q.1 q.2 q.3 q.4 q...【q.2】 津波からまちを守る施設には...

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自己学習用プリント 【小学校編】 ● 津波から命を守るためにはどうすればよいか 考えてみましょう Q.2津波からまちを守る施設には どのようなものがあるので しょうか? Q.4施設を安全に操作したりする ために、どのような工夫がさ れているのでしょうか? Q.3これらの施設は、東日本大震 災の津波から、まちをどのよ うに守ったのでしょうか? Q.5津波から命を守るためには、 どうすればよいのでしょうか? Q.1平成23年3月に起きた 東日本大震災はどのような 災害だったのでしょうか? 学習のポイント* 津波の避難路や避難 場所を確認しておき ましょう。 お問い合わせ: 岩手県沿岸広域振興局 土木部 026-0043 岩手県釜石市新町6-50 電話 0193-25-2714 ●気づいたことや感想を書いてみよう がくしゅう つなみ いのち まも がんが じこがくしゅうよう しょうがっこうへん へいせい ねん がつ ひがしにほんだいしんさい しせつ ひがしにほんだいしん さい つなみ まも つなみ いのち まも つなみ まも しせつ しせつ あんぜん そうさ くふう つなみ ひなんけいろ ひなん ばしょ かくにん かんそう さいがい

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Page 1: Q.1 Q.2 Q.3 Q.4 Q...【Q.2】 津波からまちを守る施設には どのようなものがあるので しょうか?【Q.4】 施設を安全に操作したりする ために、どのような工夫がさ

自己学習用プリント 【小学校編】

● 津波から命を守るためにはどうすればよいか

考えてみましょう

【Q.2】

津波からまちを守る施設には

どのようなものがあるので

しょうか?

【Q.4】

施設を安全に操作したりする

ために、どのような工夫がさ

れているのでしょうか?

【Q.3】

これらの施設は、東日本大震

災の津波から、まちをどのよ

うに守ったのでしょうか?

【Q.5】

津波から命を守るためには、

どうすればよいのでしょうか?

【Q.1】

平成23年3月に起きた

東日本大震災はどのような

災害だったのでしょうか?

学習のポイント*

津波の避難路や避難

場所を確認しておき

ましょう。

お問い合わせ:岩手県沿岸広域振興局土木部

〒026-0043岩手県釜石市新町6-50

電話 0193-25-2714

●気づいたことや感想を書いてみよう

つ な み い の ち ま も

がくしゅう つなみ いのち まも

がんが

じこがくしゅうよう しょうがっこうへん

も ん だ い

へいせい ねん がつ お

ひがしにほんだいしんさい

しせつ ひがしにほんだいしん

さい つなみ

まも

つなみ いのち まも

つなみ まも しせつ

しせつ あんぜん そうさ

くふう

つ な み ひ な んけい ろ ひ な ん

ば し ょ か く にん

き か ん そ う か

さいがい

Page 2: Q.1 Q.2 Q.3 Q.4 Q...【Q.2】 津波からまちを守る施設には どのようなものがあるので しょうか?【Q.4】 施設を安全に操作したりする ために、どのような工夫がさ

(防潮堤の一部)

● 東日本大震災の様子

【A.1】巨大な地震と津波によって、各地で大きな被害が発生しました。

【Q.1】平成23年3月に起きた東日本大震災はどのような災害だったのでしょうか?

【Q.2】津波からまちを守る施設には、どのようなものがあるのでしょうか?

きょだい じしん つなみ かくち おお ひがい はっせい

【A.2】津波からまちを守る施設には、防潮堤、水門、陸こう、防波堤などがあります。

ひがしにほんだいしんさい ようす

震災発生後の「釜石市」の様子 震災発生後の「大槌町」の様子

■ 大震災は、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、

地震によって起きた津波などによる災害のことをいいます。

■ 地震の大きさを示すマグニチュードは9.0と、記録に残る日本で最も大きなもので、

岩手県内の最大震度は6弱でした。

■ 県内の死者・行方不明者は6,000名を超え、その多くは津波が原因でした。

●津波からまちを守る施設つなみ まも しせつ

◆防潮堤【ぼうちょうてい】

津波から陸地を守るためにつくられた堤防

で、コンクリートでできています

◆水門【すいもん】

門を閉めることで津波が川にそってまち

に入ってくるのを防ぎます

◆陸こう【りっこう】

ふだんは道路として使われている部

分で、津波の時には扉を閉めます

◆防波堤【ぼうはてい】

波から港を守るための堤防で、津波

からまちを守ります

だいしんさい へいせい ねん がつ にち はっせい とうほくちほうたいへいようおきじしん

へいせい ねん がつ お ひがしにほんさいしんさい さいがい

じしん お つなみ さいがい

じしん おお しめ きろく のこ にほん もっと おお

いわてけんない さいだいしんど じゃく

けんない ししゃ ゆくえふめいしゃ めい こ おお つなみ げんいん

しんさいはっせいご かまいしし ようす しんさいはっせいご おおつちちょう ようす

つなみ まも しせつ ぼうちょうてい すいもん りっ ぼうはてい

つなみ まも しせつ

▽防潮堤ぼうちょうてい

りっ

△水門すいもん

▽防波堤ぼうはてい

つなみ りくち まも ていぼう

どうろ つか ぶ

ぶん つなみ とき とびら し

もん し つなみ かわ

ぼ う ち ょ う て い い ち ぶ

なみ みなと まも ていぼう つなみ

まも

はい ふせ

△陸こうりっ

Page 3: Q.1 Q.2 Q.3 Q.4 Q...【Q.2】 津波からまちを守る施設には どのようなものがあるので しょうか?【Q.4】 施設を安全に操作したりする ために、どのような工夫がさ

【Q.4】施設を安全に操作したりするために、どのような工夫がされているのでしょうか?

【A.4】岩手県では水門・陸こうの操作をより安全にできるような取り組みを進めています。

東日本大震災では、海や川の近くで水門・陸こうを操作していて

亡くなったり、危険な目にあったりした消防団員の人たちがいました。

そのため、岩手県では、水門・陸こうを海や川から離れた安全な

場所で操作したり、自動で行ったりできるようにしています。

● 水門や陸こうを安全に操作するすいもん りっ あんぜん そうさ

【Q.3】これらの津波防災施設は、東日本大震災の津波から、まちをどのように守ったのでしょうか?

【A.3】東日本大震災では、防潮堤や水門などにより津波の被害が小さくなった例があります。

津波の高さより、堤防(防潮堤)の方が高い

津波より高い防潮堤がまちに津波が入るのを

防いだので、まちに津波の被害はありませんでした。

⇒効果

堤防の高さ15.5m

津波の高さ14.0m

◆太田名部防潮堤(昭和4 2年建設)

水門の高さ15.5m

津波の高さ23.6m

約8m

◆普代水門(昭和5 9年建設)

津波の高さより、水門の方が低い

水門より高い津波は水門の上を越えました。⇒限界

このとき水門が津波の力を弱めたので、水門より陸側

のまちに津波の被害はありませんでした。⇒効果

● 津波からまちを守る施設の効果と限界つなみ まも しせつ こうか げんかい

ひがしにほんだししんさい ぼうちょうてい すいもん つなみ ひがい ちい れい

つなみぼうさいしせつ ひがしにほんだいしんさい つなみ まも

いわてけん すいもん りっ そうさ あんぜん と く すす

しせつ あんぜん そうさ くふう

つなみ たか ていぼう ぼうちょうてい ほう たか

つなみ たか すいもん ほう ひく

つなみ たか ぼうちょうてい つなみ はい

ふせ つなみ ひがい

こうか

すいもん たか つなみ すいもん うえ こ げんかい

すいもん つなみ ちから よわ すいもん りくがわ

つなみ ひがい こうか

お お た な べ ぼ う ち ょ う て い し ょ う わ ね ん け ん せ つ

ふ だ い す い も ん し ょ う わ ね ん け ん せ つ

ていぼう たか

つなみ たか

すいもん たか つなみ たか

ひがしにほんだいしんさい うみ かわ ちか すいもん りっ そうさ

な きけん め しょうぼうだんいん ひと

いわてけん すいもん りっ うみ かわ はな あんぜん

ばしょ そうさ じどう おこな

水門 陸閘

衛星回線を使用して

自動で閉鎖させる

操作員が現地に行かずに水門等を閉鎖⇒安全

じ ど う て き へ い さ

へ い さ し れ い じ ゅ し ん そ う さ い ん げ ん ち

す い も ん

りっこう じ

どうてき し

えいせいかいせん しよう

じどう へいさ

すいもん りっこう

そうさいん げんち い すいもんとう へいさ あんぜん

Page 4: Q.1 Q.2 Q.3 Q.4 Q...【Q.2】 津波からまちを守る施設には どのようなものがあるので しょうか?【Q.4】 施設を安全に操作したりする ために、どのような工夫がさ

地震が起きたら津波が来ることを予想して、すぐに津波の届かない高い所へ

避難することが大切です。

【A.5】地震が起きたら、ただちに高い場所へ避難しましょう。

【Q.5】津波から身を守るためには、どうすればよいのでしょうか?

東日本大震災のとき、釜石市鵜住居地区の小学生や中学生は、

地震の後、津波が来ることを予想して、すぐに避難を始めました。

避難場所に着いた後も、より高い場所へと避難を続け、

津波から身を守ることができました。

高台の方向

地震が起きたら津波が来ることを予想し、できる限り早く、

高い場所へ避難することが大切です。

← 先生や家族と一緒に

考えてみましょう

● 津波からの安全な避難つなみ あんぜん ひなん

高台の方向

地震はいつ起きるかわかりません

それぞれどこに避難したらよいか?

学校にいるとき 登下校のとき 家にいるとき

津波の防災意識を高める標語で、

「津波てんでんこ」といいます。

一人ひとりが自分の命を守るために、

てんでんばらばらにでも避難するように、

日頃から備えておくことが大切です。

そのことが、周りの人の命を救うことにも

繋がります。

じしん お たか ばしょ ひなん

つなみ み まも

じしん お つなみ く よそう つなみ とど たか ところ

ひなん たいせつ

たかだい ほうこう

たかだい ほうこう

ひがしにほんだいしんさい か ま い し し う の す ま い ち く しょうがくせい ちゅうがくせい

じしん あと つなみ く よそう ひなん はじ

ひ な ん ば し ょ つ あと たか ばしょ ひなん つづ

つなみ み まも

ひとり じぶん いのち まも

ひなん

ひごろ そな たいせつ

まわ ひと いのち すく

つな

つなみ ぼうさいいしき たか ひょうご

つなみ

じしん お

がっこう とうげこう いえ

ひなん

せんせい かぞく いっしょ

かんが

じしん お つなみ く よそう かぎ はや

たか ばしょ ひなん たいせつ

じ ゅ う よ う