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本ドキュメントの内容 1 ページ 今日のハイブリッド環境では、複数のベンダー環境にまたがってアプリケーションやデータが分散して いるのが現状です。そうした資産の実行環境であるプラットフォームすべてを管理することはなくても、 組織がビジネス、コンプライアンス、法規制に関するニーズに対応できるようにするには、資産の管理 とコントロールは必要です。 Microsoft Operations Management Suite あらゆるエンタープライズの IT 管理を簡単に 今私たちが直面している課題 この課題をシンプルにする OMS の機能 Microsoft Operations Management Suite (OMS) を使 うと、IT 管理者や DevOps エンジニアは、自社の環境の 状況を的確に把握することができます。OMS は、お客様 System Center や PowerShell に対して行った投資と、 世界最大クラスのクラウド環境の運用におけるマイクロ ソフトのベスト プラクティスを活用して、資産の場所に 関係なくお客様の資産管理を簡単にします。その結果、 あらゆるインスタンス (物理、仮想、またはコンテナー)、 あらゆるクラウド (Azure、AWS、Windows Server、 Linux、VMware、OpenStack など) の管理を、競合ソ リューションより低コストで実現します。OMS は、以下 の項目を追跡および管理する SaaS ソリューションです。 主な利点 すべての IT 管理タスクを実行できる単一のコン ソール 一般的な IT 管理者のタスクに対応する組み込み のインテリジェンス 調査に要する平均時間を短縮 リアルタイムの中央データ リポジトリ オンプレミスとクラウドの両方の資産をサポート あらゆるデバイスで利用できるモダン エクスペリ エンス 検索クエリを利用した充実のダッシュボード機能 とレポート機能 インフラストラクチャ コストや保守コストが不要 任意の数のデバイスやユーザーをサポート ご利用開始の手順 2 ~ 3 ページ よく寄せられる質問 3 ページ ソリューション 4 ~ 5 ページ ログ分析: 複数のマシン データ ソースを収集して調査し、 運用問題の根本原因を特定します。 可用性: 存在する場所に関係なく、すべてのサーバーおよ びアプリケーションで一貫した復旧を実現します。 自動化: 複雑で反復的な操作のオーケストレーションを実行して、ハイブリッド クラウド管理の効率と 費用対効果を高めます。 セキュリティ: マルウェアの状態や適用漏れのシステム更新プログラムを特定します。また、セキュリ ティ関連のイベントを収集し、法的分析、監査分析、および違反分析を実行します。 このほか、マイクロソフトは、2015 年にクラウドベースの修正プログラム、インベントリ、コンテナー 管理などの追加機能を OMS に導入する予定です。

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本ドキュメントの内容

1 ページ

今日のハイブリッド環境では、複数のベンダー環境にまたがってアプリケーションやデータが分散しているのが現状です。そうした資産の実行環境であるプラットフォームすべてを管理することはなくても、組織がビジネス、コンプライアンス、法規制に関するニーズに対応できるようにするには、資産の管理とコントロールは必要です。

Microsoft Operations Management Suite

あらゆるエンタープライズの IT 管理を簡単に

今私たちが直面している課題

この課題をシンプルにする OMS の機能

Microsoft Operations Management Suite (OMS) を使うと、IT 管理者や DevOps エンジニアは、自社の環境の状況を的確に把握することができます。OMS は、お客様が System Center や PowerShell に対して行った投資と、世界最大クラスのクラウド環境の運用におけるマイクロソフトのベスト プラクティスを活用して、資産の場所に関係なくお客様の資産管理を簡単にします。その結果、あらゆるインスタンス (物理、仮想、またはコンテナー)、あらゆるクラウド (Azure、AWS、Windows Server、Linux、VMware、OpenStack など) の管理を、競合ソリューションより低コストで実現します。OMS は、以下の項目を追跡および管理する SaaS ソリューションです。

主な利点

すべての IT 管理タスクを実行できる単一のコンソール

一般的な IT 管理者のタスクに対応する組み込みのインテリジェンス

調査に要する平均時間を短縮

リアルタイムの中央データ リポジトリ

オンプレミスとクラウドの両方の資産をサポート

あらゆるデバイスで利用できるモダン エクスペリエンス

検索クエリを利用した充実のダッシュボード機能とレポート機能

インフラストラクチャ コストや保守コストが不要

任意の数のデバイスやユーザーをサポート

ご利用開始の手順2 ~ 3 ページ

よく寄せられる質問3 ページ

ソリューション4 ~ 5 ページ

ログ分析: 複数のマシン データ ソースを収集して調査し、運用問題の根本原因を特定します。

可用性: 存在する場所に関係なく、すべてのサーバーおよびアプリケーションで一貫した復旧を実現します。

自動化: 複雑で反復的な操作のオーケストレーションを実行して、ハイブリッド クラウド管理の効率と費用対効果を高めます。

セキュリティ: マルウェアの状態や適用漏れのシステム更新プログラムを特定します。また、セキュリティ関連のイベントを収集し、法的分析、監査分析、および違反分析を実行します。

このほか、マイクロソフトは、2015 年にクラウドベースの修正プログラム、インベントリ、コンテナー管理などの追加機能を OMS に導入する予定です。

ご利用開始の手順Microsoft Operations Management Suite (OMS) は、5 分程で利用を開始できます。コンテンツの作成を必要とせず、お客様のオンプレミス データセンターやクラウド資産に接続します。

クリック 3 回でサインアップ

データを送信する 3 つの方法

1エージェントをインストールする 2

System Center Operations Manager を使用して接続する

3Azure ストレージアカウントに接続する

1

OMS サイト (http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/operations-management-suite/overview.aspx) にアクセスして、[無償評価版] ボタンをクリックします。Outlook.com、Hotmail.com などのマイクロソフト サービスの "Microsoft アカウント" でサインインしてください。また、Office 365 などのマイクロソフト サービス用に職場や学校から提供された "組織アカウント" でサインインすることもできます。

2

3

1. エージェントをインストールする

サーバーを直接 OMS に接続する

[Workspace Name] に一意のワークスペース名(<CompanyNameProd> など) を入力します。ワークスペースとは、ユーザーのデータが格納される論理コンテナーです。ユーザーは、ワークスペースを使用してデータをパーティション分割することができます。[Email] に電子メール アドレスを入力し、[Workspace Region] でデータを保存する地域を指定します。

新しい Azure サブスクリプションを作成することも、既存のサブスクリプションにリンクすることもできます。無料評価版の使用を継続する場合は、[Not Now] ボタンをクリックしてください。

これで、OMS ポータルにアクセスできました。利用するソリューションを選択し、データの受信を開始するには、青色の [Getting Started] タイルをクリックします。[Solutions] で利用するソリューションを選択し、[Add selected Solutions] ボタンをクリックします。各ソリューションの機能の詳細については、4 ページの「ソリューション」セクションを参照してください。次に、自分の環境への接続方法を選択します。

• [Getting Started] ビューで、[Connect a data source] ノードをクリックし、[Download Windows Agent] ボタンをクリックします。このエージェントは、Windows Server 2008 SP1 以降またはWindows 7 SP1 以降にのみインストールできます。また、x64 アーキテクチャのサーバーを使用してください。

• 1 台以上のコンピューターにエージェントをインストールする場合: エージェントは、1 台ずつインストールすることも、お客様のソフトウェア配布ソリューションを使用して一括でインストールすることもできます。

• ライセンス契約に同意して、インストール フォルダーを選択したら、[Connect the agent to Microsoft Azure Operational Insights] のチェックボックスをオンにします。

• 次の画面で、Operational Insights のワークスペース ID とワークスペースキーの入力を求められます。ワークスペース ID とキーは、エージェント ファイルをダウンロードする画面と同じ画面で確認できます。また、キーごとに追加されたコピー ボタンを使用して、それらをクリップボードにコピーすることで入力ミスを避けることができます。

• 同じインストーラー画面で、[Advanced] をクリックすると、オプションでプロキシサーバーをセットアップして、認証情報を入力することもできます。[Next] をクリックし、プロキシ構成画面からワークスペース情報画面に戻ります。

• [Next] をクリックすると、ワークスペース ID とキーが検証されます。この情報に間違いが見つかった場合は、[Back to] をクリックして修正できます。ワークスペース ID とキーが正しいことが確認されたら、[Install] をクリックしてエージェントのインストールを完了してください。

• OMS ポータルに再度ログオンし、概要ページの [Servers & Usage] タイルをクリックします。エージェントがサービスに接続すると (最初は 5 ~ 10 分程度かかります)、緑のチェックマーク アイコンが表示されます。現在のところ、直接接続されたサーバーでは、容量管理ソリューションや構成評価ソリューションはサポートされていません。これらの IP を使用したい場合は、System Center が必要です。

2 ページ

System Center Operations Manager を使用して接続するご利用開始の手順

Microsoft Azure でサーバーからのデータを分析OMS では、Azure Cloud Services の診断機能を有効にすることで、クラウド サービスと仮想マシンのイベント ログと IIS ログを瞬時に検索できます。また、Microsoft Monitoring Agent をインストールすると、仮想マシンの状態も把握できるようになります。Azure アセットを構成して、OMS を利用する方法の詳細については、こちらを参照してください。

機能に関する要望 電話サポート 電子メール

電子メール: [email protected]

こちらのチャネルでは、返信を受け取るまでに平均 48 時間かかります (英語)

OMS では、お客様の System Center Operations Manager (SCOM) SP1 および R2 環境に接続して、サービスにデータを送信できます。ハードウェアを追加する必要もなく、管理グループの負荷が増えることもありません。これにより、お客様は既存の Operations Manager エージェントを Operational Insights エージェントとして使用できます。

SCOM を使用して接続する手順1. Operations Manager コンソールで、[管理] をクリックします。

2. [Operational Insights] ノードを展開し、[Operational Insights Connection] をクリックします。

3. 右上の [Operational Insights への登録] リンクをクリックし、画面に表示される指示に従います。

4. 登録ウィザードを終了したら、[コンピューター/グループの追加] リンクをクリックします。

5. [コンピューターの検索] ダイアログ ボックスで、Operations Manager で監視するコンピューターまたはグループを検索できます。Operational Insights の利用を開始するコンピューターまたはグループを選択し、[追加] をクリックして、[OK] をクリックします。サービスがデータを受信していることは、OMS ポータルの [Servers & Usage] タイルで確認できます。データは 5 ~ 10 分で表示されます。

ヘルプ情報

よく寄せられる質問

Premier サポートへのお問い合わせはこちら

フィードバックフォーラムはこちら

1. 無料版はありますか。料金モデルはどのようになっていますか。

無期限でご利用いただける無料版が用意されています。無料版では、ユーザーが送信できるログ データのサイズが 500 MB に制限されており、保有期

間は 7 日間です。変更追跡、更新プログラムの評価、容量計画、警告管理、セキュリティと監査、マルウェア対策、AD および SQL の評価のためのソ

リューションが含まれています。Automation ソリューションでは、オートメーション ジョブを 500 分無料で実行できます。また、Site Recovery ソ

リューションは、31 日間実行できます。Backup ソリューションは、現在のところ有料版のみです。

2. OMS サービスに送信されるデータ量はどのようにして決まりますか。

データ量は、OMS ワークスペースに追加したエージェントとソリューションの数に比例します。データ使用量は、OMS ポータルの [Servers & Usage]

タイルでいつでも確認できます。

3. Azure Operational Insights サービスはどうなりましたか。

Azure Operational Insights は、OMS の基盤として機能し、組み込みのログ分析機能を提供します。AOI の既存のお客様の場合は、データを OMS で

ご利用いただけるため、今までと変わらないエクスペリエンスでご利用いただけます。

4. Operations Manager がなくても OMS を使用できますか。

はい。Operations Manager 管理サーバーがなくても、エージェントのみを使用して OMS にデータを送信するように個々のコンピューターを構成でき

ます。

5. オンプレミスの環境に何らかの変更を加える必要がありますか。

いいえ。OMS は、利用を開始するサーバーまたは VM 上にエージェントさえあれば使用できます。ただし、System Center Operations Manager 環境

で OMS を使用する場合は、最新の更新プログラムのロールアップである System Center 2012 SP1 または R2 をインストールする必要があります。

いずれも、Web からダウンロードできます。Operations Manager のバージョンは、[Console Administration] ページで確認できます。

6. OMS サービスの利用を開始すると、オンプレミスの System Center Operations Manager 環境のパフォーマンスに影響しますか。

OMS サービスは、オペレーションデータベースやデータ ウェアハウスには影響ありません。OMS はオンプレミスのデータストアを使用しません。

データは、Operations Manager 管理サーバーからクラウドの OMS サービスに直接送信されます。また、ネットワーク上で送信されるデータは、ネッ

トワークの負荷を最小限に抑えるために圧縮されます。

3 ページ

ソリューション System Center 2012 R2

Microsoft Operations Management Suite

運用の可視化と管理

プロアクティブでスマートな警告

包括的な運用ダッシュボード、レポート作成

カスタマイズ可能なリアルタイムの監視

カスタマイズ可能なダッシュボード

パフォーマンスの監視と分析

Windows および Linux システムの OS リソース (CPU、ディスク、メモリ、ネットワーク) の監視

オンプレミス サーバーのパフォーマンスの監視

Azure サーバーのパフォーマンスの監視

SAN 記憶域の分析

容量計画

リソース使用率の傾向予測

仮想マシンの配置の最適化、"what-if" シナリオの調査、容量の不足の特定、古い仮想マシンや過剰割り当てされた仮想マシンの識別

記憶域のボトルネックの識別

構成と変更追跡

構成の問題が発生する可能性や特定のベストプラクティスからの逸脱を検出

ソフトウェア、Windows サービス、レジストリ キー、グループ ポリシー、およびファイルの変更を監視

FAQ (つづき)

一般的な IT タスクに対応するソリューションSystem Center への既存投資を拡張

7. API を使用して自分のデータを取得できますか。

現時点では、OMS にパブリック API はありません。ただし、OMS チームでは、お客様からいただいたフィードバックの詳細なご要望に基づき、現在、

このオプションを検討中です。OMS チームへのお問い合わせについては、OMS ポータル下部にある [フィードバック] ボタンをご利用いただけます。

8. OMS ソリューション パックとは何ですか。

ソリューションとは、お客様が現在抱える重要な課題を解決できるロジック、視覚化、データ取得のための規則のコレクションです。こうした規則によ

り、状況を正確に把握することで、運用上の問題を迅速に調査して解決したり、各種のマシン データを収集して関連付けを行ったりできます。また、容

量計画、修正プログラムの適用状況の報告、セキュリティ監査などのアクティビティにプロアクティブに取り組むことが可能になります。

9. データはどこに格納されますか。どのデータセンターが使用されますか。

OMS では、データは Windows Azure 北米データセンターまたは西ヨーロッパデータセンターに格納できます。

10.組織アカウントとは何ですか。

組織アカウント (旧称: Microsoft Online Services ID) とは、組織の管理者によって作成されるアカウントで、Office 365 や Windows Intune などの

マイクロソフト組織サービスまたはマイクロソフト クラウド サービスのサブスクリプションの利用を可能にするものです。こうした組織アカウントは、

組織の管理者が Windows Azure Active Directory を使用して管理します。通常、[email protected] という形式です。

Microsoft 組織 ID アカウントについて詳しくは、「Microsoft Account for Organizations FAQ」 (Microsoft の組織アカウントに関する FAQ) を参照

してください。

11.OMS ワークスペースとは何ですか。

OMS ワークスペースとは、データの収集レベルです。OMS の各ワークスペースは一意であり、ワークスペースごとに複数の Microsoft アカウントおよ

び組織アカウントを関連付けることができます。また、各ユーザー アカウントは複数の OMS ワークスペースを持つことが可能です。

4 ページ

ソリューション System Center 2012 R2

Microsoft Operations Management Suite

セキュリティ

セキュリティ ログの収集

セキュリティ違反と脅威の検出

詳細なフォレンジック分析

マルウェアの検出とソフトウェア更新プログラムの適用状況

ログ管理

ユニバーサル ログの収集と分析

無期限のデータ保有期間

あらゆる種類の非構造化データへの構造の追加

リアルタイムの監視、検索、およびログ分析

検索クエリを利用したダッシュボード

サード パーティおよびコミュニティ ベースのインテリジェンス パック

自動化

VM のプロビジョニング

アプリケーションの展開

Runbook Gallery

グラフィカル デザイナー

Azure リソースとのシームレスな連動

バックアップ

アプリケーションのバックアップのサポート

サーバーのバックアップのサポート

データのバックアップのサポート

ジオレプリケーション機能

サイト リカバリ

VM の保護およびレプリケーションの自動化

カスタマイズ可能な復旧計画

物理マシンと仮想マシンのレプリケーションと復旧のサポート

復旧のオーケストレーション

今すぐ始めましょうぜひ、OMS サイトにアクセスして、サインアップしてください。ご質問やご利用開始のサポートについては、[email protected] に電子メールでお問い合わせください。

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