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2012年10月24日 NTTデータ
IPA/SEC セミナー「適用が進み始めたアジャイル開発~ベンダー各社における取組みを中心に~」講演資料
NTTデータにおける アジャイル開発の取組み
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-システム開発メソドロジの整備 -プロジェクト管理技法の開発
自己紹介
戸村 元久 (とむら もとひさ)
(株)NTTデータ 技術開発本部 プロジェクトマネジメント・イノベーションセンタ長
技術開発本部 ソフトウエア工学推進センタ
プロジェクトマネジメント・イノベーションセンタ
-ソフトウェア生産技術・ツールの開発 -ソリューションの開発
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取組説明のまえに
アジャイル?なにそれ?アジャイル?できるの?
アジャイル、意味あるの?
アジャイル開発という進め方がありまして…
はじめて 聞きました
いつかの、ある一場面…
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既存のやり方では対応できない
新しいビジネスへ迅速に参入するには?
業務プロセスの変化にITを対応させていくには?
モバイル タブレット
クラウド
新しいニーズに 対応したい
競合より 先行したい
新ビジネスに対応したい
業務プロセスを 早く改善したい
早くサービス 開始したい
システムが必要だ。 でも、全部一度に要件定義しろと言われても…
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既存のやり方では対応できない
要件は決められない、仕様変更が多発、その原因は
要件が決まらない
仕様変更が多発
問題
要件定義を 「ちゃんと」 やっていない
原因
•要件定義力向上 •要件定義書レビュー •仕様変更ルール徹底
解決案
従来の解決方法
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既存のやり方では対応できない
要件は決められない、仕様変更が多発、その原因は
要件が決まらない
仕様変更が多発
問題
要件定義を 「ちゃんと」 やっていない
要件が決まりにくい、 時間とともに変わる、
変化する
原因
•要件定義力向上 •要件定義書レビュー •仕様変更ルール徹底
要件が変わる前提で 開発プロセスを工夫
解決案
•お客様を取り巻くビジネス環境の
変化に追随していく必要がある
•お客様自身も初めて取り組む 新業務/サービスのシステム
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ビジネス・業務は変化する
ITはビジネス・業務のための道具
役立つモノでなければ意味がない
ビジネスの変化に追従しなければ価値がない
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アジャイル開発プロセスの位置づけ
アジャイル開発は変化する状況をうまく扱える一つの方法
さまざまなプロセスがあるが、いずれも 変化に対応し、ビジネス価値を追求するための手段
XP (エクストリーム・ プログラミング)
Scrum
FDD (フィーチャードリブン開発)
アジャイル 開発プロセス
Crystal
KANBAN
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ウォーターフォールとアジャイルの比較
プロジェクトにとって重要な2つの視点で ウォーターフォールとアジャイルを比較してみると・・・
???
プロジェクトの進行
???
プロジェクトの進行
アジャイル
アジャイル ウォーターフォール
ウォーターフォール
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ウォーターフォールとアジャイルの比較
アジャイルはフィードバックを得ながら進行するため、
ユーザにとっての価値を早期に獲得できる。
???
プロジェクトの進行
利用者が得られる価値
プロジェクトの進行
アジャイル
ウォーターフォール
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ウォーターフォールとアジャイルの比較
アジャイルはフィードバックを得ながら進行するため、
リスクを早い段階で低減できる。
リスク
プロジェクトの進行
利用者が得られる価値
プロジェクトの進行
アジャイル
ウォーターフォール
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アジャイルの利点
システム利用者・お客様の視点
優先度の高い機能から実装するので 早い段階で動くシステムを確認できる
お客様とベンダ含めたプロジェクトの視点
繰り返し開発するので、チームの生産性を早い段階で見極められる
繰り返し開発するので不明確な要件を 無理に最初にすべて決めきる必要がない
動くシステムをこまめに利用者に見せるので無駄・手戻りが少ない
要件の見直しタイミングがあるので、 ビジネスニーズに合わせて要件を変更できる
納期・コストに加えてスコープを調整要素にできるので、プロジェクトを成功させやすい
価値の高いシステムを獲得 リスクを低減
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アジャイル導入には考え方の転換が必要
開発プロセスだけではなく、考え方を変える
従来の価値観を捨てる
思考を柔軟に
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NTTデータの取組
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NTTデータにおけるアジャイル開発の取組全体像
アジャイル開発の中心である「ひと」を支援しています。
教育
組織支援 場・ つながり
アジャイル 開発に 取り組む
ひと
事例横展開 ノウハウ横展開
フォーラム
アジャイル研修
Agile Professional Center
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「知らない」「聞いたことない」の壁を壊す
アジャイル開発を普及させる最初の一歩は「認知」
Attention
Interest
Desire
Motive
Action
注目
興味
願望
動機
実践
知らなければ実践できない
アジャイルを説明したときに よく聞く現場の声 •「管理者もメンバーも、 みんな今のやり方に 限界を感じている」
•「でもどうすればいいのか わからない」
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WG
社内の知見をワーキンググループで結集
社内の経験者から知見を収集し、事例・ノウハウを横展開
事例
事例
事例
事例 NTTデータ流 アジャイル開発プロセス
ガイドライン
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とにかく回数で認知活動
資料展開しっぱなしでは伝わらない
対話の場を通して理解と共感、関心を持ってもらう
普及推進役は足を運ぶ
超少人数説明会 ほぼ月1回、興味を持った人向けに 自由参加型の1.5時間の説明会。45分は質疑
個別説明会 プロジェクトや事業部単位に 興味を持ったところに行っての説明会
事業部めぐり 各事業部で役職者があつまる定例会議などのトピックスに入れてもらい、紹介
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現在時点での現実解プロセス
現時点ではアジャイルといえども、ピュアに実行した例が少なく、ウォーターフォールとのハイブリッドが中心的
ガイドラインでは説明用にプロセスを定義しているだけのため、 実際のプロジェクトでは特性に応じて形は変わります
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アジャイル導入のポイント
(ハイブリッドを含む)アジャイル開発導入のポイントは、 「アジャイルの理解」と「コミュニケーション重視」
アジャイルの理解
「アジャイル」は人によってイメージするものが違う
プロジェクト開始まえに、ステークホルダを含めて共通理解を
コミュニケーション重視
丸投げ不可能
コミュニケーションの効率化が生産性向上のカギのひとつ
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現実解としてのハイブリッドからその先へ
お客様へさらなる価値を提供するため、迅速さを追求
プロセス 変化への対応
ウォーター フォール
変化の少ない世界では効率的である一方、 ビジネスニーズが変化する状況では耐えられない
ハイブリッド 変化を取り込むことはできるが、 本番リリースまでのリードタイムはあまり変わらない
ピュア・ アジャイル
変化を常に受け入れ、ビジネスニーズとITを 極限まで同期していく
より迅速にITをデリバリー
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社内における実例:プロフィール
社内のプロジェクト管理システム構築PJにおいて適用
対象:プロジェクト管理サービス(CCPM)on Cloud
システム形態:Webシステム&MS Projectアドオン
技術:Project Web Access, MS Project Server
言語:C#
体制:日本&インドの分散チーム(20名)
規模:約1MStep(中規模)
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社内における実例:継続的デリバリー
継続的デリバリーにより、迅速さと価値最大化を両立
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外国と比較し、日本国内ではアジャイル育成が遅れている
IT業界におけるアジャイル人材の不足
各国におけるScrum認定者数内訳(2012年3月時点) 出典:Scrum Alliance
各国におけるIT技術者人数
Scrum認定者数の推移 出典:Scrum Alliance
出典: 非ウォーターフォール型開発の 普及要因と適用領域の拡大に関する調査 ~非ウォーターフォール型開発の普及要因の調査~ 調査報告書
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育成体系づくり
Scrumのロールに関する育成から、実践的な場での育成まで幅広く育成体系を整備
Scrum
Master
Product
Owner
Engineering
Technique
Scrum
Experience
On the
Job
Leadership
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Scrum Master研修のカリキュラム
【講義】アジャイル開発手法の概要 【講義/演習】Scrumにおけるチームと役割 【講義/演習】Scrumにおけるイベントとプロセス 【講義/演習】Scrumにおける成果物 【講義】Scrumにおけるコミュニケーションと情報の透明性 【演習】「自組織への導入」をテーマにワールドカフェ
学習項目
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Agile Professional Centerの活動
アジャイルプロフェッショナル人材の育成
先進的な研究開発 オンデマンドなアジャイル
開発体制の確立
Agile Professional Centerのミッション
アジャイル開発を推進・展開するための組織的な取り組み
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実践的な育成とオンデマンドな開発体制確立を実現
アジャイル開発を支える組織的な取り組み
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グローバルデリバリ×アジャイルで価値を生み出す
Agile Professional Center India
Agile Professional Center Japan
APCを世界各地に設置し、全世界的なアジャイル開発の普及とグローバル展開するお客様のビジネスをサポート
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まとめに代えて、ご来場の皆様へのメッセージ
• ビジネスニーズの変化に追従してこそITの価値がある そのためには従来の価値観を変える必要も出てくる
• アジャイル開発は、変化に強くなるための開発のあり方・考え方
• SIerではなく、お客様のITパートナーとなるため、 ベンダーのわれわれも変わろうとしています
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