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Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース 7.0 以降 FICO 2009 年 6 月 はじめに このガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを “Distributed” ライセンスと称します。 Xpressのライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご 自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載 されています。 ライセンスファイルの取得 お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。 新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。 ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を サプライヤまでご送付願います(Distributedライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [ スタート ] メニューから、 またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで 実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。 旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら せください。 ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、 Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など) で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ ルが必要です。 Japanese Copyright 2011- MSI Co., Ltd. All Right Reserved.

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Page 1: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 2: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 3: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 4: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 5: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 6: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 7: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 8: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 9: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 10: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 11: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 12: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 13: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 14: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 15: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 16: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 17: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 18: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 19: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 20: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 21: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 22: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 23: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 24: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 25: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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Page 26: Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:...Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド: リリース7.0以降 FICO 2009年6月 はじめに

Xpressインストール・ライセンス ユーザーガイド:リリース 7.0 以降

FICO 2009 年 6月

はじめにこのガイドでは、タイプ 1(Personal)およびタイプ 2(Remote)ライセンスを “Static” ライセン

スと称します。タイプ 3(Distributed)およびタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスを

“Distributed” ライセンスと称します。

Xpress のライセンスに関して何か問題があれば、FAQ、トラブルシューティングのアドバイス、エラー

メッセージと解決策に関するセクションを参照してください。これらのセクションには、お客様ご

自身で問題が解決できない場合に、FICO サポート部門に提供していただきたい情報についても記載

されています。

ライセンスファイルの取得お客様は、Xpress をご使用になる前に、FICO サポート部門(または Xpress サプライヤ)からライ

センスファイル xpauth.xpr を取得する必要があります。

新規ユーザーの場合も、旧リリースからアップグレードするユーザーの場合も同様です。

ライセンスファイルを要求する際は、必要なライセンスごとに、Xpress Host ID ツールの出力結果を

サプライヤまでご送付願います(Distributed ライセンスを取得する場合、クライアントではなく、サー

バー機上で xphostid を実行してください)。Windows では、このツールは [スタート ]メニューから、

またはエクスプローラで Xpress\bin フォルダを表示し、xphostid.exe をダブルクリックすることで

実行できます。Unixでは、ツールはxpress/binフォルダにxphostidとしてインストールされています。

旧リリースからアップグレードされるお客様は、ASSC(サポート)リファレンスナンバーもお知ら

せください。

ライセンスファイルは、メジャーリリース内のすべてのマイナーリリースで有効です。たとえば、

Xpress 2007 用のライセンスファイルは、2007 のすべてのマイナーリリース(2007A、2007B など)

で認証されます。新たなメジャーリリース、たとえば Xpress 2008 には、新たなライセンスファイ

ルが必要です。

Xpress のインストール

標準的なインストール手順で足りるお客様の場合、このセクションは読み飛ばすか、もしくは手順

を追うガイドとしてではなく単なる参照用として使っても差し支えありません。

インストールパッケージのダウンロードXpress は、FICO Xpress ウェブサイトのダウンロードエリアより入手できるインストールパッケージ

によってインストールされます。ダウンロードの際には、システムおよびライセンスに合ったイン

ストーラを正しく選択していることをご確認ください(Solaris Sparc 64-bit 版の Xpress を使用した

い場合、ダウンロードしたパッケージが、たとえば Solaris x86 64-bit 版や Solaris Sparc 32-bit 版で

はなく、Solaris Sparc 64-bit 版であることを確認してください)。

インストーラには 2種類あります。InstallShield Windows バージョン(Windows 32-bit、64-bit、

Itanium 64-bit)と、Linux および Unix インストーラ用のインストールスクリプトバージョンです。

Xpress のフルインストールではなくパッチをインストールしたい場合、この文書の末尾にある付録

「パッチのインストール」を参照してください。

Windows でのインストールWindows でのインストールは、InstallShield インストーラで行います。このインストーラは、FICO

Xpress ウェブサイトでダウンロードした自己展開形式の zip ファイルに含まれ、実行されます。ソ

フトウェアをインストールするには、ダウンロードしたファイルをマウスの左ボタンでダブルクリッ

クするだけです。すると、自己展開形式の zip ファイルが次のようなダイアログボックスを表示しま

す(この例では、7.0 Windows 32-bit インストーラを使用します)。

[ セットアップ ] をクリックし、ファイルの準備完了とインストーラの実行開始までしばらく待ちま

す。パッケージからファイルが展開されると InstallShield が開始し、次のような画面が表示されます。

ウィンドウ内の記述にあるように、インストールを継続したい場合は [ 次へ ] をクリックします。ど

の時点であれ、前のウィンドウへ戻って選択を変更したり、読み直したりしたい場合は、[ 戻る ] を

クリックします。上のように、最初の画面が表示されているときなどの一部のケースでは、前に戻

るオプションは選べないこともあります。その場合、オプションはグレイアウトされています。

次に、Xpress ライセンス条項が表示されます。重要ですので、よく読み、使用条件に同意すること

を確認してください。テキストの右側にあるスクロールバー(下図の緑色で囲まれている部分)を

使用し、ライセンス条項全体を上下にスクロールさせることもできますし、[ 印刷 ] ボタンをクリッ

クして印刷することもできます。規約に同意する場合は、[ はい ] ボタンをクリックします。同意し

ない場合は、[ いいえ ] をクリックするとインストーラは終了します。

ライセンス条項に同意すると、実行するインストールの種類を選択する必要があります。1台のマシ

ン *にインストールし、他のマシンでは Xpress を使う必要がない場合や、評価用に Xpress を使用す

る場合は、Static ライセンスのオプションを選択します。これは、タイプ 1およびタイプ 2のライセ

ンスに対応します。最もよく使われるライセンス形態であるため、デフォルトではこのオプション

が指定されます。

*ライセンス用ドングルを使用しているお客様の場合、別のマシンでの利用が可能になります。ただ

し、同時にソフトウェアを使用できるマシンは 1台のみです。

ネットワークからライセンスを取得し、クライアント/サーバー(タイプ 3またはタイプ 4)のイン

ストールを行いたい場合は、Distributed ライセンスのオプションを選択します。このオプションを

選択して [ 次へ ] をクリックすると、クライアント(Xpress が動作するが他からライセンスを要求す

るマシン)用のインストールか、サーバー(ライセンスマネージャが動作しクライアントに対して

ライセンスを付与または拒否するマシン)用のインストールかを尋ねる画面が表示されます。

Distributed ライセンスのオプションについては、当ガイドの「Xpress のライセンス」セクションで

詳細を読むことができます。

Distributed 形式でのインストールを行っている場合は、このあと、XPserver ライセンスマネージャ

をWindows サービスとして実行させたいかを確認されます。これはライセンスサーバーがバックグ

ラウンドで自動的に起動されるという意味であり、多くの場合、ライセンスマネージャを実行させ

るための簡単かつ最善の方法です。デフォルトでの選択肢は [ はい ] となります。runlmgr.bat を使

用して、ライセンスマネージャを標準的なプログラムとして起動させることもできます。関連する

詳しい情報は、当ガイドのライセンスに関するセクションにあります。

Static インストール手順では、次に、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。ほとん

どのインストールの場合、デフォルトのインストール先である C:\xpressmp が適切ですが、(通常、

Windows システムのプライマリドライブである)Cドライブに既に xpressmp という名称のフォル

ダがある場合や、あるいはデフォルトのインストール先に対し、ソフトウェアのインストール権限

がない場合、([ 参照 ] ボタンのクリックにより)この指定を変更するのは構いません。

インストール先のフォルダを入力し [ 次へ ] をクリックすると、実行中のインストールの種類によっ

て異なる画面が表示されます。Distributed クライアントライセンスのインストールを選択した場合

は、次のサブセクションを読んでください。それ以外の場合は、「その他のインストール」まで進ん

でください。

Distributed クライアントライセンスのインストールインストーラで構成設定を完全に行うためには、どのサーバーからライセンスの要求が出されるか

を知っておく必要があります。サーバーの名称が分からなければ、システム管理者に FICO Xpress ラ

イセンスサーバーの名称を確認してください。システム管理者が名称を知らない場合は、どのマシ

ンでXPserverサービスが実行されているかを尋ねてください。そのマシンがXpressライセンスマネー

ジャの名称となります。

名称はまだ分からないがインストールを続けたい場合は、[ サーバー ] ボックス内は空白のままにし

て、[ 次へ ] をクリックしてください。こうすることで、サーバー名のフィールドが空白の状態でラ

イセンスファイルが作成されます。サーバー名が分かったら、ライセンスファイル(ファイル名は

xpauth.xpr で、インストール先ディレクトリの bin フォルダ内にあります)を開き、任意のテキス

トファイルエディタで、use_server server="" 行の引用符 "" の間にサーバー名を記入します。

「その他のインストール」サブセクションの記述どおりにインストールを続けてください。

その他のインストールここで、ライセンスキーとしてドングルを使用するかを聞かれます。ドングルとは、USB メモリー

スティックに外見の似た小型のUSB機器です。Xpress を複数のマシンで使用したい場合に用います。

ただしソフトウェアを同時に使用できるのは 1台だけです。ライセンスを 1台の特定のコンピュー

タに固定するのではなく、1個のドングルに固定します。

ドングルを使用したい場合は、[ はい ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。このステップによっ

て、ドングルの認識のためにWindows で必要となるドライバソフトが、Xpress のインストールプ

ロセス中に確実にインストールされるようになります。

[ いいえ ] を選択したが、後でやはりドングルドライバが必要だと思われた場合は、「付録 A:ドング

ルのライセンス」を参照してください。

次の画面では、Xpress-Kalis 制約計画アドオンをインストールしたいかを聞かれます。このアドオン

は、Mosel モデリング環境内で使用できます。デフォルトのオプションは「インストールする」ですが、

Kalis の機能を利用するためには、その使用を許可するライセンスが必要となります。インストール

するオプションを選択する場合、Xpress のライセンス条項に対して行ったのと同じように、Artelys

Kalis の使用条件に同意する必要があります。

これでソフトウェアがインストールされます。数分要することもありますので、そのままお待ちく

ださい。

ソフトウェアはインストールされましたが、まだ何点か準備事項があります。インストール設定で

ライセンスファイルを指定する必要があるほか、環境変数も設定します。また、要求すれば、ソフ

トウェアが [ スタート ] メニューに追加されます。

FICO サポート部門からライセンスファイルを取得していれば、[ 参照 ] ボタンをクリックし、ライセ

ンスファイルの xpauth.xpr があるフォルダを入力します。終了後、[ 次へ ] をクリックします。FICO

サポート部門からまだライセンスファイルを取得していなければ、作業を継続できますが、Xpress

のインストールディレクトリ内に作られたライセンスファイルは有効ではありません。有効なライ

センスを得るまでの一時的な代替ファイルにすぎません。

次のボックスでは Xpress プログラムフォルダにアイコンを追加したいかを尋ねてきます。Xpress ソ

フトウェアをWindows [ スタート ] メニューのオプションとして追加したい場合は、[ はい ] を選択

します。

おめでとうございます!これで Xpress のインストールが完了しました。

インストーラが正しく動かない場合、ソフトウェアを手動でインストールすることができます。手

動インストールについての詳細なガイドは、この文書の付録Dにあります。

Linux または Unix でのインストールLinux や Unix でのインストールは、ダウンロードした tar アーカイブファイル内にあるインストー

ルスクリプトにより実行されます。ダウンロードしたファイルから、インストールに必要なファイ

ルをいくつか untar で展開する必要がありますので、この作業はベースディレクトリ内で行わない

ことを推奨します。Xpress ライセンスを所有している方は、開始する前にファイル(xpauth.xpr)

を含むディレクトリのフルパスを記録しておくことをお勧めします。

tar アーカイブからファイルを抽出し、インストールスクリプトを開始するには、次のコマンドを入

力します。(この例では、インストールは 7.0 の Linux 32-bit バージョンです。Xpress のバージョン

やインストールするシステムにより、お使いになる tar ファイルは若干異なる名称となる場合があり

ます。)

tar xf xp7.0_linuxrh9_x86_setup.tar

./install.sh

インストールの設定のために、一連の質問への答えを入力するよう促されます。Ctrl と C キーを同

時に押すことで、インストールプロセスはいつでも終了させることができます。

まず、Static(サーバーではないインストール用の、1台のコンピュータまたはドングル)か

Distributedか、使用したいライセンスの種類を尋ねられます。この質問をはじめ、すべてのインストー

ルに関する質問では、有効なオプションは質問のテキスト中に角括弧 [ ] でくくられた形で表示され

ます。この例を見ても、2つのオプションがあるのを確認できると思います。[s]tatic(Static)か、

[d]istributed(Distributed)かです。「s」か「d」のどちらかを入力し(引用符「」は入力しない)、

Enter キーを押します。はい/いいえで答える質問の箇所では、「y」か「n」をタイプする必要があ

ります。また、ディレクトリのパスが必要な箇所では、フルパスをタイプするか、Enter キーを押し

て、提示されたデフォルトのパスを承認する必要があります。

Distributed 形式でのインストールの実行を選ぶ場合、[s]erver(サーバー)か [c]lient(クライアント)

インストールのどちらを行いたいかを聞かれます。他のコンピュータ(または、同一マシン上の他

の XPserver Xpress ライセンスマネージャ)に接続するのであれば、「c」を選択します。マシンをラ

イセンスサーバーにしたい場合は、「s」を選択します。

次の質問では、ソフトウェアをインストールしたい場所を聞かれます。デフォルトでは

/opt/xpressmp ですが、お客様で変更したい場合もあるかもしれません。デフォルトのインストー

ル先でよければ、ここでは Enter を押すだけです。しかし、別の場所にインストールしたければ、フォ

ワードスラッシュ(/)を使えていることを確認したうえで、フルパスを入力します。ご希望であれ

ば相対パスで入力することもできますが、その方法だとこの後のインストール手順で環境変数の設

定に影響が出る可能性があります。サポートされている方法は、フルパスを入力することです。

ここで尋ねられている Xpress-Kalis 制約計画エンジンというのは、Mosel モデリング環境内で使用す

るためのオプションのコンポーネントのことです。使用の認証を得るには、適切なライセンスオプ

ションが必要となりますが、使用条件に同意すれば誰でもこのアドオンをインストールできます。

デフォルトのオプション(Kalis をインストールする)を選択すると、Kalis のライセンス条項が表示

されます。Space キーを使うと高速でスクロールでき、上下のカーソルキーか Enter キーを使うと、

スクロールは遅くなります。「q」を押すとライセンス条項の表示が止まり、条件に同意するかどう

か聞かれます。同意しないのであれば「n」を、問題なければデフォルトの回答である「y」を押します。

FICO サポート部門から Xpress ライセンスファイルを受領した場合、ここでインストール設定に入手

元を入力します。最初の質問では、単純にライセンスファイル(xpauth.xpr)があるかどうかを聞か

れます。まだ保有していなくても問題ありません。ただ「n」と入力します。そうすると、サポート

部門がそのマシン用のライセンスファイルを作成するのに必要な詳細が表示されます。ここでイン

ストールを中止したければ、中止することもできます。その場合、サポート部門からライセンスファ

イルを取得し、改めてインストールを実施してください。別の方法として、インストールを継続して、

後日ライセンスファイルを取得することも可能です。この方法を選ぶ場合、ライセンスファイルを

Xpress インストール先の bin ディレクトリ内に置く必要があります。たとえば、上の例の

/opt/xpressmp/ では、/opt/xpressmp/bin ディレクトリへ、ライセンスファイル xpauth.xpr をコピー

する必要があるでしょう。

「y」を選択し、ライセンスファイルに対する有効な場所を入力すると、インストーラはライセンスファ

イルをデフォルトディレクトリ(前の例では、/opt/xpress/bin)にコピーしたいかを尋ねてきます。

デフォルトのオプションは「実行する」です。大半のXpress インストールでは、binディレクトリ内

にライセンスファイルが含まれています。ライセンスファイルをデフォルトロケーションへ移動させ

ないことにした場合も、正常に動作はしますが、後日アップデートが必要なときに備えて、ライセン

スファイルがどこに保存されているかを十分に留意しておきましょう(インストールが完了すると、

ライセンスファイルに設定したロケーションを、環境変数XPRESSに指定する必要があります)。

これでファイルは tar アーカイブから抽出されます。インストールを実行するコンピュータの処理速

度により、数秒しかかからない場合もあれば数分ほど要する場合もあります。

分散クライアントのインストールの実施を選んだ場合、ここでお使いのライセンスサーバーの名称

を聞かれます。名称が分かっている場合、この時点で入力をします。はっきりしない場合は、単に

Enter を押して、後日サーバー名を入力するために、画面上の指示を書き留めておきます

(xpauth.xpr ライセンスファイル内のサーバー名は、Emacs や Vi など任意のテキストエディタを使っ

て変更ができます)。

終了時にインストーラが 2つのスクリプトファイルの名称を出力します。1つは Bourne シェル

(Bash)用で、もう 1つは Cシェル用です。インストーラの出力に詳細な説明があるとおり、これら

を実行し、Xpress が正常に作動するようにコンピュータ環境をセットアップしておきます。ライセ

ンスファイルがないままインストールした場合、ファイルを取得した後で環境変数 XPRESS にその

ファイルを指定する必要があります。コマンドライン上での実施方法は、インストーラの出力情報

内に含まれています。XPRESS に変更を加え、シェルが開かれると必ず実行できるような、恒常的な

スクリプトを付け加えたい場合、最適な方法としては、Xpress のインストール先の bin ディレクト

リ内にある xpvars スクリプトを編集することになるでしょう。このファイルは任意の Linux/Unix の

テキストエディタで編集ができます。単純に、環境変数 XPRESS に関する行をライセンスファイルの

場所になるように変更します。

Distributed 形式でのサーバーインストールの実施を選択した場合、インストールスクリプトが

XPserver ライセンスマネージャの起動を試みます。サーバーライセンスがない場合、ここでエラー

メッセージが表示されます。正常に起動すれば、マネージャからの何らかのログメッセージが

xpress.log ファイルに出力されます。デフォルトでは、xpress.log ファイルは /var/tmp/xpress.log に

書かれます。このほかの Xpress ライセンスマネージャの使用方法については、当ガイドの「Xpress

のライセンス」のセクションに記載があります。

スクリプトによって環境変数が設定され、有効なライセンスファイルが存在していれば、Xpress ソ

フトウェアの使用の準備はできています。

Xpress のライセンス

Static ライセンスの使用(このセクションの記述は、タイプ 1(Personal)とタイプ 2(Remote)ライセンスに該当します)

Static ライセンスで Xpress を使い始めるには、まずライセンスファイルの xpauth.xpr をインストー

ルしなければいけません。このファイルは、FICO サポート部門から受領することになります。ファ

イルは xpressmp\bin ディレクトリに保存/コピーしてください。

UNIX では xpauth.xpr ファイルを xpress/bin など使いやすいディレクトリにコピーし、XPRESS 環境

変数をこのディレクトリに設定します。

bash$ export XPRESS=/opt/xpressmp/bin

csh% setenv XPRESS /opt/xpressmp/bin

これでお客様が選んだ Xpress 製品の起動ができます。

Distributed ライセンスの使用(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスの場合、ライセンスサーバーと呼ばれる特定のマシンで動作する、ライセン

スマネージャが必要です。どのマシン上であっても、起動される Xpress のインスタンスはすべて、

認証を行うためにネットワークからライセンスサーバーに接続し、処理を続けます。このガイドでは、

クライアントマシンとして Xpress が動作するマシンについて記載しています。

サーバーのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

Distributed ライセンスを使用するには、ネットワーク上でライセンスサーバーとなるマシンを指定

する必要があります。このサーバーマシンは、クライアントと同じ IP サブネット上にあり、TCP ポー

ト 27100(または任意の別のポート―「その他の構成設定」セクションを参照)での受信側の接続

を許可していなければいけません。

ここで Xpress インストーラをサーバー機上で実行させます。このインストーラは、一連の質問を尋

ねてくるウィザードになっています。画面上の指示にしたがってください。Unix マシンの場合、ラ

イセンスファイルを求められます。FICOサポート部門より受領したxpauth.xprファイルを含んだフォ

ルダへのパスを入力してください。ファイルは自動的にサーバー設定にコピーされます。

お客様がWindows NT/2000 以降を使用している場合、ライセンスマネージャをWindows のサービ

スとしてインストールするかを聞かれます。ライセンスマネージャをサービスとしてインストール

するには管理者権限が必要ですので、権限のない場合は、インストーラの画面表示に「いいえ」を

選んでください。

マイクロソフトWindows でのインストールでは、Xpress サポート部門より受領した xpauth.xpr と

いう名前のサーバーライセンスファイルを、Xpress インストールディレクトリの bin サブフォルダ

にコピーする必要があります。

クライアントマシンで Xpress を実行する前に、サーバー上のライセンスマネージャを起動してくだ

さい。Windows では [ スタート ] メニューでのショートカットを使って実施できます。ライセンス

マネージャをWindows サービスとしてインストールした場合、コントロールパネルの「サービス」

アプレットを使って起動・停止することもできます。Unix シェルやWindows のコマンドプロンプ

ト(またはDOS ボックス)から、次のコマンドのいずれかを用いて起動することも可能です。

runlmgr start(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr starts(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

ライセンスマネージャは、手動で停止するか、コンピュータを再起動するまで動作し続けます。停

止や再起動を行った場合、Xpress を再び使える状態にするには、ライセンスマネージャを再起動す

る必要が生じます。

クライアントのセットアップ(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

クライアントマシンをセットアップし、Distributed ライセンスを使用するには、まずクライアント

マシン上に Xpress をインストールする必要があります。インストーラが、対象のマシンがサーバー

かクライアントかを尋ねるところで、クライアントを選んでください。Xpress をインストールした

いパスを入力します。

インストール中には、選択したライセンスサーバーのホスト名、お使いのマシンのホスト名を入力

するよう求められます。必要に応じて、下の行の例のように、適格なドメイン名をあわせて入力し

ます。

uranos.ficdash.co.uk

クライアントマシン上でライセンスマネージャを動作させる必要はありません。

同一マシン上でのクライアントとサーバーの使用

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

多くの方は Xpress ソフトウェアをサーバーマシン上で動かしたいと考えていることでしょう。その

場合は、クライアントとサーバーを別々のフォルダにインストールすることを推奨します。最初に、

上で述べたとおりにクライアントインストールを実施します。それからサーバーインストールを実

施し、インストールパスを求められたときに、違う場所を入力してください。

クライアントとサーバーを同一のフォルダにインストールしたい場合は、ますクライアントをイン

ストールし、その後でサーバーをインストールしてください。この構成ではクライアントとサーバー

の両方が同じライセンスファイルを使うことになりますので、ローカルマシンのクライアントを指

定するために、ライセンスファイルの use_server 行を編集しなければならない場合もあります。

ライセンスマネージャの停止(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

おそらくはメンテナンスやアップグレードのため、時にはライセンスサーバーのプロセスをオフラ

インにしたいことがあるかもしれません。Windows では、[ スタート ] メニューの Xpress エリア内

にあるリンクを使って、ライセンスサーバーの停止(および起動)ができます。そのリンクにアク

セスしない、またはできない場合、あるいはUnix マシンを使用している場合は、Unix シェルまたは

Windows のコマンドプロンプト(またはDOS ボックス)から runlmgr スクリプトマネージャを使

うことで、ライセンスサーバーを制御できます。

runlmgr stop(スタンドアロン型のライセンスマネージャおよびUnix のライセンスマネージャ)

runlmgr stops(Windows サービスでのライセンスマネージャ)

その他の構成設定(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

ユーザーによっては、特定の TCP ポートを使用するようにライセンスマネージャを構成する必要が

あるかもしれません。サーバーマシン上で、Xpress ライセンスマネージャと競合するような別のサー

ビスが実行中である場合や、当該のポート上で受信側の接続を許可するように、ファイアウォール

内のルールを作成したいような場合に、構成設定が必要となる可能性があります。実行するには、サー

バー上のライセンスファイルを編集し、ポート番号を特定する server 行を追加してください。次の

行に例を示します。

server port="12840"

その後、クライアント上のライセンスファイルを編集して、このポートディレクティブを

use_server 行に追加します。次の行に例を示します。

use_server server="our_server_machine “ port= “12840"

ライセンスファイルの再読み込みのために、ライセンスサーバーのアプリケーションを再起動する

必要があります。

ログ取得(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

デフォルト指定では、ライセンスサーバーのプロセスは、サーバーマシンの一時フォルダ内に

xprl_server.log という名称のログファイルを生成します。

・Windows マシンでは、サーバーログファイルはデフォルトで一時フォルダ内に作られます。

多くの場合、一時フォルダはサーバーを実行させているユーザーアカウントのプロファイル

内にある Local Settings\Temp です。ただし環境によっては、C:\Windows\Temp 内にある

場合もあります。

・Unix マシンでは、サーバーログファイルは通常 /tmp か、または /var/tmp 内にあります。

サーバーのログ取得については、サーバーライセンスファイルを編集して logging 行を追加するこ

とで、細かい設定を行うことができます。たとえば、このようにログファイルの所在を変更するこ

とができます。

logging file="C:\logs\xprl_server.log"

あるいは Unix の場合、こうなります。

logging file="/var/log/xprl_server.log"

ログファイルにどの程度詳細に記録されるかのレベルを変更することもできます。

logging level="verbose"

デフォルトのレベルは「normal」です。他のレベルは、「quiet」(重大なエラーのみ記録)、

「verbose」(normal よりも詳細に記録)、それから「debug」(FICO サポート部門の指示でのみ使用)

です。

デフォルト指定では、ログファイルは 128 キロバイトを大きく上回らないようにデータ保存いてい

ただくことを推奨しています。。このサイズでは不十分であり、より多くのログデータを保存したい

のであれば、保持しておきたいキロバイト数をmaxsize ディレクティブに設定することができます。

次の行に例を示します。

logging maxsize="256"

ライセンスの状態

(当セクションの記述は、タイプ 3(Distributed)とタイプ 4(Distributed+Remote)ライセンスに

該当します)

サーバーライセンスの使用時に、すべてのライセンスの現状を手早く確認したいことがよくあると

思います。たとえば、お客様ご自身で使いたいライセンスを、誰が使用しているかを知りたいとき

などです。

提供されているコマンドラインツールである xplicstat を使って、どのライセンスが使用中か、どれ

ぐらいの期間使われているか、どのマシンでライセンスを使っているか、また、どのトークンがま

だ払い出し可能かを取りまとめることができます。xplicstat は、use_server 行が少なくとも 1行以

上記載されている、クライアントの xpauth.xpr ファイルが必要です。Windows では、実行ファイル

として同一フォルダ内にこのファイルがないかを探します。Unix では、XPRESS 環境変数を使用しま

す。‒xpress コマンドラインフラグを用いて、代わりの場所を指定することもできます。次の行に例

を示します。

xplicstat ‒xpress C:\xpressmp\bin\xpauth.xpr

ライセンスファイルの置き換えお客様がライセンスのアップグレードや更新したい場合もあるかと思います。FICO サポート部門が、

お客様に新しく xpauth.xpr を送信します。新しいファイルは、元の xpauth.xpr と同じ場所に置く必

要があります。タイプ 1(Personal)またはタイプ 2(Remote)ライセンスでは、ファイルは

Xpress インストール内の bin サブフォルダにあります。タイプ 3(Distributed)またはタイプ 4

(Distributed+Remote)ライセンスでは、サーバーマシン上の Xpress サーバーインストールの bin

サブフォルダ内にファイルを配置したうえで、ライセンスファイルを再読み込みさせるために、サー

バープロセスを再起動しなければいけません。

ライセンスに関する問題のトラブルシューティングお使いの Xpress ライセンスに問題があれば、エラーメッセージにて、その問題が何かを知らせます。

Distributed ライセンスの場合、ログファイルの xprl_server.log もチェックし、直近で何かエラーメッ

セージが出ていないかを確認してください。ライセンスサーバーの起動に失敗している場合、

Windows のイベントログ(またはUnix システムの /var/log/messages)もチェックし、エラーがな

いかを確認します。

一般的なエラーと、考えられる原因ならびに解決策については、次のセクション「ライセンスに関

するエラーメッセージと推奨される解決策」を参照してください。

問題が解決できない場合、次のステップを試してみてください。私どもの経験では、報告されてい

る大半の問題はこの手順で解決できています。

・Xpress の最新バージョンにアップグレードする

・お使いの Ethernet アドレスと連動したライセンスと、持ち運び可能なWindows マシン

をお持ちで、マシンがネットワークにつながっていない状態で問題が生じている場合、

「メディア検出」機能が有効になっている可能性があります。この機能により、ネット

ワークに接続していないとき、消費電力を抑えるために Ethernet カードが無効となります。

マイクロソフトのウェブサイト http://support.microsoft.com/kb/239924/ja にある指示に

したがって、メディア検出機能が動作しないようにしてみてください。

・Windows XP で、Xpress Host ID ツールがどの IDも表示しない場合、ネットワークアダ

プタがブリッジになっている可能性があります。修正するには、コントロールパネルの

「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、[ ネットワーク接続 ] をクリック

します 1。ウィンドウにネットワークブリッジと名称の付いたセクションがあれば、ネット

ワークブリッジのアイコンを右クリックし、[ 削除 ] を選択します。ここで Xpress Host ID

ツールを再実行し、コンピュータのホスト IDを検出させます。

まだ問題がある場合は、FICO サポート部門に連絡し、事象が発生した環境についての情報とあわせて、

エラー番号と出力されたメッセージの詳細をすべてお伝えください。

ライセンスに関するエラーメッセージと推奨される解決策これらのエラーメッセージは、IVE、Optimizer コンソール、Mosel コンソールなど、実行可能なソ

フトウェアにより表示されます。Xpress ライブラリのいずれかを使用中の場合、エラーメッセージ

は XPRSgetlicerrmsg(Optimizer および BCL)または XPRMgetlicerrmsg(Mosel)機能を使って取

得できます。Distributedライセンスでは、ログファイルのxprl_server.log内にもあるかもしれません。

ここに挙がっていないエラー番号が出力された場合、エンドユーザーでは簡単に解決ができません。

事象が生じた環境についての情報とあわせて、エラー番号とメッセージを FICO サポート部門までお

伝えください。

1: ライセンスファイル(xpauth.xpr)が見つかりませんでした

適切な場所に、適正なライセンスファイルを配置したか確認してください。Windows では、

xpauth.xpr ファイルは Xpress の bin ディレクトリ(Xpress の DLL を含む Path 上のディレクトリ)

内に配置しなければいけません。Unix では、XPRESS 環境変数を xpauth.xpr ファイルが含まれるディ

レクトリに設定する必要があります。なお、XPRESS 環境変数はWindows での効力はないので注意

してください。

2: お使いのライセンスファイル内にエラーがあります

または

8: ライセンスファイルは Xpress サポート部門によって署名されていません/不正な署名です

または

11: 満了日が不正であるか、記載がないため、お使いのライセンスファイルは無効です

お使いのライセンスファイルは壊れています。FICO サポート部門より送付された、元のライセンス

ファイルに置き換えてみてください。送付された元々のライセンスファイルが無効なものである場

合は、新しいライセンスファイルを要求してください。その際、壊れているライセンスファイルを

添付し、エラーコード番号を写してお付け願います。この番号は、FICO サポート部門に対し、ファ

イルのどこに不具合があるかを知らせるものです。

1 設定によっては、コントロールパネルを開いてすぐ、ネットワーク接続をダブルクリックする必要

があるかもしれません。

4: 同時接続ユーザー数の上限に達しました

お使いのライセンスファイルには、同時に使用できる Xpress の数が制約で指定されています。この

制約値に到達しています。Xpress の 1 つを閉じるか、他のユーザーが Xpress を終了するのを待つか、

ライセンスをアップグレードしてください。

9: ライセンスファイルは、右記のホスト IDのみをサポートします [id1,…]

お使いのライセンスファイルが、お客様が Xpress を実行させようとしているホストから別のホスト

にロックされています(または、Distributed ライセンスの場合、ライセンスが使用中のマシンから

別のサーバーマシンにロックされています)。お使いのマシンでのライセンスが必要な場合、Xpress

サポート部門にお問い合わせください。

エラー番号 9が出力されていても、お使いのライセンスが間違いなくお客様のホスト IDにロックさ

れているのであれば、Xpress がお客様のホスト IDを検知できないのかもしれません。Ethernet ライ

センスをお持ちの場合は、当文書のトラブルシューティングに関するセクションにある、メディア

検出機能の無効化を試してみてください。ドングルの場合は、機器がつながっているかを確認し、

後述の「HASP ドングルデバイスドライバのインストール」セクションにあるとおりに、手動操作で

最新の Xpress インストールからドングルドライバをインストールしてみてください。

10: お使いのライセンスは [ 日付 ] に期限が終了しました

お使いのライセンスの有効期限が過ぎています。FICO サポート部門に連絡し、ライセンスを再取得

するか、アップグレード版を取得してください。

14: サーバーに接続できませんでした

サーバーコンピュータがネットワーク上で見えるか確認します。次の手順を試してください。

ping < ライセンスサーバーの名称>

また、ライセンスサーバーアプリケーションである xpserver が、サーバーマシン上で現在実行中で

あるのかも確かめてください。ログファイルにエラーが書かれていないかを確認します。ファイア

ウォールがある場合は、Xpress ライセンスサーバーアプリケーションとの通信が遮断されないよう

にしておいてください。

20: 冗長サーバーでライセンスの払い出しができませんでした

冗長ライセンスサーバーのうちの一定数(3台のうち 2台)からライセンスを取得できませんでした。

稼動中の冗長ライセンスサーバーの台数が十分でないか、ライセンスが既に他の 2つの冗長ライセ

ンスサーバーに使われているかのどちらかです。(このエラーは冗長サーバーライセンスを使用して

いるときのみ発生します)

21: お使いのライセンスは右記リリースのみのサポートです [rel]

お使いのライセンスが、Xpress の以前のリリース用です。まずは古いライセンスを使用していない

こと、つまり、Xpress が正しいライセンスファイルを検出していることを、上のエラーコード 2の

場合に推奨されている解決策にしたがって確認してください。

お使いのライセンスの対象範囲が以前のリリースのみである場合は、FICO サポート部門に連絡し、

アップグレードしてください。

32: ローカルサブネット内ではありません

お使いのライセンスでは、ライセンスサーバーと同一サブネット内にあるマシンからのみ、ライセ

ンスサーバーへの接続を許可します。お使いのサブネット外から接続を試みると、このエラーが起

こります。

89: お使いのライセンスは右記のプラットフォームのみサポートします [plat1,…]

お使いのライセンスファイルは、お客様が Xpress を実行させようとしているプラットフォームをサ

ポートしていません。アップグレードを希望される場合は、FICO サポート部門にご連絡願います。

103: お使いのライセンスは、ターミナルサービスサーバー上での Xpress の実行を許可していません

タイプ 2またはタイプ 4のライセンスでのみ、ターミナルサービスサーバー上で Xpress をお使いに

なれます。ライセンスのアップグレードを希望される場合は、サプライヤまでお問い合わせください。

259: OEMライセンスでのOEM番号が正しく指定されていません

はじめにOEMライセンス機能の呼び出しをせず、初期化機能を行ったか、または、ライセンス機能

で間違ったOEM番号を指定したかのいずれかです。OEMドキュメンテーションを参照し、初期化

手続きを正しく行っているか確認してください。Xpress-MP 2003 より前のリリース向けに発行され

たOEM番号は、Xpress-MP 2003 以降では無効なのでご注意ください。何か疑問点がありましたら、

FICO サポート部門にお使いのOEM番号についてご確認ください。

付録 A:ドングルライセンス(Windows マシン用)

Windows では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、ドングルに固定されてい

るライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルが必要です。ファイルには、コン

ピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含まれます。

Xpress 2003 からは、ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。こ

の番号とライセンスファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられて

いるマシンでの実行時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か

Distributed か、認証されている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべて

ライセンスファイル中に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールWindows 98、NT4、2000 および XP用の Xpress をインストールする際、Xpress のインストールプ

ログラムは自動的にドングルのデバイスドライバのインストールを試みます。しかし、インストー

ルを正常に行うためには、管理者権限が必ず必要です。

HASP ドングルデバイスドライバを手動でインストールするには、次のコマンドを実行してください。

c:\Xpressmp\tools\dongle\hasp\hinstall -i -criticalmsg

Xpress リリース 13(および以前)でドングルをお使いの方への注意事項Xpress-MP 2003 より前のリリースでは、別の仕組みを採用していました。ライセンス情報がドング

ル自体に入っていて、ライセンスが Static か Distributed かによって、異なったタイプのドングルが

供給されていました。そのドングルを Xpress-MP 2003 以降で使用する際は、4桁のドングル番号を

除き、ドングル上の情報はすべて無視されます。2003 以降で動作させるために、お使いのドングル

をアップデートする必要はありませんので、そのドングルは Xpress の以前のリリースもサポートし

ていることになります。

お客様がNetHASP ドングル(赤いプラスチックのケースのもの)をお持ちで、それをDistributed

ライセンスで使用される場合、現在はNetHASP のライセンスマネージャは使われておらず無効化す

ることもできません。Distributed ライセンスは現在 lmgrd ライセンスマネージャにより管理されて

います。関係する記述は、『XpressDistributed ライセンスガイド』ドキュメント中にあります。

NetHASP ドングルは通常のドングルとして動作しますので、ライセンスサーバーに取り付ける必要

があります。

Aladdin HASP 診断ユーティリティAladdin HASP 診断ユーティリティを、Xpress インストール先の

c:\Xpress\tools\dongle\hasp\utility\haspdiagディレクトリに同梱しております。このユーティリティ

は、HASPドングルの問題の診断に役立てることができます。最新のAladdin HASPユーティリティは、

下記URL にてオンラインで取得できます。

http://www.aladdin.com/support/hasp/hasp4/enduser.asp

付録 B:ドングルライセンス(Linux マシン用)

x86 32-bit および 64-bit x86 Linux では、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスではなく、

ドングルに固定されているライセンスが利用できます。その場合も、ライセンスファイルは必要です。

ファイルには、コンピュータのホスト IDや ethernet アドレスの代わりに 4桁のドングル番号が含ま

れます。

ドングルは 4桁の固有のドングル番号を付与するためにのみ使用されます。この番号とライセンス

ファイルとがロックされます。ライセンスは、ドングルが現在取り付けられているマシンでの実行

時にのみ有効です。実行権限のある Xpress の機能、ライセンスが Static か Distributed か、認証さ

れている Xpress のリリースなど、ライセンスの詳細内容については、すべてライセンスファイル中

に含まれています。

ドングル番号の表示ドングル番号は、Xpress Host ID ツールを実行することで取得できます(前述の「ライセンスファイ

ルの取得」セクションを参照)。お使いのコンピュータにドングルが接続され、ドングルのデバイス

ドライバがインストールされたうえで実行しなければならないので注意してください(下記参照)。

HASP ドングルデバイスドライバのインストールLinux マシン上で Xpress をインストールする際は、ドングルドライバは自動的にはインストールさ

れません。お使いのドングルを認識させるには、FICO Xpress クライアントダウンロードページから

Linux ドングルドライバをダウンロードする必要があります。ルートアカウントでログインし、

HDD_Linux_dinst.tar.gz アーカイブからすべてのファイルを展開して、HASP ドングルドライバデー

モンをインストールする dinst スクリプトを実行します。このあと、Xpress ソフトウェアは接続し

ているドングルを認識するはずです(xphostid ツールを実行して確認してください。結果表示に

「di」で始まるホスト IDがある場合は、ドングルが認識されていて、ドライバが正しくインストール

されています)。

付録 C:冗長サーバーライセンス

冗長サーバーライセンスとは、ミッションクリティカルな環境で使うための特別なタイプのライセ

ンスです。ライセンスサーバー 1台ではなく、3台に依拠し、かつそのうち少なくとも 2台が作動

中で Xpress を認証していなければいけません。この方式により、仮に 1台のライセンスサーバー機

が故障しても、お使いのアプリケーションは問題が是正されるまで依然として残る 2台のサーバー

から Xpress を使用できます。

冗長サーバーライセンスを取得するには、サプライヤまでお問い合わせください。

ライセンスサーバーアプリケーションは、3台のライセンスサーバー機すべてにインストールする必

要があります。サーバーライセンスファイルを編集し、use_server 行のマシン名が 3台のライセン

スサーバー機の名前と一致しているようにしてください。以下の行に例を示します。

use_server server="main_server" hostid="mx001731e8216c"

use_server server="backup_server_1" hostid="mx002831e8216d"

use_server server="backup_server_2" hostid="mx0017ff88216e"

同一のサーバーライセンスファイルを 3台の冗長サーバー機すべてにインストールします。

また、クライアントライセンスでは、3台の冗長サーバーを次のように冗長ライセンスサーバーとし

て記載する必要があります。

use_server server="main_server" redundant="1"

use_server server="backup_server_1" redundant="1"

use_server server="backup_server_2" redundant="1"

Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 1台と正常に接続が確立できるまで、それぞれのサーバー

に対して順番に接続を試みます。

冗長ライセンスサーバーが 1台だけしか作動していなければ、Xpress を使用できなくなりますので

ご注意願います。Xpress は、冗長ライセンスサーバーのうち 2台ないし 3台が利用可能な状態の場

合に、はじめてライセンスを発行します。

付録D:手動での Xpress のインストール

めったにないことですが、提供版のインストーラが正しく動作しないような場合には、ソフトウェ

アは手動操作で展開できます。いったん設定が行われれば、手動操作によって自動インストールと

同じ形で動作するようなインストールプログラムが生成されます。

Windows 上で手動インストールを実施するには、zip ファイルを展開できるプログラムが必要です。

WinZip やWinRar が適してはいますが、zip 展開機能のあるプログラムであれば、どれでも動作する

はずです。

Unix および Linux には、tar アーカイブからファイルを展開するのに必要なプログラムがデフォルト

で含まれているはずです。何らかの理由で適したプログラムが存在しない場合は、インストールす

る必要があります。インストールスクリプトによる自動インストールを行う前の段階で失敗してい

るのであれば、恐らくそれが理由です。必要なツールをインストールし、自動インストールを再度

試みてください。

手動のインストールの結果として生じる、自動インストールとの違いは次のとおりです。

・アーカイブ全体が展開されるため、ファイルを選んでインストールされることはありません。

・一部の環境変数は自動的に設定されません。

・ドングルドライバのインストールは自動的に実行されません(Windows)。

・ファイルへのショートカットは [ スタート ] メニューに自動的に追加はされません

 (Windows)。

・XPserver ライセンスマネージャはサービスとして自動設定されません。

Windows での手動インストールInstallShield でのインストールが失敗した場合、zip ファイルの読み込みと展開が可能な任意のプロ

グラムを使って、ファイルの展開ができます。Windows マシン上で実施する手順の詳細は下のとお

りです。

1. ダウンロードしたインストールファイルの拡張子を「.exe」から「.zip」にリネームします。

2. インストールしたいフォルダに、zip ファイルからファイルを展開させます。

3. インストールディレクトリの bin フォルダに、ライセンスファイルをコピーします。

4. インストールフォルダ内の license.txt ファイルを読み、使用条件に同意することを確認します。

同意しない場合はインストールを中止し、ソフトウェアを削除してください。

5. 環境変数 XPRESS を追加し、指定先をインストールディレクトリの bin フォルダにします。

[ スタート ] メニュー→[ 設定 ]→[ コントロール パネル ]→[ システム ]→[ 詳細設定 ]→[ 環境変数 ] と

進み、新たに環境変数を作成することでこの設定が可能です。設定にはフルパスを使用します。

6. 環境変数 PATH に bin ディレクトリへのパスを追加します(この操作により、システムが適正な

Xpress ライブラリと実行ファイルを認識できます)。

7. Mosel を使われるのであれば、環境変数MOSEL_DSO を追加するのもよいでしょう。この操作に

より、ロードする正しいモジュールをMosel が認識できます。指定先は、インストールディレクト

リの dso フォルダと、.dso ファイルを含むその他のフォルダとします。設定にはフルパスを使用し

ます。

8. [ スタート ]メニューにプログラムのリンクを追加したい場合、[スタート ]メニュー→[設定 ]→[ タ

スク バーとスタートメニュー ] と進み、[ スタート メニュー ] タブをクリックして [ カスタマイズ ]

をクリックします。

[ 追加 ] をクリックし、表示されたWindows ウィザードを使って、プログラムを [ スタート ] メニュー

に追加します。基本リンクとして「Optimizer.exe」や「IVE.exe」を追加できますし、他の多くの実

行ファイルも追加可能です(インストールディレクトリ内の bin フォルダを参照)。分散サーバーの

インストールを実施させたいだけであれば、単に「XPserver.exe」、もしくは構成設定バッチファイ

ルの「runlmgr.bat」へのリンクの追加で構いません。

9. 分散サーバーのインストールのみを実施し、他のファイルを削除したい場合は、下記のファイル

/フォルダを除いて、すべて削除することが可能です。

・bin フォルダ内の xpserver.exe

・bin フォルダ内の xphostid.exe

・bin フォルダ内の xplicstat.exe

・bin フォルダ内の xprl.dll

・bin フォルダ内の runlmgr.bat

・ドングルライセンスが必要な場合は、Xpress のメインフォルダよりコピーした tools フォルダ

・Xpress のメインフォルダよりコピーした License.txt

・docs フォルダよりコピーした licensing フォルダ

10. ライセンス用にドングルを使用したい場合、Xpress フォルダの tools\dongle\hasp ディレクトリ

内にあるドングルドライバをインストールする必要があります。コマンドラインの引数の追加が必

要ですので、Windows コンソールを使うのが最適です。[ スタート ] メニュー→[ 実行 ] メニューか

ら cmdを実行することでWindows コンソールを開くことができます。ドングルドライバのインス

トールの詳細については、前述の付録 Aに記載しております。。

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャをセットアップしたい場合、この文書の「Xpress のラ

イセンス」セクションにある指示に従ってください。

Linux/Unix での手動インストール前述の通り、インストールが失敗した場合は、標準の zip および tar プログラムの使用上で何らかの

問題があったと思われます。該当しないと考えられる場合、次のステップにしたがってソフトウェ

アを手動でインストールすることが可能です。

1. まだ実施していなければ、ダウンロードしたインストーラを展開します(自動インストールスク

リプトによるインストールを試行済みの場合は、このステップは既に実施されています)。下のコマ

ンドにより、tar アーカイブからファイルが展開されます。

tar xf ダウンロードしたインストーラの名称 .gz.tar

2. インストールスクリプトinstall.shを含め、ファイルが展開されているはずです。展開された.gzファ

イルを、ソフトウェアをインストールしたいディレクトリに移動させます。

3. 次のコマンドを使って、.gz ファイルを gunzip します。

gunzip gz ファイルの名称 .gz

4. この操作で、自身にインストールファイルを含み、下に記したコマンドで解凍できる、別の tar アー

カイブが展開されることになります。

tar xf 新たな tar ファイルの名称 .tar

5. これでインストールディレクトリには、いくつかのファイルのディレクトリと、ライセンスファ

イル、html ファイルが含まれているはずです。この時点でライセンスファイルを読み、使用条件に

同意することを確認します。同意しない場合はソフトウェアを削除し、インストールを中止してく

ださい。

6. お使いの xpauth.xpr ファイルを Xpress インストール先の bin ディレクトリにコピーします。

7. ソフトウェアが正常に動作するためには、ここで関連する環境変数を設定する必要があります。

次のように、環境変数 XPRESSDIR を設定し、XPRESS のインストール先の bin ディレクトリ内にあ

る xpvars スクリプトを実行させることで、実施できます(現在 Xpress のインストール先ディレクト

リにいるとの想定です)。

setenv XPRESSDIR xpress のインストール先ディレクトリ

cd bin

./xpvars.sh Bash シェルの場合

または

source xpvars.csh C シェルの場合

8. Mosel の dso ファイルを複数の場所にインストールしようとしている場合は、環境変数

MOSEL_DSO を設定したいかと思います。上記ポイント 7での、環境変数 XPRESSDIR とまったく同

じ方法で設定されます。ただし、設定は Xpress インストール先の dso ディレクトリ(および、コロ

ンで区切られた他の任意のディレクトリ)に対して行います。

9. Linux インストールを実行中で、ライセンス供与のためにドングルの使用が必要な場合は、ここで

ドングルドライバをインストールします。Linux ドングルドライバのダウンロードおよびインストー

ルのガイドについては、付録 Bを参照してください。

10. 分散サーバーインストールを実施したい場合、ファイルのいくつかが必要となるのみで、残りは

削除したいと思われるかもしれません。XPserver ライセンスマネージャが正常に動作するには、次

のファイルを残しておく必要があります。

・bin ディレクトリ内の xpserver

・bin ディレクトリ内の xplicstat

・bin ディレクトリ内の runlmgr

・bin ディレクトリ内の xpvars スクリプトファイルは、環境変数をすぐに設定できるので

 有用かもしれません。必要なら残しておきます。

・lib ディレクトリ内にある、名称が「libxprl」で始まるファイルすべて

・docs ディレクトリ内の licensing ディレクトリ

・utils ディレクトリ内の xphostid

・Xpress インストール先のメインディレクトリからコピーした license.txt

11. 最後に、XPserver ライセンスマネージャを設定したい場合は、この文書の「Xpress のライセンス」

セクションにある指示に従ってください。

付録 E:パッチのインストールパッチリリース、またはメンテナンスリリースとは、Xpress ソフトウェアの一部の更新ファイルを

含むだけのリリースのことです。特定のバグの修正、性能の向上、あるいは新たな機能の追加のた

めにリリースされることがあります。変更範囲の広いメンテナンスリリースは、FICO Xpress ウェブ

サイトからダウンロードできます。また、パッチリリース(多くは単体のファイルかプログラムです)

は、ふつう、FICO Xpress の ftp サイトにあります。お客様が以前に何かソフトウェアに関する問題

を報告していて、修正版が入手可能となった場合は、通常は(サポートシステムによる)電子メールで、

ftp サイトからのダウンロードにより修正版が利用できる旨と、その修正版のサイト上の所在が通知

されます。

Windows でのパッチのインストール一般的な zipファイル展開プログラム(WinZip やWinRar など)を使い、パッチファイルを展開します。

大半のケースでは、Xpress インストール先の bin フォルダにあるライブラリまたは実行ファイルか、

もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなります。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームすることができます)。新しいファイルをどこへ置くかが分からなければ、そのファイル

の名前があるかどうか、Xpress インストール先のディレクトリで検索を実施してください。検索を

行うには、Xpress のインストールフォルダを右クリックし、メニューから [ 検索 ] を選びます。ここ

で、置き換えたいファイルの名前を [ ファイル名の一部または全部 ] ボックスに入力し、[ 検索 ] を

クリックします。出力されるリストにより、Xpress インストール先でファイルが見つかった場所が

通知されます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、PATH、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定してい

ることを確認してください。

Linux / Unix でのパッチのインストール

通常の gunzip ファイル展開と tar アーカイブプログラムを使い、パッチファイルを展開します。ほ

とんどのシステムでは次のコマンドを使って実現できます。

gunzip patchfilename.tar.gz

tar xf patchfilename.tar

ほとんどのケースでは、Xpress インストール先の lib および bin フォルダ内にあるライブラリまたは

実行ファイルか、もしくはインストール先の dso フォルダ内にある .dso ファイルの置き換えとなり

ます。

パッチを展開する最良の方法は、Xpress のインストールディレクトリ内で実施することです。そう

することで、古いファイルとシンボリックリンクが正しく上書きされるためです。

置き換えるファイルをどこにコピーすべきかが分かっている場合は、単純に正しい場所にコピーし

て、古いファイルを上書きします(古いファイルにもアクセスできるようにしたいのであれば、随

時リネームしておけます)。新しいファイルをどこに置くかが分からなければ、そのファイルの名前

があるかどうか、Xpress インストール先ディレクトリで検索を実施してください。Xpress のインス

トール先ディレクトリから find コマンドを使用することで、検索を実行できます。

find . ‒name 置き換えたいファイル名

これで、一致した名称を持ったファイルのリストが出力されるはずです。たとえば

libxprs.so.18.10.05 といったような、特定のマイナーリビジョンを探しているのであれば、一致する

名称は見つからないかもしれません。Linux/Unix ライブラリファイルは、リビジョンのとおりに名

称が付けられており、実際のライブラリファイルを指すシンボリックリンク(このケースでは

libxprs.so と libxprs.so.18.10)を含んでいるため、このようなこともありえます。

インストール先の適正な場所にパッチが配置されると、ソフトウェアは普段どおり実行でき、アッ

プデートしたファイルは自動的に使用されます。

1つのシステム上に複数の Xpress のインストールを試みている場合、パッチを適用しているフォル

ダが正当であり、かつ XPRESS、XPRESSDIR、PATH、LIBPATH(使用するシステムにより、

SHLIB_PATH または LD_LIBRARY_PATH)、MOSEL_DSO の各環境変数が適正なフォルダを指定して

いることを確認してください。

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