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TEL 0256-33-0007 E-mail [email protected] 西【総勢 400 名を超える僧侶・門徒の同朋唱和。左の外陣首座が長田氏】

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真宗大谷派三条別院

TEL

:0256-33-0007

E-mail

[email protected]

私が京都から帰って来て初めて三条別院に足

を運んだのは、本山の中央声明講習会に向けて

参加した、声明基本講習会でした。その時は帰

ってきたばかりで、周りに見知った人も少なく、

右も左も分からず戸惑いながら講習会を受けて

いた事を今でも覚えています。

しかし、この講習会をきっかけに、中央声明

講習会や別院の講習会、声明会での研鑽を通し

て、別院のお取り越し、御遠忌での外陣出仕を

させて頂き、また、その中で常に私にご指導下

さる先輩方、私と同じく准堂衆を目指す方々、

私の声明の師とも出会う事が出来ました。

そして、出会った方々と研鑽させて頂く間に

声明作法や儀式の奥深さ、美しさ、尊さに魅了

され、取り憑かれていきました。

別院に足を運び様々な方と共に声明を研鑽し、

お取り越しに外陣出仕し、助音方の皆さんと共

に参詣されている方々に御荘厳として聖人の御

言葉を伝える、これは帰ってきた当時と変わら

ず、今も私にとって、大切で貴重な時間です。

今回、機会を頂き、こうして別院での今までの

様々な事を思い返していくと、私の今の声明や儀

式に対する思い、今の私自身を形成する大きな要

因の一つだと改めて実感させて頂きました。

そして、准堂衆になった今、お取り越しに出

仕させて頂く中で御文の拝読を任せて頂けたり、

先日の十五組・十六組での連組御遠忌法要での

首座を任せて頂けるようになり、自坊に限らず、

教区を代表する別院という場所で、より多くの

方々に自分の表現で聖人の御言葉を伝えられる

という事への遣り甲斐、それに伴う大きな責任

を改めて感じさせて頂きました。

最後になりますが、近年、御寺院方、御門徒

方の仏事、法要等の儀式への在り方が問われて

いる中で、これからも私が出来ることを考えて

いきながら、自坊に限らず別院を通して、声明

会、助音の皆さんと共に聖人の御言葉、そして、

何百年もの間、声明、儀式を口伝として伝えて

こられた先達方の思いを表現し、より多くの

方々に伝えていければと思います。

長田 淨見

(第十六組

善興寺)

▲去る六月二日に、三条別院を会場に第十五組・第十六組

の連組宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要が勤められま

した。それを機に、第十六組の若手僧侶の会「一期会(い

ちごかい)」が結成されたそうです。御遠忌法要では、一

期会が長田さんを中心に何度も習礼を重ねられました。

燕・西蒲原を中心とした第十六組は、昔から三条別院を支

えてきた歴史があり、このように連組で御遠忌法要を勤め

たことは大きな意義があったのではないでしょうか。

○次回の「三条別院に想う」は、

小林

氏(福顔酒造取締役)より

ご執筆いただきます。

三条別院のご案内

三条別院に想う

【総勢400名を超える僧侶・門徒の同朋唱和。左の外陣首座が長田氏】

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六月二十二日(土)と二十三日(日)に御坊市

が開催されるに先立ち、今年は本堂の立花及び、

一般の立花講習会を十九日、二十日に行いました。

九州から池坊の吉原善生先生に来ていただいて

指導していただきました。御坊市スタッフの細川

敏祐貴氏も立花講習会スタッフとして関わって

おり、今回の御坊市の七不思議ツアーでは仏花に

ついても詳しくお話ししました。吉原先生は浄土

和讃に、浄土の音声は「宮商和して自然なり」と

あるが、宮商角微羽の五音の中で宮と商が不協和

音であることをあまり知っている人がいないと

話され、花も様々な種類があり本来は不協和音の

ように異なるものが、不思議に一つになるように

立てることが浄土の荘厳なのだとお話しされま

した。今回はステージえんがわの職員やお隣の高

田教区からも参加者があったり、仏花のもつ魅力

をあらためて感じる二日間でした。

宗祖親鸞聖人の御命日であります毎月二十八

日に、「御命日の集い」を本堂にて、日中法要と

法話、その後、座談会の場を開いております。

どなたでもお参りいただけます。皆様のご参

詣をお待ち申し上げております。

なお、前日(二十七日)はお逮夜法要を、午

後一時三十分よりお勤めしております。

◆日

七月二十八日(日)午前十時より

◆会

三条別院

本堂

◆お勤め(御命日

日中法要)

文類偈

行四句目下

念仏讃

淘五

回口

次第六首

願以此功徳

◎今月の法話講師

富樫

大樹

氏(第十七組妙音寺)

~『歎異抄』に聞く~【第一章】

◆今後の講師一覧

八月

田澤友生

氏(第十九組明誓寺)【第二章】

九月

村手淳史

氏(第二十組光圓寺)【第三章】

十月

八田裕治

氏(第十七組淨福寺)【第四章】

十一月

安原陽二

氏(第十二組安淨寺)【第五章】

十二月

北島栄誠

氏(第十一組長福寺)【第六章】

▲法話の記録

【廣河が「『歎異抄』に聞く」を聞く】をホームページ

で更新しております。

http://sanjobetsuin.or.jp/

【必要に迫られたはじめての参加者も多数!】 【高田教区からも参加】

【中尊前の立花、ナツハゼは行の格】

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毎月十三日の前門首のご命日(両度の命日)に

行っている定例法話会を左記の通り開催いたし

ます。

◆日

毎月十三日

※八月、一月は除く

午後一時三十分より(一時間程度)

◆場

三条別院 旧御堂

◆講

斎木浩一郎(三条別院列座)

◆講

三条東別院の歴史について(番外編)

◆内

七月十三日(土)

▲大溪太郎氏の「三条東別院の歴史について」と佐々木恵一

郎氏の番外編が好評だったため、番外編その②となります。

三条別院では2015年の宗祖七百五十回御遠忌法要をお

迎えするにあたり、本堂等の御修復を行いました。同様に、

七百回、六百五十回御遠忌を機に仏具などが新調・修復され

ています。そこにはそれを寄進した人の名前が記されてある

ものもあり、そこから見えてくる「三条別院を支えた人々」

についてお話ししたいと思います。

○別院声明教室(全五回・途中参加可能)

〔月一回、午後六時~八時〕

七月は休会となります。

○別院書道教室

〔月二回第二、第四水曜日、午後六時三十分~八時〕

講師

木原光威氏(新潟県書道協会理事)

月謝

二七〇〇円(テキスト代含む)

○庭講[毎月十三日]

ご一緒に別院のお庭を整備していきませんか?

○花講・三条別院有志の会

花講は別院の立花を、有志の会は別院行事に併せた奉

仕活動や季節ごとの懇親会を行っております。

○三条別院巡回

三条別院から御本尊(絵像)をお迎えして、聞法会を

開催しませんか?輪番と随行一名でお勤めと法話を行

います。

◆◆編集後記(新入職員紹介)◆◆

こんにちは。六月より新たに

非常勤職員及び列座として、三

条別院に赴任することになり

ました田澤友生です。

私が初めて三条別院に足を

運んだのは中学三年の七月に

得度試験を受けた時です。無事

に合格した時、「ここから何かが始まる」そのよ

うに感じました。そして大谷専修学院での学びを

経て、真宗大谷派教師として八年前に三条教区に

戻ってきました。

当初は十九組の明誓寺の当院として法務に携

わっていましたが、あまり三条別院と関わる機会

はありませんでした。しかし、翌年に教化センタ

ーの九期生の一員になったことで視野は大きく

広がり、教化伝道研修の一期生として学ぶ機会も

いただきました。そして五月に中央声明講習を履

修したことが御縁となり、こちらでお仕事をさせ

ていただくことになりました。

私自身、まだまだ知識も経験も不足しています。

ですが故郷であり学び舎でもある三条別院で、少

しでも貢献できるように取り組んでいきたいと

思っています。よろしくお願いいたします。

▲6月号で報告した通り、非常勤の林が退職し、新しく入っ

てもらいました。青少年三部門等の活動で既に教区で活動し

ていましたので、顔なじみの方も多いと思いますので、よろ

しくお願いします。

内 【第二次大戦後に鋳造された梵鐘】

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三条教区教化研修テーマ / 共にといえる 人生を生きよう

浄土じょうど

真 宗しんしゅう

のならいには

念仏ねんぶつ

往 生おうじょう

ともうすなり 『一念

いちねん

多念た ね ん

文意も ん い

』 親鸞し ん ら ん

聖人しょうにん

The tradition of the true Pure Land teaching speaks of birth through the Nembutsu.

Notes on Once-Calling and Many-Calling, Shinran Shōnin

6 月 18 日 22 時 22 分に発生いたしました、山形

県沖地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます。

教区内では村上市で震度 6 強、その他各地でも大きな

揺れが観測されました。発生当初より教務所において被害

状況の把握に努め、翌日には村上市内 9 ヵ寺と小規模な

壁の破損が報告された第 16 組内 4 ヵ寺へ出向きお見舞い

をいたしました。その他、寺院・門徒被害の確認・報告はご

ざいませんでした。今後も余震等には十分ご注意ください。

教区内有縁の皆様にご協力をお願いしております北海

道胆振東部地震救援金につきまして、6 月 28 日現在、

1,174,794 円をお届けいただきました。なお、教区で勧募い

たしております当救援金の教区での受付については7月

31 日で終了いたします。現在お預かりされている救援金が

ある場合は7月中に教務所へお送りください。8月以降は本

山や被災地で開設されている口座へ直接送金くださいま

すようお願いいたします。 災害支援実行委員会の活動にご協力ください

主に春と夏の保養事業を活動内容としております災害支

援実行委員会の活動資金収入であります災害救援・復興

カンパ金につきまして、2018 年度においてご協力いただい

た金額は 97,008 円となりました。御礼を申し上げ、今後とも

皆様のご理解ご協力をお願い申し上げます。

宗派による救援金口座について下記のとおりお知らせし

ます。教区同様ご協力の程、お願い申し上げます。 東日本大震災救援金口座

【郵便振替口座番号】 01030-4-2244

【加入者名】 真宗大谷派宗務所財務部(救援金)

【通 信 欄】 「東日本大震災救援金」と明記ください。 熊本地震救援金口座

【郵便振替口座番号】 01980-4-6677

【加入者名】 真宗大谷派熊本教務所

【通 信 欄】 「熊本地震救援金」と明記ください。 平成 30(2018)年北海道胆振東部地震救援金口座

【郵便振替口座番号】 01010-0-2608

【加入者名】 真宗大谷派宗務所財務部

【通 信 欄】 「北海道 地震」と明記ください。

大谷大学公開講演会 開催案内 同封

◆日 時 7 月 19 日(金)15 時から

◆会 場 教区同朋会館

◆講 師 山下憲昭氏(大谷大学教授)

◆講 題 人が育つということ-地域に暮らしを取り戻そう

◆対 象 どなたでも

◆参加費 無料・事前申し込み不要

夏季子ども会巡回 開催案内/申込用紙 既送

◆期 間 2019 年 8 月 1 日(木)~31 日(土)

◆問合せ 三条教務所(担当:天兒)

声明基本講習会 開催案内/申込用紙 同封

◆日 時 2019 年 8 月 22 日(木)9:45~16:00

◆場 所 教区同朋会館

◆講 師 部門スタッフ

◆対 象 どなたでも

◆参加費 500 円

◆締 切 7 月 30 日(火)まで

◆問合せ 三条教務所(担当:天兒)

第 57 回 児童夏の集い 開催案内 同封

◆期 日 2019 年 8 月 19 日(月)~21 日(水)

◆締 切 2019 年 7 月 25 日(木)

◆場 所 チャレンジランド杉川(新潟県五泉市)

◆対 象 小学 3 年生~中学 3 年生

◆参加費 10,000 円

◆問合せ 三条教務所(担当:天兒)

第 11 回真宗大谷派ハンセン病問題全国交流集会

富山から考えるハンセン病問題~病そのものとは別の苦しみ~

開催案内/申込用紙 同封

◆期 日 2019 年 9 月 13 日(金)~14 日(土)

◆締 切 2019 年 7 月 23 日(火)まで

◆場 所 富山県総合福祉会館サンシップとやま

◆内 容 ・講演:「被害当事者としてのハンセン病家族たち」

黒坂愛衣氏(東北学院大学経済学部准教授)

・交流懇親会

三条教区通信 第142号

発行日 2019年7月1日 発行者 三条教務所長 森田成美 発行所 真宗大谷派三条教務所 〒955-0071 三条市本町 2 丁目 1-57 Tel (Fax): 0256-33-2805 (2847)

Email: [email protected] Webサイト: http://sanjobetsuin.or.jp/

今 月 の 法 語 〔真宗教団連合『法語カレンダー』より〕

三条教区災害対策委員会のお知らせ

研 修 会 の ご 案 内

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三条教区教化重点施策「報恩講活性化プロジェクト」 / 「ありがとうを、誰にいいますか。」 親鸞聖人にあいにいく。報恩講。

宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃テーマ / 南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう

・フィールドワーク

◆対 象 どなたでも

◆参加費 11,500 円(上記内容参加費・教区研修冥加金・

交通費・宿泊費 1 泊 2 食付を含む)

◆問合せ 三条教務所(担当:結城) 教区女性研修会報告

第 23 組福明寺 佐々木ひとみ

3 月 26 日(火)、昨年度に引き続き、九州大谷短期大学

学長 三明智彰先生に「五濁悪時群生界―世界と時代に

生きるわれら―」の講題のもと女性研修会が開催された。旧

御堂を会場に、たくさんの方々が参加してくださった。遠く

は東京から夜行バスに乗り先生の講義を聞きに来てくださ

った男性もいらした。

様々な人たち 80 人の集まる女性研修会-座談会の様子 於旧御堂

先生の講義は、ユーモアたっぷりゆっくりと話されるので、

あきることなく楽しく聞くことができた。現代人の問題を「便

利になるほどせわしなく忙しく疲れ果てている。」と話され、

便利さでういた時間に、また別の事をしてゆっくり休むことも

せず、忙しい忙しいと心が亡くなっていくと指摘された。

五濁悪時についても、現代社会そのもので五濁悪世が、

釈尊の時代よりも増進していて、思いどおりにしようとしてい

るから、思いどおりにならなくて、腹が立つ。特に親しい人

に対して腹が立つと仰り、今の私だなと、謙虚になろうと思

いました。

座談会後、六つの班から感想・質問等の発表があり、そ

れについても丁寧に答えてくださいました。研修会後、ある

参加者が、「なぜ二年間同じ講師の先生なのかと思ってい

たけれども、今日参加してみて、よくわかりました。」と話され、

スタッフとして嬉しかったです。

新任教師研修会 報告 2019 年 5 月 9 日~10 日開催

第 10 組浄敬寺 永寶幸江

昨年に引き続き大谷専修学院長の狐野秀存氏を講師に

お迎えし、大谷派教師の心がけ~五つの問題~の講義を

いただいた。

先生が提示された現実の五つの問題(財・霊・神道・触

穢・王法)は本願念仏・真宗の教えに立ち返り、僧侶として

の自覚と課題をいただく機会となった。

又、声明作法講師の關根大丘氏による夕事勤行、晨朝

出仕・勤行の丁寧な習礼が行われた(写真下)。座談会、

懇親会と交流の場もあり、共に大谷派教師としての歩みを

再確認する研修会だった。

三条別院後堂にて 写真中 關根大丘氏(第 20 組松韻寺)

ボランティア研修会を終えて

災害支援実行委員 北島栄誠(第 11 組長福寺)

去る、5月 29 日に教区災害支援実行委員会の主催にて、

「復興支援と保養の現状―その願いと活動―」のテーマの

もと、講師に藤内淳心氏(仙台教区明賢寺)をお迎えし、ボ

ランティア研修会が開催されました。

当日は約 20 人の受講者が参加され、災害支援実行委

員会の巨谷委員長より、ここまでの経緯等の報告をさせて

いただいた後、東日本大震災直後からの講師ご自身の動

きや、仙台仏青の動き、そして現在の福島の現状、その後

の差別と分断内容等を語っていただきました。

その中で印象的な言葉として、「福島の声・被災地の声

はない」という言葉であります。福島をはじめ、東北の現状

を表現する言葉に同じ声や状況はなく、個々にも事情があ

り、複数形で表現できる言葉は適切ではないというのです。

またその「個人個人の声」はそれぞれの「選び」の結果で

あるというのです。思いがあっても動けなかったり、自主避

難したくともできなかったり、避難しても賠償金が当たらなか

ったり、それを一色単に表現できないというのです。

そして、「保養」の現状にも触れてくださいました。

そもそも皆さんは「保養」という言葉をご承知でしょうか。「保

養」とは、子どもたちが放射能のできるだけ低い地域で思い

っきり外遊びをし、体の代謝や食事を通して、身体も心もリフ

レッシュしてもらうための活動です。当教区でも震災後 2013

年から、春は「別院子ども奉仕団」、夏は教区「子ども夏の集

い」に合流させていただく形で行っている支援でもあります。

藤内淳心氏(写真左から 4 番目)を囲んだ座談会 於旧御堂

ご講師は、その保養を「なぜ宗門がする必要があるの

か?」ということを語ってくださいました。それは少数の個人

の声を聴き続けられるのは行政ではなく、宗門しかないから

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三条教区教化研修テーマ / 共にといえる 人生を生きよう

だというのです。チェルノブイリ事故後、ベラルーシでは、

国策で保養は行われ、約 24 日から 30 日間ほど行われてい

たそうです。日本はというと国策で「安全キャンペーン」がな

され、保養は必要ないとまで言われ、地元では地元の産業

を守るため、地元の食材を使った給食を子どもたちに提供

するほどであります。ご講師は「風評被害」と「実害」にまで

触れ、子どもたちの甲状腺検査の話もしてくださいました。

お話のあと、参加者で座談をし、改めて保養の願いに触

れていただき、私に何ができるのかを考えさせられた研修と

なりました。 第 15 組・第 16 組

宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要 報告

駐在教導 西村昌桐

6 月 2 日、日曜日。天候にも恵まれ爽やかな晴天の中、

三条別院において三条教区第 15 組・第 16 組宗祖親鸞聖

人七百五十回御遠忌法要が厳修され、両組からお参りに

来られた大勢の方々でお御堂は満堂となりました。

佐賀枝夏文大谷大学名誉教授の特別記念法話 三条別院

開式にあたり第 16 組組長 堀川秀道氏より「15・16 組が

合同で御遠忌をお勤めするのは初めての事です。このよう

に大勢の皆さんとともにお迎え出来、この上ない歓びです」

とご挨拶があり、続いて大谷大学名誉教授 佐賀枝 夏文

氏による特別記念法話をいただきました。講題は「大いなる

『はたらき』に導かれて歩む道」。先生は「みなさん今まで人

生を歩んで来られてきた、自分の人生のタイトルはあります

か?テーマソングはありますか?ぜひ付けてみたらどうでし

ょう」と呼びかけられて、ご自身の幼少期のことを通して私の

存在が「受け止められる」ことの尊さを「大いなるはたらき」と

して柔らかな口調でやさしくお話しくださいました。

音楽法要の様子 三条別院本堂

休憩をはさみ、法要は“合唱”と正信偈を皆で唱和する

“同朋唱和”で構成された「音楽法要」でお勤めされました。

荘厳なオルガンにあわせて男女混声の歌声が響く中、法

中が出仕され、表白では「南無阿弥陀仏 と称え、南無阿

弥陀仏 に聞き、南無阿弥陀仏 を生きてゆこう」と高らか

に宣言されました。

御遠忌のテーマは「ここからはじまるナムミダブツ」です。

近年「お念仏の相続が次世代に続いていないのではない

か」という心配の声を時折耳にします。家庭の中、地域での

教えの継承は現在大きな課題です。

この日、お御堂一杯に力強く響いた同朋唱和での正信

偈のお勤めは 15 組、16 組それぞれの家庭・地域で相続さ

れてきたお勤め、お給仕が集った方それぞれの中に確か

にはたらいて生きている、その相を見せていただきました。

“今”この私からお念仏や正信偈が口から出てくるのは必ず

私に先がけて念仏申す生活を生きられた方がいらしたから

でしょう。

親鸞聖人が生きられた念仏の教えが脈々と少なくともこ

の私まで伝わり続いている、その事を確かめる時、お勤め

の響きを聞きながら歴史の深さと重さを感じさせていただき

ました。

お斎の様子 三条教区同朋会館

お勤めを終えて、

この日のお斎は「越

後の七不思議弁当®」※1 でした。親鸞聖人

の越後での足跡を伝

える伝説として「越後

の七不思議」がありま

すが、これにちなん

だお料理がお弁当

箱を彩り、とても美味しいお弁当でした。

いよいよ午後からは、猿八座による人形浄瑠璃「親鸞記」

の上演です。「親鸞記」はこの度の 15 組 16 組合同御遠忌

をご縁に当時の正本を約 300 年ぶりに復活した演目です。

復活上演としてはこの度が初演となるとのことです。

聖人九歳の発心出家、法然聖人とのであい、御流罪、関

東での山伏弁円との出会い、平太郎の熊野詣、ご入滅と聖

人のご生涯が軽やかな三味線と何とも言えない情をたたえ

る節で不思議と物語が体の中に入ってきます。会場全体が

物語に引き込まれて、最後には大きな拍手で終演となりま

した。人形浄瑠璃を見るのは初めてでしたが、昔の人が夢

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三条教区教化重点施策「報恩講活性化プロジェクト」 / 「ありがとうを、誰にいいますか。」 親鸞聖人にあいにいく。報恩講。

宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃テーマ / 南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう

中になるのもわかる気がします。すばらしい舞台でした。

猿八座 人形浄瑠璃「親鸞記」の模様 三条別院本堂

閉式のご挨拶では第 15 組組長 山宮修霊氏より「はじめ

ての試みでいろいろ苦労もありましたが、みなさんとお迎え

出来て本当によかった」と感謝の言葉で締めくくられ、合同

御遠忌は閉会となりました。

※1 「越後の七不思議弁当®」は真宗大谷派三条教区第 21 組

イベント部(超願寺 TEL 025-222-2820)によって宗祖親鸞

聖人七百五十回御遠忌記念として企画されたものです。

髙田直来

梅護寺にて記念撮影

去る 4/2、第 18 組門徒会の研修旅行「越後七不思議を

巡る旅」に同行する機会をいただいた▼昨年の組門徒会

総会の折、18 組の佐藤会長、小日向さん、小林さん、そし

て私の 4 人で話が盛り上がり実現した今回の企画。終わっ

てみれば参加者同士の交流が深まるとともに、親鸞聖人の

越後での歩みに思いを馳せることができ、とても充実した研

修となった▼せっかくの機会をより有意義にしようと、組門

徒会の皆さんと様々な仕掛けを用意した。その一つがバス

内での「車内法話」であった▼越後七不思議それぞれの伝

承は御旧跡寺院の皆様がお伝えくださることに尽きている。

そういった個々の伝承に加えて、伝承と史実の間をお繋ぎ

し、越後七不思議がより立体的に浮かび上がってくるような

お話をさせていただく…というのがねらいであった▼まだま

だ力不足で内容としては不十分だったが、スタッフ各位の

ご尽力で研修旅行自体の評判がとても良く、早くも第二弾

が企画されているらしい。少しはお手伝いできたかなと思う

とチャレンジして良かったと思う次第である▼この研修旅行

の直後、岡崎教区の方々が研修で新潟を訪れたいが何か

いい計画はないか、とお問い合わせをいただいたので、バ

ッチリ越後七不思議の御旧跡参拝を薦めておいた。先人が

伝えてくれた大切なご旧跡を教区内外により知って頂ける

ように、今後も取り組んでいきたい。

◎「教区改編説明会」資料をお送りします

三条教区では 6 月

12 日・14 日、高田教区

では 6 月 21 日・25 日に

第1回目の教区改編説

明会が開催されました。

三条教区では各回 42

人・20 人、高田教区で

は 110 人・30 人の方が

参加されました。

中央委員会により示

されている現状の全国

30 教区を 2023 年 7 月

までに 17 教区に改編

する試案により、新教

区像を構築するための

協議を行い、改編に関する基本的な事項について 2020 年

までに合意することが求められています。三条・高田教区

地方協議会では、新教区像構築に向けた協議が始められ

たばかりですが、今後も数次にわたり説明会を開催し、教

区の皆様のご意見をお聴きしながら、合意案に向けた協

議・作業を行ってまいります。

今回の説明会でいただいたご意見やご質問は、後日、

両教区分をまとめてご報告させていただきますが、このたび

は、取り急ぎ説明会当日の資料を本紙に同梱してお送りい

たしますので、ご高覧くださいますようお願いいたします。

◎2019 年 年間書(法語カレンダー等)注文のお知らせ

本紙同梱の「注文書」またはお電話で三条教務所へご

注文ください。8 月 13 日(火)までにご注文いただくと、送料

はご購入金額に関わらず無料となります。それ以降は通常

注文となり送料が発生する場合があります。

ご注文後の内容変更は、以下の期間内お受付します。 配達時期 注文内容変更締切

9 月 20 日(金)までの配達 8 月 22 日(木)15 時まで

9 月 30 日(金)までの配達 8 月 30 日(金)15 時まで

10 月 20 日(日)までの配達 9 月 6 日(金)15 時まで

11 月 20 日(水)までの配達 9 月 27 日(金)15 時まで

12 月 10 日(火)までの配達 10 月 31 日(木)15 時まで 今後、年間書の取り扱いは 2020 年から本山一括管理と

なり、毎年決められた部数をお届けする定期購読制に変わ

ります。本年のご注文部数を基本に来年の注文部数とさせ

ていただきますので、本年、注文が無い場合も同梱の「注

文書」にて返信くださいますようお願いします。

◎大谷大学卒業生の皆様へ

駐 在 教 導 の つ ぶ や き

教 務 所 か ら の お 知 ら せ

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三条教区教化研修テーマ / 共にといえる 人生を生きよう

大谷大学同窓会より、広報誌を発送する際に宛所なしで

返送されることが多いため、卒業または転勤等で住所変更

があった場合は、新住所を連絡いただきたいとの依頼があ

りました。

卒業後住所変更をされて同窓会へ連絡されておられな

い方は、大谷大学同窓会 HP より住所変更の届出が可能で

すので手続きをお願いします。

大谷大学同窓会 HP http://www.mujinto-otani.org/

住所等変更届メールフォーム

https://business.form-mailer.jp/fms/d8b86b4183134

なお、電話・FAX でも変更可能ですことを申し添えます。

大谷大学同窓会本部(校友センター)

TEL: 075-411-8124

FAX: 075-411-8157

◎教区・別院行事予定

2019 年

7/4(木) 14:00 児童夏の集い執行部会議

7/6(土) 14:00 真宗学院

7/9(火) 14:00

16:00

同朋大会小委員会

教行信証輪読会

7/10(水) 15:00

18:30

教区監査

靖国問題研究会①

別院書道教室

7/11(木) 13:00

14:00

15:30

推進員連絡協議会総会

教区御依頼適正審議会

教化センター

別院監査

7/12(金) 10:30

14:00

女性研修会学習会・会議

青少年 3 部門全体会議

7/13(土) 10:00

14:00

定例法話・有志の会・庭講

真宗学院

7/17(水) 14:00

教区会決算委員会

別院報恩講実行委員会教化部会

7/18(木) 14:00

教区会予算委員会

教化センター

7/19(金) 13:00

14:00

大谷大学同窓会

別院教化審議会

7/20(土) 14:00 真宗学院

7/22(月) 10:00

14:00

18:00

教区門徒会常任委員会 教区会参事会 チェンミン二胡コンサート

7/23(火) 14:00 別院責任役員会・常議員会 7/24(水) 14:00

18:30

教区会 別院書道教室

7/25(木) 13:00

14:00

連絡協議部会(同朋の会教導)

教化センター

7/26(金) 14:00

16:00

児童夏の集い執行部会議

化身土輪読会

7/27(土) 13:30

14:00

宗祖御命日逮夜法要

真宗学院

7/28(日) 10:00 宗祖御命日日中法要

7/29(月) 10:00 教区門徒会

7/31(水) 14:00 院議会

8/5(月) 14:00 青少年 3 部門全体会議

16:00 教行信証輪読会

8/8(木) 13:30

14:00

正副組長会

教化センター

8/13(火) ~16 日(金) 教務所夏季休暇

8/14(水) 18:30 別院書道教室

8/18(日) ~21 日(水) 夏の保養事業

8/19(月)

14:00

~21 日(水) 児童夏の集い

別院報恩講実行委員会教化部会

8/21(水) 14:00 企画委員会

8/22(木)

14:00

~25 日(日) 別院朝の人生講座・夏

の御文拝読

教化センター

教区改編組織部会(高田別院)

8/24(土) ~25 日(日) 真宗学院特別講義

8/26(月) 14:00

16:00

教区改編財務部会

化身土巻輪読会

8/27(火) 13:30 宗祖御命日逮夜法要

8/28(水) 10:00

18:30

宗祖御命日日中法要

別院書道教室

8/29(木) 14:00

教化センター

教区改編教化部会(高田別院)

8/31(土) 14:00 真宗学院

行事日程(会場)重複防止の便宜上、教区・別院主催以外の行

事が一部含まれます。また、日程は変更される場合があります。

新潟親鸞学会の〈好評〉研修旅行ご案内!

「越後ご旧跡を巡る探索の旅<下越地区>」

未知のご旧跡、忘れ去られんとするご旧跡、聖人のご苦

労を語り伝えてきた越後真宗門徒の信心の歴史を再学習

します。

2023 年の聖人ご誕生 850 年にむけて、しっかり学びませ

んか?広く深く聖人の自信教人信の旅のご苦労を! ○期日 2019 年 9 月 10 日〈火〉~11 日(水)

1 泊 2 日

○参加費 ¥34.000-

○募集定員 30 名様(会員外でも OK)

○申込締切 8 月 12 日(但し定員になり次第締切)

○コース 10 日 三条別院→誓慶寺→松韻寺→北

方文化博物館→無為信寺→市島邸→月

岡温泉「華鳳」

11 日 月岡温泉→新発田託明寺→太子

堂→魚岩の碑→腰掛の石→三度栗原木

→孝順寺→梅護寺→敬覚寺→西養寺→

誓慶寺→三条別院

○企画 新潟親鸞学会/共催 親鸞聖人越後御

旧跡奉賛会/取扱 新潟ビーエス観光

○申込・問合せ 新潟親鸞学会事務局/富沢慶栄

☎025-222-2820 新潟親鸞学会事務局 担当 富沢慶栄 超願寺内 〒951-8061 新潟市中央区西堀通二番町 783 Tel 025-222-2820 Fax 025-222-2830 Email choganji@nifty.com

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