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16
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And ached for

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and Love her n

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And ever watchful w

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The last ,

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Oh内向。

SLEh叫むたお町内

いロ・臼

18-臼

100〉

キ1

ツの眼前に現われては消えた三つの人影は、

恋と野心と詩の化身だったのである。

そしてキl

ツは、日ロ仏

OH88に対

する賞讃を、この三者の地棄と結び付けているのである。

ては、

この

。hNmw

に先立って、

既に、

この一己渚の地棄と、これに密接な関連を持つ

のん

弟夫妻に宛てた日記風の手紙の三月十九日の項において、

同ロハ山

o-σロのゆ

につい

次のような形で述べられ

j

』、-P

0

41‘ThvJJ

「詩も野心も恋も、

私の側を通り過ぎる時、油断のない顔付、与を見せませんでした。

それらはギリシャの裂に

描かれた三つの人影のように思えますげ一

そして、キ1

ツはこの時、

「喜びも誘惑の素振りを見せず、苦しみも堪え難い

しかめっ面を見せない」

「比類のない幸福」

同ロ仏。

-050の状態にあったと述べている。

この状態で、やがてヰl

ツの

内部に起ることがらは、

この三者の描棄と、キ!ツの賞讃する幸福な

同ロハ凶

o-ゆロの巾

との意味を知る上に極めて重要なものな

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J

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11

:!I:

のである。

キl

ツが、

この幸福な状態について語っ

ている時、文人ヘズラムから、父親の死が差し迫ったことを知らせる手紙が屈

けられ、

キl

ツを無私についての思いに導いてゆく。

「ヘズラムの不幸化対する私の感じ方から、私が無私の如何につ

つましい標準からもどんなに遠いかが分りますげ一

しかし、無私は、人間社会においては偉大な徳であるけれども、自然

界には見出すことが出来ない。自然界では、無私などと云うものは、歯と爪による経済を破壊してしまうだろう。

は朝食の駒鳥を、駒鳥はうち虫を失うことになるでしょう。ライオンは燕と同じように飢え死ぬに違いないのですは

一「

鷹と

ころで、

この自然界の歯と爪の経済は、

QU

レイノルズ宛の書簡詩から明らかである。餌に襲いかかる鮫や鷹は、おとなしい駒鳥も同じように戦闘的であること

一年以前のキ

l

ツの自には、

「、氷遠の恐るべき破壊」と映っていたことが、

J

H を、更に人生の現実は残酷なものであることを、

キーツに教えたのであった。この「恐るべき破壊」が自に焼き付いて、

キーツは「幸福から迄かに遠のいてしまった」と云っていたのである。彼が遠ざけられた幸福は、

この恐ろしいグィジョ

ンに襲われることのない人々の見る楽しい夢の世界にあった。

キi

ツは、彼の幸福が託されている夢の世界の実例を、

の書簡詩において示しており、その一つは黄金時代の祭礼であり、今一つは、

基づいた中世世界である。

我々は、

これらに癌接な関連を持つ自然主一人の世界を、

A古

う。それは要するにミミミ

ョ。ミおお九三丸、

sなのである。

クロ

ードの

同刊誌一npbミミ

(US之内と題する絵に

ここに付け加えることを許されるだろ

即ち、当時のキ

Iツにとって、幸福はこの「王国」に投入

して、外部の現実の世界を見ないことからもたらされるものであったのである。しかし一度、彼がこの「王国」から悲劇

的な現実の世界へ向うと、彼の想像力は「一種の暗黒の煉獄」に道を失ない、

彼は幸福から遠ざけられてしまうのであっ

た。

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同ロゲ印刷》匂片岡戸ゆωωw件。

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河内h之さ-ch.町内。喝、お

おお札。白色、おお河内仏ゅの件。仏

七三

ハムハ八O〉

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同町bNミ品。、町村向。喝、おおお札。Nh問、

河ゆいゅの件。仏

七四

(六八一〉

dv'」AV

、、

ふJ

,刀

一年を経た今、

キ1

ツはこの幸福な「王国」の境界を越えて、逆に「永遠の恐るべき破壊」を人生のあるがままの

それをじっと直視することに堪え得る境地に到達していたのである。従って、今キ1ツが体験してい

る幸福な宮仏o-88の状態は、この境地から生れたものなのである。それは、幸福と呼ぶには奇妙な状態である。我々はそ

姿として受け入れ、

れを諦観と呼んでもよいかも知れない。少なくとも、

が逃げ込んだ「王国」での幸福とは全く別物であることは明らかであろう。

て彼が幸福そのものと感じた

勺王国」が色視せてしまったことに気付いたのである。彼は、既に、

ことが出来るところまで来ていた。

一年以前に、悲劇的な人生の現実を直視することに堪えず、キ1ツ

キIツは、かっ

このような境地へ這入って、

この「王国」を捨てる

従って、今、

キi

ツが挽棄しようとする詩は、

り、野心はそう云った詩人としての野心であり、恋も、この「王国」での純粋に美しく甘美な恋を指していると云えるの

司、q

h

E

N

N

Q

夜、NNOes凡なごにおいては、人生最大の苦悩である死さえ、

このような「王国」を歌った詩であ

である。

そして、この手紙に添えられたソネット

このような詩、名声、恋よりは望ましいものとして受け入れたのであった。

当芝念仏ごmcmtHWロod〈をω∞3md-SF

宮司

PRM可件。芹

ωE502ZUωσωω

同)吋

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EmF58仏・

(司、qh忠弘NNQNhhpN0・さ写ごいロ・。|広〉

しかし、

この日記風の手紙は、

oh叫向

3ishoNSRよりも時期的には早いものであるけれども、精神的にはより高い境位

を示している。手紙では、

これまで彼が求め続けて来た種類の詩や名声や

キl

ツは、人生の悲劇的な現実を受け入れて、

恋に、全く関心を示していないと云うことが出来る。しかし、

。忌ではそうではない。

キーッは、それらが三度目に消え

て行こうとする時、

それらを追って行こうと身を焦がし、翼を求めて身悶えるのである。彼は、結局、

それらに決して二

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愛情。九九、bsmo〕

mwng仏

七五

(六八二〉

度と戻って来るなと命じてはいるけれども、我々は

この。忌

の背後に、現実の直視から生れた奇妙な諦念にありながら、

なお幸福なミhNN

ミミョ。ミa

s

h

向。九九、む誌に心惹かれているキ1ツの姿を見ることが出来るのである。

これが、

キ!ツの「

一八一九年の気分」であったのである。

ところで、

キーツの

「一八一九年の気分」は、

この

。§

の直前に制作された

O忌芯お足ぬと

shねなを生み出した気分

幸福な誌ときも¥出。ミb

s

h

N

C

N

弘、QS

への望郷の念

に全く等しいものなのである。

このミぬと§hbN向。た

の多くの部分は、

から生れたものであると云うことが出来よう。しかし、

この望郷の念はあくまでも、云わば、遠い故郷に対するものであ

る。彼が既に到達していた現実直視の態度は、そこに明らさまに歌われていないことによって、逆に、その存在を主張す

ると云う形で実在していることを疑うことは出来ないのである。

* *

*

この。忌は、

一種の麻酔状態に陥った詩人の描写でもって始まる。

宮司

yomユ仰の

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同福山ロω

宮可

850w850cmyo剛志sznw-g仏今gww

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F2F0・dqmw円門戸ωymw仏ωロロW

そして、このような麻酔状態にある理由として、キ1ツは、喉も朗らかに夏を歌うナイチンゲールの幸福を羨むからでは

その幸福に参加して自分も過ぎたる幸福を味わっているからであると云う。即ち、

幸福を我が物としている自分自身を、一種の麻酔状態に陥っていると説明しているのであるoこのことは重要な意味を持つ

なくて、

キl

ツは、

ナイチング1

ルの

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でいたのである。だから、

キi

ツは、ナイチンゲールの幸福に没入しているためには、麻酔状態にいなければならず、叉

スタンザ

キ!ツは第二聯において、酒によって叉別種の陶酔を求めることにな

~~hwh之さも¥NVNG喝、bbs札。Nh

問、hNSmaゅの件ゆ仏

七六

(六八一二〉

もし彼がこのような麻酔状態に這入って行くのでなければ、

は、全く別のものに変化してしまった筈だからである。このことは

O忌

Sミミgnpo々を思い起せば直ちに明らかになる

ている。

即ち、

ナイチング

1

ルの歌声が彼にもたらす効果

だろう。そこでも同じ麻酔状態が扱われている。しかし、キ1ツは、このような麻酔状態は「魂の醒め切った札口関」を溺

れさせて、彼の歌おうとする深い憂愁を体験することを妨げるものであるとして、斥けたのであった。彼の求める憂愁は

「魂の醒め切った苦闘」を持ち続ける者のみが、美や歓喜の真只中に見出すものなのである。

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ハOh叫向。芯〉

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口・自iM∞〉

ここで、キ1ツは詩人としての自己の発展を語っていると云うことが出来る。彼が、もし「魂の醒め切った苦悶」を溺れ

この憂愁に到達することはなかったであろう。

麻酔状態にいたならば、

彼は歓喜の葡萄を噛み砕き、

彼は永遠

させて、

歌声を聞い

ている

キ1ツが、

に知覚されることはなかった筈なのである。

に義人と歓喜の「王国」の住人として過すこと脳出来た筈である。歓喜の葡萄を砕くイメージは、彼にとって、人生を全体

戸。

として体験することを表わすものなのである「そして、そこから彼の憂愁は生れたのである。従って、ナイチン

ゲール

一種の麻酔状態に

いるのでなければ、その歌声の美や歓喜は、純粋に、損われないままで彼

「魂の醒め切った苦悶」が蘇れば、幸福は直ちに憂愁に変化する危険を卒ん

それを継続される必要があったのである。そこで、

るのである。

Nwbnnpshさえ念旬、ミ与

のもたらす

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gsomqミ送文訟も叉、キーッにとって、憂愁を

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追い払う効力を持つものであったことは明らかである。例え、は、

同ミ一一ミSS第四巻におい

て、

インドの少女は次のように

歌っている。

吋yog円ロゆえ可ロヨ℃

2ω同

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そして、彼女も忽ち悲しみを忘れて、

スタンザ

第一聯で、

このバッカスの一隊に加わったのであった。

キi

ツは、麻酔状態において、

ナイチンゲールの幸福に十分自分も参加していると云っていた。

それなら、

ナイチンゲールの幸福そのものと完全に等しかった

何も彼は酒の酔を求める必要はなかったのではないか。彼の幸福が、

ならば、何も酒まで求めてこの幸福の徹底化を計る必要などなかったのではないか。我々は酒を求めるキ

1ツの心持に、

既に「魂の醒め切った苦悶」が蘇り、

スタンザ

一聯に、麻酔した幸福感と同時に、苦痛に満ちた感情があったのはこのためである。

歓喜の葡萄が噛み砕かれて、

憂愁が忍び込んでいることを知るのである。

既に第

ロ向》可宮山

2hN町、

Nm旬、白ロ仏山門町04認可ロロヨ

σロσωωhvbSω冨可

ωゆロωσ・:

ナイチンゲールの幸福は、

自然主一人の世界にあってバ悲劇的な現実を全く知らずに、主一人と歓喜の歌を喉も朗らかに歌うこと

この幸福が結局は彼自身の本質に反するもの

であることを知らね

であった。

そして、

キ!ツはこの幸福に浸れば浸る程、

ばならなかったのである。

スタンザ

第三聯において、

かくして、

キーツはナイチンゲールが置かれている自然美の世界に対して、自分自身の置かれている

内ね

NSON-NVNO可おおお札

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弘、nsmahwaσ仏

七七

〈六八四〉

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この夢は、

~~ぬおしなso¥同吋NO喝、お

おお札。九九、bsmmw〕白のけゆ《凶

七i¥

ハ六八五〉

苦悩に満ちた現実の世界を描くのである。

当時、

キl

ツの実生活は、

云わば四方八方から脅かされていたと云える。弟ト

ムは死に、

にも行き詰まって、

こうしたことを背策として、

ジョージはアメリカへの危険な移民を余儀なくされていた。トムの命を奪った結核が彼自身をも製い、経済的

お互に愛情を確め合うことの出来たブァニ

1

・プロ

1

ンとの結婚も、到底実現の可能性がなかった。

スタノザ

この悲痛な第三聯は書かれたのであり、

キ1

ツが逃れ去ってしまいたいと云う悲劇的現実を

明らかにすると共に、

である。

しかし、

ナイチンクールの幸福を完全に我が身に実現したいと云う願いを新たにする契機ともなっているの

スタノザ

今度は、キ!ツは酒によって、第一聯の麻酔状態を徹底化することによってではなく、

「自に見えぬ詩

の翼」

によって、ナイチンゲールと一体になろうとするのである。

〉者印可一

ω巧印可一

一時O吋回当日片寄付058w

ZO仲の}M2・F08ισ可∞印のハvycωmwロハ目立ω匂山門仏♂

切口付

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当UmωO附句

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仏ロロ

σ円色ロ匂ゆ円一切戸ゆM内

ommwロ仏

吋ゆ片山吋《凶ω

そして、この

「詩の翼」

は直ちにキl

ツをナイチンゲールの世界へ運んでくれるのである。

〉}円。印門同山、三件F5

8一昨ゆロ仏RUSσEmyけ・

〉ロ《同町釦同)守

500ロgロ・宮00ロルωOロF258ロク

ハリ目ロωCW一円ぷ印円Oロロ仏

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切口同町ゆ円AW4UFO円AWUロo-Fmyy

ωω〈ゆ者甘え吟ogyg〈mwH二ωdissoσ50Ngzod司ロ

、H,F円。ロmy〈ゆえロ吋O己ω包OOBω印同丘三ロハロロmggad弓ミω・

スタンザ

これに続く第五聯において、

ハり

いると云うことが出来るだろう。

スタノザ

この第四聯と、

キーツは、E・プランテンの一一一一口莱を借りれば、彼の「夏の夜の夢」を見て

一式わば、

キーツの詩の故郷であるミ叉ミミ

目。ミ

S札。九九、

sなのであって、

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三回、

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しかも、

ヴ4

M・R・リドレ

iが証明したようにun

この「王国」の最も完壁な描写なのである。

七九

ハ六八六〉

「詩の自に見えぬ翼」が

ミミミ悼む¥匂JNOミむき州。九九、む芯

へ導くと云う思考形式は、我々に「想像力の翼」が天上の夢を見

そして、この手紙との対比によっ

て、

第島駅伊後

させると云うことを述べた手紙を思い起させるに十分なものであろう。

スタンザ

半及び第五聯がキ!ツにとって持っていたと恩われる意義を、更に広く云って

ミミミ向

。¥N勺向。ミおお札。九九、む誌

、がキi

ツにと

って持っていた意義を理解し得るのである。

ことが出来るでしょう。

「想像力が美として捉えるもの.は真理に違いありません。それが以前に存在しようがしまいが。

:::想像力はアダムの夢に擬える

アダムは目を覚まし、それが真理であることに気付きました。私はこれ迄に一度も、如何にすれば論理的推

論によって、或る事柄が真理と認識し得るのかを感得し得たことがありません。だから一そうこの問題の展開に熱心になるわけです。

..

-:それはともかく、私には思想の生活より、直観の生活こそ望ましい。それは「青春の形式における幻想」、来るべき現実の影である。

この考えが私に更に次のことを確信させるのです。即ち、我々がこの世で幸福と呼ぶものが、もっと精妙な調子で繰り返されること

によって、我々は先の世で楽しむことになるだろうと云うことです。

:::大きな問題を小さなものに喰えてみましょう。甘美な場所で、

甘美な声で昔聞いたメロ

ディが、だしぬけに聞えて来ると共に、

そのメロディが最初に君の魂にふれた時の最初の

名ゅの己主芯ロ

とω日I

BMωgをもう一度味わった経験はありませんか。そして、その歌手の顔が、この世のものとも恩われぬ程美しく思い出されたことを憶え

てはいまぜんか。しかも、それと気付かぬ一瞬の高揚でもって。その時こそ、君は羽小川俊かか設に跨って天高く飛んでいるわけで、君の心

に浮んだ美しい顔は、昔の歌手の顔ではなくて、その原型は先の世にあるものに違いないのであ

って、天国でお目にかかる顔なのだよパ一

(Nrミ川町、

ωH・傍点は筆者〉

ここでキ

1ツは、想像力の翼に乗ってす見か美しい顔は、天上では野bFわ貯か顔なのであり、従って「来るべき現実の影」

であると云っているのである。

この世において、

想像力の活動によって義人として捉えられたものは、

天上での真理であ

~~S

N

S

O

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h,NO唱、

hNQW悼え

もNh問、おお初&ゅの件ゆ(日

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さて、

「詩の自に見えぬ翼」がキl

ツを運んだ世界は、

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(六八七〉

~~mbN3悼む¥吋NGW、hNbsnNGN丸、おお由州立mwng仏

り、現実である。即ち、超越的現実公558Egg-円

855であると云う訳である。キ1

ツ・の云う美と真との等式は、天

上においては完全に成立しているのであるが、この世においては想像力が捉える天上の夢と云う場において成立している

のである。この天上の真実を明かすものは、甘美な場所で、甘美な声で歌った歌手のように、感覚的な事物であった。感

覚的な事物は、この真実を明かすことによって意義を与えられ、それ自身がこの真実の実例と化してしまうのであった。

今ナイチンゲールがキi

ツに明かしたミミさミョ。ミ

S九ミ弘、おおは、この天上の夢の世界なのである。

想像力によって、超越的現実に到達し得ると云う考えは、極めて楽天的な思想と考えられるけれども、それは、

キ1

にとっては、純粋に体験的な事実であったのである。しかも、この体験は、

一人キ1

ツにのみ限られるものではなく、

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・ブレイクを始め、W-ワ1ズワ

l

ス、

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コールリッジ、P・B-シエリ!等、同時代の詩人達が等しく体験したこ

「想像力が芸人として捉えるものは真理に違いない」と云う確信、即ち精

神が真実を創造し得ると云う広

g昨日

ωヨが、彼等の詩作を支えていた哲学なのである。例えば、キ1

ツに深い影響を与え

た7

1ズヲ

1

スは、人間精神が「宇宙と結び付き」、厳密に外的事物に依存して活動する時に、人間精神と宇宙、外的事

物が「力を合わせて達成するであろう創造物」は、事際上、叉経験上、この目で見たもの、真に実現されたものと云う感

。。

じを生み出すものであると考えてい弘英国浪漫復興期の詩人達は、このような現実への洞察を伴う人間精神の活動、一京

わゆふ陀駅U衣川町野駅北b信じていたのであり、彼等を馳り立てて詩人としたものは、この想像力によって現実を捉えた

とがらであったと云うことが出来るのである。

いと云う力強い願であり、彼等の詩の力はこの現実を捉え得たと感じた時の歓喜なのである。

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〈街、NNShむなにおいて

ロマンティック

・イマジネ

ーション

キ1

ツ。浪漫主義的想像力が捉

えた芸人なる真の世界であった。この時、キ1

ツは「一瞬の高揚でもって」

「想像力の翼に跨り天高く飛んでいる」のであ

り、来世の現実を、想像力の捉えた夢と云う形で、今体験していると云うことが出来るのである。そしてナイチンゲール

は、このようれたあ自社船艇か院かげり詩人の象徴となり、その歌声は

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としてキl

ツの耳に響いているものと思われるのである。

人生の悲劇的現実を逃れて、

想像力によって、今や完全にナイチンゲ

ールの世界に這‘入ったキiツは、そこで死を願っ

ている自分に気付くのであった。

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今体験している夢は来世において現実となると考えていたのだから、彼は死んで天国に這入り、夢の現実を、氷

遠に確保しようとするのであろう。これが、キiツの死の意味の一つの層をなしていることは間違いないであろう。

。色町の第四聯、第五聯と、

キーッは、

ペテットは、

E

・C

30芯第二巻のアドi

ニスの挿話との類似を指摘する一ことか

スタンザ

ω

スタJ

既に第五聯にキl

ツの死への憧れを認めている。即ち、第四聯の終りの三行に用いられたイメ

ージは、

ら出発して、

アド1

ニスの挿話に先立って用いられたイメージの繰り返しに過ぎないし、叉この行りの後に、花に包まれ、欝郁たる香

りの中で死の眠りについているアド1

ニスの描写が続くように、やわらかな香りに満ちた暗の中で美しい花々を空想して

いる詩人の描写が続くのである。キi

ツはここで、人生の不幸から逃れたいと云う願いに馳り立てられて、

かつて、アド

1

ニスの身の上に空想した、グィ

lナスによって「夢に満たされ、長い眠りにまで恢復された叫死と云う運命を、我が身

勾SNS。¥~η向。晴、ぬおお札。

Nh刷、おお問。〕ゅの件。仏

(六八八〉

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内ぬ

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bs問。〕ゅの件ゆ仏

八二

(六八九)

スタンザ

の上に空想して

いると云うのである。そして第六聯は、この死への憧れを明確に表現したに過、3ないと云F

つのである。

ペテッ

トの云うように、ここで自らをアドi

ニスに擬しているとすれば、彼の求める死は、

アド

!ニスの死と同

じく、夢に満ちた長い眠りであったろう。

そして、

その夢の連続は、

却って、

現実として意識されることになっただろ

ぅ。即ち、キl

ツの死は、現実の世界での死であると同時に、夢の連続としての天上における生と云うことが出来るので

スタンザ

あるo

しかし、ここに矛盾なしとしない。キ

1

ツが、第三聯の悲劇的現実の苦悩を逃れて、美なる長の世界に這入り、そ

の世界の現実を確保するために死を願ったとすれば、彼は結局、彼が逃れ出ょうとした現実の苦悩そのものへ戻ってしま

ったのではないか。当時キ!ツはト想像し得る限り理想的な社会が実現されたとしても、死と一広う苦悩はどうすることも

出来ないものであると云っていた咋従って、キi

ツが求めている死に、夢の現実を永続させるものと云句意味があるとし

ても、それは、現実には彼が逃れようとした苦悩の最大のものなのである。キ1

ツはこの奇妙な矛盾に気付き、死の現実

スタンザ

における意味を意識しだいたに違いない。この聯を結ぶ、ナイチンゲールが歌い続けるうちに、キIツの耳は空しいもの

となり、彼は

ω。仏

と化して、母山岳山ω釦

ωO心の匂が示すように、全く鳥の歌声を聞かなくなると云ろ死の表現は、

この意

識が生み出したと考えられるのである。

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そして、

キiツは更に、

我々が既に

司、qhENNQNβhpNO'S札

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みたように、現実の苦悩の最大のものである死をも自

スタンザ

分は受け入れることが出来るのだと考えたかも知れない。このソネッ

トと、この聯との密接な繋りは多くの評家によ

って

指摘されているのである。

さて、

現実の死を媒介として、

我々はキl

ツの求める死の、今

一つの、より深い層における意味に到達する。それはナ

イチング

l

ルの歌う夢の世界で死んで、

死を最大の悲劇として合む、悲劇的現実に生き返ると云う意味である。この

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Mute thou remainest

mute! yet

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A wondrous lesson

in thy silent

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Knowledge enormous makes a

God of

me ...

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im,

and m

ade flush

All the i

mmortal fairness

of his limbs;

Most like

the struggle at

the gate of

death;

Or liker

still to

one w

ho should take leave

Of pale i

mmortal death,

and with a

pang

As hot as

death's is

chill, with fierce

convulse

Die into

life

Realm of Flora

and old P

an Rejected

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ミ弘、おお同企ゅのけゆ仏

i¥. 四

ハムハ九一

ここにキi

ツは、詩人が、

人間の真実な苦悩がその足跡を刻みつけて行ったとも云うべきネモジニ

!の顔から

「巨大な知

識」を読み取って、

現実の直視に壊える偉大な詩人として誕生する次第を象徴しているのであるo

そして、この誕生の苦

しみが「青白い不滅の死に別れを告げて」

「生へと死すべき者」の苦しみとして描かれていることは誠一に興味深いと云わ

ねばならない。今、

の意味の層があったのである。

への死」は夢の世界で死んで現実に生き返ることであろう。

キ!ツの「死」には、突入生から夢の世界への逃避と、夢からの覚醒、即ち突入生への復帰と云う二つ

スタノザ

第一聯以来指摘して来た、この

onNm

の現実の方向への動きを考え、叉冒頭に述べ

osとの関連において、

この「青白い不滅の死」は夢の現実性を確保するための死であろうし、「生

以上のように、

実際、

たキIツの

「一八一九年の気分」を思い合わせると、

より深い層において第二の意味を認めないわけにはいかないのである。

この

OSにおいてキiツが憧れた釈にも、

第一の意味と同時に、

相矛盾した二つの方向への亦の問に分裂したキi

ツは、現実については「全く知るところのない」ナイチンゲールの運

命についての思いに誘われて行く。

同JVO口

ωω門口O門

σ0円ロ沙門仏ゆえY片岡ロ503色∞円吋(同一

ナイチンゲ

ールは永遠に夢を現実として暮しているのであってみれば、キi

ツのように、第一の意味における死を求める

させた。そして、

必要はなかった。叉、

それは完全にこの夢の世界の住人であるが故に、第二の意味における死には全く思い及ばないので

ある。このナイチンゲールの歌声は、最初キlツに、全く現実を忘れて、自分もこの鳥のようになりたいと云う願いを起

「詩の自に見えぬ翼」によって這入った世界を歌った第子駅げいおいて、

キ!ツは、この鳥が誌とさミ

目。ミhN

3

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刊。九九、おお

において、氷遠に夢見る詩人の象徴であることを我々に感じさせたのであった。

しかし、

キi

ツはこの

「王国」におい

て、

自分が完全にはその住人になれぬことを意識していた。このような我が身に比べて、キ1

ツは今度は

やや知的な断定によって、ナイチンゲ

ールの本質を再び説明したのである。この聯を閉じる有名な箇所において、

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がナイチングi

ルの歌声が魅了する片山σミ

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と形容していることは、キi

ツが心の奥では現実を意識してお

この意識が夢の

「王国」をどのように感じているかを示すものとして裁に興味深い。

同,

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(VYRS.仏自白牲のの印

ω巾58Fomgzmoロ50州。ωB

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ωωゆ凶タ宮内白・

2.可戸山ロハ同

ω¥むとむ噛、3

この言葉は

内03即応P色。

ωoggと云う意味であることは明らかであろう。

いる種類の詩を完全に是認しているならば、

そして、キl

ツがナイチングi

ルの歌声の属して

しかし、想像力を、こ

このような形容調を用いることはなかったであろう。

のと映ったのである。

この世界は文字通り「打ち棄てられた」も

「打ち棄てられた」国に迷い込んだ我が身に気付いて樗然とするのである。

のような夢の世界にではなく現実に集中すべきことを悟っているキ

1ツには、

そして、

l

ツは

明。ユミロ一件

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ωωyoups-仏件。仏OW(同

22iロmゅは・

この最初の二行に含まれた

「生への死」の意味については既に述べた通りである。

キーツは現実の生へ復帰して、ナイチ

ング

l

ルの属する世界が如何に満足すべき至福をもたらすものであるとしても、結局は彼を欺く夢であることを知らねば

ならなかったのである。

そして今度は、

ナイチンゲールが谷深く葬られ

(σロユ包号名)てしまうのである。

* *

* •

キiツの一八一九年の気分は、

OS芯

bbqぬとさ内ねなにおいては、

二つの方向への死と云う形をとったのである。第一

ハ六九二〉

~~S一~選。」町、勺目。晴、bhsn同。九九、hN

同時間ゆ〕ゅのけゆ(同

八五

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問aon門ゆ乱

八六

(六九三〉

培、

SNSO¥~vNOミむさぬ。九九、おお

浪漫主義的想像力の活動によって、

現実の世界においても捉えることが

への死、

即ち、

しかも現実を超越している、

義人なる超越的現実を追求する方向である。

この方向において、

悲劇的な美として、

この

。§はよく彼の

時代の経験を代表しているのである。

るに到っていたキ!ツには、

った。

人生の苦悩に満ちた現実をも直視し、

このような超越的現実と、

しかし、

それを受け入れ

現実との聞に障壁を設けようとする傾向に強く反対するものがあ

そして、

「生への死」と云う底流として、

この

「生への死」が表面

これが

。たの底を流れているのである。

この

に現われて終るところに、

ーツの詩心の発展においてこの

onなが担う意義があるのである。

しかし、

現実の悲劇の只

中から生み出される詩を、

(1~ (11)側 (9)(8) (7) (6) (5)性)(3) (2) (1)註

我々は

3ミミ

syss序詩まで待たねばならないのである。

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lマンの整理番号による。以下問し。〉

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