20021217 ku-librarians勉強会 #39 : 立命館大学図書館における取り組み :...

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立命館大学図書館における取り組み -学生とのかかわりを中心に- 2002.12.17 京都大学図書系職員学習会 立命館大学 石井奈穂子

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立命館大学図書館における取り組み -学生とのかかわりを中心に-

2002.12.17 京都大学図書系職員学習会

立命館大学 石井奈穂子

本日の内容

大学の概要

情報化の視点

統計からみる、総合情報センターの活動

大学の図書館をめぐる状況

学生の学びや成長をどう支えるのか

まとめ

(大学の概要)立命館学園大学の沿革

国際関係学部

文学部

産業社会学部

アジア太平洋学部

経済学部

政策科学部

理工学部

経営学部

法学部

文学研究科

法学研究科

経営学研究科

経済学研究科

国際関係研究科

理工学研究科

政策科学研究科

衣笠社系研究機構

C社系研究機構

総合理工学研究機構

学生数:35,000人 職員数:770人 教員数:1,200人

(学部) (学部) (大学院)

立命館大学 立命館アジア太平洋大学

アジア太平洋マネジメント学部

社会学研究科

国際教育

研究推進機構

応用人間科学研究科

APU

BKC (びわこくさつキャンパス)

衣笠キャンパス

立命館大学

立命館中学・高校

立命館宇治高校

立命館慶祥中学・高校

京都

滋賀

北海道

大分県・別府

(大学の概要)立命館学園の発展 2大学3高校2中学

情報化の視点

大学の長期計画の柱に「情報化」

学園の基盤整備計画

ネットワ-ク文化の創造

– インタ-ネットの発達

– 全学構成員をいかに巻き込むか

情報支援組織の再編整備

基幹情報システムの再編構築

– 図書館システム(RUNNERS)、事務情報システム(RISING)

情報の社会的貢献

ネットワ-ク文化の創造

全学構成員をいかに巻き込むか

ネットワ-クIDの全員配布(約3万人)

グル-プウェアなどエンド・ユ-ザ・コンピュ-テイング機能の充実

職員全員に対して端末の配布

各種手続きの見直し(規制緩和)

情報リテラシ-の向上(情報倫理の徹底)

情報の開示、情報の戦略的活用

Computer illiteracy

Users

PC-Users

Mail/Web /DB Users

Application Users

Digital-

divide

「インターネットにもある時代」から

「インターネットにしかない時代」へ

本学における情報リテラシ-の目標

情報機器を使いこなせる

文字や数字デ-タだけではなく映像や音声などを創造し編集できる

ネットワ-ク上の情報を検索・収集できる

ネットワ-クを介してコミュニケ-ションができる

多様なメデイアを用いて情報発信、アピ-ルができる

学術情報施設開館時間推移

0

1,000

2,000

3,000

4,000(時間)

1996年度 3,244 2,229 0 0 0

1997年度 3,200 2,243 0 0 0

1998年度 3,196 2,356 2,669 2,497 2,365

1999年度 3,252 2,810 3,037 2,497 2,365

2000年度 3,313 2,826 3,072 2,486 2,420

2001年度 3,369 2,844 3,082 2,652 2,598

衣笠図書館 メディアC メディアL 修学館 文献資料室

開館日数 314日 302日 302日 248日 242日

入館者数経年比較

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

(人)

衣笠図書館 993,443 1,084,584 1,068,650 853,491 974,852 1,041,446 1,055,854

メディアセンター 273,637 296,793 313,897 348,246 414,793 427,462 435,573

メディアライブラリー 0 0 0 240,287 348,413 388,156 383,815

人文系文献資料室 0 0 0 19,065 20,022 50,921 50,792

合計 1,267,080 1,381,377 1,382,547 1,461,089 1,758,080 1,907,985 1,926,034

95年 96年 97年 98年 99年 00年 01年

全学受入冊数の推移

80,044

67,647

77,363 76,581 77,396

60,000

70,000

80,000

90,000

1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度

(冊)

経済・経営学部のキャンパス移転

アジア太平洋大学の開学準備

ネットワ-ク利用状況 2001年3月末現在 (割合:%)

2000年度 学部別のRAINBOW利用率

0% 20% 40% 60% 80% 100% 120%

国際関係学部

産業社会学部

経営学部

経済学部

文学部

法学部

政策科学部

理工学部

教員

職員

1994-2001年度 全コンピュータ設置台数推移

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

(台)

合計 933 2,170 2,988 3,265 4,102

衣笠 128 1,365 1,364 1,495 2,033

BKC 805 805 1,624 1,770 2,069

第1期-1994年 第2期-1995年 第3期/第1フェーズ 第3期/第2フェーズ 第4期/第1+2フェー

2000-2001年度 オープンルームのべ利用者数

年間のべ利用者数 108万人

0

50,000

100,000

150,000

200,000(人)

2000年度 117,206 127,412 145,025 131,677 23,677 61,052 117,754 116,709 101,229 79,357 22,909 31,676 1,075,683

2001年度 92,079 112,196 121,583 115,906 20,064 54,404 144,360 146,294 116,432 98,272 28,647 35,927 1,086,164

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 計

自宅からの接続用回線の状況

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

3,000,000(件)

年間アクセス数 2,186,125 2,593,176 1,847,011

1日平均 5,989 7,104 5,060

1999年度 2000年度 2001年度

2001年度減少 学生のブロードバンド化が進む

学部別データベースログイン回数

【学部別】データベースログイン総回数

7,807 9,740

11,674

6,292

10,477

5,352

19,654

5,1164,624

0

5,000

10,000

15,000

20,000

(件数)朝日DNA

日経テレコン

OCLC

Dialog Select

Elsevier Science

合計 7,807 9,740 11,674 6,292 10,477 4,624 5,352 19,654 5,116

朝日DNA 6,076 7,480 6,937 4,486 5,295 2,193 3,742 2,272 3,052

日経テレコン 1,330 2,069 4,096 1,242 1,221 521 1,445 850 872

OCLC 160 47 69 185 248 497 147 447 89

Dialog Select 214 8 542 356 3,686 1,340 13 13,709 912

Elsevier Science 27 136 30 23 27 73 5 2,376 191

法 経済 経営 産社 国際 文 政策 理工 APU

データベース利用状況

Proquest/OCLC FirstSearch利用状況

10,331

28,866

43,324

36 37

171

05,000

10,00015,00020,00025,00030,00035,00040,00045,00050,000

1999

年度

2000

年度

2001

年度

(件数)

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

(回数)

Proquest/OCLCサーチ件数

Proquest/OCLCガイダンス受講

者数

大学図書館の状況☆

教育システムの多様化、研究の高度化への機敏な対応の必要性

資料費の高騰

学術情報のディジタル化

大学情報システムの一機能としての図書館システム

開館時間・日数の増加傾向

大学図書館の状況☆☆

管理経費の増大への対応

図書予算の停滞あるいは減少への対応

アウトソーシングの増大

図書館コンソーシアムや大学コンソーシアムの設立

⇒課題の広がり、深さ、変化の速さに迅速に対応できる組織のあり方

インターネットを含めた総合的な学術・情報システムの構築(IT化)や種々のデジタル情報の構築推進

電子図書館機能の充実と学術情報サービスの高度化 (顧客重視のサービス強化!)

トータルなネットワークの構築、ハードウェア・ソフトウェア資源の最適な整備と資源・ノウハウの共有促進

データの一元管理と学園発展のための情報の戦略的活用促進

人材・資源・資金の有効活用

機構改革の必要性

組織の統合再編(1993年)

旧 組 織 新 組 織

計算機センタ-

企画調整部事務システム課

総合情報センタ-

事務システム課

教育研究システム課

図書館情報システム課

教学部教務課視聴覚室

組織の統合再編(1998年)

旧 組 織 新 組 織

総合情報センタ-

図書館

総合情報センタ-

メデイアセンタ-

共同研究事務室

衣笠キャンパス

BKC

教育研究システム課

事務システム課

情報管理課

衣笠情報サ-ビス課

BKC情報サ-ビス課

教育研究システム課分室

事務システム課分室

BKC KIC

メデイアライブラリ-

総合情報センター組織図 2001.4~

総合情報センター長

次長

衣笠メディアサービス課

BKCメディアサービス課

情報システム課

情報システム課分室(BKC)

副センター長

・学術情報担当

・情報システム担当

教育IT化推進委員会

教育IT化支援室 (総合情報センター、教学部)

全学共通資料 選定委員会

新組識での会議体

総合情報センタ-

運営委員会

学術情報

運営委員会

教育研究

システム

運営委員会

事務IT化 推進委員会

キャンパス

情報利用

委員会

総合情報センタ-体制の推移

0

50

100

150

200

250 専任職員

契約職員

業務委託

アルバイト

専任職員 46 62 60 52 51 51

契約職員 35 54 46 43 29 34

業務委託 30 65 87 86 103 117

アルバイト 126 163 168 181 143 202

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

学術情報部門の体制

学術情報部門人員の推移

0

50

100

150

200

250

300

(人)

専任職員 33 26 26 32 33 33 30 30

契約職員 27 26 27 39 31 31 16 16

アルバイト(定時) 25 14 17 19 14 14 14 14

アルバイト(パート) 32 13 9 11 10 7 5 5

学生スタッフ 0 0 0 0 0 0 101 66

業務委託 19 19 19 49 66 69 87 95

合計 136 98 98 150 154 154 253 226

1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度

図書館の体制

(1)専任職員 専任職員でなければならない業務

(2)契約職員

(3)業務委託

*情報サービス(レファレンス、貸出、ILL)

*図書管理(整理、装備、受入)

*雑誌管理(チェックイン、目録、製本)

(4)学生ライブラリースタッフ

☆学生の学びと成長を促進する仕組みづくり

大学図書館改革の視点

学習する文化の創造

学生の視点での業務の見直し

学部の教育システムとの連携強化

研究の高度化支援

IT化の促進

コスト感覚

大学の中心機関へ

学生ライブラリースタッフの育成・活用について

本学におけるとりくみ

☆情報システム部門におけるRAINBOW-STAFF

☆各学部のオリター(エンター)制度

☆キャリアセンター(就職部)でのPlacement leaderやJunior Adviser

学生相互の成長に寄与する教学的仕組みの構築

学術情報部門においても、学生スタッフを導入し育成することにより、学生の「学びの実感」を提供することの必要性

学生ライブラリースタッフの育成・活用について

学生スタッフ導入にあたっての基本視点

☆正課と図書館との連携を強化すること!

☆単なる業務補助とならないよう教育的配慮をもって十分に留意すること

☆自立的・主体的活動にまで学生スタッフ業務の質を高めながら学術情報サービスの利用促進に寄与すること

学生ライブラリースタッフの活用について

第1期ライブラリースタッフ

☆募集時期と募集方法

2001年11月1日から募集開始。

学内および館内での掲示。ホームページへの掲出。Emailの全学配信。手渡し配布

☆選考方法

志望理由書および面接

☆応募人数/面接人数/採用人数

112名/109名/46名

学生ライブラリースタッフの活用について

集合面接を受けた講評

☆現在すでに取り組んでいる図書館活動について、あまりよく知ら ない学生が多い

☆図書資料そのものに興味のある学生と、さまざまな媒体資料に 興味のある学生の二分化傾向

選考基準

☆目的意識があるかどうか図書館でこんなことをしたい!という 具体的なイメージを持っているか?

☆集団的に業務を遂行できそうか?

☆自分自身の「学びと成長」をほかのユーザと共有したいという意 識があるか?

学生ライブラリースタッフの担っている業務

ベース(基盤となる)業務

1.閲覧データの収集

2.配架作業

3.資料のデジタル化

4.資料の除籍作業

学生ライブラリースタッフの担っている業務

プロジェクト業務

1.館内サインの見直しプロジェクト

2.ガイダンスプロジェクト

3.ホームページリニューアルプロジェクト

その他

☆修学旅行生の案内

☆資料検索セミナーの講師や講師補助

学生の成長を促す図書館活動

教学部門(学部事務室や教務課)との連携の必要性

「ユーザ」としての意識だけではなく、図書館活動に自ら参加しているという意識改革

図書館職員の「学びの場」であることとの両立

Thank you!

石井奈穂子(イシイナホコ)

Email:[email protected]