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お客様各位 資料中の「ラピスセミコンダクタ」等名称の ラピステクノロジー株式会社への変更 2020 10 1 日をもって、ラピスセミコンダクタ株式会社の LSI 事業部門は、 ラピステクノロジー株式会社に分割承継されました。従いまして、本資料中にあります 「ラピスセミコンダクタ株式会社」、「ラピスセミ」、「ラピス」といった表記に関しましては、 全て「ラピステクノロジー株式会社」に読み替えて適用するものとさせていただきます。 なお、会社名、会社商標、ロゴ等以外の製品に関する内容については、変更はありま せん。以上、ご理解の程よろしくお願いいたします。 2020年10月1日 ラピステクノロジー株式会社

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  • お客様各位

    資料中の「ラピスセミコンダクタ」等名称の

    ラピステクノロジー株式会社への変更

    2020 年 10 月 1 日をもって、ラピスセミコンダクタ株式会社の LSI 事業部門は、

    ラピステクノロジー株式会社に分割承継されました。従いまして、本資料中にあります

    「ラピスセミコンダクタ株式会社」、「ラピスセミ」、「ラピス」といった表記に関しましては、

    全て「ラピステクノロジー株式会社」に読み替えて適用するものとさせていただきます。

    なお、会社名、会社商標、ロゴ等以外の製品に関する内容については、変更はありま

    せん。以上、ご理解の程よろしくお願いいたします。

    2020年10月1日

    ラピステクノロジー株式会社

  • Dear customer LAPIS Semiconductor Co., Ltd. ("LAPIS Semiconductor"), on the 1st day of October, 2020, implemented the incorporation-type company split (shinsetsu-bunkatsu) in which LAPIS established a new company, LAPIS Technology Co., Ltd. (“LAPIS Technology”) and LAPIS Technology succeeded LAPIS Semiconductor’s LSI business. Therefore, all references to "LAPIS Semiconductor Co., Ltd.", "LAPIS Semiconductor" and/or "LAPIS" in this document shall be replaced with "LAPIS Technology Co., Ltd." Furthermore, there are no changes to the documents relating to our products other than the company name, the company trademark, logo, etc. Thank you for your understanding.

    LAPIS Technology Co., Ltd. October 1, 2020

  • FJDL7074-003-02発行日: 2007 年 10 月 31 日ML7074-003 VoIP CODEC

    1/93

    ■ 概要 ML7074-003 は VoIP 向け音声コーデックです。本 LSI は Speech CODEC として G.729.A/G.726/G.711 を選択可能で、32msec の遅延に対応するエコーキャンセラ、DTMF 検出、トーン検出、トーン発生機能などを備えており TA、Router 等に VoIP 機能を付加する場合に最適な LSI です。

    ■ 特長 ●単一 3.3V 電源動作(DVDD0,1,2,AVDD: 3.0~3.6 V) ●Speech CODEC: G.729.A(8kbps) / G.726(32kbps) / G.711(64kbps)-law,A-law 選択可能

    G.729.A(8kbps)⇔G.726(32kbps)相互変換機能 ●32msec の遅延に対応するエコーキャンセラ ●DTMF 検出機能 ●トーン検出機能 2 系統(1650Hz,2100Hz *検出周波数変更可能) ●トーン発生機能 ●FSK 発生機能 ●ダイヤルパルス検出機能 ●ダイヤルパルス送出機能 ●16bit タイマ 1ch 内蔵 ●送信・受信データ転送用 FIFO バッファ(640byte)内蔵 Frame/DMA(スレーブ)インタフェース選択可能 ●マスタークロック周波数:

    4.096 MHz(水晶振動子/外部入力) ●ハードウェア、ソフトウェアパワーダウン可能 ●アナログ入出力形式:

    入力アンプ2系統内蔵 10k駆動 出力アンプ2系統内蔵 10k駆動

    ●パッケージ: 64 ピンプラスチック QFP(QFP64-P-1414-0.80-BK)

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    2/93

    ■ ブロック図

    Echo Canceller

    DTMF_REC

    +

    -

    AFF

    D/A

    LPF

    G.729.A

    G.726

    TONE_GEN

    (TONEA/B)

    TX

    Buffer0

    RX

    Buffer0

    Frame/DMA

    Controller

    INTB

    A0-A7

    Control

    Register

    8b

    D0-D15

    16b

    VREF

    CSB

    RDB

    WRB

    FR0B

    FR1B

    ACK0B

    ACK1B

    AIN1N

    GSX1

    VFRO0

    AVREF

    OSC

    Power

    PLL

    Speech Codec

    10kΩ

    10kΩ

    DVDD2

    DGND2

    AVDD

    AGND

    PDNB

    TST1

    XI

    XO

    G.711

    TXGAIN

    RXGAIN

    DVDD1

    DGND1

    DVDD0

    DGND0

    TST2

    TST3

    CKGN

    MCK

    SYNC(8kHz)

    LPAD

    GPAD

    ATTs

    ATTr

    Bus Control Unit

    Center

    Clip

    Encoder

    G.729.A

    G.726

    G.711

    Decoder

    DTMF_DET

    INT

    DTMF_DET

    TX

    Buffer1

    RX

    Buffer1

    AIN0N

    GSX0

    10kΩ

    AIN0P

    Linear PCM Codec

    VFRO1

    10kΩ

    STGAIN

    SYNC

    BCLK

    PCMI

    PCMO

    TONE_DET1

    TONE1_DET

    S/P

    P/S

    Serial I/F

    TONE0_DET

    TONE1_DET

    GPI0

    GPI1

    GPO0

    GPO1

    TONE_DET0

    TONE0_DET

    FSK_GEN

    TST0

    CLKSEL

    AMP0

    AMP1

    AMP2

    AMP3

    Sin

    Rout

    Sout

    Rin

    A/D

    BPF

    G.729.A

    G.729.A

    G.711

    G.711

    G.726

    G.726

    Codec

    Encoder

    Decoder

    DPGEN

    DPDET

    CR16-B0(GPI0)

    CR17-B0(GPO0)

    DP_DET

    DP_DET

    TIMER

    DTMF_CODE[3:0]

    DTMF_CODE[3:0]

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    3/93

    ■ 端子接続(上面図)

    64 ピンプラスチック QFP

    49

    AVREF

    VFRO0

    VFRO1

    AVDD

    50

    51

    52

    53

    54

    55

    56

    57

    58

    59

    60

    61

    62

    63

    64

    32

    31

    30

    29

    28

    27

    26

    25

    24

    23

    22

    21

    20

    19

    18

    17

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    48

    47

    46

    45

    44

    43

    42

    41

    40

    39

    38

    37

    36

    35

    34

    33

    DGND0

    DGND1

    TST3

    TST2

    TST1

    TST0

    PCMO

    PCMI

    BCLK

    SYNC

    DVDD1

    RDB

    WRB

    CSB

    FR0B

    FR1B

    DVDD0

    A0A1A2A3A4A5A6A7

    DGND2

    XI

    XO

    DVDD2

    GPI0

    GPI1

    GPO0

    GPO1

    PDNB

    INTB

    ACK0B

    ACK1B

    CLKSEL

    AIN1N

    GSX1

    AIN0P

    AIN0N

    GSX0

    AGND

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

    11

    12

    13

    14

    15

    16L7074-003

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    4/93

    ■ 端子説明 ピン

    番号 端子名 I/O PDNB

    = “0”

    説明

    1 TST1 I “0” テスト制御入力 1 通常”0”を入力してください。

    2 TST0 I “0” テスト制御入力 0 通常”0”を入力してください。

    3 PCMO O “Hi-z” PCM データ出力

    4 PCMI I I PCM データ入力

    I CLKSEL=”0”

    PCM シフトクロック入力

    5 BCLK

    I/O

    “L” CLKSEL=”1”

    PCM シフトクロック出力

    I CLKSEL=”0”

    PCM 同期信号 8kHz 入力

    6 SYNC

    I/O

    “L” CLKSEL=”1”

    PCM 同期信号 8kHz 出力

    7 DVDD0 — — ディジタル電源

    8 ACK0B I I 送信バッファ DMA アクセスアクノリッジ信号入力

    9 ACK1B I I 受信バッファ DMA アクセスアクノリッジ信号入力

    10 FR0B

    (DMARQ0B)

    O ”H” FR0B:(CR11-B7=”0”)

    送信バッファフレーム信号出力

    DMARQ0B: (CR11-B7=”1”)

    送信バッファ DMA アクセスリクエスト信号出力

    11 FR1B

    (DMARQ1B)

    O “H” FR1B: (CR11-B7=”0”)

    受信バッファフレーム信号出力

    DMARQ1B: (CR11-B7=”1”)

    受信バッファ DMA アクセスリクエスト信号出力

    12 INTB O “H” 割り込み要求出力

    割り込み発生時に約 1.0 sec 間 “L”を出力します

    13 CSB I I チップセレクト制御入力

    14 RDB I I リード制御入力

    15 WRB I I ライト制御入力

    16 DGND0 — I ディジタルグランド(0.0 V)

    17 D0 I/O I データ入出力

    18 D1 I/O I データ入出力

    19 D2 I/O I データ入出力

    20 D3 I/O I データ入出力

    21 D4 I/O I データ入出力

    22 D5 I/O I データ入出力

    23 D6 I/O I データ入出力

    24 D7 I/O I データ入出力

    25 D8 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    5/93

    26 D9 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

    27 D10 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

    28 D11 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

    29 D12 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

    30 D13 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

    31 D14 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

    32 D15 I/O I データ入出力

    8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には入力を固定してください。

    33 DVDD1 — — ディジタル電源

    34 A0 I I アドレス入力

    35 A1 I I アドレス入力

    36 A2 I I アドレス入力

    37 A3 I I アドレス入力

    38 A4 I I アドレス入力

    39 A5 I I アドレス入力

    40 A6 I I アドレス入力

    41 A7 I I アドレス入力

    42 PDNB I “0” パワーダウン入力

    “0” パワーダウンリセット

    ”1” 通常動作

    43 CLKSEL I I SYNC、BCLK 入出力制御入力

    “0” SYNC、BCLK は入力

    “1” SYNC、BCLK は出力

    44 DGND1 — — ディジタルグランド(0.0 V)

    45 GPI0 I I 汎用入力端子 0 (5V トレラント入力)

    /2次機能 ダイヤルパルス検出入力端子

    46 GPI1 I I 汎用入力端子 1 (5V トレラント入力)

    47 GPO0 O “L” 汎用出力端子 0 (5V トレラント出力、外部プルアップ可能)

    /2次機能 ダイヤルパルス送出端子

    48 GPO1 O “L” 汎用出力端子 1 (5V トレラント出力、外部プルアップ可能)

    49 AVDD — — アナログ電源

    50 AIN0P I I AMP0 非反転入力

    51 AIN0N I I AMP0 反転入力

    52 GSX0 O “Hi-z” AMP0 出力(10kΩ駆動)

    53 GSX1 O “Hi-z” AMP1 出力(10kΩ駆動)

    54 AIN1N I I AMP1 反転入力

    55 AVREF O “L” アナログ信号グランド(1.4 V)

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    6/93

    56 VFRO0 O “Hi-z” AMP2 出力(10kΩ駆動)

    57 VFRO1 O “Hi-z” AMP3 出力(10kΩ駆動)

    58 AGND — アナロググランド(0.0V)

    59 DGND2 — ディジタルグランド(0.0V)

    60 XI I I 4.096MHz 水晶振動子 I/F、4.096MHz クロック入力

    61 XO O “H” 4.096MHz 水晶振動子 I/F

    62 DVDD2 — ディジタル電源

    63 TST3 I “0” テスト制御入力 3 通常”0”を入力してください。

    64 TST2 I “0” テスト制御入力 2 通常”0”を入力してください。

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    7/93

    ■ 絶対最大定格

    項目 記号 条件 定格 単位

    アナログ電源電圧 VDA - -0.3 ~ 5.0 V

    ディジタル電源電圧 VDD - -0.3 ~ 5.0 V

    アナログ入力電圧 VAIN アナログ端子 -0.3 ~ VDD + 0.3 V

    VDIN1 ノーマルディジタル端子 -0.3 ~ VDD + 0.3 V ディジタル入力電圧

    VDIN2 5V トレラント端子 -0.3 ~ 6.0 V

    保存温度 Tstg - -55 ~ +150 ℃

    ■ 推奨動作条件 (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    アナログ電源電圧 VDA - 3.0 3.3 3.6 V

    ディジタル電源電圧 VDD - 3.0 3.3 3.6 V

    動作温度範囲 Ta - -20 - 60 ℃

    VIH1 ディジタル入力端子 2.0 - VDD+

    0.3

    V ディジタル高レベル入力電圧

    VIH2 GPI0,GPI1 端子 2.0 - 5.5 V

    ディジタル低レベル入力電圧 VIL ディジタル端子 -0.3 - 0.8 V

    ディジタル入力立ち上がり時間 tIR ディジタル端子 - 2 20 ns

    ディジタル入力立ち下がり時間 tIF ディジタル端子 - 2 20 ns

    ディジタル出力負荷容量 CDL ディジタル端子 - - 50 pF

    AVREF 用バイパスコンデンサ容量 Cvref AVREF-AGND 間 2.2+0.1 - 4.7+0.1 F

    マスタークロック周波数 Fmck MCK -0.01% 4.096 +0.01% MHz

    PCM シフトクロック周波数 Fbclk BCLK(入力時) 64

    (±0.1%)

    - 2048

    (±0.1%)

    kHz

    PCM 同期信号周波数 Fsync SYNC(入力時) -0.1% 8.0 +0.1% kHz

    クロックデューティ比 DRCLK MCK、BCLK(入力時) 40 50 60 %

    tBS BCLK to SYNC(入力時) 100 - - ns PCM 同期タイミング

    tSB SYNC to BCLK(入力時) 100 - - ns

    PCM 同期信号幅 tWS SYNC(入力時) 1BCLK - 100 s

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    8/93

    ■ 電気的特性

    ● 直流特性 (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    ISS スタンバイ状態

    (PDNB=”0”,VDD=3.3V,Ta=25℃)

    - 5.0 20.0 A

    IDD1 動作状態 1

    PCM I/F モード使用時

    (SC_EN=”1”,PCMIF_EN=”1”,

    AFE_EN=”1”,TRANS_EN=”1”)

    XI,XO 4.096MHz 水晶振動子を接続

    - 45.0 55.0 mA

    電源電流

    IDD2 動作状態 2

    全系動作時

    (SC_EN=”1”,PCMIF_EN=”0”,

    TRANS_EN=”0”,AFE_EN=”0”)

    XI,XO 4.096MHz 水晶振動子を接続

    - 50.0 65.0 mA

    IIH Vin=DVDD - 0.01 1.0 A ディジタル入力端子

    入力リーク電流 IIL Vin=DGND -1.0 -0.01 - A

    IOZH Vout=DVDD - 0.01 1.0 A ディジタル I/O 端子

    出力リーク電流 IOZL Vout=DGND -1.0 -0.01 - A

    高レベル出力電圧 VOH ディジタル出力端子、入出力端子

    IOH=4.0mA

    IOH=1.0mA(XO 端子)

    2.2 - - V

    低レベル出力電圧 VOL ディジタル出力端子、入出力端子

    IOL=-4.0mA

    IOL=-1.0mA(XO 端子)

    - - 0.4 V

    入力容量 *1 CIN 入力端子 - 8 12 pF

    注記 : *1 設計保証値

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    9/93

    ● アナログインタフェース (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    入力抵抗 *1 RIN AIN0N,AIN0P,AIN1N 10 - - MΩ

    出力負荷抵抗 RL GSX0,GSX1,VFRO0,VFRO1 10 - - kΩ

    出力負荷容量 CL アナログ出力端子 - - 50 pF

    オフセット電圧 VOF VFRO0,VFRO1 -40 - 40 mV

    出力電圧レベル *2 VO GSX0,GSX1,VFRO0,VFRO1

    RL=10kΩ

    - - 1.3 Vpp

    注記 : *1 設計保証値 *2 –7.7dBm(600Ω)=0dBm0、+3.17dBm0=1.3Vpp

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    10/93

    ● 交流特性 Speech CODEC = G.711(-law)モード時 (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    条件 項目 記号

    周波数(Hz) レベル(dBm0) Min. Typ. Max. 単位

    LT1 0~60 25 - - dB

    LT2 300~3000 -0.15 - 0.20 dB

    LT3 1020 基準 -

    LT4 3300 -0.15 - 0.80 dB

    LT5 3400 0 - 0.80 dB

    送信周波数特性

    LT6 3968.75

    0

    13 - - dB

    LR2 0~3000 -0.15 - 0.20 dB

    LR3 1020 基準 -

    LR4 3300 -0.15 - 0.80 dB

    LR5 3400 0 - 0.80 dB

    受信周波数特性

    LR6 3968.75

    0

    13 - - dB

    SDT1 3 35 - - dBp

    SDT2 0 35 - - dBp

    SDT3 -30 35 - - dBp

    SDT4 -40 28 - - dBp

    送信信号対雑音比

    [*1]

    SDT5

    1020

    -45 23 - - dBp

    SDR1 3 35 - - dBp

    SDR2 0 35 - - dBp

    SDR3 -30 35 - - dBp

    SDR4 -40 28 - - dBp

    受信信号対雑音比

    [*1]

    SDR5

    1020

    -45 23 - - dBp

    GTT1 3 -0.2 - 0.2 dB

    GTT2 -10 基準 -

    GTT3 -40 -0.2 - 0.2 dB

    GTT4 -50 -0.6 - 0.6 dB

    送信レベル間損失誤差

    GTT5

    1020

    -55 -1.2 - 1.2 dB

    GTR1 3 -0.2 - 0.2 dB

    GTR2 -10 基準 -

    GTR3 -40 -0.2 - 0.2 dB

    GTR4 -50 -0.6 - 0.6 dB

    受信レベル間損失誤差

    GTR5

    1020

    -55 -1.2 - 1.2 dB

    NIDLT - アナログ入力

    =AVREF - - -68 dBm0p無通話時雑音

    [*1] NIDLR - PCMI=”1” - - -72 dBm0p

    送信絶対レベル [*2] AVT 1020 0 0.285 0.320 0.359 Vrms

    受信絶対レベル [*2] AVR 1020 0 0.285 0.320 0.359 Vrms

    PSRRT - 30 - - dB 電源雑音除去比

    PSRRR

    雑音周波数:0~50kHz

    雑音レベル:50mVpp - 30 - - dB

    注記:*1 P-メッセージフィルタ使用 *2 0.320Vrms=0dBm0=-7.7dBm(600Ω)

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    11/93

    ● 交流特性(ゲイン設定) Speech CODEC = G.711(-law)モード時 (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    送受ゲイン設定精度 GAC ― -1.0 - 1.0 dB

    ● 交流特性(トーン出力) Speech CODEC = G.711(-law)モード時

    (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    周波数偏差 fDFT 設定周波数に対して -1.5 - 1.5 %

    出力レベル oLEV 設定ゲインに対して -2.0 - 2.0 dB

    ● 交流特性(DTMF 検出器、その他検出器) Speech CODEC = G.711(-law)モード時

    (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    検出レベル精度 dLAC 設定検出レベルに対して -2.5 - 2.5 dB

    ● 交流特性(エコーキャンセラ)

    (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    ・アナログ I/F モード使用時

    ・PCM I/F モード(16bit リニア)使用時 35

    エコー減衰量 eRES

    ・PCM I/F モード(G.711)使用時

    30

    - dB

    消去可能エコー遅延時間 tECT - - - 32 ms

    測定方法

    Sin Sout

    Delay

    White noise generator

    Rout Rin

    ATT

    E.R.L(echo return loss)

    Echo delay time

    Echo Canceller

    LPF5kHz

    LevelMeter

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    12/93

    ● PDNB,XO,AVREF タイミング

    (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    パワーダウン信号パルス幅 tPDNB PDNB 端子 1 - - s

    発振起動時間 txtal - - 2+α 100 ms

    AVREF 立ち上がり時間 tAVREF AVREF=1.4(90%)

    C5=4.7F,C6=0.1F

    (図 9を参照してください)

    - - 600 ms

    イニシャルモード開始時間 tINIT - - 1 - s

    *αは使用する水晶振動子による発振安定時間に依存する値です。

    図 1 PDNB,XO,AVREF タイミング

    PDNB

    AVREF

    約1.4V

    0V

    VDD

    XO

    0V

    VDD

    txtal

    0V

    tAVREF

    DVDD,AVDD0V

    VDD

    tPDNB

    "1"

    "0"

    CR5-B7(READY)

    イニシャルモード

    tINIT

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    13/93

    ● PCM I/F モード (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    ビットクロック周波数 fBCLK CDL=20pF(出力時) -0.1% 64 +0.1% kHz

    ビットクロック・デューティー比 dBCLK CDL=20pF(出力時) 45 50 55 %

    同期信号周波数 fSYNC CDL=20pF(出力時) -0.1% 8 +0.1% kHz

    dSYNC1 CDL=20pF(出力時)

    64kHz 出力時

    12.4 12.5 12.6 % 同期信号・デューティー比

    dSYNC2 CDL=20pF(出力時)

    128kHz 出力時

    6.24 6.25 6.26 %

    tBS BCLK to SYNC(出力時) 100 - - ns

    送受信同期タイミング tSB SYNC to BCLK(出力時) 100 - - ns

    入力セットアップ時間 tDS - 100 - - ns

    入力ホールド時間 tDH - 100 - - ns

    tSDX - - 100 ns ディジタル出力遅延時間

    tXD1 - - 100 ns

    tXD2 - - 100 ns ディジタル出力ホールド時間

    tXD3

    PCMO 端子

    プルアップ、プルダウン抵抗

    RDL=1kΩ、CDL=50pF

    - - 100 ns

    0 1

    MSB LSB

    tWS

    tDS tDH

    BCLK

    SYNC

    PCMI

    tBS tSB

    2 3 4 5 6 7 8 - 16

    G.711

    LSB

    G.726

    LSB

    16bitリニア

    図 2 PCM I/F モード入力タイミング(ロングフレーム)

    0 1

    tWS

    tDS tDH

    BCLK

    SYNC

    PCMI

    tBS tSB

    2 3 4 5 6 7 8 9 -

    MSB LSB

    G.726

    LSB

    G.711

    17

    LSB

    16bitリニア

    図 3 PCM I/F モード入力タイミング(ショートフレーム)

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    14/93

    0 1

    LSB

    tWS

    BCLK

    SYNC

    PCMO

    tBS tSB

    2 3 4 5 6 7 8 9 -

    MSBHi-z

    tSDX tXD1 tXD2 tXD3

    G.711

    LSB

    G.726

    17

    LSB

    tXD3

    16bitリニア

    図 4 PCM I/F モード出力タイミング(ロングフレーム)

    0 1

    LSB

    tWS

    BCLK

    SYNC

    PCMO

    tBS tSB

    2 3 4 5 6 7 8 9 10

    MSBHi-z

    tXD1 tXD2 tXD3

    G.711

    LSB

    G.726

    - 18

    LSB

    16bitリニア

    tXD3

    図 5 PCM I/F モード出力タイミング(ショートフレーム)

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    15/93

    ● コントロールレジスタインタフェース (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    アドレス・セットアップ時間 tAS 10 - - ns

    アドレス・ホールド時間 tAH 10 - - ns

    ライトデータ・セットアップ時間 tWDS 10 - - ns

    ライトデータ・ホールド時間 tWDH 10 - - ns

    CSB セットアップ時間 tCS 10 - - ns

    CSB ホールド時間 tCH 10 - - ns

    WRB パルス幅 tWW 10 - - ns

    リードデータ出力遅延時間 tRDD - - 20 ns

    リードデータ出力ホールド時間 tRDH 3 - - ns

    RDB パルス幅 tRW 25 - - ns

    CSB ディスエーブル時間 tCD

    CL=50pF

    10 - - ns

    図 6 コントロールレジスタインタフェース

    A7-A0入力

    D7-D0入出力

    CSB入力

    WRB入力

    RDB入力

    ライトタイミング リードタイミング

    tAS tAH

    tWDS tWDH

    tCH

    tRDD

    tCS

    tRDH

    tWW tRW

    A1

    D1入力

    A2

    D2出力

    tCS tCH

    tAS tAH

    tCD

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    16/93

    ● 送信、受信バッファインタフェース(フレームモード時) (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    FR1B セットアップ時間 tF1S 3 - - ns

    FR1B 出力遅延時間 tF1D - - 20 ns

    アドレス・セットアップ時間 tAS 10 - - ns

    アドレス・ホールド時間 tAH 10 - - ns

    ライトデータ・セットアップ時間 tWDS 10 - - ns

    ライトデータ・ホールド時間 tWDH 10 - - ns

    CSB セットアップ時間 tCS 10 - - ns

    CSB ホールド時間 tCH 10 - - ns

    WRB パルス幅 tWW 10 - - ns

    FR0B セットアップ時間 tF0S 3 - - ns

    FR0B 出力遅延時間 tF0D - - 20 ns

    リードデータ出力遅延時間 tRDD - - 30 ns

    リードデータ出力ホールド時間 tRDH 3 - - ns

    RDB パルス幅 tRW 35 - - ns

    CSB ディスエーブル時間 tCD

    CL=50pF

    10 - - ns

    図 7 送信、受信バッファインタフェース(フレームモード時)

    A7-A0入力

    D15-D0入出力

    CSB入力

    WRB入力

    RDB入力

    ライトタイミング リードタイミング

    tAS tAH

    tWDS tWDH

    tCH

    tRDD

    tCS

    tRDH

    tWW tRW

    A1

    D1入力

    A2

    D2出力

    tCS tCH

    tAS tAH

    FR1B出力

    FR0B出力

    tF1S tF1D

    tF0S tF0D

    tCD

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    17/93

    ● 送信、受信バッファインタフェース(DMA モード時) (特に指定のない場合は、AVDD=3.0~3.6V、DVDD0,1,2=3.0~3.6V、AGND=DGND0,1,2=0.0V、Ta= -20~60℃)

    項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位

    DMARQ1B セットアップ時間 tDR1S 3 - - ns

    tDR1RD - - 25 ns DMARQ1B 出力遅延時間

    tDR1FD - - 25 ns

    アドレス・セットアップ時間 tAS 10 - - ns

    アドレス・ホールド時間 tAH 10 - - ns

    ライトデータ・セットアップ時間 tWDS 10 - - ns

    ライトデータ・ホールド時間 tWDH 10 - - ns

    ACK セットアップ時間 tAKS 10 - - ns

    ACK ホールド時間 tAKH 10 - - ns

    WRB パルス幅 tWW 10 - - ns

    DMARQ0B セットアップ時間 tDR0S 3 - - ns

    tDR0RD - - 25 ns DMARQ0B 出力遅延時間

    tDR0FD - - 25 ns

    リードデータ出力遅延時間 tRDD - - 30 ns

    リードデータ出力ホールド時間 tRDH 3 - - ns

    RDB パルス幅 tRW 35 - - ns

    ACKB ディスエーブル時間 tAD

    CL=50pF

    10 - - ns

    図 8 送信、受信バッファインタフェース(DMA モード時)

    A7-A0入力

    D15-D0入出力

    ACK0B入力

    WRB入力

    RDB入力

    ライトタイミング リードタイミング

    tAS tAH

    tWDS tWDH tRDD

    tAKS

    tRDH

    tWW tRW

    A1

    D1入力

    A2

    D2出力

    tAKH

    tAS tAH

    DMARQ1B出力

    DMARQ0B出力

    tDR1S

    tDR1RD

    tDR0S

    tDR0RD

    ACK1B入力

    tAKHtAKS tAD

    tDR1FD

    tDR0FD

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    18/93

    ■ 端子機能説明

    ● AIN0N、AIN0P、GSX0、AIN1N、GSX1 送信アナログ入力及び送信レベル調整用端子です。AIN0N,AIN1N は内部送信アンプ AMP0,AMP1の反転入力端子、AIN0P は AMP0 の非反転入力端子に接続されています。また GSX0,GSX1 はAMP0,AMP1 の出力端子に接続されています。AMP0,AMP1 の選択は CR10-B0 で行います。レベル調整は図 9を参照してください。パワーダウン時(PDNB=”0”または CR0-B7=”1”)には GSX0 ,GSX1 の出力はハイインピーダンス状態になります。アプリケーションにおいて、AMP0 を使用しない場合にはGSX0 と AIN0N を短絡し、AIN0P と AVREF を接続してください。AMP1 を使用しない場合には GSX1と AIN1N を短絡してください。

    (注意) 通話中に、アンプ選択を変更した場合には微小ノイズが発生しますので、通話を開始する前に使用す

    るアンプを選択することを推奨します。

    ● VFRO0、VFRO1 受信アナログ出力端子です。VFRO0 ,VFRO1 は内部受信アンプ AMP2,AMP3 の出力端子に接続されています。VFRO0 ,VFRO1 の各出力信号はそれぞれ CR10-B1,B2 で選択可能です。選択時(”1”)の場合には受信信号を出力し、非選択時(“0”)には AVREF(約 1.4V)を出力します。パワーダウン時にはこれらの出力端子はハイインピーダンス状態になります。出力信号は DC カップリング用のコンデンサを通して使用することを推奨します。

    (注意) 通話中に、出力選択を変更した場合には微小ノイズが発生しますので、通話を開始する前に使用する

    アンプを選択後に通話を開始することを推奨します。 リセット解除時、リセット時には VFRO0,VFRO1 の出力を AVREF 出力側に選択した状態で行うことを推奨します。

    図 9 アナログインタフェース

    R1

    R2

    A/D

    D/A

    VREF

    AIN1N

    GSX1

    AVREF

    10kΩ

    AIN0N

    GSX0

    10kΩ

    AIN0P

    R3

    R4

    C6 0.1μF

    C1

    C2

    C3

    C4

    VFRO010kΩ

    VFRO110kΩ

    C52.2~4.7μF

    CR10-B0

    CR10-B1

    CR10-B2

    Gain = R2/R1

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    19/93

    ● AVREF アナログ信号グランド電位の出力端子です。 出力電位は約 1.4V で GND 端子との間にバイパスコンデンサ 2.2~4.7F(アルミ電解タイプ)と 0.1F(セラミックタイプ)を並列に入れてください。AVREF はパワーダウン時 0.0V 出力となります。パワーダウン解除後(PDNB=”1”かつ CR0-B7=”0”)から立ち上がり始めます。立ち上がり時間は約 0.6sec となります。

    ● XI、XO

    マスタークロック用水晶振動子接続、マスタークロック用クロック入力端子です。 PDNB によるパワーダウン、CR0-B7(SPDN)によるソフトパワーダウン時には発振は停止します。パワーダウン解除後に発振起動し、発振安定待ち時間(約 16msec)をカウント後、LSI 内部にクロックが供給されます。水晶振動子、マスタークロックの入力例を図 10に示します。

    図 10 発振回路、クロック入力例

    ● PDNB パワーダウン制御入力端子です。”0”でパワーダウン状態になります。また、この端子は LSI のリセット端子としての機能もかねています。LSI の誤動作を防ぐため電源投入後の最初のパワーダウンリセットはPDNB で行ってください。またパワーダウン状態にする場合は 1s 以上、PDNB を”0”に固定してください。 また、電源起動中にはコントロールレジスタ CR0-B7(SPDN)を”0”→”1”→”0”と制御することで LSI のパワーダウンリセットを行うことが可能です。 パワーダウンが解除され約 1.0 秒後に READY(CR5-B7)が”1”となり、各種機能設定のモード(イニシャルモード)に入ります。PDNB と AVREF、XO、イニシャルモードのタイミングは図 1を参照してください。

    (注意) 電源投入時には PDNB によるパワーダウン状態で起動してください。

    ● DVDD0、DVDD1、DVDD2、AVDD

    電源端子です。DVDD0、1、2 はデジタル回路、AVDD はアナログ回路の電源に接続されています。これらの端子は LSI 近傍で接続し DGND、AGND との間にバイパスコンデンサ 10F(電解コンデンサ)と0.1F(セラミックタイプ)を並列に入れてください。

    ● DGND0、DGND1、DGND2、 AGND

    グランド端子です。DGND0,1,2 はデジタル回路、AGND はアナログ回路のグランドに接続されています。これらの端子は LSI 近傍で接続してください。

    ● TST0、TST1、TST2、TST3

    テスト用入力端子です。通常使用時には”0”を入力して使用してください。

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    20/93

    ● INTB 割り込み要求出力端子です。割り込み要因が変化した場合には約 1.0sec 間”L”を出力します。割り込み要因が変化していない状態では”H”を出力します。割り込み要因は CR3,CR4 を読み出すことによって確認することができます。以下に割り込み要因を示します。

    ・アンダーフローエラー(CR3-B0) MCU 側から受信バッファへの書き込みが完了する前に、受信バッファからの内部読み出しが発生した場合に割り込みが発生します。 MCU 側から受信バッファに正常に書き込みが行われアンダーフローエラーが解除された場合に割り込みが発生します。

    ・オーバーランエラー(CR3-B1)

    MCU 側から送信バッファのデータ読み出しが完了する前に、送信バッファに次のデータの内部書き込みが発生した場合に割り込みが発生します。 MCU 側から送信バッファを正常に読み出しが行われオーバーランエラーが解除された場合に割り込みが発生します。

    ・ダイヤルパルスを検出(CR4-B6) ・DTMF を検出(CR4-B4) ・DTMF_CODE0,1,2,3 を検出(CR4-B0,B1,B2,B3)

    DTMF 信号を検出した場合に割り込みが発生します。 DTMF 信号を検出している状態から非検出状態になった場合に割り込みが発生します。 DTMF 信号を検出している状態で、検出コード(CR4-B0,B1,B2,B3)が変化した場合に割り込みが発生します。

    ・TONE0 を検出(CR3-B3)

    1650Hz のトーン信号を検出した場合に割り込みが発生します。 トーン信号の検出している状態で、非検出となった場合に割り込みが発生します。

    ・TONE1 を検出(CR3-B4)

    2100Hz のトーン信号を検出した場合に割り込みが発生します。 トーン信号の検出している状態で、非検出となった場合に割り込みが発生します。

    ・FGEN_RQ が発生(CR3-B6)

    FSK 生成器が次に送出するデータを要求する場合に割り込みが発生します。 FSK 生成器が送出データを要求している状態で、次に送出するデータを内部に取り込み非要求となった場合に割り込みが発生します。

    ・DSP_ERR を検出(CR3-B7)

    LSI 内部の DSP にエラーが発生した場合に割り込みが発生します。

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    21/93

    ● A0-A7 フレーム/DMA/コントロールレジスタのアクセス用アドレス入力端子です。各アドレスは以下のようになります。

    送信バッファ(TX Buffer) A7-A0 = 10xxxxxxb (下位 6bit は無効です)

    受信バッファ(RX Buffer) A7-A0 = 01xxxxxxb(下位 6bit は無効です)

    コントロールレジスタ(CR) A7-A0 = 00xxxxxxb

    ● D0-D15

    フレーム/DMA /コントロールレジスタのアクセス用データ入出力端子です。入出力端子ですのでプルアップ抵抗を接続してください。CR11-B5 で 8bit バスアクセスを選択した場合には、D0-D7 が有効となります。8bit バスアクセス(CR11-B5=”1”)で使用する場合には上位 D8-D15 は常時入力状態となりますので”0”もしくは”1”で入力を固定してください。

    ● CSB

    フレーム / コントロールレジスタアクセス用のチップセレクト入力端子です。

    ● RDB フレーム / DMA / コントロールレジスタアクセス用のリードイネーブル入力端子です。

    ● WRB

    フレーム / DMA / コントロールレジスタアクセス用のライトイネーブル入力端子です。

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    22/93

    ● FR0B(DMARQ0B) ・FR0B(フレームモード時 CR11-B7=”0”)

    フレームアクセス用の送信バッファフル時に出力する送信フレーム出力端子です。送信バッファがフ

    ルになった場合に”L”を出力し、規定ワード数が MCU 側から読み出されるまで”L”を保持します。 ・DMARQ0B(DMA モード時 CR11-B7=”1”)

    DMA アクセス用の送信バッファフル時に出力する DMA リクエスト出力端子です。送信バッファがフルになった場合に”L”を出力し、MCU 側からアクノリッジ信号(ACK0B=”0”)かつリードイネーブル信号の立下り(RDB=”1”→”0”)を受けると自動的に”H”に復帰します。この関係を規定ワード数が MCU 側から読み出されるまで繰り返します。

    ● FR1B(DMARQ1B)

    ・FR1B(フレームモード時 CR11-B7=”0”) フレームアクセス用の受信バッファエンプティー時に出力する受信フレーム出力端子です。受信バッ

    ファがエンプティーになった場合に”L”を出力し、規定ワード数が MCU 側から書き込まれるまで”L”を保持します。

    ・DMARQ1B(DMA モード時 CR11-B7=”1”) DMA アクセス用の受信バッファエンプティ-時に出力する DMA リクエスト出力端子です。受信バッファがエンプティーになった場合に”L”を出力し、MCU 側からアクノリッジ信号(ACK1B=”0”) かつライトイネーブル信号の立下り(WRB=”1”→”0”)を受けると自動的に”H”に復帰します。この関係を規定ワード数が MCU 側から書き込まれるまで繰り返します。

    ● ACK0B

    DMA モード時(CR11-B7=”1”)に有効となる、送信バッファ DMA アクセス用の DMARQ0B に対するDMA アクノリッジ入力端子です。 フレームモード(CR11-B7=”0”)で使用する場合には本端子を”1”で固定してください。

    ● ACK1B

    DMA モード時(CR11-B7=”1”)に有効となる、受信バッファ DMA アクセス用の DMARQ1B に対するDMA アクノリッジ入力端子です。 フレームモード(CR11-B7=”0”)で使用する場合には本端子を”1”で固定してください。

    ● GPI0,GPI1

    汎用入力端子です。各 GPI0、GPI1 の状態(”1”,”0”)を CR16-B0、B1 から読み出すことができます。 また GPI0 は2次機能としてダイヤルパルス検出器(DPDET)の入力端子となります。

    ● GPO0,GPO1

    汎用出力端子です。各 GPO0、GPO1 には CR17-B0、B1 で設定された値が出力されます。 また GPO0 は2次機能としてダイヤルパルス送出器(DPGEN)の出力端子となります。

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    23/93

    ● CLKSEL SYNC、BCLK の入出力制御入力端子です。”0”で入力、”1”で出力となります。

    ● SYNC

    PCM 信号の 8kHz 同期信号入出力端子です。CLKSEL が”0”の場合には BCLK と同期した 8kHz のクロックを常時入力してください。また、CLKSEL が”1”の場合には BCLK と同期した 8kHz のクロックを出力します。CR0-B1(LONG/SHORT)が”0”でロングフレーム同期、”1”でショートフレーム同期となります。

    ● BCLK

    PCM 信号のシフトクロック入出力端子です。CLKSEL が”0”の場合には SYNC と同期したクロック入力が必要です。G.711、G.726 を選択している場合には 64~2048kHz を入力し、16bit リニアを選択している場合には 128~2048kHz を入力してください。CLKSEL が”1”の場合には SYNC と同期したクロックを出力します。G.711、G.726 を選択している場合には 64kHz のクロックを出力し、16bit リニア、G.729.A を選択している場合には 128kHz のクロックを出力します。

    (備考)上記、SYNC、BCLK の入出力制御、周波数は下記、表 1のようになります。

    表 1 SYNC、BCLK 入出力制御表

    CLKSEL SYNC BCLK 備考

    “0” 入力

    (8kHz)

    入力

    (64kHz~2048kHz)

    電源起動後から常時クロックを入力してください。

    G.711,G.726 選択時には 64~2048kHz を入力、

    16bit リニア選択時には 128~2048kHz を入力してください。

    “1” 出力

    (8kHz)

    出力

    (64kHz,128kHz)

    パワーダウン時は”L”出力となります。

    G.711,G.726 選択時には 64kHz 出力、

    G.729.A、16bit リニア選択時には 128kHz 出力となります。

    ● PCMO

    送信側 PCM 信号出力端子です。BCLK、 SYNC の立ち上がりと同期して PCM 信号が出力されます。 PCMO からの出力は選択された符号形式の有効データ区間のみデータを出力し、それ以外の区間はハイ・インピーダンス状態となります。図 11に PCM I/F モードの基本タイミングチャートを示します。相互変換機能を使用しない場合(CR11-B0=”0”)、PCM I/F モードを使用しない場合には (CR12-B0=”0”) PCMO はハイ・インピーダンス状態となります。

    ● PCMI

    受信側 PCM 信号入力端子です。BCLK の立ち下がりでシフトされ MSB から入力されます。 図 11の PCM I/F モードの基本タイミングチャートを示します。 相互変換機能を使用しない場合(CR11-B0=”0”)、PCM I/F モードを使用しない(CR12-B0=”0”)場合には入力を”0”もしくは”1”で固定してください。

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    24/93

    図 11 PCM I/F モードタイミング

    BCLK(IN/OUT))

    PCMI

    SYNC(IN/OUT)

    ・16bitリニア・ロングフレーム同期モード(CR0-B1="0")

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    BCLK(IN/OUT)

    PCMO

    SYNC(IN/OUT))

    ・G.711(μ-law,A-law)・ショートフレーム同期モード(CR0-B1="1")

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    BCLK(IN/OUT)

    PCMO

    SYNC(IN/OUT)

    ・G.726(32kbps)・ロングフレーム同期モード(CR0-B1="0")

    D3

    D2

    D1

    D0

    BCLK(IN/OUT)

    PCMO

    SYNC(IN/OUT)

    ・G.726(32kbps)・ショートフレーム同期モード(CR0-B1="1")

    D3

    D2

    D1

    D0

    D3

    D2

    D1

    D0

    D3

    D2

    D1

    D0

    Hi-zHi-z Hi-z

    Hi-zHi-z Hi-z

    Hi-zHi-z Hi-z

    PCMO D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0Hi-zHi-z Hi-z

    PCMI D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    PCMI D3

    D2

    D1

    D0

    D3

    D2

    D1

    D0

    PCMI D3

    D2

    D1

    D0

    D3

    D2

    D1

    D0

    BCLK(IN/OUT))

    PCMI

    SYNC(IN/OUT)

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    BCLK(IN/OUT)

    PCMO

    SYNC(IN/OUT))

    ・16bitリニア・ショートフレーム同期モード(CR0-B1="1")

    Hi-z

    PCMOHi-zHi-z

    PCMID7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    D7

    D6

    D5

    D7

    D6

    D5

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    ::

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    Hi-z

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D7

    D6

    D5

    D4

    D3

    D2

    D1

    D0

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    D7

    D6

    D7

    D6

    D15

    D14

    D13

    D12

    D11

    D10

    D9

    D8

    ::

    ・G.711(μ-law,A-law)・ロングフレーム同期モード(CR0-B1="0")

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    25/93

    ■ 機能説明

    ● 送信、受信バッファについて 送信、受信バッファの制御可能なパラメータを表 2に示します。

    表 2 送信受信バッファの制御可能なパラメータ

    内容 変更可能なパラメータ 初期値 備考

    Speech CODEC G.729.A / G.726(32kbps)

    / G.711(-law,A-law)

    G.729.A Speech CODEC の形式によって FIFO のバッファリングサイズが自動的に変更されます

    バッファリング時間 10ms/20ms 10ms バッファリング時間によって自動的にワード数が変更されます。

    アクセス方式 フレーム/DMA フレーム ―

    FIFO データ幅 16bit / 8bit 16bit データ幅によって自動的にワード数が変更されます

    ● 送信、受信バッファサイズ

    送信、受信バッファは FIFO(First In First Out)形式のダブルバッファで構成されており、1 つのバッファで10msec もしくは 20msec 分のデータをバッファリングします。 送信バッファフルあるいは受信バッファエンプティ―時に MCU 側に要求するフレーム信号(FR0B、FR1B)、DMA 要求信号(DMARQ0B、DMARQ1B)の発生タイミングは、バッファリング時間に依存します。また、FIFO のワード数は選択する Speech CODEC、FIFO のデータ幅によってワード数が自動的に変更されます。各 Speech CODEC、データ幅のバッファサイズ、ワード数を表 3に示します。

    表 3 送信受信バッファのバッファサイズ、ワード数

    10ms モード 20ms モード

    Speech CODEC バッファサイズ 16bit 8bit バッファサイズ 16bit 8bit

    G.729.A(8kbps) 10 byte 5 ワード 10 ワード 20byte 10 ワード 20 ワード

    G.726(32kbps) 40 byte 20 ワード 40 ワード 80byte 40 ワード 80 ワード

    G.711(64kbps) 80 byte 40 ワード 80 ワード 160byte 80 ワード 160 ワード

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    26/93

    ● 送信、受信バッファ構成 送信、受信バッファへのアクセスタイミングを図 12に示します。送信、受信ともにダブルバッファ構成と

    なっていますが、MCU 側からアクセスする場合には 1 つのバッファとしてアクセスすることができます。

    図 12 送信、受信バッファアクセスタイミング

    送信バッファ TX Buffer0

    10m/20msec

    受信バッファ RX Buffer0

    MCUからの書き込み

    MCUからの読み出し

    TX Buffer1 TX Buffer0

    RX Buffer1 RX Buffer0

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    27/93

    ● データ幅選択(16bit モード、8bit モード) 送信、受信バッファのアクセス方法にはデータ幅として 16bit、8bit をコントロールレジスタ CR11-B5 で選択可能です。 16bit モード時には D15-D0 のデータ幅 16bit でアクセスとなり、8bit モード時には D7-D0 に送信、受信データが入出力されます。8bit アクセスモード時には D15-D8 は常に入力状態となります。

    ● データ格納フォーマット

    各パラメータにおける送信、受信時の格納フォーマットを図 13、図 14、図 15に示します。

    A. G729.A

    図 13 G.729.A データフォーマット

    G.729.A(8kbps) ・1フレーム80bit/10msec ・2フレーム160bit/20msec

    bit15 ・・・・・・・・・・・・・bit0

    bit31 ・・・・・・・・・・・・bit16

    bit63 ・・・・・・・・・・・・bit48

    bit79 ・・・・・・・・・・・・bit64

    (a)10ms/16bitモード (b)20ms/16bitモード

    1フレー

    ム目

    bit7・・・・・bit0

    ・・

    (c)10ms/8bitモード

    1フレー

    ム目 bit15・・・・・bit8

    bit71・・・・bit64

    bit79・・・・bit72

    ・・

    (d)20ms/8bitモード

    D15 D0

    ・・

    D15 D0

    D7 D0 D7 D0

    ワード数

    1

    2

    4

    5

    bit47 ・・・・・・・・・・・・bit323

    ワード数

    1

    2

    9

    10

    bit7・・・・・bit0

    bit15・・・・・bit8

    bit71・・・・bit64

    bit79・・・・bit72

    bit7・・・・・bit0

    bit15・・・・・bit8

    bit71・・・・bit64

    bit79・・・・bit72

    bit7・・・・・bit0

    bit15・・・・・bit8

    bit71・・・・bit64

    bit79・・・・bit72

    bit15 ・・・・・・・・・・・・・bit0

    bit31 ・・・・・・・・・・・・bit16

    bit63 ・・・・・・・・・・・・bit48

    bit79 ・・・・・・・・・・・・bit64

    bit47 ・・・・・・・・・・・・bit32

    bit15 ・・・・・・・・・・・・・bit0

    bit31 ・・・・・・・・・・・・bit16

    bit63 ・・・・・・・・・・・・bit48

    bit79 ・・・・・・・・・・・・bit64

    bit47 ・・・・・・・・・・・・bit32

    1フレー

    ム目

    2フレー

    ム目

    ワード数

    1

    2

    9

    10

    11

    12

    19

    20

    1フレー

    ム目

    ワード数

    1

    2

    4

    5

    3

    6

    7

    9

    10

    8

    2フレ

    ーム目

    GB20

    GB21

    GB22

    GB23

    GA20

    GA21

    GA22

    S20

    S21

    S22

    S23

    C20

    C21

    C22

    C23

    C24

    C25

    C26

    C27

    C28

    C29

    C210

    C211

    C212

    P20

    P21

    P22

    P23

    P24

    GB10

    GB11

    GB12

    GB13

    GA10

    GA11

    GA12

    S10

    S11

    S12

    S13

    C10

    C11

    C12

    C13

    C14

    C15

    C16

    C17

    C18

    C19

    C110

    C111

    C112

    P0P10

    P11

    P12

    P13

    P14

    P15

    P16

    P17

    L30

    L31

    L32

    L33

    L34

    L20

    L21

    L22

    L23

    L24

    L0

    ワード数

    1

    2

    4

    5

    3

    L10

    L11

    L12

    L13

    L14

    L15

    L16

    B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0

    G.729.A 符号、ワード構成

    ワード構成

    シンボル名bit No

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    28/93

    B. G.726(32kbps)

    図 14 G.726(32kbps)データフォーマット

    G.726(32kbps) ・4bit/125μsecバッファー構成 ・80サンプル/10msec ・160サンプル/20msec

    (a)10ms/16bitモード

    (b)20ms/16bitモード

    bit3 bit2 bit1 bit0

    ADPCM符号構成

    ・・

    (c)10ms/8bitモード

    ・・・・・・・・・・・

    (d)20ms/8bitモード

    10

    32

    D15 D0 D15 D0

    D7 D0 D7 D0

    ワード構成

    1

    2

    ・・

    19

    20

    ワード数

    1

    2

    ・・

    39

    40

    ワード数

    1

    2

    ・・

    39

    40

    ワード数

    1

    2

    ・・・・・・・・・・・

    79

    80

    ワード数

    75

    210

    79

    654

    3

    747372

    7

    787776

    ・・

    b3・b0

    b3・b0 b3・b0

    10

    32

    7776

    7978

    155

    210

    159

    654

    3

    154153152

    7

    158157156

    ・・・・・・・・・・

    b3・b0

    157156

    159158

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    29/93

    C. G.711(64kbps)

    図 15 G.711 データフォーマット

    G.711(64kbps,μ-law/A-law) ・8bit/125μsecバッファー構成 ・80サンプル/10msec ・160サンプル/20msec

    ・・

    (a)10ms/16bitモード

    (b)20ms/16bitモード

    bit7 bit6 bit5 bit4

    PCM符号構成

    ・・・・・・・・・・

    bit3 bit2 bit1 bit0

    10

    3

    157156

    159158

    0

    ・・

    (c)10ms/8bitモード

    78

    79

    (d)20ms/8bitモード

    ワード構成

    1

    2

    39

    40

    .

    .

    1

    2

    79

    80

    .

    .

    1

    2

    79

    80

    .

    .

    0

    ・・

    158

    159

    1

    2

    159

    160

    .

    .

    ワード数 ワード数

    ワード数 ワード数

    10

    3

    7776

    7978

    bit7・・・bit0 bit7・・・bit0

    2 2

    bit7・・・bit0 2

    11

    bit7・・・bit0

    D15 D0

    D7 D0

    D15 D0

    D7 D0

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    30/93

    ● 送信、受信バッファ制御方法 各パラメータにおける送信、受信バッファへの制御方法を図 16、図 17、図 18、図 19に示します。

    A. G729.A (10msec / フレームモード)

    図 16 G.729.A 制御タイミング(10msec / フレームモード)

    10 msec

    MCU 書き

    込み

    FR0B

    (出

    力)

    FR1B

    (出

    力)

    SC_EN

    (CR2-B7)

    MCU 読み

    出し

    ①起動

    SC

    _EN "0"

    ->"1

    "SC_E

    Nが"1"に

    設定

    され

    てから

    最大

    250μse

    c以内に

    SpeechCO

    DECが

    起動し

    ます

    。最初

    の1

    0m

    sec間(フ

    レー

    ムNo1)で

    初期化

    、無音

    デー

    タの

    出力

    を行い

    、フ

    レー

    ムNo2か

    らエ

    ンコ

    ード、

    デコ

    ード

    を開

    始しま

    す。

    SpeechCO

    DEC起

    動後

    に受信

    デー

    タの要

    求を

    行い

    ます

    ②動作

    中フレ

    ーム

    No1で書

    き込

    まれ

    たデー

    タは

    次の

    フレ

    ームNo

    2でデコ

    ード

    (R1)さ

    れま

    す。

    この

    動作

    を停

    止ま

    で繰

    り返し

    ます

    。フレ

    ーム

    No2でエ

    ンコ

    ード

    (T1)さ

    れた

    デー

    タは次

    のフ

    レー

    ムNo3で

    読み

    出さ

    れま

    す。こ

    の動

    作を

    停止

    まで繰

    り返

    しま

    す。

    ③停止

    SC

    _EN "1"

    ->"0

    "停止

    が設

    定さ

    れた

    フレー

    ム(フレ

    ーム

    No10)の

    デー

    タは

    無効に

    なり

    ます

    。SC_E

    Nが"0"に

    設定

    され

    てから

    最大

    250μse

    c以内に

    エン

    コー

    ダは

    デー

    タの書

    き込

    みを

    停止

    し、

    デコー

    ダは

    停止

    後、無

    音デ

    ータ

    を出

    力しま

    す。

    ④エラ

    ー処理 受

    信エラ

    ー:

    フレ

    ーム

    No4がエ

    ラー

    時の

    例とな

    りま

    す。

    ライ

    ト有

    効区

    間内に

    デー

    タの

    書き

    込みが

    終了

    しな

    い場

    合、RX

    _ERR

    が"1

    "となり

    割り

    込み

    が発

    生しま

    す。

    RX_E

    RRは

    次フ

    レー

    ム以降

    、正

    常に

    受信

    バッ

    ファに

    書き

    込み

    され

    たフレ

    ーム

    が終

    了す

    るま

    で保持

    され

    ます。

    フレ

    ーム

    No4でエ

    ラー

    が発

    生した

    場合

    には

    、フ

    レー

    ムNo5の

    デコ

    ード処

    理は

    G.72

    9.Aで

    規定さ

    れた

    フレ

    ーム消

    失補

    償処

    理(

    BFI:

    Bad Frame

    Indicat

    or)を行

    いま

    す。

    送信

    エラ

    ー:

    フレ

    ーム

    No6がエ

    ラー

    時の

    例とな

    りま

    す。

    リー

    ド有

    効区

    間内に

    デー

    タ読

    み出

    しが終

    了し

    ない

    場合

    、TX_E

    RRが

    "1"と

    なり

    割り込

    みが

    発生

    します

    。TX_E

    RRは

    次フ

    レー

    ム以降

    、正

    常に

    送信

    バッ

    ファか

    ら読

    み出

    され

    るフレ

    ーム

    が終

    了す

    るま

    で保持

    され

    ます。

    デー

    タ読

    み出

    しが終

    了し

    ない

    場合

    でも

    、送信

    バッ

    ファ

    のデ

    ータ

    は通常

    通り

    更新

    されま

    す。

    ⑤起動

    間隔

    SpeechCO

    DEC停

    止後

    から次

    の起

    動ま

    での

    間隔は

    10.0mse

    c以上

    必要で

    す。

    この

    間に

    SpeechC

    ODEC

    の変

    更が

    可能

    です。

    ライト

    有効区

    間 : F

    R1Bの

    立ち

    下がり

    から

    9.0msec以内

    にRX

    バッ

    ファへ

    の書

    き込

    みを

    終了

    して

    くださ

    い。

    リード

    有効区

    間 : F

    R0Bの

    立ち

    下がり

    から

    9.0msec以内

    にTX

    バッ

    ファか

    らの

    読み

    出し

    を終

    了して

    くだ

    さい

    ENC

    Init

    Speech

    CODEC

    DEC

    無音

    出力 / Ini

    t

    T1

    R1

    T2

    R2

    T3

    R3

    T4

    R4(BFI

    処理)

    T5

    R5

    T6

    R6

    R9

    書き込

    み有効

    区間

    読み出

    し有効

    区間

    12

    34

    56

    7フレ

    ーム No

    10

    T9

    T7

    R78

    T8

    R89

    TX_ERR

    (CR3-B1)

    RX_ERR

    (CR3-B0)

    ④エラ

    INTB

    (出力)

    ④エラ

    無音

    出力

    停止

    無音

    出力

    停止-

    ③停

    止 最

    大250μ

    sec

    ①起

    最大250

    μsec

    Init

    無音出力 /

    Init

    ⑤起動

    間隔 10.0msec以上

    -1

    ②動

    作中

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    31/93

    B. G729.A (20msec / フレームモード)

    図 17 G.729.A 制御タイミング(20msec / フレームモード)

    10 msec

    MCU

    書き

    込み

    FR0B

    (出

    力)

    FR1B

    (出

    力)

    SC_EN

    (CR2-B7)

    MCU

    読み

    出し

    ①起

    SC_EN

    "0"->"1

    "SC

    _ENが

    "1"に

    設定さ

    れて

    から約

    250μ

    sec以

    内に

    Speech

    CODECが起

    動し

    ます。

    エン

    コー

    ダは

    最初の

    10

    msec間

    (フ

    レー

    ムNo1)で初

    期化

    を行い

    、フ

    レー

    ムNo2か

    らエ

    ンコ

    ード

    を開始

    しま

    す。

    デコ

    ーダ

    は最

    初の20msec間(フ

    レー

    ムNo1,2)で

    初期

    化、無

    音デ

    ータ

    の出

    力を行

    い、

    フレー

    ムNo3か

    らデ

    コー

    ドを

    開始し

    ます

    。Sp

    eechCODEC起

    動後

    に受

    信デ

    ータ

    の要

    求を行

    いま

    す。

    ②動

    作中

    フレ

    ーム

    No1,2で

    書き

    込ま

    れた

    データ

    はフ

    レー

    ムNo3,4で

    デコー

    ド(R1,R2)さ

    れま

    す。

    この動

    作を

    停止

    まで

    繰り返

    しま

    す。

    フレ

    ーム

    No2,3で

    エン

    コー

    ド(T1,T2)さ

    れた

    デー

    タは

    フレ

    ームNo4,5で読

    み出

    され

    ます

    。この

    動作

    を停止

    まで

    繰り返

    しま

    す。

    ③停

    SC_EN

    "1"->"0

    "停

    止が設

    定さ

    れたフ

    レー

    ム(フ

    レー

    ムNo10)の

    データ

    は無

    効にな

    りま

    す。

    SC_E

    Nが"0

    "に設

    定さ

    れて

    から約

    250μ

    sec以

    内にエ

    ンコ

    ーダは

    デー

    タの

    書き

    込み

    を停

    止し

    、デコ

    ーダ

    は停止

    後、

    無音デ

    ータ

    を出力

    しま

    す。

    ④エ

    ラー

    処理 受

    信エラ

    ー:

    フレ

    ーム

    No3、

    No4が

    エラ

    ー時の

    例と

    なり

    ます

    。ラ

    イト有

    効区

    間内に

    デー

    タの書

    き込

    みが終

    了し

    ない

    場合

    、RX_ER

    Rが"1"と

    なり

    割り

    込みが

    発生

    します

    。RX

    _ERRは

    次フ

    レー

    ム以

    降、正

    常に

    受信バ

    ッフ

    ァに書

    き込

    みされ

    たフ

    レーム

    が終

    了する

    まで

    保持さ

    れま

    す。

    フレ

    ーム

    No3,4で

    エラ

    ーが

    発生

    した場

    合に

    は、

    フレ

    ームNo5,6の

    デコ

    ード処

    理は

    G.729.Aで

    規定

    された

    フレ

    ーム消

    失補

    償処理

    (B

    FI:

    Bad

    Fra

    me

    Indi

    cato

    r)を行

    いま

    す。

    送信

    エラ

    ー:

    フレ

    ーム

    No6、

    No7が

    エラ

    ー時の

    例と

    なり

    ます

    。リ

    ード有

    効区

    間内に

    デー

    タ読み

    出し

    が終

    了し

    ない場

    合、

    TX_ERRが

    "1"と

    なり

    割り

    込み

    が発生

    しま

    す。

    TX_E

    RRは

    次フ

    レー

    ム以

    降、正

    常に

    送信バ

    ッフ

    ァから

    読み

    出され

    るフ

    レーム

    が終

    了する

    まで

    保持さ

    れま

    す。

    デー

    タ読

    み出

    しが終

    了し

    ない場

    合で

    も、

    送信

    バッフ

    ァの

    データ

    は通

    常通り

    更新

    されま

    す。

    ⑤起

    動間

    隔Sp

    eechCODEC停

    止後

    から

    次の

    起動ま

    での

    間隔

    は10.0msec以

    上必要

    です

    。こ

    の間

    にSpeechC

    ODECの

    変更が

    可能

    です。

    ライ

    ト有

    効区

    間 :

    FR1Bの

    立ち下

    がり

    から18.0msec以

    内に

    RXバ

    ッフ

    ァへ

    の書

    き込

    みを終

    了し

    てくだ

    さい

    。リ

    ード

    有効区

    間 :

    FR0Bの

    立ち下

    がり

    から18.0msec以

    内に

    TXバッ

    ファ

    からの

    読み

    出しを

    終了

    してく

    ださ

    い。

    ENC

    Init

    Speech

    CODEC

    DEC

    無音出

    力 / I

    nit

    T1

    R1

    T2

    R2

    T3

    R3(BFI

    処理)

    T4

    R4(BFI

    処理

    )

    T5

    R5

    T6

    R6

    書き込

    み有効

    区間

    読み出

    し有効

    区間

    12

    34

    56

    7フ

    レー

    ム No

    10

    T9

    T7

    R7

    8

    T8

    R8

    9

    TX_ERR

    (CR3-B1)

    RX_ERR

    (CR3-B0)

    ④エ

    ラー

    INTB

    (出

    力)

    ④エラ

    無音出

    停止

    無音出

    停止

    ③停

    止 最

    大250

    μsec

    ①起

    動 最

    大250μ

    sec

    Init

    無音出

    力 /

    Init

    ⑤起動

    間隔

    10.0msec以

    -1

    無音

    出力

    / Ini

    t

    ②動

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    32/93

    C. G.711(μ-law, A-law), G.726 (10msec / フレームモード)

    図 18 G.711(μ-law,A-law), G.726 制御タイミング(10msec / フレームモード)

    10 msec

    MCU 書

    き込み

    FR0B

    (出力

    )

    FR1B

    (出力

    )

    SC_EN

    (CR2-B7)

    MCU 読

    み出し

    ①起動

    SC_EN "0"->"1"

    SC_ENが"1"に設

    定されてか

    ら約250

    μsec

    以内に

    SpeechCODE

    Cが起動しま

    す。

    エンコ

    ーダは初期

    化された

    状態で起動

    し、フレー

    ムNo1

    からエ

    ンコードを

    開始します

    。デコー

    ダは最初の

    10mse

    c間(フ

    レームNo1

    )まで初期化

    、無音デ

    ータ

    の出

    力を行い、

    フレーム

    No2か

    らデコード

    を開始し

    ます。

    Spe

    echCO

    DEC

    起動後に

    受信デー

    タの要求

    を行います

    ②動作中

    フレー

    ムNo

    1で書き込

    まれたデー

    タは次の

    フレームNo2で

    デコード

    (R1)されま

    す。この動

    作を停止ま

    で繰り返

    します。

    フレー

    ムNo

    1でエンコ

    ード(T1)さ

    れたデータ

    は次のフ

    レームNo2で読

    み出されま

    す。この

    動作を停止

    まで繰り

    返します。

    ③停止

    SC_EN "1"->"0"

    停止が

    設定された

    フレーム

    (フレ

    ームNo1

    0)の

    データは無効

    になりま

    す。

    SC_ENが"0"に設

    定されてか

    ら約250

    μsec

    以内に

    エンコー

    ダはデータ

    の書き込み

    を停止し

    、デコー

    ダは停止後

    、無音デー

    タを出力

    します。

    ④エラー

    処理 受

    信エ

    ラー

    :フレー

    ムNo

    4がエラー

    時の例と

    なります。

    ライト

    有効区間内にデータ

    の書き込み

    が終了し

    ない

    場合、

    RX_E

    RRが

    "1"と

    なり割り

    込みが発生

    します。

    RX_ERRは次フレ

    ーム以降、

    正常に受

    信バッファ

    に書き

    込みされたフ

    レームが

    終了するま

    で保持さ

    れます。

    フレー

    ムNo

    4でエラー

    が発生した

    場合には

    、フレーム

    No5のデコード

    処理は行わ

    ずに無音

    データを出

    力します

    。また、

    G.72

    6のデコー

    ダは

    同時

    に初期化さ

    れます。

    送信エ

    ラー

    :フレー

    ムNo

    6がエラー

    時の例と

    なります。

    リード

    有効区間内にデータ

    読み出しが

    終了しない

    場合

    、TX_ERRが"1"と

    なり割り込

    みが発生し

    ます。

    TX_ERRは次フレ

    ーム以降、

    正常に送

    信バッファ

    から読

    み出されるフ

    レームが

    終了するま

    で保持さ

    れます。

    データ

    読み出し

    が終了しな

    い場合でも

    、送信

    バッファの

    データは通

    常通り更

    新されます

    ⑤起動間

    隔Spe

    echCO

    DEC

    停止後か

    ら次の起

    動までの間

    隔は10.

    0msec以上必

    要です。

    この間に

    SpeechCODE

    Cの変更が可

    能です。

    ライト有

    効区間 : FR

    1Bの立

    ち下がりか

    ら9.

    0msec以

    内にRXバ

    ッファへの書

    き込みを

    終了してく

    ださい。

    リード有

    効区間 : FR

    0Bの立

    ち下がりか

    ら9.

    0msec以

    内にTX

    バッ

    ファからの

    読み出し

    を終了して

    ください。

    ENC

    Speech

    CODEC

    DEC

    T1

    R1T2

    R2T3

    R3T4

    R4 / 無音

    出力

    T5

    R5T6

    R6R9

    書き込

    み有

    効区間

    読み出

    し有

    効区間

    12

    34

    56

    7フ

    レーム No

    10

    T9T7

    R78 T8

    R89

    TX_ERR

    (CR3-B1)

    RX_ERR

    (CR3-B0)

    ④エ

    ラー

    INTB

    (出力

    ④エラー

    無音

    出力 / In

    it

    停止 / Init

    無音出力 /Init

    停止

    / In

    it

    ③停止 最大

    250μ

    sec

    ①起動 最大

    250μ

    sec

    T1

    ⑤起動間隔 10.0ms

    ec以

    -1

    T10

    ②動作

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    33/93

    D. G.711(μ-law, A-law), G.726 (20msec / フレームモード)

    図 19 G.711(μ-law,A-law), G.726 制御タイミング(20msec / フレームモード)

    10 msec

    MCU 書

    き込

    FR0B

    (出力

    )

    FR1B

    (出力

    )

    SC_EN

    (CR2-B7)

    MCU 読

    み出

    ①起動 SC_EN "0"->"1"

    SC_ENが"1"に設

    定され

    てから

    約250μsec以

    内にSpee

    chCODECが起

    動しま

    す。

    エンコーダは初

    期化さ

    れた状

    態で起

    動し、

    フレー

    ムNo1から

    エンコ

    ード(T1)を開

    始しま

    す。

    デコーダは最初

    の10msec

    間(フレ

    ームNo1)まで

    初期化

    、無音

    デー

    タの出力

    を行

    い、フ

    レームNo2からデ

    コード(R1)を

    開始し

    ます。

    Spee

    chCODEC起動

    後に受

    信デー

    タの要

    求を行

    います

    ②動作中

    フレームNo

    1,2で書

    き込ま

    れたデ

    ータは

    次のフ

    レームNo

    3,4でデ

    コード(R

    1,R2)さ

    れます。この

    動作を

    停止ま

    で繰り

    返しま

    す。

    フレームNo1,2でエ

    ンコード(T1,T2)された

    データ

    はフレ

    ームNo3,4で読み

    出され

    ます。

    この動

    作を停

    止まで

    繰り返

    します

    ③停止 SC_EN "1"->"0"

    停止が設

    定され

    たフレ

    ーム(フレ

    ームNo10)のデー

    タは無

    効にな

    ります

    。SC_ENが"0"に設

    定され

    てから

    約250μsec以

    内にエ

    ンコーダはデ

    ータの

    書き込

    みを停

    止し、

    デコ

    ーダは停

    止後、

    無音

    データ

    を出力

    します

    ④エラー

    処理 受

    信エラ

    ー:

    フレームNo3,4がエ

    ラー時

    の例と

    なります。

    ライト有

    効区間内にデ

    ータの

    書き込

    みが終

    了しな

    い場合

    、RX_ERRが

    "1"となり

    割り込

    みが発

    生しま

    す。

    RX_ERRは

    次フレ

    ーム以

    降、正

    常に受

    信バッ

    ファに

    書き込

    みされ

    たフレ

    ームが

    終了す

    るまで保持さ

    れます。

    フレームNo3,4でエ

    ラーが

    発生し

    た場合

    には、

    フレー

    ムNo5,6の

    デコー

    ド処理

    は行わ

    ずに無

    音デー

    タを出

    力しま

    す。

    また、G.726のデコ

    ーダは

    同時に

    初期化

    されま

    す。

    送信エラ

    ー:

    フレームNo5,6がエ

    ラー時

    の例と

    なります。

    リード有

    効区間内にデ

    ータ読

    み出し

    が終了

    しない

    場合、

    TX_ERRが"1"と

    なり割

    り込み

    が発生

    します

    。TX_ERRは

    次フレ

    ーム以

    降、正

    常に送

    信バッ

    ファか

    ら読み

    出され

    るフレ

    ームが

    終了す

    るまで保持さ

    れます。

    データ読

    み出し

    が終了

    しない

    場合で

    も、

    送信バッ

    ファの

    データ

    は通常

    通り

    更新さ

    れます。

    ⑤起動間

    隔Spee

    chCODEC停止

    後から

    次の起

    動まで

    の間隔

    は10.0msec以

    上必要です。

    この間

    にSpeechCODE

    Cの変更

    が可能

    です。

    ライト有

    効区間 : FR1Bの

    立ち下

    がりか

    ら18.0msec以

    内にRXバッフ

    ァへの

    書き込

    みを終

    了して

    くださ

    い。

    リード有

    効区間 : FR0Bの

    立ち下

    がりか

    ら18.0msec以

    内にTXバッフ

    ァから

    の読み

    出しを

    終了し

    てください。

    ENC

    Speech

    CODEC

    DEC

    T1

    R1

    T2

    R2

    T3T4

    R3 / 無

    音出

    T5

    R4 / 無

    音出

    T6

    R5R8

    書き込

    み有

    効区

    読み出

    し有

    効区

    12

    34

    56

    7フ

    レー

    ム No

    10

    T9T7

    R68 T8

    R79

    TX_ERR

    (CR3-B1)

    RX_ERR

    (CR3-B0)

    ④エラ

    INTB

    (出力

    ④エ

    ラー

    無音出

    力 / Init

    停止

    /

    Init

    無音

    出力

    /In

    it

    停止 / In

    it

    ③停止

    大25

    0μse

    c①起

    動 最

    大250μ

    sec

    ⑤再

    起動

    10

    .0ms

    ec以

    -1

    T10

    T1

    ②動作

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    34/93

    ● コントロールレジスタ制御方法 コントロールレジスタの制御方法を図 20に示します。本 LSI には制御用のコントロールレジスタをCR0-CR20 まで内蔵しています。また、そのコントロールレジスタ内に割り当てられた制御ビット(CR1-B7)、アドレス(CR6,CR7)、データ(CR8,CR9)を使用して本 LSI に内臓している DSP 内部のデータメモリを変更し制御を行います。 DSP 内部のデータメモリのアクセス方法に関しては、内部データメモリアクセス、制御方法を参照してください。 コントロールレジスタのアドレスは上位 2 ビットが”0”となります。CR11-B5(16b/8b)で選択された 16bit、8bit のデータ幅に関係なくコントロールレジスタの制御は D7-D0 の 8bit 幅で行います。16bit アクセスモードでデータバスを使用している場合には、D15-D8 の入出力はコントロールレジスタへのライト、リード制御に依存します。ライト時には”1”か”0”を D15-D8 に入力し、リード時には”1”が読み出されます。

    図 20 コントロールレジスタ制御方法

    A7-A0

    D7-D0

    CSB

    WRB

    RDB

    ライト リード

    アドレス

    データ

    アドレス

    データ

    アドレス = 00xxxxxxb

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    35/93

    ● 送信、受信バッファアクセス方法 A・フレームモード時(CR11-B7=”0”)

    フレームモード時の送信バッファ(TX Buffer)制御タイミング、アクセス方法を図 21に示します。送信側(音声圧縮側)の音声圧縮データを格納している送信バッファがフルになった場合に、FR0B は”H”から”L”となることによって MCU 側に読み出しの要求を行います。下記タイミングにて送信バッファ内のデータを読み出してください。送信バッファの読み出しアドレスは”10xxxxxxb”で下位 6bit は無視されます。また FR0B は、送信バッファ内にあるデータがすべて読み出されるまで”L”を保持します。

    図 21 送信バッファ制御タイミング

    フレームモード時の受信バッファ(RX Buffer)制御タイミングを図 22に示します。受信側(音声伸長側)の音声圧縮データを格納する受信バッファがエンプティ-になった場合に、FR1B は”H”から”L”となることによって MCU 側に書き込みの要求を行います。下記タイミングにて受信バッファ内にデータの書き込みを行ってください。受信バッファの書き込みアドレスは”01xxxxxxb”で下位 6bit は無視されます。FR1B は、受信バッファがフルに書き込まれるまで”L”を保持します。

    図 22 受信バッファ制御タイミング

    A7-A0

    D15-D0

    CSB

    WRB

    RDB

    アドレス

    データ0

    アドレス

    FR0B

    データn-1

    アドレス = 10xxxxxxb(固定)データ数 = n word

    (送信バッファフル) (送信バッファエンプティ-)

    A7-A0

    D15-D0

    CSB

    WRB

    RDB

    アドレス

    データ 0

    アドレス

    FR1B

    データn-1

    アドレス = 01xxxxxxb(固定)データ数 = n word

    (受信バッファエンプティ-) (受信バッファフル)

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    36/93

    B・DMA モード時(CR11-B7=”1”) DMA モード時の送信バッファ制御タイミングを図 23に示します。送信側(音声圧縮側)の音声圧縮データを格納する送信バッファがフルになった場合に、DMARQ0B は”H”から”L”となることによって MCU側に DMA 要求を行います。DMA 要求後に DMAACK0B が”1”から”0”となることによってアクノリッジが入力され、かつリードイネーブル信号の立下り(RDB=”1”→”0”)を受け付けると、DMARQ0B は自動的にクリアー(”L”→”H”)されます。アクノリッジ入力と同時に下記タイミングにて送信バッファ内のデータを読み出してください。DMARQ0B は、送信バッファ内にあるデータがすべて読み出されるまで DMA要求を繰り返します。

    図 23 DMA モード時の送信バッファ制御タイミング

    DMA モード時の受信バッファ制御タイミングを図 24に示します。受信側(音声伸長側)の音声圧縮データを格納する受信バッファがエンプティ-になった場合に、DMARQ1B は”H”から”L”となることによって MCU 側に DMA 要求を行います。DMA 要求後に DMAACK1B が”1”から”0”となることによってアクノリッジが入力され、かつリードイネーブル信号の立下り(RDB=”1”→”0”)を受け付けると、DMARQ1Bは自動的にクリアー(”L”→”H”)されます。アクノリッジ入力と同時に下記タイミングにて受信バッファ内にデータの書き込みを行ってください。DMARQ1Bは、受信バッファがフルに書き込まれるまでDMA要求を繰り返します。

    図 24 DMA モード時の受信バッファ制御タイミング

    A7-A0

    D15-D0

    アドレス

    データ 0

    アドレス

    DMARQ0B

    データn-1

    アドレス = 10xxxxxxb(固定)データ数 = n word

    (送信バッファーフル) (送信バッファーエンプティ-)

    DMAACK0B

    WRB

    RDB

    A7-A0

    D15-D0

    WRB

    RDB

    アドレス

    データ 0

    アドレス

    DMARQ1B

    データn-1

    アドレス = 01xxxxxxb(固定)データ数 = n word

    (受信バッファーエンプティ-) (受信バッファーフル)

    DMAACK1B

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    37/93

    ● コントロールレジスタ コントロールレジスタのマップを表 4に示します。CR6-CR9 は DSP 内部のデータメモリアクセス用に使用します。また、各レジスタ名の下に変更可能な動作モードを示しています。

    表 4 コントロールレジスタマップ

    Address Contents Reg

    Name A7-A0 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 R/W

    SPDN # AFE

    _EN # # #

    LONG/

    SHORT

    OPE

    _STAT CR0 00h

    /E - I/ - - - I/ I/

    R/W

    XDMWR XDMRD # # # # # # CR1 01h

    I/E I/E - - - - - - R/W

    SC_EN FGEN

    _EN #

    TDET1

    _EN

    TDET0

    _EN

    DTMF

    _EN EC_EN #

    CR2 02h

    I/E I/E - I/E I/E I/E I/E -

    R/W

    DSP

    _ERR

    FGEN

    _RQ #

    TONE1

    _DET

    TONE0

    _DET #

    TX

    _ERR

    RX

    _ERR CR3 03h

    - - - - - - - -

    R/

    INT DP_DET # DTMF

    _DET

    DTMF_

    CODE3

    DTMF_

    CODE2

    DTMF_

    CODE1

    DTMF_

    CODE0 CR4 04h

    - - - - - - - -

    R/

    READY # # # # # # # CR5 05h

    - - - - - - - - R/

    内部データメモリアクセス(上位アドレス)

    A15 A14 A13 A12 A11 A10 A9 A8 CR6 06h

    I/E

    /W

    内部データメモリアクセス(下位アドレス)

    A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 CR7 07h

    I/E

    /W

    内部データメモリアクセス(上位データ)

    D15 D14 D13 D12 D11 D10 D9 D8 CR8 08h

    I/E

    R/W

    内部データメモリアクセス(下位データ)

    D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 CR9 09h

    I/E

    R/W

    # DPDET

    _EN #

    TDET1

    _SEL

    TDET0

    _SEL

    VFRO1

    _SEL

    VFRO0

    _SEL

    AIN

    _SEL CR10 0Ah

    - I/E - I/ I/ I/E I/E I/E

    R/W

    FRAME/

    DMA

    10ms

    /20ms

    16B

    /8B # #

    SC

    _SEL1

    SC

    _SEL0

    TRANS

    _EN CR11 0Bh

    I/ I/ I/ - - I/E I/E I/

    R/W

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    38/93

    # # # # # PSC

    _SEL1

    PSC

    _SEL0

    PCMIF

    _EN CR12 0Ch

    - - - - - I/E I/E I/

    /W

    CR13 0Dh $ $ $ $ $ $ $ $ /

    CR14 0Eh $ $ $ $ $ $ $ $ /

    TA2 TA1 TA0 # # # # # CR15 0Fh

    I/ I/ I/ - - - - - R/W

    # # # # # # GPI1 GPI0 CR16 10h

    - - - - - - - - R/

    # # # # # # GPO1 GPO0 CR17 11h

    - - - - - - I/E I/E R/W

    FSK

    _D7

    FSK

    _D6

    FSK

    _D5

    FSK

    _D4

    FSK

    _D3

    FSK

    _D2

    FSK

    _D1

    FSK

    _D0 CR18 12h

    I/E

    R/W

    # # # # # # FSK

    _D9

    FSK

    _D8 CR19 13h

    - I/E R/W

    TGEN

    _RX

    TGEN

    _TX

    TGEN

    _CNT5

    TGEN

    _CNT4

    TGEN

    _CNT3

    TGEN

    _CNT2

    TGEN

    _CNT1

    TGEN

    _CNT0 CR20 14h

    I/E

    R/W

    - 15h-3Fh $ $ $ $ $ $ $ $ /

    注記; レジスタ名 # :予約ビットです。初期値("0")を変更しないでください。 $ :アクセス禁止ビットです。R/W を行わないでください。 変更可能動作モード I/E :イニシャルモード中、動作モード中に変更可能 I/ :イニシャルモード中のみ変更可能 /E :動作中のみ変更可能 R/W R/W :読み出し、書き込み可能 /W :書き込み専用

    R/ :読み出し専用 / :アクセス禁止

    (注意) 動作中に下記コントロールレジスタを設定した場合には SYNC 信号(8kHz)に同期して読み取りを行いますので、250s 以上の間状態を保持してください。

    CR1,CR2 ,CR10,CR12,CR11,CR20 下記コントロールレジスタの設定方法に関しては内部データメモリアクセス、制御方法を参照してくださ

    い。 CR6,CR7,CR8,CR9

  • FJDL7074-003-02

    ML7074-003

    39/93

    (1) CR0 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 R/W

    CR0 SPDN # AFE

    _EN # # #

    LONG/

    SHORT

    OPE

    _STAT

    変更可能モード /E - I/ - - - I/ I/

    初期値 0 0 0 0 1※ 0 0 0

    R/W

    B7 : ソフトパワーダウンリセット制御

    0 : 通常動作モード 1 : パワーダウンリセット

    本ビットを 200nsec 以上”1”に設定することでパワーダウンリセット状態にすることができます。パワーダウンリセット