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公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金

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Page 1: GH Leaflet jp 191028 PDF用 - GHIT Fund

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金

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私たちのビジョン

開発途上国の人々が感染症による苦難を乗り越え、

先進国と同様に繁栄と長寿社会を享受できる世界を目指しています。

VISION

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Page 3: GH Leaflet jp 191028 PDF用 - GHIT Fund

途上国における感染症や貧困へのグローバルな取り組みに対して、

日本のイノベーション、投資、リーダーシップを用いた国際的なパートナーシップを推進します。

私たちのミッション

MISSION

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Page 5: GH Leaflet jp 191028 PDF用 - GHIT Fund

GHIT Fundは、マラリア、結核、顧みられない熱帯病のための、

治療薬、ワクチン、診断薬の開発を推進する日本発の国際的な官民ファンドです。

日本の製薬企業、大学、研究機関の製品開発への参画と、海外の機関との連携を促進しています。

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2000年以降、国連の「ミレニアム開発目標(MDGs)」や、その後継である「持続可能な開発目標(SDGs)」によって国際社会は感染症との戦いにおいて大きな進歩を遂げ、低中所得国での感染症による死亡数や感染者数は大きく減少しました。しかし、低中所得国における貧困層の人々は、今もなお、マラリア、結核、顧みられない熱帯病などの感染症に苦しんでいるのが現状です。感染症にかかることで教育や就労の機会を失い、貧困の「負のサイクル」から抜け出すことができない人々が世界にはまだたくさんいます。

感染症が引き起こす悪循環

貧 困

社会・経済活動の低下・損失

就学・就労が困難に

感染症への罹患

劣悪な衛生環境Our Motivation

GHIT Fundの存在意義

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こうした感染症のための医薬品のニーズは高いものの、先進国では需要が少なく、商業性に乏しいため、民間企業による投資や研究開発が進んできませんでした。そこで、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)が官民と連携することで資金を確保し、日本の優れた科学・創薬技術を活用した、顧みられない疾患のための製品開発への投資を促しています。 *GHIT Fundでは、製品開発に対して「助成」することを「投資」と表現しています。製品開発に対して資金提供だけを行うのではなく、積極的に進捗管理に関与し、成果が見込めないプロジェクトについては直ちに 中止するなど、厳格なポートフォリオ・マネジメントを行っています。一般的に用いられる、金銭的利益を目的とした「投資」とは意味合いが異なります。

治 療

研究・開発 発 病

製品化

需 要

供 給 消 費

GHITが投資を行い製品開発を推進

投 資

治 療

研究・開発 発 病

製品化

需 要

供 給

投 資

消 費

途上国の感染症の製品開発

需要供給サイクル

開発側 患者側 開発側 患者側

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Page 8: GH Leaflet jp 191028 PDF用 - GHIT Fund

Full Partners

Full Partners

資金拠出パートナー・スポンサー

GHIT Fundは、日本政府(外務省、厚生労働省)、国内外の民間企業、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ウェルカムが資金を拠出する、日本発の国際的な官民ファンドです。また、GHIT Fundのミッションに賛同するスポンサー企業からは、資金ではなくin kind(現物)で各社のサービスや役務を提供頂いています。このように、GHIT Fundは、国やセクターの枠を超えてパートナーシップを組み、グローバルヘルスの課題に取り組んでいます。

Public

Private

Japan’s Flagship Initiative for Global Health R&D日本発の国際的な官民ファンド

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Full Partners

Associate Partners

Affiliate Partners

Sponsors

8

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Business Model ビジネスモデル

投資までの流れ

製品開発への投資~日本と海外のオープンイノベーション~ 2官民による革新的な資金拠出1

日本政府

企業 財団

¥

¥¥

Externalreviewer B

Externalreviewer C

External reviewer A

ProposalEvaluate Evaluate

Evaluate

資金の約50%(企業25%+財団25%)が民間から、残りの約50%を日本政府が拠出する、「マッチング」による製品開発のための革新的な資金拠出メカニズムです。GHIT Fundの第二期となる2018年度~2022年度は、合計約200億円の資金拠出を受けて、マラリア、結核、顧みられない熱帯病の治療薬、ワクチン、診断薬開発に対して投資を行います。

顧みられない疾患に苦しむ患者のための製品開発を加速するために、日本の優れた科学・創薬技術と、海外の資源やネットワークなどを効果的に組み合わせた、革新的な製品開発に投資を行っています。

外部審査員によるプロポーザルの評価

事前審査を通過したプロポーザルは、少なくとも3名の外部審査員によって評価が行われます。外部審査員とは、グローバルヘルスR&Dに精通した専門家です。プロポーザルの評価は、1. 科学・技術的価値、2. 生み出されるインパクト、3. パートナーシップとプロジェクトマネジメントの3つの観点で行われます。

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*上記は、標的研究プログラムと製品開発プログラムの場合です。他のプログラムや詳細についてはGHIT Fundのウェブサイトをご覧ください。

製品供給(アクセス&デリバリー)戦略の検討3

臨床試験に進んだ個々の案件に関して、国内外の製品供給に関連する機関と連携しながら、当該国における円滑な製品供給に向けた戦略を検討します。製品供給戦略には、需要予測、薬事、財務、製造・調達・サプライチェーン、ポリシー・アドボカシー等が含まれます。

選考委員会によるインタビュー・評価 理事会による審議・承認

外部審査員による評価の集計結果とGHIT Fundの選考委員会の評価に基づき、プロポーザルは評価スコアによって順位付けされ、上位の申請者のみが選考委員とのインタビューに招待されます。選考委員会はプロポーザルと製品開発の計画を評価の上、理事会に推薦する投資案件を選定します。

選考委員会により選定された案件は、その後理事会によって審議され投資案件の承認へと進みます。理事会はポートフォリオ戦略を考慮した上で、リスクを最小限に抑えるために、マイルストーンに基づいて投資を行います。

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マラリアは、マラリア原虫という寄生虫によって引き起こされます。原虫を保有した雌のハマダラカに刺されることで人に感染します。人にマラリアを引き起こす原虫は5種類あり、その中でも、熱帯熱マラリア原虫と三日熱マラリア原虫が脅威になっています。

2.2億人感染/2017年

43.5万人死亡/2017年

Malaria マラリア

Source: https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/malaria

結核は、世界の10大死因のひとつで、細菌(結核菌)によって起こり、多くは肺で発症します。空気感染によって人から人に広がります。H I V感染者の死亡の第一原因となっており、多剤耐性結核(MDR-TB)は公衆衛生上の危機であり、ヘルスセキュリティ上の脅威になっています。

1,000万人感染/2017年

160万人死亡/2017年

Tuberculosis 結核

Source: https://www.who.int/en/news-room/fact-sheets/detail/tuberculosis

Investment Scope投資対象:疾患

*それぞれの疾患に関して、投資対象となる製品のターゲットプロダクトプロファイル(TPP)が定められています。 詳細はGHIT Fundのウェブサイトをご覧ください。 11

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アフリカ睡眠病 ハンセン病

食物媒介吸虫類感染症

住血吸虫症

包虫症(エキノコックス)

メジナ虫症(ギニア虫症)

狂犬病

デング熱シャーガス病(アメリカトリパノソーマ)

嚢虫症

土壌伝播寄生虫症(腸内寄生虫)

トラコーマ

ブルーリ潰瘍

トレポネーマ感染症(イチゴ腫含む)

リーシュマニア症 リンパ系フィラリア症(象皮病)

マイセトーマ

疥癬

蛇毒

オンコセルカ症(河川盲目症)

顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)は世界保健機関が定める20種類の感染症です。NTDsは、熱帯、亜熱帯などの149の国と地域で蔓延しており、10億人を超える人々がNTDsにより健康を害していると推定され、毎年数十億ドルもの経済的損失があるとされています。衛生環境が十分に整っていない地域や、感染を媒介するベクターや家畜などに接する機会の多い世界の貧困層がNTDsの影響を受けています。

10億人感染

顧みられない熱帯病

NeglectedTropicalDiseases: NTDs

Source: https://www.who.int/neglected_diseases/diseases/en/

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Hit Identification

ScreeningPlatform

LeadOptimization

PreclinicalDevelopment

Phase 1 Clinical

Development

Phase 2 Clinical

Development

Phase 3 Clinical

DevelopmentRegistrationDrug

TargetIdentification

TargetValidation

Hit-to-LeadPlatform

LeadIdentification

DRUG DEVELOPMENT

VACCINE DEVELOPMENT

DIAGNOSTIC DEVELOPMENT

PreclinicalDevelopment Registration

AntigenIdentificationVaccine

Vaccine ConceptDevelopment

Technology PlatformIdentification

Product DesignProduct

Validation RegistrationConcept

DevelopmentTechnicalFeasibility

DevelopmentFeasibilityDiagnostic

Product Development PlatformTarget Research Platform

Product Development PlatformTarget Research Platform

Product Development PlatformTarget Research Platform

Phase 1 Clinical

Development

Product Development

Phase 2 Clinical

Development

Phase 3 Clinical

Development

DISCOVERY PRECLINICAL CLINICAL REG

GHIT Fundは、治療薬、ワクチン、診断薬開発に関して、標的研究から薬事申請までを投資対象としています。 公募内容やスケジュールの詳細については、GHIT Fundのウェブサイトをご確認ください。

Investment Scope投資対象:製品・開発段階

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Strategic Plan 2018-2022 ストラテジックプラン 2018-2022

R&D: 研究開発の推進と製品化の実現

対象:標的研究プログラム、製品開発プログラム

日本の製薬業界、学術界によるイノベーションの更なる推進

5件 5件 8件

標的研究 ヒット化合物探索 リード化合物探索 非臨床試験

革新的な診断薬への投資

GHIT Fundの第二期(2018年度~2022年度)において、開発段階毎に数値目標を定め、戦略的に投資を行います。ストラテジックプランは、投資以外にも、製品供給、財務、ガバナンスの項目があり、それぞれに目標値が設定されています。詳細については、GHIT Fundのウェブサイトをご覧ください。

臨床後期案件への積極的な投資

3件 5件ヒト初回投与試験

(First in Human)の実施

2件概念実証(Proof of Concept)の達成 規制当局による薬事承認

第I相試験 第II相試験 (IIa) 第II相試験 (IIb) 第III相試験 薬事申請

※実際の臨床試験デザインやPOCのタイミングはレギュラトリーサイエンスに従います。このイラスト表記はあくまでも代表的な例を示すものです。

Approved

Approved

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薬が患者の手に届いてこそ、真の価値となる。

We believe medicine is invaluable with access, valueless without access.

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製品開発(Research & Development)

GHIT Fundは製品開発にのみ投資 GHIT Fundは製品供給に向けたパートナーシップを推進Phase I~ Phase II POCは、 プロジェクト予算の最大75%まで投資

Phase II POC以降のプロジェクトは、プロジェクト予算の最大50%まで投資

製品供給(Access & Delivery) 患者

探索研究 非臨床試験財務戦略需要予測

当該国における薬事戦略

製造 調達・サプライチェーン ポリシー&アドボカシー

規制調和、キャパシティ・ビルディング(UNDP-led ADP1)

薬事申請(FDA/EMA/PMDA)

世界保健機関事前認証 (WHO-PQ)

臨床試験(PI-III)

¥

Partnership for Access & Delivery 製品供給に向けたパートナーシップの推進

GHIT Fundは、製品開発にのみ投資を行い、製品供給(アクセス&デリバリー)には投資を行いませんが、戦略的なパートナーシップを推進します。具体的には、臨床試験に進んだ個々の案件に関して、製品開発パートナーや国際機関等と緊密に連携しながら、需要予測、薬事、財務、製造・調達・サプライチェーン、ポリシー・アドボカシー等といった製品供給戦略を検討します。また、日本政府と国連開発計画と連携して、イノベーションと製品供給戦略に関するプラットフォーム構築を推進するために、専門家会合「Uniting Efforts for Innovation, Access, and Delivery」を定期的に開催しています。詳細についてはウェブサイトhttps://www.unitingeffortsforhealth.orgをご覧ください。

◀トップダウン・アプローチ 製品供給に関するプラットフォーム構築の推進

▶ボトムアップ・アプローチ GHIT Fundが投資する臨床案件に特化した製品供給戦略を検討

1. UNDP-led ADP: United Nations Development Program-led Access and Delivery Partnership

GHIT Fundは製品供給に向けたパートナーシップを推進

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GHIT Fundと国内外のパートナーが協働して行う、低中所得国の人々のための製品開発や製品供給の推進は、持続可能な開発目標SDGsの「誰一人取り残さない」という理念や、誰もが医療を受けられるようにするユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現に向けた活動そのものと言えます。世界中の顧みられない患者のために、GHIT Fundは国内外との分野横断的なパートナーシップを通じて活動をさらに加速していきます。

SDGs: Leave No One Behind - Toward Universal Health Coverage「誰一人取り残さない」 -ユニバーサル・ヘルス・カバレッジに向けて-

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誰もが当たり前に健康を享受できる世界に。

Health is a right, not an option.

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Page 20: GH Leaflet jp 191028 PDF用 - GHIT Fund

www.ghitfund.org

Ark Hills Sengokuyama Mori Tower 25F, 1-9-10 Roppongi, Minato-ku, Tokyo 106-0032