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経済2015 整理番号 学期 配当年次・単位 担当教員 No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor 201 経済演習α(木一) 年以上:4単位 政政・経演・国Subtitle 企業と家動分析ミクロ経済授業概Course Outline 目的演習は、企業と家動分析を材として、参加の分析力とコミュニケーション力を向上 させることを主たる目的とします。 統的なミクロ経済学に加えて、ゲーム理論や契約理論を具体な分析事例を交えて学ぶことで、 参加の分析力のめ、幅を拡げることをみます。また、プレゼンテーションと討論の機会をできる だけ多く保するとともに、いレポートの提出を求め、参加の「す力」「書く力」の向上に努めま す。 材の主に企業の戦決定資金調達行動、マーケティングなど資金仲介銀行券会社等動を分析し、時間的があれば家消費貯蓄資産選動も扱いたいとえていま す。これらのトピックをミクロ経済理論いて分析する文輪読するとともに、関連ニュースを報じる 和文および文の新雑誌等事を材にディスカッションをおこない理論の応力を強化します。 授業のめ方春学期は共のテキストつかって、参加が担当所を発表していきます。例年は各人回の発表機会があります。夏合宿では事前に定した課題について調査し、その果を口発表するとと もに、レポートとしてまとめ提出してもらいます。学期は共心を持つ参加~5人のグループ をつくり、共同研究過程発表していきます。例年は各グループ回づつ発表機会があります。 授業時についてゼミは、年合同で月曜限連続います。 授業以外のゼミ主に月曜ゼミ了後を使って、年数回のペースで実務の活躍 されているゲストスピーカーによる講義を実施する予定です。講義定する理由は、ゼミに参加する さんにあたらしい知識視点にふれる機会、将来の進路についてえる機会を提供することにあります。 月曜&5以外の時に実施される動については、参加を必とはしませんが、ゼミ生諸君には、 これらの動にもに参加することを期待します。14年度については月から月末までに、①「料ビジネス」②「マーケティング・リサーチ」 ③「キャリアデザインと企業価値価の基本」 につ いて、それぞれのビジネスで活躍された方にレクチャーしていただきました。 授業の到達目Objectives 状況に応じたプレゼンテーションをおこなうことができる。 ・ディスカッションにおいて、 らのえを効果に伝えたり、多様な意を整集約したりすることがで きる。 ・ミクロ経済理論の応力を強化し、与えられた事例に即応分析を加えることができる。 授業計画 Course Schedule プレゼンテーションの技講義14回履修による発表議論 15回夏合宿および学期ゼミの課題設16回29回履修による発表議論 30回:3年ゼミ動のまとめと進路指導 Textbooks 春学期は共のテキストを輪読します。テキストは、教員がすリストの中から、参加相談して決定 します。 14年度春学期は次の輪読しました。 『企業の経済』東洋経済 丸山営の経済』有斐44

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Page 1: No CourceTitle TermEligibleYear・Credits Instructor 荒木一法 ...第1回-第5回:統計学基礎の確認 第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

201 経済学演習α(荒木一法) 通年 3年以上:4単位荒木 一法

政政・経演・国演

副 題Subtitle

企業と家計の行動分析(応用ミクロ経済学)

授業概要Course Outline

(目的)本演習は、企業と家計の行動分析を題材として、参加者の分析力とコミュニケーション能力を向上

させることを主たる目的とします。

(方法)伝統的なミクロ経済学に加えて、ゲーム理論や契約理論を具体的な分析事例を交えて学ぶことで、

参加者の分析力の質を高め、幅を拡げることを試みます。また、プレゼンテーションと討論の機会をできる

だけ多く確保するとともに、適宜短いレポートの提出を求め、参加者の「話す力」「書く力」の向上に努めま

す。

(題材の説明)主に企業の戦略決定(投資・資金調達行動、マーケティングなど)と資金仲介者(銀行・証

券会社等)の行動を分析し、時間的余裕があれば家計の消費・貯蓄・資産選択行動も扱いたいと考えていま

す。これらのトピックをミクロ経済理論を用いて分析する文献を輪読するとともに、関連ニュースを報じる

和文および英文の新聞・雑誌等の記事を題材にディスカッションをおこない理論の応用力を強化します。

(授業の進め方)春学期は共通のテキストつかって、参加者が担当箇所を発表していきます。例年は各人3

回の発表機会があります。夏合宿では事前に設定した課題について調査し、その結果を口頭で発表するとと

もに、レポートとしてまとめ提出してもらいます。秋学期は共通の関心を持つ参加者3人~5人のグループ

をつくり、共同研究の過程を発表していきます。例年は各グループ3回づつ発表機会があります。

(授業時間について)ゼミは、3年4年合同で月曜4時限、5時限連続で行います。

(授業以外のゼミ活動)主に月曜6時限(ゼミ終了後)を使って、年間数回のペースで実務の第一線で活躍

されているゲストスピーカーによる講義を実施する予定です。追加講義を設定する理由は、ゼミに参加する

皆さんにあたらしい知識・視点にふれる機会、将来の進路について考える機会を提供することにあります。

月曜4時限&5時限以外の時間に実施される活動については、参加を必須とはしませんが、ゼミ生諸君には、

これらの活動にも積極的に参加することを期待します。14年度については4月から7月末までに、①「総合

商社の食料ビジネス」②「マーケティング・リサーチ」③「キャリアデザインと企業価値評価の基本」 につ

いて、それぞれのビジネスで活躍された方にレクチャーしていただきました。

授業の到達目標Objectives

・状況に応じたプレゼンテーションをおこなうことができる。

・ディスカッションにおいて、自らの考えを効果的に伝えたり、多様な意見を整理し集約したりすることがで

きる。

・ミクロ経済理論の応用力を強化し、与えられた事例に即応的分析を加えることができる。

授業計画Course Schedule

第1回:プレゼンテーションの技術(講義)

第2回-第14回:履修者による発表と議論

第15回:夏合宿および秋学期ゼミの課題設定

第16回-第29回:履修者による発表と議論

第30回:3年ゼミ活動のまとめと進路指導

教 科 書Textbooks

春学期は共通のテキストを輪読します。テキストは、教員が示すリストの中から、参加者と相談して決定

します。

14年度春学期は次の2点を輪読しました。

小田切著『企業の経済学(新版)』東洋経済

丸山著『経営の経済学(第2版)』有斐閣

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Page 2: No CourceTitle TermEligibleYear・Credits Instructor 荒木一法 ...第1回-第5回:統計学基礎の確認 第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

参考文献Reference Books

あらかじめ指定するものはありません。参加者が選択するトピックについて適宜リストを示します。

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% 夏合宿での課題提出、秋学期の研究内容をまとめたレポートは必須。

Papers

平常点評価50%

担当箇所の理解度およびプレゼンテーション能力の水準およびその向

上の度合いを評価。Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

応募時に経済学入門A、ミクロ経済学A、解析学入門(もしくは解析学)の3科目について単位を取得済

みであること、ならびに説明会(学部主催の教員による説明会[日程等は別途掲示])への参加(もしくはコー

スナビでの視聴)を応募の前提条件とします。本演習の目標を共有し、その実現にむけてチャレンジを続け

る強い意欲を持つ皆さんと共に学ぶことを楽しみにしています。質問は応募締め切り日の前日までメール

でも受け付けます。(kazaraki[at]waseda.jp)

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

202 経済学演習α(有村俊秀) 通年 3年以上:4単位有村 俊秀

政政・経演・国演

副 題Subtitle

環境経済学

授業概要Course Outline

地球温暖化問題、大気汚染問題、廃棄物問題などの環境問題を分析する環境経済学を学びます。また、関連

する再生可能エネルギーなどエネルギー問題・政策についても経済学的にアプローチします。分析手法とし

ては、ミクロ経済学や、統計学を用いた計量経済学を用います。そのため、ゼミでは統計分析・計量分析の手

法も学びます。コンピュータールームでの統計分析の実習も行います。春学期は、教科書の輪読を行いなが

ら、研究活動の方法について理解を深めます。そして、秋学期には研究を進めゼミ論をまとめて、他大学との

合同ゼミで成果を発表します。ゼミでは、欧州・米国あるいはアジアの環境政策についても学ぶ予定です。

授業の到達目標Objectives

本演習では、環境経済学の論文を書くことを目標としています。そのため、前半は、環境経済学の考え方を

理解することを目指します。論文執筆では、定量分析をすることを目指すため、分析に必要な統計学、計量経

済学の手法を修得することも目標です。

授業計画Course Schedule

第1回:ガイダンス

第2回:環境規制の政策評価の現状と経済学の基礎理論

第3回-6回:教科書輪読

第7回-9回:研究構想発表

第10回-12回:コンピューター実習

第13回-15回:計量経済学演習

第16回-29回:研究発表

第30回:まとめ

教 科 書Textbooks

第1回目に提示する。

参考文献Reference Books

「入門 環境経済学」日引 聡・有村俊秀著(中央公論新社)

「環境規制の政策評価:環境経済学の定量的 アプローチ」有村俊秀・岩田和之著(上智大学出版会・ぎょ

うせい)

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評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% 研究論文が書けるようになる。

Papers

平常点評価50% 毎回参加し、ゼミに積極的に参加する。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

統計学、計量経済学の知識を持っている方が望ましいですが、理論分析、環境政策の制度に関心がある人

も歓迎します。

関連URL:

http://www.f.waseda.jp/arimura/

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

203 経済学演習α(稲葉敏夫) 通年 3年以上:4単位稲葉 敏夫

政政・経演・国演

副 題Subtitle

経済分析における統計的方法の研究

授業概要Course Outline

情報技術革命の進展に伴い、大量のデータが利用できるようになり、データ処理に対するニーズはますま

す高まってきている。その様なニーズは、従来の統計学の枠組みを拡大させつつある。今やデータを簡単に

ダウンロードし、準備された統計計算用のソフトを使えば、意味が有ろうと無かろうとたちどころに計算し

てくれる。しかし、データの分析を意味あるものにするためには、それぞれの統計的方法の背景や前提を知っ

てなければならない。回帰分析などの基本的方法を習得するとともに、データマイニング、テキストマイニ

ング、ビッグデータなどの最近の動向も取り上げる。

授業の到達目標Objectives

統計学の基礎的概念や統計的推測(推定、検定)の習得を確実なものにする。回帰分析の手法を習得すると

ともに、データマイニングなどの最近の動向の基礎についても学ぶ。

授業計画Course Schedule

第1回-第5回:統計学基礎の確認

第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

第11回-第15回:回帰分析

第16回:春学期理解度の確認

第17回-第21回:データマイニング

第22回-第26回:指数:物価指数と数量指数

第27回-第29回:回帰分析:再考

第30回:秋学期理解度の確認

教 科 書Textbooks

開始時に指示。

参考文献Reference Books

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート60% テーマについての理解度を重視します。

Papers

平常点評価40% 演習での報告に対する積極的な参加を考量します。

Class Participation

そ の 他%

Others

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備考・関連URLNote・URL

関連科目:必ずしも前提とはしないが、統計学の基礎を習得していることが望ましい。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

204 経済学演習α(上田貴子) 通年 3年以上:4単位上田 貴子

政政・経演・国演

副 題Subtitle

経済データ解析

授業概要Course Outline

本専門演習は、データ及びデータ解析に基づいて自ら調べ考える姿勢を身につけることを目標とする。演

習では、データ解析に必要とされるデータの収集方法、統計学、多変量解析、計量経済学を分析ソフトウェア

を使用しながら学ぶとともに、個々で選定したテーマについてレポートを作成する。

授業の到達目標Objectives

学生諸君の多くは大学卒業後、社会へ巣立つ。周囲に氾濫する情報や一般常識などを鵜呑みにするのでは

なく、自分にとっての「正解」を自分でみつけていく能力は、職業生活においても個人生活においても役にた

つと本教員は考えている。本演習では、自ら疑問を持ち、調査を行い、数字やデータなどの客観的根拠をもっ

て自らの考えをまとめ、さらにその考えを他者に向かってわかりやすくアピールする能力の基本を身につけ

ることを目標とする。

授業計画Course Schedule

ゼミの履修者に興味と学習水準に応じて、文献の講読及びパソコン実習を行う。無断欠席は本演習の放棄

とみなす。

[春学期]

第1回:春学期の演習の進め方について

第2-13回:文献の講読及びパソコン実習を行う。

第14-15回:まとめと討論、秋学期の文献の選択について

[秋学期]

第16回:秋学期の演習の進め方について

第17-28回:文献の講読及びパソコン実習を行う。

第29-30回:ゼミ論の発表、提出

教 科 書Textbooks

未定

参考文献Reference Books

未定

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評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート60% ゼミ論(統計分析を必須とする)

Papers

平常点評価40%

出席、文献購読の報告、討論への参加、ゼミ論の報告等により評価す

る。Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

ゼミ論の作成のためには、統計学の知識と統計ソフトウェアを使用した統計分析手法が必須である。「統

計学入門」「統計学」を2年次までに履修済みであること。また、本演習α終了時までに「計量経済学」を履

修すること。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

205 経済学演習α(上田晃三) 通年 3年以上:4単位上田 晃三

政政・経演・国演

副 題Subtitle

日本の経済・物価情勢の判断と見通し

授業概要Course Outline

本演習では、最近の日本経済について、①その概要のほか、②それを分析するための経済指標の使い方、③

背景にある経済学的な考え方について、習得することを目標とする。

受講にあたっては、数学(微積分、行列)、統計、マクロ経済学の知識は必須。

授業の到達目標Objectives

上述の①~③のほか、④レポートやディスカッションでの表現力も養う。この中で最も重視するのは③。

経済学というフレームワークを通して、自身で考える力を身につける。

授業計画Course Schedule

第1-5回:経済・物価情勢の現状について、文献の輪読

第6-15回:経済・物価情勢のの予測作業と発表

第16-25回:経済・物価情勢の予測作業のさらなる精緻化

第26-30回:予測精度の評価、レポート作成

足もとの経済・物価情勢を判断し予測することを目的とする。学生一人一人に対して、個人消費、設備投資、

財政、輸出入、物価、雇用などの担当を割り振り、その動向を随時モニター、報告させる。7月末、10月末、

1月末に各担当で予測を作り、翌月の統計発表時に答え合わせを実施。この際、背景にある経済学的なロ

ジックを理解し実践すること、データを自身で集め統計的に分析すること、分析の内容をわかりやすく報告

することが各自の課題となる。なお、分析対象はあくまで実体経済まわりであり、株価、為替のような金融

変数ではない。

教 科 書Textbooks

特になし

参考文献Reference Books

題材としては、主に日銀資料(展望レポート、金融経済月報など)を用いるほか、政府(経済財政白書な

ど)や国際機関(IMF WEOなど)の資料も参照する。

マクロ経済学、統計、数学の教科書

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート%

Papers

平常点評価100%

輪読でのプレゼン内容、グループ討議での貢献度合い、発表の内容。

出席は必須。Class Participation

そ の 他%

Others

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備考・関連URLNote・URL

出席と毎回のゼミへの貢献は必須。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

206 経済学演習α(牛丸聡) 通年 3年以上:4単位牛丸 聡

政政・経演・国演

副 題Subtitle

わが国財政のあり方の検討

授業概要Course Outline

少子・高齢化や女性の社会進出などの社会構造の変化や低成長をはじめとした経済構造の変化に対応させ

て、また、国際社会においてわが国が信頼される役割を果たすためにも、私たちはわが国財政のあり方を改め

て検討しなければならない。本演習では、そうした事柄に関心をもつ学生が集まり、わが国の財政に関する

テーマを自由に選択し、それについて研究を行い、今後のわが国のあり方について熱く議論する。

授業の到達目標Objectives

毎回のゼミにおける班活動を行いながら知識を増やし、人格を形成し、12月のイベントを成功させること。

個人としては、最終的に良い卒業論文を完成させること。

授業計画Course Schedule

第1回:(春学期)班活動(1) 同時に個別指導

第2回:(春学期)班活動(2) 同時に個別指導

第3回:(春学期)班活動(3) 同時に個別指導

第4回:(春学期)班活動(4) 同時に個別指導

第5回:(春学期)班活動(5) 同時に個別指導

第6回:(春学期)班活動(6) 同時に個別指導

第7回:(春学期)班活動(7) 同時に個別指導

第8回:(春学期)班活動(8) 同時に個別指導

第9回:(春学期)班活動(9) 同時に個別指導

第10回:(春学期)班活動(10) 同時に個別指導

第11回:(春学期)班活動(11) 同時に個別指導

第12回:各班における報告会・質疑応答(1)

第13回:各班における報告会・質疑応答(2)

第14回:春学期理解度の確認

第15回:反省と秋学期に向けての打ち合わせ

第16回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(1) 同時に個別指導

第17回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(2) 同時に個別指導

第18回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(3) 同時に個別指導

第19回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(4) 同時に個別指導

第20回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(5) 同時に個別指導

第21回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(6) 同時に個別指導

第22回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(7) 同時に個別指導

第23回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(8) 同時に個別指導

第24回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(9) 同時に個別指導

第25回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(10) 同時に個別指導

第26回:(秋学期)イベントに向けての準備と学習(11) 同時に個別指導

第27回:公開イベント開催

第28回:公開イベントに関する反省

第29回-第30回:1年におけるゼミ学習の総括

教 科 書Textbooks

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Page 12: No CourceTitle TermEligibleYear・Credits Instructor 荒木一法 ...第1回-第5回:統計学基礎の確認 第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

参考文献Reference Books

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% 3年生の場合、最後のレポート。4年生の場合、卒業論文。

Papers

平常点評価25% 毎回のゼミの出席状況とその参加態度。

Class Participation

そ の 他25% 12月に行われるイベントとそれに向けての態度。

Others

備考・関連URLNote・URL

学生に対する要望:

(1)ゼミを重視し、ゼミ活動に必ず出席してほしい。

(2)なごやかさの中にも厳しさをもち、人間としてお互いを尊重し、同時に協調の中でともに学ぶとい

う姿勢を大切にするような学生の参加を期待している。

(3)勉強を一所懸命にやることはもちろんだが、それとともに、視野を広くもち、趣味も豊かで、人間

や社会のあり方について誠実に語る学生であってほしい。

(4)財政学の講義を受講していること。まだ受講していない人はこれから必ず受講するように。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

207 経済学演習α(荻沼隆) 通年 3年以上:4単位荻沼 隆

政政・経演・国演

副 題Subtitle

不完全情報とゲームの理論を中心としたミクロ経済学

授業概要Course Outline

この演習では、主に、不完全情報の経済学とゲームの理論を用いた経済分析を学ぶ。この分野は、ミクロ経

済学の中級レベル以上のテキストにはほとんど含まれているが、ミクロ経済学の講義の中では、通常部分的

にしかカバーできていない。この講義では、まず不完全情報の経済学とゲームの理論の標準的な内容を学習

する。その上で、限定合理性を考慮した分析のように発展的な研究を行うか、特定の分野に関するやや現実

的な応用研究を行うことを目的とする。

授業の到達目標Objectives

ミクロ経済学・ゲーム理論の基本的内容を理解し、それらを現実の経済問題の分析に用いることができる

ように学習する。

授業計画Course Schedule

(α)第1回-第15回:ミクロ経済学もしくはゲーム理論のテキストを輪読し、その内容について議論する。

(α)第16回-第30回:ゲーム理論もしくは行動経済学についてのテキストを輪読し、その内容について議

論する。

教 科 書Textbooks

未定。

参考文献Reference Books

未定。

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート70% 内容の正確さおよび問題設定・分析力を考慮する。

Papers

平常点評価30% 出席および授業への参加度を総合的に考慮する。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

学生に対する要望:ミクロ経済学とゲーム理論に関係する演習なので、演習参加者は、事前にミクロ経済

学とゲーム理論の基礎知識があることが望まれる。それがあまりない場合は、演習での最初のテキストブッ

クの学習の時点で、キャッチアップするやる気のあることが前提条件になる。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

208 経済学演習α(小倉義明) 通年 3年以上:4単位小倉 義明

政政・経演・国演

副 題Subtitle

金融論

授業概要Course Outline

この演習では、金融理論の基本を参加者全員で議論しながら学ぶと同時に、自ら論理を組み立て、文章ある

いはプレゼンテーションとしてそれを表現する訓練をする。近年の金融危機とそれに伴う景気後退・財政危

機を受けて、世界各国の政府・中央銀行は、金融規制の追加、非伝統的金融政策などによる対応を継続してい

る。このような現象や対策の背景にあるメカニズムや論理を理解する上で必要な基本的概念の習得を目指

す。

授業の到達目標Objectives

この演習では、以下の4点を目標とする。

1.金融論の基礎概念・理論を十分に理解すること。

2.日々報道される金融現象の意味を的確に把握できること。

3.自分の前提とする仮定を意識しつつ,自ら論理を組み立て,それを表現できるようになること。

4.英語による情報収集に慣れること。

授業計画Course Schedule

第1回:オリエンテーション・打ち合わせ

第2-6回:テキスト輪読・検討 Part 2: Financial Markets (毎回2-3名程度が担当箇所を報告)

第7-14回:テキスト輪読・検討 Part 3: Financial Institutions

第15回:ゼミ論文構想発表会

第16回:後期の打ち合わせ

第17-19回:統計ソフトによるデータ分析演習

第20-22回:インターゼミナール大会に向けたグループ報告の準備

第23-30回:卒業論文プロポーザルの報告・検討会

教 科 書Textbooks

前期:Mishkin, F.S., The Economics of Money, Banking and Financial Markets, Global Ed. of 10th

revised Ed., 2012.

後期:ソフトウェアを用いた統計分析に関連する書籍を参考書とする。

参考文献Reference Books

授業中に関連する論文・書籍・データを紹介する。

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Page 15: No CourceTitle TermEligibleYear・Credits Instructor 荒木一法 ...第1回-第5回:統計学基礎の確認 第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート30% 3年生後期終了時に卒業論文プロポーザルを提出すること。

Papers

平常点評価70% 出席。報告。議論への活発な参加。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

○ マクロ経済学Aを履修済みであることが望ましい。

○ 金融論かファイナンスを履修する予定であることが望ましい。

○ 計量経済学を並行して履修すると分析手法の幅が広がるのでなお良い。

○ 夏合宿とインゼミ大会(例年11月、慶応大学、神戸大学、同志社大学、名古屋大学)などがあります。

関連URL:

http://www.f.waseda.jp/yogura/main_yogura.html

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Page 16: No CourceTitle TermEligibleYear・Credits Instructor 荒木一法 ...第1回-第5回:統計学基礎の確認 第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

209 経済学演習α(笠松学) 通年 3年以上:4単位笠松 学

政政・経演・国演

副 題Subtitle

経済成長と所得分配

授業概要Course Outline

我々が行っている様々な経済活動の結果を、最も包括的にとらえた指標の一つが国内総生産(GDP)とよば

れる。ある国の景気が良いとか悪い、あるいは経済運営が上手くいっているとかいないとかいう時にも、こ

の指標がしばしば持ち出される。長い期間で見て、GDPが増加することは経済成長と呼ばれ、成長する国は豊

かになり、あまり成長しない国は遅れをとっていると言われたりもする。GDPが長い間に、なぜ、そしてどの

ように変化するのかを考えることは、こうした様々な意見に対して自分の考え方を表明する上でも役立つだ

ろう。

他方、このGDPは、所得が分配される有様を記述する。また人々は、遺贈・相続・贈与といったかたちで、

富をやり取りする。このような所得や富の分配は、様々な不平等を考える上で一つの焦点になる。さらに分

配のされ方と経済成長との間にどのような関係があるのかを考えることも興味深い。

本演習では、経済成長と分配に関するこうした様々な問題を取り上げ、互いに議論することで自分の考え

を深め、世間で行われる経済論議への自分なりの観点を確立できるよう努める。

最後に、そうした中から各自でテーマを選び、一つの論文として仕上げる。

授業の到達目標Objectives

1.自分が担当するテーマ報告をし、内容を自分以外の人たちに理解させるように努める。

2.自分以外の人達の報告を聞き、その内容を理解した上で、質問・コメントしたり、自分の観点に基て議

論したりできるようになる。

3.自分の関心に従ってテーマを決め、必要な準備の下で論文を完成させる。

授業計画Course Schedule

第1回-第5回:基礎知識の確認と補足

第6回-第10回:基礎知識の確認と補足(2)

第11回-第15回:成長論と分配理論の検討・討論

第16回-第22回:成長論と分配理論の検討・討論(2)成長・分配理論の応用

第23回-第29回:成長・分配理論の応用および各自のテーマに基く発表・討論

第30回:理解度の確認

教 科 書Textbooks

春学期は、主に基礎的な知識を身に付けるために充てることが多い。

その際に、どのようなテキストを使用するかは参加者と相談して決める予定。

参考文献Reference Books

フォーリー&マイクル(佐藤・笠松監訳)、『成長と分配』(2002年、日本経済評論社)を参照すると成長・

分配理論の内容の一部を知ることができる。

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評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート%

Papers

平常点評価100%

演習に参加し、報告をしたり議論をしたりする。

適宜、エッセイを書き、課題を完成させる。Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

演習は、講義では十分にできない少人数の参加者間での質疑応答や議論を通じて、自分の経済学(に止ま

らない、その他の分野の)理解を確認し、深めるために絶好の機会となる。また、これまでの経済学の勉強

内容に不安がある場合でも、それを解決できる絶好の場にもなる。積極的に活用して欲しい。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

210 経済学演習α(金子昭彦) 通年 3年以上:4単位金子 昭彦

政政・経演・国演

副 題Subtitle

国際金融

授業概要Course Outline

まず、国際金融理論の基礎を学ぶ。

その後、参加者各自の興味を踏まえた上で、動学的アプローチの応用もしくは以下の参考文献にあるよう

な別トピックに移る。

授業の到達目標Objectives

国際金融への動学的アプローチを理解する。

論文レベルの英文を読めるようになる。

授業計画Course Schedule

第1回-第15回:金融及び国際金融の基礎知識の取得

第16回-第27回:各自の興味を踏まえたトピックを取り上げて文献講読

第28回-第30回:個人研究のテーマ決定

教 科 書Textbooks

International macroeconomics Martı́n Uribe and Stephanie Schmitt-Grohé

参考文献Reference Books

Globalization and the International Financial System, Peter Isard, Cambridge

Economics of Monetary Union, Paul De Grauwe, Oxford

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート%

Papers

平常点評価100% 出席状況、予習。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

ミクロ経済学α、マクロ経済学αの内容を理解していること。

英語文献の読解能力の高さ、自習時間に時間をかけることが望まれる。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

211 経済学演習α(川口浩) 通年 3年以上:4単位川口 浩

政政・経演・国演

副 題Subtitle

日本経済の歴史的展開とその思想

授業概要Course Outline

経済という行為は、時代・地域を問うことのない人間の普遍的な営為の一つである。

しかし、経済の実態は、ある一つの限定された時代・地域における特定の人々の行為の結果であり、従って

一様なものではない。日本列島と呼ばれる地域に展開した経済も、地理的・時代的条件とそこに生きた人々

の特質とが作り上げた人間活動の一つの結果である。

本演習の課題は、日本における近世-近現代の経済の実態、及び、それを担った人々の経済思想に接近する

ことである。

ゼミ生の選考に際してはあらかじめレポートを提出してもらい、そのうえで面接を行う。選考の第1基準

は、積極的な学習姿勢である。各週の授業は勿論、合宿その他の活動への積極的参加も必須である。また、本

演習の参加者は、すべての経済史関係科目を履修することが望ましい。

■ゼミの申し込みが終わった段階で、その旨を <[email protected]> に送信して下さい。面接の時間・

場所を発信元へお知らせします。

授業の到達目標Objectives

日本の経済史および経済思想史の特性を専門的に理解すること。

授業計画Course Schedule

第1回:ゼミの運営について説明

第2回-第29回:研究報告と討論

第30回:理解度の確認

教 科 書Textbooks

参考文献Reference Books

川口浩、ベティーナ・グラムリヒ=オカ編『日米欧からみた近世日本の経済思想』(岩田書院、2013年)

太田愛之・川口浩・藤井信幸『日本経済の二千年』(勁草書房、2006年)

川口浩編著『日本の経済思想世界』(日本経済評論社、2004年)

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート%

Papers

平常点評価100% 積極的な授業参加。

Class Participation

そ の 他%

Others

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備考・関連URLNote・URL

正当な理由のない欠席等の怠業は一切認めない。以後の出席無用。

関連URL:http://www.f.waseda.jp/kawaguti/, http://www.waseda.jp/prj-jetts/

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

212 経済学演習α(古賀勝次郎) 通年 3年以上:4単位古賀 勝次郎

政政・経演・国演

副 題Subtitle

自由主義の政治経済学研究

授業概要Course Outline

近代社会はこれまで、大まかに言って、自由主義と社会主義との対立を軸として展開してきた。しかし近

年の社会主義に対する知的信頼の低下で、最近は自由主義陣営内部の対立となって、英米型自由主義、ドイツ

型(オルドー)自由主義、修正自由主義(社会民主主義もこれに入る)などが相争っているのが現状である。

この争いの中から、どのような新しい二十一世紀に相応しい自由主義が生まれてくるのか興味深いが、先ず

は自由主義の歴史を正確に理解することが重要で、J・ロック、D・ヒューム、A・スミス、J・S・ミルから現

代のJ・ロールズやF・ハイエクに至るまでの自由主義の政治経済学を学ぶことにする。

授業の到達目標Objectives

古典を自力で読破できる力を養う。

授業計画Course Schedule

第1回-第6回:『経済学:名著と現代』(日本経済新聞社)講読

第7回-第10回:『アダム・スミス』(堂目卓生著、中公新書)講読

第11回-第15回:『ケインズとハイエク』(松原隆一郎著、講談社現代新書)講読

第16回-第30回:個人研究発表

その他合宿で発表 9月下旬 夏合宿(2泊3日)

12月下旬 冬合宿(2泊3日)

教 科 書Textbooks

参考文献Reference Books

大河内一男『アダム・スミス』(講談社)、拙著『ヒューム体系の哲学的基礎』(行人社)、トマス『J・S・

ミル』(雄松堂)、渡辺幹雄『ロールズ正義論とその周辺』(春秋社)、拙著『ハイエクと新自由主義』(行人

社)、八木他編『経済思想史』(名大出版会)。

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート30%

Papers

平常点評価70%

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

- 64 -

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

213 経済学演習α(近藤康之) 通年 3年以上:4単位近藤 康之

政政・経演・国演

副 題Subtitle

応用計量経済学

授業概要Course Outline

複雑な経済現象のメカニズムをシステムとして把握し、データに基づいて具体的に分析するのが計量経済

学の役割です。この演習では、分析に用いる統計的手法についての研究(計量経済学理論)よりも、実際に

データを用いた分析(応用計量経済分析)を重点テーマとします。

分析を行うためには分析方法についての理解が必要です。様々な分析方法の中でも、産業連関分析と回帰

分析を学びます。産業連関分析は、多くの産業のあいだの投入・産出を通じた相互依存関係を考慮した波及

効果の分析に適した方法です。製品・サービスのサプライチェーンを遡及して分析するための方法とも言え

ます。例えば「万博の経済効果は○○円」「乗用車1台のライフサイクルで排出される二酸化炭素排出量は○

○kg」といった評価に用いられます。回帰分析は、経済変数間の因果関係を想定した統計的分析手法です。

例えば「自治体指定ごみ袋の価格が1枚40円から100円へと上昇すると、ごみ排出量は1日あたり○○kg減少

する」といった評価に用いられます。

学んだ方法をデータに適用して分析すること、およびレポート執筆と口頭発表を通してソフトウェア使用

とプレゼンテーションの技術を向上することも重視します。

授業の到達目標Objectives

計量経済分析(産業連関分析と回帰分析)の基礎的方法を理解し、それを実際にデータに適用して分析を行

えるようになること。また、分析結果をレポートおよび口頭により発表する技術を向上すること。

授業計画Course Schedule

産業連関分析と回帰分析の方法は、関連する講義(計量経済学、経済学研究)で学習します。ゼミの時間

に教科書の輪読などは行いません。4人程度のグループで共同論文を執筆することが11月頃までの課題で

すが、ゼミの(ほとんどの)時間には、共同論文のためのグループワークを行います。

共同論文の執筆が終わった後は、卒業論文の準備に取り掛かります。

第1回-第6回:共同研究論文のテーマ検討

第7回-第25回:共同研究論文のためのグループワークおよび進捗報告

第26回:共同研究の成果報告

第27回-第30回:卒業論文テーマの検討・理解度の確認

教 科 書Textbooks

指定しません。

参考文献Reference Books

学期の途中で随時指示します。

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評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% 宿題、共同研究論文

Papers

平常点評価50% グループワーク、進捗報告のプレゼンテーション

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

以下の講義を3年次春学期までに必ず登録・履修してください: 計量経済学、経済学研究(近藤康之)。

関連URL: http://www.f.waseda.jp/ykondo/ja/

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

214 経済学演習α(西郷浩) 通年 3年以上:4単位西郷 浩

政政・経演・国演

副 題Subtitle

社会分析のための統計的手法

授業概要Course Outline

社会の実証分析に使われる統計的手法の理論を学習し、それを分析用具として各自のテーマに応じて実際

のデータを分析する。

社会の動きは統計データによってとらえられる。したがって、社会の動きを分析し、その将来を予測する

ためには、統計的手法が不可欠である。この演習の目的は、それらの分析手法の理論的な基礎を学習し、それ

を応用して実証分析をおこなうことにある。

1年度配当の「統計学入門」および「統計学」を前提として、テキストを選択する。したがって、これら2

科目を履習済もしくは受講中であることが応募の要件である。演習参加者には、合宿および集中ゼミへの参

加を義務づける。このため、それらに必ず参加できることも応募の要件である。

この他、3年進級時に残り2年間で卒業できる単位数を取得していること、普段の講義の出席状況がよい

こと(8割以上)も必要である。

授業の到達目標Objectives

ソフトウェアRによる統計分析の技術取得。

授業計画Course Schedule

第1回:教科書の決定、年間予定の確認

第2回-第29回:教科書の輪読(1)-(28)

第30回:教科書の輪読(29)、ゼミレポート提出

教 科 書Textbooks

社会の分析に使われる統計分析の手法を解説した教科書を、受講者確定後に決定する。

フリーソフトウェア Rによる統計分析をあつかった教科書を選ぶ。

参考文献Reference Books

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% 分析目的の説明の明解さ、データの適格さ、分析手法の妥当性。

Papers

平常点評価50% ハンドアウトの質、説明の質、グループのチームワーク。

Class Participation

そ の 他%

Others

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備考・関連URLNote・URL

関連URL:

http://www.f.waseda.jp/saigo/

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Page 26: No CourceTitle TermEligibleYear・Credits Instructor 荒木一法 ...第1回-第5回:統計学基礎の確認 第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

215 経済学演習α(笹倉和幸) 通年 3年以上:4単位笹倉 和幸

政政・経演・国演

副 題Subtitle

上級マクロ経済学

授業概要Course Outline

1年次の「経済学入門A・B」、2年次の「マクロ経済学α・β」(=中級マクロ経済学)で修得した経済学

の知識を前提として、マクロ経済学の理論についてさらに歴史的・数学的に研究する。そのため英語力と数

学力が重要になる。さらに、マクロ経済学のゼミであるため、政経学部設置科目「マクロ経済学β」を履修し

ていることを必要条件とする(未履修の場合は3年次で必ず履修すること)。

具体的には、マクロ経済理論に関する英語を中心とした学術文献の読解、そしてそれに基づく議論がこの

ゼミの中心である。それらを通して、マクロ経済学のどの部分が正しくて、どの部分がそうでないか(そして

さらには、どうすればそれを克服できるか)、という(壮大な)問いに対して自分自身の答えを少しでも見つ

けてほしい。

なお、このゼミでは(たとえばサブプライム問題や戦後日本の経済発展というような)時事的・実証的内容

は直接的な研究対象ではないので十分注意してほしい。

授業の到達目標Objectives

マクロ経済学を歴史的・理論的に十分理解し、マクロ経済学の現状に対して自分自身の考えをもてるよう

になることを目標とする。

授業計画Course Schedule

第1回:ケインズ『一般理論』

第2回:古典派理論とセイの法則

第3回:有効需要の原理

第4回:消費理論

第5回:乗数理論

第6回:投資理論

第7回:流動性選好説

第8回:貨幣数量説

第9回:ハロッドの経済動学

第10回:ケインズ派の景気循環理論

第11回:ヒックスとIS-LMモデル

第12回:マネタリズムと合理的期待形成学派

第13回:新しいケインズ派経済学

第14回:新古典派経済成長理論

第15回:フリードマンとケインズ

第16回:IS-LMモデルの理論的整合性

第17回:短期モデルと長期モデルの統合に向けて

第18回:サミュエルソンの新古典派総合

第19回:IS-LMモデル、AD-ASモデル、ソロー・モデル

第20回:2部門モデル

第21回:消費財市場の均衡

第22回:投資財市場の均衡

第23回:長期の定義

第24回:黄金律状態の分析

第25回:消費関数論争

第26回:トービンのq

第27回:MM定理

第28回:動学的最適化理論とマクロ経済理論

第29回:オイラー方程式と横断性条件

第30回:リアル・ビジネス・サイクルの理論

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教 科 書Textbooks

(1)ケインズ(塩野谷祐一訳)『雇用・利子および貨幣の一般理論』東洋経済新報社、1995年。

(2)ローマー(堀雅博・岩成博夫・南條隆訳)『上級マクロ経済学』日本評論社、 2010年。

(3)Mankiw, N. Gregory, 2006, “The Macroeconomist as Scientist and Engineer,” Journal of Economic

Perspective, Vol. 20, pp. 29-46.

(4)Lucas, Robert E., Jr., 1972, “Expectations and the Neutrality of Money,” Journal of Economic

Theory, Vol. 4, pp. 103-124.

(5)Dixit, Avinash K., and Joseph E. Stiglitz, 1977, “Monopolistic Competition and Optimum Product

Diversity, ” American Economic Review, Vol. 67, pp. 297-308.

(6)Yun, Tack, 1996, “Nominal Price Rigidity, Money Supply Endogeneity, and Business Cycles,”

Journal of Monetary Economics, Vol. 37, pp. 345-370.

[上記輪読予定論文(3)-(6)は変更の可能性がある。]

参考文献Reference Books

(1)吉川 洋『現代マクロ経済学』創文社、2000年。

(2)スノードン=ヴェイン(岡地勝二訳)『マクロ経済学はどこまで進んだか』東洋経済新報社、2001年。

(3)A. C. チャン(小田正雄他訳)『動学的最適化の基礎』シーエーピー出版、2006年。

(4)バロー=サラ-イ-マーティン(大住圭介訳)『内生的経済成長論(第2版)Ⅰ、Ⅱ』九州大学出版会、

2006年。

(5)Mankiw, N. Gregory, 1990, “A Quick Refresher Course in Macroeconomics,” Journal of Economic

Literature, Vol. 28, pp. 1645-1660.

(6)Koopmans, Tjalling C., 1965, “On the Concept of Optimal Economic Growth,” in The Econometric

Approach to Development Planning, Amsterdam: North-Holland, pp. 225-287.

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート40% 3年次はタームペーパー、4年次はゼミ論文の質で評価する。

Papers

平常点評価60% 全出席が大前提である。そのうえで授業中の発言等を考慮する。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

216 経済学演習α(鎮目雅人) 通年 3年以上:4単位鎮目 雅人

政政・経演・国演

副 題Subtitle

世界のなかでの日本経済の歴史

授業概要Course Outline

われわれが生きている現在は、過去から未来へと続く長い歴史の一局面である。本演習では、世界経済に

おける日本の位置を意識しつつ、近世~近代~現代の日本経済史上の転換点に焦点をあてて、当時の時代の

「空気」に触れながらその歴史的意義を考えてみたい。春学期には、幕末維新期、両大戦間期、高度成長期~

バブル期に焦点をあてて各時代の様相を複眼的に検討することを考えている。秋学期には、各人の問題意識

に基づいた論文の作成を予定している。毎回、参考文献・資料を輪読し、あるいは執筆論文の報告を行い、そ

れに続けて全員でディスカッションを行うことを想定しているので、参加者全員があらかじめ参考文献に目

を通しておくことが期待される。

授業の到達目標Objectives

日本経済史に関する報告とディスカッション、および論文作成を通じて、経済史を学ぶための「視点」を養

うとともに、経済史研究を行うための基礎的方法論を習得する。

授業計画Course Schedule

第1回:授業の進め方

第2回-第15回:輪読

第16回-第30回:論文報告・ディスカッション

教 科 書Textbooks

使用しない

参考文献Reference Books

その都度指示するが、さしあたり以下を参照する予定である。

杉山伸也『日本経済史 近世-現代』岩波書店、2012年

浜野潔・井奥成彦・中村宗悦・岸田真・長江雅和・牛島利明『日本経済史 1600-2000』慶応義塾大学出版

会、2009年

三谷博『愛国・革命・民主』筑摩選書、2013年

井上寿一『戦前日本の「グローバリズム」』新潮選書、2011年

小峰隆夫他編『エコノミストの戦後史』日本経済新聞出版社、2013年

石井寛治・原朗・武田晴人編『日本経済史6 日本経済史研究入門』東京大学出版会、2010年

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評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% 論拠に基づいた記述、論理性

Papers

平常点評価50% 報告の内容、ディスカッションへの貢献

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

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Page 30: No CourceTitle TermEligibleYear・Credits Instructor 荒木一法 ...第1回-第5回:統計学基礎の確認 第6回-第10回:景気変動:景気指標の作成方法と実際

経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

217 経済学演習α(白木三秀) 通年 3年以上:4単位白木 三秀

政政・経演・国演

副 題Subtitle

労働に関する国際比較研究

授業概要Course Outline

本演習では「21世紀の労働・仕事」に関する国際比較研究を行う。仕事・労働は人間社会が続く限り、未来

永劫に続く研究課題である。

経済社会では現在、短期的のみならず中長期的にも様々な変化が起こっている。経済環境の変動にとも

なって、労働市場、職業構造、キャリア、仕事内容、労働者意識などが変わる。またこれに応じる形で、企業

内の人的資源管理、政府の労働政策も変化しつつあるが、経済活動がグローバル化しているため、広い視野が

必要とされている。本演習では、「現代における労働の国際比較」に的を絞り、それを掘り下げて検討してい

きたい。

企業訪問やディベートなども随時取り入れ、ゼミ生同士で切磋琢磨し、現実感覚や論理的思考能力の涵養

を行いたい。

授業の到達目標Objectives

日本企業が国際展開を加速する中で、人材や労働がどのようになっていくのかについて、個々人の見方や

考え方をロジカル、かつデータに基づき述べられるようになることが、当面のゼミ活動の到達目標である。

授業計画Course Schedule

第1回-第15回:テキストをグループで発表し、コメンテーターからコメントを受け、質疑に答える。

第16回-第18回:他大学とのディベートを行う。

第19回-第30回:テキストの報告、コメント、質疑を行うとともに、4年生の卒論の報告、質疑を行う。

教 科 書Textbooks

その都度、提示する。

参考文献Reference Books

その都度、提示する。

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート30%

ゼミ内での発表レジュメ、企業・行政機関・専門家・個人に対するヒア

リング調査結果の質的レベルなど。Papers

平常点評価70% ゼミへの出席と参加度、他の学生への指導力・影響度など。

Class Participation

そ の 他%

Others

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備考・関連URLNote・URL

取得が望ましい科目:社会政策(白木担当)、労働経済学、統計学

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

218 経済学演習α(田中久稔) 通年 3年以上:4単位田中 久稔

政政・経演・国演

副 題Subtitle

理論経済学を学ぶための数学的手法

授業概要Course Outline

この演習では理論経済学を学ぶために必要となる数学的・統計学的な手法を中心に学びます。大学院レベ

ルの教科書あるいは論文を、参加者全員で輪読し、ゼミ生同士の議論を通じて理解を深めます。具体的なト

ピックは参加者の議論によって決定されます。なお、2014年度の春学期には、数理ファイナンスのための確

率論、不完備市場のマクロ経済学分析、および契約理論のマクロ経済学における応用例に関するテキストを

読みました。秋学期には、計量経済学の数学的基礎、とくにノンパラメトリックな回帰分析の理論と実際に

ついて学び、簡単な実証分析を行う予定です。

なお、この演習科目は3・4年生合同であり2コマ続けて実施します。どちらにも出席できるよう、科目登

録の際には注意して下さい。

授業の到達目標Objectives

1.大学院修士レベルのミクロ経済学、マクロ経済学の教科書が自力で読めるようになる。

2.自分がとくに興味をもつ分野について、最先端の議論まで理解できるようになる。

3.数理的な論文の書き方が身につく。

授業計画Course Schedule

第1回:オリエンテーション(pLaTeX および Rについて)

第2-8回:数学的基礎の習得

第9-15回:論文1、もしくは異なるテキストブックの講読

第16-20回:論文2の講読、ゼミ論計画発表(4年生)

第21-25回:論文3の講読、ゼミ論途中経過発表(4年生)

第26-30回:論文4の講読、ゼミ論最終発表(4年生)

教 科 書Textbooks

参考文献Reference Books

評価方法Evaluation

割 合(%)Percent(%)

評 価 基 準Description

試 験Examinations %

レポートPapers 50%

年度末レポート・数値計算プログラム: term paper and numerical

exercises

平常点評価Class Participation 50% ゼミ内での報告内容: presentation at the seminar

そ の 他Others %

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備考・関連URLNote・URL

担当教員による経済数学Aを受講済みであれば前提となる知識は十分以上です。とくに線形代数と確率

統計の基礎についての、ごく基礎的な知識があると助けになるでしょう。必要な数学はゼミ内で改めて身

に付けますので、数学が大得意でなくても、大嫌いでなければ大丈夫です。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

219 経済学演習α(永田良) 春学期 3年以上:4単位永田 良

政政・経演・国演

副 題Subtitle

ミクロ経済学の行方を考える

授業概要Course Outline

ミクロ経済学は、近年、その内容に大きな変化が現われて来ている。それは従来のオーソドックスな部分

均衡・一般均衡から成る理論体系に加えて、不確実性や情報の非対称性下での意志決定論とゲーム理論とか

ら成る新たな分野が急速に発展・拡大し大きな一角を占めるに至っていることである。前者は経済社会にお

ける市場の働きに焦点がおかれるが、後者では、種々の現実的な条件の下での個人(あるいは個人対個人、組

織対個人)の合理的経済行動に重点がおかれる。(比喩的に言えば、前者はミクロ-マクロ的理論、後者はミ

クロ-ミクロ的理論と言えるかもしれない。)現在では、これら2つの体系が2重構造を成してミクロ経済学

を形作っているとさえ言える。このように短期間のうちに急激に変化しているミクロ経済学に対し、本演習

では、旧来の体系と新たな体系を比較したり、新たな分野の内容に分け入ったりしてそのダイナミズムの源

泉や行く末などを考えて見たいと思う。尚、受講者の関心によって重点の置き方を変える場合もある。

授業の到達目標Objectives

ミクロの経済学の伝統的理論と新潮流の理論の両方に関し、その基礎を十分理解すると共に、両者の関係

について各自がしっかりした見解を述べられるようになることを目標とする。

授業計画Course Schedule

第1回:ミクロ経済学の歴史

第2回:ミクロ経済学の現状

第3回:伝統的ミクロ経済学の展望:特徴と問題点 -15回まで

第4回-第6回:家計行動

第7回-第9回:企業行動

第10回-第13回:市場の理論(完全競争と不完全競争)

第14回-第15回:一般均衝理論

第16回:伝統的理論から新潮流へ

第17回:ゲーム理論の有効性

第18回:ワンショットゲーム

第19回:逐次ゲーム

第20回:くり返しゲーム

第21回:不完備情報ゲーム

第22回:ゲーム理論の応用

第23回-第27回:独占と寡占の理論

第28回:不確実性と情報の非対称性の重要性

第29回:保険市場

第30回:労働市場

教 科 書Textbooks

奥野正寛(編著) ミクロ経済学 東京大学出版会 2008年

参考文献Reference Books

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評価方法Evaluation

割 合(%)Percent(%)

評 価 基 準Description

試 験Examinations %

レポートPapers 50%

演習でやったことに関連して適当な課題出してレポートを書かせ理解

の程度を見る

平常点評価Class Participation 50% 毎回の質疑応答により評価する

そ の 他Others %

備考・関連URLNote・URL

ミクロ経済理論の研究という性格上、数学的知識は必要不可欠である。

受講者には、ミクロ経済学の履修に加えて、解析学・線形代数の充分な理解が要求される。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

220 経済学演習α(中村愼一郎) 通年 3年以上:4単位中村 慎一郎

政政・経演・国演

副 題Subtitle

産業エコロジー Industrial Ecology

授業概要Course Outline

地球温暖化・海洋酸性化・海洋プラスチック汚染をはじめ,経済活動の全球的環境影響が深刻化している.

企業経営、政府の政策立案、消費者行動において環境への配慮が無視できなくなっている.産業エコロジー

(Industrial Ecology, IE)は環境と経済活動との関わりを定量的・実務的に捉える分野であり、ISO14000シ

リーズに標準化され多くの企業で採用されている製品環境影響評価手法であるLCA(ライフサイクルアセスメ

ント)、資源循環を包括的・視覚的に捉える手法として広く使われているMFA(マテリアルフロー分析)、およ

び製品のライフサイクル全体を通じた経済性評価手法であるLCC(ライフサイクル費用計算)を主な手法とし

て含む.本演習の目的は、先ず,深刻化する環境問題と経済活動の関連についての基本的知見を得ることで

ある.その上で,実社会において広く使われ、環境問題の深化と共に今後ますますその重要性を増すであろ

うこれらIndustrial Ecologyの手法を正しく理解し、実際に応用できるようになることである。

ここにおける重要なキーワードは生産・使用・廃棄から成る製品ライフサイクルである。環境問題はシス

テム全体に関わることであるので、相互依存関係を対象とする経済学の観点には役に立つものが少なくない。

しかし、従来の経済学では使用・廃棄段階の問題を明示的に扱うことが極めて少なかった。たとえば、廃棄物

は生産・消費に伴い必ず発生するが、標準的ミクロ経済学では廃棄物の記述が無い。

本演習は、諸君の経済学知識を最大限生かしつつ、産業エコロジー的な視点の涵養に勤める。産業エコロ

ジーが対象とする現実の環境問題においては技術的・制度的側面が重要であるので、分析道具として用いる

産業連関分析も学習する。

キーワード:製品ライフサイクル、LCA、LCC、MFA、環境効率、持続可能な生産と消費

授業の到達目標Objectives

環境問題と経済活動の関連についての基本的知見を得る.

LCAの結果を解釈できる、計算過程を理解できる、様になる事.

授業計画Course Schedule

第1回:IE入門

第2回:製品ライフサイクル1

第3回:製品ライフサイクル2

第4回:製品ライフサイクル3

第5回:製品ライフサイクル4

第6回:廃棄物と廃棄物処理1

第7回:廃棄物と廃棄物処理2

第8回:廃棄物と廃棄物処理3

第9回:廃棄物と廃棄物処理4

第10回:LCA1

第11回:LCA2

第12回:LCA3

第13回:LCA4

第14回:LCA5

第15回:LCC1

第16回:LCC2

第17回:LCC3

第18回:LCC4

第19回:LCC5

第20回:MFA1

第21回:MFA2

第22回:MFA3

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第23回:MFA4

第24回:MFA5

第25回:応用事例研究1

第26回:応用事例研究2

第27回:応用事例研究3

第28回:応用事例研究4

第29回:応用事例研究5

第30回:IE総括

教 科 書Textbooks

なし

参考文献Reference Books

必要に応じて指示

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート%

Papers

平常点評価100%

ゼミ出席100%は単位の条件.正当な理由なき欠席・遅刻は早稲田大学

規定に従い対応する.Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

環境分野は日進月歩の世界である。演習においては教科書の情報が陳腐化している可能性が少なくない

ので、webなどから最新情報を入手することが必要である。留意されたい。

関連URL:

http://www.f.waseda.jp/nakashin/index.html

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

221 経済学演習α(野口和也) 通年 3年以上:4単位野口 和也

政政・経演・国演

副 題Subtitle

経済分析と統計的方法

授業概要Course Outline

現代社会は情報化の時代であるといわれている。このような時代においては、統計データとして与えられ

た情報をどのようにして解釈・分析し、その結果をもとにして新たなる情報を提供するためには、どのような

方法によれば良いかを考える必要がある。

ExcelおよびRを使用して,必要な計算をしながら演習を進める.

授業の到達目標Objectives

データの収集および分析を自分で実行できるようにする。

授業計画Course Schedule

第1回:1年間の方針と授業計画について

第2回-第3回:統計学の基本的知識の復習1

第4回:統計データの視覚的表現1

第5回:統計データの視覚的表現2

第6回:モーメント・標準化など

第7回:統計的関係の分析1

第8回:統計的関係の分析2

第9回:簡単なモデルによる推計と予測1

第10回:簡単なモデルによる推計と予測2

第11回:ノンパラメトリックな問題

第12回:確率分布とシミュレーション1

第13回:確率分布とシミュレーション2

第14回:タームペーパーの作成計画について

第15回:各自のタームペーパー計画の発表

第16回:多変量解析1

第17回:多変量解析2

第18回:多変量解析3

第19回:多変量解析4

第20回:多変量解析5

第21回:時系列分析1

第22回:時系列分析2

第23回:タームペーパーに関するデータのスクリーニング

第24回:タームペーパーに関する報告1

第25回:タームペーパーに関する報告2

第26回:タームペーパーに関する報告3

第27回:タームペーパーに関する報告4

第28回:問題点と修正点に関する討論

第29回:計算手法の検討

第30回:最終報告と修正点の検討

教 科 書Textbooks

金 明哲(2007)「Rによるデータサイエンス」森北出版

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参考文献Reference Books

演習中に指示。

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% データ分析の習得度とまとめ方を評価する。

Papers

平常点評価50% 出席・報告などによる。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

応募条件として、「統計学」をすでに履修済みか、3年春学期に履修予定であること。

コンピュータにかんしてはまったくの初心者であっても良いが、少なくとも興味を持っていること。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

222 経済学演習α(馬場義久) 通年 3年以上:4単位馬場 義久

政政・経演・国演

副 題Subtitle

日本の財政改革に関する研究

授業概要Course Outline

ゼミナールの共通テーマとしては、現行日本の財政改革に関する研究を行う。たとえば、税制の問題点と

改革の方向、財政赤字分析、年金・医療・福祉など社会保障のあり方、地方分権制度の構築などが課題として

挙げられる。第9回まで日本財政の改革に関する論文を皆で輪読し、その後、3ないし4のグループに分か

れ研究を進めグループ論文を作成する。

これまで、たとえば、「消費税の逆進性対策」「地方分権と地方税制改革」「スウェーデン方式による公的年

金改革」「高齢者医療制度について」などがグループ研究のテーマとされた。

ゼミナールであるので、独習だけでなく自由闊達な討論を通じてお互いに良い刺激を与えながら、これら

の研究をすすめたい。ゼミ活動を通じて、自分なりに財政問題を考えるセンスを身に付けてもらいたいと

思っている。

授業の到達目標Objectives

解明すべき財政問題を発見し、それに関する重要文献を理解し、自らのオリジナルな主張をまとめる能力

を養成する。

授業計画Course Schedule

第1回:ゼミのイントロダクション 発表のし方と研究の進め方についての講義

第2回-第9回:日本の財政改革に関する論文の輪読を予定。

第10回-第13回:グループ研究の報告(各回1グループずつ)

第14回:グループ研究第1班および第2班の研究報告

第15回:グループ研究第3班および第4班の研究報告

第16回:グループ論文の書き方の指導および日程の打ち合わせ

第17回-第29回:グループ研究の報告(各回1グループずつ)

第30回:グループ論文の執筆上の再確認

教 科 書Textbooks

第9回まで、土居丈朗『日本の財政をどう立て直すか』日本経済新聞出版社、2012年を用いる。

なお、財政学の基礎に自信のない諸君は、横山・馬場・堀場『現代財政学』有斐閣 2009、第6章・第10

章を演習開始前までに学習しておくこと。

参考文献Reference Books

ゼミナールの開始時に参考文献リストを配布するほか、授業中に適宜紹介する。

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評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% グループ論文の説得力・独自性をもとに評価。

Papers

平常点評価50% 出席、討論への参加、報告内容をもとに評価。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

(Ⅰ)学生諸君と一緒にsomething newのある論文の完成を目指したい。

(Ⅱ)財政学を履修済みか、遅くとも3年次春学期に履修することを求める。

(Ⅲ)昨年度3年生を募集しなかったので、本年度は新3年生のみである。

新3年生は本ゼミの19期生となる。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

223 経済学演習α(船木由喜彦) 通年 3年以上:4単位船木 由喜彦

政政・経演・国演

副 題Subtitle

ゲーム理論と実験経済学

授業概要Course Outline

この演習では「ゲーム理論」の基礎を修得すること、また、「経済学実験」を実施・分析する基礎能力を修

得すること目標とします。さらに、それに関連する経済学・政治学諸分野の問題を研究します。例えば環境

問題、情報の経済学、産業組織論、公共財供給問題などがそれらの研究テーマの一例となります。

ゲーム理論では、互いに依存関係のある状況における、個人の合理的な意思決定や行動を研究します。実

験経済学では、ゲーム理論や経済学の理論のとおりに人々が行動するのか、もし、そうでないとすると、それ

はなぜかという問題を研究します。

ゼミでは2年間かけて、自分の定めた研究テーマの卒業論文を作成し、それを卒論発表会で報告します。

3年次では、このための基礎研究をします。まずは、担当教員の推薦するゲーム理論あるいは実験経済学の

平易なテキストまたは資料を輪読することから始める予定です。その際、実際にゼミの皆さんに参加してい

ただいて、人々の行動選択の実験を実施し、実験経済学をより理解していただく予定です。卒業論文のテー

マとしては上記のほか、実際に実験を実施した研究、国際政治・国際経済に関する研究、スポーツのゲーム理

論分析、制度の比較研究、交通混雑の解消の問題、ゼミの学生マッチングの問題など内容は多岐にわたります

が、そのほとんどがゲーム理論に関連した研究です。その中には論文コンクールにおいて優秀賞を受賞した

ものもあります。なお、卒業論文の内容は卒論発表会にて報告しますが、OBや2年生の参加もあります。例

年、1-2割の学生が大学院に進学します。なお、3年修了時にはその年に学んだことをまとめたレポート

を作成していただきます。

今年度より2年生の演習確定者向けのオンデマンド講義形式のプレゼミを始めます。詳細は確定後、連絡

いたします。

授業の到達目標Objectives

ゲーム理論の基礎知識の確実な修得、経済学実験実施・分析能力の修得、さらにそれらを踏まえた応用力の

養成。

授業計画Course Schedule

第1回:自己紹介、テキスト選定

第2回-第20回:テキスト輪読、経済学実験実習

第21回-第24回:卒論テーマ設定(議論と面接)

第25回-第26回:卒論研究に向けての報告と議論、3年次レポートの作成

第27回-第28回:4年生の卒論に対する討論、3年次レポートの作成

第29回:卒論発表会(4年生)と討論会

第30回:今後研究計画の報告、3年次レポートの提出

プレゼミはオンデマンド方式とする。また、プレゼミ参加者には卒論発表会への参加を強く推奨する。

教 科 書Textbooks

担当教員の配付する資料またはテキストを用いる。

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参考文献Reference Books

船木由喜彦『初めて学ぶゲーム理論』(新世社)

船木由喜彦『ゲーム理論講義』(新世社)

船木、武藤、中山編著『ゲーム理論アプリケーションブック』(東洋経済新報社)

中山、武藤、船木編著『ゲーム理論で解く』(有斐閣)

武藤滋夫『ゲーム理論入門』(日経文庫)

船木、石川編著『制度と認識の経済学』(NTT出版)

佐々木宏夫『入門ゲーム理論』(日本評論社)

梶井厚志『戦略的思考の技術』(中公新書)

船木由喜彦『演習ゲーム理論』(新世社)

岡田 章『ゲーム理論・入門』(有斐閣アルマ)

河野、西條編『社会科学の実験アプローチ』(勁草書房)

川越敏司『行動ゲーム理論入門』(NTT出版)

フリードマン・サンダー『実験経済学の原理と方法』(川越ほか訳・同文社)

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート20% 3年次終了レポート。

Papers

平常点評価80% 報告、レジュメ、議論、出席。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

学生に対する要望:「受講希望学生に対する掲示」を良く読んでください。

関連URL:

http://www.f.waseda.jp/funaki/wasyoko.html

http://funakiwaseda.goodplace.jp/

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

224 経済学演習α(堀内俊洋) 通年 3年以上:4単位堀内 俊洋

政政・経演・国演

副 題Subtitle

産業組織論と経済学

授業概要Course Outline

この演習の内容がよって立つ学問分野は、決して経営学ではなく、あくまでも経済学である。近年、このこ

とをきちんと理解していない学生が目立つようである。ただし、経済学は企業の行動を重要な考察対象とし、

現実の我々の社会生活でも所得を獲得する場は企業であり、そのために企業の内部を考察する経営学が経済

学と無縁ではないのも当然である。したがって、経済学であっても経営学と重要な接点を持っているのであ

る。そのような意味では、産業組織論は経済学の中でも経営学と深い関連を持っているが、決して企業経営

そのものを研究する学問分野ではないことに注意しなければならない。経済の供給サイドを担っている企

業、そしてその集まりともいえる産業の実態勉強を通して、経済学を具体的に勉強し、必要とあれば適切な公

的な政策対応を考察立案していくこと、それが目的となる学問分野が産業組織論なのである。ゼミでは、こ

のような問題意識から、企業の活動、産業の分析に取り組んでいく。

授業の到達目標Objectives

本年は、各自でそれぞれの産業・テーマを取り上げ、その産業・テーマの実態(経済学の応用である産業組

織論では産業の実態のことを産業組織という)を調査、研究する。3年度における目標は、それらの産業・対

象テーマの実像を広範囲かつ歴史的にも出来る限り広くとらえることを目指す。

授業計画Course Schedule

今年は、最初の数回は、調査研究する産業・テーマの吟味、調査のスタイル・方法、発表のあり方などの

入門的な議論をする。その後、産業・テーマが決まってからは、ゼミ生による発表を順々に行い、それぞれ

の産業・テーマの実態の報告と議論を重ねていく。確定した産業・テーマの実態や調査結果をゼミ参加者に

分かりやすく伝えられるように工夫することもゼミ演習の目標の重要な要素である。産業・テーマの選択

は、ゼミ申し込み内容をベースとすると言う意味で、自由であるが、1年間と言う期間制約、能力や知見な

どの制約、さらには興味や経験の違いなどももちろん影響するので十分に教室で吟味する。したがって、一

度決定した研究対象の産業・テーマを途中の段階で変更する場合は慎重に対応することにする。

教 科 書Textbooks

特になし

参考文献Reference Books

各自で選んだ書物、論文、統計資料などがこれに該当する。

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評価方法Evaluation

割 合(%)Percent(%)

評 価 基 準Description

試 験Examinations %

レポートPapers %

平常点評価Class Participation %

そ の 他Others 100%

3年次修了時点で提出する論文(各自あるいは共同)によって50%程

度の割合で評価、

残り50%程度は、授業中の議論、調査・研究の準備内容、などによって

評価する。

もちろんゼミ出席はゼミ勉強の大前提である。無断欠席をするとゼミ

出席停止の場合もありうる。

備考・関連URLNote・URL

このゼミに応募する学生は、演習申し込みに際しては、自分がどのような産業および関連テーマに関心が

あるか、その産業・テーマのどのようなことを調査・研究をしてみたいか、これまでそれについて何らかの

勉強や実態経験があるか否か、などについて出来る限り具体的に説明することで、選考に有利となるはずで

ある。成績はもちろんゼミ選考の重要な参考資料であるが、それだけではなく、申し込み書類に自分の言葉

で、そのような産業・テーマに関する知見をどれだけ説得力を持って展開出来ているかが選考にとって重要

なキーとなる。そして、申し込み書類で提示された各自の研究テーマを尊重し1年間のゼミ勉強に取り組

む方針である。

なお、重要事項として、本年度も書類審査のみとするので、ゼミ申込書作成には最大限努力すること。ま

た、申し込み時点で、事務所に以下のテーマについての自筆での課題論文を提出すること。課題:「社会問

題における政治経済学の役割と位置づけ」。字数は最低でも800字とする。原稿用紙で提出すること。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

225 経済学演習α(松本保美) 通年 3年以上:4単位松本 保美

政政・経演・国演

副 題Subtitle

経済分析のための基礎理論・手法の研究

授業概要Course Outline

(1)計量分析のための理論と分析手法、(2)集団的選択理論をそれぞれ1年間ずつ交互に研究する。

(1)では、Gujarati & PorterのBasic Econometrics(5th ed.)に従い、計量経済モデルの構築に必要な基

礎的統計理論・分析手法・検定手法を学ぶ。

(2)では、まず、Arrowの一般可能性定理とその関連定理を学ぶ。特に、理論的枠組みと賦課される諸条件、

および、結果の現実的な意味を解き明かすことに重点を置く。解釈に当たっては、進化生物学の成果をでき

るだけ取り入れる努力を行う。

授業の到達目標Objectives

*自分で計量分析が出来るようになる。

*Arrowの一般可能性定理のvariationをつくり、証明出来るようになる。

授業計画Course Schedule

(1)西暦偶数年(3、4年合同)

第1回-第4回:Two Variable Regression Model

第5回:Classical Normal Linear Regression Model

第6回:Interval Estimation and Hypothesis Testing

第7回-第10回:Multiple Regression Analysis

第11回:Dummy Variables

第12回-第15回:Multicollinearity, Heteroscedasticity and Autocorrelation

第16回-第20回:Model Making(Student's Exercise 1)

第21回-第25回:Exercise Review and Additional Lesson on Data Handling

第26回-第30回:Final Model Making(Student's Exercise 2)

(2)西暦奇数年(3、4年合同)

第1回-第2回:Introduction

第3回-第4回:Simple Majority Decision

第5回-第6回:Choice Functions

第7回-第11回:Arrow's General Possibility Theorem

第12回-第20回:Functional Collective Choice

第21回-第25回:Students' Exercise

第26回-第28回:Irrational Individual Preference Relations

第29回-第30回:Dynamic Collective Choice

教 科 書Textbooks

(1) Gujarati, D. and D. Porter, Basic Econometrics, 5th ed., McGrow-Hill, 2009

(2) Sen, A.K., Collective Choice and Social Welfare, North-Holland, 1970

Sober, E. ed., Conceptual Issues in Evdutionary Biology, 3rd. ed., MIT Press, 2006

(3) 松本保美 『アローの不可能性定理』 勁草書房 2013

参考文献Reference Books

上記(1)、(2)および進化生物学に関する文献は演習中に適宜紹介する。

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評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート80% 学術論文の形式・評価に準拠。

Papers

平常点評価20% プレゼンテーションの内容と質問に対する答え方。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

学生に対する要望:応募時点での成績は問わない。積極的に、かつ、粘り強く学ぶ意志のある学生であれ

ば良い。

注意:本演習は3年、4年合同である。したがって、2時限連続になるので、他の科目の履習に注意する

ように。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

226 経済学演習α(村上由紀子) 通年 3年以上:4単位村上 由紀子

政政・経演・国演

副 題Subtitle

労働と勤労者の生活に関する研究

授業概要Course Outline

多くの人は、学校教育を終えたあと、労働力を供給して所得をもらい生活をしている。社会人となってか

らも自分に教育投資をする人もいる。また、社会保障の諸制度は勤労者生活をサポートしている。本演習で

は、労働を中心として、教育、消費、医療、社会保障などの勤労者の生活に直接関連する課題を取り上げ、そ

れらに関する実態の解明、問題の把握、問題解決のための政策などについて、理論的・実証的に研究する。

本演習は主に二つの部分から構成されている。第一の柱はグループ研究である。2015年度のグループ研究

の共通テーマは「雇用システムの再構築」であり、3-5人から成るグループごとにサブテーマを定めて研究

を行う。研究の成果は口頭のプレゼンテーションと論文により発表する。第二の柱は、4年次の卒業論文の

テーマを決定することである。そのために、労働、教育、消費、医療、社会保障などに関する文献の輪読、デ

イスカッション、ディベートなどを行う。

グループ研究のテーマについてより詳しく述べると、日本的雇用慣行の変容が指摘されてはきたが、本質

的な変化が起きたわけではなく、日本企業の現在の雇用システムは、従業員構成の多様化やビジネスのグロー

バル化などの変化に対応しきれていない。2015年度のグループ研究では、日本企業が日本の創造型経済の発

展に寄与していくために、雇用システムをどう変えていくかを考える。企業の雇用システムは法制度や社会

経済制度とも関連しているため、企業の視点ばかりではなく国の政策や労働者の観点からも研究を行う。

授業の到達目標Objectives

グループ研究を行うことを通じて、研究の方法や発表(口頭、論文)の仕方を修得し、コミュニケーション

力、協調性などを養う。

また、様々な研究課題に触れながら、4年次に個人で取り組む卒業論文の研究課題を見つけ、計画をたて

る。

授業計画Course Schedule

第1回:イントロダクション

第2回-第14回:雇用システムに関する学習

第15回:グループ研究計画の発表

第16回:所得格差

第17回:医療

第18回:賃金

第19回:消費

第20回:失業

第21回:社会保障

第22回:労働時間

第23回:労働移動

第24回:若年者の雇用

第25回:女性労働

第26回:技術革新と雇用

第27回-第28回:グループ研究発表

第29回-第30回:卒業論文計画発表

教 科 書Textbooks

授業中に指示する。

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参考文献Reference Books

授業中に指示する。

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート20% 課題の提出

Papers

平常点評価30% 出席、授業への取り組み

Class Participation

そ の 他50% グループ研究の成果、取組み。

Others

備考・関連URLNote・URL

ゼミへの参加は2015年度開講の労働経済学を履修することを前提とする。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

227 経済学演習α(本野英一) 通年 3年以上:4単位本野 英一

政政・経演・国演

副 題Subtitle

日本人の中国観と中国人の中国観

授業概要Course Outline

王朝時代以来の中国社会、東アジア世界の仕組みを中国人はどのように理解しようとしているのか、さら

に日本人は中国をどのように理解して今日に至っているのかをテキストに即して学ぶ。

授業の到達目標Objectives

経済史入門B、アジア経済史αの内容を踏まえ、中国人の思考法と、日本人の中国観の特徴が理解できるよ

うになれること。

授業計画Course Schedule

第1回:オリエンテーション(1)

第2回-第12回:テキスト輪読

第13回:全体討論(1)

第14回:全体討論(2)

第15回:夏合宿準備

第16回-第27回:テキスト輪読

第28回:全体討論(1)

第29回:全体討論(2)

第30回:ゼミ論計画発表会

教 科 書Textbooks

⑴汪暉『世界史の中の中国』(青土社、2011年)

⑵金観濤・劉青峰『中国社会の超安定システム』(研文出版、1987年)

⑶梶谷懐『「壁と卵」の現代中国』(人文書院、2011年)

⑷子安宣邦『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社、2012年)

⑸子安宣邦『「近代の超克」とは何か』(青土社、2008年)

参考文献Reference Books

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50%

ゼミ論構想レポートを学年末に提出していただく。これが試験の代わ

り。Papers

平常点評価50% 平素の報告と討論内容を評価する。

Class Participation

そ の 他%

Others

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備考・関連URLNote・URL

原則としてアジア経済史α、経済史入門Bのいずれかの単位を取得済みか、もしくは現在受講中の学生の

参加を優先する。

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

228 経済学演習α(山本竜市) 通年 3年以上:4単位山本 竜市

政政・経演・国演

副 題Subtitle

ファイナンス

授業概要Course Outline

ファイナンスとは資産運用・取引、リスクマネージメント、投資の意思決定に関する研究全般を示します。

本演習ではファイナンス分野の教科書の輪読やファイナンス理論・実証論文のサーベイを通じ、卒論のテーマ

の探し方、論文の書き方、研究発表方法など指導します。卒論では興味のあるファイナンスの世界にある問

題をとりあげ、データを使って(数学を使っても構わない)簡単に分析してもらいます。インゼミも随時実施

予定。

授業の到達目標Objectives

本演習では、ファイナンス分野の教科書の輪読、理論・実証論文のサーベイ、卒論作成の過程で、以下の点

を到達目標とします。1)ファイナンスの基礎概念の理解する、2)基礎概念を応用することで現実で見られ

る様々な経済問題の原因を理解する、3)現実で見られる経済問題に対し自分の意見をまとめ、発表する能

力・技術を磨く。

授業計画Course Schedule

第1回:前期の打ち合わせ

第2-14回:ファイナンス分野の教科書の輪読または理論・実証論文のサーベイ

第15回:各自の研究計画の検討

第16回:後期の打ち合わせ

第17-27回:ファイナンス分野の教科書の輪読または理論・実証論文のサーベイ

第28-30回:卒論研究計画発表会

教 科 書Textbooks

参考文献Reference Books

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート%

Papers

平常点評価100%

報告、討論、出席などが評価される。レポート、宿題を課す場合もあ

る。Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

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経済学科 2015

整理番号 科 目 名 学期 配当年次・単位 担当教員

No Cource Title Term Eligible Year・Credits Instructor

229 経済学演習α(若田部昌澄) 通年 3年以上:4単位若田部 昌澄

政政・経演・国演

副 題Subtitle

経済問題を考えるための経済学と経済思想

授業概要Course Outline

世の中に経済問題はあふれていて、私たちは経済を意識せざるをえないときがあります。経済とは一見関

係ないとおもわれる問題も経済と関係していることが多くあります。そうした経済問題について考え、でき

れば解決するには、直感や常識だけでなく、なんらかの体系的な知識、あるいは考え方が必要となります。そ

れが広い意味での経済学です。 ただ、多くの学生が、なんとなく合理性の仮定についてしっくりこないと

か、数学の部分で躓いたり、あるいはその有用性について確信が持てない、といった理由で経済学が身につい

ていないのは残念なことです。この演習では、経済学的な思考が「役に立つ」ことを明らかにしたいと思いま

す。

この演習では、三つのことを目的としてます。第一に、ミクロ、マクロ、様々な経済問題をとりあげること

で、経済学の実践的部分についての知識と興味を開拓することです。道具の良し悪しは実際に使ってみるこ

とでよくわかりますし、使う側の理解も高まります。しかし、そのためには使うことを意識した勉強が必要

になるでしょう。第二に、メディアなどに流布している各種の経済についての「誤解」を「躓きの石」と名付

け、これを意識的に取り上げたいと思います。せっかく経済に関心を持っていても、その理解がゆがんでし

まう危険性があります。今年は、最近流行の「行動経済学」についても批判的に検討してみたいと思います。

第三に、経済学の理論、実証だけでなく、時間がある限り、その背景にある経済思想にも注目をしていきま

す。

実際の講義では、経済問題について主としてメディアなどでいわれている議論を参照し、必要な経済学の

知識を確認し、それに基づいて(暫定的な)結論を出していくという形をとります。

なお、社会人に聞くと大学在学中にやっておくべきだった勉強として「英語と会計」が挙がります。これに

統計学も加えてよいでしょうが、英語力は情報源を多様化し視野を広げるのに大事なので、英語の文献も積

極的に利用する予定です。英語に苦手意識がある人はご遠慮ください。

授業の到達目標Objectives

(1)論理的思考力の向上、(2)標準的な経済学の学習、とくにその現実への応用についての能力開発、

(3)英語の読解力、(4)口頭での発表能力の開発、(5)課題や修了論文を通じて文章を書く能力の向上。

授業計画Course Schedule

第1回:イントロダクション:議論の組み立て方について

第2回:論理トレーニング1

第3回:論理トレーニング2

第4回:論理トレーニング3

第5回:論理トレーニング4(ディベート)

第6回:経済をみる躓きの石1:経済と経営は違う

第7-9回:経済をみる躓きの石2:人間は合理的か?「行動経済学」に飛びつく前に

第10-12回:経済をみる躓きの石3:不況、失業、デフレ

第13-15回:経済をみる躓きの石4:財政危機と社会保障

第16-18回:経済をみる躓きの石5:貧困と格差

第19回:ゼミ修了論文計画書発表

第20-28回:ゼミ修了論文発表

第29回:まとめ

第30回:ゼミの終りにあたって

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教 科 書Textbooks

飯田泰之『ダメな議論』ちくま新書、2004年。

野矢茂樹『<新版>論理トレーニング』産業図書、2007年。

飯田泰之『飯田のミクロ 新しい経済学の教科書1』光文社新書、2012年。

岩田規久男・飯田泰之『ゼミナール経済政策入門』日本経済新聞社、2006年。

大竹文雄『競争と公平感』中公新書、2010年。

井上義朗『二つの「競争」―競争観をめぐる現代経済思想』講談社現代新書、2012年。

ポール・クルーグマン『良い経済学 悪い経済学』日経ビジネス人文庫、2000年。

ポール・クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』早川書房、2012年。

竹森俊平『経済論戦は甦る』日経ビジネス人文庫、2007年。

小塩隆士『効率と公平を問う』日本評論社、2012年。

斎藤誠ほか『マクロ経済学』有斐閣、2010年。

鈴木亘『だまされないための年金・医療・介護入門』東洋経済新報社、2009年。

鈴木亘『社会保障亡国論』講談社現代新書、2014年。

*変更する可能性あり。

参考文献Reference Books

若田部昌澄・栗原裕一郎『本当の経済の話をしよう』ちくま新書、2012年。

若田部昌澄『もうダマされないための経済学講義』光文社新書、2012年。

若田部昌澄『経済学者たちの闘い<増補版>』東洋経済新報社、2013年。

若田部昌澄『解剖 アベノミクス』日本経済新聞出版社、2013年。

評価方法Evaluation

割 合(%) 評 価 基 準

Percent(%) Description

試 験%

Examinations

レポート50% 修了論文の量(2万字以上)と質(問題設定の適切さ、論旨の妥当性)。

Papers

平常点評価50% 出席は単位取得の前提。無断欠席はゼミ脱退とみなす。

Class Participation

そ の 他%

Others

備考・関連URLNote・URL

学生に対する要望:

・ミクロ経済学、マクロ経済学、計量分析、計量経済学を履修済みか履修中であることが望ましい。

・選考にあたっては課題を出すので掲示板に注意するように。

・講師の考え方を知らない人は、参考文献を読むこと。

・演習が始まるまでは入門程度のミクロ経済学、マクロ経済学の復習が必須となる。

・演習については無断欠席をしないこと。無断欠席はゼミ脱退とみなす。

・サークルやバイトよりも演習を優先すること。

・演習時間を延長することがありうるので、ゼミの後に用事を入れないこと。

・合宿に参加できること。

・本代を気にせずに購入すること(必要ならば本の購入代は貸与する)。

・英語に対する苦手意識をもたないこと。

・留学を予定している学生の参加を歓迎する。

・さらに演習について質問がある場合は、メール、オフィスアワーを利用してください。

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