最近の植物生体電位観測活動

平成１５年１０月１８日平成１５年１０月１８日平成１５年１０月１８日平成１５年１０月１８日

地震前兆研究会地震前兆研究会地震前兆研究会地震前兆研究会 相模原測定点相模原測定点相模原測定点相模原測定点

ＮＥＣエンジニアリングＮＥＣエンジニアリングＮＥＣエンジニアリングＮＥＣエンジニアリング

斉藤好晴斉藤好晴斉藤好晴斉藤好晴

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目 次

’ ０３．０９０３．０９０３．０９０３．０９串田氏発表予測検証串田氏発表予測検証串田氏発表予測検証串田氏発表予測検証

’03.09.20千葉県東方沖地震千葉県東方沖地震千葉県東方沖地震千葉県東方沖地震

直前・直後の観測データ直前・直後の観測データ直前・直後の観測データ直前・直後の観測データ

’ 03.09.26十勝沖地震と余震の十勝沖地震と余震の十勝沖地震と余震の十勝沖地震と余震の

前兆異常観測データ前兆異常観測データ前兆異常観測データ前兆異常観測データ

’ 03.10.15千葉県北西部地震の千葉県北西部地震の千葉県北西部地震の千葉県北西部地震の

前兆異常観測データ前兆異常観測データ前兆異常観測データ前兆異常観測データ

以後本方式を以後本方式を以後本方式を以後本方式をTBP法法法法(Tree Bio-electric Potential)と言うと言うと言うと言う

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１．１．１．１．‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９串田氏発串田氏発串田氏発串田氏発表予測検証表予測検証表予測検証表予測検証‐‐‐‐１１１１

No.１０５７１０５７１０５７１０５７①①①①発表要旨：発表要旨：発表要旨：発表要旨：

・南関東、M7.2±0.5、9月16日から17日±２日

私達の予測：Yesの可能性：数％、No：九十数％

理由：①過去の大地震ではTBP異常が現れるのは数時間前から数日、最長で18日前からである。M7.2で関東直下ならばもう異常が現れているはず

②9月4日以降9月13日現在関東地方におけるTBP5測定点、他の民間観測点のどこも異常なし

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１．１．１．１．‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９串田氏発串田氏発串田氏発串田氏発表予測検証表予測検証表予測検証表予測検証‐‐‐‐２２２２

先行時間の一例先行時間の一例先行時間の一例先行時間の一例:・‘93.01.15 釧路東方沖

M7.8 34時間前～12時間後・’93.07.12 北海道南西沖

M7.8 18日前～3時間前・‘94.07.12 日本海北部

M7.6 19時間前～3時間前・’94.10.04 北海道東方沖

M8.1 51時間前～7時間前・‘94.10.09 北海道東方沖

M7.3 100時間前～37時間前・’95.12.04 千島列島

M7.2 24時間前～3時間後

東京都杉並区観測点データより(東京女子大学鳥山名誉教授) ４

１．１．１．１．‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９串田氏串田氏串田氏串田氏発表予測検証発表予測検証発表予測検証発表予測検証‐‐‐‐３３３３

• 宮城県地震に対応の可能性が高い(ネットワーク・地球 宇田氏談)

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１．１．１．１．‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９‘０３．０９串田氏串田氏串田氏串田氏発表予測検証発表予測検証発表予測検証発表予測検証‐‐‐‐４４４４

所感所感所感所感・９・９・９・９/20千葉県東方沖千葉県東方沖千葉県東方沖千葉県東方沖M5.5又は又は又は又は9/26十勝沖十勝沖十勝沖十勝沖M8.0に対応したものか？に対応したものか？に対応したものか？に対応したものか？

・防災情報として受け止め用心する人が・防災情報として受け止め用心する人が・防災情報として受け止め用心する人が・防災情報として受け止め用心する人がいる反面、学術的に未解明な情報は無いる反面、学術的に未解明な情報は無いる反面、学術的に未解明な情報は無いる反面、学術的に未解明な情報は無視すると言う人もいて絶妙なバランスが視すると言う人もいて絶妙なバランスが視すると言う人もいて絶妙なバランスが視すると言う人もいて絶妙なバランスがとれていたとれていたとれていたとれていた

・地震前兆電磁気現象は発生すると言う・地震前兆電磁気現象は発生すると言う・地震前兆電磁気現象は発生すると言う・地震前兆電磁気現象は発生すると言う事の周知につながった事の周知につながった事の周知につながった事の周知につながった・パニック、風評被害がなかった・パニック、風評被害がなかった・パニック、風評被害がなかった・パニック、風評被害がなかった

・緊急防災訓練を行った企業等が多数・緊急防災訓練を行った企業等が多数・緊急防災訓練を行った企業等が多数・緊急防災訓練を行った企業等が多数あったあったあったあった・千葉県東方沖・千葉県東方沖・千葉県東方沖・千葉県東方沖M5.5程度で済んでよかっ程度で済んでよかっ程度で済んでよかっ程度で済んでよかった、と思った人が多かったのではた、と思った人が多かったのではた、と思った人が多かったのではた、と思った人が多かったのでは?

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２．観測系２．観測系２．観測系２．観測系

出典：地震前兆研究会公式HP

アナログ観測 ディジタル観測

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３．３．３．３．’03.09.20千葉県千葉県千葉県千葉県東方沖地震（東方沖地震（東方沖地震（東方沖地震（M=5.5)

直前・直後の観測データ直前・直後の観測データ直前・直後の観測データ直前・直後の観測データ

８

４．４．４．４．‘03.09.26十勝沖十勝沖十勝沖十勝沖地震地震地震地震（（（（M=8.0)前後前後前後前後のののの

観測データ観測データ観測データ観測データ‐‐‐‐1

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４．４．４．４．‘03.09.26十勝沖十勝沖十勝沖十勝沖地震地震地震地震（（（（M=8.0)前後前後前後前後のののの

観測データ観測データ観測データ観測データ‐‐‐‐２２２２

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４．４．４．４．‘03.09.26十勝沖十勝沖十勝沖十勝沖地震地震地震地震（（（（M=8.0)前後前後前後前後のののの

観測データ観測データ観測データ観測データ‐‐‐‐３３３３

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５．５．５．５．‘03.10.15千葉県千葉県千葉県千葉県西北部西北部西北部西北部（（（（M=5.0)前前前前のののの

観測データ観測データ観測データ観測データ

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６．潮汐の視点から‐１

•過去の大中規模地震は若潮±過去の大中規模地震は若潮±過去の大中規模地震は若潮±過去の大中規模地震は若潮±４日に起こる確率は約６７％４日に起こる確率は約６７％４日に起こる確率は約６７％４日に起こる確率は約６７％

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６．潮汐の視点から‐２

・千葉東方沖は・千葉東方沖は・千葉東方沖は・千葉東方沖は若潮の２日前で若潮の２日前で若潮の２日前で若潮の２日前であったあったあったあった

・・・・‘03.05.26宮城県沖宮城県沖宮城県沖宮城県沖M=7.0：：：：若潮当日若潮当日若潮当日若潮当日

・・・・’03.07.26宮城県北宮城県北宮城県北宮城県北部部部部M=6.2:若潮の翌日若潮の翌日若潮の翌日若潮の翌日

・・・・ ‘03.09.26十勝沖十勝沖十勝沖十勝沖M=8.0:若潮の４日後若潮の４日後若潮の４日後若潮の４日後

・・・・‘03.10.15千葉県西千葉県西千葉県西千葉県西北部北部北部北部M=5.5:若潮の６日前若潮の６日前若潮の６日前若潮の６日前

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７．観測原理(仮説)‐１

• 震源域で岩盤に大きな応力が掛震源域で岩盤に大きな応力が掛震源域で岩盤に大きな応力が掛震源域で岩盤に大きな応力が掛かり圧電効果により強大な電位かり圧電効果により強大な電位かり圧電効果により強大な電位かり圧電効果により強大な電位((((電荷電荷電荷電荷))))の変化が発生し、コンデの変化が発生し、コンデの変化が発生し、コンデの変化が発生し、コンデンサーンサーンサーンサー((((蓄電器蓄電器蓄電器蓄電器))))CCCCと抵抗器と抵抗器と抵抗器と抵抗器RRRRによによによによる上左図に示す等価回路によりる上左図に示す等価回路によりる上左図に示す等価回路によりる上左図に示す等価回路により地中を伝搬すると推測する地中を伝搬すると推測する地中を伝搬すると推測する地中を伝搬すると推測する

• 実際に伝播するのは上右図に示実際に伝播するのは上右図に示実際に伝播するのは上右図に示実際に伝播するのは上右図に示す様に帯水層を電極、非帯水層す様に帯水層を電極、非帯水層す様に帯水層を電極、非帯水層す様に帯水層を電極、非帯水層を絶縁体とした複数のコンデンを絶縁体とした複数のコンデンを絶縁体とした複数のコンデンを絶縁体とした複数のコンデンサーの直列接続サーの直列接続サーの直列接続サーの直列接続

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７．観測原理(仮説) ‐２

Ｃ＝Ｅ・Ｓ／ｄＣ＝Ｅ・Ｓ／ｄＣ＝Ｅ・Ｓ／ｄＣ＝Ｅ・Ｓ／ｄ((((コンデンサーのコンデンサーのコンデンサーのコンデンサーの容量をＣ〔容量をＣ〔容量をＣ〔容量をＣ〔F:FaradF:FaradF:FaradF:Farad〕、〕、〕、〕、誘電率を誘電率を誘電率を誘電率をＥ〔無名数〕、電極の面積をＳＥ〔無名数〕、電極の面積をＳＥ〔無名数〕、電極の面積をＳＥ〔無名数〕、電極の面積をＳ〔〔〔〔mmmm２２２２〕、〕、〕、〕、電極間の距離をｄ電極間の距離をｄ電極間の距離をｄ電極間の距離をｄ〔〔〔〔mmmm〕〕〕〕))))ＸＸＸＸc=c=c=c=１／ω１／ω１／ω１／ωＣＣＣＣ ωωωω=2=2=2=2ππππffff((((交流の交流の交流の交流の角速度を角速度を角速度を角速度をω〔ω〔ω〔ω〔radradradrad/S/S/S/S〕、〕、〕、〕、コンデンコンデンコンデンコンデンサーの容量をＣ〔サーの容量をＣ〔サーの容量をＣ〔サーの容量をＣ〔F:FaradF:FaradF:FaradF:Farad〕、〕、〕、〕、交交交交流の周波数をｆ〔流の周波数をｆ〔流の周波数をｆ〔流の周波数をｆ〔HzHzHzHz〕〕〕〕とすると、とすると、とすると、とすると、リアクタンスリアクタンスリアクタンスリアクタンス((((抵抗分抵抗分抵抗分抵抗分))))XcXcXcXc〔Ω〔Ω〔Ω〔Ω〕〕〕〕))))容量Ｃが大きいほどまた周波数容量Ｃが大きいほどまた周波数容量Ｃが大きいほどまた周波数容量Ｃが大きいほどまた周波数ｆｆｆｆが高いほど伝搬路のリアクタが高いほど伝搬路のリアクタが高いほど伝搬路のリアクタが高いほど伝搬路のリアクタンスＸンスＸンスＸンスＸccccは小さくなり電気を通しは小さくなり電気を通しは小さくなり電気を通しは小さくなり電気を通しやすくなる。やすくなる。やすくなる。やすくなる。

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７．観測原理(仮説)‐３

f=1/Tf=1/Tf=1/Tf=1/T((((仮に地震前兆としての仮に地震前兆としての仮に地震前兆としての仮に地震前兆としての地電流が直流であっても最初の地電流が直流であっても最初の地電流が直流であっても最初の地電流が直流であっても最初の立ち上がりだけは非導電帯を伝立ち上がりだけは非導電帯を伝立ち上がりだけは非導電帯を伝立ち上がりだけは非導電帯を伝搬する、つまり周期搬する、つまり周期搬する、つまり周期搬する、つまり周期((((立ち上がり立ち上がり立ち上がり立ち上がり時間時間時間時間))))をＴ〔をＴ〔をＴ〔をＴ〔SSSS〕〕〕〕とするとするとするとする)))) →→→→ 立立立立ち上がり時間ち上がり時間ち上がり時間ち上がり時間TTTTが短いほどが短いほどが短いほどが短いほどffffが高が高が高が高くなり、くなり、くなり、くなり、ωωωωが大きくなって、伝が大きくなって、伝が大きくなって、伝が大きくなって、伝搬路の抵抗が少なくなる。搬路の抵抗が少なくなる。搬路の抵抗が少なくなる。搬路の抵抗が少なくなる。立ち上がり波形に関して：充電立ち上がり波形に関して：充電立ち上がり波形に関して：充電立ち上がり波形に関して：充電カーブに近似しており、前述のカーブに近似しており、前述のカーブに近似しており、前述のカーブに近似しており、前述の如く中間に非導電帯が介在して如く中間に非導電帯が介在して如く中間に非導電帯が介在して如く中間に非導電帯が介在しても交流または急激に立ち上げるも交流または急激に立ち上げるも交流または急激に立ち上げるも交流または急激に立ち上げる直流の最初の立ち上がり波形は直流の最初の立ち上がり波形は直流の最初の立ち上がり波形は直流の最初の立ち上がり波形は伝搬する。伝搬する。伝搬する。伝搬する。

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７．観測原理(仮説)‐４

・立ち下がり波形に関して：放電・立ち下がり波形に関して：放電・立ち下がり波形に関して：放電・立ち下がり波形に関して：放電カーブに近似しており、放電時間をカーブに近似しており、放電時間をカーブに近似しており、放電時間をカーブに近似しており、放電時間をτ〔τ〔τ〔τ〔SSSS〕、〕、〕、〕、静電容量をＣ〔静電容量をＣ〔静電容量をＣ〔静電容量をＣ〔F:FaradF:FaradF:FaradF:Farad〕、〕、〕、〕、抵抗をＲ〔抵抗をＲ〔抵抗をＲ〔抵抗をＲ〔Ω〕Ω〕Ω〕Ω〕とすると、とすると、とすると、とすると、

τ＝τ＝τ＝τ＝ＣＲＣＲＣＲＣＲ

・・・・C=1,000C=1,000C=1,000C=1,000μμμμFFFF、、、、R=16.2R=16.2R=16.2R=16.2ＭＭＭＭΩΩΩΩと仮定すと仮定すと仮定すと仮定するとるとるとるとτ＝τ＝τ＝τ＝ＣＲ＝ＣＲ＝ＣＲ＝ＣＲ＝16,20016,20016,20016,200SecSecSecSec＝４．５＝４．５＝４．５＝４．５時時時時間となり現象を説明できる間となり現象を説明できる間となり現象を説明できる間となり現象を説明できる

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８．課題

数ヶ所の観測では地震発生予数ヶ所の観測では地震発生予数ヶ所の観測では地震発生予数ヶ所の観測では地震発生予測の精度が上がらない測の精度が上がらない測の精度が上がらない測の精度が上がらない

多点観測を実施する必要があ多点観測を実施する必要があ多点観測を実施する必要があ多点観測を実施する必要があるるるる

データ収集のネットワーク化がデータ収集のネットワーク化がデータ収集のネットワーク化がデータ収集のネットワーク化が望まれる望まれる望まれる望まれる

小、中学校、高校の理科クラブ小、中学校、高校の理科クラブ小、中学校、高校の理科クラブ小、中学校、高校の理科クラブ等で観測して頂きたい等で観測して頂きたい等で観測して頂きたい等で観測して頂きたい

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９．まとめ

植物生体電位は小さい地震にはあまり植物生体電位は小さい地震にはあまり植物生体電位は小さい地震にはあまり植物生体電位は小さい地震にはあまり反応せず大地震の待ち受けに好都合反応せず大地震の待ち受けに好都合反応せず大地震の待ち受けに好都合反応せず大地震の待ち受けに好都合以上述べた各式のパラメーターは各々以上述べた各式のパラメーターは各々以上述べた各式のパラメーターは各々以上述べた各式のパラメーターは各々不規則に変化するため地震予知の３要不規則に変化するため地震予知の３要不規則に変化するため地震予知の３要不規則に変化するため地震予知の３要素：いつ、どこで、どの位の規模かを素：いつ、どこで、どの位の規模かを素：いつ、どこで、どの位の規模かを素：いつ、どこで、どの位の規模かを導き出すことは現時点では非常に困難導き出すことは現時点では非常に困難導き出すことは現時点では非常に困難導き出すことは現時点では非常に困難であり、今後はであり、今後はであり、今後はであり、今後は“数時間から数日の間数時間から数日の間数時間から数日の間数時間から数日の間に半径１，０００ｋｍ以内のところでに半径１，０００ｋｍ以内のところでに半径１，０００ｋｍ以内のところでに半径１，０００ｋｍ以内のところでＭ＝７程度の大地震が発生する可能性Ｍ＝７程度の大地震が発生する可能性Ｍ＝７程度の大地震が発生する可能性Ｍ＝７程度の大地震が発生する可能性８０％８０％８０％８０％”と言う程度の予測に使えるのと言う程度の予測に使えるのと言う程度の予測に使えるのと言う程度の予測に使えるのではと考えるではと考えるではと考えるではと考える他の方式の観測強化体制に入るトリ他の方式の観測強化体制に入るトリ他の方式の観測強化体制に入るトリ他の方式の観測強化体制に入るトリガーになるガーになるガーになるガーになる

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