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エクセルの基礎講座
保健事業支援会
目次エクセルのカスタマイズ4クイックアクセスツールバーに様々なボタンを追加・削除する4ステータスバーの活用!演算確認法8エクセルの基本的操作9ウィンドウ枠の固定9セルの範囲指定10セルの移動10目的のセル範囲を一気に選択12クリップボードの活用13データ成形168桁の数値を日付データに変換する16日付になってしまう数字を正しく入力したい17西暦を和暦に変換する18年齢を年代に変換する19&の使い方19空白の処理20不要なスペースを取り除く23空白の処理25同じブックの中でシートを素早くコピーする28シート一覧を表示して目的のシートに一発でアクセス30合計する32オートSUM32一度に一定の数を足し込む38成績の上位30%をAランクと表示する40数値の並び替えがうまく行われない41縦方向のデータを横方向にリンクを付けて表示する42(チェックマーク)を入力する42日付と時間44現在の日付と時刻の表示方法44時間の計算44目標日までの日数を求める45分の「 29 捨 30 入 」45昼休みを引いた稼働時間を求める46時給を計算する47何日後の日付を得る4824 時間以上の表示50時間合計計算50翌月の15日を求める51日付のフォントを土曜日は青、日曜日は赤に変わるようにする51曜日の表示形式を設定しているセルに[条件付き書式]を設定する52毎日の勤務時間を計算する52セルの設定55セルの保護55ロックしたセルに色をつける56入力済みのセルを書き込みできないようにする57曜日の表示形式を設定しているセルに[条件付き書式]を設定する58特定の書式のセルだけを一度に選択する58セルの表示形式の作成方法59分数の表示形式61(1)と表示させたい場合61すべての数式を一括表示する及びセルの保護62末尾が“000”のデータだけを抽出する。63半角スペースで区切ってある文字列を2つのセルに分解する64日本語入力の入力形式を自動で切り替える64同一ブック内の複数のシートを並べて表示する65複数シートを同時に変更する65すべて全角(半角)のデータにする66ファイルを開くときに必要なパスワードを設定する66空欄に色を塗る67不要なスペースを取り除く69エラー値の種類と意味71健診データ分析の基礎72無作為抽出72串刺し集計74複数ファイルのデータを集計する(データの統合)77条件を付けて数える81グラフの基本86対比する場合の基本形86アンケート回答パターンによるグラフの基本形91特に順序がない場合。91順序なしカテゴリーが4つ以上91順序があるカテゴリーが4つ以上92順序があり、中央がない場合92複数回答93順位回答94複数回答とその平均値等の複合型94得点等どおしの複合型95単数回答マトリックス95集計表における横%と縦%の使い方。97ピボットテーブルの基礎100帳票とリスト101ピボットテーブルの作成104単純集計104クロス集計112見やすい表とグラフ113散布図113見やすい表115IF関数120(条件が1つの場合)BMI判定120(条件が複数ある場合・・ネスト)122VLOOKUP関数128IF関数に他の関数のネスト133データベース関数134フィルターの条件詳細設定134DSUM関数138配列とSUMPRODUCT関数141SUBTOTAL関数145表とテーブル147
保健業務の中には、健診データ分析や評価分析がありますが、これらは実はエクセル使用レベルから見ると、かなり高度なレベルに相当します。
健診データはデータの持つ特質から一般的な集計・分析とはやり方が異なります。巷に出回っているエクセル教則本やネット検索で紹介されている一般的な方法では時間や手間がかかり膨大な作業を強いられる事になります。
このようなレベルになるためには、日々の業務の中でエクセルに慣れ親しんで使いこなしていくことが肝心で、そのために必要なエクセルの知識と技術を初歩的な事項から解説していきます。
エクセルのカスタマイズ
クイックアクセスツールバーに様々なボタンを追加・削除する
クイックアクセスツールバーとは、画面上部に特定のボタンを登録して、1クリックでエクセルの機能を使用することができる機能です。エクセルでいろいろなコマンドを指定する時、メニュー欄から選択し、コマンドを指定して実行させますが、よく使うコマンドはクイックアクセスツールバーに登録しておけば1クリックで起動できます。また、必要でないコマンドは削除(ツールバーの中だけ)でき、スッキリさせることもできます。毎回操作毎にリボンを出すことが必要ないので、リボンを閉じておき、内容を広く表示させるメリットもあります。
クイックアクセスツールバーには初期状態では、「上書き保存」「元に戻す」「やり直し」のボタンが配置されています。
クイックアクセスツールバーの横にある三角▼をクリックし、「その他のコマンド(M)」をクリックします。
以下の画面に切り替わります。
通常は「すべてのコマンド」を選ぶのですが、リボンにないコマンドまで表示されるので、重宝しますが、種類が多くて探すのに手間がかかります。
「ファイル」タブ、「ホーム」タブ以下を選ぶとリボンの中にあるコマンドが表示されます。
例として、セルに表を作る「格子」を加えますが、その前に現在の状況を保存する作業を行います。これは、いろいろと追加したものをもとの状態に戻すのは手間のかかる作業なので、先に作っておくと入れ替えが楽に出来るようになります。
画面の下の方にある「インポート/エクスポート」を押し「すべてのユーザー設定をエクスポート」を選びます。
保存先を聞いてきますので、わかりやすいところを指定します。ここではとりあえずデスクトップにします。
次にファイル名がExcel Customizations.exportedUIとなっているのを次のように変更します。Excel Customizations初期.exportedUI
.exportedUI(ドッドまで含める)は拡張子ですからその前に変更する名前を付けます。
「保存」をクリックします。これで完了です。初期状態に戻すときは同じような手順で「ユーザー設定のファイルをインポート」を選び上書きすれば元に戻ります。
では、セルに表を作る「格子」を加えましょう。
ボタンのリストから「格子」を選択して、「追加(A)」ボタンをクリック
右のリストに「格子」が追加されたら、「OK」ボタンをクリック
あとは範囲を選択して「格子」ボタンをクリックすれば1クリックで罫線を引くことができます。
ステータスバーの活用!演算確認法
エクセルでステータスバーの簡易計算機能を利用すると、データの合計や平均などの値をすばやく求めることができます。
数式の記述や特別な設定を行う必要がなく、該当のデータを範囲選択するだけで計算結果がすぐに表示されるので、データの編集中や、一時的にデータの値を確認したい場合などに利用できます。
これは、ステータスバーの上で右クリックをすると表示させたい一覧が表れますので、そこから希望するものを選びます。
主に使うのが、平均や合計、データ個数と言ったものです。
ステータスバー上で計算されるのは数値のみなので、これを逆に利用して指定範囲内に数値以外のものがあるのかの判別にもよく利用しています。
エクセルの基本的操作
ウィンドウ枠の固定
列・行を固定する方法は2通りのやり方があります。やりやすい方で行ってください。
◎「メニュー」→「表示」→「ウインドウ枠の固定(F)」を行う方法
(1)固定したい箇所を考えてセルを選択します。
この場合まずA列を固定したいのでセル2行目が決まります。
次にA行を固定したいので、B列が決まります。
二つの交差するセルB列二行目のセルを選択します。
(2)メニュー欄の→「表示」→「ウィンドウ枠の固定(F)」を選びます。
固定される箇所はセルを選択した場所によって決まります。
選択されたセルの上側の行
左側の列が固定されます。
解除は「ウインドウ(W)」
→「ウインドウ枠の固定(F)」
を選ぶと「ウインドウ枠の解除
(F)」となっていますので
これを押すと解除できます。
◎表の分割表示を行う方法
表の分割表示を行うには、縦スクロールバーの上と横スクロールバーの右端にマウスを移動させると〓マーク(上下矢印付き)が出ますので、それぞれをドラッグで動かしながら分割ポイントを調整します。分割ポイントはドラッグしたときに出る線が交わる点です。
元に戻すには分割線を元の位置にドラッグし直せば戻ります。
セルの範囲指定
表全体を選択したい場合、一番左上のセルを選択しておいてから、[Ctrl]+[Shift]+[→]キーで1行目全体を選択し、次に[Ctrl]+[Shift]+[↓]キーを押せば便利に範囲選択ができます。
[Ctrl]キーを組み合わせた範囲選択では、[→]キーを押しすぎて自分が期待しているところと違う箇所が選択されてしまうこともありますが、その場合は[Ctrl]+[Shift]キーを押したまま方向([↑][↓][←][→])キーで微修正をします。[→]キーで行き過ぎたら[←]キーで戻る、[↓]キーも同様に
[↑]キーで戻ります。
セルの移動
セルの範囲を指定するにはドラッグして行うのが普通ですが、範囲が広いとカーソルを動かすだけでも手間がかかります。
アクティブセル(現在有効となっているセル)の四隅の端を除く枠部分にカーソルを移動すると、カーソルポインターがになります。左図。
になってから、移動させたい方向にドラッグすると、セルが移動します。この時ダブルクリックすると、最後の空欄の1つ前まで移動します。
右側の枠の上で行うと右端の最後の空欄の1つ前まで移動します。
左右上下で同じような動作をします。
また、ダブルクリックをせずに右クリックをしたままカーソルを動かすとセルの内容が移動します。
この移動は「切り張り」と同じ効果を得られます。
「切り張り」は「コピー貼りつけ」と異なり「絶対参照」を自動的に補正してくれます。これは集計の時絶大な威力を発揮します。
次に、右図のようにカーソルの端に合わせると、カーソルポインターが+になります。(通常カーソルの端を右下の端に合わせます。これはオートフィルを意識してのことです。)
+のポインターのままデータをコピーしたい方向にドラッグすると、データがどんどんコピーされていきます。この動作をオートフィルと言います。
ドラッグする範囲が大きい時はダブルクリックすると同じ動作になりますが、この場合左右のどちらかの空欄を見て動作しますので、左右が空白だと何も起こりません。
目的のセル範囲を一気に選択
大きな表で特定のセル範囲をドラッグして選択する簡単な方法です。
以下の表で、セル範囲B4:H32を選択してみましょう。選択したいセル範囲の最初のセル(B4)をクリックして選択します。そして[Shift]キーを押しながら、最後のセル(H32)をクリックします。
すると、セル範囲B3:H11が瞬時に選択されます。
これは、先に[Shift]キーを押してから指定範囲したいセルを押してもできます。順序は問いませんし、[Shift]キーを押したまま延長することもできます。
注意する点は、[Shift]キーを押した次のセルが起点になるということです。
クリップボードの活用
エクセルのシート上で複数のデータをコピーする場合は、Officeクリップボードを活用すると便利です。通常のコピー操作では一度に1つのデータしかコピーできませんが、Officeクリップボードを使うと、最大24種類のデータのコピーをストックしておくことができます。
健診データの情報を、シート1から他のシート2へ転記する例を考えてみましょう。
〈シート1〉
上記黄色のデータを下記のデータに追加します。
〈シート2〉
Ctrlキーとコピーを併用して範囲コピーしても良いのですが、後々コピーの使い回しが効くという利点が生かせます。
コピーしたいデータがあるシート1を表示しておき、[ホーム]タブの[クリップボード]グループの右下にある矢印のアイコンをクリックします。
画面の左側に[クリップボード]作業ウィンドウが表示されたことを確認後、コピーしたいデータのセルを範囲指定し、Ctrlキー+Cまたは[コピー]をクリックします。
すると、[クリップボード]作業ウィンドウに、コピーしたセルのデータが表示されますこれで、Officeクリップボードにデータがコピーされます。
この手順を繰り返して、必要なデータをすべてOfficeクリップボードにコピーします。
データをすべてコピーしたら、データの転記先となるシートを開き、同様にして[クリップボード]作業ウィンドウを表示します。
別のシートを表示しても、Officeクリップボードには先ほどコピーしたデータが全て表示されます。
それでは、コピーしたデータを転記していきましょう。
データの転記先となるセルを選択した状態で、Officeクリップボードの任意のデータをクリックすると、データがそのセルに転記されます。
同様にして、すべてのデータをOfficeクリップボードから転記します(⑩)。
シートやブックの切り替えを繰り返すことなく、すべてのデータを転記することができました。
すべてのデータのコピーが完了したら、[すべてクリア]をクリックしてOfficeクリップボードからデータを削除します。
[×](をクリックすると、[クリップボード]作業ウィンドウが閉じます。
データをOfficeクリップボードにストックして効率良くコピペしよう
データを1つひとつコピーするたびにシートやブックを切り替えて貼り付ける作業を繰り返すのはとても面倒です。また、Officeクリップボードにコピーしたデータはエクセル以外のOfficeアプリケーションで使うこともできます。
これの便利なところは、貼り付け後[すべてクリア]をしないでおくことで25回のコピー履歴が残り再利用できることです。同じコピーを繰り返すとき重宝する機能です。
データ成形
8桁の数値を日付データに変換する
(注)8桁の数値であることが前提です。
システムからデータを取り出すと日付が”20180228”と出てきた場合これを”2018/2/28”の日付に変換します。
「20180228」は日付ではなく、ふつうの数値として認識されているため、セルの表示形式を日付にした場合、********************** の表示となります。
この表示は適正な日付として表示できないというエラー表示です。
この2018を年に、02を月に、28を日付として認識させることを行います。
いくつもある場合でもメニューの[データ(D)]-[区切り位置(E)]を選択し一括して変換することができます。
変換する範囲を選択し、メニューの[データ(D)]→[区切り位置(E)]を選択します。
ここでは何も「指定せず」に区切り位置指定ウィザードの[次へ]を2度クリックして、3番目のページに進みます。
列のデータ形式で[日付(D)を選択し、[YMD]を選んで、[完了(F)]を押します。
以下の表示に変更されます。
日付になってしまう数字を正しく入力したい
セルに「1-1-6」等と入力すると、自動的に「2001/1/6」となってしまい、セルの表示型式を確認すると「日付」に変更されます。
自動的に日付にならないようにしたい場合。
エクセルは数字を入力すると、どのような形式であるのか自動で判断し、最適な表示形式に勝手に変更します。
例題のような「1-1-6」は2018年1月6日と判断してしまいます。他の表示形式では、時刻・パーセント・日本円、などにするときもあります。
この表示形式を勝手に変更されたくない場合は、あらかじめ、表示形式を「文字列」にしておきます。
対象の範囲を選択し、右クリックからメニューの[セルの書式]を選択します。[表示形式]におけるタブ内の[分類(C)]で[文字列]を選択し、[OK]を押します。
西暦を和暦に変換する
元が日付データならば、西暦を和暦にするのに関数は必要ありません。
「2018/1/6」を和暦表示にする例
「2018/1/6」が入力されているセルを選択
↓
メニュー[書式]−[セル]を選択
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブをクリック
↓
[分類]欄−「日付」をクリック
↓
[カレンダーの種類]欄で
「H13.3.14」または「平成13年3月14日」を選択
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
年齢を年代に変換する
健診検査値の集計の多くは年齢ではなく、5歳(10歳)刻みの年代で集計されています。
年齢から何歳代と置き換えるにはFLOOR関数を用いると便利です。
FLOOR関数は、指定された基準値の倍数になるように、最も近い値に数値を切り捨てます。この性質を利用して年齢から何歳刻みの世代へ変換します。
数値と異なる符号を指定するとエラーになります。Excel2010より正負の符号を問わないFLOOR.PRECISE関数を用いると回避することが出来ます。
58歳の人を5歳刻みで表すと55歳代となりますが、これを求めるには
FLOOR関数を呼び出し以下のように入力します。
数値とあるのが年齢を入れる所です。
基準値は何歳刻みに相当する部分です。ここでは5歳刻みですから5を入れています。
結果は55と表示されます。
このままでも良いのですが、55歳代と表示させるには&で連結します。
&の使い方
&マークは式の中で用いると、一般的にはセルとセルの結合を行うと思いがちですが、何もセルだけではありません。任意の結合ができます。
(ただし、文字を連結させると、そのセルは文字欄扱いになります)
先の年代のとこで58歳の場合FLOOR(B15,5)と入力していますが、これに&“歳代“と繋げて手入力します。
=FLOOR(B11,5)&"歳代"
この時、文字は(数値以外は)必ず「” ”」で囲みます。
これで年代の区分が出来ました。
空白の処理
以下の表のように途中に空白がある場合の処理方法です。
エクセルでは空白は0と同じ扱いをしますので、空白と0は区別しておくことが必要です。
空白に「未記入」と入れてみましょう。
最初に欄外のセルに空白に入れたい文字など「未記入」と入力しこれをコピーします。
(年齢を除いて)性別からTGまでの全てを選択します。
メニューの「ホーム」から「検索と選択」→「条件を選択してジャンプ」を選びます。
選択オプションが表示されますので、「空白セル」を選びます。
空白のセルだけが選択された状態になります。
このままの状態で「貼りつけ」を実行します。
空白のセルに「未記入」が挿入されました。
空白の処理は「削除」も可能ですが、単純に行うと表がずれてデータがおかしくなりますので、注意が必要です。
不要なスペースを取り除く
データを取り込んだとき、入力形式にバラつきが出て不要なスペースが数多く出てしまいその削除に苦労することがあります。
普通はTRIM関数やSUBSTITUTE関数を用いる事が多いのですが、これらの関数は、文字列の先頭や末尾に挿入されているスペースはすべて削除及び文字列の間に挿入されているスペースを、1つだけを残してすべて削除する関数です。それゆえ全体を統一させるには不向きです。
統一させたい場合はスペースを全て削除する方がやりやすいのです。
このようなときは、[置換]を利用すると効率よくスペース(空白文字)を取り除けます。[検索と置換]ダイアログボックスで[検索する文字列]にスペース(空白文字-ここがミソです)を入力し、[置換後の文字列]には何も入力せず[すべて置換]ボタンを押します。
[置換]を行うときは、最初に[置換]したい範囲を指定します。これをやらないとシート内全てに[置換]が適応されます。
「ホーム」→「検索と選択」→[すべて置換]を選びます。
置換が終えると、以下の完了画面が出ます。
何件置換しましたと件数が表示されますので、この件数が妥当ならOKします。的はずれな件数が出ていると、最初の範囲指定を間違っている可能性が高いので、(キャンセルボタンがないので、)いったんOK後「元に戻す」ボタンで最初からやり直します。
空白の処理
以下の表のように途中に空白がある場合の処理方法です。
エクセルでは空白は0と同じ扱いをしますので、空白と0は区別しておくことが必要です。
空白に「未記入」と入れてみましょう。
最初に欄外のセルに空白に入れたい文字など「未記入」と入力しこれをコピーします。
(年齢を除いて)性別からTGまでの全てを選択します。
メニューの「ホーム」から「検索と選択」→「条件を選択してジャンプ」を選びます。
選択オプションが表示されますので、「空白セル」を選びます。
空白のセルだけが選択された状態になります。
このままの状態で「貼りつけ」を実行します。
空白のセルに「未記入」が挿入されました。
空白の処理は「削除」も可能ですが、単純に行うと表がずれてデータがおかしくなりますので、注意が必要です。
同じブックの中でシートを素早くコピーする
同じブックの中でシートをコピーして使い回す方法です。
1つ目は、「演習」というタイトルのシートを、同じブックの中でコピーして「回答」にする例で考えてみましょう。「演習」シートを表示しておきます。
画面下部に表示されているシート見出しを[Ctrl]キーを押しながら右にドラッグしましょう。
マウスポインターの先に書類のような形のアイコンが表示されたら、ドラッグを止めます。
シートがコピーされ、元からあったシート名の直後に「**(2)」と表示されたシートができます。
シート名も変更しておきましょう。シート見出しを右クリックし、表示されるメニューから、[名前の変更]をクリックします。
シート名を編集できる状態になるので、新しいシート名を入力しましょう。
入力が完了したら、[Enter]キーを押すと、シート見出しに表示される文字が緑色に変わり、シート名が確定します。
また、シート見出しをダブルクリックする方法でも、同じようにシート名を編集できる状態になります。
2つ目は、コピーしたシートを別のブックにコピーする方法です。
シートのコピーを始める前に、移動したいシートと、そのシートの移動先となるブックを両方とも開いておきます。
コピーしたいシートのシート名を右クリックし表示されたメニューの[移動またはコピー]をクリックします。
[シートの移動またはコピー]ダイアログボックスが表示されます。
移動先のブック名を選択します。[移動先ブック名]の右側に表示される下向きの矢印のアイコンをクリックすると現在開いているブックの一覧が表示されるので、移動先となるブック名を選択します。
移動先のブック名を選択すると、そのブックに含まれるシートの一覧が[挿入先]に表示されます。
次に、移動先のブックのどこにシートを挿入するかを選択します。
ダイアログボックスの左下に表示されている[コピーを作成する]のチェックボックスをクリックしてオンにします。この操作を忘れると元のブックにシートが残らなくなってしまうので、注意しましょう。ここまでの操作が完了したら、[OK]をクリックします。
コピーされたシートが移動先のブックに挿入されます。
シート一覧を表示して目的のシートに一発でアクセス
あまりにたくさんのシートからなるブックだと、シート見出しの表示を左右に動かして目当てのワークシートを探し当てるのが大変ではないでしょうか?
串刺し集計がまとめられた1つのブックから、目的のシートを選択する例を考えてみます。今、画面上には「Sheet9」が表示されていますが、さかのぼって「Sheet1」のシートを確認したいとします。
今の状態では、画面上に「Sheet1」シートの見出しが表示されていません。これを表示するには、シート見出しの左側にある「◀」や「▶」をクリックして目的のシートを探します。この例では、ずっと左の方に目的のシートがありそうなので、左向きの「◀」をクリックします。
何度かクリックすると、「Sheet1」シートの見出しが見えるようになるので、そこをクリックすれば、シートの内容が表示されます。
矢印をクリックしてシート見出し間を移動する方法でももちろん目的のシートを探し当てることはできますが、ほかの人からもらったブックを初めて開いたときなど、目的のシート見出しがどこにあるのか見当がつかないときには、シートを探し当てるのに時間がかかってしまうこともあります。
このようなときは、先ほどクリックした左右の矢印の上あたりで右クリックしてみましょう。
すると、[シートの選択]ダイアログボックスが表示され、ブックに含まれるシート名の一覧が表示されます。目的のシート名をクリックして選択し、[OK]をクリックしましょう。
一発で、「Sheet1」シートが表示されます。
多くの場合は画面上に表示されるシート見出しの数よりもこのダイアログボックス上に表示されるシート名の数の方が多いので、たくさんのシートが含まれるブックでも目的のシートにアクセスするのがずっと楽になります。シート名が長い場合などにも、このテクニックが有効です。
合計する
オートSUM
エクセルを初めて習うと最初に合計のオートSUMを教わります。
それ程よく使われる関数ですが、オートSUMボタンをクリックしたとき、どのセル範囲を選択していたかにより結果がどこに表示されるのか注意してください。
◎データ範囲と表示セルをあらかじめ選択してから実行する
その1:列・行の両方の合計が一度にできます。
D11:I16(合計の空欄を含めて)を選択したのち、オートSUMボタンを押します。D11:D15(縦計)とD16:I16(横計及び総計)へ合計の数式が入力されます。
その2
D11:I15を選択したのち、オートSUMボタンを押します。I11:I15(縦計)へ合計の数式が入力されます。
◎データ範囲のみをあらかじめ選択してから実行する
縦列の合計が計算されます。
◎入力セルをあらかじめ選択してから実行する
この場合エクセルがセル範囲を自動で判断してくれます
その1 セル1ヵ所を選択した場合
この場合縦計のI11セルを選択して、オートSUMボタンを押したケースです
選択した横列の合計が計算されます。
その2 複数セルを選択した場合
縦計セル範囲I11:I15を選択して、オートSUMボタンを押したケースです
この場合、選択した横列の合計が計算されます。
その3 複数範囲を選択した場合
セル範囲I11:I16を選択し、さらに[Ctrl]キーを押しながらD16:I16も合わせて選択してから、オートSUMボタンを押したケースです
横列、縦列全て合計されます。
◎複数個所を選択してから実行する
途中に小計がある場合に、そのセルを選択してからオートSUMボタンを押したケースです
小計の横列の合計が計算されます。
◎合計を含めて4か所の範囲を選択した場合
合計の横列が計算されます。
Excel2007以降ではオートサムボタンで合計以外に平均、データの個数、や最大値、最小値の関数を自動で挿入できるようになりました。
いろいろな合計の方法を紹介しましたが、オートSUM関数には数値以外または、集計範囲内に同じSUM関数があると、そのSUM関数で集計された数値は無視する(集計範囲内のSUM関数の結果だけを見る)という便利な機能が備わっています。これは、単独関数のSUM関数には無い機能です。
この機能は、集計するとき、特に健診データの集計時に抜群の威力を発揮します。
一度に一定の数を足し込む
下記のような表で、各数値に50を足した数字に変更したい場合、どのようにすればいいのでしょうか。
変更前 変更後
また、下記のような表で行方向に5を足した数字に変更したい場合もどのようにすればよいでしょうか?
なお、変更させる値は決まったものではありません。足し算だけでなく、引き算の場合もあります。
コピーと貼り付けで一定の数値を演算することができます。
加算したい数値を表と無関係なセルに入力しておき、(例題の場合であれば、50や5のことです。)右クリックからコピーをとります。
値を変更したいセルを範囲選択し、右クリックメニューの[貼りつけオプション]→[形式を選択して貼り付け(S)]を選びます。
「演算」における[加算(D)]に印をつけ、[OK]を押します。
加算数値が元の数値に加えられました。
同じように、演算項目を選ぶことにより、引き算・掛け算・割り算ができます。
また、行の場合でも変更したいセル範囲を選び同様にして行う事ができます。
成績の上位30%をAランクと表示する
成績を入力したら上位30%に「A」、下位7%に「C」を表示させそれ以外を「B」と表示させる。
PERCENTILE関数とIF関数を用います。
PERCENTILE関数
書式:PERCENTILE(範囲,率)
意味:範囲の率に対する値を求めます。
PERCENTILE関数は、成績上位の指定%の人だけを拾い上げるというような時に使います。
IF関数の形は
=IF( [Aランクの判定],"A", IF( [Cランクの判定],"C","B" ) )
となります。
まず上位30%を表示させる[Aランクの判定]の式をセルC2以降に入力します。
[Aランクの判定]とは、PERCENTILE関数に、点数のセル範囲と率を指定します。指定の率に対する点数が求めることができ、人数を気にせずに境界となる点数を求めることが出来ます。ここでは、上位30%ですからPERCENTILE関数の率は0.7(100%-30%→70%→0.7)が入ります。
この例の場合、点数が、指定の率に対する点数より上回っていれば、「A」と表示するようにIF関数でネストしています。
=IF(B2 > PERCENTILE($B$2:$B$6,0.7).”A”.””) です。
とりあえず「A」以外は空白で表示させています。あとでこの「""」の部分に
IF( [Cランクの判定],"C","B" )をネスト(関数の中に関数を入れる)します。
次にCランクの表示を考えます。
[Cランクの判定]とは、7%以下をPERCENTILE関数で指定すればよいので、PERCENTILE関数の率は0.07となります。
セルC2の場合、
B2 < PERCENTILE($B$2:$B$6,0.07)
となります。
そしてIF関数の中で、AにもCにも該当しない場合に返す値を「"B"」とし、Bを表示するようにしました。
これを先ほどの「""」の部分にネストします。
数値の並び替えがうまく行われない
金額の高い順に並べ替えをしたのですが、きちんと並び替えされない場合があります。
9890と990では、990のほうが上位になる
数に関わらず頭の2桁しか読んでいないように見えます。
これは、左2桁で認識されているわけではなく、数字が単なる文字として並び替えられている状態で、(9950を九九五零と認識しているようなもの)数字として認識されれば、正しく並び替えることができます。
文字と認識されている数字を、数字として認識させるにはVALUE関数を利用する方法を紹介する例も多いのですが、大量にある場合は演算貼り付けを行う方法が便利です。
演算貼り付けについては前回の「一度に一定の数を足し込む方法」を参照してください。
どこでもよいので、空いているセルに、
0
と入力し、右クリックからコピーをとります。
並び替えを行う数値のセルを範囲選択し、右クリックメニューの[貼りつけオプション]→[形式を選択して貼り付け(S)]を選び [OK]を押します。
つまり0を加える計算をおこないます。
これはエクセルが演算を行う際の自動認識をうまく利用した方法です。
数値として認識されれば、数値の大きさで並び替えを行います。
縦方向のデータを横方向にリンクを付けて表示する
縦方向に入力した内容を、そのままで使い、同じデータを同時に横方向にも作っていく場合です。縦方向のデータは変更する事もありリンクさせることが必要です。
[形式を選択して貼り付け]の[行列を入れ替える]では、[リンク貼り付け]が使用できません。縦方向のデータが変化するものであれば、行列を入れ替えて値を貼り付けてしまった場合は、データの変化に対応できません。
このような場合には、TRANSPOSE関数を使用します。
貼りつけたいセルをクリック(ここではH11)後、クリックしたまま貼りつける範囲 (ここではH11:K14)を選択し、TRANSPOSE関数を呼び出し、
=TRANSPOSE(B11:E15) と入力後、Ctrl + Shift + Enter キーで確定します。これは配列関数ですからOKボタンを押すとエラーになります。
(チェックマーク)を入力する
単純に文章中にレ点(チェックマーク)を入力したい場合には、Officeの記号を入れる機能で、簡単に入力することができます
これは、ワード、パワーポイント共通の方法です。
レ点を入力したい場所をクリックして、カーソルを入れます。
既に文字が入力されているセルの、文章の途中にレ点を入力したい場合には、セルを選択すると、そのセルの中身が数式バーに映し出されるので、数式バー内でレ点を入力したい位置をクリックして、カーソルを入れます。
「挿入」→「記号と特殊文字」を選択します。
[フォント]の[▼]をクリックすると、フォントの一覧が表示されます。
フォントによって、表現できる記号が違ったりする場合がありまして、特に「Webdings」や「Wingdings」といったフォントは、飾りっぽい記号がたくさんあるフォントです。
数式バーに表示される記号がレ点とは違うものに見えたりしますが、セルにはちゃんと表示されていることが分かります。
同様にしても入れることが出来ます。
日付と時間
現在の日付と時刻の表示方法
方法1 現在の日付と時刻を表すnow関数を用いる。
[ツール(T)]→[オプション(O)]をクリックする。
[計算方法]タブ内の[計算方法]を[手動]に選択し、
[保存前に再計算]のチェックを入れ[OK]を押します。
表示したいセルに =now() と入力します。
すると現在の日付と時刻(例 2000/12/15 10:29)が表示されます。
この方法ですとブックを保存する前に日付と時刻が最新のものに置換えられます。
方法2 ショートカットキーにて現在の日付と時刻を入力。
シートごとに更新日が違う場合や[計算方法]を[手動]にしたくない場合は下記のショートカットキーにて入力します。
日付を入力したいセルに移動します。
現在日付のショートカットキー [Ctrl]+[;](セミコロン)
現在時刻のショートカットキー [Ctrl]+[:](コロン)
現在日付と時刻を続けて入力したい場合は
[Ctrl]+[;]と[Ctrl]+[:]を連続して押す。
※その場合は間にスペースを入れると見やすくなります
時間の計算
出発時刻が10時35分で、到着時刻が13時30分の場合、所要時間を求めるにはどうすればよいのでしょうか?
時間として認識させれば、容易に時間計算ができます。
時間と認識させるには.(ピリオド)でなく、:(コロン)を使い、時間を入力します。
あとは、普通の計算と同じく足し算や引き算を行ないます。
目標日までの日数を求める
目標日を設定して、・・・まであと何日?という表示をさせる 例えば、いついつまでに10キロ減量したいとき、その最終日まで、あと何日あるかを表示させたい
目標日と今日の日付の差を求めて計算します。
結果は、今日が2001年8月16日であれば、77 となります。
(表示形式に注意してください。標準か数値となっていること)
(あと、パソコンの日付の設定が間違っていると当然答えも変わります。)
この数式は目標日と今日の日付の差を求めています。今日の日付は TODAY関数で取得します。
分の「 29 捨 30 入 」
セルに時間を入力し、複数のセルをたした合計時間を、30 分以上は切り上
げ、30 分未満を切捨てすることを行います。
四捨五入のように簡単な関数はありませんので、IF 関数の第1引数で 分 をチェックしたあと、時間の処理をして、TIMEVALUE 関数で時間に戻します。
セル A1 に時間が入力されているとします。
=IF(MINUTE(A1)<30,ROUNDDOWN(A1,0)+TIMEVALUE(HOUR(A1)&":00"),ROUNDDOWN(A1,0)+TIMEVALUE(HOUR(A1)+1&":00"))
<実際は1行>
(1) MINUTE(A1) で、分 を求める。
(2) その値が 30 未満なら、HOUR(A1) で 時間 を出して、& で、:00 を文字列連結する。30 以上なら、時間 に 1 を加えて(切り上げ)から、& で、:00 を文字列連結する。
(3) (2) でできた、時間を表す文字列を TIMEVALUE 関数で、時刻連番に替える。
(4) ROUNDDOWN(A1,0) に加えているのは、合計時間が 24 時間以上になっているときに、24 時間 = 1 日 で、日 に繰り上がっている整数分が、無くならないようにするためです。
という処理をしています。
この結果は、時刻連番で返ってくるので、小数点以下の数字が表示されるので、セルの書式設定で、時間表示に変更してやる必要があります。また、時間の合計なので、24 時間以上になることも考えて、次の手順で設定しましょう。
(1) 表示形式を変更したい範囲を選択する。
(2) メニューの [書式(O)]-[セル(E)] とクリックし、“セルの表示形式”
ダイアログボックスを表示する。
(3) [表示形式] タブ内の [分類(C):] で [ユーザー定義] を選択し、右側
の [種類(T):] テキストボックスに、
[h]:mm
と入力し、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックする。
以上の操作で、24 時間以上の時間も表示されるようになります。
[ ]を挿入することで、24 時間以上の表示になると覚えておいてください。
昼休みを引いた稼働時間を求める
開始時間と終了時間から1日の稼働時間を導き出すのに昼休み(1時間)を引く
この場合、
=B1-A1-1
としてしまうと、
#######
が表示されてしまうか、
(1) メニューの [ファイル]-[オプション] とクリックして、“オプション”ダイアログボックスを開く。
(2) [詳細設定] タブの、[次のブックを計算するとき] にある、[1904 年から計算する] をクリックし、チェックを入れる。
(3) [OK] ボタンをクリックして、ダイアログボックスを閉じる。
の操作をしていれば、-15:30が表示されてしまいます。
エクセル は、“時間”でなく、“時刻”として、時間計算をしています。“時
刻連番”は、0 ~ 0.99999999 の範囲にある少数の値で、0:00:00 (午前 0 時)
から 23:59:59 (午後 11 時 59 分 59 秒) までの時刻を表します。
よって、1時間を引きたいときは、1:00 を引いてやることになります。
=B1-A1-"1:00"
=B1-A1-TIMEVALUE("1:00")
の、どちらかの式で、
7:30
が表示されます。
エクセルでは、数式で日付や時刻を用いるときに、日付や時刻を " ( ダブル
クォーテーション ) で囲んで、文字列として入力すれば、計算してくれます
し、TIMEVALUE 関数は時刻を表す文字列を引数として、時刻連番を返してくれますので、正しく計算できます
時給を計算する
2:30(時間) *5,000(時給)=12,500になりません。
エクセルの場合、シリアル値というものが働いているため、
2:30は2.5とは認識されません。
<シリアル値とは>
日付や時間の計算をする時は、エクセルの内部でシリアル値と呼ばれる数値を使用して計算を行っています。
時間の場合、1日(24時間)を1として数えます。
時間が0:00 → シリアル値は1、12:00→0.5、24:00→1となります。
そこで、色々なやり方があるかとは思いますが、今回は"1:00"(1時間を意味し
ます)で割る、ということで計算します。
セルA1に2:30(時間数)、B1に5,000(時給単価)、C1に金額を表示します。
C1の数式が=A1/"1:00"*B1となるように、下記の手順で行います。
(1) セルC1を選択後 =を入力→セルA1をクリックし、/"1:00"*と入力、
セルB1をクリックしたら、[Enter]キーを押します。
(2) 書式設定をしますので、セルC1で右クリックし、[セルの書式設定(F)]
[表示形式]タブを選択します。
(3) [分類(C)]の一覧から任意のものを選択し、[OK]をクリックします。
例)12,500と表示する場合は、数値を選び、[桁区切り( , )を使用する]
にチェックを入れます。
2:30 のシリアル値を、24:00 のシリアル値で割り算すれば、24 時間に対す
る割合が出るので、それに 24 を掛けてやれば、小数で表すことができます。
が、シリアル値は、24:00 を 1 としているので、そのままシリアル値に 24
を掛けるだけでよくなります
何日後の日付を得る
セル A1 に、「平成31年5月23日」と入力します。セル A2 には、セル
A1 の日付から、自動的に 30 日後の日付になるように設定をします。
セル A1 に、
平成31年5月23日と入力すると、表示は、特に設定をしていなければ、
平成31年5月23日
と数値部分は半角になって出てきますよね。数式バーには、
2019/5/23
と表示されているはずです。
その場合は、セル A2 に、何日後の日付(例えば30日)を
=A1+30
と入力すれば、
令和1年6月22日
と表示されます。日付連番による日付の足し算、という方法です。
半角になるのがイヤで、文字列として
平成31年5月23日を入力している場合は、数式バーにも同じ文字列があるはずです。
この場合は、
(1) 日付連番で入力して、数値部分を全角で表示させる
(2) 関数を用いて、日付連番を作成する
の、2つの方法がありますが、データが日付連番の方が便利な場合が多いですので、(1) の方法で行います。
数値部分が半角になっている日付のセルを選択して、次の手順でユーザー設定の書式を設定します。
(1) 表示形式を変更したい範囲を選択する。
(2) メニューの [書式(O)]-[セル(E)] とクリックし、“セルの表示形式”
ダイアログボックスを表示する。
(3) [表示形式] タブ内の [分類(C):] で [ユーザー定義] を選択し、右側
の [種類(T):] テキストボックスに、
[DBNum3]ggge"年"m"月"d"日"
と入力し、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックする。
表示は、
令和1年5月23日
と、数値部分が全角で表されます。あとは、さっきと同じように、
=A1+30
で、OKです
ここからさきは、個人的なこだわりです。
こうなると、
令和1年
と表示されるのが、イヤじゃないですか?
セル A2 に、
=IF(TEXT(A1+30,"ge")="H1","令和元年"&TEXT(A1+30,"[DBNum3]m""月""d""日"""),TEXT(A1+30,"[DBNum3]ggge""年""m""月""d""日"""))
<実際は1行>
の式を入力すれば、
令和元年○月×日
のように、表示されます。
セル A1 はどうしようもないですが。だから、もう一つセルを用
いて、元の日付(セル A1 のかわりに表示させる)も、
=IF(TEXT(A1,"ge")="H1","令和元年"&TEXT(A1,"[DBNum3]m""月""d""日"""),TEXT(A1,"[DBNum3]ggge""年""m""月""d""日"""))
<実際は1行>
として、表示させますね(笑)。
日本語って、ホントめんどくさいですね
24 時間以上の表示
遅刻時間や残業時間、早退時間を TIMEVALUE 関数で算出する場合、合計時間を出すと、24 時間を過ぎると 0 に戻ってしまいます。
残業は軽く24 時間を超えてしまうことはよくあります。
この場合ユーザー定義の書式を設定することで、できます
(1) 表示形式を変更したい範囲を選択する。
(2) メニューの [書式(O)]-[セル(E)] とクリックし、“セルの表示形式”
ダイアログボックスを表示する。
(3) [表示形式] タブ内の [分類(C):] で [ユーザー定義] を選択し、右側
の [種類(T):] テキストボックスに、
[h]:mm
と入力し、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックする。
以上の操作で、24 時間以上の時間も表示されるようになります。
時間合計計算
A1 3:50(3時間50分)
A2 6:25
A3 7:50
A4 1:38
A5 7:40
A6 4:08
A7 2:25
A8 33:56(合計)
A1 から A7 までを単純に合計すると、そのままだと 09:56 と表示されてし
まいますね。
これを 33:56 と表示させるには、セルの表示形式でユーザー設定を使用し
ます。
(1) A8 に SUM(A1:A7) と合計の計算式が入力されている状態で、A8 を選択してメニューの [書式(O)]-[セル(E)...] をクリックします。
(2) [表示形式] タブを開き、[分類(C):] で [ユーザー設定] を選択します。
(3) [種類(T):] 入力欄に半角で次のように入力して OK します。
[h]:mm
時間を表す h を半角のカッコ [ ] で囲むと、24時間以上の場合にその実数
表示になります。
[h]:mm 31:04、54:25 など
翌月の15日を求める
伝票を作成の時、翌月の15日を求めたい場合に使います。
EOMONTH 関数を利用しますが、これは、エクセル2007以前では分析ツールが導入されていないと出てこない関数です。
表示させたいセルに、[書式(O)]-[セル(E)...]-[表示形式]-[日付] を選択して、[平成**年**月**日] を選んで、OK します。
=EOMONTH((TODAY),0)+15 と入力します。
来月の15日が求められます。
EOMONTH 関数とは・・
開始日から起算して、指定された月数だけ前または後の月の最終日に対応するシリアル値を返します。この関数を使用すると、月末に発生する満期日や支払日を計算することができます。
つまり今日の日付から指定月後の月末を求めます。今回は指定月後は 0 と
して今月末を求めています。これに15を足すと翌月の15日になるわけです。
これは特にピンと来ないかもしれませんが、経理、特に購買関連では非常に重要視される関数です。EOMONTH 関数がないときの手間は半端ないです。
日付のフォントを土曜日は青、日曜日は赤に変わるようにする
条件付き書式を利用すれば、自動的に変わります。
次の手順で設定して下さい。
(1) 曜日の入力されている範囲を選択する。
(2) メニューの [書式(O)]-[条件付き書式(D)...] とクリックし、[条件付き書式
の設定] ダイアログボックスを開く。
(3) [条件1(1)] の [次の値の間 ▼ ] の ▼ をクリックし、[次の値に等しい]
をクリックする。
(4) [次の値に等しい ▼ ] の横のテキストボックスに土を、入力する。
(5) [書式(F)]をクリックして、[セルの書式設定]ダイアログボックスを開く。
(6) 文字列の色を変えたい場合は、[フォント] タブの [色(C):] をクリックし、
青色を選択し、[OK]をクリックする。
(7) [追加(A)>>] ボタンをクリックして、[条件2(2)] を表示させ、(3)~(6)を
参考に、日曜の場合を設定する。
(8) [OK] ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じる。
曜日の表示形式を設定しているセルに[条件付き書式]を設定する
日付「2002/7/1」を入力し、[セルの書式設定]の[ユーザー定義]で、「aaa」や
「aaaa」を入力すると、「月」「月曜日」と曜日が表示されます。
この方法で、曜日を表示しているセルに対して、[条件付き書式]を使用しても「日曜日を赤に設定する」ことが上手くできません。
表示形式を設定して、曜日を表示している場合には、[条件付き書式]の設定
に計算式を使います。
(1) 曜日が表示されているセル B1 から B20 を範囲指定します。
(2) [書式(O)]-[条件付き書式(D)]を選択します。
(3) 一番左の[セルの値が]の▼をクリックし、[数式が]を選択します。
(4) 右側のテキストボックスに「=WEEKDAY(B1)=1」と入力します。
(式の意味 = セル B1 の曜日が 1 (日曜)の場合。詳細は下記に。)
(5) [書式(F)]ボタンをクリックし、色を選択して、[OK]ボタンをクリックし
ます。
(6) [OK]ボタンをクリックします。
* WEEKDAY 関数
【書式】=WEEKDAY(日付)
【意味】日付から曜日を表す整数を求める関数
曜日は、1 (日曜) ~ 7 (土曜) で表させる
【例】 =WEEKDAY(2002/7/7) の計算結果は「 1 」(日曜)
毎日の勤務時間を計算する
出退勤表の例を使って、このような時刻データを正しく計算する方法を解説します。まず、毎日の勤務時間の合計を求めて、最後にその値を使って給与を計算するという流れで解説します。
毎日の出社時刻と退社時刻を記録した出退勤表があるとします。
毎日の勤務時間を計算して、この表の勤務時間に入力していきましょう。勤務時間は、「退社時刻-出社時刻-休憩時間」で求められます。まずは、10月2日の勤務時間を求めてみましょう。セルBY13に「=BW13-BV13-BX13」と入力してエンターキーを押します。
10月2日の勤務時間が7:30と表示されます。
他のセルにもそのままセルBY17までドラッグします。
E列のすべてのセルの値が計算されます。
次に勤務時間の合計を計算しましょう。セルCB12をクリックして、
[ホーム]から[オートSUM]を選びます。
合計するセル範囲を(BY13:BY17)までドラッグしてエンターを押します。
計算結果が12:15と表示されました。しかしながら、勤務時間の合計が「12:15(12時間15分)」というのは変ですね。
エクセルで24時間を超える時刻データを正しく表示するためには、セルの書式設定を変更する必要があります。
[ホーム]タブの[フォント]にある矢印ボタンをクリックして、または、右クリックをして、[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示します。
[表示形式]の[分類]欄にある[ユーザー定義]をクリックして、[種類]欄に「[h]:mm」と入力します。“[h]”のように大括弧で囲むと、24時間を超える時刻データを表示できるようになります。
[OK](⑬)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
今度は正しく36:15と表示できました。1週間の勤務時間の合計は36時間15分ということが計算されました。
次に数値表示に変換して給与を計算します。
給与を計算する前に、時刻表示を数値表示に変換する必要があります。
実際に給与を計算する場合、例えば、30分(00:30)は0.5時間として計算する必要があるからです。
ここで、「シリアル値」という概念について少し説明します。
エクセルは時刻データや日付データをシリアル値という値で表します。
シリアル値は24時間(24:00)を1として扱います。例えば、12:00はシリアル値だと「0.5」、6:00は「0.25」になります。
つまり、シリアル値で表現されている時刻データを数値に変換するには、24を掛ければよいということになります。少し複雑ですが「数値に変換するには24を掛ければよい」と覚えておいてください。
実際に時刻表示を数値表示に変換してみます。セルCB13に「CB12*24」と入力して、エンターキーを押します。
セルCB13が選択されている状態で、先ほどと同じように[セルの書式設定]を出し、[標準]を選択します。
「970:00」という時刻データが「36.25」という数値に変換されました。
最後に、時給を掛けて支給給与を求めます。セルCB15に「=C13*CB14」と入力してエンターキーを押します。
1週間分の支給給与\43,500円が計算できました。
時刻データを数値データに変換するなど少し複雑ですが、一度覚えてしまえば、時刻を扱うさまざまな場面で応用できます。
セルの設定
セルの保護
エクセル の初期状態では、すべてのセルにロックがかかっています。ロックを有効にするためには、シートの保護をしなければなりませんが、その前に、保護するセルと保護しないセル(ロックするセルとしないセル)とを分けなければなりません。
数式をロックする方法は、主に2通りあります。状況によって、使い分けて
ください。
A.入力してもよいセルだけのロックをはずす方法。
B.数式の入っているセルのみをロックする方法。
【 A.入力してもよいセルだけのロックをはずす方法 】
(1)入力してもよいセルだけを選択します。(離れた所を選択するには、
[Ctrl]キーを押しながらクリックやドラッグをします)
(2)メニューの[書式(O)]-[セル(E)]をクリックします。
(3)[保護]タブをクリックします。
(4)[ロック(L)]のチェックをはずしてOKします。
(5)メニューの[ツール(T)]-[保護(P)]-[シートの保護(P)]を
クリックします。
(6)[シートの保護]のダイアログボックスが表示されたら、何もせずに
OKします。(パスワードは特に必要ありません)
以上で、入力してもよいセルだけが自由になります。この場合、[Tab]キーを使うと、入力してもよいセルだけを移動するので、便利です。
【 B.数式の入っているセルのみをロックする方法 】
(1)[全セル選択]ボタン(名前ボックスの下、行番号1の上、列名Aの左
のところ)をクリックします。<シート全体が選択されます>
(2)メニューの[書式(O)]-[セル(E)]をクリックします。
(3)[保護]タブをクリックします。
(4)[ロック(L)]のチェックをはずしてOKします。<すべてのセルのロッ
クがはずれます>
(5)メニューの[編集(E)]-[ジャンプ(G)]-をクリックします。
(6)[セル選択(S)]ボタンをクリックします。
(7)[数式(F)]を選択し、OKします。<数式の入ったセルのみが選択さ
れます>
(8)メニューの[書式(O)]-[セル(E)]-[保護]をクリックします。
(9)[ロック(L)]にチェックをいれてOKします。<数式のみにロックが
かかります>
(10)メニューの[ツール(T)]-[保護(P)]-[シートの保護(P)]を
クリックします。
(11)[シートの保護]のダイアログボックスが表示されたら、何もせずに
OKします。(パスワードは特に必要ありません)
以上で、数式だけが保護されます。
シートの保護を解除するには、メニューの[ツール(T)]-[保護(P)]-
[シート保護の保護(P)]をクリックします。
ロックしたセルに色をつける
条件付き書式を利用します。
(1)列番号の一番左、行番号の一番上の交差する四角の部分をクリックします。するとシート全体が選択されます。
([Ctrl]キーを押しながら、[A]キーを押してもかまいません)
(2)メニューの[書式(O)]-[条件付き書式(D)]をクリックします。
(3)[セルの値が]の部分を[数式が]にして、右のボックスに
「=cell("protect",a1)=1」と入力します。
(4)[書式(F)]ボタンをクリックします。
(5)[パターン]タブで、任意の色を選択し、OKします。
(6)[条件付き書式の設定]ダイアログボックスを、OKして閉じます。
これで、ロックされているセルに色をつけることができます。
ロックされていないセルに色をつけるには、上記手順の(3)で、
「=cell("protect",a1)=0」と入力します。
入力済みのセルを書き込みできないようにする
ジャンプとシート保護を利用します。
(1) まず、シート全体のロックを解除します。
Ctrl+Aを押して右クリックしてください。
[セルの書式設定(F)]-保護タブをクリック-[ロック(L)]のチェックを
はずしてOK
(2) 入力済みのセル(文字・数値)を選択します。
[編集(E)]-[ジャンプ(G]-[セル選択(S)]-[定数(O)]にチェックしてOK
(3) 選択したセルをロックします。
選択したセルの上で右クリックしてください。
[セルの書式設定(F)]-保護タブをクリック-[ロック(L)]にチェックしてOK
(4) 入力済みのセル(数式)を選択します。
[編集(E)]-[ジャンプ(G]-[セル選択(S)]-[数式(F)]にチェックしてOK
(5) 選択したセルをロックします。
選択したセルの上で右クリックしてください。
[セルの書式設定(F)]-保護タブをクリック-[ロック(L)]にチェックしてOK
(6) シート保護をします。
[ツール(T)]-[保護(P)]-[シート保護(P)]をクリックしてOK
以上で設定完了です。
数式のセルを書き込みできるようにしておきたい場合は、(4)(5)の作業は不
要です。
曜日の表示形式を設定しているセルに[条件付き書式]を設定する
日付「2002/7/1」を入力し、[セルの書式設定]の[ユーザー定義]で、「aaa」や
「aaaa」を入力すると、「月」「月曜日」と曜日が表示されます。
この方法で、曜日を表示しているセルに対して、[条件付き書式]を使用しても「日曜日を赤に設定する」ことが上手くできません。
表示形式を設定して、曜日を表示している場合には、[条件付き書式]の設定
に計算式を使います。
(1) 曜日が表示されているセル B1 から B20 を範囲指定します。
(2) [書式(O)]-[条件付き書式(D)]を選択します。
(3) 一番左の[セルの値が]の▼をクリックし、[数式が]を選択します。
(4) 右側のテキストボックスに「=WEEKDAY(B1)=1」と入力します。
(式の意味 = セル B1 の曜日が 1 (日曜)の場合。詳細は下記に。)
(5) [書式(F)]ボタンをクリックし、色を選択して[OK]ボタンをクリックします。
(6) [OK]ボタンをクリックします。
* WEEKDAY 関数
【書式】=WEEKDAY(日付)
【意味】日付から曜日を表す整数を求める関数
曜日は、1 (日曜) ~ 7 (土曜) で表させる
【例】 =WEEKDAY(2002/7/7) の計算結果は「 1 」(日曜)
特定の書式のセルだけを一度に選択する
特定の書式、例えば色のついているセルだけを選択しなければならないことがよくあります。この場合検索機能を使えば簡単に選択できます。
(1) [ホーム]-[検索と選択] をクリックします。
(2) [検索する文字列(N):] には何も入力せず、[オプション(T)] ボタンを開
き、表示される [書式(M)...] ボタン右横の▼ボタンをクリックします。
(3) [セルから書式を選択(C)...] をクリックすると、マウスポインタがスポ
イトマークに変わります。
(4) ワークシート上の選択したい書式(色のついている)のセルをクリックし
ます。
(5) [検索と置換] ダイアログボックスの [プレビュー] で選択したセルのプ
レビューを確認のうえ、[すべて検索(I)] ボタンをクリックします。
(6) 同じ書式(色のついている)のセルがすべて検索されますので、先頭行を
クリックして選択します。
(7) Shift キーを押しながら最終行をクリックすると、検索されたすべての色
がついたセルが選択されます。
セルの表示形式の作成方法
用意されている表示形式に必要なものがない場合に、目的に応じて、表示形式を新しく作成することができます。それを、ユーザー定義の表示形式の作成といいます。
ここでは数値と文字列の表示形式に関する一般的な決まりごとを書きます。
日付・時刻の表示形式に関しては日付・時間の項を参照してください。
セルの表示形式を作成するには、
表示を変えたいセルを選択しアクティブ状態(黒く反転した状態)にします。
[様式]→[セル]を指定するか、あるいは右クリックで[セルの様式設定]をクリックします。セルの様式設定の画面が表れたら、分類の一番最後にある“ユーザー定義”を指定します。
【表示形式の構造】
表示形式は;(セミコロン)で区切られた4つの部分で構成されています。
種類(T)の下にある窓の中(テキストボックス)に直接入力します。
(記号や数字は半角で入力します。)
例) #,###; [赤]-#,###; "-" ; "評価"@
↓ ↓ ↓ ↓
正の数の書式 ; 負の数の書式 ; ゼロの書式 ; 文字列の書式
もちろん、必ずしも4つの部分に区切る必要はありません。必要に応じて正の数の書式だけでも、正の数・負の数の書式だけでも指定することができます。
例えば、以下のような設定のもと、次のようなデータを入力すると右の表示の様に表示されます。
【表示形式で使用する主な記号】
# 1桁の数字を示します。
0 1桁の数字を示すが、指定したゼロの桁数だけ常にゼロが表示されます。
[赤] セル内の文字色を指定します。他に黒・青・水・緑・紫・白・黄を含め
た8色の指定が可能です。
" " この記号で囲まれたものは文字列としてそのまま表示されます。
¥ や -(マイナス)は " " をつけずに入力します。
_ この記号(アンダーバー)の後ろに入力した文字数分だけ空白を表示。
* この記号の後ろに入力した文字をセル幅だけ繰り返します。
@ この記号が置かれている位置に入力された文字列が挿入されます。
【いろいろな例】
表示形式 入力データ 表示
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
#,###, 10000000 → 10,000,000
0000.00 123.4 → 0123.40
#,###"円""也" 1000 → 1,000円也
#,###_) 1000 → 1,000
(セルの右端から半角1つ分空白があく)
\* #,### 1000 → \ 1,000
(セルの左端に\を表示。\と数字の間はセル幅分空白を繰り返す)
@"部" 管理 → 管理部
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
分数の表示形式
[セルの書式設定]で、分母を指定する欄に適当なものが無い場合、表示形式を作成すれば自由に可能です。
例えば、0.5と入力したら、1/2と表示されますが、1.5と入力すると11/2とか1 1/2 の様になりますが、ユーザー定義を選択し[種類(T)]に ?/? と入力します。必ず半角で入力してください。
[OK]をクリックすると5/3と表示されます。
(1)と表示させたい場合
セルに(1)と入力すると -1と表示されます。
エクセルでは()括弧で囲んだ数字は負の数字として認識します。セルの表示形式を変更してから入力するか、または、 ' (シングルコーテーション)を頭につけることで()を文字列として認識させることにより表示させることができます。
セルの表示形式の変更は、右クリックから「セルの書式設定」から、[分類]内で[文字列]を選択し、(1)などと入力します。この表示形式は数字を文字列として認識させたい場合に使用します。
通常良く用いられるやり方は、先頭に ' (シングルコーテーション)をつける方法かスペースキーで、空白を挿入する方法があります。
(1) と入力せずに '(1) と入力します。
' (シングルコーテーション)を頭につけることにより、表示形式に関係なく、文字列として認識されます。もちろん ' (シングルコーテーション)は表示されません。
空白の挿入を行った場合は1文字分スペースが挿入されて表示されることになります。
すべての数式を一括表示する及びセルの保護
表示されている数字が数式の結果なのか、単に数字が入力されているだけなのか簡単にわかるやり方です。
[CTRL]キーと[SHIFT]キーを押しながら、[@]キーを押します。押す毎に数式表示と通常の表示が入れ替わります。
そこで、数式が入力されているセルにだけ[セルの保護]をかければ、書き換えや、Deleteキーを押しても消すことができないようにすることができます。
以下の順に操作を行います。
すべてのセルのロックを解除します。
(ワークシートの初期設定では、すべてのセルに[保護]の[ロック]がかかっています。
[数式が入力されている]セルだけに[ロック]をかけて保護するには、最初に全てのセルの[ロック]を解除する必要があります)
(1)[全セル選択] ボタン(ワークシートの行番号と列番号が交差している部分)をクリックします。(A1セルの左上)すべてのセルが選択されます。
(2)右クリックメニューの [セルの書式設定(E)] をクリックし、[保護] タブをクリックします。
(3)[ロック(L)] チェック ボックスをオフにします。
(4)[OK]ボタンをクリックします。
数式が入力されているセルを選択します。
(1)メニューの 「ホーム」から[検索と選択]→[条件付きジャンプ(S)] をクリックします。選択オプションが表示されます。
(2)[選択オプション]で[数式(F)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
数式の入力されているセルすべてが選択されます。
最後に選択されているセル範囲にロックを設定します。
(1)再び右クリックメニューの [セルの書式設定(E)] をクリックし、[保護] タブをクリックします。
(2)[ロック(L)] チェック ボックスをオンにします。
(3)[OK]ボタンをクリックします。
(4)シート名を右クリックし、[シートの保護(P)] をクリックします。
(5)他のユーザーが保護を解除できないようにするには、[シート保護]ダイアログボックスの[パスワード]テキストボックスにパスワードを入力し、[OK] をクリックして [パスワードの確認(R)] ダイアログボックスにもう一度パスワードを入力します。
(6)[OK]ボタンをクリックします。
パスワードでは、大文字と小文字が区別されますので、大文字と小文字を区別し、指定したパスワードを正確に入力してください。
末尾が“000”のデータだけを抽出する。
保険者番号などで、扶養家族の方は、末尾の番号で区別していますね。
この時被保険者で末尾“000”の方だけを抽出したいことがあります。
この場合保険者番号が数値である限り、オートフィルタで、末尾が“000”で抽出することはできません。表示形式を [文字列] にしても、できません。
このような場合、作業列をとなりに作り、完全に [文字列] にしてしまいます。
文字と数値の大きな違いは、文字は1字1字で構成されているのに、数値は大きさを持って1字で構成されています。 1も100も10000も1文字です。ですから数値の場合000だけを抽出することが出来ないのです。
000だけを抽出することが出来るように文字に変えてつまり”零零零”を検索して条件付き抽出をかけているのです。
作業列の作り方は、となりのセルの一番上にアルファベットが書いてある部分をクリックし、「挿入」→「列(C)」を行うと新たな列が作られます。それを作業列と呼んでいます。
そして、
(1) 作業列の先頭のセルに =TEXT(A4,"@") と入力します。
(2) 作業列の先頭のセルの右下隅の ■ にマウスカーソルを合わせ、カーソルの表示を+ に変えます。
(3) ダブルクリックして、データ数だけコピーする。
これで、列 C が文字列になったので、オートフィルタの 「テキストフィルター」を選択、「指定の値で終わる」を選び「抽出条件」のタブに000 と入力し [OK] ボタンをクリックすれば、抽出できます。
半角スペースで区切ってある文字列を2つのセルに分解する
「ケンコウ タロウ」のように、1つのセル内で氏と名を半角スペースで区切ってあるものを2つのセルに分ける方法です。通常はRIGHT関数やLEFT関数を用いる例が多いのですが、「区切り位置」を用いると簡単にできます。
(1)分離させるデータが入っているセル(または列全体)を選択します。
(2)メニューの[データ(D)]→[区切り位置(E)]をクリックします。
(3)[元のデータの形式]で、[カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ(D)]を選択し、[次へ]をクリックします。
(4)[区切り文字]で、データ間を区切っている文字の種類を選択します。
例題文と同じ場合であれば、[スペース(S)]を選択します。
(5)[列のデータ形式]で「文字列」を選択し[完了(F)]をクリックします。
日本語入力の入力形式を自動で切り替える
エクセルでは、タイトルや項目を入力するセルが日本語で、データを入力するセルは半角数値と入力形式が混在します。
いちいち項目のところで、日本語入力に切り替える、データ入力で数値を入れて2度エンターキーを押すのが面倒に感じます。
そのようなとき日本語にしたい部分を自動で切り替えるようにする方法です。
(1)あらかじめ、日本語入力したい列を選択します。
(2)メニューの[データ(D)]→[入力規則(L)]をクリックします。
(3)[日本語入力]タブで、[日本語入力]を「オン」にして、OKします。
これで、そこのセルに移動すると自動で日本語入力に切り替わります。
同一ブック内の複数のシートを並べて表示する
一つのブックの中にいくつかのシートがありますが、それを同時に、たとえば「並べて表示」のように見る方法です。
(1)表示するブックを開きます。
(2)メニューの[ウィンドウ(W)] - [新しいウィンドウを開く(N)] をクリックします。
すると新しいウィンドウが1つ開かれました。次に別のシートを開きます。
(3)もう一度、メニューの[ウィンドウ(W)] - [新しいウィンドウを開く(N)] をクリックします。
同時に表示したい分だけのシートで(1)~(3)を繰り返します。
(4)メニューの[ウィンドウ(W)] - [整列(A)] をクリックします。
(5)[整列方法] のオプションでどのように並べるか決めクリックします。
複数シートを同時に変更する
これは、変更するセルの位置は、全てのシートで同じであることが条件です。
(1)最初のシート名のタブをクリックして選択する。
(2) Shift キーを押しながら、全てのシートのタブをクリックする。
(3) 全てのシート名のタブのバックが白くなっているのを確認する。
この状態を「作業グループ”が設定された状態と言います」この状態でセル内容を変更すると、全てのシートに変更が反映されます。
どれか1つのシート名のタブをクリックするか、マウスポインタをどれかのシート名のタブに持っていき、マウスボタンの右クリックでショートカットメニューを表示し、[作業グループ解除(U)]をクリックすると、1つのシートのみが選択された状態になります。
ちなみに、全てのシートでなく、一部のシートを選択したいときは、Ctrl キーを押しながら、クリックすることを繰り返せば、任意のシートのみを選択することができます。
すべて全角(半角)のデータにする
全て全角のデータにするにはJIS 関数を用います。
全ての英数カタカナ文字を一度に全角から半角に変えるにはASC関数を使用します。
ファイルを開くときに必要なパスワードを設定する
エクセルでも権限のないユーザーが文書を開けないようにするために、パスワードを設定できます。
(1)メニューの[ファイル(F)] → [名前を付けて保存(A)]をクリックします。
[ファイル名を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
(2)[オプション(P)] をクリックします。
(3)[読み取りパスワード(O)] ボックスにパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
パスワードでは大文字と小文字が区別されます。
大文字と小文字を区別して、パスワードを正確に入力します。
(4)[パスワードをもう一度入力してください(R)] ボックスにもう一度パスワードを入力し、[OK] をクリックします。
(5)[保存(S)] をクリックします。
空欄に色を塗る
置換の対象は文字列だけでなく、書式を置換することもできます。
空白の処理の例を使って、空白のセル(赤枠で囲んだセル)を、「該当なし」を意味するグレーで塗りつぶしてみましょう。
まず、色を付ける対象のセル範囲BI4:BO27を選択した状態で、メニュー「ホーム」→[検索と置換]→ダイアログボックスを表示します。次に[オプション]をクリックすると、書式などのオプションを指定できるエリアが表示されます。
空白のセルを検索したいので、[検索する文字列]には何も入力しません。[置換後の文字列]の[書式]をクリックして表示されるメニューから[書式]を選択します。
[書式の変換]ダイアログボックスが表示されるので、「塗りつぶし」タブを開き好みの色を選択して、(ここでは、グレーを選択)[OK]をクリックします。
書式のプレビューが表示されるので確認します。[すべて置換]をクリックして置換を実行します。
置換した件数を確認します。
よろしければOKを押します。
もし、意図しない数が置換されている場合、選択範囲を間違っている可能性もあります。一度OKして戻るボタンで置換前の状態に戻り再度指定範囲を行い実行してください。
置換機能は、「グレーのセルをピンクにしたい」「特定の文字列だけ太字にしたい」などという時にも応用できます。
不要なスペースを取り除く
データを取り込んだとき、入力形式にバラつきが出て不要なスペースが数多く出てしまいその削除に苦労することがあります。
普通はTRIM関数やSUBSTITUTE関数を用いる事が多いのですが、これらの関数は、文字列の先頭や末尾に挿入されているスペースはすべて削除及び文字列の間に挿入されているスペースは、1つだけを残してすべて削除することは出来るのですが、全体を統一させるには不向きです。
統一させたい場合はスペースを全て削除する方がやりやすいのです。
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