地盤工学会の概要と 九州支部の活動の紹介 ·...
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地盤工学会の概要と
九州支部の活動の紹介
地盤工学会 九州支部 幹事
九州工業大学 廣岡 明彦
公益社団法人地盤工学会 (since 2011.11)
豊かな未来を支える、快適で安全な地球環境づくりに貢献しています。
空へ、海へ、そして地下深くへと、限りなく伸びていく社会資本基盤。その基盤を力強く支えてくれる大地。こだま、つぶやき、ささやき、怒りといった、地球の鼓動に耳を傾け、大地、大気、水、生態系を注意深く見つめながら、人類と地球環境との調和を革新的な地盤環境技術でリードするために、私たち地盤工学会は、豊かで快適な暮らしと未来を指向した社会環境づくり
に多彩なアングルから貢献しています。
私たち人類にとって、生活の活動のベースは地球です。
その地球が永遠に豊かな大地であり続けるために、地盤工学の担う役割がますます重要になってきています。地盤工学は、基礎科学や応用力学のいくつもの分野にわたる総合的な学問体系により形成され、地盤に関連した広範囲なジャンルの様々な問題解決に対処してきました。
私たち地盤工学会は、社会資本整備に大きく関与する地盤工学のさらなる向上と発展に貢献しつつ、より快適な生活環境を創造。さらに充実した社会活動の営みに必要な社会基盤の建設、整備などに関わる諸事業を強力にサポートしていきます。
学会で行っている事業 1. 地盤工学の発展・向上、会員相互の交流・啓発、国際的学術貢献のために
学会誌「地盤工学会誌」、「SOILS AND FOUNDATIONS」(隔月刊、英文)、「地盤工学ジャーナル」」(年4回、和文)の発行(会誌部)
2. 地盤工学の知識や最新情報などの理解のために
各種単行本、スライド等の視聴覚教材、研究発表会講演集、各種委員会成果 集などの発行・領布・ビデオの貸出(事業部、調査・研究部、基準部)
3. 地盤工学技術の普及と情報交換のために
研究発表会、シンポジウム、討論会、講演会、見学会などの開催(事業部、調査・研究部、基準部)
4. 地盤工学に関する技術革新の進展のために
各種研究委員会・調査委員会による研究調査活動、専門研究者・技術者組織による受託研究(調査・研究部、基準部)
5. 地盤工学に関する優れた業績の評価のために
技術業績賞、技術開発賞、技術奨励賞、研究業績賞、論文賞、研究奨励賞の授与(総務部)
6. 地盤工学技術の円滑・合理的な遂行に役立てるために
土や地盤の試験方法・調査方法に関する基準類の制定、日本工業規格(JIS)の原案作成(基準部)
7. 地盤工学に関する国際活動・交流の活発化のために
国際会議・地域会議への代表委員の派遣、国際地盤工学会議の技術委員会への委員派遣、アジア各国の学会との共催セミナーの開催(国際部)
8. 地盤工学技術に関する一般社会の理解を得るために
日常生活に密着したテーマの公開講座の開催、一般市民対象の見学会の実施(総務部)
9. 地域における地盤工学技術の発展のために
全国9支部を中心に、地域に密着した講習会・講演会・見学会・シンポジウム・セミナー等の開催、地域特有の問題に関する研究調査活動の実施(各支部)
九州支部の活動紹介
地盤工学に関する講習会,講演会
支部研究委員会
九州地盤情報共有データベースの構築
国際活動(本部)
第15回アジア地域会議の福岡での開催(2015)
災害調査活動(本部)
東日本大震災の被災調査
地盤工学研究発表会の開催
地盤工学に関する講習会
「H23年度 もういちど基礎から学ぼう土質力学-透水・圧密・せん断の本質がわかる!-」講習会
「分かって使う土質力学」をテーマに,もう一度土質力学の基礎を解説するとともに,実務との結びつきについて勉強する機会としての講習会を企画しました。
第3回 圧密 H23年11月18日(金)14:00~17:00
第4回 土質試験と土質パラメータ H23年12月16日(金)14:00~17:00
第5回 土質パラメータの実務への有効活用―事例を通して- H24年2月3日(金)14:00~17:00
G-CPDポイント:各3.0
「技術士養成塾」 九州支部では,2011年度も技術士第二次試験・建設
部門「土質及び基礎」を受験される方を対象に「技術士養成塾」を開講します。「技術士養成塾」は筆記試験、特に「選択科目」(専門問題)に重点を置き,「土質及び基礎」に関する専門知識や応用能力向上を目的とします。講義は短期集中型のカリキュラムを組み、講師は実務に携わっている技術士が担当します。また,遠方からの受講者を対象とした通信講座を併設します。
本講座は2007年度から開講しており、毎年4~9名(14~29%)の筆記試験合格者を輩出しております。
平成22-23年度 地盤工学会九州支部研究委員会
「地盤情報データベースの防災および地盤環境への活用」研究委員会
委員長: (株)ダイヤコンサルタント 九州支社 矢ケ部秀美 支社長
九州支部の九州地盤情報システム協議会で作成・刊行されている「九州地盤情報共有データベース2005」および新たに企画されているそのデータベースの第二版を、防災や地盤環境の問題の解決に如何に利活用していくかを検討していく。本年度は、九州の主要都市地盤の防災や地盤環境上の問題を明らかにし、地盤情報データベースがその解決ツールスとして利活用できないか、また地盤情報データベースに望まれる機能や情報の内容についてディスカッションしていくものとする。
平成22-23年度 地盤工学会九州支部研究委員会
氏名 所属
横矢直道 ㈱福山コンサルタント
石原与四郎 福岡大学
北園芳人 熊本大学
池見洋明 九州大学
田邊英明 サンコーコンサルタント㈱
平 瑞樹 鹿児島大学
柿原 芳彦 応用地質株式会社
工藤 宗治 大分工業高等専門学校
氏名 所属
蒋 宇静 長崎大学
日野 剛徳 佐賀大学
高田 誠 中央開発株式会社
瀬崎 満弘 宮崎大学
原 久夫 琉球大学
吉田 直紹 株式会社ダイヤコンサルタント
廣岡 明彦 九州工業大学
矢ケ部秀美 株式会社ダイヤコンサルタント
研究委員会WG
Aグループ
九州・沖縄の主要都市地盤の典型的な調査ボーリングを選定し、 基準ボーリング・コアとして収集・整理することにより、地盤情報DBを強化するツールスとして使えるようにする。
Bグループ
九州の主な都市の三次元地質・地盤モデルを作成する。
宮崎市の地盤モデルの作成
土質モデル(手前が東で奥が西) 福岡大学 石原先生 提供
宮崎市の地盤モデルの作成
N値モデル(手前が東で奥が西) 福岡大学 石原先生 提供
ご入会のお申込みおよび更なる情報
地盤工学会のHP
http://www.jiban.or.jp
地盤工学会九州支部のHP
http://www.jgskyushu.net