video over ip」を導入した中継車の製作・運用2018年12月1日 bs4k放送開始...

「Video over IP」を導入した中継車の製作・運用

㈱共同テレビジョン

制作技術部専任部長

川崎淳

© 2019 KYODO TELEVISION CO.,LTD.


2018年12月1日ＢＳ４Ｋ放送開始

2020年7月東京オリンピック・パラリンピック開催

HDから4Kへ 4K制作のニーズ拡大。中継にも4Kの対応が求められる。

新中継車制作背景

新中継車コンセプト

広々とした制作ルームの確保

スポーツ中継などにおいてオペレートのしやすい制作環境を提供。

4K制作を筆頭に将来性の高い最新システムの構築。

10年後も第一線で活躍できるシステム。


新中継車プロジェクト

●2016年11月

●2017年9月

●2017年12月

●2018年10月

●2019年2月

●2019年6月

●2019年7月8日

プロジェクト発足

新中継車システム仕様提案（まだIPでの可能性を検討中）

車両仕様打ち合わせ開始

新中継車システム詳細仕様確定（ Video over IP の導入確定）

車両立会検査

システム立会検査

新中継車「KR-supreme」完成、納車

「KR-supreme」ケイ・アール・シュプリーム

supreme：最高、至高


SPEC

車輌ベース 23.5t

全長 11990mm

全幅（最大拡幅時） 2495mm(4495mm)

全高 3640mm

広々とした制作ルームの確保


4K制作をスタンダードにおこなえる最新システム

●10台の4Kカメラを標準搭載（追加10台分のインターフェース用意）

SONY HDC-5500×10台、HDCU-5500×12台

様々な倍速スローリプレイを実現（4Kx2,HDx2,HDx3,HDx4,HDx6,HDx8）

●さらに20台以上のカメラにも対応可能なスイッチャーシステム

SONY XVS-9000（4K IP×40、QUAD SDI×20）

●4Kスローリプレイに対応した EVS XT-VIA×3台実装

●BS 4K放送基準となる4K HDR(ハイダイナミックレンジ)制作に対応

SONY HDRC-4000、FOR-A FA-9600

●最新技術のVideo Over IPシステムを導入（SMPTE ST 2110 対応予定）

●4K＆HDのサイマル制作も可能

●ベースバンドの併用により柔軟性、拡張性を考慮


EDGE SWITCHHuawei製CE6865-48S8CQ-EI×4

CORE SWITCHHuawei製CE8850-64CQ-EI×２

Video Over IPシステム


EDGE SWITCH

Video Over IPシステム

SONY HDC-5500 & HDCU-5500

SONY NXLK-IP50Y&51Y

12G-SDI

3G-SDI×4

IP (25G)

IP (100G)

IP (100G)

SONY XVS-9000

CORE SWITCH

※ IP伝送経路の二重化※ SMPTE ST 2110 対応予定

SONYIP LIVE システム


IPシステムの将来性

今後IPシステムはスタンダードなシステムになっていきます。

4Kだけではなく8Kやそれ以上の規格へのアプローチに役に立つものになります。

IPは映像だけでなく音声や制御信号など様々な信号も伝送可能ですので、

これからのシステムの拡張も容易になります。


ご清聴ありがとうございました

㈱共同テレビジョン制作技術部専任部長川崎淳

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