oracle cloud デザイン・パターン -jcs availability-

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Oracle Cloud デザイン・パターン-Java Cloud Service 可用性構成 -

2016 年 10 月 28 日日本オラクル株式会社クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware 事業本部

平井健人

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Document Control

• 本資料は、 Oracle WebLogic Server 12cR2 ならびに Java Cloud Service 16.3.3 を前提に説明します–製品・サービスのアップデートに伴い、内容が変更される可能性があります–最新情報は、各製品・サービスのマニュアルやドキュメントをご確認下さい

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Document Control

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Date Version

変更箇所

2016/10 1.0 WebLogic 12.2.1 + JCS 16.3.3 で資料作成


JCS 基本トポロジ

Java Cloud Service

5

Oracle Traffic Director

Oracle Traffic Directorロードバランサ

Virtual Machine VM

VM VM

Admin Server

Database Cloud Service

Oracle RAC

VM VM

アイデンティティ・ドメイン

サービス・インスタンス

ノード

• アイデンティティ・ドメイン– Oracle Cloud サービスの管理単位– 使用するサービス、ユーザー、クラウド・クレ

ジットなどはこの単位で管理される

• サービス・インスタンス– 各サービスで作成した課金対象の単位となるイ

ンスタンス– Java Cloud Service の場合、 WebLogic やロー

ドバランサが稼働する複数の仮想サーバの集合体

• ノード– 各サービス毎に作成した個々のサーバ– Java Cloud Service の場合、管理対象サーバと

仮想マシン

サービス・インスタンス

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JCS 可用性構成


アーキテクチャー設計時に生じる典型的な課題（ JCS 編）

• お客様の声– Java Cloud Service(JCS) で可用性構成を取るにはどうすれば良いの？– データベースを含めたシステム全体の可用性を向上させるにはどうすれば良いの？

• 解決したい課題– ノード障害が起きても、アプリケーションを止めることなくサービスの状態 ( セッショ

ン ) を保持したまま継続させたい。– 高負荷時に特定のサーバリソースを圧迫しており、リソースを効率的に活用出来ていない。– システム全体の可用性を向上させるには、構成が複雑になり、コストと時間がかかる。– 連携しているデータベースのノードがダウンもしくは遅延するとアプリケーションサー

バが正常稼働していてもユーザーへエラーを返すもしくは応答時間が遅くなる。

設計課題

Oracle Cloud を検討してくれているお客様の声と課題







設計課題



JCS EE 可用性構成（クラスタ機能）

Java Cloud Service

9

設計ガイド



Virtual Machine VM

VM

Admin Server


Oracle RAC

VM VM

クラスタ（セッション共有）

• Oracle Cloud での解決方法：– JCS のインスタンスは、 WebLogic インスタ

ンスとロードバランサである OTD インスタンスの集合です。

– ロードバランサである OTD により、負荷を分散させることが可能です。

– JCS インスタンス構成時に、ロードバランサとして OTD の使用有無を選択可能です。

– クラスタ化は、クラスタ内の複数ノード上に同じアプリケーションコンポーネントをデプロイすることにより実現します。

– クラスタ内のノード間ではアプリケーションのフェイルオーバを行うことが可能です。

VM


JCS EE 可用性構成（クラスタ機能）

• メリット：– 要件に応じた可用性構成を簡単に実現できます。

– ロードバランサである OTD により、負荷を分散させ、効率的にリソースを活用出来ます。

– ノード障害が発生してもセッションを保持したままアプリケーションの処理を継続出来ます。

– クライアント側はクラスタ化されていることを意識する必要はありません。

– アプリケーションを止めることなく動的にノード追加することも可能です

• 補足事項：– クラスタ機能は Standard Edition ではご利用

頂けません。

– Java Cloud Service – Virtual Image でもクラスタを構成可能ですが、管理ツールを使用したクラスタ・サイズの変更は出来ません。

設計ガイド







設計課題



JCS Suite+DBCS 可用性構成（ Active GridLink for RAC ）

Java Cloud Service

12



Virtual Machine VM

VM VM

Admin Server


Oracle RAC

Active GridLinkfor RAC

VM VM

クラスタ（セッション共有）

監視

通知

• Oracle Cloud での解決方法：– JCS のインスタンスは、 WebLogic インスタ

ンスとロードバランサである OTD インスタンスの集合です。

– クラスタ化は、クラスタ内の複数ノード上に同じアプリケーションコンポーネントをデプロイすることにより実現します。

– クラスタ内のノード間ではアプリケーションのフェイルオーバを行うことが可能です。

– Active GridLink により、 RAC サービス死活状況を高速に検知し、生存ノードへの接続を動的に識別して接続先を決定します。

– Active GridLink により、アプリ接続要求時にRAC の負荷状況を判断し、負荷が低いノードへの接続を動的に識別して接続先を決定します。

設計ガイド


JCS Suite+DBCS 可用性構成（ Active GridLink for RAC ）

• メリット：– 要件に応じた可用性構成を簡単に実現できます。

– ノード障害が発生してもセッションを保持したままアプリケーションの処理を継続出来ます。

– クライアント側はクラスタ化されていることを意識する必要はありません。

– アプリケーションを止めることなく動的にノードを追加することも可能です。

– データベースにノード障害が生じても、クライアントにエラーを返すことなく生存ノードに接続し、処理を継続出来ます。

• 補足事項：– Active GridLink 機能を使用するに

は、 Enterprise Edition with Coherence が必要となります。

– クラスタ機能は Standard Edition ではご利用頂けません。

– Suite ライセンスでは Coherence を使用した更なる高可用性構成をとることも可能です。

設計ガイド


補足： Java Cloud Service のエディション

エディションと利用可能な可用性機能

SE EE EE with Coherence（ Suite ）

Oracle WebLogic ServerStandard Edition Yes - -Enterprise Edition - Yes Yes

利用可能な可用性機能Oracle Traffic Director( ロードバラン

サ ) Yes Yes Yes

クラスタ No Yes YesActive GridLink for RAC No No Yes


[Step1] Java Cloud Service インスタンスの作成

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[1-1] ソフトウェア・エディションの選択

1. JCS のサービスコンソール画面にて「サービスの作成」をクリックします。

2. サブスクリプション・タイプとソフトウェア・リリースを選択した後、「ソフトウェア・エディション」画面で「 Enterprise Edition」もしくは「 Enterprise Edition with Coherence」を選択します。

3. 「次へ」をクリックします。

※データベースを含めた可用性構成（ Active Grid Link for RAC ）を利用する場合は、「 Enterprise Edition with Coherence」を選択します。

構築ガイドJCS HA

SuiteEE



16

[1-2] クラスタ・サイズの選択

1. サービスの詳細画面で必要事項を入力します。

2. サービス構成の「クラスタ・サイズ」でクラスタ・サイズ（ノード数）を「 1 ・2 ・ 4」から選択します。

※「 2」を選択すると、２ノードのクラスタが構成されます。


SuiteEE



17

[1-3] データベース構成

1. JCS のメタデータ等を格納する為のリポジトリデータベースを指定します。データベースの構成画面で事前に作成済みのデータベースの情報を入力します。

2. アプリケーション用のスキーマを追加する場合、「追加」を選択し、必要事項を入力します。

※RAC で構成された DBCS インスタンスを指定するとデータソースは自動的にGridLink データソースとして構成されます。※GridLink データソースを利用するには、ソフトウェア・エディション画面で「 Enterprise Edition with Coherence」を選択する必要があります。


SuiteEE



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[1-4] ロード・バランサのプロビジョニング

1. ロード・バランサの「ロード・バランサのプロビジョニング」で「はい」を選択します。

2. ロード・バランサを冗長化構成にする場合、「別のアクティブな OTD ノードの追加」を「はい」にします。※ロードバランサの作成 / 有効化・無効化/ ノード追加等はインスタンス作成後も可能です。

3. 他の項目を入力して「次へ」をクリックしてインスタンスを作成します。


SuiteEE


[Step2] 構成の確認

19

[1-1] クラスタの確認

1. JCS のサービスコンソール画面にて作成した JCS インスタンスをクリックします。

2. 「トポロジ」ページを表示すると構成されたクラスタの情報が表示されます。

※「ノードの追加」より、ノードを追加してスケール・アウトすることが可能です。


SuiteEE



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[1-2] ロード・バランサの確認

1. 同様にインスタンス詳細画面の「トポロジ」ページより、ロード・バランサの構成情報も確認できます。

※ロード・バランサの作成 / 有効化・無効化/ ノード追加等はインスタンス作成後も可能です。


SuiteEE



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[1-3] GridLink データソースの確認

1. WebLogic 管理コンソールにログインし、ドメイン構造から「サービス」＞「データソース」をクリックします。

2. JCS リポジトリ用、追加したアプリケーション用ともに GridLink データソースで自動構成されていることが確認できます。

※RAC で構成された DBCS インスタンスを指定するとデータソースは自動的にGridLink データソースとして構成されます。※GridLink データソースを利用するには、ソフトウェア・エディション画面で「 Enterprise Edition with Coherence」を選択する必要があります。


Suite

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