tuv.communication 2014年6号

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tuv.co m m unication 今月のトピック テュフ ラインランド ジャパン、 国内初の太陽光発電所の総合 認証を発行 ‒ p. 2 新 EMC 指令 2014/30/EU の概要 p. 4 2014 年 第6号 <連載コラム> 異文化発見!ドイツ人学生のつぶやき No.2:鉄道システム再考 ドイツ人インターン生が日本での発見やドイツ文 化を紹介します!‒ p. 11 テュフ ラインランド フォーラム 緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール 平成 25 年度入賞作品展 p. 13 セミナー・展示会情報 ‒ p. 14 NEWS from TÜV Rheinland Group EMC 試験分野でフロスト&サリバン社より受賞 「2014 European Customer Value Enhancement Award」 – p. 5 <解説>リスクアセスメントの目的と手法 – p. 7 韓国エネルギー効率ラベル規制と認証セミ ナー開催 – p. 9 2013 年度日本太陽エネルギー学会 奨励賞受賞 – p. 10

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テュフ ラインランド ジャパン オンラインマガジン 2014年6月

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tuv.communication

今月のトピック

テュフ ラインランド ジャパン、国内初の太陽光発電所の総合認証を発行 ‒ p. 2 新EMC指令2014/30/EUの概要‒ p. 4

2014 年 第 6 号

<連載コラム>異文化発見!ドイツ人学生のつぶやき No.2:鉄道システム再考 ドイツ人インターン生が日本での発見やドイツ文化を紹介します!‒ p. 11 テュフ ラインランド フォーラム 緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール 平成 25年度入賞作品展 ‒ p. 13 セミナー・展示会情報 ‒ p. 14

NEWS from TÜV Rheinland Group EMC試験分野でフロスト&サリバン社より受賞「2014 European Customer Value Enhancement Award」 – p. 5 <解説>リスクアセスメントの目的と手法 – p. 7 韓国エネルギー効率ラベル規制と認証セミナー開催 – p. 9 2013年度日本太陽エネルギー学会 奨励賞受賞 – p. 10

2014年 第6号 2

テュフ ラインランド ジャパン、国内初の

太陽光発電所の総合認証を発行

太陽光発電所に求められる運用の長期信頼性とバンカビリティ

を評価 テュフ ラインランド ジャパンは、このたび産業用太陽光発電のシステムインテグレータであるテス・エンジニアリング株式会社の設計、監理による 1 メガワットの太陽光発電所(徳島県)の評価を行い、国際規格および国内規格に基づく総合認証を発行しました。第三者検査機関が、太陽光発電所の立案段階からプロジェクトにかかわり、発電所の現地評価から、施工段階、運用開始までの全体を総合的に評価したのは、国内で初めて*となります。6月 17 日には、新横浜オフィスにて認証式を行いました

(*テュフ ラインランド ジャパン調べ) 東日本大震災以降、再生可能エネルギーへの期待は高まっており、国内各所で発電所のプロジェクトが拡大しています。再生可能エネルギーによる発電は、従来型エネルギーの発電と比較して自然環境に大きく影響を受けることから、供給の安定性について課題があります。したがって、発電所の長期的安定運用が可能であることを担保することが重要です。また、さまざまな企業が太陽光発電ビジネスに参入する中で、健全なビジネスの発展のために、投資リスクを低減させる必要があります。第三者検査機関が、公正に太陽光発電所を評価し信頼性を高めることは、今後さらに求められていきます。 テュフ ラインランド ジャパンは、世界での太陽光発電所認証の経験を基に、日本の再生可能エネルギー普及と信頼性の高い発電所運営のために、努力してまいります。 【テュフ ラインランド ジャパンの総合認証について】 太陽光発電所の技術評価は、太陽光発電所システムの構築に有効とされる国際規格 IEC 62446 や、国内の JIS 規格や JEMAを参照し、長年培ってきた経験に基づき行います。国際規格や国内規格に沿って中立的な立場の第三者検査機関による検査・総合的な適合性評価

認証式の様子:右よりテス・エンジニアリング㈱ 代表取締役石脇秀夫様、テュフ ラインランド ジャパン㈱ 代表取締役社長 兼 最高責任者 アジア太平洋地域最高責任者 ホルガー・クンツ

2014年6号 3

を受けることで、発電所の信頼性を高め、そのシステムとしての性能や安全性を高めることができます。国内の認証サービスを迅速に対応できるように、評価・検査は太陽光発電に精通した日本の検査官が行います。 ■総合認証の特長 ① 太陽光発電所建設後のシステム検査を含め、下図のように Stage 1)立案・施工、Stage

2)施工から運用開始まで、Stage 3)プラント運用の全ての段階で、公正かつ独立した立場で技術評価を行う。

② 現地で影分析*を含めた、より精度の高い発電量予測を実施する。 ③ 太陽電池モジュールの現場設置前にテュフ ラインランド ジャパンの試験所で出力測定を行う。

④ 3 年毎に定期監査を行い、発電所の安全性および品質を確認する。 ⑤ 経年後の太陽電池モジュール単体の出力測定を試験所で行い、その劣化を確認する(オプション)。 *影分析:稼動後の発電量に大きな影響を与える影などを詳細に分析すること

【太陽光発電所認証による関係事業者の利点】 太陽光発電所の総合認証を取得することにより、発電事業者は、技術的観点から安全性のリスクを最小化させること、金融機関・投資家はバンカビリティ(融資適格性)、投資回収率の向上というような利点が期待できます。

◆お問い合わせは、カスタマーサービスセンター(TEL: 045-470-1850 E-mail: [email protected])までお願いします。◆

認証ステージと総合認証サービスの概念図

TESS 徳島阿南ソーラー発電所 写真提供:テス エンジニアリング株式会社

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新EMC指令2014/30/EUの概要 2014 年 3 月 29 日、欧州委員会は CEマーキングに関する複数の指令の改訂版を発行しました。この改訂は、欧州委員会が導入したNew Legislative Framework(NLF:新しい法的枠組み)への整合を目的として行われたものです。事業者は NLF の下で、一つの製品に対し単一の適合宣言書を作成することが可能です。また NLF では、ラベリングとトレーサビリティの要求事項は製品を問わず同一です。 新 EMC 指令の番号は 2014/30/EU で、施行日は 2014 年 4 月 18 日です。旧 EMC 指令2004/108/EC は、2016 年 4月 20 日に廃止され、新 EMC指令に置き換えられます。 新 EMC 指令の対象は EU 市場に新たに出荷される製品で、通信販売を含むあらゆる販売形態に適用されます。適用対象外となるものには、研究開発施設内でその目的のみのために用いられる特注の専門家向け評価用キットなどがあります。 適切な移行措置を講じるため、本指令を置き換える国内法規化の適用日以前に市場に出された機器、すなわち既に流通網に乗っている在庫は、流通業者が販売することができます。 本指令には、流通・サプライチェーン内の各事業者、すなわちメーカー、承認代理人、流通業者、輸入業者の義務と責任、および製品に関するそれぞれの役割が明示されています。 新 EMC 指令は適合性評価機関の通知の詳細を規定しています。通知当局の要求事項および義務すべてについて詳述しています。また、公認機関(ノーティファイドボディ)の要求事項、義務、適用、変更、運営、異議申立、協調についてもすべて詳述しています。テュフ ラインランドは、適合性評価機関として長年の業務実績があり、多くの公認機関として認められています。そして EMC指令の必須要求事項への適合に対しお客様をサポートします。 新 EMC 指令は、メーカーが内部生産管理による適合性評価手続の適用を一部の必須要求事項に限定し(ANNEX II)、他の必須要求事項については EU 型式審査の後に内部生産管理に基づく型式への適合を行う(ANNEX III)という選択を行ってもよいと記載しています。 新指令には、技術文書に関する追加要求事項が加えられています。 □概念設計図、ならびにコンポーネント、サブアセンブリ、回路などの製造図面および 回路図

□それらの図面と回路図および機器の動作を理解するために必要な記述および説明

メーカーは、指令の適用要求事項を満たす個々の機器に、CE マーキングの貼付を行わなければなりません。さらにメーカーは、機器の型式に対する EU適合宣言書を作成し、その機器が市場に出されてから 10年間、技術文書とともに保管し、当局の要求に応じて提出できるようにしておかなければなりません。 新 EMC 指令には、正式な不適合への対応が記載されています。不適合の場合、加盟国が当該事業者に不適合の是正を求めます。あるいは、その機器を市場で入手できないよう関係加盟国があらゆる適切な規制や禁止措置を講じるか、リコールもしくは市場からの回収を徹底させることになっています。

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加盟国は国内で導入された法令規定に事業者が違反した場合に適用する罰則を定め、確実に罰則を実施するために必要なあらゆる措置を講じます。重大な違反に対しては、刑事罰が科される場合があります。 テュフ ラインランドは独立した中立的な立場で、140 年以上にわたり品質、安全、効率化のために取り組みを行ってきました。引き続き欧州市場の今後の発展を見守り、新しい規制に基づく認証に対するニーズに応えて参ります。 参考文献:Official Journal of the European Union ‒ OJ L 96, 29/03/2014, p.79‒106 ◆お問い合わせは、カスタマーサービスセンター(TEL: 045-470-1850 E-mail: [email protected])までお願いします。◆

NEWS from

TÜV Rheinland Group

EMC 試験分野でフロスト&サリバン社より受賞 「2014 European Customer Value Enhancement Award」 テュフ ラインランド ノースアメリカによるプレス発表です。 テュフ ラインランドは、フロスト&サリバン社より、電磁両立性(EMC)試験サービス分野において、「2014 European Customer Value Enhancement Award」を受賞しました。テュフ ラインランドが同賞を受賞したのは、メーカーが国内外の市場で直面する標準化に関する問題に、積極的に取り組んだことが評価されたためです。 フロスト&サリバン社のアワードは、評価対象の企業、製品、サービス、技術の価値に基づいて授与されます。各賞の基準は、フロスト&サリバン社のアナリストやコンサルタントが世界的な専門知識を活用して策定します。 「Customer Value Enhancement Award」は、顧客のサービスや製品の投資収益率向上に注力した上で、積極的に顧客価値を創造し、優れた成果を上げた企業に毎年授与されるものです。テュフ ラインランドの受賞にあたって評価された主なポイントは、以下の通りです。 ZigBee®や医療機器を中心とした無線技術と試験に関するノウハウ 無線技術の急速な普及や、無線技術と従来の有線機器との統合、さらに「モノのインターネット」へ無線接続する機器の増加により、メーカーだけでなく、試験機関にとっても対応が急務になっています。進化し続ける試験方法や規格に対応するため、特殊な EMC試験設備を導入する必要があります。 テュフ ラインランドの総合的な EMC 試験サービスは、Bluetooth®、WCMDA、3G、4G から短距離通信装置、遠距離無線通信装置まで幅広く網羅しています。テュフ ラインランドは、ZigBee®アライアンス・パートナーとして、ZigBee 製品の適合性試験を実施しています。

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また、テュフ ラインランドは、埋込型医療機器の EMC 試験要件のほか、医療サービス用の広域ネットワークや周波数帯域の試験要件への対応能力を向上するため、いち早く投資を開始しました。このことにより、テュフ ラインランドは、医療機関とのデータ通信機能をもった在宅医療機器など、EMC 試験の新しいニーズにも十分対応できる体制を構築しています。 スタッフの高い専門知識&規格委員会への積極的関与 テュフ ラインランドは、国内外の技術・適合性評価組織へ積極的に関与することにより、進化する EMC規格の動向を把握し、テュフ ラインランドの技術スタッフが最新の EMC規格に対応できるようにしています。また、テュフ ラインランドは、IECEE(IEC 電気機器安全規格適合性試験制度)の EMC専門家作業部会にも参加しています。EMC専門家作業部会は、世界的な電気機器の貿易を促進することを目的とした組織です。専門家作業部会に積極的に関与することによって、テュフ ラインランドは、顧客が国際的な規格要件をクリアし、国際市場へ参入するための支援を行うことができます。 卓越した顧客サービス フロスト&サリバン社による調査の結果、テュフ ラインランドの従業員は、優れた顧客サービスの実現に向け努力し、その目的を達成していると認められました。テュフ ラインランドでは、EMC 予備試験サービスに加え、サプライチェーン全工程におけるさまざまな品質チェックも行っています。 テュフ ラインランドが構築した顧客フィードバック体制により、必要に応じて新しい試験方法を実施するなどの調整を迅速に行うことができます。また、テュフ ラインランドは、プロジェクトの開始前に、想定される問題に関して顧客へ情報を提供するサービスも検討しています。これにより、試験完了までの時間と顧客の市場参入への時間を短縮することが可能になります。

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<解説>リスクアセスメントの目的と手法

出典:「INDUSTRIAL, CHEMICAL MACHINERY & SAFETY」 日本機械学会 産業・化学機械と安全部門ニュースレター No.29 April 2014

テュフ ラインランド ジャパン株式会社

製品部 産業機械課 プロジェクトエンジニア 濱野 裕治

1. はじめに リスクアセスメントという単語を初めて聞くという人は少なくなってきたのではないだろうか。海外への出荷経験などを通して徐々に多くの企業や人に浸透しはじめているのを感じる。一方でリスクアセスメントを形式的に用意するだけで、実用的なツールとして使いこなせているケースは比較的少ない。ここでは機械の基本安全規格であるISO12100:2010(JIS B 9700)を踏まえ、リスクアセスメントの目的と手法を解説していく。 2. リスクアセスメントの課題 ISO 12100:2010で定義されるリスクアセスメントの第一歩は「機械類の制限の決定」であり、第二歩は「危険源の同定」である。この「危険源の同定」のフェーズで見落しがあると、リスクアセスメントで取り上げられず、危険源に対して適切な対応が取られない状態を放置する事態に繋がってしまう。 「危険源の同定」にはリスクアセスメントを実施する人の立場(設計者、製造者、使用者、第三者評価者など)によって、機械の知識や経験によるバラツキがあることも否めない事実であり、いかにリスクを的確に同定できるか、ということがリスクアセスメントの完成度を高めていく鍵となっていく。 同定から見落とされやすい危険源は、多くの場合、いわゆる「あたりまえのこと」として対応が既にとられているケースも多い。しかしながらリスクアセスメントの結果の表に登場しない危険源が存在することは、起こってしまうかもしれない事故と、それを防ぐために設けられている対策が適切な関係になっていることを記録し示されることはない。逆に考えるとリスクアセスメントの結果の表は設計者としては「あたりまえ」と考えられる対策であっても、記録することで後を引き継ぐ人に対して、機械に装備されている安全対策の設計コンセプトを伝達していく手段にもなる。 3. 危害の構成要素 ISO12100:2010では危険源や危害について以下のように定義されている。 危険源:危害を引き起こす潜在的根源 危 害:身体的傷害又は健康障害 この規格の定義における「危害」に着目し、「危害」を作り出す要素を考えていきたい。 「危害」として定義されている身体的傷害又は健康障害は、身体がある種のエネルギーに曝される状況にあり、身体に備わっているエネルギーに対する抵抗力が許容限界値を超えた際に発生する。「曝される状況」という事象は「身体」と「エネルギー」が同一の空間に同時に存在する、つまり「同時空間」にあると言い換えることができ、図のような関係を表すことができる。

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図 1 危険が発生する要素 図1に示す要素は一般産業機械を想定している一例であり、取り扱う機械によっては「身体」に高齢者や幼児、「同時空間」に周辺環境、例えば、近隣住居等にまで対象を広げて考える必要が生じる。これはリスクアセスメントの第一歩の「機械類の制限の決定」に依存する。 「身体」「エネルギー」「同時空間」は個々の機械で、より具体的に洗い出される必要がある。立場の異なる人を交え、考えつく要素を列挙することが理想であり、列挙された各要素の組み合わせから、機械が潜在的に持っている危険源をより的確に同定することができる。 4. リスクアセスメントの結果の表 危険源の同定により記述された危険は、ISO12100:2010の示す危害のひどさ、発生確率を踏まえた上で、リスクが「適切に低減されている」と判断できるまで、リスクの低減方策が実施されていることをリスクアセスメントの結果の表で示していく。この「適切に低減されている」と判断する理由は一つとは限らない。例えば、エネルギーを小さくすることで怪我には至らないようにすること、つまり図1に示す許容限界値を超えないように設計を見直すことがある。このアプローチはISO12100:2010の定義するスリーステップメソッドのステップ1「本質安全設計方策」に該当する。また、インターロックを用いて通電を遮断する(ステップ2「安全防護及び/又は付加保護方策」)、マニュアルにて事前に電源OFFをすることを求める(ステップ3「使用上の情報」)なども適切な対策となる可能性がある。 5. おわりに リスクアセスメントには正解というものがない。リスクアセスメントの結果の内容が詳細に評価される機会は第三者評価機関などによる審査を受ける際か、そうでなければ将来不幸にも起こってしまうかもしれない事故の裁判の時かもしれない(もちろん起こってほしくは無いのだが)。これはつまり、いま実施している安全対策の妥当性の判断は、機械が設置された国の、未来の社会的な常識にゆだねることになる、と捉えることもできる。できるものであれば裁判官に「これほどまでのリスクアセスメントを実施しても起こってしまった事故なのか」と認識されるツールであってほしい。このように考えると、正解はないものの、より良いリスクアセスメントの方向性は見えてくるのではないだろうか。 一般財団法人日本機械学会ウェブサイト http://www.jsme.or.jp/ 同 産業・化学機械と安全部門 ウェブサイトhttp://www.jsme.or.jp/icm/ ◆お問い合わせは、広報課(TEL: 045-470-1860 E-mail: [email protected])までお願いします。◆

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韓国エネルギー効率ラベル規制と 認証セミナー開催

韓国エネルギー管理公団(KEMCO)より講師を招聘 テュフ ラインランド ジャパンは、去る 5 月 28 日、「韓国エネルギー効率ラベル規制と認証セミナー」をテュフ ラインランド テクノロジーセンター(横浜)で開催いたしました。当日は、韓国エネルギー管理公団(KEMCO)より、SooMan Lee 氏 と Seon-Hee Shin 氏をお招きし、解説を行いました。質疑応答では、参加者の方々より、詳細にわたる多くの質問をいただき、本規制に対する関心の高さがうかがえました。 韓国のエネルギー効率規制は、韓国エネルギー管理公団(KEMCO)の管轄となり、規定に基づいた試験報告書を申告する必要があります。試験は韓国国内の指定試験機関によって実施されなければならず、申請に際しては現地法人や販売代理店、もしくは輸入者などの韓国法人が必要です。 エネルギー効率規制には、主に 3 つのエネルギー効率ラベルプログラム(Energy Efficiency Label and Standard Program、High- Efficiency Appliance Certification Program、e-Standby Program)があります。エネルギー効率ラベルプログラムは、韓国製だけでなく、海外製品も含まれています(規制対象製品については、テュフ ラインランド ジャパンのウェブサイトをご覧ください 省エネルギーおよびエネルギー効率)。 韓国では、エネルギー効率規制のみならず、無線や EMCに関する規制、電気製品、機械や防爆機器に対する規制などがあり、輸出時は注意が必要です。テュフ ラインランド ジャパンは、韓国に進出する企業を包括的にサポートいたします。 また、テュフ ラインランド ジャパンは、エネルギー効率規制に関わるサービスとして、本規制に加え、エネルギースタープログラム、EU エネルギー規制、中国エネルギー効率ラベルなど、幅広く提供しています。海外最新規制調査・情報提供サービスも行っています。ぜひお問い合わせ下さい。 ◆お問い合わせは、カスタマーサービスセンター(TEL: 045-470-1850 E-mail: [email protected])までお願いします。◆

セミナーの様子

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2013 年度日本太陽エネルギー学会

奨励賞受賞 テュフ ラインランド ジャパンの製品部太陽光発電課のエンジニアが2013年度日本太陽エネルギー学会 奨励賞を受賞しました。5 月 30 日に、東京理科大学・森戸記念館で開催された第 4回総会後の懇親会で表彰式が行われました。

賞の種類:2013 年度 奨励賞(一般部門) 賞の対象:「結晶シリコン太陽電池の光劣化と熱回復による出力変化の評価」 受 賞 者:製品部太陽光発電課 觧良 聡士(けら さとし)

製品部太陽光発電課では、製品の信頼性評価、安全性評価の一環として企業との共同研究を行い、学会にて発表しています。今後も、研究開発を通して、日本の太陽光発電の普及の一助となるよう邁進してまいります。 テュフ ラインランド ジャパンでは、太陽光モジュールに関するさまざまな研究開発を行っています。 • 加速劣化試験方法の開発 • バイパスダイオード耐久性試験など,安全性に関わる新試験方法の開発 • 実フィールドでの故障・劣化事例の収集・分析 • 性能評価手法の開発

研究開発についてご興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。

◆お問い合わせは、カスタマーサービスセンター(TEL: 045-470-1850 E-mail: [email protected])までお願いします。◆

製品部太陽光発電課 觧良 聡士

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異文化発見!ドイツ人学生のつぶやき

No.2:鉄道システム ドイツ人インターン生が日本での発見やドイツ文化を紹介します!

再び鉄道、交通システムの日独の違いについてお話したいと思います。私が初めて東京都心へ電車で向かった時の体験です。「新世界にて」でした。街に溢れる日本語、群集、張り巡らされた路線、足早に歩く人々。私は迷子になりました。“Lost in TOKYO.” 東京の中で、たった一人で途方に暮れる、ドイツ人、ヤン。「お前は一人でないぞ。なぜなら1,300 万人の都民が、毎日ここで暮らしているじゃないか、なんとかなるさ」。しかし、このような不安、心配も、ついにある人を見つけたので、消え去りました。それは駅員です。

ドイツでは、駅員をプラットホームで見つけることは、容易ではありません。それぞれのセントラルステーションには駅員がいますが、小さな駅では切符売り場にしかいません。しかも切符売り場では、さまざまな、複雑の切符を選別し、購入しなければならないのです。日本ではひとたび切符を購入したら、それで改札口を通過しホームへ向かうことができます。これは誰にとっても解りやすいことです。しかもこの切符が目的地までの料金不足であったとしても、降りる際に精算すれば良いわけです。ドイツと違って日本では、自動改札などでしっかりチェックされるので、ただ乗りはできません。しかし、ドイツでは、ただ乗りをやろうと思えば・・・・(笑)。

さて、やっと私の言いたかった、日本の交通システムのハイライト地点に到達しました。例えばワンコイン 500 円をデポジットしたカードを利用すれば、いちいち切符を求めなくても、どこでも乗降自由です。自動改札機のスクリーンに触るだけです。しかもほぼ日本全国で利用可能なのです。このことは、母国ドイツでは考えられないことです。

なぜなら、ビッグシティでは独自の交通システムを保有しているからです。ドイツを旅行するなら、ルートにあわせ、どこの都市システムが自分に適しているかを考慮する必要があります。

しかし古き良きドイツも捨てたものではありません。「旅行者の皆様ようこそ、ドイツへ」というわけで、便利でお得なツーリストサービスが提供されています。いくつかのシティでは、地下鉄、バス、路面電車のチケットで、美術館、著名な建造物などの観光施設の入場料がセットされており、割引き

2014年 第6号 12

金額で利用できるのです。

最後に、書いておきたいことがあります。日本では、ホームに乗車位置の線が引かれていて、ほとんどの人というか、全ての人がこの乗車位置に従って並んでいます。このようなことはドイツではありえません。ドイツでは、誰も列車がホームのどこに停車するかわからないので、乗るときは適当なところに立って待つわけです。

全体としてみれば、日本もドイツも、それぞれの交通システムの良さを持っています。理想形は両者の長所を生かすことだと思います。(英語で執筆。編集部で翻訳)

(編集部注) 新聞報道によれば、鉄道インフラ(IC カードから、ターミナル駅建設、沿線の都市開発まで多岐にわたる)ビジネスの競争は熾烈です。ベトナムホーチミン 2 号線の落札を巡り、日本、ドイツ、韓国、中国、官民挙げての売り込み競争が展開され、日本が優勢とされていましたが、まさかの逆転負け。ドイツメルケル首相じきじきの営業が、ベトナム首脳を翻意させたとのこと。

Wi-Fi アライアンス リージョナル シンポジウム 東京開催のお知らせ

Wi-Fi アライアンスが主催するシンポジウムが、今年も東京で開催されます。本シンポジウムは、アライアンスの最新情報共有や、メンバーとの意見交換ができる場として、毎年世界各国で開催されています。今回は、Wi-Fi Direct®を利用した新しい認証プログラムやNFCに焦点を当てた内容で、そのほかの技術情報などの最新情報も発表されます。

テュフ ラインランドは、スポンサー企業として、またWi-Fi Alliance 認定テストラボとして参加し、試験および認証について講演します。

日 時: 7 月 15 日(火)9:30~17:00 場 所: ウェスティンホテル東京 参加費: 無料

講演は英語で行われ、日本語通訳が入ります。 詳細および登録については、Wi-Fi Alliance のオフィシャルウェブサイトをご覧ください。 http://www.wi-fi.org/wi-fi-alliance-regional-symposium-tokyo-2014

お問い合わせ先: Ms. Trisha Campbell [email protected]

ヤン・パランドさん

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テュフ ラインランド フォーラム

緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール

平成 25 年度入賞作品展 テュフ ラインランド フォーラムは、一昨年、昨年に引き続き、公益財団法人かながわトラストみどり財団にご協力をいただき、平成 25 年度「緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール」で入選された作品の展示会を開催いたします(小学生の部 11 点、中学生の部 15 点、高校生の部 4点)。 小学生の部では、鮮やかな色使いの作品で、1年生が最優秀賞を受賞しています。子どもたちのアートから溢れるパワーをぜひお楽しみください。 CO2削減、省エネルギーなど、地球環境保護に深くかかわる緑化、育樹。未来を担う子どもたちの視点で描かれた絵画を、今年も多くの方々にご覧になっていただき、あらためて地球環境について考える機会となることを願っています。

テュフ ラインランド フォーラム 住 所: 横浜市港北区新横浜 3-19-5 新横浜第二センタービル 1F アクセスマップ 電話番号: 045-470-1860 会 期: 2014 年 6月 30 日(月)~2014 年 8月 29 日(金) 9:00~18:00 休 館 日: 土・日・祝日 入館無料 ◆お問い合わせは、広報課(TEL: 045-470-1860 E-mail: [email protected])までお願いします。◆

最優秀賞作品(左より、小学生の部、中学生の部、高校生の部)

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セミナー・展示会情報

セミナー テュフ ラインランド フォーラム分科会 「太陽光発電システムの評価について ― 課題と技術的背景」

テュフ ラインランド ジャパンは、日本の再生エネルギー分野の発展に向け、有意義な情報交流の場を立ち上げるべく、2014 年 4月、フォーラム「日本の再生可能エネルギーの発展に向けて‒現状と課題」を開催いたしました。今回はその初めての分科会として、「太陽光発電システムの評価について‒課題と技術的背景」を開催いたします。認証機関、および試験所の視点から、太陽光発電システムを評価する際の課題について、技術的背景を踏まえて解説します。質疑応答の時間も十分取り、最新動向をご紹介しながら、参加者の皆さまの日頃の疑問にもお答えします。

日 時:2014 年 7 月 17 日(木)

13:00~17:20 分科会

17:30~18:30 懇親会

参加費:3,000 円(税込み)

懇親会費:1,000 円(税込み)

場 所:テュフ ラインランド

テクノロジーセンター

セミナー IEC 60950-1(第 2 版)セミナー

全般 Q&A コース (定員 10 名)対象 実際の製品に対して安全規格がどのように適用されるかをさらに詳しく理解したい方 具体的な問題に対して、どのように規格書を適用するか、どのように規格を解釈するかを、参加者の質問に回答する形で解説します。実際に参加者が悩んでいる問題、規格書の詳細な解釈などに関して、事前にお送りいただいた質問に対して解説します。

日 時:2013 年 7 月 18 日(金)

13:30~17:00

参加費:10,000 円(税込み)

場 所:テュフ ラインランド

ジャパン 新横浜本社

セミナー 機能安全エンジニア(FSE)資格トレーニングコース - ISO 26262

機能安全規格は、製品の開発初期段階から廃棄までの、ライフサイ

クルを通して安全を保証することを求めています。本コースの受講

により、機能安全の概念と、開発・生産・運用・廃棄に関する ISO 26262

要求事項を理解することができ、規格に適合する部品サプライヤの

選定をはじめ、機器またはシステムの設計を、より確実・専門的に

行うことが可能になります。

日 時:2014 年 9 月 9 日(火)~

9 月 12 日(金)

参加費:350,000 円+消費税

(講義と試験)

場 所:新横浜

セミナー 放射性物質測定の実務者研修 【3 検査機関 共催】

この研修は、食品に含まれる放射性物質に対する消費者の不安の解消

に貢献するため、放射性物質測定の技術向上や精度管理を支援するこ

とを目的としています。研修プログラムは、公益財団法人 日本分析セ

ンター 、一般財団法人 日本冷凍食品検査協会 、テュフ ラインラン

ド ジャパン株式会社の3検査機関が共同で提供するものです。

日時など詳しくは下記ウェブサイトをご覧ください。 http://www.jffic.or.jp/news/20140502-1429

2014年6号 15

■機能安全エンジニア資格(FSE)コース 年間開催スケジュール http://www.tuv.com/jp/japan/about_us_jp/fairs_events/fse/schedule/fscourseschedule.html 詳しくはセミナー・イベントページ http://www.tuv.com/jp/training_and_education.html をご覧ください。 セミナー全般に関するお問い合わせ:マーケティング部 広報課 TEL: 045-470-1874 FAX: 045-470-8055 e-mail: [email protected]

セミナー 機能安全エンジニア(FSE)資格トレーニングコース - IEC 61508

機能安全規格は初期からの安全設計を要求しており、当コースの受

講で設計・開発に関する要求事項を理解できます。機能安全の概念を

理解することで、IEC 61508 に適合する部品の選定をはじめ、機器又

はシステムの設計を、より確実・専門的に行うことが可能になりま

す。また、機能安全には機能安全管理に関する要求事項があり、人

員の適性能力を立証する必要があります。当コース試験の合格者は、

機能安全エンジニアの資格を取得することで、その職務を逐行でき

る能力が証明されます。

日 時:2014 年 12 月 2 日(火)~

12 月 5 日(金)

参加費:350,000 円+消費税

(講義と試験)

場 所:新横浜

セミナー 製品輸出のための認証制度と、使用説明の国際規格 ~各国規制の最新動向と、その影響~ 【株式会社テックコミュニケーションズ 共催】

欧州・北米地域では製品の安全性を確保するために、公正・中立な

第三者による認証制度が取り入れられてきました。このような制度

は、アジア、南米などへも普及しています。海外へ製品を輸出する

ためには、認証制度の正しい理解が不可欠です。第 1 部では、テュ

フ ラインランド ジャパンの講師が、「各国規制の最新動向と認証制

度」と題し、主に産業用機械・機器について各国規制の動向や認証

制度について解説します。

日 時:2014 年 7 月 4 日(金)

14:00~16:30

参加費:無料

場 所:高松商工会議所

セミナー 輸出製品のためのリスクアセスメントと残存リスク対策~各国の法規制と ISO 12100:2010 の関係性~【株式会社テックコミュニケーションズ 共催】

近年、労働安全衛生に関連する法律が各国で強化され、2013 年 2 月

13 日には欧州委員会から「市場監視規則(Market Surveillance

Regulation: MSR)」と呼ばれる新たな規則案が発表されました。これ

らの規制強化や監視強化により、製品への安全性適合要求が厳格化

することが予想されます。第 1 部では、テュフ ラインランド ジャ

パンの講師が、「ISO 12100:2010 に基づく機械類のリスクアセスメン

ト-必要性と実践-」と題し、『ISO 12100:2010』におけるリスクア

セスメントとリスク低減について解説します。

日 時:2014 年 7 月 18 日(金)

14:00~16:30

参加費:無料

場 所:TKP 品川カンファレンス

センター ANNEX

2014年 第6号 16

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