一般的ですが、理

学部の他分野の手法を使って化石の研

究をすることもおもしろいでしょう。

有機化学を究めたい。

錬金術の時代から人類はたくさんの物質

を扱い、その研究はやがて化学として発

展しました。 物質の構造(形)と機能(は

たらき)を分子レベルで理解し、その性質

が何によって決まるのか、どのように化学

反応するのかを解明することは化学を学

ぶ基本です。 とりわけ私たちの身の回り

に溢れている有機化合物には非常にたく

さんの種類があります。 新しい機能や構

造をもつ有機分子を創造し、有機化学を

究めて人類が抱える課題の解決に寄与

していきましょう。

詳しくは 14ページへ

数学や科学の面白さを伝えたい。

今や大学での学びは、専門分野について

研究することだけにとどまりません。社会に

おいては、習得した専門知識や理学全般

に及ぶ基礎知識を活かし、理学の魅力を

地域や世界に伝達する人材が求められて

います。愛媛大学では、そうしたコミュニケー

ション力を実践的に磨くことができます。

詳しくは 15ページへ

詳しくは 16ページへ

相対性理論を理解したい。アインシュタインが確立したことで有名な

理論物理学の代名詞にもなっている相

対性理論は、宇宙での現象や加速器で

の実験など現代物理学を記述するのに

必須のものとなっています。 相対性理論

を理解するためには、力学や電磁気学、

物理数学の知識が不可欠です。 物理学

コースのカリキュラムでは、力学Ⅰ・電磁気

学Ⅰ・物理数学Ⅰなどの物理学の基礎から

相対性理論などの高度な物理学まで段

階的に学ぶことができます。

地球環境問題に興味がある。人間の暮らしが豊かになる一方で、地球

環境問題は多様化・深刻化が進み、我々

人類のみならず地球に住む多くの動物や

植物に大きな影響を与えています。 こうし

た現状を正しく理解し、地球の未来のため

に何が出来るのかを考える事はとても重

要です。 環境に関する課題への取組の

ひとつである環境科学によるアプローチ

では、化学、生物学、地学、物理学の各分

野の手法を駆使した分野横断的研究が

行われています。

詳しくは 18・23・29・30ページへ

詳しくは 18・23・30ページへ

詳しくは 13ページへ

詳しくは 17ページへ

最先端の自然科学研究に挑戦したい。

愛媛大学は、世界をリードする最先端研

究を推進しています。 理学系に関連する

分野では、海洋環境問題を多様な視点

から研究する沿岸環境科学研究セン

ター、地球をはじめ惑星内部の解明を目

指す地 球 深 部ダイナミクス研 究セン

ター、宇宙の構造や天体現象の理解を

推進する宇宙進化研究センターなどの

研究センターが理学部と連携して教育・

研究を行っています。 我こそは、と思うみ

なさんは、課題挑戦プログラムにチャレン

ジしてはどうでしょうか。

5 6

分野横断機能とキャリア形成機能を強化した1学科による教育体制

[ 理学部理学科の教育体制 ]

数学・数理情報コース

[ 想定される専門的な就職先・進路 ]

[ 想定される専門的な就職先・進路 ]

[ 想定される専門的な就職先・進路 ]

標準プログラム

科学コミュニケーションプログラム

宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム

MathematicalSciences

物理学コース 化学コース 生物学コース 地学コース

Physics Chemistry Biology Earth Sciences

◎ 1学科教育ならではの基礎学力の確立と科学に対する俯瞰力の涵養

◎ 5つの理学基幹分野に対応する教育コースによる体系的な専門性と基盤スキルの獲得

◎ 卒業後の進路を見据えた3つの履修プログラムによる多様なキャリアパス形成

◎ カリキュラムの柔軟性とコースとプログラムの組合せで「科学で未来を拓く。」

1学科5教育コース3履修プログラムの

いいところ

情報通信業統計コンサルタント金融業数学教員大学院進学 など

情報通信業製造業

(機械・電子関係)理科教員大学院進学 など

製造業(化学関係)化学系総合職分析サービス業理科教員大学院進学など

製造業(食品・農業関係)環境コンサルタント理科教員大学院進学 など

地質・建設コンサルタント学芸員理科教員大学院進学 など

マスコミ関係、学術・教育サービス、中学・高校教員、学芸員、ジオパーク専門員、一般職公務員、地域における各種民間企業、など

精密機器製造業、超高圧機器製造メーカー、エネルギー・宇宙開発・生態・環境分析等に関する企業や公共機関などの技術開発職、専門職公務員、研究職、大学院進学、など

各コースの専門知識と基盤的スキルを基礎に、広く社会で活躍

各コースの専門性および宇宙・地球・環境分野の科学的専門知識を活かして活躍

3 PROGRAMS5 COURSES

nswer :

理学科の教育にはどんな特徴がありますか?

責任感に裏付けられた地に足をつけた人間性と、急速な社会環境の

変化や多様な課題に柔軟に対応できる知性を備え、様々な人 と々協働

しながら主体的に行動し貢献する意志を持つ、自然科学の素養を持っ

た理系人材」を社会に輩出することを目指しています。

愛媛大学理学部は、1学科5教育コース3履修プログラムの柔軟なカリ

キュラムが特徴です。学生一人ひとりのキャリアビジョンに沿った学びを

通して、「理学の体系的学識に由来する知性」「科学に根差した汎用

能力」「高い教養に基づく豊かな人間性」を育成します。また、「倫理観・

おいて学びます。また、学生が研究活動を通じて主体的に学修する最

終年次のリサーチ科目は「理学部共通課題科目」として設置されている

ため、教育コースや履修プログラムの制約を受けずに研究分野(課題)

を選択し分野横断型の研究をすることもできます。

1学科による教育体制では、理学部としての教育理念を明確化すると

ともに、多様な学修の目的に対応できる柔軟性を確保しています。例え

ば、理学部としての教育において重要な基盤をなす、理学分野を学ぶ

上での基礎学力や科学に対する俯瞰力は「理学部共通基礎科目」に

uestion :

A

Q

一人ひとりのキャリアビジョンに沿った

理学分野の学びができる

柔軟なカリキュラムに特徴があります。

8

Faculty of Science

3 PROGRAMS5 COURSES

01

1学科5教育コース3履修プログラム

分野横断機能とキャリア形成機能を強化した1学科による教育体制

[ 理学部理学科の教育体制 ]

数学・数理情報コース

[ 想定される専門的な就職先・進路 ]

[ 想定される専門的な就職先・進路 ]

[ 想定される専門的な就職先・進路 ]

標準プログラム

科学コミュニケーションプログラム

宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム

MathematicalSciences

物理学コース 化学コース 生物学コース 地学コース

Physics Chemistry Biology Earth Sciences

◎ 1学科教育ならではの基礎学力の確立と科学に対する俯瞰力の涵養

◎ 5つの理学基幹分野に対応する教育コースによる体系的な専門性と基盤スキルの獲得

◎ 卒業後の進路を見据えた3つの履修プログラムによる多様なキャリアパス形成

◎ カリキュラムの柔軟性とコースとプログラムの組合せで「科学で未来を拓く。」

1学科5教育コース3履修プログラムの

いいところ

情報通信業統計コンサルタント金融業数学教員大学院進学 など

情報通信業製造業

(機械・電子関係)理科教員大学院進学 など

製造業(化学関係)化学系総合職分析サービス業理科教員大学院進学など

製造業(食品・農業関係)環境コンサルタント理科教員大学院進学 など

地質・建設コンサルタント学芸員理科教員大学院進学 など

マスコミ関係、学術・教育サービス、中学・高校教員、学芸員、ジオパーク専門員、一般職公務員、地域における各種民間企業、など

精密機器製造業、超高圧機器製造メーカー、エネルギー・宇宙開発・生態・環境分析等に関する企業や公共機関などの技術開発職、専門職公務員、研究職、大学院進学、など

各コースの専門知識と基盤的スキルを基礎に、広く社会で活躍

各コースの専門性および宇宙・地球・環境分野の科学的専門知識を活かして活躍

3 PROGRAMS5 COURSES

nswer :

理学科の教育にはどんな特徴がありますか?

責任感に裏付けられた地に足をつけた人間性と、急速な社会環境の

変化や多様な課題に柔軟に対応できる知性を備え、様々な人 と々協働

しながら主体的に行動し貢献する意志を持つ、自然科学の素養を持っ

た理系人材」を社会に輩出することを目指しています。

愛媛大学理学部は、1学科5教育コース3履修プログラムの柔軟なカリ

キュラムが特徴です。学生一人ひとりのキャリアビジョンに沿った学びを

通して、「理学の体系的学識に由来する知性」「科学に根差した汎用

能力」「高い教養に基づく豊かな人間性」を育成します。また、「倫理観・

おいて学びます。また、学生が研究活動を通じて主体的に学修する最

終年次のリサーチ科目は「理学部共通課題科目」として設置されている

ため、教育コースや履修プログラムの制約を受けずに研究分野(課題)

を選択し分野横断型の研究をすることもできます。

1学科による教育体制では、理学部としての教育理念を明確化すると

ともに、多様な学修の目的に対応できる柔軟性を確保しています。例え

ば、理学部としての教育において重要な基盤をなす、理学分野を学ぶ

上での基礎学力や科学に対する俯瞰力は「理学部共通基礎科目」に

uestion :

A

Q

一人ひとりのキャリアビジョンに沿った

理学分野の学びができる

柔軟なカリキュラムに特徴があります。

8

Faculty of Science

3 PROGRAMS5 COURSES

01

1学科5教育コース3履修プログラム

5つの教育コースではどんな学びができるのか教えてください。

は2年進級時ですが、教育コースごとの定員は設けられていないため、

自分の希望する教育コースを選択することができます。また、他の教育

コースの専門科目を自由に履修できるため、自分の所属するコースで専

門性を究めるだけでなく、分野横断的な学びによって理学全般の幅広

い知識を獲得することも可能です。

数学・数理情報、物理学、化学、生物学、地学の5つの専門分野は、理

学の基幹分野としてそれぞれに体系的な学問として確立されています。

愛媛大学理学部においては、これら基幹分野に対応した5つの教育

コースカリキュラムにより、それぞれの理学専門分野の基礎学問として

の体系性と基盤的なスキルが修得できます。教育コースへ所属するの

uestion :

nswer :A

Q

それぞれの専門分野の理論に基づいた学修内容と

修得できるスキルを明確にしたカリキュラムがあり、

自分の希望する分野の学びができます。

詳細は各教育コースのページをチェックしてください。

次のような資質をもつ人材を育成することを目標としています。

理学全般にわたる基盤的な学力と、人文科学・

社会科学などの一般教養、日本語・英語の読解

力・表現力、情報リテラシー・コミュニケーション

能力などの汎用能力を修得し、それらを活用する

ことができる。

広い教養・基礎学力と汎用的能力

科学の体系的基礎学識と基盤技能を修得し、それ

らを活用して、調査・研究を通じた課題の発見・提

示や解決を科学的思考のもとで行い、その過程や

結果を他者に説明することができる。国内外の文

献を調査し必要な情報を収集し理解できる。

科学の体系的基礎学識・技能・科学的思考力

修得した科学的センスと高い教養に基づく価値

観・倫理観・責任感のもと、様々な人 と々能動的に

関わり協働することができる。自己啓発・自己研鑽

を継続する努力ができる。

協働する姿勢・能力

ディプロマ・ポリシー [ 学位授与の基本方針 ]Diploma Policy

それぞれの履修プログラムにおけるキャリアビジョンCareer Vision

詳しくは 11ページ~

理学に関する幅広い知識と選択した教育コース

の専門知識・基盤スキルを活かして、情報通信、

製造、小売・卸売、金融・保険、流通、教育関係、

公共機関などの総合職、技術職などの様々な分

野で活躍する。

標準プログラム

理学専門知識の活用力で地域の産業や教育の

振興に積極的に取り組む理系人材として、学

術・教育サービス、教員、学芸員、地域における

各種民間企業などで活躍する。

科学コミュニケーションプログラム

当該専門分野の研究力に基づいて技術開発や

研究を推進し社会の発展に貢献する人材とし

て、研究職、情報通信、製造、環境・エネルギー、

公共機関などの技術開発職などで活躍する。

宇宙・地球・環境課題挑戦プログラム

詳細は各プログラムのページをチェックしてください。 詳しくは 17・18ページ

nswer :

履修プログラムとはなんですか?

プログラム、宇宙・地球・環境課題挑戦プログラム)を設けています。

理学専門分野の体系性を獲得する教育コースと、学生一人ひとりの

描くキャリアパスに応じた3つの履修プログラムを組み合わせた学修

で、多様化する社会のニーズにも応え、「科学で未来を拓く」人材とし

ての活躍を支援します。

理学部における教育内容は基礎的・基盤的であるため、大学で学ん

だ内容を社会でどう活かしていくかといった、卒業後のビジョンを明確

化にすることが切望されています。愛媛大学理学部では、こうしたニー

ズに応えることができる仕組みとして、学生が希望するキャリアパスに

応じた3つの履修プログラム(標準プログラム、科学コミュニケーション

uestion :

A

Q

自身の描く将来像に沿って、

理学部で学んだ専門知識を社会でどう活かすかという

卒業後のビジョンを支援するプログラムです。

Faculty of Science

3 PROGRAMS5 COURSES

03

Faculty of Science

3 PROGRAMS5 COURSES

02

DPに関する詳しい内容は

愛媛大学のホームページへ

109

5つの教育コースではどんな学びができるのか教えてください。

は2年進級時ですが、教育コースごとの定員は設けられていないため、

自分の希望する教育コースを選択することができます。また、他の教育

コースの専門科目を自由に履修できるため、自分の所属するコースで専

門性を究めるだけでなく、分野横断的な学びによって理学全般の幅広

い知識を獲得することも可能です。

数学・数理情報、物理学、化学、生物学、地学の5つの専門分野は、理

学の基幹分野としてそれぞれに体系的な学問として確立されています。

愛媛大学理学部においては、これら基幹分野に対応した5つの教育

コースカリキュラムにより、それぞれの理学専門分野の基礎学問として

の体系性と基盤的なスキルが修得できます。教育コースへ所属するの

uestion :

nswer :A

Q

それぞれの専門分野の理論に基づいた学修内容と

修得できるスキルを明確にしたカリキュラムがあり、

自分の希望する分野の学びができます。

詳細は各教育コースのページをチェックしてください。

次のような資質をもつ人材を育成することを目標としています。

理学全般にわたる基盤的な学力と、人文科学・

社会科学などの一般教養、日本語・英語の読解

力・表現力、情報リテラシー・コミュニケーション

能力などの汎用能力を修得し、それらを活用する

ことができる。

広い教養・基礎学力と汎用的能力

科学の体系的基礎学識と基盤技能を修得し、それ

らを活用して、調査・研究を通じた課題の発見・提

示や解決を科学的思考のもとで行い、その過程や

結果を他者に説明することができる。国内外の文

献を調査し必要な情報を収集し理解できる。

科学の体系的基礎学識・技能・科学的思考力

修得した科学的センスと高い教養に基づく価値

観・倫理観・責任感のもと、様々な人 と々能動的に

関わり協働することができる。自己啓発・自己研鑽

を継続する努力ができる。

協働する姿勢・能力

ディプロマ・ポリシー [ 学位授与の基本方針 ]Diploma Policy

それぞれの履修プログラムにおけるキャリアビジョンCareer Vision

詳しくは 11ページ~

理学に関する幅広い知識と選択した教育コース

の専門知識・基盤スキルを活かして、情報通信、

製造、小売・卸売、金融・保険、流通、教育関係、

公共機関などの総合職、技術職などの様々な分

野で活躍する。

標準プログラム

理学専門知識の活用力で地域の産業や教育の

振興に積極的に取り組む理系人材として、学

術・教育サービス、教員、学芸員、地域における

各種民間企業などで活躍する。

科学コミュニケーションプログラム

当該専門分野の研究力に基づいて技術開発や

研究を推進し社会の発展に貢献する人材とし

て、研究職、情報通信、製造、環境・エネルギー、

公共機関などの技術開発職などで活躍する。

宇宙・地球・環境課題挑戦プログラム

詳細は各プログラムのページをチェックしてください。 詳しくは 17・18ページ

nswer :

履修プログラムとはなんですか?

プログラム、宇宙・地球・環境課題挑戦プログラム)を設けています。

理学専門分野の体系性を獲得する教育コースと、学生一人ひとりの

描くキャリアパスに応じた3つの履修プログラムを組み合わせた学修

で、多様化する社会のニーズにも応え、「科学で未来を拓く」人材とし

ての活躍を支援します。

理学部における教育内容は基礎的・基盤的であるため、大学で学ん

だ内容を社会でどう活かしていくかといった、卒業後のビジョンを明確

化にすることが切望されています。愛媛大学理学部では、こうしたニー

ズに応えることができる仕組みとして、学生が希望するキャリアパスに

応じた3つの履修プログラム(標準プログラム、科学コミュニケーション

uestion :

A

Q

自身の描く将来像に沿って、

理学部で学んだ専門知識を社会でどう活かすかという

卒業後のビジョンを支援するプログラムです。

Faculty of Science

3 PROGRAMS5 COURSES

03

Faculty of Science

3 PROGRAMS5 COURSES

02

DPに関する詳しい内容は

愛媛大学のホームページへ

109

「考えること」と呼ばれる

学問を手に、

数理科学の世界を

切り拓く。

数学は、それ自身に内在する現象を探究する理論として、また、数学以外の諸分野の基礎付けを

与える基礎科学として、あるいは、応用のための高度なツールとして発展してきました。特に、現代

は情報科学の著しい発展の最中にあり、これを数学的に正しく活用し、更に発展させていくことが

重要です。また、現代社会において高度な数学の活用・発展の期待も高いものとなっています。

数学・数理情報コースは、数学および情報科学の活用・発展の一翼を担うことで社会に貢献で

きる人材の育成を目的として、数学の広範な理論体系の基礎および情報科学の基本的知識・

技能を教育するとともに、専門分野の枠を超えて協働できる能力を養う教育を行います。

「数学・数理情報」「物理学」「化学」「生物学」「地学」は、理学における

基幹分野です。それぞれの基幹分野がどのような特徴や考えを持った

学問で、どのような教育を受けることができるのか、また、各基幹分野に

おける主な研究分野や研究対象などについて紹介します。

代数学

等式が織りなす精緻で深い理論 図形の包括的な研究

幾何学・位相数学

解析学・確率論

世の中の現象の解析に役立つ解析学 情報化社会を支える先進分野

応用数学・情報数理学

数の代わりに文字を用い、その記号的な操作・変換によって等式の仕組

みを探求することを起源とする数学の一分野が代数学です。研究対象は

いくつかの公理により定義された様々な

代数系が主ですが、現代数学においては

数学全般を学ぶ上で必要な共通言語を

提供するという使命もあり、応用範囲が

拡大し重要性が増してきています。

主な研究分野

対称群の既約表現を記述するヤング図形

解析学は関数の性質などを調べる分野で、微分方程式論や確率論が

含まれます。微分方程式は、世の中の現象を記述・解析するための道具

です。熱の伝わり方を記述する熱方程

式、天気予報に利用されるナビエ・ストー

クス方程式などがあります。一方、確率論

は、偶然性の測定を目的とした分野です。

統計や金融、保険などに利用されます。ドイツ紙幣にも描かれていたガウス分布

実社会で活用可能な数理的手法の開発を行っています。コンピュータは

計算が得意ですが、自力でできるのは簡単な計算だけで、しかも、結果に

は誤差が付き物です。このため、誤差を小

さくする処理は、私たち人間が考えます。

画像や地震波などのデータ解析や、複数

のコンピュータで役割分担して計算する

場合にも、それを支えるのは数学です。 数理的に解析された地震波

図形や空間が研究対象です。三角形や曲線・曲面のような素朴な意

味での図形ばかりでなく、一見図形とは無関係そうな対象(代数方程

式・微分方程式・行列…)も、図形や空

間として扱える場合があるため、他の数

学分野との交流が盛んです。また、物理

や生物など自然科学分野と関わりが深

く、より一層の発展が期待されています。 メビウスの帯

Mathematical Sciences

数学・数理情報コース

教育コース紹介

5 COURSESMathematical SciencesPhysicsChemistryBiologyEarth Sciences

11 12

「考えること」と呼ばれる

学問を手に、

数理科学の世界を

切り拓く。

数学は、それ自身に内在する現象を探究する理論として、また、数学以外の諸分野の基礎付けを

与える基礎科学として、あるいは、応用のための高度なツールとして発展してきました。特に、現代

は情報科学の著しい発展の最中にあり、これを数学的に正しく活用し、更に発展させていくことが

重要です。また、現代社会において高度な数学の活用・発展の期待も高いものとなっています。

数学・数理情報コースは、数学および情報科学の活用・発展の一翼を担うことで社会に貢献で

きる人材の育成を目的として、数学の広範な理論体系の基礎および情報科学の基本的知識・

技能を教育するとともに、専門分野の枠を超えて協働できる能力を養う教育を行います。

「数学・数理情報」「物理学」「化学」「生物学」「地学」は、理学における

基幹分野です。それぞれの基幹分野がどのような特徴や考えを持った

学問で、どのような教育を受けることができるのか、また、各基幹分野に

おける主な研究分野や研究対象などについて紹介します。

代数学

等式が織りなす精緻で深い理論 図形の包括的な研究

幾何学・位相数学

解析学・確率論

世の中の現象の解析に役立つ解析学 情報化社会を支える先進分野

応用数学・情報数理学

数の代わりに文字を用い、その記号的な操作・変換によって等式の仕組

みを探求することを起源とする数学の一分野が代数学です。研究対象は

いくつかの公理により定義された様々な

代数系が主ですが、現代数学においては

数学全般を学ぶ上で必要な共通言語を

提供するという使命もあり、応用範囲が

拡大し重要性が増してきています。

主な研究分野

対称群の既約表現を記述するヤング図形

解析学は関数の性質などを調べる分野で、微分方程式論や確率論が

含まれます。微分方程式は、世の中の現象を記述・解析するための道具

です。熱の伝わり方を記述する熱方程

式、天気予報に利用されるナビエ・ストー

クス方程式などがあります。一方、確率論

は、偶然性の測定を目的とした分野です。

統計や金融、保険などに利用されます。ドイツ紙幣にも描かれていたガウス分布

実社会で活用可能な数理的手法の開発を行っています。コンピュータは

計算が得意ですが、自力でできるのは簡単な計算だけで、しかも、結果に

は誤差が付き物です。このため、誤差を小

さくする処理は、私たち人間が考えます。

画像や地震波などのデータ解析や、複数

のコンピュータで役割分担して計算する

場合にも、それを支えるのは数学です。 数理的に解析された地震波

図形や空間が研究対象です。三角形や曲線・曲面のような素朴な意

味での図形ばかりでなく、一見図形とは無関係そうな対象(代数方程

式・微分方程式・行列…)も、図形や空

間として扱える場合があるため、他の数

学分野との交流が盛んです。また、物理

や生物など自然科学分野と関わりが深

く、より一層の発展が期待されています。 メビウスの帯

Mathematical Sciences

数学・数理情報コース

教育コース紹介

5 COURSESMathematical SciencesPhysicsChemistryBiologyEarth Sciences

11 12

固体物性化学・反応化学系

新機能を見据えた材料設計 生命機能を支える生体分子科学

分析化学・生物化学系

有機合成・物質化学系

新しい素材と機能を創る有機化学

有機合成を通じて新しい機能を創出したり、新奇な構造や機能をもった化合物を見いだしたりするこ

とを目標に、共役拡張分子の光・電子機能開発、機能性有機色素の開発、含硫黄複素環化合物

の合成と機能評価、海洋生物由来の生理活性物質の探索などについて研究しています。

無機化学分野では細孔や表面の構造を制御した触媒を合成し、新規

触媒の開発や活性向上に。物理化学分野では、未知の分子結晶の伝

導性や磁性を開拓し、その機構を解明することに取り組んでいます。

レーザーや高輝度X線などを使った最先端の

分析技術を用いて物質・分子の構造と化学

反応性・発光特性などの性質との関係を調

べ、食品添加物・化粧品の素材や半導体、

分子センサーなどの新しい機能性物質の開

発に役立つための研究を行っています。

核酸やタンパク質の分析および新しい分析手法の開発により、発癌・

神経変性などの生命現象を解明しています。また、光合成によりエネル

ギーを得るしくみの解明や、人工の機能性生体分子・生命システムの

創製に取り組んでいます。電子が主役、物質の化学反応と機能性

有害物質の環境汚染と生態リスクを化学で解明

生物蓄積性の有害物質に注目し、分析法の

開発、環境・生態系汚染の実態解明、広域

分布の特徴と環境動態解析、汚染の過去

復元と将来予測、、リスク評価などの研究を

地域的・地球的視点で展開しています。

新たに合成された赤色色素

多孔体の電子顕微鏡写真食物網を介した有害物質の生物濃縮

合成された色素と吸収スペクトル

主な研究分野

Chemistry

化学コース

物質的世界観を

身につけ、

人類の課題に

挑戦する。

化学は、物質の構造・性質・変化を原子・分子レベルで扱う科学です。近代以降の物質の理解

と技術の進展に伴って開発された新物質・新機能が生活を豊かにし、文明を支えています。今

日、医療・製薬、地球の構造・物質循環やエネルギー問題にわたる領域まで、化学の役割は広く

かつ重大です。社会において「化学」のニーズが絶えることはなく、専門知識・実験技能、化学物

質の取扱・安全に関するスキルが必要とされています。化学コースでは、体系的な講義・実験・課

題カリキュラムを通して、化学の標準知識・技能、課題に対する理解力・探究力・応用力、および

表現力・コミュニケーション力を培い、様 な々分野で活躍できる能力を身につけることができます。

物質の根源から

宇宙の成り立ちまで、

本質を理解する。

物理学は自然の本質を論理的に理解しようとする学問であり特に20世紀以降目覚しい発展を遂げて、自然

の仕組みを解明してきました。その応用は技術の発達を促進し、現代文明に多大な貢献をしています。科学

技術において、新物質の発明、情報処理装置や通信手段の開発、宇宙探査などの諸分野でこの21世紀

も引き続き先導的な役割を果たしていくでしょう。物理学コースでは、物質の根源である素粒子から、それから

構成される物質のさまざまな性質およびその応用、さらに宇宙の諸現象の理解を目標にした教育・研究を

行っています。教育面では特に、「高校との接続、基礎の着実な積み上げ」、「柔軟な応用力」をモットーにし

ています。また、宇宙進化研究センターとのタイアップで天文学教育も充実しています。

理論物理学

理論計算で解き明かす自然の不思議 実験から創る物理学のフロンティア

物性物理学

宇宙物理学

物理学で明らかにする宇宙の進化

宇宙物理学グループは、宇宙が誕生し現在の姿へと進化してきた過

程を理解することを目指しています。ハワイの「すばる」望遠鏡や、「すざ

く」「ひので」といった人工衛星で得られた最新のデータを使って、宇宙

の構造、銀河やブラックホールから身近な太陽までを研究対象にして

います。またコンピュータシミュレーションを使った宇宙空間の研究や、

次世代観測装置の開発も行っています。

素粒子論と物性理論の研究グループから構成されます。前者の目的

は1fm(10-15m)という、想像を絶するミクロの世界での物理法則を探る

ことです。こうした世界では粒子の生成や消滅が頻繁に起きており、

「真空」の概念も見直す必要があるのです。一方、極めて多数(1023

個)のこうした粒子の集合体である物質の織り成す、マクロの世界での

物理法則を探ることが後者の目的です。対象となる現象は、例えば、超

伝導、蛋白質分子の折りたたみから、一見、物質とは無関係な交通流

というようなものまで、多岐に渡ります。

原子やイオンがばらばらの状態にあるプラズマ状態から、ある程度の数

の原子が集合して特異な性質を示すナノマテリアル、さらに多くの原

子・分子が凝集した固体結晶/アモル

ファス物質に至るまでの種々の「もの」を

作製し、その表面、内部で起こる不思議

な物理現象の解明を目的として研究を

続けています。また、その成果を基にして

機能性材料の開発を目指しています。

大銀河に壊される矮小銀河 太陽大気中の磁場のシミュレーション

主な研究分野

水中で発生させたプラズマ

Physics

物理学コース

13 14

固体物性化学・反応化学系

新機能を見据えた材料設計 生命機能を支える生体分子科学

分析化学・生物化学系

有機合成・物質化学系

新しい素材と機能を創る有機化学

有機合成を通じて新しい機能を創出したり、新奇な構造や機能をもった化合物を見いだしたりするこ

とを目標に、共役拡張分子の光・電子機能開発、機能性有機色素の開発、含硫黄複素環化合物

の合成と機能評価、海洋生物由来の生理活性物質の探索などについて研究しています。

無機化学分野では細孔や表面の構造を制御した触媒を合成し、新規

触媒の開発や活性向上に。物理化学分野では、未知の分子結晶の伝

導性や磁性を開拓し、その機構を解明することに取り組んでいます。

レーザーや高輝度X線などを使った最先端の

分析技術を用いて物質・分子の構造と化学

反応性・発光特性などの性質との関係を調

べ、食品添加物・化粧品の素材や半導体、

分子センサーなどの新しい機能性物質の開

発に役立つための研究を行っています。

核酸やタンパク質の分析および新しい分析手法の開発により、発癌・

神経変性などの生命現象を解明しています。また、光合成によりエネル

ギーを得るしくみの解明や、人工の機能性生体分子・生命システムの

創製に取り組んでいます。電子が主役、物質の化学反応と機能性

有害物質の環境汚染と生態リスクを化学で解明

生物蓄積性の有害物質に注目し、分析法の

開発、環境・生態系汚染の実態解明、広域

分布の特徴と環境動態解析、汚染の過去

復元と将来予測、、リスク評価などの研究を

地域的・地球的視点で展開しています。

新たに合成された赤色色素

多孔体の電子顕微鏡写真食物網を介した有害物質の生物濃縮

合成された色素と吸収スペクトル

主な研究分野

Chemistry

化学コース

物質的世界観を

身につけ、

人類の課題に

挑戦する。

化学は、物質の構造・性質・変化を原子・分子レベルで扱う科学です。近代以降の物質の理解

と技術の進展に伴って開発された新物質・新機能が生活を豊かにし、文明を支えています。今

日、医療・製薬、地球の構造・物質循環やエネルギー問題にわたる領域まで、化学の役割は広く

かつ重大です。社会において「化学」のニーズが絶えることはなく、専門知識・実験技能、化学物

質の取扱・安全に関するスキルが必要とされています。化学コースでは、体系的な講義・実験・課

題カリキュラムを通して、化学の標準知識・技能、課題に対する理解力・探究力・応用力、および

表現力・コミュニケーション力を培い、様 な々分野で活躍できる能力を身につけることができます。

物質の根源から

宇宙の成り立ちまで、

本質を理解する。

物理学は自然の本質を論理的に理解しようとする学問であり特に20世紀以降目覚しい発展を遂げて、自然

の仕組みを解明してきました。その応用は技術の発達を促進し、現代文明に多大な貢献をしています。科学

技術において、新物質の発明、情報処理装置や通信手段の開発、宇宙探査などの諸分野でこの21世紀

も引き続き先導的な役割を果たしていくでしょう。物理学コースでは、物質の根源である素粒子から、それから

構成される物質のさまざまな性質およびその応用、さらに宇宙の諸現象の理解を目標にした教育・研究を

行っています。教育面では特に、「高校との接続、基礎の着実な積み上げ」、「柔軟な応用力」をモットーにし

ています。また、宇宙進化研究センターとのタイアップで天文学教育も充実しています。

理論物理学

理論計算で解き明かす自然の不思議 実験から創る物理学のフロンティア

物性物理学

宇宙物理学

物理学で明らかにする宇宙の進化

宇宙物理学グループは、宇宙が誕生し現在の姿へと進化してきた過

程を理解することを目指しています。ハワイの「すばる」望遠鏡や、「すざ

く」「ひので」といった人工衛星で得られた最新のデータを使って、宇宙

の構造、銀河やブラックホールから身近な太陽までを研究対象にして

います。またコンピュータシミュレーションを使った宇宙空間の研究や、

次世代観測装置の開発も行っています。

素粒子論と物性理論の研究グループから構成されます。前者の目的

は1fm(10-15m)という、想像を絶するミクロの世界での物理法則を探る

ことです。こうした世界では粒子の生成や消滅が頻繁に起きており、

「真空」の概念も見直す必要があるのです。一方、極めて多数(1023

個)のこうした粒子の集合体である物質の織り成す、マクロの世界での

物理法則を探ることが後者の目的です。対象となる現象は、例えば、超

伝導、蛋白質分子の折りたたみから、一見、物質とは無関係な交通流

というようなものまで、多岐に渡ります。

原子やイオンがばらばらの状態にあるプラズマ状態から、ある程度の数

の原子が集合して特異な性質を示すナノマテリアル、さらに多くの原

子・分子が凝集した固体結晶/アモル

ファス物質に至るまでの種々の「もの」を

作製し、その表面、内部で起こる不思議

な物理現象の解明を目的として研究を

続けています。また、その成果を基にして

機能性材料の開発を目指しています。

大銀河に壊される矮小銀河 太陽大気中の磁場のシミュレーション

主な研究分野

水中で発生させたプラズマ

Physics

物理学コース

13 14

地球の過去を学ぶ、

地球の現在を知る、

地球の未来を想う。

地球の諸問題を科学的に解明するには、生物と流体・固体地球の相互作用をさまざまな時間・空間スケー

ルの現象として地球科学的視点から捉える必要があります。地学コースでは、このような諸問題を常に意識

し、地球の内部構造や地殻変動のメカニズムを学び、地球と生物の共進化などの基礎的な理解を目指しな

がら、多様な観点と手法で教育・研究を行うことに重点を置いています。これらの目標を達成するため、本

コースでは野外調査と室内実験を中心とした幅広いカリキュラムを通して教育を行っています。また、最終学

年では卒業研究を通して実証的な調査・研究を行い、実践的な問題に対処できる能力を身につけます。

地 球物理学系

地 球の構造と発 達を知る 大陸 地殻の成因を究める

岩石・鉱物学系

地質・古生物学系

地 球 環 境の進化を探る 海洋 循環の 仕 組みを明かす

海洋物理学系

大陸地殻の存在は太陽系の他の惑星

にはない地球固有の特徴です。大陸地

殻の成因および進化過程を解明するこ

とを目的として、国内外の野外地質調

査、岩石鉱物の化学分析、電子顕微鏡

観察や高温高圧実験といった様々な手

法を駆使して研究を行っています。累帯構造を示す斜長石の偏光顕微鏡写真

高温高圧実験や物性測定、データ解析

やコンピュータシミュレーションなど、さま

ざまな物理の手法を駆使した研究を

行っています。 これにより、直接目に見

ることのできない地球や他の惑星の内

部の物質や構造、さらにその進化を解

明することを目的としています。地球の内部の流体力学シミュレーション

海洋循環やこれに伴う物質輸送の仕

組みを解明すべく、海洋観測や数値モ

デリングなど、様々な方法を駆使して研

究に取り組んでいます。研究対象は、瀬

戸内海など内湾域から、東シナ海などの

陸棚域や、北太平洋などの外洋にいた

るまで多岐にわたっています。調査船いさなでの採水風景

地球環境の歴史的変遷を明らかにするために、地質調査による地質

構造解析、微化石や大型化石(特に中生代の海生軟体動物や陸生

脊椎動物)による古生態・古環境解

析、堆積物解析による環境評価に

取り組んでいます。また、中生代に生

息していたアンモナイトなどの形態

学的研究も行っています。 ジュラ紀の化石林

主な研究分野

Earth Sciences

地学コース

形態 形成 領域

細 胞から個 体まで生物の形の不思議を解 明する

生物が生きのびるために刺激に反 応するしくみを探る

生 理・適 応領域

生 態・環 境 領域

広い 視 野で 環 境と生物 群 集との関 係や進化を考える

生態・進化学分野では、実験室でのクロレラ、大腸菌、繊毛虫を用いたモデル生態系や、DNA塩基配列情報を用いた進化

に関する研究、森林や河川、沿岸域などフィールドでの昆虫や魚類、植物や藻類、サンゴなどを対象に、生物の個体間関係、

種間関係や、環境と生物群集との関係を扱う野外研究に取り組んでいます。環境毒性学分野では、魚類・鳥類・水棲哺乳

類など多様な動物種を対象に、環境汚染物質による毒性影響やその分子機構の解明とリスク評価に取り組んでいます。

植物生理学分野では、植物が重金属や塩、高温、乾燥ストレス等に適

応する仕組みなどについて、生理化学的及び分子生物学的手法によ

り研究しています。魚類環境生理

学分野では、魚類が病原体の感染

に対してどのように応答するのかを

調べています。水族毒性学分野で

は、化学物質をはじめとした様々な

環境要因が水生生物に及ぼす影

響について研究しています。

川の中の景色

ダイオキシン類曝露による典型的な症状

(blue sac disease)

動物発生学分野では、アフリカツメガエルの変態期に起こる各器官の

組織変化について形態学的、あるいは細胞学的側面から調べていま

す。進化形態学分野では、昆虫の胚を用いてその発生様式と進化を明ら

かにする比較発生学的研究や、脊椎動物の脳の起源と多様化に関す

る進化発生学的研究を行っています。

植物形態学分野では、植物ホルモン、

環境応答や木化のしくみ、細胞骨格な

どについて顕微鏡観察や生化学的・分

子生物学的手法により研究しています。左:コーンスネーク胚の神経系右:サイコクカマアシムシの後期胚

主な研究分野

Biology

生物学コース

分子レベルから

生態系にいたる、

生命現象を

包括的に理 解する。

生物学コースの教員の研究分野は、主に3つの領域からなっています。それぞれの領域では、独自

の視点に立った研究はもちろんのこと、他の領域との境界となる分野の研究も行われ、全体として

は分子から個体、あるいは生態系にいたるまでのさまざまなレベルでの研究が行われています。この

研究体制は、そのまま学生に対する教育にも生かされています。すなわち、学生は分子から生態系、

あるいは微生物および植物や動物といったさまざまな側面からのアプローチによる生物学を学ぶこ

とができ、それにより自然、生命についての豊富な知識を得ることができます。また、自然と人間との

かかわりについても、高度な専門的知識を得ると同時に包括的な理解を深めることができます。

15 16

地球の過去を学ぶ、

地球の現在を知る、

地球の未来を想う。

地球の諸問題を科学的に解明するには、生物と流体・固体地球の相互作用をさまざまな時間・空間スケー

ルの現象として地球科学的視点から捉える必要があります。地学コースでは、このような諸問題を常に意識

し、地球の内部構造や地殻変動のメカニズムを学び、地球と生物の共進化などの基礎的な理解を目指しな

がら、多様な観点と手法で教育・研究を行うことに重点を置いています。これらの目標を達成するため、本

コースでは野外調査と室内実験を中心とした幅広いカリキュラムを通して教育を行っています。また、最終学

年では卒業研究を通して実証的な調査・研究を行い、実践的な問題に対処できる能力を身につけます。

地 球物理学系

地 球の構造と発 達を知る 大陸 地殻の成因を究める

岩石・鉱物学系

地質・古生物学系

地 球 環 境の進化を探る 海洋 循環の 仕 組みを明かす

海洋物理学系

大陸地殻の存在は太陽系の他の惑星

にはない地球固有の特徴です。大陸地

殻の成因および進化過程を解明するこ

とを目的として、国内外の野外地質調

査、岩石鉱物の化学分析、電子顕微鏡

観察や高温高圧実験といった様々な手

法を駆使して研究を行っています。累帯構造を示す斜長石の偏光顕微鏡写真

高温高圧実験や物性測定、データ解析

やコンピュータシミュレーションなど、さま

ざまな物理の手法を駆使した研究を

行っています。 これにより、直接目に見

ることのできない地球や他の惑星の内

部の物質や構造、さらにその進化を解

明することを目的としています。地球の内部の流体力学シミュレーション

海洋循環やこれに伴う物質輸送の仕

組みを解明すべく、海洋観測や数値モ

デリングなど、様々な方法を駆使して研

究に取り組んでいます。研究対象は、瀬

戸内海など内湾域から、東シナ海などの

陸棚域や、北太平洋などの外洋にいた

るまで多岐にわたっています。調査船いさなでの採水風景

地球環境の歴史的変遷を明らかにするために、地質調査による地質

構造解析、微化石や大型化石(特に中生代の海生軟体動物や陸生

脊椎動物)による古生態・古環境解

析、堆積物解析による環境評価に

取り組んでいます。また、中生代に生

息していたアンモナイトなどの形態

学的研究も行っています。 ジュラ紀の化石林

主な研究分野

Earth Sciences

地学コース

形態 形成 領域

細 胞から個 体まで生物の形の不思議を解 明する

生物が生きのびるために刺激に反 応するしくみを探る

生 理・適 応領域

生 態・環 境 領域

広い 視 野で 環 境と生物 群 集との関 係や進化を考える

生態・進化学分野では、実験室でのクロレラ、大腸菌、繊毛虫を用いたモデル生態系や、DNA塩基配列情報を用いた進化

に関する研究、森林や河川、沿岸域などフィールドでの昆虫や魚類、植物や藻類、サンゴなどを対象に、生物の個体間関係、

種間関係や、環境と生物群集との関係を扱う野外研究に取り組んでいます。環境毒性学分野では、魚類・鳥類・水棲哺乳

類など多様な動物種を対象に、環境汚染物質による毒性影響やその分子機構の解明とリスク評価に取り組んでいます。

植物生理学分野では、植物が重金属や塩、高温、乾燥ストレス等に適

応する仕組みなどについて、生理化学的及び分子生物学的手法によ

り研究しています。魚類環境生理

学分野では、魚類が病原体の感染

に対してどのように応答するのかを

調べています。水族毒性学分野で

は、化学物質をはじめとした様々な

環境要因が水生生物に及ぼす影

響について研究しています。

川の中の景色

ダイオキシン類曝露による典型的な症状

(blue sac disease)

動物発生学分野では、アフリカツメガエルの変態期に起こる各器官の

組織変化について形態学的、あるいは細胞学的側面から調べていま

す。進化形態学分野では、昆虫の胚を用いてその発生様式と進化を明ら

かにする比較発生学的研究や、脊椎動物の脳の起源と多様化に関す

る進化発生学的研究を行っています。

植物形態学分野では、植物ホルモン、

環境応答や木化のしくみ、細胞骨格な

どについて顕微鏡観察や生化学的・分

子生物学的手法により研究しています。左:コーンスネーク胚の神経系右:サイコクカマアシムシの後期胚

主な研究分野

Biology

生物学コース

分子レベルから

生態系にいたる、

生命現象を

包括的に理 解する。

生物学コースの教員の研究分野は、主に3つの領域からなっています。それぞれの領域では、独自

の視点に立った研究はもちろんのこと、他の領域との境界となる分野の研究も行われ、全体として

は分子から個体、あるいは生態系にいたるまでのさまざまなレベルでの研究が行われています。この

研究体制は、そのまま学生に対する教育にも生かされています。すなわち、学生は分子から生態系、

あるいは微生物および植物や動物といったさまざまな側面からのアプローチによる生物学を学ぶこ

とができ、それにより自然、生命についての豊富な知識を得ることができます。また、自然と人間との

かかわりについても、高度な専門的知識を得ると同時に包括的な理解を深めることができます。

15 16

[ 科学コミュニケーション特別科目 ]

■ 科学コミュニケーションⅠ(1~2年次): 地域・国際に関わらない、科学コミュニケーションに必要な基礎力を高めます。

■ 科学コミュニケーションⅡA・ⅢA(2~3年次): 地域の人々を対象とした科学企画の実施を通じ、コミュニケーション実践力を養います。

■ 科学コミュニケーションⅡB・ⅢB(2~3年次): 国際交流に関連した実習・課題などを通じ、海外での活動に必要な知識や国際文化理解力を涵養します。

専門分野にとどまらない幅広い分野の基礎を身につけ地域や世界が求める科学コミュニケーション力を実戦で磨く。

理学部コース専門科目と並行して科学コミュニケーション

特別科目を履修

科学を広く伝えるコミュニケーション力や実践力を身に

つける教育プログラム

科学コミュニケーションプログラム

選択した分野の専門知識と理学に関する幅広い知識に基づき社会の様々な場で活躍する科学的思考方法を学び課題解決能力を身につける。

選択した教育コースが開講する理学部コース

専門科目を体系的に学修

専門分野での専門的知識と実験等の基礎

技能を身につける教育プログラム

標準プログラム

■ 宇宙進化研究センター■ 地球深部ダイナミクス研究センター■ 沿岸環境科学研究センター

課題挑戦プログラムに関連する先端研究センター

[ 課題挑戦特別科目 ]

■ 課題挑戦キックオフセミナー(1年次): 宇宙・地球・環境の各先端研究センターでの研究と基幹分野との関係を学びます。

■ 宇宙科学セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ: 銀河や巨大ブラックホールの形成・成長、太陽活動や地球磁気圏の研究に向けた宇宙物理学の基礎を学びます。

■ 地球科学セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ: 地球深部の構造やダイナミクス、超高圧下の物質の性質や新物質合成などの基礎を学びます。

■ 環境科学セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ: 沿岸域の環境変動や生態系の変化、有害化学物質による環境汚染と生物への影響などの環境分野の基礎を学びます。

先端研究センターと協働した先端自然科学教育により宇宙・地球・環境分野の専門知識・技能に基づいた研究力を身につける。

理学部コース専門科目と並行して課題挑戦特別科目を履修

コースで学ぶ専門知識を宇宙・地球・環境分野の研究に

高度に活用する教育プログラム 詳しくは 29、30ページへ

宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム

学生が希望するキャリアパスに応じた履修プログラムを設けています。専門分野

の体系性を獲得する教育コースと、一人ひとりの描くキャリアパスに応じた3つの

履修プログラムを組み合わせた学修で、多様化する社会のニーズに応えます。

履修プログラム紹介

3 PROGRAMS標準プログラム

科学コミュニケーションプログラム

宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム

17 18

[ 科学コミュニケーション特別科目 ]

■ 科学コミュニケーションⅠ(1~2年次): 地域・国際に関わらない、科学コミュニケーションに必要な基礎力を高めます。

■ 科学コミュニケーションⅡA・ⅢA(2~3年次): 地域の人々を対象とした科学企画の実施を通じ、コミュニケーション実践力を養います。

■ 科学コミュニケーションⅡB・ⅢB(2~3年次): 国際交流に関連した実習・課題などを通じ、海外での活動に必要な知識や国際文化理解力を涵養します。

専門分野にとどまらない幅広い分野の基礎を身につけ地域や世界が求める科学コミュニケーション力を実戦で磨く。

理学部コース専門科目と並行して科学コミュニケーション

特別科目を履修

科学を広く伝えるコミュニケーション力や実践力を身に

つける教育プログラム

科学コミュニケーションプログラム

選択した分野の専門知識と理学に関する幅広い知識に基づき社会の様々な場で活躍する科学的思考方法を学び課題解決能力を身につける。

選択した教育コースが開講する理学部コース

専門科目を体系的に学修

専門分野での専門的知識と実験等の基礎

技能を身につける教育プログラム

標準プログラム

■ 宇宙進化研究センター■ 地球深部ダイナミクス研究センター■ 沿岸環境科学研究センター

課題挑戦プログラムに関連する先端研究センター

[ 課題挑戦特別科目 ]

■ 課題挑戦キックオフセミナー(1年次): 宇宙・地球・環境の各先端研究センターでの研究と基幹分野との関係を学びます。

■ 宇宙科学セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ: 銀河や巨大ブラックホールの形成・成長、太陽活動や地球磁気圏の研究に向けた宇宙物理学の基礎を学びます。

■ 地球科学セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ: 地球深部の構造やダイナミクス、超高圧下の物質の性質や新物質合成などの基礎を学びます。

■ 環境科学セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ: 沿岸域の環境変動や生態系の変化、有害化学物質による環境汚染と生物への影響などの環境分野の基礎を学びます。

先端研究センターと協働した先端自然科学教育により宇宙・地球・環境分野の専門知識・技能に基づいた研究力を身につける。

理学部コース専門科目と並行して課題挑戦特別科目を履修

コースで学ぶ専門知識を宇宙・地球・環境分野の研究に

高度に活用する教育プログラム 詳しくは 29、30ページへ

宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム

学生が希望するキャリアパスに応じた履修プログラムを設けています。専門分野

の体系性を獲得する教育コースと、一人ひとりの描くキャリアパスに応じた3つの

履修プログラムを組み合わせた学修で、多様化する社会のニーズに応えます。

履修プログラム紹介

3 PROGRAMS標準プログラム

科学コミュニケーションプログラム

宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム

17 18

Employment Data卒業生の進 路データ

International Exchange国際 交流

情 報 通信業

業種 別主要進 路状 況

ウェザーニューズ

エヌ・ティ・ティ・データ四国

京セラコミュニケーションシステム

Sky

日本電気

富士ソフト

三菱電機インフォメーションシステムズ

三菱電機コントロールソフトウェア

メルコ・パワー・システムズ

両備システムズ

愛媛大学大学院

大阪市立大学大学院

大阪大学大学院

岡山大学大学院

香川大学大学院

九州大学大学院

京都大学大学院

神戸大学大学院

総合研究大学院大学大学院

筑波大学大学院

名古屋大学大学院

鳴門教育大学大学院

兵庫県立大学大学院

北海道大学大学院

横浜国立大学大学院

吉本総合芸能学院

2016  2018

進学

愛媛県公立中学校

大阪府公立高等学校

岡山県私立中学校

香川県公立中学校

高知県公立中学校

島根県公立高等学校

千葉県公立特別支援学校

栃木県公立中学校

広島県公立高等学校

広島県公立中学校

教員

建設 業一宮工務店

積水ハウス

パナソニック環境エンジニアリング

三菱日立パワーシステムズインダストリー

卸売・小売フジ

ポケモンセンター

レデイ薬局

コスモス薬品

JALスカイ

生活協同組合コープえひめ

公 務員愛媛県

愛媛県警察

松山市

今治市

宇和島市

大阪国税局

環境省

国土交通省四国地方整備局

水産庁

総務省統計局

高松地方裁判所

中国四国管区行政評価局

農林水産省横浜植物防疫所

広島国税局

広島法務局

その 他企業曙エンジニアリング

イカリ消毒

遠州鉄道

住鉱テクノリサーチ

バンダイナムコビジネスアーク

広島東洋カープ

星野リゾート・マネジメント

リモート・センシング技術センター

製 造業アイテック

アドバンテック

今治造船

潮冷熱

オカベ

グラクソ・スミスクライン

サンタ

新来島どっく

太陽石油

大王製紙

中外製薬

日亜化学工業

日放電子

マルトモ

三浦工業

三菱日立パワーシステムズガスタービンサービス

福助工業

母恵夢

リブドゥコーポレーション

13%

7%

2%

37%

4%

8%

7%11%

7%

3%

理学部では教育のグローバル化に力を入れてお

り、愛媛大学全体で実施している交換留学制度に

加え、学部独自でも毎年、長期(半年~1年間)の

交換留学生を派遣しています。渡航先として、ルン

ド大学(スウェーデンにあるヨーロッパの名門大学)

やマルタ大学(地中海の美しい島国マルタ共和国

の国立大学)などが人気です。また、ヨーロッパやア

ジアの大学などとの間で、短期の学生派遣・受入

プログラムも、定期的に実施しています。

それ以 外の進 路

金融業伊予銀行

愛媛銀行

かんぽ生命保険

日本政策金融公庫

百十四銀行

広島銀行

ゆうちょ銀行

国際交流協定締結国 (平成30年1月1日現在)

グローバル化に対応した人材育成課題の発見・提示や解決に向けた、科学的思考力が強み

[ ヨーロッパ ]

イギリス

イタリア

フランス

ドイツ

スイス

デンマーク

ポルトガル

ルーマニア

ロシア連邦

スウェーデン

マルタ

[ アフリカ ]

モザンビーク

[ アジア ]

中華人民共和国

大韓民国

台湾

モンゴル

カザフスタン

タイ国

ベトナム社会主義共和国

インドネシア

マレーシア

フィリピン

バングラデシュ

ネパール王国

ミャンマー

インド

トルコ

[ オセアニア ]

オーストラリア連邦

パプア・ニューギニア

ニュージーランド

[ アメリカ ]

アメリカ合衆国

カナダ

ブラジル

アルゼンチン

教育カリキュラムの工夫・留学準備支援

卒業時期を遅らすことなく留学可能なカリキュラム設計科学コミュニケーション科目を通じ、留学に必要な経験・スキルの修得機会を提供留学相談、Study Abroad Fair(留学フェア)、留学報告会を通じた情報提供

留学奨学金愛媛大学学生海外派遣プログラム (返還不要の奨学金)愛媛大学理学同窓会からの留学奨学金 (返還不要)学外奨学金への応募支援 (文部科学省のトビタテ!留学JAPANなど)

協定校との学生交流活動

世界135の教育・研究機関と交流協定締結交換留学生・短期交流学生の派遣交換留学生・短期交流学生の受入

充実した海外留学・国際交流支援体制

イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、デン

マーク、アイルランド、ギリシャ、ポーランド、カ

ナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イン

ド、台湾、アラブ首長国連邦、チリなど

Europe

Africa

Asia Oceania

America

ルンド大学(スウェーデン)、マルタ大学(マルタ

共和国)、オレンブルグ大学(ロシア)、ワシント

ン大学(アメリカ合衆国)、カリフォルニア大学

(アメリカ合衆国)、ルイジアナ大学(アメリカ

合衆国)、韓瑞大学(韓国)、忠南大学(韓国)、

ゴロンタロ大学(インドネシア)、ハサヌディン

大学(インドネシア)、ガジャマダ大学(インドネ

シア)、フィリピン大学(フィリピン)など

協定校への派遣

その他の渡航先地域(学習・研究・研修目的)

理学部での学びの原点は「数学・理科への興味・関心」です。この「面白

い!」という動機を持った人材を広く社会は求めており、民間企業・教員・公

務員など理学部の卒業生は幅広い就職先で活躍しています。 これらの就

職先では、理学部卒業生に何を期待しているのでしょうか。 まずは、数学や

理科の好きな分野を深く掘り下げることで修得した、日本語・英語の読解

力・表現力、情報リテラシーなどの汎用的能力があります 。また、学生実験・

セミナーなどを通じて獲得した科学に対する基盤スキルも大切です。さらに、

卒業研究を通じて得られる課題の発見・提示や解決に向けた科学的思考

力は、理学部卒業生の持つ最大の強みであり、ものづくり企業やIT系だけ

でなく金融機関などからも強く求められています。 思い切り自身の興味を深

めてみましょう。 それが出来た時、あなたは、社会に必要な「人財」となってい

ることでしょう。

19 20

Employment Data卒業生の進 路データ

International Exchange国際 交流

情 報 通信業

業種 別主要進 路状 況

ウェザーニューズ

エヌ・ティ・ティ・データ四国

京セラコミュニケーションシステム

Sky

日本電気

富士ソフト

三菱電機インフォメーションシステムズ

三菱電機コントロールソフトウェア

メルコ・パワー・システムズ

両備システムズ

愛媛大学大学院

大阪市立大学大学院

大阪大学大学院

岡山大学大学院

香川大学大学院

九州大学大学院

京都大学大学院

神戸大学大学院

総合研究大学院大学大学院

筑波大学大学院

名古屋大学大学院

鳴門教育大学大学院

兵庫県立大学大学院

北海道大学大学院

横浜国立大学大学院

吉本総合芸能学院

2016  2018

進学

愛媛県公立中学校

大阪府公立高等学校

岡山県私立中学校

香川県公立中学校

高知県公立中学校

島根県公立高等学校

千葉県公立特別支援学校

栃木県公立中学校

広島県公立高等学校

広島県公立中学校

教員

建設 業一宮工務店

積水ハウス

パナソニック環境エンジニアリング

三菱日立パワーシステムズインダストリー

卸売・小売フジ

ポケモンセンター

レデイ薬局

コスモス薬品

JALスカイ

生活協同組合コープえひめ

公 務員愛媛県

愛媛県警察

松山市

今治市

宇和島市

大阪国税局

環境省

国土交通省四国地方整備局

水産庁

総務省統計局

高松地方裁判所

中国四国管区行政評価局

農林水産省横浜植物防疫所

広島国税局

広島法務局

その 他企業曙エンジニアリング

イカリ消毒

遠州鉄道

住鉱テクノリサーチ

バンダイナムコビジネスアーク

広島東洋カープ

星野リゾート・マネジメント

リモート・センシング技術センター

製 造業アイテック

アドバンテック

今治造船

潮冷熱

オカベ

グラクソ・スミスクライン

サンタ

新来島どっく

太陽石油

大王製紙

中外製薬

日亜化学工業

日放電子

マルトモ

三浦工業

三菱日立パワーシステムズガスタービンサービス

福助工業

母恵夢

リブドゥコーポレーション

13%

7%

2%

37%

4%

8%

7%11%

7%

3%

理学部では教育のグローバル化に力を入れてお

り、愛媛大学全体で実施している交換留学制度に

加え、学部独自でも毎年、長期(半年~1年間)の

交換留学生を派遣しています。渡航先として、ルン

ド大学(スウェーデンにあるヨーロッパの名門大学)

やマルタ大学(地中海の美しい島国マルタ共和国

の国立大学)などが人気です。また、ヨーロッパやア

ジアの大学などとの間で、短期の学生派遣・受入

プログラムも、定期的に実施しています。

それ以 外の進 路

金融業伊予銀行

愛媛銀行

かんぽ生命保険

日本政策金融公庫

百十四銀行

広島銀行

ゆうちょ銀行

国際交流協定締結国 (平成30年1月1日現在)

グローバル化に対応した人材育成課題の発見・提示や解決に向けた、科学的思考力が強み

[ ヨーロッパ ]

イギリス

イタリア

フランス

ドイツ

スイス

デンマーク

ポルトガル

ルーマニア

ロシア連邦

スウェーデン

マルタ

[ アフリカ ]

モザンビーク

[ アジア ]

中華人民共和国

大韓民国

台湾

モンゴル

カザフスタン

タイ国

ベトナム社会主義共和国

インドネシア

マレーシア

フィリピン

バングラデシュ

ネパール王国

ミャンマー

インド

トルコ

[ オセアニア ]

オーストラリア連邦

パプア・ニューギニア

ニュージーランド

[ アメリカ ]

アメリカ合衆国

カナダ

ブラジル

アルゼンチン

教育カリキュラムの工夫・留学準備支援

卒業時期を遅らすことなく留学可能なカリキュラム設計科学コミュニケーション科目を通じ、留学に必要な経験・スキルの修得機会を提供留学相談、Study Abroad Fair(留学フェア)、留学報告会を通じた情報提供

留学奨学金愛媛大学学生海外派遣プログラム (返還不要の奨学金)愛媛大学理学同窓会からの留学奨学金 (返還不要)学外奨学金への応募支援 (文部科学省のトビタテ!留学JAPANなど)

協定校との学生交流活動

世界135の教育・研究機関と交流協定締結交換留学生・短期交流学生の派遣交換留学生・短期交流学生の受入

充実した海外留学・国際交流支援体制

イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、デン

マーク、アイルランド、ギリシャ、ポーランド、カ

ナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イン

ド、台湾、アラブ首長国連邦、チリなど

Europe

Africa

Asia Oceania

America

ルンド大学(スウェーデン)、マルタ大学(マルタ

共和国)、オレンブルグ大学(ロシア)、ワシント

ン大学(アメリカ合衆国)、カリフォルニア大学

(アメリカ合衆国)、ルイジアナ大学(アメリカ

合衆国)、韓瑞大学(韓国)、忠南大学(韓国)、

ゴロンタロ大学(インドネシア)、ハサヌディン

大学(インドネシア)、ガジャマダ大学(インドネ

シア)、フィリピン大学(フィリピン)など

協定校への派遣

その他の渡航先地域(学習・研究・研修目的)

理学部での学びの原点は「数学・理科への興味・関心」です。この「面白

い!」という動機を持った人材を広く社会は求めており、民間企業・教員・公

務員など理学部の卒業生は幅広い就職先で活躍しています。 これらの就

職先では、理学部卒業生に何を期待しているのでしょうか。 まずは、数学や

理科の好きな分野を深く掘り下げることで修得した、日本語・英語の読解

力・表現力、情報リテラシーなどの汎用的能力があります 。また、学生実験・

セミナーなどを通じて獲得した科学に対する基盤スキルも大切です。さらに、

卒業研究を通じて得られる課題の発見・提示や解決に向けた科学的思考

力は、理学部卒業生の持つ最大の強みであり、ものづくり企業やIT系だけ

でなく金融機関などからも強く求められています。 思い切り自身の興味を深

めてみましょう。 それが出来た時、あなたは、社会に必要な「人財」となってい

ることでしょう。

19 20

理学部には、皆さんの志や

想いを大切にしながら、あら

ゆる理学分野における高度

な研究ができる環境があり

ます。 理学の力が期待され

る社会において広く活躍で

きるよう、貴重な経験を積み

上げていきましょう。

09

在学生とステークホルダーの声

松崎 結希乃2018年度入学 [ 数学 ]

数学科では、積極的に声を掛けてくださる学生想いの

先生が多いです。講義は記号の説明から証明の解説

まで丁寧で分かりやすく、演習では解答ではなく考え方

を教えてくださるので、自分で解く力がつきます。講義を

楽しい! 受けたい! と思えると、大学生活まで楽しく感じ

ます。楽しく学びたい方はぜひ愛媛大学理学部へ!

Yukino Matsuzaki 青木 萌 花2018年度入学 [ 生物学 ]

高校生のときよりも更に詳しい発生学、生態学、細胞

学などを学んでいます。それに加えて、自分が決めた

テーマに沿って研究をして、同じ学科の友達と発表し

合い、質疑応答する授業もあり、自ら学ぶ力、発表する

力、話し合いをする力を身につけることができました。先

生方も質問などに丁寧に答えてくれます。

Moka Aoki 向井 一勝2018年度入学 [ 地球科学 ]

地球上では多くの変動とそれに呼応した衰退と発展

があり、膨大な生命史があります。これを学ぶには地球

について知り、触れることが重要であり、 様々な視点

から地球について学ぶことでより、地球について味わう

ことが出来ます。座学と野外実習そして実験を通して

より深く実感するための環境が整っています。

Kazumasa Mukai

蒲原 凛太 郎2018年度入学 [ 物理学 ]

二年次の物理学科では、数学を軸に「力学」と「電磁

気学」を学んでいます。高校の頃は暗記する必要が

あった法則も、大学では自分で導くようになります。物

理法則一つ一つに対する理解が深まり、より広い視

野で物理現象を見ることが出来ます。好きな学びに集

中できる環境が整っていると感じます。

Rintaro Kamohara 山根 亮太 郎2017年度入学 [ 化学 ]

1年生から化学の世界を体系的に学ぶことができるカ

リキュラムが設定されています。基礎科目から順に、専

門的内容を幅広く深く探求することができます。また、

実験環境も充実しており、先生方の丁寧なご指導の

もと、高度な装置等を使えることで、座学だけでは会得

しがたい「体験を通した学び」を得ることができます。

Ryotaro Yamane

山内 和美[ 元理学部後援会長 ]

長男が理学部物理学科を今春卒業し、社会人として

スタートしました。彼が進路や卒業研究で悩んだ時に

も、先生方は親身に相談にのってくださり、深く感謝し

ております。素晴らしい教員と学習環境が充実した理

学部は、無我夢中になれる4年間。素晴らしい未来、か

けがいの無い生涯の友を見つけてください。

Kazumi Yamauchi 登口 暁[ 大学院生 ]

日本のすばる望遠鏡で得られた可視光線の撮像デー

タと、国外の望遠鏡で得られた近赤外線や中間赤外

線の撮像データをもとに、塵に覆われた銀河の探査を

行っています。研究室での指導は手厚く、研究発表を

行う機会も非常に多いです。自分の成長に合わせて

研究を進めながら、成果に繋げられることができます。

Akatoki Noboriguchi 仲田 秀雄[ 理学同窓会長 ]

理学科物理専攻として学びました。卒業後も、先生方

が在学時以上に声をかけてくださり、念願の県立高校

教員になることができました。教員退職後、愛媛県や

松山市のレッドデータブック作成や、重信川河口の鳥

類調査を続ける卒業生もいます。専門に限らず、各分

野で活躍できる人材を育ててくれる学部・大学です。

Hideo Nakata

Yanez Victor Hugo[ 留学生 ]

博士後期課程2年生です。日本学術振興会の特別研究

員に採用いただきました。理学部での勉学は、シャクマトフ

先生のもとで3年前に始まりました。これまでに教わった

一番大切なことは、「他者への影響は自分を極めること

から始まる」ということです。世界に影響を与えたいなら、

自分の全てを極めなくてはならないと私は信じています。

清家 郷詩[ 卒業生 ]

自分の足と手を動かし直接触れること。うまくいかない

状況を悲観せず、なんとかなると前を向くこと。そして、

とにかくやってみること。地球科学科でのフィールド調

査や、地球深部ダイナミクス研究センターにおける先

端研究の経験から得たことは、今の私の生き方・働き

方の基盤となっています。

Satoshi Seike

01 03 05

02 04

07 09 10

06 08

高校時代に学びたい分野や

なりたい将来像を見つけて入

学した人、大学でそれらを見

つけた人、入学の動機や学

生としての時間の過ごし方は

様々です。 在学生には、現在

の大学生活がどのように映っ

ているのでしょうか。 また、各

ステークホルダーの皆さんの

視点からは、どのように見える

のでしょうか。

07

10

0802

06

03

Students & Stakeholders

0105

04

21 22

理学部には、皆さんの志や

想いを大切にしながら、あら

ゆる理学分野における高度

な研究ができる環境があり

ます。 理学の力が期待され

る社会において広く活躍で

きるよう、貴重な経験を積み

上げていきましょう。

09

在学生とステークホルダーの声

松崎 結希乃2018年度入学 [ 数学 ]

数学科では、積極的に声を掛けてくださる学生想いの

先生が多いです。講義は記号の説明から証明の解説

まで丁寧で分かりやすく、演習では解答ではなく考え方

を教えてくださるので、自分で解く力がつきます。講義を

楽しい! 受けたい! と思えると、大学生活まで楽しく感じ

ます。楽しく学びたい方はぜひ愛媛大学理学部へ!

Yukino Matsuzaki 青木 萌 花2018年度入学 [ 生物学 ]

高校生のときよりも更に詳しい発生学、生態学、細胞

学などを学んでいます。それに加えて、自分が決めた

テーマに沿って研究をして、同じ学科の友達と発表し

合い、質疑応答する授業もあり、自ら学ぶ力、発表する

力、話し合いをする力を身につけることができました。先

生方も質問などに丁寧に答えてくれます。

Moka Aoki 向井 一勝2018年度入学 [ 地球科学 ]

地球上では多くの変動とそれに呼応した衰退と発展

があり、膨大な生命史があります。これを学ぶには地球

について知り、触れることが重要であり、 様々な視点

から地球について学ぶことでより、地球について味わう

ことが出来ます。座学と野外実習そして実験を通して

より深く実感するための環境が整っています。

Kazumasa Mukai

蒲原 凛太 郎2018年度入学 [ 物理学 ]

二年次の物理学科では、数学を軸に「力学」と「電磁

気学」を学んでいます。高校の頃は暗記する必要が

あった法則も、大学では自分で導くようになります。物

理法則一つ一つに対する理解が深まり、より広い視

野で物理現象を見ることが出来ます。好きな学びに集

中できる環境が整っていると感じます。

Rintaro Kamohara 山根 亮太 郎2017年度入学 [ 化学 ]

1年生から化学の世界を体系的に学ぶことができるカ

リキュラムが設定されています。基礎科目から順に、専

門的内容を幅広く深く探求することができます。また、

実験環境も充実しており、先生方の丁寧なご指導の

もと、高度な装置等を使えることで、座学だけでは会得

しがたい「体験を通した学び」を得ることができます。

Ryotaro Yamane

山内 和美[ 元理学部後援会長 ]

長男が理学部物理学科を今春卒業し、社会人として

スタートしました。彼が進路や卒業研究で悩んだ時に

も、先生方は親身に相談にのってくださり、深く感謝し

ております。素晴らしい教員と学習環境が充実した理

学部は、無我夢中になれる4年間。素晴らしい未来、か

けがいの無い生涯の友を見つけてください。

Kazumi Yamauchi 登口 暁[ 大学院生 ]

日本のすばる望遠鏡で得られた可視光線の撮像デー

タと、国外の望遠鏡で得られた近赤外線や中間赤外

線の撮像データをもとに、塵に覆われた銀河の探査を

行っています。研究室での指導は手厚く、研究発表を

行う機会も非常に多いです。自分の成長に合わせて

研究を進めながら、成果に繋げられることができます。

Akatoki Noboriguchi 仲田 秀雄[ 理学同窓会長 ]

理学科物理専攻として学びました。卒業後も、先生方

が在学時以上に声をかけてくださり、念願の県立高校

教員になることができました。教員退職後、愛媛県や

松山市のレッドデータブック作成や、重信川河口の鳥

類調査を続ける卒業生もいます。専門に限らず、各分

野で活躍できる人材を育ててくれる学部・大学です。

Hideo Nakata

Yanez Victor Hugo[ 留学生 ]

博士後期課程2年生です。日本学術振興会の特別研究

員に採用いただきました。理学部での勉学は、シャクマトフ

先生のもとで3年前に始まりました。これまでに教わった

一番大切なことは、「他者への影響は自分を極めること

から始まる」ということです。世界に影響を与えたいなら、

自分の全てを極めなくてはならないと私は信じています。

清家 郷詩[ 卒業生 ]

自分の足と手を動かし直接触れること。うまくいかない

状況を悲観せず、なんとかなると前を向くこと。そして、

とにかくやってみること。地球科学科でのフィールド調

査や、地球深部ダイナミクス研究センターにおける先

端研究の経験から得たことは、今の私の生き方・働き

方の基盤となっています。

Satoshi Seike

01 03 05

02 04

07 09 10

06 08

高校時代に学びたい分野や

なりたい将来像を見つけて入

学した人、大学でそれらを見

つけた人、入学の動機や学

生としての時間の過ごし方は

様々です。 在学生には、現在

の大学生活がどのように映っ

ているのでしょうか。 また、各

ステークホルダーの皆さんの

視点からは、どのように見える

のでしょうか。

07

10

0802

06

03

Students & Stakeholders

0105

04

21 22

[ 学生定員 ]

◎ 基礎データ

[ 教員数 ]人

GSC(グローバルサイエンスキャンパス)はJST(国

立研究開発法人科学技術振興機構)が実施して

いる次世代人材育成事業です。この事業では、大

学が卓越した意欲・能力を持つ高校生に対し、国

際的な活動を含む高度な理数教育プログラムを実

施して将来グローバルに活躍できる力を養います。

愛媛大学は理学部を中心とした科学分野の教育

研究実績によりGSC実施校のひとつに選定され、

愛媛の科学技術、資源・産業を活かした世界で活

躍できる科学人材の育成に取り組んでいます。

※国立研究開発法人科学技術振興機構 「グローバルサイエンスキャンパス」https://www.jst.go.jp/cpse/gsc/index.htmlhttp://ehime-u-gs.jp/

次世代の科学人材育成

多様化する社会と学生のニーズに応えつつ質の

高い教育を提供していくため、大学の有する人的・

物的資源の共同利用等を推進し、大学教育全体

として多様かつ高度な教育を展開していくことが重

要です。このような趣旨のもと、文部科学省では教

育関係共同利用拠点制度を導入していますが、

愛媛大学はこれまでの教育改革の取組の実績と

その体制が評価され「教職員能力開発拠点」とし

て認定を受け、質の高い大学教育活動の展開に

努めています。

※文部科学省教育関係共同利用拠点「教職員能力開発拠点(教育・学生支援機構教育企画室)」http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigakukan/1292089.htm

積極的な大学教育改革

DATA

愛媛大学の理学分野研究は、文部科学省が実施

した「ミッションの再定義」において複数の分野が

「世界トップクラスに準ずる実績」と記載され高い評

価を受けています。また、愛媛大学が誇る理学系研

究センターのうちCMESおよびGRCは共同利用・

共同研究拠点としても選定されているなど、理学部

は「先端的理学系研究」の名に恥じない世界レベ

ルの研究を推進しています。

※文部科学省共同利用・共同研究拠点 「化学汚染・沿岸環境研究拠点」「先進超高圧科学研究拠点PRIUS」http://www.mext.go.jp/a_menu/kyoten/index.htmhttp://lamer-cmes.jp/http://grc.ehime-u.ac.jp/prius

世界レベルの研究拠点

我々の生活を支える科学技術の急速な進化は「第

4次産業革命(Society 5.0)」と呼ばれています。

このような時代にあっても、基礎科学分野の重要

性はその普遍的性から変わることはありませんが、

数学を基礎とした新たな基礎科学分野である「デー

タサイエンス」が特に注目を集めています。愛媛大

学は、理学部を中心とした実践的データサイエンス

教育が認められ、データサイエンス教育の全国展開

を担う大学の一つとなっています。

※文部科学省 「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」協力校http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/095/gaiyou/1412367.htm

実践的データサイエンス教育

人900

92

数字やデータで見る

愛媛大学理学部

(センター系教員等を含む)

(2019年4月1日現在)

(理工学研究科(理学系))

人24人136

[ 大学院学生定員 ]

博士前期課程:

博士後期課程:

人7人7

人21[ 外国人留学生数 ]

理学部:

理工学研究科

(理学系)博士前期:

(理学系)博士後期:

◎ 主な学生の受賞実績日本鉱物科学会 研究発表優秀賞、 日本水環境学会 年会優

秀発表賞(クリタ賞)、 中四国植物学会 優秀発表賞、

International ERATO Itami Molecular Nanocarbon

Symposium Best Poster Award、 SETAC Japan 日本支

部年会 優秀ポスター賞、 日本化学会中国四国支部大会 ポス

ター賞、 有機合成シンポジウム 優秀ポスター賞、 分子科学討

論会 優秀ポスター賞、 Analytical Sciences誌 Hot Article

Award、 分子アーキテクトニクス研究会 若手奨励賞 など

◎ 主な教員の受賞実績日本学術振興会賞、 文部科学大臣表彰「若手科学者賞」、

R.W.Bunsenメダル受賞、 アレキサンダー・フォン・フンボルト

研究賞、 日本化学会学術賞、 日本鉱物科学会学会賞、 日

本高圧力学会学会賞、 中国四国植物学会大会学会功労

賞、 日本環境化学会環境化学功績賞、 アメリカ油化学会

エドウィン・フレンケル賞、 日本数学会賞建部賢弘奨励賞、

日本天文学会研究奨励賞、 日本応用数理学会論文賞、 日

本動物学会学術論文賞、 公益財団法人井上科学振興財

団 井上リサーチアウォード、 愛媛新聞賞 など

Faculty of Science

24

■ さまざまな形態の授業

大学の授業は講義形式が中心ですが、演習や実験・(野外)実習など経験を通し

て自然現象を理解する授業もあります。それらは、プレゼンテーション能力やレポー

ト作成の技術を高め、協働を通じてコミュニケーション力の向上にも役立ちます。

■ 教育コーディネーター制度

教育コーディネーターとは、カリキュラムの編成、教育内容の改善などの活動にお

いて中核的な役割を担う教員のことです。教育コーディネーターを中心に、授業

内容・方法の改善、カリキュラムの現状診断・見直しなどを含むカリキュラムの体

系化にも取り組んでいます。

■ 少人数教育

演習やセミナーなどは少人数クラスで実施され、学生一人ひとりと教員が直接コ

ミュニケーションをとりながら理解を深めることができます。教員と学生、さらには学

生同士の絆を育み、それぞれの研究分野を、より深く専門的に学びます。

■ 活発なFD(教育方法改善)活動

理学部では学生による授業アンケート、授業モニター、教員相互による授業

参観などを行い、スタッフ一同、講義内容の充実と指導能力の向上に努めて

います。

◎ 教育の特色

1 年 次学 年 2 年 次 3 年 次 4 年 次

共通教育科目

理学部共通科目

理学部コース専門科目

理学部特別科目

理学部キャリア科目

コース選択 プログラム選択

共通基礎科目

科学コミュニケーション科目

課題挑戦科目

キャリア科目

コース課題科目

コース体系科目

共通課題科目

研究室で行う特別研究等

理学部では、数学・数理情報コース、物理学コース、化学コース、生物学コー

ス、地学コースのそれぞれの教育コースに、3つの履修プログラムを備えてい

ます。1年次に全学共通教育科目と理学部共通科目を学修した後、2年次進

級時に希望する教育コースに所属します。その後、2年次後期より標準プロ

グラム、科学コミュニケーションプログラム、宇宙・地球・環境課題挑戦プログ

ラムのうちのいずれかの履修プログラムを選択します。

学問的興味と希望 進 路に応じた多様な学びを実現

高等学校教育との接続性、基礎から発

展・応用へと接続する専門分野ごとの

体系性、学生個々の多彩な知的好奇

心・キャリアプラン・学修目的に対応で

きる柔軟性、を確保するカリキュラムを

編成します。

5教育コースと3履修プログラムに基づい

た履修モデルに沿って学習します。1年次

は全学共通教育科目・理学部共通基礎

科目を中心に基盤を身につけ、2年次以

降で選択コースの専門領域に踏み出し、

4年次で卒業に向けた研究を実施します。

科目の教育目標に応じて最適な形式

の授業を実施するだけでなく、授業時

間外学習に充てる時間を十分に確保

できる工夫(CAP 制)を設け、E-ラーニ

ングなど時間外学習を支援するツール

も用意しています。

カリキュラムマップで科目の関連性を示

すとともに、専門志向・キャリアパスに

応じた履修モデルを提示するほか、学

年ごとのガイダンスを実施し、学生個々

の履修計画をサポートします。

カリキュラム・ポリシー [ 教育課程編成・実施の方針 ]Curriculum Policy

Faculty of Science Curriculum

理学部のカリキュラム

共通教育科目

教育課程の編成 教育の内容 教育方法と成績評価 履修計画の支援

CPに関する詳しい内容は

愛媛大学のホームページへ

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[ 学生定員 ]

◎ 基礎データ

[ 教員数 ]人

GSC(グローバルサイエンスキャンパス)はJST(国

立研究開発法人科学技術振興機構)が実施して

いる次世代人材育成事業です。この事業では、大

学が卓越した意欲・能力を持つ高校生に対し、国

際的な活動を含む高度な理数教育プログラムを実

施して将来グローバルに活躍できる力を養います。

愛媛大学は理学部を中心とした科学分野の教育

研究実績によりGSC実施校のひとつに選定され、

愛媛の科学技術、資源・産業を活かした世界で活

躍できる科学人材の育成に取り組んでいます。

※国立研究開発法人科学技術振興機構 「グローバルサイエンスキャンパス」https://www.jst.go.jp/cpse/gsc/index.htmlhttp://ehime-u-gs.jp/

次世代の科学人材育成

多様化する社会と学生のニーズに応えつつ質の

高い教育を提供していくため、大学の有する人的・

物的資源の共同利用等を推進し、大学教育全体

として多様かつ高度な教育を展開していくことが重

要です。このような趣旨のもと、文部科学省では教

育関係共同利用拠点制度を導入していますが、

愛媛大学はこれまでの教育改革の取組の実績と

その体制が評価され「教職員能力開発拠点」とし

て認定を受け、質の高い大学教育活動の展開に

努めています。

※文部科学省教育関係共同利用拠点「教職員能力開発拠点(教育・学生支援機構教育企画室)」http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigakukan/1292089.htm

積極的な大学教育改革

DATA

愛媛大学の理学分野研究は、文部科学省が実施

した「ミッションの再定義」において複数の分野が

「世界トップクラスに準ずる実績」と記載され高い評

価を受けています。また、愛媛大学が誇る理学系研

究センターのうちCMESおよびGRCは共同利用・

共同研究拠点としても選定されているなど、理学部

は「先端的理学系研究」の名に恥じない世界レベ

ルの研究を推進しています。

※文部科学省共同利用・共同研究拠点 「化学汚染・沿岸環境研究拠点」「先進超高圧科学研究拠点PRIUS」http://www.mext.go.jp/a_menu/kyoten/index.htmhttp://lamer-cmes.jp/http://grc.ehime-u.ac.jp/prius

世界レベルの研究拠点

我々の生活を支える科学技術の急速な進化は「第

4次産業革命(Society 5.0)」と呼ばれています。

このような時代にあっても、基礎科学分野の重要

性はその普遍的性から変わることはありませんが、

数学を基礎とした新たな基礎科学分野である「デー

タサイエンス」が特に注目を集めています。愛媛大

学は、理学部を中心とした実践的データサイエンス

教育が認められ、データサイエンス教育の全国展開

を担う大学の一つとなっています。

※文部科学省 「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」協力校http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/095/gaiyou/1412367.htm

実践的データサイエンス教育

人900

92

数字やデータで見る

愛媛大学理学部

(センター系教員等を含む)

(2019年4月1日現在)

(理工学研究科(理学系))

人24人136

[ 大学院学生定員 ]

博士前期課程:

博士後期課程:

人7人7

人21[ 外国人留学生数 ]

理学部:

理工学研究科

(理学系)博士前期:

(理学系)博士後期:

◎ 主な学生の受賞実績日本鉱物科学会 研究発表優秀賞、 日本水環境学会 年会優

秀発表賞(クリタ賞)、 中四国植物学会 優秀発表賞、

International ERATO Itami Molecular Nanocarbon

Symposium Best Poster Award、 SETAC Japan 日本支

部年会 優秀ポスター賞、 日本化学会中国四国支部大会 ポス

ター賞、 有機合成シンポジウム 優秀ポスター賞、 分子科学討

論会 優秀ポスター賞、 Analytical Sciences誌 Hot Article

Award、 分子アーキテクトニクス研究会 若手奨励賞 など

◎ 主な教員の受賞実績日本学術振興会賞、 文部科学大臣表彰「若手科学者賞」、

R.W.Bunsenメダル受賞、 アレキサンダー・フォン・フンボルト

研究賞、 日本化学会学術賞、 日本鉱物科学会学会賞、 日

本高圧力学会学会賞、 中国四国植物学会大会学会功労

賞、 日本環境化学会環境化学功績賞、 アメリカ油化学会

エドウィン・フレンケル賞、 日本数学会賞建部賢弘奨励賞、

日本天文学会研究奨励賞、 日本応用数理学会論文賞、 日

本動物学会学術論文賞、 公益財団法人井上科学振興財

団 井上リサーチアウォード、 愛媛新聞賞 など

Faculty of Science

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■ さまざまな形態の授業

大学の授業は講義形式が中心ですが、演習や実験・(野外)実習など経験を通し

て自然現象を理解する授業もあります。それらは、プレゼンテーション能力やレポー

ト作成の技術を高め、協働を通じてコミュニケーション力の向上にも役立ちます。

■ 教育コーディネーター制度

教育コーディネーターとは、カリキュラムの編成、教育内容の改善などの活動にお

いて中核的な役割を担う教員のことです。教育コーディネーターを中心に、授業

内容・方法の改善、カリキュラムの現状診断・見直しなどを含むカリキュラムの体

系化にも取り組んでいます。

■ 少人数教育

演習やセミナーなどは少人数クラスで実施され、学生一人ひとりと教員が直接コ

ミュニケーションをとりながら理解を深めることができます。教員と学生、さらには学

生同士の絆を育み、それぞれの研究分野を、より深く専門的に学びます。

■ 活発なFD(教育方法改善)活動

理学部では学生による授業アンケート、授業モニター、教員相互による授業

参観などを行い、スタッフ一同、講義内容の充実と指導能力の向上に努めて

います。

◎ 教育の特色

1 年 次学 年 2 年 次 3 年 次 4 年 次

共通教育科目

理学部共通科目

理学部コース専門科目

理学部特別科目

理学部キャリア科目

コース選択 プログラム選択

共通基礎科目

科学コミュニケーション科目

課題挑戦科目

キャリア科目

コース課題科目

コース体系科目

共通課題科目

研究室で行う特別研究等

理学部では、数学・数理情報コース、物理学コース、化学コース、生物学コー

ス、地学コースのそれぞれの教育コースに、3つの履修プログラムを備えてい

ます。1年次に全学共通教育科目と理学部共通科目を学修した後、2年次進

級時に希望する教育コースに所属します。その後、2年次後期より標準プロ

グラム、科学コミュニケーションプログラム、宇宙・地球・環境課題挑戦プログ

ラムのうちのいずれかの履修プログラムを選択します。

学問的興味と希望 進 路に応じた多様な学びを実現

高等学校教育との接続性、基礎から発

展・応用へと接続する専門分野ごとの

体系性、学生個々の多彩な知的好奇

心・キャリアプラン・学修目的に対応で

きる柔軟性、を確保するカリキュラムを

編成します。

5教育コースと3履修プログラムに基づい

た履修モデルに沿って学習します。1年次

は全学共通教育科目・理学部共通基礎

科目を中心に基盤を身につけ、2年次以

降で選択コースの専門領域に踏み出し、

4年次で卒業に向けた研究を実施します。

科目の教育目標に応じて最適な形式

の授業を実施するだけでなく、授業時

間外学習に充てる時間を十分に確保

できる工夫(CAP 制)を設け、E-ラーニ

ングなど時間外学習を支援するツール

も用意しています。

カリキュラムマップで科目の関連性を示

すとともに、専門志向・キャリアパスに

応じた履修モデルを提示するほか、学

年ごとのガイダンスを実施し、学生個々

の履修計画をサポートします。

カリキュラム・ポリシー [ 教育課程編成・実施の方針 ]Curriculum Policy

Faculty of Science Curriculum

理学部のカリキュラム

共通教育科目

教育課程の編成 教育の内容 教育方法と成績評価 履修計画の支援

CPに関する詳しい内容は

愛媛大学のホームページへ

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教職に関する科目/学芸員資格に関する科目

新入生セミナー

キャリア形成セミナー

◎ 資格

自分の一生の職業のことをキャリア(career)といい、その実現を目指すことを、

キャリアデザイン(career design)といいます。さらに、キャリアデザインについて

の指導・教育をキャリア教育(career education)といいます。理学部では、キャ

リア教育に重点的に取り組み、学生のみなさんが「自分」をきちんと認識し、「自

分らしい生き方」を主体的に設計した上で卒業後の進路を選択することをお

手伝いするプログラムを提供しています。プログラムの内容には、キャリア支援

広報誌の作成、新入生セミナーやキャリア科目の開講、各種就職セミナーの

開催、インターンシップ、工場見学など多彩な取り組みが含まれています。

多彩なキャリア指導・教育体制

■ 教育職員免許状

中学・高校の先生を目指す人は必ず取得しなければならない資格です。理学部

で開講される「教科に関する科目」および「教職に関する科目」を履修すれば、

卒業と同時に免許取得できます。

■ 測量士補資格

地質コンサルタント等、地球科学系の職業を目指す人にとって、有利となる資格

です。測量関係の科目を履修すれば卒業と同時に免許取得できます。将来、測

量士の資格を取るためにも有利に働きます。

■ 学芸員資格

学芸員資格の単位を取得すると、博物館・美術館・水族館などで資料の収集

や保管、資料の調査研究、利用に関する説明・指導などを行う資格を得ること

ができます。

■ 国家公務員・地方公務員■ ITパスポート試験、基本情報技術者試験■ パーソナルコンピュータ利用技術  認定試験(1~4級)■ 技術士・技術士補 (数学・数理情報コースを除く)

■ アクチュアリー資格試験

理 学 部 共 通 地 学コース

理 学 部 共 通 数 学・数 理 情 報コース

科目履 修により取 得できる資 格

理 学 部 の 教 育 内 容が 受 験に有 利となる資 格

■ 公害防止管理者■ 危険物取扱者

化 学コース

■ 電気通信主任技術者(第一種伝送変換)■ 第一級陸上特殊無線技士

物 理 学コース

■ 第一種衛生管理者

生 物 学コース

1 年 次 2 年 次 3 年 次 4 年 次

[ 教職に関する科目の例 ] 教職基礎論(1年次)、数学科教育法(2・3年次)、理科教育法(2・3年次)、教育実習(4年次)

コース体系科目は、各専門分野の専門知識を体系的に学修するための科目群です。

コース課題科目では、セミナーや実験、実習を通して各専門分野の基盤スキルを身につけます。

数学・数理情報コース 物 理 学コース 化学コース 生 物 学コース 地学コース

数学の基礎数理情報の基礎数学Ⅰ

数学Ⅱ物理学Ⅰ物理学Ⅱ

化学Ⅰ化学Ⅱ化学Ⅲ

化学Ⅳ生物学Ⅰ生物学Ⅱ

地学Ⅰ地学Ⅱ基礎物理学実験

基礎化学実験基礎生物学実験基礎地学実験

理学部

共通基礎科目

集合と位相Ⅰ数学演習代数学Ⅰ確率統計学Ⅰ集合と位相Ⅱ解析学Ⅰ代数学Ⅱ幾何学Ⅰ解析学Ⅱ代数学Ⅲ位相数学Ⅰ確率統計学Ⅱ幾何学Ⅱ解析学Ⅲ現象の数理数理情報処理Ⅱ代数学Ⅳ解析学Ⅳ位相数学Ⅱ確率過程論数値解析学A数値解析学B数理最適化A数理最適化B代数学Ⅴ幾何学Ⅲ位相数学Ⅲ解析学Ⅴシミュレーション論Aシミュレーション論B機械学習A機械学習B数学・数理情報特別講義

力学Ⅰ電磁気学Ⅰ力学Ⅱ電磁気学Ⅱ力学Ⅲ電磁気学Ⅲ物理数学Ⅰ熱統計力学Ⅰ電磁気学Ⅳ力学Ⅳ物理実験学熱統計力学Ⅱ電磁気学Ⅴ力学Ⅴ物理数学Ⅱ熱統計力学Ⅲ量子力学Ⅰ熱統計力学Ⅳ量子力学Ⅱ天文学物性物理学熱統計力学Ⅴ量子力学Ⅲ熱統計力学Ⅵ量子力学Ⅳ宇宙物理学相対性理論物理学特別講義

物理化学Ⅰ有機化学Ⅰ分析化学Ⅰ無機化学Ⅰ量子化学Ⅰ生物化学基礎Ⅰ生物化学基礎Ⅱ機器分析Ⅰ物理化学Ⅱ有機化学Ⅱ分析化学Ⅱ分析化学Ⅲ無機化学Ⅱ量子化学Ⅱ生物化学Ⅰ物理化学Ⅲ物理化学Ⅳ有機化学Ⅲ環境化学機器分析Ⅱ機器分析Ⅲ機器分析Ⅳ有機化学Ⅳ生物化学Ⅱ分析化学Ⅳ機器分析Ⅴ無機化学Ⅲ分子分光学環境毒性学分子遺伝学特論生物化学Ⅲ生体分析化学生態環境分析学有機化学Ⅴ生体物質化学固体物性化学化学特別講義

生物学展望細胞学発生学植物形態学生態学生物化学基礎Ⅰ生物化学基礎Ⅱ分類学植物生理学形態形成論微生物学生物化学Ⅰ環境化学分子遺伝学動物生理学進化生物学行動生態学海洋生物学環境毒性学生物化学Ⅱ古生物学集団遺伝学分子遺伝学特論生態学特論生物化学Ⅲ生体分析化学生態環境分析学生物学特別講義

地球環境学序論最新地球惑星科学地質学概論鉱物学概論岩石学概論固体地球物理学概論海洋学概論生態学分類学岩石学鉱物学地層学固体地球物理学海洋物理学Ⅰ分析化学Ⅰ力学Ⅰ力学Ⅱ進化生物学情報地球科学地球内部構造論古生物学海洋物理学Ⅱ応用地球科学沿岸海洋学地球化学地球環境学特論岩石鉱物学特論地球物理学特論熱統計力学Ⅰ地学特別講義

数理情報処理Ⅰ数学・数理情報セミナーA数学・数理情報セミナーB

物理学実験Ⅰ物理学実験Ⅱ物理学実験Ⅲ

化学実験法化学実験Ⅰ化学実験Ⅱ化学実験Ⅲ化学実験Ⅳ化学実験Ⅴ化学ゼミナール

基礎生物学演習生物学実験Ⅰ生物学実験Ⅱ生物学実験Ⅲ生物学実験Ⅳ生物学野外実習臨海実習基礎生物英語文献講読生物統計学演習生物学ゼミナールⅠ生物学ゼミナールⅡ生物学課題演習

地質野外実習Ⅰ地学英語地質学実験岩石鉱物学実験地球物理学実験地質野外実習Ⅱ情報地球科学演習地質図学演習地質調査法実習地質野外研究沿岸海洋学研究地球科学実験地学課題演習

コース体系科目

コース課題科目

科学研究倫理   特別演習Ⅰ   特別演習Ⅱ   課題研究   特別研究Ⅰ   特別研究Ⅱ理学部

共通課題科目

◎ コース専門科目

科学技術と倫理

キャリアデザイン/インターンシップ

Career Education

キャリア教育

25 26

教職に関する科目/学芸員資格に関する科目

新入生セミナー

キャリア形成セミナー

◎ 資格

自分の一生の職業のことをキャリア(career)といい、その実現を目指すことを、

キャリアデザイン(career design)といいます。さらに、キャリアデザインについて

の指導・教育をキャリア教育(career education)といいます。理学部では、キャ

リア教育に重点的に取り組み、学生のみなさんが「自分」をきちんと認識し、「自

分らしい生き方」を主体的に設計した上で卒業後の進路を選択することをお

手伝いするプログラムを提供しています。プログラムの内容には、キャリア支援

広報誌の作成、新入生セミナーやキャリア科目の開講、各種就職セミナーの

開催、インターンシップ、工場見学など多彩な取り組みが含まれています。

多彩なキャリア指導・教育体制

■ 教育職員免許状

中学・高校の先生を目指す人は必ず取得しなければならない資格です。理学部

で開講される「教科に関する科目」および「教職に関する科目」を履修すれば、

卒業と同時に免許取得できます。

■ 測量士補資格

地質コンサルタント等、地球科学系の職業を目指す人にとって、有利となる資格

です。測量関係の科目を履修すれば卒業と同時に免許取得できます。将来、測

量士の資格を取るためにも有利に働きます。

■ 学芸員資格

学芸員資格の単位を取得すると、博物館・美術館・水族館などで資料の収集

や保管、資料の調査研究、利用に関する説明・指導などを行う資格を得ること

ができます。

■ 国家公務員・地方公務員■ ITパスポート試験、基本情報技術者試験■ パーソナルコンピュータ利用技術  認定試験(1~4級)■ 技術士・技術士補 (数学・数理情報コースを除く)

■ アクチュアリー資格試験

理 学 部 共 通 地 学コース

理 学 部 共 通 数 学・数 理 情 報コース

科目履 修により取 得できる資 格

理 学 部 の 教 育 内 容が 受 験に有 利となる資 格

■ 公害防止管理者■ 危険物取扱者

化 学コース

■ 電気通信主任技術者(第一種伝送変換)■ 第一級陸上特殊無線技士

物 理 学コース

■ 第一種衛生管理者

生 物 学コース

1 年 次 2 年 次 3 年 次 4 年 次

[ 教職に関する科目の例 ] 教職基礎論(1年次)、数学科教育法(2・3年次)、理科教育法(2・3年次)、教育実習(4年次)

コース体系科目は、各専門分野の専門知識を体系的に学修するための科目群です。

コース課題科目では、セミナーや実験、実習を通して各専門分野の基盤スキルを身につけます。

数学・数理情報コース 物 理 学コース 化学コース 生 物 学コース 地学コース

数学の基礎数理情報の基礎数学Ⅰ

数学Ⅱ物理学Ⅰ物理学Ⅱ

化学Ⅰ化学Ⅱ化学Ⅲ

化学Ⅳ生物学Ⅰ生物学Ⅱ

地学Ⅰ地学Ⅱ基礎物理学実験

基礎化学実験基礎生物学実験基礎地学実験

理学部

共通基礎科目

集合と位相Ⅰ数学演習代数学Ⅰ確率統計学Ⅰ集合と位相Ⅱ解析学Ⅰ代数学Ⅱ幾何学Ⅰ解析学Ⅱ代数学Ⅲ位相数学Ⅰ確率統計学Ⅱ幾何学Ⅱ解析学Ⅲ現象の数理数理情報処理Ⅱ代数学Ⅳ解析学Ⅳ位相数学Ⅱ確率過程論数値解析学A数値解析学B数理最適化A数理最適化B代数学Ⅴ幾何学Ⅲ位相数学Ⅲ解析学Ⅴシミュレーション論Aシミュレーション論B機械学習A機械学習B数学・数理情報特別講義

力学Ⅰ電磁気学Ⅰ力学Ⅱ電磁気学Ⅱ力学Ⅲ電磁気学Ⅲ物理数学Ⅰ熱統計力学Ⅰ電磁気学Ⅳ力学Ⅳ物理実験学熱統計力学Ⅱ電磁気学Ⅴ力学Ⅴ物理数学Ⅱ熱統計力学Ⅲ量子力学Ⅰ熱統計力学Ⅳ量子力学Ⅱ天文学物性物理学熱統計力学Ⅴ量子力学Ⅲ熱統計力学Ⅵ量子力学Ⅳ宇宙物理学相対性理論物理学特別講義

物理化学Ⅰ有機化学Ⅰ分析化学Ⅰ無機化学Ⅰ量子化学Ⅰ生物化学基礎Ⅰ生物化学基礎Ⅱ機器分析Ⅰ物理化学Ⅱ有機化学Ⅱ分析化学Ⅱ分析化学Ⅲ無機化学Ⅱ量子化学Ⅱ生物化学Ⅰ物理化学Ⅲ物理化学Ⅳ有機化学Ⅲ環境化学機器分析Ⅱ機器分析Ⅲ機器分析Ⅳ有機化学Ⅳ生物化学Ⅱ分析化学Ⅳ機器分析Ⅴ無機化学Ⅲ分子分光学環境毒性学分子遺伝学特論生物化学Ⅲ生体分析化学生態環境分析学有機化学Ⅴ生体物質化学固体物性化学化学特別講義

生物学展望細胞学発生学植物形態学生態学生物化学基礎Ⅰ生物化学基礎Ⅱ分類学植物生理学形態形成論微生物学生物化学Ⅰ環境化学分子遺伝学動物生理学進化生物学行動生態学海洋生物学環境毒性学生物化学Ⅱ古生物学集団遺伝学分子遺伝学特論生態学特論生物化学Ⅲ生体分析化学生態環境分析学生物学特別講義

地球環境学序論最新地球惑星科学地質学概論鉱物学概論岩石学概論固体地球物理学概論海洋学概論生態学分類学岩石学鉱物学地層学固体地球物理学海洋物理学Ⅰ分析化学Ⅰ力学Ⅰ力学Ⅱ進化生物学情報地球科学地球内部構造論古生物学海洋物理学Ⅱ応用地球科学沿岸海洋学地球化学地球環境学特論岩石鉱物学特論地球物理学特論熱統計力学Ⅰ地学特別講義

数理情報処理Ⅰ数学・数理情報セミナーA数学・数理情報セミナーB

物理学実験Ⅰ物理学実験Ⅱ物理学実験Ⅲ

化学実験法化学実験Ⅰ化学実験Ⅱ化学実験Ⅲ化学実験Ⅳ化学実験Ⅴ化学ゼミナール

基礎生物学演習生物学実験Ⅰ生物学実験Ⅱ生物学実験Ⅲ生物学実験Ⅳ生物学野外実習臨海実習基礎生物英語文献講読生物統計学演習生物学ゼミナールⅠ生物学ゼミナールⅡ生物学課題演習

地質野外実習Ⅰ地学英語地質学実験岩石鉱物学実験地球物理学実験地質野外実習Ⅱ情報地球科学演習地質図学演習地質調査法実習地質野外研究沿岸海洋学研究地球科学実験地学課題演習

コース体系科目

コース課題科目

科学研究倫理   特別演習Ⅰ   特別演習Ⅱ   課題研究   特別研究Ⅰ   特別研究Ⅱ理学部

共通課題科目

◎ コース専門科目

科学技術と倫理

キャリアデザイン/インターンシップ

Career Education

キャリア教育

25 26

理学部では学担制度を制定しており,学生への助言や指導にあたります。

すべての教員はオフィスアワーを設定し、授業の質問や修学上の相談など

に対応しています。また、学生生活に関する相談窓口も充実しており、図書

館の蔵書検索からアルバイト情報に至るまで、勉学や学生生活で必要なさ

まざまな情報提供を行い、学生生活をバックアップしています。

充実した学習・生活支援体制

文部科学省の「学校基本調査」によると、理系学部のうち、理学部生の大

学院進学率は、全体のおよそ4割以上にのぼります。今や大学院進学の

選択肢はごく当たり前のものとなり、理系学部の進学率は非常に高くなっ

ています。理工系専門職には、国や様々な企業における研究機関からの

期待も大きく、愛媛大学理学部大学院においても、実地的な研究活動に

基づいた人材育成に取り組んでいます。

大学院 進学は当たり前の選択 肢に

学 担 制 度

めいめいの学生に4年一貫の学生生活担当教員(学担教員)および副学担教

員を配置し、2名体制で修学上あるいは生活上の事柄について助言や指導に

あたります。学担教員は、年2回、各担当学生の状況調査をおこない、問題の

早期発見に努めています。

教 育 懇 談 会

この懇談会は、理学部学生の保

護者と教員との連携を緊密にす

る目的で毎年6月頃に開催してい

ます。個別懇談では、学担教員が

受け持ちの担当学生の保護者

と、学生の大学生活の様子・単

位の取得状況・今後の進路など

について話し合います。

早 期 卒 業

留 学 支 援 制 度

長期海外留学は大変魅力的である一方で、留学期間中に本学の授業を履修

できなくなるため、卒業が遅れてしまう可能性があります。理学部では、必修科目

を配置しない期間を設けることにより、卒業時期を遅らせることなく海外留学で

きるように配慮しています。

学生生活に伴う経済的な負担の軽減や、発展的な学習活動の奨励のため、

さまざまな制度や施設を整備しています。

学 生 生 活 に 関 する相 談 窓 口

教員や専門スタッフ、あるいは大学院生や学生のボランティアスタッフがさま

ざまな相談にのります。

■ 学生サービスステーション、学生支援センター

■ 人権問題、セクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント等  相談窓口

■ 院生サポートデスク/スタディ・ヘルプ・デスク

■ ピア@カフェ、学生何でも相談窓口

■ 総合健康センター etc.

その 他 の 制 度・施 設

成績優秀な学生に対し、3年半

での卒業を認めています。この

制度を利用すると、大学院に通

常より半年早く進学できます。

大学院の早期修了制度も併

用すれば、大学入学から大学

院修了まで、全体で1年間短縮

可能です。

環境科学分野、地球・宇宙科学分野、生命科学分野における高度な専門知識・技能を持って、国際的舞台でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目標に

しています。

■ 数理科学コース ■ 物理科学コース ■ 地球進化学コース

数理科学の諸分野の理論的研究を行っています。主な

数学の分野をカバーするだけでなく、他分野への応用

に関する高度の研究能力の育成にも対応しています。

小は素粒子、大は宇宙全体まで様々なスケールの

現象を、基礎的な面から応用的な面に至るまで幅広

い範囲の研究をしています。

地球進化学コースの教育・研究の目的は46億年悠

久の歴史を秘めた地球を理解することにあります。 こ

の目的を達成するために、地質科学、岩石鉱物科学、

地球物理科学分野からの教育研究を行っています。

理 工 学 研 究 科( 理 学 系 )博 士 前 期 課 程・博 士 後 期 課 程

数 理 物 質 科 学 専 攻

■ 分子科学コース ■ 生物環境科学コース

電子レベルで解明される分子の物理的化学的性質か

ら巨視的な分子集団の静的動的性質に至るまで、分

子にかかわる現代科学の基礎と最先端を学びます。

生物の機能と進化、および生物と地球環境の相互関

係を総合的に理解するための研究を生物機能科学

分野と生態環境科学分野に分かれて行っています。

環 境 機 能 科 学 専 攻

先 端 科 学 特 別 コー ス

人口千人当たりの大学院学生数

(国際比較)

大学院進学が当たり前になりつつある一方で、国際的に見るとまだまだ大学院生数は多くありません。しかし、グロー

バル社会において、アメリカをはじめとする諸外国は専門的能力の高い「高度人材」の育成基盤に一層力を入れて

います。例えば、アメリカの大学院進学率は日本の4.5倍です。これはアメリカ企業が学生の専門性を重視して採用

活動を行っており、学部卒と比較して平均給与が大きく異なるというデータも出ています。このように、これからの

グローバル社会においては、専門性の高い大学院卒の需要がますます高まっていくことが見込まれています。

参考: 我が国の大学・大学院の現状 (文部科学省)

大学院へ進学することによって、高い専門性や即戦力

としての対応力を身につけることができます。専門性を

活かした職に就きたいとき、大学院への進学は必須と

いっても過言ではありません。また、一般に初任給が高

いというメリットもあります。

国 際 社 会における大 学 院 の 重 要 性

日本

韓国

アメリカ

イギリス

フランス

2人

6人

9人

8人

8人

◎ 日本における進学のメリット

◎ グローバル社会における期待

即戦力 高度な専門性

グローバル人材

初任給が高い

就活が有利

Campus Life Support

学生支援Graduate School

大学院

大学生活に関する詳しい内容は愛媛大学のホームページへ

https://www.ehime-u.ac.jp/campus_life/

27 28

理学部では学担制度を制定しており,学生への助言や指導にあたります。

すべての教員はオフィスアワーを設定し、授業の質問や修学上の相談など

に対応しています。また、学生生活に関する相談窓口も充実しており、図書

館の蔵書検索からアルバイト情報に至るまで、勉学や学生生活で必要なさ

まざまな情報提供を行い、学生生活をバックアップしています。

充実した学習・生活支援体制

文部科学省の「学校基本調査」によると、理系学部のうち、理学部生の大

学院進学率は、全体のおよそ4割以上にのぼります。今や大学院進学の

選択肢はごく当たり前のものとなり、理系学部の進学率は非常に高くなっ

ています。理工系専門職には、国や様々な企業における研究機関からの

期待も大きく、愛媛大学理学部大学院においても、実地的な研究活動に

基づいた人材育成に取り組んでいます。

大学院 進学は当たり前の選択 肢に

学 担 制 度

めいめいの学生に4年一貫の学生生活担当教員(学担教員)および副学担教

員を配置し、2名体制で修学上あるいは生活上の事柄について助言や指導に

あたります。学担教員は、年2回、各担当学生の状況調査をおこない、問題の

早期発見に努めています。

教 育 懇 談 会

この懇談会は、理学部学生の保

護者と教員との連携を緊密にす

る目的で毎年6月頃に開催してい

ます。個別懇談では、学担教員が

受け持ちの担当学生の保護者

と、学生の大学生活の様子・単

位の取得状況・今後の進路など

について話し合います。

早 期 卒 業

留 学 支 援 制 度

長期海外留学は大変魅力的である一方で、留学期間中に本学の授業を履修

できなくなるため、卒業が遅れてしまう可能性があります。理学部では、必修科目

を配置しない期間を設けることにより、卒業時期を遅らせることなく海外留学で

きるように配慮しています。

学生生活に伴う経済的な負担の軽減や、発展的な学習活動の奨励のため、

さまざまな制度や施設を整備しています。

学 生 生 活 に 関 する相 談 窓 口

教員や専門スタッフ、あるいは大学院生や学生のボランティアスタッフがさま

ざまな相談にのります。

■ 学生サービスステーション、学生支援センター

■ 人権問題、セクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント等  相談窓口

■ 院生サポートデスク/スタディ・ヘルプ・デスク

■ ピア@カフェ、学生何でも相談窓口

■ 総合健康センター etc.

その 他 の 制 度・施 設

成績優秀な学生に対し、3年半

での卒業を認めています。この

制度を利用すると、大学院に通

常より半年早く進学できます。

大学院の早期修了制度も併

用すれば、大学入学から大学

院修了まで、全体で1年間短縮

可能です。

環境科学分野、地球・宇宙科学分野、生命科学分野における高度な専門知識・技能を持って、国際的舞台でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目標に

しています。

■ 数理科学コース ■ 物理科学コース ■ 地球進化学コース

数理科学の諸分野の理論的研究を行っています。主な

数学の分野をカバーするだけでなく、他分野への応用

に関する高度の研究能力の育成にも対応しています。

小は素粒子、大は宇宙全体まで様々なスケールの

現象を、基礎的な面から応用的な面に至るまで幅広

い範囲の研究をしています。

地球進化学コースの教育・研究の目的は46億年悠

久の歴史を秘めた地球を理解することにあります。 こ

の目的を達成するために、地質科学、岩石鉱物科学、

地球物理科学分野からの教育研究を行っています。

理 工 学 研 究 科( 理 学 系 )博 士 前 期 課 程・博 士 後 期 課 程

数 理 物 質 科 学 専 攻

■ 分子科学コース ■ 生物環境科学コース

電子レベルで解明される分子の物理的化学的性質か

ら巨視的な分子集団の静的動的性質に至るまで、分

子にかかわる現代科学の基礎と最先端を学びます。

生物の機能と進化、および生物と地球環境の相互関

係を総合的に理解するための研究を生物機能科学

分野と生態環境科学分野に分かれて行っています。

環 境 機 能 科 学 専 攻

先 端 科 学 特 別 コー ス

人口千人当たりの大学院学生数

(国際比較)

大学院進学が当たり前になりつつある一方で、国際的に見るとまだまだ大学院生数は多くありません。しかし、グロー

バル社会において、アメリカをはじめとする諸外国は専門的能力の高い「高度人材」の育成基盤に一層力を入れて

います。例えば、アメリカの大学院進学率は日本の4.5倍です。これはアメリカ企業が学生の専門性を重視して採用

活動を行っており、学部卒と比較して平均給与が大きく異なるというデータも出ています。このように、これからの

グローバル社会においては、専門性の高い大学院卒の需要がますます高まっていくことが見込まれています。

参考: 我が国の大学・大学院の現状 (文部科学省)

大学院へ進学することによって、高い専門性や即戦力

としての対応力を身につけることができます。専門性を

活かした職に就きたいとき、大学院への進学は必須と

いっても過言ではありません。また、一般に初任給が高

いというメリットもあります。

国 際 社 会における大 学 院 の 重 要 性

日本

韓国

アメリカ

イギリス

フランス

2人

6人

9人

8人

8人

◎ 日本における進学のメリット

◎ グローバル社会における期待

即戦力 高度な専門性

グローバル人材

初任給が高い

就活が有利

Campus Life Support

学生支援Graduate School

大学院

大学生活に関する詳しい内容は愛媛大学のホームページへ

https://www.ehime-u.ac.jp/campus_life/

27 28

基礎科学の発展と多くの先端技術の開発に支えられ、20世紀には宇宙の探求

が精力的に進められてきました。 21世紀に入り、宇宙の年齢が約137億歳であ

ることもわかり、宇宙の探求に拍車がかかっています。しかし、その一方で、私たち

の住む宇宙は、未知の暗黒物質に操られ、さらには暗黒エネルギーによって加速

膨張していることも示唆されるに至っています。

探求すればするほど、宇宙にはまだたくさんの謎があることがわかります。このよう

な状況の中で宇宙の理解を進めていくには、いろいろな研究方法がありますが、

できるだけ基本的なスタンスで進化する宇宙の姿を調べ尽くすことが肝要です。

そこで、本研究センターでは宇宙の進化に焦点をあて、銀河、暗黒物質、宇宙の

大規模構造、銀河中心核にある巨大ブラックホール、宇宙プラズマに関する最

先端の研究を行っています。

GRCは、地球・惑星深部の物質構成・構造・運動(ダイナミクス)の解明を主な研

究目的としています。地球の中心で360万気圧・5000℃にも達する超高圧・超高

温の世界の理解のために、世界最大規模を含む複数の超高圧合成装置や電子

顕微鏡などの分析装置を用いた高温高圧実験、ならびに、量子力学に基づく第一

原理計算や流体力学に基づいた対流シミュレーションなどの理論計算といった世

界最先端レベルの研究技術・理論を駆使しています。また、これらの地球惑星科

学で得た「超高圧」に関する知見や技術のスピンオフとして、GRCで合成に成功し

た世界で最も硬い物質である多結晶ダイヤモンドをはじめとした新規素材の開発

など材料科学や化学・物理学との学際的研究も展開しています。学内・国内のみ

ならず、アメリカ・ドイツ・フランス・中国など国外の多くの研究機関と学術交流協定

を結び、活発な交流の下に国際的教育研究拠点の形成を進めています。また、理

学部や大学院理工学研究科の教育も担当し、学生・院生は、GRCの保有する研

究機器・技術や放射光施設SPring-8などでの実験、国内・海外の研究機関での

共同研究など最先端の研究環境の下で学習・研究活動を行っています。

理学部と連 携して研究を推進するセンター群と、

学 術研究成果を公開・発 信するミュージアム

http://www.cosmos.ehime-u.ac.jp/

http://www.grc.ehime-u.ac.jp/左: マントル最深部での鉱物相転移  右: 世界最硬物質「ヒメダイヤ」

左: 国立天文台提供  右: イラスト 落合隆郎

https://www.adres.ehime-u.ac.jp/bumon/01/gaiyo.html (物質科学部門)

http://www.pros.ehime-u.ac.jp

宇宙進化研究センター

Research Center for Space and Cosmic EvolutionRCSCE

本センターは、海洋科学の主要な分野である物理学、化学、生物学、地質学を

基礎とする4つの研究部門から構成されており、各分野の研究者の密接な協

力により学際的、総合的な沿岸環境研究を推進しています。

本センターの主要な研究対象の一つである瀬戸内海は、わが国最大かつ最

重要な沿岸海域であるばかりでなく、その変化に富んだ環境のため研究対象

としても極めて興味深い海域です。また、本センターは瀬戸内海研究のみなら

ず、わが国やアジアにおける環境研究の拠点となることを目指して、海外の大

学と学術交流協定を結び、国際的な共同研究も展開しています。本センター

では、これまで理学部の卒業論文学生や大学院生を多数受け入れており、学

際的な沿岸環境研究を意図した幅広いテーマで研究が行える環境も提供し

ています。

本センターは工学、医学、理学、農学領域の研究者で構成され、タンパク質の働きを分子、

細胞、個体レベルで包括的に研究しています。様々な生命維持の機構や病気の成り立ちを

分子レベルで解明するとともに、がん、自己免疫病などの難病の新しい診断・治療法の開発

を目指しています。このうち、プロテオリサーチ領域の生体超分子研究部門および生体分子

工学部門が、化学コースの教育を担当しています。生体超分子研究部門では、生命活動の

基盤となる光合成における複合体タンパク質の機能を原子レベルで明らかにし、効率良い

人工システムへの応用の基盤となる新たな知見をもたらすことを目的として研究に取り組ん

でいます。また、生体分子工学部門では、タンパク質の設計図である核酸(DNA、RNA)やタ

ンパク質・核酸が協奏的に働く生命システムに注目し、創薬を指向した機能性生体分子や

人工細胞、あるいは有用なバイオテクノロジーを創出する研究を行っています。

http://www.cmes.ehime-u.ac.jp/

沿岸環境科学研究センター

Center for Marine Environmental StudiesCMES

プロテオサイエンスセンター

Proteo-Science CenterPROS

総勢6名の専任スタッフが、全学の教職員および学生に機器の測定サービスや機器使用のサポートを行っています。

専任の教員3名は、化学コースの教員組織に属し、学部および大学院の教育を分担するとともに、新規生理活性物

質の探索と合成、有機デバイス作成に向けた物性転換色素の開発、リチウム二次電池用次世代正極活物質の開

発などの研究のテーマを持ち、センター設置の機器を駆使した研究を行っています。この図は最近解析に成功したポ

ルフィリン色素3量体のステレオ図です。平面のポルフィリン分子が互いに重なり合っているのが見えるでしょうか?

学術支援センター

Advanced Research Support CenterADRES

https://www.ehime-u.ac.jp/overview/facilities/museum/

愛媛大学ミュージアムは、本学が蓄積してきた様々な資料や研究成果を一般の方々、特に若い世代にわかりやすく

伝えることを目的とした施設です。知的刺激に満ちた常設展示は、「進化する宇宙と地球」、「愛媛の歴史と文化」、

「生命の多様性」、「人間の営み」の4ゾーンの構成です。その他、企画展示スペースでは、夏の「昆虫展」や様々な興

味ある企画展を随時開催しています。

愛媛大学ミュージアム

Ehime University MuseumEUM

地球深部ダイナミクス研究センター

Geodynamics Research CenterGRC

Research Centers研究センター紹介

29 30

基礎科学の発展と多くの先端技術の開発に支えられ、20世紀には宇宙の探求

が精力的に進められてきました。 21世紀に入り、宇宙の年齢が約137億歳であ

ることもわかり、宇宙の探求に拍車がかかっています。しかし、その一方で、私たち

の住む宇宙は、未知の暗黒物質に操られ、さらには暗黒エネルギーによって加速

膨張していることも示唆されるに至っています。

探求すればするほど、宇宙にはまだたくさんの謎があることがわかります。このよう

な状況の中で宇宙の理解を進めていくには、いろいろな研究方法がありますが、

できるだけ基本的なスタンスで進化する宇宙の姿を調べ尽くすことが肝要です。

そこで、本研究センターでは宇宙の進化に焦点をあて、銀河、暗黒物質、宇宙の

大規模構造、銀河中心核にある巨大ブラックホール、宇宙プラズマに関する最

先端の研究を行っています。

GRCは、地球・惑星深部の物質構成・構造・運動(ダイナミクス)の解明を主な研

究目的としています。地球の中心で360万気圧・5000℃にも達する超高圧・超高

温の世界の理解のために、世界最大規模を含む複数の超高圧合成装置や電子

顕微鏡などの分析装置を用いた高温高圧実験、ならびに、量子力学に基づく第一

原理計算や流体力学に基づいた対流シミュレーションなどの理論計算といった世

界最先端レベルの研究技術・理論を駆使しています。また、これらの地球惑星科

学で得た「超高圧」に関する知見や技術のスピンオフとして、GRCで合成に成功し

た世界で最も硬い物質である多結晶ダイヤモンドをはじめとした新規素材の開発

など材料科学や化学・物理学との学際的研究も展開しています。学内・国内のみ

ならず、アメリカ・ドイツ・フランス・中国など国外の多くの研究機関と学術交流協定

を結び、活発な交流の下に国際的教育研究拠点の形成を進めています。また、理

学部や大学院理工学研究科の教育も担当し、学生・院生は、GRCの保有する研

究機器・技術や放射光施設SPring-8などでの実験、国内・海外の研究機関での

共同研究など最先端の研究環境の下で学習・研究活動を行っています。

理学部と連 携して研究を推進するセンター群と、

学 術研究成果を公開・発 信するミュージアム

http://www.cosmos.ehime-u.ac.jp/

http://www.grc.ehime-u.ac.jp/左: マントル最深部での鉱物相転移  右: 世界最硬物質「ヒメダイヤ」

左: 国立天文台提供  右: イラスト 落合隆郎

https://www.adres.ehime-u.ac.jp/bumon/01/gaiyo.html (物質科学部門)

http://www.pros.ehime-u.ac.jp

宇宙進化研究センター

Research Center for Space and Cosmic EvolutionRCSCE

本センターは、海洋科学の主要な分野である物理学、化学、生物学、地質学を

基礎とする4つの研究部門から構成されており、各分野の研究者の密接な協

力により学際的、総合的な沿岸環境研究を推進しています。

本センターの主要な研究対象の一つである瀬戸内海は、わが国最大かつ最

重要な沿岸海域であるばかりでなく、その変化に富んだ環境のため研究対象

としても極めて興味深い海域です。また、本センターは瀬戸内海研究のみなら

ず、わが国やアジアにおける環境研究の拠点となることを目指して、海外の大

学と学術交流協定を結び、国際的な共同研究も展開しています。本センター

では、これまで理学部の卒業論文学生や大学院生を多数受け入れており、学

際的な沿岸環境研究を意図した幅広いテーマで研究が行える環境も提供し

ています。

本センターは工学、医学、理学、農学領域の研究者で構成され、タンパク質の働きを分子、

細胞、個体レベルで包括的に研究しています。様々な生命維持の機構や病気の成り立ちを

分子レベルで解明するとともに、がん、自己免疫病などの難病の新しい診断・治療法の開発

を目指しています。このうち、プロテオリサーチ領域の生体超分子研究部門および生体分子

工学部門が、化学コースの教育を担当しています。生体超分子研究部門では、生命活動の

基盤となる光合成における複合体タンパク質の機能を原子レベルで明らかにし、効率良い

人工システムへの応用の基盤となる新たな知見をもたらすことを目的として研究に取り組ん

でいます。また、生体分子工学部門では、タンパク質の設計図である核酸(DNA、RNA)やタ

ンパク質・核酸が協奏的に働く生命システムに注目し、創薬を指向した機能性生体分子や

人工細胞、あるいは有用なバイオテクノロジーを創出する研究を行っています。

http://www.cmes.ehime-u.ac.jp/

沿岸環境科学研究センター

Center for Marine Environmental StudiesCMES

プロテオサイエンスセンター

Proteo-Science CenterPROS

総勢6名の専任スタッフが、全学の教職員および学生に機器の測定サービスや機器使用のサポートを行っています。

専任の教員3名は、化学コースの教員組織に属し、学部および大学院の教育を分担するとともに、新規生理活性物

質の探索と合成、有機デバイス作成に向けた物性転換色素の開発、リチウム二次電池用次世代正極活物質の開

発などの研究のテーマを持ち、センター設置の機器を駆使した研究を行っています。この図は最近解析に成功したポ

ルフィリン色素3量体のステレオ図です。平面のポルフィリン分子が互いに重なり合っているのが見えるでしょうか?

学術支援センター

Advanced Research Support CenterADRES

https://www.ehime-u.ac.jp/overview/facilities/museum/

愛媛大学ミュージアムは、本学が蓄積してきた様々な資料や研究成果を一般の方々、特に若い世代にわかりやすく

伝えることを目的とした施設です。知的刺激に満ちた常設展示は、「進化する宇宙と地球」、「愛媛の歴史と文化」、

「生命の多様性」、「人間の営み」の4ゾーンの構成です。その他、企画展示スペースでは、夏の「昆虫展」や様々な興

味ある企画展を随時開催しています。

愛媛大学ミュージアム

Ehime University MuseumEUM

地球深部ダイナミクス研究センター

Geodynamics Research CenterGRC

Research Centers研究センター紹介

29 30

◎ 市内電車環状線「赤十字病院前」または「鉄砲町」下車(松山市駅から約16分)

◎ 市内バス松山空港線「日赤前」下車(松山市駅から約11分)

護国神社

松山大学

県立松山北高校

至大街道

正門

西門

通用門

入口

松山赤十字病院

松山市立東雲小学校

松山市立東中学校

大学生協

愛大ミューズ

グリーンプロムナード

Campus Life

Johoku Campus Map 数学図書室

最先端の数学研究推進のための図書室は、閲覧コーナーや学習スペースも充実。

理学部本館

研究室や実験室、学生の共有スペース、事務室などが集まる理学部の中心的な建物。

記念植樹

グリーンプロムナード

関連研究センター群の多くは、この研究棟で世界最先端の研究を推進しています。

総合研究棟Ⅰ

視聴覚設備も整った大小8つの講義室からなる建物です。

理学部講義棟

生協ショップ「テラシス」

理学部

大学生協

キャンパス内は教育・研究のための施設だけではありません。緑豊かなグリーンプロムナードをはじめ、トラベルカウンター、食堂などの生協ショップがキャンパスライフをサポートします。

城北キャンパスマップ

理学部でのキャンパスライフ

赤十字病院前鉄砲町

緑に映える松山城を中心に広がる城下町、松山。正岡子

規をはじめとした多くの俳人を輩出したほか、夏目漱石の

小説「坊っちゃん」の舞台としても全国に知られています。

人口は約51万人で、四国最大の県庁所在地です。 瀬戸

内の温暖な気候に恵まれ、地元の人々の雰囲気や言葉

からは、松山らしい穏やかさを感じることができます。 学問

や研究、サークル活動、アルバイトなど、充実した学生生

活を送るには最適の環境です。 また、理学部が位置する

城北キャンパスの周辺は、大変利便性が高く、学生との

つながりが深いエリアです。 授業後や休日は、友達とまち

へ出かけたり、食べ歩きをしたり、文学に触れたり。 きっと、

あなただけの楽しみ方が見つかることでしょう。

通勤・通学時間の短さ

愛媛県 1時間1分

(最短:57分、 最長:1時間45分、全国平均:1時間19分)※2016年 社会生活基本調査より

賃貸住宅の家賃の安さ

(1カ月1部屋平均)愛媛県 全国都道府県中3位:39,396円※2018年5月 全国賃貸管理ビジネス協会より

市民の防災意識の高さ

松山市 自主防災組織結成率100%

(全国平均81.7%)※2016年4月1日現在 松山市地域防災課資料より

大学から市内中心部へは、徒歩や

自転車などで簡単に行くことができ

ます。 中心部に駅やスーパー、百貨

店、歓楽街など都市機能が集中し

ており、友人と出かけたり買い物を

するのにも大変便利なコンパクトシ

ティです。 坂道が少なく、自転車で

市内を縦横無尽に移動できます。

大学と街中が近いコンパクトシティ

約3,000年の歴史を誇り、日本最古といわれる名湯「道後温泉」

には、大学から徒歩や自転車、市内電車で気軽に足を運ぶことが

できます。 また、大学付近の市街地にも普段使いもできる温泉施

設が数多くあります。 研究の気分転換や日頃の疲れを癒やすこと

ができる、最適な環境が整っています。

最古の温泉で癒やされる

穏やかな瀬戸内海に面し、温暖で

雨が少なく、災害も少ない松山市。

その上、防災意識も高く、安心して

大学生活を送ることができます。

穏やかな気候

松山市の平均家賃は、なんと東京

都の半額以下。四国最大の都市

でありながら、一人暮らしをするの

に恵まれたまちとしても有名です。

大学付近で市街地にも近い好立

地な賃貸住宅でも、安価な価格で

住むことができます。また、家賃だけ

でなく食費が安いのも、学生に嬉し

い特徴の一つです。

賃貸の家賃が安く、一人暮らしにやさしい

暮らしやすい松山市のデータ

Matsuyama City Guide松山シティガイド

平和通

日赤前

https://www.matsuyama-kurashi.com/student/松山市についての詳しい情報はこちら

5つの学部が集まる城北キャンパスには、充実した学びや学生生活をサポー

トするための、さまざまなフィールドや施設が設けられています。世界最先端レ

ベルの研究を行うセンターを有する学術拠点として、学生のうちから各セン

ターでの研究活動に携わることができます。また、正門付近には「グリーンプロ

ムナード」や「愛大ショップえみか」などが位置し、学生だけでなく近隣の方々

もくつろぐことができる、地域に開かれたエリアとして広く利用されています。

31 32

◎ 市内電車環状線「赤十字病院前」または「鉄砲町」下車(松山市駅から約16分)

◎ 市内バス松山空港線「日赤前」下車(松山市駅から約11分)

護国神社

松山大学

県立松山北高校

至大街道

正門

西門

通用門

入口

松山赤十字病院

松山市立東雲小学校

松山市立東中学校

大学生協

愛大ミューズ

グリーンプロムナード

Campus Life

Johoku Campus Map 数学図書室

最先端の数学研究推進のための図書室は、閲覧コーナーや学習スペースも充実。

理学部本館

研究室や実験室、学生の共有スペース、事務室などが集まる理学部の中心的な建物。

記念植樹

グリーンプロムナード

関連研究センター群の多くは、この研究棟で世界最先端の研究を推進しています。

総合研究棟Ⅰ

視聴覚設備も整った大小8つの講義室からなる建物です。

理学部講義棟

生協ショップ「テラシス」

理学部

大学生協

キャンパス内は教育・研究のための施設だけではありません。緑豊かなグリーンプロムナードをはじめ、トラベルカウンター、食堂などの生協ショップがキャンパスライフをサポートします。

城北キャンパスマップ

理学部でのキャンパスライフ

赤十字病院前鉄砲町

緑に映える松山城を中心に広がる城下町、松山。正岡子

規をはじめとした多くの俳人を輩出したほか、夏目漱石の

小説「坊っちゃん」の舞台としても全国に知られています。

人口は約51万人で、四国最大の県庁所在地です。 瀬戸

内の温暖な気候に恵まれ、地元の人々の雰囲気や言葉

からは、松山らしい穏やかさを感じることができます。 学問

や研究、サークル活動、アルバイトなど、充実した学生生

活を送るには最適の環境です。 また、理学部が位置する

城北キャンパスの周辺は、大変利便性が高く、学生との

つながりが深いエリアです。 授業後や休日は、友達とまち

へ出かけたり、食べ歩きをしたり、文学に触れたり。 きっと、

あなただけの楽しみ方が見つかることでしょう。

通勤・通学時間の短さ

愛媛県 1時間1分

(最短:57分、 最長:1時間45分、全国平均:1時間19分)※2016年 社会生活基本調査より

賃貸住宅の家賃の安さ

(1カ月1部屋平均)愛媛県 全国都道府県中3位:39,396円※2018年5月 全国賃貸管理ビジネス協会より

市民の防災意識の高さ

松山市 自主防災組織結成率100%

(全国平均81.7%)※2016年4月1日現在 松山市地域防災課資料より

大学から市内中心部へは、徒歩や

自転車などで簡単に行くことができ

ます。 中心部に駅やスーパー、百貨

店、歓楽街など都市機能が集中し

ており、友人と出かけたり買い物を

するのにも大変便利なコンパクトシ

ティです。 坂道が少なく、自転車で

市内を縦横無尽に移動できます。

大学と街中が近いコンパクトシティ

約3,000年の歴史を誇り、日本最古といわれる名湯「道後温泉」

には、大学から徒歩や自転車、市内電車で気軽に足を運ぶことが

できます。 また、大学付近の市街地にも普段使いもできる温泉施

設が数多くあります。 研究の気分転換や日頃の疲れを癒やすこと

ができる、最適な環境が整っています。

最古の温泉で癒やされる

穏やかな瀬戸内海に面し、温暖で

雨が少なく、災害も少ない松山市。

その上、防災意識も高く、安心して

大学生活を送ることができます。

穏やかな気候

松山市の平均家賃は、なんと東京

都の半額以下。四国最大の都市

でありながら、一人暮らしをするの

に恵まれたまちとしても有名です。

大学付近で市街地にも近い好立

地な賃貸住宅でも、安価な価格で

住むことができます。また、家賃だけ

でなく食費が安いのも、学生に嬉し

い特徴の一つです。

賃貸の家賃が安く、一人暮らしにやさしい

暮らしやすい松山市のデータ

Matsuyama City Guide松山シティガイド

平和通

日赤前

https://www.matsuyama-kurashi.com/student/松山市についての詳しい情報はこちら

5つの学部が集まる城北キャンパスには、充実した学びや学生生活をサポー

トするための、さまざまなフィールドや施設が設けられています。世界最先端レ

ベルの研究を行うセンターを有する学術拠点として、学生のうちから各セン

ターでの研究活動に携わることができます。また、正門付近には「グリーンプロ

ムナード」や「愛大ショップえみか」などが位置し、学生だけでなく近隣の方々

もくつろぐことができる、地域に開かれたエリアとして広く利用されています。

31 32

Entrance Exam System理学部の入試制度

理学を志す皆さんの資質は、決して一通りの試験だけで測れるものではないと

考えます。愛媛大学理学部は、主として下に示す3つの入試区分により、多様

な人材を受け入れます。「前期日程」の受験科目は、センター試験と調査書の

ほかに、数学・理科の5科目の中から1科目のみです。「後期日程」では、セン

ター試験と調査書の他に、数学を受験科目とする後期日程Aと、面接を受験

科目とする後期日程Bの2つがあります。前期日程と後期日程では、いずれの

科目で受験しても、入学後に、自由に教育コースを選択することができます。

「推薦入試」は、コース別に実施されます。すなわち、受験時に教育コース(専

門分野)を選択することになりますので、特定分野に対する志向が強い志願

者にむいていると言えるでしょう。数学・数理情報コース、物理学コース、化学

コースの3コースは、センター試験を必要とする推薦入試Ⅱ、生物学コースと地

学コースの2コースはセンター試験を必要としない推薦入試Ⅰとなります。

得意科目で受 験、興味・志向にあった教育コースの選 択

Statistics of Enrolled Students入学者の情報

一般・前期日程募集人員 [160名]

教 育コース受 験 科目入 試 区 分

地学(8)

生物(30)

物理(40)

数学(42)

センター試験 化学(40)

一般・後期日程募集人員 [23名]

センター試験

推薦入試Ⅰ募集人員 [19名]

面接(7)

面接(12)

数学(13)

面接(10)

推薦入試Ⅱ募集人員 [23名]

面接(10)

面接(5)

面接(8)

センター試験

入試に関する詳しい内容は愛媛大学のホームページへ  https://www.ehime-u.ac.jp/entrance/

◎ 理学部の入試

調査書

調査書

調査書

2年進級時に教育コースを選択

地学コース

化学コース

物理学コース

生物学コース

数学・数理情報コース

地学コース

化学コース

物理学コース

生物学コース

数学・数理情報コース

理学部では、次のような資質や能力を持った学生を求めます。

01. 02.

高校課程修了レベルの知識・教養

を広く修得しており、自律的に学習を

進める準備がある。

※外国人留学生向けには、「渡日前入学許可制度による私費外国人留学生入試」

(インターネットインタビューと日本留学試験の点数で選抜)と「私費外国人留学生

入試」(面接と日本留学試験の点数で選抜)の2種類の入試を実施しています。

高校課程の数学または理科の十分な

基礎学力を有し、数理・物質・自然・生

命の探究に興味を持ち、科学をさらに

深く学び理解しようとする意志がある。

物事を論理的に考察し、自分の考え

を論理的にまとめて表現することが

できる。

03.

継続的な学習により成長し、倫理

観・責任感をもって主体的に社会と

かかわり貢献しようと志している。

04.

アドミッション・ポリシー [入学者受入れの基本方針]Admission Policy

◎ 志願者および入学者数改 組前の統 計 データ改 組後の統 計 データ

前期

日程

後期日程

外国人留学生

AO入試Ⅱ

後期日程

外国人留学生

AO入試Ⅱ

後期日程

外国人留学生

AO入試Ⅱ

後期日程

推薦入試Ⅰ

外国人留学生

後期日程

推薦入試Ⅰ

外国人留学生

AO入試Ⅱ

合計

37

35

37

27

6

142

7

若干人

8

15

6

若干人

8

14

5

若干人

7

12

6

7

若干人

13

8

11

若干人

-

19

215

73

55

76

55

20

279

78

0

15

93

81

5

7

93

47

2

12

61

43

22

12

77

47

27

1

-

75

678

40

36

38

29

8

151

8

0

8

16

9

1

4

14

5

2

9

16

7

8

3

18

10

13

0

-

23

238

37

35

37

27

6

142

7

若干人

8

15

6

若干人

8

14

5

若干人

7

12

6

7

若干人

13

8

8

若干人

3

19

215

105

75

70

83

12

345

103

2

13

118

59

1

10

70

33

2

8

43

36

18

11

65

60

22

0

0

82

723

41

39

43

27

6

156

11

1

8

20

8

1

4

13

2

0

4

6

8

7

1

16

10

11

0

0

21

232

募集人員 志願者 入学者 募集人員 志願者 入学者

数学受験

物理受験

化学受験

生物受験

地学受験

2018年度コース名入試区分学科

受験コース

数学科

物理学科

化学科

生物学科

地球科学科

2017年度

◎ 出身地の分布と入学者数 (2017~2019年度)

2018度2019年度 2017年度

男 性

女 性

合 計

1 7 8 名

6 0 名

2 3 8 名

1 7 2 名

6 6 名

2 3 8 名

1 6 9 名

6 3 名

2 3 2 名

■ 外 国 人 19■ 北 海 道

■ 青 森

■ 岩 手

■ 秋 田

■ 宮 城

■ 山 形

■ 福 島

9

0

2

1

0

0

0

■ 新 潟

■ 富 山

■ 石 川

■ 福 井

■ 静 岡

■ 山 梨

■ 長 野

■ 岐 阜

■ 愛 知

2

0

1

1

7

3

2

5

19

■ 東 京

■ 群 馬

■ 栃 木

■ 茨 城

■ 埼 玉

■ 千 葉

■ 神 奈 川

10

0

0

0

6

2

 5

■ 滋 賀

■ 三 重

■ 奈 良

■ 京 都

■ 兵 庫

■ 大 阪

■ 和 歌 山

4

5

5

15

40

24

 11

■ 鳥 取

■ 島 根

■ 岡 山

■ 広 島

■ 山 口

12

20

56

106

5

■ 愛 媛

■ 香 川

■ 徳 島

■ 高 知

171

51

35

21

■ 福 岡

■ 大 分

■ 宮 崎

■ 佐 賀

■ 長 崎

■ 熊 本

■ 鹿 児 島

■ 沖 縄

10

7

3

1

4

2

 1

5

一般・前期日程

一般・後期日程

推薦入試Ⅱ

推薦入試Ⅰ

外国人留学生

合計

42

40

40

30

8

160

13

10

23

10

5

8

23

7

12

19

若干人

若干人

若干人

若干人

若干人

-

225

70

74

82

64

15

305

206

132

338

6

9

6

21

32

21

53

3

7

2

3

1

16

733

47

40

45

31

8

171

13

12

25

5

4

4

13

8

13

21

1

3

2

2

0

8

238

募集人員 志願者 入学者

数学受験

物理受験

化学受験

生物受験

地学受験

A(数学)

B(面接)

数学・数理情報コース

物理学コース

化学コース

生物学コース

地学コース

数学・数理情報コース

物理学コース

化学コース

生物学コース

地学コース

2019年度コース等入試区分

APに関する詳しい内容は愛媛大学のホームページへ  https://www.ehime-u.ac.jp/faculty/educational_policy/policy_3_dept/

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Entrance Exam System理学部の入試制度

理学を志す皆さんの資質は、決して一通りの試験だけで測れるものではないと

考えます。愛媛大学理学部は、主として下に示す3つの入試区分により、多様

な人材を受け入れます。「前期日程」の受験科目は、センター試験と調査書の

ほかに、数学・理科の5科目の中から1科目のみです。「後期日程」では、セン

ター試験と調査書の他に、数学を受験科目とする後期日程Aと、面接を受験

科目とする後期日程Bの2つがあります。前期日程と後期日程では、いずれの

科目で受験しても、入学後に、自由に教育コースを選択することができます。

「推薦入試」は、コース別に実施されます。すなわち、受験時に教育コース(専

門分野)を選択することになりますので、特定分野に対する志向が強い志願

者にむいていると言えるでしょう。数学・数理情報コース、物理学コース、化学

コースの3コースは、センター試験を必要とする推薦入試Ⅱ、生物学コースと地

学コースの2コースはセンター試験を必要としない推薦入試Ⅰとなります。

得意科目で受 験、興味・志向にあった教育コースの選 択

Statistics of Enrolled Students入学者の情報

一般・前期日程募集人員 [160名]

教 育コース受 験 科目入 試 区 分

地学(8)

生物(30)

物理(40)

数学(42)

センター試験 化学(40)

一般・後期日程募集人員 [23名]

センター試験

推薦入試Ⅰ募集人員 [19名]

面接(7)

面接(12)

数学(13)

面接(10)

推薦入試Ⅱ募集人員 [23名]

面接(10)

面接(5)

面接(8)

センター試験

入試に関する詳しい内容は愛媛大学のホームページへ  https://www.ehime-u.ac.jp/entrance/

◎ 理学部の入試

調査書

調査書

調査書

2年進級時に教育コースを選択

地学コース

化学コース

物理学コース

生物学コース

数学・数理情報コース

地学コース

化学コース

物理学コース

生物学コース

数学・数理情報コース

理学部では、次のような資質や能力を持った学生を求めます。

01. 02.

高校課程修了レベルの知識・教養

を広く修得しており、自律的に学習を

進める準備がある。

※外国人留学生向けには、「渡日前入学許可制度による私費外国人留学生入試」

(インターネットインタビューと日本留学試験の点数で選抜)と「私費外国人留学生

入試」(面接と日本留学試験の点数で選抜)の2種類の入試を実施しています。

高校課程の数学または理科の十分な

基礎学力を有し、数理・物質・自然・生

命の探究に興味を持ち、科学をさらに

深く学び理解しようとする意志がある。

物事を論理的に考察し、自分の考え

を論理的にまとめて表現することが

できる。

03.

継続的な学習により成長し、倫理

観・責任感をもって主体的に社会と

かかわり貢献しようと志している。

04.

アドミッション・ポリシー [入学者受入れの基本方針]Admission Policy

◎ 志願者および入学者数改 組前の統 計 データ改 組後の統 計 データ

前期

日程

後期日程

外国人留学生

AO入試Ⅱ

後期日程

外国人留学生

AO入試Ⅱ

後期日程

外国人留学生

AO入試Ⅱ

後期日程

推薦入試Ⅰ

外国人留学生

後期日程

推薦入試Ⅰ

外国人留学生

AO入試Ⅱ

合計

37

35

37

27

6

142

7

若干人

8

15

6

若干人

8

14

5

若干人

7

12

6

7

若干人

13

8

11

若干人

-

19

215

73

55

76

55

20

279

78

0

15

93

81

5

7

93

47

2

12

61

43

22

12

77

47

27

1

-

75

678

40

36

38

29

8

151

8

0

8

16

9

1

4

14

5

2

9

16

7

8

3

18

10

13

0

-

23

238

37

35

37

27

6

142

7

若干人

8

15

6

若干人

8

14

5

若干人

7

12

6

7

若干人

13

8

8

若干人

3

19

215

105

75

70

83

12

345

103

2

13

118

59

1

10

70

33

2

8

43

36

18

11

65

60

22

0

0

82

723

41

39

43

27

6

156

11

1

8

20

8

1

4

13

2

0

4

6

8

7

1

16

10

11

0

0

21

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募集人員 志願者 入学者 募集人員 志願者 入学者

数学受験

物理受験

化学受験

生物受験

地学受験

2018年度コース名入試区分学科

受験コース

数学科

物理学科

化学科

生物学科

地球科学科

2017年度

◎ 出身地の分布と入学者数 (2017~2019年度)

2018度2019年度 2017年度

男 性

女 性

合 計

1 7 8 名

6 0 名

2 3 8 名

1 7 2 名

6 6 名

2 3 8 名

1 6 9 名

6 3 名

2 3 2 名

■ 外 国 人 19■ 北 海 道

■ 青 森

■ 岩 手

■ 秋 田

■ 宮 城

■ 山 形

■ 福 島

9

0

2

1

0

0

0

■ 新 潟

■ 富 山

■ 石 川

■ 福 井

■ 静 岡

■ 山 梨

■ 長 野

■ 岐 阜

■ 愛 知

2

0

1

1

7

3

2

5

19

■ 東 京

■ 群 馬

■ 栃 木

■ 茨 城

■ 埼 玉

■ 千 葉

■ 神 奈 川

10

0

0

0

6

2

 5

■ 滋 賀

■ 三 重

■ 奈 良

■ 京 都

■ 兵 庫

■ 大 阪

■ 和 歌 山

4

5

5

15

40

24

 11

■ 鳥 取

■ 島 根

■ 岡 山

■ 広 島

■ 山 口

12

20

56

106

5

■ 愛 媛

■ 香 川

■ 徳 島

■ 高 知

171

51

35

21

■ 福 岡

■ 大 分

■ 宮 崎

■ 佐 賀

■ 長 崎

■ 熊 本

■ 鹿 児 島

■ 沖 縄

10

7

3

1

4

2

 1

5

一般・前期日程

一般・後期日程

推薦入試Ⅱ

推薦入試Ⅰ

外国人留学生

合計

42

40

40

30

8

160

13

10

23

10

5

8

23

7

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19

若干人

若干人

若干人

若干人

若干人

-

225

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74

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64

15

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206

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6

9

6

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21

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2

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733

47

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8

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13

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25

5

4

4

13

8

13

21

1

3

2

2

0

8

238

募集人員 志願者 入学者

数学受験

物理受験

化学受験

生物受験

地学受験

A(数学)

B(面接)

数学・数理情報コース

物理学コース

化学コース

生物学コース

地学コース

数学・数理情報コース

物理学コース

化学コース

生物学コース

地学コース

2019年度コース等入試区分

APに関する詳しい内容は愛媛大学のホームページへ  https://www.ehime-u.ac.jp/faculty/educational_policy/policy_3_dept/

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