20140820_kurata
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20140820 「解くべき課題をテーマごとに掘下げよう(防災・観光)—テーマ別アイデアソン—」TRANSCRIPT
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY
東京に来る外国人旅行者の 行動を知りたい
首都大学東京 都市環境科学研究科 観光科学域
倉田 陽平
アーバンデータチャレンジ2014 話題提供
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なぜ外国人旅行者の行動か?
• 2003 観光立国宣言 • 2008 観光庁設置 • 2013 訪日外国人1000万人達成 • 2020 東京オリンピック
訪日外国人2000万人目標 • 20?? 訪日外国人3000万人目標
世界各地・各世代・各層の興味にあわせた マーケティング活動がカギ
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ある外国人の一日 (クロアチア人 50代 医者)
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観光行動を知る方法
1人あたり調査コスト
時空間精度
アンケート GPSロガー
IC乗車券 携帯電話
SNS
ウェアラブルカメラ
旅行者へのストレス
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私たちの外国人行動調査の取り組み
IC乗車券を使った調査 (JR東日本との共同研究)
GPSロガーを使った調査(東大原研・JTBとの共同研究)
原辰徳, 矢部直人, 青山和浩, 倉田陽平, 村山慶太, 大泉和也, 嶋田敏(2012) サービス工学は観光立国に貢献できるか? GPSロガーを用いた訪日旅行者の行動調査とその活かし方. 情報
処理学会 デジタルプラクティス 3(4)
矢部直人・倉田陽平(2013) 東京大都市圏におけるIC乗車券を用いた訪日外国人の観光行動分析. GIS理論と応用 21(1) 35-‐46
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わかることの例① 各地への滞在量
IC乗車券データ GPSデータ (京王プラザホテル新宿 宿泊客)
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わかることの例② 平均滞在時間・平均訪問時刻
IC乗車券データ
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わかることの例③ 遷移フロー
GPSデータ (京王プラザホテル新宿 宿泊客)
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調査法の比較
IC乗車券を 使った調査
GPSロガーを 使った調査
コスト ◎ × 時空間精度 △ ◎
他にはない長所 複数日に渡る 継続調査可能
新規スポットの発見※
課題 鉄道会社との 連携
配布・回収 バッテリー時間
※たとえば我々の調査では、JTBの DBに未登録の398地点を発見
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SNS投稿写真の撮影位置データをもとにした 新規スポットの発見
倉田陽平(2013) 観光ポテンシャルマップの信頼性向上に向けて-ソースとなる投稿写真データの自動選別ルールの構築-. 第22回地理情報システム学会学術大会
http://www.comp.tmu.ac.jp/kurata/tpm/
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観光ポテンシャルマップのつくりかた
撮影地から居住地までの距離
500km圏内 500km圏外50km圏内またはデータなし
非Apple データなしApple
メーカー
11-17時台 18時以降-10時台
撮影時刻
13時以降-12時台
撮影時刻
× ○
×
× ○× ○ ×
抽出
フィルタ リング
ヒートマップ化
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猫ポテンシャルマップ
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新たな視点:サービスをしながら 見返りに旅行者の行動を知る
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旅行プラン作成支援ツール CT-Planner
倉田陽平・原辰徳(2014) インターネット上での対話的旅行プラン作成支援サービスとその展開可能性. サービス学会第2回国内大会, 191-‐194
http://ctplanner.jp
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CT-Plannerを利用した行動予定調査
• CT-Plannerでは、どの地域/言語の利用者が,どのようなプランを作成したかを逐一記録
• したがって、利用者数を確保できれば、各国・各地域の利用者ごとにニーズデータを低コストで継続的に得られるはず
順位 観光資源名 平均 留学生 海外外国人
1 山下公園 75% 63% 81%
2 赤レンガ倉庫 75% 63% 81%
3 汽車道 63% 50% 69%
4 象の鼻パーク 58% 25% 75%
5 ドックヤードガーデン 54% 38% 63%
6 横浜中華街 42% 63% 31%
例:外国人の予定に入りやすい横浜の観光資源
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調査 分析
提言 発信
旅行者について より良く知る
旅行者に向けた より良い観光情報
意思決定者に向けた より良い判断材料
サービスしながら さらに調査