yuri matsumoto · 2019-07-10 · yuri matsumoto age 25 ミニクーパー 黒板...
TRANSCRIPT
YUR IMATSUMOTO
AGE
25
ミニクーパー
黒板 チ
ョークアート
レシピ
松本友里さんの
6つのこと
栗源事業部
1K sweet potato
店長
今号の表紙
ガクナビ
2019.07
Summer
マイボウル
祖母
地元の千葉市のケーキ屋で4年ほど働いて、そろそろ新しいことをやってみたいなと
思っていたとき、ここのオープニングスタッフ募集があって、去年2月に入職しました。
最初のメニュー開発が大変でしたね……。スウィートポテトは、シンプルに素材の味
を引き出すためにレシピや配合を100通り以上試しました。芋は同じ品種でも味や
調子が変わったりもする。ジンジャーエールはもともと苦手でほとんど飲んだこともな
かったから苦労して。いまでは、うちのはおいしいと思えるようになりました(笑)。
オープンから1年経って、接客の仕方をいろいろ変えてみたり、お店の黒板を工夫したりしています。チョークアートも勉強中で、これは試しに描いてみた家の猫2匹。あとハムスター2匹とフェレット1匹と一緒に住んでて、人間はわたし1人
なので、6人暮らしです(笑)。落ち着く、いいにおいがするから、毎日吸い込ん
で癒やされてます(笑)。
休日はミニクーパーでよく出かけます。快適で、加速も速いし、外見も内装もかわいくて好き。このあいだ、近くのローズガーデンがきれいだったので、バラが好き
な祖母を実家に迎えに行って連れてきて、バラを見て、「恋する豚」のスチームハンバーグも一緒に食べました(笑)。車のトランクにはマイボウルが入ってます。昔から好きで、学生時代の最高スコアは286。当時はボウリング場でアルバイトもして
て、夢中でしたね。最近久しぶりに再開しました。
うち
渡邉未桜さんは「杜の家なりた」の子どもデイサービスを利用して
いる小学5年生だ。母親の弥生さんは、未桜さんが2年生の秋に、
学校の担任の先生から「杜の家なりた」がオープンしたことを聞き、
計画相談と併せて利用を始めた。はじめの頃は、職員の声がけに対
して「はい」とだけ答えることが多かったが、今では「○○さん、
こっちに来て」と職員に話すことが増えた。「トクヨウに行く!」と愛
車の三輪車で特別養護老人ホームの中を散歩し、入居者さんに挨
拶まわりをするのも日課になっている。他のお子さんが使った食器を
洗うなど、職員の手伝いをしてくれる場面も増えた。
「杜の家なりた」に来る前のことを弥生さんに聞いた。近隣の保
育園では受け入れてくれるところが少なく、受け入れてもらっても
「(保育が)難しい」と言われることもあった。弥生さんは朝と夕の
送迎や昼食の介助をするために、仕事を抜けて保育園に毎日通っ
た。会社に未桜さんを連れて行くこともしばしばあった。卒園式で
担任の先生たちが別れを惜しんで泣いている姿を見て「遠足や運
動会は、保育園に負担がかかると思って休ませていたけれど、
もっと先生たちと関わって
も良かったのかな」と当時
を振り返る。
このインタビューの当日、
未桜さんは新しい歩行器を
使って意気揚々と特養へ向
かった。その歩行器には
「物を活用して誰かと一緒に
自立してほしい」との弥生さ
んの思いが込められている。
未桜さんの自立に向けて、
これからも渡邉さん親子に
寄り添っていきたい。
自分の力を社会の役に立てたい向山壽美さんインタビュー
W O R K E R F A M I L Y
向山壽美さんは、入職4年目のケアサービスワーカーで、「福祉楽団
地域ケアよしかわ」と「杜の家やしお」2つの事業所の訪問介護員だ。
前職では会計事務所等で30年間、経理事務の仕事をしていた。
45歳のころ、友人の勧めで軽い気持ちで「ホームヘルパー 2級」の講
座を受講した。それまで介護の仕事のことはまったく知らなかったが、
「人間の尊厳を守る仕事」ということにとても感動して、自分の働く場
所として、最後は介護の現場で仕事をしようと決意したそうだ。
その後、埼玉県内の特別養護老人ホームや有料老人ホームで6年半
ほどケアサービスワーカーとして働き、60歳で退職した。家庭では、
旦那さんが他界したことや息子さんたちが独立していく中で、自分一人
の時間が増え、「もう一度介護の仕事をしよう。今度は施設ではなく、
在宅介護の仕事をしよう」と思い「杜の家やしお」に入職した。
「杜の家やしお」での仕事に慣れてきたとき、「福祉楽団 地域ケアよ
しかわ」のサービスの拡大により職員が必要になるので、2つの事業
所を掛け持ちでやってくれないかと打診された。「職員がいなければ
サービスが届かない人がでてしまうので、自分の力を社会の役に立て
たい」と思い、2つの事業所で働くことを応諾した。
現在は、大分県に住んでいるお姉さんの介護を、他の4人の姉妹
と一緒に行っており、向山さんも月に3~4日は大分県に行っている。
「母や姉の介護や年齢の近い利用者さんと接する中で、自分が介護を
受けることも想像しながら、仕事を行うようになってきました」と今の
心境を語ってくれた。
今後について尋ねると、「どちらの事業所でもまだ必要だと言っても
らえているので、車が運転できるうちは、利用者さんのお宅を回って
訪問介護ができればと思います。これからも少しでも自身の力が社会
のためになればと思います」と元気に話してくれた。
ホームヘルパーを受講したことをきっかけに、社会の役に立てるか
も知れないと一念発起し介護の仕事をはじめた向山さん。今日も介護
に向き合う原動力は、こうした静かな熱意なのだろう。
トクヨウの散歩が日課渡邉未桜さんご家族インタビュー
text : ARAKAWA Takahirotext : ISHIMA Taro
やよい
み おむこうやま すみ
福祉楽団では多様性を受け容れる職場環境づくりをすすめていま
す。5月17日には新入職員などを対象にLGBT理解研修を行いまし
た。講師は一般社団法人fairの代表の松岡宗嗣さん(24歳)。松岡
さんは自らゲイであることをオープンにしており大学在学中から
LGBTを理解・支援する活動をしています。福祉楽団の社内研修で
の講義は3回目となりました。リアルな講義を受けて「身近な存在
になった」「LGBTの高齢者の生活を知りたい」などの感想が寄せら
れた。福祉楽団では、差別をなくし、国籍や宗教、性的指向など個
を尊重した職場づくりをすすめています。
2019年11月に開設を予定している「イワベの保育所」は、企業
主導型保育所として「杜の家くりもと」の職員駐車場の敷地内に建
設をしている。建物は昔ながらの『長屋』をイメージしており、外壁
には焼杉板を使用する。古風な建物の中には“土間”を設け、靴を
脱ぐわずらわしさがなく、気軽に立ち寄れるように設計した。隣接す
る「杜の家くりもと」のお年寄りもふらっと来てお茶を飲んだり、子
どもたちの遊ぶ姿や寝ている顔を見たり、時には遊び相手になった
りと、その気軽さを利用して多世代間のつながりが持ちやすくなるよ
うに工夫した。
新たに企業主導型保育所を整備することで、「杜の家くりもと」だ
けではなく「栗源協働支援センター」で働く職員も利用できるように
なる。また、この保育所は制度としては近隣の市民も使うことがで
きるので、今後地域の子育て世代のニーズにも応えていきたいと考
えている。
保育所の名称の「イワベ」はここの地区名である「岩部」で、地域
P R O J E C T
トクヨウの散歩が日課渡邉未桜さんご家族インタビュー
「イワベの保育所」が誕生します
text : IIDA Daisuke text : IWATA Naoki
text : KYUKO Hirotaka
田中秀明さんは「香取CCC」で、さまざまな生きづらさや困りご
との総合相談窓口として地域を飛び回っている相談員だ。「相談業
務の知識の幅を広げたい」という想いから社会福祉士の資格取得を
目指すも、それには28万円の通信教育の学費が必要だった。そこ
で、福祉楽団の「職員能力開発支援金」の制度を活用し、2014年
4月に日本社会事業大学通信教育科に入学した。「この制度がなかっ
たら資格を取ろうと思えなかった」と振り返る。
福祉楽団では、2004年に働きながら資格を取得したい職員に能
力開発の支援金として100万円
まで貸与する制度として創設し
た。しかも、資格取得後、3年
間勤務すると返済が免除される。
これまで57名の職員が利用し、
総額856万円が現在も貸与さ
れている。長期の視点で職員の
成長を支援していくことを大切
にしたい。
背中を押してくれたのは、職員能力開発支援金制度
木造平屋、延床面積 99.37㎡、定員 15名。建築設計 teco、施工 ハヤシ工務店
B E N E F I T S
LGBT理解研修を実施しました
A C T I O N
の人にも馴染みやすい名前とした。この地域は自然豊かなこともあ
り、子どもたちの遊び相手は木の枝や葉っぱ、土やダンゴムシ、農
作物など。自然に触れ、豊かな発想を育み尊重する。お年寄りとの
関わりを通して人を思いやる心を育み、これまで遊んでくれたお年寄
りと最期のお別れをする時には、「ありがとう」や「バイバイ」が自然
と言える、そんな保育を実践してきたい。
松本さんが抱いているの
は、最近飼い始めたフェ
レットのエトワルくん。動物
好きで落ち着いた雰囲気
の松本さんだが、ボウリン
グはプロを目指すほどの腕
前で、サバイバルゲームが
好きという一面もあることに
は驚いた。お店のために
学び始めたチョークアート
や身に着けているものにも
センスが光る。今後の野
望(笑)を聞くと、「『恋する豚研究所』の“ついで”で来てもら
うのではなく、こっち(スウィートポテト)をメインに来てもらえるよ
うになりたいです!」とのこと。みなさまご来店お待ちしています!
text : HARADA Takayuki
GAKUNAVI 2019年7月 夏号 発行:社会福祉法人 福祉楽団 発行責任者:理事長 飯田大輔 tel : 043-307-2828 fax : 043-307-4848
表紙写真:間部百合 デザイン:TAKAIYAMA inc. 編集:コッヘル
母は入浴が好きで毎日自宅で入浴していますが、
ショートステイの利用中は毎日入浴できないのを残念
がっています。入浴回数が増えれば、母ももっと喜ん
でお世話になれると思います。
「杜の家なりた」では、制度に基づき、週2回の入浴機会
を設けておりますが、一般的に十分な回数だとは考えてお
りません。しかしながら、制度で定められた人員配置では
今以上に入浴回数を増やすことが難しく、心苦しいばかり
です。足浴や清拭など入浴に代わる方法や、お一人で安
全に入浴できる方には、個人に合わせたケアプランを検
討するなど、清潔を保つ方法を提案していきたいと思いま
す。また、現場の声を発信し、制度の見直しが図られるよ
う提言も行ってまいります。
中村 麻里杜の家なりた施設福祉サービス部 部長
※掲載しているご意見の内容は個人情報の保護の観点から編集をしています。
012018年度のサービス活動収益(売上)は、24億4百万
円で、サービス活動費用は23億5千5百万円でした。
サービス活動増減差額(営業利益)は、4,890万円で、
サービス活動増減差額率(営業利益率)は2.0%でした。
多古新町ハウスの事業譲渡に伴う特別損失2,877万円を
計上し、当期活動増減差額(最終利益)は167万円とな
りました。計算書類一式及び事業報告書はホームページで
公開しています。
2018年度決算速報
02 定時評議員会が行われました
036月20日付で任期満了となった理事・監事の選任につい
て、定時評議員会で審議され、すべての役員について変更
はなく重任となりました。また、6月20日に開催された臨時
の理事会において、理事長及び常務理事の選任が行わ
れ、理事長に飯田大輔、常務理事に大枝真弓、竹内利
勝の2名を選任し、業務執行体制について継続していくこ
とが承認されました。
役員の重任及び理事長等の選任されました
TOPICS //
046月19日に大槻厚志顧問弁護士の事務所(千葉市)を介
護職員など8名で訪ね、介護現場と法律について対話型
の研修を行いました。専門家を身近に感じられる機会をつく
ることと、法律上の考え方などを学習し整理することを目的
に開催しました。
介護現場と法律の研修を行いました
05当法人理事長、飯田大輔の対談記事が『月刊福祉』2019
年 7月号に掲載されました。社会福祉法人が地方の経済循環
や雇用をつくる重要な役割があることを述べています。
『月刊福祉』に記事が掲載されました
C O V E R S T O R Y
松本友里さん栗源事業部 1K sweet potato 店長
ご利用者やご家族などからハガキやメールなどで寄せられた「声」に対して、職員がお答えします。
V O I C E
6月20日に定時評議員会が招集され、2018年度の決算
及び事業報告のほか、役員改選や定款変更などの議案に
ついて審議され、承認されました。
ご意見
お答えします