平成25年度...

18
1 平成26年3月 平成25年度 豊田商工会議所BLC 海外研修 報告書 豊田商工会議所BLC(加茂みきお会長) 会合名 BLC2月度例会「海外研修」 平成26年2月18日(火)から20日(木)まで2泊3日 訪問国 フィリピン共和国マニラ市。ラグナ県サンタロサ市 ■フィリピンの投資環境と最新ビジネス動向の調査、研究 安定した政治や好調なマクロ経済が後押ししGDP成長率は いまや6.8%。日本からはファミリーマート、ユニクロ、 ワタミなど内需を狙い進出する動きがある。また企業の動向 として製造業への投資が好調で、投資国第2位の日本をはじ め海外からの直接投資が過去最高額を記録。在フィリピン日 系企業の業績は72%が黒字で、事業拡大を検討する企業は 48%に。再評価されるフィリピンの実情を視察し、自己の 企業に役立てる。 ■一般市民・子どもへの援助 会員へ募集し、家庭で眠っている半袖Tシャツなどの衣類を 集め寄贈する。また義援金も集め、マニラの正規団体へ寄付 する。 BLC会員とその家族 募集数 15名 参加数 7名 月日(曜) 地 名 交通機関 現地時間 スケジュール 2/18 (火) 集 合 名古屋発 マニラ着 PR437 専用車 7:30 9:30 13:05 14:30 15:30 16:20 17:30 18:30 中部国際空港3階国際線カウンター フィリピン航空でマニラへ ニノイ・アキノ国際空港着 フィリピン日本国大使館訪問(30 分) 孤児院 Association De Damas De Filipinas 訪問(衣類・義捐金寄贈) フィリピン赤十字社 Philippine Red Cross 訪問(衣類・見舞金寄贈) ホテル・チェックイン 夕食(フィリピン料理) マニラパビリオンホテル泊

Upload: lamnguyet

Post on 02-Feb-2019

217 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

1

平成26年3月

平成25年度 豊田商工会議所BLC 海外研修 報告書

主 催 豊田商工会議所BLC(加茂みきお会長)

会合名 BLC2月度例会「海外研修」

期 間 平成26年2月18日(火)から20日(木)まで2泊3日

訪問国 フィリピン共和国マニラ市。ラグナ県サンタロサ市

目 的 ■フィリピンの投資環境と最新ビジネス動向の調査、研究

安定した政治や好調なマクロ経済が後押ししGDP成長率は

いまや6.8%。日本からはファミリーマート、ユニクロ、

ワタミなど内需を狙い進出する動きがある。また企業の動向

として製造業への投資が好調で、投資国第2位の日本をはじ

め海外からの直接投資が過去最高額を記録。在フィリピン日

系企業の業績は72%が黒字で、事業拡大を検討する企業は

48%に。再評価されるフィリピンの実情を視察し、自己の

企業に役立てる。

■一般市民・子どもへの援助

会員へ募集し、家庭で眠っている半袖Tシャツなどの衣類を

集め寄贈する。また義援金も集め、マニラの正規団体へ寄付

する。

対 象 BLC会員とその家族

募集数 15名

参加数 7名

日 程

次 月日(曜) 地 名 交通機関 現地時間 スケジュール

1 2/18 (火)

集 合 名古屋発 マニラ着

PR437 専用車

7:30 9:30

13:05 14:30 15:30 16:20 17:30 18:30

中部国際空港3階国際線カウンター フィリピン航空でマニラへ ニノイ・アキノ国際空港着 フィリピン日本国大使館訪問(30分) 孤児院 Association De Damas De Filipinas訪問(衣類・義捐金寄贈) フィリピン赤十字社 Philippine Red Cross訪問(衣類・見舞金寄贈) ホテル・チェックイン 夕食(フィリピン料理)

マニラパビリオンホテル泊

2

2 2/19 (水)

マニラ ラグナ ラグナ ラグナ マニラ

専用車

8:30 10:00 11:20 12:30 15:30 18:30

朝食(ホテル) ホテル発 トヨタ自動車視察(60分) 豊田鉄工テクノエイト視察(40分) 昼食(日本食レストラン一本槍) TEP伊佐次社長、栗田副社長同席 ジェトロ・マニラ事務所訪問(60分) ホテル帰着 夕食(海鮮料理)

マニラパビリオンホテル泊

3 2/20 (木)

マニラ マニラ発 名古屋着

専用車 PR438

9:30

10:00 12:05 14:05 18:50

朝食(ホテル) ホテル発 モールオブアジア視察 ニノイ・アキノ国際空港着 フィリピン航空で名古屋へ 中部国際空港着・解散

報 告

2月18日(火)

中部国際空港を出発する際、フィリピン航空のチェックインカウンター

へ預ける荷物は、7名それぞれが自分のスーツケースを1個それに加えて

孤児院からリクエストのあったお菓子を入れた段ボール箱7箱をそれぞれ

1つずつ持ち、空港チェックインで預けた。

預ける荷物の制限は、1人1個につき23kgまでを2個までだが、会

員から集めたおよそ300枚の衣類をスーツケースにいっぱい入れており、

参加者7名の荷物の大半は衣類だった。加茂会長のスーツケースの重量は

26kgだったので、超過料金6千円を支払った。

予定通り中部国際空港を出発し、マニラのアキノ国際空港へ到着した。

▼このマイクロバスで全て移動した ▼ガイドのJOJO LIMさん

3

出発時の豊田の最低気温は0度だったが、マニラは熱帯性気候で最低気

温が28度、最高気温は32度で、まさに真冬から夏に突入した。参加者

は、半袖カッターに夏用スラックスを着て、重ね着などした上にコートを

羽織り、マニラ到着後、重ね着をした衣類をスーツケースにしまった。

空港から直接、マイクロバスで在フィリピン日本国大使館に到着した。

山根賢太郎書記官が出迎えてくれ、会議室では統括公使の大森摂生様が「フ

ィリピン概況」という資料をもとに実情をブリーフィングしてくれた。

▼在フィリピン日本国大使館の正門にて(2月18日)

続いて、孤児院(Association De Damas De Filipinas)を訪問した。

4才~12才までの33名の子どもたちと職員が私たちを出迎えてくれた。

◀この孤児院ダマスの設立

は1913年で100年の

歴史がある。1998年に

焼失したが当時のエストラ

ダ大統領の支援により再建

された

4

▼衣類と菓子を運ぶ参加者たち ▼義援金を実務責任者に手渡した

日本から持参した段ボール7箱のお菓子と約150着の衣類を子どもた

ちに、そして義援金を実務責任者の Ms.Maribeth Florido に手渡した。

Florido さんは「数ある施設の中から、よくぞ私たちの孤児院を選んで

くれた。本当に感謝しています」とあいさつされた。加茂会長から子ども

たちへ「皆さん、希望を持って下さい。しっかり勉強して立派な大人にな

っていろいろ活躍できるように頑張って下さい」と激励のあいさつをした。

最後に、子どもたちが私たちにお返しにと歌を歌ってくれた。

参加者からは直接子どもたちに手渡したい、という希望が強かっただけ

に、実現してよかったと思う。

▼孤児院 Association De Damas De Filipinasにて(2月18日)

5

次に、フィリピン赤十字社を訪問した。

フィリピン赤十字社へは、レイテ島の台風被災者のために会員から集め

た衣類約150着と見舞金を持参し、ゴードン(RICHARD J. G

ORDON)会長に手渡した。副会長のNEIL ANDREW N.N

OCON氏も同席してくれた。

ゴードン会長は、大統領選挙に出馬して5位で落選した経験の持主で、

元参議院議長の経歴を持つ。マスコミにも露出度が高く、フィリピンで有

名な方だとのこと。私たちとの会話ではユーモアたっぷりに話がはずんだ。

▼バスから衣類をおろす参加者たち ▼ゴードン会長へ衣類を手渡した

▼見舞金・品を手渡したあとゴードン会長を囲んで(2月18日)

6

2月19日(水)

海外研修2日目は、早朝からラグナ県のサンタロサへ向け、高速道路に

マイクロバスを走らせた。

最初に、フィリピントヨタ自動車㈱(TMP)のサンタロサ工場を訪問した。

玄関で、北村賢司副社長と大塚征紀監理部長が出迎えてくれた。

まず最初に会議室で北村副社長ならびに支援工場の元町工場から来られ

ているそれぞれの部署の5人の役員さんからTMPの概要を説明していた

だいた。

次に、事務所と工場の中のプレス部門、塗装部門、溶接部門、そして組

立てラインなどをくまなく回り、無線レシーバーを耳に着け、北村副社長

とそれぞれの部署の役員さんがマイクを握って詳しく説明してくれた。 ▼工場の概要を説明してくれた北村 ▼右は北村副社長。皆さん全員が 副社長(左)と大塚監理部長 起立して笑顔で出迎えてくれた

▼乗用車の組立てライン ▼レシーバーを着けて説明を受ける

7

▼プレス加工では塵を嫌うためネッ ▼黄色の部品をテクノエイトフィリ トに水を流して塵を取っていた ピンが納入することに決まった

ラグナ県のトヨタ特別経済地区としての面積は82haあり、そのうち

TMPサンタロサ工場の面積は33,000㎡。(支援工場の元町工場の総

面積は160ha で、そのうち工場面積は337,000㎡)

TMPでは生物多様性にも取組んでおり、自生種を用いた植林によりト

ヨタの森を造営している。

生産台数は年間34,036台で、1日あたり135台を生産している。

社員は、正規が994人、訓練生が337人、アジア諸国からの担当者が

185人で、総勢1,516人が働いている。

TMPでは、工場の敷地内に技術学校TECH SCHOOLを併設し

ており、技術習得にも力を入れている。

また塗装や鈑金など日本ならではの技術を大学生に実践で教育しており、

優秀な学生については目をつけておいてその学生から求職の応募があった

ら即座に採用するようにしている、とのこと。

ジャストインタイムやカイゼンなど、トヨタ生産方式の教育と相まって、

TMPの従業員は皆さん、勤勉で優秀だとのこと。

TMPでは、部品の一部を日本やタイなど海外から調達しているのが現

状だ。テクノエイトフィリピンがシャーシやドア部品を同じフィリピン国

内のTMPへ納入することが決まったところだが、フィリピン国内でもっ

ともっと部品調達が増えることを期待しているとのこと。

なお社長のLUIS MARCELINO氏は、もともと予定されてい

たセブでの会議に出張中のため、不在だった。

8

▼フィリピントヨタ自動車の北村副社長(前列中央)と支援工場・高岡工

場からのスタッフの皆さん(後列)(2月19日、TMP玄関ロビーにて)

次に、豊田鉄工グループのテクノエイト フィリピン コーポレーションを訪

問した。

伊左次隆社長と栗田芳行副社長が出迎えてくれた。社長と副社長が会議

室で説明をしてくれたあと、工場見学として、プレスの材料受入れとプレ

スライン、溶接のインストルメントパネルとボデーシェル、そして金型設

計と機械加工の工場を見て回った。無線レシーバーを着用して、伊左次社

長自らマイクを握り丁寧に説明してくれた。

▼伊左次社長から説明を受ける ▼金型設計の技術者の皆さん

9

▼部品プレスの金型 ▼小型プレス機によるプレス加工

▼溶接加工ライン ▼緑の部分がトヨタへ納める部品

テクノエイトフィリピン(TEP)は、豊田鉄工㈱が 64%、トヨタ自

動車㈱が 36%出資のテクノエイト㈱(本社・瀬戸市)のフィリピンの子

会社で、操業開始は1998年。

自動車部品のプレス加工、溶接・塗装・組付・金型設計製作によりフー

ドロック、インストルメントパネル、プレスボデー部品などを生産してい

る。

面積は17,200㎡、従業員は145人で、社長と副社長以外はすべ

てフィリピン人。

深堀りを得意とする高度なプレス加工技術の開発と、世界最軽量のアル

ミ加工技術の開発によって自動車の軽量化に取組み、多くのトヨタ車に採

用されている。

10

▼伊左次社長(前列左から2人目)と栗田副社長(後列右)と(テクノエ

イトフィリピン玄関前で。2月19日)

▼伊左次社長と栗田副社長と昼食 ▼メニューはフィリピンの和食

テクノエイトフィリピンの伊左次社長と栗田副社長とともに昼食をとっ

たあと、マニラに戻り、日本貿易振興機構(ジェトロ)マニラ事務所を訪

問した。 ジェトロマニラ事務所の安藤智洋所長から「フィリピン概況」

と題した資料をもとに、フィリピンの政治、経済、貿易、投資などについ

て詳しい説明を受けた。

フィリピンの面積は日本の約8割で、30万平方キロメートル。

11

国土は7,109の島々からなり、1首都圏と1自治区を含め17の地

方、81の州からなる。

民族は、マレー系が95%、中国系が1.5%。

言語は、フィリピノ語(タガログ語)と公用語の英語。

宗教は、カトリック80%、その他キリスト教10%、イスラム教5%。

大統領はベニグノ・アキノ3世で、上院24議席、下院285議席の立

憲共和制の国家。人口9,362万人のうち20才未満は44%。

安藤所長の説明では、「20年ほど前は緑茶など売れないと言われていた

が、もはや緑茶はもちろん、麺類、日本酒が長期的に増加傾向にある」と

のこと。

また「ユニクロなどの衣料品価格はフィリピンでは決して安くはないが

人気が出てきている」、「ヤクルトやセブンイレブンも1年で2割伸びてき

ている」とのこと。

TMPの北村副社長が「フィリピン国内で部品供給の割合が増えること

を期待している」と言われていたが、安藤所長は、「日系企業の工業団地を

どんどん造成しているが、供給は遅れており、止むを得ずレンタル工場を

探している企業が出てきているほどだ」とのこと。

▼安藤所長(前列左から2人目)と(ジェトロマニラ事務所の玄関)

12

2月20日(木)

ホテルをチェックアウトして、アジア一で世界でも5本の指に入るマニ

ラの超巨大ショッピングモールモールオブアジア(MOA)を視察した。

▼バスやタクシーの巨大ターミナル ▼600のショップと 150の飲食店

▼4棟で構成されている外観の一部 ▼延床面積38万6千平方メートル

▼愛称のMOAという文字の形に剪定してある植木の前で(モールオブア

ジアの玄関前にて。2月20日)

13

モールオブアジアの視察を終え、一路ニノイ・アキノ国際空港へ到着。

空港チェックインしたあと、空港内で軽い昼食をとった。時間的に昼食時

間になったのだが、空港内にはレストランがなく、全員テーブルのない待

合スペースの椅子に座って、ラーメンとホットドッグを食べた。

そう言えば、在フィリピン日本国大使館の大森公使が、「フィリピンの課

題のひとつとして、世界各地の国際空港が大きく立派に建替えられている

のに比べ、マニラの国際空港は施設や設備が古くて狭いので、観光という

観点からも早く立派な空港を建設しなくちゃいけない」、と言っておられた

ことを思い出した。

私たち一行7名は、予定通り、全員、無事に中部国際空港へ帰国した。

参加者7名からの感想

一言… 矢頭 茂

「私にとって、今回のBLC研修旅行は初めてのフィリピンでしたが、あ

らためて日本が素晴らしい国であることを再認識した次第です。

マニラの街角に立ち、五感で感じたフィリピンは、戦後間もない頃の私

の幼少期を彷彿させてくれるものがありました。

豊かではなかったけれど、日本全体が希望に満ちていたような気がしま

す。

未来も希望を抱いて、元気で生きるフィリピンの若者たちに明るい未来

が来ることを希望してやみません。

2泊3日の短い旅行でしたが、楽しい思い出と有意義なひとときを過ご

すことができ、ありがとうございました。」

一言… 加藤 英治

「今回の研修会を通じて、フィリピンの潜在成長力について思い知らされ

た気がしました。

今後、注目すべき国の一つになったことは間違いありません。

関係者の皆様に感謝したいと思います。」

14

一言… 佐々木 希

「南国フィリピンへ4年ぶりに行きましたが、BLCの研修旅行というこ

とで、大使館、赤十字、孤児院、トヨタの工場見学、豊鉄、JETRO等

研修漬けで勉強にはなりましたが、どこの国へ行っても同じだったかなと

感じました。

ただ、フィリピンの親日には感激しました。」

一言… 三宅 正恭

「今回の研修旅行で一番印象に残ったのは、トヨタ自動車の事務室の人達

が仕事中にもかかわらず全員起立して我々にあいさつをしてくれた。

すれ違っても必ず笑顔をたやさずにいるような国民性はたいしたものだ

と思いました。

何事もなく楽しく旅行ができたことは会長をはじめ他のメンバーの人達

のおかげだと思います。いろいろとありがとうございます。」

一言… 奥田 和博

「今回の研修でフィリピンの状況がよく分かった。

特にインフラの遅れが目立っていた。

汚職により多くのお金がムダに使われたのではないか?(ODAのお金)

町中の子供達をうまくまとめ募金の形をつくれば、お金を払いやすく思

った。

トヨタフィリピンでは、教育に力を入れ、世界中に人材を送る活動を始

めているが、良い方法だと思う。

夜だけではなく、昼間でもゆっくりする時間がほしかった。」

一言… 林 茂男

「普段行けない所を視察に行き、有意義すぎる時間を共有することが出き、

充実した3日間でした。

貧富の差を間近に見て、考えされられました。

ありがとうございました。」

15

一言… 加茂 みきお

「私は初めてフィリピンへ渡航しましたが、BLCの海外研修ですから、

役員会で訪問国や視察内容をしっかり協議して決めました。視察のアポイ

ントでは、三宅会頭、八木代議士、トヨタ自動車㈱総務部など多くの関係

者の皆さんにお世話になりました。結果として、すべて予定どおり各地を

訪問し、視察研修を終えることができました。

特に、林君は一会員として会費を払って参加してくれましたが、添乗員

の業務をキチンとこなしてくれました。また3日間スルーでガイドをして

くれたリムさんにも大変お世話になりました。

フィリピンの印象は、とにかく社会インフラに大きな格差があり、立派

な植栽や花壇、歩道をもった道路がありますが、狭い古い道路があり、ま

た建物も近代的なビルがありますが、老朽化した古いビルや粗末な家屋が

あります。街中の人々を見ていると、革靴を履いた富裕層の高校生がいた

り、Gパンにサンダルといった服装の人達が同じ空間に混在しています。

富める人も貧しい人も、ねたんだりうらやむことなく、また軽視したり

バカにしたりすることもなく、皆さんがそれぞれプライドとポリシーを持

って自分の生活をたくましく営んでいるのだ、と感じました。

要するに、フィリピンの政治が悪いんだと思います。

人口の1割の1千万人が海外で船員や看護師、メイドに就業しています。

海外への出稼ぎでフィリピンの家族などへ地下送金されている額は251

億ドルで、GDPの1割を占めています。

島国のため大きな河川はないので灌漑用水が少なく、プランテーション

のような規模の圃場はなく、バナナやパイナップルなどは輸出しています

が、何と主食の米は輸入しています。

物価が日本の10分の1なのに電気料金は日本とほぼ同額で、とにかく

電気代が高いとのこと。電気や水道をどこかから引っ張ってきて使ってい

る人がいるとか、コンビニが進出していてコンビニの冷蔵庫に入れておい

てもらうので家庭の冷蔵庫はいらないといった事象は共同体の感覚だとか。

高速道路網のアクセスがうまくいっておらず、南向き、北向きをつなぐ

高速道路がなく、常に渋滞を引き起こしています。

保険制度がないため、現金を支払わないと重篤な病気であっても手術を

してくれません。

16

人口の半分近くが20才未満という若い国だけに、大統領の政治が大き

く変わり、東南アジア諸国のような発展を遂げてほしいと思います。

ただフィリピンの貧困やインフラ整備の必要性を考えるとき、フィリピ

ンは遅れているんだと思わないで、日本においても終戦後はみんなが貧し

かったし民主主義になって経済発展してきたのはここ数十年のことですか

ら、日本がもっと技術や投資やIT関連の起業によってフィリピンの発展

のためになるような産業面での協力をしていくべきなんだと感じました」

街角ウォッチ

▼バイクに側車をつけたトライシクル▼1回5ペソの市街地のジプニー

▼サンタロサ付近の軽4ジプニー ▼トライシクルに座る男の子

▼街頭にある屋台の食堂 ▼ご飯とスープで朝食をとる人たち

17

▼コンビニ正面にある物販の屋台店 ▼マニラ湾の海岸。ホームレスが…

▼建物の解体は人力でやっている ▼高速道路の橋脚は細くたった2本

▼マカティ市内の高級戸建住宅街 ▼マカティ市内の高級マンション群

▼フィリピンの国会議事堂 ▼フィリピンの現金輸送車

18

平成26年2月22日

収支報告書 事業名 豊田商工会議所BLC(2月度)海外研修

期 間 平成26年2月18日(火)~20日(木) 2泊3日

研修先 フィリピン共和国(マニラ市、サンタロサ市)

参加数 7名

収 入 支 出

会費@97,800×7人 684,600 旅費(㈱中央トラベル) 684,600

補てん(BLC会計より) 216,561 旅費差額(㈱中央トラベ

ル)@2,000×7人 14,000

燃油加算・空港税(中部

国際空港)@17,100×7人 119,700

空港税(アキノ国際空港) 10,000

手土産代@3,150×4

(㈱松坂屋・坂角ゆかり) 12,600

孤児院慰問用お菓子代

(㈱ウスイ) 23,261

預け荷物重量超過料 26kg

(フィリピン航空) 6,000

2/18夕食時飲物代 10,000

2/19昼食時飲物代 4,000

2/19夕食時飲物代 9,000

2/20昼食・飲物代 5,000

ガイドチップ 3,000

合 計 901,161 合 計 901,161

【義援金】募金総額 76,000円(以下は寄附会員=敬称略)

①矢頭茂 10,000 ②齊藤勝 10,000 ③市川隆治 1,000

④河合徹也 10,000 ⑤河合英二 5,000 ⑥加藤英治 10,000

⑦加茂みきお 10,000 ⑧佐々木希 5,000 ⑨三宅正恭 5,000

⑩奥田和博 5,000 ⑪林茂男 5,000

【衣 類】約300点(以下は寄贈会員=敬称略)

① 梅村俊雄 ②板倉隆春 ③柴田和則 ④深田一弘

⑤松本英朗 ⑥矢頭茂 ⑦加藤英治 ⑧加茂みきお

⑨佐々木希 ⑩三宅正恭 ⑪奥田和博 ⑫林茂男

【寄贈先】①フィリピン赤十字社(レイテ島台風被災者見舞金 56,000円)

②孤児院 Association De Damas De Filipinas(慰問金 20,000円)