木の花ファミリー通信 vol.55 2012年3月号

しいたけ丼 【作り方】 1. しいたけは 1 枚を半分に切る。 2. ビニール袋にしいたけと片栗粉を入れて振り、 しいたけに片栗粉をまぶす。 3. 2. を揚げ、温めたたれに入れる。 4. 丼にご飯を盛り、しいたけとたれをかけて、青 菜やねぎを散らして出来上がり。 しいたけを使った人気メニューです。 ぜひ、お試しください!(はるちゃん) 【材料・4 人分】 しいたけ 大 20 枚、片栗粉 大さじ 6、揚げ油 <たれ> 水 600 cc、しょうゆ 大さじ 6、砂糖 少量 2 3 55 © 2 94 79 使[4]木の花ファミリー通信 Vol.55 2012 年 3 月号 今月の木の花菜食レシピ 便3 便18 10 あきちゃん(後列中央)と収穫隊の仲間たち

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木の花ファミリー通信 Vol.55 2012年3月号

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Page 1: 木の花ファミリー通信 Vol.55 2012年3月号

しいたけ丼

【作り方】1. しいたけは1枚を半分に切る。2. ビニール袋にしいたけと片栗粉を入れて振り、しいたけに片栗粉をまぶす。

3. 2.を揚げ、温めたたれに入れる。4. 丼にご飯を盛り、しいたけとたれをかけて、青菜やねぎを散らして出来上がり。

しいたけを使った人気メニューです。ぜひ、お試しください!(はるちゃん)

【材料・4人分】しいたけ大20枚、片栗粉大さじ6、揚げ油<たれ>水600cc、しょうゆ大さじ6、砂糖少量

木の花ファミリー通信

2012年3月号・第55号

編集・制作/木の花ファミリー

©2012

木の花ファミリー

★木の花ファミリーとは

94年創立、富士山の麓で有機農業による

自給自足を生活の基盤に79人が血縁を超

えた家族として生活を営む共同体です。

 

このニューズレターはクリエイティ

ブ・コモンズにもとづき、原著作者の

クレジットを表示し、改変せず、非営

利目的で使用する限りにおいて、自由

に複製、頒布、展示することができます。

[4]木の花ファミリー通信 Vol.55 2012 年 3 月号

今月の木の花菜食レシピ

んは、配達の仕事を

「モノを販売するとい

うよりも、エネルギー

をお届けするような

感じ」と表現しまし

た。

 「みんなで畑を耕

し、種をまいて、心を

込めて作物を育てて

いく私たちの暮らし

は、木の花楽団の歌う

『お陽さまの歌』その

ものだなあ、って思う

の。そんな中で育った

エネルギーいっぱいの作物を、自分

の家族に贈るように、たくさんの人

に届けていきたい」。

お陽さまの歌

 (作詞・作曲:みかちゃん)

朝焼けの中で歌うたおう 

みんなで

朝焼けの中で夢語ろう 

みんなで

お陽さま浴び 

お米作って

畑たがやし 

木の実ひろい

みんなで一緒においしいごはんつく

ろう

そして今日一日の幸せを祈ろう

お陽さまの中で歌うたおう 

みんなで

お陽さまの中で夢語ろう 

みんなで

土の上ではだしになって

野原かけて 

草にねころび

みんなで一緒に土の上で暮らそう 

そして全てのいのちの幸せを祈ろう

そして今日一日にありがとうと告げ

よう

 

こんな日々の中、たくさんのエネ

ルギーを受けて育った作物たちを、

これからもお届けしていきます!

(文/ともこ)

お陽ひ

さま便だより

 

ファミリーでは週に3回、野菜や

お米、手作りのお菓子などを、近隣

のお客さまに配達するほか、全国に

宅急便でお送りしています。18年前

に木の花ファミリーが始まった時に

は、自分たちで食べるものを作るだ

けで精いっぱいでしたが、いつしか

お客さまの輪が広がり、今では10年

以上もファミリーの野菜を取り続け

てくださっている方もいらっしゃい

ます。

 

長年配達を担当しているあきちゃ

あきちゃん(後列中央)と収穫隊の仲間たち

Page 2: 木の花ファミリー通信 Vol.55 2012年3月号

[3]木の花ファミリー通信 Vol.55 2012 年 3 月号

花祭りの里

――奥三河・東栄町へ

 

先月号の通信で二月三日の節分祭

のことを記載させていただきました

が、木の花の節分祭は別名「木の花

花祭り」と呼ばれ、ファミリーと縁

の深い愛知県北設し

だら楽

郡東栄町の「花

祭り」(国指定重要無形民俗文化財)

をベースにした内容です。

 

東栄町との関わりは、私たちが富

士山の麓で仲間と暮らすことになる

以前から始まり、ファミリーの創立

メンバーたちがたびたび東栄町に足

を運んでいた頃がありました。小学

校二、三年の頃でしたか、当時幼かっ

た賢志郎と靖太郎が東栄町の小学校

に越境入学という形で受け入れてい

ただき、学校へ通いながら地元の大

人や子どもに混じって花祭りの舞を

練習し、本番に参加させていただい

た事がありました。今は成人して

ファミリーから巣立っていった二人

が、一生懸命舞を覚えて練習してい

た姿が思い出されます。その時に地

元の方に作っていただいた鬼の

面と衣装を持ち帰り、節分の日

には子どもたちが役割としてそ

の面をかぶり、衣装を着せても

らい、代替わりしながら毎年、

鬼の舞を演じてきました。これ

が発展して、節分祭、別名「木

の花花祭り」になった由ゆ

えん縁です。

 

いつかまた、現地の花祭りを

見たいと思っていましたが、今

回、三月三日に布ふ

かわ川地区で行わ

れた花祭りを見に行く機会がで

き、夜通しの祭りを体感してき

ました。今回は、東栄町で一番

初めから御縁をいただいている

大野冨士夫先生に多大なお世話をい

ただき、花祭りで最も重要な役割で

ある「花は

なだゆう

太夫」の名士として経験の

深い、一之瀬花太夫にお引き合わせ

いただき、花祭りに関する大事な基

本を伝授していただきました。また、

大野先生は花祭りに関して熱心に研

究され、その小冊子も出されていま

すが、今回はお会いして、さらに貴

重な古い文献や資料を提供していた

だきました。

 

東栄町の少子化や過疎化が進み、

花祭りの継承が危ぶまれる時勢の中

で、大野先生がファミリーの花祭り

への取り組みが奥深い精神性のもと

に行われている事を理解して下さり、

「老いた者がどれほども力になりませ

んが」と言われ、八十五才の年輪の

中に笑顔を見せながら十五年ぶりの

再会を喜んで下さった事は、私たち

にとっても心に残る日になりました。

今後は、花祭りの精神性が祭りとい

う非日常のものに終わらず、私たち

の生き方と共に日常の生活に根づい

ていくものとしてとらえていきたい

と思っています。

(文/れいこ)

(左から)大野先生、一之瀬花太夫、実演に見入るファミリーのメンバーたち

に対してメロメロになっています。

 

そしてこのたび、赤ちゃんは「焚

空水(たくみ)」と命名されました。

このちょっと変わった名前について、

名付け親であるいさどんは次のよう

に語りました。

 「これまでファミリーで命名すると

きには、誰かの中にインスピレーショ

ンのように名前が降りてくるのを

待って名付けていた。しかし、大事

なことを成し遂げていく時には、自

ら積極的にたくらむ、つまり『たくむ』

心が要る。天から頂いたものが成就

するよう下からも働きかけていく上

で、健全に『たくむ』のは大切なこ

とだと思った」

 

そして生まれた「たくみ」という

名に、画数などから見て「焚空水」

という漢字をあてたところ、苗字の

山本と合わせて「山、木、林、空、

水…まるで地球みたい!」という声

が上がりました。

 

私たちが育てるのではなく、私た

ちを育ててくれる焚空水くん。いっ

たいどんな人に成長するのか楽しみ

です。

(文/ともこ)

Page 3: 木の花ファミリー通信 Vol.55 2012年3月号

木の花ファミリー通信 Vol.55 2012 年 3 月号[2]

木の花楽団の新しいCD「宇宙の子ども」が発売されました!

東京に続き、福井でも出版記念イベントを開催します!

「この星の上で」に続く、木の花楽団の最新 CDが発売されました!ウェルカムコンサートでおなじみの「宇宙の子ども」など、全 8 曲を収録しています。インターネットで全曲の試聴と CD の購入が可能です!* 曲目:いのちの泉、夢の国、光の雨を降らせよ

う、光に向かって、この世界をつくっているのは、宇宙の子ども、お帰りなさい、ひとつ

* 全 8 曲、定価 1,800 円(税込)* インターネットでの試聴、ご購入はこちら http://url.konohana-family.org/cdcou* 電話・FAX でもご注文いただけます。

TEL 0544-66-0250 FAX 0544-66-0810

3 月 17 日に東京・カフェスローで開催されたイベントに続いて、ファミリーの新刊本「血縁を超える自給自足の大家族」の出版記念イベントを福井で開催することが決定しました!ファミリー初の北陸出張イベントです。周辺にお住まいの方は、ぜひお越しください!また、今後は福島や大阪などでのイベントも予定されています。どうぞお楽しみに!

* 日時:2012 年 4 月 7 日 ( 土 ) 14:30 開場 / 15:00 開演 / 20:30 終了

* 会場:マイドーム清水 〒 910-3616 福井市真栗町 48-2 TEL:0776-98-4222 アクセス:京福バス清水山線「中央広場」停留所下車徒歩1分、福井 IC より車で 30 分

* 参加費:前売り 2,500 円 / 当日 3,000 円(おやつ、1ドリンク、交流会のオードブル含む)

* お申し込み:ふくい未来ビレッジネットワーク ホームページ:http://fmvn.org/ FAX:0779-64-5590 必須記載事項(お名前・ふりがな・ご住所・ご連絡先・チケット枚数)

* 主催・問い合わせ先 ふくい未来ビレッジ・ネットワーク(担当:中川) 〒 910-2178 福井市栂野町 22-6 TEL:0776-89-1765 / FAX:0779-64-5590 メールアドレス:[email protected]

【 お知らせ掲示板】に生きるコツを学ぶこと。それを知

ると、誰でもケアができる。治すの

ではなく、健康のコツを伝えるだけ。

学ぼうとする姿勢が、相手の持って

いる問題事を活かすことになる。活

かさなければ、問題事は問題事のま

まであり続ける。活かしさえすれば

ありがとうという言葉になって、問

題事は去っていく仕組みになってい

る。それが、この世界の法則」

 

木の花の無辺の愛の生活から、無

形のものをいただいて出発した一週

間の研修でした。

(文/佐藤元泰)

ようこそ、焚た

み空水くん!

 

3月20日、メンバーのまこっちゃ

んとラブちゃんの間に赤ちゃんが誕

生しました。出生体重3250グラ

ムで、泣き声も力強い元気な男の子

です。1週間の産院生活を経て先日

無事に帰宅し、現在は母子ともに健

康に過ごしています。

 

今回が初めての出産となるラブ

ちゃんは、ファミリーの中で子育て

することを「心強いの一言」と語り

ました。「帰宅初日に育児のことで

ちょっと泣き言を言ったら、それか

ら半日の間に何人もが部屋に来て、

いろいろと励ましてくれた。一人

だったら3日で育児ノイロー

ゼになってたかもしれない」

と笑います。

 

出産の日、朝助産院に向か

い、お昼にはもう生まれてい

たという、みんなもびっくり

するくらいのスピード出産

だったラブちゃん。出産15分

前に助産院に到着し、ぎりぎ

りで立ち会うことができたま

こっちゃんは、ラブちゃんの

頑張る姿を見て「感動した」と言い、

今ではラブちゃん以上に、赤ちゃん

左からラブちゃんとたくみくん、大ベテランの助産師さんと。お世話になりました!

Page 4: 木の花ファミリー通信 Vol.55 2012年3月号

 

3月20日から27日までの8日間、

「ヤマギシズム春日山実顕地」のゆき

えちゃん(紺野幸恵さん)、いっちゃ

ん(杉逸子さん)、もとやん(佐藤元

泰さん)の3名が「自然療法プログ

ラム」の取り組みを学ぶためにファ

ミリーに滞在しました。もとやんが

代表で体験記を執筆してくれました

ので、皆さまにご紹介します。

† 

† 

 

ヤマギシと木の花ファミリーが出

会ったのは、一昨年の秋。一年余り

交流をつづける中で、「自然療法プロ

グラム」のケアを受けた人や、ケア

について学ぶ目的で滞在した人もい

ました。僕が驚きと共に実感したの

は、人類社会のモデルとなる社会の

提案としてファミリーの生活を見た

時に、単に理論だけではなく、そこ

に暮らす人が健康正常であること、

ケアの必要があった人までもが一ヵ

月余りの滞在で健常になっていく実

例でした。

 

今回の研修はゆきえちゃんの提案

がきっかけで、いっちゃんと僕が同

行しました。ゆきえちゃんは自身が

面談を受けて心の滞りが解決し、か

つてお母さんもケアの必要のある人

だったことから、特に「ケアの必要

な人が生まれてこない社会づくり」

を学ぶことへの強い動機がありまし

た。それぞれに一度はファミリーを

訪れたことはありましたが、今回は

七泊八日の日程で、暮らしているだ

けで健康になっていく生活そのもの

Vol.55

木の花ファミリー通信

ケアサポート研修

@木の花ファミリー

トピックス

白やピンクのかわいらしい梅や桜が心を和ませる今日この頃。3月 21日に創立 18年を迎える木の花ファミリーからは新刊「血縁を超える自給自足の大家族」が誕生!みなさんと共に今後も調和の花を咲かせていきたいと思っています。(ようこ)

2012 年 3 月号

[1]木の花ファミリー通信 Vol.55 2012 年 3 月号

和室のこたつでなごやかな雰囲気の講座になりました。左から「受講生」のもとやん、いっちゃん、ゆきえちゃん、講師のいさどん

木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会  電話 : 0544(66)0250 FAX : 0544(66)0810

〒 419-0302 静岡県富士宮市猫沢 238-1 おひさまハウスひまわり

ホームページ : http://www.konohana-family.org メールアドレス : [email protected]

を味わうことが目的のひとつでした。

 

いさどんの「姓名講座」や「地球

暦講座」、EDEのカリキュラムから

抜粋された「コミュニティ創設講座」、

ファミリーメンバーのケア体験を聞

く座談会他、スケジュールは盛り沢

山でした。みかちゃん曰く「いさど

んが話していたケアの三つのポイン

トは、正しい生活、食事、そして心

に思うことを話すことのできる場」。

まさしく、その三つを木の花の生活

の中に十二分に垣間見ることができ

ました。

 

作業の合間の休憩の時にも前夜の

大人ミーティングで感じたことや、

今の自分の心を出し合い、聴きあう。

そして、心のこもった美味しい玄米

菜食のご飯。夜の子どもミーティン

グから大人会議まで、一日中「真実

に生きる」ために生きている。ゆき

えちゃんは食事の時の子どもたちの

姿から感じることがあって、よく涙

ぐむようになりました。いっちゃん

は大人ミーティングの場の持つ力を

実感し、僕は今の僕がこのようであ

ることを知りました。

 

いさどん曰く、「己を知って健康