ダイビング 危険な海の生物 dangerous sea creature

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作成:ダイビングファン 『海の危険な生物 図鑑』 海で死なないために~

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Post on 07-Aug-2015

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作成:ダイビングファン

『海の危険な生物 図鑑』~海で死なないために~

1.カツノエボシ:

生息地:本州の太平洋沿岸にカツオが到来する時期に海流に乗ってきて、浮き袋の見た目が烏帽子に似ていることから三浦半島や伊豆半島でカツオノエボシと呼ばれるようになった。水面、表層に生息。

特徴:外見は美しく、2~3cmの大きさで数品の触手を持ちます。数メートルに及ぶ触手に猛毒有、刺されると激しい痛みとともに患部はミミズばれになる。電気クラゲと呼ばれることもある。

応急処置:カツオノエボシの触手がついていたときは、やさしく取り除く、海水を使って、毒素を洗い流す。腫れや痛みを抑えるために、抗ヒスタミン薬の軟膏や副腎皮質ホルモン配合の軟膏を塗布します。

事故防止:海に入る時は海水が暖かくても体をカバーするウエットスーツ等を着用し、グローブ、ヘッドキャップ等をかぶり可能な限り露出部分を少なくする。

2.赤クラゲ:

生息地:傘の直径が10cmほどのクラゲ、表層、中層を浮遊している、日本近海の北海道以南に広く分布。

特徴:触手の毒は強烈で死亡事例あり、刺された瞬間に激痛がはしり、ミミズバレから水疱に症状が変化します。

応急処置:触手がついていたときは、やさしく取り除く、海水を使って、毒素を洗い流す。腫れや痛みを抑えるために、抗ヒスタミン薬の軟膏や副腎皮質ホルモン配合の軟膏を塗布します。

事故防止:海に入る時は海水が暖かくても体をカバーするウエットスーツ等を着用し、グローブ、ヘッドキャップ等をかぶり可能な限り露出部分を少なくする。

3.ダツ(駄津):

生息地:水面及び表層に生息、日本には4属・8種が分布する。日本のダツ類は浅い海に生息するものばかりだが、日本以外の熱帯域には汽水域や淡水域に生息する種類がいる。

特徴:ダツ類は両顎が前方に長くとがるのが特徴で、英名のNeedlefish(針の魚)もここに由来する。夜間に水面にライトを当てるとライトめがけて突進して、人間の体に刺さることがあります。

応急処置:ダツ自体は毒をもっていないのでダツが刺さった時は慌てずむやみに抜くと出血多量に陥る場合があるので、抜かずにダツを殺してから慎重に病院に行く。

事故防止:夜間、無暗に水面に光を当てないように教育する。

4.アカエイ:

生息地:南日本沿岸に分布。海底の砂地に住んでいることが多く、ダイビングでよく見かける。

特徴:尻尾の基部の背びれ側に毒とげがあり、刺されると鋭利な刃物で切られたような烈傷になることがあります、死んだ人も多数います。

応急処置:アカエイに刺された場合は、患部を水やお湯でよく洗い、毒を搾り出した後、できる限り早く医療機関で手当てを受けるようにします。毒は熱に弱く、60℃以上の高温で毒の成分が分解されると言われています。そのため、キズ口の周囲に火傷にならない程度の熱湯(43~50℃程度)を注ぐと効果があります。

事故防止:砂地の中のアカエイを踏んで刺されることが多いので足部はブーツ、ウエットスーツ等でカバーしておく。

5.ダイナンウミヘビ:

生息地:インド洋や西太平洋、大西洋などに広く分布しているウナギ目の海水魚で、国内では本州中部辺りから南に分布している。

特徴:内湾の砂泥に棲み、捕まえようとするとカミソリ状の歯でかまれる、臆病な魚ですが決して追わないこと。

応急処置:毒はないので通常の傷の処置法で問題なし。

事故防止:追わない、触らない、噛まられても傷が深くならないようグローブ、ウェットスーツ等の着用。

6.ゴンズイ:

生息地:本州中部以南。沿岸の岩礁域にすむ,沿岸の岩礁域や砂底に生息し、幼魚は「ゴンズイ玉」とも呼ばれる密集した群れをつくる。

特徴:背鰭と胸鰭にある毒棘に刺されてしまうおそれがある。食用として市場に流通することはあまりないが、美味との事。

応急処置:ゴンズイなど刺毒魚の毒はタンパク質のため熱に弱く、60℃以上の高温で毒の成分が分解されると言われています。そのため、火傷にならない程度の高温熱湯(43~50℃程度)に患部を浸す方法が、毒成分を不活性化させ痛みを和らげる応急処置として効果的だとされています。

事故防止:触らない、刺されても問題ないようグローブ、ウェットスーツを着用。

7.ヒョウモンダコ:

生息地:日本からオーストラリアにかけての西太平洋熱帯域・亜熱帯域に分布し、浅い海の岩礁、サンゴ礁、砂礫底に生息するが近年は北九州でも多くの目撃あり。

特徴:刺激を受けると青い輪や線の模様のある明るい黄色に変化する。この模様がヒョウ柄を思わせることからこの和名がついた。小型だが唾液に猛毒のテトロドトキシンを含むことで知られ、危険なタコとされる。

応急処置:フグと同じ毒のテトロドトキシンは解毒剤がなく、呼吸困難に繋がる麻痺を引き起こし、酸素不足から心停止に至る。応急処置は傷口を押さえ、心臓マッサージを行う。病院での治療は毒が体から排出されるまで酸素マスクをつける。

事故防止:触らない、触れても問題ないようグローブ、ウェットスーツを着用。

8.ラッパウニ:

生息地:熱帯系の種で、サンゴ礁に多い。日本では房総半島、相模湾までの本州南岸以南に見られる。琉球列島では普通に見られる。

特徴:刺されてすぐは、その部分に疼痛を感じ、多少腫れることがある程度で、瞬時に激痛が走るガンガゼなどに比べると怖さは感じにくい。しかし神経毒であり、次第にしびれを生じたり、息切れが激しくなったり痙攣が起きたりと言った全身の症状を呈することがある。

応急処置:素手で触れないよう、傷口から慎重にトゲを取り除き、真水で洗い流す、刺された所を約45℃のお湯に60分前後つけて毒素を中和する、抗生物質の軟膏を塗る。

事故防止:触らない、触れても問題ないようグローブ、ウェットスーツを着用。

9.オニヒトデ:

生息地:日本では主に南西諸島に生息し、黒潮を通じ北上、本州でも確認されている。

特徴:0~20本の緑灰色の腕を持ち鋭いトゲが生えている。外皮に毒腺を持っているため誤って踏みつけたり触れることで被害にあい、激しい痛みのあと患部が赤く腫れ発熱をともなう。

応急処置:素手で触れないよう、傷口から慎重にトゲを取り除き、真水で洗い流す、刺された所を約45℃のお湯に60分前後つけて毒素を中和する、抗生物質の軟膏を塗る。

事故防止:触らない、触れても問題ないようグローブ、ウェットスーツを着用。

10.シロガヤ:

生息地:本州北部以南の日本各地の浅い海に見られる。

特徴:触れると刺胞から刺胞毒が発射され,チクッとした痛みが生じ,やがて疼痛や痒みに変わる。刺胞毒がやや強く、刺されると炎症を起こす場合がある。素手で扱うのは注意を要する。

応急処置:素手で触れないよう、傷口から慎重にトゲを取り除き、海水水で洗い流す、お酢・消毒アルコールあればステロイド軟膏を塗る。

事故防止:触らない、触れても問題ないようグローブ、ウェットスーツを着用。

11.ガンガゼ:

生息地:浅い岩礁域に生息する。 日本の主な産地, 千葉・神奈川・静岡・和歌山・大分・鹿児島ほか

特徴:岩礁帯に生息し、殻は6~7cm、棘(とげ)の長さは20cmにもなる大型のウニです。全体が濃紫色で、鮮やかな青点や白点があるものもあります。棘は折れやすく、刺さると体内で折れるため、抜くのは容易ではありません。棘の先端には毒腺があり、長時間痛みが持続します。

応急処置:刺さってしまった場合はまず棘を抜き、火傷しない程度のお湯に浸けます。棘の刺さり方が浅い場合には自然に抜けることもありますが、化膿など二次感染の原因にもなるため病院にいく。

事故防止:触らない、寄らないことです、棘が長いのでグローブ、ウェットスーツからも刺さります。

12.ゴマモンガラ:

生息地:神奈川県三崎以南の南日本~インド・西大西洋の熱帯域(琉球列島、パラオ、モルジブ、紅海etc)サンゴ礁などの斜面、砂地.

特徴:サンゴ礁にテリトリーを持って生息しています。繁殖期には卵を守るため近づくと攻撃してきます、強靭な歯を持っいますので噛まれると怪我をします。姿を見たら逃げ出すことです。

応急処置:咬まれたら、 傷口を真水で洗い、消毒後に圧迫止血! 傷がひどい場合は病院へ

事故防止:触らない、寄らないことです。

13.ウミヘビ:

生息地:日本で主に見られるウミヘビの仲間では、 エラブウミヘビの生息域は南西諸島沿岸、本州や四国、九州の沿岸でも見つかることがあります。沖縄でよく見かけます。

特徴:ウミヘビは全身が鱗(うろこ)に覆われた、紛れもないヘビ(爬虫類)です。 小さなかわいい頭の持ち主で、性格もいたって温厚。だが、ウミヘビは人をも殺す強力な神経毒をもち、万一かまれると大変危険な状態に置かれます。

応急処置:傷口を切開する、噛まれた部分より心臓に近い部分をきつく縛り、毒を搾り出す、傷口を圧迫し包帯を巻き毒の拡がるのを防ぐ。早急に医療施設に運ぶ。

事故防止:触らない、寄らないことです。

14.ミノカサゴ:

生息地:棘に毒をもっている魚としてよく知られているカサゴの仲間で、北海道南部より南の日本や朝鮮、太平洋、インド洋などの沿岸域に分布している。

特徴:胸びれを広げると「蓑」をまとった様子を思わせることが名前の由来とされているが、背びれにはオコゼ類のように強い毒をもっていて、刺されると大変痛む。

応急処置:患部を水で洗い刺された部分から毒を搾り出し、棘が残っているようなら抜き取って下さい。毒が不安定なタンパク質であることから、火傷しない程度の熱いお湯に30分~1時間漬けていると毒が不活性化し痛みが治まってきます。後は至急病院へ行き手当てを受けて下さい。

事故防止:触らない、寄らないことです、グローブ、ウェットスーツを着用していれば、刺された場合、大事にいたることは少ないです。

15.ウツボ:

生息地:琉球列島をのぞく南日本、稀に慶良間諸島。沿岸の岩礁域にすむ。普段は外洋に面した岩礁域の特に岩穴に潜んでいる。

特徴:自分より大きな敵が近づいた時は大きな口を開けて威嚇し、それでも敵が去らない場合は咬みつく。毒はないが歯は鋭く顎の力も強いので、人間が咬みつかれると深手を負うことになる。但し見た目のイメージと違い臆病な所もあり、人間の側から無用な攻撃や接近をしない限りは積極的に噛み付いてくることは少ない。

応急処置:すぐに傷口を良く洗い流します。傷口の洗浄後ガーゼなどを傷口に当て、強めに押さえます。出血が激しい場合はすぐに病院へ行って下さい。

事故防止:触らない、寄らないことです、グローブ、ウェットスーツを着用していれば、刺された場合、大事にいたることは少ないです。

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関連サイト:ダイビングファン