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ABAQUS CAE 利用の手引 東京工業大学学術国際情報センター 2017.06 version 1.7

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ABAQUS CAE 利用の手引

東京工業大学学術国際情報センター2017.06

version 1.7

目次ABAQUS CAE 利用の手引き 1

1. はじめに 1

1.1 利用できるバージョン 1

1.2 概要 1

1.3 マニュアル 1

2. TSUBAME での利用方法 2

2.1 ABAQUS CAE の起動 2

(1) TSUBAMEにログイン 2

(2) GUIの起動 2

2.2 ABAQUS CAE の起動オプション 4

2.3 ライセンス使用状況の確認 4

2.4. 使用上の注意事項 4

3. モデリング 4

3.1 入力データの作成 4

3.2 入力データ作成手順 5

3.3 ABAQUS/CAE データベースファイルの新規作成 5

3.4 形状の作成 5

3.5 材料特性の設定 10

3.6 解析手法と結果出力の設定 19

3.7 荷重条件と境界条件の設定 21

3.8 メッシュの作成 28

3.9 入力データの書き出し 35

3.10 ABAQUS/CAEの終了 38

4. データチェック,結果表示 38

4.1 データチェック 38

4.2 結果表示 43

4.3 出力指定方法 45

4.4 ハードコピーの取り方 46

改版履歴 48

ABAQUS CAE 利用の手引き

1. はじめに本書は,ABAQUS CAE を東京工業大学学術国際情報センターの TSUBAME で利用する方法について説明しています. また,TSUBAME を利用するにあたっては,「TSUBAME利用の手引き」もご覧下さい. 利用環境や注意事項などが詳細に記述されております.

ABAQUSの開発・販売元のSIMULIAでは,ABAQUS に関するWebページを公開しています. 次のアドレスを参照してください.

http://www.simulia.com/products/abaqus_fea.html

1.1 利用できるバージョンTSUBAMEで利用可能なバージョンは次の通りです.

アプリケーション名 バージョン

ABAQUS CAE 6.8-4, 6.11-2, 6.12-3, 6.13-3, 6.14-2, 2017

1.2 概要ABAQUS/CAEは,ABAQUSの入力データ作成,結果表示,結果処理を行うプログラムです. ABAQUSの入力データ作成,結果表示,結果処理は,ABAQUS/CAEの他にPatranでも行うことができます. なお,以前ABAQUS/Viewer と呼ばれていた製品は ABAQUS/CAEの機能の一部になっています.

主な機能を以下に示します.

プリ処理(ABAQUS入力データの作成)

1. ジオメトリ: 形状モデルを作成する.また,CADデータをインポートすることもできる

2. アセンブリ: モデルの集合(形状,拘束など)を作成する.

3. 解析: 線形解析,非線形解析などの解析手法を選択する.

4. 拘束と相互作用: 接触,荷重条件,境界条件,接続方法(スポット,ボルトなど)を設定する.

5. メッシュ: シェル要素,ソリッド要素などの作成,編集をする.ポスト処理(ABAQUS計算結果の表示・データ処理など)

1. モデルのプロット: 変形前,変形後あるいはその両方のモデルを表示する.

2. 等高線のプロット: カラーの領域あるいは線によって,モデルの表面上に解析変数の値を表示する.

3. ベクトルのプロット: 材料の方向性あるいは変数を,節点からのベクトルとして表示する.4. X-Yプロット: 解析結果あるいはユーザが定義した変数を,X-Yグラフに表示する機能. 通常のX-Yグラフ作成プログラムとしても使用可能.

5. モデルと結果のプリント: モデルと計算結果の画面上のイメージをファイルヘ出力する.

6. アニメーション: 一連のプロッター情報をアニメーションとして表示する.

1.3 マニュアルオンラインドキュメントを用意しています.

Abaqus Documentation Collection (東工大学内からのみ閲覧可能)

備考

[オンラインドキュメントのURLを表示できない場合の対処方法]

ABAQUS CAE 利用の手引き

1

プロキシ経由での接続の場合,エラーとなります. この場合は,ABAQUS のドキュメントサーバをプロキシ使用の例外に設定する必要があります.

以下は,Windows 7 の場合の設定例です.

(step-1) [コントロールパネル]→[ネットワークとインターネット]→[インターネットオプション]

(step-2) インターネットのプロパティ画面で,接続タブを選択→「LANの設定」をクリック

(step-3) ローカルネットワークの設定(LAN)画面で,「詳細設定」をクリック

(step-4) 「次で始まるアドレスにはプロキシを使用しない」の箇所に「172.17.230.61」を入力し,「OK」をクリック.

2. TSUBAME での利用方法

2.1 ABAQUS CAE の起動

備考

TSUBAME に接続しての利用は動作が重く,また,ABAQUS/CAE をリモートサーバに接続して利用する方法はベンダ非推奨となります. そのため,センターでは研究室の PC にインストールして使用できるよう Windows 版の学内配布を行っております. 配布の詳細は ソフトウェア配布 のWebページをご参照ください.

なお,学内端末にインストールした ABAQUS では ABAQUS/CAE の起動はできますが,ジョブの実行は出来ないよう機能制限しています. そのため,ジョブを実行する際は,TSUBAME に入力ファイルを転送して TSUBAME 上でジョブ実行し,計算終了後 PC に計算結果のファイルを転送する作業が必要となります.

(1) TSUBAMEにログイン

次のコマンドを入力し,TSUBAMEにログインします.

$ ssh -YC login-t2.g.gsic.titech.ac.jp -l USER-ID

備考

• -l USER-ID の -l は数字の1ではなくアルファベットLの小文字です.

• GUI 起動のため,cygwin などの X サーバソフトウェアを用いて TSUBAME に接続してください.

• ssh コマンドによる TSUBAME へのログインの際,X11転送のため-Y オプションを指定してください.

• -C は圧縮用のオプションで,GUI の操作の重さを軽減します.

(2) GUIの起動

次のコマンドにより,起動します. 特にバージョンの指定がない場合は,バージョン6.14-2が起動するようになっています.

$ abaqus cae

2. TSUBAME での利用方法

2

備考

ビューポートに正しく描画されない場合

-mesa オプションを追加して起動してください

$ abaqus cae -mesa

終了する場合は,[File]-[Exit]を選択してください.

○バージョン 2017 を使用する場合

次のように,ABAQUS 2017 のコマンドへのパスを通してください.

<bash 系の場合> $ export PATH="/usr/apps.sp3/isv/abaqus/2017/Commands/:${PATH}"<csh 系の場合> % setenv PATH "/usr/apps.sp3/isv/abaqus/2017/Commands/:${PATH}"

○バージョン 6.14-2 以前のバージョンを使用する場合

備考

• バージョン 6.13-3 より前のバージョンは,2014年8月のTSUBAMEのOSアップグレード前に導入されたものとなります. 現 TSUBAME 上では,正常動作しない可能性がありますのでご注意ください.

各バージョンごとに以下のコマンドで起動します.

2. TSUBAME での利用方法

3

$ abq6133 cae (バージョン 6.13-3)$ /usr/apps/isv/abaqus/Commands/abq6123 cae (バージョン 6.12-3)$ /usr/apps/isv/abaqus/Commands/abq6112 cae (バージョン 6.11-2)$ /usr/apps/isv/abaqus/Commands/abq684 cae (バージョン 6.8-4)

2.2 ABAQUS CAE の起動オプション主な起動オプションを以下に示します.

出力データベース名を指定しての起動

$ abaqus cae database=<出力データベースファイル名>

(例) $ abaqus cae database=beamimpac1.odb

リプレイファイルに書き込まれているコマンドを自動的に処理させる場合

$ abaqus cae replay=<リプレイファイル名>

(例) $ abaqus cae replay=abaqus

2.3 ライセンス使用状況の確認TSUBAME 全体で同時利用できるユーザ数には上限(10まで ※)があります. 次のコマンドにより,ライセンス利用状況を確認できます.

$ lmutil lmstat -S ABAQUSLM -c 27030@t2zlic01

※ 2014年11月に 5 → 10 に増えました.

2.4. 使用上の注意事項

• 大規模なモデルや,計算ステップが多いモデルを扱う時,出力が膨大になる可能性があるので, 出力内容を制限するようにして下さい.

• 入力されたコマンドは,リプレイファイル(デフォルト:abaqus.rpy)に書き出されます. ファイル名を変更して保管しておくことを,お勧めします.

• 実行中に強制終了させると,ライセンスをしばらく掴んだままの状態になることがあります. FileメニューからExitを選択して終了するようにしてください.

• ABAQUS/CAE上からジョブを投入しないで下さい.システムトラブルを引き起こすことがあり, 他のユーザに迷惑をかけることになります.

3. モデリング

3.1 入力データの作成ここでは,簡単な入力データ作成を通して,ABAQUS/CAEの特徴を説明します. 今回作成するモデルを下に示します.

2.2 ABAQUS CAE の起動オプション

4

3.2 入力データ作成手順今回の入力データ作成における手順を以下に示します.

(1)Partモジュールで形状を作成する.

(2)Propertyモジュールで物性値を設定する.

(3)Stepモジュールで解析手法,結果出力を設定する.

(4)Loadモジュールで荷重条件と境界条件を設定する.

(5)Meshモジュールでメッシュを作成する.

(6)Jobモジュールで入力データを書き出す.

3.3 ABAQUS/CAE データベースファイルの新規作成ABAQUS CAE を起動し,ABAQUS/CAEデータベースファイルを新規に作成します. Start Session ウィンドウの「Create Model Database」ボタンをクリックします.

3.4 形状の作成まず,Create Partボタンをクリックします.

3.2 入力データ作成手順

5

Create Partウィンドウが立ち上がります.矩形を作成してから,その矩形を押し出すことで 形状を作成することにします.このウィンドウにおいて,Modeling Spaceで3D, TypeでDeformable,ShapeでShell,TypeでExtrusionを選択します.Continueボタンをクリックします.

3.2 入力データ作成手順

6

以下のようなグリッドが表示された画面となります.まず,矩形を作成するために, 座標値を入力します.Create Isolated Pointボタンをクリックします.座標値を入力します. 入力する座標値は(0,0),(1,0),(0,1),(1,1)です.

3.2 入力データ作成手順

7

座標値の入力が完了したら,それらのポイントを見やすくするために拡大表示します. マウスのホイールを操作することで拡大縮小が可能です. 先ほど入力したポイントを使い,矩形を作成します. Create Lines: Rectangle(4Lines)ボタンをクリックします.

矩形を作成し終えたら,左下の「X」ボタン(Cancel Procedure)をクリックした後, Doneをクリックします.

3.2 入力データ作成手順

8

Edit Base Extrusionウィンドウが立ち上がります. End ConditionのDepthにて,押し出す深さを指定します.今回はDepth:5と入力します. OKボタンをクリックします.

以下のような形状が作成されます.

3.2 入力データ作成手順

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これで形状作成は完了です.

3.5 材料特性の設定材料特性を設定します.ModuleをPropertyに変更します.

3.5 材料特性の設定

10

まず,材料密度,ヤング率,ポアソン比を設定します. Create Materialボタンをクリックします.

3.5 材料特性の設定

11

Edit Materialウィンドウが立ち上がります. まず,材料密度を設定します. 「General」⇒「Density」をクリックします.ここでは,材料密度を「2.71×10^-6」とします.Mass Densityに「2.71E-6」と入力します.

3.5 材料特性の設定

12

次に,ヤング率,ポアソン比を設定します.「Mechanical」⇒「Elasticity」⇒「Elastic」を クリックします.ここでは,ヤング率を「7.24×10^3」,ポアソン比を「0.34」とします. Young’s Modulusに「7.24E3」,Poissons’s Ratioに「0.34」を入力します. 入力が終わったら,OKボタンをクリックします.

3.5 材料特性の設定

13

続いて,断面特性の設定を行います.Create Sectionボタンをクリックします.

3.5 材料特性の設定

14

Create Sectionウィンドウが立ち上がります.Categoryで「Shell」, Typeで「Homogeneous」を選択します.Continueボタンをクリックします.

Edit Sectionボタンが立ち上がります.Shell thicknessに「0.05」を入力します. OKボタンをクリックします.

3.5 材料特性の設定

15

最後に,これまで設定した内容を形状に反映させます.Assign Sectionをクリックします.

設定した内容を反映させる形状の領域を選択します.すべての形状に対して反映させるので, 全領域をマウスドラッグすることで選択します.選択された領域は赤く表示されます. 意図した通りに選択できたら,Section the regions to be assigned a section: Doneをクリックします.

3.5 材料特性の設定

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Edit Section Assignmentウィンドウが立ち上がります. 正しく設定されていることを確認したら,OKボタンをクリックします.

材料特性が反映されて領域が緑色になります.Doneをクリックします.

これで材料特性の設定は完了です.

次にアセンブリの設定をします.Moduleを「Assembly」に変更します. Instance Partをクリックします.

3.5 材料特性の設定

17

Create Instance ダイアログが出てきます.OKをクリックします.

設定が反映されて,領域が青くなります.

3.5 材料特性の設定

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以上でアセンブリの設定は完了です.

3.6 解析手法と結果出力の設定Moduleを「Step」に変更します.Create Stepボタンをクリックします.

3.6 解析手法と結果出力の設定

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Create Stepウィンドウが立ち上がります.Procedure typeで「General」, 「Static, General」を選択します.Continueボタンをクリックします.

Edit Stepウィンドウが立ち上がります.今回はデフォルト設定で解析を行います. Description に名前を記述し,内容を確認できたら,OKボタンをクリックします.

3.6 解析手法と結果出力の設定

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これで,解析手法と結果出力の設定は完了です.

3.7 荷重条件と境界条件の設定ModuleをLoadに変更します.荷重条件を設定します.Create Loadボタンをクリックします.

3.7 荷重条件と境界条件の設定

21

Create Loadウィンドウが立ち上がります.Categoryに「Mechanical」, Types for Selected Stepに「Concentrated force」を選択します. 正しく設定したら,Continueボタンをクリックします.

Concentrated forceを適用するポイントをクリックします(下図参照). 正しく選択していることを確認したら,Selected points for the load: Doneボタンをクリックします.

3.7 荷重条件と境界条件の設定

22

Doneをクリックすると,Edit Loadウィンドウが立ち上がります. (CF1,CF2,CF3)=(0,-100,0)と入力します.OKボタンをクリックします.

正しく設定したら,下図のように集中荷重を表す記号が表示されます.

3.7 荷重条件と境界条件の設定

23

境界条件を設定します.Create Boundary Conditionをクリックします.

3.7 荷重条件と境界条件の設定

24

Create Boundary Conditionウィンドウが立ち上がります.Categoryで「Mechanical」, Types for Selected Stepで「Symmetry/Antisymmetry/Encastre」を選択します. Continueボタンをクリックします.

なお,視点を変えたい場合は,View ⇒ Rotate か F3 ボタンをクリックします. 対象の背面を確認することができます.

3.7 荷重条件と境界条件の設定

25

下図に示す箇所に完全拘束の境界条件を設定します.「Shift」ボタンを押しながら操作することで, 複数個所の選択が可能です.境界条件を設定する領域を正しく選択したら, Select regions for the boundary condition: Doneボタンをクリックします.

3.7 荷重条件と境界条件の設定

26

Done をクリックすると,Edit Boundary Conditionウィンドウが立ち上がります. 完全拘束なので,ENCASTREを選択します.OKボタンをクリックします.

正しく設定できたら,下図のような境界条件の記号が表示されます.

3.7 荷重条件と境界条件の設定

27

これで,荷重条件と境界条件の設定は完了です.

3.8 メッシュの作成ModuleをMeshに変更します.

3.8 メッシュの作成

28

下図の通り「Model-1」⇒「Part」⇒「Part-1」⇒「Mesh(Empty)」を選択します. こうすることで,メッシュを作成する形状にPart-1が選択されます.

3.8 メッシュの作成

29

Seed Part Instanceボタンをクリックします.

3.8 メッシュの作成

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Global Seedsウィンドウが立ち上がります.メッシュを作成する際の特徴を与えます. 今回はメッシュサイズに0.2を採用します.OKボタンをクリックします.

メッシュを作成する際の分割位置が表示されます.メッシュ分割パターンを確認して下さい. Doneボタンをクリックします.

3.8 メッシュの作成

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次に,下図の通り全領域をマウスで選択し赤く表示させた状態で, Assign Mesh Controlsボタンをクリックします.

3.8 メッシュの作成

32

Mesh Controlsウィンドウが立ち上がります.Element Shapeに「Quad」Techniqueに 「Structured」を選択し,OKボタンをクリックします.

領域が黄緑色になります.

3.8 メッシュの作成

33

Mesh Partボタンをクリックします.OK to mesh the part? で「Yes」をクリックすることで, 下図のようにメッシュが作成されます.

3.8 メッシュの作成

34

これでメッシュ作成は完了です.

3.9 入力データの書き出しModuleをJobに変更します.Create Jobボタンをクリックします.

3.9 入力データの書き出し

35

Create Jobウィンドウが立ち上がります.Continueボタンをクリックします.

Edit Jobウィンドウが立ち上がります.ここではデフォルト設定のまま, OKボタンをクリックします.

3.9 入力データの書き出し

36

Job Managerボタンをクリックします.

Job Managerウィンドウが立ち上がります.入力データのみを出力するので, Write Inputボタンをクリックします.

3.9 入力データの書き出し

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備考

Submitボタンをクリックして, 直接ジョブを実行しないで下さい.

ジョブ管理ソフトを経由しないで, ジョブが実行されます. ジョブ管理ソフトを経由しないと, 適切な資源管理ができず, ノードダウンの原因となります.

これで入力データの書き出しは完了です.

3.10 ABAQUS/CAEの終了「File」⇒「Exit」で終了します.その際,モデルデータの保存画面が出ますので, File Name 欄に任意のファイル名を入力し,OKをクリックします.

なお,ファイルの保存は「File」⇒「Save」で行うことも出来ます.

4. データチェック,結果表示

4.1 データチェックABAQUS/StandardおよびABAQUS/Explicitでdatacheckオプションを指定して実行した場合は, その時作成されたデータ ベース・ファイルを使用して, 形状・境界条件および荷重条件等のモデルに関する表示ができます. もちろん,計算結果後でも使用できます.ここでは,ABAQUSの例題を用いて表示方法を解説します.

1. 例題の呼出しabaqus fetch により,例題ファイル「indentfoam_std_visco_2.inp」を取得します.

$ abaqus fetch job=indentfoam_std_visco_2

3.10 ABAQUS/CAEの終了

38

2. ABAQUSの実行ABAQUSジョブを実行します.

$ abaqus datacheck job=indentfoam_std_visco_2 memory=2gb

3. ABAQUS/CAEの起動

$ abaqus cae database=indentfoam_std_visco_2.odb

以下に示す輪郭図が表示されます.

4. 要素分割図の表示ツールボックスから Common Options をクリックします.

Visible Edges欄からExteriorを選択して,[OK]ボタンを左クリックすると,要素分割図が表示されます.

3.10 ABAQUS/CAEの終了

39

5. 節点番号図の表示ツールボックスから Common Options をクリックします.

Lablesタグをクリックします.

Show node Labelsを選択して,[OK]ボタンを左クリックすると,節点番号図が表示されます.

3.10 ABAQUS/CAEの終了

40

6. 要素番号図の表示ツールボックスから Common Options をクリックします.

Lablesタグをクリックします.

Show element Labelsを選択して,[OK]ボタンを左クリックすると,節点番号図が表示されます.

3.10 ABAQUS/CAEの終了

41

7. シュリンク機能ツールボックスから Common Options をクリックします.

Otherタグをクリックします.

Shrink elementsを選択して,[OK]ボタンを左クリックすると, シュリンク図が表示されます.要素に抜けがないかチェックできます.

3.10 ABAQUS/CAEの終了

42

4.2 結果表示

1. 例題の呼出し上述の5.1と同様の例題を用います.abaqus fetch により, 例題ファイル「indentfoam_std_visco_2.inp」を取得します.

$ abaqus fetch job=indentfoam_std_visco_2

2. ABAQUS実行

$ abaqus job=indentfoam_std_visco_2 memory=2gb

ジョブ終了を確認したら次へ進んで下さい.

3. ABAQUS/CAEの起動

$ abaqus cae database=indentfoam_std_visco_2.odb

4. 変形図の表示ツールボックスにある(Plot Deformed Shape )を選択すると, 下図に示す変形図が表示されます.

4.2 結果表示

43

5. 等高線図の表示ツールボックスにある Plot Contours on Deformed Shape を左クリックすると, 等応力線図が表示されます.

4.2 結果表示

44

4.3 出力指定方法*OUTPUTコマンドで,FIELDパラメータとHISTORYパラメータに2種類の指定が行なえます.

(1) FIELDパラメータを指定した場合は,変形図や等高線図を出力することができます. 以下のコマンドと合わせて使用します.

キーワード 説明

*CONTACT OUTPUT 接触に関する出力要求

*ELEMENT OUTPUT 要素に関する出力要求

*NODE OUTPUT 節点に関する出力要求

*RADIATION OUTPUT 輻射に関する出力要求

2. HISTORYパラメータを指定した場合は,X-Yグラフを出力することができます.

キーワード 説明

*CONTACT OUTPUT 接触に関する出力要求

*ELEMENT OUTPUT 要素に関する出力要求

*ENERGY OUTPUT エネルギーに関する出力要求

*MODAL OUTPUT 振動モードに関する出力要求

*NODE OUTPUT 節点に関する出力要求

*RADIATION OUTPUT 輻射に関する出力要求

indentfbam-std-visco-2.inp の例

4.3 出力指定方法

45

1 *HEADING 2 DYNAMIC LOADING OF AN ELASTOMERIC, VISCOELASTIC 3 FOAM BLOCK 4 ************************************************** 5 ** Step 1: Apply a gravity load on the point mass 6 of the punch in a visco step and let the foam 7 relax fully. 8 ** Step 2: Apply a sinusoidal half-wave force on 9 the punch and measure the displacement, velocity10 and acceleration response in a dynamic step.11 ** Step 3: After removing the force, continue12 measuring the dynamic response.13 ** (Units: N, mm, sec)14 **************************************************15 *PREPRINT,MODEL=YES,HISTORY=NO16 *RESTART,WRITE17 *NODE18 1, 0., 300.19 19, 0., 0.20 481, 300., 300.21 499, 300., 0.22 601, 600., 300.23 619, 600., 0.24 *NSET,NSET=N1(途中省略)142 *STEP,NLGEOM,INC=100,UNSYMM=YES143 Apply gravity force.144 *VISCO,CETOL=0.01145 .01,5.146 *DLOAD,AMPLITUDE=RAMP147 PMASS,GRAV,9810.,0.,-1.,0.148 *OUTPUT,FIELD,FREQUENCY=10149 *CONTACT OUTPUT,SLAVE=TARGET,MASTER=IMPACTOR,150 VARIABLE=PRESELECT151 *NODE OUTPUT152 U,V,A,RF153 *ELEMENT OUTPUT,ELSET=FOAM154 S,LE155 *OUTPUT,HISTORY,FREQUENCY=1156 *NODE OUTPUT,NSET=PUNCH157 U,V,A,RF158 *ELEMENT OUTPUT,ELSET=CENT159 MISES,LE22,S22(以下省略)

4.4 ハードコピーの取り方メインメニューから[File]-[Print]を選択して,下図に示すPrintボックスを表示させます.

4.4 ハードコピーの取り方

46

Rendition : ColorDestination : FilePrint command : test.psFormat : PS

PS Options...ボタンを左クリックして,次に示す出力形式の指定画面を表示させます.

例えば,A4を選択して,[OK]ボタンを左クリックすると,出力形式の指定画面が閉じて, Printボックスに戻ります.[OK]ボタンを左クリックすると, 作業しているディレクトリ下にtest.psというファイルが作成されます.

4.4 ハードコピーの取り方

47

改版履歴

版数 日付 項目 内容

version 1.0 2010年 11月 1日 -- 初版作成

version 1.1 2011年 12月 8日 2.1 追加: バージョン6.11-2の環境設定方法

version 1.2 2012年 4月 2日 2.1 修正: デフォルトで起動するバージョンの変更を反映(6.8-4→6.11-2)

version 1.3 2013年 4月 3日 2.1 追加: バージョン6.12-3の環境設定方法

version 1.3 2013年 4月 3日 2.1 修正: デフォルトで起動するバージョンの変更を反映(6.11-2→6.12-3)

version 1.3 2013年 6月 4日 2.1 訂正: -mesa オプションによる起動について追記

version 1.4 2014年 4月 1日 2.1 追加: バージョン6.13-3の環境設定方法

version 1.4 2014年 4月 1日 2.1 修正: デフォルトで起動するバージョンの変更を反映(6.12-3→6.13-3)

version 1.5 2014年 11月 20日 2.1 追加: バージョン6.14-2の環境設定方法

version 1.6 2015年 4月 3日 2.1 修正: デフォルトで起動するバージョンの変更を反映(6.13-3→6.14-2)

version 1.7 2017年 6月 14日 2.1 追加: バージョン2017の環境設定方法

改版履歴

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