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WebSphere MQ V7.5 (分散系) への 移行における考慮点 201212ISE Webプラットフォーム

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WebSphere MQ V7.5 (分散系) への

移行における考慮点

2012年12月

ISE Webプラットフォーム

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この資料に含まれる情報は可能な限り正確を期しておりますが、本書に含まれているすべての情報は正式なIBMのテストを受けていません。明記にしろ、暗黙的

にしろ、何らの保証もなしに配布されるものです。本書に含まれている情報の使用は使用先の責任において行われるべきものであり、それらを評価し、実際の環境に統合することの判断は使用先に依存しています。

従って、この情報の利用またはこれらの技法の実施はひとえに使用者の責任において為されるものであり、資料の内容によって受けたいかなる被害に関しても一切の保証をするものではありません。

当資料に記載された製品名または会社名はそれぞれの各社の商標または登録商標です。

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はじめに

当資料ではWebSphere MQ V6.0またはV7.0からV7.5に移行するにあたっての考慮事項をまとめています。

移行がサポートされるバージョンはV6.0以上ですが、V5.3から移行時の考慮点についても付録としてまとめています。

当資料内で掲載している参考情報には、社内からのみアクセス可能なリンクが含まれます。

対象とする製品

分散系 WebSphere MQのうち、以下のプラットフォーム

UNIX系プラットフォーム(AIX、Solaris、HP-UX、Linux)、Windowsプラットフォーム

当資料では移行に関する情報をA~Fのカテゴリに分類します。

A. 移行のプランニング

B. 移行時の考慮点

C. アプリケーションへの影響

D. バージョン、リリース、および保守レベル別の変更点のリスト

E. 運用に関する考慮点

F. (付録)V5.3以前のバージョンからV7.5へ移行する際の考慮点

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カテゴリ一覧

No. 表題

A. 移行プランニング

A-1 現行システム調査ポイント

A-2 前提の確認

A-3 移行パスの確認

A-4 移行方法(MQサーバー)

A-5 MQ構成データを引き継ぐ移行(MQサーバー)

A-6 MQ構成データを引き継がない移行(MQサーバー)

A-7 MQクライアントの移行

A-8 マルチ・バージョンの利用

A-9 可用性ソフトウェアによるテイクオーバー構成時の考慮点

A-10 異なるバージョン間の接続について

B. 移行時の考慮点

B-1 旧バージョンへの戻し

B-2 新規属性の設定

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カテゴリ一覧

C. アプリケーションへの影響

C-1 リコンパイルの必要性

C-2 非推奨になったJava用APIの使用

C-3 エラー・コードの変更および追加への対応

D. バージョン、リリース、および保守レベル別の変更点のリスト

D-1 MQ V7.0での変更点

D-2 MQ V7.0.1での変更点

D-3 MQ V7.1での変更点

D-4 MQ V7.5での変更点

F. (付録)V5.3以前のバージョンからV7.5へ移行する際の考慮点

F-1 キュー・マネージャーの64ビットに伴う対応

F-2 LIBPATH / LD_LIBRARY_PATH環境変数設定について

F-3 EXTSHM環境変数設定について(AIX)

E. 運用に関する考慮点

E-1 監視プロセスの追加

E-2 エラーログ・フォーマットの変更

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概要

MQ移行を計画するにあたり、移行対象の前提の他、最低限下記の項目を調査ください。

移行時のメッセージ引継ぎ有無

メッセージの引継ぎ有無によって、選択可能な移行方法が異なります( [A-5][A-6]参照)。

可用性構成

テイクオーバー構成時の考慮点を確認してください( [A-9]参照)。

接続先MQのバージョン

移行先のバージョンと、接続先バージョン間の接続サポートを確認してください ([A-10]参照)。

アプリケーションの言語や処理内容(2PC処理や、出口ファイル使用の有無など) 移行後、アプリケーションで必要となる対応を確認してください( [C-1][C-2][C-3] [F-1]参照)。

MQ運用・監視項目

移行後、対応が必要となる項目があるかどうかを確認してください( [E-1][E-2]参照)。

詳細情報のリンク

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-1 カテゴリ 移行プランニング

タイトル 現行システム調査ポイント

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概要

MQ V7.5システム前提に適合するOSレベルへの移行を事前に完了してください。

最新の前提ハードウェア、ソフトウェアは、以下URLから参照可能です。

以下も合わせて調査してください。

・監視製品などMQと連携する製品の移行後MQバージョンのサポート有無

・2PC処理実施時は、Transaction Manager製品、Resource Manager製品のバージョンと、移行後MQバージョンのサポート有無

MQがTMの場合のサポートRM製品、MQがRMの場合のTM製品については、下記URLから確認可能です。

System Requirements for WebSphere MQ

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27006467

移行先が仮想環境の場合のサポートについては、以下URLをご参照ください。

仮想環境に依存しないMQの問題についてのみサポートされます。

WebSphere MQ's support position on Virtualization, low-level hardware, file systems on networks and high availability

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21392025

詳細情報のリンク

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-2 カテゴリ 移行プランニング

タイトル 前提の確認

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概要

MQ V7.5への直接移行がサポートされているのはV6.0以上になります。

プラットフォームはMQ V7.5でサポートされているレベルへアップグレードされていることが前提です。

MQ V5.3以前のバージョンは、MQ V7.5への直接移行がサポートされないため、一旦サポートのあるバージョンを介して移行するか、

リソースの引き継ぎを行わない方法を検討してください。

移行方法については、当資料[A-4][A-5][A-6] を参照ください。

詳細情報のリンク

Information Center: 移行パス

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi13010_.htm

Information Center: 特定の移行パスに関するトピックが記載されている資料

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi13015_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-3 カテゴリ 移行プランニング

タイトル 移行パスの確認

MQ

V5.3

MQ

V5.2

※直接移行できないバージョンは、 一旦V6.0/V7.0/V7.1に移行後、V7.5に移行

MQ

V7.5

MQ

V6.0

MQ

V7.0.1

MQ

V7.1

サポートあり

サポートなし

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概要

MQの移行では、製品コードのアップグレードとMQ構成データのマイグレーションを実施します。

MQ製品コードの導入方法については、「詳細情報へのリンク」に記載の導入ガイドをご参照ください。

※V7.1のガイドですが、V7.5においても手順は同様です。

MQ構成データには、以下の情報が含まれます。

・アクティブ・ログ、オブジェクト定義情報、キュー・マネージャー構成情報、キューに滞留しているメッセージ、出口モジュール、コード変換テーブルなど

MQクライアントのみの移行の場合においても、 V7.0からの移行の場合は一部構成データの引継ぎが必要です([A-7]参照) 。

MQ構成データの引継ぎ有無により、以下の移行方法が選択可能です。

・MQ構成データを引き継ぎあり ([A-5]参照) ・MQ構成データの引き継ぎなし ([A-6]参照)

詳細情報のリンク

Technical Flash: WebSphere MQ V7.1 for AIX 導入ガイド

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq71_install/

Technical Flash: WebSphere MQ V7.1 for Linux 導入ガイド

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq71_install/

Technical Flash: WebSphere MQ V7.1 for Windows 導入ガイド

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq71_install/

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-4 カテゴリ 移行プランニング

タイトル 移行方法(MQサーバー)

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概要

MQ構成データを引き継ぐ移行

・移行パスがある場合にのみサポートされます。

・滞留メッセージを引き継いでの移行が可能です。

・移行前のMQ構成データを引き継いで使用します。

構成データのマイグレーション

・MQ V7.5導入後、初回キュー・マネージャー起動時に新規属性追加などが自動的に行われます。

・構成データを引き継いだ場合でも、キュー・マネージャーの構成(mqs.ini、qm.ini、Windowsの場合はレジストリー値)は更新されません。

デフォルト値の変更、追加されている項目の設定を行うには、手動で編集する必要があります。

詳細情報のリンク

Information Center: バージョン 7.1から バージョン 7.5 へのキュー・マネージャーのマイグレーション

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi717500_.htm

Information Center: バージョン 7.0.1 から バージョン 7.5 へのキュー・マネージャーのマイグレーション

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi77500_.htm

Information Center: バージョン 6.0 から バージョン 7.5 へのキュー・マネージャーのマイグレーション

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi67511_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-5 カテゴリ 移行プランニング

タイトル MQ構成データを引き継ぐ移行(MQサーバー)

MQ

V7.5

MQ

V6.0/V7.0/

V7.0.1

MQ構成データを引き継ぎ

・構成データ

・アクティブ・ログ

・キューのメッセージ 等

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概要

MQ構成データを引き継がない移行

・移行パスの有無にかかわらず移行が可能です。

・滞留メッセージなどのリソースを引き継ぐことはできません。

qm.ini 設定(UNIXのみ)の移行

・MQ V7.0にて、LogFilePages, LogBufferPagesのデフォルト値、V7.1にてErrorLogSizeのデフォルト値が変更されています。

移行前のバージョンでqm.ini に明示的にデフォルト値を設定している場合、V7.5のデフォルト値を使用するよう変更が必要です。

オブジェクト定義の移行

・以下の方法で、キューやチャネルなどのオブジェクト定義を移行します。具体的なコマンドの実行方法などは、「詳細情報のリンク」を参照。

・旧環境にて、オブジェクト定義のダンプ

・MQ V6.0/V7.0: サポートパック(MS03)を利用し、オブジェクト定義をファイルにバックアップ

・MQ V7.1: dmpmqcfgコマンドを利用し、オブジェクト定義をファイルにダンプ

・新環境にて、オブジェクト定義を再作成

新バージョンにて起動後、必要な対応

・他のキュー・マネージャーとチャネル接続を行う場合には、チャネルの順序番号の再同期化が必要です。

・MQクラスター接続環境では、MQクラスター情報を初期化する必要があります。

・必要に応じて、アプリケーションまたはバックアップツールから再度MQPUTする必要があります。

詳細情報のリンク

SupportPac MS03: [WebSphere MQ save Queue Manager object definitions using PCFs ]

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=171&q1=mA1J&uid=swg24000673&loc=en_US&cs=utf-8&lang=en

Information Center: dmpmqcfg

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r1/topic/com.ibm.mq.doc/fa22720_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-6 カテゴリ 移行プランニング

タイトル MQ構成データを引き継がない移行(MQサーバー)

MQ

V7.5

ダンプ

MQ

旧バージョン 定義のみ

構成データ 構成データ 再構成

オブジェクト

定義

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概要

MQクライアントの移行は、MQクライアントを実行する上で必要なMQリソースを新しいバージョン用に変換することを指します。

MQクライアントを新しいバージョンにアップデートする場合、事前に以下のMQリソースのバックアップを取得し、マイグレーションは手動で行います。

クライアント構成ファイル(mqclient.ini、MQ V7.0以降で保有) クライアント・チャネル定義テーブル(CCDT) ※

※クライアント・チャネル定義テーブル(CCDT)の互換性とマイグレーション

CCDTは、必ず、クライアントのリリースと同じか、またはそれより古いリリースのキュー・マネージャーで作成されたものでなくてはなりません。

既存のCCDTを新しいバージョンで使うことはできますが、新しいバージョンのCCDTを使用するには、新しいバージョンのキュー・マネージャー上で

CCDTを再作成し、使用するMQクライアントに配布する必要があります。

詳細情報のリンク

Information Center: WebSphere MQ MQI クライアント・マイグレーション

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi22110_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-7 カテゴリ 移行プランニング

タイトル MQクライアントの移行

キュー・マネージャー(V7.5) MQクライアント(V7.5)

配布

配布

CCDT(V7.5) CCDT(V7.5)

MQクライアント(V6.0)

CCDT(V7.5)

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概要

当資料は単一バージョン環境である前提で記載していますが、MQ V7.1よりマルチ・バージョン機能を利用することが可能です。

・1OSに複数バージョンのMQを導入し、それぞれのバージョンに紐づくキュー・マネージャーを並行稼動することが可能です。

・共存可能なバージョンの前提は、MQV7.0.1.6 以降です。

考慮点

・キュー・マネージャー名は、全環境を通して固有である必要があります(紐づくバージョンが違う同名のキューマネージャーを複数作成することは不可)。

・マルチバージョン環境では、ライブラリの切り替えなどを意識する必要があります。

・キュー・マネージャーを新バージョンから旧バージョンへ切り替えることはできません(フォールバック時は、構成データのリストアが必要)。

・マルチバージョン機能の詳細については、「詳細情報へのリンク」資料をご参照ください。

本番環境でのマルチバージョンの利用について

既存バージョンの稼動しながら、新バージョンの導入作業が可能です。

ただし、環境切り替え作業や、キューマネージャー名変更に伴う

確認作業が必要になります。

テスト環境でのマルチバージョンの利用について

バージョンやFixレベルの異なる複数の環境を1OS上で

検証することができるため、マシンやシステム・リソースを

有効活用することができます。

詳細情報のリンク

Workshop資料: WebSphere MQ V7.1 アップデート・ワークショップ

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq71_ws/

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-8 カテゴリ 移行プランニング

タイトル マルチ・バージョンの利用

OS

MQ V7.0.1 QMGR_V701

QMGR_V75 MQ V7.5

Installation0

Installation1

複数バージョンを共存

フォールバックは不可

QMgrと導入環境を関連付け

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概要

MQ V7.0.1にて可用性ソフトウェアによるテイクオーバー構成の、構成方法が変更されています。

・MQ V7.0以前では、SupportPac MC91を利用してテイクオーバー構成を構成していました。

・MQ V7.0.1では、MQ提供コマンドによる構成方法に変更されています。また、構成時のディレクトリ構造も変更されています。

MQ構成データを引き継がずに構成をV7.5に移行する場合は、下記資料に記載の新しい手順で構築することをお奨めします。

Workshop資料: WebSphere MQ 可用性構成ガイド

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq7_haguide/

※この変更に伴い、サポートパックMC91はWithdrawされました

※MQ構成データを引き継ぐ場合、MC91を使用した構成のままV7.5環境に移行することは可能です。

ISEテスト環境における検証では、MQの旧バージョンにおけるMC91を使用したHA構成のキュー・マネージャーを、通常構成と同様の手順でマイグレーションすることが可能でした。しかし、ディレクトリの構成が大きく変わること、また、すでにMC91がwithdrawされていることを考慮し、V6.0でMC91

使用した構成をそのままマイグレーションして使用する場合、開発元にサポートの有無を確認の上稼動検証(特に障害系のテスト)を十分に実施して下さい。

詳細情報のリンク

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-9 カテゴリ 移行プランニング

タイトル 可用性ソフトウェアによるテイクオーバー構成時の考慮点

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概要

異なるバージョンのキュー・マネージャー / クライアントとの接続

MQのバージョンアップを行う際には、接続先キュー・マネージャー/クライアントをすべて同じタイミングでバージョンアップできるとは限りませんが、MQは、異なるバージョンとの接続は可能です。

MQ間の通信は、”Formats and Protocols (FAP) “で規定されています。

MQFAPは、機能追加/変更などの内部仕様の修正に伴い、レベルが上がります。その際に、下位レベルとの互換性を維持しながら、レベルアップがなされています。従って、MQの下位バージョンとの接続は基本的に可能です。

ただし、接続するMQのバージョンに差があり、従ってFAPレベルの差も大きい場合には、互換性が確保できていない場合も考えられます。

したがって、やむを得ずサポートが終了しているバージョンとの接続を行う場合には、接続確認も含めて十分にテストを行ってください。

なお、MQFAPは、MQ内部仕様であり、ユーザー向けには公開されておりません。

接続サポート

使用時に、MQのプログラム・サービスが提供されているバージョン(・リリース・モディフィケーション)間の接続がサポートされます。

サポートの終了した製品に対しては、新規のトラブルに対する修正プログラムは提供されません。

詳細情報のリンク

製品発表レター:IBM WebSphere MQ V7.5 の発表

http://www-01.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/1/760/SWA12011/index.html&lang=ja&request_l

ocale=ja

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. A-10 カテゴリ 移行プランニング

タイトル 異なるバージョン間の接続

<todayのサポートについて>

• V nとV n-1の接続はサポートあり

• V n-1とV n-2の接続はサポートなし

• past1時点では接続サポートあり。

• V n-2のEOSに伴い接続サポート終了

• V n-2に問題が発生し、V n-1との接続に不具合が生じても、V n-2に対する修正プログラムは提供されない

※当図は、イメージ図であり、最新バージョン(V/R/M)から2つ前はサポートしない、ということではありません。

V.n

V.n-1

V.n-2 V nとV n-1間 接続の正式サポート期

V n-1とV n-2間接続の正式サポート

期間

today time

V n-2

V n-1

V n

past1

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概要

旧バージョンへの戻し

一度マイグレーションしたリソースや構成情報を旧バージョンで使用することはできません。万が一の戻しに備えて、事前に現行バージョンのバックアップを取得する必要があります。移行後の新バージョン稼働において、何らかの問題が発生した場合に、現行バージョンに戻すには、バックアップデータをリストアして戻します。

バックアップ戻し後の対応

新バージョンにて起動後、以下の対応が必要です。

・他のキュー・マネージャーとチャネル接続/メッセージ送受信を行った場合には、チャネルの順序番号の再同期化が必要です。

・MQクラスター接続環境では、MQクラスター情報を初期化する必要があります。

参考:バックアップについて

バックアップの取得は通常のシステム変更時のバックアップと同様です。詳細はInfocenterをご確認ください。

詳細情報のリンク

Information Center: キュー・マネージャーを前のバージョンに戻す

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi20380_.htm

Information Center: WebSphere MQ キュー・マネージャー・データのバックアップと復元

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/fa14690_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. B-1 カテゴリ 移行時の考慮点

タイトル 旧バージョンへの戻し

バックアップ取得

製品導入と

マイグレーション

の実施

他QMGRとのメッ

セージ送受信

バックアップの

リストア

チャネル順序番号

の初期化、

クラスターの

初期化

現行バージョンで

のサービス再開

問題判別後、戻し

の判断 トラブル発生

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17

概要

MQ製品のバージョンアップに伴い、新機能が追加されています。MQオブジェクトで、新機能の使用を制御することができるものもあります。

これらは、基本的には、デフォルトで“新機能を使用しない”設定となりますが、一部は、デフォルトで“新機能を使用する”設定のパラメータがあります。また、MQ(キュー・マネージャー)の移行方法によって、設定が変わる場合があります。

移行時に注意すべきパラメータについて説明します。

キュー・マネージャー属性

CHLAUTH:チャネル・アクセス制御機能の使用を制御(V7.1からの新規属性) ・キュー・マネージャーを新規作成した場合はデフォルトでENABLEDです。

・旧バージョンからマイグレーションを行った場合には、移行後はDISABLEDとなります。

V7.1以降に、“MQ構成データの引き継ぎなし”の移行を行う場合には、デフォルトでENABLEDとなり、従来接続出来ていた特権ユーザー(管理者権限)からの接続も不可となります。セキュリティ要件を再検討の上、設定値を決定してください。

PSMODE:Pub/Subブローカー機能の使用を制御(V7.0.0からの新規属性) ・キュー・マネージャーを新規作成した場合はデフォルトでENABLEDです。

・旧バージョンからマイグレーションを行った場合には、移行後はCOMPATとなります。

詳細情報のリンク

Information Center: ALTER QMGR

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/sc10600_.htm

WMQ V7.0 Updateワークショップ http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq7_ws/

WMQ V7.1 Updateワークショップ http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq71_ws/

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. B-2 カテゴリ 移行時の考慮点

タイトル 新規属性の設定

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概要

チャネル属性(SVRCONN/CLNTCONN) SHARECNV:チャネル・インスタンスの共用を行うかどうか、およびV7.0からの新機能を使用するかどうかを制御(V7.0からの新規属性) キュー・マネージャーをV7.0以降に移行すると、SVRCONNチャネルのデフォルト値”10”となり、“チャネル・インスタンスの共用と新機能の使用が可能”となります。ただし、接続方法によって、動作が異なりますので注意が必要です。

現行バージョン同様の動きとするか、新機能を採用するかは、検討して設計・設定する必要があります。

・チャネル定義テーブル(CCDT)を使用する場合

SVRCONNとCLNTCONNのSHARECNV値が異なる場合はネゴシエーションを行い、小さい方の値が実効値となります。

クライアントがV6.0以前の場合には、ネゴシエーションの結果”0”となり、チャネル・インスタンスの共用と新機能の使用は不可です。

・MQクライアント・アプリケーションから接続先を設定する場合 / MQSERVER環境変数を使用する場合

SVRCONNの設定が有効になります。キュー・マネージャーをV7.0以降に移行すると、デフォルトでは“チャネル・インスタンスの共用と新機能の使用が可能”となります。

詳細情報のリンク

Information Center: DEFINE CHANNEL

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/sc10950_.htm

WMQ V7.0 Updateワークショップ

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq7_ws/

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. B-2 カテゴリ 移行時の考慮点

タイトル 新規属性の設定(続き)

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概要

MQはアプリケーションの上位互換を保証していますので、基本的に前のバージョンでコンパイル・リンクされたアプリケーションをそのまま新しいバージョンで実行することが可能です。

なお、MQI のライブラリーが変更されたり削除された場合はアプリケーションをコンパイル・リンクしなおす必要がありますので、詳しくは新しいバージョンの変更情報をご確認ください。

※MQ V5.3以前からのマイグレーションでは出口モジュールやスイッチ・ロード・ファイルは64ビット化のためにリコンパイルが必要になります。(F-1]参照)

※MQ V7.1ではUNIX環境のTXSeries用ライブラリーの更新とLinux環境のC++のgccコンパイラーの前提バージョンの引き上げに伴い、

アプリケーションのリコンパイルが必要になります。詳しくは、詳細情報のリンクの内容をご確認ください。

詳細情報のリンク

Information Center: WebSphere MQ MQI クライアント・マイグレーション

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi22110_.htm

Information Center: AIX、HP-UX、および Solaris: TXSeries 用アプリケーションの作成

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r1/topic/com.ibm.mq.doc/mi77210_.htm

Information Center: Linux: C++ アプリケーションの再コンパイルおよびランタイム・ライブラリーの更新

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r1/topic/com.ibm.mq.doc/mi77131_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. C-1 カテゴリ アプリケーションへの影響

タイトル リコンパイルの必要性

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20

概要

MQ V6.0→MQ V7.5において廃止されたJava用APIは特にありませんでしたが、非推奨となったJava用APIがあります。

(非推奨となったインターフェースやメソッドのリストは、詳細情報のリンクのURLを参照)

非推奨となったインターフェースやメソッドを使用している場合、コンパイル時に警告が出力されますがMQ V7.5においても引き続き動作します。

V7.5の機能を使いたい場合のみ、新しいAPIを使用してアプリケーションを変更してください。

また、新規にアプリケーションを作成する場合も新規に提供されているインターフェースやメソッドを使用することをお奨めします。

※Java用API

MQが提供しているJava用の二種類のライブラリー、WebSphere MQ classes for Java(BaseJava), WebSphere MQ classes for JMS

(JMS)を指します。

詳細情報のリンク

Information Center:推奨の代替機能: 以下のバージョン 6.0 の各機能をそれらのバージョン 7.5 の代替機能への置き換えを検討する

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi21280_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. C-2 カテゴリ アプリケーションへの影響

タイトル 非推奨になったJava用APIの使用

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概要

ほとんどのエラー・コードは新しいバージョンにおいても継続して使用されるため、アプリケーションの変更は不要ですが、

新しいバージョンにおいて既存のエラー・コードが変更されたり、新たなエラー・コードが追加されることもあります。

アプリケーションで特定のエラー・コードに応じたロジックを組み込んでいる場合、新たなエラー・コードを扱うようアプリケーションを変更しなければ

ならない場合もあります。

バージョン毎の変更点は、[D.バージョン、リリース、および保守レベル別の変更点のリスト] の章に記載していますので、そちらの内容を確認し、

アプリケーションを変更する必要があるか判断してください。

※MQ V7.0 より、MQクライアント・アプリケーションからの MQCONN 呼び出しに失敗した際の具体的な理由コードが追加されています。

対象の理由コードは以下です。

2537 (09E9) (RC2537): MQRC_CHANNEL_NOT_AVAILABLE

2538 (09EA) (RC2538): MQRC_HOST_NOT_AVAILABLE

2539 (09EB) (RC2539): MQRC_CHANNEL_CONFIG_ERROR

2540 (09EC) (RC2540): MQRC_UNKNOWN_CHANNEL_NAME

MQ V6.0の環境でMQCONN失敗時の理由コード「2059: MQRC_Q_MGR_NOT_AVAILABLE」をハンドリングしているアプリケーションを MQ

V7.0 環境に移行する場合は、上記の追加された理由コードもハンドリングするように変更が必要となります。

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ v7.0 (MQクライアント) での MQCONN 呼び出し失敗時の理由コード追加について

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1003018

※MQ V6.0→V7.5 の主要なエラー・コードの変更については、詳細情報のリンクの情報をご参照ください。

詳細情報のリンク

Information Center: V6.0→V7.0 MQI 理由コードの変更点

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi22410_.htm

InfoCenter: JMS: V6.0→V7.0 エラー・コードと例外メッセージの変更点

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi22340_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. C-3 カテゴリ アプリケーションへの影響

タイトル エラー・コードの変更及び追加への対応

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概要

◆InfoCenter(MQ V7.0) WebSphere MQ V7.0 の新機能

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r0/topic/com.ibm.mq.mqovervw.doc/mq50030_.htm

◆「ザ技術」の技術情報 W/S資料:WMQ V7 アップデート・ワークショップ資料

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq7_ws/

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ V7.0(分散系)移行時の考慮点

http://w3-06.ibm.com/jp/domino02/ise/ISEINFO.NSF/99a7d1be5103176a492563ef002002e5/a25b24e1847346f6492574d4001dac77?OpenDocument

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ v7.0 (MQクライアント) での MQCONN 呼び出し失敗時の理由コード追加について

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1003018

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ Client V7.0 移行時のKeepAlive設定に関する注意点

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1006327

IZ95381: MESSAGES WHICH USE CCSID 932 ARE CONVERTED DIFFERENTLY AFTER UPGRADE TO THE WEBSPHERE MQ V7 CLASSES FOR

JAVA AND JMS

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=171&uid=swg1IZ95381

テクニカル・フラッシュ:WebSphere Application Server から WebSphere MQ v7 へ接続する際の注意点

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1001489

テクニカル・フラッシュ:【MQ-WAS連携情報】WebSphere MQ v7.0でのJMS内部動作変更による注意点

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1001100

IC72897 : MQGMO_CONVERT switching functionality for Java Message Service applications

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21459994

テクニカル・フラッシュ:MQ JMSを使用してポイズン・メッセージを自動退避する際の注意点

http://w3-06.ibm.com/jp/domino02/ise/ISEINFO.NSF/99a7d1be5103176a492563ef002002e5/0df2b987d5841f4c492575080006ef0a?OpenDocument

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. D-1 カテゴリ バージョン、リリース、および保守レベル別の変更点のリスト

タイトル MQ V7.0での変更点

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概要

◆InfoCenter(MQ V7.0)

WebSphere MQ V7.0 の新機能

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r0/topic/com.ibm.mq.mqovervw.doc/mq50030_.htm

◆「ザ技術」の技術情報

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ V7.0.1 新機能情報

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1000497

SIL:WebSphere MQ v7.0.1可用性構成ガイド

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq7_haguide/

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ V7.0.1 エラーログ出力フォーマット変更の影響について

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1000587

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. D-2 カテゴリ バージョン、リリース、および保守レベル別の変更点のリスト

タイトル MQ V7.0.1での変更点

Page 24: WebSphere MQ V7.5 (分散系 への 移行における考慮点 - IBMpublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/websphere/wmq/mq75... · 2013-03-25 · 移行後、アプリケーションで必要となる対応を確認してください(

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概要

◆InfoCenter(MQ V7.1)

WebSphere MQ バージョン 7.0.1 から WebSphere MQ バージョン 7.1 での変更点

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r1/topic/com.ibm.mq.doc/mi77129_.htm

WebSphere MQ バージョン 6.0 から WebSphere MQ バージョン 7.1 での変更点

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r1/topic/com.ibm.mq.doc/mi67130_.htm

◆「ザ技術」の技術情報

W/S資料:WebSphere MQ V7.1 アップデート・ワークショップ

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq71_ws/

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ V7.1 Hints & Tips

http://w3-06.ibm.com/jp/domino02/ise/ISEINFO.NSF/99a7d1be5103176a492563ef002002e5/b68801a7720f3609492579ce000fdb6d?OpenDocument

テクニカル・フラッシュ:MQ V7.1移行に伴うMQ Java クライアント・アプリケーションの接続ユーザIDの変更について

http://w3-06.ibm.com/jp/domino02/ise/ISEINFO.NSF/99a7d1be5103176a492563ef002002e5/d1c0341742c1f9f9492579c8002eced0?OpenDocument

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. D-3 カテゴリ バージョン、リリース、および保守レベル別の変更点のリスト

タイトル MQ V7.1での変更点

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概要

◆InfoCenter(MQ V7.5)

WebSphere MQ バージョン 7.5 の新機能

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mq50095_.htm

WebSphere MQ バージョン 7.1 から WebSphere MQ バージョン 7.5 での変更点

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi717529_.htm

WebSphere MQ バージョン 7.0.1 から WebSphere MQ バージョン 7.5 での変更点

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mq50110_.htm

WebSphere MQ バージョン 6.0 から WebSphere MQ バージョン 7.5 での変更点

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mq50120_.htm

◆「ザ技術」の技術情報

テクニカル・フラッシュ:WebSphere MQ V7.5 新機能:複数クラスター・トランスミッション・キューの構成

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq75_flash/

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. D-4 カテゴリ バージョン、リリース、および保守レベル別の変更点のリスト

タイトル MQ V7.5での変更点

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概要

監視が必要なプロセスを適宜見直してください。(MQ V6.0, V7.0にて稼動プロセスが変更、追加されています) MQ V7.5での監視対象プロセス(◎:必須、○:特定の機能を使用している場合監視対象) ※以下以外にもプロセスが起動されますが、一般的には監視対象としません。

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. E-1 カテゴリ 移行時の考慮点

タイトル 監視プロセスの追加

プロセス名 監視 機能 説明 起動数

amqzmuc ◎ 重要なプロセス・ マネージャー

プロセスが停止した場合、QMgrが使用不可 1(固定)

amqzxma0 ◎ 実行コントローラー プロセスが停止した場合、QMgrが使用不可 1(固定)

amqzfuma ◎ OAMプロセス プロセスが停止した場合、QMgrが使用不可 1(固定)

amqzmgr0 ○ サービス・マネージャー

MQリスナー等の関連コンポーネントの自動起動/停止を行っている場合監視 1(固定)

amqfcxba ○ ブローカー・ワーカー・プロセス

Pub/sub機能を使用している場合監視が必要 1(QMGRの PSMODE(ENABLED)時)

amqfqpub ○ Pub/Subプロセス Pub/sub機能を使用している場合監視が必要 1(QMGRの PSMODE(ENABLED)時)

runmqlsr ○ MQリスナー MQリスナーで受信チャネルの起動を行っている場合、監視が必要 ユーザが起動した数

amqpcsea ○ コマンド・サーバー 以下の場合、監視が必要 ・アプリケーション内のPCFコマンドやMQAI(PCF用API)を処理する場合 ・リモートのQMGRからのrunmqscなどのコマンド要求を受け付ける場合

0 or 1

amqrrmfa ○ リポジトリー・マネージャー

MQクラスターを使用している場合、監視が必要 1(固定)

runmqchi ○ チャネル・イニシエータ

QMgr間チャネルを使用している場合、監視が必要 1+ユーザが起動した数

runmqtrm ○ トリガー・モニター アプリケーションのトリガー起動を行っている場合、監視が必要 ユーザが起動した数

amqxssvn ◎ 共用メモリー・サーバー Windowsのみ

プロセスが停止した場合、QMgrが使用不可

1(固定)

※プロセス起動数は、テスト環境にて確認したものです

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概要

MQ V7.0 / V7.1にて、エラー・ログ出力フォーマットが変更されています。

監視製品にてエラー・ログのメッセージを監視している場合は、新しいフォーマットへの対応を確認してください。

V7.0以前のエラー・ログの出力フォーマット

---------------------------------------------------------------------------------------------------

mm/dd/yy hh:mm:ss - Process(pid.tid) User(xxxx) Program(xxxxxxxx)

AMQnnnn:

・・・・ ---------------------------------------------------------------------------------------------------

MQ V7.5でのエラー・ログの出力フォーマット

---------------------------------------------------------------------------------------------------

mm/dd/yy hh:mm:ss – Process(pid.tid) User(xxxx) Program(xxxxxxxx)

Host(xxxxxx) Installation(xxxxxxxxxxxxx)

VRMF(7.5.0.0) QMgr(<QMName>)

AMQnnnn:

・・・・ ----------------------------------------------------------------------------------------------------

詳細情報のリンク

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. E-2 カテゴリ 移行時の考慮点

タイトル エラーログ・フォーマットの変更

V7.0.1で追加された項目: Host V7.1で追加された項目: Installation, VRMF, QMgr

改行

改行

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概要

MQ V6.0では、一部プラットフォームのキュー・マネージャーが32ビットから64ビットに移行しました。

対象プラットフォーム: AIX、Solaris(SPARC, x86-64)、HP-UX(Itanium)、Linux(POWER, x86-64, zSeries)

対象のプラットフォームにおいて、MQ V5.3 以前のバージョンからV7.5に移行する際は、以下の点に注意してください。

・MQクライアントを含む既存の32ビットアプリケーションは、リコンパイルなしに実行可能です。

・チャネル出口等のキュー・マネージャーから使用する出口モジュールやスイッチ・ロード・ファイルは、リコンパイルし64ビット化する必要があります。

・32ビット、64ビットアプリケーション双方からキュー・マネージャーに接続することが可能です。ただし、メッセージの送り手、受け手のどちらか片方のみ64

ビット化した場合、正しく動作しない可能性があるので注意が必要です。

C言語ではlong型、ポインターのサイズが32ビット、64ビットで異なるため、int型の変数をlong型の変数に代入しているケースでは注意が必要です。

キュー・マネージャーの64ビット化対応の詳細については、「詳細情報へのリンク」を参照ください。

LIBPATH環境変数設定については[F-2]、EXTSHM環境変数設定については[F-3]をご参照ください。

詳細情報のリンク

WorkShop資料: WMQ V6 アップデートワークショップ」(3章 UNIX/PC) P7-

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/wmq/mq6_ws/

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. F-1 カテゴリ V5.3以前のバージョンからV7.5へ移行する際の考慮点

タイトル キュー・マネージャーの64ビットに伴う対応

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概要

・LIBPATH / LD_LIBRARY_PATH環境変数設定について

V7.0まではMQを使用する環境のこれらの環境変数には/usr/libを含めないようガイドされていましたが、V7.1ではこの考慮は不要になりました。

V7.1までは、64ビット・ライブラリ(/usr/mqm/lib64)と32ビット・ライブラリ(/usr/mqm/lib)に分けて提供していました。

また、/usr/libからデフォルトで32ビット・ライブラリへシンボリック・リンクが張られているため、これらの環境変数に/usr/libが含まれていると、64ビット・アプリケーション、およびキュー・マネージャーの起動に失敗しました。

V7.5では、上記エラーに関する記載がInformation Centerから削除されています。

(AIX, Linux(64ビット)環境にて、 LIBPATH / LD_LIBRARY_PATH に/usr/libが含まれていても問題ないことを確認済み)

この変更にともない、LIBPATHに/usr/libが含まれていた場合に対処するためのコマンドdltmqlnk(crtmqlnk)も、V7.1ではドロップされています。

詳細情報のリンク

Information Center: AIX: 共有オブジェクト

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi77628c.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. F-2 カテゴリ V5.3以前のバージョンからV7.5へ移行する際の考慮点

タイトル LIBPATH/LD_LIBRARY_PATH環境変数設定について

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概要

MQ V7.5環境で32ビット・アプリケーションを使用する場合、共有メモリ・セグメント不足が原因で、キュー・マネージャーへの接続が失敗する可能性があります。

接続に失敗するのは、以下のような32ビット・アプリケーションです。

・多数の共有メモリを使用するアプリケーション

DB2に同時に多数のローカル接続を行うアプリケーションなど

・ヒープ領域を大量に確保しているアプリケーション

ヒープ領域を拡張しているWAS(JVM)など

上記は、EXTSHM環境変数を設定することで、回避可能です。

EXTSHM環境変数は以下のいずれかで設定します。

・以下の環境で、EXTSHM=ON を設定

・キュー・マネージャー稼働環境

・32 ビット・アプリケーション実行環境

・アプリケーションによって実行される MQCONNX の MQCNO パラメーターで MQCNO_ISOLATED_BINDING を指定

詳細情報のリンク

Technical Flash: WMQ/AIX V6 EXTSHM環境変数への対応

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1005791

Information Center: AIX: 32 ビット・アプリケーションを実行するための共有ストレージの不足の改善

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.doc/mi21400_.htm

WebSphere MQ V7.5

(分散系) への移行における考慮点

No. F-3 カテゴリ V5.3以前のバージョンからV7.5へ移行する際の考慮点

タイトル EXTSHM環境変数設定について(AIX)