20140820_hatayama

14
Open Data X Disaster Mitigation Opendataを利用した津波避難行動計画づくり 京都大学 防災研究所 畑山満則 2014820アーバンデータチャレンジ2014 「解くべき課題をテーマごとに掘り下げよう(防災・観光)テーマ別アイデアソン

Upload: csisi

Post on 29-Jun-2015

93 views

Category:

Education


0 download

DESCRIPTION

20140820 「解くべき課題をテーマごとに掘下げよう(防災・観光)—テーマ別アイデアソン—」

TRANSCRIPT

Page 1: 20140820_hatayama

Open Data X Disaster MitigationOpendataを利用した津波避難行動計画づくり

京都大学防災研究所畑山満則

2014年8月20日

アーバンデータチャレンジ2014「解くべき課題をテーマごとに掘り下げよう(防災・観光)—テーマ別アイデアソン—」

Page 2: 20140820_hatayama

自己紹介畑山 満則 (京都大学防災研究所社会防災研究部門 准教授)略 歴平成6年 大阪大学大学院修士前期課程修了(制御工学)平成6年~平成8年 (株)日立システムテクノロジー日立中央研究所にて次世代型地理情報システムの開発と防災応用に関する研究に従事

平成7年 阪神・淡路大震災神戸市長田区役所においてGISを用いた倒壊家屋解体撤去受付支援活動に参加その後,区の総合防災訓練を通して,災害時に利用する 情報システムの要件に関して研究

平成12年 京都大学防災研究所中核的研究機関研究員平成14年 京都大学防災研究所総合防災研究部門自然・社会環境防災分野助手平成17年 京都大学防災研究所社会防災研究部門防災社会システム分野助教授平成19年 京都大学防災研究所社会防災研究部門防災社会システム分野准教授

時空間地理情報システムの開発→時空間データフォーマットKIWI+の開発,DRM標準フォーマット21の策定,ISO/TC203/WG3への提案GISを用いた災害対応システムの研究→市町村レベルの災害対応システムの開発と社会実装,災害直後から計測技術の開発【災害対応】 阪神・淡路大震災(神戸市長田区),トルコ地震,中越地震(川口町,山古志村,十日町)能登半島地震(穴水町),東日本大震災(那須烏山市,亘理町,南三陸町,気仙沼市)

GISをベースとする災害時の避難シミュレーションシステムの開発→ネットワーク均衡配分を用いた大規模避難計画,エージェント技術を用いた避難シミュレーション地域防災活動への情報システムの導入→各地の地域防災コミュニティでの実践的な活動【防災活動】 呉田地区(神戸市東灘区),真陽地区,長田小学校区(神戸市長田区),

婦中町(現富山市),清須市(愛知県新川流域),滋賀県,虎姫町(現長浜市),高島市,甲賀市(滋賀県),那須烏山市(栃木県),遠軽町(北海道),黒潮町,四万十町(高知県)

Page 3: 20140820_hatayama

避難と交通●Evacuation(緊急避難)「命を守るための行動」としての避難,最も緊迫した場面での行動

●Sheltering(退避避難)→避難所生活「危険をやり過ごすために一時的に退避場所に集まること」

●Refuge(難民避難)→避難生活「もとの住居に長期に戻ることができないため、仮住まいをすること」

大規模災害での避難での時間の余裕

地震<土砂災害<津波≪洪水

時間的余裕がほとんどないため事前の取り決めと訓練が重要

事態の推移を見ながらの対応になるため事中という時間領域が存在する統率のとれた対応がとりにくい

防災計画や避難計画が重要 情報を活用した戦略的な対応へ変化

Page 4: 20140820_hatayama

研究背景

レベル2(最大級だが,低頻度)の津波への対応

減災に重点

どのように避難するかが重要な課題となる津波到達までの時間との闘い

避難行動を決定する3つの要因いつにげるか?,どこに逃げるか?,どのように逃げるか?

Page 5: 20140820_hatayama

3つの要素を個人や世帯レベルでアレンジどのように行動計画を考えればいいのか?

何が知りたいか?

いつ津波が来るのか?

わかっていれば効果的な情報

どこに逃げれば助かるのか?

多くの人が同時に動いた時に起こることは?

行動の最中に起こりうる問題は何か?

津波シミュレーション

津波シミュレーション+標高

避難行動の妨げになることは何か?過去の知見から想定される事象についての知見はあるが,対象地域でも起こるかどうかはわからない

Page 6: 20140820_hatayama

対象地域

対象地域:高知県黒潮町万行地区

入野小学校(山)

緑野(山)

避難タワー

500m

450m600m

あかつき館(避難タワーの機能)南海トラフ巨大地震での津波発生時には,

地震発生から20分で津波が到達

人口:約600人地区の大きさ:650m四方の正方形にすっぽり入る程度

巨大災害センター鈴木先生より提供

Page 7: 20140820_hatayama

Tsunami Evacuation Simulation=  Open Data X Tsunami Simulation X Interview Survey

リスクコミュニケーション支援ツールとしてのシミュレーションシステム

Page 8: 20140820_hatayama

※動画

Simulation based on Interview Results 

Time from EQ

M S

HumanCar

Evacuation Tower

Page 9: 20140820_hatayama

時間がなければ引き返し、避難場所を途中で変更する

9

Page 10: 20140820_hatayama

Simulation adopted some countermeasures 

Time from EQ

M S

HumanCar

Evacuation Tower

Page 11: 20140820_hatayama

11

タワーへ引き返す

避難タワー

Page 12: 20140820_hatayama

時間がなければ引き返す

いつ、何をきっかけに引き返せば良いのか?

12

Page 13: 20140820_hatayama

13

地震発生後からの経過時間を表示する電光掲示板

Page 14: 20140820_hatayama

ICTはこれまでの防災の考え方を一変させる可能性を含んでいる

分野横断的な連携が必要

社会学

機械工学(ロボット)

情報工学

土木工学 建築学

計測工学

地理学

総合防災学

私の連携領域(本来はもっとあるはず)