【勉強会資料】採用とソーシャルメディアver.20110426

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Copyright © 2011 ITmedia Inc. Ver. 2011/4/26 アイティメディア株式会社 人事・採用担当 浦野平也 採用と、 ソーシャルメディア 新しいロジック誕生のために 考えたこと、 やってみたこと、 わかったこと。

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2011年4月26日の勉強会で使用したプレゼン資料です。前回の資料とほとんど同じですが、少しだけ2012の数値がUpdateされています。

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Ver. 2011/4/26

アイティメディア株式会社

人事・採用担当 浦野平也

採用と、ソーシャルメディア

新しいロジック誕生のために考えたこと、やってみたこと、わかったこと。

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http://www.slideshare.net/itm11shin

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本日の話の下敷きには、常にこれらが意識されています

採用方針や枠組みを、連続・継続して変えていくことは正義

ソーシャルメディア世代への理解と尊敬

すべての「工夫」は、ロジックのもとに成り立つもの

目的を明確に ↔ ROIを明確に

その結果、「使う、使わない」 いずれの判断も正しいと思います。

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2011実績 データ1) ツールの関連図

EntryDB

※任意登録項目に、twitterアカウント、ブログURL

採用HPiPhone用

※読者/取材対象/ゼミ後輩…

などへアプローチ

情報提供関係醸成 説明会 面接

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2011実績 データ2) 人数推移

4

1,000

15

7

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2011実績 データ3)各媒体 内定者

5

フォロワー(就活生)572

263 689 5

3 1 (1)

自社媒体twitter 社員人脈

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2011実績 データ4)総費用

6

日付 内容 使用者 金額11月26日リクルーター制度 山本 ¥2,660

12月12日リクルーター制度 山本 ¥1,940

12月16日リクルーター制度 山田 ¥1,850

12月17日マイコミイベント 人事部 ¥21,500

12月17日コピー 人事部 ¥200

12月18日内定者アルバイト代 人事部 ¥6,000

1月6日ダイヤモンド・テスト1名 人事部 ¥3,675

1月7日リクルーター制度 浦野 ¥1,950

1月14日案内板1台 人事部 ¥6,980

1月20日リクルーター制度 山本 ¥2,560

1月26日リクルーター制度 伊藤 ¥1,960

2月6日Web中継用機材(マイク) 人事部 ¥9,800

2月23日リクルーター制度 迫野 ¥3,200

2月27日ドロリッチ 人事部 ¥7,900

2月27日ビデオテープ 人事部 ¥2,308

2月27日説明会運営補助 人事部 ¥5,000

3月4日リクルーター制度 永守 ¥6,750

3月18日会場代(高田馬場) 人事部 ¥6,420

3月18日飲食代(10名) 人事部 ¥36,590

3月20日説明会運営補助 人事部 ¥5,000

3月20日ドロリッチ 人事部 ¥7,900

3月25日ダイヤモンド・テスト1名 人事部 ¥3,675

3月26日社員訪問大会飲料・軽食 人事部 ¥7,210

4月5日 ダイヤモンドテスト4名 人事部 ¥16,000

4月28日学生交通費 人事部 ¥25,000

5月21日社長と学生ランチ 人事部 ¥6,100

19万円

ほとんどタダ。

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2011実績 データ5)成果の質 (最終メンバー)

7

メンバー 内定保有状況

1.内定者A EC大手R 、カード大手

2.内定者B WEB広告大手CA 、 WEBサービスK 、ポータルY

3.内定者C 携帯ポータルD(技術)、大手不動産デベロッパー

4.内定者D ネットベンチャー

5.最終面接H WEBサービスK

6.最終面接I 携帯キャリアN、 WEB広告大手O

7.最終面接J ポータルY、携帯ポータルD、大手飲料メーカー

8.内定辞退E 携帯ポータルD(技術)

9.内定辞退F ポータルY(技術)、EC大手R(技術)

10.内定辞退G 外資コンサル、WEB技術サービスH

その他、最終面接候補 5名

15 7

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データ6)2012年度の全体図

フェイスブックを中心に構成

8

EntryDB

※任意登録項目に、FBアカウント、twitterアカウント、ブログURL

採用HP

情報提供関係醸成 説明会 面接

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データ7)2012年度の、人数とコスト

※途中経過として

• 母集団 約930

• 最終面接形成 (うち、内定) 13 (1:技術バリバリ系) おそらく最終内定 5

• コスト 12万円

9

2011年4月25日現在

: 約350 (2012卒)

: 658ファン

: 約1030 (not社会人)

292(2/14)

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思ったこと。(ソーシャルメディア活用のすすめ)

「ぼくらがやりたかった新卒採用って、こういうことかもしれない」

これからの新卒採用の、あたらしいスタンダードが出てきた!

「きっと誰にでもできる。でも。自分でやってみないと、わからない。」

セオリーを踏まえて効果を出すポイントがある!

10

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みなさまの検討フェーズは?

まず、

今、何を考えるべきフェーズでしょうか。

(1) 採用戦略の妥当性 ~事業戦略のサブシステムとして

(2)採用戦略に適合する戦術の情報収集/選択

(3)戦術実践のための理解深耕

11

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採用戦略と、ソーシャルメディアの必然性

12

事業戦略

採用戦略

求める人物像

採用戦術

ツール(ソーシャルメディア)

①理論

②実践

設計思想/ユーザー

事例

制約1. イノベーション制約2. 成果を出す

(デメリットの回避)

「手段の目的化」は失敗の始まり!! 一回性<継続性

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本日の話の構成は・・・

13

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本編1.

ソーシャルメディアの設計思想

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採用の現場で、

知ったこと

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の利用状況 (国内)

15

視聴率(千人) リーチ率 18歳~24歳 就活生推定(千人)

Twitter 12,901 20.8% 35%(4,515千人) 60~198

Facebook 3,077 5.0% 28%(861千人) 15~85

出典:Neilsen 2010/12「ニールセンNetView」,Facebook socialbakers , Sysomos,ジョブウェブ

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によるターゲティング

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正確なところは、良く分からない

数だけで見れば、使えるツールではない

確実に言えることは

1. ユーザーが特徴的2. フォロワーが真実の数字

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ユーザー層の感覚と行動パターン(引用)

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イノベーター アーリーアダプター

・新しいアイデアへの感心が高く、冒険的。

・採用するアイデアが信頼できるかどうか、便益をもたらしてくれるかどうかは問題ではなく、新しいアイデアを最も早く体験/習得することに関心がある。

・ハイテク関連に限定すれば、別名テクノロジー・マニアと呼ばれる。

・初期採用者であり、尊敬の対象。・イノベーターと比較し、より地域社会システムに根ざした存在で、最も高いオピニオンリーダーシップを有している。・イノベーターほど先進的すぎないことから、多くの人の役割モデルとなる存在。・周囲の人間にとっては、イノベーションを採用する際に「確認すべき」個人。・イノベーターが新しいアイデアそのものを求めるのに対し、アーリーアダプターが価値を見出す対象は、アイデアがもたらす結果。・アイデアの採用によるブレイクスルーが期待できるならば、リスクを負う覚悟がある。

エベレット・ロジャーズ

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イノベーター アーリーアダプター アーリーマジョリティ

・新しいアイデアへの感心が高く、冒険的。

・採用するアイデアが信頼できるかどうか、便益をもたらしてくれるかどうかは問題ではなく、新しいアイデアを最も早く体験/習得することに関心がある。

・ハイテク関連に限定すれば、別名テクノロジー・マニアと呼ばれる。

・初期採用者であり、尊敬の対象。・イノベーターと比較し、より地域社会システムに根ざした存在で、最も高いオピニオンリーダーシップを有している。・イノベーターほど先進的すぎないことから、多くの人の役割モデルとなる存在。・周囲の人間にとっては、イノベーションを採用する際に「確認すべき」個人。・イノベーターが新しいアイデアそのものを求めるのに対し、アーリーアダプターが価値を見出す対象は、アイデアがもたらす結果。・アイデアの採用によるブレイクスルーが期待できるならば、リスクを負う覚悟がある。

・初期多数派であり、慎重派。・アイデアの採用に関しては飛躍を求めず、着実な進歩を望む。

・リスクという言葉は否定的な意味合いしかもたないため、極力回避につとめる。

・アイデアの採用に際しては、他の人間がそれどのように使いこなしているかを必ず知ろうとする。

ユーザー層の感覚と行動パターン(引用) エベレット・ロジャーズ

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求める人物像との照合

ソーシャルメディアに集う人材は、“Web業界にとっての良い人材” だろうか??

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・ あたらしい枠組み(これまでとは違う発想)に敏感

・ 情報を発信し、「場を作る」

・ 玉石混交をしなやかに渡り歩く

「社会性」と「論理性」 =リーダーシップ

=情報革命時代の共通リテラシー

「実名化」によって、さらに。(後述)

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ソーシャルメディアの感覚と原則(私見)

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一方向

コントロール

1:マス 1:1

オープン

双方向 多方向

信頼関係

1:1+α

産業革命的 情報革命的

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ソーシャルメディアの感覚と原則(私見)

• 「オープン」 ・・・出していなかったものを出す(完成済みの情報)

• 「信頼関係」・・・お互いが補完し合う(お互いが完成させる)

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SIPS

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出典/ 株式会社電通 サトナオ・オープン・ラボhttp://www.dentsu.co.jp/sips/

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「ブランディング」コントロールのためには、マスアプローチのほうが絶対に効果が高い

「マイナスの顧客体験」は、あっという間にひろがる場である

自社の新卒採用スタンスが露見する ↔ これまでとはスタンスを変える必要も?

ふまえておきたいこと

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採用スタンスが、露見する。

これまでの考え方

1.「企業と学生の利益は、背反する」

2. 「新規顧客が相手」

ソーシャルな場の考え方

1. 「参加者同士で、補完する」

2. 「知り合いだから関係は継続する」

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©g2slp

• 事業戦略からの一貫性が重要

• 設計思想に合った使い方が必須

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本編2.

実践のためのヒント

~当社の事例~

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2011年度採用フェーズとツール

告知・広報

Entry入口Entry学生のフォロー

説明会 社員訪問 面接 内定tool

phase

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Copyright © 2011 ITmedia Inc. 工夫=最適化

これまでのやりかたを、別のプラットフォームに移すのではない。

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1. 自分のやり方の軸を定めながら

2. それぞれのプラットフォームに行動を合わせる

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最適化 ~アイティメディアの場合

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1. 目的 ■イノベーター/アーリーアダプターにアプローチ(情報交流/応募ロイヤルティ形成)・Webサービス感度が高い・メディア感度が高い・情報収集/選別/受発信のセンスがいい・テクノロジー志向

2. 工夫 ■当初 (※150フォロワーくらいまで)・フォローは、TLに必ずReply & 「ご迷惑ならブロックしてください」で。・フラットな情報発信 (当社のメリットにならないものでも)・とにかく受容 (上から目線の排除)

■中盤 (11月~2月)・「普通の採用活動」へのアンチテーゼも =ポジション差別化・引き込み・当社メディアの公式アカウントとの連携 (ユーザー拡大)

■終盤 (3月~)・お断りした方々との関係構築も継続して行う

3. 考察 ・学生をフォローするか、しないか ⇒したほうがいい。学生にReply飛ばしやすい・ツイートする情報の種類は ⇒高度に (担当者のプライベートとか無意味)

お金はかからないが、手間と工夫が必要。twitterという場に出て行った瞬間に、「一方的な情報提供」のスタンスは捨てるべき。会場への持ち込みも可にした=“説明会とか面接をtsudaってくれる人、いないかなぁ”

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を使ってみて(補足)

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※twitterを利用する場合は、

他の会社と比べても「オープン」「ソーシャル」という雰囲気を醸成することが可能。(であり必要である)

=学生と「近い」採用活動をする会社イメージが、ロイヤルティを高める手段になりやすい。

学生一人一人を大切にする採用=「社員一人一人を大切にする会社」というメッセージの根拠としても。

※“一人ひとりに対応し、やりとりをすると大変ではないか?”

実際にやり取りする人間はそれほど多くない。それを周囲で見て納得しているROM人数が圧倒的に多い。

つまり、1対1でやり取りしているようでも、実際には1対50などでやり取りしているのと同じ効用を得られる。

(1:1+α)

学生10人と交流すれば、周辺の500人と1対1でやり取りしている、くらいの効用を得られる計算になる。

しかも一人ひとりにReplyできなかったとしてもそれほど大きな問題がないのがtwitterという場。

※“荒れないか?”

ここまでの法則に従っていれば、ほぼ荒れない(と思う)。荒れそうになっても学生が助け船を出してくれる。

みん就とは異なり、採用担当とのやり取りなので、陰口的なバズはおこりづらい場所。

学生一人からの苦言をどれだけ真摯に受け止められるか、その姿勢は重要。

※“情報のコントロールできなくなるのでは?”

情報をコントロールしようとしている時点で発想がダメ。それならtwitterやるべきではない。

荒れるとすれば「情報コントロールするつもりでやっている」のが見透かされたというパターンだろう。

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ブログ最適化 ~アイティメディアの場合

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1. 目的 ■ 応募後のロイヤルティ形成 (深めのファンをつくる)

2. 工夫 ■親近感、ひきつけ 「リクナビの人事ブログにしたくない」

・P/Wで管理 : かなり本音トーク 名称を「採用裏ブログ」に・切り口 : 1.就活生の持つ疑問に対峙 2.まっとうな情報源でありたい・情報レベル : プロとして会話する・更新頻度 : 平日は「毎日」、 1000文字以上

3. 考察 ■就職活動に直接関係ない話題で良い・事業や業界についてプロの視線、プロの意見を提供するものであること(分かりやすくしよう・・・とか、学生をなめてはいけない)

・硬派な話題であるべき-社員みんな仲良しです的なコンテンツは不要-人事担当者のプライベートな話題なんて誮も知りたくない

■就職活動に関係する話題の場合・基本的に、学生側の立場からの代弁であること

(学生が言葉にしきれないことを具体化)

■twitter(短文リアルタイム)とブログ(長文ストック)との併用が好ましいと思う

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学生がブログを継続的に見に来る理由は「そこに有益な情報があるから」。

であれば、就活生にとって何が「有益な情報」か、考える必要がある。

・現在の就職活動について、企業側の立場、企業側の考え、現状(の大変だと思っている事)

・自社の事業環境や、取り巻く業界の状況、最新ニュース

・それらニュースの「深読み、裏読み」する視点、そのための前提知識

・自社の現場や企業経営の視点から、重要視しているトピックについての話題 など

同業界・隣接業界を志望する就活生にとって情報武器になるような考え方や知識を提供すると継続的に

見に来てくれる。(当社は、メディア/広告/Web など、それをやりやすい立ち位置であった)

ブログにパスワードをかけるかかけないかは自由でいいと思うが、コメントを受け付けたい場合、やはり

学生以外のコメントが増えたりすることで、学生のためのものではなくなる可能性もあり、そのあたり注意。

また、パスワードをかけたほうが、面白い話題を自分たちだけで共有している、という共犯意識を醸成す

る(ロイヤルティや親近感に直結する)ことも効果としては考えられ、全体的な観点での雰囲気づくりなど

が機能すれば尚よい。 ※ただし“内輪の盛り上がり” とは一線を画すコントロールが必要

ブログをきちんとやっておくと、事前に読んだ上で説明会に来てくれる学生も多くなり、説明会の響き・

浸透に効果が大きい。説明会会場での質問も多く出る。すでに何度か会っている者同士のように。

ブログを使ってみて(補足)

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最適化 ~アイティメディアの場合

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1. 目的 ■遠方学生の利便性 ※説明会、社員訪問のライブ配信に利用

2. 工夫 ■コンテンツのカスタマイズ・Web :5~10分の細かいパートに分割 (パートの終わりにまとめ)・双方向 :パート毎に質疑応答

twitter担当も配置・見やすさ :資料の事前配布(slideshare)■細かいしかけどろりっち準備 / 会場でUST画面も投影 / 最初はサクラも準備してた

3. 考察 ■メリット、デメリットの判断・パスワードをかける?かけない?・twitterを入れる?入れない?・説明会参加とみなす?みなさない?

■起こったこと△TLが追いかけきれない×途中で落ちた◎学生同士の双方向が発生 ⇒説明会終了後も盛り上がるTL

■Skype面接を併せないと意味がないかもしれない

目的は?

<当社の場合>・パスワードかける・twitterを入れる

・説明会参加とみなす

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を使ってみて(補足)

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※閲覧者も「説明会の参加」とみなす場合の留意点

選考管理としてのステータスが追えなくなる。つまり、その学生が実際にUstで閲覧したのか否かは、

企業側でステータス管理ができない。説明会の参加を「必須」としたい企業の場合は注意。

※パスワードに関すること

USTREAMを使う目的を考える。「広く就活生にアピールしたい」のであれば、かけてはいけない。

「情報をクローズドにしたいので」という理由でパスワードをかけるのはよくない。それなら、

USTREAMを使わなければよい。Webで流れた情報などクローズドにできるものではない。

◆当社の場合は、「説明会中に学生以外のtwitterTLが多くなると、学生の皆さんに迷惑がかかる恐れが

ある」という理由で、パスワードをかけた。目的に照らし合わせた故の結論。ただし、「オープンさが欠ける

のが本当にいいことなのか」というところで、ギリギリまで悩んだポイント。

そのぶん、説明会の資料はSlideshareでオープンにすることで、twitterのTLで興味をもった(が、PWを持っ

ていない)人にも、情報自体はオープンにしている。また、動画のアーカイブは公開した。

※twitterを入れるか入れないか(中継中の対応について)

基本的に入れたほうがいいと思う。ただしtwitterの対応担当もひとりつけるべき。twitterの質問は

似たようなものが時差で多く来るので、それを取りまとめたり、簡単な質問にはその場で答えてしまったり。

対応の担当者がいることで、TLも活発になり、盛り上がる。(もしくはそのような運営をする)

また、会場からtsudaってもらうことも、推奨するのが良いと思います。

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USTREAMを利用する際の考慮事項

■想定される目的 →御社の狙いは?

(1)遠方学生への利便性

(2)会場キャパ問題の解決

(3)採用活動の宣伝効果

(4)その他

■判断するべき事項

1.フロー上の位置づけ (説明会参加とみなす/みなさない)

2.パスワードの有無

3.twitter連携の有無

4.アーカイブ動画公開の有無

5.資料公開の有無

6.提供する情報の中身 (流せない情報)

7.あきさせないための工夫

■課題 ↔ 学生が、実際に見た/見ないの判別

■運営体制: 最低2名、できれば4名

①説明担当者 ②ツイッター担当者 ③カメラ担当者 ④会場整備・受付

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2012採用でやろうとしていること

「実名であることの意味」

1. パブリック

2. 人と人との繋がり

35

高度化(コード化)される現実社会

●これからやろうと思っていること

全やりとり公開(オンラインアーカイブ)

みんながプロジェクトメンバー

学生のプレゼンスをサポート

【おまけ】 フェイスブック採用枠。当社がやるとすれば・・・・

【条件1】ファンページのいいね!が100名以上

【条件2】フェイスブックでフレンド申請している人20名以上から、推薦コメントを集めること

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選考プロセスにも、反映

エントリーシートは、完成していなくてもOK (βリリース)

合格したエントリーシートは、公開

手書き禁止

チャレンジ採用枠 (失敗できる。成功すれば大きな利益)

就活生3人とのディスカッション。USTライブで拡大

などなど・・・。36

Web的ソーシャル的な要素をプロセス化する

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高度化あるいはコード化された社会で起こりつつあること

「健全なフィードバック」で完成する世界観

らせん状の相互成長、相互補完

「社会性」と「論理性」の新たな発見

37

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実践のための、ロジック

自社にとっての「正解」な工夫・行動38

自社の目的

自社の特徴

多方向

信頼関係

1:1+α

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まとめ的に・・・

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ソーシャルメディアを採用に使う企業は増えている。

ただ、「使っている」では、差別化されない。

大切なことは、

一、戦略としての妥当性(目的の明確化)

一、最適化(ソーシャルな場の理解)

一、新しい世代へのリスペクト

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■ 母集団数(前年対比) : 98%

■ 認知経由(アイティメディアが新卒採用をしている、と初めて知ったのは?)

■ 説明会

■ ここまでの採用コスト

付録1: 2012アイティメディア新卒採用の中間データ

2011/04/25時点

40

: 7%↓

: 8%↑

友人・先輩から : 6%↑

: 15%↑

当社サイトから : 48%↑

: 5回 (初回は02/26)

: ¥120,989-

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付録2: 2012アイティメディア新卒採用の中間データ

■フォロワー数

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: 約350 (2012卒)

: 658ファン

: 約1030 (not社会人)

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付録3: USTREAM中継をするときのTips

■自前で中継する際の注意事項:

*AVCHD方式のカメラは、そのままでは認識をしてくれない

*音声は、マイクからのラインインを推奨。音声ミキサーも準備 【画像よりも音声のほうが大切】

*映像のバックアップは必ずする 【USTREAMのRecordに時々丌具合があり録画されない危険性】

*有線LANではない場合、途中で落ちる危険が大

*渋谷のUSTREAMスタジオは、意外と予約がとりやすいらしい(笑

42

■ 現場からツイートしてもらうための、主催者側の準備について:

* ハッシュタグは事前に決めておく

* 事前に回線状況をキャリア別にチェックしてお知らせしておく

* 登壇者の名前(MCまで含めてしゃべる人の名前)はすべて肩書き・氏名を紙に書いて配る。

* アジェンダを事前に配布。

* 特殊な用語(地名、商品名など)が頻出する場合には、事前資料があると便利。

* 2人以上同時に登壇するときは、どっちがどっちか分かるように(立ち位置に合わせて名札を置くなど)。

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