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「聴く音楽」の新たな価値の考察
相愛大学 音楽学部 音楽マネジメント学科 松谷ゼミ
土屋・森田
音楽マネジメント学科
最近の音楽は、
音楽業界が衰退している!?
いろんなところで・・・
「日経エンタテイメント!」 2014年4月号P43
「日経デジタルマーケティング」 2013年4月号 P36
2013年の全世界音楽売上(パッケージ売上、有料音楽配信売上、演奏権(使用料)収入、シンクロ収入の合計)は、150億ドルとなり、対前年比で3.9%減となった。
The Record vol.654(http://www.riaj.or.jp/issue/record/2014/201405.pdf)
日本の売上が急激に落ち込んだのが 主な要因である
音楽ソフト市場、
日本が米抜く!
CDやダウンロードを合わせた音楽ソフトの
売上高で、2012年に初めて米国を抜き、
世界最大市場となった
日本の音楽市場では音楽ソフトが占める割合は80%と突出して高かった
日本経済新聞 電子版(2013)『音楽ソフト市場、日本が米抜く 12年世界最大に』
やはり衰退している・・・?
しかし!
音楽は生活の中にたくさんあるのでは?
本当に音楽産業は衰退しているの?
何を持って音楽業界の衰退としているのか?
音楽業界を調べてみました。
まず、
音楽はどのように聞かれてきたの?
音楽媒体の歴史
ライブ コンサート など
生演奏
音楽媒体の歴史
複製音楽の始まり
「生で聴く音楽」
↓
↑ 1877年 「蓄音機」
音楽媒体の歴史
↑ 1909年
↑ 1925年
↑ 1953年
↑ 1966年
↑ 1982年
音楽には2つの楽しみ方がある
私たちは次のように新たな分類をした!
観て聴く音楽 (観る音楽)
聴くのみの音楽 (聴く音楽)
観て聴く音楽 ↓
観る音楽
聴くのみの音楽 ↓
聴く音楽
観る音楽 聴く音楽
・テレビ ・ビデオ ・DVD ・Blu‐ray ・ライブ etc
・レコード ・カセットテープ ・ラジオ ・CD ・MD etc
インターネットの歴史
着うた 2002年 iTunes 2003年
YouTube 2005年
観る音楽 聴く音楽
・テレビ ・ビデオ ・DVD ・Blu‐ray ・ライブ ・動画配信サイト (YouTubeなど) ・スマホのアプリ etc
・レコード ・カセットテープ ・ラジオ ・CD ・MD ・音楽配信サイト (iTunes・着うたなど) ・スマホのアプリ etc
本当に、
音楽業界は衰退している!?
日本の音楽を発信している
レコード業界の目線ではどうなのか?
メジャーの定義
日本レコード協会の正会員に属している
レコード会社をメジャーと呼ぶ。
fuyu-showgun.net(2013)「メジャーとインディーズの違い、海外と日本のレコード会社の違い」 (http://fuyu-showgun.net/2013/07/recordlabel/)
○日本コロムビア株式会社 ○株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテイメント ○キングレコード株式会社 ○株式会社テイチクエンタテイメント ○ユニバーサルミュージック合同会社 ○日本クラウン株式会社 ○株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ ○株式会社ソニー・ミュージックエンタテイメント ○株式会社ポニーキャニオン ○株式会社ワーナーミュージック・ジャパン ○株式会社バップ ○株式会社ビーイング ○エイベックス・ミュージック・クリエイティブ株式会社 ○株式会社フォーライフミュージックエンタテイメント ○株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ ○株式会社ドリームミュージック ○株式会社よしもとアール・アンド・シー
日本レコード会社 正会員
計17社
一般社団者法人日本レコード協会『日本レコード協会について』http://www.riaj.or.jp/about/member.html
○日本コロムビア株式会社 ○株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテイメント ○キングレコード株式会社 ○株式会社テイチクエンタテイメント ○ユニバーサルミュージック合同会社 ○日本クラウン株式会社 ○株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ ○株式会社ソニー・ミュージックエンタテイメント ○株式会社ポニーキャニオン ○株式会社ワーナーミュージック・ジャパン ○株式会社バップ ○株式会社ビーイング ○エイベックス・ミュージック・クリエイティブ株式会社 ○株式会社フォーライフミュージックエンタテイメント ○株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ ○株式会社ドリームミュージック ○株式会社よしもとアール・アンド・シー
日本レコード会社 正会員
計17社
一般社団者法人日本レコード協会『日本レコード協会について』http://www.riaj.or.jp/about/member.html
○日本コロムビア株式会社 ○株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテイメント ○キングレコード株式会社 ○株式会社テイチクエンタテイメント ○ユニバーサルミュージック合同会社 ○日本クラウン株式会社 ○株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ ○株式会社ソニー・ミュージックエンタテイメント ○株式会社ポニーキャニオン ○株式会社ワーナーミュージック・ジャパン ○株式会社バップ ○株式会社ビーイング ○エイベックス・ミュージック・クリエイティブ株式会社 ○株式会社フォーライフミュージックエンタテイメント ○株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ ○株式会社ドリームミュージック ○株式会社よしもとアール・アンド・シー
日本レコード会社 正会員
計17社
一般社団者法人日本レコード協会『日本レコード協会について』http://www.riaj.or.jp/about/member.html
ホールディング企業を含めると
上場している企業が三社しかなく、
「エイベックス・ホールディングス」と「ソニー株式会社」
の二社で売上高が増えている
そのうち 「ソニー株式会社」
では音楽事業の内訳が分からないので 今回は「エイベックス・ホールディングス」を調べた
株式会社エイベックス・ホールディングス
・セグメント別業績(音楽事業)
売上高売上原価売上総利益売上総利益率販管費営業利益営業利益率
582△ 3,148
△ 4.00%
20,1148,439
12.00%
40,27825,98839.20%20,6975,291
8.00%
70,643 66,266 △ 4,37742,08928,55340.40%
△ 1,811△ 2,565△ 1.20%
平成24年3月期 平成25年3月期 増減
(単位:百万円)
(単位:百万円)
(単位:百万円)
(単位:百万円)
・セグメント別業績(映像事業)
売上高売上原価売上総利益売上総利益率販管費営業利益営業利益率 13.30% 19.40% 6.10%
6,26340.60% 42.50% 1.90%5,126 7,563 2,4372,496 6,322 3,826
平成24年3月期 平成25年3月期 増減18,791 32,674 13,88311,168 18,788 7,6207,623 13,886
売上高売上原価売上総利益売上総利益率販管費営業利益営業利益率
1,475 2,516 1,040
4.20% 5.90% 1.70%
31.40% 29.50% △ 1.90%9,437 9,959 521
23,897 29,858 5,96010,913 12,475 1,562
平成24年3月期 平成25年3月期 増減34,810 42,333 7,522
・セグメント別業績(マネジメント/ライブ事業)
・セグメント別業績(その他)
売上高売上原価売上総利益売上総利益率販管費営業利益営業利益率
△ 148 △ 100 48
△ 3.8% △ 2.4% 1.40%
51.40% 54.90% 3.50%2,183 2,356 173
1,923 1,853 △ 702,034 2,256 222
平成24年3月期 平成25年3月期 増減3,959 4,109 151
エイベックス・グループ・ホールディングス 決算短信 2014年度3月期(http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html)
セグメント別の主な事業内容 音楽事業 ・音楽コンテンツの企画・制作・販売
・音楽配信及び音楽出版
映像事業 ・映像配信 ・映像コンテンツの企画・制作・販売 ・映画配信
マネジメント/ ライブ事業
・アーテイスト・タレントのマネジメント ・マーチャンダイジング ・ファンクラブ運営 ・コンサート・イベントの企画・制作・運営
その他 ・アーテイストの発掘・育成 ・スクールの運営 ・飲食店の運営
エイベックス 2014年3月期 決算短信 (http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html)
音楽事業 ・音楽コンテンツの企画・制作・販売 ・音楽配信及び音楽出版
聴く音楽
CD ダウンロード ラジオ レコード
MD etc…
映像事業 ・映像配信 ・映像コンテンツの企画・制作・販売 ・映画配信
観る音楽
プロモーションビデオ ライブ映像 etc…
マネジメント/ ライブ事業
・アーテイスト・タレントのマネジメント ・マーチャンダイジング(物販) ・ファンクラブ運営 ・コンサート・イベントの企画・制作・運営
ライブ コンサート etc…
観る音楽
セグメント別の主な事業内容 音楽事業 ・音楽コンテンツの企画・制作・販売
・音楽配信及び音楽出版
映像事業 ・映像配信 ・映像コンテンツの企画・制作・販売 ・映画配信
マネジメント/ ライブ事業
・アーテイスト・タレントのマネジメント ・マーチャンダイジング ・ファンクラブ運営 ・コンサート・イベントの企画・制作・運営
その他 ・アーテイストの発掘・育成 ・スクールの運営 ・飲食店の運営
エイベックス・グループ・ホールディングス 2014年度 有価証券報告書 (http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html)
聴く音楽
観る音楽
・セグメント別業績 (音楽事業)
・セグメント別業績 (映像事業)
・セグメント別業績 (マネジメント/ライブ事業)
・セグメント別業績 (その他)
エイベックス・グループ・ホールディングス 2014年度有価証券報告書(http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html)
聴く音楽
観る音楽
まとめると
音楽事業=聴く音楽
聴く音楽の売上高は4,111百万円減
観る音楽の売上高は23,172百万円増
エイベックス・グループ・ホールディングス 2014年度有価証券報告書 (http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html)
2014年度 売上高対前年度比
まとめると
= 音楽事業
が
減少している
聴く音楽 が
減少している
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
CD市場
エイベックス売上高
エイベックス・グループ 中期経営計画「Next Era 2014」 抜粋編集図 (http://www.avex.co.jp/ir/upload_file/library_05/7860_2010120114514603_P01_.pdf)
音楽業界が衰退していると言われるのは、
「聴く音楽」の中心と
とらえているCDが
売れていないから!!
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
エイベックス 2010~2014音楽事業売上高
もう一つの上場企業の
「日本コロムビア」では
かなり厳しい状況が続いておりついに、で
2014年にリストラを発表した!!
平成25年1月~12月における音楽ビデオを含む音楽ソフトの生産実績は 前年同期比87%と減少し、
有料音楽配信売上実績も前年同期比77%となり 全体の当連結会計年度の売上高は前年度に比べ2.3%減となっている
日本コロムビアの3つの部門 「市販/配信事業」「特販/通販事業」「その他」 でのそれぞれの収益は
それぞれ前年度に比べ 「市販/配信事業」・・・2.6%減 「特販/通販事業」・・・ 12.4%減 「その他」 ・・・13.6%増 かなり厳しい状態である
・日本コロンビア株式会社 決算短信・有価証券報告書 http://columbia.jp/company/ir/sbr/index.htm 抜粋・編集
日本コロムビアでは・・・
有価証券報告書上、記載がないので 「観る音楽」「聴く音楽」に分類することができない
聴く音楽の売上高は4,111百万円減
観る音楽の売上高は23,172百万円増
エイベックス・グループ・ホールディングス 2014年度有価証券報告書 (http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html)
2014年度 売上高対前年度比
つまり、 日本の音楽産業の衰退とは
「聴く音楽」の衰退を指している
このままでは、 「聴く音楽」がなくなってしまう
なくしたくない!
「聴く音楽」をなくさないためにはどうすればいいのか!!
ここでギモンが・・・
疑問1
日本のレコード業界はCDが
売れていないことが分かっているはずなのに
なぜ、聴く音楽の中心にCD事業を置くのか?
日本のスマートフォン・フィーチャーフォン保有率
スマートフォンのみ
スマートフォンとフィーチャー
フォン フィーチャーフォンのみ
なし
50.3%
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/summary/summary01.pdf 「平成26年版 情報通信白書」の概要 平成26年7月 総務省
配信よりCDの方が
コストが低いからでは?
CD・DL配信の製作過程
録音
音源調整
デザイン
CDプレス デジタル配信
流通 流通
途中までは 同じ作業!
CDとDL配信の差
CD DL配信 CDプレス
・商品製作費:CD1枚あたり150円前後 (プレス代、パッケージ、印刷代すべて含む)
デジタル配信
情報メディア白書2013(ダイヤモンド社) SHOOTING STAR BLOG ベテラン音楽スタジオが教える!音楽制作の手順と費用
(http://blog.shootingstar.jp/338)
CD DL配信
シングルのCD1枚あたりのコスト
録音費など +
パッケージ代 約150円
録音費など のみ
製作段階までではCDのほうが
一枚あたり約150円コストがかかる
CD・DL配信 コスト
ここからさらに流通段階で
コストがかかります!
流通(CD)
レコード会社
卸業者
レコード店
特約店・傘下点 通信販売・訪問販売 業務商品販売
レンタル店
流通(DL)
レコード会社
配信サイト 携帯着信音系・ネット配信(PC)系
DL配信に比べると
CDの方がコスト高い!
DL配信に比べるとCDの方がコスト高い!
→すでに巨大な流通ルートが
出来上がっている
巨大な流通ルートが出来上がっている (関わり合っている人がたくさんいる)
↓
簡単にやめれない (CD販売をやめたら困る人がたくさんいる)
レコード会社の社長さんの話を 聞いたところ…
CSE株式会社 代表取締役社長 林社長 8月4日(月) にて
「人材の高齢化」 と
「システムの高齢化(老朽化)」
の2つの高齢化が問題である
業界の高齢化
人材の高齢化
CD レコード
カセット
手に取れる「物」から音楽を聴いていた
etc….
業界の高齢化
だから、CD(物)を
売ろうとする
人材の高齢化
業界の高齢化
システムの老朽化
業界の高齢化
他の売り方が
できなくなっている!!
システムの老朽化
業界全体が高齢化している
↓ ↓
人材の高齢化 システムの老朽化
コスト・手間がかかる
CDを売ること
>
CDがなくなる事による 巨大流通ルートの消失
業界全体として手間とコストがかかる CDを売る方がリスクは低い
(リスクが高い!)
やめたくてもやめられないのが現状 だからである
聴く音楽の中心にCDがあるのは
↓
このままでは
業界全体が共倒れしてしまう!
ちなみに、
エイベックス・ホールディングスは
約2年前から脱CD・脱レコード会社を掲げ
運営を続けている
レコード業界で一人勝ち状態
では・・・
疑問2
CDの売り上げが下がっている中、
ユーザーは何を求めているのか?
そもそも聴く音楽は求められているのか?
ネットでアンケートを取ってみました
音楽を聴きますか?
聴く
聴かない
99%
1%
SurveyMonkey 〈8/27~9/1アンケート実施〉(https://jp.surveymonkey.com/)
どうやって聴く音楽を 入手しているのか・・・
配信なのでは?
日本のスマートフォン・フィーチャーフォン保有率
スマートフォンのみ
スマートフォンとフィーチャー
フォン フィーチャーフォンのみ
なし
50.3%
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/summary/summary01.pdf 「平成26年版 情報通信白書」の概要 平成26年7月 総務省
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
PC配信・スマートフォン
フィーチャーフォン
「平成26年版 情報通信白書」の概要データより編集 平成26年7月 総務省
CD購入の割合
多い
やや多い
普通
少ない
なし
約50%の人が利用頻度を普通以上と答えた SurveyMonkey 〈8/27~9/1アンケート実施〉(https://jp.surveymonkey.com/)
有料音楽配信購入の割合
多い
やや多い
普通
少ない
なし
約15%の人しか利用頻度を普通以上と答えなかった SurveyMonkey 〈8/27~9/1アンケート実施〉(https://jp.surveymonkey.com/)
CDレンタル利用の割合
多い
やや多い
普通
少ない
なし
約70%もの人が利用頻度を普通以上と答えた SurveyMonkey 〈8/27~9/1アンケート実施〉(https://jp.surveymonkey.com/)
レンタル利用の割合
多い
やや多い
普通
有料音楽配信購入の割合
多い
やや多い
普通
レンタルの方が圧倒的に多い!
配信なのでは?
↓
レンタルなのでは?
聴く音楽は全部レンタル?
なぜ?
安いから?
ユーザーにかかるコストを 調べてみました。
ユーザーにかかるコスト
アルバム5枚(1枚10曲)の総数50曲の値段
CD購入 5枚 約15,000円
ダウンロード配信購入 50曲 約12,500円
レンタル 5枚 約1,000円
音楽にお金をかけたくない
コストパフォーマンスの高い サービス・コンテンツを求めている
無料配信が増えたのも同じ理由
音楽の違法ダウンロード
音楽にお金をかけないユーザーたち
→ コストパフォーマンスの高さを求めている
配信やCDなどコンテンツの種類は関係ない
コストパフォーマンスの高さを求めている
音楽にお金は払わないの?
創造側のコストはどうするの?
改めて、研究の整理
レコードを焼くのに多額の値段をかけていたのが、
今ではパソコンが1台あれば、
何枚でも焼く事が出来たり
レコードやCDなどの「モノ」がないと
聴けなかったのが
今では簡単にダウンロードして聴く事が出来る
つまり、
色々なところで
聴く音楽の形が変わってきている
ユーザーが求める聴く音楽の形は
そのものに変わった
「モノ(レコード、CDなど)」
「音(音源)」
音楽の入手方法が
に変わった
「店(限りある数)」
「Web(人間が一生聴いても聴ききれない数)」
「既知の音楽」しか聴けなかった
「未知の音楽」も聴けるようになった
一般社団法人日本レコード協会(2014)『2013年度音楽メディアユーザー実態調査報告書』
一般社団法人日本レコード協会(2014)『2013年度音楽メディアユーザー実態調査報告書』
https://www.youtube.com/watch?v=9MkWWrlx8qM
音楽を聴く環境
(ラジオでは…)は 音質は
そのものに変わった
「エリア限定」
全国
「AM<FM」
「AM=FM」
日経TRENDY(2014)「radikoの進化が呼び起こす ラジオの地殻変動」『日経TRENDY』2014年8月号 日経BP社
これらはまさに環境の変化である
環境の変化とは音楽の価値の変化を 表しているのではないかと考えた
しかし、価値が変化している今でも
従来通りの「モノ」の 売り方をしてしまっている
今後の音楽産業を考えるには、
売る側からも消費者側からも新しい価値に
基づいた売り方を考えなければ音楽の価値は
変化できるとは思えない
でも…
「AKB48」とか「嵐」のCDはよく売れている・・・
それらのユーザーはCDを
グッズ として入手している
(ポケモンパンやビックリマンチョコのシールなどと同じ)
第一パン 公式ホームページ http://www.daiichipan.co.jp/?breadgenre=pokemonpan
ビックリマンオフィシャルホームページ http://www.lotteria.jp/topics/2014/topics09250005.html
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
前々回のシングル
「Dance My
Gemererati
on」
前回のシングル
「101回目の呪い」
今回のシングル「ロー
ラの傷だらけ」
発売第1週目の売上数
キリショー☆ブログ(http://ameblo.jp/kiryu-in/entry-11915563854.html)
得点なし!
マイナビニュース(2012)「AKB48の総選挙投票券付きCDが大量のゴミ化!酷い末路だと話題に」 http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/byokan/2012/06/akb48cd.html
ならばいっそのこ事
CDはグッズとして
販売すればよいのではないか!
音の質は問わない!
捨ててしまうのなら、音質・音源内容共に多少
悪くてもよいのでは?
音源制作にかかるコストを下げることができる
例)・1コーラスだけ
・カラオケバージョンのみ
・オルゴール音源だけ etc…
でも・・・
ホントに音が欲しい人は・・・?
「CDのプレミア化」
ならば、 一定のCDに価値をつける
「ライブに行かないと手に入らない音源」
「会場でしかCDを売らない」
などの新たな価値をつける 「CDのプレミア化」
「超高音質音源」
日経ビジネス(2014)『ハイレゾが移す国内規模の限界』日経ビジネス2014年10月13日号
日本経済新聞 2012.7.14朝刊(2012)『(新風 音楽産業)(下)デジタル時代こそライブ 限定商品で2度稼ぐ』
日本経済新聞出版社(2012)『ライブや人気投票も ネットでインディーズ音楽売り込め ブロガー 藤代裕之』日本経済新聞 電子版 2012/12/13
ライブ市場規模は拡大!
音が欲しい人は確実にいる!!
プレミア化されたCDは売れるはず
今回の二案
グッズCD
プレミアCD
音が欲しい
音は欲しくない
おまけは欲しくない
おまけが欲しい
聴く音楽そのものの新しい価値の創造
売り方自体を180度
変えなければならないということ
・聴く音楽自体は求められている
・音楽を聴く環境も発展し続けている
しかし、音楽業界だけが時代に取り残されており、
ビジネスにならない!!
→ 創造側のコストをどこで吸収のか、などの
課題点もある!!
最後に
音楽業界の発展のためには
レコード業界は「業界全体のシステムの改善」
ユーザーは「音楽に対する金銭的価値の改善」
を互いに変えて行く事で歩み寄る必要がある
・今回考えた「グッズ化」「プレミア化」を具体的に どのように進めていくのか
・これらの案以外に考えられる案
はあるのではないか
今後これからの音楽産業の発展を担う者として さらに研究を続けていきたいと考えている
・fuyu-showgun.net(2013)「メジャーとインディーズの違い、海外と日本のレコード会社の違い」http://fuyu-showgun.net/2013/07/recordlabel/
・SHOOTING STAR BLOG(2014)『ベテラン音楽スタジオが教える!音楽制作の手順と費用』 http://blog.shootingstar.jp/338
・Survey Monkey http://blog.shootingstar.jp/338 (8/27〜9/1実施)
・YouTube https://www.youtube.com/?gl=JP&hl=ja
・エイベックス・グループ 中期経営計画『Next Era 2014』http://www.avex.co.jp/ir/upload_file/library_05/7860_2010120114514603_P01_.pdf
・エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 2014年度有価証券報告書http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html
・エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 2014年度3月期決算短信http://www.avex.co.jp/ir/library/library_02.html
・キリショー(2014)『キリショー☆ブログ』http://ameblo.jp/kiryu-in/entry-11915563854.html
・クリス・アンダーソン(2009)『ロングテール』早川新書
・ソニー株式会社 2013年度有価証券報告書http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/library/h25_q4.pdf
・マイナビニュース(2012)「AKB48の総選挙投票券付きCDが大量のゴミ化!酷い末路だと話題に」http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/byokan/2012/06/akb48cd.html
・一般社団社法人日本レコード協会(2014)『The Record vol.654』http://www.riaj.or.jp/issue/record/2014/201405.pdf
・一般社団社法人日本レコード協会(2014)『日本のレコード産業2014』http://www.riaj.or.jp/issue/industry/pdf/RIAJ2014.pdf
・一般社団法人日本レコード協会(2014)『2013年度音楽メディアユーザー実態調査報告書』http://www.riaj.or.jp/report/mediauser/pdf/softuser2013.pdf
・河野章宏(2010)『音楽ビジネス革命 残響レコードの挑戦』ヤマハミュージックメディア
・総務省(2014)『「平成26年度 情報通信白書」の概要』http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/summary/summary01.pdf
・大川正義(2006)『最新音楽業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』株式会社 秀和システム
参考文献
・電通総研編(2013)『情報メディア白書2013』ダイヤモンド社
・湯浅 政義(2004)『音楽ビジネス 仕組みのすべて―Music Business Bible』 オリコン・エンタテインメント株式会社
・日経TRENDY(2014)「radikoの進化が呼び起こす ラジオの地殻変動」『日経TRENDY』2014年8月号 日経BP社
・日経ビジネス(2014)『ハイレゾが移す国内規模の限界』日経ビジネス2014年10月13日号
・日本コロンビア株式会社 IRニュース http://columbia.jp/company/ir/ir_news/2014/index.html
・日本コロンビア株式会社 決算短信・有価証券報告書 http://columbia.jp/company/ir/sbr/index.html
・日本経済新聞出版社(2012)「(新風音楽産業)(下)デジタル時代こそライブ限定商品で2度稼ぐ」日本経済新聞 朝刊 2012/7/14
・日本経済新聞出版社(2012)「(新風音楽産業)(上)定額聴き放題、日本でも産声月額315円 慣行の殻破る」日本経済新聞 朝刊 2012/7/12
・日本経済新聞出版社(2012)「(新風音楽産業)(中)息吹き返すCD販売店で歌手とつながる」日本経済新聞 朝刊 2012/7/13
・日本経済新聞出版社(2012)「ライブや人気投票も ネットでインディーズ音楽売り込め ブロガー 藤代裕之」日本経済新聞 電子版 2012/12/13
・日本経済新聞出版社(2012)「音楽業界、市場復活期す アップルがクラウド開始 ネット配信強化」日本経済新聞 朝刊 2012/2/23
・日本経済新聞出版社(2012)『定額聴き放題 クラウド型音楽配信、日本でも産声 月額315円 慣行の殻破る』日本経済新聞 朝刊 2012/7/12
・日本経済新聞出版社(2013)「アップル「iTunesストア」10年 音楽流通を一変 クラウド型新興勢も台頭」日本経済新聞 電子版 2013/4/27
・日本経済新聞出版社(2013)「エイベックス、サムソン口説く 野望は「配信で世界へ」」日本経済新聞 電子版 2013/10/16
・日本経済新聞出版社(2013)「スマホでライブ「生鑑賞」レディー・ガガも手軽に」日本経済新聞 電子版 2013/11/20
・日本経済新聞出版社(2013)「音楽、買わずに好きなだけ 定額聞き放題が急伸」日本経済新聞 電子版 2013/3/1
・日本経済新聞出版社(2013)「音楽ソフト市場、日本が米抜く 12年世界最大に」日本経済新聞 電子版 2013/4/9
・日本経済新聞出版社(2013)「音楽革命iTunesストア10周年、アップルどこへ」日本経済新聞 電子版 2013/4/28
・日本経済新聞出版社(2014)「(@ネット)音楽、ネットで聞き放題定額サービスの市場規模5倍にソフト会社、配信は低コスト」日本経済新聞 朝刊2014/3/1
・日本経済新聞出版社(2014)「コンテンツ配信フェイス、日本コロンビアを子会社にTOB、60%まで買い増し」日本経済新聞 朝刊 2014/2/4
・日本経済新聞出版社(2014)「ビクター、高音質音楽配信 キングレコードなど4社から2000曲 ソフト市場縮小に歯止め」日本経済新聞 朝刊 2014/2/5
・日本経済新聞出版社(2014)「フェイス、飲食店などに音楽ネット配信 3000チャンネルを用意 月から3000円から」日本経済新聞 朝刊 2014/11/5
参考文献
御清聴ありがとうございました