jes2 メッセージ - tok2

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z/OS JES2 メッセージ SA88-8537-07 (英文原典:SA22-7537-07)

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z/OS

JES2 メッセージ

SA88-8537-07

(英文原典:SA22-7537-07)

���

z/OS

JES2 メッセージ

SA88-8537-07

(英文原典:SA22-7537-07)

���

お願い本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 401ページの『特記事項』に記載されている情報をお読みください。

本書は、SA88-8537-06 (英文原典: SA22-7537-06) の改訂版です。

本書は、z/OS (5694-A01) バージョン 1 リリース 9、および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

 原 典: SA22–7537–07

z/OS

JES2 Messages

 発 行: 日本アイ・ビー・エム株式会社

 担 当: ナショナル・ランゲージ・サポート

第8版第1刷 2008.3

© Copyright International Business Machines Corporation 1988, 2007. All rights reserved.

目次

表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . v

本書について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii本書の対象読者 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii本書の使用法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viiLookAt を使用して、メッセージ説明を検索する方法 . . . . . . . . . . . viiIBM Health Checker for z/OS の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . viiiメッセージの説明方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii参考資料 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . x補足情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . x各国語対応について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . xi

変更の要約 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . xiii

第 1 章 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1システム・ログ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1ハードコピー・ログ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1JES2 メッセージの形式 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1ジョブ ID が先頭に付くメッセージ . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2複数行の JES2 メッセージ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

MVS および TSO/E メッセージ・テキストの変更点を見つける方法 . . . . . 4JES2 メッセージの文書化 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

第 2 章 宛先コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7指定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7宛先コードの意味 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7本書の宛先コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9

第 3 章 記述子コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13メッセージ・タイプ・コードとの関連 . . . . . . . . . . . . . . . . 13指定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13メッセージの削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14メッセージ・カラー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14記述子コードの意味 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14本書の記述子コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

第 4 章 0 から 99 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17

第 5 章 100 番台. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 69

第 6 章 200 番台. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 99

第 7 章 300 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 155

第 8 章 400 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 173

第 9 章 500 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 215

第 10 章 600 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 251

第 11 章 700 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 287

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 iii

第 12 章 800 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 309

第 13 章 900 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 351

第 14 章 5000 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 353

第 15 章 9000 番台 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 359

付録 A. PCE リスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 389

付録 B. アクセシビリティー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 399支援機能の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 399ユーザー・インターフェースのキーボード・ナビゲーション . . . . . . . . 399z/OS 情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 399

特記事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 401プログラミング・インターフェース情報 . . . . . . . . . . . . . . . 402商標 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 402

iv z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

1. ジョブ ID が先頭に付く可能性がある $HASP メッセージ . . . . . . . . . . . . . . . . 32. 複数行の JES2 メッセージ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 v

vi z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

本書について

本書は、z/OS (プログラム番号: 5694-A01) をサポートしています。

本書では、z/OS の JES2 エレメントによって出されるメッセージについて説明しています。

本書の対象読者本書は、オペレーター、システム・プログラマーまたはアプリケーション・プログラマー、あるいは JES2 で発生する問題の管理または診断の担当者を対象にしています。

本書の使用法本書では、メッセージは各セクションに編成されており、それぞれのセクションには各 100 番台ごとにメッセージが含まれています。各メッセージの説明には、次の項目が含まれています。

v メッセージ ID およびメッセージ・テキスト

v メッセージの説明

v メッセージを出した後に JES2 により行われる処置の説明

メッセージの説明には、以下の項目が含まれる場合があります。

v オペレーターの応答

v ユーザーの応答

v アプリケーション・プログラマーの応答

v システム・プログラマーの応答

LookAt を使用して、メッセージ説明を検索する方法LookAt というオンライン機能により、多くの IBM® メッセージや、いくつかのシステム異常終了およびコードに関する説明を検索できます。 LookAt では、通常、該当メッセージの説明がただちに表示されるため、従来の方法よりも短時間で、必要な情報を検索することができます。

お客様は LookAt を使って以下のロケーションから z/OS® の要素や機能、z/VM®、z/VSE™、および AIX® および Linux™ 用クラスターについての IBM のメッセージの説明を検索することができます。

v インターネット。IBM のメッセージ説明に、 LookAt Web サイト(www.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/lookat/) から直接アクセスできます。

v z/OS TSO/E ホスト・システム。ご使用の z/OS システム上にコードをインストールすると、TSO/E コマンド行 (例えば、TSO/E プロンプト、ISPF、またはz/OS UNIX® システム・サービス) から LookAt を使用して、IBM メッセージの説明にアクセスできます。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 vii

v Microsoft® Windows® ワークステーション。「z/OS Collection」 (SK3T-4269) または「z/OS and Software Products DVD Collection」 (SK3T-4271) から直接 LookAt

をインストールして、その結果の Windows グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) から LookAt を使用することができます。その場合でも、Windows 版の LookAt をインストールしたディレクトリーからコマンド・プロンプト (DOS > コマンド行とも呼ばれます) を使用することができます。

v ワイヤレス・ハンドヘルド・デバイス。ワイヤレス・アクセスが可能で、インターネット・ブラウザー (例えば、Internet Explorer for Pocket PC、Blazer、Eudora

for Palm OS、または Opera for Linux ハンドヘルド・デバイス) を搭載したハンドヘルド・デバイスで、www.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/lookat/

lookatm.html から LookAt Mobile Edition を使用できます。

ご使用のホスト・システムまたは Microsoft Windows ワークステーションにLookAt をインストールするためのコードは、以下から入手することができます。

v z/OS Collection, (SK3T-4269) の中の CD-ROM

v z/OS and Software Products DVD Collection, (SK3T-4271)

v LookAt Web サイト (「Download」をクリックし、お客様の要件に合ったプラットフォーム、リリース、コレクション、およびロケーションを選択します)。詳しくは、ダウンロード・プロセス中に使用可能である LOOKAT.ME ファイルを参照してください。

IBM Health Checker for z/OS の使用IBM Health Checker for z/OS は、構成上の問題が可用性に影響を与えたり、障害を引き起こしたりする前に潜在的な構成上の問題を識別するために、インストール先で、そのシステム環境およびシステム・パラメーターに関する情報を収集するために使用できる z/OS コンポーネントです。個々の製品、z/OS コンポーネント、または ISV ソフトウェアは、 IBM Health Checker for z/OS のフレームワークを利用する検査を行います。本書では、このコンポーネントに関連した検査またはメッセージに言及する可能性があります。

検査および IBM Health Checker for z/OS に関する追加情報については、「IBM

Health Checker for z/OS: ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

SDSF も、検査の管理を単純化するための機能を提供しています。追加情報については、「z/OS SDSF オペレーションおよびカスタマイズ」を参照してください。

メッセージの説明方法以下は、本書のメッセージ説明の各部分を示しています。

説明 メッセージが出された理由など、そのメッセージの意味を示します。

システムの処置

v メッセージで報告されたシステムの状態に対して、システムが行った処置を示します。システムの状態とは、ストレージ不足、ハードウェアまたはソフトウェアの障害、異常終了、待ち状態などを言います。

viii z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v ユーザー入力に対してシステムが行った処置を示します。ユーザー入力とは、システム・コマンド、システムで実行されているジョブ、トランザクション、照会、別のユーザー・システムの対話などを言います。

オペレーターの応答それぞれの状況に応じて、判断を下すべき事項、行うべき処置など、システム・オペレーター向けの指示を示します。

オペレーター・コンソールに表示されるメッセージの場合にだけ記載されます。

ユーザーの応答エンド・ユーザー向けの指示です。

システム・コンソールに表示されるメッセージの場合にだけ記載されます。

注: ユーザー・メッセージのほとんどは、「z/OS TSO/E メッセージ」など、他の資料でも解説されています。

アプリケーション・プログラマーの応答アプリケーション・プログラマー向けの指示です。

SPZAP などのジョブによって生成される SYSOUT で表示されるメッセージの場合にだけ記載されます。

システム・プログラマーの応答システム・プログラマー向けの指示です。

オペレーターの応答、ユーザーの応答、アプリケーション・プログラマーの応答以外の追加処置が必要なメッセージの場合にだけ記載されます。

ストレージ管理者の応答DFSMSdfp ストレージ管理者向けの指示です。

セキュリティー管理者の応答セキュリティー管理者向けの指示です。

セキュリティー関連のメッセージの場合にだけ記載されます。

問題判別問題の原因の判別や問題のあるデータベースの検索、そして必要に応じてIBM サポート・センターへの問題の報告を行うための追加指示です。これらの指示は、問題のトラブルシューティングができる顧客サポート担当者、たとえば、システム・プログラマーやシステム管理者、または経験豊かなセキュリティー管理者やストレージ管理者などを対象にしています。

問題判別手順の実施に関する追加情報については、z/OS Problem

Management や、次のような、メッセージを出す製品またはエレメントに関する診断ガイドに記載されています。

v DFSMS/MVS の診断ガイドと解説書

v z/OS JES2 診断

v z/OS JES3 診断

メッセージ発信元メッセージを出したエレメント、製品、コンポーネント。

本書について ix

モジュールの検出メッセージが出される原因となった状態を検出したモジュールの名前 (複数の場合もあります)。

宛先コードWTO または WTOR メッセージでは、各メッセージの宛先コードのこと。

記述子コードWTO または WTOR メッセージでは、各メッセージの記述子コードのこと。

参考資料本書では、略式資料名を使用して以下の資料を参照しています。以下の表に、略式資料名、正式資料名、および資料番号が示されています。これらの情報は、本書の使用中に必要になる場合があります。これらの情報は、「z/OS 情報ロードマップ」には記載されていません。z/OS 関連のすべての資料については、以下の資料を参照してください。

本書で使用されている略式資料名 資料名 資料番号

2701 Data Adapter Unit 2701 Data Adapter Unit Component Description GA22-6864

印刷サービス機能 診断の手引きおよび解説

印刷サービス機能 診断の手引きおよび解説(MVS)

N:SY35-0063

PSF for z/OS メッセージとコード PSF for z/OS メッセージとコード GB88-6085

2703 Transmission Control Component

Description

2703 Transmission Control Component Description GA27-2703

ライセンス資料のほとんどは、OS/390 V2R4 で機密区分から外され、現在、z/OS

オンライン・ライブラリー・コレクション、SK2T-6700 に含まれています。残りのライセンス資料は暗号化されていない BookManager ソフトコピーおよび z/OS

Licensed Product Library、LK2T-2499 に PDF 形式で記載されています。

補足情報z/OS のエレメントの補足情報については、下記の資料を参照してください。

資料名 資料番号 説明

z/OS 入門とリリース・ガイド GA88-8519 z/OS の内容と利点について説明し、また、この新しい製品の計画中のパッケージや出荷についても説明しています。

z/OS インストール計画 GA88-8520 本書はユーザーが以下の作業を行うために必要な情報を含んでいます。v z/OS の内容の理解v z/OS の始動と実行v コードをインストールする。v 適切なマイグレーション処置をとる。v z/OS システムのテスト

z/OS 情報ロードマップ SA88-8518 z/OS の資料および関係するエレメントの資料を含めた、z/OS に関連する情報について説明しています。

x z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

資料名 資料番号 説明

z/OS メッセージおよびインターフェース変更の要約

SA88-8521 z/OS の個々のエレメントに関するメッセージの変更内容について説明しています。注: この資料は、z/OS コレクション・キットのメッセージ・ブックシェルフで、ソフトコピーでのみ提供されます。

各国語対応についてMVS メッセージ・サービス (MMS) 機能を使用することで、$HASP メッセージを英語または日本語のいずれかで出すことができます。 IBM では、MMS が使用する日本語の翻訳を提供しています。同様に、ご使用のシステムでは、大部分のメッセージを任意の言語に翻訳するための情報を提供できます。詳細については、「z/OS

MVS プログラミング:アセンブラー・サービス ガイド」を参照してください。

ただし、メッセージの性質によっては翻訳不可能なメッセージもあります。$HASP000 OK などのメッセージや、$HASP088 のように全体または大部分が置換される変数で構成されるメッセージは、翻訳できません。

本書について xi

xii z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

変更の要約

変更の要約SA88-8537-07 (英文原典: SA22-7537-07)z/OS バージョン 1 リリース 9

本書には、旧版の「z/OS JES2 メッセージ」、SA88-8537-06 (z/OS バージョン 1 リリース 8 用) に記載された内容も含まれます。

新規の情報

v $HASP9108

v $HASP9134

変更された情報

v $HASP003

v $HASP478

v $HASP708

v $HASP750

本書には、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。本文または図表に対して技術的な変更または追加が行われている場合には、その個所の左側に縦線を引いて示してあります。

説明文の書式や体裁など、本書の内容の一部スタイルおよび構成に変更がある場合があります。

変更の要約SA88-8537-06 (英文原典: SA22-7537-06)z/OS バージョン 1 リリース 8

本書には、旧版の「z/OS JES2 メッセージ」、SA88-8537-05 (z/OS バージョン 1 リリース 7 用) に記載された内容も含まれます。

新規の情報

v $HASP608

v $HASP715

v $HASP889

v $HASP9171

v $HASP9172

変更された情報

v $HASP003

v $HASP443

v $HASP607

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 xiii

本書には、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。本文または図表に対して技術的な変更または追加が行われている場合には、その個所の左側に縦線を引いて示してあります。

変更の要約SA88-8537-05 (英文原典: SA22-7537-05)z/OS バージョン 1 リリース 7

本書には、旧版の「z/OS JES2 メッセージ」、SA88-8537-04 (z/OS バージョン 1 リリース 5 用) に記載された内容も含まれます。

新規の情報

v $HASP060

v $HASP107

v $HASP108

v $HASP109

v $HASP110

v $HASP111

v $HASP112

v $HASP113

v $HASP114

v $HASP115

v $HASP116

v $HASP139

v $HASP506

v $HASP561

v $HASP562

v $HASP563

v $HASP564

v $HASP565

v $HASP566

v $HASP567

v $HASP670

v $HASP720

v $HASP896

v $HASP897

v $HASP898

v $HASP5001

v $HASP5002

v $HASP5068

v $HASP5069

v $HASP5081

xiv z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v $HASP5087

v $HASP5088

v $HASP5090

v $HASP5091

v $HASP5093

v $HASP5095

v $HASP5532

v $HASP9052

v $HASP9053

v $HASP9139

v $HASP9155

v $HASP9164

v $HASP9165

v $HASP9166

v $HASP9167

v $HASP9168

v $HASP9169

v $HASP9170

v $HASP9212

v $HASP9213

v $HASP9250

変更された情報

v $HASP003

v $HASP077

v $HASP088

v $HASP095

v $HASP100

v $HASP102

v $HASP103

v $HASP104

v $HASP105

v $HASP108

v $HASP109

v $HASP118

v $HASP119

v $HASP120

v $HASP122

v $HASP123

v $HASP124

変更の要約 xv

v $HASP125

v $HASP129

v $HASP135

v $HASP136

v $HASP200

v $HASP203

v $HASP204

v $HASP223

v $HASP239

v $HASP276

v $HASP308

v $HASP425

v $HASP443

v $HASP446

v $HASP468

v $HASP478

v $HASP500

v $HASP506

v $HASP518

v $HASP541

v $HASP548

v $HASP549

v $HASP603

v $HASP621

v $HASP812

v $HASP864

v $HASP890

v $HASP5094

v $HASP9155

v $HASP9202

v $HASP9205

v $HASP9206

v $HASP9211

削除された情報

v $HASP127

v $HASP117

v $HASP304

v $HASP349

v $HASP354

xvi z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v $HASP399

v $HASP476

v $HASP480

v $HASP9139

本書には、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。本文または図表に対して技術的な変更または追加が行われている場合には、その個所の左側に縦線を引いて示してあります。

変更の要約 xvii

xviii z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 1 章 概要

z/OS は JES2 からそれぞれの場所へ、次のような方法でメッセージを出します。

v WTO マクロと WTOR マクロを介して、オペレーター・コンソール、ハードコピー・ログ、SYSOUT データ・セット、または、そのジョブのシステム出力メッセージ・クラスのジョブ・ログへ出します。宛先コードはどこ (システム・ログ(SYSLOG) など) へメッセージを表示あるいは印刷すべきかを判別します。

メッセージ宛先コードを使用することで、システム・オペレーター・メッセージを必要な場所に送ることができるようになっています。宛先コードは、メッセージの送信先の機能域を示しています。メッセージには複数の宛先コードを割り当て、メッセージを複数のコンソールに送ることができます。

メッセージ記述子コードは、個々のコンソール・サポート機能がメッセージの処理方法を判別できるように、書き込まれるメッセージのタイプを識別しています。具体的には、このコードのタイプにより、システムがそのメッセージを表示するか削除するかが決まります。

v WTL マクロまたはオペレーター LOG コマンドを使用して、システム・ログ(SYSLOG) へ出します。

v アクセス方式を介して、出力データ・セットか表示端末へ直接出します。

システム・ログシステム・ログ (SYSLOG) は、JES2 により提供されている SYSOUT データ・セットです。SYSOUT データ・セットは、直接アクセス記憶装置 (DASD) に用意されている出力スプール・データ・セットです。ご使用のシステムでは、SYSLOG を定期的に印刷してください。SYSLOG には、次のような内容が含まれています。

v WTL マクロからのすべてのメッセージ

v オペレーター LOG コマンドによって入力されるすべてのメッセージ

v ハードコピー・ログ (通常の場合)

v 任意のシステム・コンポーネントまたはプログラムから SYSLOG へ転送されるメッセージ

ハードコピー・ログハードコピー・ログは、すべてのシステム・メッセージ・トラフィックにより構成されるレコードで、 SYSLOG に書き込まれます。

JES2 メッセージの形式JES2 メッセージは、次の形式でディスプレイ・コンソールまたはシステム・ログに表示されます。

{* }[hh.mm.ss] [sysname] {jobid} {@ } {Nn Mm} $HASPnnnn text

{b[+]}

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 1

hh.mm.ssタイム・スタンプは、メッセージが出された時刻を時間、分、および秒で表示します。この表示はオプションで、コンソール・メッセージ形式にタイム・スタンプを組み込むように指示する CONTROL (K S,MFORM=(T)) コマンドがご使用のシステムで入力されている場合、メッセージ ID ($HASPnnn) の前に表示されます。

sysnameシステム名。この表示はオプションで、コンソール・メッセージ形式にシステム名を組み込むように指示する CONTROL (K S,MFORM=(S)) コマンドがご使用のシステムで入力されている場合、メッセージ ID ($HASPnnn) の前に表示されます。

jobidJES2 ジョブ ID。この表示はオプションで、コンソール・メッセージ形式にジョブ ID を組み込むように指示する CONTROL (K S,MFORM=(J)) コマンドがご使用のシステムで入力されている場合、メッセージ ID ($HASPnnn) のサブセットの前に表示されます。ジョブ ID が前に付いているメッセージのサブセットの一覧については 3 ページの表 1 を参照してください。

Nn Mmノード (Nn) および多重アクセス・スプール (MAS) メンバー (Mm) の番号。

* オペレーター処置の要求を示しています。

@ JES2 生成モジュールまたはリモート・ワークステーション生成プログラム(RMTGEN) によるオペレーター処置の要求を示しています。

b オペレーター処置が不要な場合はブランクです。

+ JES2 生成または RMTGEN によりメッセージが出されることを示しています。処置は不要です。

$HASP本書に収録されているすべてのメッセージの先頭には、$HASP という接頭部が付いています。ドル記号 ($) は、JES2 により定義されているコンソール文字です。ご使用のシステムで、CONDEF CONCHAR 初期設定ステートメントまたは$T CONDEF CONCHAR コマンドを使用するか、あるいは初期設定時にコンソールから CONDEF CONCHAR ステートメントを入力して、このドル記号を別の文字に変更しない限り、すべての JES2 メッセージの先頭には $HASP が付きます。

nnn3 桁または 4 桁のメッセージ通し番号。

textメッセージ・テキスト。

ジョブ ID が先頭に付くメッセージ以下の表は、ご使用のシステムでメッセージ形式にジョブ ID を組み込むように指示する CONTROL (K S,MFORM=(J)) コマンドが入力されている場合に、ジョブID (JOBxxxxx または Jxxxxxxx の後ろにジョブ番号が続いたもの) が付くJES2 メッセージを示しています。

2 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

表 1. ジョブ ID が先頭に付く可能性がある $HASP メッセージ

0-100 077, 088, 096

100 番台 100, 101, 102, 103, 104, 105, 106, 109, 110, 111, 112, 113, 114, 115, 116,

117, 118, 119, 121, 122, 125, 128, 129, 135, 150, 151, 154, 156, 157, 158,

165, 180, 183, 185, 186, 190, 191, 197

200 番台 211, 219, 250

300 番台 301, 303, 304, 305, 308, 310, 311, 312, 313, 316, 321, 322, 323, 326, 329,

347, 349, 350, 351, 352, 353, 354, 356, 357, 359, 360, 361, 362, 363, 364,

370, 371, 373, 374, 375, 394, 395, 396, 397, 398, 399

400 番台 404, 406, 407, 408, 409, 410, 455, 461, 462, 463, 464

500 番台 513, 515, 520, 521, 522, 523, 525, 526, 527, 529, 530, 531, 532, 533, 540,

543, 546, 588, 589

600 番台 624, 629, 632, 635, 658, 681, 682, 686, 690, 692, 693, 694, 695

700 番台 704, 708, 751

800 番台 800, 801, 802, 803, 804, 805, 890, 891

9000 番台 -

複数行の JES2 メッセージJES2 は、単一行および複数行の両方の形式で情報を表示します。複数行メッセージの形式は、単一行メッセージの形式とは異なっています。複数行メッセージは、以下の行で構成されます。

1. 制御行。これは次の情報で構成されます。

v メッセージ ID

v 次に続くデータ行に含まれる情報の表示

v 3 桁の 10 進接続識別番号。これは可変です。

2. 複数のデータ行。行数は、表示される情報量により異なります。

次の図は、複数行メッセージの例を示します。

一連の装置の情報要求に JES2 が応答する際にその応答が複数行になる場合、各装置ごとに複数行メッセージが表示されます。たとえば、$D NODE(1-3) を出すと、JES2 はノード 1、2、および 3 のそれぞれに 1 つずつ、3 つの複数行メッセージを表示します。

JES2 が複数行メッセージとして出すメッセージの情報が、複数行にわたるほど多くない場合、JES2 は、そのメッセージを単一行形式で表示します。これは次の場合です。

$HASP826 NODE(1) 239$HASP826 NODE(1) NAME=POK,STATUS=OWNNODE,$HASP826 AUTH=(DEVICE=NO,JOB=YES,NET=NO,$HASP826 SYSTEM=YES),TRANSMIT=BOTH,$HASP826 RECEIVE=BOTH,HOLD=NONE,PENCRYPT=NO,$HASP826 REST=0,COMPACT=0,LINE=0,$HASP826 LOGMODE=,PASSWORD=(VERIFY=(NOTSET),$HASP826 SEND=(NOTSET)),PATHMGR=YES,PRIVATE=NO,$HASP826 SUBNET=,TRACE=NO

第 1 章 概要 3

v JES2 が各種装置に関する情報を表示するために使用するメッセージが短く、複数行のメッセージ・データを作成する必要がない場合。

v JES2 が応答するコマンドで、装置の情報を 1 行に制限している場合。たとえば、$D NODE(POK),STATUS コマンドを入力すると、以下の単一行のメッセージが出されます。

メッセージを自動的に表示する場合は、メッセージ自動出力プログラムでメッセージに組み込まれる行数を決定するようにしてください。複数行の場合、メッセージ自動出力プログラムでは、最初の行を複数行メッセージの制御行として処理する必要があります。表 2 は、JES2 が複数行メッセージとして出すメッセージのメッセージ ID のリストを示します。

このリストのメッセージには、JES2 が単一行形式で出すことができないものもあります。

表 2. 複数行の JES2 メッセージ

003 005 077 088 185231 249 270 271 273276 278 280 281 282284 286 287 288 289291 312 321 365 416458 468 477 478 480482 486 503 504 603621 636 648 650 667686 690 698 776 777778 779 780 783 785786 787 788 789 790815 816 818 819 820821 822 823 824 826827 829 830 831 832833 834 835 836 837838 839 840 841 842843 844 845 846 847848 849 852 878 879880 881 882 883 884885 886 890 891 892893 608 715

MVS および TSO/E メッセージ・テキストの変更点を見つける方法自動出力ルーチンは、リリース間でのメッセージ・テキストに対する変更に依存します。メッセージ・テキストの変更点は、次の方法で検出することができます。

v あるリリースから次のリリースに移るときに、関連するメッセージ・ブックの「変更 (改訂) の要約」が最も役立ちます。

v データ・セットの SYS1.MSGENU には、さらに正確にメッセージ・テキストの変更点を識別する上で役立つデータが収められています。この方式では、どのリリースを現行リリースにマイグレーションする場合にも、メッセージ・テキストの変更点を見つけることができます。 この方式について、以下に記述します。

$HASP826 NODE(3) STATUS=(PENDING/POK)

4 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

SYS1.MSGENU を使用してメッセージ・テキストの変更点を検出するIBM は、翻訳されているシステム・メッセージのテキストが入っているデータ・セットを提供します。このデータ・セットは、SYS1.MSGENU と呼ばれ、メッセージ・スケルトンの形式のシステム・メッセージのテキストが収められています。(詳細については、「z/OS MVS 計画: 操作」を参照してください。)

この方式では、次のものに加えられた変更点は示されないことに注意してください。v IPL メッセージや NIP メッセージなどの、(MVS メッセージ・サービスが利用可能になる前に出される) 翻訳されていない MVS システム・メッセージ

v 変換されていない他の製品のメッセージ (DFSMS/MVS メッセージや JES3 メッセージなど)。

v JES2 メッセージについては、適切な SYS1.SHASMENU データ・セットを使用してください。

また、SYS1.SHASMENU の『古い』コピーに、マイグレーション元のシステムと同じサービス・レベルが指定されている場合にも、この方法が非常に有効です。

マイグレーション元のシステムのデータ・セットと新規データ・セットとを比較することができます。比較の方法次第で、以下のような出力が得られます。

新規のメッセージの場合、出力の左側に I (Insert の略) が表示されます。

I - IEA403I VALUE OF RMAX HAS BEEN CHANGED TO 99

テキストが変更されたメッセージの場合、出力に I と D の両方が示されることがあります。これは、メッセージ・ファイルの 1 レコードが置換されていることを表します。

I - IEE162I 46 &NNN. ROLL &A. MESSAGES (DEL=R OR RD)D - IEE162I 46 &NNN. ROLL &A. MESSAGES (DEL=R, RD)

これは、メッセージ IEE162I で、(DEL=R, RD) が (DEL=R OR RD) に置換されたことを意味します。

このような情報を使用して、自動出力ルーチンに変更が必要かどうかを判別することができます。

JES2 メッセージの文書化メッセージによっては、テキスト中にオプション・フィールドを持つものがあります。これらのフィールドは、特定の条件の場合にのみ、メッセージに現れるものです。本書では、オプション・フィールドは次のように大括弧で囲んで示します。

$HASPnnn message text [optional field]

代替フィールドを持つメッセージもあります。すなわち、ある条件ではあるフィールドが現れ、別の条件では別のフィールドが現れるというものです。メッセージがコンソールに表示されるときには、この代替フィールドのいずれかが表示されます。本書 では、代替フィールドは縦に並べて中括弧で囲んで示します。

$HASPnnn message text {first alternative }{second alternative}

第 1 章 概要 5

各メッセージの記述は、次の部分で構成されます。

$HASPnnn メッセージ・テキストメッセージ ID とテキスト

説明 メッセージが出された理由を説明しています。

システムの処置JES2 が実行する処置を説明しています。

オペレーターの応答問題を訂正するためにオペレーターが実行しなければならない処置を記述しています。(オペレーターの処置が不要であれば、この部分は省略されています。)

アプリケーション・プログラマーの応答問題を訂正するためにアプリケーション・プログラマーが実行しなければならない処置を記述しています。(アプリケーション・プログラマーの処置が不要であれば、この部分は省略されています。)

ユーザーの応答問題を訂正するためにユーザーが実行する必要のある処置、たとえばジョブの再入力などを記述しています。(ユーザーの処置が不要であれば、この部分は省略されています。)

システム・プログラマーの応答問題を訂正するためにシステム・プログラマーが実行しなければならない処置を記述しています。(システム・プログラマーの処置が不要であれば、この部分は省略されています。)

6 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 2 章 宛先コード

宛先コードは、システム・メッセージをそれらが表示されるコンソール上に送信します。メッセージには複数の宛先コードを割り当て、それらのメッセージを複数のコンソールに送ることができます。メッセージ・ルーティングの詳細については、以下の資料を参照してください。

v z/OS MVS Programming: Authorized Assembler Services Guide

v z/OS MVS Programming: Authorized Assembler Services Reference SET-WTO

v z/OS MVS 導入システム出口

v z/OS MVS 初期設定およびチューニング 解説書

指定宛先コードは、WTO または WTOR マクロの ROUTCDE パラメーターで指定されます。宛先コードを含まないメッセージを指定する場合、MVS は、他のキューイングの指定が存在するかどうかによって、1 つまたは複数のデフォルト宛先コードを提供することができます。

記述子コードを含むが宛先コードおよびターゲット・コンソールを含まないメッセージを指定する場合、MVS は、いずれの宛先コードも割り当てませんが、メッセージを、マスター権限を持つコンソールに対してキューイングしようとします。

宛先コード、記述子コード、およびターゲット・コンソールを含まないメッセージを指定する場合、MVS は、宛先コードの一連のデフォルトを割り当てます。この一連のデフォルト宛先コードは、ユーザーの CONSOLxx parmlib メンバー内のDEFAULT ステートメントの MVS 初期設定において指定されます。一連のデフォルト宛先コードが DEFAULT ステートメントで提供されなかった場合は、MVS

は、1 ~ 6 の宛先コードを割り当てます。

宛先コードの意味コード 意味

1 オペレーターの処置

メッセージは、システム状況が変更したことを示しています。このメッセージは、オペレーターが、マスター権限を持つコンソールで処置を行うことを要求しています。

2 オペレーター情報

メッセージは、システム状況が変更したことを示しています。このメッセージは処置を行うことを要求していません。むしろ、マスター権限を持つコンソールでのオペレーターに対して、処置を必要とする可能性があることに注意を促すものです。

この宛先コードは、ジョブ状況が特にオペレーター照会によって要求されたものでないとき、そのジョブ状況を示すいずれのメッセージに対しても使用されます。この宛先コードはまた、プロセッサ

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 7

ー・メッセージおよび問題プログラム・メッセージをシステム・オペレーターにルーティングするためにも使用されます。

3 テープ・プール

メッセージは、磁気テープ装置または磁気テープ・リールの状況、磁気テープ・リールの後処置、または磁気テープのマウント要求のような、磁気テープ装置の情報を与えます。

4 直接アクセス・プール

メッセージは、直接アクセス装置または直接アクセス・ボリュームの状況、ボリュームの後処理、またはボリュームのマウント要求のような、直接アクセス記憶装置 (DASD) に関する情報を与えます。

5 磁気テープ・ライブラリー

メッセージは、システムまたは問題プログラムが使用するための、磁気テープのボリューム通し番号による要求のような、磁気テープ・ライブラリー情報を与えます。

6 ディスク・ライブラリー

メッセージは、システムまたは問題プログラムが使用するための、ボリュームのボリューム通し番号による要求のような、ディスク・ライブラリー情報を与えます。

7 ユニット・レコード・プール

メッセージは、プリンター・トレーンを取り付けるための要求のような、ユニット・レコード装置に関する情報を与えます。

8 テレプロセシング制御

メッセージは、回線エラーを説明するメッセージのような、テレプロセシング装置の状況または後処置を与えます。

9 システム・セキュリティー

メッセージは、パスワードの要求のような、セキュリティー検査に関する情報を与えます。

10 システム / エラーの保守

メッセージは、システム・エラー、訂正不能入出力エラー、またはシステム保守に関する情報のような、システム・プログラマーに対する問題情報を与えます。

11 プログラマー情報

メッセージは、問題を扱うプログラマーに対して出されるものです。メッセージを発行するプログラムが、システム出力 (SYSOUT)

データ・セットを通して、メッセージをプログラマーにルーティングできないときに、この宛先コードが使用されます。メッセージはジョブ・ログに出力されます。

12 エミュレーション

メッセージは、エミュレーションに関する情報を与えます。(これらのメッセージ ID は、本書には含まれていません。)

13-20 お客様専用です。

8 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

21-28 サブシステム専用です。

29 災害時回復用です。

30-40 IBM 専用です。

41 メッセージは、JES3 ジョブ状況に関する情報を与えます。

42 メッセージは、JES2 または JES3 に関する情報を与えます。

43-64 JES 専用。

65-96 特定のプロセッサーに関連するメッセージ。

97-128 特定の装置に関連するメッセージ。

本書の宛先コード宛先コードは、宛先コード列内のメッセージ ID の右側に表示されます。この列は、以下の特殊文字または注を含めることもできます。

* メッセージは、関連する要求を開始したコンソールにルーティングして戻されます。

/ メッセージは、それを発行しているタスクによって異なる位置にルーティングされます。たとえば、*/2/3 は、メッセージが要求を開始したコンソールに、マスター権限を持つコンソールに、またはテープ・プールにルーティングし戻されることを意味します。

# メッセージは、以下のいずれかの方法でルーティングされます。

v オペレーターによって指定される経路標識によってルーティングされます。

v オペレーターによってあらかじめ指定されたデフォルト・ルーティングによってルーティングされます。

v 関連する要求を開始したコンソールにルーティングし戻されます。

― メッセージは宛先コードを持っていません。

注 2 メッセージは WTO または WTOR マクロによって発行されますが、宛先コードまたは記述子コードを持っていません (古い形式のWTO または WTOR マクロ)。

注 3 メッセージは宛先コード 1 を持っています。このコードは、メッセージをマスター権限を持つコンソールに送信し、また、メッセージの記述にあるコンソールにルーティングされます。

注 4 メッセージは、すべてのアクティブなコンソールに送信されます。このメッセージはブロードキャスト・メッセージです。

注 5 メッセージは、宛先コード 2 を持っています。このコードは、メッセージをマスター権限を持つコンソールに送信し、また、故障中のコンソールの役割を引き受けているコンソールにルーティングされます。(メッセージは、コンソールの交換接続が発生したことを示しています。)

第 2 章 宛先コード 9

注 6 メッセージは、非プリンター・コンソールにのみルーティングされます。メッセージは、WTO または WTOR マクロによって発行されません。

注 7 メッセージは、以下のうち、1 つまたは複数のものがアクティブなコンソールにルーティングされます。

v MONITOR JOBNAMES

v MONITOR SESSIONS

v MONITOR STATUS

注 8 メッセージはまた、MVIKEY00 parmlib メンバー内の MSFMSG パラメーターの代替コンソール宛先コードによって指定される、MSS

スペース管理者のコンソールにもルーティングされます。

注 9 メッセージは、中核初期設定プログラム (NIP) 処理中に発行されます。

注 10 メッセージは WTL マクロによって発行されます。

注 11 メッセージは、データ管理によって SYSPRINT データ・セットにルーティングされます。

注 12 メッセージは、SYNCH=YES を指定した WTO または WTOR マクロによって発行されます。詳細については、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

注 13 メッセージは、ハードコピー・メッセージ・セットの受信側にのみルーティングされます。

注 14 メッセージは、要求を開始したコンソールおよびすべての関連するコンソールにルーティングし戻されます。

注 16 メッセージは、IPCS 印刷ファイル IPCSPRNT にルーティングされます。

注 17 メッセージは JES3 によって発行されます。JES3 宛先クラスが、初期設定ストリームまたはオペレーター・コマンドのいずれかによって指定されます。

注 18 メッセージは、コマンドが入力されたコンソールへのコマンドに対する応答において送信されます。

注 19 メッセージはデータ・セットに書き込まれます。宛先コードおよび記述子コードもまたメッセージに含まれる場合、メッセージもまた、指定された宛先コードおよび記述子コードに従って表示されます。(記述子コードは、メッセージのデータ・セットへの書き込みには適用されません。)

注 20 JES3 はメッセージを発行しません。JES3 はメッセージを、処理するために別のサブシステムに送信します。

注 21 メッセージは、直前に発行された複数のメッセージのトレーラーです。集成部分の最初の行と同じ宛先コードおよび記述子コードを持っています。

注 22 メッセージは、トランザクション・プログラム (TP) メッセージ・ログにルーティングされます。

10 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

注 23 メッセージは、デバイス・コントローラーによって発行されます。宛先コードは、デバイス・コントローラーのタスクによって異なります。

注 24 メッセージはアセンブリー・リストにルーティングされます。

注 25 このメッセージが IPL 中に発行されたとき、宛先コードは 2 および 10 で、記述子コードは 12 になります。このメッセージが IPL

後に発行されたとき、宛先コードは無く、記述子コードは 5 になります。

注 26 このメッセージが NIP 処理中に発行されたとき、記述子コードは12 になります。このメッセージが NIP 処理後に発行されたとき、記述子コードは 4 になります。

注 27 示されている宛先コードは、JES2 チェックポイント再構成中のCKPTDEF の応答に対する応答で、このメッセージが発行された場合にのみ、使用されます。このメッセージは宛先コードによって誘導されるのではなく、特定のコンソール ID に対して発行されます。再構成中に発行される JES2 メッセージのルーチンの詳細については、z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド を参照してください。

注 28 これらの宛先コードおよび記述子コードは、SMS がメッセージを発行するときのみ適用されます。SMS がメッセージをその呼び出し側に戻し、その呼び出し側がメッセージを発行する場合、これらのコードは適用されません。

注 29 このメッセージは JES3OUT データ・セットに書き込まれます。

注 30 このメッセージは JES3 によって発行されます。メッセージは、*MODIFY CONFIG (*F MODIFY) ログまたは *F CONFIG コマンドの発行側 (あるいはその両方) に書き込まれます。

第 2 章 宛先コード 11

12 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 3 章 記述子コード

記述子コードはメッセージの重要度を説明しています。記述子コードは、システムまたはタスクが処理を停止するか、何らかの処置が完了するまで待機するか、または続行するかを示しています。このコードはまた、システムがメッセージを表示および削除する方法を判別します。

メッセージ・タイプ・コードとの関連記述子コードは、以下のように、メッセージ通し番号の後に続く文字によって指定されるメッセージ・タイプ・コードに関連付けられています。

記述子コード タイプ・コード

1 W (待機)

2 A (処置) または D (判断)

3 E (偶発的な処置)

4 ~ 10 I (情報)

11 E (偶発的な処置)

12 ~ 13 I (情報)

指定記述子コードは、WTO または WTOR マクロの DESC パラメーターで指定されます。以下の制約事項は、記述子コードを指定するときに適用されます。

v 記述子コード 1 ~ 6、11、および 12 は、同時に指定できません。1 つのメッセージにはこれらのコードのうち 1 つだけを割り当てます。1 つのメッセージに 2

つの相互に排他的なコードを割り当てた場合は、システムは最も重要なコードを使用し、その他のコードを無視します。

v 記述子コード 7 ~ 10 および 13 は、相互に排他的なコードのいずれとを組み合わせて、割り当てることができます。

v 記述子コード 9 または 10 は、記述子コード 8 と組み合わせてのみ使用することができます。

以下のように、ある条件においてシステムは、マクロに指定された記述子コード以外の記述子コードを使用します。

v マクロが ROUTCDE パラメーターを指定し、DESC パラメーターを指定しない場合は、システムは記述子コード 6 を割り当てます。

v 以下のすべての条件が真の場合、システムは記述子コード 7 を割り当てます。

1. 問題プログラムがマクロを発行した。

2. マクロは DESC および ROUTCDE の両パラメーターを省略するか、記述子コード 1 または 2 を指定する。

3. メッセージが複数行の WTO メッセージでない。

v 以下のすべての条件が真の場合、システムは記述子コードを割り当てません。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 13

1. 許可プログラムがマクロを発行した。

2. マクロは DESC および ROUTCDE の両パラメーターを省略する。

3. メッセージが複数行の WTO メッセージでない。

注: 許可プログラムは、以下の特性を少なくとも 1 つは持っています。

– 許可プログラム機能 (APF) によって許可された。

– 監視プログラム状態で実行される。

– PSW キー 0 ~ 7 の下で実行される。

メッセージの削除複数コンソール・サポート (MCS) を使用すると、問題プログラムによって発行された記述子コード 1 または 2 を持つ処置メッセージに、宛先コード 7 が割り当てられ、したがって、それらのメッセージは、タスクまたはアドレス・スペースの終了においてシステムから自動的に削除されます。

システムは、プログラムが DOM マクロを発行するとき、いずれのプログラムによって発行されたメッセージであれ、それらを削除します。

オペレーターは、ディスプレイ・コンソール画面からすべてのメッセージを手動で除去したり、メッセージを画面からロールして消してしまうよう、コンソールを設定することができます。

メッセージ・カラーカラー付きのオペレーター・コンソール上では、記述子コードはメッセージのカラーを判別します。カラーの使用方法は、「z/OS MVS システム・コマンド」に記載されています。また、CONSOLxx および MPFLSTxx parmlib メンバーについては、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング 解説書」も参照してください。

記述子コードの意味コード 意味

1 システム障害

メッセージは、システム操作に支障をきたすエラーを示しています。続行するためには、オペレーターはシステムを再 IPL するか、主なサブシステムを再始動する必要があります。これによって、音響警報が出されます。

2 即時処置が必要

メッセージは、オペレーターが即時に処置を行う必要があることを示しています。メッセージの発行側は、処置が行われるまで待ち状態にある可能性があります。すなわち、パフォーマンスを改善するために、システムに対して可能な限り早く処置を行う必要があります。タスクはオペレーターが処置を完了するのを待ちます。これによって、音響警報が出されます。

14 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

注: 許可プログラムが記述子コード 2 を持つメッセージを発行するとき、要求された処置が実行された後でメッセージを削除するために、DOM マクロが発行される 必要があります。

3 偶発的な処置が必要

メッセージは、オペレーターが偶発的に処置を行う必要があることを示しています。タスクは、オペレーターが処置を完了するまで待機しません。

タスクが、オペレーターが処置を実行した時を判別することができる場合は、そのタスクは、処置が完了したときに、メッセージを削除するための DOM マクロを発行する必要があります。

4 システム状況

メッセージは、システム・タスクまたはハードウェア装置の状況を示します。

5 即時コマンド応答

メッセージは、システム・コマンドに対する即時応答として発行されます。この応答は、別のシステム処置またはタスクによって異なりません。

6 ジョブ状況

メッセージは、ジョブまたはジョブ・ステップの状況を示します。

7 タスク関連

メッセージはアプリケーションまたはシステム・プログラムによって発行されます。この記述子コードを持つメッセージは、それらを発行したジョブ・ステップが終了したときに削除されます。

このメッセージは、コンソールへのキューに入れられる前に、ハードコピーに表示されます。

8 行外

1 行または複数行から成るグループの中のメッセージの 1 行が、行外に表示されます。使用している装置のためにメッセージを行外に印刷できない場合は、記述子コード 8 は無視され、メッセージは他のメッセージとともに行内に印刷されます。

9 オペレーターの要求

DEVSERV、DISPLAY、TRACK、または MONITOR コマンドによるオペレーターの、情報の要求に対する応答において、メッセージが書き込まれます。

10 TRACK コマンド応答

メッセージは、TRACK コマンドに対する応答において発行されます。

11 重大、最終的に処置が必要

このメッセージは、オペレーターが最終的に処置を行う必要があることを示しており、その処置は、処置が完了するまでメッセージを

第 3 章 記述子コード 15

表示画面上に表示するのに充分なほど重要です。タスクは、オペレーターが処置を完了するまで待機しません。これによって、アラームが出されます。

この記述子コードを重大でないメッセージには使用しないでください。このようにしなければ、表示画面がメッセージで一杯になってしまいます。

タスクが、オペレーターが処置を実行した時を判別することができる場合は、そのタスクは、処置が完了したときに、メッセージを削除するための DOM マクロを発行する必要があります。

12 重要な情報

メッセージは、コンソールに表示する必要があるが、応答においていずれの処置も行う必要のない、重要な情報を含んでいます。

13 自動化情報

このメッセージが以前に自動化されたことを示しています。

14 ~ 16 将来の利用のために予約済み

本書の記述子コード記述子コードの列に表示されている記述子コード。この列は、以下の特殊文字または注を含むこともできます。

/ メッセージは、それを発行しているタスクによって異なる記述子コードを持ちます。たとえば、4/6 は、メッセージがシステム状況またはジョブ状況を説明できることを意味します。

― メッセージは記述子コードを持っていません。

16 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 4 章 0 から 99

$HASP000

説明:

�� OK ��

処置を実行するためのコマンドが受け付けられました。該当する処置が実行されたか、またはスケジュールされました。OK の応答は、JES2 コマンド・プロセッサーがコマンドの中に誤りを検出しなかったことを示します。しかし、すでにスケジュールされていたり進行中である機能を開始しようとするような処置は無視されます。

システムの処置: システムは処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP001

説明:

�� con_name, text ��

コンソール con_name のオペレーターが、メッセージ表示 ($DM) コマンドを使用して、表示メッセージを入力しました。メッセージ・テキスト : con_name は次のいずれかです。

Rnnnnnnn

リモート端末の番号。

vvvvvvvv

中央コンソールの 2 ~ 8 文字のコンソール名。

システムの処置: システムは処理を続行します。

オペレーターの応答: ご使用のシステムの手順に従い、該当する処置を実行してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP003

説明:

�� RC= rsnc,trace-of-keywords

� - text �

�ERROR BUILDING MESSAGE HASP nnn

��

$SCAN 処理中に、$SCAN 機能が次の状態のいずれかを検出しました。

v JES2 オペレーター・コマンドが入力されましたが、間違っていました。

v JES2 初期設定ステートメントが入力されましたが、間違っていました。

v JES2 が $BLDMSG サービスを使用してメッセージを出そうとしたときに、エラーが発生しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

trace-of-keywords

これは、コマンド verb ($SCAN 呼び出しからの VERB)、およびエラー発生時に走査されるキーワードのリストです。例: コマンド $ADD

NETSERV(1),TRACE=ALWAYS は、 HASP003

RC=(03),ADD NETSERV2 TRACE ALWAYS -

INVALID PARAMETER STATEMENT という結果になります。ADD が verb で、NETSERV、TRACE、および ALWAYS がエラーが検出された箇所でのオペランドです。

メッセージを作成しているエラーが原因で$HASP003 メッセージが発行された場合、trace-of-keywords は、その構成されたメッセージの番号 (nnnn) となります。

理由コード (rsnc) および可変メッセージ text は、このエラーの理由を定義しています。

rsnc text

01 INVALID SYNTAX

指定されたキーワードの構文は誤りです。

03 INVALID PARAMETER STATEMENT

JES2 は、指定されたキーワードを認識しません。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 17

04 CONTAINS AN INVALID SUBSCRIPT[,RANGE IS (xxxx-yyyy)]

指定された添え字の値が、指定できる範囲外かまたはご使用のシステムで定義されていません。添え字の有効な範囲が表示されます。このコードは、添え字を指定すべきであったのに指定しなかった場合にも表示される可能性があります。

05 TOO MANY VALUES WERE SPECIFIED

キーワードに指定された値の数が、許容数を超えています。

06 VALUE CONTAINS INVALID DATA

キーワードに指定された値が、誤った文字セットにあります。

07 INVALID JOB TYPE

キーワードに指定されているジョブ・タイプが正しくありません。オフロード SYSOUT 受信/ 送信装置および印刷 / 穿孔装置の場合、有効なジョブ・タイプは J、S、および T です。オフロードのジョブ受信 / 送信装置の場合、有効なジョブ・タイプは J だけです。

08 VALUE IS OUTSIDE NUMERICAL RANGE,RANGE IS (xxxx―yyyy)

キーワードに指定された値が、指定の範囲内にありません。

09 DATA IS TOO SHORT

入力された文字数が、指定されたキーワードの値としては不足しています。

10 DATA IS TOO LONG

指定されたキーワードの値に、多過ぎる文字が指定されました。

11 TOO MANY {REMOTE | NETWORKRECEIVER | NETWORK XMITTER}DEVICES HAVE BEEN DEFINED

指定されている装置は、指定できる最大数を超えています。

12 MISSING REQUIRED OPERAND xxxxxxxx

可変フィールド xxxxxxxx はオプションです。このフィールドが表示されたときは、指定されたキーワードから必須オペランドが欠落していたことを示します。

13 VALUE CAN NOT BE DISPLAYED - TOOLARGE

表示処理に使用されている区域が小さ過ぎるため、指定されたキーワード値を表示する要求は認められません。$SCAN 処理でエラーが発生しました。それが、インストール・システム出口か IBM $SCAN エラーのいずれであるかを、判別します。それが内部 JES2 エラーである場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

14 TOO MANY keyword type WERE PROVIDED

このキーワード・タイプに指定された値が多過ぎたため、指定されたキーワードは無視されます。ユーザーのシステム用に定義された、指定された項目の最大数を超えました。これが添え字値である場合は、コマンドの添え字の有効数を超えました。

17 INVALID DESTINATION

宛先に指定する値は、ノード (Nnnnn)、リモート・ワークステーション (Rnnnn)、別のノードに接続されているリモート・ワークステーション (NnnnnRnnnn)、特殊ローカル (Unnnn)、またはローカル (LOCAL) 宛先に関する値でなければなりません。

このメッセージは、初期設定の間に出されます。

v 記号ノード名が JES2 にまだ定義されていない場合 (記号ノード名を定義する NODE ステートメントが初期設定ストリームから欠落しているか、JES が初期設定ストリームのNODE ステートメントをまだ処理していないかのいずれかの場合)。

v JES2 が、初期設定データ・セット内のNODE NAME= 指定と一致するDESTID(xxxxxxxx) 添え字値を検出した場合。(JES2 では、初期設定データ・セット内に機能的に冗長な DESTID ステートメントを指定することはできません。)

問題は、初期設定ストリーム内のノード定義の順序が正しくないか、初期設定ストリームが重複ノードを定義しているかのいずれかです。初期設定ストリームを訂正してください。

DESTID 添え字値が NODE NAME 指定と一致するときにこのエラーを無視して初期設定を続行する場合、JES2 は初期設定を行いますが、trace-of-keywords によって指定された重複ノードと通信することができません。これはつまり、重複ノードに送信するもの (たとえば、出力またはコマンド) はすべて、予期しない宛先に到達する可能性があることを意味します。

$HASP003

18 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

18 INVALID ROUTE CODE

通常、装置に関する有効な宛先コードは、ノード (Nnnnn)、リモート・ワークステーション(Rnnnn または R*)、別のノードに接続されているリモート・ワークステーション(NnnnnRnnnn または NnnnnR*)、特殊ローカル(Unnnn)、またはローカル (LOCAL) に関するコードです。有効な宛先コードのリストについては、z/OS JES2 初期設定およびチューニング解説書 の中の特定の装置に関する説明個所を参照してください。

19 INVALID ACCOUNT INFORMATION

指定した会計情報の下位範囲が、指定した会計情報の上位範囲より大きくなっています。

21 INVALID REMOTE DEVICE NAME

指定されたリモート装置は、RMTnnnn 初期設定ステートメントで JES2 に定義されていません。なぜなら、指定されたリモート装置はローカルに出されたので、JES2 はリモート・デバイス名を判別することができなかったからです。たとえば、リモートから出されなかった場合は、完全に修飾されたコマンド $D

R(nnnn).PU(m) を出します。

22 VALUE CAN NOT BE DISPLAYED - NOTYET SPECIFIED

今まで指定されていないキーワードを表示するように要求されました。

23 INVALID COMMENT FOUND

正しくない注釈が見つかりました。適正な区切り文字 (/* 注釈 */) が指定されていないか、その指定場所が間違っています。有効な構文については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」または「z/OS JES2 コマンド」を参照してください。

24 REQUEST DENIED - INSUFFICIENTSTORAGE

ストレージが不十分なため、要求は拒否されています。JES2 領域サイズを増やすか、専用ストレージを仮想記憶域で 16 MB を超えるまで増やします。

25 NO SELECTABLE DEVICE(S) FOUND

装置や装置の範囲の設定、表示、または処置(たとえば $P など) の要求を満たすことはできません。JES2 が装置を検出することができなかったか、検出した装置が範囲内にない、フィルターに一致しない、あるいは操作できない状態にあるかのいずれかです。

26 REQUEST DENIED - INTERNAL ERRORWITHIN $SCAN

JES2 $SCAN の処理中に異常終了が発生したため、要求が終了しました。直前の $HASP088

または $HASP095 メッセージを参照してください。この要求を処理するために獲得されていたストレージの返却が行われて、JES2 はエラーからリカバリーしました。

27 REQUEST DENIED - INTERNAL ERRORWITHIN $SCAN

JES2 $SCAN ルーチンに渡された情報が不足していたため、要求は異常終了しました。このエラーはまた、$SCANTAB マクロのコーディング・エラーによるものである可能性があります。それが、インストール・システム出口かIBM $SCANTAB エラーのいずれであるかを、判別します。それが内部 JES2 エラーである場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。$SCAN に必要な情報は次のとおりです。

v 正しい呼び出し (マクロ $SCAN を参照)

v 有効な長さを指定した表示出力域の指定

v 表示ルーチンの指定

v $SCAN に渡される走査の最高レベルのパラメーター・ステートメント

v $SCAN に渡されるテーブルのセット

28 REQUIRED CONTROL BLOCK(S) NOT(YET) AVAILABLE

要求制御ブロック (1 つまたは複数) が検出されませんでした。制御ブロックのチェーンによって処理中に、JES2 はゼロのポインターが発生しました。制御ブロックを作成するための設定要求より前に、その制御ブロック内のフィールドを表示しようとした可能性があります。IBM サポートに連絡してください。

31 MODULE COULD NOT BE LOADED

指定されたモジュールは、ロードできません。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=02

を参照してください。

32 MODULE IS INVALID, RMODE MUST BE24

モジュールは RMODE 31 ですが、JES2 はRMODE 24 を要求しています。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=06 を参照してください。

33 MODULE NAME DOES NOT MATCH ITSMIT, EXPECTED-mit_exp ACTUAL-mit_act

$HASP003

第 4 章 0 から 99 19

モジュール名が、$MODULE マクロに指定されているラベルと一致しません。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=07 を参照してください。$MODULE マクロについては、z/OS

JES2 マクロ を参照してください。

34 MODULE VERSION IS INVALID,EXPECTED-ver_exp ACTUAL-ver_act

モジュールのモジュール情報テーブル (MIT)

に収められているモジュール・バージョンが$HCT のバージョンと一致しません。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=08 を参照してください。

35 MODULE ASSEMBLED WITH INVALIDMACRO LIBRARIES, EXPECTED-lib_expACTUAL-lib_act

このモジュールのアセンブル時に使用したマクロ・ライブラリーが、JES2 の他のモジュールで使用されたライブラリーと異なっていました。詳細については、メッセージ$HASP875,RC=09 を参照してください。

36 MODULE IS NOT IN COMMON STORAGE

このモジュールは、共通ストレージにありません。詳細については、メッセージ$HASP875,RC=10 を参照してください。

37 INSUFFICIENT STORAGE FOR LOADMODULE TABLE ENTRY

このモジュールのロード・モジュール・テーブル項目の割り振りに必要なだけのストレージがありませんでした。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=01 を参照してください。

38 MODULE MIT IS INVALID, CANNOTLOCATE LMT

MODULE MIT IS INVALID, MODULE TOOSMALL

MODULE MIT IS INVALID, INCORRECTMITETBL ADDRESS

MODULE MIT IS INVALID, INCORRECTEYECATCHER, EXPECTED-MITACTUAL-mit

このモジュールのモジュール情報テーブル(MIT) が誤りです。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=11 を参照してください。

39 INCOMPATIBLE OPERAND SETTINGS -xxxxxxxx xxxxxxxx

表示されているオペランドに指定されている値は、互換性がありません。 z/OS JES2 初期設

定およびチューニング 解説書 または z/OS

JES2 コマンド を参照してください。

40 MULTI-LINE OUTPUT FROM MESSAGEBUILDING ($BLDMSG) INVALID FORWTOR

$BLDMSG TYPE=WTOR を使用してメッセージを作成する要求を出した結果、MCS に対し複数の出力行が送信されようとしました。MCS

は複数行 の WTOR を受け付けないため、この要求はリジェクトされます。ただし、複数行WTOR の最初の行がコンソールに書き出され、他のすべての行は抑止されます。メッセージを定義している $SCANTAB 項目を変更してそのメッセージを短くしてください。これらの項目の変更方法については、「z/OS JES2 マクロ」の中の $SCANTAB マクロに関する説明を参照してください。それが、インストール・システム出口か IBM $SCANTAB エラーのいずれであるかを、判別します。インストール出口の場合は、システム・プログラマーに連絡してください。それが内部 JES2 エラーである場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

41 SPIN NOT VALID IF TRACE LOG NOTACTIVE

トレース・ロギングがアクティブでないときに、トレース・ログ・データ・セットのスピン要求が出されました。

43 MAXIMUM TRACE STORAGE EXCEEDED(NUMBER OF TABLES TIMES PAGES PERTABLE)

トレース・テーブルに要求されたストレージの合計 (テーブル数 x テーブルあたりのページ数) が、最大値である 10 MB を超えています。

44 IGNORED, IT IS AN OBSOLETEPARAMETER

指定されたキーワードは、JES2 から削除されています。このキーワードに置き換わるものを見つけるには、「z/OS JES2 コマンド」または「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

45 IGNORED, VALUES ON HOT START ARERESTORED TO PRIOR VALUES

CSA で管理されているフィールドを変更しようとしました。この要求は無視され、フィールドはホット・スタート時に CSA バージョンに復元されます。

$HASP003

20 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

46 IGNORED, AS SPECIFIED BY LOCALINSTALLATION $SCAN TABLES

$SCANTAB マクロ上のご使用のシステムで定義されている WARNING オペランドが、$SCAN WARNMSK オペランドに指定されている値と一致しました。

47 MODULE IS NOT REENTRANT

このモジュールは再入可能モジュールでないため、JES2 はこのモジュールを CSA にロードできませんでした。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=03 を参照してください。

48 NEW CSA/LPA LOADMODS INVALID ONHOT START

共通ストレージ・モジュールが以前の JES2 初期設定時にロードされなかったため、JES2 はそのロード作業をホット・スタート時に拒否します。詳細については、メッセージ$HASP875,RC=04 を参照してください。

49 INSUFFICIENT STORAGE TO LOADMODULE

モジュールをロードするために必要なストレージ量を割り振ることができませんでした。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=05 を参照してください。

51 MODULE NOT FOUND - MODULECANNOT BE VERIFIED

$MODCHK マクロ上にアドレス・オペランドがエンコードされておらず、しかも、ロード・モジュール・テーブル ($LMT) に入り口点が見つからなかったため、$MODCHK マクロはこのモジュールに対して確認検査を行いませんでした。詳細については、メッセージ$HASP875,RC=12 を参照してください。

52 NO SELECTABLE ENTRIES FOUNDMATCHING SPECIFICATION

キーワード要求が $SCAN に対して出されたのに、入力に一致する項目が見つからなかったか、あるいは、要求された操作は不要または実行不能であると JES2 が判断しました。このエラーが発生するのは、通常、数字または記号の添え字が使用された場合にその添え字に一致する項目が現在定義されていない場合です。たとえば、NODE(POK*) の表示要求が出されたときに、ノードを定義している制御ブロックのうち、名前の先頭の 3 文字が POK である制御ブロックが存在しないと、このメッセージが出されます。

JES2 が装置を検出することができなかったか、検出した装置が範囲内にない、フィルターに一致しない、あるいは操作できない状態にあるかのいずれかです。

54 INVALID NODE NAME SPECIFIED

ノード名を表す文字名が必要ですが、指定された名前は無効です。このメッセージがNODE(nnnn) ステートメントで出される場合は、以下が該当します。

v ノード名は、以下の 2 つの条件が両方とも該当する場合だけ、明示的な宛先値 (つまり数値) を指定できます。

– 値が、別のノード番号と同じではない。

– 値が、DESTID ステートメントに指定される DEST= 値と同じではない(ただし、DEST= 値がこのノードの番号(Nnnnn) でない場合)。

このエラーを無視して初期設定を続行する場合、JES2 は初期設定を行いますが、trace-of-keywords によって指定された重複ノードと通信することができません。

55 REQUEST INVALID DUE TO ACTIVESTATUS

JES2 はキーワードの $SCANTAB マクロ上のACTFLAG、ACTSET、および ACTDISP オペランドを使用してオブジェクトを非アクティブとして定義しているため、特性の変更要求や表示要求をこの時点で出すことはできません。

56 EXISTING ENTRIES FOUND MATCHINGSPECIFICATION

一致する制御ブロックがすでに存在しているため、新しい制御ブロックの作成要求 (たとえば$ADD など) は無視されます。

57 DISPLAY TERMINATED DUE TOEXCESSIVE OUTPUT (AS DEFINED BYCONDEF DISPMAX)

$SCAN により表示することになっていた出力行数が、CONDEF 初期設定ステートメントのDISPMAX= パラメーターで許可されている最大行数、または 9999999 を超えました。$SCAN 処理では、限界行数までを表示し、超過分は切り捨てます。

$SCAN に出力行数すべてを表示させ、オプション・テキスト「AS DEFINED BY CONDEF

DISPMAX」を表示するには、以下の 2 つの方法があります。

$HASP003

第 4 章 0 から 99 21

||||

||||||

||||

1. DISPMAX= の値を大きくして、再度要求を出します。

2. オペレーター・コマンドとして、はみ出した領域への応答送信要求を L= パラメーターで再発行します。

注: 要求でパラメーター値を変更するようになっていた場合、表示上切り捨てられて表示されていても、変更は可能です。

58 SELECTION OF GENERIC/MULTIPLEENTRIES FOR ALTERATION IS INVALID

総称添え字または総称範囲添え字 (たとえば、DESTID(JES*) DEST=N3) が指定されている要求については、キーワードは変更できません。この制限は、キーワードの $SCANTAB マクロの GENSET オペランドによって定義されます。

59 REQUEST INVALID DUE TO INACTIVESTATUS

JES2 はキーワードの $SCANTAB マクロ上のACTFLAG、ACTSET、および ACTDISP オペランドを使用してオブジェクトを非アクティブとして定義しているため、特性の変更要求や表示要求をこの時点で出すことはできません。

60 MODULE USER VERSION IS INVALID,EXPECTED-uver_exp ACTUAL-uver_act

モジュールのモジュール情報テーブル (MIT)

に収められているモジュール・バージョンが$HCT のバージョンと一致しません。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=15 を参照してください。

61 MODULE IBM USER VERSION IS INVALID

モジュール情報テーブル (MIT) に含まれているこのモジュールのバージョンに、予期しない値が含まれています。詳細については、メッセージ $HASP875,RC=16 を参照してください。

62 CONSOLE LOCATION INVALID ORUNAVAILABLE

$T または $ADD REDIRECT コマンド上に指定されているコンソールが使用できないか、あるいは、その ID が正しくありません。

63 NOT VALID FOR PATH MANAGERDEFINED CONNECTIONS

$T CONNECT または $DEL CONNECT コマンドが、静的接続として定義されていない接続に対して入力されました。CONNECT 初期設定ステートメントが、指定された接続に対して指

定されていないか、あるいは、指定された接続に対して $ADD CONNECT コマンドが入力されていません。理由コードが 63 の場合は、$ADD CONNECT コマンドを入力し、非静的接続を静的接続でオーバーライドしてから、元のコマンドを再度入力してください。

64 REJECTED - NETWORK PATH MANAGERNOT AVAILABLE

JES2 がネットワーク・パス・マネージャーの機能を延期した後に、コマンドが入力されました。メッセージ $HASP502 を参照してください。

65 UNSUPPORTED LOCAL DEVICE TYPE

UNIT キーワードにより指定された装置は存在しますが、JES2 はこの装置をローカル装置としてサポートしていません。MVS の D U コマンドを使用して、どの装置が定義されているか表示してください。

66 UNIT SPECIFIED DOES NOT EXIST

UNIT キーワードにより指定された装置が存在しません。MVS の D U コマンドを使用して、どの装置が定義されているか表示してください。

67 FSS SPECIFIED IS NOT DEFINED

$ADD PRT(n) コマンドの FSS キーワードに指定されている FSS が存在しません。$D FSS

コマンドを使用して、どの FSS が定義されているか表示してください。

68 VALUE MAY NOT BE SPECIFIED AT THISTIME

JES2 は、初期設定ステートメントか $T コマンドのいずれかを処理しましたが、装置に対して指定されている属性をセットすることができませんでした。メッセージ・テキストに示されている trace―of―keywords は、セットできなかった属性を示しています。後で属性をセットすることはできますが、同じ keyword についてこの理由コードが繰り返し出される場合は、属性をセットできません。たとえば、短縮をサポートしていない装置 (CMPCT=NO) に対しCOMPACT キーワードを使用して短縮テーブルを割り当てようとすると、この理由コードが繰り返し出されます。

69 CANNOT USE STRUCTURE strname WHILERUNNING IN MODE=DUAL

現在のチェックポイント・モードは DUAL ですが、STRNAME= キーワードを指定すること

$HASP003

22 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

||

|||

|||

により、NEWCKPTn をカップリング・ファシリティー・ストラクチャーに割り当てようとしました。カップリング・ファシリティー・ストラクチャーの使用は DUPLEX モードで実行中の場合にのみサポートされるため、この要求は拒否されます。 $T CKPTDEF,MODE=DUPLEX

コマンドを発行してチェックポイント・モードを DUAL に変更し、 CKPTDEF をカップリング・ファシリティーに割り当ててコマンドを再試行してください。

70 ELEMENT VALUE MUST EXCEEDPREVIOUS ELEMENT VALUE [BY ATLEAST yyyyy ]

パラメーターの範囲が指定されましたが、その2 番目の範囲エレメントは、最初の範囲エレメントより少なくとも 1 は大きくなければなりません。メッセージの中括弧の部分が表示されるのは、値の差が 1 を超えなければならない場合だけです。

71 LINE/SHARABLE SPECIFICATIONS ARENOT VALID

$T RMT(nnnn) コマンドか $ADD RMT(nnnn)

コマンドのいずれかで、LINE= 値が次のようになっています。

v LINE(nnnn) 初期設定ステートメントで定義されていません。

v NJE(ネットワーク・ジョブ入力)に占有されているため、RJE(リモート・ジョブ入力)に利用できません。

v RMT(nnnn) 定義に SHARABLE=NO と指定している別のリモート・ジョブに占有されているため、アクセスできません。

v 別のリモート・ジョブに非専用回線として使用されているため、アクセスできません。

72 CANNOT BE {MODIFIED | TERMINATED}BY ANOTHER RJE WORKSTATION

コマンド ($ADD RMT、$T RMT、または $P

RMT) が、このコマンドを出すための適切な権限が与えられていない別の RJE ワークステーションか JES2 NJE システムから出されました。コマンドは失敗します。

73 ALL MEMBERS ARE NOT AT THEREQUIRED PRODUCT/SERVICE LEVEL

アクティブなすべての JES2 の MAS メンバーが、コマンドをサポートするのに適正なサービス / プロダクト・レベルにあるわけではありません。アクティブということは、定義されたメ

ンバーで、ドレーンされておらず、かつ初期化していないものがあることを意味しています。

v 新規のプロダクト・レベルを適用した場合は、

コマンドが機能するのに必要な処置を判別するためには、新規のプロダクト・レベルについて、「z/OS マイグレーション」を参照してください。

v 新規のサービス・レベルを適用した場合は、

コマンドが機能するのに必要な処置を判別するためには、適用した保守とともに提供される資料を参照してください。

コマンドが失敗しました。システム・プログラマーに通知してください。

74 CURRENT CHECKPOINT DATA SETS ARETOO SMALL

コマンドが出され、それによってチェックポイント・データ・セットに必要なスペース量を増やす必要があります。現行のチェックポイントは小さ過ぎます。データ・セットに十分な数のトラックがないか、または個々のトラック・サイズが小さ過ぎるかのいずれかです。このメッセージには、$HASP295 (TRACK SIZE

INSUFFICIENT) または $HASP296 (dsname

SPACE INSUFFICIENT) が伴います。メッセージ $HASP296 が出された場合は、$D

CKPTSPACE コマンドを出して、現行セットの使用率を確認してください。その後、再構成ダイアログ機能を使用して、データ・セットのサイズを大きくし、より大きなデータ・セットを使用し始めます。メッセージ $HASP295 が出された場合は、再構成ダイアログを使用してデータ・セットを大きなトラック・サイズのボリュームに移動するか、または CKPT サイズ関連パラメーターを小さくしてください。詳細については、メッセージ $HASP295 を参照してください。いずれの場合も、コマンドは失敗します。

75 MEMBER mmmm NOT ALLOCATED TOBOTH CKPT DATA SETS (MODE=DUPLEX,DUPLEX=OFF)

チェックポイントのサイズの調整を必要とする$T コマンドが出されました。そして、現在のメンバーは、両方のチェックポイント・データ・セットには、割り振られていません。コマンドは、チェックポイント・データ・セット・アクセスがないために失敗します。

mmmm は、現在 DUPLEX=OFF セットがあるメンバーです。

$HASP003

第 4 章 0 から 99 23

注: DUPLEX=OFF があるメンバーは複数の場合があります。これは検出された最初のメンバーということにすぎません。

76 FILTER KEYWORD NOT ALLOWED AFTERSET KEYWORD

関連するいずれのセット・キーワードを指定する前にも、まず最初に、フィルター・キーワードを指定する必要があります。例: 無効: $t jobq,class=a,/class=b

有効: $t jobq,/class=a,class=b

77 AT LEAST ONE FILTER MUST BESPECIFIED

コマンドには、少なくとも 1 つのフィルターが必須です。例 : 無効 : $pojq 有効 :

$pojq,jm=alice*

78 MULTIPLE JOBS FOUND

システムに指定されている名前のジョブが複数あります。ある名前を持つすべてのジョブに影響を与えたい場合は、そのジョブを番号 (ジョブ ID) によって指定します。名前を引用符ではなく、括弧で囲って指定してください。

79 INCORRECT RETURN CODE FROMPRESCAN OR POSTSCAN ROUTINE

事前走査または事後走査ルーチンが、許可されていない戻りコードを戻しました。それが、インストール・システム出口か IBM $SCANTAB

エラーのいずれであるかを、判別します。それが内部 JES2 エラーである場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

80 MISSING PRESCAN OR POSTSCANROUTINE

SCANTAB に指定されている事前走査または事後走査ルーチン、あるいは出口ルーチンが見つかりませんでした。それが、インストール・システム出口か IBM $SCANTAB エラーのいずれであるかを、判別します。それが内部 JES2

エラーである場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

81 SOURCE OF COMMAND HAS IMPROPERAUTHORITY

コマンドの発行者には、上位の権限が必要です。例 : コマンドにはシステム権限が必要であったが、指定元のコンソールはジョブ権限を持っています。

82 INVALID FILTER KEYWORD

入力されたキーワードは無効なフィルターです。

83 INVALID DELIMITER

無効な区切り文字のあるフィルターが入力されました。たとえば、<> (不等号) や = (等号)

だけが有効な区切り文字である場合に、> (より大) や < (より小) が入力されました。「z/OS JES2 コマンド」を参照してください。

84 JOB IS BUSY, TRY LATER

ジョブは装置上で使用中であるため、この時点で変更することはできません。

85 JOB CANNOT BE CANCELLED; SPECIFY’PROTECTED’

オペレーターは、保護ジョブに対し以下のいずれかを入力しました。

v PURGE または ALL パラメーターが指定された $C コマンド

v $O CANCEL コマンド

v $P コマンド

JES2 は、無保護の指定ジョブの任意の出力を除去します。指定ジョブの出力が保護されている場合、JES2 はこのコマンドを無視し、処理を継続します。ジョブまたは出力を取り消さなければならない場合は、コマンドにPROTECTED パラメーターを指定してください。

86 SPOOL VOLUME CANNOT BE STARTED -NO TRACK GROUPS AVAILABLE. CHECKMAX TGSPACE ON SPOOLDEF.

スプール・ボリュームを開始するために使用できるトラック・グループがもうありません。TGSPACE を増やして、必要なトラック・グループ数を指定します。

87 JQ - ROUTECDE - INCORRECTCOMBINATION OF FILTERS SPECIFIED.MUST SPECIFY BOTH ’>’ AND ’<’FILTERS, OR NEITHER.

> または < フィルターを使用して、ROUTECDE= または DEST= にフィルターを掛けようとしましたが、次のいずれかでした。

v > フィルターが < フィルターなしで指定されたか、< フィルターが > フィルターなしで指定されました。

したがって、経路コードの比較は無制限の範囲になってしまい、これは許可されていません。

$HASP003

24 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

このメッセージを避けるためには、追加の経路コード・フィルターをこのコマンドに与える必要があります。

88 INCORRECT RANGE OF ROUTE CODESSPECIFIED

入力されたコマンドは、> および < フィルターを使用して経路コードの範囲にフィルターを掛けようと試みましたが、その結果として得られた範囲は矛盾していました。理由としては、以下のことが考えられます。

v 範囲の上限および下限が異なるノード名を指定しており、そのうえ、ノードの経路コードのどちらかまたは両方ともが ’node.*’ と指定されていない。

v 範囲の下限が特殊なローカル経路コード(Unnnn またはそれと同等のもの) を指定し、範囲の上限が指定しなかった。

v 範囲の下限がユーザー経路コードを指定し、範囲の上限がリモート経路コード (Rnnnn またはそれと同等のもの) を指定した。

89 JOB CANNOT BE CANCELLED

オペレーターが、キャンセルできないジョブのキャンセルを試みました。理由のほとんどは、ジョブが MVS によりキャンセル不可とマークされているか、ユーザーが、実行中の STC をキャンセルしようと試みた場合です (開始済みタスクを実行中にキャンセルするには、MVS

の CANCEL コマンドを使用する必要があります)。メッセージが発行され、そのジョブに対して MVS CANCEL は、発行されていません。

90 NOT DEFINED TO WLM

オペレーターがジョブ・クラスのデフォルトSCHENV を変更しようとしたか、ジョブのSCHENV を変更しようとしましたが、SCHENV の名前が WLM に対して定義されていません。

91 nnnnnn FAILURE

リストされた MVS サービスが呼び出されましたが、エラーを返しました。エラーの詳細は、直前のメッセージに記載されています。

92 NOT VALID FOR DEMAND SELECT JOBS

コマンドが開始済みのタスクまたはタイム・シェアリング・ユーザーに対して発行されましたが、これは許可されていません。

93 NOT EXECUTING

ジョブの実行がアクティブでないのでコマンドを完了できませんでした。

94 JOB/OUTPUT QUEUE ERROR DETECTED,RC=rc

rc は検出されたキュー・エラーのタイプを識別します。理由コード X'01' から X'7F' は、ジョブ・キューで発生したエラーです。理由コードX'80' から X'FF' は、出力キューで発生したエラーです。

95 INSUFFICIENT BERTS

BERT 不足のため、オペレーター・コマンドが失敗しました。

96 NOT SPINNABLE

「$T J/S/T,SPIN」が有効なのは、JESLOG=SPIN または JESLOG=(SPIN,xxxx) の場合に限られます。

97 LOGICAL PARMLIB {MEMBER NOTFOUND | ALLOCATION FAILED}

デフォルトの PARMLIB 連結にアクセスしようとした際に、MVS IEFPRMLB サービスからエラーが戻されました。

98 PROCESSING INCLUDE keyword error

メッセージ内のキーワードの処理でエラーが発生しました。

メッセージ・テキスト keyword error は、以下のいずれかである。

v MEMBER - NO BASE DATA SET

v MEMBER - BASE DATA SET IS NOTPDS

v DSN - MEMBER NOT SPECIFIED FORPDS

99 REJECTED - JOB IS POST EXECUTION

実行を完了したジョブに対して、オペレーターがコマンドを発行しました。コマンドには、まだ実行されていないジョブに対してのみ有効なオペランドが含まれています。

100 REJECTED - AT LEAST ONE DATA SETIS REQUIRED IN PROCLIB(xxxxxxxx)CONCATENATION

PROCLIB 連結からデータ・セットを削除するために、オペレーターが $T コマンドを発行しました。しかし、これは PROCLIB (xxxxxxxx)

連結内の唯一のデータ・セットです。ここでxxxxxxxx は、メッセージの発行対象であるPROCLIB の名前です。 JES2 は連結内に少な

$HASP003

第 4 章 0 から 99 25

くとも 1 つのデータ・セットを必要とするため、データ・セットは削除されず、コマンドを拒否します。

101 SUBSYSTEM INTERFACE NOT DORMANT,COLD START NOT ALLOWED

開始パラメーター COLD または FORMAT が指定されていますが、アクティブなサブシステム・インターフェース (SSI) があります。

102 CONFLICTING FILTERS SPECIFIED

相互に排他的なフィルターが指定されています。

103 INTERNAL ERROR - R11 = HCT NOTALLOWED IN NON-JES2 ADDRESSSPACE

$SCANTAB が、HCT (JES2 またはSUBTASK) 環境を必要とする事前スキャン・ルーチン、事後スキャン・ルーチン、またはクリーンアップ・ルーチンを指定していますが、起動テーブルが JES2 アドレス・スペースの外側で要求されました。

104 SOCKET MUST SPECIFY LOCAL NODE

NETSRV が、NODE= 値がローカル・ノードを指定していない SOCKET を指しています。

105 DEVICE TYPE UNSUPPORTED BYASSOCIATED REMOTE

リモート・デバイスが、タイプが正しくない回線を指しています (たとえば、SNA リモート・デバイスが TCP/IP 回線を指しています)。

106 CANNOT SET DYNAMIC IF NOT ACTIVEON ALL MEMBERS

サービス・クラスの QAFF が ’ANY’ に設定されていません。

107 SERVICE CLASS NOT DEFINED OR WLMERROR

$S/$P/$T SRVCLASS(serviceclass) に与えられているサービス・クラス名が定義されていません。

108 OUTPUT QUEUE IS FULL

コマンドを完了するためには、追加のジョブ出力エレメント (JOE) が必要ですが、利用可能なものがありません。 $T OUTDEF,JOENUM=

コマンドを発行して出力エレメント数を増やすことができます。

システムの処置: システムは、以下の処置を実行します。

v JES2 が誤った初期設定ステートメントを見つけた場合に、JES2 はそのステートメントのすべてのパラメーターを無視します。初期設定ステートメントが装置を定義している場合、JES2 はすべての装置デフォルト設定を使用してその装置を作成します。

v JES2 が正しくない初期設定ステートメントを検出すると、パラメーター処理は通常の PARMLIB 入力からではなく、オペレーターのコンソールからの入力を要求し、オペレーターが必要に応じてエラーを訂正できるようにします。

v JES2コマンドが入力されてエラーが発生した場合は、処理は継続します。コマンドは、何の影響も与えません。

v JES2 がメッセージを出そうとしているときにエラーが検出された場合、実行するシステム処置については、そのメッセージに関連する記述を参照してください。

オペレーターの応答: 以下のいずれかの操作を実行してください。

v オペレーター・コマンドを入力したときのエラーの場合は、問題を訂正し、コマンドを再入力してください。

v JES2 がメッセージ HASPnnn を出そうとしているときにエラーが発生した場合は、そのメッセージに関連する説明を参照し、それに従って応答してください。

システム・プログラマーの応答: 初期設定ステートメントのエラー訂正方法に関しては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」、または「z/OS JES2

Installation Exits」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCOMM、HASPNUC、HASCSCAN、HASPSERV、HASPSXIT、HASPSXDV、HASPSXNJ、HASPSXOT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

注: ERROR BUILDING MESSAGE HASPnnn が表示されている場合、このメッセージ ($HASP003) には、メッセージ $HASPnnn の宛先指定コードと記述子コードも示されます。

$HASP004

説明:

�� COMMAND PREFIX INVALID: text RC= rsnc ��

初期設定時、あるいは $T コマンドを介し、CONDEF

ステートメントの CONCHAR パラメーターによって指定されたコマンド接頭部が無効です。

$HASP004

26 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

||

|||||

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rsnc 理由コード。

text 理由コードをともなう説明のテキスト。

rsnc text

01 PREFIX ALREADY DEFINED

指定された接頭部が、有効範囲が SYSPLEX の場合は、シスプレックスにすでに存在していることを意味し、有効範囲が SYSTEM の場合は、このシステムにすでに存在することを意味します。

02 PREFIX IS A SUBSET OF ANOTHER

システムの処置: JES2 は、初期設定時にこのエラーを検出すると、メッセージ $HASP428 を出してから終了します。JES2 が $T コマンドの処理中にこのエラーを検出した場合、このコマンドは失敗し、JES2 は前に定義されている接頭部をそのまま使用します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 初期設定の場合は、別のコマンド接頭部を指定してください。$T コマンドの場合は、新しい接頭部を指定するか、あるいは、JES2 はすでに使用中の接頭部をそのまま使用します。

モジュールの検出: HASPSERV

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP005

説明:

�� COMMAND PREFIX NOT DEFINED, �

� ERROR IN CONSOLE SERVICES (CPF MACRO). �

� RETURN CODE= rc REASON CODE= rsnc ��

JES2 初期設定の処理中、MVS がコマンド接頭部を定義している間にエラーを検出しました。このコマンド接頭部は、CONDEF 初期設定ステートメントの CONCHAR

パラメーターに定義されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc CPF アセンブラー・マクロからの戻りコード。

rsnc CPF アセンブラー・マクロからの理由コード。

システムの処置: JES2 初期設定処理は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 以下の操作を実行してください。

1. z/OS MVS Programming: Authorized Assembler

Services Reference ALE-DYN で CPF マクロの戻りコードと理由コードを見付けてください。

2. 問題を訂正してください。

3. JES2 を再始動してください。

モジュールの検出: HASPSERV

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP007

説明:

�� APAR OW28617 WAS NOT ACTIVATED �

� DUE TO CHECKPOINT DATA SET CONSTRAINTS ��

JQX CTENT ヘッダーを含むために、チェックポイント・データ・セットのサイズを増やそうとしました。サイズを増やすための十分なスペースがチェックポイント・データ・セットになかったため、この試みは失敗しました。

システムの処置: JES2 の初期設定は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント再構成ダイアログ機能を使用してより大きいチェックポイント・データ・セットに移動し、JES2 を再始動する必要があります。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、4、7、11

$HASP050

説明:

�� JES2 RESOURCE SHORTAGE OF resource-type - nnn �

� % UTILIZATION REACHED optional text ��

optional text は次のいずれかです。

A TOTAL OF aaaaa resource-type ARECURRENTLY DEFINED, OF WHICH:xxxxx (xxx%) ARE IN USE

$HASP005

第 4 章 0 から 99 27

yyyyy (yyy%) ARE BEING WAITED FORzzz PROCESSORS REQUESTED resource-type

BUT DID NOT WAITTHE LARGEST UNFULFILLED REQUEST WASFOR bbbbb resource-type

A MINIMUM OF ccccc resource-type AREREQUIRED TO SATISFY CURRENT DEMAND

JES2 において、メッセージ・テキストに示されているリソース・タイプが不足しています。そのリソースの使用率に関する限界値がパーセントで表示されます。このパーセントは、割り振りに使用できる量を基に計算されています (アクティブなスプール・ボリューム)。

この任意指定のテキストが表示される場合は、リソースへの要求が定義済みリソースの現行数を超えていることを示します。定義済みリソースの数を増やせば、スループットを増加させることができます。

リソースの不足は、次のいずれかで定義されます。

v リソースの使用率パーセントの値は、初期設定ステートメントか $T コマンドのいずれかに指定されていますが、JES2 は、現在、リソースをそれよりも高いパーセントで使用しています。

v 初期設定ステートメントまたは $T コマンドに使用率パーセントの値は指定されていませんが、JES2 が現在使用しているリソースのパーセントが 80% を超えています。(80% は、使用率のパーセント値のデフォルトです。)

v 直前の 32 秒間の間に、リソースへの要求が 100%

を超えました。このメッセージには、JES2 がリソースに対する要求のいくつかを達成できなかったことを示すオプションのテキストが含まれます。このメッセージは、現在の使用率を表示しているのであって、これはインストール先定義のしきい値よりも低い場合があることに注意してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

resource-type不足しているリソースのタイプ。

nnn このリソースの現在の使用率パーセント。

aaaaa 現在定義されているリソース resource-type の合計数。

xxxxx 現在使用中のリソース resource-type の合計数。

xxx 現在使用中の総リソースのパーセント。

yyyyy 要求が満たされなかったために、JES2 プロセッサーが現在待っているリソース resource-type

の数。この値が 0 以外の場合、使用率パーセント (nnn) はしきい値パーセントよりも小さい場合があります。

yyy 待ち状態リソースの量 (現在定義されている合計に対するパーセント)。

zzz リソース resource-type を獲得しようとしたが、リソース不足のためその要求が拒否され、リソース待ちしなかったプロセッサーの数。この値が 0 以外の場合、使用率パーセント (nnn)

はしきい値パーセントよりも小さい場合があります。

bbbbb resource-type に対して実現できなかった最大の要求のサイズ。

ccccc 現在、未処理になっているすべての要求を満たすのに必要なリソース・タイプの推定合計数。

リソース・タイプおよび対応する初期設定ステートメントは次のとおりです。

resource-type

初期設定ステートメント

BERT (ブロック拡張再利用テーブル)CKPTSPACE の BERTNUM

BSCB (2 進データ同期バッファー)TPDEF の BSCBUF

BUFX (拡張論理バッファー)BUFDEF の EXTBUF

CKVR (チェックポイントの版)CKPTDEF ステートメントの NUMBER

CMB (コンソール・メッセージ・バッファー)CONDEF ステートメントの BUFNUM

CMD CONDEF ステートメントの CMDNUM

ICES (SNA インターフェース制御エレメント)TPDEF ステートメントの SESSIONS

LBUF (論理バッファー)BUFDEF ステートメントの BELOWBUF

JNUM (ジョブ番号)JOBDEF ステートメントの RANGE

JQE (ジョブ・キュー・エレメント)JOBDEF ステートメントの JOBNUM

JOE (ジョブ出力エレメント)OUTDEF ステートメントの JOENUM

NHB (NJE ヘッダー / トレーラー・バッファー)NJEDEF ステートメントの HDRBUF

SMFB (システム管理機能バッファー)SMFDEF ステートメントの BUFNUM

$HASP050

28 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

TG (スプール・スペース / トラック・グループ)SPOOLDEF ステートメントのTGSPACE=(MAX=)

TTAB (トレース・テーブル)TRACEDEF ステートメントの TABLES

VTMB (VTAM® バッファー)TPDEF の SNABUF

たとえば、CONDEF 初期設定ステートメントでは、LIMIT=20 は 20 のコンソール・メッセージ・バッファーを生成すること、WARN=75 はこのバッファーの使用が 75% に達したらこのメッセージを出すことが、JES2

に指示されます。

注: CMB ストレージが不足すると、その不足状態を緩和するためにリモート・メッセージは破棄される場合があります。

システムの処置: 処理を続行します。使用率のパーセントが減少すると、メッセージが出されてから 32 秒後にJES2 はこのメッセージをコンソールから削除します。使用率のパーセントがまだしきい値を超えている場合は、JES2 は新しい使用率のパーセント値を表示してこのメッセージを再び出します。この処理は、リソース不足が解消するまで (リソースの使用量が減少するかまたはしきい値を大きくすることで) 継続します。リソース不足が解消する前に JES2 が終了すると、メッセージは削除されます。

MAS 規模を基本として監視されるリソース (JNUM、JQE、JOE、および TG) の場合、任意のメンバーがメッセージをコンソールに表示することができます。MVS

MSCOPE=(*ALL) コマンドが指定された場合、メンバーによってコンソールに出された冗長メッセージはオペレーターに表示されませんが、すべてのメンバーからのメッセージがハードコピーに書き出されます。MVS のCONSOLxx PARMLIB メンバーに MSCOPE=(*ALL) が指定されなかった場合、オペレーターはこのメッセージを見逃す可能性があります。

CMD の場合、CONDEF の CMDNUM 値は$TCONDEF コマンドで変更できます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。リソース・タイプ が JQE(ジョブ・キュー・エレメント)と JOE(ジョブ出力エレメント)のいずれかの場合、MAS のどのオペレーターも、以下の 1

つまたは複数を実行することによってリソース不足を解消することができます。

v $OQ コマンドを入力して保留されている出力を解放する。

v 不要の出力を除去する。

v プリンターの特性を変更して、未処理出力を選択できるようにする。

システム・プログラマーの応答: このメッセージが頻繁に表示される (もしくは継続して出される) 場合は、次のことを行ってください。

v オペレーター・コマンドを用いてパーセント使用率値を増加する。

v リソース使用率を低くする手段を講じる。

v メッセージの拡張形式が現れたら、可能ならば、リソース数を少なくとも ccccc に増加する。

モジュールの検出: HASPMISC

宛先コード : 2、10

記述子コード : 2、7

$HASP060

説明:

�� ISGENQ FAILURE RC=retcd RSN=rsncd �

� RNAME=rname ��

ISGENQ サービスを使って ENQ を入手しようとしたことを示す、予期しない戻りコード。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

retcd ISGENQ サービスからの戻りコード。

rsncd ISGENQ サービスからの理由コード。

rname ENQ のターゲットであるリソースの rname

(小分類名)。大分類名は SYSZJES2 です。

システムの処置: 要求された ENQ は入手されず、エラー処理が始まります。リソースが JES2 チェックポイント・データ・セットを表している場合、再構成ダイアログが表示されます。

オペレーターの応答: ENQ のターゲットであるリソースをリカバリーするには、後続のメッセージの指示どおりに対応してください。

システム・プログラマーの応答: 適切なアクションを判別するには、ISGENQ マクロの戻りコードおよび理由コードの説明を参照してください。

モジュールの検出:HASPCKPT、HASPCKDS、HASPIRDA

宛先コード : 2,4,10

記述子コード : 4

$HASP060

第 4 章 0 から 99 29

$HASP064

説明:

�� I/O ERROR ON device AT unit �

� EXCP CC=cc1 IOS CC=cc2 CSW STATUS=stat �

� CSW COUNT=count IOB SENSE=sens sens �

� DEVICE SENSE=ssssssss ssssssss ssssssss ssssssss �

� ssssssss ssssssss ssssssss ssssssss �

� SEEK ADDRESS =bbcchhr, MTTR=mmttttrr �

� CURRENT CCW(S) address1 =opwwwwww,wwwwwwww �

�address2 =opwwwwww,wwwwwwww

NO CURRENT CCW ��

示されている JES2 装置で入出力エラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

device 装置に関連する VOLSER。

unit 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

cc1 エラーに関連する EXCP 互換性完了コード。

cc2 IOBE 制御ブロック (使用可能な場合) からのIOS 完了コード。

41 永続入出力エラー。

42 範囲エラー (DASD のみ)。IOBSEEK

が DEB によって記述されている範囲外に及んでいるか、あるいは、チャネル・プログラムを現行の範囲外で実行しようとしました。

43 UCB レベルまたは作動不能な装置のために、二重入出力要求が開始されませんでした。

44 装置への直前の入出力要求が完了されたと通知された後で、エラーが発生しました。付加および (実行可能な場合は) ERP が、これが永続エラーであると判別しました。入出力要求が永続エラーで終了しました。CSW 内容および IOB 内のセンス・データが、試みられた操作に適用されません。それらは、装置上の任意のデータ・セットに対して試みられた直前の操作に適用されます。EXCP マクロ命令を再発行して、チャネル・プログラムを再始動することができます。

45 入出力要求の処理中に、IOS でプログ

ラム・チェックまたはマシン・チェックが発生しました。

48 チャネル・プログラムが除去されました。

49 保管または変更サブチャネル要求が取り消されました。

4A 入出力予防 ― 入出力要求が開始されないか、または入出力要求が終了されました。

4B 磁気テープ ERP によって要求された、磁気テープの位置変更中に、エラーが発生しました。

4C 無効な露出番号。

4D CC=3。GDP または NIP が制御されている、または IOSGDPLP セットとともに、ni 論理経路が使用可能(UCBLPM)。

4E GDP ― 予約済みの装置であるか、または IOSRELSE に関連して、装置を解放することができません。

4F 直接アクセス・エラーに続いてエラー・リカバリー・ルーチンが入力されましたが、ホーム・アドレスまたはレコード 0 を読み込むことができません。

51 エラー状況をシミュレートしました。付加、および実行可能な場合は ERP

が、これが永続エラーであると判別しました。入出力要求が永続エラーで終了しました。コードは、装置が永続エラー状態にあるか、ボックスされたままであるか、接続されていないかです。このコードはまた、未着割り込みが検出されたこと、および入出力操作が未着割り込みハンドラーによるリカバリー操作の結果、終了したことを示すこともできます。

52 入出力要求が、IOS によってサブチャネル内で保留されているのが検出され、ドライバーは、IOSB が再度キューイングされないことを要求しました。

53 入出力タイムアウト状態により、IOS

は入出力要求を取り消しました。

54 入出力要求を開始することができませんでした。現行のアドレス・スペース

$HASP064

30 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

が IOSASID と一致せず、取り込みUCB アドレスが IOSUCB 内で使用されました。

6D IOSCC3WE ビットが設定され、全経路上で CC=3。要求を要求元に戻します。

71 取り出しドライバー ― ハードウェア訂正済みデータ・チェック。

74 エラー状況をシミュレートしました。永続エラー状態にあるか、箱詰めされたままであるか、あるいは接続されていない装置に対して入出力操作を開始しようとした結果、このコードが設定されます。このコードはまた、未着割り込みが検出され、入出力操作が未着割り込みハンドラーによるリカバリー操作の結果、終了した場合にも設定されます。ERP を呼び出すか (実行可能な場合)、エラーが永続的なものか訂正可能なものかを判別するための付加を呼び出すために、システムは、このコードを一時的に IOBECBCC およびIEDB に設定しました。エラーが永続的なものであると判別された場合、システムは値を 51 に変更します。システムは、ECB に 74 コードを設定しません。

7D 入出力出口ルーチンが ERP に対してこの要求をログに記録するように要求しました。

7E エラー・ルーチンへ入る前のインターセプト状態。

stat CSW 状況コード。

CCW に返される装置状況を指定します。

80 重要

40 状況修飾ビット

20 コントローラーの終了

10 コントローラーが使用中

08 チャネル終了

04 装置終了

02 装置チェック

01 装置例外

CCW にサブチャネル状況を指定します。

80 プログラム制御割り込み

40 長さの誤り

20 プログラム・チェック

10 記憶保護チェック

08 チャネル・データ・チェック

04 チャネル制御チェック

02 インターフェース制御チェック

01 チェーニング・チェック

count CSW 残余カウント ― 最後の CCW で転送されなかったバイト数。

sens 装置チェックが発生したときの最初の 2 センス・バイト。時々、システムはいずれのセンス・バイトも得ることができませんが、これは、センス・コマンドが実行されたときの装置チェックのためです。この場合、システムはセンス・バイトを、センスを X’10FE’ としてシミュレートします。

ssssssss完全な、装置特有のセンス情報 (装置チェック後に設定)。センス情報の説明については、該当する装置の資料を参照してください。

bbcchhr処理されたレコードの装置アドレス (bb= ビンID、cc= シリンダー ID、hh= ヘッド ID、r=

レコード)。

mmttttrr処理されたレコードの JES2 アドレス(mm=SPOOL エクステント、tttt= 絶対トラック、rr= レコード)。

opwwwwww,wwwwwwww実際の CCW データ。

エラーが発生すると、関連するエラー・メッセージが表示される場合があります。直接アクセス装置の場合は、エラーの原因として次のいずれかが考えられます。

1. チャネル、コントローラー、または装置に障害が発生している可能性があります。

2. 記録面が不良です。これは、bbcchhr 情報の発生具合および分散状況により示されます。

3. データ・セット SYS1.HASPACE が、無効なデータ・セット割り当ておよび保護手順により上書きされている可能性があります。これは、誤長レコード標識により示される場合があります。

システムの処置: JES2 はジョブの処理を継続して追加エラー・メッセージを出し、エラーの重大度をシステムに指示します。

$HASP064

第 4 章 0 から 99 31

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」の『スプール・ボリューム障害からのリカバリー』を参照してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 2,4,10

記述子コード : 4

$HASP065

説明:

�� AWAITING RESPONSE TO $HASP xxx �

� MESSAGE, AUTO-REPLY IN sec SECONDS ��

JES2 は、メッセージ $HASPxxx に対して WTOR を発行しており、その応答を待っています。 5 分経過すると JES2 はこのメッセージを出して、オペレーターに応答がないことを通知します。このメッセージは、sec 値を更新しながら 30 秒ごとに繰り返されます。WTOR

が、sec が 0 になっても応答しない場合、JES2 では保留中の WTOR に基づきデフォルトのアクションを行います。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASPxxx

JES2 が応答を待っている WTOR に関連付けられたメッセージ ID。

sec JES2 がデフォルトのアクションを行うまでの残りの秒数。

システムの処置: JES2 では、メッセージにおける残り時間が 0 になるか、WTOR が応答するまでこのメッセージを 30 秒ごとに繰り返します。応答がないまま残り時間がなくなった場合、デフォルトのアクションが実行され、 WTOR は削除されます。デフォルトのアクションは、WTOR のシステム処置に記述されています。

オペレーターの応答: メッセージにリスとされたWTOR に対して応答してください。応答方法については、WTOR の説明を参照してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP068

説明:

�� PARTIAL RECOVERY SUCCESSFUL - xxxxxxxx �

� PCE ENDED JES2 CONTINUES WITHOUT desc �

�nnnn of mmmm yyyyyyyy PCES REMAIN

ON desc

��

JES2 は、アクティブなリカバリー ($ESTAE) が存在しない状態で ABEND を検出しました。 ABEND 時、制御中の PCE は、JES2 操作の継続に必要な PCE とは見なされませんでした。JES2 は、障害のある PCE を永続的に延期し、その PCE によって提供される機能なしで実行を継続します。PCE の要約テーブル、それらの機能、および PCE を失うことに対する JES2 システムの含意については、 389ページの『付録 A. PCE リスト』 を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxx障害を起こした PCE または装置の名前。有効な PCE のリストは、$DPCE コマンドを介して入手することができます。障害を起こしたPCE に関連する装置がある場合は、その装置名が表示されます (たとえば、PRT1)。

desc 障害を起こした PCE タイプとそれが行う機能の短い記述。(たとえば、PRINTER またはRESOURCE MONITOR)

nnnn 終了していない、指定されたタイプの PCE の数。

mmmm存在する、指定されたタイプの PCE の数。

yyyyyyyyxxxxxxxx と同様。ただし、内部読み取りの場合を除く。xxxxxxxx が INTRDR、STCINRDR、または TSUINRDR のとき、yyyyyyyy は常にINTRDR です。

ON deviceリモート PCE またはネットワーク PCE が関連付けられている相手局または回線を表示します。

システムの処置: システムは、リストされた PCE が提供する機能なしで処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 失われた機能のご使用のシステムに対する影響を判別します。通常の操作にと

$HASP065

32 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

って重要な機能である場合は、$PJES2,ABEND によってJES2 を終了し ($PJES2 は無効)、JES2 を再始動させる必要があります。重要な機能でなければ、JES2 は、次の JES2 の再始動までリストされた機能なしで実行を継続します。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 7、11

$HASP069

説明:

�� JES2 SYSTEM DUMP SUPPRESSED BY �

�DUMP ANALYSIS ELIMINATION SLIP

�INSTALLATION REQUEST

��

JES2 は、SVC ダンプを要求しました。JES2 は、以下を検出しています。

v ダンプ分析重複回避機能 (DAE) ルーチンによって要求したダンプに、既存のダンプと同じ症状が含まれている。

v SVC ダンプは、SLIP NODUMP コマンドにより抑止された。

v SVC ダンプは、インストール時の要求 (たとえば、IPL での DUMP=NO、または CHNGDUMP

SET,NODUMP) により、抑止された。

システムの処置: JES2 は、処理を継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP070

説明:

�� SPECIFY RECOVERY OPTIONS - �

� ( ‘RECOVER’ OR ‘TERMINATE’ �

� OR ‘SNAP’ AND, OPTIONALLY, ‘,NODUMP’) ��

JES2 エラーが発生し、JES2 はそのエラーを記述するためにメッセージ $HASP095 を出しました。JES2 エラー率が RECVOPTS 初期設定ステートメントに指定された

値に達したか、またはその値より大きくなりました。(RECVOPTS COUNT=nn, INTERVAL=hhhh。ここで nnは、hhhh で指定した時間内に発生した、 JES2 メインタスクのシステム異常終了回数と JES2 の致命的エラーの発生回数との和です。 nn および hhhh のデフォルトは、それぞれ、2 および 24 です)。実行中の JES2 プロセッサーにはこのエラーのためのリカバリー・ルーチンを用意していますが、エラー率が初期設定時に指定された値を超えているため、JES2 は自動的にはこのプロセッサー・リカバリー・ルーチンを実行させません。その代わり、JES2 はこのメッセージを出し、JES2 が実行する処置をオペレーターが選択するように要求します。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。オペレーターが RECOVER と応答すると、JES2

は、指示ダンプ (メッセージ $HASP088) をハードコピー・ログに出した後、リカバリーを試行します。オペレーターが SNAP と応答すると、JES2 はコンソールにメッセージ $HASP088 を出した後、再度メッセージ$HASP070 を出します。オペレーターが TERMINATEと応答すると、JES2 は処理を停止し、システム・ダンプが書き出されます。10 分経過しても応答がない場合、JES2 では RECOVER のデフォルト・アクションを実行します。 $HASP065 が 30 秒ごとに出され、WTOR に対して自動応答が行われることをオペレーターに通知します。

オペレーターの応答: 以下から適切な応答を入力します。

RECOVERJES2 プロセッサー・リカバリー・ルーチンを実行して自動システム・ダンプを出力できるようにする場合。

RECOVER,NODUMPJES2 プロセッサー・リカバリー・ルーチンを実行してシステム・ダンプを出力しないようにする場合。

TERMINATEJES2 を停止させ、自動システム・ダンプを出力できるようにする場合。

TERMINATE,NODUMPJES2 を停止させ、システム・ダンプを出力しないようにする場合。

SNAP コンソールでメッセージ $HASP088 を受信した後、再度メッセージ $HASP070 を受信するようにする場合。システム・ダンプを出力しないようにするためには、2 回目の $HASP070

メッセージに NODUMP と応答してください。

$HASP069

第 4 章 0 から 99 33

SNAP,NODUMPコンソールでメッセージ $HASP088 を受信した後、再度メッセージ $HASP070 を受信するようにする場合。システム・ダンプを出力しないようにするためには、2 回目の $HASP070

メッセージに NODUMP と応答してください。(SNAP オプションに NODUMP を指定して応答することは無意味であり、SNAP と応答するのと同じことになります。)

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP071

説明:

�� INVALID REPLY TO $HASP070 ��

オペレーターがメッセージ $HASP070 に対して正しくない応答を入力しました。

システムの処置: JES2 は、再度メッセージ $HASP070

を出します。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP070 に対して正しい応答を入力してください。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP072

説明:

�� RECOVERY IN PROGRESS ��

JES2 プロセッサー内 (たとえば、JES2 コマンド・プロセッサー) でエラーが発生しました。制御権がプロセッサー・リカバリー・ルーチンに渡され、そのルーチンは、JES2 が終了しないようにエラー・リカバリー処理を試行中です。

システムの処置: JES2 プロセッサーのリカバリー・ルーチン実行中は、JES2 は静止状態で実行されます。このリカバリー試行処理に不要な JES2 プロセッサー (たとえば、読取装置およびプリンターを制御するプロセッサー) は、何も処理を実行しません。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 7、11

$HASP073

説明:

�� RECOVERY SUCCESSFUL - �

� NORMAL PROCESSING RESUMES ��

JES2 プロセッサー・リカバリー・ルーチンは、JES2 エラーから正常にリカバリーしました。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: $HASP メッセージを検査して、プロセッサーリカバリー・ルーチンによって取り消されたり中断された作業単位があるかどうかを調べてください。必要に応じ、訂正処置を実行してください。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP074

説明:

�� RECOVERY UNSUCCESSFUL ��

JES2 プロセッサー (たとえば、コマンド・プロセッサー) でエラーが発生しました。制御権がプロセッサー・リカバリー・ルーチンに渡されましたが、そのルーチンはエラーからリカバリーすることができませんでした。

システムの処置: JES2 は、オプションの終了を要求するメッセージ $HASP098 を出します。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP098 に応答してください。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP075

説明:

�� Alternate nnnnnnnn �

� CELL POOL CREATED. VIRTUAL STORAGE LOSS. ��

JES2 は、セル・プール nnnnnnnn でエラーを検出しました。JES2 はセル・プールを正常に再構成しました

$HASP071

34 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

が、損傷セル・プールに関連するストレージを解放できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnnnn損傷セル・プールの数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 可能であれば、失われたストレージを再利用するために JES2 の再始動をスケジュールしてください。

モジュールの検出: HASCPOOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP076

説明:

�� NO ALTERNATE type �

� CELL POOL CREATED FOR DAMAGED CELL POOL. �

� LOSS OF VIRTUAL STORAGE. ��

JES2 はセル・プールにエラーを検出しましたが、損傷セル・プールを再作成できませんでした。セル・プールに関連するすべてのストレージが失われました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

type 影響を受けるセル・プールのタイプ

システムの処置: 処理は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 元のセル・プールを調べて、再作成できない理由を見つけてください。問題が解決したら、ウォーム・スタートを出してください。

モジュールの検出: HASCPOOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP077

説明:

��JOB jobname

� SUBTASK FAILED-ACCESS REQUEST DENIED DURING �

� NJE SESSKEY EXTRACT �

� JES2 functionUSER function

REQUEST NUMBER nnn

��

コマンド、リモート・サインオン、または指定されたジョブに関し実行されたアクセス検査時に、JES2 汎用サブタスク内で障害が発生しました。ご使用のシステム指定機能 nnn または以下のいずれかの機能の許可検査実行時に、アクセス要求が拒否されました。

v $DESTCHK 許可呼び出し

v ジョブのエラー監査

v コマンド許可

v データ・セット削除

v DCT SECLABEL 抽出

v 装置許可

v 環境抽出

v JESNEWS 更新処理

v JESNEWS トークン作成

v ジョブ XMIT/OFFLOAD

v NEWS SYSOUT データ・セット作成

v NJE SYSOUT データ・セット許可

v ユーザー・トークン抽出通知

v プリンター・データ・セット選択

v PSO データ・セット・オープン

v PSO データ・セット選択

v RJE SIGNON/LOGON

v OUTPUT 記述子変更

v トークン抽出再検査

v SECLABEL 類縁性抽出

v セキュリティー環境初期設定

v セキュリティー環境作成

v セキュリティー環境削除

v SJF サービス・トークン抽出

v SPOOL ブラウズ・データ・セット・オープン

v サブタスク ACEE 作成

v SYSIN データ・セット作成

v SYSIN データ・セット・オープン

v SYSOUT アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API)

v SYSOUT データ・セット作成

v SYSOUT データ・セット・オープン

v SYSOUT XMIT/OFFLOAD

$HASP076

第 4 章 0 から 99 35

v SYSOUT XMIT/OFFLOAD VERIFYX

v システム SYSOUT データ・セット作成

v トークン作成

v トレース SYSOUT データ・セット作成

v TSO 取り消し

v 不明な要求

v NJE セキュア・サインオン・セッション鍵抽出

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname失敗したジョブの名前。

function許可検査中で、アクセスが拒否され、失敗した機能の名前。

nnn アクセスが拒否されたご使用のシステム指定機能の名前。

注: インストール先でコンソール・メッセージ形式にジョブ ID を組み込む場合、ならびに、このメッセージが (コマンドやリモート・サインオンではなく)

ジョブの代わりに出された場合、$HASP077 の前にジョブ ID が表示されることがあります。

システムの処置: JES2 は、アクセス要求が拒否されたことを示す戻りコードをセットします。許可検査がユーザーまたはジョブを確認するために実行された場合は、JES2 はジョブをフラッシュします。他のすべての場合の処理およびユーザー機能の処理は、要求元により異なります。

JES2 は $HASP078 メッセージも出します。このメッセージにより、異常終了したサブタスクが識別されます。

オペレーターの応答: このメッセージが出されたことをシステム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 対応する $HASP078

メッセージとともに出される異常終了と理由コードを調べて、障害が発生した原因を突き止めてください。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 2、9、10

記述子コード : 3、6

$HASP078

説明:

�� xxxxxxxx SUBTASK FAILED - ABEND �

� cde RC= rsnc ��

このメッセージは、サブタスク xxxxxxxx が異常終了したことを示しています。表示されている完了コード cde

および理由コード RC=rsnc は、異常終了の SDWA から取り出されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxx異常終了サブタスクの ID。

cde 完了コード。

rsnc 理由コード。

注: サブタスク ID は、RECVOPTS 初期設定ステートメントの TYPE パラメーターと同じ名前です。

システムの処置: 示されているサブタスクがHASPVTAM でない場合、JES2 はサブタスクのリカバリー処理を開始します。HASPVTAM の場合、リカバリー処理は開始しません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。HASPVTAM 障害が発生した場合は、JES2

ホット・スタートを実行する必要があります。

システム・プログラマーの応答: 完了コードと説明コードの説明については、「z/OS MVS システム・コード」を参照してください。これらのコード、JES2 スナップ異常終了分析、および SVC ダンプ (存在する場合) を使用し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP079

説明:

�� xxxxxxxx SUBTASK REINSTATED ��

示されているサブタスクのリカバリー処理が完了しました。テキストに表示されているサブタスク ID xxxxxxxx

は、RECVOPTS 初期設定ステートメントの添え字と同じ名前です。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxx復元されたサブタスク。

システムの処置: 通常の処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

$HASP078

36 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP080

説明:

�� JES2 SYSTEM DUMP REQUESTED �

� FROM mod (adr) + X’oooooo’ ��

SVC ダンプが、JES2 モジュールにより要求されました。この要求は、モジュールのオフセット X’oooooo’

から出されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

mod モジュールの名前。

addr モジュールのアドレス。

X’oooooo’モジュールのオフセット。

ダンプ要求が出された理由は、$HASP080 メッセージの前に出されているメッセージで定義されています。

システムの処置: JES2 は、該当するストレージ、アドレス・スペース、および診断情報のダンプを要求します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡し、メッセージ $HASP080 の前に出されたメッセージの記述を書き留めてください。

ハードコピー・ログを保管してください。リモート・コンソールが接続されているシステムでは、リモート・コンソール・シートを保管してください。

システム・プログラマーの応答: とられたダンプを印刷し (あるいは IPCS を使用してダンプを表示し)、メッセージ $HASP080 の前に出されたメッセージの記述を書き留めてください。

SMP/E を使用してシステムに対しすべての変更を行った場合は、SMP/E の LIST CDS および LIST PTFBY

機能を使用し、SMP/E 制御データ・セット (CDS) から現在の保守状況のリストを取り出してください。

SMP/E を使用せずにシステムを変更した場合は、AMBLIST の LISTIDR 機能を実行して PTF またはローカル修正が実行されたすべてのメンバーを調べ、その出力を保管してください。次のデータ・セットに対し、LISTIDR を実行してください。

v SYS1.SVCLIB

v メッセージを出したプログラムが含まれているライブラリー。

v SYS1.LPALIB.

EREP を実行して LOGREC データ・セットを形式設定し、その結果の出力を保管してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP081

説明:

�� JES2 SYSTEM DUMP UNSUCCESSFUL ��

メッセージ $HASP080 が出された後に JES2 により要求された SDUMP が失敗しました。ダンプ・データ・セットがいっぱいであると考えられます。

注: このメッセージは、ダンプ分析重複回避機能 (DAE)

または SLIP コマンドによりダンプが抑止されている場合も出されます。

システムの処置: SDUMP を出している間にエラーが発生した場合は、その SDUMP を要求した JES2 モジュールではオペレーターの介入を指定しません。従って、制御権が再びそのモジュールに渡されます。JES2 の処理は継続され、ダンプ要求は取り消されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: IEA メッセージを使用して SDUMP が失敗した理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP082

説明:

�� INSTALLATION EXIT 26 ABEND cde �

� AT mod (adr) + X’oooooo’ ��

インストール・システム出口 26 が異常終了しました。このメッセージ・テキストには、以下の診断情報が含まれています。

cde 失敗した出口ルーチンの異常終了完了コード。

mod 失敗したモジュール名。

adr モジュールのアドレス。

$HASP080

第 4 章 0 から 99 37

X’oooooo’モジュール・アドレスから失敗した指示までのオフセット。

システムの処置: このメッセージを出す ESTAE は、SDUMP を要求します。制御権が JES2 のメインタスクへ戻され、通常の JES2 の終了処理が継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: SDUMP を印刷し、分析してください。「z/OS MVS システム・コード」で説明されている他のメッセージと完了コードを参照してください。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 11

$HASP083

説明:

�� R13 NOT A VALID PCE ADDRESS ��

オペレーターは、メッセージ $HASP070 または$HASP098 に対して SNAP と応答し、指示ダンプを要求しました。JES2 は、指示ダンプの処理中に、レジスター 13 にゼロか正しくないプロセッサー制御エレメント ($PCE) アドレスが入っていることを検出しました。

システムの処置: 指示ダンプ処理は続行されますが、PCE 情報はメッセージ “$HASP088 PCE = pceid (adr)”

の中には示されません。指示ダンプ処理が完了すると、メッセージ $HASP098 が出されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP084

説明:

�� INVALID SAVE AREA CHAIN ��

オペレーターは、メッセージ $HASP070 または$HASP098 に対して SNAP と応答し、指示ダンプを要求しました。JES2 は、指示ダンプの処理中に、フィールド PSVNEXT と PSVPREV のプロセッサー制御エレメント ($PCE) 保管域のチェーンが間違っていることを検出しました。

システムの処置: 指示ダンプ処理は続行されますが、メッセージ “$HASP088 - CALLED BY mod2” は出力に含まれません。指示ダンプが完了すると、メッセージ$HASP098 が出されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP085

説明:

�� JES2 TERMINATION COMPLETE ��

オペレーターが $P JES2 コマンドを入力したか、あるいはオペレーターがメッセージ $HASP098 に対してEXIT または PURGE と応答したため、JES2 は終了しました。PURGE と入力された場合、JES2 は生成されたタスクの終了を試みます。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP086

説明:

�� WARNING - �

� JES2 CHECKPOINT LOCK NOT RELEASED ��

DASD 常駐のチェックポイント・データ・セットのロックが解放されずに、JES2 が異常終了しました。

システムの処置: 多重アクセス・スプール構成内の他のどのシステムもチェックポイント・データ・セットのロックを獲得できない場合は、メッセージ $HASP264 か$HASP479 を出します。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP264 と$HASP479 の説明を参照して、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 1

$HASP083

38 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP087

説明:

�� JES2 FAILED �

� DURING TERMINATION PROCESSING, �

� ABEND CODE cde ��

JES2 が停止処理を実行している間に HASPTERM が異常終了しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cde システムまたはインストール完了コード。

システムの処置: SDUMP が、このメッセージを出すESTAE により要求されます。JES2 は処理を停止します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: その他のエラー・メッセージおよび完了コードの説明を参照してください。SDUMP を印刷し、分析してください。システム完了コードの説明については、z/OS MVS システム・コード を参照してください。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP088

説明:

Only 32 bit registers are being used------- JES2 [SUBTASK ] ABEND ANALYSIS --------FMID = xxxxxxx LOAD MODULE = lmodnameSUBSYS = ssss vvvvvvvv uuuuuuuuDATE = yyyy.ddd TIME = hh.mm.ss[DESC = text]MODULE MODULE OFFSET SERVICE ROUTINE EXITNAME BASE + OF CALL LEVEL CALLED ##----------------------------------------------------------modname strtadr + offset ptfnum rtn-or-abend exit[GENERAL PURPOSE SUBTASK CALLER][callname1 strtadr + offset ptfnum rtnname]FAILING INSTR WAS instrPSW = psw ILC = n IC = mmBEA = Modname Address + offsetTEA = tea_addrSID = asid (HOME) asid (PRIM) asid (SCND){PCE = pceid (adr) [jobid] [jobname]|DTE = tasktype (adr)}R0 = r0 r1 r2 r3R4 = r4 r5 r6 r7R8 = r8 r9 r10 r11R12 = r12 r13 r14 r15-----------------------------------------------------------

The full 64 bit registers are being used------- JES2 [SUBTASK ] ABEND ANALYSIS --------FMID = xxxxxxx LOAD MODULE = lmodname

SUBSYS = ssss vvvvvvvv uuuuuuuuDATE = yyyy.ddd TIME = hh.mm.ss[DESC = text]MODULE MODULE OFFSET SERVICE ROUTINE EXITNAME BASE + OF CALL LEVEL CALLED ##----------------------------------------------------------modname strtadr + offset ptfnum rtn-or-abend exit[GENERAL PURPOSE SUBTASK CALLER][callname1 strtadr + offset ptfnum rtnname]FAILING INSTR WAS instrPSW = psw ILC = n IC = mmBEA = bea_addrTEA = tea_addrSID = asid (HOME) asid (PRIM) asid (SCND){PCE = pceid (adr) [jobid] [jobname]|DTE = tasktype (adr)}R0 = r0 r1R2 = r2 r3R4 = r4 r5R6 = r6 r7R8 = r8 r9R10 = r10 r11R12 = r12 r13R14 = r14 r15-----------------------------------------------------------

メッセージ $HASP070 か $HASP098 に対してオペレーターが SNAP と応答したり、または JES2 サブタスクが異常終了すると、 JES2 はこのメッセージをSYSLOG に書き出します。このメッセージには、要求された指示ダンプ情報が含まれています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxx 現行 JES2 プロダクトの SMP 機能修正 ID。

lmodname

エラーが発生したロード・モジュールの名前。

ssss サブシステム名 (JES2 または JESA など)。

vvvvvvvv

サブシステム・バージョン ID。

uuuuuuuu

ご使用のシステムの版の ID (デフォルトはブランク)。

yyyy.ddd

メッセージの年および日。

hh.mm.ss

JES2 がメッセージを書き出した時間、分、および秒形式の時刻。

text エラーの記述 (INVALID OPERATION

CODE、DATA EXCEPTION、またはATTEMPT TO UPDATE CKPT WITHOUT A

$QSUSE など)。このメッセージの記述が JES2

$ERROR であれば、テキストには $ERRORコードが記述されていて、詳細は $HASP095 メッセージの説明を読めば分かります。

$HASP087

第 4 章 0 から 99 39

次の 6 つのフィールドは、処理を開始したモジュールから障害が発生したモジュールまでの、各モジュールごとに繰り返されます。

modname

モジュールの名前。

stradr JES2 モジュールの開始アドレス。

offset 失敗した命令または次のモジュールの呼び出しが存在する JES2 モジュールのオフセット。

ptfnum このモジュールに最後に適用された PTF の番号。このモジュールに PTF が適用されたことがなければ、このフィールドには NONE が表示されます。このモジュールがインストール・システム出口ルーチンの一部ならば、このフィールドには UNKNOWN が表示されます。

rtn-or-abend

このモジュールによって呼び出された最後のルーチンの名前。このフィールドには、常に、障害が発生したモジュールの異常終了またはエラー・ルーチンが含まれています。

exit 呼び出しルーチンに対して呼び出しが行われたときの、制御されている出口番号。

callname1

サブタスクを呼び出したモジュール。

rtnname サブタスクの呼び出し側によって呼び出された最後のルーチンの名前。

instr 実際失敗している命令。ホーム ASID が 1 次ASID と同じでない場合は、この命令は表示されません。

psw エラーが発生した時点の PSW。

n 命令長コード。

mm 割り込みコード。

Modname Address + offset

ブレーク・イベント・アドレス。ハードウェアでサポートされている場合、これは、プログラム・チェックの前の最後のブランチ命令のアドレスです。これは、誤ったブランチ命令の診断に役立ちます。

tea_addr

プログラム・チェックに関連する変換例外アドレス。異常終了がプログラム・チェックであった場合、このアドレスは、そのプログラム・チェックに関連する変換例外アドレスです。使用できるものがない場合は、このフィールドは表示されません。

asid 異常終了発生時のアドレス・スペース ID

(ASID) (ホーム asid、1 次 asid、および 2 次

asid)。このメッセージにより示されるすべてのアドレス・スペースは、JES2 によりこの異常終了から書き出された SDUMP に含まれます。これらの ASID 値は、JES2 $ERROR マクロによって引き起こされた致命的なエラー (cde

$nnn) のために JES2 が終了したり、あるいはSDWA がこの異常終了に対して割り振られていない場合、SNAP ダンプには表示されません。ホーム ASID が 1 次 ASID と同じでない場合、障害が発生した命令は $HASP088 メッセージの中には示されません。

pceid プロセッサー制御エレメント ($PCE) の名前。

tasktype 呼び出されたサブタスクのタイプです。このフィールドは、ALLOCATE、CONVERT、GENERAL、IMAGE、OFFLOAD、SMF、SPOOL、VERSIONS、VTAM、または WTO のいずれかです。

JES2 は、サブタスクの異常終了に対して、$PCE フィールドの代わりに $DTE フィールドを表示します。

adr $PCE または $DTE のアドレス。

jobid $PCE (JOB、STC、または TSU) に関連するジョブ ID。

jobname

現行ジョブの名前。

r0-r15 エラーが発生した時点のレジスターの内容。ALET により修飾されているアドレスは、アドレスの横の Q で示されます。

システムの処置: 指示ダンプが完了すると、JES2 はメッセージ $HASP098 を出します。

システム・プログラマーの応答: ホーム ASID が 1 次ASID でない場合は、関連ダンプから診断を実行してください。これは、$HASP088 メッセージ・トレースがJES2 アドレス・スペース (HOME) 内の活動を示しているが、実際の異常終了場所は 1 次アドレス・スペース内であり、仮想記憶域間 “PC” ルーチン内で発生していることを考慮しなければならないからです。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP089

説明:

�� JES2 SYSTEM DUMP UNSUCCESSFUL, REPLY �

$HASP089

40 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� REPLY ‘Y’ TO RETRY, OR ‘N’ TO BYPASS DUMP ��

メッセージ $HASP080 が出された後に JES2 により要求された SDUMP が失敗しました。ダンプ・データ・セットがいっぱいであることが考えられます。ダンプがSLIP コマンドによって抑止されている場合も、このメッセージが出されます。

システムの処置: このメッセージが出されると、制御権は必要に応じ SDUMP を再試行するためにオペレーターに渡されます。10 分経過しても応答がない場合、JES2 ではデフォルト・アクション ’N’ を実行します。$HASP065 が 30 秒ごとに出され、WTOR に対して自動応答が行われることをオペレーターに通知します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。できれば、SDUMP 障害の理由を訂正し、SDUMP を再試行するために Y と応答してください。

注: このメッセージが出された時点では、このメッセージを出した JES2 サブシステムは、どのようなジョブも開始できません。SYS1.DUMPxx の DASD データ・セットをクリアするためにジョブを実行しなければならない場合は、そのジョブの実行中に、このサブシステムからのサービスを使用してはなりません。

システム・プログラマーの応答: 正常なダンプを出すことができない理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPRAS、HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP090

説明:

�� CALLER ADDRESS ARRAY OVERFLOWED ��

JES2 処理時に、$HASP088 メッセージのための呼び出しシーケンスを作成しようとしています。呼び出しシーケンスには、JES2 CSA モジュールの中のルーチンが組み込まれます。連係スタックがこれらのルーチンで使用されるため、呼び出されるルーチンのリストは別個のテーブルに保持されます。JES2 がそのテーブルにアクセスしようとしたときに、現行の項目へのポインターがそのテーブルの末尾を超えていることが検出されました。これは、呼び出し側の配列を維持するときのエラーによって引き起こされた可能性があります。

システムの処置: JES2 は、CSA ルーチンのいずれも$HASP088 メッセージには組み込みません。メッセージの残りの部分は正常に出されます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: エラーをデバッグする場合には、連係スタック項目を調べて、どの CSA ルーチンが呼び出されたかを判別しなければなりません。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP091

説明:

�� LOGONxxx IS ACTIVE ��

オペレーターが $S LOGONxxx コマンドを入力し、装置の ACB のオープンが成功しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxx オープンされた装置の ID。

システムの処置: SSCP と JES2 間のアプリケーション・プログラム・インターフェースが LOGONxxx について活動化されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP092

説明:

�� API ERROR ON LOGONxxx �

� ACB, rrrr, SSCP, ssss ��

SSCP と JES2 との間のインターフェースが失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxx ログオンが試みられた装置の ID。

rrrr 要求された SSCP サービス。

ssss ssss の最初の 2 文字は、ACB 要求後のレジスター 15 の戻りコードを示しており、後ろの 2

文字は ACBERFLG フィールドの設定値を示しています。

システムの処置: ACB はクローズされ、SSCP と JES2

との間の接続は終了します。

オペレーターの応答: SSCP が開始されたかどうかを判別し、LOGON を再び試みてください。SSCP が開始し

$HASP090

第 4 章 0 から 99 41

ているのにログオンの試みが失敗する場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 問題を訂正するには、ACBERFLG の設定値と戻りコードの説明について、z/OS Communications Server: SNA Programming を参照してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP093

説明:

�� CALLER ADDRESS ARRAY UNDERFLOWED ��

JES2 処理時に、$HASP088 メッセージのための呼び出しシーケンスを作成しようとしています。呼び出しシーケンスには、JES2 CSA モジュールの中のルーチンが組み込まれます。連係スタックがこれらのルーチンで使用されるため、呼び出されるルーチンのリストは別個のテーブルに保持されます。JES2 がそのテーブルにアクセスしようとしたときに、現行の項目へのポインターがそのテーブルの先頭より前にあることが検出されました。これは、呼び出し側の配列を維持するときのエラーによって引き起こされた可能性があります。

システムの処置: JES2 は、CSA ルーチンのいずれも$HASP088 メッセージには組み込みません。メッセージの残りの部分は正常に出されます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: エラーをデバッグする場合には、連係スタック項目を調べて、どの CSA ルーチンが呼び出されたかを判別しなければなりません。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON SPOOL, MTTR= nnnnnnnn ��

スプール装置から入出力を要求したときに正しくないエクステントが指定されました。MTTR の “m” が X'FD'

より大きかったか、または “m” の値により指定されたスプール・ボリュームが使用できなかったかのいずれかです。

注: 以下に、このメッセージのいくつかの種類を示します。コンソールに表示される $HASP094 メッセージに対応する形式を使用してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnnnnスプール・データ・セット内での、障害のあるレコードのディスク装置上での記憶場所 (16 進数)。

システムの処置: JES2 はジョブ処理を継続して追加のエラー・メッセージを出し、エラーの重大度を示します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON �

� ser dev,cde,stat,sens,bbcchhr ��

示されている JES2 装置で入出力エラーが発生しました。メッセージ・テキストのフィールドとその意味は次のとおりです。

ser JES2 装置名。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

cde エラー時に使用された CCW 命令コード。

stat CSW 状況コード。

sens センス情報。

bb ビン (該当する場合)。

cc シリンダー (該当する場合)。

hh ヘッド (該当する場合)。

r *.レコード (該当する場合)。

エラーが発生すると、関連するエラー・メッセージが表示される場合があります。

システムの処置: JES2 はジョブの処理を継続して追加エラー・メッセージを出し、エラーの重大度をシステムに指示します。

$HASP093

42 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

オペレーターの応答: エラーの原因を判別し、該当する処置を実行してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev,cde,stat,sensrr,xyee,ffcc ��

示されている JES2 RJE 回線、またはその回線に接続されている装置で、エラーが検出されました。メッセージのフィールドとその意味は次のとおりです。

lna JES2 RJE 回線番号

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

cde コードは次のとおりです。

01 WRITE

02 READ

03 NOP (SYN)

07 CTCA CONTROL

08 TIC

14 CTCA SENSE

23 SET MODE

27 ENABLE

2F DISABLE

stat ブロック順序検査が行われない場合は CSW 状況コード。

0000 - 中央処理装置でのブロック順序検査付きの、正常なチャネル終了用の標識。

FFFF - リモート・サイトでのブロック順序検査付きの、正常なチャネル終了用の標識。

sens stat=0E00 の場合は、センス記号 = 情報。値は次のとおりです。

01 タイムアウト

02 データ損失

04 オーバーラン

08 データ・チェック

10 装置チェック

20 バスアウト・チェック

40 介入要求

80 コマンド・リジェクト

stat=0C00 の場合は最後に受信した文字。値は次のとおりです。

01 SOH-STX-DATA-ETB

02 DLE-STX-DATA-ETB

2D SOH-ENQ

37 EOT

3D NAK

61 DLE-ACK1

70 DLE-ACK0

7C RVI (逆中断)

rr リモート装置の最初の応答文字。考えられる値については、sens フィールドを参照してください。

xy JES2 CCW 内部順序識別およびコマンド・タイプ。値は次のとおりです。

v BSC 準備シーケンス。

C0 DISABLE (IOBCCW1)

C1 SET MODE (IOBCCW2)

C2 ENABLE (IOBCCW3)

C4 READ (IOBCCW6)

CA SYN (IOBCCW4)

CA WRITE ENQ/EOT または SYN

(IOBCCW5)

v BSC マルチリービング・シーケンス。

92 ENABLE (IOBCCW1)

94 READ (IOBCCW4)

98 SYN (IOBCCW5)

98 WRITE DATA (IOBCCW6)

98 WRITE RESPONSE (IOBCCW7)

99 SYN (IOBCCW2)

99 WRITE RESP (IOBCCW3)

B4 READ (IOBCCW8)

v BSC ハードウェア端末読み取りシーケンス。

82 ENABLE (IOBCCW1)

84 READ (IOBCCW4)

$HASP094

第 4 章 0 から 99 43

89 WRITE RESPONSE (IOBCCW3)

90 SYN (IOBCCW2)

v BSC ハードウェア端末書き込みシーケンス。

A0 WRITE DATA (IOBCCW6)

A2 ENABLE (IOBCCW1)

A5 READ (IOBCCW8)

A6 READ (IOBCCW4)

A8 SYN (IOBCCW5)

A8 WRITE RESP (IOBCCW7)

AA SYN (IOBCCW2)

AA WRITE RESP (IOBCCW3)

v CTCA シーケンス (x=C または x=9)。

x2 SENSE (IOBCCW1)

x4 READ (IOBCCW4)

x7 CONTROL (IOBCCW3)

x8 WRITE (IOBCCW2)

xA WRITE ENQ (IOBCCW2)

ee xy が B4 または 94 の場合、予期される応答。考えられる値については、sens フィールドを参照してください。

ff IOB フラグ・バイト 1

cc 入出力要求の IOB 完了コード (IOBECBCC)、または ‘00’。e=y トレースがオンの場合は、cc

はゼロにはなりません。

注:

1. JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドのLOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。

2. BSC 端末の場合の追加状況およびセンス値の記述については、該当する IBM コンポーネント説明資料を参照してください。

システムの処置: 大部分の回線エラーについては、JES2 はその回線を使用してリカバリーを試み、処理を継続します。

オペレーターの応答: 保守担当者が利用できるように(リカバリーが成功した場合も)、コンソール・ログを保管してください。さらに応答が必要かどうかは、問題の性質によります。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev ,02,0000,00 rr, 94B4

ee ��

マルチリービング端末と交信中に、ブロック・シーケンス・エラーが JES2 により検出されました。このエラーは、1 つまたは複数の送信ブロックが失われたことを意味します。JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

rr 受信したカウント。

ee 予期されるカウント。

システムの処置: 読み込まれているジョブは削除されますので、再入力する必要があります。

オペレーターの応答: このエラーは、非常に重大なエラーです。制御レコードが失われている可能性があり、その場合は端末機能の一部が失われることにもなります。回線のドレーン ($P) を行い、使用可能になったら直ちに再始動 ($S) してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev ,02,0C00,0001, 84A6

** ��

2770、2780、または 3780 端末がサインオフを実行せずに切り離された後、その同じ回線にマルチリービング端末が接続され、サインオンを試みています。JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメ

$HASP094

44 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

ッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

システムの処置: 直前の端末はサインオフされ、回線は切り離されます。

オペレーターの応答: リモート端末のオペレーターは再ダイヤルし、再びサインオンを試みる必要があります。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev ,02,0C00,003D, 94A5A6B4

** ��

リモート端末から否定応答文字 (NAK) が受け取られました。これは、その端末でエラーが検出されたことを示しています。JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

システムの処置: 通常のエラー・リカバリー手順が呼び出されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev ,02,0C00,0061, A5A6

70 ��

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev ,02,0C00,0070, A5A6

61 ��

JES2 は、2770、2780 または 3780 端末から正しくない応答を受け取りました。これは、リモート端末の出力装置 (プリンターまたは穿孔装置) が「作動不能」状態になったことを意味する場合があります。また、出力ブロックが失われたことを意味する場合もあります。JES2

トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

システムの処置: 最後のブロックは再送信されます。

オペレーターの応答: リモート端末のオペレーターは失われた出力または重複出力があるかどうかを検査し (できる範囲で)、出力にエラーがあると思われる場合は、バックスペースまたは再始動を要求してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna dev �

� ,02,0C00,00 rr ,84 ** ��

2770、2780、または 3780 から、エラー・データが受信されました。JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

rr 受信された最初の有効バイト。

$HASP094

第 4 章 0 から 99 45

システムの処置: 通常のエラー・リカバリー手順が呼び出されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna dev ,02,0C00, ii �

� 0194

02B4

** ��

マルチリービング端末から、正しくない終了文字が受け取られました。JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

ii 受信された終了文字。

システムの処置: 通常のエラー・リカバリー手順が呼び出されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna dev �

� ,02,0D00,0037,84** ��

2770、2780 または 3780 のカード読取装置が作動不能状態になりました。この状態は、カード送りエラーが起きたか、またはファイルの終わりスイッチまたはボタンを押す操作をリモート・オペレーターが間違えた場合に引き起こされる可能性があります。 JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

システムの処置: システムは、読取装置が作動可能状態になり送信が継続されるのを待ちます。

オペレーターの応答: リモート端末のオペレーターは問題を訂正し、カード読取装置を作動可能状態にしてください (ファイルの終わりスイッチまたはボタンが押されていることを確認してください)。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev ,02,0D00,0037, 94B4C4A6

** ��

JES2 は、予期しない伝送終結文字 (EOT) を受信しました。JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドのLOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

システムの処置: 通常のエラー・リカバリー手順が呼び出されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

$HASP094

46 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� dev,cde,sens,ii **,**** ��

通信アダプターの装置チェックが、JES2 により検出されました。このエラーの正確な内容に関する詳細については、2701 Data Adapter Unit Component Description または 2703 Transmission Control Component Description

を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

cde コード。

sens センス情報。

ii 追加センス情報。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev ,02,FF00, rr **, 94B4

ee, 4200 ��

ブロック・シーケンス・エラーがマルチリービング端末により検出されました。このエラーは、1 つまたは複数の送信ブロックが失われたことを示しています。JES2

トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは通知メッセージとして表示されることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

rr リモート端末で受信されたカウント。

ee 予期された受信のカウント。

システムの処置: リモートのプリンターと穿孔装置の出力は停止します。リーダーのジョブは削除されます。

オペレーターの応答: このエラーは、非常に重大なエラーです。制御レコードが失われている可能性があり、その場合は端末機能の一部が失われることにもなります。

回線のドレーン ($P) を行い、使用可能になったら直ちに再始動 ($S) してください。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� I/O ERROR ON LINElna �

� dev,cde,sens,ii **,**** ��

通信アダプターで異常なチャネル終了状態が JES2 により検出されました。JES2 トレースが、$T LINE(nnnn)

コマンドや $T LOGON(n) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは、LINE(nnnn) または LOGON(n) に関する通知メッセージ として表示されることもあります。 このエラーの正確な内容に関する詳細は、該当するハードウェア・コンポーネントの解説資料を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

cde コード。

sens センス情報。

ii 追加センス情報。

システムの処置: 回線は自動的に再始動されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP094

説明:

�� /O ERROR ON devname �

� SNA , xx,len,iiiiiiii, �

� ttrrffeebbssccgwvvkkwwyy, luname ��

示されている SNA 装置または回線で入出力エラーが発生したため、VTAM RPL 要求は失敗しました。

$HASP094

第 4 章 0 から 99 47

注:

1. JES2 トレースが、$T LINE(nnnn) コマンドや $T

LOGON(n) コマンドの LOG=Y オプションを使用して診断の目的で要求されている場合、このメッセージは、LINE(nnnn) または LOGON(n) に関する通知メッセージとして表示されることもあります。

2. このメッセージは、自動ログオンリモート端末がログオンを試みたときに失敗すると、出される可能性があります。tt フィールドの 6x は自動ログオンを示しています。rr および ff フィールドには、それぞれ障害時の戻りコードとフィードバック・コードが入っています。このコードを生成した状態からリカバリーできる場合は、後で自動ログオンが試行されるたびにメッセージが繰り返し出される場合があります。

3. このメッセージは、リモート SNA 装置がリモート・サインオン処理での BIND 後すみやかに応答できない場合に、時折起きることがあります。RPLFDBK2 のシステム・センス・データは、正しくない FM ヘッダーが送られることを示します。リモート・セッションは、その後まもなくログオフされます。SNA RMT ステートメントの WAITIME パラメーターを増やし、リモート装置にセットアップのための時間の余裕と、SNA セッションの最初の送信元になれる時間を与えてください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameエラーが発生した装置または回線。

SNA 装置のタイプ。

xx VTAM 要求タイプ (RPLREQ) で、次のとおりです。

X'15' SETLOGON

X'16' SIMLOGON

X'17' OPNDST

X'1A' INQUIRE

X'1F' CLSDST

X'22' SEND

X'23' RECEIVE

X'24' RESETSR

X'25' SESSIONC

X'27' SENDCMD

X'28' RCVCMD

X'29' REQSESS

X'2A' OPNSEC

X'2C' TERMSESS

システムの VTAM 要求については、そのシステムのレベルに対応するレベルの z/OS

Communications Server: SNA Programming を参照してください。

len FM ヘッダーも含めたデータ長 (RPLRLEN)。

iiiiiiii システムおよびご使用のシステムのセンス情報(RPLFDBK2)。z/OS Communications Server:

SNA Programming を参照してください。

tt JES2 RPL 順序タイプ (RPLSEQTP) で、次のとおりです。

通常の順序 :

00 通常の RECEIVE

01 通常の SEND

02 RESETSR (継続 - 特定)

03 RESETSR (継続 - 任意)

特殊順序 :

1x 接続順序

3x 切り離し順序

6x 自動ログオン順序 (上記の注 2 を参照)

rr VTAM 戻りコード (RPLRTNCD)。システムのレベルに対応するレベルの z/OS

Communications Server: SNA Programming を参照してください。

ff VTAM フィードバック・コード (RPLFDB2)。システムのレベルに対応するレベルの z/OS

Communications Server: SNA Programming を参照してください。

ee FM ヘッダー・タイプ (FMHBYTE1) で、次のとおりです。

00 FM ヘッダーなし

01 タイプ 1 FM ヘッダー (宛先選択)

02 タイプ 2 FM ヘッダー (PDIR)

03 タイプ 3 FM ヘッダー (短縮テーブル)

04 タイプ 4 FM ヘッダー (NJE)

bb ブラケットおよび方向制御 (RPLRH3) で、次のとおりです。

X'80' ブラケット開始

$HASP094

48 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

X'40' ブラケット終了

X'20' 方向変更

X'08' 代替コード

ss SEND/RECEIVE タイプ (RPLSRTYP) で、次のとおりです。

X'80' 応答送信

X'0C' 応答受信

X'00' 同期データの受信

X'06' 非同期データの受信

cc チェーン制御 (RPLCHN) で、次のとおりです。

X'80' チェーン先頭

X'40' チェーン中間

X'20' チェーン終了

X'10' チェーン内のみ

gw VTAM フラグ (RPLVTFL1) で、次のとおりです。

X'20' VTAM 高速経路

NJE SEND/RECV RPL の場合は、gwフィールドには RID/RCB が入ります。

タイプ 1 FM ヘッダーだけにセットされるFM ヘッダー特性 (FMHPROPS) で、次のとおりです。

g 宛先選択

0 再開

2 正常終了

4 開始

8 延期

A 異常終了

1 基本交換 (上記と組み合わせて使用される)

w データ・ストリーム特性

0 非圧縮または非短縮

2 短縮のみ

4 圧縮のみ

6 圧縮および短縮

vv VTAM フラグ (RPLVTFL2) で、次のとおりです。

X'80' POST = SCHED

X'04' 例外応答

X'02' 確定応答 1 無し (反転の連絡)

X'01' 確定応答 2

kk データ・フロー制御 (DFC) (RPLCNTDF の最初のバイト) で、次のとおりです。

X'80' 通常データ

X'40' CANCEL DFC

ww 追加データ・フロー制御 (DFC) (RPLCNTDC

の 2 番目のバイト) で、次のとおりです。

X'40' RTR DFC

X'20' LUSTAT DFC

X'10' SIGNAL DFC

X'08' BIND SC

X'04' UNBIND SC

yy セッション制御標識 (RPLCNTSC の 3 番目のバイト) で、次のとおりです。

X'04' RQR SC

X'02' RSHUTD DFC

lunameエラーが発生した場合は LU 名、または LU

名が存在しなかった場合は * が入ります。

システムの処置: 正常リカバリー手順が呼び出されます。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP095

説明:

�� JES2 CATASTROPHIC ERRORABEND

CODE= cde �

�(RC= rsnc )

��

エラーが発生し、JES2 メインタスクは、ABEND または ERROR の理由でメインタスク ESTAE ルーチンに制御権を渡しました。このメッセージで ABEND が表示される場合は、MVS

システム・サービス (たとえば、GETMAIN 処理) は、エラーを検出したか、または異常終了しています。メッセージに ERROR が表示される場合は、JES2 処理がエラーを検出しました。

$HASP095

第 4 章 0 から 99 49

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cde 下記のリストの中のエラー・コードのいずれか(CATASTROPHIC ERROR の場合)、または「z/OS MVS システム・コード」に収録されているシステム完了コードのいずれか(CATASTROPHIC ABEND の場合)。

rsnc この発生イベントの原因に関連する理由コード。

cde フィールドは、次のいずれかのコードを含んでいます。関連する理由コードがある場合には、それも示しています。

エラーcde

説明

$A01 JES2 は、ある装置に対して予期していたより多くのチャネル終了標識を検出しました。JES2

が開始した入出力操作ごとに IOS から受け取られるチャネル終了標識は、1 つのはずです。

$AR1 JES2 は、自動再スタート・マネージャーからの要求の処理中に内部エラーを検出しました。

$AR2 JES2 は、ジョブがアクティブであってはならないときにアクティブであったために、自動再スタート・マネージャーからの要求を処理できませんでした。

$B01 エラーが発生している JES2 バッファーをバッファー・プールに戻そうとしたか、または空きバッファー・チェーンが破棄されています。

$B02 バッファー・プールの使用可能バッファー・カウントがゼロではないのに、使用可能の標識が付けられているバッファーがありません。

$B03 JES2 プロセッサーは、単一要求で、プールの許容最大サイズを超える数のバッファーをバッファー・プールから入手しようとしました。

$BR1 ERROR PROCESSING BERT MAPS

JES2 初期設定処理で、BERT マップの検査にエラーが発生しました。

$BR2 LOGIC ERROR DETECTED BY $DOGBERTSERVICE

$DOGBERT サービス・ルーチンへの呼び出しシーケンスで論理エラーが検出されました。

$BR3 DATA ERROR DETECTED BY xxxxxxxSERVICE

サービス・ルーチンが BERT CTENT でデータ・エラーを検出しました。このコードは、DEBUG BERT=YES も指定されているときのみ発生します。

$BR4 PCE $WAITED WITH A SPECIAL=YESBERT CB

直前の $DOGBERT または $DOGJQE 呼び出しで SPECIAL=YES がコーディングされましたが、ACTION=FETCH およびACTION=RETURN の間に $WAIT が発生しました。

$BR5 NO BERTS TO LOCK SPECIAL=YES CB

$DOGBERT 呼び出しは SPECIAL=NO を指定して BERT からデータを取り出します。BERT

を更新するために後続する呼び出しが行われました。その更新のためにより多くの BERT が必要でしたが、システム上には使用可能なBERT がありません。

$BR6 OVERLAPPING $BERTTAB ENTRIES

JES2 は、$BERTTAB 項目が予期せずにオフセットを重複して使用するようにコーディングされていることを検出しました。このエラーとともに発行される $HASP474 には、エラーとなったテーブルが示されます。

$CF1 COUPLING FACILITY FAILURE

JES2 初期設定処理が、カップリング・ファシリティー上で、予期しないエラー処理データを検出しました。これは、開始しようとするJES2 のバージョンと互換性のないカップリング・ファシリティー・ストラクチャーを指して、JES2 を開始しようとした場合に生じます。

JES2 は、誤ったリスト・エレメント制御値が、JES2 チェックポイント・ストラクチャーの中のエレメントと関連付けられていることを検出しました。

ユーザーが、次のどちらかの状態の初期設定パラメーターと非互換の初期設定パラメーターを指定して、JES2 メンバーを開始しようとしている可能性があります。

a. 現在 MAS において有効またはb. コールド・スタート時に指定された初期設定パラメーターと異なる

このような状況では、すでに有効となっているチェックポイント・データ・セットの形式が、

$HASP095

50 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

開始しようとしているメンバーで予期したものとまったく異なる可能性があります。この矛盾によって、このメッセージが出されるなど、さまざまなエラーを引き起こします。

これらのエラーが発生する可能性のある状況の例を、ここに示します。

ウォーム・スタート中にコールド・スタート初期設定パラメーター (たとえば、JOBDEF 初期設定ステートメントの JOBNUM= など) を変更しようとした。コールド・スタートを必要とする初期設定パラメーターの説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

システム・プログラマーの処置: 初期設定パラメーターを訂正して、現在有効なコールド・スタート初期設定パラメーターと互換性をもてるようにしてください。

チェックポイントの互換性に関しては、MAS

で稼働中の一番新しいリリースの JES2 に適用する JES2 マイグレーション・ノートブックを参照してください。

$CF1 JES2 ERROR DURING COUPLINGFACILITY ACCESS

通常のチェックポイント処理の間に、JES2

が、 IXLLIST 要求から予期しない戻りコードを受け取りました。

$CF2 カップリング・ファシリティー・ストラクチャー上にあるチェックポイント・データ・セットで入出力エラーが発生し、’TERM’ がチェックポイント再構成で指定されています。

$D01 $GETABLE サービス・ルーチンは、$DTEDYN

ATTACH マクロ呼び出しに指定されているサブタスク ID の DTE テーブルを見付けることができませんでした。

$D02 指定されたサブタスク ID の DTE テーブルがユーザー制御テーブル (UCT) から情報を要求しましたが、HCT ポインター・フィールド$UCT には UCT アドレスは見付かりませんでした。

$D03 RC=(MVS IDENTIFY戻りコード)。この$DTEDYN ATTACH マクロで要求されたサブタスクの MVS IDENTIFY が失敗しました。

$D04 $GETABLE サービス・ルーチンは、$DTEDYN

DETACH マクロ呼び出しに指定されているサブタスク ID の DTE テーブルを見つけることができませんでした。

$D05 $DTEDYN DETACH の呼び出し側により渡された DTE の妥当性検査が失敗しました。EBCDIC の目印が ‘DTE’ でなかったか、または DTE のサブタスク名が DTE テーブルに含まれている名前と一致しませんでした。

$D06 サブタスクを終了させるイベント制御ブロック(ECB) が、$DTEDYND マクロを出してサブタスクを消去する前に、通知されていませんでした。そのサブタスクに $DTEDYND が MVS

DETACH マクロを出す前に、すべてのサブタスクを MVS に戻す必要があります。

$D07 指定されたサブタスク ID の DTE テーブルがユーザー制御テーブル (UCT) から情報を要求しましたが、HCT ポインター・フィールド$UCT には UCT アドレスは見つかりませんでした。

$D08 $DTEDYN ATTACH サービスが、入り口点アドレスがゼロであることを検出しました。

$D09 $DTEDYN ATTACH サービスが HEAD= フィールド・アドレスを検出しましたが、このアドレスは無効です。

$D10 $DTEDYN サービスが必須の名前/トークン・ペアを検出できません。

$D11 $DTEDYN DETACH サービスが HEAD= フィールド・アドレスを検出しましたが、このアドレスは無効です。

$D12 $DTEDYN DETACH サービスが必須の名前/トークン・ペアを検出できません。

$DB1 INCORRECT TYPE PASSED TO $DILBERT

$DILBERT サービスに対する呼び出しが行われましたが、これで無効な TYPE= パラメーターが渡されました。

$DB2 INCORRECT TYPE PASSED TO $DILBERT

$DILBERT マクロに指定されている処理ルーチンが、サポートされていない戻りコードを戻しました。$DB2 に関連している理由コードは誤った戻りコードです。

$DB3 $DILBERT INLINE PARMLIST MISMATCH

$DILBERT サービスに渡されたインライン・パラメーター・リストがルーチンに適合しません。最も可能性の高い原因としては、$DILBERT マクロ・コールを含むモジュールの再アセンブルに失敗したことが考えられます。

$DD1 $GETABLE サービス・ルーチンは、$DCTDYN

$HASP095

第 4 章 0 から 99 51

マクロ呼び出しに指定された DCT 名に関連する DCT テーブルを見つけることができませんでした。

$DD2 ジョブまたは SYSOUT 選択に適格でない$DCTTAB 上で WSTAB アドレスが検出されたことを表します。

$DD3 必須の名前/トークン・ペアが $DCTDYN サービスで見つかりませんでした。

$DD4 $DCTDYN が装置名を作成できませんでした。

$DJ1 EXIT CODE RETURNING NON-EXIT MODEJQA

$DOGJQE ACTION=RETURN を実行するために、$DOGJQE サービスが JES2 出口ルーチンによって呼び出されました。戻された JQA

は、終了コードではなく IBM コードによって得られます。

$DJ2 EXIT CODE DID NOT RETURN EXIT MODEJQA

$DOGJQE ACTION=RETURN を実行するために、$DOGJQE サービスが JES2 出口ルーチンによって呼び出されました。戻された JQA は終了コードによって得られたもので、JES2 に戻るまでは、それ以降、解放されません。

$DP1 $XECB は、無効であるか、または 2 つのPCE により $WAIT されています。

$DP2 $WAIT マクロが出されたときにデータは連係スタックに存在していました。

$DP3 $WAIT WAS ISSUED FROMINITIALIZATION PCE

JES2 PCE タスク・ディスパッチング・プログラムの初期設定に先立って、JES2 初期設定中に $WAIT が発行されました。

$DP4 $WAIT WAS ISSUED FROM JES2SUBTASK

$WAIT は JES2 サブタスクから発行されました。

$DP5 JES2 ディスパッチャーが PCE 目印を検出しましたが、この目印は無効です。

$E01 IOS からのチャネル終了標識の合計が、JES2

により開始した入出力操作回数の合計を超えています。たとえば、未処理の入出力操作の合計が、負になりました。

$EP1 $PCTAB に指定されたルーチンがアドレス・ゼロに解決されました。

$EP2 $PCTAB で共通 PC 用に指定されたルーチンが共通ストレージ内にありません。

$EN1 JES2 もしくはインストール・システム出口ルーチンが、JES2 サービス・ルーチンを呼び出したか、$EN1 エラー・コードを出したサービス・ルーチンの呼び出しを行ったマクロを使用しました。このエラー・コードは、このサービスが呼び出し側のプロセッサー・タイプ(PCEID) のもとでの実行をサポートしないことを示します。

$ER1 JES2 プロセッサーは現在の JES2 リカバリー環境を取り消すかまたは置き換えようとしていますが、現在の保管域レベルに関連するリカバリー環境が存在しません。つまり、制御権がプロセッサーに渡されてからプロセッサーはまだリカバリー環境を確立していないため、取り消すことができません。

$ER2 JES2 が入出力操作中に、モジュールHASPRAS 内で無効なトラック・アドレスを検出しました。

$ER5 制御権が JES2 プロセッサー・リカバリー・ルーチンから戻されたときに、重要なレジスターの内容または制御ブロックの内容 (または両方)

が壊れていました。

$ER9 JES2 プロセッサー・リカバリー・ルーチンに関連する JES2 処理 (ただし、そのルーチンに含まれていない) で、論理エラーが発生しています。

$G01 JES2 は、TGB (トラック・グループ・バッファー) のストレージを獲得するためにGETMAIN マクロ命令を出しましたが、要求されたストレージはサブプール 0 では使用可能ではありません。

$GF1 ATTEMPT TO FREE SUBPOOL 0

サブプール 0 を $FREMAIN しようとしました。このことは、JES2 メインタスクでは許されません。これは、間違った $FREMAIN サービスへのコールが考えられます。

$GF2 UNEXPECTED LENGTH OF 0

$FREMAIN 要求が、長さの値がゼロとして発行されました。継続することが許されるとすれば、サブプールの FREEMAIN となります。サブプールの FREEMAIN が必要な場合、$FREMAIN コール上の LV= を指定しないでください。FREEMAIN でない場合は、$FREMAIN コールの長さ指定を訂正してください。

$HASP095

52 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$GS1 サブタスク作業キュー・エラーが検出されました。

$GT1 $GETABLE - INVALID TABLE ENTRY

$GETABLE サービスは、JES2 テーブル・ポインターが USER テーブルを指すか、USER テーブル・ポインターが HASP テーブルを指すか、または動的テーブル・ポインターが動的テーブルを指さないテーブル・ペアを位置指定しました。おそらく原因は、$MCT マクロのレベルのミスマッチか、あるいはテーブル・ペアの定義に $PAIR マクロを使用しなかったためです。

$GW1 JES2 プロセッサーが許容最大サイズより大きな作業域を要求したか、またはプロセッサーの合計作業域要求が許容合計を超えています。

$GW2 以下のいずれかが発生しました。

RC=04 JES2 プロセッサーは、正しくないプール ID が付いている作業域を戻そうとしました。

RC=08 JES2 プロセッサーは獲得した作業域より大きな作業域を返そうとしました。

RC=12 JES2 プロセッサーは、すでに空きとしてマーク付けされている作業域を戻そうとしました。

RC=16 $RETWORK は、戻されたセルのセル制御接頭部がオーバーレイされたことを見つけました。

$GW3 JES2 プロセッサーは、所有していない作業域の一部を使用しました。 ($DEBUG=YES の場合のみ。)

$GW4 $GETWORK 要求が条件指定なしで出され (マクロに ERRET= を指定せずに)、その要求を満たすのに必要な GETMAIN が失敗しました。

$I04 $GETABLE サービス・ルーチンは、HASPIRMA の INITRTE サブルーチンに指定された DCT タイプに関連している DCT テーブルを見つけることができませんでした。

$I05 HASPIRDA ルーチンのいずれかで、内部論理エラーが発生しました。理由コードは、ルーチンとエラーのタイプを示しています。

RC=04 主ルーチン (IRDA) は、IRDA がKTRK1IO へ間違ったパラメーターを渡したことを示す戻りコードをKTRK1IO から受け取りました。この

状態は、チェックポイント・データ・セットをロックしようとしているときに発生します。

RC=08 主ルーチン (IRDA) は、IRDA が正しくないパラメーターを KTRK1IO に渡したことを示す戻りコードをKTRK1IO から受け取りました。この状態は、チェックポイント・データ・セットからマスター・レコードを読み取ろうとしたときに発生しました。

RC=12 主ルーチン (IRDA) は、IRDA が正しくないパラメーターを KTRK1IO に渡したことを示す戻りコードを TRK1IO

から受け取りました。この状態は、チェックポイント・データ・セットから最初のトラック全体を読み取ろうとしたときに発生しました。

RC=16 主ルーチン (IRDA) は、IRDA が正しくないパラメーターを KTRK1IO に渡したことを示す戻りコードを TRK1IO

から受け取りました。IRDA 処理の終了においてロックを書き込もうとしている最中に、これが発生しました。

RC=20 IRDA 処理が PARM=UNACTIVATE

処理において失敗しました。CKPTVSIZ からの予期しない戻りコード。

RC=24 IRDA 処理で、NITC または RECY

CTENT 用のローカル KIT を検出できません。

$I06 ENF TYPE 40 SIGNAL ERRORREASON=(return code from the ENFREQmacro)

JES2 初期設定中に ENF 40 信号が出されませんでした。この異常終了から回復し、JES2 に初期設定を完了させてください。

オペレーターの処置 OMVS が必要な場合、JES2 をホット・スタートしてください。

$IP1 入力サービスが、GETMAIN 障害を引き起こしました。

$IP2 JES2 は、ジョブの妥当性を検査するためにセキュリティー許可機能へ渡したパラメーター・リスト内にエラーを検出しました。

$IP3 JES2 は、入力装置からジョブ・カードを読み取りました。JES2 は、インストール・システム出口 2 に制御権を渡しました。出口 2 から戻ったとき、JES2 はカードが変更されたことを検出しました。JES2 はカードを走査しまし

$HASP095

第 4 章 0 から 99 53

たが、それがジョブ・カードと認識することができませんでした。出口 2 がカードをオーバーレイした可能性があります。

$IR1 JES2 は、内部読み取りプログラム保護バッファーでエラーを検出しました。バッファー内の現行ジョブに対するポインターが、有効な位置を指していません。JES2 は、内部読み取りプログラムの現行ジョブを削除します。

$IR2 JES2 は、内部読み取りプログラムの逐次化エラーを検出しました。JES2 は、内部読み取りプログラムの現行ジョブを削除します。

$IV8 QUEUE VERIFY ERROR FOLLOWING$IVATE

$ACTIVATE 後のジョブ・キューの再検査が失敗しました。

$IV82 JQT KIT NOT FOUND FOLLOWING $IVATE

$ACTIVATE LEVEL=R4 処理で、JQT CTENT

の検出に失敗しました。

$J05 JES2 は、ジョブ出力サービス・ルーチンで、JQE または JOE のチェーンまたはタイプにエラーを検出しました。

RC=04 作業 JOE が特性 JOE を指定していません。

RC=08 JES2 は、特性 JOE チェーン(JOECHNXT) から削除するように要求されている作業 JOE を見付けられません。

RC=12 サブジェクト JQE に作業 JOE が存在しないか、または JES2 が JQE から削除するように要求されている作業JOE を見付けられません。

RC=16 特性 JOE の使用回数はゼロなのに、特性 JOE は作業 JOE を指しています。

RC=20 作業 JOE は被疑特性 JOE を指していますが、それは特性 JOE ではありません。

RC=24 JOE に指定された JQE は空き JQE

です。

$J06 $QSUSE マクロの制御下にない場合に、$#POST が入力されました。

$J07 $#ADD ルーチンは、$JOT に追加した $JOE

に間違った SYSOUT クラスが割り当てられていることを検出しました。有効なクラスは (A

~ Z、0 ~ 9) です。

$J08 JES2 は、出力キューにエラーを発見しましたが、検査ルーチンはこのエラーを訂正できませんでした。

RC=04 検査/訂正ルーチンは、エラーを検出しました。JES2 は $HASP498 メッセージを出します。このメッセージは、JOT キューを完全に作成し直すかどうかをオペレーターに問い合わせます。

RC=08 再作成ルーチンがエラーを検出しました。JES2 は $HASP499 メッセージを出し、訂正ルーチンと再作成ルーチンが両方とも失敗したことを示します。

$J09 JOE ON INCORRECT QUEUE

JOE に、正しい JOETYPE がありません。原因として、以下のことが考えられます。

v 作業 JOE 以外のものが、ジョブ出力サービス・ルーチンの 1 つに渡されている。

v 空きの JOE キューが、‘空き’ とマーク付けされていない JOE を指している。

RC=0 作業 JOE が渡されるべきであるのに、渡された JOE が作業 JOE でない。

RC=4 JES2 が、直前に空き JOE でないJOE を空き JOE チェーンから削除した。

$J10 INCORRECT JOE ADDRESS

ジョブ出力サービス・ルーチンの 1 つに渡された JOE アドレスは無効なアドレスです。

RC=04 JOE アドレスが有効な JOE アドレスの範囲にありません。

RC=08 JOE アドレスが制御ブロック境界にありません。

$J11 ATTEMPT TO BUSY A JOE DURINGWARM START

ウォーム・スタート処理の間に、JES2 が JOE

に対して使用中システムの標識をオンに設定しようとしました。JOE に対するシステム使用中の標識の変更は使用中の JOE のリカバリー処理と対立するため、ウォーム・スタート中は無効です。

$J12 QUEUES NOT OWNED ENTERING $#JWEL

$#JWEL の呼び出し元は、$#JWEL マクロを呼び出す前に、チェックポイント・キューが所有されたことを確認できませんでした。すなわち、$QSUSE を実行できませんでした。

$K01 $QSUSE マクロの制御下にないときに、チェッ

$HASP095

54 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

クポイント・レコードの内容が変更されました。(DEBUG=YES の場合のみ。)

$K02 カップリング・ファシリティー・ロックがMAS の別のメンバーによって予期せずにスチールされました。

$K03 以下のいずれかの状態が発生しています。

1. 2 つのメンバーが、同じメンバー名を使用しています。

2. 多重アクセス・スプール構成で、タイム・スタンプの同期化の問題が発生しています。この状態は、通常、メッセージ$HASP420 に対してオペレーターが誤った応答をしたり、あるいは他の何らかのオペレーター・エラーが原因で生じます。

このエラー ($K03) が発生した場合は、システムを再 IPL する必要があります。

$K04 チェックポイント・データ・セットで発生した永続入出力エラーをリカバリーしようとしました。そのリカバリー操作は正常に終了しましたが、チェックポイント再構成時に、“相手側”

チェックポイント・データ・セットにエラーが発生しました。(CKPT2 と CKPT1 は、互いに相手側になります。) 相手側データ・セットで発生した入出力エラーからリカバリーするために、JES2 はその後のチェックポイント再構成を開始し、オペレーターはメッセージ$HASP272 に対して TERMと応答しました。

$K05 チェックポイント・レコードは変更されましたが、チェックポイントのフラグが付けられていません。(DEBUG=YES の場合のみ。)

$K06 オペレーターは、JES2 でチェックポイント再構成ダイアログに入るために、$T

CKPTDEF,RECONFIG=Yes コマンド ($T とCKPTDEF との間のブランクはオプション) を出しました。このダイアログは、現在使用されているチェックポイント・データ・セットが存在しないため、実行できません。

$K08 チェックポイント再構成中に、異常終了が発生しました。このエラーが発生したら、システムを再 IPL してください。

$K10 チェックポイント・データ・セットで、永続読み取りエラーが発生しました。理由コード(RC=) は、エラーの理由を示しています。

RC=04 チェックポイント・データ・セットに関して (MVS の RESERVE マクロを使用して) RESERVE を獲得しようとしているときに入出力エラーが発生しました。

RC=08 HASP 通信テーブル (HCT) に含まれている検査値が、CHECK レコード内の検査値と一致しません。

RC=12 チェックポイント・データ・セットの4K ページを読み取り中に、入出力エラーが発生しました。

RC=16 チェックポイント・データ・セットの最初のトラックを読み取り中に、入出力エラーが発生しました。

RC=20 チェックポイント・ロックを獲得しようとしたときに、入出力エラーが発生しました。

$K13 チェックポイント・ロック (読み取られている)

に、間違った情報が含まれています。

$K15 チェックポイント・データ・セットを形式設定しようとしましたが、失敗しました。初期設定後にこのエラーが発生したら、システムを再IPL してください。

$K17 チェックポイント読み取りチャネル・プログラムに対し、割り込みが発生しました。再試行を試みましたが、再び割り込みが発生しました。

$K18 チェックポイント書き込みチャネル・プログラムに対し、割り込みが発生しました。

この入出力エラーは、このメンバーにより割り振られたただ 1 つのチェックポイント・データ・セットで発生しました。以下のいずれかの条件が満たされている場合だけ、このチェックポイント・データ・セットのバックアップ・コピーが用意されます。

v JES2 構成が DUPLEX モードで実行されていて、別のメンバーで DUPLEX=ON を指定している場合。この場合は、DUPLEX データ・セットがバックアップ・コピーとして使用できます。

v 異常終了が発生する前に、このメンバーがSYS1.EMERGNCY.HASPCKPT という名前のデータ・セットにチェックポイントの緊急バックアップ・コピーを作成していた場合。

$K19 $K18 により示されているエラーと同じエラーが発生しました。ただし、エラー発生時に両方の CKPTn データ・セットがこのメンバーに割り振られた点が異なっています。

エラーが発生しない場合の CKPTn データ・セットには正しいチェックポイント・コピーが含まれていますが、SYS1.EMERGNCY.HASPCKPT データ・セットを以前に指定した場合は ($HASP279メッセー

$HASP095

第 4 章 0 から 99 55

ジに応答して) このデータ・セットを使用してJES2 を再始動することをお勧めします。

$K20 JES2 は、変更ログからチェックポイント・レコードを更新しているときに、正しくない変更ログ・アドレス・リスト項目を検出しました。

$K21 JES2 は、変更ログを作成しているときに、正しくない変更ログ・アドレス・リスト項目を検出しました。

$K22 チェックポイント関連ルーチンのいずれかで、内部論理エラーが発生しました。理由コードは、ルーチンとエラーのタイプを示しています。

RC=04 ルーチン CKPTALOC は、ボリュームが装てんされていることを OBTAIN

が示していてもチェックポイント・データ・セットの UCB を見つけることができませんでした。このエラーにはリカバリー・ルーチンが用意されているため、リカバリー処理が試みられます。

RC=08 ルーチン KTRK1IO は、KREAD1 から呼び出されたときに正しくないパラメーター・リストが渡されたことを検出しました。

RC=12 KREAD1 から呼び出されたルーチンKTRK1IO は、ロック読み出し操作を試みる前にチェックポイント・データ・セットに関し入出力がすでにアクティブであったことを検出しました。

$K23 JES2 は、多重アクセス・スプール (MAS) 構成のこのメンバーにより使用されているアクティブなチェックポイント・データ・セットの片方または両方が (多分他のメンバーのエラー・リカバリーを実行するために) 転送されたことを検出しました。このメンバーは正常処理を実行中に転送されたデータ・セットを検出したため、必要なリカバリー処理を実行できませんでした。JES2 を再始動すると、初期設定処理が実行され、チェックポイント・データ・セット構成の変更が検出されます。

$K24 内部エラー。JES2 はチェックポイント・データ・セット構成が多重アクセス・スプール(MAS)構成の他のメンバーによって変更されたことを検出しました (おそらく、他のメンバーのエラー・リカバリー処理によるものと思われる)。このメンバーは正常処理を実行中に変更を検出したため、必要なリカバリー処理を実行できませんでした。JES2 を再始動すると、初

期設定処理が実行され、チェックポイント・データ・セット構成の変更が検出されます。

$K25 FCT REQUESTED ABEND BIT SET

内部エラー。JES 共通結合サービス・インストール・システム出口 IXZXIT01 またはIXZXIT02 が、JESXCF メンバー間通信中に、異常終了を要求するためのビットを設定しました。このビットは、テストおよび診断の目的でのみ使用できます。

$K26 INCOMPATIBLE LEVELS OF CODEDETECTED

内部エラー。JES2 メンバー間において $CKX

データ域の非互換サービス・レベルで JES2 チェックポイント再構成を行おうとしました。戻りコードは次のとおりです。

RC= 意味

1 受信側の $CKX データ域のバージョンは、レベルが低過ぎて送信側の$CKX データ域のバージョンとの互換性は提供されません。

2 受信側の $CKX データ域のバージョンは、レベルが高過ぎて送信側の$CKX データ域のバージョンとの互換性は提供されません。

システム・プログラマーの応答 : MAS の各メンバーの $CKX データ域のサービス・レベルに互換性があるようにしてください。

$K27 CKPT RECONFIGURATION ALREADYSTARTED

内部エラー。チェックポイント再構成が他のMAS メンバーで開始済みであり、このメンバーが参加するには進み過ぎています。理由コードは、$PCE データ域内のフィールド PCEID

の 2 番目のバイトから設定されます。

$K28 INTERNAL ERROR DETECTED BYHASPCKRR

内部エラー。誤ったデータがチェックポイント再構成ルーチンに渡されたか、メンバー間通信ルーチンが誤った順番で呼び出されたかのいずれかです。戻りコードは次のとおりです。

RC= 意味

1 $CKM データ域がメンバー間通信ルーチンに渡されませんでした。

2 シーケンス・エラー。チェックポイント再構成終了 (CKRRDONE) の介入がないのに、2 番目のチェックポイント

$HASP095

56 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

再構成開始のメンバー間通信呼び出し(CKRRSTRT) がありました。

3 シーケンス・エラー。メンバー間通信(CKRRSTRT) が開始する前に、チェックポイント再構成同期呼び出し(CKRRSYNC) が行われました。

4 シーケンス・エラー。JES2 が再構成を取り消したことをメンバー間通信(CKRRSTRT) が示した後で、チェックポイント再構成同期呼び出し(CKRRSYNC) が行われました。

5 シーケンス・エラー。メンバー間通信(CKRRSTRT) が開始する前に、チェックポイント再構成終了 (CKRRDONE)

が呼び出されました。

6 メンバー間通信 (CKRRSTRT) が、再構成に関する複数の理由を伴ってこのメンバーに対して呼び出されました。

7 チェックポイント再構成同期呼び出し(CKRRSYNC) が、駆動メンバーに対してなされた同期呼び出しのタイプとは異なるタイプを用いてこの非駆動メンバーに対して行われました。

8 チェックポイント再構成同期呼び出し(CKRRSYNC) がこの非駆動メンバーに対して行われましたが、駆動メンバーに対してなされた対応する呼び出しがチェックポイント再構成終了(CKRRDONE) でした。

9 チェックポイント再構成終了(CKRRDONE) 呼び出しがこの非駆動メンバーに対して行われましたが、駆動メンバーに対してなされた対応する呼び出しがチェックポイント再構成同期呼び出し (CKRRSYNC) でした。

A 記憶オーバーレイが $CKM データ域内で検出されました。

$K29 INTERNAL ERROR DETECTED BYHASPCKRR

内部エラー。JESXCF 通信を管理しているJES2

チェックポイント再構成ルーチンによりエラーが検出されました。JESXCF がエラーを起こしたコンポーネントである可能性があります。$K29 は、次のように、JES 共通結合サービス(JESXCF) から戻されたデータの中で検出されたエラーに対して出されます。

$K29 理由コード (16 進数で表示) の形式は次のとおりです。

RC=ffssttxx

それぞれの意味は次のとおりです。

ff $CKM データ域の CKMIFUNC バイトからの機能フットプリント。

ss $CKM データ域の CKMIFLG2 バイトからの状況ビット。

tt $CKM データ域の CKMIXERT バイトからのエラー・タイプ・コード (タイプ・コード番号は同じ場合がありますが、それらの意味は、$K30 エラーの場合の意味と異なります)。

xx JES XCF (IXZXIXcc) に対して行われた最後の呼び出しの呼び出しコードであり、次のように、$CKM データ域のCKMILSTX バイトの xx 値によって示されます。

00 現在実行中の JES2 メンバー間通信ルーチンの有効範囲内で呼び出された IXZXIXcc サービスはありませんでした。

01 IXZXIXAC - 確認メッセージ

02 IXZXIXIF - メンバー情報取得

03 IXZXIXMB - メールボックス作成

04 IXZXIXMC - メールボックスのクリア

05 IXZXIXMD - メールボックスの削除

06 IXZXIXRM - メッセージ受信

07 IXZXIXSM - メッセージ送信

08 このメンバーの XCF ユーザー状態を更新するためのXCFUSTAT ルーチンに対する呼び出し。

$K30 INTERNAL ERROR DETECTED BYHASPCKRR

内部エラー。JESXCF 通信を管理しているJES2

チェックポイント再構成ルーチンによりエラーが検出されました。$K30 は、$CKM データ域、または、JES 共通結合サービス (JESXCF)

によって転送されたメッセージに入っているデータの中で検出されたエラーに対して、次のように出されます。

$HASP095

第 4 章 0 から 99 57

$K30 理由コード (16 進数で表示) の形式は次のとおりです。

RC=ffssttxx

それぞれの意味は次のとおりです。

ff $CKM データ域の CKMIFUNC バイトからの機能フットプリント。

ss $CKM データ域の CKMIFLG2 バイトからの状況ビット。

tt $CKM データ域の CKMIXERT バイトからのエラー・タイプ・コード (タイプ・コード番号は同じ場合がありますが、それらの意味は、$K29 エラーの場合の意味と異なります)。

xx JES XCF (IXZXIXcc) に対して行われた最後の呼び出しの呼び出しコードであり、次のように、$CKM データ域のCKMILSTX バイトの xx 値によって示されます。

00 現在実行中の JES2 メンバー間通信ルーチンの有効範囲内で呼び出された IXZXIXcc サービスはありませんでした。

01 IXZXIXAC - 確認メッセージ

02 IXZXIXIF - メンバー情報取得

03 IXZXIXMB - メールボックス作成

04 IXZXIXMC - メールボックスのクリア

05 IXZXIXMD - メールボックスの削除

06 IXZXIXRM - メッセージ受信

07 IXZXIXSM - メッセージ送信

08 このメンバーの XCF ユーザー状態を更新するためのXCFUSTAT ルーチンに対する呼び出し。

$K31 INTERNAL ERROR DETECTED BYHASPCKDS

内部エラー。この非駆動メンバーは、このメンバーが使用不可であると見なす再構成処置を実行するように、駆動メンバーによって指示されました。

$K32 INTERNAL ERROR DETECTED BYHASPCKDS

内部エラー。この非駆動メンバーは、駆動メンバーから $HFAME データ域を受信し、それらの $HFAME データ域がこのメンバー自身の$HFAME データ域とは不整合であることを検出しました。すなわち、CKPTDEF 初期設定ステートメントに INUSE=YES を組み込むそれらの CKPTn= 指定が、両方のメンバー上で同一でなければなりません。

$K33 INTERNAL ERROR DETECTED BYHASPCKDS

内部エラー。KDLRSERV ルーチンが予期しない戻りコードで返されました。

$K34 UNEXPECTED RETURN CODE FROMJESXCF

内部エラー。JES 共通結合サービスでのインターフェースのエラー。予期しない戻りコードがIXZXIXcc サービスから返されました。呼び出しコード 01 ~ 07 について、それぞれの R0

と R15 の理由コードと戻りコードは、$HASP088 メッセージを参照し、呼び出しコード 08 は、$HASP777 メッセージを参照してください。(呼び出しコード 08 は R15 においてのみ戻りコードを伴います。)

$K34 理由コード (16 進数で表示) の形式は次のとおりです。

RC=ffss01xx

それぞれの意味は次のとおりです。

ff $CKM データ域の CKMIFUNC バイトからの機能フットプリント。

ss $CKM データ域の CKMIFLG2 バイトからの状況ビット。

01 $CKM データ域の CKMIXERT バイトからのエラー・タイプ・コード($K34 エラーの場合は常に 01 )。

xx JES XCF (IXZXIXcc) に対して行われた最後の呼び出しの呼び出しコードであり、次のように、$CKM データ域のCKMILSTX バイトの xx 値によって示されます。

01 IXZXIXAC - 確認メッセージ

02 IXZXIXIF - メンバー情報取得

03 IXZXIXMB - メールボックス作成

04 IXZXIXMC - メールボックスのクリア

$HASP095

58 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

05 IXZXIXMD - メールボックスの削除

06 IXZXIXRM - メッセージ受信

07 IXZXIXSM - メッセージ送信

08 このメンバーの XCF ユーザー状態を更新するためのXCFUSTAT ルーチンに対する呼び出し。

XCF ユーザー状態更新障害に関する理由コードと戻りコードについては、前に出された $HASP777 メッセージを参照してください。

$L02 コマンドが、それが作成されていた作業域の長さを超えました。

$MD1 「スプール・オフロード修正」の WSTAB 項目は UCT (MODSCB=UCT) からの情報を要求していますが、HCT フィールド $UCT にUCT アドレスがありませんでした。

$MD2 「スプール・オフロード修正」の $WSTAB 項目は MODCB アドレスを指定していますが、そのアドレスが見つかりません。

$MD3 「スプール・オフロード修正」の $WSTAB 項目は名前/トークン・ペアを指定していますが、そのペアが見つかりません。

$M01 JES2 は、2 進データ同期 (BSC) 回線について、予期していたより多くのチャネル終了標識を検出しました。JES2 により開始される入出力操作ごとに、入出力監視プログラム (IOS) から出されるチャネル終了標識は 1 つだけのはずです。

$M02 直前の操作が完了する前に、BSC 回線上で入出力操作を開始しようとしています。

$M03 システム・ネットワーク体系 (SNA) またはBSC リモート・ワークステーションに関する処理を実行中に、リモート通信アクセス方式(RTAM) により内部論理エラーが検出されました。

$M04 SNA 論理回線が SNA アプリケーション間セッションのために予約された後に、SNA 回線キューから間違って削除されました。

$M05 BUFSIZE TOO SMALL

リモート・パンチに関するバッファーのサイズが、装置に送ろうとするバッファーを保持するには小さ過ぎます。このリモートで使用されるバッファー・サイズを増やしてください。

$M10 ネットワーク・パス・マネージャーは、ノード接続テーブル (NAT) が正しくないことを判別しました。

$N01 JES2 は、全ネットワーキング経路を計算しているときに、エラーを検出しました。理由コードは、$SUBIT マクロからの戻りコードです。

$N02 JES2 が $NATGET の処理中に予期しない戻りコードを受け取ったか、あるいは、ノード接続テーブル (NAT) の中でエラーが検出されました。理由コードは、$NATGET の戻りコードです。

$N03 JES2 が $NATMOD 処理中にゼロ以外の戻りコードを受け取ったか、あるいは、ノード接続テーブル (NAT) の中でエラーが検出されました。理由コードは、$NATMOD の戻りコードです。

$N04 JES2 は $NATNOT 要求の処理中に予期しない戻りコードを受け取りました。理由コードは、$NATNOT の戻りコードです。

$N05 JES2 が $NATADD の処理中に予期しない戻りコードを受け取ったか、あるいは、ノード接続テーブル (NAT) の中でエラーが検出されました。理由コードは、$NATADD の戻りコードです。

$N06 JES2 が $NATREM の処理中に予期しない戻りコードを受け取ったか、あるいは、ノード接続テーブル (NAT) の中でエラーが検出されました。理由コードは、$NATREM の戻りコードです。

$N07 ノード接続テーブル (NAT) を処理するサービスは、入力無効エラーを返しましたが、JES2

はこのエラーを解決できません。

$N08 ネットワーク・パス・プログラム (NPM) のキューに入っているバッファーに、エラーがあることが検出されました。

考えられるエラーは以下のとおりです。

v キューイングされたアドレスが、バッファーを指していません。

v バッファーが、現在空きバッファーのプール内にあります。

次の理由コードは、エラー状態のバッファーの発生源を説明しています。

RC=04 MAS のメンバー間でキューに入っているバッファー。

RC=08 BSC 処理によりキューに入っているバッファー。

$HASP095

第 4 章 0 から 99 59

RC=12 SNA 処理によりキューに入っているバッファー。

$N11 ネットワーク・パス・プログラム(NPM)は、XCF サービスからのエラーを検出しました。

$PD1 DCT チェーンの $PCEDYN に対し呼び出しが実行されましたが、そのチェーン内の DCT が正しくありません (たとえば、その DCT テーブルが検出できないか、または PCE を関連付けることができません)。

$PD2 $PCEDYN に対し呼び出しが実行され、PCE または DCT が渡されましたが、対応する PCE

テーブル項目または DCT テーブル項目が見つかりませんでした。

$PD3 $PCEDYN に対し呼び出しが実行され、DCT

が渡されましたが、その DCT に対応するDCT テーブル項目には、一致する PCE テーブル項目がありません。

$PD4 $PCEDYN に対し呼び出しが実行されましたが、PCE と DCT との接続エラーが検出されました (たとえば、PCE と DCT は 1 対 1 に一致する必要があるのに、一致していません)。

$PD5 PCE を切り離すために $PCEDYN に対し呼び出しが実行されましたが、(1) PCE の長さが正しくない、あるいは (2) プロセッサーのリソース (たとえば、保管域、バッファー、またはジョブ・キュー・エレメント) が未解決であることを PCE が示しています。

$PD6 $PCEDYN に対し呼び出しが実行されましたが、その結果、PCE テーブル項目 (ご使用のシステムの PCE テーブル内) が参照されました。それらの項目は、必要なフィールドがUCT に存在することを示しています。ご使用のシステムでは、UCT を割り振っていません。

$PD7 初期設定後に PCE を接続するために、またはPCE を切り離すために、$PCEDYN に対し呼び出しが実行されましたが、対応する PCE テーブル項目は、そのタイプの PCE は動的に接続や切り離しができないことを示しています。

$PD8 必要なモジュールの入り口点アドレスがゼロにセットされています。このフィールドは、$PCETAB マクロの MODULE= パラメーターによって作成される VCON がリンク・エディット時に解決できなかった場合はゼロです。

$PD9 $PCEDYN サービスが必須の名前/トークン・ペアを検出できませんでした。

$PD10 $PCEDYN サービスが必須の COUNT= パラメーターのアドレスを検出しましたが、そのアドレスは無効です。

$PD11 $PCEDYN サービスが必須の CHAN= フィールドのアドレスを検出しましたが、そのアドレスは無効です。

$PD12 DCT に関連付けられた PCE を接続した、必須の名前/トークン・ペアが見つかりませんでした。

$PG1 ゼロのアドレスが $PGSERV サービス・ルーチンに渡されました。

$PJ2 $PJES2,ABEND コマンドが出されました。

$PJF $PJES2,ABEND,FORCE コマンドが出されました。

$PP0 PQE COUNT IS GREATER THAN PQELIMIT

印刷プロセッサーが、正しくない PQE カウントを検出しました。

$PP1 PQE CHAINING ERROR

印刷プロセッサーが、間違ってチェーンされている PQE を検出しました。理由コードは、どのように PQE が間違ってチェーンされているかを説明しています。

RC=04 PQE アドレスが PQE ヘッダー・アドレスです。

RC=08 PQE が空きキューにあります。

RC=12 PQE 順方向ポインターが、同じ PQE

でループしています。

RC=16 PQE 逆方向ポインターが、同じ PQE

でループしています。

RC=20 PQE 逆方向ポインターが正しくありません。

RC=24 PQE 順方向ポインターが正しくありません。

RC=28 PQEJ 順方向ポインターが、ジョブ開始 PQE(PQEJ) に関して同じ PQE でループしています。

$PP2 PQE IS NOT ON THE FREE QUEUE

印刷プロセッサーが、PQE 空きキューでアクティブな PQE を検出しました。

$PP3 PQE IS IN ERROR

印刷プロセッサーが、アクティブな PQE のエラーを検出しました。以下のいずれか 1 つが問題です。

$HASP095

60 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v データ・セット PQE が、有効な PQED でない。

v ジョブ開始 PQE が、有効な PQEJ でない。

v PQE が、それ自体を指している。

$PP4 EXCP FOR IOB ALREADY IN PROGRESS

JES2 印刷 / 穿孔処理が、プリンター / パンチに対して I/O を開始しようとしましたが、予期せず、I/O が進行中であることを検出しました。

PS0 NO PCE FOR ACTIVE PSO

アクティブな PSO が検出されましたが、そのPSO を処理する PSO PCE は検索されませんでした。

PS1 JQELOCK not held at TREGROUP

TREGROUP サービス・ルーチンが、ジョブ・ロックを保持せずに呼び出されました。

PS2 JQELOCK not held at PSOFRELK

PSOFRELK サービス・ルーチンが、ジョブ・ロックを保持せずに呼び出されました。

$PT1 $PUTABLE INVALID TABLE ENTRY

$PUTABLE サービスは、動的テーブル・ポインターが動的テーブルを指さないテーブル・ペアを位置指定しました。おそらく原因は、$MCT マクロのレベルのミスマッチか、あるいはテーブル・ペアの定義に $PAIR マクロを使用しなかったためです。

$Q01 JES2 プロセッサーは、正しくない引き数を指定してジョブ・キュー・サービス・ルーチン機能を要求したか、あるいは $QMOD サービス機能についてジョブ・キュー・チェックポイント・プロセッサーがアクティブでないようにすることができませんでした。

$Q02 JES2 プロセッサーはジョブ・キュー・サービスを要求しましたが、そのジョブの JQE で指定されたタイプのキューの検出に失敗しました。確実にリカバリーさせるためには、このエラーが発生したら、JES2 の全メンバー・ウォーム・スタートを実行する必要があります。

$Q03 REQUIRED $QSUSE CONTROL NOTOBTAINED

チェックポイント・キューを所有するように呼び出し側に要求するサービスが呼び出されましたが、呼び出し側がそれらを所有しません。呼び出し側は、このサービスを呼び出す前、あるいはチェックポイント制御ブロックの変更を試

行する前に、$QSUSE マクロを出して所有権を獲得する必要があります。

$Q04 JES2 は、正しくないチェックポイント・キュー・エレメント・アドレスを検出しました。理由コードにより、エラーの詳細がわかります。

RC=04 $CKPT サービス・ルーチンに渡されたエレメント・アドレスが、そのエレメント・タイプの有効なアドレス範囲より下位のアドレスでした。

RC=08 $CKPT サービス・ルーチンに渡されたエレメント・アドレスが、そのエレメント・タイプの有効なアドレス範囲より上位のアドレスでした。

RC=12 $CKPT サービス・ルーチンに渡されたエレメント・アドレスが、$CKPT

によってサービス・ルーチンの実行をされようとしている制御ブロックの開始点を指していません。

$Q05 INCORRECT JOB QUEUE CHANGEREQUEST

JES2 プロセッサーは、変更が許可されていないときにジョブの処理フェーズを変更するために、$QMOD マクロでジョブ・キュー・サービスを要求しました。

$Q06 JQE ON INCORRECT QUEUE

空きキューから入手した JQE が、空き以外を示すタイプであったか、または、JQE キューを実行中に、無効なキュー・タイプを持つ JQE

を検出しました。これは、JES2 の内部論理エラーです。

$Q07 INCORRECT JQE ADDRESS

ジョブ・サービス・ルーチンの 1 つに渡された JQE アドレスが、有効な JQE または JQA

アドレスではありませんでした。

$Q08 ATTEMPT TO QUEUE JOB TONON-EXISTENT QUEUE

$QADD サービス、$QMOD サービス、または$QPUT サービスが、無効なジョブ・キュー・タイプを要求しました。

$Q09 $GETLOKW サービスの呼び出し側が、$QSUSE マクロを使用してチェックポイント・キューへのアクセスを確立しませんでした。

$Q10 $GETLOKW サービスまたは $FRELOKW サービスが、予期しない PCE から呼び出されました。

$Q11 JQE/JIX MISMATCH

$HASP095

第 4 章 0 から 99 61

JIX が示すジョブ番号が、ジョブに割り当てられていないか、あるいは別のジョブに割り当てられています。

$Q12 REQUEST TO MANIPULATE FREE JQE

呼び出し側が、サービス・ルーチンに ‘空き’

の JQE を渡しました。

$Q13 ATTEMPT TO BUSY A JQE DURINGWARM START

ウォーム・スタート処理の間に、JES2 が JQE

に対して使用中システム標識をオンに設定しようとしました。JQE に対するシステム使用中の標識の変更は、使用中の JQE のリカバリー処理と競合するため、ウォーム・スタート中に行うことはできません。

$Q14 JQE CHANGED WHILE JQA ACTIVE

JES2 は、人工 JQE が $DOGJQE でロックされている間に、実 JQE への更新が行われたことを検出しました。$DOGJQE の逐次化を行わずに JQE を更新することはできません。

$Q15 JQE NOT ARTIFICIAL

ジョブが WLM サービス・クラス・キューに追加されようとしました。ただし、実 JQE はそのキュー・サービスに渡されましたが、人工JQE が必要です。

$Q16 $DOGJQE FETCH,UPDATE AND QUEUESNOT OWNED

ACTION=(FETCH,UPDATE) またはACTION=(FETCHNEXT,UPDATE) またはACTION=REFRESH をサポートするために、$DOGJQE サービスが呼び出され、JES2 キューが所有されていません。

$Q17 DJACCESS INCORRECT CALLINGSEQUENCE

ACTION=FETCHNEXT、ACTION=REFRESH、ACTION=SETACCESS、またはACTION=MANAGEACCESS をサポートするために、$DOGJQE サービスが呼び出されました。呼び出し側が、有効な JQA アドレスを提供するのに失敗しました。

$Q18 INCORRECT ACTION AGAINSTUNLOCKED JQA

MANAGEACCESS,RELEASE 呼び出しによって前もってロック解放済み状態で設定された JQA

に対して、FREE または

MANAGEACCESS,ACQUIRE 以外の処置を実行するために、$DOGJQE サービスが呼び出されました。

$Q19 $DOGJQE FETCHNEXT NOT VALID IFSTACK

ユーザーのスタックを持つ入力として JQA を使用して FETCHNEXT を実行するために、$DOGJQE サービスが呼び出されました。

$Q20 $DOGJQE IMPROPER JQA EMPTYSTATUS

ACTION=FETCH をサポートするために$DOGJQE サービスが呼び出され、空の JQA

が与えられました。

$Q21 REQUIRED JQA ADDR NOT PASSED TO$DOGJQE

FETCH、FETCHNEXT、REFRESH、またはQUERYLOCK 以外の ACTION (処置) をサポートするために $DOGJQE サービスが呼び出され、他の JQA が提供されませんでした。

$Q22 $DOGJQE CALLER USED OLD MACROFORM

$DOGJQE マクロの最新バージョンを使用して再組み立てされなかったルーチンによって、$DOGJQE サービスが呼び出されました。

$Q23 CAT AND JOB CLASS DIFFER ON$QBUSY

$QBUSY サービスが検出した CAT (または$QBUSY サービスに渡された CAT) が、JQE

の実行クラスと一致していません。このサービスに不正な CAT が渡されたか、現行のJQETYPE が JQXJCLAS フィールドと同じジョブ・クラスを反映していません。

$Q24 ATTEMPT TO BUSY JOB THAT ISALREADY ACTIVE

JQE を使用中にするために $QBUSY サービスが呼び出されましたが、その JQE はすでに使用中とマークされています。

$Q25 ATTEMPT TO SET DCTDEVID WITH NODCT

JQE を使用中にして、アクティブ装置 ID

(JQEDEVID) を設定するために $QBUSY サービスが呼び出されましたが、現行の PCE と関連した DCT がありません。

$Q26 INCORRECT OFFSET OR LENGTH FOR$DOGJQE

$HASP095

62 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$DOGJQE ACTION=CKPTFLD の無効パラメーター。

$Q30 CHECKPOINT INFO FOR JIX CTENTOVERLAID

JES2 は JIX CTENT のオーバーレイを検出しました。

$QG1 EXIT 49 ISSUED $WAIT

出口 49 は、それに渡された JQE を受け入れず、しかも $WAIT を出しました。出口 49

は、その JQE を受け入れる場合にのみ $WAIT

を行うことができます。

$QG2 $EXIT 14 DID NOT RETURN UPDATABLEJQA

出口 14 が戻りコード 8 を与えましたが、更新モード JQA を提供するのに失敗しました。

$R01 JES2 は、$SCQJQE が共有通信キュー JQE に対する有効なオフセットを含んでいないことを検出しました。

$RD1 NJE ジョブ・ヘッダー作成テーブルがいっぱいです。

$RD2 NJE ジョブ・ヘッダーまたはトレーラーが壊れました。

$REP $PCTAB で指定された必須のリカバリー・ルーチンが見つかりません。

$RT1 $RETABLE INVALID TABLE ENTRY

$RETABLE サービスは、動的テーブル・ポインターが動的テーブルを指さないテーブル・ペアを位置指定しました。おそらく原因は、$MCT マクロのレベルのミスマッチか、あるいはテーブル・ペアの定義に $PAIR マクロを使用しなかったためです。

$S01 永続 JES2 保管域プールに対する GETMAIN

が失敗しました。

$S02 JES2 $RETSAVE サービス・ルーチンは、返却される保管域が呼び出しプロセッサーの保管域チェーンに存在しないことを検出しました。

$S03 JES2 は、先入れ先出し法 (FIFO) スピン $IOT

キューの処理中に、誤ったスピン $IOT アドレスを検出しました。

$SA1 このスレッドに対する $SAPID の中で現在検出された JOE または JQE は、このスレッドで以前に行われた SAP1 要求と矛盾します。

$SG1 SMF バッファーを入手する要求の処理中に、SMF 空きカウントが負になるところでした。

$SG2 SMF バッファーを入手する要求の処理中に、

$CPOOL サービスはセルを戻すことができませんでした。このエラーからのリカバリーを試みると、SMF 処理はオフになります。

$SM1 JES2 が入出力操作中に、モジュールHASPSPOL 内で無効なトラック・アドレスを検出しました。

$SW1 JES2 は、スケジューラー JCL 機能要求の処理中にエラーを検出しました。

$TK1 正しくないチェックポイント・トークンが、$CHECK サービス・ルーチンに渡されました。このエラーにはリカバリー・ルーチンが用意されているため、リカバリー処理が試みられます。

$TR1 トレース・テーブルに関する排他的 ENQ が$TRACE ログ・プロセッサーにより出されましたが、失敗しました。理由コードは、ENQ マクロからの戻りコードです。

$TR2 トレース・ログ・プロセッサーが、GETMAIN

障害を引き起こしました。

$U01 インストール・システム出口ルーチンが、$EXIT マクロ命令の $MAXRC パラメーターに指定された最大戻りコード値より大きい戻りコードを出しました。

$U03 UCB パラメーター・リストを獲得するためのGETMAIN が失敗しました。

$V01 JES2 のホット・スタート中、既存のジョブが利用不能なスプール・スペースを使用しています。

$WL1 UNABLE TO DETERMINE WLM SERVICEID ポリシー活動化の間に、JES2 が予期しない戻りコードを IWMPQRY から受け取りました。メッセージ $HASP712 を見て、渡された戻りコードを判別してください。

$WL2 UNRECOVERABLE CLASSIFICATIONERROR ジョブのクラス分け中に、JES2 はIWMCLSFY から予期しない戻りコードを受け取りました。メッセージ $HASP712 を見て、渡された戻りコードを判別してください。

$WS1 希望するリモート・プリンターまたは穿孔装置制御テーブル (DCT) が、見つかりません。要求は終了します。

$WS2 作業選択サービス・ルーチン (WSSERV) が、呼び出し元ルーチンから必須制御ブロックのアドレスを受け取っていません。

RC=04 JOE アドレスが見つかりませんでした。

$HASP095

第 4 章 0 から 99 63

RC=08 JQE アドレスが見つかりませんでした。

RC=12 JCT アドレスが見つかりませんでした。

RC=16 データ・セット・ヘッダー・アドレスが見つかりませんでした。

RC=20 UCT アドレスが見つかりませんでした。

RC=24 DCT アドレスが見つかりませんでした。

$WS3 作業選択 (WS) テーブルが、装置に定義されていませんでした。

$WS4 ご使用のシステムの作業選択テーブルにもHASP の作業選択テーブルにも、スラッシュが見つかりませんでした。選択基準を有効なものにするためには、これらのテーブルのいずれかにスラッシュが指定されていなければなりません。

$X01 スプール・オフロード・チャネル終了ルーチン(モジュール HASPSTAM) は、入出力操作が順序通り完了しないことを検出しました。

$X02 スプール・オフロード・チャネル終了ルーチン(モジュール HASPSTAM) は、完了した入出力の回数が入出力操作要求回数を超えていることを検出しました。

$X03 変換処理時に、GETMAIN は、ジョブ制御ブロックに必要なストレージを獲得できませんでした。

$X04 UNRECOVERABLE CLASSIFICATIONERROR SJB NO LONGER QUEUED TOCHAIN すでにキューから削除されている SJB

を、キューから削除しようとしました。

$X05 実行中のプロセッサーが、GETMAIN 障害を引き起こしました。

$X06 SVJLOK リソースを取得できません。ENQ からの戻りコードはレジスター 2 に入っています。

$XC1 JES2 XCFエラーが発生しました。前に表示されたメッセージ ($HASP777 および $HASP779)

に、この JESXCF エラーの原因が示されています。

$XC2 JES XCFサービスが、予期しない戻りコードを返しました。このエラー・コードに関連した理由コードは、JES XCFサービスからの戻りコードです。戻りコードと関連するプログラマーの

処置については、「z/OS MVS Programming:

JES Common Coupling Services」を参照してください。

$XF1 JES2 が JESXCF からのエラーまたは予期しない戻りコードを検出しました。

$ZP1 ZAP JOB QUEUE ERROR

ZAPJOB 処理によってジョブ・キュー・エラーが引き起こされました。JES2 は終了します。JES2 を再始動するときは、初期設定形式のZAPJOB を使用して、問題のジョブを除去してください。

$Z03 リカバリー不能なサブタスク異常終了が発生しました。

0Cx JES2 異常終了出口ルーチンに制御権が渡されました。これは、JES2 システムが異常終了したことを示しています。X'0Cx' がシステム完了コードです。x は 1 から F です。コードの詳細については、「z/OS MVS システム・コード」を参照してください。

システムの処置: このエラーをリカバリーするためのJES2 リカバリー・ルーチンが用意されている場合で、JES2 エラー率が RECVOPTS 初期設定ステートメントに指定されている値に達していない か、または超えていなければ、JES2 は、ハードコピー・ログに指示ダンプ (メッセージ $HASP088) を出した後、リカバリー・ルーチンを起動させます。

このエラーをリカバリーするための JES2 リカバリー・ルーチンが用意されている場合で、JES2 エラー率がRECVOPTS 初期設定ステートメントに指定されている値に達して いる か、または超えていれば、JES2 は、メッセージ $HASP070 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

このエラーをリカバリーするための JES2 リカバリー・ルーチンが用意されていない場合、JES2 は、マスター・コンソールに指示ダンプ (メッセージ $HASP088)

とメッセージ $HASP098 を出します。

リカバリー・ルーチンがあるときでも、次の致命的エラーによって JES2 は終了します。BR3、CF1、CF2、DP3、DP4、ER1、ER5、ER9、GS1、J09、J10、K04、K08、K20、K21、K22、K23、K24、PJF、PJ2、Q02、Q06、Q07、Q11、Q23、WS3、WS4、ZP1、および Z03。

$K02、$K03、$K08、$K15 ($K15 が初期設定後に発生した場合)、および $V01 などの致命的なエラーの場合は、システムを再 IPL する必要があります。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。メッセージ $HASP098 に対し、該当する応答を入力してください。

$HASP095

64 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システム・プログラマーの応答: 指示ダンプおよびSVC ダンプ (存在する場合) を使用し、エラーを診断してください。

表示されるエラー・コードが $K04、$K10、$K15、$K17、$K18、または $K19 の場合は、エラーの発生原因として、JES2 プログラム (HASJES20 など) がそのプログラム属性テーブルの中にスワップ不能属性を指定されていないことが考えられます。SCHEDxx PARMLIB

メンバーを調べ、JES2 プログラムにスワップ不能属性が割り振られているかどうか判別してください。詳細については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。

モジュールの検出: HASPBSC、HASPIRMA、HASPCKDS、HASPCKRR、HASPJOS、HASPCKPT、HASPNUC、HASPCNVT、HASPNPM、HASPCOMM、HASPRAS、HASPCON、HASPRDR、HASPDYN、HASPSERV、HASPEVTL、HASPSNA、HASPFSSM、HASPSTAM、HASPIRA、HASPTERM、HASPIRDA、HASPTRAK

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 11

$HASP096

説明:

�� DISASTROUS ERROR AT SYMBOL errorsyn �

� IN CSECT errormod �

�MTTR=mmttttrr,UNIT=unit,VOLSER=vvvvvv

��

以下のいずれかが発生しました。

v このメッセージと共に入出力エラー・メッセージが表示される場合は、SYS1.HASPACE データ・セットに重大な入出力エラーが発生しています。

v このメッセージと共に入出力エラー・メッセージが表示されない場合は、JES2 内に論理エラーが発生しています。論理エラーの理由としては、次のことが考えられます。

– JES2 が JCT (ジョブ制御テーブル) を JCT キューから解放しようとしましたが、キュー上に JCT

を検出できなかったか、またはスプール読み取り中に正しくない IOT (入出力テーブル) か正しくないJCT を検出しました。

– JES2 は、サインオンしているリモート端末に関し正しくないリモート・メッセージJQE(RATRMJQE) を検出しました。これは、JQE

がハードコピー・キュー ($HARDCPY) 上になかったか、開始済みタスク (STC) でなかったか、ある

いは、リモート名 (RATNAME) と JQE ジョブ名(JQENAME) が一致していなかったかのいずれかです。

メッセージに示されている記号 (symbol) はエラー・メッセージの生成に使用され、メッセージに示されているCSECT のアセンブラー相互参照で参照できます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

errorsynCSECT 内のラベル。

errormod影響を受ける CSECT の名前。

mmttttrr処理されたレコードの JES2 アドレス(mm=SPOOL エクステント、tttt= 絶対トラック、rr= レコード)。

uuuu 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

vvvvvv 装置に関連する VOLSER。

注: $HASP096 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、影響を受けていない機能を使用して、ジョブの処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: $TRACE ID=3 を実行中に失敗を再作成します。HASPNUC 内の $DISTERR

ルーチンに制御権が渡されるときに、SLIP ダンプを出すか、あるいは SDUMP マクロをコーディングしてください。この処置はオプションです。

モジュールの検出: HASPRAS

宛先コード : 10

記述子コード : 4

$HASP097

説明:

�� devname IS DRAINED ��

メッセージに示されている装置に対して、オペレーターが $P コマンドを出し、その装置は DRAINED (ドレーンされた) 状況になりました。OS/390 リリース 4 では、いくつかのパラメーター記述が切り捨てられている可能性があるため (例えば、LNE)、自動処理が影響を受けている可能性があります。

$HASP096

第 4 章 0 から 99 65

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname停止 (drain) された装置の名前。

システムの処置: JES2 は、装置が正しく指定されて$S コマンドが入力されるまで、その装置の使用を中断します。JES2 はその装置の割り振りを解除し、システム内の別のタスクで使用できるようにします。

オペレーターの応答: JES2 が装置を使用して処理を続行する時点で、$S 装置コマンドを入力してください。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 7、8

記述子コード : 4

$HASP098

説明:

�� ENTER TERMINATION OPTION ��

JES2 メインタスクがエラーを検出し、そのエラーを記述するためにメッセージ $HASP095 を出しました。JES2 は、以下のいずれかが発生したため、停止します。

v このエラーを処理できる JES2 プロセッサー・リカバリー・ルーチンが存在しません。

v JES2 はメッセージ $HASP070 を出して、オペレーターに対し、JES2 がリカバリーを試みるか、あるいは終了するかを問い合わせた結果、オペレーターはTERMINATE と応答しました。

v JES2 はリカバリー・ルーチンを実行しましたが、リカバリーの試みは失敗しました。

$HASP098 は、終了オプションを入力するようにオペレーターに対してプロンプトを出します。このメッセージの前に $HASP198 が出されます。

システムの処置: システムはオペレーターの応答を待ちます。 10 分経過しても応答がない場合、JES2 ではEND,DUMP のデフォルト・アクションを実行します。$HASP065 が 30 秒ごとに出され、WTOR に対して自動応答が行われることをオペレーターに通知します。

オペレーターの応答: 以下のいずれかを入力してください。

END - JES2 は生成されているタスクの停止を試み、タスクにエラーの JES2 機能で待機するように通知した後、システムから抜け出します。完了すると、$HASP085 メッセージが出されます。

END,DUMPJES2 は、ダンプを取ってから終了処理を行います。

END,NOHOTSTART -JES2 は、終結処置の量を減らしてシステムから抜け出すため、JES2 のホット・スタートでのバックアップ能力を損なう恐れがあります。処理が完了すると、メッセージ $HASP085 が出されます。

SNAP -JES2 は、指示スナップを作成します。表示される内容の説明については、メッセージ$HASP088 を参照してください。SNAP 処理が完了すると、メッセージ $HASP098 が再度出されます。

DUMP -JES2 は、以下のタイトルを表示してシステム・ダンプを開始します。

ABEND cde AT mod1 (start1) + offset1 desc

ssss vvv

タイトル内のフィールドは次のとおりです。

cde システム (Sxxx) または JES2 ($xxx)

異常終了コード。

mod1 JES2 モジュール名。

start1 JES2 モジュールの開始アドレス。

offset1 障害のある命令の JES2 モジュールへのオフセット。

desc エラーの説明。

ssss サブシステム名。

vvv サブシステムの版番号。

DUMP text -JES2 は、タイトル “text” を表示してシステム・ダンプを開始します。

注: ダンプ処理が完了すると、このメッセージが再び出されます。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP099

説明:

�� ALL AVAILABLE FUNCTIONS COMPLETE ��

$HASP098

66 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

すべての JES2 ジョブ・プロセッサーが休止状態になり、すべての JES2 RJE 回線がアクティブでなくなります。

システムの処置: 処理が継続され、JES2 は作業待機状態になります。

オペレーターの応答: さらにシステムにジョブを入力するか、または次のようなジョブを処理させるようなコマンドを入力します。

v $S - $P が前に入力されており、処理を継続する場合。

v $SI - 開始プログラムのドレーンが行われていたり、開始プログラムが停止している場合。

v $S devname - 装置のドレーン、装置の停止、または装置の休止が行われている場合。

v $AQ、$AA、または $AJ - キューやジョブが保留されている場合。

v $TI - 開始プログラムが、実行キューの中の使用可能なジョブを選択するように設定されていない場合。

v $T devname - 出力装置が、使用可能な出力を選択するように設定されていない場合。

v $R - 現在作動可能でない装置に出力の経路が指定されていて、代替装置に出力させる必要がある場合。

v $O - 出力が保留されていて、それを解放する必要がある場合。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 1 ~ 10

記述子コード : 4

第 4 章 0 から 99 67

68 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 5 章 100 番台

$HASP100

説明:

�� jobname ON devname �

�(1)

programmer FROM text

��

注:

1 text は以下のいずれかです。

v jobid jobname

v userid at nodename

示されている装置からの入力ストリーム内に JOB ステートメントが検出され、JES2 は関連ジョブに JES2 ジョブ ID を割り当てました。JOB ステートメントにプログラマー名が指定されていた場合は、その名前が表示されます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameJOB JCL ステートメントの name フィールドに指定された名前。

devnameシステムへのこのジョブの入力が行われた装置の名前。装置名が INTRDR の場合は、このメッセージも ijobid および ijobname を表示します。

programmerJOB JCL ステートメントの name フィールドに指定されたプログラマー名。

ijobid jobname を実行依頼しているジョブの ID。この情報は、装置名が INTRDR で実行依頼側にジョブ ID がある場合にのみ表示されます。実行依頼側にジョブ ID がない場合は、N/A が表示されます。

ijobnameこのジョブを実行依頼しているジョブの名前。この情報が表示されるのは、装置名が INTRDRの場合のみです。

userid このジョブの発信元となる TSO/E ユーザーID。JES2 は、ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。JES2 がこのジョブを作成したユーザー ID を

識別できない場合、このフィールドは*UNKNOWN を表示します。

nodenameこのジョブの発信元となるノードの名前。JES2

は、ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。JES2 がこのジョブの作成が行われたノードを識別できない場合、このフィールドは *UNKNOWN を表示します。

注: $HASP100 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRDR、HASPINJR、HASPNJJR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP101

説明:

�� jobname HELD ��

示されているジョブは、以下のいずれかの理由で JES2

HOLD 状況になりました。

v JOB ステートメントが TYPRUN=HOLD を指定していました。

v JOB ステートメントが TYPRUN=JCLHOLD を指定していました。

v ジョブが読み取られた装置が、すべてのジョブをHOLD するようにセットされていました。

v ジョブのクラスが、そのクラスに入力されたすべてのジョブを保留するように JES2 初期設定パラメーターによりセットされています。

v ジョブに、/* SETUP JCL 制御ステートメントが指定されていました。

v ストレージが不足したため、バッチ・ジョブの変換処理で異常終了が発生しました。この場合、このメッセージの前にメッセージ $HASP305 が表示されます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 69

jobname保留ジョブの名前。

注: $HASP101 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 他のジョブ上で処理が継続します。

オペレーターの応答: ジョブが JES2 HOLD 状況になった理由を判別してください。適宜、ジョブを解放し、処理を続けてください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCNVT

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP102

説明:

�� jobname HELD FOR THE �

� FOLLOWING VOLUME(S) - - ��

/*SETUP 制御ステートメントが検出されたため、示されているジョブは JES2 入力サービスにより HOLD 状況になりました。制御ステートメントのテキストは、同時に表示される $HASP103 メッセージにより表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname保留ジョブの名前。

注: $HASP102 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: システムは処理を継続し、ジョブを実行キュー上に保留します。

オペレーターの応答: 要求されているボリュームが装てんできることを確認し、ジョブを解放してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 1 ~ 6

記述子コード : 4

$HASP103

説明:

�� jobname volser,...,volser ��

示されているジョブは、JES2 入力サービスによりHOLD 状況におかれ、 volser,...,volser により示されるボリュームの使用は保留になっています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname保留ジョブの名前。

volser ,..., volser1 ~ 8 文字のボリューム識別ラベル。

注: $HASP103 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは JES2 HOLD 状況になり、入力処理は継続します。

オペレーターの応答: 要求されているボリュームが装てんできることを確認し、ジョブを解放してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 1 ~ 6

記述子コード : 4

$HASP104

説明:

�� jobnamedevname

text ��

入力サービス・プロセッサーは、入力ストリーム内に/*MESSAGE 制御ステートメントを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

text /*MESSAGE 制御ステートメントのテキスト。

注: $HASP104 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

$HASP102

70 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: メッセージに従って応答してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 1 ~ 6

記述子コード : 4

$HASP105

説明:

�� jobname - - EXPECTED CONTINUATION �

� NOT RECEIVED ��

システムは、JCL ステートメントの行の第 72 桁にブランク以外の文字を検出したか、最後のオペランドの終わりでコンマを検出し、次の行への継続が見込まれました。継続は // から始まります。しかし、次の行は /* で始まっています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

システムの処置: jobname に対する入力サービスは終了します。

アプリケーション・プログラマーの応答: 継続行が欠落している場合は、それを指定してください。

継続行があり、誤りで /* から始まっている場合、// から始まるように訂正します。

継続が予定されていなかった場合は、第 72 桁がブランクになり、最後のオペランドがブランクで終了するように、最初の行を訂正してください。

モジュールの検出:HASPRDR、HASCINJR、HASCNJJR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP106

説明:

�� jobname DELETED BY JES2 OR CANCELLED �

� BY OPERATOR BEFORE EXECUTION ��

JES2 は、次の場合に、このメッセージをジョブ・ログに入れます。

v jobname に JECL エラーが含まれていた場合。

v オペレーターが jobname が処理される前にそのジョブを取り消した場合。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameJOB JCL ステートメントの name フィールドに指定された名前。

注: $HASP106 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPHOPE

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP107

説明:

�� jobname - - NON-VALID statement �

� STMT, reason ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2 は、xxxxxxxx

ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reason で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname

影響を受けるジョブの名前。

statement

影響を受ける JCL ステートメント

reason は、以下のいずれかです。

KEYWORD LENGTH NOT VALID8 文字より長いキーワードが検出されました。

VALUE FOR xxxxxxxx KEYWORD NOT VALID示されたキーワードの値は構文が無効です (例えば、括弧が対になっていない、またはアポストロフィがあるなどです)。

$HASP105

第 5 章 100 番台 71

UNEXPECTED KEYWORD DETECTED - xxxxxxxx

ステートメントに不明なキーワードがあります。

UNEXPECTED POSITIONAL OPERAND DETECTED期待されていない場所に定位置オペランドがありました。一般的に、これは「=」の欠落または不適切なアポストロフィによって引き起こされます。

VALUE FOR POSITIONAL OPERAND NOT VALID構文が無効の定位置オペランドが検出されました。

注: $HASP107 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: 示されたステートメントの正しい形式については、「z/OS MVS JCL

解説書」を参照してください。 JCL エラーを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP108

説明:

�� jobname - - NON-VALID XMIT STMT - reason ��

JCL ストリームに組み込まれた A //XMIT カードがエラーになっています。メッセージ内の理由が、エラーを次のとおり説明しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

DEST KEYWORD ERROR, RC=1DEST= キーワードがヌルの宛先を指定しました。

NO OPERAND SUPPLED, RC=2//XMIT カードでオペランドが指定されませんでした。DEST= キーワードが必要です。

DEST= VALUE IN ERROR, RC=3DEST= キーワードが正しくない宛先を指定しました。

DELIMITER ERROR, RC=4DLM= パラメーターの処理でエラー。

UNEXPECTED KEYWORD DETECTED, RC=6サポートされないか、または認識できないキーワードが検出されました。

DEST KEYWORD MISSING, RC=7DEST= キーワードが必要ですが見つかりません。

DUPLICATE DEST KEYWORD, RC=8複数の DEST= キーワードが検出されました。

DUPLICATE DLM KEYWORD, RC=9複数の DLM= キーワードが検出されました。

PLACEMENT IN JCL IS NOT CORRECT, RC=10XMIT ステートメントは、コメントを除いて、JOB カードの後で、他の JCL/JECL ステートメントの前に入れなければなりません。影響を受けるジョブ・ストリームの中で、これが守られていません。

システムの処置: ジョブは JCL エラーで失敗します。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: //XMIT JCL

ステートメントの正しい形式に関しては、「z/OS MVS

JCL 解説書」を参照してください。ステートメントを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出:HASPRDR、HASCINJR、HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP109

説明:

�� jobname - - ILLEGAL CONTROL CARD �

� DETECTED BY EXIT 4/54 ��

JECL/JCL インストール・システム出口ルーチン (出口4/54) は、不当な制御ステートメントを検出したことを入力サービス・プロセッサーに通知しました。ご使用のシステムでは、出口ルーチンを使用して、このメッセージのテキストを置き換えることができます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP108

72 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

jobnameジョブの名前。

注: $HASP109 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、このジョブの入力サービス処理を終了します。

アプリケーション・プログラマーの応答: エラーになった制御ステートメントの正しい形式については、「z/OS

MVS JCL 解説書」を参照してください。制御ステートメントを訂正し、ジョブを再入力してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP110

説明:

�� jobname - - ILLEGAL JOB CARD - reason ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2 は、JOB ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reason で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname

影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

ACCOUNT FIELD INCORRECTJES2 は、会計番号と部屋番号の両方を必要とします。これは、JOBDEF 初期設定ステートメントのACCTFLD=REQUIRED のために必要となります。欠落していたり誤っている会計番号や部屋番号がないかどうか検査してください。

ERROR DETECTED BY EXIT nnn

示された出口は、JOB ステートメントでエラーを検出しました。その出口の処理を調べて、エラーの原因を判別してください。

MULTIPLE JOB CARDS DETECTED通常の状態では、複数のジョブ・ステートメントは許可されています。たとえば、内部読み取りプログラムからの複数のジョブ・ステートメントは許可されています (ISPF EDIT からの SUBMIT)。ただし、JES2 は、次の状態では複数の JOB ステートメントを許可しません。

v VM RSCS、または /*XMIT を使用した別のJES2 ノードからの NJE ジョブ・ストリームがあります。

v IEFJOBS サポートを使用する開始済みジョブ。この場合には、開始済みメンバーの中で JOB カードは 1 つのみ許可されます。

例えば、問題が開始済みのジョブにあり、このメッセージの前に $HASP100 ON STCINRDR が出される場合、「z/OS MVS JCL 解説書」を参照してください。

VALUE OF ACCOUNTING STRING IS TOO LONG会計情報ストリングの定位置オペランドが、許可された最大値より長くなっています。

VALUE OF PROGRAMMER NAME IS TOO LONGプログラマー名の定位置オペランドが、許可された最大値より長くなっています。

VALUE OF keyword= EXCEEDS n CHARACTERS示されたキーワードに与えられた値が、許可された最大値を超えています。

VALUE OF keyword= HAS TOO MANY OPERANDS示されたキーワードは値のリストであって、そこに指定された値の数が多すぎます。

VALUE of keyword= PARAMETER IS GREATERTHAN nnn

示されたキーワードの値は、そのキーワードに許可された最大値より大きくなっています。

VALUE OF keyword= PARAMETER IS NOTNUMERIC

示されたキーワードは、数値でなければなりません。

VALUE OF keyword= PARAMETER IS NOT VALID示されたキーワードに与えられた値が無効です。

VALUE OF keyword= PARAMETER IS NULL示されたキーワードは、ヌルとして指定できません。

注: $HASP110 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: JOB ステートメントのコーディングに関しては、z/OS MVS JCL 解説書 を参照してください。JOB ステートメントを訂正

$HASP110

第 5 章 100 番台 73

するかまたは余分なジョブ・カードを削除し、ジョブを再入力してください。違法な JOB ステートメントを無視する場合は、JOBDEF 初期設定ステートメントにJCLERR=NO を指定してください。

モジュールの検出:HASCINJR、HASCSRIP、HASPRDR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP111

説明:

�� jobname - - INVALID /*ROUTE CARD - reason �

� jobname - - INVALID /*ROUTE XEQ CARD - reason �

� jobname - - INVALID PRINT/PUNCH ROUTE ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2

は、/*ROUTE ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reason で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

DESTINATION NOT VALID/*ROUTE ステートメントに指定された宛先が無効か、またはこのユーザーは、この宛先へのアクセス権がありません。

MISSING POSITIONAL OPERAND宛先オペランドが指定されていません。

NOT VALID FOR THIS JOB TYPE開始済みタスクに ROUTE XEQ カードが指定されています。

PRINT, PUNCH, OR XEQ REQUIRED/*ROUTE ステートメントの最初の定位置オペランドは、リストされている値のいずれか 1 つでなければなりません。

注: $HASP111 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: /*ROUTE ステートメントの正しい形式に関しては、「z/OS MVS

JCL 解説書」を参照してください。JCL エラーを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出:HASCINJR、HASCSRIP、HASPRDR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP112

説明:

�� jobname - - INVALID /*JOBPARM CARD - reason ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2

は、/*JOBPARM ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reason で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

keyword= NOT VALID FOR THIS JOB TYPEこのキーワードおよび値は開始済みタスクに許可されていません。

UNKNOWN POSITIONAL OPERAND認識されない定位置オペランドが検出されました。

VALUE OF keyword= EXCEEDS nnnnnnnn

示されたキーワードに与えられた数値が、そのキーワードに許可された最大値を超えています。

VALUE OF keyword= EXCEEDS n CHARACTERS示されたキーワードに与えられた文字値が、許可された最大長より長くなっています。

VALUE OF keyword= MUST BE Y OR N示されたキーワードに許可された値は、「Y」または「N」のみです。

VALUE OF keyword= PARAMETER IS NOT VALID示されたキーワードに与えられた値は許可されていません。その値はヌルであって、このキーワードは値が必要な可能性があります。

$HASP112 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終

$HASP111

74 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: /*JOBPARM

ステートメントの正しい形式に関しては、「z/OS MVS

JCL 解説書」を参照してください。制御ステートメントを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP113

説明:

�� jobname - - INVALID /*OUTPUT CARD - reason ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2

は、/*OUTPUT ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reason で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

INCORRECT CODE VALUE指定されたコード値が無効です (長すぎる、または無効な文字)。

INCORRECT CONTINUATIONOUTPUT ステートメントを継続しようとしましたが、このジョブに対して前の出力ステートメントがありません。

VALUE OF keyword= EXCEEDS nnnnnnnn

示されたキーワードに与えられた数値が、そのキーワードに許可された最大値を超えています。

VALUE OF keyword= EXCEEDS n CHARACTERS示されたキーワードに与えられた文字値が、許可された最大長より長くなっています。

VALUE OF keyword= HAS TOO MANY OPERANDS示されたキーワードは値のリストであって、そこに指定された値の数が多すぎます。

VALUE OF keyword= MUST BE Y OR N示されたキーワードに許可された値は、「Y」または「N」のみです。

VALUE OF keyword= PARAMETER IS NOT VALID示されたキーワードに与えられた値は許可されてい

ません。その値はヌルであって、このキーワードは値が必要な可能性があります。

注: $HASP113 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: /*output 制御ステートメントの正しい形式に関しては、「z/OS MVS

JCL 解説書」を参照してください。制御ステートメントを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP114

説明:

�� jobname - - INVALID /*XEQ CARD - reason �

� jobname - - INVALID /*ROUTE XEQ CARD - reason �

� jobname - - INVALID EXECUTION NODE ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2 は、/*XEQ

または /*ROUTE XEQ ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reason で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

EXECUTION NODE NOT VALIDXEQ ステートメントに指定されたノードは有効なNJE ノードではない、すなわち、有効なノードのDESTID ではありません。

MISSING POSITIONAL OPERANDJCL ステートメントに必須のノード名オペランドが指定されていません。

注: $HASP114 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終

$HASP113

第 5 章 100 番台 75

了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: /*XEQ ステートメントの正しい形式に関しては、「z/OS MVS JCL

解説書」を参照してください。制御ステートメントを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出:HASCINJR、HASCSRIP、HASPRDR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP115

説明:

�� jobname - - INVALID /*NETACCT CARD - reason ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2

は、/*NETACCT ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reasons で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

VALUE OF ACCOUNT EXCEEDS 8 CHARACTERS指定されたネットワーク・アカウント番号は長さが8 文字を超えています。

MISSING POSITIONAL OPERANDNETACCT ステートメントに必須のネットワーク・アカウント番号が指定されていません。

注: $HASP115 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: /*NETACCT

ステートメントの正しい形式に関しては、「z/OS MVS

JCL 解説書」を参照してください。制御ステートメントを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP116

説明:

�� jobname - - INVALID /* NOTIFY CARD - reason ��

JCL ステートメントの構文解析中に、JES2

は、/*NOTIFY ステートメントでエラーを検出しました。検出された問題は reason で示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

reason は、以下のいずれかです。

DESTINATION NOT VALID指定された通知宛先は無効です。

MISSING POSITIONAL OPERANDNOTIFY カードに必須の通知宛先が指定されていません。

注: $HASP116 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: /*NOTIFY 制御ステートメントの正しい形式に関しては、「z/OS MVS

JCL 解説書」を参照し、制御ステートメントを訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP118

説明:

�� jobname - - �

� INVALID /*CONTROL STATEMENT ��

入力サービス・プロセッサーは、認識不能な JES2 制御ステートメントを検出しました。

$HASP115

76 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

注: $HASP118 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、このジョブの入力サービス処理を終了します。

アプリケーション・プログラマーの応答: エラーになった制御ステートメントの正しい形式については、「z/OS

MVS JCL 解説書」を参照してください。ステートメントを訂正し、ジョブを再入力してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP119

説明:

�� jobname DELETED- text

��

入力サービス・プロセッサーは、示されているジョブを削除しました。削除の原因は、オペレーターが削除を実行するコマンドを入力したか、またはジョブ入力時にエラーが検出されたことです (たとえば、JESYSMSG が作成できなかった場合)。入力エラーが検出された場合、このエラーの内容の詳細は、前に表示されたメッセージに示されています。前に表示されているメッセージのほかに、テキスト (text) (表示されている場合) でも削除の理由が説明されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname影響を受けるジョブの名前。

text は以下のいずれかです。

ILLEGAL JOB CARD, RC=1入力サービス・プロセッサーによって、JOB ステートメントが正しくないことが検出されました。

ILLEGAL CONTROL CARD (EXIT 4), RC=2JECL/JCL インストール・システム出口ルーチン (出口 4) は、不当な制御ステートメントを検出したことを入力サービス・プロセッサーに通知しました。

MISSING CONTINUATION, RC=3入力 JCL 行において、入力サービス・プロセッサーが第 72 桁にブランク以外の文字を検出したか、最後のオペランドの終わりでコンマを検出しましたが、続く入力 JCL 行が /* で開始しました。

/*DEL or /*PURGE JECL, RC=4入力サービス・プロセッサーは、内部読み取りプログラムからの JCL ストリームで /*DEL

または /*PURGE JECL ステートメントを検出しました。

注: ABEND している TCB の代わりに MVS

がオープンしている内部読み取りプログラム・データ・セットをクローズする場合、JES2 は /*DEL を生成します。

OPERATOR COMMAND, RC=5ジョブの削除を要求した入力処理のジョブに対して、オペレーター・コマンドが出されました。

INTERNAL PROCESSING ERROR, RC=6入力サービス・プロセッサーによって、内部論理エラーが検出されました。

I/O ERROR, RC=7ジョブの JCL ストリームの読み取りを試みたとき、入力サービス・プロセッサーは入出力エラーを検出しました。

ILLEGAL JECL CARD, RC=8入力サービス・プロセッサーは、JECL カードでエラーを検出しました。

ILLEGAL EXECUTION NODE, RC=9入力サービス・プロセッサーは、JOB の正しくない実行ノードを検出しました。

EXCESSIVE SYSIN STATEMENTS, RC=10入力サービス・プロセッサーが処理中のジョブの SYSIN データ・セットの数が、このメンバーで使用できるバッファーの総数内で表せる数を超えています。

DEVICE CANCELLED OR STOPPED, RC=11入力サービス・プロセッサーは、その関連装置が取り消されたか、あるいは停止していることを検出しました。これは、オペレーター・コマンドの結果か、装置による処理終了の要求の結果である場合があります。

ILLEGAL JOB CARD ACCT FIELD, RC=12入力サービス・プロセッサーは、ジョブ・カード上の会計情報が欠落しているか、正しくないことを検出しました。

$HASP119

第 5 章 100 番台 77

SECURITY PROCESSING ERROR, RC=13セキュリティー妥当性検査を試みている間に、入力サービス・プロセッサーにより内部論理エラーが検出されました。

NJE PROTOCOL ERROR, RC=14入力サービス・プロセッサーは、NJE プロトコルの違反を検出しました。

NON-VALID // XMIT CARD, RC=15入力サービス・プロセッサーは、// XMIT JCL

カードでエラーを検出しました。

注: $HASP119 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは該当する処置を実行できるように印刷フェーズに送られた後、除去されます。

オペレーターの応答: このメッセージをシステム・プログラマーに報告してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: 必要に応じ問題を訂正し、ジョブを再入力してください。

モジュールの検出:HASCINJR、HASCSRIP、HASPRDR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP120

説明:

�� devname cmd ��

表示されているコマンドが、示されている装置から入力されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameコマンドが入力された装置の名前。

cmd 入力されたコマンドのテキスト。

システムの処置: コマンドは、処置を実行するためにJES2 コマンド・プロセッサーに渡されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出:HASPRDR、HASCINJR、HASCNJJR

宛先コード : 7、8

記述子コード : 4

$HASP121

説明:

�� jobname device name ERROR RECEIVING �

� NETWORK JOB HEADERNETWORK DATA SET HEADERNETWORK JOB TRAILER

RC= rc ��

装置 (JES2 ジョブ受信装置または JES2 SYSOUT 受信装置) は、指定されたタイプの NJE ヘッダーにエラーを検出しました。RC=rc には、JES2 がヘッダーまたはトレーラーを拒否した理由を示す理由コードが含まれます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameエラーを含むジョブの名前。

device nameJES2 ジョブ受信装置または JES2 SYSOUT 受信装置。

rc JES がヘッダーまたはトレーラーを拒否した理由を示す理由コード。

戻りコードは次のとおりです。

00 回線エラーまたはレコード順序付けエラーのため、完全なヘッダーを作成することができませんでした。このエラーの場合、症状レコード($SYMREC) は出されません。

04 ヘッダー / トレーラーの長さが、JES2 で使用できる最大値を超えています。

08 ヘッダーまたはトレーラーの最初のセクションが全般的なセクションではありません。

12 JES2 処理時に、4 未満の長さのセクションがヘッダーまたはトレーラーの中に検出されました。

16 ヘッダー・セクションとトレーラー・セクションの合計長がヘッダーの合計長に等しくありません。

注: $HASP121 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 示されているジョブは、この JES2

メンバーから削除されます。JES2 処理時に、否定応答が送信システムに送られます。これにより、そのジョブが送信システムで保留されることになります。このヘッダー / トレーラーのうち、重要な情報を取り込むために、症状レコード ($SYMREC) が LOGREC データ・セ

$HASP120

78 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

ットに書き込まれることがあります。

システム・プログラマーの応答: JES2 と通信している他のシステムがそのヘッダーおよびトレーラーを正しく指定している場合、このメッセージの他の原因としてはハードウェア問題だけしか考えられません。

モジュールの検出: HASPNET

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP122

説明:

�� jobname ( jobid FROM nnnnnnnn ) �

� RECEIVED AT nodename ��

指定されたジョブが、ジョブが実行されるノードで受け取られました。このメッセージは、JCL JOB ステートメントで NOTIFY パラメーターが指定されるか、JECL

/*NOTIFY ステートメントが指定されると、TSO/E または VM/RSCS ユーザーに対して表示されます。メッセージに表示されているフィールドとその意味は次のとおりです。

jobnameジョブ名。

jobid 入力ノードのジョブ ID。

nnnnnnnnこのジョブの入力ノード。

nodenameジョブが実行されるノード。

注: $HASP122 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCNJJR、HASPRDR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP123

説明:

�� NJE PROTOCOL VIOLATION FROM NODE nodeid �

� - PASSWORD ENCRYPTION ��

指定されたジョブの NJE ヘッダーで、パスワード、新しいパスワード、およびパスワード暗号化ビットの正しくない組み合わせがセットされました。以下の 2 つの状態のいずれかが発生しています。

1. 新しいパスワードが暗号化された旨のビットがセットされていますが、古いパスワードのビットはセットされていません。

2. 古いパスワードが暗号化されていることを示すビットがセットされていて、新しいパスワードの対応するビットがセットされていませんが、新しいパスワードがヘッダーに存在します。

メッセージの中の変数の意味は次のとおりです。

nodeid このジョブの発信元ノード。

システムの処置: JES2 は、このジョブの入力サービス処理を終了します。

オペレーターの応答: このメッセージをローカル・システムのシステム・プログラマーとこのジョブの発信元ノードに報告してください。

システム・プログラマーの応答: 起点ノードに対し、そのノードで作成されたネットワーク・ヘッダーが NJE

プロトコルに準拠していないことを通知してください。起点ノードは、問題が解決されるまで、パスワードの暗号化を非活動化できます。

モジュールの検出: HASCINJR、HASPRDR

宛先コード : 7、8、10

記述子コード : 4

$HASP124

説明:

�� devname SKIPPING FOR JOB CARD AT �

� xeqnode,orgjobid orgjname ��

ノード xeqnode の JES2 入力サービス・プロセッサーが、入力ストリームを走査して JOB カードを探しています。入力ストリームがネットワークからシステム(xeqnode) に入ると、入力ストリームを作成したユーザーに対してこのメッセージが表示されます。ノードxeqnode のオペレーターは、入力ストリームから$HASP125 メッセージを受け取ります。さらに、ジョブの読み取りでエラーが検出されたことを示す他の診断メッセージを受け取ることもあります。

$HASP122

第 5 章 100 番台 79

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameシステム (xeqnode) への入力が行われていた装置の名前。

xeqnodeこのジョブが実行される予定だったノードの名前。

orgjobidこのジョブの発信元であるジョブ ID またはVM/RSCS スプール・ファイル ID。

orgjnameネットワーク・ジョブ・ヘッダーで見つかった、このジョブ ID に関連するジョブ名。

システムの処置: 入力サービス・プロセッサーは、JOB

カードが検出されるか、またはデータ終了条件が認識されるまで、入力ストリームの読み取りを継続します。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: JCL を訂正して再入力するか、実行ノードのシステム・オペレーターに連絡してネットワーク上でジョブを受け取る際のエラーを解決します。このメッセージは、実行ノードのオペレーターが受け取った $HASP125 メッセージのorgjobid と相互参照することが可能です。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7、8、10

記述子コード : 4

$HASP125

説明:

�� devname SKIPPING FOR JOB CARD �

�orgjobid (1)

FROM text

��

注:

1 text は以下のいずれかです。

v ijobid ijobname

v userid AT nodename

JES2 入力サービス・プロセッサーは、入力ストリームを走査し JOB カードを探しています。このメッセージは、ジョブの読み取り時にエラーが検出されたことを示す診断メッセージと同時に表示される場合があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameシステムへの入力が行われていた装置の名前。装置名が INTRDR の場合は、このメッセージも ijobid および ijobname を表示します。

orgjobidこのジョブの発信元であるジョブ ID またはVM/RSCS スプール・ファイル ID。JES2 は、ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。

ijobid このジョブを実行依頼するジョブのジョブID。この情報が表示されるのは、装置名がINTRDR の場合のみです。

ijobnameこのジョブを実行依頼しているジョブの名前。この情報が表示されるのは、装置名が INTRDRの場合のみです。

userid このジョブの発信元となる TSO/E ユーザーID。JES2 は、ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。JES2 がこのジョブを作成したユーザー ID を識別できない場合、このフィールドは*UNKNOWN を表示します。

nodenameこのジョブの発信元となるノードの名前。JES2

は、ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。JES2 がこのジョブの作成が行われたノードを識別できない場合、このフィールドは *UNKNOWN を表示します。

システムの処置: 入力サービス・プロセッサーは、JOB

カードが検出されるか、またはデータ終了条件が認識されるまで、入力ストリームの読み取りを継続します。

オペレーターの応答: 現在装置上に存在するジョブを削除するためにコマンドを入力した場合は、削除の理由を考えて適当な処置を実行してください。エラーが検出されたためジョブの削除によりスキップが実行される場合は、そのエラーについてプログラマーに報告してください。そうでない場合は、カードが正しい順序であることを確認するために入力ストリームを検査し、誤って入力されたジョブを取り消した後、訂正されたジョブを再入力してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: 同時に表示されるエラー・メッセージに合わせて JCL を訂正してください。

モジュールの検出:HASPRDR、HASCINJR、HASCNJJR

$HASP125

80 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP126

説明:

�� OUTPUT= grpid,joeid1,joeid2 �

� OUTPUT DELETED ��

$#ADD マクロが JOE の中に誤ったクラスを検出しました。このメッセージに先立って致命的エラーが出されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

grpid ユーザーまたは JES2 によって割り当てられたグループ ID。

joeid1 出力グループ grpid 内のジョブ出力エレメントの数。

joeid2 grpid および joeid1 によって識別される、出力グループ内のジョブ出力エレメントの数。

システムの処置: JES2 はデータ・セットを削除します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 損害の大きいエラーを調べてください。

モジュールの検出: HASPMSG、HASPJOS

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP128

説明:

�� devname SIMULATING $C �

�jobid jobname FLUSHED

��

JES2 プロセッサーが装置 devname を使用中に、プログラム・チェックが発生しました。JES2 は、JES2 が終了しないよう、その装置の $C コマンドをシミュレートしています。プログラム・チェック発生時にその装置がジョブを処理していた場合は、JES2 はジョブをフラッシュし、メッセージ・テキスト内にその旨を示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置名。

jobid フラッシュされたジョブのジョブ ID。

jobnameフラッシュされたジョブの名前。

システムの処置: リカバリー処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRDR

宛先コード : 7、10

記述子コード : 4

$HASP129

説明:

�� jobname EXCESS SYSIN DD STATEMENTS ��

ユーザーが JES2 にジョブ・ストリームを入力したときの SYSIN //ddname DD * または DD DATA JCL ステートメントが多過ぎて、BUFDEF 初期設定ステートメントの EXTBUF パラメーターによって JES2 に割り振られたバッファーの総数以内で処理することができませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname失敗したジョブの名前。

注: $HASP129 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、指定されたジョブの入力サービス処理を終了します。

アプリケーション・プログラマーの応答: エラーが発生したジョブが、ループ状態に入ったプログラムによって実行依頼された場合は、そのプログラムを訂正してください。これ以外の状態の場合は、エラーが発生したジョブの出力を調べ、ご使用のシステムで 1 つのジョブ・ストリームに組み込むことができる最大 SYSIN DD カード数を判別してください。JCL を訂正し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP126

第 5 章 100 番台 81

$HASP130

説明:

�� SECOND OPERAND OF JESLOG HAS ssssssss �

� ERROR ��

JOB ステートメントで、JESLOG= オペランドの第 2

オペランドにエラーがあります。メッセージ・テキスト中の ssssssss は以下のようになります。

SYNTAXオペランドの書式が nnn、nnnK、nnn M、hh:mm、 h:mm +hh:mm、または +h:mm のいずれにもなっていません。書式が正しい場合は、分を示す値が 60 以上になっていることが考えられます。

SEMANTICS行数が 500 未満か、時間間隔が 10 分未満、または時刻の hh が 24 以上になっています。

システムの処置: ジョブは JCL 変換に失敗します。

アプリケーション・プログラマーの応答: JCL の指定を修正してください。

モジュールの検出: HASPCNVS

宛先コード : なし。メッセージは JESYSMSG データ・セットにだけ出力されます。

記述子コード : なし

$HASP131

説明:

�� DSNAME devname MUST BE ‘&’ �

� FOLLOWED BY AN ALPHABETIC OR CHARACTER �

� @,#,$ ��

JES2 は、SYSIN または SYSOUT DD ステートメントに指定された DSNAME 値のアンパーサンド (&) の直後の文字が英字、@、#、または $ でない場合に、このメッセージを出力します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セットの名前。

システムの処置: JES2 は、データ・セット名を作成するときに、DSNAME に指定した値の代わりにジョブ名を使用します。

注: JCL コンバーター / インタープリター (C/I) には、このメッセージがジョブの JESJCL データ・セットに含まれています。ただし、このメッセージは、JES2 オペレーター・コンソールには出ません。

ユーザーの処置: DSNAME の指定が正しくありません。詳細については、「z/OS MVS JCL 解説書」の DD

DSNAME パラメーターの説明を参照してください。JCL を変更し、ジョブを再実行することができます。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP132

説明:

�� DSNAME devname MUST CONTAIN ALL �

� ALPHANUMERICS AND/OR CHARACTERS �

� @,#,$,-,X’C0’ ��

JES2 は、SYSIN または SYSOUT DD ステートメントに指定されている DSNAME の値に正しくない文字が検出されると、このメッセージを出します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セットの名前。

システムの処置: JES2 は、データ・セット名を作成するときに、DSNAME に指定した値の代わりにジョブ名を使用します。

注: JCL コンバーター / インタープリター (C/I) には、このメッセージがジョブの JESJCL データ・セットに含まれています。ただし、このメッセージは、JES2 オペレーター・コンソールには出ません。

ユーザーの処置: DSNAME の指定が正しくありません。詳細については、「z/OS MVS JCL 解説書」の DD

DSNAME パラメーターの説明を参照してください。JCL を変更し、ジョブを再実行することができます。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP130

82 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP133

説明:

�� DSNAME devname IS LONGER �

� THAN EIGHT CHARACTERS ��

JES2 は、SYSIN または SYSOUT DD ステートメントに指定されている DSNAME の値が 8 文字を超えていると、このメッセージを出します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セットの名前。

システムの処置: JES2 は、データ・セット名を作成するときに、DSNAME に指定した値の代わりにジョブ名を使用します。

注: JCL コンバーター / インタープリター (C/I) には、このメッセージがジョブの JESJCL データ・セットに含まれています。ただし、このメッセージは、JES2 オペレーター・コンソールには出ません。

ユーザーの処置: DSNAME は、8 文字以下です。詳細については、「z/OS MVS JCL 解説書」の DD

DSNAME パラメーターの説明を参照してください。JCL を変更し、ジョブを再実行することができます。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP134

説明:

�� DSNAME devname IS A JES RESERVED NAME ��

JES2 は、SYSIN または SYSOUT DD ステートメントに指定されている DSNAME の値が JES2 の使用のために予約されているものであると、このメッセージを出します。このメッセージは、データ・セットが動的に割り振られて作成されたときに出される場合もあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セットの名前。

システムの処置: JES2 は、データ・セット名を作成するときに、DSNAME に指定した値の代わりにジョブ名を使用します。

注: JCL コンバーター / インタープリター (C/I) には、このメッセージがジョブの JESJCL データ・セットに含まれています。ただし、このメッセージは、JES2 オペレーター・コンソールには出ません。

ユーザーの処置: 以下のデータ・セット名は、JES2 で使用するために予約されています。

v JESJCL

v JESJCLIN

v JESMSGLG

v JESYSMSG

詳細については、「z/OS MVS JCL 解説書」の DD

DSNAME パラメーターの説明を参照してください。JCL を変更し、ジョブを再実行することができます。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP135

説明:

�� devname FLUSHING XMIT STREAM �

�orgjobid (1)

FROM text

��

注:

1 text は以下のいずれかです。

v ijobid ijobname

v userid AT nodename

JES2 入力サービス・プロセッサーは、/*XMIT 制御カードを検出すると、入力ストリームを走査して JOB カードを探します。このカードは、その前に有効な JOB

カードがないと有効ではありません。このメッセージは、ジョブの読み取り時にエラーが検出されたことを示す診断メッセージと同時に表示される場合があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameシステムへの入力が行われていた装置の名前。装置名が INTRDR の場合は、このメッセージも ijobid および ijobname を表示します。

orgjobidこのジョブの発信元であるジョブ ID またはVM/RSCS スプール・ファイル ID。JES2 は、

$HASP133

第 5 章 100 番台 83

ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。

ijobid このジョブを実行依頼するジョブのジョブID。この情報が表示されるのは、装置名がINTRDR の場合のみです。

ijobnameこのジョブを実行依頼しているジョブの名前。この情報が表示されるのは、装置名が INTRDRの場合のみです。

userid このジョブの発信元となる TSO/E ユーザーID。JES2 は、ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。JES2 がこのジョブを作成したユーザー ID を識別できない場合、このフィールドは*UNKNOWN を表示します。

nodenameこのジョブの発信元となるノードの名前。JES2

は、ジョブがネットワークから入力される場合にのみ、この情報を表示します。JES2 がこのジョブを作成したユーザー ID を識別できない場合、このフィールドは *UNKNOWN を表示します。

システムの処置: 入力サービス・プロセッサーは、区切り文字が検出されるか、あるいはデータ終了条件が認識されるまで、入力ストリームをフラッシュします。区切り文字かどうかの判別は、指定が正しければ /*XMIT 制御カードの DLM パラメーターによって行われます。それ以外の場合の区切り文字は、デフォルトによって判別されます。

オペレーターの応答: 現在装置上に存在するジョブを削除するためにコマンドを入力した場合は、削除の理由を考えて適当な処置を実行してください。フラッシュの原因がエラーの検出によるジョブの削除である場合は、プログラマーにそのエラーを通知してください。そうでない場合は、カードが正しい順序であることを確認するために入力ストリームを検査し、誤って入力されたジョブを取り消した後、訂正されたジョブを再入力してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: 入力ストリームを検査して、カードが正しい順序になっていて、/*XMIT カードの前に有効な JOB カードがあるようにしてください。JCL を適切に訂正し、ジョブを再入力します。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7、8、10

記述子コード : 4

$HASP136

説明:

�� devname FLUSHING XMIT STREAM AT �

� xeqnode,orgjobid orgjname ��

ノード xeqnode の JES2 入力サービス・プロセッサーは、/*XMIT 制御カードを検出すると、入力ストリームを走査して JOB カードを探します。このカードは、その前に有効な JOB カードがないと有効ではありません。入力ストリームがネットワークからシステム(xeqnode) に入る場合は、その入力ストリームの発信元となるユーザーにこのメッセージが表示されます。ノード xeqnode のオペレーターは、入力ストリームから$HASP135 メッセージを受け取ります。さらに、ジョブの読み取りでエラーが検出されたことを示す他の診断メッセージを受け取ることもあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameシステム (xeqnode) への入力が行われていた装置の名前。

xeqnodeこのジョブが実行される予定だったノードの名前。

orgjobidこのジョブの発信元であるジョブ ID またはVM/RSCS スプール・ファイル ID。

orgjnameネットワーク・ジョブ・ヘッダーで見つかった、このジョブ ID に関連するジョブ名。

システムの処置: 入力サービス・プロセッサーは、入力ストリームをフラッシュします。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: 入力ストリームを検査して、カードが正しい順序になっていて、/*XMIT カードの前に有効な JOB カードがあるようにしてください。JCL を適切に訂正し、ジョブを再入力します。このメッセージは、実行ノードのオペレーターが受け取った $HASP135 メッセージの orgjobid と相互参照することが可能です。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7、8、10

記述子コード : 4

$HASP136

84 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP137

説明:

�� ACTRMT ( nnnn ) MEMBER= memname ��

JES2 は、$D ACTRMT コマンドに応答して、多重アクセス・スプール (MAS) 構成内でアクティブなすべてのRJE ワークステーションを表示します。必ずしも、表示される RJE ワークステーションのすべてを、$D ACTRMT コマンドの入力元であるメンバー上に定義する必要はありません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn アクティブな RJE ワークステーションの数。

memnameこの RJE ワークステーションがアクティブである MAS メンバーの名前。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : 4

$HASP138

説明:

�� JESLOG SPIN �

� REQUESTED BY OPERATORHAS OCCURRED BECAUSE OF TIME INTERVAL OR TIME OF DAY

OF LINE COUNT

��

JES2 JOBLOG (JESMSGLG) およびシステム・メッセージ (JESYSMSG) がスピンされ、処理が可能になりました。以下の各メッセージ・テキストは、次の各場合に対応しています。

JESLOG SPIN REQUESTED BY OPERATOR「$TJnnn, SPIN」、「$TSnnn,SPIN」、または「$TTnnn,SPIN」コマンドの結果。

JESLOG SPIN HAS OCCURRED BECAUSE OFTIME INTERVAL OR TIME OF DAY

JESLOG (JESLOG=(SPIN,+hh:mm)) に対する時間間隔が経過した、または指定時刻(JESLOG=(SPIN,hh:mm)) になったことによる結果。

JESLOG SPIN HAS OCCURRED BECAUSE OFLINE COUNT

行数が基準に達した (JESLOG=(SPIN,nnn)) ことによる結果。

システムの処置: ジョブ処理が継続します。

システム・プログラマーの応答: なし。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM, HASCDSOC

宛先コード : なし。メッセージは、SYSLOG、JESMSGLG、および JESYSMSG だけに出力されます。

記述子コード : なし。

$HASP139

説明:

�� - - INCORRECT JCL/JECL RETURNED BY EXIT nnn ��

指定された出口は、入力処理で処理される JCL を戻しました。しかし、戻された JCL には継続エラーまたは他のエラーがあって、入力処理がジョブ・ストリームを正しく処理できなくなっています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname

影響を受けるジョブの名前。

nnn 無効な JCL を戻した出口 (1 つまたは複数個)。

注: $HASP139 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージが JCL データ・セットに書き込まれ、JES2 は、ジョブの入力サービス処理を終了します。ジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 該当の出口と、その出口によって変更または追加されている JCL を見直してください。ユーザー出口のコーディング方法について詳しくは、z/OS JES2 Installation Exits の中の出口に関する説明を参照してください。

モジュールの検出: HASCSRIP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP137 • $HASP139

第 5 章 100 番台 85

$HASP140

説明:

�� ENF LISTEN REQUEST nn FAILED - - �

� RC= xx ��

初期設定時に、JES2 は、ENF LISTEN 出口のセットアップの試行が失敗したことを検出しました。このメッセージの後にメッセージ $HASP428 が表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nn 失敗した ENFREQ CODE=LISTEN の相対番号。

xx ENFREQ CODE=LISTEN マクロからの 16 進戻りコード。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

システム・プログラマーの応答: IBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASPIRSI

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP141

説明:

�� ENF DELETE REQUEST nn FAILED - - �

� RC= xx ��

終了時に、JES2 は、ENF LISTEN 出口の削除の試行が失敗したことを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nn 失敗した ENFREQ CODE=DELETE の相対番号。

xx ENFREQ CODE=DELETE マクロからの戻りコード。

システムの処置: JES2 は、終了処理を継続します。

システム・プログラマーの応答: IBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP150

説明:

��jobname

� OUTGRP= grpid,joeid1,joeid2 ON devname �

�nnnn mmmm RECORD

Snnnn mmmm PAGE

S

��

装置 devname は、示されているジョブについて、grpid.joeid1.joeid2 フィールドで識別された出力の処理を開始します。レコード・カウントに含まれるのは、テキスト長がゼロ以外で、即時機械制御文字を使用しないレコードのみです。ページ・カウントには、開始ページ構造化フィールドだけが含まれます。その他の AFP 制御レコード(X'5A' 制御文字で開始するレコード) は、レコード・カウントにもページ・カウントにも含まれません。カウント情報の省略はできません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

grpid ユーザーが指定しなかった場合に、ユーザーJCL によって割り当てられるか、JES2 によって生成されるグループ ID。

joeid1 出力グループ grpid 内のジョブ出力エレメントの数。

joeid2 grpid および joeid1 によって識別される、出力グループ内のジョブ出力エレメントの数。

devname装置の名前。

nnnn 処理されるレコード数かページ数。または両方の数。

mmmmOUTGRP=grpid.joeid1.joeid2 によって識別されたジョブ出力エレメントによって最初に表されたレコード数かページ数 (または両方の数)。

nnnn と mmmm とが等しくない場合は、ジョブ出力エレメントの一部がすでに処理されていて、その処理が途中で割り込まれたことを意味します。

注: $HASP150 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

$HASP140

86 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU、HASPFSSM

宛先コード : 7、10

記述子コード : 4/6

$HASP151

説明:

�� jobname prtname text ��

SETPRT 処理が、指定されたジョブの prtname によって識別された 3800 プリンターをセットアップ中にエラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

prtnameプリンターの名前。

text SETPRT エラー・メッセージのメッセージ番号とテキスト。

SETPRT エラー・メッセージの戻りコードの説明については、z/OS MVS プログラミング: アセンブラー・サービス 解説書 ABE-HSP の中の SETPRT マクロ命令に関する説明を参照してください。

注: $HASP151 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、指定されたジョブの処理を停止します。メッセージ $HASP190 は、このジョブが装置のセットアップの変更を要求している場合に出されます。SETPRT エラー・メッセージとメッセージ$HASP154 は、プログラマーに対して出されます。

オペレーターの応答: SETPRT エラー・メッセージに示されているように応答してください。必要に応じ、$DU コマンドを出してプリンターの現在の状況を表示し、$T コマンドを使用してエラーを訂正してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 2

$HASP152

説明:

�� prtname COMMAND REJECTED �

�- PRIOR COMMAND ACTIVE

��

prtname によって識別された 3800 プリンターまたはインパクト・プリンターの位置変更コマンドが処理できません。- PRIOR COMMAND ACTIVE が表示される場合、JES2 は以前に出されているコマンドをまだ処理中であるため、位置変更コマンドが拒否されたことを示しています。上記のオプション・テキストが表示されない場合、コマンドは以下のいずれかの理由で拒否されています。

v 3800 の転写機構に現在存在する出力には、指定されたコマンドは入力できません。

v インパクト・プリンターの場合は、指定されたコマンドに関しアクティブな出力が存在しません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

prtnameプリンターの名前。

システムの処置: コマンドは処理されません。処理を続行します。

オペレーターの応答: 以前のコマンドがアクティブであるためにこのメッセージが出される場合は、処理の完了を待ってから、コマンドを再入力してください。指定されたコマンドについての出力が正しくないためにこのメッセージが出されている場合は、現在転写機構に存在するページがジョブ間のダミー・ページでないようにしてください。有効な出力が印刷されているときは、コマンドを再入力します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU、HASPFSSP

宛先コード : 7、10

記述子コード : 4

$HASP153

説明:

�� prtname JAMMED,SYSOUT RESTART ��

メッセージに示されているプリンターで、データが消失しています。

$HASP151

第 5 章 100 番台 87

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

prtnameプリンターの名前。

システムの処置: オペレーターがプリンターの位置変更を実行しないと、出力処理はプリンターにより最後に融着してしまった出力から処理を再開します。プリンターの位置変更をしようとする場合、JES2 が出力処理を再開するまで待ってください。

オペレーターの応答: 自動リカバリーが可能な場合は、オペレーターは応答する必要はありません。自動リカバリーが使用できない場合は、 JES2 がバックスペース処理を完了するまで待ってください。完了するまで待たないでオペレーターがコマンドを入力しても、JES2 は受け付けません。$F コマンドか $B コマンドを入力し、プリンターを希望するページに位置変更することができます。また、$E コマンドを入力してプリンターを再始動することも可能です。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP154

説明:

�� SETPRT ERROR DEVICE= prtname �

� JOB= jobname ID= jobid ROOM= rrr ��

SETPRT 処理が、指定されたジョブの prtname によって識別された 3800 プリンターをセットアップ中に、エラーが発生しました。プログラマーのリスト作成では、このメッセージは、該当する SETPRT エラー・メッセージに続いて出力されます。オペレーターは、メッセージ $HASP151 か $HASP157 を受け取ります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

prtnameプリンターの名前。

jobnameジョブの名前。

jobid JES2 によってジョブに割り当てられた識別番号。

rrr JOB ステートメントで入力されたプログラマーの部屋番号。

システムの処置: 指定されたジョブの処理は停止します。

システム・プログラマーの応答: SETPRT エラー・メッセージに示されているように応答し、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP156

説明:

�� jobname prtname JOB REQUEUED ��

オペレーター、prtname によって識別された 3800 プリンターに位置変更コマンドを入力しました。指定されたジョブの出力の一部 (すべての場合もあります) が、3800 転写機構を通過しています。このジョブは、出力キューに再び入れられます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

prtnameプリンターの名前。

注: $HASP156 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 位置変更コマンドが処理されます。再びキューに入れられたジョブは、印刷できるいずれかの装置で印刷されます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP157

説明:

�� jobname prtname SETPRT ERROR, �

� RETURN CODE= rc ��

SETPRT 処理 が、指定されたジョブの prtname によって識別された 3800 プリンターを (汎用文字セット

$HASP154

88 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

(UCS) の指定付きで) セットアップ中に、エラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

prtnameプリンターの名前。

rc 戻りコード。

注: $HASP157 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、指定されたジョブの処理を停止します。エラーのタイプによっては、メッセージ$HASP190 が出される場合もあります。該当するSETPRT エラー・メッセージが出されます。3800 プリンターの場合は、メッセージ $HASP154 がプログラマーのリスト作成に対して出されます。

オペレーターの応答: $DU コマンドを出してプリンターの現在の状況を表示し、$T コマンドを使用してエラーを訂正してください。必要に応じ、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: レジスター 15 に返される戻りコードに従って応答してください。この戻りコードは、メッセージに示されています。戻りコード 18

~ 50 の意味については、 z/OS DFSMS Macro

Instructions for Data Sets の中の SETPRT マクロ命令に関する説明を参照してください。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 2

$HASP158

説明:

�� jobname prtname PPQ SHORTAGE �

� - CODE = cde ��

JES2 は、3800 プリンターの処理中に重大なリソース不足を検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

prtnameプリンターの名前。

cde 不足したリソースのタイプを示す 10 進コード。

cde の考えられる値は次のとおりです。

cde 説明

04 3800 プリンターの PPQ (保留ページキュー)

を使い尽くしました。

08 GETMAIN は 3800 プリンターの PPQ を拡張しようとしましたが、失敗しました。

12 3800 プリンターの PPQ にエラーが検出されました。

注: $HASP158 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: cde=04 の場合、プリンターは停止します。

cde=08 の場合、現在のジョブに対して割り込みが発生し、プリンターは停止 (drain) します。

cde=12 の場合、エラーが発生しているプリンターのキューに入れられているすべてのジョブは、別のプリンターのキューに入れられます。エラーが発生したプリンターは停止 (drain) します。

オペレーターの応答: 可能な応答は次のとおりです。

cde 応答

04 $S PRTnnnn コマンドを入力すると、 3800 プリンターの PPQ の拡張が試行されます。正常に拡張されると、処理は正常に継続します。プリンターを停止するためのコマンド ($C、$E、または $I) を入力すると、そのコマンドは現行ジョブに対して処理を実行し、プリンターにはドレーンが行われます。

08 ジョブを保留するかまたは取り消し、プリンターを再始動してください。システム・プログラマーに通知してください。

12 システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージが頻繁に出される場合は、プリンター初期設定ステートメントの CKPTPAGE パラメーターの値を大きくしてください。このメッセージが特定のジョブにだけ出される場合は、/*OUTPUT 制御ステートメントの CKPTPGS パラメーターまたは JCL OUTPUT ステートメントのCKPTPAGE パラメーターの値を大きくしてください。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 2、4

$HASP158

第 5 章 100 番台 89

$HASP160

説明:

�� devname INACTIVE - CLASS = �

� classclass...class

��

示されている装置は、処理しなければならない作業をclass [class...class] により指定されているキュー内で検出できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname作業を検索している装置の名前。

class[class...class]キューの名前。

システムの処置: 指定された装置は、作業がキューに入れられるまで INACTIVE のままです。

オペレーターの応答: 次の操作には、セット ($T) コマンドが使用できます。

v リストされているクラスの作業に一致するように、設定を更新してください。

v 現行のクラス・リストを更新してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU、HASPFSSP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP165

説明:

��jobid ( jobid FROM nnnnnnnn )

� ENDED AT nodename cc= dddxxx yyy

ENDED AT nodename - MAXCC maxccJCL ERRORCANCELLEDABENDED Sxxx UnnnnSECURITY VIOLATION

��

メッセージ・テキストに示されている変数とその意味は次のとおりです。

jobnameジョブ名。ジョブ名にアポストロフィーが含まれている場合は、引用符により置き換えられます。

jobid 入力ノードのジョブ ID。

nnnnnnnnこのジョブの入力ノード。これは、nodename

がこのジョブの入力ノードでない場合にのみ、表示されます。

nodenameジョブが実行されるノード。

maxcc 検出された最大条件コード。

Sxxx Unnnnシステムおよびユーザー異常終了コード。

ENDED AT nodename MAXCC maxcc

指定されたジョブは、nodename で終了しました。

ENDED AT nodename - JCL ERROR指定されたジョブは、nodename で終了しました。変換 / 解釈プログラムまたはジョブ処理の開始プログラム・フェーズは、JCL 内にエラーが検出されたため、完了できませんでした。

ENDED AT nodename - CANCELLED指定されたジョブは、nodename のオペレーターによって取り消されました。

ENDED AT nodename - ABENDED Sxxx Unnnn

指定されたジョブは、nodename で異常終了しました。

[xxx yyy] ENDED AT nodename - cc=ddddJES2 は、JOB ステートメントの COND パラメーターにより指定された条件テストが実行中のステップ xxx の完了コード dddd により満足されたため、指定された nodename のジョブを停止しました。ステップ xxx がカタログ式プロシージャーのステップの場合、 yyy は、ステップ xxx を呼び出したステップです。

ENDED AT nodename - SECURITY VIOLATION指定されたジョブは、入力処理時に許可検査が異常終了したため、nodename で終了しました。

msgid message-textJES2 以外の構成要素から出されるメッセージが HASP165 接頭部と共に表示される場合がありますが、これは、ジョブが終了した理由と関連している場合があります (正常終了の場合も異常終了の場合も)。実行しなければならない処置を判別するためには、msgid メッセージの説明を参照してください。

注: $HASP165 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは出力フェーズになり、処理は

$HASP160

90 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

継続します。このメッセージは、JCL JOB ステートメントで NOTIFY パラメーターが指定されるか、JECL

/*NOTIFY ステートメントが指定される場合に、対話式ユーザーに対して表示されます。

アプリケーション・プログラマーの応答: JCL ERROR

メッセージの場合は、実際のエラー・メッセージが出されているかどうかシステム出力を検査してください。示されているエラーを訂正し、ジョブを再入力してください。ABENDED メッセージの場合は、ABEND コードのシステム出力を検査してください。SECURITY

VIOLATION の場合は、ユーザー ID、グループ ID、および使用されたパスワード (指定された場合) を確認してください。

モジュールの検出: HASPHOPE

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP170

説明:

�� devname ABORTEDFWD-SPACEDDELETEDBACKSPACEDREPEATEDRESTARTEDINTERRUPTED

��

示されている装置で実行されている出力処理で異常終了、前送り、削除、バックスペース、繰り返し、再始動、または割り込みが発生しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

システムの処置: システムの処置は、指定されている機能により次のように異なります。

ABORTED3800 プリンターでリカバリー不能なエラーが発生しました。出力処理は停止します。装置上で現在アクティブなジョブは、最後のチェックポイントの点からキューに再び入れられ、装置にはドレーンが行われます。

FWD-SPACED要求されたページまたはカード数だけ印刷または穿孔されずにスキップされ、処理は継続します。スキップ時にデータ・セットの最後が検出されると、処理は次のデータ・セットの先頭から継続します。

注: FWD-SPACED がメッセージに表示されている場合は、CANCEL キーが装備されているプリンターの CANCEL キーをオペレーターが押した可能性があります。

DELETED示されている装置で処理されている出力は、次の処理フェーズのキューに入れられます。出力処理は停止します。

BACKSPACED要求されたページまたはカード数だけバックスペースさせられ、処理は継続します。バックスペース時にデータ・セットの先頭が検出されると、処理はデータ・セットの先頭から継続します。

REPEATED示されている装置で実行されている出力は、再びキューに入れられます。出力処理は継続します。

RESTARTED示されている装置で実行されている出力は、再びキューに入れられます。ジョブの出力処理は、停止します。

INTERRUPTED示されている装置で実行されている出力は、再びキューに入れられます。その出力が再び処理されるときは、処理は最後に取られたチェックポイントから開始します。装置は、新しい処理対象となる出力を選択します。割り込まれた出力にその装置で使用できる最高優先順位が割り当てられている場合は、その出力が選択されます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU、HASPFSSP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP175

説明:

�� devname PAUSED ��

示されている装置で実行されている出力処理は、ジョブの終わりで停止します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP170

第 5 章 100 番台 91

devname装置の名前。

システムの処置: 処理は継続され、装置は使用不可になります。

オペレーターの応答: 処理された出力を取り除いた後に、オペレーターは、最初に装置の STOP キーを押してから START キーを押すか、あるいは、システム・コンソールで $S 装置コマンドを入力して、装置の機能を停止させることができます。今後装置が休止しないようにするには、$T devname,P=NO と入力します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP180

説明:

�� jobname devname FCBUCS

� IMAGE id NOT FOUNDINVALID

��

指定されたジョブは、イメージ id をプリンターの用紙制御バッファー (FCB) かまたは汎用文字セット (UCS)

にロードすることを要求しました。すべてのイメージを検索した結果、SYS1.IMAGELIB から読み取ろうとしたときに入出力エラーが発生したか、またはプリンターにイメージをロードしようとしたときにロード・エラーが発生したことが分かりました。イメージには、チャネル1 を定義しなければなりません。定義していないと、INVALID メッセージが表示されます。JES2 の立ち上げ後に FCB または UCS が SYS1.IMAGELIB に追加され、新規 FCB または UCS によって SYS1.IMAGELIB

が新しい範囲に拡張された場合に、このエラーが発生する可能性があります。この場合、新規 FCB またはUCS を選出するために、 JES2 を再始動しなければなりません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

id イメージ ID。

注: $HASP180 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 示されているジョブの処理は停止します。

オペレーターの応答: $DU コマンドを入力して現在の状況を調べてください。その後に、$T コマンドを使用して、示されたエラーを訂正します。メッセージにFCB が表示されている場合に非インパクト・プリンターを使用している場合は、プリンター上の用紙の設定がFCB の指定と一致するようにしてください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 2、4

$HASP181

説明:

�� WARNING - PRINTER LOG �

� OR MDR AREA UNAVAILABLE ��

プリンターへの出力処理時、JES2 は、プリンター・エラー・ログまたは MDR 域のバッファーを獲得しようとしたときにエラーを検出しました。

システムの処置: プリンターへの出力処理は継続します。しかし、一部の装置では、エラー・ログ・データが消失するかまたは不当なエラー・リカバリー処理が実行される場合があります。

オペレーターの応答: $P PRT(nnnn) コマンドを使用してプリンターを停止させてから、$S PRT(nnnn) コマンドでそのプリンターを再始動します。それでも問題が解決しない場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 2、7

記述子コード : 4

$HASP182

説明:

�� NO BUFFERS TO DETERMINE IF STD UCS/FCB ��

プリンターの JES2 初期設定処理時に、$GETBUF ルー

$HASP180

92 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

チンは、UCS または FCB が標準イメージであるかどうか判別するだけの十分なバッファーを獲得できませんでした。JES2 は、 UCS または FCB が標準イメージであることを示すように DCT を設定します。

システムの処置: JES2 の初期設定処理は継続します。

オペレーターの応答: UCS または FCB が標準イメージでない場合は装置上のジョブは正しく実行されない可能性があるため、プリンターをリセットできます。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP183

説明:

�� jobname HELD,BUFFER SHORTAGE DURING �

� CONVERSIONOUTPUT

� mmmm REQUIRED, nnnn DEFINED ��

指定された処理を実行中に、示されているジョブを処理するためのバッファーが十分に獲得できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname保留ジョブの名前。

mmmm必須バッファーの数。

nnnn 定義済みバッファーの数。

注: $HASP183 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは保留されます。

オペレーターの応答: アクティブな JES2 装置が不足している場合は、ジョブを解放してください。ジョブに対し続けてこのメッセージが表示されるか、または必要なバッファー数 (mmmm) が定義されている数 (nnnn) より大きい場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: BUFDEF 初期設定ステートメントの EXTBUF パラメーターの限界値を増やすか、PURGE オプションを用いて指定されたジョブを取り消してください。

モジュールの検出: HASPHOPE、HASPCNVT

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP184

説明:

�� devname NOT STARTED - �

� INSUFFICIENT STORAGE ��

JES2 は、指定された装置用 DCB/DEB のストレージを獲得できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

システムの処置: JES2 は、装置を使用せずに処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。後で装置の開始を試みてください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生した理由を判別し、エラーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPDYN

宛先コード : 7、10

記述子コード : 4

$HASP185

説明:

�� jobname OUTGRP= grpid,joeid1,joeid2 �

� BLOCK= nnnn devname �

� TERMINATED - text, RC=rsnc ��

JES2 は、指定された装置上のデータ・セットgrpid.joeid1.joeid2 の処理を停止します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

grpid ユーザーが指定しなかった場合に、ユーザーJCL によって割り当てられるか、JES2 によって生成されるグループ ID。

$HASP183

第 5 章 100 番台 93

joeid1 出力グループ grpid 内のジョブ出力エレメントの数。

joeid2 grpid および joeid1 によって識別される、出力グループ内のジョブ出力エレメントの数。

nnnn エラーが検出されたデータ・セットの相対ブロック番号。

rsnc 理由コード。

text 理由コードをともなう説明のテキスト。

注: $HASP185 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

装置は、以下の理由コードに関連付けられる理由により停止します。

rsnc text

01 DATA SET NOT CLOSED

JES2 は、次のデータ・ブロックを読み取ろうとしたときにエラーを検出したため、現在のデータ・セットの処理を停止しました。データ・セットはクローズされませんでした。これは、システム障害発生時に実行されていたジョブを再実行せずに現在そのジョブの印刷を実行中か、または CLOSE 処理時に異常終了が発生したためです。

02 INVALID TRACK ADDRESS

JES2 は、次に読み取られるデータ・ブロックのトラック・アドレスが正しくないことを検出しました。正しくない理由は、ブロックが書き出される前に、次のスプール・ブロックのトラック・アドレッシング・フィールドの記憶オーバーレイが起きたためである場合があります。BLOCK=1 が表示される場合、エラーはデータ・セットの先頭を指す制御ブロックで発生しています (IOT 内の PDDB)。BLOCK=1 が表示されない場合、エラーはデータ・ブロックで発生しました。ダンプが出されると、$PCE には、PCESEEK フィールドの正しくないトラック・アドレスの値が入ります。

03 I/O READ ERROR

指定されたデータ・セットの nnnn という番号のデータ・ブロックを JES2 が読み取ろうとしたときに、入出力エラーが発生しました。このエラーの原因としては、ハードウェアの問題が考えられます。

04 INVALID JOB KEY

同じスプール・アドレスが複数のジョブに割り振られているため、 nnnn という番号のデータ・ブロックのキー・フィールドは現在のジョブ・キーと一致しません。これは通常、JES2

チェックポイント・プロセッサーが TGM の補充を開始してから次のチェックポイントの書き出しが開始するまでの間に JES2 が異常終了すると発生します。

05 INVALID DATA SET KEY

nnnn の番号が付けられているデータ・ブロックのデータ・セット・キー・フィールドが、現在のデータ・セット・キーと一致しません。マルチタスク処理プログラムで同一のスプール・アドレスが複数のデータ・セットに割り振られるのは、通常は JES2 サブシステム・インターフェース内のエラーが原因です。

06 OBSOLETE OUTPUT ELEMENT

JES2 は、処理に使用できない出力エレメントを選択しました。これは、対応するデータ・セットがすでに除去されていたためです。このエラーの原因としては、JES2 障害発生後に、JOE

を削除せずにスピン・データ・セットを除去したことが考えられます。

07 AUTHORIZATION FAILED

この出力グループに関連するユーザー ID は、このグループを選択した装置を使用できません。

08 BAD I/O FOR SWBIT READ

JES2 が印刷分離ページ処理時にデータ・セットの SWBIT を読み取っているときに、入出力エラーが発生しました。これは、ハードウェアのエラーが考えられます。

09 NO DATA SET IN THE IOT

JES2 は、印刷 / 穿孔処理中に IOT 内でジョブ出力エレメント (JOE) と一致するデータ・セットを検出しませんでした。これは、IOT 連鎖エラーが考えられます。

システムの処置: JES2 は、装置の出力処理を中止します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: RC=06 の場合、応答は不要です。それ以外の場合は、ジョブを再実行してください。

モジュールの検出: HASPPRPU、HASPFSSM

宛先コード : 7

$HASP185

94 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

記述子コード : 4

$HASP186

説明:

�� jobname OUTGRP= grpid,joeid1,joeid2 �

� NOT SELECTED BY device DUE TO SECURITY POLICY ��

JES2 処理時に、指定された装置上で grpid.joeid1.joeid2

によって識別される出力グループ・エレメントが選択されません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

grpid グループ ID。これは、ユーザーの JCL によって指定されるか、または JES2 によって生成される 1 文字から 8 文字までの英数字の名前です。

joeid1 この数値は、JES2 によって割り当てられ、出力グループ内のジョブ出力エレメントを固有に識別するために使用されます。

joeid2 この数値は、JES2 によって割り当てられ、grpid および joeid1 によって識別される出力グループ内のジョブ出力エレメントの数を決定します。

device 出力装置の装置名、または PSO インターフェースを介して出力選択を試みているタスクのjob number/procname.identifier。

v 物理装置の JES2 装置名 (例えば、PRT1)。

v PSO インターフェースを要求するタスクのjob number/procname.identifier。

v SAPI インターフェースを要求するタスクのjob number/procname.identifier.threadid。SAPI アプリケーションは threadid を示します。

注: $HASP186 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、指定されたジョブ出力グループ・エレメント ($JOE) に関する装置上の HARDCPY

処理を中断し、次の BEST JOE の走査を続行します。JES2 は、指定された JOE をこの装置が選択できないことを記憶し、装置の再始動、JES2 の再始動、あるいは、オペレーター・コマンドを介した出力グループ・エレメントの修正が行われるまで、指定された装置に関するこの JOE をスキップします。

アクセス違反が起こり、DEBUG SECURITY=YES の指定を行っている場合は、JES2 はこのメッセージを出し、RACF は ICH408I メッセージを出して、LOGSTR

情報を含む SMF TYPE80 (X'50') レコードを書き込みます。LOGSTR は、この問題を次のうちのいずれかとして識別します。

v JES2 DEVICE WORK SELECTION SCREENING

v EXTERNAL WRITER WORK SELECTION

SCREENING

v SAPI - DATA SET ACCESS

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: インストール先の環境設定に基づいて、次のいずれかの処置を選択してください。

v セキュリティーが作業選択基準の働きをするように意図されており、別の装置が該当の出力グループ・エレメントを選択できる場合には、処置は不要です。

v 該当の出力グループ・エレメントが正しくない装置にルーティングされている場合には、オペレーター・コマンドを用いて出力を処理できる装置にルーティングされるように出力を修正してください。

v 該当の出力グループ・エレメントが該当の装置によって選択されていなければならなかった (にもかかわらず選択されなかった) 場合は、その装置に関するセキュリティーの定義またはプロファイルを更新し、その装置を再始動してください。

v JES2 がこのメッセージを出した理由を突き止める必要のある場合、あるいは、現在、RACF 警告モードで稼働中であり、このメッセージが失敗モードでも出されるかどうかを知る必要のある場合は、DEBUG

SECURITY=YES を設定してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPJOS、HASPPSO

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP190

説明:

�� jobname SETUP - �

� devname - F= ffff �

$HASP186

第 5 章 100 番台 95

�- C= cccc

- T= tttt

��

devname が穿孔装置を指定している場合は、示されているジョブが穿孔装置のセットアップを用紙 =ffff に変更するように要求しています。devname がプリンターを指定している場合は、示されているジョブはセットアップを用紙 = ffff、紙送り制御 = cccc、および印刷トレーン= tttt に変更するように要求しています。

注: このメッセージは、2 つ用意されています。コンソールに表示される $HASP190 メッセージに対応する形式を使用してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devnameプリンターまたは穿孔装置の名前。

fff 用紙名。

cccc 紙送り制御名。

tttt 印刷トレーン名。

注: $HASP190 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 該当するオペレーターの応答が受け取られるまで、出力処理は、指定された装置上で停止したままです。

オペレーターの応答: 要求されたセットアップが完了したかどうかを確認してから、示されている装置に対して開始 ($S) コマンドを入力してください。セットアップ指定項目の一部またはすべてをオーバーライドする場合は、セット ($T) コマンドを入力した後に開始 ($S) コマンドを入力してください。現在の活動は、再始動 ($E)

コマンド、割り込み ($I) コマンド、および取り消し($C) コマンドで中断することができます。この場合、途中で入力されるセット ($T) コマンドはすべて無視され、装置のセットアップは、セットアップ・メッセージが出される前と同じになります。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 2、4

$HASP190

説明:

�� jobname SETUP - �

� prtname - F= ffff - O= name �

� - B= YN

��

示されたジョブは、prtname によって示された用紙切り離し装置付 3800 プリンターもしくは AFP1 プリンターのセットアップを、用紙 = ffff、書式オーバーレイ =

name、ならびに用紙切り離しモードまたは非用紙切り離しモードに変更するよう要求しています。

注: JES2 は $HASP190 を以下に対してのみ発行します。

1. PRINTER(nnnnn) SETUP=HALT,WS=(...F/) で定義されたチャネル接続プリンター。

2. PRINTER(nnnnn) SETUP=HALT,WS=(...F/)、および PSF PROC に SETUP= が含まれる PSF

PRINTDEV ステートメントで定義された、非チャネル接続のプリンター (SNA または TCP/IP

接続の PSF FSS 主導プリンター)。この SETUP

設定はアプリケーション固有のものであり、この値を設定する前に適切なユーザーズ・ガイドを参照する必要がある点にご留意ください。例えば、どの設定が $HASP190 メッセージの表示を促すかを理解するには、PRINTDEV

SETUP=ALL | NONE | FORMS | BURST の使用について説明した PSF に関する書籍を参照します。

これにより、JES2 はこのメッセージを停止、または発行し、オペレーターがプリンターの変更を検証するまで待機します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

prtnameプリンターの名前。

ffff 用紙名。

name オーバーレイの名前。

注: $HASP190 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 該当するオペレーターの応答が受け取

$HASP190

96 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

られるまで、出力処理は、指定された装置上で停止したままです。用紙切り離しモードの場合に、用紙切り離し装置に用紙を通していないと、このメッセージが繰り返されます。

オペレーターの応答: 要求されたセットアップが完了したかどうかを確認してから、示されている 3800 プリンターに対して開始 ($S) コマンドを入力してください。セットアップ指定項目の一部またはすべてをオーバーライドする場合は、セット ($T) コマンドを入力した後に開始 ($S) コマンドを入力してください。現在の活動は、再始動 ($E) コマンド、割り込み ($I) コマンド、および取り消し ($C) コマンドで中断することができます。この場合、途中で実行されるセット・コマンドは無視され、装置のセットアップはセットアップ・メッセージが出される前の状態になります。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU、HASPFSSP

宛先コード : 7

記述子コード : 2

$HASP191

説明:

�� jobname prtname �

� HALTED - DATA POSSIBLY LOST ��

データ・セット印刷中に、チャネルまたは入出力エラーが発生しました。エラー・リカバリー時に JES2 がデータ・セットを再び印刷することはありますが、印刷はオペレーターが何らかの処置を実行するまでは継続されません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname停止されたジョブの名前。

prtnameジョブが処理されていたプリンターの名前。

注: $HASP191 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: プリンター prtname は、オペレーターが何らかの処置を取るまで停止します。このエラーが発生すると、データの重複エラーまたは消失エラーが発生する可能性があります。

オペレーターの応答: 自動リカバリーが可能な場合は、$S コマンドを使用してプリンターを再始動してくださ

い。自動リカバリーが可能でない場合は、$B コマンドを使用してプリンターをエラー・ページの最上位に位置変更するか、またはエラーが発生したページの前のページに位置変更してください。その後に $S コマンドを使用してプリンターを再始動します。必ずデータ・セットの印刷が正しく行われるようにする必要のある場合は、$E コマンドを使用してプリンターをデータ・セットの先頭に位置変更してから、$S コマンドを入力してプリンターを再始動してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7

記述子コード : 2

$HASP196

説明:

�� ERRORABEND

� ON devname WHILE INVOKING text ��

JES2 は、ジョブの出力の印刷時または穿孔時に制御権がインストール・システム出口ルーチンまたはスケジューラー JCL 機能 (SJF) サービスに渡されている間に、エラーまたは異常終了を検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameプリンターまたは穿孔装置の名前。

text は以下のいずれかです。

EXIT 1 JES2 は、出口 1 に制御権が渡されている間に問題を検出しました。

EXIT 15JES2 は、出口 15 に制御権が渡されている間に問題を検出しました。

SWBTUREQ RETRIEVEJES2 は、スケジューラー JCL 機能のSWBTUREQ RETRIEVE 要求を処理していました。

SWBTUREQ SPLICEJES2 は、スケジューラー JCL 機能のSWBTUREQ SPLICE 要求を処理していました。

$HASP191

第 5 章 100 番台 97

SJFREQ SWBTUMERGEJES2 は、スケジューラー JCL 機能のSJFREQ SWBTUMERGE 要求を処理していました。

SWBTUREQ RETRIEVE RC=nn,REASON=nnnn

JES2 は、スケジューラー JCL 機能のSWBTUREQ RETRIEVE 要求を処理していました。この形式のテキストには、戻りコード(RC) と理由コードが含まれています。

SWBTUREQ SPLICE RC=nn,REASON=nnnn

JES2 は、スケジューラー JCL 機能のSWBTUREQ SPLICE 要求を処理していました。この形式のテキストには、戻りコード(RC) と理由コードが含まれています。

SJFREQ SWBTUMERGE RC=nn,REASON=nnnn

JES2 は、スケジューラー JCL 機能のSJFREQ SWBTUMERGE 要求を処理していました。この形式のテキストには、戻りコード(RC) と理由コードが含まれています。

システムの処置: text が SWBTUREQ RETRIEVE でERROR が表示されている場合、JES2 は出力処理を停止してから、出力を除去します。text が SWBTUREQSPLICE の場合 JES2 は SWBTU を SMF タイプ 6 レコードに挿入せず、処理は継続します。それ以外の場合はすべて、JES2 は出力を保留状態 (HOLD=SYS) にし、処理を継続します。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP197 の場合のオペレーターの応答を参照してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7、10

記述子コード : 4

$HASP197

説明:

�� devname SIMULATING $I - jobid jobname �

� OUTGRP= grpid.joeid1.joeid2 ��

装置 devname が、示されているジョブのgrpid.joeid1.joeid2 フィールドに示されている出力を処理しているときに、プログラム・チェックが発生しました。JES2 は、JES2 が終了しないように、その装置に対して $I コマンドをシミュレートします。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

grpid ユーザーまたは JES2 によって割り当てられたグループ ID。

joeid1 出力グループ grpid 内のジョブ出力エレメントの数。

joeid2 grpid および joeid1 によって識別される、出力グループ内のジョブ出力エレメントの数。

システムの処置: JES2 は出力を HOLD=SYS 状況にします。リカバリー処理は継続します。

オペレーターの応答: $L コマンドを使用して、grpid.joeid1.joeid2. で示されるこのジョブ出力エレメントの状況を表示し、エラーを訂正してください。$TO コマンドを使用して出力を REL=SYS 状況にするか、あるいは、ジョブを取り消してユーザーにそのジョブの再入力を依頼してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPPRPU

宛先コード : 7、10

記述子コード : 4

$HASP198

説明:

�� REPLY TO $HASP098 WITH ONE OF THE FOLLOWING: �

� END - STANDARD ABNORMAL ENDEND,DUMP - END JES2 WITH A DUMP (WITH AN OPTIONAL TITLE)END,NOHOTSTART - ABBREVIATED ABNORMAL END (HOT-START IS AT RISK)SNAP - RE-DISPLAY $HASP088DUMP - REQUEST SYSTEM DUMP (WITH AN OPTIONAL TITLE)

��

JES2 メインタスクがエラーを検出し、そのエラーを記述するためにメッセージ $HASP088 を出しました。このメッセージは、終了オプションをリストするもので、$HASP098 メッセージの前に表示されます。

オペレーターの応答: これは単なる通知メッセージです。上記のいずれかで応答してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPTERM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP197

98 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 6 章 200 番台

$HASP200

説明:

�� RMTnnnnnodename

STARTED ON LNElna �

�SESSION zzzzzzzz NODE nodename

� BFSZ= size ��

リモート・ワークステーションまたは JES2 NJE ノードは、自分自身を正しく JES2 に通知しました。RMTnnnn

が SNA リモート・ワークステーションの場合、メッセージはセッション zzzzzzzz およびワークステーションが接続されているノード nodename を示しています。RMTnnnn が BSC リモート・ワークステーションの場合、メッセージはワークステーションが接続されているノード nodename を示しています。JES2 NJE の場合は、回線が SNA 回線であれば、メッセージはアプリケーション名 zzzzzzzz を使用してセッションを示します。回線が BSC または TCP/IP 回線であれば、メッセージは NJE ノードが接続されている回線番号を示します。BFSZ は、適当な大きさに指定、計算、または決められた送信バッファー・サイズです。送信バッファー・サイズについては、z/OS JES2 初期設定およびチューニング解説書 の中の TPDEF BSCBUF パラメーターとSNABUF パラメーターに関する説明を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート・ワークステーションの番号。

lna 回線番号 (最大 5 桁)。

nodenameノードの名前。

zzzzzzzzセッション名。

size 送信バッファー・サイズ。

システムの処置: ジョブ処理の活動は、リモート・ワークステーションまたは JES2 NJE ノードにより開始されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSNA、HASPBSC、HASPTCP

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP201

説明:

�� LINExxx - - INVALID PASSWORD rmtname ��

リモート・ワークステーションのオペレーターが示されている回線にサインオンしようとしましたが、入力したパスワードが正しくありませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxx 回線の番号。

rmtnameサインオンを求めているリモート・ワークステーションの名前を示します。

システムの処置: サインオンは許可されず、回線はINACTIVE 状況になります。

オペレーターの応答: リモート・ワークステーションのオペレーターは、正しいパスワードを判別し、再度サインオンを試みてください。

モジュールの検出: HASPBSC

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP202

説明:

�� LINExxx - - INVALID SIGN-ON rmtname ��

サインオンで指定されたリモート・ワークステーションの許可情報が不十分であったか、またはリモート・ワークステーションのオペレーターが指定された回線にサインオンを試みましたがサインオン・カードが正しくありません。以下のいずれかが該当する場合は、サインオン・カードが有効ではありません。

v リモート・ワークステーション名のスペルが間違っている。数字は左詰めで指定し、先行ゼロは省略します。

v 指定されたリモート・ワークステーション名が生成されていない。

v 指定されたリモート・ワークステーション名は、他の回線に接続されている。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 99

v リモート・ワークステーション名が、16 桁目から始まっていない。

v 同一の伝送において、リモート BSC ワークステーションから受け取られたサインオン・ステートメントの後ろに他のデータが続いていた。リモート BSC ワークステーションの場合は、一回の伝送において、サインオン・ステートメントは単独で受信する必要があります。

注: 上記の規則に従わなければ、$HASP200 が表示された後、また、有効なサインオン・ステートメントを正しく処理した後に、$HASP202 メッセージが出される場合があります。サインオン・カードは、読取装置に存在するただ 1 つのカードでなければならず、かつファイルの終わりを含んでいなければなりません。サインオン・カードをディスケットから読み取った場合は、ファイルの終わり状態を同じようにシミュレートする必要があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxx 回線の番号。

rmtnameサインオンを求めているリモート・ワークステーションの名前を示します。

注: リモート名がこのメッセージに追加されるのは、正しくないサインオン・カードの場合ではなく、許可障害の場合に限られます。

システムの処置: サインオンは許可されず、回線はINACTIVE (作動不能) 状態になります。

オペレーターの応答: リモート・ワークステーションのオペレーターは、名前のスペルを確認する必要があります。リモート・ワークステーションが別の回線に接続されている場合は、割り当ての矛盾を訂正するための処置を実行してください。システム・プログラマーに通知し、リモート・ワークステーションの権限が十分であるかどうか判別してください。

システム・プログラマーの応答: セキュリティー管理責任者に連絡し、リモート・ワークステーションがサインオンを実行するための許可を受けているかどうか判別してください。許可を受けていない場合は、該当するプロファイルを更新し、サインオンを再試行するようにオペレーターに通知してください。

モジュールの検出: HASPBSC

宛先コード : 8、9

記述子コード : 4

$HASP203

説明:

�� RMTnnnnnodename

DISCONNECTED{ �

�FROM LINElna DISCINTV EXCEEDED

��

指定されたノードまたはリモート・ワークステーションは以前はアクティブでしたが、現在は切り離されています。ノードまたはリモート・ワークステーションがBSC 回線に接続されていた場合は、その回線がメッセージに表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn 切り離されたリモート・ワークステーションの番号。

nodename切断されたノードの名前。

lna 回線の番号。

システムの処置: 回線がまだアクティブの場合は、JES2 は次の接続の準備をします。アクティブでない場合は、回線は DRAINED (停止) 状況になります。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSNA、HASPBSC、HASPTCP

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP204

説明:

�� RMTnnnn �

� - - LOGON FAILED - SESSION zzzzzzzz �

� REMOTE IS DRAININGREMOTE IS SIGNING OFFLINE IN USENO IDLE LINESLINE NOT ACTIVESIMLOGON ISSUEDRMT ACTIVE ON ANOTHER MEMPCE ATTACH FAILEDLUNAME ALREADY IN SESSIONINTERNAL ERR IN LMRDCTUD

��

SNA のリモート・ワークステーション RMTnnnn は、ログオンを試みました。そのワークステーションに関する回線 DCT が存在しなかったか、または RMTnnnn は

$HASP203

100 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

別のメンバーにログオンしています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート・ワークステーションの番号。

zzzzzzzzセッション名。

text は以下のいずれかです。

REMOTE IS DRAINING回線がドレーンされました。

REMOTE IS SIGNING OFF回線は、現在接続をサインオフしています。

LINE IN USE回線は、別のノードにより使用されています。

LINE NOT ACTIVE開始しようとしているリモート・ワークステーションに関連付けられている回線は、現在、アクティブではありません。 RMTnnnn ステートメントに指定されている回線に対して $S LINE コマンドを発行してください。

NO IDLE LINES使用できるアイドル回線がありません。

SIMLOGON ISSUEDJES2 は、この論理装置 (LU) のログオンをシミュレートしています。

RMT ACTIVE ON ANOTHER MEMこのリモート・ワークステーションのログオン要求は、別のメンバーでアクティブです。

PCE ATTACH FAILEDJES2 がこのリモート・ワークステーションのプロセッサー制御エレメントを接続しようとしたときに、障害が発生しました。

LUNAME ALREADY IN SESSION指定された論理装置は、すでにリモート装置とのセッション状態にあります。同じ LU 名でもう 1 つセッションを持つことは、許されていません。

INTERNAL ERR IN LMRDCTUD$RAT、$DCT、または $DCT チェーンで内部エラーが検出されました。

システムの処置: 試みられたログオンは許可されず、リモート・ワークステーションは接続されません。

オペレーターの応答: RMTnnnn 用の回線 DCT が存在しない場合、ネットワーク・オペレーターはリモート・ワークステーション・オペレーターがログオンできるように論理回線を始動してください。RMTnnnn が別のメンバーにログオンしている場合、RMTnnnn はこのメンバーにログオンすることはできません。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP205

説明:

�� LOGONxxx �

� - - INVALID LOGON - - SESSION sessname rmtname ��

SNA リモート・ワークステーションはログオンを試みましたが、以下のいずれかの理由で失敗しました。

v リモート・ワークステーションは、すでにログオンしていました。

v ログオン・データに、正しくない RMT 番号が含まれていました。

v ログオン・データに、正しくないリモート・パスワードが含まれていました。

v ログオン・データに、正しくない回線パスワードが含まれていました。

v ログオン・データの構文が無効でした。

v サインオンで指定されたリモート・ワークステーションの権限が不十分でした。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxx ログオンの番号。

sessnameセッション名。

rmtnameサインオンを求めているリモート・ワークステーションの名前を示します。

システムの処置: 試みられたログオンは許可されず、リモート・ワークステーションは接続されません。

オペレーターの応答: ログオンが正しくなかった場合は、訂正した後、再びログオンを試みてください。システム・プログラマーに連絡し、リモート・ワークステーションがサインオンするのに十分な権限を持っているかどうか判別してください。

システム・プログラマーの応答: セキュリティー管理責任者に連絡し、リモート・ワークステーションがサインオンを実行するための許可を受けているかどうか判別してください。許可を受けていない場合は、該当するプロファイルを更新し、サインオンを再試行するようにオペレーターに通知してください。

$HASP205

第 6 章 200 番台 101

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、9、10

記述子コード : 4

$HASP206

説明:

�� LOGON BIND FAILED FOR luname - - �

� MAXSESS EXCEEDED SESSION DRAINING ��

SNA リモート装置のログオンまたは JES2 NJE リモート・ノードのバインドは禁止されています。関連VTAM LUNAME が表示されます。表示された理由が MAXSESS EXCEEDED の場合の問題は、SNA セッションに割り振られたリソースがすべて使い切られたということです。セッションの数は、TPDEF SESSIONS=(LIMIT=) 初期設定ステートメントで指定されます。JES2 と通信している VTAM 論理装置(LU)ごとに、セッションが 1 つ使用されます。また、エラー処理中は、セッションに永続使用中のマークを付けることができます。表示された理由が SESSION DRAINING の場合は、JES2 が指定された論理装置(LU)と同じ論理装置との前のセッションを終了しないうちに、その論理装置とJES2 とのセッションを開設しようとしていました。これは、LU がログオフして、すぐログオンするか、LU

がサインオンしているときに障害が発生した場合に、起きる可能性があります。

システムの処置: 試みたログオンは許可されていません。リモート・ワークステーションまたは NJE ノードが接続されていません。

オペレーターの応答: セッションが停止 (drain) 中であった場合は、JES2 にサインオフを完了する時間が与えられてから、サインオンを再試行してください。問題がいつまでも続く場合は、システム・プログラマーに連絡してください。セッションが不足している場合は、不要な接続をすべてログオフしてから、$T TPDEF

SESSIONS=(LIMIT=) オペレーター・コマンドを使用して利用可能なセッションの数を増やし、操作を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: 使用する分に、エラーの場合を処理する予備の分を加えた十分なリソースが、初期設定の間にすべてのセッションに割り振られているか確認してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP207

説明:

�� RMTnnnn - AUTOLOGON FAILED ��

この SNA リモート端末への自動ログオンの試みは、以下のいずれかの理由で失敗しました。v VTAM SIMLOGON 要求が失敗しました ($HASP092

を参照)。キー・コードは、16 進 16 です。v この SNA リモート端末に LUNAME が指定されていません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート端末の番号。

システムの処置: 自動ログオン・ノード (A=Y) は、A=N にリセットされます。

オペレーターの応答: 障害の原因を解決した後に、($S

Rnnnn コマンドか $T Rnnnn, A=Y コマンドを使用して) 自動ログオンを再開してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP208

説明:

�� event SCHEDULED FOR luname RC= xx �

� NSEXIT SCHEDULED FOR luname CLEANUP, xx �

� NSEXIT SCHEDULED FOR luname NOTIFY, �

� tt, rr, ssssssss ��

システム・ネットワーク体系 (SNA) イベント event が発生し、指定されたセッションは終了しなければなりませんでした。SNA イベントによっては、対応する理由コードが存在しないイベントもあります。NSEXIT には、追加の診断情報が用意されています。SNA イベントに理由コードがある場合、その理由コードは xx によって定義されます。16 進 の理由コードについては、z/OS Communications Server: SNA Programming を参照してください。SNA イベントとして使用される値およびその説明は次のとおりです。

Event 説明

TPEND VTAM TPEND 出口 (端末保留)

提供される理由コード : Yes

$HASP206

102 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

LSTRMVTAM LOSTERM 出口 (端末サービス動作不能)

提供される理由コード : Yes

UNBNDVTAM SCIP 出口 (アンバインド)

提供される理由コード : No

RQRVYVTAM SCIP 出口 (要求リカバリー)

提供される理由コード : No

NSXIT VTAM NSXIT 出口 (ネットワーク・サービス)

提供される理由コード : 以下を参照してください。

VTAM によってスケジュールされる NSEXIT には 2

タイプあります。CLEANUP と NOTIFY の 2 つです。

CLEANUP 要求の場合のメッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xx 理由コードは、セッションがどのようにしてダウンさせられたかを示しています。

NOTIFY 要求の場合のメッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

tt 状況バイト。

rr 状況バイトがプロシージャー・エラー (03) の場合の関連理由コード。

ssssssss状況バイトがプロシージャー・エラー (03) の場合の関連センス・データ。

システムの処置: JES2 は、関係するセッションを終了します。メッセージ $HASP210 で補足情報が示されます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 終了が予定外の場合は、終了したセッションに関連するすべての VTAM メッセージを調べてください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP209

説明:

�� SESSION SYMBOL= zzzzzzzz �

� STARTED ON LINElna BFSZ= size ��

この回線の SNA リモート・ワークステーションに対して、次のセッションが開始されました。BFSZ は、適当な大きさに指定、計算、または決められた送信バッファー・サイズです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

zzzzzzzzセッション名。

lna 回線番号。

size 送信バッファー・サイズ。

システムの処置: 追加セッションを使用し、SNA リモート・ワークステーションと交信できます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP210

説明:

�� SESSION zzzzzzzz LOGGED OFF LINElna ��

この回線に接続されている SNA リモート端末のセッション zzzzzzzz が終了しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

zzzzzzzzセッション名。

lna 回線番号。

システムの処置: 残りのセッションを使用し、このSNA リモート端末と交信できます。SNA リモート端末に関する最後のセッションが終了すると、$HASP203 メッセージが表示されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP209

第 6 章 200 番台 103

$HASP211

説明:

�� jobname devname COMPACTION TABLE �

� xxx NOT FOUND ��

指定された短縮テーブルは、JES2 初期設定時に定義されませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

xxx 欠落している短縮テーブルの番号。

注: $HASP211 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: データは、指定された SNA リモート装置へ非短縮形式で送られます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 7、8

記述子コード : 4

$HASP212

説明:

�� SNA CRITICAL ERROR ON zzzzzzzz ��

示されているセッションで、SNA 要求パラメーター・リスト (RPL) を使用している要求または応答に、リカバリー不能なシステム・ネットワーク体系 (SNA) エラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

zzzzzzzzセッション名。

システムの処置: JES2 は、セッションを終了します。メッセージ $HASP094 と $HASP210 で補足情報が示されます。

オペレーターの応答: VTAM からセッションを削除するためには、V NET,INACT コマンドを入力しなければならない場合があります。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP213

説明:

�� INVALID DATA RECORD RECEIVED �

� FROM applid ��

JES2 は、SNA セッションで applid から正しくないデータ・レコードを受け取りました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

applid ノードの VTAM アプリケーション ID。

システムの処置: JES2 は、($E LNE(nnnn) コマンドを入力した場合と同様に) 回線を再始動させます。その結果、宛先のクローズ (CLSDST) により SNA セッションは終了します。

システム・プログラマーの応答: この回線の入力データ・バッファーを調べ、セッションの相手が SNA プロトコル違反かどうか判別してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP214

説明:

�� LINElna - SIGNON FAILED, �

� UNABLE TO INITIATE SAF REQUEST ��

JES2 は、制御ブロックのための十分なストレージを獲得できませんでした。これらの制御ブロックは、RJE 端末のサインオンを確認するセキュリティー許可機能(SAF) 要求を開始するために必要なものです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

システムの処置: JES2 は、リモート端末のサインオンを停止します。

オペレーターの応答: サインオンを試みているシステムのオペレーターに対し、試みが失敗したため後で試みるように通知してください。この状態が繰り返し発生する場合は、システム・プログラマーに通知してください。

$HASP211

104 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生する理由を判別し、問題を訂正してください。ログオンの試行に失敗すると、セキュリティー管理者のチェックに掛かります。問題が訂正されたときは、オペレーターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPSNA、HASPBSC

宛先コード : 8、9

記述子コード : 4

$HASP215

説明:

�� NEW PASSWORD IGNORED ��

RJE パスワード検査が、JES2 によって行われました(RACF または別のセキュリティー・プロダクトによってではなく)。/*SIGNON ステートメントまたは VTAM

LOGON コマンドの新しいパスワード・フィールドは、無視されます。

システムの処置: RJE サインオン / ログオンは、正常に継続します。

オペレーターの応答: 以前のパスワードは、そのまま有効です。

モジュールの検出: HASPSNA、HASPBSC

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP216

説明:

�� LINElna lna �

� NOT STARTED - UNABLE TO INITIATE �

� RMTnnnnSAF REQUEST

��

JES2 は、関連リモート・ワークステーションに関する情報を獲得するためのセキュリティー許可機能 (SAF)

要求を開始するのに十分なストレージを獲得できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

nnnn リモート・ワークステーションの番号。

システムの処置: 回線はドレーンが行われたままか、ま

たはリモート・ワークステーションは開始しないままです。

オペレーターの応答: 回線またはリモート・ワークステーションを再び始動するように試みてください。この状態が繰り返し発生する場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生する理由を判別し、問題を訂正してください。ログオンの試行に失敗すると、セキュリティー管理者のチェックに掛かります。問題が訂正されたときは、オペレーターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPBSC、HASPSNA

宛先コード : 8、9

記述子コード : 4

$HASP217

説明:

�� command - UNABLE TO VALIDATE COMMAND ��

受信ノードの JES2 は十分なストレージを獲得できなかったため、セキュリティー・プロダクトに要求を出してコマンドの発信元の妥当性検査を実行することができませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

commandコマンドのテキスト。

システムの処置: 受信ノードは、このコマンドを無視します。(このメッセージは、発行しているノードのオペレーターにだけ出されます。)

オペレーターの応答: コマンドを再入力してください。この状態が繰り返し発生する場合は、受信ノードのシステム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生する理由を判別し、問題を訂正してください。コマンドが再入力可能になったら、コマンドを実行したノードのオペレーターに通知してください。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP215

第 6 章 200 番台 105

$HASP218

説明:

�� HASPVTAM SUBTASK NOT AVAILABLE ��

HASPVTAM サブタスクがアクティブでないときに、$S

LOGON(n) コマンドが入力されました。初期設定時にJES2 がサブタスク生成に失敗したか、またはHASPVTAM サブタスクが終了しています。

システムの処置: $S LOGON(n) コマンドの処理は停止します。他の JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。JES2 は、HASPVTAM サブタスクを生成するために、ホット・スタートを要求しています。ここで、$S LOGON(n) コマンドを再入力することができます。

システム・プログラマーの応答: SYSLOG を調べ、JES2 初期設定時にサブタスクが停止したのかまたは生成できなかったのかを判別してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP219

説明:

�� jobname CAN NOT BE CANCELLED ��

オペレーターが、別のメンバーで実行されているジョブに対して $C コマンドを入力しました。JES2 は、そのジョブの取り消しを試みましたが、そのジョブは現在、MVS によって取り消し不能のマークが付けられています。このメッセージが出され、コマンドは無視されます。MVS の CANCEL コマンドは出されません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP219 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 指定されたジョブに関しこのコマンドは無視され、処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP220

説明:

�� nodename STARTED DOES NOT MATCH APPL �

� (applname) NODE= nodenum ��

SNA ネットワーク接続が、ノード nodename で作成されています。このアプリケーション applname は、開始しているノード nodename と異なるノード nodenum でJES2 に定義されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameネットワーク接続内の開始しているノードのノード名。

applnameネットワーク接続で使用される VTAM アプリケーション名。

nodenumネットワーク接続が正しい場合、APPL 定義に定義されるノード番号。

システムの処置:

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: APPL(avvvvvvv) 定義、LOGON(n) 定義、および N(nnnn) 定義で JES2 に定義されたアプリケーション定義が、VTAM およびネットワーク内のその他すべての JES2 NJE ノードの定義と同じであるようにしてください。同じでない場合、誤りのある定義を訂正してください。ネットワーク接続が正しいかどうか判別し、正しくない場合は、ネットワーク接続を停止してから再始動します。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

$HASP221

説明:

�� BIND RECEIVED FROM applid REJECTED - - �

$HASP218

106 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� NO IDLE LINES AVAILABLE, RC=01DEDICATED LINE LINElna IS NOT AVAILABLE, RC=02APPLID NOT DEFINED, RC=03NETWORK PATH MANAGER IS NOT AVAILABLE, RC=04

��

ローカル・ノードとのセッションを確立しようとしていたときに、別の NJE ノードから BIND RU が受け取られました。JES2 は、資格のある SNA 回線の装置制御テーブル (DCT) を見付けることができなかったため、この BIND は受け付けられません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

applid ノードの VTAM アプリケーション ID。

テキストには以下の意味があります。NO IDLE LINES AVAILABLE, RC=01

SNA アイドル回線 DCT に、資格のある回線が存在しません。DEDICATED LINE LINElna IS NOT AVAILABLE,RC=02

専用回線番号 lna は、SNA アイドル回線 DCT には存在しません。

専用回線番号 lna は、RJE 装置専用にもなっています (RMT5,LINE=5)。

専用回線番号 lna は、ドレーン (draining) 中です。

専用回線番号 lna には、「パスワード」がセットされています。

ユーザーには、NODE5 への複数の SNA のパスがあり、専用回線に関連 APPL ステートメントを設定する代わりに専用回線にノードを設定しました。APPLID NOT DEFINED, RC=03

APPL(avvvvvvv) ステートメントにより、アプリケーションが定義されていません。NETWORK PATH MANAGER IS NOTAVAILABLE, RC=04

ネットワーク・パス・マネージャー PCE が失敗したため、JES2 は接続を開始できません。JES2 は、この状態を示すために $HASP502 を出します。

システムの処置: BIND は拒否されます。

オペレーターの応答: 資格のある SNA 回線を $S コマンドで開始し、相手側のノードから $SN コマンドを再入力してもらうか、あるいはローカルに $SN コマンドを入力してもらって、メッセージ・テキストに示されている applid のネットワーク機能を開始してください。

システム・プログラマーの応答: RC=02、理由コード1、2、または 3 の場合、この回線は SNA/NJE 回線専用には使用できません。別の回線を使用しなければなりません。RC=02、理由コード 4 の場合は、この回線のパスワードをオフにするか、別の回線を使用してくださ

い。RC=02、理由コード 5 の場合は、回線を NODE 定義ではなく APPL 定義専用にします。RC=03 の場合は、APPL(avvvvvvv) または N(nnnn) 初期設定パラメーターで JES2 NJE に定義されているアプリケーション名が、ネットワーク内の VTAM および他のすべてのJES2 NJE ノードで定義されているアプリケーション名と同じであるようにしてください。同じでない場合は、無効な APPL(avvvvvvv) または N(nnnn) ステートメントを訂正し、ノードに対するネットワーキング操作の開始を再び試みてください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP222

説明:

�� XEQ DRAINING ��

JES2 は、$P XEQ コマンドに応答してこのメッセージを出します。

システムの処置: JES2 は、これ以上、このメンバー上で実行させるためのジョブを選択しません。このメッセージは、削除不可能です。

オペレーターの応答: このメンバーによるジョブ選択を再開するには、$S XEQ コマンドを出します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP223

説明:

�� NJE UNABLE TO SIGN ON TO nodename,reason ��

ノード nodename への NJE のサインオンは処理できませんでした。考えられる理由としては、次のようなものがあります。

LINE IS DRAINED使用される回線がドレーンされていて、開始できませんでした。

LINE IS BUSY使用される回線は、すでにセッション中です。

$HASP222

第 6 章 200 番台 107

SYSTEM RESOURCE SHORTAGE<NETDCTS|BUFFERS>

リソースが不足しています。

INTERNAL ERROR内部エラーが発生しました。

NETWORK PATH MANAGER NOT AVAILABLEネットワーク・パス・マネージャーが前に異常終了して、使用不可になっており、JES2 の再始動が必要です。

SIGNON ENCRYPTION KEY NOT FOUNDNJE のセキュア・サインオンが試みられましたが、RACF データベースに暗号鍵がありませんでした。

APPCLU CLASS INACTIVENJE のセキュア・サインオンが試みられましたが、APPCLU クラスがアクティブになっていません。

システムの処置: NJE 接続は開始されません。

オペレーターの応答: 回線がドレーンされているか、使用中の場合、セットアップが正しいことを確認し、接続を再試行してください。リソースが不足している場合、後でコマンドを試行し、この状態が存在することをシステム・プログラマーに通知してください。ネットワーク・パス・マネージャーが使用不可の場合、接続を開始するには JES2 の再始動が必要です。

システム・プログラマーの応答: リソースが不足している場合、NJEDEF LINENUM= または TPDEF

SNABUF=LIMIT= の値を大きくする必要があるかもしれません。セキュア・サインオンが失敗する場合、セキュリティー管理者に連絡して、APPCLU クラスのNJE.node1.node2 プロファイルに正しい SESSKEY が与えられていること、および APPCLU クラスがアクティブになっていることを確認してください。

モジュールの検出: HASPSNA、HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

$HASP224

説明:

�� INVALID COMPACTION SCB �

� RECEIVED FROM applid ��

短縮ストリング制御バイトが、指定された NJE セッションで受け取られたデータ・レコードで検出されました。このセッションには、短縮テーブルは現在存在しません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

applid ノードの VTAM アプリケーション ID。

システムの処置: ($E LINE(nnnn) コマンドを入力した場合と同様に) 回線は再始動します。その結果、1 次ノードから出された CLSDST により SNA アプリケーション間セッションは停止します。

システム・プログラマーの応答: この回線の入力データ・バッファーを調べ、セッションの相手が JES2 NJE

プロトコル違反かどうか判別してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP225

説明:

�� INVALID JOB/SYSOUT DATA RECORD �

� RECEIVED FROM applid ��

示されているアイドル状態または存在しない受信装置のセッションで、ジョブまたは SYSOUT データ・レコードが受け取られました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

applid ノードの VTAM アプリケーション ID。

システムの処置: ($E LINE(nnnn) コマンドを入力した場合と同様に) 回線は再始動します。その結果、1 次ノードから出された CLSDST により SNA アプリケーション間セッションは停止します。

システム・プログラマーの応答: セッションの相手がJES2 NJE プロトコル違反でないことを確認してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP226

説明:

�� INVALID STREAM ALLOCATION REQUEST �

� RECEIVED FROM applid ��

ジョブ /SYSOUT ストリームの割り振りを要求している制御レコードが、示されているセッションで受け取られました。示されている受信側は、すでに使用中です。

$HASP224

108 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

applid ノードの VTAM アプリケーション ID。

システムの処置: ($E LINE(nnnn) コマンドを入力した場合と同様に) 回線は再始動します。その結果、1 次ノードから出された CLSDST により SNA アプリケーション間セッションは停止します。

システム・プログラマーの応答: セッションの相手がJES2 NJE プロトコル違反でないことを確認するステップを実行してください。

モジュールの検出: HASPSNA

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP227

説明:

�� LINElna SIMULATING $E ��

JES2 は、メッセージ・テキスト (JES2 エラー・コード$M01) に示されている BSC RJE 回線について、予期していたより多くのチャネル終了標識を検出しました。JES2 は、JES2 が終了しないように、その回線に対して$E コマンドをシミュレートします。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線の番号。

システムの処置: JES2 リカバリー処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPBSC

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP228

説明:

�� LINElna NOT STARTED - RMTnnnn �

� IS ALREADY ON MEMBER memname ��

オペレーターは、示された回線またはその回線に含まれているある範囲の回線に対して、$S コマンドを入力しました。LINE=nnnn が RMT(nnnn) 初期設定ステートメント上に指定されているため、$S LINE(nnnn) コマンドは RMT(nnnn) の開始を暗黙指定します。しかし、RMTnnnn は、メッセージ内のメンバー memname にす

でにログオンされています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線の番号。

nnnn リモート・ワークステーションの番号。

memnameメンバー名。

システムの処置: 処理は継続され、示されている回線はドレーンが行われたままです。

オペレーターの応答: RMTnnnn をこのメンバーでログオンするには、まず指定されたメンバーをログオフしなければなりません。これは、そのメンバーで使用中の回線に対して $P コマンドを入力してから、開始する回線に対して $S LINE(nnnn) コマンドを入力すれば行うことができます。

モジュールの検出: HASPSXDV

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP229

説明:

�� RMTnnnn INPUT DATA INVALID ON LINElna ��

入力データ・ストリームに、正しいレコード制御バイト(RCB) が含まれていませんでした。メッセージ数が多過ぎると、回線またはリモート端末の問題が発生する可能性があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート・ワークステーションの番号。

lna 回線の番号。

システムの処置: 処理を続行します。現在のデータは除去され、回線は再始動されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 正しくないデータの発信元を判別してください。このエラーは、ハードウェアの問題であると考えられます。ハードウェアの問題である場合は、ハードウェア・サポート担当員に連絡してください。

モジュールの検出: HASPBSC

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP227

第 6 章 200 番台 109

$HASP230

説明:

�� UNDEFINED RCB/SRCB - - Rnnnn .RDm ��

指定されたリモート端末は、入力装置の入力機能を開始するための要求を JES2 に送りました。しかし、リモート端末から受け取られたレコード制御バイト (RCB)/ サブレコード制御バイト (SRCB) は、そのリモート端末のJES2 に定義されているどの装置とも一致していません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート装置番号。

m 読取装置番号。

システムの処置: JES2 は、未定義の RCB/SRCB が含まれている制御レコードを無視します。指定されたリモート端末のアクティブな他の機能は、影響を受けません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: このリモート端末および関連装置を定義している JES2 初期設定ステートメントを検査し、JES2 に定義されている装置数とリモート端末に実際に接続されているかまたはリモート・ソフトウェアに定義されている装置数とが一致することを確認してください。

モジュールの検出: HASPBSC

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP231

説明:

�� PATH (node) STATUS= (connection), �

� REST= nnnnn, �

� PATH= (node1, node2, node3,..., noden) ��

JES2 は、$D PATH(noden) コマンドに応答してこのメッセージを出します。JES2 は、コマンドが入力されたノードから始まりそのコマンドに指定されている目的ノード (noden) までの、パス内のすべてのノードをリストします。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

connection

UNCONNECTEDこのシステムは、この時点で目的ノードに接続されていません。

LOCAL NODE目的ノードは、ローカル・ノードです。

THROUGH LINEnnnn

目的ノードへのパスは、回線 nnnn を経由します。

THROUGH MEMBER memx

目的ノードへのパスは、この多重アクセス・スプール構成の中のメンバーmemx から始まります。

PENDING nnnnnnnn-Mmmm

静的接続が目的ノードへのパスを記述していても、目的ノードへのアクティブな回線がありません。

AWAITING RESET WITH node

node への複数幹線接続の 1 次幹線がダウンしており、新しい 1 次幹線の設定処理中です。

SIGNING ON LINEnnnn

目的ノードへのパスは、現在のサインオンが完了次第、回線 nnnn 経由になります。

nnnnn パス全体の負荷抵抗値。

node1 $D PATH(noden) コマンドの入力の対象であるノード。

node2, node3

node1 と noden との間のパス内のノードの名前。

サブネットは、以下の方法で表示されます。

nodeX,...,nodeY

この例で使用される値は次のとおりです。

nodeX パス内でサブネットの直前のノードに、サブネットを接続するゲートウェイ・ノードの名前。

nodeY パス内でサブネットの直後のノードに、サブネットを接続するゲートウェイ・ノードの名前。

noden $D PATH(noden) コマンドに指定されているノードの名前。

システムの処置: システムは処理を続行します。

オペレーターの応答: 目標ノードへのパスを活動化させるには、メンバー mmm のノード nnnnnnnn に対して

$HASP230

110 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$S LINE(nnnn) コマンドを入力する必要があります。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP232

説明:

�� cmdmsg - COMMAND TEXT TOO LONG ��

ノードで出され、JES2 により受信されたコマンドが、許されているテキストの長さを超えています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cmdmsgコマンドの先頭 9 バイト。

システムの処置: JES2 はコマンドを発行元に返し、処理は継続します。

オペレーターの応答: 有効なテキスト長を指定して、コマンドを再発行してください。

モジュールの検出: HASPRTAM、HASPCON

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP233

説明:

�� REASON FOR JES2 CHECKPOINT �

� RECONFIGURATION IS �

� CKPTn I/O ERROR(S) ON m MEMBER(S)COUPLING FACILITY HAS BECOME VOLATILEOPERATOR REQUEST

��

このメッセージは、JES2 がこのチェックポイント再構成を実行するのに伴って、どれが使用可能な再構成処理オプションかを判別する際の理由を示します。複数のメンバーが同時に異なる理由で再構成に入った場合、JES2

は、以下の優先順位に従ってこのメッセージに表示する理由を判別します。1. CKPT1 に関する入出力2. CKPT2 に関する入出力3. カップリング・ファシリティーが揮発性になった4. オペレーターの要求

CKPTn I/O ERROR(S) ON m MEMBERSJES2 は、m メンバー上のカップリング・ファシリティー・ストラクチャーまたはデータ・セットに関

する入出力エラーのために、チェックポイント再構成を開始しました。(1 つまたは複数のメンバーによって出される) $HASP275 がこのメッセージとともに表示され、特定のメンバーと理由コードが示されます。($HASP275 は、CONSOLxx parmlib メンバーに関するご使用のシステムの MSCOPE 指定に基づいて別のコンソールで表示される場合があります。) MSCOPE パラメーターの説明については、z/OS MVS 初期設定およびチューニング ガイド を参照してください。チェックポイント再構成処理の詳しい説明とチェックポイント再構成ダイアログについての例に関しては、z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド を参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n CKPT1 を示す 1 かまたは CKPT2 を示す2 のいずれか。

m JES2 が最初にこのチェックポイント再構成の理由を判別したときに CKPTn で入出力エラーを検出しているメンバーの数。

COUPLING FACILITY HAS BECOME VOLATILEチェックポイントが存在するカップリング・ファシリティーが揮発性になり、JES2 は CKPTDEF

VOLATILE= 指定に基づく処理の結果としてチェックポイント再構成を開始しました。

注: カップリング・ファシリティーに対し電源の損失が起こらないように保護する処置を講じていない限り、カップリング・ファシリティーは常に揮発性のものであると見なされます。カップリング・ファシリティーの揮発性を監視する方法については、ES/9000 and ES/3090 PR/SM

Planning Guide を参照してください。

OPERATOR REQUESTJES2 は、$T CKPTDEF,RECONFIG=Yes コマンドを使用したチェックポイント再構成の開始要求に従って、この再構成を入力しました。($T とCKPTDEF との間のブランクはオプションです。)

システムの処置: JES2 チェックポイント再構成処理は継続され、JES2 は STARTED またはRE-SYNCHRONIZING を伴うメッセージ $HASP285 を(再度) 出します。

$HASP233 は、駆動メンバーによってコンソールに出され、さらに診断目的で非駆動メンバーによってHRDCPY にも出されます。

オペレーターの応答: 後続のチェックポイント再構成メッセージを監視し、必要に応じてそれ以降の指示に従ってください。後続のチェックポイント再構成メッセージにより、進行中の状況が通知されます。

$HASP232

第 6 章 200 番台 111

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP234

説明:

�� MEMBER member-name �

� UNABLE TO RECONFIGURE AS REQUESTED �

� BY THE DRIVING MEMBER ��

駆動メンバーは要求された再構成処理を実行することができますが、member-name メンバー (非駆動メンバー)

は同じ処理を実行することができません。非駆動メンバーがこの処理を実行できない特定の理由は、前のメッセージ ($HASP295、$HASP296、$HASP297、$HASP414、$HASP424、$HASP429、$HASP453、$HASP536、$HASP542、および $HASP581 など) に示されています。たとえば、チェックポイントが、非駆動メンバーが存在するシステムに装てんされていないボリューム上のデータ・セットに転送された可能性があります。この場合は、$HASP424 が表示され、その後に $HASP234 が表示されます。

システムの処置: このメッセージは、エラーを検出した非駆動メンバーと駆動メンバーの両方によって出されます。

v 非駆動メンバーの場合には、このメッセージはHRDCPY のみに書き出されます。

v 駆動メンバーの場合には、どのメンバーがエラーを検出したかを示すメッセージがコンソールに書き出されます。

この後、JES2 はメッセージ $HASP235 を出します。

オペレーターの応答: 直前のメッセージ (たとえば、エラー状態の詳細を示す $HASP424 など) を入手するために、ここに示された member の SYSLOG を検索してください。直前のエラー・メッセージを承知していれば、この検索は不要です。この問題を単純な処置 (たとえば、該当のメンバーが存在するシステムのボリュームをオンラインにする変更 (vary) コマンドなど) によって訂正できるかどうかを判別してください。このような処置によって問題を訂正する場合は、$HASP271/$HASP272 の一対のメッセージまたは$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージが表示されたときに同じ再構成処置を試みる必要があります。CKPTn

を転送する必要がある場合には、現時点でオペランドを指定した CKPTDEF で応答し、NEWCKPTn を指定しな

ければなりません。その必要がない場合には、$HASP272 に応答して代替処理を選択してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP235

説明:

�� n MEMBERS UNABLE TO RECONFIGURE �

�- OPERATOR ASSISTANCE REQUESTED

��

このメッセージは、n 個のメンバーを再構成できないことをオペレーターに知らせます。このメッセージの前には、n $HASP234 メッセージが表示されます。オプション・テキストの OPERATOR ASSISTANCE

REQUESTED は、CKPTDEF OPVERIFY=NO が有効であるためオペレーターが以前にこのチェックポイント再構成に関係していなかった場合にのみ、表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n $HASP235 メッセージが最初にこのチェックポイント再構成に対して出されたときに、CKPTn

上に入出力エラーを検出したメンバーの数。

システムの処置: このメッセージの後には、$HASP271

か $HASP273 が表示され、さらに対応する $HASP272

ENTER RESPONSE メッセージが表示されます。このメッセージは強調表示され、$HASP272 への応答が出されるまで削除されません。

オペレーターの応答: n $HASP234 メッセージに関して、各メンバーの SYSLOG を検索してください。直前のエラー・メッセージを承知していれば、この検索は不要です。

システム・プログラマーの応答: 後続のメッセージ$HASP271 または $HASP273 が表示されるまで待ってください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP234

112 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP236

説明:

�� JES2 CHECKPOINT RECONFIGURATION �

� DRIVING MEMBER member-name FAILED ��

チェックポイント再構成時に、駆動メンバーmember-name が障害を起こしました。このメッセージは、新しい駆動メンバーによって出され、診断目的で他のすべてのメンバーに関するハードコピー・ログに対して出されます。

システムの処置: 残りのメンバーのうち最新のチェックポイント・データを含んだメンバーが、新しい駆動メンバーになります。新しい駆動メンバーは、$HASP233 を出した後、再構成に加わるメンバーが STARTED または RE-SYNCHRONIZING であることを示すメッセージ$HASP285 を出します。必要に応じ、メッセージの対$HASP271/$HASP272 や $HASP273/$HASP272 が再度出されます。

処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKRR

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP237

説明:

�� CKPTnNEWCKPTn

strname �

� IS ON A VOLATILE COUPLING FACILITY �

�(1)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1 ‘CONT’ - PROCEED WITH ASSIGNMENT

‘CANCEL’- EXIT FROM RECONFIGURATION

‘TERM’ - TERMINATE MEMBERS WITH I/O

ERROR ON CKPTn

‘DELETE ’- DISCONTINUE USING CKPTn

CKPTDEF (NO OPERANDS) - DISPLAY

MODIFIABLE SPECIFICATIONS

CKPTDEF (WITH OPERANDS) - ALTER

MODIFIABLE SPECIFICATIONS

チェックポイント再構成中に、JES2 は、使用しようとしているチェックポイント strname が揮発性のものであることを検出しました。

このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

注: カップリング・ファシリティーに対し電源の損失が起こらないように保護する処置を講じていない限り、カップリング・ファシリティーは常に揮発性のものであると見なされます。カップリング・ファシリティーの揮発性を監視する方法については、ES/9000 and ES/3090 PR/SM Planning Guide を参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

CKPTn JES2 が使用の再開を試みているチェックポイント。

NEWCKPTn

JES2 が CKPTn を転送しようとしているその転送先のチェックポイント。

strname このチェックポイントのために使用されるカップリング・ファシリティー・ストラクチャーのストラクチャー名 (STRNAME)。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

JES2 は、CKPTDEF VOLATILE= 指定に基づく処理を行わずに、$HASP237 を出します。

オペレーターの応答: 講じる処置を判別し、以下のいずれかのオプションでメッセージ $HASP272 に応答してください。このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

オプション意味

CONT JES2 は揮発性のストラクチャーを使用します。

注意 :

v チェックポイント用に揮発性のストラクチャーを使用することはお勧めしません。このメッセージに CONT で応答する前に、システム・プログラマーに連絡してください。

v JES2 が揮発性のストラクチャーを使用できるようにするために CONT で応答し、もう一方のチェックポイントがすでに揮発性のものである場合には、このメッセージだけが表

$HASP236

第 6 章 200 番台 113

示されます。この $HASP237 メッセージを受け取った場合、JES2 は、CKPTDEF

VOLATILE=ALLCKPT= サブパラメーターを処理しません。揮発性のカップリング・ファシリティー上で CKPT1 と CKPT2 の両方を使用して処理を実行していないことを確認するには、$D CKPTDEF を出し、アクティブなチェックポイントの揮発性状況を表示します。

CANCELJES2 はこの再構成を終了し、処理を継続します。CKPTn または NEWCKPTn を変更するために以前に CKPTDEF と応答した場合には、それらの変更は失われます。

注: CANCEL は、この再構成が入出力エラーのためではない場合にのみ、オプションとして表示されます。

注意 : TERM オプションが表示されたときに、不注意に CANCEL で応答すると、JES2

は、CANCEL を TERM の同義語として処理し、メンバーを終了させます。

TERM TERM での応答は、お勧めできません。TERM

がオプションとして表示された場合、JES2

は、メッセージ $HASP233 で示されるように、CKPTn に関する入出力エラーの処理中です。

応答として TERM を入力すると、CKPTn で入出力エラーを起こしているすべてのメンバーは異常終了し、$Kxx エラー・コードが表示されます。各メンバーに関する $HASP275 メッセージ上の理由コードは、各メンバーに関する$HASP095 エラー・コードです。$HASP275 メッセージと後続の $HASP095 エラー・コードに示される $Kxx 理由コードによっては、TERM での応答に、IPL または全メンバー・ウォーム・スタートが必要になる場合があります。JES2 は終了する前にこのデータ・セットの緊急バックアップ・コピーの作成を試みますが (メッセージ $HASP279 を参照)、それは失敗することがあります。

DELETEJES2 は、もう一方の CKPTn データ・セット(たとえば、CKPT1 が表示された場合はCKPT2) の形式を再設定してから、このメッセージ ($HASP237) に示されている CKPTn データ・セットの割り振りを解除します。JES2

は、1 つのチェックポイント・データ・セットだけを使用して処理を継続します。

注:

1. DELETE オプションは、このメンバーに入出力エラーが発生し、両方のチェックポイント・データ・セットが使用中(INUSE=YES) の場合にのみ表示されます。たとえば、CKPT1 にエラーが発生しCKPT2 が使用中でない場合は、DELETE オプションを選択するとチェックポイント・データ・セットが使用できなくなるため、JES2 は DELETE オプションを提示しません。

2. JES2 構成が DUPLEX (二重化) モードで実行中に任意のメンバーが DUPLEX=OFF を指定した場合には、JES2 は、DUPLEX データ・セット (CKPT2) をすべてのメンバーに割り振ることができない限り、CKPT1 データ・セットを削除しません。割り振りが成功した場合、JES2 は CKPT2 データ・セットが使用中であることを示すメッセージ$HASP280 を出してから、CKPT1 の使用を中断します。このメンバーに関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、$HASP278/$HASP272 の一対のメッセージを表示します。非駆動メンバー (複数の場合あり) に関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、メッセージ $HASP234 と$HASP235 を出します。

CKPTDEF (NO OPERANDS)オペランドを指定せずに CKPTDEF ステートメントで応答すると、JES2 は、メッセージ$HASP829 を出し、ダイアログ時に修正できるCKPTDEF パラメーターの現在の設定値を表示します。$HASP289 は強調表示され、JES2 が再度出す $HASP237/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

注: 再構成ダイアログで CKPTDEF 指定値の完全セットの表示が必要になった場合は、$D CKPTDEF コマンドを出してください。特定のパラメーター設定値 (CKPT1 とCKPT2 など) だけの表示が必要な場合は、$D CKPTDEF,CKPT1,CKPT2 コマンドを出してください。JES2 は、CKPT1 とCKPT2 の指定値だけを表示するメッセージ $HASP829 を出して応答します。

CKPTDEF (WITH OPERANDS)チェックポイント指定値の変更が必要な場合は、以下に示す 1 つまたは複数のオペランドを指定して CKPTDEF ステートメントで応答してください (たとえば、CKPTDEF CKPT1=...). JES2 は CKPTDEF ス

$HASP237

114 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

テートメントを走査し、示されているパラメーターを指定された値にただちにリセットします。メッセージ $HASP829 が出され、CKPTDEF 初期設定ステートメントの修正可能なパラメーターの現在の設定値が表示されます。$HASP289 は強調表示され、JES2 が出す次の $HASP272 メッセージに応答すると、削除されます。

修正可能な CKPTDEF オペランドは次のとおりです。v CKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v CKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v NEWCKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v NEWCKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v DUPLEX={ON|OFF}

それぞれのオペランドの設定については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の CKPTDEF 初期設定ステートメントの説明を参照してください。

JES2 は、チェックポイントが指定されているものと見なし、その処理を試みます。その指定が空白である場合、JES は、$HASP282/$HASP272 の一対のメッセージを出し、チェックポイントの指定を要求します。それ以外の場合、JES2 は、$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出し、指定されたチェックポイントの確認を要求します。

システム・プログラマーの応答: 再構成ダイアログ・プロセスに詳しくない場合、詳細な説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP238

説明:

�� RMTxxxx ROUTECDE=yyyy - - �

� CONFLICTS WITH RMTyyyy ROUTECDE= zzzz ��

JES2 初期設定データ・セットには、あるリモート宛先が別のリモート宛先にプールされ、次にそのリモート宛先が別のリモート宛先にプールされるということが(RMT(nnnn) ステートメント上の ROUTECDE= パラメーターを使用して) 指定されています。JES2 では、複数レベルのリモート・リダイレクトが認められません。訂正する必要のある初期設定ステートメントは、次のいずれかです。

RMTxxxx ROUTECDE=yyyy-- または --

RMTyyyy ROUTECDE=zzzz

システムの処置: JES2 は $HASP441 を出し、JES2 が正しくない RMT(nnnn) 定義を使用して初期設定を継続できるかどうか、オペレーターに照会します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。リモート・プーリング定義がご使用のシステムにとって重要である場合は、$HASP441 メッセージに ‘N’ で応答し、そうでない場合は ‘Y’ で応答してください。

システム・プログラマーの応答: 次のいずれかにより、JES2 初期設定データ・セットのリモート定義を訂正してください。

v RMTxxxx の定義に関する ROUTECDE= パラメーターを (たとえば、ROUTECDE=zzzz に) 修正する。

v RMTyyyy の定義に関する ROUTECDE= パラメーターを (たとえば、ROUTECDE=yyyy に) 修正する。

リモート宛先をプールしようとする必要性により、どのRMT(nnnn) ステートメント (複数の場合もある) を訂正する必要があるかが決められます。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP239

説明:

�� PCE UNABLE TO ATTACH - -RMTnnn

$HASP238

第 6 章 200 番台 115

� - - LINElna RC=rc ��

リモート端末のサインオン処理時に、プロセッサー制御エレメント (PCE) は、rc により示される理由コードが原因で接続に失敗しました。PCE は、リモート端末に接続されているユニット・レコード装置 (プリンター、穿孔装置、および読取装置など) に必要です。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート端末の番号。

lna 回線番号。

rc 戻りコード。

rc の考えられる値は次のとおりです。

RC=04 $PCE が使用できる仮想記憶域が不足していることを示します。

RC=08 EXIT27 ルーチンが $PCE の接続を拒否したことを示します。

システムの処置: リモート端末のサインオン処理は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 仮想記憶域が制約されていたため PCE の接続ができなかった場合は、JES2

アドレス・スペースの専用記憶域を使い尽くした理由を判別し、問題を訂正してください。指定された JES2 パラメーターによっては、任意の時点でサインオン可能なリモート端末の数が限られてしまう可能性があります。

EXIT27 ルーチンが PCE の接続を拒否した場合は、その理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出:HASPRTAM、HASPSNA、HASPBSC、HASPTCP

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP240

説明:

�� MESSAGES TO INACTIVE SPOOL �

� MEMBER DISCARDED ��

JES2 リモート・コンソール・プロセッサーは、現在アクティブでない複数アクセス・スプール構成のメンバーに関するメッセージを受け取りました。

システムの処置: メッセージは破棄され、処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP241

説明:

�� MAXIMUM NUMBER OF MESSAGES �

� TO QUEUE TO SPOOL EXCEEDED ��

JES2 リモート・コンソール・プロセッサーがスプール・ボリューム上の NJE ノード・メンバーに送信するためにキューに入れたコマンド数またはメッセージ数が、最大許容数を超えています (CONDEF 初期設定ステートメント上の MASMSG パラメーターにより指定されています)。

システムの処置: 現在スプールされているコマンドおよびメッセージは、破棄されます。処理は続行します。

システム・プログラマーの応答: MASMSG パラメーターの値を大きくするか、またはノード間に通信回線を接続し、そのノードを経由するメッセージ・トラフィック量を減少させてください。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP242

説明:

�� REMOTE POOLING ERROR - - �

� CANNOT POOL A REMOTE TO A �

� REMOTE WHICH IS ALSO POOLED ��

JES2 初期設定データ・セットには、あるリモート宛先が別のリモート宛先にプールされ、次にそのリモート宛先が別のリモート宛先にプールされるということが(RMT(nnnn) ステートメント上の ROUTECDE= パラメーターを使用して) 指定されています。JES2 は、複数レベルのリモート宛先変更を認めておらず、また解決することもできません。したがって、JES2 は、エラーが発生したこのような初期設定ステートメントにフラグを付け、誤って定義された特定のリモート宛先を示す$HASP238 を表示します。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP441 を

$HASP240

116 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

出し、JES2 が初期設定を継続できるかどうか、オペレーターに照会します。‘Y’ と応答することにより、JES2

は RMT(nnnn) 初期設定ステートメントで指定されているとおりにリモート・プーリングを定義し、これらのリモート宛先への出力を選択不能にします。‘N’ で応答すると、JES2 は初期設定処理を終了し、誤って指定された RMT(nnnn) ステートメントを訂正できるようになります。

JES2 は、メッセージ $HASP238 を出し、誤って定義されたそれぞれのリモート宛先を表示します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。リモート・プーリング定義がご使用のシステムにとって重要である場合は、$HASP441 メッセージに ‘N’ で応答し、そうでない場合は ‘Y’ で応答してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 初期設定データ・セット内の RMT(nnnn) 定義を訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP243

説明:

�� PATH LOST TO nodename ��

コマンドが NJE ネットワークに入力されましたが、コマンドが送信される前にアクション・ノードに対するすべての経路が失われました。コマンドは、無視されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameノードの名前。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: $TN コマンドを入力して、アクション・ノードの状況を表示してください。パスが利用可能の場合には、コマンドを再入力してください。そうでない場合には、しばらく待つか、アクション・ノードのオペレーターを呼んでください。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP244

説明:

�� cmd INVALID COMMAND ��

コマンドが、処置を実行するために NJE ネットワークを介して JES2 サブシステムへ転送されました。サブシステムはその最初の文字を調べた結果、JES2 コマンドとして認識しませんでした。サブシステムは、処置を実行するためにそのコマンドを OS/VS2 に渡すことはできませんでした。これは、コマンドの権限が十分でないからです (JES2 では、入力コンソールにシステム・コマンド権限が与えられること、入力ノードにアクション・ノードでのネットワークおよびシステム・コマンド権限が割り当てられていることが必要です)。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cmd 正しくないコマンドのテキスト。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: コマンド入力が正しくない場合は、訂正してください。そのコマンドを入力するための正しい権限を獲得するか、またはアクション・ノードのオペレーターに対しコマンドを入力するように要求してください。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP245

説明:

�� SPOOL MESSAGES DISCARDED DUE TO �

� TIME LIMIT, RC=01MESSAGE LIMIT, RC=02MEMBER IN CHECKPOINT DIALOG, RC=03ERROR ON SPOOL, RC=04

��

エラーが発生し、JES2 はスプール・メッセージを破棄しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

TIME LIMIT, RC=01JES2 は、メッセージをスプール (多重アクセス・スプール (MAS) 構成) へ書き出すために、NJEDEF

初期設定ステートメントの DELAY パラメーターにより示されているご使用のシステムで指定された時間だけ、ジョブ・キューの制御権を獲得しようとしました。この試みは失敗し、コンソールのロック

$HASP243

第 6 章 200 番台 117

アウト状態が発生している可能性があります。したがって、コマンドおよびメッセージは、継続可能な機能が継続できるように、破棄されます。

このメッセージは、すでに長時間に渡り 100% 使用されているスプール・ボリュームに対しコマンドおよびメッセージを書き出す場合にも出されます。

注: 共用スプールを保持している MAS メンバーの異常終了リカバリー時間が DELAY パラメーターにより指定された最長時間を超えている場合は、このメッセージは『締め出された』システムに出されます。

MESSAGE LIMIT, RC=02別の MAS メンバーがこのシステムのキューに入れたメッセージ数が、送信側システムの CONDEF 初期設定ステートメントの MASMSG パラメーターにより指定された値を超えています。これは、送信側システムに問題が発生しているかまたは MASMSG

パラメーターの値が小さ過ぎることを意味しています。

MEMBER IN CHECKPOINT DIALOG, RC=03MAS のこのメンバーは、チェックポイント再構成ダイアログ中です。MAS の他のメンバーに送信されたコマンドとメッセージは、継続可能な機能が継続できるように即刻破棄されます。

ERROR ON SPOOL, RC=04JES2 は、メッセージをリモート・コンソールに出そうとしました。送信待ちのメッセージがすでに存在していましたが、スプール・ボリュームが利用できなかったために、それらのメッセージをアクセスすることができませんでした。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: メッセージ・テキストに TIMELIMIT が表示される場合は、ロックを保持しているシステムをダウンさせることでチェックポイント装置のハードウェア予約をクリアしてください。入力ジョブまたは簡単に再実行可能なジョブを取り消すことで 100% のスプール利用率をクリアするか、または構成にスプール・ボリュームを追加してください。

メッセージ・テキストに MESSAGE LIMIT が表示される場合は、MAS 内でメッセージを送信しているシステムを判別してください。システムがループ状態であるかどうか、またはこのメッセージを出したシステムに対し通知を頻繁に送信しているアプリケーションが存在するかどうかを判別してください。

メッセージ・テキストに MEMBER IN CHECKPOINTDIALOG が表示される場合は、そのメンバーのチェックポイント再構成ダイアログに関するコンソール・プロンプトに返答してください。

メッセージ・テキストに ERROR ON SPOOL が表示される場合は、古いメッセージが破棄されて、新しいメッセージが入れられる新規のリモート・メッセージ・データ・セットが作成されます。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 10

記述子コード : 4

$HASP246

説明:

�� DISASTROUS ERROR WRITINGREADING

� SPOOLREMOTE

MESSAGES ��

JES2 がスプール・ボリュームまたはリモート・コンソールに対しコマンドおよびメッセージの読み書きを実行していたときに、致命的なエラーが発生しました。システムは、コマンドおよびメッセージを破棄しています。この問題の原因としては、以下のいずれもが考えられます。

v いずれかのシステムの時刻機構 (TOD) の設定値が、他の 1 つまたは複数のシステムとの間で相対的な同期が取れていません。同期の許容誤差は、MASDEF

初期設定ステートメントの SYNCTOL パラメーターにより指定されます。

v システムが、メッセージ $HASP094 を出した場合は、スプール・ボリューム上で物理的な入出力エラーが発生している可能性があります。そのメッセージの説明を参照してください。

v JES2 が、$Q02 異常終了コードを出して終了した後に、ホット・スタートで再始動されました。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。システムは、メッセージ $HASP096 か$HASP094 を出すことがあります。

システム・プログラマーの応答: JES2 が関連する$HASP096 メッセージまたは $HASP094 メッセージを出している場合、詳細については、そのメッセージの説明を参照してください。以下の操作を実行してください。

1. 原因 1 の場合は、間違っているシステムのクロック値を以前のクロック値で訂正してください。TOD クロックをセットするために IPL を実行し、1 回のシステム・ウォーム・スタートを実行してください。

$HASP246

118 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

2. 原因 2 の場合は、$HASP094 の説明を検討してください。SYS1.HASPACE データ・セット内に不良シリンダーが存在するかどうかディスクの表面を調べるか、またはスプールの問題が発生しているかどうか検討してください (スプールにおける処理の論理的エラー)。

3. 原因 3 の場合、$HASP095 の $Q02 の説明を参照してください。$Q02 異常終了を確実にリカバリーさせるためには、JES2 の全メンバー・ウォーム・スタートを実行してください。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP247

説明:

�� ERROR ON SPOOLLINExxxx

AT nodename �

� - MESSAGE TRUNCATED ��

SPOOL がメッセージ・テキスト内にある場合、示されているノードで複数行のオペレーターへの書き出し (WTO) メッセージをスプールしているときに、エラーが発生しました。このメッセージは、メッセージが送られたノードの複数行 WTO の最後の行として表示されます。LINExx がメッセージ・テキスト内にある場合、複数行 WTO の受信中に、NJEDEF 初期設定ステートメントの DELAY パラメーターの値を超えました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xx 受信回線。

nodenameノードの名前。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: メッセージを送信したノードのオペレーターに、メッセージが切り捨てられた旨報告してください。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP248

説明:

�� MESSAGES DISCARDED - �

� INSUFFICIENT BSC BUFFERSINSUFFICIENT SNA BUFFERSERROR ON LINEnnnnMLLM PCE ENDED

��

JES2 は NJE 経由でコマンドおよびメッセージの送信を試みていますが、テレプロセシング (BSC または SNA)

バッファーが不足しているため失敗しました。 この不足のために、NJEDEF 初期設定ステートメント上のDELAY= 指定を超える伝送遅延が起きました。コンソールがロックされるのを防ぐため、メッセージは破棄されています。

INSUFFICIENT BSC BUFFERS並行活動機能が実行できるだけの BSC バッファーが存在していません。

INSUFFICIENT SNA BUFFERS並行活動機能が実行できるだけの SNA バッファーが存在していません。

ERROR ON LINEnnnn

回線エラーが頻繁に発生するために、すべてのバッファーが送信待ち状態になっているか、または受信側システムが混雑しているために受信できなくなっています。

MLLM PCE ENDEDマルチリービング回線管理機能 (MLLM) PCE が異常終了したため、JES2 は NJE 回線経由でメッセージを出すことができなくなっています。JES2 は、この状態を示すためにメッセージ $HASP068 を前に出しています。

JES2 は、バッファー・リソースを解放し、異常状態に関係している回線の相手側へ通知するために、いくつかの通信回線を切断する場合があります。この状態が発生した後、関連する切り離しメッセージが出されます。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: この問題が受信側システムで発生する場合は、リモートでご使用のシステムに通知し、通信量を計画的に減らしてください。たとえば、接続の抵抗値 (LINE(nnnn) 初期設定ステートメントの REST= パラメーター) を変更することでメッセージ・フローを減少するか、NJE 通信量を処理するためにさらにリソースを追加するか、または通信量が多いシステムをバイパスするために新たに回線を接続してください。

$HASP247

第 6 章 200 番台 119

可能であれば、伝送用により多くのバッファーを設定してください。BSC と SNA バッファーに対して、TPDEF 初期設定ステートメント上の BSCBUF= とSNABUF= パラメーターを、それぞれ使用してください。

もし、以上の状態が MLLM PCE の中断によって引き起こされたのであれば、通常の回線操作に復元するためにJES2 を再始動する必要があります。

回線超過エラーが続く場合には、ハードウェア保守担当者に連絡してください。 

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 1、2、8

記述子コード : 4

$HASP249

説明:

�� COMMAND RECEIVED FROM �

� source command text ��

JES2 は、ノードまたはリモート装置からコマンドを受信しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

source コマンドの発信元の場所。source は次のいずれかです。

userid AT node

コマンドは、node の TSO/E ユーザーID から入力されました。

Rnnnn AT node

コマンドは、node のリモート・ワークステーションから入力されました。

*CONSOLE AT node

コマンドは、node のオペレーター・コンソールから入力されました。

*UNKNOWN AT node

コマンドは、node で入力されましたが、JES2 はコマンドの発信元を判別できませんでした。

Rnnnn コマンドは、ローカル接続のリモート・ワークステーションから入力されました。

command textJES2 が受信したコマンド。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRTAM

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP250

説明:

�� jobname PURGEDZAPPED

� - - (JOB KEY WAS jobkey ) ��

メッセージに ″PURGED″ と示されているときは、ジョブは正常にジョブ・キューから除去されました。JES2

は指定されたジョブの処理を完全に終了しました。そのジョブが使用していたすべての JES2 機能は再使用できます。jobname の値が **TEMP** の場合は、ジョブがTP 回線を介して入力されましたが、そのジョブ名が読み取られる前にエラーが発生しました。メッセージに ″ZAPPED″ と示されている場合、このジョブは $ZAPJOB コマンドか ZAPJOB 初期設定ステートメントの結果として除去されました。このジョブは通常の SMF レコードを作成せず、SPOOL スペースを解放しません。SPOOL スペースは、1 週間以内に通常のSPOOL クリーンアップ・プロセスによって再利用されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

jobkey ジョブのジョブ・キー。

注: $HASP250 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 指定されたジョブに関連する JES2

リソースは、解放されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPTRAK または HASPJQS

宛先コード : 7

記述子コード :

$HASP251

説明:

$HASP249

120 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

�� TRACK GROUP RETURNED TOREMOVED FROM

� volser AT bbbbcccchhhh ��

JES2 は不良トラック・グループを検出し、そのエラーからのリカバリーを試みました。リカバリーが正常に終了した場合は、TRACK GROUP RETURNED TOvolser が表示されます。リカバリーが正常に終了しなかった場合は、TRACK GROUP REMOVED FROMvolser が表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム通し番号。

bbbb ビン ID、または 0000。

cccc シリンダー ID。

hhhh ヘッド ID。

注: スプール・エクステントに割り振られている (複数の) トラック数が不完全トラック・グループを構成してしまった場合に、このメッセージは JES2 初期設定時に出されます。その不完全トラック・グループは削除されます。

システムの処置: JES2 はリカバリー操作を試みます。JES2 がそのトラック・グループに関連するジョブまたはデータ・セットを除去するとき、および今後実行される JES2 ウォーム・スタート時に、このメッセージが表示されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: リカバリー操作が異常終了した場合は、ハードウェア・サポート技術員に連絡してください。

モジュールの検出: HASPSPOL

宛先コード : 10

記述子コード : -

$HASP252

説明:

�� nnnnnnnn �

� NOTIFY SERVICE MESSAGES DISCARDED ��

未処理のメッセージがたまっているため、JES2 は通知サービス・メッセージを処理できませんでした。この未処理のメッセージがたまってしまう最も一般的な原因としては、JES2 が異常終了した後に、通知サービス・メッセージを作成する他のプロダクトの処理が継続

されたことが考えられます。また、通知サービス・メッセージを作成する他のプロダクトのメッセージ量が多い場合も、未処理メッセージがたまる原因となります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnnnn破棄メッセージの数。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: システムが通常のJES2 操作実行中にこのメッセージを出す場合は、パフォーマンスの問題が発生している可能性があります。パフォーマンスに影響を与えている要因を調べ、ご使用のシステムでの通知サービスに関する使用方法を調べてください。

モジュールの検出: HASCSIRQ

宛先コード : -

記述子コード : 4

$HASP253

説明:

�� MEMBER member - - $GETWORK FAILED �

� DURING DYNAMIC ALLOCATION ERROR PROCESSING ��

メンバー member に関する動的割り振りエラーの処理中に、JES2 は、メッセージ $HASP581 による表示用の定様式テキストを入れるストレージを確保するための$GETWORK マクロを出しました。この $GETWORK

は、JES2 アドレス・スペース内に十分なストレージがなかったために失敗しました。

システムの処置: JES2 は、定様式テキストなしで$HASP581 メッセージを出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生した理由を判別し、エラーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP254

説明:

$HASP252

第 6 章 200 番台 121

�� MEMBER member �

� - - JES2 CHECKPOINT RECONFIGURATION �

� DELAYED BECAUSE JESXCF HAS NOT RESPONDED �

� TO A REQUEST FOR MEMBER INFORMATION ��

この強調表示された通知メッセージは、メンバー情報についての要求 (JES XCF IXZXIXIF マクロ呼び出しを使用した) が 3 秒以上遅れたことをオペレーターに知らせます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member 遅延が発生しているメンバー。

システムの処置: JES2 チェックポイント再構成は、IXZXIXIF 要求が完了するまで延期されます。IXZXIXIF

要求が完了した時点で、このメッセージはコンソールから削除されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージが継続して表示される場合は、$PJES2,ABEND コマンドを出し、その後に続けて $PJES2,ABEND,FORCE コマンドを出してください。また、$HASP098/$HASP198 の一対のメッセージに応答して、ダンプを要求してください。

モジュールの検出: HASPCKRR

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP255

説明:

�� JES2 CHECKPOINT RECONFIGURATION �

� COMPLETECANCELLED BY OPERATORCANCELLED BY JES2

��

JES2 は、チェックポイント再構成が終了して通常のチェックポイント処理が再開したことを示すためにこのメッセージを表示します。

COMPLETEJES2 チェックポイント再構成が完了しました。

CANCELLED BY OPERATORJES2 チェックポイント再構成が、再構成ダイアログ時にオペレーターの要求によって取り消されました。

CANCELLED BY JES2JES2 は再構成の理由を判別できなかったため、再

構成を取り消しました。これは、メンバーが再構成を開始しても、駆動メンバーがその要求の理由を判別する前に失敗すると、起こります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP256

説明:

�� FUTURE AUTOMATIC FORWARDING OF CKPTn �

� IS SUSPENDED UNTIL NEWCKPTn �

� IS RESPECIFIED. �

� ISSUE $T CKPTDEF,NEWCKPTn=(...) �

� TO RESPECIFY ��

駆動メンバーは、CKPTn データ・セットがNEWCKPTn に転送された (または転送が試みられた)

チェックポイント再構成を完了した後で、このメッセージを出します。これで、NEWCKPTn データ・セットが未定義になります。

システムの処置: 処理を続行します。このメッセージは強調表示され、任意のメンバーに対し $T CKPTDEF コマンドを出して NEWCKPTn を指定するか、あるいは、このメッセージを出したメンバーが終了するまでは削除されません。

オペレーターの応答: $T CKPTDEF コマンドを使用して、NEWCKPTn に対して新しい置換データ・セットを指定してください。そうしないと、これ以降、JES2 が再構成の入力が必要になった場合、自動的に完了することが不可能になり、NEWCKPTn データ・セットを指定する際にオペレーターの介入が必要になります。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP257

説明:

�� MEMBER delayed-member-name �

$HASP255

122 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� - - JES2 CHECKPOINT RECONFIGURATION �

� DELAYED BY MEMBER causing-member-name. �

� delayed-member-name IS WAITING FOR ACTION= �

� action-code, action-text. ��

delayed-member-name は、JES2 チェックポイント再構成に関係しており、causing-member-name がチェックポイント再構成を継続するのに必要なアクションを実行するのを待っています。この遅延メンバーは、次の事柄のために 15 秒以上待機中です。

v 遅延を引き起こしている (causing) メンバーによるXCF ユーザー状態更新を検出する。(ユーザー状態情報は、MASDEF 初期設定ステートメントのXCFGRPNM= パラメーターによって定義されているJES XCF グループ名を対象としたものです。)

v 遅延を引き起こしている (駆動) メンバーから JES

XCF アプリケーション・メッセージを受け取る。

v 遅延を引き起こしている (非駆動) メンバーから JES

XCF 肯定応答メッセージを受け取る。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

delayed-member-name

アクションが別のメンバーで実行されることを待っているメンバー。

causing-member-name

必要なアクションをまだ実行していないか、または必要なアクションの完了についてdelayed-member-name にまだ通知していないメンバー。

causing-member-name が必要なアクションを実行する際の遅延の推定原因は、次のとおりです。1. JES2 が大きなチェックポイント・データ・セットを形式設定するのに 15 秒以上を要する可能性がある。

2. オペレーターが、遅延を引き起こしているメンバーが常駐する MVS システムを停止した。

3. 遅延を引き起こしているメンバーが終了処理中である。

4. 遅延を引き起こしているメンバーがシスプレックスからの分離の対象であるか、またはシスプレックスから分離中である。

5. JES2 が、ループ状態、中断状態、またはその他の非生産的状態である。

6. 待ちメンバーが、遅延を引き起こしているメンバーから必要なメッセージまたは肯定応答をまだ受け取っていない。必要なアプリケーション・メッセージ

または肯定応答メッセージを、JES2 が出していないかまたは JES XCF が送達していない可能性があります。

7. 遅延メンバーが、遅延を引き起こしているメンバーによる必要な XCF ユーザー状態更新をまだ検出していない。

上記のすべての原因の場合、遅延は一時的なものである可能性があり、それぞれの活動が完了すれば再構成処理が継続します。遅延が一時的なものである場合には、このメッセージは、それらの状態に関しての通知メッセージと見なしてください。

原因 e、f、および g の場合、1 つまたは複数のメンバーが原因で再構成処理が進行していないことがあります。これらの遅延は永続的なものである可能性があります。

システムの処置: 通常、JES2 チェックポイント再構成は、必要な XCF ユーザー状態更新が検出されるまで、あるいは JES XCF アプリケーションまたは肯定応答メッセージが受信されるまで中断されます。遅延メンバーが最終的に応答したり、あるいは障害を起こしたりすると、$HASP257 メッセージは削除され、処理は継続します。特定のシステム処置が、それぞれの action-code とaction-text について取られます。

オペレーターの応答: 以下に示されているように、すべての action-code と action-text について取る可能性がある一般処置がいくつかあります。特定の処置も、action-code と action-text ごとに示されています。

すべてのアクション・コードに関する一般処置: JES2

が、チェックポイントの再構成を続行できるには、未解決のシスプレックスの区画問題を解消しておく必要があります。

$HASP257 メッセージが継続して表示される場合には、障害の発生したメンバーを再始動する前に、$PJES2,ABEND とそれに続いて $PJES2,ABEND,FORCE

を出して、MAS から問題のメンバー (複数の場合あり)

を除去し、再構成が終了するまで待つ必要があります。どのメンバーが実際に問題を引き起こしているかを判別する場合には、次のことを考慮に入れてください。

1. 駆動メンバーが 1 つまたは複数の非駆動メンバーのアクションを待っており、かつ他のすべての非駆動メンバーが駆動メンバーのアクションを待っている場合には、駆動メンバーがアクションを待っているメンバー (複数の場合もある) が、遅延の原因である可能性があります。

2. 駆動メンバーが $HASP257 を出しておらず、他のすべての非駆動メンバーが遅延を示す $HASP257 を出した場合、その遅延の原因であるメンバーは駆動メンバーである可能性があります。

$HASP257

第 6 章 200 番台 123

遅延を引き起こしている可能性が最も高いメンバー (複数の場合もある) を特定できる場合 :

1. そのメンバー (複数の場合もある) を終了させてください。(最初に $PJES2,ABEND コマンドでメンバーの終了を試みていない場合は、$PJES2,ABEND,FORCE を出すことはできません。)

2. 必要でない限り、駆動メンバーを終了させないようにしてください。これは、駆動メンバーがチェックポイント・データの最後 (最新) のコピーを保持するためです。ただし、すべての非駆動メンバーの終了前に駆動メンバーを終了させてください。

これらの推奨事項は、MAS の状況を総体的に把握していることが前提になります。駆動メンバーを示すメッセージ $HASP255、ならびに、すべてのメンバーから出される $HASP254 メッセージと $HASP257 メッセージのセットから、MAS の状況を総体的に把握してください。MAS の各 JES2 メンバーに関して CONDEF

CONCHAR= が同一文字として定義されている場合は、単一コマンドを使用して $HASP257 メッセージのセットを表示することができます。たとえば、CONCHAR=$

が各メンバーに関して指定されている場合には、MVS

コマンド D R,L,CN=(ALL),MSG=$HASP257 を出してください。

action-code とそれに対応する action-text は、次のとおりです。

コード テキスト

1 causing-member-name TO INDICATE

RECONFIGURATION STARTING

説明 : 遅延を引き起こしているメンバーが、チェックポイント再構成処理を開始したことを示すために行う XCF ユーザー状態情報の更新がまだなされていません。

システムの処置 : この原因が一時的なものである場合には、遅延の理由が処理された時点で処理が継続します。

オペレーターの応答 : シスプレックスからの分離の対象であるかまたはシスプレックスから分離中である MVS システム上に遅延を引き起こしているメンバーが存在するか、あるいは遅延を引き起こしているメンバーが終了処理中である場合には、チェックポイント再構成処理は、該当の処理が完了した後で再開します。必要に応じて、次のことを行うことができます。v 該当のシステムをシスプレックスから分離させるように MVS に要求する。

v 分離処理が終了するのを待つ。v causing-member を終了させる。

$D CKPTDEF コマンドを causing-member に対して出すことで、遅延の終了を可能にできる場合があります。応答で RECONFIG=YES と指示されない場合は、遅延を引き起こしているメンバーに対して $T CKPTDEF,RECONFIG=Yes

($T と CKPTDEF との間のブランクはオプション) を出してください。これでもcausing-member に関するチェックポイント再構成が開始しない場合は、$PJES2,ABEND とそれに続けて $PJES2,ABEND,FORCE を出してください。再構成処理が完了した後で、該当のJES2 メンバーを再始動してください。

2 causing-member-name TO COMMIT AS THE

DRIVING MEMBER

説明 : 駆動メンバーが、このチェックポイント再構成に関する駆動メンバーとしてコミットしていることを示すために行う XCF ユーザー状態情報の更新がまだなされていません。

システムの処置 : 駆動メンバーがシスプレックスから分離されようとしている MVS システム上に存在するか、あるいは駆動メンバーが終了処理中である場合には、チェックポイント再構成処理は、該当の処理が完了した後で再開されます。次に高いレベルのチェックポイント・データを持つメンバーが、駆動メンバーとしての役割を引き継ぎます。

オペレーターの応答 : 駆動メンバーが 1 つまたは複数の $HASP257 メッセージも出した場合は、これらのメッセージに応答してから、このメッセージの要求に答えるための処置を講じてください。駆動メンバーが $HASP257 メッセージを出さなかった場合でも、その駆動メンバーが問題の原因である可能性があります。123 ページの、すべてのアクション・コードに関する一般処置を参照してください。

3 causing-member-name TO COMMIT AS

NON-DRIVING MEMBER

説明 : 非駆動メンバーが、このチェックポイント再構成にコミットしていることを示すために行う、XCF ユーザー状態情報の更新が、まだなされていません。

システムの処置 : 非駆動メンバーがシスプレックスから分離されようとしている MVS システム上に存在するか、あるいは非駆動メンバーが終了処理中である場合には、チェックポイント再構成処理は、該当の処理が完了した後で再開します。

オペレーターの応答 : 遅延が一時的なもの (たとえば、分離または終了処理のため) ではない

$HASP257

124 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

場合には、遅延を引き起こしているメンバーを失敗 (終了) させる必要があります。 123 ページの、すべてのアクション・コードに関する一般処置を参照してください。

4 JESXCF APPLICATION MESSAGE

(CKXMTYPE=msg-type) FROM DRIVING

MEMBER causing-member-name

説明 : 非駆動メンバーが、示されたCKXMTYP=msg-type という JESXCF アプリケーション・メッセージを駆動メンバーからまだ受け取っていません。

システムの処置 : 非駆動メンバーがシスプレックスから分離されようとしている MVS システム上に存在するか、あるいは非駆動メンバーが終了処理中である場合には、チェックポイント再構成処理は、該当の処理が完了した後で再開します。

オペレーターの応答 : 駆動メンバーが 1 つまたは複数の $HASP257 メッセージも出した場合は、これらのメッセージに応答してから、このメッセージの要求に答えるための処置を講じてください。駆動メンバーが $HASP257 メッセージを出さなかった場合でも、その駆動メンバーが問題の原因である可能性があります。123 ページの、すべてのアクション・コードに関する一般処置を参照してください。

5 JESXCF ACKNOWLEDGEMENT MESSAGE

(CKXMTYPE=msg-type) FROM NON-DRIVING

MEMBER causing-member-name

説明 : 駆動メンバーが、示されたCKXMTYP=msg-type という JESXCF 肯定応答メッセージを非駆動メンバーからまだ受け取っていません。

システムの処置 : 非駆動メンバーがシスプレックスから分離されようとしている MVS システム上に存在するか、あるいは非駆動メンバーが終了処理中である場合には、チェックポイント再構成処理は、該当の処理が完了した後で再開します。

オペレーターの応答 : 遅延が一時的なもの (たとえば、分離または終了処理のため) ではない場合には、遅延を引き起こしている非駆動メンバーを失敗 (終了) させる必要があります。123

ページの、すべてのアクション・コードに関する一般処置を参照してください。

6 causing-member-name TO DECOMMIT AS THE

DRIVING MEMBER

説明 : 非駆動メンバーは、駆動メンバーが駆動メンバーとしてコミット解除するために行うXCF ユーザー状態情報の更新がなされるのを待っています。

システムの処置 : 駆動メンバーがシスプレックスから分離されようとしている MVS システム上に存在するか、あるいは駆動メンバーが終了処理中である場合には、チェックポイント再構成処理は、該当の処理が完了した後で再開されます。

オペレーターの応答 : 駆動メンバーが 1 つまたは複数の $HASP257 メッセージも出した場合は、これらのメッセージに応答してから、このメッセージの要求に答えるための処置を講じてください。駆動メンバーが $HASP257 メッセージを出さなかった場合でも、その駆動メンバーが問題の原因である可能性があります。123 ページの、すべてのアクション・コードに関する一般処置を参照してください。

7 causing-member-name TO DECOMMIT THIS

RECONFIGURATION

説明 : delayed-member は、causing-member がこの再構成をコミット解除したことを示すために causing-member がその XCF ユーザー状態情報を更新するのを待っています。再構成処理が完了中であるため、もはや駆動 メンバーは存在しません。

システムの処置 : causing-member がシスプレックスから分離されようとしている MVS システム上に存在するか、あるいは causing-member

が終了処理中である場合には、チェックポイント再構成処理は、該当の処理が完了した後で再開します。

オペレーターの応答 : 遅延が一時的なもの (たとえば、分離または終了処理のため) ではない場合には、遅延を引き起こしているメンバーを失敗 (終了) させる必要があります。123 ページの、すべてのアクション・コードに関する一般処置を参照してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKRR

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 3、7

$HASP257

第 6 章 200 番台 125

$HASP258

説明:

�� CHECKPOINT WRITE IS IN PROGRESS �

� FORCING JES2 MAY CAUSE SEVERE CKPT DAMAGE ��

$HASP552 メッセージによって警告された後に、オペレーターが $PJES2,ABEND,FORCE コマンドを指定しました。

システムの処置: JES2 は、ストレージの終結処置を行わずに異常終了します。メッセージ・テキストが示すように、CKPTn データ・セットのデータ保全性が失われる可能性があります。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSIRQ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP259

説明:

�� WAITING FOR I/O TO JES2 CKPTn �

� DATA SET TO COMPLETE ��

JES2 は、チェックポイント・データ・セットからデータを取得するために最初の操作を出しました。MASDEF 初期設定ステートメントまたは $T MASDEF

オペレーター・コマンドのいずれかの LOCKOUT= パラメーターに時間間隔として指定された秒数が経過しましたが、読み取り操作が完了していません。

システムの処置: JES2 は、読み取り操作が完了するまで、LOCKOUT パラメーターに指定された警告時間間隔が経過するたびにこのメッセージを出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ご使用のシステムのLOCKOUT 値の設定が小さすぎないかどうかを判別してください。

モジュールの検出: HASPCKRR

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP263

説明:

�� WAITING FOR ACCESS TO �

� JES2 CHECKPOINT VOLUME volser �

� LOCK HELD BY MEMBER member_nameLOCK HELD BY SYSTEMSYSTEM MANAGED PROCESS ACTIVE

��

1 次チェックポイント・データ・セットが DASD 上にあるときに、JES2 は、ボリューム volser の CKPT1 または CKPT2 データ・セットに対し、RESERVE 操作を出しました。MASDEF 初期設定ステートメントまたは$T MASDEF オペレーター・コマンドの LOCKOUT パラメーターに時間間隔として指定された秒数が経過しましたが、RESERVE 操作が完了していません。多重アクセス・スプール構成内の他のメンバーが、チェックポイント・データ・セットにハードウェア RESERVE を保持している状態で終了している可能性があります。このメッセージは、なぜロックが入手できなかったかを知らせるもので、以下のいずれかの理由によります。

v ロックが、MAS の他のメンバーに保持されていた。

v ロックが変換中であって、現在 MVS により保持されている。この状態が続くようだと、XCF の信号問題がある可能性があり、システムが障害を起こす可能性がある。

v ストラクチャーに対して、システム管理のプロセスがアクティブであり、ロックは入手できない。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

member_name

チェックポイント・ロックを保留する JES2 メンバー。

SYSTEMMVS システムは、チェックポイントを最後に更新する JES2 メンバーによってロックが解放された後に、一時的にロックを保留します。

システムの処置: JES2 は、読み取り操作が完了するまで、LOCKOUT パラメーターに指定された警告時間間隔が経過するたびにこのメッセージを出します。

オペレーターの応答: MAS 構成内の他のすべてのシステムが操作可能状態であるようにしてください。1 次チェックポイントが DASD 上にあり、他にダウンしているシステムがある場合は、JES2 チェックポイント・データ・セットに対して RESERVE を保持している可能性があります。障害が発生したシステムが再始動できな

$HASP258

126 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

い場合は、障害が発生したシステムの SYSTEM RESET

を押すことでその RESERVE をクリアする必要があります。SYSTEM RESET を押した後にメッセージ$HASP264 が出されることがあります。このメッセージが VOLSER を指定して出されたときは、JES2 の $E

CKPTLOCK コマンドは予約をクリアしません。

1 次チェックポイント・データ・セットがカップリング・ファシリティー・ストラクチャー上に常駐する場合には、ソフトウェア・ロックが解放されるまで待ってください。リスト・メンバーが操作可能でない場合は、JES2 の $E CKPTLOCK コマンドを使用して、ロックをスチールすることができます。LOCK HELD BY

SYSTEM が表示されていると、XCF の信号問題があるか、または、システムが失敗したが、SYSPLEX の区画から開放されていない可能性があります。未解決のWTOR を検査して、補足情報を得てください。SYSTEM MANAGED PROCESS ACTIVE 表示がクリアされていない場合、アクティブなプロセスの状態を確認し、 SETXCF コマンドにより、そのプロセスを取り消す必要があります。

MAS の他のメンバーを調べて、$HASP9207 メッセージを探してください。 $HASP9207 メッセージを出しているメンバーが、このメッセージの原因です。$HASP9207 メッセージを出しているメンバーに診断を実行し、問題を解決してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP264

説明:

�� WAITING FOR RELEASE OF JES2 CKPT LOCK BY memname ��

JES2 は、チェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックを正常に確保しました。しかし、JES2

は、メンバー memname がチェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックの制御権を得たまま、その制御権を放棄していないことを (チェックポイント・データ・セットのロック・レコードを調べることで) 判別しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memnameチェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックを保留している、障害のあるメンバーの英数字の ID。メンバー ID を割り当て

る前に初期設定中のメンバーが障害を起こしている場合、memname は INITIALIZATION になります。

システムの処置: JES2 は、チェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックの排他的制御権を得るまでは、処理を継続することはできません。このメッセージは、memname がチェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックの制御権を解放するまで、約 30 秒ごとに繰り返されます。障害のあるメンバーmemname が自動再始動機能に関係しており (そのMASDEF 初期設定ステートメント上のAUTOEMEM=ON によって示される)、同じ MAS 内の他のアクティブである JES2 メンバーが障害のあるMVS システムのメンバーに対し再始動機能を実行する(その MASDEF 初期設定ステートメント上のRESTART=YES によって示される) 場合には、アクティブな JES2 メンバーはチェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックをリカバリーさせます。

オペレーターの応答: $D MASDEF コマンドを使用して、MAS のすべてのパラメーターとそれらの現在の定義を表示してください。

v memname に障害があって、自動再始動機能がアクティブではない (その MASDEF 初期設定ステートメント上の AUTOEMEM=OFF によって示される) 場合は、$E CKPTLOCK,HELDBY=memname コマンドを入力して、チェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックの制御権を memname から取り上げてください。

v memname がアクティブな自動再始動機能 (そのMASDEF 初期設定ステートメント上のAUTOEMEM=ON によって示される) を有していて障害にあった場合、他のアクティブなメンバーがアクティブな自動再始動機能を持っており、そのメンバーが障害のある MVS システムのメンバーに対し再始動機能を実行すれば (MASDEF 初期設定ステートメント表示の RESTART=YES によって示される)、メンバーはチェックポイント・データ・セット上でソフトウェア・ロックをリカバリーさせます。

v memname が失敗し、自動再始動機能が memname 上でアクティブであり (その MASDEF 初期設定ステートメント上の AUTOEMEM=ON によって示される)、かつ他にアクティブなメンバーがない場合は、$E CKPTLOCK,HELDBY=memname コマンドを入力して、チェックポイント・データ・セットのソフトウェア・ロックの制御権を memname から取り上げてください。

z/OS JES2 コマンド の $E CKPTLOCK,HELDBY= コマンドの説明を参照してください。

MAS の他のメンバーを調べて、$HASP9207 メッセージを探してください。 $HASP9207 メッセージを出してい

$HASP264

第 6 章 200 番台 127

るメンバーが、このメッセージの原因です。$HASP9207 メッセージを出しているメンバーに診断を実行し、問題を解決してください。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP265

説明:

�� JES2 CKPTn �

� DATA SET - DAMAGED RECORD DETECTED ��

JES2 は、多重アクセス・スプール構成内の他のメンバーにより実行された最後のチェックポイント書き出し操作で割り込みが発生したことを検出しました。エラーのデータ・セット (CKPT1 または CKPT2) は、メッセージ・テキストに指定されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

システムの処置: JES2 は、オペレーターとチェックポイント再構成ダイアログを開始し、新しいチェックポイント・データ・セットを作成するかまたは現在のデータ・セットを再形式設定します。

オペレーターの応答: このエラーからリカバリーするために、ダイアログ・メッセージに応答してください。ダイアログに詳しくない場合、詳細については、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP266

説明:

�� JES2 CKPTnNEWCKPTn

� DATA SET IS BEING FORMATTED ��

データ・セットへの書き込み実行中に入出力エラーが発生したか、または JES2 がコールド・スタートするため、JES2 は指定されたチェックポイント・データ・セットを形式設定しています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2

です。

システムの処置: JES2 は、ジョブ・キュー全体および関連情報を、指定されたチェックポイント・データ・セットに書き込みます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP267

説明:

�� JES2 CKPTnNEWCKPTn

� DATA SET HAS BEEN SUCCESSFULLY FORMATTED ��

JES2 は、指定されたチェックポイント・データ・セットの形式設定を完了しました。このメッセージの前にメッセージ $HASP266 が表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2

です。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP268

説明:

�� JES2 CKPTn DATA SET - INTERRUPTED �

� READWRITE

DETECTED ��

JES2 は、指定されたチェックポイント・データ・セットに対する読み取りまたは書き込み操作に、割り込みが発生したことを検出しました。

$HASP265

128 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

システムの処置: JES2 は、読み取りまたは書き込み操作を再試行します。再試行が正常に終了すると、通常の処理が継続します。問題が再発する場合は、JES2 はエラーからリカバリーするために、オペレーターとチェックポイント再構成ダイアログを開始します。

オペレーターの応答: JES2 がチェックポイント再構成ダイアログを開始したら、エラーからリカバリーするためにダイアログ・メッセージに応答してください。ダイアログに詳しくない場合、詳細については、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP269

説明:

�� JES2 CKPT ERROR (cde) �

� - CKPT DUMP IN PROGRESS ��

JES2 は、チェックポイント・データ・セットへの入出力処理中に重大なエラーを検出しました。 JES2 は、仮想記憶域内のチェックポイント情報のダンプを出します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cde エラー・コード。

システムの処置: JES2 は、処理を停止します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント・ダンプ、および $HASP095 で表示された説明を参照して、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP270

説明:

�� UNABLE TO SUSPEND THE USE OF �

� CKPT1 DATA SET DUE TO ERROR �

� IN ALLOCATING CKPT2 �

� (dsname ON volser)(STRNAME strname)

� REFER TO PREVIOUS MESSAGE(S) ��

最後に表示されたチェックポイント再構成メッセージに応答して、オペレーターは JES2 による CKPT1 データ・セットの使用の中止を要求しました。このメンバーは現在二重化操作は使用していないため(DUPLEX=OFF)、JES2 は、CKPT1 データ・セットの使用を中止する前に次のいずれかを試みました。

v CKPT2 dsname を volser 上に割り振る。

-- または --

v CKPT2 カップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname に接続する。

このメッセージは、CKPT2 の割り振りに失敗したため、JES2 が CKPT1 の使用を中止できないことをオペレーターに通知します。直前のメッセージにより、割り振りが失敗した理由が示されます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameチェックポイント・データ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

システムの処置: JES2 は、代替再構成処置を講じるようにオペレーターにプロンプトを出します。

オペレーターの応答: 割り振りの問題を訂正した後にCKPT1 の使用中止を再び要求するか、または代替再構成処置を選択してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP269

第 6 章 200 番台 129

$HASP271

説明:

�� CHECKPOINT RECONFIGURATION OPTIONS �

� VALID RESPONSES ARE: �

� ‘1’ - FORWARD CKPT1 to NEWCKPT1‘2’ - FORWARD CKPT2 to NEWCKPT2‘5’ - SUSPEND THE USE OF CKPT1‘6’ - SUSPEND THE USE OF CKPT2‘7’ - UPDATE AND START USING CKPT1‘8’ - UPDATE AND START USING CKPT2‘CANCEL’- EXIT FROM RECONFIGURATION

� CKPTDEF (NO OPERANDS) - DISPLAY �

� MODIFIABLE SPECIFICATIONS �

� CKPTDEF (WITH OPERANDS) - ALTER �

� MODIFIABLE SPECIFICATIONS ��

オペレーターが JES2 とのダイアログを要求するためにRECONFIG=YES を $T CKPTDEF コマンドに指定したか、あるいは、JES2 が CKPTDEF 初期設定ステートメントの VOLATILE= 指定値に基づく処理のために再構成に入りました。JES2 は、チェックポイント構成の変更方法を決定するために、このメッセージを出します。このメッセージが出されるたびに、先に示した 6 つの数字オプションすべてが表示されるとは限りません。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 講じる処置を判別し、以下のいずれかのオプションでメッセージ $HASP272 に応答してください。このメッセージが出されるたびに、先に示した 6 つの数字オプションすべてが表示されるとは限りません。

オプション意味

1 JES2 は、CKPT1 のストラクチャー名またはデータ・セット名およびボリューム通し番号をNEWCKPT1 に割り当てられているストラクチャー名またはデータ・セット名およびボリューム通し番号で置き換えます。JES2 は、この割り当てを確認するために、$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出してから、駆動メンバーのストレージ内にあるバージョンのチェックポイント・データを新しく定義されたこの CKPT1 データ・セットにコピーします。

注:

1. このオプションは、CKPT1 が現在使用中(INUSE=YES) で NEWCKPT1 が定義されている場合にのみ、表示されます。

2. チェックポイント・データ・セット転送に詳しくない場合、詳細については「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

2 JES2 は、CKPT2 のストラクチャー名またはデータ・セット名およびボリューム通し番号をNEWCKPT2 に割り当てられているストラクチャー名またはデータ・セット名およびボリューム通し番号で置き換えます。JES2 は、この割り当てを確認するために、$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出してから、駆動メンバーのストレージ内にあるバージョンのチェックポイント・データを新しく定義されたこの CKPT2 データ・セットにコピーします。

注:

1. このオプションは、CKPT2 が現在使用中(INUSE=YES) で NEWCKPT2 が定義されている場合にのみ、表示されます。

2. チェックポイント・データ・セット転送に詳しくない場合、詳細については「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

5 JES2 は CKPT2 チェックポイント指定を形式設定し直し、CKPT1 の使用を中止します。

JES2 は、CKPT1 データ・セットの割り振りを解除してから、メッセージ $HASP280 を出し、このデータ・セットがすでに使用されていないことを示します。JES2 は、チェックポイント・データ・セット (CKPT2) を 1 つだけ使用して処理を継続します。

注:

1. このオプションは、CKPT1 と CKPT2 の両方が現在使用中 (INUSE=YES) の場合にのみ表示されます。

2. JES2 構成が DUPLEX (二重化) モードで実行中に任意のメンバーが DUPLEX=OFF を指定した場合には、JES2 は、DUPLEX データ・セット (CKPT2) をすべてのメンバーに割り振ることができない限り、CKPT1 データ・セットを削除しません。割り振りが成功した場合、JES2 は CKPT2 データ・セットが使用中であることを示すメッセージ$HASP280 を出してから、CKPT1 の使用を

$HASP271

130 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

中断します。このメンバーに関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、$HASP278/$HASP272 の一対のメッセージを表示します。非駆動メンバー (複数の場合あり) に関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、メッセージ $HASP234 と$HASP235 を出します。

6 JES2 は CKPT1 チェックポイント指定を形式設定し直し、CKPT2 の使用を中止します。

JES2 は、CKPT2 データ・セットの割り振りを解除してから、メッセージ $HASP280 を出し、このデータ・セットがすでに使用されていないことを示します。JES2 は、チェックポイント・データ・セット (CKPT1) を 1 つだけ使用して処理を継続します。

注: このオプションは、CKPT1 と CKPT2 の両方が現在使用中 (INUSE=YES) の場合にのみ表示されます。

7 JES2 は、この割り当てを確認するために、$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出してから、駆動メンバーのストレージ内にあるバージョンのチェックポイント・データをCKPT1 データ・セットにコピーし、その後でこのデータ・セットを使用して開始 (または再開) します。

CKPT1 の割り当てに関しデータ・セット名とボリューム通し番号の一方または両方に変更が必要であれば、このメッセージの CKPTDEF

(オペランド指定あり) 応答を使用して、未解決の $HASP272 メッセージに応答してください。

注: このオプションは、CKPT1 が現在使用中でない (INUSE=NO) 場合にのみ表示されます。

8 JES2 は、この割り当てを確認するために、$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出してから、駆動メンバーのストレージ内にあるバージョンのチェックポイント・データをCKPT2 データ・セットにコピーし、その後でこのデータ・セットを使用して開始 (または再開) します。

CKPT2 の割り当てに関しデータ・セット名とボリューム通し番号の一方または両方に変更が必要であれば、このメッセージの CKPTDEF

(オペランド指定あり) 応答を使用して、未解決の $HASP272 メッセージに応答してください。

注: このオプションは、CKPT2 が現在使用中でない (INUSE=NO) 場合にのみ表示されます。

CANCELJES2 はこの再構成を終了し、処理を継続します。CKPTn または NEWCKPTn を変更するために以前に CKPTDEF と応答した場合には、それらの変更は失われます。

CKPTDEFオペランドを指定せずに CKPTDEF ステートメントで応答すると、JES2 は、メッセージ$HASP829 を出し、ダイアログ時に修正できるCKPTDEF パラメーターの現在の設定値を表示します。$HASP289 は強調表示され、JES2 が再度出す $HASP271/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

注: 再構成ダイアログで CKPTDEF 指定値の完全セットの表示が必要になった場合は、$D CKPTDEF コマンドを出してください。特定のパラメーター設定値 (CKPT1 とCKPT2 など) だけの表示が必要な場合は、$D CKPTDEF,CKPT1,CKPT2 コマンドを出してください。JES2 は、CKPT1 とCKPT2 の指定値だけを表示するメッセージ $HASP829 を出して応答します。

CKPTDEF (WITH OPERANDS)チェックポイント指定値の変更が必要な場合は、以下に示す 1 つまたは複数のオペランドを指定して CKPTDEF ステートメントで応答してください (たとえば、CKPTDEF CKPT1=...)。 JES2 は CKPTDEF ステートメントを走査し、示されているパラメーターを指定された値にただちにリセットします。メッセージ $HASP829 が出され、CKPTDEF 初期設定ステートメントの修正可能なパラメーターの現在の設定値が表示されます。$HASP289 は強調表示され、JES2 が再度出す次の $HASP271/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

修正可能な CKPTDEF オペランドは次のとおりです。v CKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v CKPT2=

$HASP271

第 6 章 200 番台 131

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v NEWCKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v NEWCKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v DUPLEX={ON|OFF}

それぞれのオペランドの設定については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の CKPTDEF 初期設定ステートメントの説明を参照してください。

システム・プログラマーの応答: 再構成ダイアログ・プロセスに詳しくない場合、詳細な説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP272

説明:

�� ENTER RESPONSE (ISSUE D R, MSG=$HASPxxx FOR RELATED MSG) ��

JES2 がこのメッセージを出すのは、JES2 が行うべき正しい処置を判断するためにオペレーターの入力が必要なときに、WTOR に説明を入れられない場合です。JES2

は、$HASP272 WTOR に続いて強調表示されたメッセージ (WTO) を出します。 $HASP272 メッセージに応答するために必要な情報は、その前のメッセージに含まれています。前のメッセージのテキストは、D R,L コマンドを使用するか、長形式の $HASP272 メッセージが出されているときには、そのメッセージに表示されている MVS の D R,MSG=$HASPxxx コマンドを使用して、MVS から入手できます。IBM が提案する方法は以下のとおりです。

v D R,MSG=id の応答に ″NOARMF″ が含まれている場合、コマンド K M,ARMF=Y を発行して、ARMF をオンにします。これにより、今後はアクション・メッセージの表示が可能になります。また、ARMF をオンに設定するには、CONSOLxx parmlib メンバーを更新します。

v ″CKPTDEF″ で応答します。これは多くの場合有効なオプションであり、何も変更を行いません。しかし、

有効な返答ではない場合は、JES2 はエラー・メッセージを出し、オリジナルのメッセージを再発行します。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: HASP272 メッセージに応答するために必要な情報は、その前のメッセージに含まれています。前のメッセージのテキストは、D R,L コマンドを使用するか、長形式の HASP272 メッセージが出されているときには、そのメッセージに表示されている MVS

の D R,MSG=$HASPxxx コマンドを使用して、MVS から入手できます。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP273

説明:

�� JES2 CKPTn DATA SET WILL BE ASSIGNED TO �

�NEWCKPTn

dsname ON VOLUME volserSTRNAME strname

�(1)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1 ‘CONT’ - PROCEED WITH ASSIGNMENT

{‘CANCEL’ - EXIT FROM

RECONFIGURATION}

{‘TERM’ - TERMINATE MEMBERS WITH I/O

ERROR ON CKPTn}

[‘DELETE’ - DISCONTINUE USING CKPTn]

CKPTDEF (NO OPERANDS) - DISPLAY

MODIFIABLE SPECIFICATIONS

CKPTDEF (WITH OPERANDS) - ALTER

MODIFIABLE SPECIFICATIONS

NEWCKPTn が表示される場合、JES2 は、指定されたチェックポイント・データ・セット (CKPT1 またはCKPT2) のデータ・セット名とボリューム通し番号、またはカップリング・ファシリティー・ストラクチャー名を、NEWCKPTn に割り当てられている指定値で置き換えようとします。JES2 は、実行される処置の確認または変更をオペレーターに要求します。指定値が必要としている値でない場合は、$HASP272 メッセージに対して

$HASP272

132 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

CKPTDEF (オペランド指定) オプションを使用して応答するか、あるいは新しい処置を選択してください。

NEWCKPTn が表示されない場合は、指定されたチェックポイント・データ・セット (CKPT1 または CKPT2)

はサービスに出されています。JES2 は、$HASP271/$HASP272 の一対のメッセージに対して出された明示要求 (オプション 7 か 8) に基づき、ボリューム volser のデータ・セット名 dsname またはカップリング・ファシリティー・ストラクチャー名 strname に、チェックポイント・データ・セットを割り当てようとしています。JES2 は、実行される処置の確認または変更をオペレーターに要求します。指定値が必要としている値でない場合は、$HASP272 メッセージに対してCKPTDEF (オペランド指定) オプションを使用して応答するか、あるいは新しい処置を選択してください。

このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号 (1 か 2)。

dsname新しいチェックポイント・データ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 講じる処置を判別し、以下のいずれかのオプションでメッセージ $HASP272 に応答してください。このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

オプション意味

CONT JES2 は、チェックポイントの割り当てを完了します。

CANCELJES2 はこの再構成を終了し、処理を継続します。CKPTn または NEWCKPTn を変更するために以前に CKPTDEF と応答した場合には、それらの変更は失われます。

注: CANCEL は、この再構成が入出力エラーのためではない場合にのみ、オプションとして表示されます。

注意 : TERM オプションが表示されたときに、不注意に CANCEL で応答すると、JES2

は、CANCEL を TERM の同義語として処理し、メンバーを終了させます。

TERM TERM での応答は、お勧めできません。TERM

がオプションとして表示された場合、JES2

は、メッセージ $HASP233 で示されるように、CKPTn に関する入出力エラーの処理中です。

応答として TERM を入力すると、CKPTn で入出力エラーを起こしているすべてのメンバーは異常終了し、$Kxx エラー・コードが表示されます。各メンバーに関する $HASP275 メッセージ上の理由コードは、各メンバーに関する$HASP095 エラー・コードです。$HASP275 メッセージと後続の $HASP095 エラー・コードに示される $Kxx 理由コードによっては、TERM での応答に、IPL または全メンバー・ウォーム・スタートが必要になる場合があります。JES2 は終了する前にこのデータ・セットの緊急バックアップ・コピーの作成を試みますが (メッセージ $HASP279 を参照)、それは失敗することがあります。

DELETEJES2 は、もう一方の CKPTn データ・セット(たとえば、CKPT1 が表示された場合はCKPT2) の形式を再設定してから、このメッセージ ($HASP273) に示されている CKPTn データ・セットの割り振りを解除します。JES2

は、1 つのチェックポイント・データ・セットだけを使用して処理を継続します。

注:

1. DELETE オプションは、このメンバーに入出力エラーが発生し、両方のチェックポイント・データ・セットが使用中(INUSE=YES) の場合にのみ表示されます。たとえば、CKPT1 にエラーが発生してCKPT2 がアクティブでないと、アクティブなチェックポイント・データ・セットは存在しなくなるため、DELETE オプションは使用できません。

2. JES2 構成が DUPLEX (二重化) モードで実行中に任意のメンバーが DUPLEX=OFF を指定した場合には、JES2 は、DUPLEX データ・セット (CKPT2) をすべてのメンバーに割り振ることができない限り、CKPT1 デ

$HASP273

第 6 章 200 番台 133

ータ・セットを削除しません。割り振りが成功した場合、JES2 は CKPT2 データ・セットが使用中であることを示すメッセージ$HASP280 を出してから、CKPT1 の使用を中断します。このメンバーに関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、$HASP278/$HASP272 の一対のメッセージを表示します。非駆動メンバー (複数の場合あり) に関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、メッセージ $HASP234 と$HASP235 を出します。

CKPTDEFオペランドを指定せずに CKPTDEF ステートメントで応答すると、JES2 は、メッセージ$HASP829 を出し、ダイアログ時に修正できるCKPTDEF パラメーターの現在の設定値を表示します。$HASP289 は強調表示され、JES2 が再度出す次の $HASP273/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

注: 再構成ダイアログで CKPTDEF 指定値の完全セットの表示が必要になった場合は、$D CKPTDEF コマンドを出してください。特定のパラメーター設定値 (CKPT1 とCKPT2 など) だけの表示が必要な場合は、$D CKPTDEF,CKPT1,CKPT2 コマンドを出してください。JES2 は、CKPT1 とCKPT2 の指定値だけを表示するメッセージ $HASP829 を出して応答します。

CKPTDEF (WITH OPERANDS)チェックポイント指定値の変更が必要な場合は、以下に示す 1 つまたは複数のオペランドを指定して CKPTDEF ステートメントで応答してください (たとえば、CKPTDEF CKPT1=...)。. JES2 は CKPTDEF

ステートメントを走査し、示されているパラメーターを指定された値にただちにリセットします。メッセージ $HASP829 が出され、CKPTDEF 初期設定ステートメントの修正可能なパラメーターの現在の設定値が表示されます。$HASP289 は強調表示され、JES2 が出す次の $HASP272 メッセージに応答すると、削除されます。

修正可能な CKPTDEF オペランドは次のとおりです。v CKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v CKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v NEWCKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v NEWCKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v DUPLEX={ON|OFF}

それぞれのオペランドの設定については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の CKPTDEF 初期設定ステートメントの説明を参照してください。

JES2 は、チェックポイントが指定されているものと見なし、その処理を試みます。その指定が空白である場合、JES は、$HASP282/$HASP272 の一対のメッセージを出し、チェックポイントの指定を要求します。それ以外の場合、JES2 は、再度 $HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出し、指定されたチェックポイントの確認を要求します。

システム・プログラマーの応答: 再構成ダイアログ・プロセスに詳しくない場合、詳細な説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP274

説明:

�� MEMBER member-name �

� - - SYS1.EMERGNCY.HASPCKPT CREATED ON VOLUME volser ��

チェックポイント再構成でリカバリー不能なエラーが発生したため、JES2 はストレージ内バージョンのチェックポイント・データを、指定されたボリューム上のSYS1.EMERGNCY.HASPCKPT という名前のデータ・セットに作成しました。必要に応じて、このデータ・セットは全メンバーのウォーム・スタートで使用できます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name緊急チェックポイント・データ・セットを作成したメンバーの名前。

$HASP274

134 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

volser SYS1.EMERGNCY.HASPCKPT が作成されたボリュームのボリューム識別ラベル。

システムの処置: JES2 は処理を停止します。

オペレーターの応答: 緊急チェックポイント・データ・セットのデータ・セット名およびボリューム通し番号をシステム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 緊急チェックポイントからの JES2 の再始動については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP275

説明:

�� MEMBER member-name - - JES2 CKPTn �

� DATA SET - I/O ERROR - REASON CODE rsnc ��

指定されたチェックポイント・データ・セット (CKPT1

または CKPT2) で、入出力エラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name入出力エラーが発生しているメンバーの名前。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

rsnc エラーの原因を判別するコード。$HASP275 の理由コードは、$HASP095 の $Knn エラー・コードに対応します。それらの説明については、$HASP095 メッセージを参照してください。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP255 を出して、チェックポイント再構成を入力します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント再構成を完了した後、EREP を実行してから、LOGREC データ・セットを分析し、エラーがハードウェアの問題かどうかを判別してください。このエラーの別の理由としては (理由コード $K13 は除き)、JES2 プログラム (たとえば HASJES20 など) がプログラム属性テーブルの中にスワップ不能属性を指定されていないことが考えられます。SYS1.PARMLIB の SCHEDxx メンバーを調べ、JES2 プログラムにスワップ不能属性が割り当てられているかどうか判別してください。詳細については、

「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP276

説明:

��(1)

JES2 CAN NOT USE THE REQUESTED CHECKPOINT DATA ��

注:

1 SET(S) DURING A {COLD START}{WARM START WITHRECONFIG SPECIFIED}

BECAUSE reason text

CURRENT CHECKPOINT VALUES:

{CKPT1=(DSNAME=dsname,VOLSER=volser,INUSE=xxx),}{CKPT1=(STRNAME=strname,INUSE=xxx),}{CKPT2=(DSNAME=dsname,VOLSER=volser,INUSE=xxx)}{CKPT2=(STRNAME=strname,INUSE=xxx)}

VALID RESPONSES ARE:

CKPT1=... - UPDATE CURRENTCHECKPOINT

CKPT2=... - SPECIFICATION WITH THEVALUES JES2 SHOULD USE

‘CONT’ - ATTEMPT INITIALIZATIONWITH THE VALUES LISTED

‘TERM’ - TERMINATE JES2INITIALIZATION ON THIS

MEMBER

JES2 初期設定処理時に、表示されたチェックポイント・データ・セット (複数の場合もある) にアクセスすることができません。この障害の理由については、直前のメッセージで詳述され、このメッセージの reason text

に要約されています。JES2 は、表示された問題が解決されるかまたは使用可能なチェックポイント・データ・セット指定値が入力されるまでは、処理を継続することができません。

$HASP275

第 6 章 200 番台 135

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

reason text初期設定を続けることができない理由。

dsnameデータ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

xxx YES または NO (データ・セットが現在使用中かどうかを示します)。

reason text は次のいずれかです。ダイアログに入る理由についての詳細は、下記に示す直前のメッセージを参照してください。

v BOTH CKPT1 AND CKPT2 ARE INUSE=NO

$HASP472 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CONNECT FOR CKPTn FAILED RC=xxxxxxxx

RSN=xxxxxxxx

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OBTAIN FOR CKPTn FAILED RC=xxxxxxxx

$HASP414 が、ダイアログに入る前に出されます。

v VOLUME FOR CKPTn NOT MOUNTED

$HASP424 が、ダイアログに入る前に出されます。

v ALLOCATE FOR CKPTn FAILED RC=xxxxxxxx

S99ERROR=xxxx S99INFO=xxxx

$HASP581 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn FAILED ALLOCATION

関連するエラー・メッセージはありません。

v DATA SET FOR CKPTn HAS NO EXTENTS

$HASP453 が、ダイアログに入る前に出されます。

v TRACK SIZE TOO SMALL FOR CKPTn DATASET

$HASP295 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn DATA SET TOO SMALL

$HASP296 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn VOLUME NOT SHARED

$HASP449 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF ABEND PROCESSING CKPTn DATA SET

$HASP095 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF I/O ERROR READING CKPTn

$HASP290 か $HASP291 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF I/O ERROR LOCKING CKPTn

$HASP290 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF I/O ERROR RESERVING CKPTn

$HASP291 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn FAILED VALIDATION PROCESSING

$HASP434 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn STRUCTURE CONTAINS NO DATA

$HASP555 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OPERATOR DID NOT ALLOW FORWARDING

‘N’ という応答が、ダイアログに入る前に $HASP457

に対して出されます。

v OPERATOR REPLIED ‘N’ TO $HASP417MESSAGE

$HASP416 と HASP417 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPT1 STRUCTURE IS NOT LARGE ENOUGH

$HASP295 が、ダイアログに入る前に出されます。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。$HASP272 に対して ‘CKPT1’、‘CKPT2’、または CKPTDEF で応答すると、JES2 は、更新済みのチェックポイント指定値を示すメッセージ $HASP276 を再度出します。

オペレーターの応答: 再構成に入った理由を判断するには、上記にリストされているメッセージを調べます。エラーの原因を訂正するか、あるいは後続の $HASP272

メッセージに ’CONT’ と応答します。表示されるチェックポイント情報が正しくない場合は、チェックポイント・データ・セットが入れられる場所 (コールド・スタートの場合) または現行のチェックポイント・データが常駐する場所 (RECONFIG 要求を処理している場合) を判別してください。正しい CKPTn 指定値 (たとえば、‘CKPT1=(DSNAME=TEST.CKPT1,VOLSER=TSTCK1,

INUSE=YES)’) を使用して $HASP272 メッセージに応答してください。メッセージ $HASP276 に正しいチェックポイント指定値が表示された場合は、HASP272 メッセージに ‘CONT’ と応答してください。

表示されたデータ・セット指定値が正しい場合には、メッセージに記述されているエラーを解決し、‘CONT’ で応答してください。JES2 初期設定時に、再びデータ・セットへのアクセスを試みます。

必要に応じ、この直後に表示される $HASP272 メッセージに対して、チェックポイント・データ・セット・データ・セット名、モード (DUPLEX または DUAL)、および変更ログのサイズを変更するためのオペランドを指定した CKPTDEF で応答することができます。

JES2 初期設定を継続する必要がない場合には、‘TERM’

で応答してください。

$HASP276

136 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システム・プログラマーの応答: 初期設定ダイアログ・プロセスに詳しくない場合には、詳細については「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP277

説明:

�� JES2 CAN NOT FIND OR USE THE CHECKPOINT DATA SET(S) �

� THAT WERE IN USE WHEN THE MAS WAS LAST ACTIVE BECAUSE reason text �

�(1)

CURRENT CHECKPOINT VALUES:(2)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1 CKPT1=(DSNAME=dsname,VOLSER=volser,

INUSE=xxx),

CKPT1=(STRNAME=strname,INUSE=xxx),

CKPT2=(DSNAME=dsname,VOLSER=volser,

INUSE=xxx),

CKPT2=(STRNAME=strname,INUSE=xxx),

2

v CKPT1=... - UPDATE CURRENT

CHECKPOINT

v CKPT2=... SPECIFICATION WITH THE

VALUES USED WHEN JES2 MAS WAS LAST

ACTIVE

v RECONFIG - THE CHECKPOINT DATA

SET(S) THAT WERE IN USE WHEN JES2

WAS LAST ACTIVE ARE NO LONGER

AVAILABLE (ALL-MEMBER WARM START

ONLY)

v CONT - ATTEMPT INITIALIZATION WITH

THE VALUES LISTED

v TERM - TERMINATE JES2 INITIALIZATION

ON THIS MEMBER

JES2 初期設定処理時に、チェックポイント・データ・セット指定値をこの MAS によって最後に使用された値に復元しようとしています。JES2 は、チェックポイント指定情報をチェックポイント・データ・セットに保管します。JES2 は、すべてのチェックポイント指定情報(ストレージ内コピー、CKPT1 に関するコピー、およびCKPT2 に関するコピー) が一致するまでは、初期設定を完了することはありません。

JES2 は、一貫性のあるチェックポイント指定値の検索中に、援助なしでは解決できない問題を検出しました。JES2 は、最後にアクティブであったチェックポイント・データ・セットの名前を必要としています。JES2

が最後にアクティブであったときにアクティブであったデータ・セットが使用できなくなっている場合には、チェックポイントを再構成しなければなりません。再構成では、チェックポイント・データ・セットに保管されている情報は無視され、指定されたデータ・セット名を用いて JES2 を強制的に始動させます。初期設定時にチェックポイントを再構成するには、対応する $HASP272

メッセージに ‘RECONFIG’ と応答するか、あるいは、$HASP272 メッセージに ‘TERM’ と応答した後で開始オプション ‘RECONFIG’ で JES2 を再始動してください。‘RECONFIG’ は、これが全メンバーのウォーム・スタートである場合にのみ有効です。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

reason text初期設定を続けることができない理由。

dsnameデータ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

xxx YES または NO (データ・セットが現在使用中かどうかを示します)。

reason text は次のいずれかです。

v BOTH CKPT1 AND CKPT2 ARE INUSE=NO

$HASP472 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CONNECT FOR CKPTn FAILED RC=xxxxxxxx

RSN=xxxxxxxx

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OBTAIN FOR CKPTn FAILED RC=xxxxxxxx

$HASP414 が、ダイアログに入る前に出されます。

v VOLUME FOR CKPTn NOT MOUNTED

$HASP424 が、ダイアログに入る前に出されます。

v ALLOCATE FOR CKPTn FAILED RC=xxxxxxxx

S99ERROR=xxxx S99INFO=xxxx

$HASP581 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn FAILED ALLOCATION

関連するエラー・メッセージはありません。

v DATA SET FOR CKPTn HAS NO EXTENTS

$HASP453 が、ダイアログに入る前に出されます。

$HASP277

第 6 章 200 番台 137

v TRACK SIZE TOO SMALL FOR CKPTn DATASET

$HASP295 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn DATA SET TOO SMALL

$HASP296 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn VOLUME NOT SHARED

$HASP449 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF ABEND PROCESSING CKPTn DATA SET

$HASP095 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF I/O ERROR READING CKPTn

$HASP290 か $HASP291 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF I/O ERROR LOCKING CKPTn

$HASP290 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OF I/O ERROR RESERVING CKPTn

$HASP291 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn FAILED VALIDATION PROCESSING

$HASP434 が、ダイアログに入る前に出されます。

v CKPTn STRUCTURE CONTAINS NO DATA

$HASP555 が、ダイアログに入る前に出されます。

v OPERATOR DID NOT ALLOW FORWARDING

‘N’ という応答が、ダイアログに入る前に $HASP457

に対して出されます。

v OPERATOR REPLIED ‘N’ TO $HASP417MESSAGE

$HASP416 と HASP417 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE DOES NOT HAVE A DISP OFKEEP

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE DATA SIZE IS INCORRECT

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE IS NOT A LIST

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE DOES NOT SUPPORT NAMEDREFERENCES

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE DOES NOT HAVE ENOUGH LISTHEADERS

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE DOES NOT HAVE ENOUGH LOCKENTRIES

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE NOT ALREADY USED

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

v STRUCTURE IS NOT LARGE ENOUGH

$HASP536 が、ダイアログに入る前に出されます。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。$HASP272 に対して ‘CKPT1’ または ‘CKPT2’ で応答すると、JES2

は、更新済みのチェックポイント指定値を示すメッセージ $HASP277 を再度出します。

オペレーターの応答: JES2 が最後にアクティブであったときにチェックポイント・データ・セットがあった場所を判別してください。表示されたチェックポイント指定値が正しくない場合には、正しいデータ・セット名を指定するために CKPT1 または CKPT2 と応答してください。メッセージ $HASP277 に正しい値が表示されている場合は、‘CONT’ と応答して正しいデータ・セットの割り振りを試みてください。

CKPT1 と CKPT2 の値が JES2 が最後に活性状態であった時と同じであり、これらの設定を変更したくない場合には、reason text および以前にだされたメッセージに記述されている問題を解決してください。問題を訂正してから、‘CONT’ と応答して、初期設定の完了を試みてください。

示された値が JES2 が最後に使用していた値であり、かつ、示されたエラーが解決できない場合は、‘RECONFIG’ と応答して、チェックポイント・データ・セット (複数の場合あり) に保管されているチェックポイント情報をバイパスしてください。これによって、JES2 はメッセージ $HASP283 を出します。$HASP283

に応答して、JES2 に使用させるチェックポイント指定値を確認してください。

このメッセージが発生する一般的な原因としては、JES2

がアクティブでないときにチェックポイントのボリュームまたはストラクチャーが失われたことが考えられます。この場合には、該当のデータ・セットの指定値をINUSE=NO に変更することができます (初期設定データ・セットにおいて、またはこのメッセージの応答として)。このメッセージは、VOLUME FOR CKPTn NOT

MOUNTED を伴って出されます。オペレーターが再びデータ・セットを INUSE=NO に設定し、‘CONT’ と応答すると、JES2 はこのメッセージを再び出します。保管された情報によってデータ・セットが INUSE=YES であることが示されるので、このメッセージは引き続き再発行されます。開始オプションとしてまたはこのメッセージに応答して ‘RECONFIG’ を指定しなければ、JES2

は、オペレーターが指定したものではなく、その保管された情報を使用します。この状態で JES2 を始動させるためには、‘RECONFIG’ と応答するか、またはS JES2,PARM=RECONFIG を指定して JES2 を再始動させなければなりません。

$HASP277

138 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

この問題は、JES2 チェックポイント・データ・セットの名前を変更する場合、該当のチェックポイントを含むボリュームの VOLSER を変更する場合、またはチェックポイント・データ・セットを移動する場合に、JES2

チェックポイント再構成を使用せずにそれらの作業を行うと発生することもあります。したがって、この問題が起こらないようにするために、常に JES2 チェックポイント再構成を使用してチェックポイント・データ・セットの名前を移動または変更するように提案します。

JES2 初期設定を継続する必要がない場合には、‘TERM’

で応答してください。

システム・プログラマーの応答: 初期設定ダイアログ・プロセスに詳しくない場合には、詳細については「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP278

説明:

�� UNABLE TO LOCATE OR UNABLE TO USE CKPTnNEWCKPTn

� dsname ON volser STRNAME strname �

� DOES NOT EXIST OR IS NOT USABLE - REFER TO PREVIOUS MESSAGE(S) �

� VALID RESPONSES ARE: ‘CANCEL’- EXIT FROM RECONFIGURATION‘TERM’- TERMINATE MEMBERS WITH I/O ERROR ON CKPTn‘CREATE’ - CREATE DATA SET‘DELETE ’- DISCONTINUE USING CKPTn

� CKPTDEF (NO OPERANDS) - DISPLAY MODIFIABLE SPECIFICATIONS �

� CKPTDEF (WITH OPERANDS) - ALTER MODIFIABLE SPECIFICATIONS ��

JES2 は、次のいずれかの理由により、指定されたデータ・セット (CKPT1、CKPT2、NEWCKPT1、またはNEWCKPT2) を見つけたり使用することができません。v チェックポイントが DASD 上に常駐する場合には、データ・セット名 dsname が CKPTDEF 初期設定ステートメントに指定されたボリューム volser 上に存在しません。

v データ・セットがカップリング・ファシリティー上に常駐する場合には、そのストラクチャー strname は使用できません。

v 直前のメッセージのいずれかにより示されている理由。チェックポイントがカップリング・ファシリティー・ストラクチャー上にある場合には、$HASP536 メッセージがこのメッセージの前に表示されます。

DASD 上にあるデータ・セットは、次のいずれかの理由により拒否される可能性があります。v データ・セットが小さ過ぎる。

-- または --

v JES2 がボリューム目録(VTOC)を読み取っているときに入出力エラーが発生した。

カップリング・ファシリティー・ストラクチャー名がカップリング・ファシリティー・リソース管理 (CFRM)

ポリシーを持っていない場合には、受け入れられません。

このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2

です。

dsnameチェックポイント・データ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 講じる処置を判別し、以下のいずれかのオプションでメッセージ $HASP272 に応答してください。このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

オプション意味

CANCELJES2 はこの再構成を終了し、処理を継続します。CKPTn または NEWCKPTn を変更するために以前に CKPTDEF と応答した場合には、それらの変更は失われます。

注: CANCEL は、この再構成が入出力エラーのためではない場合にのみ、オプションとして表示されます。

注意 : TERM オプションが表示されたときに、不注意に CANCEL で応答すると、JES2

は、CANCEL を TERM の同義語として処理し、メンバーを終了させます。

TERM TERM での応答は、お勧めできません。TERM

がオプションとして表示された場合、JES2

は、メッセージ $HASP233 で示されるように、CKPTn に関する入出力エラーの処理中です。

$HASP278

第 6 章 200 番台 139

応答として TERM を入力すると、CKPTn で入出力エラーを起こしているすべてのメンバーは異常終了し、$Kxx エラー・コードが表示されます。各メンバーに関する $HASP275 メッセージ上の理由コードは、各メンバーに関する$HASP095 エラー・コードです。$HASP275 メッセージと後続の $HASP095 エラー・コードに示される $Kxx 理由コードによっては、TERM での応答に、IPL または全メンバー・ウォーム・スタートが必要になる場合があります。JES2 は終了する前にこのデータ・セットの緊急バックアップ・コピーの作成を試みますが (メッセージ $HASP279 を参照)、それは失敗することがあります。

CREATEJES2 は、表示されているボリューム (volser)

上に指定されているデータ・セットを作成します。

注:

1. CREATE オプションは、表示されているDASD データ・セットが存在しない場合にのみ表示されます。

2. ストラクチャーは動的に割り振ることができないため、カップリング・ファシリティー上に常駐することになるチェックポイントについては CREATE オプションが表示されません。

DELETEJES2 は、もう一方の CKPTn データ・セット(たとえば、CKPT1 が表示された場合はCKPT2) の形式を再設定してから、このメッセージ ($HASP278) に示されている CKPTn データ・セットの割り振りを解除します。JES2

は、1 つのチェックポイント・データ・セットだけを使用して処理を継続します。

注:

1. DELETE オプションは、このメンバーに入出力エラーが発生し、両方のチェックポイント・データ・セットが使用中(INUSE=YES) の場合にのみ表示されます。たとえば、CKPT1 にエラーが発生してCKPT2 がアクティブでないと、アクティブなチェックポイント・データ・セットは存在しなくなるため、DELETE オプションは使用できません。

2. JES2 構成が DUPLEX (二重化) モードで実行中に任意のメンバーが DUPLEX=OFF を指定した場合には、JES2 は、DUPLEX データ・セット (CKPT2) をすべてのメンバー

に割り振ることができない限り、CKPT1 データ・セットを削除しません。割り振りが成功した場合、JES2 は CKPT2 データ・セットが使用中であることを示すメッセージ$HASP280 を出してから、CKPT1 の使用を中断します。このメンバーに関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、$HASP278/$HASP272 の一対のメッセージを表示します。非駆動メンバー (複数の場合あり) に関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、メッセージ $HASP234 と$HASP235 を出します。

CKPTDEFオペランドを指定せずに CKPTDEF ステートメントで応答すると、JES2 は、メッセージ$HASP829 を出し、ダイアログ時に修正できるCKPTDEF パラメーターの現在の設定値を表示します。$HASP289 は強調表示され、JES2 が再度出す $HASP278/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

注: 再構成ダイアログで CKPTDEF 指定値の完全セットの表示が必要になった場合は、$D CKPTDEF コマンドを出してください。特定のパラメーター設定値 (CKPT1 とCKPT2 など) だけの表示が必要な場合は、$D CKPTDEF,CKPT1,CKPT2 コマンドを出してください。JES2 は、CKPT1 とCKPT2 の指定値だけを表示するメッセージ $HASP829 を出して応答します。

CKPTDEF (WITH OPERANDS)チェックポイント指定値の変更が必要な場合は、以下に示す 1 つまたは複数のオペランドを指定して CKPTDEF ステートメントで応答してください (たとえば、CKPTDEF CKPT1=...)。. JES2 は CKPTDEF

ステートメントを走査し、示されているパラメーターを指定された値にただちにリセットします。メッセージ $HASP829 が出され、CKPTDEF 初期設定ステートメントの修正可能なパラメーターの現在の設定値が表示されます。$HASP289 は強調表示され、JES2 が出す次の $HASP272 メッセージに応答すると、削除されます。

修正可能な CKPTDEF オペランドは次のとおりです。

v CKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合

$HASP278

140 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v CKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合

v NEWCKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v NEWCKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v DUPLEX={ON|OFF}

それぞれのオペランドの設定については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の CKPTDEF 初期設定ステートメントの説明を参照してください。

JES2 は、チェックポイントが指定されているものと見なし、その処理を試みます。その指定が空白である場合、JES は、$HASP282/$HASP272 の一対のメッセージを出し、チェックポイントの指定を要求します。それ以外の場合、JES2 は、$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出し、指定されたチェックポイントの確認を要求します。

システム・プログラマーの応答: 再構成ダイアログ・プロセスに詳しくない場合、詳細な説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP279

説明:

�� MEMBER member-name �

� - - SPECIFY EMERGENCY CKPT VOLUME SERIAL OR ‘*NONE*’ ��

チェックポイント再構成時に、JES2 がリカバリー不可能なエラーを検出したか、あるいは、オペレーターが$HASP272 メッセージに TERM と応答しました。オペレーターが要求すれば、JES2 は停止する前に、SYS1.EMERGNCY.HASPCKPT という名前のデータ・セット内のチェックポイントの緊急コピーをご使用のシステムに提供しようとします。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name

終了中のメンバーの名前。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 緊急チェックポイント・データ・セットが必要な場合は、チェックポイント・データ・セットの緊急コピーを入れるボリュームのボリューム通し番号を入力してください。特に、member-name が駆動メンバーの名前である場合には、緊急チェックポイントを作成するように提案します。駆動メンバーの名前については、$HASP285 を参照してください。

SYS1.EMERGNCY.HASPCKPT データ・セットにはDISP=NEW が使用されるため、指定されるボリュームには同じ名前でデータ・セットが書き込まれていてはいけません。オペレーターの応答が終了したら、JES2 は指定されたボリューム上にSYS1.EMERGNCY.HASPCKPT(DISP=NEW) という名前のデータ・セットの割り振りを試みます。成功したら、JES2 は、メモリー内バージョンのチェックポイントをこの新規データ・セットにコピーした後で、メッセージ$HASP274 を出します。JES2 が新しいデータ・セットの割り振りまたは形式設定に失敗した場合は、このメッセージが再び出され、オペレーターに対し新しいボリューム通し番号を入力するように要求します。

緊急チェックポイント・データ・セットが必要でない場合は、このメッセージに対し *NONE* で応答してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2

$HASP280

説明:

�� JES2 CKPTNn DATA SET �

� (dsname ON volser)(STRNAME strname)

� IS NOW IN USEIS NO LONGER IN USE

��

オペレーターは、チェックポイント再構成ダイアログを通じ、チェックポイント処理において、dsname ONvolser として定義された CKPTn データ・セットまたはカップリング・ファシリティー・ストラクチャーstrname の使用を、開始または中止することを指定しました。JES2 はこのメッセージを出し、オペレーターに対し要求の完了を通知します。

$HASP279

第 6 章 200 番台 141

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

dsnameチェックポイント・データ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

システムの処置: JES2 は再構成ダイアログから抜け出し、指定された CKPTn データ・セットを使用して (または使用せずに)、通常の処理を再開します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP281

説明:

�� ARE YOU SURE THAT YOU WANT TO END THE CHECKPOINT �

� RECONFIGURATION BY CAUSING nn �

� MEMBERS WITH I/O ERRORS TO ABEND? �

� THIS COULD RESULT IN LOSS OF THE JOB QUEUE AND THE �

� OUTPUT QUEUE REQUIRING A COLD START �

�(1)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1 ’TERM’ - CONFIRM THAT nn MEMBERS

SHOULD BE TERMINATED

OTHER - CONTINUE RECONFIGURATION

入出力エラーまたはカップリング・ファシリティーの失敗により、JES2 はチェックポイントの再構成中です。オペレーターが ’TERM’ を指定してダイアログを終了しました。JES2 は、オペレーターに対して、チェックポイントの再構成を終了し、メンバーを終了する必要があることを確認するために、プロンプトを出します。

注: 異常終了したメンバーは、IPL する必要がある場合があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nn MAS 内の入出力エラーが発生したメンバーの数。

システムの処置: JES2 は、メッセージを出し、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 実行する処置を判別した後、以下に示されているいずれかのオプションで応答してください。

オプション意味

TERM 指定された、異常終了されるメンバーの数。

注: nn が MAS のすべてのメンバーである場合、オプション・テキストが表示されます。TERM が指定されると、JES2 はメッセージ $HASP279 を出し、その後メンバーを異常終了します。

Other その他の応答が入力されると、JES2 は直前のWTOR メッセージを再発行します。このメッセージの後には $HASP272 が続きます。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP282

説明:

�� CKPTn NEWCKPTn �

� DSNAME, VOLUME, AND STRNAME ARE NULL �

�(1)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1

v ’CANCEL’ - EXIT FROM

RECONFIGURATION

v ’TERM’ - TERMINATE MEMBERS WITH I/O

ERROR ON CKPTn

v ‘DELETE ’- DISCONTINUE USING CKPTn

v CKPTDEF (NO OPERANDS) - DISPLAY

MODIFIABLE SPECIFICATIONS

$HASP281

142 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v CKPTDEF (WITH OPERANDS) - ALTER

MODIFIABLE SPECIFICATIONS

該当のチェックポイントに関しヌル値が指定されている(すなわち、データ・セット名とボリューム通し番号、またはストラクチャー名が指定されていない) ため、表示されているチェックポイント (CKPTn またはNEWCKPTn) を使用しようとしたが、失敗しました。また、JES2 は、これらの指定値がすでに使用されている(たとえば、前の入出力エラーからリカバリーするため)

場合にこのメッセージを出します。JES2 は、実行する処置を入力するように要求します。

以下の理由により、NEWCKPTn は空白 (null) になる可能性があります。

v 前の再構成で CKPTn を転送しており、NEWCKPTn

をまだ再指定していない。

v この再構成において、CKPTn の転送を試みたが失敗したので、JES2 は NEWCKPTn 指定値を無効にした。

まだ CKPTn を転送する必要がある場合は、CKPTDEF

NEWCKPTn=(...) と指定しなければなりません。($HASP272 に応答して)

このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2

です。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 講じる処置を判別し、以下のいずれかのオプションでメッセージ $HASP272 に応答してください。このメッセージが出される場合に、すべてのオプションが表示されるとは限りません。

オプション 意味

CANCEL JES2 はこの再構成を終了し、処理を継続します。CKPTn またはNEWCKPTn を変更するために以前にCKPTDEF と応答した場合には、それらの変更は失われます。

注: CANCEL は、この再構成が入出力エラーのためではない場合にのみ、オプションとして表示されます。

注意 : TERM オプションが表示されたときに、不注意に CANCEL で応答

すると、JES2 は、CANCEL を TERM

の同義語として処理し、メンバーを終了させます。

TERM TERM での応答は、お勧めできません。TERM がオプションとして表示された場合、JES2 は、メッセージ$HASP233 で示されるように、CKPTn

に関する入出力エラーの処理中です。

応答として TERM を入力すると、CKPTn で入出力エラーを起こしているすべてのメンバーは異常終了し、$Kxx エラー・コードが表示されます。各メンバーに関する $HASP275

メッセージ上の理由コードは、各メンバーに関する $HASP095 エラー・コードです。$HASP275 メッセージと後続の $HASP095 エラー・コードに示される $Kxx 理由コードによっては、TERM での応答に、IPL または全メンバー・ウォーム・スタートが必要になる場合があります。JES2 は終了する前にこのデータ・セットの緊急バックアップ・コピーの作成を試みますが(メッセージ $HASP279 を参照)、それは失敗することがあります。

DELETE JES2 は、もう一方の CKPTn データ・セット (たとえば、CKPT1 が表示された場合は CKPT2) の形式を再設定してから、このメッセージ($HASP282) に示されている CKPTn

データ・セットの割り振りを解除します。JES2 は、1 つのチェックポイント・データ・セットだけを使用して処理を継続します。

注:

1. DELETE オプションは、このメンバーに入出力エラーが発生し、両方のチェックポイント・データ・セットが使用中 (INUSE=YES) の場合にのみ表示されます。たとえば、CKPT1 にエラーが発生してCKPT2 がアクティブでないと、アクティブなチェックポイント・データ・セットは存在しなくなるため、DELETE オプションは使用できません。

2. JES2 構成が DUPLEX (二重化) モードで実行中に任意のメンバーがDUPLEX=OFF を指定した場合には、JES2 は、DUPLEX データ・

$HASP282

第 6 章 200 番台 143

セット (CKPT2) をすべてのメンバーに割り振ることができない限り、CKPT1 データ・セットを削除しません。割り振りが成功した場合、JES2 は CKPT2 データ・セットが使用中であることを示すメッセージ $HASP280 を出してから、CKPT1 の使用を中断します。このメンバーに関して割り振りが失敗した場合、JES2 は、$HASP278/$HASP272 の一対のメッセージを表示します。非駆動メンバー (複数の場合あり) に関して割り振りが失敗した場合、JES2

は、メッセージ $HASP234 と$HASP235 を出します。

CKPTDEF オペランドを指定せずに CKPTDEF

ステートメントで応答すると、JES2

は、メッセージ $HASP829 を出し、ダイアログ時に修正できる CKPTDEF

パラメーターの現在の設定値を表示します。$HASP289 は強調表示され、JES2 が再度出す$HASP282/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

注: 再構成ダイアログで CKPTDEF 指定値の完全セットの表示が必要になった場合は、$D CKPTDEF コマンドを出してください。特定のパラメーター設定値 (CKPT1 とCKPT2 など) だけの表示が必要な場合は、$D CKPTDEF,CKPT1,CKPT2 コマンドを出してください。JES2

は、CKPT1 と CKPT2 の指定値だけを表示するメッセージ$HASP829 を出して応答します。

CKPTDEF (WITH OPERANDS)チェックポイント指定値の変更が必要な場合は、以下に示す 1 つまたは複数のオペランドを指定して CKPTDEF

ステートメントで応答してください(たとえば、CKPTDEF CKPT1=...)。.

JES2 は CKPTDEF ステートメントを走査し、示されているパラメーターを指定された値にただちにリセットします。メッセージ $HASP829 が出され、CKPTDEF 初期設定ステートメントの修正可能なパラメーターの現在の設定値が表示されます。$HASP289 は

強調表示され、JES2 が出す次の$HASP272 メッセージに応答すると、削除されます。

修正可能な CKPTDEF オペランドは次のとおりです。v CKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v CKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)} -

現在使用中でない場合v NEWCKPT1=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v NEWCKPT2=

{(DSName=dsname,VOLser=volser)

(STRNAME=strname)}

v DUPLEX={ON|OFF}

それぞれのオペランドの設定については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の CKPTDEF 初期設定ステートメントの説明を参照してください。

JES2 は、チェックポイントが指定されているものと見なし、その処理を試みます。その指定が空白である場合、JES は、$HASP282/$HASP272 の一対のメッセージを再度出し、チェックポイントの指定を要求します。それ以外の場合、JES2 は、$HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出し、指定されたチェックポイントの確認を要求します。

システム・プログラマーの応答: 再構成ダイアログ・プロセスに詳しくない場合、詳細な説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP282

144 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP283

説明:

�� JES2 IS PROCESSING A ‘RECONFIG’ �

� REQUEST TO OVERRIDE THE �

� SAVED CHECKPOINT SPECIFICATIONS �

�(1)

WITH THE VALUES SPECIFIED BELOW ��

注:

1 {CKPT1=(DSNAME=dsname,VOLSER=volser,

INUSE=xxx),}

{CKPT1=(STRNAME=strname,INUSE=xxx),}

{CKPT2=(DSNAME=dsname,VOLSER=volser,

INUSE=xxx)}

{CKPT2=(STRNAME=strname,INUSE=xxx)}

MODE=mode,

LOGSIZE=size,

READFROM=filename

VALID RESPONSES ARE:

KEYWORD=VALUE - TO CHANGE

THE VALUE OF ANY KEYWORD LISTED

‘CONT’ - TO CONTINUE INITIALIZATION

WITH THE VALUES LISTED

‘TERM’ - TERMINATE JES2 INITIALIZATION

ON THIS MEMBER

チェックポイント・データ・セットに保管されているチェックポイント指定を無視し、表示されたチェックポイント情報を使用するように JES2 に要求しました。JES2

が S JES2,PARM=RECONFIG コマンドで開始したり、あるいは、前にメッセージ $HASP277 に対してRECONFIG と応答した場合に、JES2 はこのメッセージを出します。このメッセージに応答して、チェックポイント・データ・セット名、モード (DUPLEX またはDUAL)、および変更ログのサイズを変更することができます。

注: JES2 は、最小限度の妥当性検査を実行して、指定されているデータ・セットが使用すべき正しいデータ・セットであるようにします。したがって、ユーザーの責任において、指定されているデータ・セットのいずれかに現行のチェックポイント情報が含まれるようにしてください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。dsname データ・セットの名前。volser ボリューム識別ラベル。strname カップリング・ファシリティー・スト

ラクチャーの名前。xxx YES または NO (データ・セットが現

在使用中かどうかを示します)。mode DUAL または DUPLEX (初期設定の

完了時にシステムが入っている必要があるモードを示します)。(チェックポイントがカップリング・ファシリティー上にある場合には、DUPLEX を指定しなければなりません。)

size 変更ログ用に割り振る 4K レコードの数。

filename CKPT1、CKPT2、またはHIGHEST。CKPT1 または CKPT2

は、初めにそのチェックポイント・データ・セットを読み取るように JES2

に通知します。HIGHEST は、JES2 が最新のデータを含むデータ・セットを判別し読み取る必要があることを示します。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。$HASP272 に対して keyword=value と応答すると、JES2 は、$HASP283 メッセージを再度出して、更新済みのチェックポイント指定値を表示します。

オペレーターの応答: 表示されるすべての値がチェックポイント構成用に正しい値になるようにしてください。表示された値のいずれかが誤っている場合は、正しい値で $HASP272 に応答してください。

表示されているすべてのチェックポイント情報が正しいことを確認してから、$HASP272 メッセージに ‘CONT’

と応答してください。指定された値を使用して JES2 初期設定が継続します。

JES2 初期設定を継続する必要がない場合には、‘TERM’

で応答してください。

システム・プログラマーの応答: 初期設定ダイアログに詳しくない場合には、詳細については z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書 を参照してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP283

第 6 章 200 番台 145

$HASP284

説明:

�� JES2 INITIALIZATION CHECKPOINT �

� DIALOG STARTED ��

JES2 初期設定時にどのチェックポイント・データ・セットまたはストラクチャーを使用すべきかを判別できないか、または JES2 が初期設定の完了に必要なチェックポイント・データ・セット (複数の場合もある) を使用できないため、JES2 チェックポイント・ダイアログが開始します。

システムの処置: このダイアログは、この単一の JES2

MAS メンバーに限定されており、MAS の他のメンバーは含まれません。このメッセージの後に、メッセージ$HASP276 か $HASP277 が表示されます。

オペレーターの応答: JES2 の要求に従って後続のチェックポイント・ダイアログ・メッセージに応答してください。初期設定ダイアログの完了後に、JES2 初期設定処理は正常に継続します。

システム・プログラマーの応答: 初期設定ダイアログに詳しくない場合には、詳細については z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書 を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP285

説明:

�� JES2 CHECKPOINT RECONFIGURATION status ��

JES2 は、以下の status を伴うチェックポイント再構成を開始しました。

STARTED - JES2 INITIALIZATIONJES2 チェックポイント再構成が開始しました。その理由は、オペレーターが JES2 の開始オプションとして RECONFIG を指定したため、あるいは、JES2 の初期化でどのチェックポイント・データ・セットまたはストラクチャーを使用するのかが判別できないため、あるいは、JES2 がチェックポイント仕様の確認を要求したためです。

システムの処置 : この再構成は、この単一 JES2

MAS メンバーに限定され、他のメンバーは含まれません。このメッセージの後にメッセージ$HASP289 が表示されます。

STARTINGJES2 チェックポイント再構成を開始しようとしています。JES2 は、まだ駆動メンバーを選択していません。

システムの処置 : このメッセージは、チェックポイント再構成開始処理の完了後に、このメッセージの書式『STARTED - DRIVEN BY MEMBER』で置き換えられます。JES2 が再構成を取り消す場合は、このメッセージの後に $HASP255 が表示されます。

このメッセージは、オペレーターの要求によってこの再構成が開始されたメンバー (複数の場合もある)

で強調表示されます。このメッセージは、診断目的で、他のすべてのメンバーの HRDCPY にも出されます。

STARTED - DRIVEN BY MEMBER member-name

JES2 チェックポイント再構成が開始され、メンバー member-name によって駆動中です。これは、該当のメンバーがチェックポイントの最新のストレージ内コピーをもっていることを JES2 が判別したためです。

システムの処置 : 再構成開始処理の完了後に、JES2 は、『STARTING』 が示されていた前のすべての $HASP285 メッセージをこの書式のメッセージで置換します。

このメッセージは駆動メンバーで強調表示されます。また、このメッセージは診断目的で非駆動メンバーの HRDCPY にも出されます。

JES2 は再構成処理を継続します。

RE-SYNCHRONIZING - DRIVEN BY MEMBERmember-name

前の駆動メンバーの障害の後で、JES2 チェックポイント再構成の再同期化が行われています。JES2

は、メンバー member-name が現在チェックポイントの 2 番目に新しいストレージ内コピーをもっていることを判別しました。

システムの処置 : このメッセージは駆動メンバーで強調表示されます。また、このメッセージは診断目的で非駆動メンバーの HRDCPY にも出されます。

再構成処理は継続します。再同期化より前に再構成がどの程度進行したかによっては、JES2 は、オペレーターを再構成処理の完了に介入させる必要が生じる場合があります。オペレーターの介入が必要な場合、JES2 は、$HASP271/$HASP272 の一対のメッセージか $HASP273/$HASP272 の一対のメッセージを出します。

オペレーターの応答: JES2 による要求に従って、後続のチェックポイント再構成メッセージに応答してくださ

$HASP284

146 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

い。再構成の完了後に、JES2 は通常の処理を再開します。

システム・プログラマーの応答: なし。チェックポイント再構成処理に詳しくない場合には、チェックポイント再構成ダイアログ・メッセージに応答する前に、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」で詳細について参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP287

説明:

�� ONLY ONE CHECKPOINT DATA SET �

� IS CURRENTLY IN USE �

� DUPLEX CHECKPOINT WRITES �

� WILL BE SUSPENDED ��

以下のいずれかに、DUPLEX=ON パラメーターが指定されていました。v CKPTDEF 初期設定ステートメント上v $T CKPTDEF コマンド上v 再構成ダイアログ実行中に出された WTOR メッセージに応答して

使用されているチェックポイント・データ・セットは 1

つだけであるため、CKPTDEF、DUPLEX=ON 要求に応じることはできません。

システムの処置: JES2 は、構成のすべてのメンバーに関し二重化機能を停止し、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 必要に応じ、チェックポイント再構成ダイアログを開始して、使用されていないデータ・セットを使用してください。JES2 は、自動的に二重化操作を開始します。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP288

説明:

�� CKPT2 COULD NOT BE ALLOCATED. �

� DUPLEX CHECKPOINT WRITES �

� WILL BE SUSPENDED ��

DUPLEX モードで実行中に、以下のいずれかの状態が発生しました。v オペレーターが $T CKPTDEF,DUPLEX=ON コマンドを入力しました。

v オペレーターが、チェックポイント再構成ダイアログ実行中に WTOR メッセージに応答して CKPTDEF

DUPLEX=ON で応答しました。

JES2 は、このメンバーの CKPT2 データ・セットにアクセスすることができなかったため、要求に応じることはできませんでした。

システムの処置: JES2 はこのメンバーの二重化機能を停止し、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージの前にメッセージ $HASP414 が表示されます。$HASP414 に示されている完了コードを調べ、割り振り操作が失敗した原因を判別して問題を訂正してください。JES2 は、自動的に二重化操作を開始します。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP289

説明:

�� CKPT1 AND/OR CKPT2 �

� SPECIFICATIONS ARE REQUIRED. �

� REPLY TO HASP272 �

� (MULTIPLE TIMES IF NECESSARY) �

$HASP287

第 6 章 200 番台 147

�(1)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1 CKPTDEF (NO OPERANDS) - PRODUCE

A DISPLAY OF ALL CKPTDEF

SPECIFICATIONS

CKPTDEF (WITH OPERANDS) - FUNCTIONS

JUST AS IF IT WERE IN THE JES2

INITIALIZATION DATA SET

‘END’ - IF FINISHED WITH SPECIFICATIONS

‘TERM’ - TERMINATE JES2

JES2 は初期設定を実行中ですが、以下のいずれかの状態にあります。v CKPT1 または CKPT2 (あるいはその両方) に関する正しいデータ・セット指定値を判別できません。

v PARM=RECONFIG 初期設定オプションが指定されました。

v CKPTDEF 初期設定ステートメントにRECONFIG=YES が指定されました。

初期設定時に開始されたチェックポイント再構成は、単一 JES2 メンバーだけに限定されます。したがって、ここで指定するパラメーターは、この JES2 MAS によって現在使用中のチェックポイント指定値と整合性があるか、または全メンバー・ウォーム・スタートの場合に変更できるパラメーターだけになるようにしてください。

このメッセージは、必要なデータ・セット情報が指定されている CKPTDEF ステートメントを入力するようにオペレーターに要求しています。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 講じる処置を判別し、以下のいずれかのオプションでメッセージ $HASP272 に応答してください。

オプション意味

CKPTDEFオペランドを指定せずに CKPTDEF ステートメントで応答すると、JES2 は、メッセージ$HASP829 を出し、CKPTDEF 初期設定ステートメントのパラメーターの現在の設定値を表示します。$HASP829 は強調表示され、JES2 が再度出す $HASP289/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

CKPTDEF (WITH OPERANDS)CKPTDEF 指定値 (例えば、データ・セット名とボリューム通し番号またはストラクチャー名)

を指定し直したい場合には、該当のパラメータ

ーを指定した CKPTDEF ステートメントで応答してください (例えば、

CKPTDEFCKPT1=(DSN=dsname,VOL=volser),CKPT2=...)

JES2 は CKPTDEF ステートメントを走査し、示されているパラメーターを指定された値にただちにリセットします。メッセージ $HASP829

が出され、CKPTDEF 初期設定ステートメントの修正可能なパラメーターの現在の設定値が表示されます。$HASP289 は強調表示され、JES2

が再度出す $HASP289/$HASP272 の一対のメッセージに応答すると、削除されます。

それぞれのオペランドのついては、z/OS JES2

初期設定およびチューニング 解説書 のCKPTDEF 初期設定ステートメントの記述を参照してください。

END チェックポイントの指定を終了したら、END

と応答してください。JES2 初期設定処理は、新しい指定値を使用して継続します。

TERM JES2 初期設定は終了します。

システム・プログラマーの応答: 再構成ダイアログ・プロセスに詳しくない場合、詳細な説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP290

説明:

�� MEMBER member_name �

�(1)

- - JES2 CKPT n IXLLIST request REQUEST FAILURE ��

注:

1 *** CHECKPOINT DATA SET {NOT}

DAMAGED ***

RETURN CODE=cc

REASON CODE=rrrrrrr

RECORD=nnnnnnnn

JES2 は、カップリング・ファシリティー上に常駐しているチェックポイント・データ・セットにアクセスしようとして、失敗を検出しました。JES2 処理中にそのエラーが発生した個所によっては、データの読み取りまた

$HASP290

148 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

は書き込みが行われている場合があり、エラーがそのデータ・セットをアクセス不能にしている場合としていない場合があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。n チェックポイント・データ・セットの番号 (1

か 2)。request

失敗した IXLLIST マクロ要求 (READ、READ_LIST、WRITE、MOVE、DELETE_MULT、または LOCK)。

cc IXLLIST マクロ・サービスからの 16 進戻りコードを示します。

rrrrrrrr IXLLIST マクロ・サービスからの 16 進理由コードを示します。

nnnnnnnn入出力が試みられたチェックポイント・データ・セットのレコードを示しています(nnnnnnnn の考えられる値は CHECK、LOCK、MASTER、CHANGE_LOG、4K_PAGE、または UNKNOWN です)。

システムの処置: JES2 は処理を継続しますが、実行可能なリカバリー処理をオペレーターに通知するメッセージを出します。エラーが重大なエラーでない場合、JES2

は、オペレーターの介入を要求せずに処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、指示に従い後続のメッセージに応答してください。

システム・プログラマーの応答: 出力される情報からエラーの重大度および程度 (失敗した要求のタイプ、入出力が試みられたデータ・セットのレコード) を判別してください。これらの要求失敗の戻りコードと理由コードは、z/OS MVS プログラミング: シスプレックス・サービス解説書 の中にリストされています。該当するリカバリー手順を判別し、後続のメッセージに応答してリカバリー操作を実行してください。

モジュールの検出: HASPCFDE、HASPCFFC、HASPCFLE、HASPCFMT、HASPCFQL、HASPCFRD、HASPCFRE、HASPCFRL、HASPCFRS、HASPCFR2、HASPCFSI、HASPCFWP、HASPCFWR

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP291

説明:

�� MEMBER member-name - - �

� JES2 CKPTn DATA SET I/O ERROR ��

VOL=volser,DSN=dsname *** CHECKPOINT DATA SET { NOT }{ POSSIBLY }

DAMAGED BY THIS MEMBER *** EXCP COMP CODE = cc IOS COMP CODE= cc CSW UNIT STATUS = hh CSW CHNL STATUS = hhCSW RESIDUAL CT = hhhh IOB SENSE DATA = sens{DEVICE SENSE = ssssssss ssssssss ssssssss ssssssss ssssssssssssssssssssssss ssssssss}

{CURRENT CCW(S)}{address1 = opwwwwww, wwwwwwww RECORD = nnnnnnnn}{address2 = opwwwwww, wwwwwwww RECORD = nnnnnnnn}{No CURRENT CCW}

JES2 チェックポイント・データ・セットの入出力操作に関し、永続入出力エラー (X'7F' 以外の入出力完了コード) が検出されました。JES2 処理中にそのエラーが発生した個所によっては、データの読み取りまたは書き込みが行われている場合があり、エラーが致命的な場合と致命的でない場合があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。member-name

入出力エラーが発生している JES2 メンバーの名前。

n チェックポイント・データ・セットの番号。1

または 2 です。volser ボリューム識別ラベル。dsname

チェックポイント・データ・セットの名前。cc 返される完了コードを指定します (16 進)。チ

ェックポイント・データ・セットのレコードは、以下のいずれかです。41 (PERMANENT ERROR)

42 (EXTENT VIOLATION)

44 (INTERRUPT CONDITION)

4F (ERROR RECOVERY FAILURE)

6D 利用可能なパスなしcc (UNKNOWN)

hh CSW に返される装置状況を指定します。センス・バイト 0 は、以下のいずれかまたはその組み合わせです。80 重要40 状況修飾ビット20 コントローラーの終了10 コントローラーが使用中08 チャネル終了04 装置終了02 装置チェック01 装置例外CSW に返されるチャネル状況を指定します。センス・バイト 0 は、以下のいずれかまたはその組み合わせです。80 プログラム制御割り込み40 長さの誤り20 プログラム・チェック10 記憶保護チェック

$HASP291

第 6 章 200 番台 149

08 チャネル・データ・チェック04 チャネル制御チェック02 インターフェース制御チェック01 チェーニング・チェック

hhhh CSW 残余バイト・カウントを 16 進で指定します。

sens IOB に返されるセンス・バイト 0 を指定しています。センス・バイト 0 は、以下のいずれかまたはその組み合わせです。80 コマンド・リジェクト40 介入要求20 チャネル・バスアウト・パリティー検

査10 装置チェック08 データ・チェック04 オーバーランIOB に返されるセンス・バイト 1 を指定しています。センス・バイト 0 は、以下のいずれかまたはその組み合わせです。80 永続エラー40 トラック形式の誤り20 シリンダー終わり10 オペレーター・メッセージ08 レコードが検出されなかった04 保護ファイル02 書き込み禁止

ssssssss完全な、装置特有のセンス情報 (装置チェック後に設定)。センス情報の説明については、該当する装置の資料を参照してください。

opwwwwww,wwwwwwww障害が発生した CCW を指定しています。op

は以下のいずれかです。03 (NO-OP)

05 (WRITE DATA)

06 (READ DATA)

07 (SEEK)

08 (TIC)

0E (READ KD)

1D (WRITE CKD)

23 (SET SECTOR)

29 (SRCH KEY EQ)

31 (SRCH ID EQ)

op (UNKNOWN)

nnnnnnnn入出力が試みられたチェックポイント・データ・セットのレコードを指定しています。チェックポイント・データ・セットのレコードは、以下のいずれかです。v CHECK

v LOCK

v MASTER

v CHANGE-LOG

v 4K-PAGE

v UNKNOWN

システムの処置: JES2 は処理を継続しますが、実行可能なリカバリー処理をオペレーターに通知するメッセージを出します。エラーが重大なエラーでない場合、JES2

は、オペレーターの介入を要求せずに処理を継続します。

注: JES2 は、IOB センス・バイト 0 におけるコマンド・リジェクトを示すチェックポイント・データ・セットの入出力エラーに対して $HASP291 を出すときに、$SDUMP を出して、IOB パケットと CCW

パケットの検査ができるようにします。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、指示に従い後続のメッセージに応答してください。

システム・プログラマーの応答: 出力されるチャネル状況ワードおよびセンス・バイト情報からエラーの重大度および程度 (チャネル、制御装置、装置、メディア) を判別してください。該当するリカバリー手順を判別し、後続のメッセージに応答してリカバリー操作を実行してください。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP292

説明:

�� MEMBER member-name �

� - - JES2 WAITING FOR RESPONSE FROM COUPLING FACILITY DURING CHECKPOINT �

� READWRITEFORMATIO

ON STRUCTURE strname SYSTEM MANAGED PROCESS ACTIVE ��

指示されたチェックポイント操作が開始されてから、カップリング・ファシリティーが JES2 に応答していないことを示します。MASDEF LOCKOUT 値が、カップリング・ファシリティーが応答していない経過時間です。これは、カップリング・ファシリティーのダンプ中であれば通常の状態です。‘IO’ は、チェックポイント・ロックおよびチェックポイント照会処理といった多様な操作を示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-nameこのメッセージを出している JES2 メンバーの名前

$HASP292

150 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

システムの処置: JES2 は、チェックポイント処理の進行を示す応答をカップリング・ファシリティーから受け取るか、操作が完了するまで (間隔は、MASDEF

LOCKOUT の現在値による)、このメッセージを繰り返します。

オペレーターの応答: 他の関連するメッセージや症状を利用して、遅延の原因を判別してください。メッセージが、ストラクチャーの再構築が進行中であることを示していれば、正常な状態です。しかし、状態が続くようなら、XCF の信号問題またはシステム障害の可能性があります。未解決の WTOR を検査してください。この状態が解消できない場合は、必要なら、(SETXCF コマンドを使用して) システム管理プロセスを停止し、 $T

CKPTDEF,RECONFIG=YES コマンドを使用して、チェックポイントの再構成を開始し、新しい JES2 チェックポイント・データ・セットを割り当てるようにしてください。再構成を要求された場合は、I/O エラーの形を取ることがあります。現在の I/O をパージし、I/O エラーをシミュレートする必要があるためです。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCFFC

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP293

説明:

�� MEMBER member-name - - JES2 CHECKPOINT �

� READWRITEFORMATIO

ON STRUCTURE strname �

� PURGED DUE TO INACTIVE COUPLING FACILITY ��

カップリング・ファシリティー上でチェックポイントI/O が活性状態である間に、JES2 がチェックポイント再構成の要求を検出し、さらにカップリング・ファシリティーが 30 秒以上 JES2 に応答していないことを示します。‘IO’ は、チェックポイント・ロックおよびチェックポイント照会処理といった多様な操作を示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-nameこのメッセージを出している JES2 メンバーの名前

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

システムの処置: カレント I/O が除去され、JES2 はチェックポイント再構成を再入力します。

現在のチェックポイント入出力が JES2 チェックポイント再構成の結果開始した場合、JES2 は、$HASP282 を出して空白の NEWCKPTn 指定値を示します。

オペレーターの応答: エラーからリカバリーするために、適切なオプションを使用してチェックポイント再構成メッセージに応答してください。

他の関連するメッセージや症状を利用して、遅延の原因を判別してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCFFC

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP294

説明:

�� WAITING FOR RESERVE (VOL volser). �

� REPLY ‘CANCEL’ TO END WAIT ��

JES2 のこのコピーは、ボリューム volser の RESERVE

の受付待ち状態です。この待ち状態を中止する場合は、CANCEL と応答してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: システムは、CANCEL の応答が入力されるかまたは RESERVE が正常に受け付けられるのを待ちます。

オペレーターの応答: D GRS コマンドを出して、どのリソースがボリュームを予約しているか、判別してください。RESERVE が正常に終了しないと思われる場合は、CANCEL で応答してください。再構成処理は、最初から再び開始されます。このとき、アクセス可能なボリュームを定義することができます。

RESERVE が正常に終了すると思われる場合は、そのまま待機してください。このメッセージは、RESERVE が完了すると削除されます。

$HASP293

第 6 章 200 番台 151

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP295

説明:

�� MEMBER member-name - - CKPTnNEWCKPTn

� dsname ON volser �

� - - TRACK SIZE INSUFFICIENT - - EXCEEDED BY m BYTES ��

JES2 は、示されているチェックポイント・データ・セットが書き込まれるボリュームのトラック・サイズが不十分で、JES2 チェックポイント・データ・セットの制御情報部分を書き込むことができないことを判別しました。z2 モードでは、制御情報は最初のトラックに書き込まなければなりません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name問題が生じている JES2 メンバーの名前。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2

です。

dsnameチェックポイント・データ・セット名。

volser チェックポイントが常駐しているボリューム。

m 制御情報を収容するために必要な追加バイト数。

システムの処置: JES2 が初期設定中の場合には、JES2

は、チェックポイント再構成ダイアログを開始します。JES2 がチェックポイント再構成をすでに行っている場合には、JES2 はオペレーターに代替処置を求めます。これがオペレーター・コマンド ($T または$ACTIVATE) の場合、コマンドは失敗し、$HASP003

メッセージを受信します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、ダイアログ・メッセージに応答してください。

システム・プログラマーの応答: 以下のいずれかの操作を実行してください。

v JES2 のコールド・スタートを行っている場合には、制御情報のサイズに影響を与える初期設定パラメーターの値を変更してください (たとえば、JOBDEF 初期設定ステートメントの JOBNUM または OUTDEF 初期設定ステートメントの JOENUM)。

v これが $T コマンドの場合は、変更するキーワードの選択値を小さくしてください。

v これが $ACTIVATE コマンドの場合は、CKPT サイズ関連パラメーターの 1 つの数値を小さくしてから$ACTIVATE コマンドを発行するようにしてください。値を小さくできるパラメーターは、CKPTSPACE

BERTNUM=、JOBDEF JOBNUM=、OUTDEF

JOENUM= です。

v トラック・サイズが大きな直接アクセス記憶装置を使用してください。

JES2 チェックポイント再構成ダイアログに詳しくない場合には、z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP296

説明:

�� MEMBER member-name - - CKPTnNEWCKPTn

� dsname ON volser �

� - - SPACE INSUFFICIENT - - m TRACKS NEEDED ��

示されているチェックポイント・データ・セットに割り振られたスペース量が不十分です。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name問題が生じている JES2 メンバーの名前。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2

です。

dsnameチェックポイント・データ・セット名。

volser チェックポイント・データ・セットが存在するボリュームのボリューム通し番号。

m チェックポイント・データ・セットを収容するために必要なトラック数の合計。

システムの処置: JES2 は、チェックポイント再構成を開始します。チェックポイント再構成がすでに行われている場合には、JES2 はオペレーターに代替処置を求めます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、ダイアログ・メッセージに応答してください。

$HASP295

152 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システム・プログラマーの応答: チェックポイント定義を確認してください。必要に応じ、定義を変更し、大きなデータ・セットを使用してください。ダイアログに詳しくない場合には、詳細な説明について、z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP297

説明:

�� MEMBER member-name �

� - - UNABLE TO OBTAIN NEEDED STORAGE �

� IN NON-EXTENDED PRIVATE ��

16 MB 未満の専用仮想記憶域の GETMAIN が失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name

問題が生じているメンバーの名前。

システムの処置: JES2 が初期設定中の場合には、JES2

は、チェックポイント再構成ダイアログを開始します。JES2 がチェックポイント再構成をすでに行っている場合には、JES2 はオペレーターに代替処置を求めます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 が使用できる専用ストレージ量を増加させるか、または初期設定パラメーターを変更して必要なストレージ量を減少させてください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP298

説明:

�� INVALID RECORD ENCOUNTERED ON CKPTn �

� WRITTEN BY MEMBER memname ��

CKPTn データ・セットの変更ログからの更新項目を処

理しているとき、JES2 は、正しくない変更ログ・レコードを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

memname誤ったレコードを書き込んだメンバーのメンバー名。

システムの処置: $K20 異常終了メッセージが出され、JES2 は処理を停止します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 指示ダンプおよびSVC ダンプ (存在する場合) を使用し、エラーを診断してください。CKPT2 がエラーを検出した場合、PARM=CKPT1 を指定して、失敗したメンバーを再始動してください。CKPT1 がエラーを検出した場合は、PARM=CKPT2 を指定してください。メンバーmemname の記憶オーバーレイ部分に障害が発生していると思われる場合は、そのメンバーを再 IPL してください。構成内の残りのメンバーに対し、$T

CKPTDEF,RECONFIG=Yes コマンド ($T と CKPTDEF

との間のブランクはオプション) を入力して、チェックポイント再構成ダイアログを使用する別のボリュームにCKPTn を移動してください。

注: 障害が発生したメンバーを再始動するために有効なチェックポイント・データ・セットが存在しない場合は、全メンバー・ウォーム・スタートを実行し変更ログを無視することで、エラーからリカバリーすることができます。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP299

説明:

�� ‘verb’ INVALID - PLEASE RESPECIFY ��

JES2 は、WTOR メッセージに最後に入力された応答のverb が正しくなかったことを検出しました。チェックポイント再構成ダイアログ実行時には、すべての応答の先頭に verb を指定しなければなりません。オペレーターは、応答し直してください。JES2 の verb の例としては、CONT、DELETE、または CKPTDEF があります。verb が正しくない理由は、次のとおりです。

$HASP297

第 6 章 200 番台 153

v verb のスペルが正しくありません。

v verb は正しい JES2 の verb ですが、この特定WTOR メッセージについては有効な verb ではありません。

v 応答の先頭が verb でなかったため、JES2 は応答の先頭部分を verb として読み取ります。

システムの処置: JES2 は最初の WTOR メッセージを再び出した後、応答を待ちます。

オペレーターの応答: この WTOR メッセージに対する有効な応答の説明を読んだ後、応答を入力し直してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

154 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 7 章 300 番台

$HASP301

説明:

�� jobname - DUPLICATE JOBNAME �

� - JOB DELAYED ��

同じ名前のジョブがすでに実行中であるため、指定されたジョブの処理は延期されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

システムの処置: 示されているジョブは、同じ名前のジョブの実行が終了した時点で実行されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP303

説明:

�� jobname RE-ENQUEUED AND HELD ��

指定されたジョブは処理するために再びキューに入れられ、JES2 HOLD 状況になりました。ジョブは異常終了しましたが、再始動可能です。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP303 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: ジョブが JES2 HOLD 状況になった理由を判別し、適当なときに、ジョブを解放して処理を実行してください。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP305

説明:

�� jobname CONVERSION PROCESSOR �

� AWAITING STORAGE ��

変換プロセッサーは、専用領域で使用可能なストレージが不十分なため、JCL 変換操作を実行できません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP305 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: STC または TSU が表示される場合は、JES2 は 30 秒待った後、JCL 変換のための開始タスクまたはログオンを再入力し、このメッセージを削除します。

JOB が表示される場合は、JES2 は 30 秒待った後、JCL 変換のためのバッチ・ジョブを再びキューに入れ保留します。後続の $HASP101 メッセージで、ジョブが保留されていることを示します。

オペレーターの応答: この状態が頻繁に発生する場合は、システム・プログラマーに報告してください。このメッセージがバッチ・ジョブに出される場合は、このメッセージをコンソールから手操作で削除してください。

バッチ・ジョブが大き過ぎて変換できない可能性があります。ジョブを解放した後にストレージ不足のために変換が失敗する場合は、ジョブを取り消してください。

システム・プログラマーの応答: ストレージが不足している理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPCNVT

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP306

説明:

�� INVALID LRECL OR BLKSIZE ON ddname ��

JCL 変換中に、ddname によって指定されたプロシージ

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 155

ャー・ライブラリーの論理レコード長が 80 以外であるか、もしくは 80 の偶数倍ではないブロック・サイズであることが検出されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

ddnameDD ステートメントの名前。

システムの処置: プロシージャー・ライブラリーを使用しないで JCL の処理を試みます。

オペレーターの応答: JCL プロシージャーを使用しないで SHR を指定することにより、指定されたプロシージャー・ライブラリーの問題を、システムを停止させずに訂正することが可能な場合があります。

モジュールの検出: HASPCNVS

宛先コード : 2

記述子コード : 4

$HASP307

説明:

�� UNABLE TO OPEN ddname ��

JCL 変換中に、ddname によって指定されたプロシージャー・ライブラリーがオープンできませんでした。指定されたプロシージャー・ライブラリーの DD カードが、サブシステムを始動するために使用されるプロシージャーに存在していない可能性があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

ddnameDD ステートメントの名前。

システムの処置: 指定されたプロシージャー・ライブラリーが PROC00 でない場合は、PROC00 の使用が試みられます。PROC00 をオープンできない場合は、プロシージャー・ライブラリーを使用せずに JCL の処理が試みられます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 指定された DD ステートメントが JES2 カタログ式プロシージャーに必要かどうか判別してください。必要な場合は、プロシージャーに入れてください。

アプリケーション・プログラマーの応答: /*JOBPARM

JECL ステートメントの PROC= キーワードの値を検査して、存在していないプロシージャー・ライブラリーの指定があるかどうか調べてください。指定がある場合は、指定されている値を訂正してください。指定してい

ない場合は、システム・プログラマーに通知してください。

モジュールの検出: HASPCNVS

宛先コード : 2

記述子コード : 4

$HASP308

説明:

�� jobname ESTIMATED TIME EXCEEDED �

�BY nnnnnnn MINUTES

��

示されているジョブは、JES2 実行フェーズでの (壁時計の)見込み経過時間を nnnnnnn 分超過しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

nnnnnnn分単位の時間。

注: $HASP308 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: ご使用のシステムの操作手順によりジョブの取り消しが指示されている場合は、ジョブを取り消してください。

モジュールの検出: HASPMISC

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP309

説明:

�� INIT init INACTIVE { ******** } �

� c= classes ��

指定された JES2 論理開始プログラムは、示されているクラスのジョブが JES2 ジョブ・キューに存在しなかったため、アイドル状態です。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

init 開始プログラムの番号または名前。

$HASP307

156 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

classesジョブ・クラス。

システムの処置: 適当なジョブが使用可能になると、実行プロセッサーは論理開始プログラムを活動化します。

オペレーターの応答: 開始プログラムを時間を延長して使用しない場合は、その開始プログラムに対して $P

init コマンドを入力してください。延長して使用する場合は、$TI コマンドを使用して、その開始プログラムが処理するジョブ・クラスを変更するか、あるいは必要ならば、その開始プログラムを非アクティブのままにしておきます。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP310

説明:

�� jobname TERMINATED AT END OF MEMORY ��

指定されたジョブは、アドレス・スペースの異常終了のため終了します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP310 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP311

説明:

�� jobname RE-QUEUED AT END OF MEMORY AND HELD ��

指定されたジョブは、そのジョブが実行されていたアドレス・スペースが異常終了したため、ウォーム・スタート処理に備えてキューに再び入れられました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP311 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP312

説明:

�� jobname JOB NOT CREATED. �

� function NOT AVAILABLE DUE TO SECURITY FAILURE. ��

セキュリティー・プロダクトは、function のセキュリティー環境を作成するための要求に失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

function失敗した機能の名前。

以下は、jobname の値の一部、ならびにそれに対応するfunction の値です。

jobnamefunction

SYSLOGシステム・ログ

$JESNEWSJES ニュース

$TRCLOGJES2 トレース

jobname がこれらのリスト以外の値である場合、対応する function の値は、Application です。

システムの処置: 処理を続行します。しかし、示されている機能は使用できません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: セキュリティー・プロダクトから以前に出されたエラー・メッセージを探し、

$HASP310

第 7 章 300 番台 157

失敗の原因を判別してください。JES2 がセキュリティー環境を作成できるように、セキュリティー定義またはプロファイルを訂正してください。

モジュールの検出: HASPRDR

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP313

説明:

�� jobname JES2 IS UNABLE TO CREATEDELETE

� THE SECURITY ENVIRONMENT �

� SECURITY PRODUCT RETURN CODE = rrrrrrrr �

� REASON CODE = ssssssss ��

指定されたジョブは以下の理由で取り消されます。

v JES2 が変換されるジョブのセキュリティー環境を作成できなかった。

v JES2 がジョブの変換後、環境を削除できなかった。

v は SECLABEL がアクティブな環境で稼働しますが、 JES2 アドレス・スペースに関連付けられたユーザー ID が SYSMULTI の SECLABEL で定義されていません。 SECLABEL を使用したシステム・レベルの類縁性の提供について詳しくは、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

RACROUTE REQUEST=VERIFY の場合、戻りコードおよび理由コードは、SAF 戻りコードではなく、セキュリティー・プロダクトによって返される 16 進値です。これらの値の説明については、使用しているセキュリティー・プロダクトの資料を参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP313 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 はジョブを取り消します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: エラーの原因を判別するには、戻りコードと理由コード以外に同時に表示されるメッセージ (RACF もしくは他のセキュリティー・プ

ロダクトの) を参照してください。ジョブがセキュリティー・プロダクトをインストールしていないメンバーから作成され、かつジョブを出すメンバーがセキュリティー・プロダクトをインストールしていた場合は、JOB カードで誤ったデータが渡されるためにエラーになる場合があります。それ以外でエラーがある場合は、セキュリティー環境上の問題、またはセキュリティー・プロダクトに渡されるデータの問題である可能性があります。問題を訂正し、ジョブを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCNVS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP314

説明:

�� INIT init DRAINED { ******** } �

� c= classes ��

オペレーターが $PI コマンドを入力し、その後に続いて、示されている開始プログラムが DRAINED 状態になりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

init 開始プログラムの番号または名前。

classesジョブ・クラス。

システムの処置: 開始プログラム・ジョブを示されている開始プログラムに関連付けることができる場合 (アドレス・スペースが作成されていることが確認済み)、ジョブは実行を停止し、出力に使用できるようになります。

オペレーターの応答: $SI コマンドを入力し、ジョブを処理する新しい開始プログラムを作成してください。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP315

説明:

�� INIT init HALTED { ******** } �

� c= classes ��

オペレーターが $ZI コマンドを入力し、その後に続い

$HASP313

158 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

て、示されている開始プログラムが HALTED 状態になりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

init 開始プログラムの番号または名前。

classesジョブ・クラス。

システムの処置: 示されている開始プログラムに関連する開始プログラム・ジョブは、不確定待ち状態のままです。

オペレーターの応答: $SI コマンドを入力し、開始プログラムでジョブの処理を再開してください。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP316

説明:

�� jobname HAS REPLACEDDELETED

� THE JESNEWS DATA SET ��

指定されたジョブは、JESNEWS データ・セットを置き換えたかまたは削除しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP316 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPJOS

宛先コード : 1、2、7

記述子コード : 4

$HASP319

説明:

�� PROCLIB (ddname) keyword=value ,... ��

JES2 は、PROCLIB ステートメントに対する $ADD、

$D、$DEL、または $T コマンドに応答してこのメッセージを出します。また、PROCLIB 初期設定ステートメントの応答としてもこのメッセージが出されます。このメッセージは、このステートメントに定義されているキーワードおよびその現在の値を表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

ddname PROCLIB 連結。

keyword キーワードの名前。

value キーワードの値。

「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のPROCLIB ステートメントの記述に、このメッセージで表示されるパラメーターの説明があります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP321

説明:

�� jobname OUTGRP= grpid joeid1 joeid2 �

� PURGED - RECEIVER DOES NOT HAVE ACCESS TO DATA ��

TSO RECEIVE コマンドが、要求元にはアクセス許可が与えられていないデータ・セットに出されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

grpid ユーザーが指定しなかった場合に、ユーザーJCL によって割り当てられるか、JES2 によって生成されるグループ ID。

joeid1 出力グループ grpid 内のジョブ出力エレメントの数。

joeid2 grpid および joeid1 によって識別される、出力グループ内のジョブ出力エレメントの数。

注: $HASP321 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: RACF プロファイル内の受信者のSECLABEL 定義にそのデータ・セットと同じか、また

$HASP316

第 7 章 300 番台 159

はそれより大きなセキュリティー・ラベルが含まれている場合は、JES2 は後でアクセスできるようにそのデータ・セットを保存します。それ以外の場合は、JES2 はデータ・セットを削除します (このデフォルト処理は、インストール・システム出口 38 により変更可能です。)

オペレーターの応答: ユーザーにアクセス権限を高くするように指示してください。

ユーザーの処置: 許可を受けたら、適当なセキュリティー・レベルでログオンを実行し、そのデータ・セットにアクセスしてください。

モジュールの検出: HASPPSO

宛先コード : 2、9、10

記述子コード : 6

$HASP322

説明:

�� jobname ERROR PREPARING FOR GROUPING - �

� STORAGE IN EPVT IS NOT AVAILABLESTORAGE IN ECSA IS NOT AVAILABLEUNDEFINED JCL DEFINITION NAME

��

作業域を初期設定して出力グループ化のためにジョブのOUTPUT JCL キーワードを収集しているときに、JES2

はエラーを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

text は以下のいずれかです。

STORAGE IN EPVT IS NOT AVAILABLE拡張専用ストレージ内にグループ化を実行するための十分なストレージがありません。

STORAGE IN ECSA IS NOT AVAILABLE拡張共通ストレージ域 (ECSA) 内にグループ化を実行するための十分なストレージがありません。

UNDEFINED JCL DEFINITION NAMEJES2 は JCL 定義ベクトル・テーブル (JDVT)

を使用して出力のグループ化を試みましたが、このテーブルが検出できませんでした。

注: $HASP322 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: SYSOUT の受信時にエラーが発生す

ると、JES2 は、メッセージ $HASP543 を出した後に着信ジョブを除去します。ジョブ選択時にエラーが発生すると、JES2 はジョブ選択を失敗します。

オペレーターの応答: JES2 をダンプし、システム・プログラマーにエラーを通知してください。

システム・プログラマーの応答: ダンプを調べ、ジョブまたはシステム構成要素が使用している拡張プライベート記憶域または共通ストレージの量が多過ぎないかどうか判別してください。UNDEFINED JCL DEFINITION

NAME が表示される場合は、誤りのある JDVT のソースを見つけて問題を訂正してください。原因を判別できない場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPNSR

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4、6

$HASP323

説明:

�� jobname ERROR DETERMINING GROUPING - �

� STORAGE IN EPVT IS NOT AVAILABLE ��

JES2 は、OUTPUT JCL の属性に従って SYSOUT データ・セットをグループ化しているときに、エラーを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

text は次のとおりです。

STORAGE IN EPVT IS NOT AVAILABLE拡張専用ストレージ内にグループ化を実行するための十分なストレージがありません。

注: $HASP323 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: SYSOUT の受信時にエラーが発生すると、JES2 は、メッセージ $HASP543 を出した後に着信ジョブを除去します。ジョブが SYSOUT データ・セットの OPEN を要求するときにエラーが発生する場合は、OPEN 要求は失敗します。JES2 がシステム・データ・セットをオープンするときにエラーが発生する場合は、JES2 はバッチ・ジョブが処理できるように再びキューに入れ、開始プログラムを終了します。JES2 がスピン・データ・セットを非スピン・データ・セットとし

$HASP322

160 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

て割り振り解除するときにエラーが発生する場合は、JES2 はデータ・セットをスピン・データ・セットのままにします。

オペレーターの応答: JES2 のダンプを出力し、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ダンプを調べ、ジョブまたはシステム構成要素が使用している拡張プライベート記憶域または共通ストレージの量が多過ぎないかどうか判別してください。原因を判別できない場合は、IBM

サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPNSR

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4、6

$HASP324

説明:

�� SCHEDULER FACILITY SERVICES SUSPENDED ��

スケジューラー機能のサービス要求を処理しているときに、JES2 はリカバリー不能なエラーを検出しました。

システムの処置: JES2 はスケジューラー機能のプロセッサー制御エレメント (PCE) を終了させます。

オペレーターの応答: JES2 のダンプを要求し、システム・プログラマーに問題を通知してください。

システム・プログラマーの応答: 問題が解決できない場合は、その問題に対する修正 (fix) が存在するかどうか問題報告データベースを検索してください。修正がない場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPSJFR

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP325

説明:

�� nnnnnn SJF REQUESTS �

� LOST DURING RESTART ��

JES2 の再始動時に、JES2 は、処理しなければならないスケジューラー機能の要求のうち、JES2 がリカバリーできなかった要求が nnnnnn 個存在することを判別しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnn失ったブロックの数。

システムの処置: 再始動は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSJFR

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP326

説明:

�� jobname SJF SERVICES REQUEST �

� targetname targetid OUTGRP= grpname grpid1 grpid2 �

� RC=01 - JOB NOT FOUNDRC=02 - PROCESSING ERROR, RSNC= rsnRC=03 - REQUEST WAITING FOR RESOURCES

��

指定されたジョブは、JES2 が、指定された OUTGRP

と関連付けられた scheduler JCL facility (SJF) データを更新するよう要求しました。JES2 は特定の理由により、要求を完了できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameサービスを要求しているジョブ。

targetnameサービスによって変更が行われているジョブのジョブ名。

targetid変更が行われているジョブのジョブ ID。

grpname出力グループの名前。

grpid1 JES2 が出力に割り当てた最初の ID。

grpid2 JES2 が出力に割り当てた 2 番目の ID。

text および rc の考えられる値は次のとおりです。

rc text

01 JOB NOT FOUND

02 PROCESSING ERROR, RSNC=rsnc

rsnc 意味

4 SAF 権限検査障害

8 スプールの入出力エラー

12 サービス・ルーチン・エラー

16 DEST 処理エラー

$HASP324

第 7 章 300 番台 161

20 $SWBMERG/SJFREQ 組み合わせ処理中のエラー

24 SWBTUREQ SPLIT 処理中のエラー

28 サブタスクが異常終了

32 IOT が有効でない

36 パラメーターまたは制御ブロックが無効

03 REQUEST WAITING FOR RESOURCES

システムの処置: システムでは SJF 要求が失敗し、処理は継続します。システムは SYS1.LOGREC 内に症状レコードを作成します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 環境記録・編集・印刷プログラム (EREP) を使用し、SYS1.LOGREC を形式設定し、このエラーに関連している症状レコードの出力を調べてください。戻りコード (RC) および理由コード(RSNC) (存在する場合) を、IBM サポート・センターに報告してください。

モジュールの検出: HASPSJFR

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP329

説明:

�� jobname JOB VALIDATION FAILED �

� WITHOUT ACCOMPANYING MESSAGE �

� SECURITY PRODUCT RETURN CODE = rrrrrrrr �

� REASON CODE= ssssssss ��

セキュリティー・プロダクトが、付随すべきメッセージを出さずに、ジョブに失敗しました。このメッセージは、ハードコピーにのみ発行され、JES2 は指定ジョブを削除します。RACROUTE REQUEST=TOKENBLD または RACROUTE REQUEST=VERIFY のいずれかの場合、戻りコードおよび理由コードは、SAF 戻りコードではなく、セキュリティー・プロダクトによって返される 16 進値です。これらの値の説明については、使用しているセキュリティー・プロダクトの資料を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP329 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

rrrrrrrr セキュリティー・プロダクトの戻りコード。

ssssssss理由コード。

システムの処置: ジョブは該当する処置を実行できるように印刷フェーズに送られた後、除去されます。

オペレーターの応答: このメッセージをシステム・プログラマーに報告してください。

システム・プログラマーの応答: 付随メッセージ(RACF または他のセキュリティー・プロダクトからの)

が、JES2 に戻されませんでした。ジョブ妥当性検査の失敗の原因を判断するため、戻りコードおよび理由コードを調べてください。ジョブが、セキュリティー・プロダクトがインストールされていないメンバーから生成され、メッセージを発行するメンバーは、確かにセキュリティー・プロダクトをインストールしている場合、障害の原因は、JOB カードに誤ったデータが渡されたためである可能性があります。そうでない場合は、障害はセキュリティー環境上の問題、またはセキュリティー・プロダクトに渡されるデータの問題である可能性があります。問題を訂正し、ジョブを再入力してください。

モジュールの検出: HASPSSRV

宛先コード: メッセージは、ハードコピーにのみ送られます。

記述子コード : 4

$HASP347

説明:

�� jobname SYSOUT ALLOCATION FAILED ��

JES2 は、SJFREQ 検索要求でエラーが発生したか、または JCL DD ステートメントの出力参照を走査時にエラーが発生したため、SYSOUT データ・セットを割り振ることができません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP347 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: この割り振りが静的割り振りであった場合は、JES2 はジョブを終了させます。動的割り振りの場合は、割り振り処理だけが失敗します。

$HASP329

162 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: 誤りのある出力参照について、ジョブの JCL を調べてください。

モジュールの検出: HASCDSAL

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP350

説明:

�� jobname INIT STOPPED ��

JES2 は開始プログラムを停止させました。開始プログラムは、ストレージが十分に存在していなかったか、または開始プログラムが STC または TSU ジョブを実行するために始動されていてそのジョブに JCL エラーが検出されたため、オペレーターの要求により停止しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP350 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 開始プログラムは正常に停止する必要があります。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 2

記述子コード : 4

$HASP351

説明:

�� jobid jobname �

� SEGMENTATION SUSPENDED FOR ddname, �

� RC=1 UNABLE TO SERIALIZERC=2 MULTIPLE OPEN ACBSRC=3 SEGMENT LIMIT REACHEDRC=4 CLOSE IN PROGRESS

��

JES2 は、ddname により定義される SYSOUT のセグメント化を停止しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

ddnameDD ステートメントの名前。

text は以下のいずれかです。

RC=1 UNABLE TO SERIALIZEJES2 は、すでにロックが保持されているため、ジョブ・ロックを獲得できませんでした。

RC=2 MULTIPLE OPEN ACBSJES2 は、データ・セットのオープン・カウントが 1 より大きいことを検出しました。

RC=3 SEGMENT LIMIT REACHEDセグメント化される SYSOUT のセグメント数が、OUTDEF ステートメントの SEGLIM= パラメーターにより指定されたセグメント数に達しました。

RC=4 CLOSE IN PROGRESSアプリケーションは CLOSE マクロを出しました。データ・セットの最後のレコードが、JES2

にデータ・セットのセグメント化を要求しました。しかし、JES2 は CLOSE 要求中はデータ・セットをセグメント化することはできません。この状況は、アプリケーションが QSAM

位置指定モードを使用するときに起きます。

システムの処置: JES2 は、現在の出力のセグメント化を中止します。

システム・プログラマーの応答:

RC=1 JES2 およびエラーが発生したジョブをダンプしてください。ロックが保持された理由を判別し、問題を訂正してください。原因を判別できない場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

RC=2 ジョブをダンプしてください。ジョブが同じデータ・セットを 2 回オープンしようとしたかどうか判別してください。

RC=3 ジョブが SEGLIM の値を超えている理由を判別し、必要に応じ SEGLIM を調整してください。

RC=4 なし。メッセージは、単なる情報です。

モジュールの検出: HASCHAM

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP350

第 7 章 300 番台 163

$HASP352

説明:

�� jobname OPEN FAILED BECAUSE NOT �

� SYSIN,SYSOUT,PROCESS-SYSOUT,NOR SPOOL BROWSE ��

JES2 がジョブ・ファイル制御ブロック (JFCB) に指定されているデータ・セット名からデータ・セットのタイプを判別できなかったため、サブシステム・データ・セットの OPEN マクロは失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP352 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

アプリケーション・プログラマーの応答: ジョブが以下の点を満たすようにして、再入力してください。

v MSGLEVEL=(1,1) が指定されていること。

v 障害が発生したステップには、SYSABEND DD ステートメントが含まれていること。

正しくないデータ・セット・タイプを訂正し、ジョブを再実行依頼してください。

モジュールの検出: HASCDSOC

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP353

説明:

�� jobname CLOSE FAILED BECAUSE NOT �

� SYSIN,SYSOUT,PROCESS-SYSOUT,NOR SPOOL BROWSE ��

JES2 が JFCB に指定されているデータ・セット名からデータ・セットのタイプを判別できなかったため、サブシステム・データ・セットの CLOSE マクロは失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP353 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

アプリケーション・プログラマーの応答: 正しくないデータ・セット・タイプを訂正し、ジョブを再入力してください。

モジュールの検出: HASCDSOC

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP355

説明:

�� SPOOL VOLUMES ARE FULL ��

JES2 の直接アクセス・スプール・スペースの要求を処理できません。使用可能なすべてのスペースが JES2 機能に割り振られているか、またはスプール・ボリュームが使用できません。(SPOOLDEF 初期設定ステートメントの VOLUME= パラメーターの定義を検査してください。)

このメッセージは、チェックポイントももつ不足を検出するために最初のメンバーにより、コンソールに対して約 30 秒ごとに出されます。このリソースは MAS 規模をもとに監視されるため、MVS MSCOPE=(*ALL) コマンドが指定された場合に各メンバーによってコンソールに出された冗長メッセージはオペレーターに表示されませんが、すべてのメンバーからのメッセージはハードコピーに書き出されます。MVS の CONSOLxx PARMLIB

メンバーに MSCOPE=(*ALL) が指定されなかった場合、オペレーターはこのメッセージを見逃す可能性があります。

システムの処置: システムは、出力機能が完了し、関連の直接アクセス・スペースが使用可能になるか、あるいは、別のスプール・ボリュームが $S SPOOL コマンドで追加されるまで、直接アクセス・スペースを必要とする JES2 プロセッサーと JES2 サービスのユーザーを中断させます。

オペレーターの応答: 必要に応じて以下の 1 つまたは複数のアクションを実行します。

v スペース・スプールを過剰に使用しているジョブを確認し、適切なアクションを取る。例えば、必要以上にSPOOL を使用し続ける場合、またはループにある内部読み取りプログラムにサブミットしている場合、実行中のジョブをキャンセルします。

v 古い出力およびジョブをパージする。

$HASP352

164 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v SPOOL オフロード機能を使用して、古い出力およびジョブをオフロードする。

v SPOOL ボリュームをさらに追加する。

v $ZAPJOB コマンドが最近非常に大きなジョブを削除した場合、SPOOL ガーベッジ・コレクションを使用して JES2 が SPOOL スペースをリカバリーするのを最大 7 日間待つよりも、$TSPOOLDEF,GCRATE=FAST コマンドを使用してSPOOL スペースを迅速にリカバリーすることをご検討ください。

v プログラミング・エラーの結果として、SPOOL の使用率が数秒で 100% に到達した場合、まず問題の原因を訂正します。SPOOL ガーベッジ・コレクションを使用して JES2 が SPOOL スペースをリカバリーするのを最大 7 日間待つよりも、$TSPOOLDEF,GCRATE=FAST コマンドを使用してSPOOL スペースを迅速にリカバリーすることをご検討ください。

注: $TSPOOLDEF,GCRATE=FAST の使用は、大部分のSPOOL が満杯の状況では役に立ちません。この状況では、SPOOL スペースは既存のジョブに所有されます。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP356

説明:

�� jobid jobname ERROR SEGMENTING �

� ddname SETPRT RETURN CODE= rc ��

JES2 は、MVS/DFP の SETPRT マクロから、10 進数の正しくない戻りコードを受け取りました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

ddnameDD ステートメントの名前。

rc 10 進数の戻りコード。

システムの処置: JES2 は出力セグメント化を中止します。

システム・プログラマーの応答: セグメント化を実行するアプリケーションがデータ・セットに対してアクセス

方式制御ブロック (ACB) インターフェースではなく、データ制御ブロック (DCB) インターフェースを使用するようにしてください。SETPRT 戻りコードの説明については、MVS/DFP Macro Instructions for Data Sets を参照してください。

モジュールの検出: HASCHAM

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP357

説明:

�� jobname STORAGE UNAVAILABLE FOR SDB ��

JES2 は、サブシステム・データ・セットを割り振ることができません。それは、ユーザーのアドレス・スペース内のストレージが、サブシステム・データ・セット・ブロックに使用できないからです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP357 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: サブシステム・データ・セットは許可されていません。

アプリケーション・プログラマーの応答: ジョブ・ステップのデータ・セット所要量を減らしてください。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP358

説明:

�� NO ACTIVE SPOOL VOLUMES ��

JES2 の直接アクセス・スプール・スペースの要求を処理できません。以下のいずれかの状態が発生しています。

v JES2 に割り振られている SPOOL ボリュームがありません。(SPOOLDEF 初期設定ステートメントのVOLUME= パラメーターの定義を検査してください。)

$HASP356

第 7 章 300 番台 165

v アクティブ・ボリュームがありません。つまり、すべてのボリュームが停止、ドレーン、または INACTIVE

です。

このメッセージは、チェックポイントももつ不足を検出するために最初のメンバーにより、コンソールに対して約 30 秒ごとに出されます。このリソースは MAS 規模をもとに監視されるため、MVS MSCOPE=(*ALL) コマンドが指定された場合に各メンバーによってコンソールに出された冗長メッセージはオペレーターに表示されませんが、すべてのメンバーからのメッセージはハードコピーに書き出されます。MSCOPE=(*ALL) が MVS のCONSOLxx PARMLIB メンバーに指定されなかった場合、オペレーターはこのメッセージを見ない可能性があります。

システムの処置: システムは、ボリュームがアクティブになるまで、直接アクセス・スペースを必要とするJES2 プロセッサーと JES2 サービスのユーザーを中断させます。

オペレーターの応答: ($S SPL コマンドを使用して) スプール・ボリュームを追加するか、または $S SPL コマンドを出して既存のボリュームをアクティブにします。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP359

説明:

�� jobname HCBGM - NO STORAGE AVAILABLE �

� IN SP 230 ��

ジョブの処理を開始しようとしている間に、JES2 が、ジョブの 1 つの直接アクセス常駐制御ブロックを保持するための、ユーザー・アドレス・スペースからのストレージの獲得に失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP359 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: より多くの共通ストレージ域を提供してください。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP360

説明:

�� jobname REQUESTS ACCESS TO JESNEWS �

� (Y OR N) ��

指定されたジョブは、JESNEWS データ・セットの置換または削除許可を要求しています。このメッセージは、サブシステム・データ・セットの割り振り実行中に出されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP360 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、オペレーターが Y またはN と応答するのを待ちます。

オペレーターの応答: Y または N と応答してください。Y と応答すると、そのジョブは JESNEWS データ・セットを置換または削除します。N を応答すると、ジョブはデータ・セットの置換または削除が実行できず、割り振りエラーが発生します。

モジュールの検出: HASCDSAL

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP361

説明:

�� jobname JOB NOT FOUND ��

JES2 は、開始プログラムがジョブ ID により特別に要求した開始タスク (STC) またはタイム・シェアリング・ユーザー (TSU) をそのキュー内に検出できませんでした。そのジョブは、START または MOUNT コマンドにより作成されたか、あるいは TSO LOGON コマンドにより作成されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

$HASP359

166 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

注: $HASP361 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 要求を出している開始プログラムは、停止します。

オペレーターの応答: ジョブを作成したコマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP362

説明:

�� jobname STORAGE UNAVAILABLE FOR �

� SJBSJXBWAVESJF WORK AREA

��

JES2 は、以下のいずれかのためのストレージを獲得できなかったため、開始プログラムの処理を継続できません。

v サブシステム・ジョブ・ブロック (SJB)

v サブシステム拡張ブロック (SJXB)

v スケジューラー JCL 機能 (SJF) 作業域

v 作業アクセス検査エレメント (WAVE)

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP362 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: バッチ・ジョブが表示される場合は、開始プログラムは正常に停止します。STC または TSU

ジョブが表示される場合は、JES2 はストレージが十分に獲得できないためジョブを終了します。

オペレーターの応答: この状態が発生したことをシステム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージがSJB に関し頻繁に出される場合は、共通ストレージ・サイズを拡張してください。

モジュールの検出: HASCSRJB

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP363

説明:

�� jobname $CBIOFSSM

� - INVALID TRACK ADDRESS ��

JES2 は、正しくないトラック・アドレスに対し、ディスク常駐ジョブ制御ブロックの読み取りまたは書き込みを試みました。$CBIO がメッセージに表示されている場合は、このエラーは JES2 共通ストレージ・ロード・モジュールで発生しています。FSSM がメッセージに表示されている場合は、エラーは FSS アドレス・スペースで発生しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP363 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: このメッセージがジョブ開始時に発生した場合は、ジョブは終了します。それ以外の場合は、処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP364

説明:

�� jobname $CBIOFSSM

� - INVALID CONTROL BLOCK, EXPECTING xxxx ��

JES2 はディスク常駐制御ブロックを読み取りましたが、その ID を認識できません。制御ブロック ID xxxx

が、入出力の要求元により渡されます。$CBIO がメッセージに表示されている場合は、このエラーは JES2 共通ストレージ・ロード・モジュールで発生しています。FSSM がメッセージに表示されている場合は、エラーはFSS アドレス・スペースで発生しています。

$HASP362

第 7 章 300 番台 167

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

xxxx 制御ブロック ID。

注: $HASP364 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、開始しようとしているジョブを終了させます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: ジョブを再実行依頼してください。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP370

説明:

�� jobname $CBIOFSSM

- I/O ERROR �

� READINGWRITINGON

� CONTROL BLOCK, EXPECTING xxxx ��

JES2 は、ディスク常駐制御ブロックの読み取りまたは書き込み動作中に、永続入出力エラーを検出しました。制御ブロック ID xxxx が、入出力の要求元により渡されます。$CBIO がメッセージに表示されている場合は、このエラーは JES2 共通ストレージ・ロード・モジュールで発生しています。FSSM がメッセージに表示されている場合は、エラーは FSS アドレス・スペースで発生しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

xxxx 制御ブロック ID。

注: $HASP370 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 読取装置でこのエラーが発生した場合

は、JES2 はそのジョブを終了させます。それ以外の場合は、処理は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: ジョブを再実行依頼してください。ハードウェア・サポート担当者に連絡する必要があるかどうかを判別します。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP371

説明:

�� jobname HCBFM - FREEMAIN FAILED �

� FOR SP 230 ��

JES2 は、直接アクセス常駐ジョブ制御ブロック用の主記憶域の解放を試みましたが失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP371 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSRDS

宛先コード : 10

記述子コード : 4

$HASP373

説明:

�� jobname STARTED �

�- INIT init - CLASS class - SYS sysname

� jobname STARTED �

�-WLM INIT -SRVCLASS srvclass - SYS sysname

��

指定されたジョブが実行を開始しようとしています。ジョブがクラスを指定して選択された場合は、オプションで示されているテキストが表示されます。

$HASP370

168 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

init 開始プログラムの番号または名前。

class ジョブ・クラス。

srvclassジョブ・サービス・クラス。

sysnameシステムの名前。

注: $HASP373 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP374

説明:

�� jobname - JOB HAS NO JOURNAL ��

指定されたジョブはウォーム・スタートまたは再始動を試みていました。どちらの場合も、ジョブ・ジャーナル・データ・セットが必要ですが、このジョブには存在しませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP374 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは終了します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 11

記述子コード : 6

$HASP375

説明:

�� jobname ESTIMATED LINESCARDSKBYTESPAGES

EXCEEDED �

� jobname ESTIMATE EXCEEDED BY nnn �

� LINESCARDSKBYTESPAGES

xxx %SPOOL��

指定されたバッチ・ジョブが、見積もりの行数、カード数、バイト数、またはページ数を nnn だけ超過しました。このジョブは、SYSOUT スプール・スペースの xxx

パーセントを使用しています。このパーセントがゼロの場合は、xxx% SPOOL は表示されません。ジョブ jobname が出力の指定数を最初に超過した場合は、このメッセージの短形式が出されます。出力がさらに増えると、行数、カード数、K バイト数、あるいはページ数を示す nnn とスプール使用率のパーセントを表す長形式が出されます。CARDS がメッセージに表示される場合は、レコード・カウントの総数がユーザー定義限界値を超えています。このレコード・カウントには、印刷機能を持つ穿孔装置(たとえば、D/T3525) に宛先指定されたすべての印刷レコードが含まれます。メッセージに表示されているパーセントには、スピン・データ・セットにより使用されたスプール・スペース量は含まれていません。トラック・グループの数、およびジョブが使用しているスプールのパーセントを判別するには、$DJx,LONG コマンドを入力してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

nnn ジョブが、初期見積もりを超過している、行数、カード数、キロバイト数、またはページ数(最大 999,999,999,999,999 まで)。

xxx 使用されたスプール・スペースのパーセント。

注: $HASP375 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処置は、ご使用のシステムで指定しているオプションにより異なります。異常終了が発生する場合は、システム完了コードは X'722' で、ダンプは出力される場合とされない場合があります。出力を作成し

$HASP374

第 7 章 300 番台 169

ているタスクがすでに終了処理にある場合は (正常または異常)、JES2 はその出力を異常終了しません。JES2

が管理するデータ・セット (JESMSGLG、JESYSMSG)

でのみ超過処理が発生する場合は、 JES2 はその出力を異常終了しません。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCHAM

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP381

説明:

�� INVALID TRACE ENTRY - - TRACE ID �

� xxx DEACTIVATED ��

トレース・テーブルのサイズを超える項目をトレースしようとしました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxx トレース項目の番号。

システムの処置: 指定されたトレース項目 xxx は、トレース・テーブルに書き込むことはできません。トレース ID が活動化されていないためです。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 必要に応じ、ウォーム・スタートを実行して、JES2 初期設定時にTRACEDEF 初期設定ステートメントの PAGE パラメーターの値を大きくしてトレース・テーブルのサイズを拡張してください。$TRACE(n) コマンドを入力して、トレース ID を再度活動化してください。

モジュールの検出: HASCSRIC

宛先コード : 10

記述子コード : 4

$HASP394

説明:

�� jobname OUTPUT LOST ��

ウォーム・スタート実行中、JES2 はジョブ jobname のスピン出力グループの読み取りでエラーを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

システムの処置: JES2 は、残りの出力のリカバリーを試みます。そのときに、1 つまたは複数の出力データ・セットが失われる可能性があります。JES2 がこれらのデータ・セットをリカバリーできない場合は、JES2 はそのジョブを取り消します。

オペレーターの応答: なし。

宛先コード : 4

記述子コード : 2

$HASP395

説明:

�� jobname ENDED ��

指定されたジョブが処理を完了しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP395 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP396

説明:

�� jobname TERMINATED ��

以前に出されているメッセージによって指定された状況のため、指定されたジョブが処理を開始できませんでした。次の状態の場合は、このメッセージの前にメッセージが出されずに単独で表示される場合があります。

1. ユーザーは多重アクセス・スプール構成のメンバーで TSO/E にログオンを試みましたが、同じログオンID が現在別のメンバーで実行中でした。

2. インストール・システム出口 10 によりジョブは終了しましたが、説明メッセージが出されませんでした。

$HASP381

170 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP396 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP397

説明:

�� jobname RE-ENQUEUED ��

指定されたジョブは、ウォーム・スタートまたは再始動処理を実行するために再びキューに入れられました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP397 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP398

説明:

�� jobname QUEUED FOR RE-EXECUTION ��

オペレーター・コマンド $E jobid または $E jobname

に対する応答で、あるいは、開始プログラムがジョブを開始するためのリソースが不足していたため、指定されたジョブは処理のために再度キューに入れられました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP398 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCJBST

宛先コード : 2

記述子コード : 6

$HASP397

第 7 章 300 番台 171

172 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 8 章 400 番台

$HASP400

説明:

�� ENTER REQUESTS ��

JES2 は処理の準備ができていて、要求の入力を待っています。このモードは、問題を起こしていた可能性のあるジョブを検討、更新、または除去する機会を提供します。オペレーターが $S コマンドを入力して JES2 処理を開始すると、JES2 は、このメッセージをコンソールから削除します。

システムの処置: JES2 は、$S コマンドが入力されるまでジョブを処理しません。

オペレーターの応答: 必要な準備機能を実行し、(ジョブ処理が要求されている場合は) $S コマンドを入力するか、あるいは (JES2 を取り消す場合は) $P JES2 と入力してください。

注: 初期設定デックに START で定義されている装置初期設定ステートメント (たとえば、PRTnn

START=Yes) がある場合は、$PJES2 コマンドは受け付けられません。最初に $S コマンドを入力する必要があります。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 2

$HASP401

説明:

�� EXTENT ERROR ON volser ��

オペレーターが、JES2 ウォーム・スタートを実行したか、あるいは、スプール開始 ($S SPOOL) コマンドを入力しました。JES2 は、ボリューム volser 上のデータ・セット SYS1.HASPACE の最初のエクステントがウォーム・スタート前のエクステントと異なっているか、または $S SPOOL コマンドによりスプール・ボリュームを割り振った構成内の最初のシステムと異なっていることを検出しました。その理由は以下のいずれかです。

v 誤ったボリュームの装てん。

v 異なった JES2 システムを始動しました。

v SYS1.HASPACE データ・セットをスクラッチし、再割り振りしました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: JES2 ウォーム・スタート中の場合は、JES2 は残りの必須ボリュームを確認した後終了します。$S SPOOL コマンドが入力された後、そのコマンドは拒否され、ボリュームは開始しません。

システム・プログラマーの応答: すべてのスプール・ボリュームが正しいことを確認してください。正しくない場合は、正しいボリュームを装てんしてください。正しい場合は、コールド・スタートを実行し、SYS1.HASPACE データ・セットに含まれているジョブ情報を無効にしてください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP402

説明:

�� ttt ATTACH ERROR - cde ��

JES2 はサブタスクを生成しようとしており、そのサブタスクはシステムの実行に必要なものです。モジュール名は、サブタスク ttt の EBCDIC 名を示しています。システムが処理を継続できる場合でも、その結果は予期できないものとなり、次のような全般的な誤動作が生じます。

v HASPIMAG - JES2 FCB と UCS イメージ検索機能が非アクティブです。すなわち、SYS1.IMAGELIB からのイメージを必要とする出力装置が稼働していません。

v HASPWTO - JES2 WTO インターフェース機能は非アクティブになり、JES2 は OS コンソール・インターフェースの使用を試みるときにインターロックされます。

v HASPACCT - JES2 SMF インターフェース機能は非アクティブになり、JES2 は SMF レコードを書き出そうとするときにインターロックされます。

v GENERAL - 汎用サブタスクが 1 つ以上生成されている場合は、処理は継続します。サブタスクは受け付けられますが、その速度は低下する可能性があります。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 173

サブタスクが正常に生成されない場合には、必要な機能 (セキュリティー処理を含む) だけが実行されます。したがって、JES2 のパフォーマンスは極端に悪化します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

ttt サブタスク名。

cde 戻されたシステム完了コード。

システムの処置: JES2 はジョブの処理を試みます。

オペレーターの応答: JES2 を停止して、z/OS MVS システム・コード を参照し、その指示に従って問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPDYN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP403

説明:

�� DO YOU WISH TO IGNORE THE �

� CHANGE LOG UPDATES? ( ‘Y’ OR ‘N’ ) ��

チェックポイント・データ・セットの変更ログからの更新項目を処理中に、JES2 は、メッセージ $HASP298 を出して、正しくない変更ログ・レコードが検出されたことをオペレーターに通知しています。全メンバー・ウォーム・スタートの場合は、ご使用のシステムは、変更ログ更新を適用せずに継続することを選択できます。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: Y と応答すると、JES2 は変更ログを破棄し、ジョブ・キューの損傷の可能性を持ちながら、処理を継続します。N と応答すると、JES2 は終了します。CKPT2 データ・セットを使用して、JES2 を再始動します。

システム・プログラマーの応答: 別のデータ・セットから再始動したほうが良いかまたは変更ログを破棄してこのデータ・セットを使用したほうが良いかを判別してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2

$HASP404

説明:

�� jobname - BAD JCTIOT

- �

� ERRORS MAY OCCUR ��

オペレーターは、JES2 のウォーム・スタートを実行しました。ジョブの直接アクセス割り振りマップにエラーが発生しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP404 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: システムの保全性を保つために制御ブロック割り振りマップが変更され、制御ブロックが書き直されます。ジョブは、入力データ・セット (JCT) または出力データ・セット (IOT) の処理を完了する前に終了する場合があります。

オペレーターの応答: インストール手順の手引きを参照して、ジョブを削除するのか、再入力するのか、または継続させるのかを判別してください。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP405

説明:

�� JES2 IS UNABLE TO DETERMINE �

� IF OTHER MEMBERS ARE ACTIVE ��

転送処理が実行されたため、JES2 はこの多重アクセス・スプール構成内の他のメンバーがアクティブかどうか判別できません。

システムの処置: JES2 はメッセージ $HASP420 を出します。

オペレーターの応答: このメッセージ $HASP420 に応答してください。

システム・プログラマーの応答: メッセージ$HASP420 の説明を参照してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

$HASP403

174 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP406

説明:

�� jobname WAS EXECUTING ��

このメッセージは、以下のいずれかの理由で出されます。

v オペレーターは、JES2 のウォーム・スタートを実行しました。システムが停止したとき、示されているジョブは JES2 実行フェーズでした。

v 自動再スタート・マネージャーが、障害の起こったシステム上で実行中であったジョブの再始動を要求しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP406 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、ジョブを実行させるために再びキューに入れます。チェックポイント / 再始動かステップ再始動が使用される場合、システムは、そのジョブが再始動に適しているかどうかを判別します。適している場合、オペレーターに再始動オプションの選択を認める適切なメッセージが発行されます。ジョブがジャーナル化されていないか自動再スタート・マネージャーが使用されている場合、オペレーターはいかなる再始動オプションも指定できません。

ジョブが再始動に適さない場合、そのジョブのすべてのデータ・セット (システム・メッセージや JES2 ジョブ・ログのデータ・セットを含む) は、印刷を完了しない可能性があります。まったく印刷しないこともあります。

オペレーターの応答: 通常のシステム処置が不要な場合は、このジョブを保留するかまたは取り消してください。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP407

説明:

�� jobname WAS TERMINATING ��

JES2 ウォーム・スタート処理を実行した結果、システムのシャットダウン時に処理が停止されていたジョブが検出されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP407 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ここに示されているジョブは、出力処理待ちのキューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP408

説明:

�� jobname IS QUEUED FOR RE-EXECUTION ��

JES2 ウォーム・スタート処理を実行した結果、シャットダウン時に実行されていたジョブが検出されました。ジョブは、ジャーナル処理されたか、あるいは再始動可能としてマークされました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP408 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 示されているジョブは、再び実行キューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP406

第 8 章 400 番台 175

$HASP409

説明:

�� jobname WAS ON READER ��

オペレーターは、JES2 のウォーム・スタートを実行しました。システムが停止したとき、ジョブは読み取り処理中でした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP409 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは除去されます。

オペレーターの応答: ジョブを再実行依頼してください。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP410

説明:

�� jobname WAS PRINTING/PUNCHING ��

示されているジョブは、最後の JES2 チェックポイントがとられたとき (ウォーム・スタート実行前)、印刷または穿孔処理中でした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP410 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは再びキューに入れられ、プリンター / 穿孔装置が使用可能になった時点で出力機能が継続します。

オペレーターの応答: オペレーターは、次のコンソール・コマンドを使用することができます。

v $H - ジョブの保留 - $A (解放) コマンドが入力されるまで出力されません。

v $C - ジョブの取り消し - 出力キューからジョブを取り除き、除去するための処理に渡します。

どちらのコマンドも入力されなくても、ジョブは装置上で開始されるときに正常に制御できます。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP411

説明:

�� MORE THAN nnn VOLUMES MOUNTED �

� WITH PREFIX yyyyy ��

コールド・スタートの最中に、オンラインのスプール・ボリューム接頭部と一致する DASD ボリュームの数が、SPOOLNUM パラメーターで定義された JES2 でサポートする最大数 nnn を超えました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnn JES2 がサポートする直接アクセス・スプール・ボリュームの最大数。

yyyyy SPOOLDEF 初期設定ステートメントのVOLUME パラメーターによって指定されたスプール・ボリュームの接頭部。

システムの処置: JES2 は、スプール・ボリュームを割り振りません。オペレーターは、処理を継続または停止するオプションを選択できます。

オペレーターの応答: 継続を要求すると、システムはnnn 個のスプール・ボリュームだけを使用状態にして始動します。処理の終了を要求すると、JES2 は終了します。システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: SPOOLDEF 初期設定ステートメントの SPOOLNUM パラメーターの値を大きくしてください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP412

説明:

�� JES2 CAN NOT RECONNECT TO FSS fssname, �

$HASP409

176 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� FSS ADDRESS SPACE HAS ENDED ��

JES2 のホット・スタート中、JES2 は機能サブシステム(FSS) fssname のサポートに必要な仮想記憶域間インターフェースを再確立しようとしましたが、JES2 は FSS

アドレス・スペースがすでに終了していることを検出しました。

システムの処置: JES2 は、FSS に関連した装置をすべて処理します。

JES2 は、ホット・スタートの間 FSS がアクティブであると判別しましたが、仮想記憶域間アドレス・スペースに再接続するために SRB を割り当てることができませんでした。JES2 が FSS に対して有効な ASCB を検出できなかったか、あるいは FSS アドレス・スペースが終了していました。

オペレーターの応答: $S PRTnnnn コマンドを入力して、FSS を再始動してください。JES2 が直接 FSS 装置もサポートしている場合は、MODE=JES を指定して$T コマンドを出し、その後に続き $S コマンドを出して、その装置を開始します。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 7

$HASP413

説明:

�� JES2 RECONNECT TO FSS fssname FAILED, �

� FSS TERMINATED WITH ABEND 02C - $F06 ��

JES2 のホット・スタート中、JES2 は機能サブシステムfssname のサポートに必要な仮想記憶域間インターフェースの再確立に失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

fssname機能サブシステムの名前。

システムの処置: 機能サブシステムは異常終了し、異常終了コード X'02C' が返されます。機能サブシステムに関連付けられているすべての装置は、停止されます。

オペレーターの応答: ハードコピー・ログを保管してください。リモート・コンソールを使用しているシステムでは、リモート・コンソール・シートを保管してください。システム・プログラマーに通知してください。

機能サブシステムを再始動させるには、$S PRTnnnn コマンドを入力します。機能サブシステム装置も直接JES2 によってサポートされる場合は、MODE=JES を指

定した $T コマンドを入力し、その後で装置を $S コマンドによって開始すれば、再始動できます。

システム・プログラマーの応答: $F06 コードは、このエラー状態を示しています。X'02C' 異常終了の説明については、「z/OS MVS システム・コード」を参照してください。ATSET システム・サービス障害の原因を判別してください。ATSET は、$HCCT の $CCTAXV フィールドに指定された許可索引値によって呼び出されました。ATSET の説明については、「z/OS MVS プログラミング: アセンブラー・サービス 解説書 ABE-HSP」を参照してください。

出力されたダンプを保管してください。SMP/E を使用してシステムに対するすべての変更を行う場合は、SMP/E の LIST CDS および LIST PTFBY 機能を実行して、SMP/E 制御データ・セット (CDS) から現在の保守リストを取り出してください。

SMP/E を使用せずに変更を行った場合は、AMBLIST のLISTIDR を実行して、PTF またはローカル修正が適用されたすべてのメンバーのリストを取り出し、その出力を保管してください。以下に対して LISTIDR を実行してください。

v SYS1.LINKLIB.

v SYS1.SVCLIB

v メッセージを出したプログラムが入っているライブラリー。

v SYS1.LPALIB

IBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP414

説明:

��MEMBER member-name --

� OBTAIN FAILED FORCKPTn NEWCKPTn

� dsname ON volser WITH CC cde ��

JES2 は、チェックポイントまたはスプール・データ・セットを割り振る準備をしていました。JES2 は指定されたデータ・セットに関する情報を獲得するためにOBTAIN 監視プログラム・サービスを使用しましたが、OBTAIN は予想通りに動作しませんでした。OBTAIN

は戻りコード cde を出し、問題を指摘しました。

$HASP413

第 8 章 400 番台 177

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name問題が生じているメンバーの名前。member-name は、チェックポイント割り振り問題の場合にのみ表示されます。

n チェックポイント・データ・セットの番号 (1

か 2)。CKPTn または NEWCKPTn は、チェックポイント割り振り問題の場合にのみ表示されます。

dsnameチェックポイント・データ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

cde OBTAIN 戻りコード。

cde の考えられる値は次のとおりです。

04 ボリュームが装てんされていませんでした。

08 データ・セット dsname は、ボリューム volser

上に存在していません。

12 OBTAIN 処理実行中に永続入出力エラーが検出されました。

システムの処置:

v このメッセージがチェックポイント・データ・セットに対して出される場合、JES2 はチェックポイント再構成を開始します。チェックポイント再構成がすでに行われている場合には、JES2 はオペレーターに代替処置を求めます。cde が 08 の場合で、かつ JES2 がOPVERIFY=NO を指定した入出力エラーに関する再構成を試みている場合には、JES2 はそのデータ・セットの作成を試みます。

v コールド・スタートの場合、スプール・ボリュームを使用せずに処理を継続します。

v ウォーム・スタートの場合、残りのスプールおよびチェックポイント・ボリュームを確認した後に処理は停止します。

v $S SPOOL コマンドの場合、そのコマンドは拒否され、処理は継続します。

システム・プログラマーの応答: CKPTn またはNEWCKPTn が表示される場合は、チェックポイント再構成ダイアログ・メッセージに応答してください。ダイアログに詳しくない場合、詳細については、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

cde が 08 の場合、ボリューム volser 上に dsname という名前のデータ・セットを割り振り、JES2 を再び始動してください。チェックポイント再構成処理中の場合は、$HASP278/$HASP272 の一対のメッセージに

CREATE と応答することができます。

cde が 12 の場合、IBM ユーティリティー・プログラムIEHDASDR または IBCDASDI を使用してボリュームvolser を初期設定し直した後、cde 08 のための手順を実行してください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP415

説明:

�� JES2 FSA PREVIOUSLY DEFINED FOR �

� devname, ( UNIT= dev ) �

� IS NOT DEFINED, FSA TERMINATED �

� WITH ABEND 02C ― $F07 ��

JES2 ホット・スタート時に、装置 devname をサポートしていたアクティブな FSA と同じ装置名および装置アドレスを持つ JES2 装置制御テーブル (DCT) が定義されていません。$F07 は、このエラー状態を示しています。X'02C' 異常終了コードの説明については、z/OS

MVS システム・コード を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置名を指定します。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

システムの処置: FSA は異常終了し、異常終了コードX'02C' が返されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。装置が機能サブシステムによってサポートされるように定義されている場合、その装置は、$S コマンドを入力して再始動させることによって、新しい機能サブシステム FSA のもとで開始することができます。装置が JES2 装置として定義されている場合、その装置は、MODE=JES を指定した $T コマンドに続き $S

コマンドを入力することによって開始することができます。

システム・プログラマーの応答: 原因は JES2 初期設定パラメーターが正しくないためと考えられます。必要に応じパラメーターを変更した後に JES2 を停止し、次に再始動してください。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2、10

$HASP415

178 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

記述子コード : 4

$HASP416

説明:

�� VERIFY CHECKPOINT DATA SET INFORMATION �

�VALUES FROM CKPTDEF VALUES JES2 WILL USE

� LAST WRITTEN day, dd mmm yyyy AT hh:mm:ss ( LOCAL TIME )GMT

��

VALUES FROM CKPTDEF:

CKP1= DSNAMESTRNAME

CKP2= DSNAME STRNAME

VALUES JES2 WILL USE:

CKP1= DSNAME( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

� CKP2= ( DSNAME= dsname, VOLSER= volser, INUSE= xxx )STRNAME

DSNAME:

( DSNAME= dsname, VOLSER= volser, INUSE= xxx )

STRNAME:

( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

JES2 初期設定時に、チェックポイント・データ・セットの指定が確認できません。このメッセージがメッセージ $HASP454 の後に続いて出される場合、JES2 は、メンバーが新しいチェックポイント・データ・セットにマイグレーション済みであることの確認を必要としています。このメッセージは、初期設定時に指定されたCKPTDEF の値がチェックポイント・データ・セットから読み取られた情報と一致しない場合にも出されます。その場合、JES2 はデータ・セットが転送されたものと想定し、データ・セット名の確認を要求しています。メッセージには、これらの値が JES2 で使用する値と異なっている場合にのみ VALUES FROM CKPTDEF が表示されます。メッセージの中の LAST WRITTEN TIME は、JES2 が制御ブロックを読み取ろうとするチェックポイント・データ・セットに関連付けられている時刻です。チェックポイントでの記録に応じて LOCAL TIME (現地時間)

または GMT (グリニッジ標準時) と表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

xxx YES または NO (データ・セットが現在使用中かどうかを示します)。

day チェックポイント・データ・セットが最後に書き込まれた曜日 (月曜、火曜、....)。

dd mmm yyyy日、月、年の形式 (たとえば、28 MAR 2003)

でのチェックポイントへの最後の書き込みの日付。

hh:mm:ss時 : 分 : 秒の形式 (たとえば、18:24:45) でのチェックポイントへの最後の書き込みの時刻。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP417 を出します。

オペレーターの応答: このメッセージ $HASP417 に応答してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 が使用するデータ・セットが正しくない場合は、正しい CKPTn の値でCKPTDEF 初期設定ステートメントを更新した後、JES2

を再始動してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP417

説明:

�� ARE THE VALUES JES2 WILL USE CORRECT? �

� ( ‘Y’ OR ‘N’ ) ��

メッセージ $HASP416 またはメッセージ $HASP460 が出され、JES2 初期設定でチェックポイント・データ・セットの指定が確認できないことを示しています。このメッセージは続いて出され、オペレーターに対し確認を要求しています。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: これらのデータ・セット値が多重アクセス・スプール構成のその他のメンバーによって使用されているか、これらのデータ・セット値が今回の始

$HASP416

第 8 章 400 番台 179

動処理に使用される場合は、Y と応答してください。JES2 は、記述されているチェックポイント・データ・セットの指定を使用します。

注: JES2 は、このメッセージが $HASP454 メッセージに N と応答した結果出された場合に Y と応答しても出されます。これは、JES2 がロックなしでは処理を継続できないためです。

これらのチェックポイント・データ・セットの指定を使用したくない場合は、N と応答します。JES2 はダイアログを開始して正しいチェックポイント・データ・セットの指定を判別します。

システム・プログラマーの応答: これらの値が正しくない場合は、CKPTDEF 初期設定ステートメントを更新して正しい値にしてください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2

$HASP418

説明:

�� PERM I/O ERROR ON volser �

� WHILE FORMATTING ��

JES2 は、ハードウェア・エラーが発生したかまたはSPOOL ボリュームが正しく初期設定されていないため、指定された SPOOL ボリューム上のSYS1.HASPACE の最初のエクステントの形式設定を終了できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置:

v コールド・スタートの場合は、ボリュームを使用せずに処理が継続します。

v ウォーム・スタートの場合は、残りのスプール・ボリュームを確認した後に処理は停止します。

v $S SPOOL コマンドの場合、そのコマンドは拒否され、処理は継続します。

オペレーターの応答: エラーがハードウェア障害により引き起こされた場合は、ハードウェアの修理を依頼してください。それ以外の場合は、SPOOL ボリュームの再初期設定が必要になる場合があります。ICKDSF を使用して再初期設定してください。

モジュールの検出: HASPSPOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP419

説明:

�� MEMBER memname1 �

� HAS DETERMINED THAT THE FOLLOWING �

� JES2 MEMBERS(S) ARE DORMANT: �

� memname2, memname3...

��

JES2 初期設定時に、構成のうち (上記に) 指定されたメンバー (複数の場合もある) は非アクティブであることがチェックポイント・レコードの分析により判別されました。しかし、JES2 は、XCF 状況情報でリストされているメンバーを見つけることができなかったため、これを確認することができませんでした。オペレーターは、この直後に表示される $HASP420 メッセージに応答し、このメンバーがダウンしていることを確認する必要があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memname1このメンバーのメンバー名。

memname2 [, memname3,] ...非アクティブなメンバーのメンバー名。

システムの処置: JES2 は、メッセージに表示されているメンバーごとに 1 度、あるいは、オペレーターがメッセージに N と応答するまで、メッセージ $HASP420

を出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、メッセージ $HASP420 に応答してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージが出されるのは、メンバーが MASDEF 初期設定ステートメント上の SYNCTOL に指定されている値でチェックポイント・データ・セットにアクセスしていないことをJES2 が確認し、JES2 が XCF から該当のメンバーの状況情報を取得できない場合です。以下の理由により、上記のことが起こる可能性があります。

v 該当のメンバーが、初期設定中のメンバーと同じSYSPLEX 内に存在しない MVS システム上でアクティブである (または、かつてアクティブであった)。この場合には、XCF は現行のメンバー状況を判別することができません。このメンバーがもう一方の MVS

システム上でまだアクティブである場合は、

$HASP418

180 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP420 メッセージに N と応答し、それ以外の場合は Y と応答してください。

v 初期設定中のメンバーが、その XCF 結合データ・セットを再形式設定した MVS システム上にある。この場合には、そのメンバーに関する古い XCF 状況情報が失われています。HASP420 メッセージに Y と応答してください。

注: メッセージ $HASP420 に誤って Y と応答すると、JES2 は異常終了 (コード $K03) し、スプールとチェックポイントが損傷することがあり、その結果、JES2 はコールド・スタートになる可能性があります。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP420

説明:

�� REPLY ‘Y’ IF memname ISALL MEMBERS ARE

� DOWN (IPL REQUIRED), ‘N’ IF NOT ��

JES2 は、メッセージ $HASP419 を出して休止状態であると見なされたメンバー (複数の場合あり) を報告しているか、あるいは、多重アクセス・スプール構成内で他のメンバーがアクティブであるかどうかを判別できない場合は、メッセージ $HASP405 を出しました。JES2

は、示されている各メンバーの状況を確認するように要求します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memnameメンバー名。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答:

v memname が表示されている場合。

この $HASP420 メッセージは、メッセージ$HASP419 に表示されるメンバーごとに 1 度、あるいは、N と応答されるまで出されます。発行されるたびに、下記の注を使用して、memname で MVS がダウンしているかどうかを判別してください。memname

が実際に非アクティブな場合は、このメッセージに対し Y で応答してください。そうでない場合は、N で応答してください。

($HASP419 で示したメンバーすべてが非アクティブであることを示す) このメッセージが表示されるごとに Y と応答した場合、JES2 は、前に指定した初期設定オプションに応じて、コールド・スタートかウォーム・スタートを実行します。$HASP419 に表示されたメンバーについて、このメッセージに N と応答すると、前に指定したスタートの種類に関係なく、JES2

初期設定は終了します。

v ALL MEMBERS ARE が表示されている場合。

このメッセージの前に $HASP405 が表示されます。以下に示されている注を使用し、多重アクセス・スプール (MAS) 構成内の他のすべてのメンバーで MVS

がダウンしているかどうかを判別してください。すべての他のメンバーが非アクティブな場合は、このメッセージに対し Y で応答してください。JES2 は、以前に指定されている初期設定オプションにしたがって、コールド・スタートまたはウォーム・スタートを実行します。

MAS 内の他のメンバーが 1 つでもアクティブな場合は、このメッセージに対し N で応答してください。以前に指定されているスタートの種類に関係なく、JES2 初期設定は終了します。

注:

1. メンバーが停止モードの場合、または MVS が正常な場合で JES2 が異常終了している場合、メンバーはアクティブであると見なされます。

2. 誤って Y と応答すると、JES2 は異常終了 (コード$K03) し、スプールとチェックポイントが損傷することがあり、その結果、JES2 はコールド・スタートになる可能性があります。

システム・プログラマーの応答: メッセージ$HASP405 または $HASP419 を参照してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2

$HASP421

説明:

�� PREVIOUSLY MOUNTED VOLUME volser �

� IS UNFORMATTED ��

オペレーターが、JES2 ウォーム・スタートを実行したか、あるいは、$S SPOOL コマンドを入力しました。SYS1.HASPACE の最初のエクステントの最後のトラック上にある最初のレコードの長さが正しくありません。これは、重ね書きをしたか、異なった JES2 システムを

$HASP420

第 8 章 400 番台 181

始動させたか、または装てんしているスプール・ボリュームが間違っているためです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置:

v ウォーム・スタート実行中に、要求されている残りのスプール・ボリュームを検査しようとした後このメッセージが出される場合は、JES2 は停止します。

v このメッセージが $S SPOOL コマンドの応答として出された場合、コマンドは無視されますが、処理は正常に継続します。

オペレーターの応答: 装てんしたボリュームが間違っていた場合は、正しいボリュームを装てんし、JES2 をウォーム・スタートしてください。そうでない場合には、JES2 をコールド・スタートしてください。正しく形式設定されていないスプール・ボリュームは JES2 コールド・スタート時に自動的に再形式設定されます。メッセージがスプール開始 ($S SPOOL) コマンドの応答として出された場合は、正しいスプール・ボリュームがすべてのシステム上に装てんされていることを確認してから、$S SPOOL コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP422

説明:

�� DUPLICATE volser VOLUMES ��

複数の直接アクセス・ボリュームに、同じラベルが割り当てられています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置:

v 初期設定処理中にこのメッセージが出される場合は、JES2 は終了します。

v このメッセージがスプール開始 ($S SPOOL) コマンドの応答として出された場合、コマンドは無視されますが、JES2 は終了しません。

オペレーターの応答: これは、ユーザーのエラーが考えられます。システムで使用されているすべての直接アクセス・ボリュームのボリューム・ラベルを検査し、重複しているボリュームを取り除いてください。必要に応じ、JES2 を再始動してください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP423

説明:

�� volser IS BEING FORMATTEDMINI -

��

オペレーターが JES2 ウォーム・スターまたはフォーマット・スタートを実行したか、JES2 に対して $S

SPOOL,FORMAT コマンドを入力したか、あるいは、JES2 自動化スプール再利用がミニ・フォーマットを実行しているかのいずれかです。この形式設定がオペレーターの要求に対する応答として実行される場合は、形式設定されていないスプール・ボリュームがここで形式設定されます。形式が JES2 の開始したもの (つまりミニ・フォーマット) である場合、JES2 はスプールにある既存情報に影響を与えません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: これがオペレーターの要求したスプール形式である場合、JES2 は、コールド・スタート時にすべての不定様式スプール・ボリュームを形式設定し、フォーマット・スタート時にすべてのスプール・ボリュームを形式設定し、さらに、$S SPOOL,FORMAT コマンドに応答して指定されたスプール・ボリュームを形式設定します。

これが JES2 の開始したミニ・フォーマットの場合は、JES2 はスプール・レコードの署名レコードを書き出すだけで、スプール・データには一切変更や上書きをしません。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSPOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP424

説明:

��MEMBER member-name - -

� volser IS NOT MOUNTED ��

JES2 は、以下のいずれかで指定されているスプールま

$HASP422

182 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

たはチェックポイント・ボリュームの直接アクセスUCB を見つけることができません。

v SPOOLDEF 初期設定ステートメント

v $S SPOOL コマンド

v チェックポイント再構成時に出される $HASP272 メッセージへの応答

ボリュームは装てんされてオンライン状態でなければなりません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name

問題が生じているメンバー。member-name は、volser がチェックポイント・データ・セット用である場合にのみ表示されます。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: 指定されたボリュームは、JES2 に割り振られていません。JES2 が初期設定中の場合には、JES2 は、チェックポイント再構成ダイアログを開始します。JES2 がチェックポイント再構成をすでに行っている場合には、JES2 はオペレーターに代替処置を求めます。

オペレーターの応答: ボリュームが装てんされていて、作動可能状態で、オンライン状態であることを確認してください。要求を再試行してください。

スプール障害からのリカバリー時に JES2 がこのメッセージを出した場合は、$HASP853 も表示されるので、これに GO、PURGE、または QUIT と応答してください。一般的には、PURGE と応答してください。ボリュームが永続障害を受けたかどうか確かではなく、システムの状況を確認するまでシステムを実行させたい場合には、GO と応答してください。スプール・ボリュームが失われたと判別された場合は、再度 IPL を行ってから、$HASP853 に PURGE と応答してください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPIRDA、HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP425

説明:

�� SUBSYSTEM INTERFACE NOT DORMANT, ssn �

� ALREADY ACTIVE ��

直前の JES2 により作成されたサブシステム・インター

フェース (SSI) がまだアクティブのときに、オペレーターは JES2 サブシステムを始動しようとしました。これは、以下のいずれかの理由で引き起こされます。

v 直前の JES2 がまだ操作中である。

v 直前の JES2 がサブシステム・インターフェース(SSI) を再始動可能状態にしておかなかった。

v インターフェースが依然として使用中である。

v コールド・スタートが試みられているが、アクティブなサブシステム・インターフェース (SSI) がある。

システムの処置: 始動しようとしている JES2 サブシステムは、停止します。

オペレーターの応答: 現在実行中の JES2 サブシステムが存在する場合は、そのサブシステムを停止してから次の JES2 を始動してください。そうでない場合は、システムを再 IPL してください。

モジュールの検出: HASPIRSI

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP426

説明:

�� SPECIFY OPTIONS - JES2 �

� jeslevel SSNAME= ssname ��

制御権が JES2 に渡され、JES2 はオペレーターからの指示を要求しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jeslevel開始された JES2 のレベルおよびバージョン。

ssnameJES2 を開始するときに使用される名前。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 使用したいオプションを入力します。JES2 の始動、停止および再始動に関しての詳細は、z/OS JES2 コマンド を参照してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP425

第 8 章 400 番台 183

$HASP427

説明:

�� PARAMETER OR SYNTAX ERROR - �

� RESPECIFY OPTIONS ��

JES2 は、オペレーターがメッセージ $HASP426 への応答で入力した 1 つまたは複数の初期設定オプションを認識できません。

システムの処置: JES2 はデフォルト応答にリセットし、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 希望するオプションを入力してください。詳細については、「z/OS JES2 コマンド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP428

説明:

�� CORRECT THE ABOVE PROBLEMS �

� AND RESTART JES2 ��

このメッセージは、JES2 初期設定が正常に完了しなかったことを示すメッセージ (複数の場合もある) に続いて出されます。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。可能であれば、直前のメッセージ (複数の場合もある) に説明されている問題を訂正し、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: $HASP428 の前に出されたメッセージを参照し、説明されている問題を訂正してから、JES2 を再始動してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP429

説明:

�� SUBSYSTEM jesname NOT DEFINED ��

オペレーターは JES2 のプロシージャーを開始しようとしましたが、そのプロシージャーの名前がオペレーティング・システムに生成されていませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jesnameJES2 システムの名前。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: そのサブシステム名が定義済みであるようにしてください。

モジュールの検出: HASPIRSI

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP430

説明:

�� INCOMPATIBLE SUBSYSTEM INTERFACE �

� - RC= nn ��

初期設定される JES2 の版とサブシステム・サポート・モジュール (またはその関連する制御ブロック) の間に互換性がありません。この状態が発生するのは次の場合です。

v JES2 サブシステム (つまり、これから始動しようとしているサブシステムと同じ名前のサブシステム) が前回の IPL 実行後アクティブでしたが、異常終了しました。今回の初期設定中に指定されたサブシステム・サポート・モジュール (HASCxxxx) が JES2 によって以前に実行されたサブシステム・サポート・モジュールと同じでないか、またはその JES2 が残した関連制御ブロックがこれから初期設定する JES2 と互換性がありません。

v サブシステム・サポート・モジュールの構造または内容は、現在初期設定中の JES2 と互換性がないことまたは異なるレベルであることを示します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nn 理由コード。

考えられる nn の値、ならびにその意味は次のとおりです。

nn 意味

03 HASP 共通ストレージ連絡テーブル (HCCT)

$HASP427

184 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

の接頭部が、“HCCT” ではありません。これは、HCCT がオーバーレイされている可能性があることを示しています。

04 サブシステム・ベクトル・テーブル (SSVT) の接頭部が “SSVT” ではありません。これは、SSVT がオーバーレイされている可能性があることを示しています。

08 JES2 の初期設定中、JES2 はその共通ストレージ・モジュールをロードし、その中でサービス・ルーチン入り口点を見つけました。しかし、この処理が完了したとき、入り口点が欠落していました。理由は、ロードされたHASCxxxx モジュールのセットが、実行されている JES2 初期設定コードとは異なる JES2 のリリースまたは保守レベルからのセットであることが考えられます。

09 JES2 の「ホット・スタート」初期設定中、JES2 共通アドレス (CADDR) 制御ブロックの接頭部が CADD ではありません。理由は、ロードされた HASCxxxx モジュールのセットが、実行されている JES2 初期設定コードとは異なる JES2 のリリースまたは保守レベルからのセットであることが考えられます。

10 JES2 の初期設定中、JES2 はその共通ストレージ・モジュールをロードし、その中でそのサブシステム・インターフェース (SSI) 機能ルーチン入り口点を見つけました。しかし、この処理の間に、同じ SSI 機能コードに対して複数の入り口点が見つかりました。理由は、ロードされた HASCxxxx モジュールのセットが、実行されている JES2 初期設定コードとは異なるJES2 のリリースまたは保守レベルからのセットであることが考えられます。

11 JES2 の初期設定中、JES2 はその共通ストレージ・モジュールをロードし、その中でそのサブシステム・インターフェース (SSI) 機能ルーチン入り口点を見つけました。しかし、この処理が完了したとき、SSI 入り口点が欠落していました。理由は、ロードされた HASCxxxx モジュールのセットが、実行されている JES2 初期設定コードとは異なる JES2 のリリースまたは保守レベルからのセットであることが考えられます。

システムの処置: JES2 は初期設定を停止します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 互換性のあるHASCxxxx モジュールによってJES2 を再始動するか、

必要ならばシステムを再 IPL して JES2 を再始動します。

モジュールの検出: HASPIRSI

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP431

説明:

�� THE INITIALIZATION ADMINISTRATION �

� CODE (IRA) CANNOT BE FOUND ��

このメッセージは、以下のいずれかの理由で出されます。

v NOT LOADABLE - JES2 はモジュール HASPINIT

をロードしようとしましたが、失敗しました。

v INCORRECT - モジュール入り口点が、そのモジュールの先頭にあると思われるモジュール情報テーブルから検出できませんでした。

システムの処置: $HASP428 メッセージが出され、その後で JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 互換性のあるHASPINIT ロード・モジュールを、HASJES20 ロード・モジュールが含まれている同じデータ・セットに組み込んでください。この HASJES20 ロード・モジュールは始動しようとしている JES2 カタログ式プロシージャーにより参照されるモジュールです。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP432

説明:

�� AVAILABLE STORAGE EXCEEDED �

� WHILE ALLOCATING id ��

JES2 初期設定時に、JES2 処理用に要求されているストレージ量が JES2 アドレス・スペース内で使用できるプライベート仮想記憶域を超えていました。メッセージ・テキスト内の id は、以下のいずれかの値を取ります。

$HASP431

第 8 章 400 番台 185

BUFFERSJES2 バッファーを割り振るための GETMAIN

が失敗しました。

CKPT - I/Oチェックポイント入出力域のためのストレージを割り振る GETMAIN が失敗しました。

CKPT - 4K4K のチェックポイント・レコードのストレージを割り振るための GETMAIN が失敗しました。

DCBS 直接アクセス DCB を割り振る GETMAIN が失敗しました。

DCTS DCT を割り振る GETMAIN が失敗しました。

PCES 初期設定時に作成しなければならない JES2 プロセッサー制御エレメント (PCE) を割り振るための GETMAIN が失敗しました。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 要求している JES2

バッファーの数を減らすかサイズを縮小するか、またはJES2 初期設定に必要なストレージ量を減らすために他の初期設定パラメーターを変更してください。

モジュールの検出: HASPIRA、HASPIRDA、HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP433

説明:

�� INVALID SUBSYSTEM EXECUTION MODE ��

JES2 をサブシステム開始タスク以外のタスクとして実行しようとしました (たとえば、バッチ・ジョブとして)。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 を実行しようとしたユーザーを判別し、JES2 を使用する権利があるかどうか確認してください。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP434

説明:

�� INVALID CHECKPOINT RECORD ON CKPTn �

� DATA SET ��

JES2 は、指定されたチェックポイント・データ・セットで正しくないチェックポイント・レコードを検出しました。このレコードは、以下のいずれかの理由で正しくありません。

v 永続入出力エラーが発生しました。

v $HASPID という名前のフィールドに “JES2” が指定されていませんでした。

v $MSTRID という名前のフィールドに “MSTR” が指定されていませんでした。

v このレコードのレベルが、マスター・レコードのレベルと異なっています。

v このシステムによってサポートされている多重アクセス・スプール構成 (MAS) 内のメンバーの数が、このチェックポイント・データ・セットへの書き込みを行った最後のシステムによってサポートされているMAS メンバーの数と異なっています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

システムの処置: JES2 は、オペレーターとのチェックポイント再構成ダイアログを開始します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、ダイアログ・メッセージに応答してください。ダイアログに詳しくない場合には、詳細な説明について、z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド を参照してください。

システム・プログラマーの応答: 始動しようとしているシステムが最後に実行されたシステムと同じかまたは互換性があることを確認してください。JES2 パラメーターとして指定された値に互換性がなく解決できない場合は、コールド・スタートを実行してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP433

186 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP435

説明:

�� DUPLICATE MEMBER NAME OR �

� MORE THAN 32 MEMBER NAMES ��

以下のエラー状態のいずれかが発生しています。

v MASDEF ステートメントで、OWNMEMB に既存のいかなるメンバー名とも異なるメンバー名が指定され、しかもすでに 32 メンバー名が定義されている。いいかえれば、33 番目のメンバー名を指定しようとした。

v 2 つの異なるメンバーに対して同一のメンバー名が指定された。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: MASDEF ステートメント上の OWNMEMB パラメーターおよび MEMBER

ステートメントを分析し、問題を訂正してください。JES2 を再始動してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 1

$HASP436

説明:

�� CONFIRM COLD START �

� CKPT1 - VOLUME IDNOT IN USE

CKPT2 - VOLUME IDNOT IN USE

� SPOOL - PREFIX= xxxxx DSN= dsname ��

VOLUME ID:

( VOLSER= volser DSN= dsname ) ( STRNAME= strname )

JES2 のコールド・スタートを要求しました。使用されるチェックポイント指定項目が、メッセージに表示されます。起動手順を開始する前に、JES2 は、オペレーターがコールド・スタートを希望しているかどうかを確認し、希望している場合は、使用される指定項目で良いかどうかを確認しています。使用される各チェックポイント・データ・セットごとにボリューム通し番号とデータ・セット名がメッセージに表示されます。チェックポ

イント・データ・セットが使用されていない場合は、NOT IN USE が表示されます。SPOOL データ・セットの場合、データ・セット名と 4

文字または 5 文字のスプール・ボリューム接頭部(SPOOLDEF 初期設定ステートメントにより指定される)

が表示されます。この後に $HASP441 メッセージが表示され、要求を確認するよう要求されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

dsnameチェックポイント・データ・セットの名前。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

xxxxx SPOOLDEF 初期設定ステートメントのVOLUME パラメーターによって指定されたスプール・ボリュームの接頭部。

システムの処置: JES2 はメッセージ $HASP441 を出します。

オペレーターの応答: このメッセージ $HASP441 に応答してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP437

説明:

�� parm VALUE EXCEEDS MAXIMUM ��

初期設定パラメーター parm に指定されている値は、許容最大値を超えています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

parm 初期設定パラメーターの名前。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。パラメーターが訂正されたら、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: 誤ったパラメーターを訂正します。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP435

第 8 章 400 番台 187

$HASP438

説明:

�� FORWARDED DATA SET NAME FOUND ON A �

� COLD STARTRECONFIG

��

片方または両方のチェックポイント・データ・セットが、転送されました。コールド・スタートの場合は、このメッセージは単なる通知メッセージです。ウォーム・スタートの場合で RECONFIG=YES が指定されていた場合は、初期設定を継続するかどうかを問い合わせるメッセージがオペレーターに出されます。

システムの処置: JES2 のコールド・スタートの場合は、処理は継続します。ウォーム・スタートの場合でRECONFIG=YES が指定されていれば、初期設定を継続するかどうかを問い合わせるメッセージ $HASP441 がJES2 によって出されます。

オペレーターの応答: ウォーム・スタートでRECONFIG=YES が指定されている場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ウォーム・スタートでRECONFIG=YES が指定されている場合は、JES2 は始動しようとしている片方または両方のチェックポイント・データ・セットが転送されたことを通知します。これが希望する処理であれば、メッセージ $HASP441 にY と応答し、初期設定を継続してください。N と応答すると、JES2 は初期設定を終了します。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP439

説明:

�� JES2 SUBTASK TO RECONNECT FSS fssname �

� FAILED,FSS TERMINATED WITH ABEND02C, �

� SUBIT RC= xxxx ��

JES2 ホット・スタート時に、JES2 は FSS fssname をサポートするのに必要な仮想記憶間インターフェースを再確立しようとしました。JES2 は、サブタスクを使用して FSS アドレス・スペースに再接続するため SRB

をスケジュールし、そのサブタスクは正しくない戻りコードで終了しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

fssname 機能サブシステムの名前。

システムの処置: FSS は異常終了し、異常終了コードX'02C' が返されます。JES2 は、FSS に関連した装置をすべて処理します。

オペレーターの応答: $S PRTnnnn コマンドを入力して、FSS を再始動してください。JES2 が直接 FSS 装置もサポートしている場合は、MODE=JES を指定して$T コマンドを出し、その後に続き $S コマンドを出して、その装置を開始します。

システム・プログラマーの応答: SUBIT 理由コードを使って、FSS 再接続サブタスクがなぜ失敗したかを判別します。$SUBIT 戻りコードの説明については、z/OS

JES2 マクロ の中の $SUBIT の項を参照してください。これは、FSS の SRB 再接続処理中の異常終了に起因していると考えられます。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 7

$HASP440

説明:

�� OUTPUT QUEUES ERROR CORRECTIONREBUILD

� IS COMPLETED. nnnn text ��

JES2 は、検査中にジョブ・キューにエラーを検出しました。リカバリーするため、JES2 はエラーの訂正または出力キューの再作成をしました。JES2 が損傷のあるJOE を空きまたは再作成されるキューのいずれかに移動した場合、数値 nnnnn は移動した JOE の数を表します。リカバリー処理は完了しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnn 空きまたは再作成されるキューのいずれかに再度キューイングされた JOE の数。

text 以下のいずれかです。

ELEMENTS DISCARDED損傷のある JOE は、全メンバーのウォーム・スタートの間に、空きキューに移動された。

ELEMENT(S) PENDING DISCARD損傷のある JOE は、JES2 ウォーム・スタート(クイック、ホット、単一メ

$HASP438

188 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

ンバー)の間に、廃棄を待つ再作成のキューに移動された。

再作成のキューは、MAS のメンバーでアクティブに処理されていたジョブ(JOE) を一時的に保留する。JES2 は後に、これらの JOE を空きのキューに戻す。

システムの処置: JES2 処理は継続します。リカバリー処理実行中に、出力の一部が失われている可能性があります。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPJOS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP441

説明:

�� REPLY‘Y’ TO CONTINUE INITIALIZATION �

� OR ‘N’ TO TERMINATE IN RESPONSE TO �

� MESSAGE HASPxxx ��

このメッセージは、以下のいずれかの状態が発生したため、出されます。

v オペレーターが JES2 のコールド・スタートを要求しました (メッセージ $HASP436 を参照)。JES2 は、$HASP436 に示されている指定項目でコールド・スタートを継続するかどうかを判別するためにオペレーターに問い合わせています。

v JES2 は初期設定時にエラーを検出し、初期設定を継続するかどうかを判別するためにオペレーターに問い合わせています。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: このメッセージが $HASP436 の後に続いて出された場合、示されている指定項目でJES2 にコールド・スタートさせるならば、Y と応答してください。表示されている指定でコールド・スタートさせたくない場合は、N と応答してください。

このメッセージが初期設定エラーが発生したために出された場合は、システム・プログラマーに通知し、次の情報を使用してこのメッセージに応答してください。

v このメッセージが $HASP858/$HASP859 の一対のメッセージの後に続いて出された (JES2 が EXITnnn に

指定されている特定の出口ルーチンを検出できなかったことを示す) 場合に Y と応答すると、JES2 は、この欠落している出口ルーチンを無視して、EXITnnn

に対して指定されている他のすべての出口ルーチンを処理します。

v それ以外の場合に Y と応答すると、JES2 は処理を続行し、前回指定されている有効な値または JES2 のデフォルトにより、フラグが付けられているパラメーターの値を置き換えます。

v いずれの場合も N と応答すると、JES2 は、メッセージ $HASP428 を出した後に終了します。

$HASP441 メッセージの短形式が出されているときは、この $HASP441 メッセージの前で強調表示されているメッセージを確認してください。長形式が出されているときは、$HASP441 メッセージ・テキスト ($HASP441

の前で強調表示されている) で指定されているメッセージを確認してください。どちらの場合も、確認するメッセージにリストされているオプションと結果をよく読んでください。

システム・プログラマーの応答: 初期設定エラーが原因でこのメッセージが出される場合は、直前に出されるメッセージの指示に従いエラーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP442

説明:

�� INITIALIZATION STATEMENTS CONFLICTING �

� WITH SAVED VALUES FOLLOW: ��

JES2 ウォーム・スタートの場合、JES2 は、ある一定の初期設定パラメーターが JES2 チェックポイントに保管されている設定値と一致していないことを検出しました。この原因としては、システムの実行時にこれらのパラメーターを更新したオペレーター・コマンドか、あるいは、初期設定ステートメントの更新を誤って試みたことが考えられます。$HASP442 の直後に $HASP496 メッセージが出され、誤ったそれぞれの初期設定パラメーター、初期設定ステートメントに指定された値、およびチェックポイントに保管されている値が示されます。

システムの処置: JES2 は、初期設定ステートメントごとに $HASP496 メッセージを出します。検出された矛盾がオペレーター・コマンドを介して更新できるパラメーターだけにある場合、JES2 は、保管されているパラメーター設定値を使用して正常に初期設定を行います。

$HASP441

第 8 章 400 番台 189

矛盾が、オペレーター・コマンドによる更新が不可能なパラメーターにある場合は、再始動が、変更された値で続行可能かどうかにより、$HASP441 または $HASP428

メッセージいずれかが出さます。

オペレーターの応答: $HASP441 メッセージが出された場合は、どの初期設定ステートメントにエラーがあるかを調べ、正しい初期設定デックが JES2 の開始に使用されたかどうかを確認してください。$HASP441 メッセージに Y と応答し、保管されているパラメーター設定値を使用して JES2 初期設定を継続してください。JES2

初期設定を終了する場合は N と応答してください。

注: $HASP441 メッセージが出されたかどうかに関係なく、JES2 初期設定デックの中に誤ったパラメーター設定値か古くなったパラメーター設定値があることをシステム・プログラマーに通知してください。

メッセージ $HASP428 が発行される場合は、エラーのあった初期設定値を調べて、$HASP496 が示す必要な修正を行った後、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: 初期設定デックを更新し、矛盾している初期設定ステートメントに正しい値を反映させてください。この矛盾が、初期設定パラメーターを更新しようとしたことに起因している場合は、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の中のステートメントに関する説明を参照して、そのパラメーターを更新するための正しい方法を調べてください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP443

説明:

�� vvvvvv NOT ALLOCATED reasonvvvvvv ENQ BYPASSED reason

��

指定されたスプール・ボリュームが割り振られていません。このメッセージは別の JES2 メッセージに続いて出されることがあり、問題点を示します。メッセージ・テキスト内の reason は、次のいずれかです。

OBTAIN FAILURE, RC=01I/O ERROR DURING FORMAT, RC=02I/O ERROR DURING READ VALIDATION, RC=03DYNAMIC ALLOCATION FAILURE, RC=04INTERNAL ERROR, RC=05UNABLE TO GET DEVICE INFORMATION, RC=06UNUSABLE EXTENT SIZE, RC=07EXTENT ABOVE 64K TRACK LIMIT, RC=08DSNAME AND VOLUME ALREADY OWNED BY

ANOTHER MAS, RC=09UNABLE TO CONSTRUCT ENQ MINOR NAME, RC=10UCBINFO - RC=retcd RSN=rsncdUNABLE TO CONSTRUCT ENQ MINOR NAME, RC=11IOSCDR - RC=retcd RSN=rsncdUNABLE TO CONSTRUCT ENQ MINOR NAME, RC=12UNABLE TO FIND DEVICE IDENTIFICATIONUNABLE TO CONSTRUCT ENQ MINOR NAME, RC=13DIAGNOSE - RC=retcdwhere retcd and rsncd are the return code andreason code from the failing servicerespectively.

システムの処置:

v コールド・スタートの場合、ボリュームは無視され、処理は継続します。

v 全メンバー・ウォーム・スタートの場合、実行する処置についてオペレーターが照会されます。($HASP853

メッセージが出されます。)

v 他の開始タイプの場合、初期設定は終了します。

v このメッセージがスプール開始コマンドの応答として出される場合は、コマンドは拒否されますが、JES2

の処理は継続します。

オペレーターの応答: 要求されている装置に正しいボリュームを装てんしてください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP444

説明:

�� destid PRINT/PUNCH ROUTE CODE INVALID ��

メッセージ・テキストの destid フィールドに示されている宛先コードが JES2 初期設定ステートメントのROUTECDE パラメーターに指定されましたが、この宛先コードは以下のいずれかの理由で正しくありません。

v 宛先コードが明示的な値として指定されている場合、その値が最大許容値を超えています。

v 宛先コードが記号値として指定されている場合は、その記号が DESTID または Nnnnn 初期設定ステートメントに定義されていません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

destid 宛先コード。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

$HASP443

190 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システム・プログラマーの応答: エラーを訂正し、JES2 を再始動してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP445

説明:

�� UNACTIVATE REQUEST FAILED, reason ��

非活動化要求が失敗しました。メッセージ・テキスト内の reason は、次のいずれかです。

MAS ALREADY IN RELEASE 4 MODEJES2 が PARM=UNACT の指定でウォーム・スタートされましたが、JES2 はすでにリリース 4 のモードになっています。したがって、PARM=UNACT

の指定は無視されました。

OTHER MEMBERS ACTIVEJES2 が PARM=UNACT の指定でウォーム・スタートされましたが、アクティブな MAS のメンバーが他にあります。 PARM=UNACT が使用できるのは、全メンバーがウォーム・スタートまたは全メンバーがホット・スタート (アクティブな JES2 アドレス・スペースがないホット・スタート) のときに限られます。この結果、PARM=UNACT は無視され、JES2 は z/OS 1.2 モードで始動されます。

MEMBER NOT ALLOCATED TO BOTHCHECKPOINT DATA SETS

JES2 が PARM=UNACT の指定でウォーム・スタートされましたが、このメンバーが両方のチェックポイント・データ・セットに割り振られていません(指定では CKPT1 と CKPT2 の両方がINUSE=YES となっており、MODE=DUPLES かつDUPLEX=OFF が指定されています)。PARM=UNACT を指定するには、両方のチェックポイント・データ・セットに割り振りを行う必要があります。この結果、PARM=UNACT は無視され、JES2 は z/OS 1.2 モードで始動されます。

JOB NUMBERS ABOVE THAT SUPPORTED BYREL4 ARE IN USE

JES2 が PARM=UNACT の指定でウォーム・スタートされたか、$ACTIVATE,LEVEL=R4 コマンドが発行されましたが、 65,534 より大きいジョブ番号が使用されています。リリース 4 モードでは65,534 を超えるジョブ番号はサポートしていませんので、該当するジョブをパージしなければリリース4 モードに切り替えられません。 $DJQ(65535-*) に

$ACTIVATE の障害となっているすべてのジョブが表示されます。この結果、JES2 は z/OS 1.2 モードのままとなります。

JOE ADDRESS IS ABOVE THAT SUPPORTED BYREL4

JES2 が PARM=UNACT の指定でウォーム・スタートされたか、$ACTIVATE,LEVEL=R4 コマンドが発行されましたが、 JQE 制御ブロックがリリース4 モードでサポートされている領域を超えて使用されています。リリース 4 モードでサポートされる限度を超える JQE を使用しているジョブがどれかを判別するには、 JES2 アドレス・スペースのダンプを調べる必要があります。この結果、JES2 はz/OS 1.2 モードのままとなります。

JQE ADDRESS IS ABOVE THAT SUPPORTED BYREL4

JES2 が PARM=UNACT の指定でウォーム・スタートされたか、$ACTIVATE,LEVEL=R4 コマンドが発行されましたが、 JOE 制御ブロックがリリース4 モードでサポートされている領域を超えて使用されています。リリース 4 モードでサポートされる限度を超える JOE を使用しているジョブがどれかを判別するには、 JES2 アドレス・スペースのダンプを調べる必要があります。この結果、JES2 はz/OS 1.2 モードのままとなります。

JOBDEF RANGE IS OUTSIDE THAT SUPPORTEDBY REL4

JES2 が PARM=UNACT の指定でウォーム・スタートされたか、$ACTIVATE,LEVEL=R4 コマンドが発行されましたが、現行の JOBDEF RANGE はリリース 4 モードでサポートされていません。JOBDEF RANGE が 1 から 65,534 (リリース 4 の上限) を超える値までの場合、 $ACTIVATE コードにより限度が 1 ~ 65,534 に調整されます。しかし、この限度が 1 ~ 65,534 超以外の範囲 (例:

10,000 ~ 70,000) の場合、リリース 4 モードでサポートされる限度を新たに設定する必要があります。この設定は、$ACTIVATE の場合は「$TJOBDEF,RANGE=」コマンド、PARM=UNACT

の場合は「JOBDEF RANGE=」初期設定ステートメント (「JOBDEF RANGE=」がウォーム・スタートにおける初期設定デックで考慮されるのは、この初期設定ステートメントに限られます) によって行うことができます。

システムの処置: JES2 の初期設定は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: エラーを訂正し、やり直してください。

$HASP445

第 8 章 400 番台 191

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP446

説明:

�� CURRENT CHECKPOINT DATA �

� SETS ARE IN checkpoint �

� FORMAT. THIS IS NOT �

� SUPPORTED BY THE version LEVEL OF JES2 ��

JES2 ウォーム・スタート処理を実行した結果、現行のJES2 レベルではサポートされていない形式のチェックポイント・データ・セットが読み取られました。この状態は、z/OS が、$ACTIVATEd (LEVEL=Z2) されていないチェックポイント・データ・セットを使用してウォーム・スタートされたときに起こります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnnnn

チェックポイント・データ・セットの形式。

vvvvvvvv

開始されている JES2 のレベル。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: JES2 を開始するときに、正しい初期設定デックとチェックポイント・データ・セットが使用されたことを確認します。初期設定デックとチェックポイント・データ・セットが正しくなかった場合、正しいものを使用して JES2 を再始動してください。正しかった場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 開始されているリリースの JES2 マイグレーションの手引きに記載されている、マイグレーションの要件を再確認してください。適正な手順に従って新しいリリースにマイグレーションするか、別のレベルの JES2 を開始します。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP448

説明:

�� ERROR ENCOUNTERED BUILDING �

� INFORMATION STRING - reason ��

JES2 初期設定中、JES2 処理で、サブシステム・インターフェース (SSI) 呼び出し 54 (サブシステムの版情報の要求) の情報ストリングを作成しようとしたときに、エラーを検出しました。情報ストリングは、以下のいずれかの理由から作成できない可能性があります。

STORAGE NOT AVAILABLE FOR INSTALLATIONSTRING

JES2 は、拡張共通ストレージ域内でインストール情報ストリングに必要なストレージを得られませんでした。

INSTALLATION STRING LENGTH NOT VALID出口 24 フィールド X024SSIL (与えられた長さ)

が、有効ではありませんでした。

STORAGE NOT AVAILABLE FOR SYSTEMSTRING

JES2 が、拡張共通ストレージ域内でシステム情報ストリングに必要なストレージを得られませんでした。

システムの処置: JES2 初期設定は継続します。SSI ルーチンはストリングなしで実行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 理由テキストで、ご使用のシステムのストリング長が無効であると示される場合、出口 24 を調べて、ストリングが正しく作成されるように、正しい長さを指定してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP449

説明:

��MEMBER member-name --

volser �

� MUST BE MOUNTED ON SHAREABLE DEVICE ��

指定されたボリュームは、MVS 入出力構成の ’share’

オプションを指定して定義されていない装置上にありま

$HASP446

192 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

す。 JES2 が複数アクセス SPOOL 構成で運用されている場合、JES2 チェックポイントおよび SPOOL 用に使用されるボリュームは、’share’ オプションを指定してz/OS に定義されている装置上になければなりません。JES2 は、MASDEF 初期設定ステートメントでSHARED=CHECK が指定されていたかどうか、装置の定義を検証します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name問題が生じているメンバーの名前。member-name は、JES2 が volser 上にチェックポイント・データ・セットを割り振ろうとしたときにこのメッセージが出された場合にのみ表示されます。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: このメッセージが JES2 初期設定時にチェックポイント・ボリュームに関して出される場合には、JES2 はチェックポイント再構成ダイアログを開始します。JES2 がチェックポイント再構成をすでに行っている場合には、JES2 はオペレーターに代替処置を求めます。

該当のボリュームが必要なスプール・ボリュームである場合には、JES2 は終了します。それ以外の場合は、処理は継続します。

オペレーターの応答: JES2 をウォーム・スタートしようとしてこのメッセージを受け取った場合、MVS の入出力構成が誤って更新された可能性があります。装置が共用されることを示すように入出力構成の装置の定義が更新されるか、あるいは JES2 が MASDEF

SHARED=NOCHECK を指定して開始されない限り、JES2 を開始することはできません。 PARM=CONSOLE

オプションを指定して JES2 を開始することにより、JES2 を再始動して MASDEF SHARED パラメーターの設定値を更新することができます。ただし、MVS 入出力構成で装置の定義が訂正されるまで、MAS を作動させることはできません。システムに対する装置の定義を担当するプログラマーに連絡して、装置の定義を訂正します。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント対話式処理に詳しくない場合には、詳細については、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

非 MAS 環境でこの JES2 メンバーを実行している場合には、MASDEF SHARED=NOCHECK を指定してください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP450

説明:

�� OPEN FAILED FOR JES2 PARAMETER LIBRARY DDNAMEMEMBER

� name ��

JES2 はパラメーター・ライブラリー・データ・セットに OPEN マクロ命令を出しましたが、データ・セットがオープンされなかったことを判別しました。name は、開くことのできなかった PARMLIB 内の DD

ステートメント、またはメンバー名です。

システムの処置: この直後にメッセージ $HASP441 が出され、オペレーターの処置を要求します。

オペレーターの応答: 初期設定を継続するかどうかについて、システム・プログラマーと検討してください。必要に応じ、$HASP441 メッセージに応答してください。

システム・プログラマーの応答: エラーの原因を判別し、訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP451

説明:

�� ERROR ON JES2 PARAMETER LIBRARY ��

JES2 は、初期設定パラメーター・ライブラリー読み取り時に、エラーを検出しました。

システムの処置: この直後にメッセージ $HASP441 が出され、オペレーターの処置を要求します。

オペレーターの応答: 初期設定を継続するかどうかについてシステム・プログラマーに問い合わせてください。必要に応じ、$HASP441 メッセージに応答してください。

システム・プログラマーの応答: 問題の原因を判別し、パラメーター・エラーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP450

第 8 章 400 番台 193

$HASP452

説明:

�� NODE NUMBER ON CONNECT STATEMENT EXCEEDS �

� NODENUM VALUE ( nnn ) ��

JES2 の最後の NJE 初期設定処理で、CONNECT 初期設定ステートメントの NODEA または NODEB パラメーターに指定されているノード番号が、NJEDEF 初期設定ステートメントの NODENUM パラメーターに指定されているノードの最大数よりも大きいことが判別されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn ノードの最大数。

システムの処置: $HASP428 メッセージが出され、その後で JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: CONNECT ステートメントの NODEA パラメーターまたは NODEB パラメーターに割り当てられた値を、NODENUM に割り当てられた値以下になるように変更してください。または、NJEDEF 初期設定ステートメントの NODENUM パラメーターに指定された値を、大きくしてください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP453

説明:

��MEMBER member-name - -

�CKPTnNEWCKPTn

� dsname ON volser HAS ZERO EXTENTS ��

JES2 初期設定で、指定されたデータ・セットにゼロ・エクステントが割り振られていないことが分かりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name問題が生じているメンバーの名前。メンバー

member-name は、 volser がチェックポイント・データ・セット用である場合にのみ表示されます。

n チェックポイントまたは新しいチェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2

です。

dsnameデータ・セットの名前。

volser データ・セットを含むボリュームのボリュームID。

システムの処置:

v データ・セットがチェックポイント・データ・セットであり、かつ JES2 が初期設定中の場合には、JES2

はチェックポイント再構成ダイアログを開始します。JES2 がチェックポイント再構成をすでに行っている場合には、JES2 はオペレーターに代替処置を求めます。

v $S SPOOL コマンドが入力された場合、そのコマンドは拒否され、処理は継続します。

v それ以外の場合には、ボリュームを使用せずに処理が継続します。

システム・プログラマーの応答: 1 つのエクステントを使用して、データ・セット dsname を再割り振りしてください。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPCKDS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP454

説明:

�� SHOULD JES2 BYPASS THE MULTI-MEMBER �

� INTEGRITY LOCK? (‘Y’ OR ‘N’) ��

JES2 初期設定はメッセージ $HASP479 を出し、このメンバーがチェックポイント・データ・セットに複数メンバー保全ロックを獲得することができないことを示しています。JES2 は、ハードウェア予約とともに、チェックポイント・データ・セットでの 1 次逐次化を獲得しました。JES2 は、ロックを設定せずに処理を継続すべきかどうかについて、オペレーターに問い合わせます。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: このメッセージは、保留メンバーからロックをはずすよう、ユーザーにプロンプトを出します。Y を応答すると、逐次化がバイパスされます。不

$HASP452

194 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

適切に Y を応答すると、チェックポイント・データの保全性が損なわれる可能性があるために、有害である可能性があることに注意してください。JES2 初期設定が、チェックポイント・データ・セットへの複数メンバー保全ロックなしで継続される必要がある場合は、Y を応答して、JES2 に対してロックをスチールするように指図してください。たとえば、以下の場合に Y で応答する可能性があります。

v $HASP479 に示されている JES2 メンバーがロックを保留していて異常終了したか、オペレーティング・システムが構成内のメンバーを初期設定している最中にシステム障害が発生したかです。

チェックポイント・データ・セットへの複数メンバー保全ロックなしで継続したくない場合は、Y を応答してください。たとえば、以下の場合は N で応答する可能性があります。

v MAS の他のメンバーで JES2 チェックポイント再構成が進行中の場合。

v オペレーターが、誤った初期設定データ・セットを使用して JES2 メンバーを開始した可能性があります。このデータ・セットは転送されたチェックポイント・データ・セット名を反映しません。

v 予約が壊されました (装置が共用で定義されていないか、予期したように機能していません)。これは、OEM (他装置製造者) GRS 問題によって、発生する可能性があります。

v ロックを保留しているメンバーが別のアクティブなメンバーです。

N と応答すると、メンバーは、$HASP416 か$HASP460、ならびに $HASP417 メッセージを出します。$HASP416 および $HASP460 メッセージでは、JES2 に応じて現行のチェックポイント・データ・セットの指定項目が表示され、$HASP417 メッセージでは、指定項目を確認するよう指示するプロンプトか、あるいは、正しいチェックポイント・データ・セットの指定項目を定義するために JES2 に再構成ダイアログを開始させるよう指示するプロンプトがオペレーターに対して出されます。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント・データ・セットのロックが解放されない理由を判別してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2

$HASP455

説明:

�� jobname �

� IS PURGED, CONTROL BLOCK READ ERROR ��

ウォーム・スタート実行中に、指定されたジョブのジョブ制御テーブル (JCT) または入出力テーブル (IOT) の読み取りで JES2 はエラーを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP455 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは除去されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP456

説明:

�� LINEnnn REQUEST TO BE �

� NON - SHARED BY REMOTE DENIED ��

JES2 は、RMT(nnnn) ステートメントで LINE= 値がSHARABLE=NO であると指定したにもかかわらず、別の RMT(nnnn) ステートメントで同じ LINE= 値が指定されていることを示します。その行は共用されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn JES2 が共用させられる回線の番号。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP455

第 8 章 400 番台 195

$HASP457

説明:

�� FORWARDED DATA SET NAME FOUND. SHOULD �

� JES2 FORWARD? (‘Y’ OR ‘N’) ��

JES2 初期設定処理で、CKPT1 あるいは CKPT2 に対し読み込まれたデータ・セットの指定項目が、現在使用されている指定項目と一致していないことが分かりました。指定が転送されたデータ・セットに読み込まれた場合に、これが発生します。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: Y と応答すると、JES2 は、転送の指定がないチェックポイント・データ・セットが見つかるまで、最大 8 個のデータ・セットを検索します。このようなデータ・セットが検出されなかった場合、JES2 は、再度メッセージ $HASP457 を出し、次の 8

個のデータ・セットを検索します。

N と応答すると、JES2 はオペレーターとのチェックポイント再構成ダイアログを開始し、正しいデータ・セットの指定項目を判別します。

システム・プログラマーの応答: データ・セット指定項目が古い場合は、正しい値で CKPTDEF 初期設定ステートメントを更新してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2

$HASP458

説明:

�� FORWARDED CKPT n DATA SET IS �

� ( dsname ON VOLUME volser )( STRNAME strname )

��

転送要求が出されたため、JES2 初期設定処理で新しいチェックポイント・データ・セットの処理が始まっています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameチェックポイント・データ・セット名。

volser データ・セットが常駐するボリュームのボリューム通し番号。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

n チェックポイント・データ・セットの番号 (1

か 2)。

システムの処置: JES2 は、新しいチェックポイント・データ・セットを使用して操作を開始します。

システム・プログラマーの応答: データ・セット指定項目が古い場合は、正しい値で CKPTDEF 初期設定ステートメントを更新してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP459

説明:

�� CHECKPOINT LOCK ASSUMED TO BE HELD BY �

� THIS SYSTEM - LOCK BYPASSED ��

このメッセージが出されるのは、ご使用のシステムでJES2 MASDEF 初期設定ステートメント上にCKPTLOCK=INFORM が指定されており、かつチェックポイント・ロックを保留するシステムと現在初期設定中の JES2 システムが同一であると JES2 が判別した場合です。このメッセージは、この 2 つのシステム ID が一致するので、チェックポイント・ロックが取り消されることをオペレーターに通知するためのものです。

システム・プログラマーの応答: システムはこのメッセージを出し、処理を続行します。

アプリケーション・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP460

説明:

�� UNABLE TO CONFIRM THAT �

� EITHER DATA SET IS A VALID CHECKPOINT DUE TOCKPTn IS A VALID CHECKPOINT DATA SET DUE TO

� AN I/O ERROR READING THE LOCK RECORD �

� AND A LOCK RECORD VALIDATION FAILURE �

� VERIFY THE SPECIFIED CHECKPOINT DATA SETS ARE CORRECT �

$HASP457

196 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

�VALUES FROM CKPTDEF VALUES JES2 WILL USE

� DATA SET(S) JES2 COULD NOT CONFIRM �

� LAST WRITTEN day, dd mmm yyyy AT hh:mm:ss ( LOCAL TIME )GMT

��

VALUES FROM CKPTDEF:

CKP1= ( DSNAME= dsname, VOLSER= volser,INUSE= xxx )( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

CKP2= ( DSNAME= dsname, VOLSER= volser,INUSE= xxx )( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

VALUES JES2 WILL USE:

CKP1= ( DSNAME= dsname, VOLSER= volser, INUSE= xxx )( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

� CKP2= ( DSNAME= dsname, VOLSER= volser, INUSE= xxx )( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

DATA SET(S) JES2 COULD NOT CONFIRM:

CKP1= ( DSNAME= dsname, VOLSER= volser, INUSE= xxx )( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

� CKP2= ( DSNAME= dsname, VOLSER= volser, INUSE= xxx )( STRNAME= strname, INUSE= xxx )

JES2 初期設定時に、チェックポイント・データ・セットの指定が確認できません。これは、CKPT1 と CKPT2

のコールド・スタート回数が一致しているかどうかを検証できないか、または CKPT1 も CKPT2 も読み取ることができていないためです。JES2 は、チェックポイントとしてリストされたデータ・セットを使用すべきかどうかの確認をオペレーターに求めています。メッセージ$HASP457 の直後にこのメッセージが出された場合、JES2 は、転送されたデータ・セットでエラーを検出しています。JES2 は、新しい (転送) チェックポイント・データ・セットを使用すべきかどうかの確認を求めています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セットの名前。

volser ボリューム識別ラベル。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

xxx YES か NO で、データ・セットが現在使用中かどうかを示します。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP417 を出します。

オペレーターの応答: このメッセージ $HASP417 に応答してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 が使用するデータ・セットが正しくない場合は、正しい CKPTn の値でCKPTDEF 初期設定ステートメントを更新した後、JES2

を再始動してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP461

説明:

�� jobname WAS ON JOB RECEIVER ��

JES2 ウォーム・スタート実行時に、システム障害が発生したとき示されているジョブが処理の受信中であったことが分かりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP461 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは、除去するためにキューイングされます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP462

説明:

�� jobname WAS ON JOB TRANSMITTER ��

JES2 ウォーム・スタート実行時に、システム障害が発生したときに示されているジョブが他のノードへ伝送中であったかまたはオフロード中であったことが分かりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

$HASP461

第 8 章 400 番台 197

注: $HASP462 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは、伝送用のキューに再び入れられます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP463

説明:

�� jobname WAS ON SYSOUT RECEIVER ��

JES2 ウォーム・スタート実行時に、システム障害が発生したときに示されているジョブのシステム出力が別のノードから受信中であったことが分かりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP463 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは、除去するためにキューイングされます。すでに受け取られている出力は、破棄されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP464

説明:

�� jobname WAS ON SYSOUT TRANSMITTER ��

JES2 ウォーム・スタート実行時に、システム障害が発生したとき示されているジョブのシステム出力が他のノードへ伝送中であったかまたはオフロード中であったことが分かりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP464 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブの出力は、伝送用のキューに再び入れられます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP465

説明:

�� RMTnnnn SPECIFIES INVALID LINE VALUE ��

BSC リモート端末は SNA 回線の所有権を指定しようとしました。あるいは、SNA リモート端末が BSC 回線を指定しようとしました。もしくは、リモート端末(BSC または SNA) が LINE(nnnn) 初期設定ステートメントを使用して定義されなかった回線を指定しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート端末の番号。

システムの処置: システムは残りのパラメーターを走査し、エラーにフラグをたて JES2 の再始動要求メッセージを出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。問題が訂正されたら、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: この端末のRMT(nnnn) 初期設定ステートメントの回線サブパラメーターを訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP466

説明:

�� initialization-parameter-statement-image ��

このメッセージは、JES2 初期設定がコンソール・モードで実行されていないとき、初期設定パラメーター・ス

$HASP463

198 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

テートメントにエラーが検出されるたびに出されます。このメッセージは、エラーが含まれている (パラメーターが間違っている) すべての継続カードではなく最初の継続カードにしか表示されないため、この初期設定パラメーター・ステートメントに関するすべての継続カードについてエラーが存在するかどうか検査してください。このメッセージの直後に $HASP467 メッセージが出され、JES2 初期設定をコンソール・モードにします。$HASP467 メッセージに診断が含まれています。$HASP469 応答メッセージによって、オペレーターにエラーのある初期設定ステートメントを訂正する機会が与えられます。初期設定ステートメントにエラーが存在しない場合でも LOG 制御パラメーターが指定されている場合は、このメッセージはシステム・ログに送られます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

initialization-parameter-statement-image初期設定ステートメント・パラメーターのテキスト。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP469 を参照してください。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP467

説明:

��(1)

diagnostic ��

注:

1 diagnostic は以下のいずれかです。

v END-OF-INPUT INDICATION

v STATEMENT BYPASSED BY INSTALLATION

EXIT

v STATEMENT INSERTED BY INSTALLATION

EXIT

v TERMINATION REQUESTED BY

INSTALLATION EXIT

v STATEMENT INSERTED BY JES2 DEFAULT

v VERIFICATION ERROR

v UNABLE TO REP DATA

v DATA OR FORMAT ERROR

v COMMAND LENGTH ERROR

v COMMENT ERROR

このメッセージは、JES2 初期設定ステートメントにエラーが検出された場合に $HASP466 メッセージの直後に出されます。この初期設定エラーによって JES2 初期設定がコンソール・モードになるため、このメッセージの直後にメッセージ $HASP469 が出されます。

可能な診断メッセージには次のものがあります。

END-OF-INPUT INDICATIONメッセージ $HASP466 に表示されているパラメーター・ステートメントは、入力の終わり標識 (/* パラメーター) でした。これは通知メッセージで、PARMLIB パラメーター入力データ・セットのファイルの終わりに達していないのに、パラメーター入力処理が停止したことを示しています。

STATEMENT BYPASSED BY INSTALLATION EXITメッセージ $HASP466 に表示されているパラメーター・ステートメントは、出口 19 ルーチンによってバイパスされました。このメッセージは、パラメーターがコンソールから入力された場合だけ、コンソールに出されます。

注: このメッセージは、エラー・メッセージではなく、注意メッセージです。

STATEMENT INSERTED BY JES2 DEFAULTパラメーター・ステートメントがデフォルトにより挿入されました。

STATEMENT INSERTED BY INSTALLATION EXITメッセージ $HASP466 に表示されているパラメーター・ステートメントは、出口 19 ルーチンによって挿入されました。

注: これはエラー・メッセージではなく、通知メッセージです。

TERMINATION REQUESTED BY INSTALLATIONEXIT

出口 19 ルーチンが、関連パラメーター・ステートメントを渡されたときに、JES2 の初期設定の終了を要求しました。

VERIFICATION ERRORVERIFY ステートメントが入力されましたが、検査の対象になるストレージの中にステートメントに指定されたデータが含まれていません。

検査エラーが起きると、JES2 は NAME ステートメントを検出するまで後続の REP ステートメントをすべて無視します。

UNABLE TO REP DATAJES2 REP 機能は、指定された記憶場所のデータを

$HASP467

第 8 章 400 番台 199

置き換えることができませんでした。このエラーが発生するのは、指定されたストレージが読取専用の場合が考えられます。読取専用ストレージの例としては、ページング可能リンク・パック域 (PLPA) に含まれるストレージがあります。

VER ステートメントに障害が起こると、JES2 はNAME ステートメントを検出するまで後続の REP

ステートメントを無視します。

DATA OR FORMAT ERRORJES2 VER または REP 機能ステートメントに指定されたデータの形式が正しくありません。考えられるエラーは以下のとおりです。

v JES2 は、ステートメントに指定されているモジュールをロードしていません。

v ご使用のシステムでは、ステートメントのフィールドを区切るのに、正しくない区切り記号を使用しています。

v ステートメントが、十分なフィールドを含んでいません。

v モジュール名の長さが、8 文字を超えています。

COMMAND LENGTH ERRORJES2 初期設定デックにあるコマンドが 132 文字を超えています。

COMMENT ERRORJES2 初期設定デックにあるコマンドに、無効なコメントが含まれています。

詳細については、メッセージ $HASP003 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。(メッセージ $HASP469 を参照してください。)

システム・プログラマーの応答: 診断メッセージ内で識別された問題を訂正します。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP468

説明:

�� statement keyword=value,...text

��

以下のいずれかが該当する場合、このメッセージには

DISPLAY 初期設定制御ステートメントへの応答が含まれます。

v ステートメントが固定テキスト・ストリングの表示を要求した場合。

v JES2 オペレーター・コマンドのない JES2 初期設定ステートメントのすべてまたは一部についての表示を要求した場合。

JES2 $D コマンドと $T コマンドで共通定義を共用する JES2 初期設定ステートメントの表示を要求すると、メッセージとメッセージ ID は、それらのコマンドと同じになります。DISPLAY ステートメントに指定した内容に従い、応答は以下のいずれかになります。

v DISPLAY ステートメントまたはコマンドの中のメッセージのテキスト。

v 指定された初期設定ステートメントまたはコマンドで定義されたキーワードのすべて、ならびにその現在値(ステートメント名がキーワードなしで指定された場合)。

v 初期設定ステートメントまたはコマンドで定義されたキーワードの一部、ならびにその関連する値 (ステートメント名とそのキーワードが DISPLAY ステートメントまたはコマンドで指定された場合)。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

statement初期設定ステートメントまたはコマンド。

value そのパラメーターの値。

text 初期設定ステートメントまたはコマンドの全キーワードをリストします。

注: DISPLAY 初期設定制御ステートメントを指定するかどうかは、JES2 が指定されたオプションまたはデフォルト・オプションを表示するかどうかに影響を与えます。初期設定ステートメントの後ろには、DISPLAY ステートメントを指定して表示させるすることをお勧めします。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP468

200 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP469

説明:

�� REPLY PARAMETER STATEMENT, �

� CANCEL, OR END ��

JES2 初期設定で、初期設定パラメーターまたは制御ステートメントのいずれかを入力するようにオペレーターに要求しています。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: 以下のいずれかで応答してください。

v 初期設定ステートメント - この応答を用いると初期設定ステートメントを変更することができます。初期設定ステートメントを入力し、JES2 がそれを処理すると、JES2 はこのメッセージを再び出します。それ以上追加するステートメントがない場合は、END で応答すると、JES2 処理は再開されます。

v 制御ステートメント - この応答を用いると制御ステートメントを実行依頼することができます。制御ステートメントを入力し、JES2 がそれを処理すると、JES2 はこのメッセージを再び出します。それ以上追加するステートメントがない場合は、END で応答すると、JES2 処理は再開されます。

v CANCEL - システムはメッセージ $HASP428 を出し、JES2 処理は終了します。

v END - この応答は、パラメーター・ライブラリー処理が再開することを示します。システムは、LOGREC

データ・セット内に症状レコードを作成します。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP470

説明:

�� MEMBERCOMPLEX

NOT DORMANT ��

分析した結果、このメンバーは休止状態でないかまたは、MAS 構成内の 1 つ以上のメンバーが休止状態でないことが分かりました。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP471 を出して、オペレーターの応答を要求します。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP471 を参照してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP471

説明:

�� REPLY ‘Y’ TO CONTINUE COLDWARM

� START, ‘N’ TO TERMINATE JES2 ��

分析の結果、このシステムまたは MAS 構成が休止状態でないことが分かりました。オペレーターは継続しても問題が発生しないかどうか判別してください。このメッセージの前に、$HASP470 が出されます。

注: 構成内の別のシステムが初期設定中の場合は、その初期設定処理が完了するまで、このメッセージの応答を入力しないでください。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: システム/構成環境を考慮し、適切な応答を入力してください。N と入力された場合は、メッセージ $HASP428 が出され、初期設定処理は停止します。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP472

説明:

�� BOTH CHECKPOINT DATA SETS �

� ARE MARKED INUSE=NO ��

現行の CKPTDEF 定義で、CKPT1 および CKPT2 の両方に対して INUSE=NO が指定されています。

システムの処置: JES2 は、オペレーターとのチェックポイント再構成ダイアログを開始し、チェックポイント指定項目を変更します。

オペレーターの応答: 次のいずれかで $HASP289 ダイアログに応答してください。

$HASP469

第 8 章 400 番台 201

v CKPT1 または CKPT2、あるいはその両方に対して、INUSE=YES を指定した CKPTDEF ステートメント。

v TERM オプション。TERM で応答する場合は、有効な CKPTDEF 指定項目を使用して JES2 を再始動しなければなりません。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP473

説明:

�� ERRORS OCCURRED CREATING JES2 �

� CELL POOL RC= rsnc TYPE= cccccccc ��

JES2 初期設定で、セル・プール作成中にエラーを検出しました。これは、以下のいずれかの理由で引き起こされます。

v セル (バッファー) のサイズが正しくない。

v すでにセル・プールが作成されています。

v 十分なスペースがないため、ストレージを獲得することができません。

v 内部 JES2 論理エラー。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

ccccccccエラー発生時に、JES2 が作成しようとしていたセル・プールのタイプ。TYPE= は、以下のいずれかです。

Type Init Stmt Parm Storage____ _________ ______ _______BAT BUFDEF EXTBUF BELOWBSC TPDEF BSCBUF BELOWB32K N/A N/A ANYCB BUFDEF EXTBUF ANYCMB CONDEF BUFNUM ANYEVT N/A N/A ESCAHASP BUFDEF BELOWBUF BELOWHEDR NJEDEF HDRBUF ANYICE TPDEF SESSIONS ANYNAT N/A N/A ANYNSA N/A N/A ANYNMAP N/A N/A ANYNTQ N/A N/A ANYPAGE PRTnnnn number of 3800 BELOW

printers definedPP PRTnnnn (number of non-3800 BELOW

non-3800 printers) +(number of printerswith TRKCELL=YES)+ number of punches

PSO N/A N/A DataspaceRNT N/A N/A ANYSMF SMFDEF BUFNUM ANY

SAPID N/A N/A DataspaceSTAC N/A N/A DataspaceTJEV N/A N/A DataspaceTRE N/A N/A ANYVTAM TPDEF SNABUF ANYXRQ N/A N/A ANY

rsnc 理由コード。

rsnc の考えられる値と、その意味は次のとおりです。

rsnc 意味

00 初期設定の最中に、JES2 は TYPE=cccccccc のセル・プールを獲得しようとしましたが、要求がセル・プールの限界を超えたため、失敗しました。 ただし、初期設定を進めるために、JES2 は、1 次エクステントを 1 に設定することにより、セル・プールを獲得します。IBM

は、指定されたバッファー・タイプ用の該当の初期設定ステートメントを見直して、そこで指定されたバッファーの数を減らすか、ストレージ・タイプ ANY で指定されたセル・プールのJES2 領域サイズを増やすように提案します。

04 JES2 が作成しようとしている属性と同じ属性のセル・プールが存在する。

08 セル・プールのストレージが不十分。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 該当する JES2 初期設定ステートメントを検査して、指定されたバッファー・タイプを調べ、指定されたバッファーの数を減らすか、ストレージ ANY を指定しているセル・プール用のJES2 領域サイズを拡大してください。JES2 を再始動してください。

RC=8 の場合は、領域サイズを増やして JES2 を再始動してください。それでも問題が解決しない場合は、IBM

サポート担当員に連絡してください。

モジュールの検出: HASCPOOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP474

説明:

�� OVERLAPPING $BERTTABL ENTRIES: �

� $BERTTAB CBTYPE= cbtype, NAME= name1, CBOFF= xxxx-xxxx �

� USER TABLEHASP TABLE

$HASP473

202 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� $BERTTAB CBTYPE= cbtype, NAME= name2, CBOFF= xxxx-xxxx �

� USER TABLEHASP TABLE

��

JES2 の初期設定で、$BERTTAB 項目が予期せずオフセットを重複して使用するようにコーディングされていることが検出されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cbtype 重複するテーブルにコーディングされたCBTYPE オペランドの値。

name1, name2

重複するテーブルのそれぞれにコーディングされた NAME オペランドの値。

xxxx 各テーブルに指定された CBOFF および LEN

値により定義される下限および上限のオフセット。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージによって示された USER テーブルをすべて調べ、重複がなくなるように CBOFF および LEN の値を修正してください。メッセージの示すテーブルに HASP テーブルがある場合、USER テーブルを含むモジュールを再組み立てすれば問題が解決します。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP475

説明:

�� nn GENERAL PURPOSE SUBTASKS ATTACHED - mm REQUESTEDNO GENERAL PURPOSE SUBTASKS ATTACHED - LIMITED PROCESSING AVAILABLE

��

1 つまたは複数の汎用サブタスクを生成しようとしましたが、失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nn 付加された汎用サブタスクの数。

mm 要求された汎用サブタスクの数。

システムの処置: 少なくとも 1 つのサブタスクが付加されると ($HASP475 の 最初のバージョン)、JES2 はすべての機能を提供しますが、サブタスク処理を必要とする機能の処理速度は低下します。

汎用サブタスクが付加されないと ($HASP475 の 2 番目のバージョン)、JES2 は、システム操作に必要な機能

だけしか提供しないため、パフォーマンスは著しく低下します。

オペレーターの応答: 同時に出される $HASP872 メッセージに応答し、システム・プログラマーに通知してください。JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: $DTEDYN およびMVS ATTACH 戻りコードを調べ、問題の原因を判別してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP477

説明:

�� CREATE FAILED FOR THE name DATA SPACEEXTENDRELEASEDELETE

� UNABLE TO ESTABLISH RECOVERY, RC=08ABEND ENCOUNTERED, RC=12RECURSIVE ABEND ENCOUNTERED, RC=16UNABLE TO OBTAIN COMMON STORAGE, RC=40UNABLE TO OBTAIN COMMON STORAGE, RC=44FUNCTION REQUEST NOT VALID, RC=48ERROR IN BLOCKS= SPECIFICATION, RC=52SRB REQUEST FAILED, RC=56TCBTOKEN REQUEST FAILED, RC=60DSPSERV REQUEST FAILED, RC=64$ALESERV REQUEST FAILED, RC=68INCORRECT PARAMETER LIST VERSION, RC=76UNKNOWN ERROR CODE, RC=xxxxxxxx

� CODE= code REASON= reasonCODE= codeCOMP= comp CODE= code REASON= reason

��

データ・スペース name の処理中に、JES2 はエラーに遭遇しました。このデータ・スペースの共通名は、データ・スペース作成要求で NAME= として渡されたものです。メッセージ・テキストには、失敗した機能がCREATE、EXTEND、RELEASE、または DELETE と表示されます。$DSPSERV は、メッセージ・テキストに表示される以下のような障害の説明および関連する理由コードを戻します。

テキスト$DSPSERV 戻りコード

UNABLE TO ESTABLISH RECOVERYRC=08

ABEND ENCOUNTEREDRC=12

$HASP475

第 8 章 400 番台 203

RECURSIVE ABEND ENCOUNTEREDRC=16

UNABLE TO OBTAIN COMMON STORAGERC=40

UNABLE TO OBTAIN COMMON STORAGERC=44

FUNCTION REQUEST NOT VALIDRC=48

ERROR IN BLOCKS= SPECIFICATIONRC=52

SRB REQUEST FAILEDRC=56

TCBTOKEN REQUEST FAILEDRC=60

DSPSERV REQUEST FAILEDRC=64

$ALESERV REQUEST FAILEDRC=68

INCORRECT PARAMETER LIST VERSIONRC=76

UNKNOWN ERROR CODERC=xxxxxxxx

システムの処置: JES2 は終了します。16 以外のすべての戻りコードで、データ・スペースは作成されないか、または削除されません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 理由コードが 12 またはそれ以上の場合は、IBM サポート・センターに電話し、理由コードおよび LOGREC データ・セットをお知らせください。

モジュールの検出: HASCDSS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 10

$HASP478

説明:

�� INITIAL CHECKPOINT READ IS �

�(1)

FROM CKPT1/2 text ��

注:

1 text は以下のいずれかです。

(dsname ON volser) | (STRNAME strname)LAST WRITTEN day, dd mmm yyyy AT hh:mm:ss

(LOCAL TIME) | (GMT)

��(1)

CONFIRM INITIAL CHECKPOINT READ FROM CKPT1/2 ��

注:

1 (dsname ON volser) | (STRNAME strname)LAST WRITTEN day, dd mmm yyyy AThh:mm:ss

(LOCAL TIME|GMT){COMPANION DATA SET IS CKPT 1/2}{dsname ON volser) | (STRNAME strname)}{LAST WRITTEN day, dd mmm yyyy AThh:mm:ss

(LOCAL TIME) | (GMT)}

このメッセージの最初の形式 (INITIAL CHECKPOINT

READ IS FROM CKPTn . . . )JES2 は、最初のチェックポイント・データのコピーについて、その読み取り元チェックポイント・データ・セットをオペレーターに通知しています。

新しい形式の $HASP478 メッセージ (CONFIRM

INITIAL CHECKPOINT READ FROM CKPT1/2) が上記に示されています。この確認形式メッセージが出された場合には、データ・セットの最終書き込み時刻を正常と見なす範囲外であることを、JES2 が検出しました。メッセージの中の LAST WRITTEN TIME は、JES2 が制御ブロックを読み取ろうとするチェックポイント・データ・セットに関連付けられている時刻です。チェックポイントでの記録に応じて LOCAL TIME (現地時間) または GMT (グリニッジ標準時) と表示されます。JES2

は、その読み取りで使用されているデータ・セットが正しいことを確認しようとしています。チェックポイント2 情報はオプション (CKPT2 データ・セットがあるときにだけ使用されます) で、コードが、チェックポイント・データ・セットの中に予期しないタイム・スタンプを検出したときに出されるものです。メッセージ$HASP441 は、次のような応答を $HASP478 に出します。

$HASP441 REPLY ’Y’ TO CONTINUEINITIALIZATION OR ’N’ TO TERMINATE INRESPONSE TO MESSAGE HASP478

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP478

204 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

dsnameデータ・セット名。

volser データ・セットが存在するボリュームのボリューム通し番号。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

n チェックポイント・データ・セットの番号 (1

か 2)。

day チェックポイント・データ・セットが最後に書き込まれた曜日 (月曜、火曜、....)。

dd mmm yyyy日、月、年の形式 (たとえば、22 JUN 1994)

でのチェックポイントへの最後の書き込みの日付。

hh:mm:ss時 : 分 : 秒の形式 (たとえば、18:24:45) でのチェックポイントへの最後の書き込みの時刻。

注: Z2 方式では、CKPT 書き込み時刻はLOCAL TIME ではなく GMT 時刻形式で記録されます。そのため、Z2 方式で最後に書き込まれたチェックポイント・データ・セットを使用すると、メッセージ$HASP478 は時刻を GMT 時刻形式で表示します。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: 情報が正しいかどうか確認してください。正しくない場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント・データ・セットの指定が正しくない場合は、JES2 をただちに停止してください。問題の原因を判別し、訂正し、JES2 を再始動してください。JES2 が再始動したら、スプールに対しエラーが発生していないかどうか検査してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP479

説明:

�� UNABLE TO OBTAIN CKPT DATA SET LOCK - �

� I/O ERRORMEMBER= memnameMEMBER=INITIALIZATIONVALIDATION ERROR

��

JES2 の初期設定処理が実行されましたが、チェックポイント・データ・セットの制御を取得できませんでした。

v メッセージ・テキストに I/O ERROR が表示される場合は、JES2 がチェックポイント・データ・セットのロックを獲得しようとしたときに定義されていたチェックポイント・データ・セットすべてで入出力エラーが発生しました。

v メッセージ・テキストに MEMBER=memname が表示される場合は、MAS 構成内の別のメンバーがチェックポイント・データ・セットのロックを解放せずに異常終了しています。

ロックを解放していないメンバーは、memname により示されています。

v メッセージ・テキストに MEMBER=INITIALIZATIONが表示される場合は、オペレーティング・システムが構成内の JES2 メンバーを初期設定中にシステム障害が発生しました。オペレーティング・システムが初期設定を実行していた JES2 メンバーは、チェックポイント・データ・セットのロックを解放しませんでした。

v メッセージ・テキストに VALIDATION ERROR が表示される場合は、ロック・レコードが正しい形式になっていません。データ・セットが有効な JES2 チェックポイントであることを確認してください。

コールド・スタート実行中に新しいチェックポイント・データ・セットを使用しているか、または全メンバー・ウォーム・スタートを実行している場合、システムは、このメッセージを通常処理の一部として出す場合があります。その場合は、エラー状態を示していません。全メンバー・ウォーム・スタートを実行し、CKPTn オプションを使用して JES2 を再始動する場合も、同様です。

システムの処置: JES2 はメッセージ $HASP454 を出します。

オペレーターの応答: このメッセージ $HASP454 に応答してください。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント・データ・セットのロックが解放されない理由を判別してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP479

第 8 章 400 番台 205

|||||||

$HASP481

説明:

�� PARM=CKPT n REJECTED - �

� DATA SET IS MARKED INUSE=NO ��

JES2 オペレーターは、CKPTn 初期設定オプションを使用し、指定された CKPTn データ・セットの最初の読み取り要求を出しました。しかし、JES2 は CKPTDEF 初期設定ステートメントのデータ・セットに INUSE=NO

が指定されていたか、または転送完了後に CKPTn が使用中でなかったため、この要求を満足できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

システムの処置: JES2 の処理は終了します。

オペレーターの応答: CKPTn 初期設定オプションを省略するか、またはシステム・プログラマーに依頼してCKPTDEF 初期設定ステートメントの該当する CKPTn

サブパラメーターの指定を変更してください。

システム・プログラマーの応答: 必要に応じ、CKPTDEF 初期設定ステートメントのこの CKPTn データ・セットに INUSE=YES を指定してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP482

説明:

�� WARM START DENIED - �

� INCOMPATIBLE CHECKPOINT DATA SETS �

� CKPT1 (dsname ON volser)(strname)

� WAS COLD STARTED AT hh:mm:ss.hs �

� ON yy.ddd �

� CKPT2 (dsname ON volser)(strname)

� WAS COLD STARTED AT hh:mm:ss.hs �

� ON yy.ddd ��

CKPT1 と CKPT2 の両方が使用中であったときに、ウォーム・スタート要求が出されました。JES2 がデータ・セットの読み取りを開始したときに、JES2 はこれらのデータ・セットが別々にコールド・スタートされていて、どちらのデータ・セットが新しいかを正確に判別できませんでした。このため、JES2 はシステムを開始しません。

注: この状態は、JES2 が転送データ・セットの処理中にコールド・スタートの日付が異なるデータ・セットを検出した場合にも発生します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セット名。

volser ボリューム通し番号。

hh:mm:ss.hs時、分、秒、100 分の 1 秒で表したコールド・スタート時刻。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

yy.ddd 年間通算日。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: 異なる CKPTDEF 初期設定ステートメントを指定して JES2 を再始動させるか、あるいはこの構成で十分である場合は、START コマンドにRECONFIG オプションおよび CKPTn オプションを指定してシステムを再構成し、最初に読み取るデータ・セットを指定してください。

システム・プログラマーの応答: 正しいコールド・スタート日付を判別し、そのデータ・セットを使用して始動してください。必要に応じ、初期設定ストリームを変更してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP483

説明:

�� JES2 JOB QUEUE ERROR, RC= rc - - �

$HASP481

206 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� REPLY ‘Y’ TO REBUILD OR �

� ‘N’ TO TERMINATE JES2 ��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc rc は検出されたキュー・エラーのタイプを識別します。理由コード X'01' から X'7F' は、ジョブ・キューで発生したエラーです。

JES2 ジョブ・キューの構造にエラーが検出されました。システム操作時に、このエラーは予想不可能な問題を引き起こす可能性もあり、場合によっては、JES2 の致命的なエラーになる場合もあります。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。システム・プログラマーに ’Y’ を応答するように指図された場合は、JES2 はジョブ・キューを作成し直し、JES2 始動オプション REQ を強制します。すると、JES2 始動オプション REQ は、メッセージ$HASP400 に対して追加の応答のプロンプトを出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 識別したり訂正したりできる初期設定中のシステムのレベルとチェックポイントとの間が不一致になった原因の手続き上の問題が特定できない限り、JES2 がキューを再作成できるように Y

と応答することをお勧めします。ただし、一部のジョブや出力が失われたり、JES2 がキュー内のジョブ優先順位を変更する可能性があります。現行の JES2 ウォーム・スタートの最中、JES2 は、REQ オプションを強制し、REQ オプションは、追加のオペレーターの処置 (メッセージ $HASP400 参照) のプロンプトを出します。

JES2 を終了して手続き上の問題を訂正したい場合は、N

と応答します。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP484

説明:

�� OUTPUT QUEUES ERROR RC= rc - - �

� OUTPUT MAY BE LOST OR DUPLICATED ��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc rc は検出されたキュー・エラーのタイプを識別

します。理由コード X'80' から X'FF' は、出力キューで発生したエラーです。

JES2 出力キューの構造内に、エラーが検出されました。

システムの処置: JES2 は指定されているジョブの出力キュー・エレメントを再構成しますが、処理時に出力の一部が失われるかまたは重複する可能性があります。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPJOS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP485

説明:

�� jobid OUTPUT QUEUES ERROR RC= rc �

� - - OUTPUT MAY BE LOST OR DUPLICATED ��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid 出力が失われるか重複しているジョブのジョブID。

rc rc は検出されたキュー・エラーのタイプを識別します。理由コード X'80' から X'FF' は、出力キューで発生したエラーです。

指定されたジョブの出力キューの構造に、エラーが検出されました。

システムの処置: JES2 は指定されているジョブの出力キュー・エレメントを再構成しますが、処理時に出力の一部が失われるかまたは重複する可能性があります。JES2 は、ジョブを保留状況にします。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPJOS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP486

説明:

�� JES2 CKPT n DATA SET - �

� DAMAGED RECORD DETECTED �

$HASP484

第 8 章 400 番台 207

� dsname ON volser( strname )

��

JES2 初期設定処理で、指定されたチェックポイント・データ・セット (CKPT1 または CKPT2) に対する直前の更新処理が正常に完了していないことが検出されました。このチェックポイント・データ・セットは、正しくないと考えられます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dsnameデータ・セット名。

volser データ・セットが存在するボリュームのボリューム通し番号。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

n チェックポイント・データ・セットの番号 (1

か 2)。

システムの処置: JES2 はメッセージ $HASP441 を出し、初期設定を継続するかどうかの確認をオペレーターに求めます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、メッセージ $HASP441 に応答してください。

v これが全メンバー・ウォーム・スタートで、かつ、メッセージ $HASP441 に Y と応答すると、JES2 初期設定は継続します。ウォーム・スタート・ルーチンが正しくないジョブ・キュー・データを検出すると、JES2 はメッセージ $HASP483 を出します。

v これが単一システムのウォーム・スタートで、かつ、メッセージ $HASP441 に対して Y と応答すると、障害が発生したチェックポイント・データ・セットを利用して JES2 初期設定が継続します。ジョブ・キュー・データの検査はバイパスされます。

注:

1. これが単一システムのウォーム・スタートである場合は、N と応答して全メンバーのウォーム・スタートを実行し、ジョブ・キュー・データを検査することをお勧めします。

2. 多重・スプール (MAS) 環境では、初期設定中のチェックポイントの損傷を検出する MAS に結合するメンバーを ($HASP441 に N と応答することで) 終了することができます。次に、全メンバー・ウォーム・スタートを行わないで損傷を受けたデータ・セットを置き換えるために、アクティブなメンバーの 1 つでチェックポイント再構成ダイアログを開始することができます。

v N と応答すると、JES2 は終了します。

システム・プログラマーの応答: JES2 が正しくないジョブ・キュー・データを検出して $HASP483 メッセージを出した場合は、JES2 にそのジョブ・キューを再作成させるかどうかを決め、メッセージ $HASP483 へどのように応答するかをオペレーターに通知してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP487

説明:

�� CKPT nRECONFIG

INVALID OPTION - �

� COLDWARM

START DENIED ��

多重アクセス・スプール構成で他のシステムが実行中である場合に、CKPTn 初期設定オプションまたはRECONFIG 初期設定オプションが、単一システムのコールド・スタートあるいはウォーム・スタートで指定されました。単一システム始動を実行中に他のシステムが実行中であれば、これらのオプションは指定できません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n チェックポイント・データ・セットの番号。番号は、1 か 2 です。

システムの処置: JES2 の処理は終了します。

オペレーターの応答: CKPTn または RECONFIG 初期設定オプションを指定せずに JES2 を再始動するか、または多重アクセス・スプール構成内の他のすべてのシステム上の JES2 を停止した後、全メンバー・ウォーム・スタートを実行してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP488

説明:

�� WAITING FOR CHECKPOINT DATA SET LOCK ��

JES2 初期設定処理で、チェックポイント・データ・セット・ロックの制御権が他のシステムに渡されていてそのシステムがまだその制御権を放棄していないことが分

$HASP487

208 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

かりました (チェックポイント・データ・セット・ロック・レコードを検査することにより)。

注: チェックポイント・データ・セットのロックがリセットされなかった場合は、このエラーは単一システム構成でも発生する可能性があります。

システムの処置: チェックポイント・データ・セット・ロックの制御権が JES2 に割り当てられるまで、JES2

の初期設定処理は継続できません。初期設定処理では、30 秒間に渡り毎秒ごと、そのチェックポイント・データ・セットのロックを獲得しようと試みます。JES2 がそのロックを獲得できない場合は、メッセージ$HASP479 が出されます。JES2 がロックを獲得すると、初期設定処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP489

説明:

�� INITIALIZATION MAY NOT HAVE �

� RELEASED CKPT DATA SET LOCK ��

チェックポイント・データ・セットの最初のトラックに記録されているチェックポイント・データ・セットのロックを解放せずに、JES2 初期設定処理が異常終了しました。

システムの処置: 多重アクセス・スプール構成内の他のシステムは、上記の状態を検出するとメッセージ$HASP264 を出します。初期設定処理中の他のシステムは、上記の状態を検出するとメッセージ $HASP479 を出します。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP264 と$HASP479 の説明を参照してください。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント・データ・セットのロックが解放されなかった理由を判別してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP490

説明:

�� HOT START DENIED - RE-IPL REQUIRED ��

以下のいずれかの状態が発生しているため、ホット・スタートは実行できません。

v JES2 が $K03 または $K15 の致命的なエラーを引き起こしています。

v JES2 処理終了時に異常終了が発生したため、終結処理が正常に完了できませんでした。

v ホット・スタートを試みたシステムが、障害が発生したそのメンバーに対して $E MEMBER コマンドを出した MAS 構成内の別のメンバーにより再始動しました。

システムの処置: JES2 の処理は終了します。

オペレーターの応答: システムを再 IPL し、JES2 のウォーム・スタートを実行してください。

モジュールの検出: HASPIRA、HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP491

説明:

�� MEMBER BEING RESTARTED ON memname ��

オペレーターが、このメンバーで JES2 のウォーム・スタートを試みています。この試みは、memname で示されているメンバーがすでにこのメンバーで JES2 を再始動させるための $E MEMBER コマンドを出しているために失敗します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memnameメンバー名。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: メンバーを再 IPL し、JES2 のウォーム・スタートを実行してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP489

第 8 章 400 番台 209

$HASP492

説明:

�� subsystem �

� ALL-MEMBER WARM STARTCOLD STARTMEMBER memname WARM START

HOT STARTQUICK STARTRESTART

� HAS COMPLETEDtext

��

JES2 の初期設定は完了しました。このメッセージは、以下のことを示しています。

v 初期設定が、MAS 構成内のすべてのメンバーに実行されたのか、あるいは memname で指示されたメンバーだけに実行されたのか。

v 実行された JES2 初期設定のタイプ。つまり、コールド・スタート、ウォーム・スタート、ホット・スタート、またはクイック・スタート、あるいは、$E

MEMBER コマンドを入力した結果生じた再始動。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

subsystemMVS START コマンドで指定されたアドレス・スペースの名前。

memnameMASDEF 初期設定ステートメントのOWNMEMB によって定義された MAS 構成のこのメンバーの名前。

text 以下のいずれかです。

SPOOL VALIDATION WAS DONE DUE TOINITIALIZATION OPTION

SPOOL VALIDATION WAS BYPASSEDDUE TO MISSING SPOOL VOLUME(S)

トラック・グループ・マップの妥当性検査に必要なスプール・ボリュームがオフラインになっています。トラック・グループ・マップの妥当性検査または再作成が行われませんでした。

SPOOL VALIDATION WAS DONE DUE TOJOB QUEUE ERROR

ジョブ・キュー内に、エラーが検出されました。SPOOL=NOVALIDATE が指定されていますが、トラック・グル

ープ・マップの妥当性検査または再作成が行われました。

SPOOL VALIDATION WAS DONE DUE TOPRIOR INTERRUPTED VALIDATION

以前の全メンバー・ウォーム・スタートの割り込みが、トラック・グループ・マップの妥当性検査または再作成の途中で起こりました。SPOOL=NOVALIDATE が指定されていますが、妥当性検査は、JES2 が初期設定を実行する前に完了しなければなりません。

SPOOL VALIDATION WAS BYPASSEDDUE TO BERT SHORTAGE

すべてのジョブを処理できなかったため、トラック・グループ・マップを再作成できませんでした。処理できなかったジョブには、使用可能だった数よりも多くの BERT が必要です。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP493

説明:

�� subsystem �

� ALL-MEMBER WARM STARTCOLD STARTMEMBER memname WARM START

HOT STARTQUICK STARTRESTART

� IS IN PROGRESStext

��

示されているサブシステム (たとえば、JES2) が、初期設定されています。メッセージ・テキストは、以下の内容を示しています。

v MAS 構成内のすべてのメンバーに対し初期設定が実行されたか、または memname によって示されるメンバーにだけ実行されたかの情報。

v 実行される JES2 初期設定のタイプ。つまり、コールド・スタート、ウォーム・スタート、ホット・スタート、またはクイック・スタート、あるいは、$E

MEMBER コマンドを入力した結果生じた再始動。

$HASP492

210 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v 全メンバー・ウォーム・スタートの場合、SPOOL=VALIDATE は始動 JES2 コマンドに組み込まれており、JES2 はトラック・グループ・マップを妥当性検査する。

初期設定が完了すると、JES2 はこのメッセージをコンソールから削除します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

subsystemMVS START コマンドで指定されたアドレス・スペースの名前。

memnameMASDEF 初期設定ステートメントのOWNMEMB によって定義された MAS 構成のこのメンバーの名前。

text SPOOL VALIDATION WILL BE DONE

SPOOL=VALIDATE が指定されています。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM、HASPIRDA

宛先コード : 2、10

記述子コード : 2、7

$HASP494

説明:

�� HOT START DENIED - INVALID MEMBER ID ��

MAS 構成のメンバーに対しホット・スタートを試みましたが、MASDEF 初期設定ステートメント上のOWNMEMB パラメーターに、メンバーが最後にアクティブであったときに使用されていた名前とは異なったメンバー名が指定されていました。

システムの処置: JES2 の処理は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: MASDEF 初期設定ステートメントの OWNMEMB パラメーターに指定されているメンバー名を訂正した後、JES2 の再始動をオペレーターに依頼してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP495

説明:

�� PP BUFFER SIZE EXCEEDS 4096 ��

ジョブ出力エレメント (JOE) のサイズが印刷 / 穿孔(PP) バッファーのサイズの計算に使用されたとき、PP

バッファーのサイズが許容範囲の 4096 バイトを超えました。

システムの処置: JES2 の処理は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: バッファー・サイズが4096 バイトを超えないようにしてください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP496

説明:

�� statement keyword=xxxxxxxx �

� SAVED VALUE OF yyyyyyyy WILL BE USEDCANNOT BE CHANGED FROM SAVED VALUE OF yyyyyyyy

AND MUST BE CORRECTED TO START JES2

��

JES2 は、初期設定ステートメントの指定値が JES2 チェックポイントに保管されている値と矛盾していると判別しました。このメッセージは $HASP442 の直後に出され、正しくない初期設定パラメーター、初期設定ステートメント上に指定されている値、およびチェックポイントに保管されている値を示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

statement keyword初期設定ステートメント・パラメーターの名前。

xxxxxxxx初期設定ステートメント上に指定されているパラメーターの値。

yyyyyyyyJES2 チェックポイントに保管されているパラメーターの値。

システムの処置: メッセージ・テキストに SAVED

VALUE OF Y WILL BE USED と表示されている場合は、パラメーターの更新のためにオペレーター・コマンドが出されたのに初期設定ステートメントが更新されなかったことが原因であると考えられます。JES2 初期設

$HASP494

第 8 章 400 番台 211

定は、(保管されているパラメーターの値を使用して) 正常に継続します。

メッセージ・テキストに CANNOT BE CHANGED

FROM SAVED VALUE OF Y と表示されている場合は、このタイプのスタートで更新できないステートメントに関して矛盾があります。これによって、正しくない初期設定デックが JES2 の開始に使用されたことが示されている可能性があります。正しくない初期設定デックが使用された場合には、パラメーターの更新に正しくないスタートが使用されています。パラメーターを更新するための正しいプロシージャーについては、z/OS JES2

初期設定およびチューニング 解説書 を参照してください。いずれかの $HASP496 メッセージにこの形式が使用されている場合、JES2 は、同じ値で JES2 初期設定を継続するかどうかを判別するために、$HASP441 メッセージを出します。

メッセージ・テキストに、CANNOT BE CHANGED

FROM SAVED VALUE OF Y AND MUST BE

CORRECTED TO START JES2 と表示されている場合は、このタイプのスタートで変更できないステートメントに関して矛盾があります。初期設定ステートメントを訂正する、またはパラメーターの変更のためコールド・スタートを行う必要があります。このメッセージの後にメッセージ $HASP428 が表示されることがあります。

オペレーターの応答: メッセージ $HASP422 を参照してください。

システム・プログラマーの応答: メッセージ$HASP422 を参照してください。

モジュールの検出: HASPWARM、HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP497

説明:

�� OUTPUT QUEUES �

� ERROR CORRECTION IN PROGRESS, RC= rcREBUILD IN PROGRESS

��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc rc は検出されたキュー・エラーのタイプを識別します。理由コード X'80' から X'FF' は、出力キューで発生したエラーです。

検査実行中に JES2 は出力キューにエラーを検出しました。ERROR CORRECTION が表示される場合は、JES2 はエラーを訂正しようとしています。REBUILD

が表示される場合は、リカバリー不能なエラーが検出され、JES2 は現在出力キュー全体の再構成を行っています (オペレーターが明示的に要求したため)。メッセージ$HASP498 を参照してください。

処理が完了すると、JES2 はこのメッセージをコンソールから削除します。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPJOS

宛先コード : 2、10

記述子コード : 2、7

$HASP498

説明:

�� OUTPUT QUEUES ERROR, RC= rc �

� - REPLY Y TO REBUILD OR N TO TERMINATE JES2 ��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc rc は検出されたキュー・エラーのタイプを識別します。理由コード X'80' から X'FF' は、出力キューで発生したエラーです。

検査実行時に、JES2 は出力ジョブ・キューにエラーを検出しました。JES2 はエラーの訂正を試みましたが、異常終了または JES2 の致命的なエラーが発生したため、リカバリー処理は失敗しました。オペレーターが要求すると、JES2 は JOT を完全に再作成することでエラーからのリカバリーを試みます。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーにエラーを連絡し、このメッセージに応答してください。

JES2 が出力キューを再作成する場合は、このメッセージに対し Y で応答してください。再構成処理では、キュー構成は FIFO (先入れ先出し) でなくなる可能性もあります。また、出力の一部が失われる可能性もあります。

JES2 に出力キューを再作成させない場合は、このメッセージに対し N で応答してください。JES2 は$HASP428 メッセージを出してから終了します。

システム・プログラマーの応答: 指示ダンプおよびSVC ダンプ (存在する場合) を使用し、エラーを診断し訂正してください。

モジュールの検出: HASPJOS

$HASP497

212 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP499

説明:

�� NON-CORRECTABLE JOB OUTPUT �

� QUEUES ERROR FOUND, RC= rc ��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc rc は検出されたキュー・エラーのタイプを識別します。理由コード X'80' から X'FF' は、出力キューで発生したエラーです。

検査実行中に JES2 は出力キューにエラーを検出しました。JES2 はリカバリーを試みましたが、エラー訂正および出力キューの再構成は両方とも失敗しました。

システムの処置: JES2 は $HASP428 メッセージを出してから終了します。リカバリー処理実行時に、出力の一部が失われる可能性があります。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 指示ダンプおよびSVC ダンプ (存在する場合) を使用し、エラーを診断し訂正してください。このエラーが発生する場合は、JES2

をコールド・スタートしなければならない場合もあります。それは、異常終了または JES2 の致命的なエラーが発生していると、JES2 は出力キューを再構成できないからです。

モジュールの検出: HASPJOS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP499

第 8 章 400 番台 213

214 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 9 章 500 番台

$HASP500

説明:

�� CONNECTION CONTROL RECEIVE ON �

� lna - text ��

JES2 は回線 lna から NJE サインオン接続制御レコードを受信しましたが、接続に失敗しました。アクティブな回線の場合、最初の $HASP500 メッセージが強調表示されます。後続のすべての $HASP500 メッセージは記録されますが、画面に表示され続けることはありません。初期化中、最初の $HASP500 メッセージが常に強調表示されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

可変テキストおよび理由コードは、発生したエラーのタイプを示しています。

text は以下のいずれかです。

NJE DEVICES UNAVAILABLE, RC=01

説明: この接続を介してデータ・ストリーム送信を実行するための NJE 機能装置制御テーブルがありませんでした。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: NJEDEF 初期設定ステートメントの LINENUM パラメーターの値を大きくしてください。これは、JES2 ウォーム・スタート時に必要です。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

INVALID LINE PASSWORD, RC=02

説明: 回線パスワードが無効です。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: 相手側のオペレーターに対し入出

力エラーが通知され、そのオペレーターから連絡を受ける場合があります。連絡を受けたら、そのオペレーターがこのノードにサインオンする許可を受けているかどうかシステム・プログラマーに問い合わせてください。

システム・プログラマーの応答: サインオンを要求しているノードに許可を与える必要がある場合は、そのノードのオペレーターにこの回線の正しいパスワードを割り当てるか、あるいは、$T LINE(nnnn),P= コマンドを使用してこの回線のパスワードを削除するようオペレーターに指示してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

nodename INVALID NODE NAME, RC=03

説明: 送信側システムのノードが受信側ノードと同じノードか、または名前が正しいノード名として認識されませんでした。このメッセージは、NJE 通知接続制御レコードが受け取られてノード名が確認されない場合にも、出される場合があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameノードの名前。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 表示されている名前が正しい場合は、JES2 NODE(nnnn) 初期設定ステートメントを調べ、名前が正しく指定されるようにしてください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

INVALID NODE PASSWORD, RC=04

説明: ノード・パスワードが誤っています。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: 相手側のオペレーターに対し入出力エラーが通知され、そのオペレーターから連絡を受ける場合があります。連絡を受けたら、そのオペレーターがこのノードにサインオンする許可を受けているかどう

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 215

かをシステム・プログラマーに問い合わせてください。

システム・プログラマーの応答: サインオンを要求しているノードに許可を与える必要がある場合は、そのノードのオペレーターに正しいノード・パスワードを割り当てるか、あるいは、$T NODE,P=

(VERIFY=password,SEND=password) コマンドを使用してこのノードのパスワードを削除するようオペレーターに指示してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

INVALID CONNECTION RESISTANCE, RC=05

説明: 送信側サブシステムにより指定された負荷値を受信側サブシステムの負荷値に加えたとき、最大許容値を超えました。このエラーの原因としては、接続の片方または両方の JES2 サブシステムが多数の修正項目を有していることが考えられます。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ユーザー修正項目を検査し、最大負荷値を超えないようにしてください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

INVALID CONTROL SEQUENCE, RC=06

説明: 適切な接続プロトコルが続きませんでした。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 整合した接続定義を検査してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

CONNECTION INCLUDES LOCAL NODE ANDMEMBER, RC=07

説明: JES2 は接続レコードを受信しましたが、そのレコードは、ローカル・ノードのメンバーにすでにアクティブな接続を定義しています。

システムの処置: JES2 は、接続レコードをリジェクトし、処理を継続します。

システム・プログラマーの応答: トレース ID 24 を検査し、レコードの送信元および送信元ノードで定義された接続を訂正しなければならないかどうかを判別してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

INVALID NCC RECORD, RC=08

説明: ネットワーク接続制御 (NCC) レコードに正しくない長さが含まれていました。長さフィールドの値がゼロか、あるいは、長さフィールドの値が大き過ぎて現行レコードがデータ・バッファーの終わりを超えています。このメッセージは、ハードウェア入出力エラー、あるいは別のノードまたは MAS メンバーによって正しくないレコードが作成されたことを示す場合もあります。

システムの処置: JES2 はデータ・バッファーを除去し、回線をサインオフ用にスケジュールします。

オペレーターの応答: 正しい $S N コマンドを使用して接続を再確立してください。(「z/OS JES2 コマンド」を参照してください。) 問題が継続する場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: この回線の入力データ・バッファーを調べ、セッションの相手が SNA プロトコル違反かどうか判別してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

LINE NOT TRANSPARENT, RC=09

説明: 回線には、テキスト透過機能が割り当てられていませんでした。LINE(nnnn) 初期設定ステートメントは、回線の機能を定義します。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 回線の機能を検査し、それらが正しくない場合は、LINE(nnnn) 初期設定ステートメントの指定を訂正してください。テキスト透過機能をインストールするか、または NJE 通信の代替回線を使用してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

$HASP500

216 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

記述子コード : 4

NECESSARY STORAGE NOT AVAILABLE, RC=10

説明: 接続に使用できるストレージの容量が不足していました。

システムの処置: JES2 はサインオンをリジェクトし、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: なぜストレージが使用できないのかを、判別してください。ストレージが使用できるようになったら、相手側システムに対し再接続が必要であることを連絡してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

CES EXCEEDS TOLERANCE, RC=11

説明: ノードはこのシステムに接続されている回線に対しサインオンを試みましたが、接続イベント・シーケンス (CES) の値が TOD クロックと NJEDEF 初期設定ステートメントに指定されている TIMETOL の値との和を超えています。

システムの処置: JES2 はサインオンの試みをリジェクトします。

オペレーターの応答: NJEDEF TIMETOL パラメーターの値を大きくするか、または関係する 2 つのシステムのいずれかの時刻を訂正してください。

注: 時刻を訂正するには、システムを再 IPL してください。MVS SET コマンドは、時刻の設定には使用しないでください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

INVALID MEMBER(S) - nodename (member#), RC=12

説明: JES2 は、1 次メンバー番号か 2 次メンバー番号かのいずれかが有効でない 2 ノード間接続の回線 lna

に関して状況レコードを受信しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodename無効なメンバー番号のノードの名前。

member#レコードに指定されているメンバー番号。

システムの処置: JES2 はそのレコードをリジェクトします。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: トレース ID 24 を検査し、エラーのあるレコードの送信元を識別して、エラーのレコードを送信したメンバーを分離してください。

JES2 バージョン 5 および OS/390 の JES2 ノードの場合、このメンバーは 1 でなければなりません。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

FUTURE CES BETWEEN nodea AND nodeb, RC=13

説明: JES2 は接続レコードを受信しましたが、そのCES の値が、NJEDEF 初期設定ステートメントのTIMETOL パラメーターに指定された値を超えています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodea および nodeb

接続レコードに示されたノード。

システムの処置: JES2 は接続レコードをリジェクトします。

システム・プログラマーの応答: トレース ID 24 を調べてください。この ID には、関係するノードおよびメンバーに関するリジェクトされたレコードが含まれています。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

UNSUPPORTED SIGNON FEATURES, RC=14

説明: ノードはこのノードへのサインオンを試み、回線vvvvvvvv によりサポートされていない機能を要求しました。

システムの処置: JES2 は接続レコードをリジェクトします。

システム・プログラマーの応答: トレース ID 21 を調べ、サインオンを試みたノードを判別し、そのノードにより要求された機能が正しくなるようにしてください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

$HASP500

第 9 章 500 番台 217

nodename INCORRECT VALUE FOR PATHMGR,RC=15

説明: JES2 は、以下のいずれかの操作を実行しようとしていたノードを検出しました。

v ノードは JES2 ノードとしてサインオンを試みましたが、PATHMGR=NO により定義されていました。

v ノードは非 JES2 ノードとしてサインオンを試みましたが、PATHMGR=YES により定義されていました。

注: このエラーは、CONNECT ステートメントを含むJES2 ノードと PATHMGR=YES を含む JES2 ノードを接続しようとすると起きる可能性があります。バージョン 4.1.0 より前の JES2 の場合、CONNECT ステートメントを指定することは、ノードを PATHMGR=NO として定義することと同じでした。この結果、ノードは、非 JES2 ノードとしてサインオンされることになります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameサインオンを試みたノードの名前。

システムの処置: JES2 は接続レコードをリジェクトします。

システム・プログラマーの応答: 以下の操作を実行してください。

v ノードの定義が誤っている場合は、以下を行ってください。

1. PATHMGR パラメーターがノードで使用されているソフトウェアと一致するように、$T

NODE(nnnn) コマンドを使用してノードの定義を訂正してください。

2. ノードの NODE(nnnn) 初期設定ステートメントを訂正して更新してください。

v ノードの定義が正しい場合は、以下を行ってください。

1. 環境記録・編集・印刷プログラム (EREP) を使用して LOGREC データ・セットを形式設定してください。

2. この時間に収集された症状レコードの内 NCCRECORD REJECTED の記述が含まれているレコードを検出してください。

3. IBM サポート・センターに連絡し、援助を要求してください。

v 両ノードの CONNECT ステートメントを検査してください。一方のノードに CONNECT ステートメントが含まれ、他方のノードに PATHMGR=YES がある場合は、関連するノードの版を検査してください。

CONNECT ステートメントを使用する際の条件の詳細については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

NON PATH MANAGER CES, RC=16

説明: JES2 はネットワーク接続制御 (NCC) レコードを受信しましたが、そのレコードは、非パス・プログラム・ノード接続のためのレコードであることを示しています。

システムの処置: JES2 は接続レコードをリジェクトします。

システム・プログラマーの応答: 以下の操作を実行してください。

1. 環境記録・編集・印刷プログラム (EREP) を使用して LOGREC データ・セットを形式設定してください。

2. この時間に収集された症状レコードの内 NCCRECORD REJECTED の記述が含まれているレコードを検出してください。

3. IBM サポート・センターに連絡し、援助を要求してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

DUPLICATE NODE AND MEMBER - nodename

(member#), RC=17

説明: JES2 は、1 次ノードおよびメンバーが 2 次ノードおよびメンバーと同じになっている、2 ノード間接続の回線 lna に関する状況レコードを受信しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameレコードに指定されているノードの名前。

member#レコードに指定されているメンバー番号。

システムの処置: JES2 はそのレコードをリジェクトします。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: トレース ID 24 を検査し、エラーのあるレコードの送信元を識別して、エラーのレコードを送信したメンバーを分離してください。

$HASP500

218 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

INCORRECT MULTI-TRUNK PROTOCOL, RC=18

説明: NJE サインオン処理中に、JES2 は、この回線が2 つのノードを接続する最初の回線であるという点について、2 つのノード間で一致していないことを判別しました。次のいずれかです。

v 該当ノードはもう一方のノードに対し複数の回線をもっていますが、ネットワーク接続制御 (NCC) レコードはこれが最初の回線であることを示しています。

v 該当ノードはもう一方のノードに対し他の回線をもっていませんが、NCC レコードはこれが最初の回線ではないことを示しています。

システムの処置: JES2 は、この 2 つのノードを接続するこのメンバーに関するすべての回線をサインオフします。

オペレーターの応答: もう一方のノードへのネットワーキングの再始動を試みてください。問題が継続する場合には、その 2 つのノードを接続する、両方のノードのすべてのメンバーに関するすべての回線のドレーンを行ってください。これらの回線がいったん停止してから、それらの回線を再始動させ、NJE セッションを再始動させてください。

システム・プログラマーの応答: トレース ID 21 と24 を調べ、エラーの原因を判別してください。どちらのノードに間違った数の活動回線があるかを判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

CES RECEIVED DURING SIGNON IS LESS THANPREVIOUS SIGNON, RC=19

説明: JES2 は、回線 lna でネットワーク接続制御(NCC) レコードを受信しました。この回線は、この接続に以前に関連付けられた接続イベント・シーケンス(CES) 値よりも小さい CES 値を保持しています。

システムの処置: JES2 はサインオンの試みに失敗します。

オペレーターの応答: 各ノード上の時刻機構が正しく設定されているか確かめてください。少したってから NJE

セッションの再始動を試みてください。

システム・プログラマーの応答: システムがダウンしたときに使用された値よりも小さい時刻機構の値を用いてノードが IPL された場合に、この問題が引き起こされる可能性があります。その場合には、時刻機構がその接

続に最後に関連付けられた CES に達するまで、NJE を再始動させることはできません。$D CONNECT コマンドを使用して、接続に関連した CES を表示してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

DUPLICATE CES BETWEEN nodea(memba) andnodeb(membb), RC=20

説明: JES2 は、回線 lna でネットワーク接続制御(NCC) レコードを受信しました。このレコードに指定されている接続イベント・シーケンス (CES) 値は接続の現在の既知状況と同じですが、負荷値は異なっています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodea および nodeb接続レコードに示されているノード。

memba および membb接続レコードに示されているメンバー。

システムの処置: JES2 はそのレコードをリジェクトします。

システム・プログラマーの応答: このメッセージは、このノードよりも、単にエラーを検出しているノードnodea または nodeb で発生した問題を示している可能性が最も高いと考えられます。 nodea と nodeb についてトレース ID 21 ~ 24 を調べ、矛盾している NCC レコードの発信元を判別してください。可能であれば、nodea(memba) と nodeb(membb) との間のすべての接続を再始動させ、この接続に対して新しい CES を設定してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、8、10

記述子コード : 4

SECURE SIGNON FAILURE, RC=21

説明: JES2 は、回線 lna 上でサインオン・ネットワーク接続制御レコードを受け取りました。このサインオン・レコード内の暗号化されたストリングが、期待されていた値と一致しません。これは、接続の他端で指定された暗号鍵が接続のこちら側の暗号鍵と一致しないか、接続の他端がセキュア・サインオン・プロトコルを使用していないためです。

システムの処置: JES2 はサインオン・レコードをリジェクトします。

システム・プログラマーの応答: このノードおよび隣接

$HASP500

第 9 章 500 番台 219

ノード用の APPCLU プロファイルで指定された暗号鍵が正しいか検証してください。

$HASP501

説明:

�� NJE SIGNONS DELAYED, RESPONSES NOT �

� RECEIVED FROM MEMBER member-name ��

JES2 は、MAS の他のメンバーからの情報に対する要求があり、そのメンバーが要求に応答していないために、NJE サインオンを完了することができません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name応答のないメンバーの名前。

システムの処置: JES2 は応答を待っています。応答が受け取り次第、JES2 はメッセージを削除し、NJE サインオンが進行します。

オペレーターの応答: JESXCF の問題を示している可能性がある JESXCF IXZ0108E メッセージの SYSLOG を検討します。IXZ0108E メッセージの説明に従って、適切な処置を行ってください。延長時間に渡って遅延が継続する場合には、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージが延長時間に渡って存続している場合には、要求あるいは応答が失われているものと考えられ、これは、メンバーmember-name に問題が発生しているか、JESXCF によるメッセージの送達に問題が発生していることを示している可能性があります。

以下のいずれかの方法によって、サインオンを完了することができます。

v サインオン中に停止している行を再始動し、それらに対して再びサインオンを試みるか、

v メンバー member-name を再始動させる。

JES アドレス・スペースおよび JESXCF アドレス・スペースのダンプ、および JESXCF アドレス・スペースの再始動については、「z/OS MVS Programming: JES

Common Coupling Services」を参照してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP502

説明:

�� NETWORK PATH MANAGER FUNCTIONS �

� SUSPENDED ��

ネットワーク・パス・プログラムで重大なエラーが発生しました。JES2 はパス・プログラムのリカバリーを試みましたが、その試みは失敗しました。

システムの処置: JES2 はネットワーク・ジョブ入力(NJE) 機能を停止しますが、他の処理は継続します。この JES2 メンバーが多重アクセス・スプール (MAS) の一部である場合には、障害が起きている MAS が再始動されるまで、MAS の各メンバーも、NJE の見地からこのメンバーがダウンしているものと見なします。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 が書き出したダンプを分析し、問題の原因を突き止めてください。ダンプを分析するための援助として、z/OS JES2 診断 を参照してください。エラーが JES2 コードで発生する場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。可能であれば、JES2 を再始動させ、使用不可になったネットワーキング機能を回復してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP503

説明:

�� ERROR PROCESSING NCC RECORD �

� RECEIVED ON LINE lna ( nodename ) �

�(1)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1

v ’RESTART’ ― DISCONNECT AND RESTART

LINE lna

v ’DISC’ - DISCONNECT LINElna

v ’CONT’ - DO NOT DISCONNECT LINElna

$HASP501 • $HASP503

220 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

パス・マネージャーが LINElna でノード nodename から受信した NCC レコードを処理しているときに、障害が発生しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線の番号。

nodenameノードの名前。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、メッセージ $HASP503 に対して有効な応答を入力するようオペレーターまたはシステム・プログラマーに要求します。オペレーターまたはシステム・プログラマーがメッセージ・テキストに示されている応答以外の応答を入力すると、JES2 は正しい応答が入力されるまでメッセージ $HASP299 を出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: この障害が頻繁に発生しない場合は、回線を切り離して再始動しなくても、処理を続行できます。しかし、これにより、パス・マネージャーはネットワーク全体を把握できなくなることがあります。$D CONNECT コマンドを入力して、ネットワークの現状を調べてください。

回線がエラーを頻繁に検出する場合は、回線を切り離して再始動するか、または回線で発生している他の問題を解決するまで回線を切り離してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP504

説明:

�� NETWORK PATH MANAGER IS �

� BEING REINITIALIZED �

�(1)

VALID RESPONSES ARE: ��

注:

1

v ’RESTART’ ― DISCONNECT AND RESTART

ALL ACTIVE NJE LINES

v ’DISC’ - DISCONNECT ALL ACTIVE NJE

LINES

v ’CONT’ - DO NOT DISCONNECT ACTIVE

NJE LINES

ネットワーク・パス・マネージャーが失敗しました。リカバリーを試みましたが (パス・マネージャー制御ブロックの再作成も含む)、エラーが重大で、継続できませんでした。このメッセージが出されたら、ネットワーク機能を再始動させるために、オペレーターはすべてのネットワーク・ジョブ入力 (NJE) リソースを再初期設定する必要があります。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP272 を出し、メッセージ $HASP503 に対して有効な応答を入力するようオペレーターまたはシステム・プログラマーに要求します。オペレーターまたはシステム・プログラマーがメッセージ・テキストに示されている応答以外の応答を入力すると、JES2 は正しい応答が入力されるまでメッセージ $HASP299 を出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: この障害が頻繁に発生しない場合は、ノードを切り離して再始動することでリカバリーを試みてください。しかし、この障害が頻繁に発生する場合は、別のデバッグ補助プログラム (たとえばトレース機能) を準備して、手操作でノードを再始動してください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP506

説明:

�� UPDATING LOCAL NODE NAME ’ xxxxxxxx ’ �

� TO ’ yyyyyyyy ’ IS NOT ALLOWED reason ��

JES2 再始動時にローカル・ノード名を xxxxxxxx からyyyyyyyy に変更しようとしました。この変更は、以下のいずれかの理由で許可されていません。

ALL MEMBERS ARE NOT AT THE REQUIREDCHECKPOINT LEVEL

現行 MAS の一部として、この変更を許可しない下位レベルのメンバーが含まれています。

NODE INFORMATION IS NOT IN THECHECKPOINT

スペースが不足しているために、チェックポイント

$HASP504

第 9 章 500 番台 221

の中にノード情報がありません。このメッセージの前に $HASP562 メッセージが出されています。

システムの処置: JES2 の初期設定は終了します。

オペレーターの応答: 正しい初期設定パラメーターが使用されているか検証し、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: 示された理由が、すべての MAS メンバーが必要なレベルではないということを表している場合、全メンバー・ウォーム・スタートを実行するか、または MAS から下位レベルのメンバーを除去することにより、ノード名を変更してください。

示された理由が、チェックポイントの中にノード情報がないということを表している場合、$HASP296 または$HASP542 メッセージで示されたとおりに、チェックポイントのサイズを大きくしてください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP507

説明:

�� COULD NOT CREATE DESTID �

� FOR NODE ’ Nnnnn ’ ��

JES2 初期設定時に、DESTDEF NDEST=USER とノード名のデフォルトが Nnnnn であったため、ノード nnnn

の DESTID を作成しようとしてエラーを検出しました。この問題は、JES2 の処理での GETMAIN 障害または内部エラーが原因となっている可能性があります。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡して、JES2 を再始動してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 問題の原因がGETMAIN 障害である場合は、ECSA のサイズを大きくしてください。ストレージは問題でないと思われる場合、ノード nnnn にノード名を割り当てて、NODE(nnnn) ステートメントを NAME= オペランド付きでコーディングしてください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP508

説明:

�� CONNECTION MADE BETWEEN �

� node n AND node m ON LINE linenum �

� USING A RESISTANCE (rest) �

� GREATER THAN RESTMAX (max) ��

JES2 の他のノードへのサインオンは正常に行われたが、接続の負荷値が NJEDEF RESTMAX= の現在値を超えています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

node 接続されているいずれかのノードの名前。

m ノードに対応するメンバー番号。

linenumサインオンが発生した回線。

rest 接続の負荷値。

max NJEDEF RESTMAX の現在値。

システムの処置: サインオンを完了することができます。回線を介してデータを受信できますが、データは送られません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 負荷値の低い回線を再始動するか、NJEDEF RESTMAX= の値を増やしてください。

モジュールの検出: HASPNPM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP509

説明:

�� RMTnnnn CONDEST VALUE HIGHER THAN �

� HIGHEST REMOTE NUMBER DEFINED ��

BSC/SNA リモート・ステートメントで、RJE ワークステーションに定義されている最高の番号より高いCONDEST 値を指定しました。ご使用のシステムで RJE ワークステーションに定義されている最高の番号は、TPDEF 初期設定ステートメントの RMTNUM= 値で決定されます。メッセージ・テキ

$HASP507

222 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

スト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート装置の番号。

システムの処置: システムは、JES2 の再始動要求を出します。

オペレーターの応答: この RJE ワークステーションのCONDEST パラメーターを訂正して JES2 を再始動してください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP510

説明:

�� TPDEF RMTNUM PARAMETER �

� INCREASED TO nnnn ��

JES2 は、TPDEF 初期設定ステートメントのRMTNUM= パラメーターが、定義された RJE ワークステーションの数がこのパラメーター値より大きいために増分されているときに、このメッセージを表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn 初期設定でこのメンバーに定義された RJE ワークステーションの最高の数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP512

説明:

�� REMOTE DESTINATION TABLE �

� ERROR NAME= name ��

メッセージ・テキストに示されているリモート宛先テーブル作成時に、エラーが検出されました。以下のいずれかによってエラーが発生しました。

v NODE ステートメントまたは DESTID ステートメントで、NJEDEF ステートメントで指定されたNODENUM より大きいノード番号が指定された。

v 宛先を定義するときに、誤った DEST= パラメーターが検出されたか、後続の初期設定ステートメントのDESTID 添え字またはノード名として記号の DEST=

パラメーターが使用された。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

name リモート宛先テーブルの名前。

システムの処置: JES2 リモート宛先テーブル (RDT)

項目を削除します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 初期設定ステートメントを調べて、上記のどのエラーが問題の原因であるかを判別してください。そのあと、以下のいずれかを実行してください。

v NODE ステートメントまたは DESTID ステートメントのノード番号を変更するか、あるいは NJEDEF 初期設定ステートメントの NODENUM 値を増分する。

v NODE ステートメントまたは DESTID ステートメントの宛先を変更するか、あるいは初期設定ストリームの DESTID ステートメントと NODE ステートメントの順序を変更する。エラーとしてフラグされたDESTID ステートメントは、宛先名を作成する初期設定ステートメントのあとでなければならない (つまり、名前は、使用する前に定義しなければならない)。

必要に応じ、JES2 の再始動をオペレーターに依頼してください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP513

説明:

�� jobidjobname

� devname ERROR OCCURRED WHEN(1)

text ��

注:

1 text は以下のいずれかです。

v ACCESSING GROUPING DATA

v FREEING GROUPING DATA

$HASP510

第 9 章 500 番台 223

v FREEING SWBTUREQ WORK AREA

v USING SWBTUREQ RETRIEVE SERVICE

v SJFREQ SERVICE SET ERROR CODE

v SWBTUREQ SERVICE SET ERROR CODE

v USING SJFREQ KEYLIST SERVICE

v USING INSTALLATION EXIT 41

SYSOUT 受信装置 devname は、異常終了しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

devname失敗した装置の名前。

システムの処置: このエラーが現在のジョブにだけ影響を与える場合、JES2 はそのジョブを除去し、SYSOUT

受信装置は他のジョブの処理を継続します。このエラーが devname のすべての作業に影響を与える場合、JES2

は、メッセージ $HASP514 を出してから SYSOUT 受信装置を終了します。

オペレーターの応答: JES2 をダンプし、システム・プログラマーにエラーを通知してください。

システム・プログラマーの応答: ダンプを調べ、エラーの原因を判別してください。原因を判別できない場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPNSR

宛先コード : 10

記述子コード : 4

$HASP515

説明:

�� jobid jobname HAS DIFFERENT JDVT NAMES �

� (name1 name2) ��

ノードから受け取られた SYSOUT には、2 つの異なった JCL 定義ベクトル・テーブル名 (JDVT) が含まれているデータ・セットまたはデータ・セットのコピーが含まれています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

name1 および name2関連 JDVT 名。メッセージは、デフォルトJDVT を '****' で示します。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP543 を出して、入力ジョブをリジェクトします。送信ノードは、出力を保留状態にします。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 送信ノードのシステム・プログラマーは、使用されている JDVT 名が 1 つだけであるようにしてください。

モジュールの検出: HASPNSR

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP516

説明:

�� ERROR OBTAINING JCL GROUPING KEYWORDS �

�(1)

- text ��

注:

1 text は以下のいずれかです。

v STORAGE IN EPVT IS NOT AVAILABLE

v STORAGE IN ECSA IS NOT AVAILABLE

v UNDEFINED JCL DEFINITION NAME

v CALLER IS NOT INITIALIZATION PCE

JES2 は、SYSOUT をグループ化するために使用するOUTPUT JCL キーワードを判別できません。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: JES2 のダンプを出力し、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ダンプを調べ、障害の原因を判別してください。原因を見つけることができない場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP515

224 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP517

説明:

�� JOB QUEUE REBUILD HAS COMPLETED nnnnn �

� ELEMENT(S) DISCARDEDELEMENT(S) PENDING DISCARDED

��

JES2 は、検査中にジョブ・キューにエラーを検出しました。リカバリーのため、JES2 は全体的にジョブ・キューを再作成しました。JES2 が損傷のある JQE を空きまたは再作成のキューに移動した場合、数値 nnnnn は移動された JQE の数を表します。リカバリー処理は完了しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnn 空きか再作成かのどちらかのキューに再キューイングされた JQE の数。

text 以下のいずれかです。

ELEMENT(S) DISCARDED損傷のある JQE は、全メンバーのウォーム・スタートの間に、空きキューに移動された。

ELEMENT(S) PENDING DISCARD損傷のある JQE は、JES2 ウォーム・スタート(クイック、ホット、単一メンバー)の間に、廃棄を待つ再作成のキューに移動された。再作成されたキューは、この MAS メンバーまたはその他のメンバーのどちらかでアクティブで処理されていたジョブ (JQE) を一時的に保留する。JES2 は、後にこれらの JQE を空きのキューに戻す。

システムの処置: JES2 処理は継続します。リカバリー処理で一部のジョブおよびそれらの出力が失われる可能性があります。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPJOS

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP518

説明:

�� ROUTE CODE NUMBER n �

� ON device NOT VALID ��

JES2 初期設定処理で、指定された装置の経路コードが、その装置タイプに無効であると判別されました。メッセージ中の n は、どの経路コード (1-4) がエラーであるかを示します。問題は、以下によって起こることがあります。

v ローカルでない宛先を指示する経路コードを備えたローカルまたはリモートのプリンターもしくは穿孔装置。

v ユーザー・ルーティングが正しくないローカル経路コード。

システムの処置: エラーの経路コードは、経路コードのリストから削除されます。初期設定は、すべてのローカル装置やリモート装置が処理されるまで継続され、処理された時点で $HASP441 メッセージが出されます。オペレーターには、JES2 の初期設定を終了させるオプションがあります。初期設定が完了可能な場合、エラーの経路コードはオペレーター・コマンドで訂正できます。

オペレーターの応答: $HASP441 メッセージで示しているように応答してください。

システム・プログラマーの応答: メッセージで指定された装置に対する初期設定ストリームでの経路コードの指定を訂正します。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP520

説明:

�� jobname ON devname ��

devname により示されているジョブ送信装置は、示されているジョブの送信を他のノードに対してすでに開始しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

注: $HASP520 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

$HASP517

第 9 章 500 番台 225

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 1、2、7

記述子コード : 4

$HASP521

説明:

�� jobname INVALID DATA BLOCK ��

ジョブ送信装置は、示されているジョブの JCL またはストリーム内データ (他のノードへ送る) を読み取っているときに、エラーを検出しました。このメッセージは、JES2 スプール上の正しくないデータ・レコードかまたは JES2 スプール上のハードウェア入出力エラーを示している場合があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP521 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、そのジョブを出力キューに入れます。処理用の伝送、またはこのジョブの処理のいずれも試みられません。ジョブ送信装置は次のジョブの処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ハードウェア入出力エラーが JES2 スプールに発生しているかどうかを判別するには、メッセージ $HASP094 のシステム・ログ、およびスプール・ハードウェア入出力エラーを示している他のすべてのメッセージを調べてください。この情報を使用し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 1、2、7

記述子コード : 4

$HASP522

説明:

�� jobname - - devname RESTARTED �

�,JOB HELD

��

オペレーターが、devname により示されているジョブ送信装置あての $E コマンドを入力したか、あるいは、送信装置が RTAM からエラーの通知を受信しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

注: $HASP522 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブ送信装置は現在のジョブの送信を停止し、RTAM “否定クローズ (negative close)” を出してジョブ受信装置が部分的に受信したジョブを削除するようにします。送信装置は、そのジョブが送信されるように再びキューに入れます。JOB HELD がメッセージに表示される場合は、送信装置はファイルの終わり送信時に RTAM からエラー指示を受信しています。ジョブが実際に正しく受信された場合は、ジョブは保留され、ただちには再送信されません。

オペレーターの応答: メッセージに JOB HELD が表示される場合は、そのジョブを解放する前に、ジョブが正しく受信されたかどうか判別してください。

注: このメッセージは、送信ノード定義にジョブ権限が割り当てられていない受信ノードに対し、ジョブ送信装置が NJE ジョブの送信を試みる場合にも出される場合があります。受信ノードで送信ノードを正しく定義するようにし、以下の操作を実行してそのノードの定義を検査してください。

1. $HASP522 メッセージに示されているジョブに対して $D JOBQ ’jobname’ コマンドを入力します。

2. これにより、$HASP890 メッセージが出され、ターゲット・ノード ID が示されます。

3. その ID に対して $D NODE コマンドを入力し、そのノードの設定値を示す $HASP826 メッセージを受け取ります。

4. 必要に応じ、$T NODE コマンドを入力して、ジョブ権限のターゲット・ノードを定義します。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 1、2、7

記述子コード : 4

$HASP521

226 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP523

説明:

�� jobname - - devname DELETED ��

示されているジョブは、devname により示されているジョブ送信装置により送信されていましたが、取り消されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

注: $HASP523 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、そのジョブを出力キューに入れます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 1、2、7

記述子コード : 4

$HASP524

説明:

�� devname INACTIVE ��

devname により示されるジョブ送信装置は、現在のジョブの送信を完了しました。もうこれ以上送信できるジョブがありません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

システムの処置: ジョブ送信装置は、送信キューにジョブが追加されるのを待ちます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 1、2、7

記述子コード : 4

$HASP525

説明:

�� jobname ON devnameprogrammer

� FROM userid AT nodename ��

中間ノードは、示されている装置でジョブ・ステートメントを受信しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameJOB JCL ステートメントにジョブ名として指定されている名前。

devnameジョブを読み取っている装置の JES2 ID。

programmerJOB JCL ステートメントのプログラマー名フィールド (指定されている場合) に指定されている情報。

userid JOB JCL ステートメントで USER パラメーターによって指定されたか、もしくは MVS セキュリティー許可機能 (SAF) によって伝えられたジョブに関連するユーザー ID。JES2 がこのジョブを作成したユーザー ID を識別できない場合、このフィールドは *UNKNOWN を表示します。

nodenameこのジョブの発信元となるノードの名前。JES2

がこのジョブの作成が行われたノードを識別できない場合、このフィールドは *UNKNOWNを表示します。

注: $HASP525 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 再ルーティングされない場合は、ジョブはパスが使用可能になった時点で最終宛先へ転送されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPRDR

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP523

第 9 章 500 番台 227

$HASP526

説明:

�� jobname TRANSMITTED FOR EXECUTION AT nodename ��

示されているジョブは、そのジョブが発信されたシステムから示されているノードへ送信されました。このメッセージは、オペレーターのコンソールではなく TSO 端末に表示されます。また、示されているジョブがそのジョブ・カードに NOTIFY=userid を指定している場合にのみ表示されます。ジョブ名にアポストロフィーが含まれている場合は、引用符により置き換えられます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

nodenameノードの名前。

注: $HASP526 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: ジョブは発信元システムから除去され、出力 (存在する場合) が受信されるまで、TSO

STATUS/CANCEL/OUTPUT を使用してアクセスすることはできません。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP527

説明:

�� jobname HELD - - �

� PASSWORD ENCRYPTION FAILED ��

JES2 は、ネットワークを介して送信するために示されているジョブでパスワードを暗号化しているときに、障害を検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameJES2 が暗号化しようとしていたパスワードが入っているジョブの名前。

注: インストール先でコンソール・メッセージ形式にジョブ ID を組み込む場合、$HASP527 の前にジョブID が表示されることがあります。

システムの処置: JES2 はそのジョブを HELD 状況にし、そのジョブを送信できるように再びキューに入れます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: SYSLOG を調べ、セキュリティー・プロダクトがこのメッセージの前にエラー・メッセージを出しているかどうか調べてください。パスワードの暗号化処理が失敗した理由を判別してください。パスワード暗号化が失敗すると、セキュリティー管理者のチェックが入ります。問題が訂正されたときは、オペレーターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 1、2、8、9、10

記述子コード : 4

$HASP528

説明:

�� LINElna INPUT HELD - - �

� NJE HOP COUNT EXCEEDED ��

JES2 は、ネットワークからこのシステムに入力されるジョブまたは SYSOUT を保留しました。ジョブまたはSYSOUT のヘッダーに指定されたホップ・カウントが、NJEDEF 初期設定ステートメントの MAXHOP パラメーターに指定された最大ホップ数を超えています。このメッセージは、ネットワーク内でループが発生している可能性があることを示しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

注: このメッセージの前にジョブ ID が表示されます。1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: システムは処理を続行します。システムは、メッセージ $HASP686 を出すこともあります。

オペレーターの応答: 以下の操作を実行してください。

1. メッセージに表示された回線番号およびジョブ ID

に注意してください。

2. $D J コマンドを入力し、ジョブまたは SYSOUT の宛先を判別してください。

$HASP526

228 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

3. $D PATH(nodename) コマンドを入力し、ジョブまたは SYSOUT の宛先へのパスを判別してください。

4. $HASP528 メッセージに示されている回線を使用する宛先ノードへのすべてのパスを調べ、そのパスの中にループがないかどうか検査してください。

5. エラーが発生しているいずれのネットワーク ID

も、訂正します。

6. 宛先が正しく訂正された後、保留されているジョブまたは SYSOUT を解放してください。

モジュールの検出: HASPNSR、HASPRDR

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP529

説明:

�� jobname jobid FROM origin-node �

�THROUGH adjacent-node

� REJECTED BY detecting-nodedevice

� - nodename IS NOT DEFINED ��

「蓄積交換 (store-and-forward)」ノードは、未定義のノード向けのジョブを受信しました。推定原因は、発信元ノード (origin node)、隣接ノード (adjacent node) または検出ノード (detecting node) のいずれかのルーティング・テーブル内のエラーです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

jobid ジョブの発信元ジョブ ID。

origin-nodeジョブを実行依頼したノード。

adjacent-node検出ノードにジョブを送信する「蓄積交換」ノード。THROUGH adjacent-node がメッセージ・テキストに現れない場合、ジョブはorigin-node から直接受信されました。つまり、発信元ノードと検出ノードの間には、「蓄積交換」ノードは存在しません。

detecting node問題がローカルに検出されない場合、エラーを検出するノード。

device 問題がローカルに検出される場合、エラーを検出する装置。

nodenamedetecting-node で有効なノード名として定義されていないノード名

システムの処置: ジョブは、detecting-node で受け入れられず、adjacent-node に保留状態で残っています。

オペレーターの応答: メッセージを出したジョブの、ジョブ名とジョブ ID をメモし、システム・プログラマーに連絡してください。システム・プログラマーが、ネットワーク・ルーティング・エラーを解決した後、adjacent-node に保留されているジョブまたは SYSOUT

を解放してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: 障害の原因は、detecting node を経由してノード nodename に到達できると adjacent node が判断せず、nodename が有効であると認識しないからです。考えられる原因は以下のとおりです。

v NODE(nnn) ステートメントが、detecting-node にある初期化データ・セットから削除された。

v DESTID(nodename) ステートメントが、detecting-node

にある初期化データ・セットから削除されたか、non-nodal ルーティングを指定した。

v NODE(nnn) ステートメントが、故意に detecting-node

にある初期化データ・セットから削除されたが、この削除は、adjacent node にあるネットワーク定義が原因ではない。

検出モジュール HASPRDR、HASPNSR

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP530

説明:

�� jobname ON devname �

�nnnn RECORD

S

��

示されているジョブの SYSOUT データ・セットが、devname により示されている SYSOUT 送信装置により送信されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

$HASP529

第 9 章 500 番台 229

devname装置の名前。

nnnn このジョブに関連するレコード数。

注:

1. nnnn は、コピー数または宛先数が複数になることもあるため、必ずしも送受信されるレコードの合計数を示していません。

2. ジョブがオフロード装置によって選択される場合、JES2 が保留データ・セット・レコード数をカウントしないため、nnnn RECORD[S] は表示されません。

注: $HASP530 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP531

説明:

�� jobname - - devname �

� INVALID DATA BLOCK DETECTED �

� TRANSMITTER devname ON NODE nodename ��

devname で示されている SYSOUT 送信装置が、送信用SYSOUT データ・セットを読み取っているとき、エラーを検出しました。このメッセージは、以下のいずれかの状態を示しています。

v JES2 スプールのデータ・レコードが正しくありません。

v JES2 スプールでハードウェア入出力エラーが発生しました。

注: 取得されたトラックに対する前回の書き込み操作が完了する前にジョブが割り込まれると、正しくないデータ・ブロックが発生する可能性があります。この場合、このメッセージはエラー状態を示していません。

このメッセージの最初の形式は、オペレーターのコンソールに表示されます。このメッセージの 2 番目の形式は、プログラマー情報としてデータ・セットの最終行として送信されます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

nodenameノードの名前。

注: $HASP531 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 現在のデータ・セットに対し、これ以上読み取りおよび送信操作は行われません。 SYSOUT

送信装置は次のデータ・セットの処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ハードウェア入出力エラーが JES2 スプールに発生しているかどうかを判別するには、メッセージ $HASP094 のシステム・ログ、およびスプール・ハードウェア入出力エラーを示している他のすべてのメッセージを調べてください。また、ジョブの処理実行中にシステム・ログを調べ、異常終了が発生していないかどうか調べてください。異常終了が発生していると、データ・ブロックが完全に作成されないことがあります。この情報を使用し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPNST

宛先コード : 8、10

記述子コード : 4

$HASP532

説明:

�� jobname - - devname RESTARTED �

�,JOB HELD,OUTGROUP NON-SELECTABLE

��

以下のいずれかが発生しました。

v オペレーターが、devname により示されているSYSOUT 送信装置あての $E コマンドを入力しました。

v 送信装置は、RTAM からエラーの通知を受け取っています。

$HASP531

230 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v 送信ノードに、ターゲット・ノードに関する正しい権限が割り当てられていません。(オペレーターの応答の注を参照。)

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

注: $HASP532 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: SYSOUT 送信装置は、現在のジョブのデータ・セットの送信を停止し、RTAM “close” を出して、SYSOUT 受信装置がすでに受信した出力を削除するように指示します (受け取られたジョブを除去します)。送信装置は獲得した JOE を再びネットワーク JOE

キューに入れ、後で送信できるようにします。

メッセージに JOB HELD が表示される場合は、送信装置は、ジョブ・ヘッダー、ジョブ・トレーラー、またはファイルの終わり送信時に RTAM からエラーの通知を受け取りました。ジョブが実際に正しく受信された場合は、ジョブは保留され、ただちには再送信されません。

メッセージに OUTGROUP NON-SELECTABLE が表示される場合、送信装置はデータ・セット・ヘッダーまたはデータ・セット送信時に RTAM からエラーの通知を受け取っています。データ・セットは、ただちに再送信されないように、選択不能 (non-selectable) の印が付けられます。

オペレーターの応答: メッセージに JOB HELD が表示される場合は、そのジョブを解放する前に、ジョブが正しく受信されたかどうか判別してください。メッセージに OUTGROUP NON-SELECTABLE が表示される場合は、$L コマンドを使用して選択不可能なデータ・セットを表示することができ、$T コマンドを使用してそのデータ・セットを再送信のために選択可能にすることができます。

注: このメッセージは、SYSOUT 送信装置が送信ノード定義についてのジョブ権限のない受信ノードに対し、NJE ジョブの送信をしようとしたときにも、出される可能性があります。受信ノードで送信ノードを正しく定義するようにし、以下の操作を実行してそのノードの定義を検査してください。

1. $HASP522 メッセージに示されているジョブに対して $D JOBQ ’jobname’ コマンドを入力します。

2. これにより、$HASP890 メッセージが出され、ターゲット・ノード ID が示されます。

3. その ID に対して $D NODE コマンドを入力し、そのノードの設定値を示す $HASP826 メッセージを受け取ります。

4. 必要に応じ、$T NODE コマンドを入力して、ジョブ権限のターゲット・ノードを定義します。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP533

説明:

�� jobname - - devname DELETED ��

オペレーターが、devname により示されているSYSOUT 送信装置あての $C コマンドを入力したか、あるいは、ジョブを取り消して除去オペランドを指定しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

注: $HASP533 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: SYSOUT 送信装置は、現在のジョブのデータ・セットの送信を停止し、RTAM の “否定クローズ (negative close)” を出して、SYSOUT 受信装置がすでに受信している出力を削除するように指示します(すなわち、受信したジョブを除去します)。送信装置は、ネットワークの JOE キューから獲得したジョブ出力エレメント (JOE) を除去します。JOE により表されているデータ・セットは、出力には使用できなくなります。JOE 削除後にそのジョブに関し実行する作業がない場合は、そのジョブは除去キューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP533

第 9 章 500 番台 231

$HASP534

説明:

�� devname INACTIVE ��

devname で示されている SYSOUT 送信装置が現在のジョブの送信を完了しました。もうこれ以上、ネットワーク・ジョブ出力エレメント (JOE) キュー内に送信するものがなくなりました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP535

説明:

�� CKPT MODE FORCED TO �

� DUPLEX DUE TO USE OF STRNAME strname ��

JES2 は、チェックポイント・データ・セット操作に関し DUAL モードで実行するように要求されました。ただし、活動データ・セットの片方または両方が、カップリング・ファシリティー・ストラクチャー内に存在している (STRNAME= サブパラメーターが、CKPTDEF 初期設定ステートメント上の CKPTn= パラメーターと、NEWCKPTn パラメーターの両方に指定されている) ため、カップリング・ファシリティー・ストラクチャーがチェックポイント・データ・セットに使われている場合には、JES2 は稼働しません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

システムの処置: JES2 はチェックポイント・モードを強制的に DUPLEX にし、処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSXIT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP536

説明:

�� MEMBER member_name - - �

� CONNECT TO STRNAME strname FOR �

� CKPT1CKPT2

FAILED, RC= rc RSN= rsn �

� ERRCODE= xx, text ��

JES2 は指定されたチェックポイント・データ・セットに対して、カップリング・ファシリティー・ストラクチャーへの接続ができませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

CKPT1 JES2 は、CKPT1 に関するカップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname に接続しようとしていました。

CKPT2 JES2 は、CKPTn に関するカップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname に接続しようとしていました。

rc 接続サービスからの 16 進戻りコード。「z/OS

MVS プログラミング: シスプレックス・サービス解説書」を参照してください。

rsn 接続サービスからの 16 進理由コード。「z/OS

MVS プログラミング: シスプレックス・サービス解説書」を参照してください。

errcode, textJES2 によって提供される 1 つ (または複数)

の追加 10 進コードおよび同時に出されるテキスト・メッセージ。

最初の 4 桁は IXLCONN マクロに関する戻りコードを表し、次の 4 桁は理由コード・フィールドを表します。以下のリストは、ERRCODE および text を示したものです。

01, STRUCTURE DOES NOT HAVE A DISP OFKEEP

説明: このストラクチャーが、JES2 によって最初に割り振られなかったことを示しています。

システム・プログラマーの応答: STRNAME に正しい値を指定するようにしてください。正しい値が指定されている場合には、そのストラクチャーを削除し、JES2

$HASP534

232 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

がそのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。この方法が成功しない場合には、STRNAME に新しい値を指定してください。

02, STRUCTURE DATA SIZE IS INCORRECT

説明: このストラクチャーが、JES2 によって最初に割り振られなかったことを示しています。

システム・プログラマーの応答: STRNAME に正しい値を指定するようにしてください。正しい値が指定されている場合には、そのストラクチャーを削除し、JES2

がそのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。この方法が成功しない場合には、STRNAME に新しい値を指定してください。

03, STRUCTURE IS NOT A LIST

説明: このストラクチャーが、JES2 によって最初に割り振られなかったことを示しています。

システム・プログラマーの応答: STRNAME に正しい値を指定するようにしてください。正しい値が指定されている場合には、そのストラクチャーを削除し、JES2

がそのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。この方法が成功しない場合には、STRNAME に新しい値を指定してください。

04, STRUCTURE DOES NOT SUPPORT NAMESREFERENCES

説明: このストラクチャーが、JES2 によって最初に割り振られなかったことを示しています。

システム・プログラマーの応答: STRNAME に正しい値を指定するようにしてください。正しい値が指定されている場合には、そのストラクチャーを削除し、JES2

がそのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。この方法が成功しない場合には、STRNAME に新しい値を指定してください。

05, STRUCTURE DOES NOT HAVE ENOUGH LISTHEADERS

説明: このストラクチャーが、JES2 によって最初に割り振られなかったことを示しています。

システム・プログラマーの応答: STRNAME に正しい値を指定するようにしてください。正しい値が指定されている場合には、そのストラクチャーを削除し、JES2

がそのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。この方法が成功しない場合には、STRNAME に新しい値を指定してください。

06, STRUCTURE DOES NOT HAVE ENOUGHLOCK ENTRIES

説明: このストラクチャーが、JES2 によって最初に割り振られなかったことを示しています。

システム・プログラマーの応答: STRNAME に正しい

値を指定するようにしてください。正しい値が指定されている場合には、そのストラクチャーを削除し、JES2

がそのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。この方法が成功しない場合には、STRNAME に新しい値を指定してください。

07, STRUCTURE NOT ALREADY USED

説明: 再構成ダイアログを使用してチェックポイント・データ・セットが転送されているのを JES2 が認識していないことを示しています。

システム・プログラマーの応答: STRNAME に正しい値を指定するようにしてください。正しい値が指定されている場合には、そのストラクチャーを削除し、JES2

がそのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。この方法が成功しない場合には、STRNAME に新しい値を指定してください。

08, STRUCTURE IS NOT LARGE ENOUGH

説明: 使用するストラクチャーが小さ過ぎることをJES2 が検出したことを示しています。

システム・プログラマーの応答: このストラクチャーの大きさを決定するために、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。このストラクチャーを削除してから再定義するか、あるいはSTRNAME の値を変更して、JES2 が適切なサイズのストラクチャーへの接続を試みることができるようにしてください。

09, ACTIVE CONNECTION ALREADY EXISTS

説明: 同じ名前の別のシステム (MASDEF

OWNMEMB=member) が、すでにこのストラクチャーに接続されていることを示しています。

システム・プログラマーの応答: このシステムのMASDEF OWNMEMB= 名前を変更するか、あるいは別のシステムをダウンさせてください。

10, NO MORE CONNECTIONS AVAILABLE

説明: カップリング・ファシリティーにこれ以上接続することはできません。

システム・プログラマーの応答: このストラクチャーに接続されているいくつかのアドレス・スペースのプログラムを終了するか、あるいは STRNAME の値を変更し、JES2 がこのストラクチャーへの再接続を試みることができるようにしてください。

11, STRUCTURE IS NOT IN ACTIVE POLICY

説明: チェックポイント・データ・セット用にアクセスされたストラクチャーは、インストール先で現在アクティブではないカップリング・ファシリティー・リソース管理 (CFRM) の管理ポリシーに定義されています。

システム・プログラマーの応答: 管理ポリシーについて

$HASP536

第 9 章 500 番台 233

の詳細な説明は、「z/OS MVS シスプレックスのセットアップ」を参照してください。

12, XES IS NOT AVAILABLE

説明: XES 構成要素が使用不可です。

システム・プログラマーの応答:

v コールド・スタートまたは全メンバー・ウォーム・スタートの場合 :

– カップリング・ファシリティー名を変更します。

– STRNAME= の代わりに DASD データ・セット(DSNAME= VOL=) を使用してください。

v ホット・スタートまたは単一メンバー・ウォーム・スタートの場合 :

– 再構成ダイアログを開始し、チェックポイント・データ・セット指定を変更してください。

13, MASDEF OWNMEMB= VALUE NOT VALID FORXES

説明: JES2 が XES に渡した結合名 (CONNAME=) が正しくありません。JES2 は、ストリング ‘JES2_’ と、MASDEF 初期設定ステートメントの OWNMEMB= パラメーターで指定されたローカル・メンバーの名前または MVS SMFPRMnn PARMLIB メンバーの SID 指定値として指定されたデフォルトの名前とを連結することにより結合名を作成します。

システム・プログラマーの応答: OWNMEMB= パラメーターに指定されている値が有効であり、かつ XES 結合名として有効な文字を含んでいることを確認してください。必要であれば OWNMEMB= の値を訂正し、JES2

がそのメンバーの再接続を試みることができるようにしてください。MASDEF OWNMEMB= 命名規則については、 MVS/ESA SP V5 JES2 初期設定およびチューニング解説書、また、SMFPRMnn PARMLIB メンバーについては「z/OS MVS 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

14, ERROR BUILDING LEID TABLE DURING CFALLOCATE

説明: カップリング・ファシリティーの割り振り処理で、LEID テーブルの読み取りに失敗しました。

システム・プログラマーの応答: IBM サポートに連絡してください。

システムの処置: JES2 は、チェックポイント再構成ダイアログを開始します。そこでは、オペレーターにチェックポイント指定の変更、ストラクチャーの削除、または CFRM ポリシーの変更を行うように求めてきます。多くの場合、SETXCF コマンドを使用してストラクチャーを削除してからそれに再接続すると、そのストラクチャーは使用可能になる可能性があります。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 適切なエラー・コードによって指定された処置を行ってください。

モジュールの検出: HASPCFAL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP537

説明:

�� THE CURRENT CHECKPOINT USES �

� nnnn 4K RECORDS ��

JES2 は、現在のチェックポイント構成に関するチェックポイント・サイズ要件についてシステム・プログラマーに通知するために、初期設定時にメッセージを出します。コールド・スタートの場合、この数値は、初期設定デックに指定されているパラメーターに基づいています。ウォーム・スタートの場合、サイズは、現在のチェックポイント構成に基づいています。

nnnn チェックポイント構成に必要な 4K チェックポイント・レコードの数を指定します。これには、通常の 4K データ・レコード、変更ログの4K レコード、およびデータ制御の近似値 (マスター・レコードなど) が含まれます。

注: 指定される数値は、チェックポイントの保持に必要なスペースの概算です。すべてのレコードの長さは4K でないため、数値を丸めることで多少のエラーが生じます。必要な正確なスペースは、使用されるのがカップリング・ファシリティーと DASD のいずれかによって、また、DASD のタイプによって決まります。示される数値は、必要な実際の値の 5

以内です。

システムの処置: JES2 は、処理を継続します。

システム・プログラマーの応答: このメッセージは、計画の目的でのみ出されます。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP537

234 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP538

説明:

�� THE STRUCTURE SPECIFIED BY STRNAME �

� strname FOR CKPT1CKPT2NEWCKPT1NEWCKPT2

DOES NOT EXIST �

� PLEASE VERIFY THE VALUE IS CORRECT. �

� IXCQUERY RC= xxxxxxxx RSN= xxxxxxxx ��

THE STRUCTURE SPECIFIED BY STRNAMEstrname

FOR {CKPT1|CKPT2|NEWCKPT1|NEWCKPT2}

DOES NOT EXIST. PLEASE VERIFY THE VALUE

IS CORRECT. IXCQUERY

RC=xxxxxxxx RSN=xxxxxxxx

JES2 は 指定されたチェックポイント・データ・セットに指定されたカップリング・ファシリティー・ストラクチャーが存在しないことを判別します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

CKPT1 JES2 は、CKPT1 に関するカップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname への接続の検査を試みます。

CKPT2 JES2 は、CKPT2 に関するカップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname への接続の検査を試みます。

NEWCKPT1JES2 は、NEWCKPT1 に関するカップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname

への接続の検査を試みます。

NEWCKPT2JES2 は、NEWCKPT2 に関するカップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname

への接続の検査を試みます。

xxxxxxxxIXCQUERY 戻りコードおよび理由コード。戻りコードおよび理由コードについては、z/OS

MVS プログラミング: シスプレックス・サービス解説書 を参照してください。

システムの処置: JES2 は、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: STRNAME 用に指定されている値を検査してください。

モジュールの検出: HASPCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP540

説明:

�� jobname ON devname �

� FROM userid AT nodename �

�nnnn RECORD

S

��

devname により示されている SYSOUT 受信装置は、示されているジョブのシステム出力 (SYSOUT) データの受信を開始しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameJOB JCL ステートメントに指定されているジョブの名前。

devnameジョブがシステムに入ろうとしている、装置の名前。

userid ジョブに関連するユーザー ID。これは、JOB

JCL ステートメントにより指定されたかまたは別のセッションから受け取られました。JES2

がこのジョブを作成したユーザー ID を識別できない場合、このフィールドは *UNKNOWNを表示します。

nodenameジョブが発信されたノードの名前。JES2 がこのジョブの作成が行われたノードを識別できない場合、このフィールドは *UNKNOWN を表示します。

nnnn このジョブに関連するレコード数。(コピー数または宛先数が複数になることがあるため、nnnn

は必ずしも送受信されたレコードの合計数ではありません。)

注: $HASP540 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

$HASP538

第 9 章 500 番台 235

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNSR、HASCNJSR

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP542

説明:

�� MEMBER member_name - - �

�(1)

STRUCTURE strname ��

注:

1

IS NOT LARGE ENOUGH TO CONTAIN ALL

CHECKPOINT DATA. THE CURRENT SIZE IS

ccccccK. THE SIZE MUST BE INCREASED TO

HOLD AN ADDITIONAL aaaaaa 4K ELEMENTS.

THIS WOULD REQUIRE A STRUCTURE SIZE

OF AT LEAST nnnnnnK.

JES2 はカップリング・ファシリティー・ストラクチャー strname を使用しようとしましたが、そのストラクチャーはチェックポイント・データ・セットを入れるのに十分な大きさではありません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member_nameJES2 メンバーの名前。

strnameカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの名前。

ccccccK ストラクチャーの現在のサイズ。

aaaaaa 現在のストラクチャーに適合しない 4K エレメントの数。

nnnnnnKすべてのチェックポイント・データを保持するのに必要な最小のストラクチャー・サイズ。JES2 は、現在のストラクチャー・サイズにaaaaaa を 4 倍したものを加算してこのサイズを決定します。ただし、これは 4K エレメントに関連したいかなる制御データを説明するものでもありません。aaaaaa が 50 を超えている場合、このサイズのストラクチャーは、チェックポイントを保持するのに十分な大きさとはいえません。

システムの処置: JES2 は処理を停止します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: アクティブな CFRM

管理ポリシーに定義されている新しい、より大きなカップリング・ファシリティー・ストラクチャーを指定してください。必要とされている正確なサイズを決定するには、このストラクチャーがおかれるべきカップリング・ファシリティー・ストラクチャー上の aaaaaa 4K エレメントを保持するのに必要なストレージの合計を計算し、さらにその値を cccccc に加算してください。十分な大きさのストラクチャーが存在しない場合には、チェックポイントを DASD に移し、JES2 を再始動させてください。CFRM ポリシーの詳細については、「z/OS

MVS シスプレックスのセットアップ」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCKDS

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP543

説明:

�� jobname - - devname DELETED ��

以下のいずれかが発生しました。

v HASPRTAM は、SYSOUT 受信装置またはジョブ受信装置に対し、エラーが発生したことを通知しました。

v SYSOUT 送信装置は、SYSOUT 受信装置に対し、CLOSE が正しくないことを通知しました。

v ジョブ送信装置は、ジョブ受信装置に対し、CLOSE

が正しくないことを通知しました。

v オペレーターは、SYSOUT 受信装置かジョブ受信装置あての $C または $E を入力しました。

v ジョブ受信装置は、ジョブ・ヘッダーまたはジョブ・トレーラーの読み取りあるいは移動中にエラーを検出しました。

v ジョブ受信装置は、ジョブ・カードまたは入力カードが正しくないことを検出しました。

v JES2 NJE 受信装置が使用しているセキュリティー・サブシステムが、NODES クラス・プロファイルにもとづくセキュリティー上の理由により、ジョブまたはSYSOUT を受信することができないと判別しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP542

236 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

jobnameジョブの名前。

devname装置の名前。

注: $HASP543 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。ジョブ ID およびジョブ名が表示されるかどうかは、処理により異なります。

システムの処置: SYSOUT 受信装置またはジョブ受信装置は、現在のジョブからのデータの受信を停止し、現在のジョブを除去キューに入れます。SYSOUT 受信装置またはジョブ受信装置は、送信ノードで保留にされるか再度キューに入れられます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNSR、HASPRDR

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP544

説明:

�� ALL CHECKPOINT DATA SETS �

� ARE IN VOLATILE COUPLING FACILITIES. �

� COUPLING FACILITY FAILURE(S) COULD CAUSE �

� LOSS OF ALL JES2 CHECKPOINT DATA. �

�CHOICES

��

CHOICES:

SHOULD JES2 CONTINUE TO USE �

� VOLATILE CHECKPOINT STRUCTURE(S)? �

�(1)

YES -(2)

NO -

注:

1 CONTINUE USING THE VOLATILE COUPLING

FACILITIES

2 INVOKE THE CHECKPOINT

RECONFIGURATION DIALOG

JES2 は、すべてのチェックポイント・データ・セットが揮発性カップリング・ファシリティー内にあることを検出しました。

注: カップリング・ファシリティーに対し電源の損失が起こらないように保護する処置を講じていない限り、カップリング・ファシリティーは常に揮発性のものであると見なされます。カップリング・ファシリティーの揮発性を監視する方法については、ES/9000 and ES/3090 PR/SM Planning Guide を参照してください。 VOLATILE=(ALLCKPT=WTOR) の場合には、JES2 は、オペレーターに状態を通知するためにメッセージ・テキストの大括弧内に示される WTOR を出し、応答を待ちます。VOLATILE=(ALLCKPT=DIALOG) の場合には、JES2 は、システムがチェックポイント再構成ダイアログを開始した理由をオペレーターに知らせるために、この強調表示されたメッセージを出します。

システムの処置: VOLATILE=(ALLCKPT=WTOR) の場合には、メッセージ・テキストの大括弧内に示されるWTOR に対し ’YES’ と応答すると、JES2 は、チェックポイント・データ・セットが揮発性のものであっても、それを使用して処理を継続します。’NO’ と応答すると、JES2 は再構成ダイアログを開始します。VOLATILE=(ALLCKPT=DIALOG) の場合には、JES2

は、このメッセージがオペレーター・コンソールに表示された後でチェックポイント再構成ダイアログを開始します。

オペレーターの応答: VOLATILE=(ALLCKPT=WTOR)

の場合、揮発性ストラクチャーを使用して JES2 に処理を継続させるためには ’YES’ と応答し、JES2 に再構成ダイアログを開始させるためには ’NO’ と応答してください。VOLATILE=(ALLCKPT=DIALOG) の場合には、応答は不要です。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、4、7

$HASP545

説明:

�� devname SKIPPING TO END-OF-JOB ��

オペレーターが、ネットワーク SYSOUT 受信装置かネットワーク・ジョブ受信装置あての $C コマンドを入力しました。このメッセージは、オフロード・データ・セットで入出力エラーが発生すると、オフロード・ジョブまたは SYSOUT 受信装置から出されることがあります。

$HASP544

第 9 章 500 番台 237

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devnameSYSOUT 受信装置またはジョブ受信装置の名前。

システムの処置: SYSOUT 受信装置またはジョブ受信装置はレコードを受け取りますが、現在のジョブが終わりになるまで、それらのレコードを廃棄します。SYSOUT 受信装置は SYSOUT 送信装置からのレコードを受け入れます。ジョブ受信装置はジョブ送信装置から入力レコードを受け入れます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNSR、HASPRDR

宛先コード : 8

記述子コード : 4

$HASP546

説明:

�� jobname( jobid FROM orgnode )

� SYSTEM OUTPUT RECEIVED AT nodenameDELETED

��

示されているジョブの SYSOUT データが、nodename

で示されている最終宛先で受信または削除されました。ジョブが異なるノードで作成された場合は、そのノード(orgnode) と元の jobid がメッセージ・テキストで表示されます。ジョブ名にアポストロフィーが含まれている場合は、引用符により置き換えられます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

jobid ジョブ ID。

orgnodeジョブの発信元のノードの名前。

nodenameジョブを受信しているノードの名前。

注:

1. このメッセージは、JCL JOB ステートメントにNOTIFY=userid が指定されている場合だけ、ユーザーがログオンしている端末に送られます。

2. このシステムで現行の JES2 のジョブ ID を参照しているジョブ ID が $HASP546 の前に表示されるこ

とがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

ユーザーの処置: NOTIFY パラメーターで識別されるユーザーがノード nodename でログオンされている場合、そのユーザーはジョブの SYSOUT にSTATUS、CANCEL、または OUTPUT コマンドを入力することができます。

モジュールの検出: HASPNSR、HASCNJSR

宛先コード : 1、2、8

記述子コード : 4

$HASP547

説明:

�� devname INPUT NOT ACCEPTED - - �

� JOB QUEUE FULL ��

devname により示されている NJE SYSOUT 受信装置が、接続ノードからジョブの受け入れの要求を受信しましたが、そのジョブを JES2 キューに追加できませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

システムの処置: 接続ノードの SYSOUT 送信装置は、リジェクト・メッセージを受け取った後ドレーンが行われます。

オペレーターの応答: ジョブ・キューがいっぱいであることをシステム・プログラマーに連絡してください。可能であれば、JES2 入力装置にドレーンを行い、ジョブ・キューの負荷を軽減してくだ さい。

システム・プログラマーの応答: 次回の JES2 コールド・スタート時に、JOBDEF 初期設定ステートメントのJOBNUM パラメーターの値を大きくしてください。

モジュールの検出: HASPNSR

宛先コード : 1、2、8

記述子コード : 4

$HASP548

説明:

�� MAIL TO (nodename/userid) �

$HASP546

238 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� DELETED, INVALID USERID ��

JES2 は、正しくないユーザー ID にファイルを送信しようとした TSO ユーザーに対してこのメッセージを出します。メッセージ・テキストは、伝送ファイルのターゲットのノード名とユーザー ID です。このメッセージは、ファイルを送信する TSO ユーザーが JOB ステートメントに NOTIFY= を指定した場合だけ出されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameターゲット・ノードの名前。

userid ターゲット・ユーザー ID。

システムの処置: JES2 は、インストール・システム出口を呼び出します。この出口には、ファイルを削除するか、別のユーザー ID に送信するようにコーディングすることができます。また、この出口を変更することで、″INVALID USERID″ メッセージ・テキストを 20 文字以下の適当なメッセージに変更することもできます。

ユーザーの処置: ファイルを正しいユーザー ID に送信してください。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPHOPE

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP549

説明:

�� MAIL FROM (nodename/userid) �

� RECORDS(nnnnnnnnnn)PAGES (nnnnnnnnnn)

��

JES2 は、別のノードまたはスプール再ロード・プロシージャーから 送信されたファイルを受信した TSO ユーザーに、このメッセージを送ります。

注: $HASP549 メッセージは、ターゲット・ユーザーによって受信されない可能性があります。次の要因は、メッセージの受信に影響を与えます。

v JES2 NJEDEF 初期設定ステートメント。

$HASP549 は、MAILMSG=Yes と指定された場合にターゲット・ユーザーだけが受信します。NJEDEF

MAILMSG パラメーターに関する情報については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

v JES2 出口 40 からの応答ビットは次のとおりです。

X040RFNTJES2 は、NJEDEF MAILMSG= パラメーターを無視し、$HASP549 メッセージを出します。

X040RNNTJES2 は、NJEDEF MAILMSG= パラメーターを無視しますが、$HASP549 メッセージは出しません。

出口 40 に関する情報については、z/OS JES2

Installation Exits を参照してください。

v ターゲット・ユーザーの状況。

ターゲット・ユーザーがターゲット・ノードにログオンされている場合は、$HASP549 メッセージが出されます。

v JES2 OUTDEF 初期設定ステートメント。

ターゲット・ユーザーがログオフされていて、しかもOUTDEF BRODCAST=Yes と指定されている場合は、$HASP549 メッセージが共有 SYS1.BRODCAST

か userid.BRODCAST データ・セットに追加されます。OUTDEF BRODCAST パラメーターに関する情報については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodename送信ノードの名前。

userid 送信ユーザー ID。

nnnnnnnnnn送信されたレコード数またはページ数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPHOPE

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP550

説明:

�� THE COUPLING FACILITY WHICH �

� CONTAINS CKPTn HAS JUST BECOME VOLATILE �

�(1)

SHOULD JES2 CONTINUE USING THIS FACILITY?

��

$HASP549

第 9 章 500 番台 239

注:

1 VALID RESPONSES ARE:

v ’YES’ - CONTINUE USING THE

VOLATILE COUPLING FACILITY

v ’NO’ - INVOKE THE CHECKPOINT

RECONFIGURATION DIALOG

JES2 は、2 つのチェックポイント・データ・セットのうちの 1 つが揮発性カップリング・ファシリティー内にあることを検出しました。VOLATILE=

(ONECKPT=WTOR) の場合には、JES2 は、強調表示されたメッセージ全体 (大括弧内の部分を含む) を出し、オペレーターの応答を待ちます。

注: カップリング・ファシリティーに対し電源の損失が起こらないように保護する処置を講じていない限り、カップリング・ファシリティーは常に揮発性のものであると見なされます。カップリング・ファシリティーの揮発性を監視する方法については、「ES/9000 and ES/3090 PR/SM Planning Guide」を参照してください。 VOLATILE=

(ONECKPT=DIALOG) の場合には、JES2 は、システムがチェックポイント再構成ダイアログを開始した理由をオペレーターに知らせるために、強調表示されたメッセージのうちの括弧で囲まれていない部分のみを出します。有効な応答は次のとおりです。

YES 現在の揮発性カップリング・ファシリティーを使用して通常の処理を再開します。

NO JES2 によるこのカップリング・ファシリティーの使用を中止するためにチェックポイント再構成ダイアログを呼び出します。

システムの処置: VOLATILE=(ONECKPT=WTOR) の場合、’YES’ と応答すると、JES2 は、チェックポイント・データ・セットが揮発性のものであっても、それを使用して処理を継続します。’NO’ と応答すると、JES2

は再構成ダイアログを開始します。VOLATILE=(ONECKPT=DIALOG) の場合、JES2 メンバーは、このメッセージがオペレーター・コンソールに表示された後でチェックポイント再構成ダイアログを開始します。

オペレーターの応答: VOLATILE=(ONECKPT=WTOR)

の場合、強調表示されたメッセージのうちの大括弧で囲まれた部分を調べ、揮発性ストラクチャーを使用してJES2 に処理を継続させるためには ’YES’ と応答し、JES2 に再構成ダイアログを開始させるためには ’NO’

と応答してください。VOLATILE=(ONECKPT=DIALOG)

の場合には、応答は不要です。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、4、7

$HASP552

説明:

�� A CHECKPOINT DATA SET WRITE �

� IS CURRENTLY IN PROGRESS. JES2 �

� WILL WAIT FOR THE WRITE TO COMPLETE �

� BEFORE ALLOWING TERMINATION �

� PROCESSING TO CONTINUE. ��

JES2 をシステムから取り消すために $PJES2,ABEND

コマンドが出されました。しかし、JES2 は、カップリング・ファシリティー上のチェックポイント・データ・セットに対してアクティブな書き込み要求がまだあることを検出しました。カップリング・ファシリティー内のデータを確実に一貫性のあるものにするために、JES2

は、書き込み要求が完了するまで終了処理を延期しています。

システムの処置: JES2 は、書き込み要求が完了するまで終了処理を延期します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 書き込み要求が完了するまで JES2 が待つことができるようにしてください。ただし、JES2 をただちに終了させる必要があると思われる場合は、$PJES2,ABEND,FORCE コマンドを出してください。メンバーが書き込み要求を処理しているときに JES2 を強制的に終了させると、チェックポイント・データ・セットの整合性を損なう可能性があることに注意してください。この待機は、カップリング・ファシリティー上のストラクチャーがダンプ中である場合に起こる可能性があります。DISPLAY XCF,STRUCTURE オペレーター・コマンドを入力して、ダンプ ID を入手してください。続いて、SETXCF,FORCE オペレーター・コマンドを入力し、ダンプを終了させることができます。これらのコマンドについての詳細な説明については、「z/OS MVS システム・コマンド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4、7

$HASP552

240 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP553

説明:

�� $P JES2,ABEND,FORCE COMMAND �

� DENIED ISSUE THE $P JES2,ABEND �

� COMMAND FIRST ��

JES2 をシステムから取り消すために$PJES2,ABEND,FORCE コマンドが出されました。しかし、$PJES2,ABEND コマンドが最初に出されていませんでした。

システムの処置: JES2 はコマンドを無視します。

オペレーターの応答: $PJES2,ABEND コマンドを入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP554

説明:

�� MEMBER member_name - - �

� A MISMATCH EXISTS �

� BETWEEN WHAT JES2 WAS EXPECTING ON �

� CKPTn AND WHAT WAS PROVIDED BY THE �

� COUPLING FACILITY RC= rsnc ��

MEMBER member_name - - A MISMATCH EXISTS

BETWEEN WHAT JES2 WAS EXPECTING ON

CKPTn AND WHAT WAS PROVIDED BY THE

COUPLING FACILITY RC=rsnc

JES2 は、チェックポイント・データ・セットのストレージ内コピーの情報とカップリング・ファシリティー・ストラクチャー上にあるチェックポイント・データ・セットのコピーの情報とが一致しないことを検出しました。

ユーザーが、次のどちらかの状態の初期設定パラメーターと非互換の初期設定パラメーターを指定して、JES2

メンバーを開始しようとしている可能性があります。

a. 現在 MAS において有効またはb. コールド・スタート時に指定された初期設定パラメーターと異なる

このような状況では、すでに有効となっているチェックポイント・データ・セットの形式が、開始しようとしているメンバーで予期したものとまったく異なる可能性があります。この矛盾によって、このメッセージが出されるなど、さまざまなエラーを引き起こします。

これらのエラーが発生する可能性のある状況の例を、ここに示します。

ウォーム・スタート中にコールド・スタート初期設定パラメーター (たとえば、JOBDEF 初期設定ステートメントの JOBNUM= など) を変更しようとした。コールド・スタートを必要とする初期設定パラメーターの説明については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。

チェックポイントの互換性に関しては、MAS で稼働中の一番新しいリリースの JES2 に適用する JES2 マイグレーション・ノートブックを参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rsnc この発生イベントの原因に関連する理由コード。

rsnc 説明

01 JES2 が処理用に予想したより多いチェックポイント・レコードがカップリング・ファシリティー上にあることを示しています。

02 JES2 が処理用に予想したより少ないチェックポイント・レコードがカップリング・ファシリティー上にあることを示しています。

システムの処置: JES2 はチェックポイント再構成ダイアログを開始します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 初期設定パラメーターを訂正して、現在有効なコールド・スタート初期設定パラメーターと互換性をもてるようにしてください。

モジュールの検出: HASPCFLE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP553

第 9 章 500 番台 241

$HASP555

説明:

�� NO CHECKPOINT RECORDS FOUND IN CKPTn �

� DATA COUPLING FACILITY STRUCTURE IS EMPTY ��

NO CHECKPOINT RECORDS FOUND IN CKPTn

DATA

SET COUPLING FACILITY STRUCTURE IS EMPTY

JES2 は、ウォーム・スタートの試行中にカップリング・ファシリティー・ストラクチャー上にある使用不可のチェックポイント・データ・セットを検出しました。カップリング・ファシリティー・ストラクチャーに定義されているチェックポイントを使用してコールド・スタートを行ったのに、チェックポイント・データ・セットの確認を求める $HASP441 メッセージに ’N’ と応答した場合、JES2 は、そのストラクチャーに接続しますが、そのストラクチャーは使用しません。後続のウォーム・スタートでこのストラクチャーを使用しようとすると、このメッセージが出されます。

システムの処置: JES2 はチェックポイント再構成ダイアログを開始します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し、チェックポイント再構成ダイアログ・メッセージに応答してください。ダイアログ・プロセスに詳しくない場合は、このプロセスのサンプルについて、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

システム・プログラマーの応答: 使用中のチェックポイント・データ・セットが空である理由を判別してください。可能であれば、JES2 初期設定データ・セット内またはコンソール・モードで、別のチェックポイント・データ・セットを指定してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP561

説明:

�� NJEDEF NODENUM= mmmmm, �

� SAVED VALUE OF nnnnn WILL NOT BE USED ��

JES2 初期設定パラメーター NJEDEF

NODENUM=mmmmm が指定されており、ノードの数が

nnnnn から mmmmm に正常に増やされました。

システムの処置: JES2 の初期設定は継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP562

説明:

�� UNABLE TO INCREASE NJEDEF NODENUM FROM mmmmm �

� TO nnnnn �

� UNABLE TO EXPAND JES2 CHECKPOINT TO INCLUDE nnnnn �

� NODES ��

JES2 は、定義されたすべての NJE ノードを入れられる大きさの、チェックポイントを取るためのストラクチャーを作成できませんでした。 NJEDEF NODENUM= 初期設定ステートメントでノードの数が増やされたか、チェックポイントを取るためのストラクチャーが前に作成されました (たとえば、JES2 の以前のリリースが使用されたために)。

システムの処置: JES2 は、チェックポイントを取るためのストラクチャーなしで初期設定を継続するかを検証するようにオペレーターにプロンプトを出します。

オペレーターの応答: 正しい初期設定パラメーターが使用されているか検証し、適宜、$HASP441 メッセージに応答してください。

システム・プログラマーの応答: $HASP296 または$HASP542 メッセージで示されたとおりに、チェックポイントのサイズを大きくしてください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP563

説明:

�� NODE(n) <NAME= xxxxxxxx > <LOCAL NODE> �

� DEFINITION <HAS|CANNOT BE> �

� CHANGED NODE(n) keyword=value <WILL BE|CANNOT BE> �

� CHANGED TO keyword=value ��

初期設定時、このメッセージは、JES2 のこの再始動で

$HASP555

242 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

は、NODE ステートメントのパラメーターが、チェックポイントを取るための現行 NITC ストラクチャーの値と異なっていることを示すために出されます。このメッセージは、パラメーターの新しい値が受け入れられるかどうかを示します。初期設定後、このメッセージは、JES2 が、別の MAS

メンバーからの変更のために、チェックポイントを取るための NITC ストラクチャーの中のパラメーター値が変更されていることを検出したことを示すために出されます。このメッセージは、通知の目的でのみ出されます。

システムの処置: 初期設定時、JES2 は、示された値で初期設定を継続すべきかを検証するようにオペレーターにプロンプトを出します。

オペレーターの応答: 正しい初期設定パラメーターが使用されているか検証し、適宜、$HASP441 メッセージに応答してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP564

説明:

�� UNABLE TO <FIND|CREATE|SHARE> �

� jesx NIT DATA SPACE <$DSPSERV|IARVSERV> <RC= nnnnnnnn > <,RSN= nnnnnnnn > ��

JES2 は、他のアドレス・スペースが使用する NIT 情報のシャドーを生成するためのデータ・スペースを作成できませんでした。失敗したサービスと、関連の戻りコードおよび理由コードがメッセージに示されます。

システムの処置: JES2 の初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: IBM サービスに連絡してください。

モジュールの検出: HASPIRRE

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP565

説明:

�� LINE REQUEST FROM NETSRV nn FOR nodename �

� REJECTED - <DEDICATED LINE LINE nnnn IS NOT AVAILABLE, RC=1> �

� <DEDICATED LINE LINE nnnn IS NOT AVAILABLE, RC=2> �

� <NO IDLE TCP/IP LINES, RC=3> <SOCKET NOT AVAILABLE, RC=4> �

� <NODE NAME NOT RECOGNIZED, RC=5> <NETWORK PATH MANAGER NOT AVAILABLE, RC=6> ��

別の NJE ノードから、NJE 接続を開始するための要求が受信されましたが、要求されたリソースは使用不可でした。以下のテキストのいずれかが表示されます。

DEDICATED LINE LINEnnnn IS NOT AVAILABLE,RC=1

要求された専用回線は存在しません。

DEDICATED LINE LINEnnnn IS NOT AVAILABLE,RC=2

要求された専用回線は存在しますが、すでにアクティブになっているか、または TCP/IP 回線ではありません。

NO IDLE TCP/IP LINES, RC=3使用可能な TCP/IP 回線が見つかりませんでした。

SOCKET NOT AVAILABLE, RC=4着信要求と一致する SOCKET(xxxx) 定義が見つかりません。

NODE NAME NOT RECOGNIZED, RC=5着信要求は、JES2 に定義されていない NJE ノード用です。

NETWORK PATH MANAGER NOT AVAILABLE,RC=6

ネットワーク・パス・マネージャーは前に障害を起こしており、リカバリーできませんでした。 JES2

の再始動が必要です。

SYSTEM RESOURCE SHORTAGE BUFFERS, RC=7TP バッファーが使用できません。

LINE IS BUSY, RC=8指定された回線はすでに使用中です。

SYSTEM RESOURCE SHORTAGE NETDCTS, RC=9NJEDEF 初期設定ステートメントの LINENUM パラメーターにより定義されているすべてのネットワーキング回線は、使用中です。

INTERNAL ERROR, RC=10内部エラーが検出されました。

APPCLU CLASS INACTIVE, RC=11セキュア・サインオンが試みられましたが (NODE

ステートメントの SIGNON=SECURE によって)、RACF APPCLU クラスがアクティブでないために、暗号鍵が使用できません。

システムの処置: NJE セッションを開始する要求はリジェクトされます。

オペレーターの応答: 適格な TCP/IP 回線を始動し、他

$HASP564

第 9 章 500 番台 243

端のノードから要求を再発行してもらってください。

システム・プログラマーの応答: JES2 初期設定パラメーターに正しい LINE、NODE、および SOCKET 定義が含まれていることを確認するか、$ADD または $T オペレーター・コマンドでそれらを動的に定義してください。

モジュールの検出: HASPTCP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP566

説明:

�� <DCT|SCK> ATTACH FOR devname �

� FAILED, RC= nnnnnnn ��

ホット・スタートで、JES2 は、前にアクティブであった LINE、NETSRV、または SOCKET を作成できませんでした。

システムの処置: JES2 の初期設定は終了します。JES2

を再始動するためには IPL を実行する必要があるかもしれません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: IBM サービスに連絡してください。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP567

説明:

�� NETSRV nnn INCORRECT SOCKET -- �

� <NOT SPECIFIED, RC=01> < name IS ACTIVE, RC=02> �

� < name SPECIFIES A NON-LOCAL NODE=VALUE, RC=03> ��

初期設定デックで NETSRV が定義されていたか、NETSRV の開始が、ヌルの SOCKET= 値 (RC=01)、または、現在、別の NETSRV 装置で使用されている  SOCKET= 値 (RC=02)、またはローカル・ノード以外のNODE を指定している SOCKET= 値 (RC=03) を含む$S コマンドによって試みられました。

システムの処置: JES2 は NETSRV 装置を始動できません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: NETSRV 初期設定ステートメントに正しい初期設定 SOCKET= 値が指定されているか検証してください。

モジュールの検出: HASPIRRE、HASPTCP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP579

説明:

�� GETMAIN FAILED DURING DYNAMIC �

� ALLOCATION ERROR PROCESSING ��

オフロード・データ・セットの割り当て時にエラーが発生し、オフロード・サブタスクは動的割り振りエラー・メッセージ・テキストを配置するストレージを取得できませんでした。

システムの処置: JES2 は、オフロード装置にドレーンを行います。他の JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生した理由を判別し、エラーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP580

説明:

�� DYNALLOC FAILED FOR OFFLOADn - �

� RC= rc eeeiiiformatted error message

��

指定された装置について動的割り振りエラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

rc レジスター 15 からの動的割り振り戻りコード

eeee 動的割り振りエラー・コード (S99ERROR)

iiii 動的割り振りからの情報理由コード (S99INFO)

$HASP566

244 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

formatted error messageTSO DAIRFAIL ルーチンによって作成されたエラー・メッセージ。これには、TSO

DAIRFAIL IKJxxyyn メッセージ番号が含まれています。

注: TSO DAIRFAIL 処理中にエラーが発生すると、コードだけが表示されます。

システムの処置: JES2 はオフロード装置にドレーンを行い、処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: それぞれのコードの説明については、z/OS MVS Programming: Authorized

Assembler Services Guide を参照してください。入手された診断情報を使用して、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP581

説明:

�� MEMBER member-name - - �

� DYNAMIC ALLOCATE FAILED FOR device �

� RC= rc S99ERROR= eeee S99INFO= iiii �

� formatted-text ��

動的割り振り要求が失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

member-name

エラーが発生した JES2 メンバーの名前。

device エラーが発生した JES2 論理装置。

rc R15 で戻される動的割り振り (DYNALLOC) からの戻りコード。

eeee DYNALLOC エラー・コード (DYNALLOC パラメーター・リストの S99ERROR フィールドに 16 進数で示される)。

iiii DYNALLOC エラー情報コード (DYNALLOC

パラメーター・リストの S99INFO フィールドに 16 進数で示される)。

formatted-text

割り振りが失敗した理由についての TSO

DAIRFAIL サービスからの説明。この形式設定済みテキストに用意された訂正処置は、TSO

環境でのみ当てはまる用語で表現されています。該当する MVS または JES2 の処置を行うよう注意してください。このメッセージの前に$HASP253 が示されている場合、または、定様式テキストを生成するサービスにエラーが発生した場合、この formatted-text は表示されません。

システムの処置: JES2 処理は、装置を割り振らずに継続します。JES2 チェックポイント再構成が進行中の場合には、オペレーターは代替処置を講じるように求められます。

オペレーターの応答: JES2 チェックポイント再構成が進行中の場合には、必要に応じて別のデータ・セット名またはボリューム通し番号を指定してください。

システム・プログラマーの応答: DYNALLOC エラーおよび情報コードの説明については、z/OS MVS

Programming: Authorized Assembler Services Guide を参照してください。入手された診断情報を使用して、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPNUC

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP582

説明:

�� OFFLOAD n RECEIVERS DRAINEDDRAINING

� - OFFLOAD n IS HALTED �

� - OFFLOAD n TRANSMITTERS DRAINED �

� - OFFLOAD n IS ACTIVE ��

示されているオフロード装置に対して $S コマンドが入力されたのに開始できる受信装置 / 送信装置がないか、あるいは、再ロード操作の進行中にそれぞれのアクティブな受信装置に対して $P コマンドが入力されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

システムの処置: 再ロード (RECEIVE) 操作時にこのメッセージが出される場合は、1 つ以上の受信装置を始動するまでオフロード装置は停止状態 (halt) のままです。再ロード操作を再開するためには、オフロード装置を再始動しなければなりません。

このメッセージがオフロード (TRANSMIT) 操作時に出される場合は、オフロード装置はアクティブのままで、

$HASP581

第 9 章 500 番台 245

いずれかのオフロード送信装置が始動されると送信を開始します。

オペレーターの応答: 受信装置 / 送信装置に対して $S

コマンドを入力してください。再ロード操作が進行中であった場合は、オフロード装置に対して $Sコマンドを入力し、操作を再始動させるか、あるいは、オフロード装置に対して $P コマンドを入力し、再ロード操作を停止してください。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 1、2

記述子コード : -

$HASP587

説明:

�� I/O ERROR READING FROM n �

�- MAXIMUM EXCEEDED

��

オフロード・データ・セットから読み取り中に、入出力エラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

システムの処置: 処理される前のジョブを読み取っている場合は、エラーが発生したジョブは除去されます。SYSOUT データ・セットが読み取られているときにエラーが発生する場合は、すでに受け取られているデータは保存されます。

1 回の再ロード操作に関する最大限界値である連続 10

回を超えるエラーが発生したら、JES2 は自動的にオフロード装置にドレーンを行います。最大限界値を超えていない場合は次のジョブで再ロード処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 1、2

記述子コード : -

$HASP588

説明:

�� jobname( jobid FROM nnnnnnnn )

� OFFLOADEDLOADED AT nodename

� ON yyyy.dddFROM yyyy.ddd DUMP

��

示されているジョブは、スプール・オフロード・データ・セットへ書き込まれたか、またはスプール・オフロード・データ・セットから読み取られました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブ名。

jobid 入力ノードのジョブ ID。

nnnnnnnn入力ノード名。この情報は、nodename が入力ノードでない場合にのみ表示されます。

nodenameオフロードが発生したシステムのノード。この情報は、ノード名が入力ノードでない場合にのみ表示されます。

yyyy.dddオフロードが実行された年 (yyyy) とその年のユリウス日 (ddd)。ON yyyy.ddd は、ジョブがオフロードされるときに表示され、 FROMyyyy.ddd DUMP はジョブが再ロードされるときに表示されます。

注:

1. このメッセージは、JCL JOB ステートメントにNOTIFY=userid が指定されているか、または JECL

ステートメントで NOTIFY が要求されていて、ご使用のシステムがオフロード・ジョブ送受信装置にNOTIFY=YES を指定している場合にのみ、表示されます。

2. このシステムで現行の JES2 のジョブ ID を参照しているジョブ ID が $HASP588 の前に表示されることがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNJT、HASPRDR

宛先コード : 1、2

記述子コード : -

$HASP587

246 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP589

説明:

�� jobname( jobid FROM nnnnnnnn )

� SYSOUT OFFLOADEDLOADED AT nodename

� ON yyyy.dddFROM yyyy.ddd DUMP

��

jobname [(jobid FROM nnnnnnnn)]SYSOUT { OFFLOADED } { LOADED }[AT nodename] { ON yyyy.ddd }{FROM yyyy.ddd}

示されているジョブの出力が、スプール・オフロード・データ・セットに書き込まれたか、またはスプール・オフロード・データ・セットから読み取られました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブ名。

jobid 入力ノードのジョブ ID。

nnnnnnnn入力ノード名。この情報は、ノード名が入力ノードでない場合にのみ表示されます。

nodenameオフロードが発生したシステムのノード名。この情報は、ノード名が入力ノードでない場合にのみ表示されます。

yyyy.dddオフロードが実行された年 (yyyy) とその年のユリウス日 (ddd)。ON yyyy.ddd は、ジョブがオフロードされるときに表示され、 FROMyyyy.ddd DUMP はジョブが再ロードされるときに表示されます。

注:

1. このメッセージは、JCL JOB ステートメントにNOTIFY=userid が指定されているか、または JECL

ステートメントで NOTIFY が要求されていて、ご使用のシステムがオフロード SYSOUT 送受信装置にNOTIFY=YES を指定している場合にのみ、表示されます。

2. このシステムで現行の JES2 のジョブ ID を参照しているジョブ ID が $HASP589 の前に表示されるこ

とがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPNSR、HASPNST

宛先コード : -

記述子コード : -

$HASP590

説明:

�� ERROR READING PAST END OF �

� OFFLOADn DATA SET ��

再ロード操作実行時に、JES2 は、示されているオフロード・データ・セットの終わりを超えて読み取ろうとしました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

システムの処置: JES2 は、示されているオフロード装置にドレーンを行い、実行中のジョブを除去します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 1、2

記述子コード : -

$HASP591

説明:

�� I/O ERROR READING FROM �

� OFFLOADn DATA SET - POSSIBLE DATA LOSS ��

示されているオフロード・データ・セットからSYSOUT データ・セットを読み取っているときに、入出力エラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

注: このメッセージは、エラーが発生した SYSOUT データ・セットに追加されます。

システムの処置: すでに受信されている SYSOUT データは、保存されます。このエラーが、この再ロード操作で連続して発生した 11 番目のエラーである場合は、

$HASP589

第 9 章 500 番台 247

JES2 は、このオフロード装置に自動的にドレーンを行います。発生しているエラーが 11 個未満の場合は次のジョブで再ロード処理が継続します。

ユーザーの処置: データが失われていないかどうか、SYSOUT データ・セットを調べてください。必要に応じ、ジョブを再入力してください。

モジュールの検出: HASPNSR

宛先コード : 11

記述子コード : 6

$HASP593

説明:

�� OFFLOADn START REJECTED - DEVICE �

� ALREADY IN USE (sysid) ��

オペレーターが、このシステム、または、多重アクセス・スプール構成の別のメンバーで現在使用中のオフロード装置に対して $S コマンドを入力しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

sysid システム ID。

システムの処置: JES2 は、コマンドをリジェクトします。現在使用中の装置は、処理を継続します。

オペレーターの応答: 別のオフロード装置に対して $S

コマンドを入力するか、あるいは、現在アクティブな装置にドレーンを行ってから、その装置に対して $S コマンドを再入してください。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 1、2

記述子コード : -

$HASP595

説明:

�� OFFLOADn ERROR READING �

� FIRST RECORD - �

� DRAINING OFFLOAD DEVICESKIPPING FOR JOB HEADER

��

JES2 は、再ロードしようとするデータ・セットの最初のレコードが LRECL=80 でないことを判別しました。この障害の原因としては、再ロード操作が誤ったテープで開始されたことが考えられます。このメッセージ・テ

キストは、OFFLOADn VALIDATE= 指定に基づいた変数になっています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

システムの処置: メッセージ・テキストに基づいて、JES2 は以下のように応答します。

DRAINING OFFLOAD DEVICE初期設定データ・セットが、JES2 にオフロード装置のドレーンを指示する OFFLOADn

VALIDATE=YES を含んでいるか、そのようにデフォルトしています。

SKIPPING FOR NEXT JOB HEADER初期設定データ・セットが、オフロード・データ・セットを読んでオフロード受信側へレコードを渡し続けるよう JES2 に指示する、OFFLOADn

VALIDATE=YES を含んでいるか、そのようにデフォルトしています。ただし、受信側はジョブ・ヘッダーを検出するまでレコードを廃棄しつづけ、その後で通常のジョブ処理を継続します。

オペレーターの応答: ロードしたテープが、再ロードするデータ・セットの最初のテープであることを確認してください。正しいテープを再ロードし、再ロード操作を再始動してください。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP599

説明:

�� START OF INITnnnn FAILED, �

� SUBIT RC= rc, XINITST RC= rc ��

停止していたが、直前に開始した開始プログラムに対して $SI コマンドまたは再始動を実行して、JES2 が内部的に生成した MVS の START INIT コマンドをシステムが処理していた間にエラーが発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn 開始プログラムの 10 進番号。

subit 開始プログラムを始動させるために使用されるサブタスク JES2 からの理由コード。

xinitst 以下の場合に、制御を獲得するサブタスク・ルーチンから得られる理由コード。

4 $GETMAIN は失敗しました。

$HASP593

248 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

8 LOCASCB は失敗しました。

12 MGCRE は失敗しました。

システムの処置: 開始プログラムは始動されませんが、システムは処理を継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 問題の原因が補助記憶機構不足である場合は、すべてのジョブおよび開始プログラムを停止してください。開始プログラムを 1 つ再始動させようとして、IEE328I START COMMAND

ABORTED とこのメッセージを SUBITRC=0 およびXINITST RC=12 付きで受け取った場合は、まだ補助記憶機構不足は解除されていません。付随する IEE328I

メッセージおよび詳細な診断情報の説明については、z/OS MVS システム・メッセージ 第 7 巻 (IEB-IEE) を参照してください。上記の診断手順でも問題が訂正されない場合は、IBM サポート・センターに連絡して援助を要求し、メッセージ・テキストの該当する rc を通知してください。問題を訂正してから、$SI コマンドを使用して開始プログラムを再始動します。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

第 9 章 500 番台 249

250 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 10 章 600 番台

$HASP600

説明:

�� AUTOMATIC COMMAND LIMIT REACHED ��

オペレーターが $TA コマンドを入力しましたが、インストール先指定の自動コマンド・エレメントがすべて使用中でした。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 現在のいくつかの要求を削除するか、またはエレメントが必要でなくなるまで待ってください。追加エレメントが必要であることを、システム・プログラマーに通知してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP601

説明:

�� AUTOMATIC COMMANDS HALTED BY type ��

オペレーターが $TA コマンドを入力したとき、システムは、オペレーターが $ZA コマンドを使用して自動コマンドを出すのを停止していたか、あるいは、システムが自動的に $ZA コマンドを出したことを検出しました。システムは、次の場合に自動的に $ZA コマンドを出します。

v バックログが存在するため、JES2 は 5 分間自動コマンドを出せない場合。その理由は、CMB が不足しているからです。

v 時間を 24 時間より長い時間進めるか、または特定の時間だけ遅らせる場合。

v 自動コマンド処理の休止時間が、24 時間を超えている場合。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

type OPERATOR か SYSTEM のいずれか。SYSTEM が表示される場合、これは、自動コマンド処理が $S A,ALL コマンドで開始するまで、処置メッセージになります。

システムの処置: コマンドは、無視されます。処理を続行します。

オペレーターの応答: 現在の自動コマンド・エレメントが正しいかどうかを確認し、必要に応じて、$S A,ALL

コマンドを入力し、自動コマンドの発行を開始してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1-10/#

記述子コード : 2、-

$HASP603

説明:

��(1)

devname STATUS= status, �

� list-of-keywords(active job), nn(mm) outtyp,

��

注:

1 status は、以下のいずれかです。ACTIVE

ALLOCATED

BUSY

DRAINED

DRAINING

ENDED

HALTED

INACTIVE

INTERVENTION

NOT RESPONDING

NOT RESPONDING, INTERVENTION

PAUSED

STARTING

オペレーターが装置に対して $DU コマンドか $T コマンドを入力しました。JES2 は、その装置に割り当てられているかまたはその装置を制御しているサブシステムおよび現在の出力選択基準に関する情報を応答として表示しています。

メッセージの中の変数の意味は次のとおりです。

devnameJES2 初期設定ストリームで割り当てられている装置の名前。 JES2 コマンドがリモート・コンソールから出された場合を除きます。その場合には、 devname がコマンドで使用されていれば、devname が $HASP603 に表示されます。 devname がコマンドで使用されていなけ

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 251

れば、devname は $HASP603 に表示されません。たとえば、以下のとおりです。

リモート・コンソールから

$T PR2,C=B yields$HASP603PR2,STATUS=......

注: リモート devname は表示されません。

$T R475,PR2,C=B yields $HASP603R475,PR2,STATUS=......

注: devname (R475) が表示されます。

(active job)装置が現在処理しているジョブのジョブ ID およびジョブ名。(active job) の例は、(STC00061 MOUNT) です。

nn 現行のジョブで処理するために残された出力イメージの合計数。

mm このジョブの出力イメージの合計数。

outtyp この装置が現在処理している出力イメージのタイプ。outtyp は、LINES、CARDS、またはPAGES のいずれかです。

行カウントに含まれるのは、テキストの長さがゼロ以外で、即時機械制御文字を使用しないレコードのみです。

ページ・カウントには、開始ページ構造化フィールドだけが含まれます。その他の AFP 制御レコード (X’5A’ 制御文字で開始するレコード)

は、レコード・カウントにもページ・カウントにも含まれません。

status は、以下のいずれかです。

ACTIVEJES2 はジョブを処理するために装置を使用していて、ジョブが使用可能で装置を使用する資格がある場合、装置の使用を継続します。

ALLOCATEDOWNER フィールドに指示されたジョブまたはasid によって INTRDR が作成されました。

BUSY FSS モードの装置は、以前に出されているコマンドがその装置について処理されているため、現在の状況を表示して応答できません。

DRAINEDJES2 はその装置を使用しておらず、その装置が $S コマンドで開始するまで使用しません。

DRAININGJES2 は現在ジョブの処理のためにこの装置を使用中ですが、現在の機能が完了したら使用を中止します。

ENDEDこの装置に対する処理中に、リカバリー不能なABEND が発生しました。JES2 はこの装置に対するすべての処理を延期します。装置が延期された時間には、その装置に対してまだ作業が割り当てられている可能性があります。その作業に対する処理もすべて、延期されています。装置およびその装置に割り当てられているすべての作業をリカバリーするために、JES2 ホット・スタートを実行してください。

HALTEDJES2 がオペレーターの援助を要求したか、あるいは、オペレーターが装置 ($Z) を停止して$S コマンドでその装置が開始するのを待っています。

INACTIVEJES2 は装置を使用していませんが、ジョブが使用可能でその装置を使用する資格があれば使用します。

INTERVENTIONFSS 制御のプリンターが、オペレーターの介入を要求しています。

NOT RESPONDINGFSA は、JES2 に対して、装置が FSA に応答しなくなったことを通知しました。

NOT RESPONDING, INTERVENTIONFSA は、JES2 に対して、装置が FSA に応答しなくなったことを通知しました。装置の介入が要求されています。装置が応答しない理由を判別するために、装置または通信構成要素 (たとえば、VTAM) を検査してください。

PAUSED印刷または穿孔操作実行中に、JES2 はジョブとジョブの間で一時停止 (pause) しました。指定された装置は、($S コマンドで) 開始するまで、あるいは、作動不能状態から作動可能状態にリセットされるまで使用されません。

STARTING装置は、始動中です。この状況は、FSS 所有装置および開始プログラムにのみ表示されます。

list-of-keywords は、以下の組み合わせです。

AUTHこの装置からシステムに入力されるコマンドのJES2 権限レベルを指定しています。

$HASP603

252 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

|||

DEVICE装置に影響を与えるコマンドをこの装置からシステムに入力できるかどうかを指定しています。

HONORTRC=ジョブの OUTPUT JCL ステートメントで、JES モード・プリンターが TRC=Yes|No パラメーターの指定を受け入れる (YES) か、受け入れない (NO) かを指定します。

JOBジョブに影響を与えるコマンドをこの装置からシステムに入力できるかどうかを指定しています。

SYSTEMシステム・リソース (たとえば、開始プログラム) に影響を与えるコマンドをこの装置からシステムに入力できるかどうかを指定しています。

このキーワードは、ローカル読取装置にのみ適用されます。

BURST={YES|NO}3800 プリンターからの印刷出力を別々のシートに切り離す方式にするかどうかを指定します。このキーワードは、インパクト・プリンターの場合はブランクです。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

CCTL={YES|NO}JES2 がこの装置に送信される出力ストリームに紙送り制御文字を挿入するかどうかを指定します。

このキーワードは、リモート・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

CHAR(d)このプリンターで現在使用されている文字セット。このキーワードは、複数回表示される可能性があります。d の初期値は 1 で、プリンターが使用する各文字セットごとに増加します。このキーワードは、インパクト・プリンターの場合はブランクです。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

CKPTLINE論理ページの最大行数。JES2 は、この値をCKPTPAGE の値と共に使用し、出力データ・セットのチェックポイントをどの時点でとるかを決定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモートのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

CKPTMODE={PAGE|SEC}このキーワードは、JES2 がこのプリンターの出力に対しチェックポイントを取る方法を指定します。このキーワードに有効な値は、PAGE および SECです。このキーワードは、インパクト・プリンターの場合は PAGE です。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

CKPTPAGEJES2 が何ページごとに出力データ・セットのチェックポイントを取るかを指定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモートのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

CKPTSECJES2 が何秒ごとに出力データ・セットのチェックポイントを取るかを指定します。このキーワードの値は、インパクト・プリンターの場合はゼロです。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

CLASSこの装置からシステムに入力されるジョブのうち、JOB JCL ステートメントに CLASS パラメーターが指定されていないジョブに割り当てるジョブ・クラスを指定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモート読取装置にのみ適用されます。

CMPCT={YES|NO}リモートのシステム・ネットワーク体系 (SNA) 装置へ送られるデータを JES2 が短縮できるかどうかを指定します。このキーワードは、リモートの 2

進データ同期通信 (BSC) 装置の場合は、NO です。

このキーワードは、リモート・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

COMPRESS={YES|NO}リモート SNA 装置に送られるデータを JES2 が圧縮できるかどうかを指定します。このキーワードはリモート BSC 装置の場合は NO です。

このキーワードは、リモート・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

COMPACTこの装置に関し JES2 が使用する短縮テーブルの番号を指定します。このキーワードに値 0 を指定すると、この装置で短縮が行われないことを意味します。

$HASP603

第 10 章 600 番台 253

このキーワードは、リモート・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

COPYMARK={DATASET|JOB|CONSTANT|NONE}このプリンターがコピー・マークを増やす時を指定します。このキーワードは、インパクト・プリンターの場合は DATASET です。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

CREATORこの装置が選択する出力を作成したユーザー ID を指定します。このキーワードが明示的にセットされないと、値はブランクになります。

このキーワードは、ローカルおよびリモートのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

DEVFCBこのプリンターがデフォルトとして使用する用紙制御バッファー (FCB) の 1 ~ 4 文字の名前を指定します。このキーワードが明示的にセットされないと、値はブランクになります。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

EJECT={YES|NO}JES2 が RJE セッションを開始してから最初にリモート・プリンターを使用するときに、そのリモート・プリンターにページ排出文字を送るかどうかを、プリンターの想定位置に従い指定します。JES2

が始動されるか、再始動されるか、またはリモート・セッションが失敗してリモート・プリンターがページの先頭でない場合、JES2 はリモート・プリンターがページの最上位に位置付けられていないことを想定します。

このパラメーターは、この装置が用紙以外のメディアに SYSOUT を書き出すリモート・ワークステーションで最初の行にページ排出文字を書き込む必要がない場合は、NO です。

このキーワードは、リモート・プリンターにのみ適用されます。ENDED JES2 は、アクティブなリカバリー ($ESTAE) が存在しない状態で異常終了を検出しました。異常終了時には、制御中の装置 PCE

は、継続される JES2 操作に必要な PCE とは見なされません。装置 PCE は ENDED とマークされ、JES2 は装置 PCE を永続的に延期しています。装置をリカバリーするには、JES2 を再始動してください。

DEVFLASHJES2 がこのプリンターに使用する書式フラッシュID の 1 から 4 文字の名前。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

このキーワードは、以下のどの場合もブランクです。

v プリンターに書式フラッシュ ID がない。

v このプリンターに書式フラッシュ機能がない。

v インパクト・プリンターである。

FCBこのプリンターに装てんされる 1 から 4 文字の用紙制御バッファー (FCB) イメージまたは紙送り制御テープ名を指定します。

STD は、SYS1.IMAGELIB 内で FCB イメージに『STANDARD』 の印が付けられていることを示しています。FCB が DEVFCB の設定と同じである場合は、DEFAULT が表示されます。DEFAULT とSTD は同時に指定できないため、次のようになります。

DEVFCB= Resultingspecified? DEVFCB=C? C=STANDARD? FCB---------- --------- ----------- ---------no N/A no (none)no N/A yes ,STDyes no no (none)yes no yes (none)yes yes no ,DEFAULTyes yes yes ,DEFAULT

このキーワードは、ローカルおよびリモート・プリンターにのみ適用されます。

FCBLOADJES2 がこのリモート・プリンターに対して FCB

をサポートしているかどうかを指定します。

このキーワードは、リモート・プリンターにのみ適用されます。

FLASHJES2 がこのプリンターに使用する書式フラッシュID の 1 から 4 文字の名前。このキーワードは、プリンターに書式フラッシュ ID が指定されていないかまたはこのプリンターに書式フラッシュ機能が備わっていない場合は、ブランクです。

このキーワードは、インパクト・プリンターの場合はブランクです。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

FLUSH={YES|NO}データ・セットまたはデータ・セット・コピーがこの装置により処理されるたびに、JES2 がブランク・カードを穿孔するかどうか指定します。

$HASP603

254 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

このキーワードは、リモート穿孔装置にのみ適用されます。

FORMSこの装置にロードされる 1 から 8 文字の用紙 ID

を指定します。最大 8 つの用紙 ID をロードできます。

このキーワードは、ローカルおよびリモート・プリンターにのみ適用されます。

FSAROLTR={YES|NO}FSS プリンター用の内部ローリング・トレースが、この装置に対してアクティブであるかどうか指定します。

FSSこのプリンターを制御する FSS の名前。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

HOLD={YES|NO}オペレーターが処理を実行するためにジョブを解放するまでこの装置からシステムに入力されるジョブを保留するかどうか指定します。

回線の場合は、このキーワードは JES2 が特定のネットワーク送信装置または受信装置を保留するかどうかを指定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモート読取装置および回線にのみ適用されます。

HONORTRC={YES|NO}指定された JES―モード・プリンターに対し、ジョブの OUTPUT JCL ステートメントで指定されたTRC=YES|NO パラメーターを受け入れるかどうかを指定します。 HONORTRC= は JES モード・プリンターにのみ適用されます。

JES―モード・プリンター (3800 プリンター以外)

は、SYSOUT に対して HONORTRC=YES およびTRC=YES が指定されている場合、テーブル参照文字を取り除きます (無視します)。

JOBNAMEこの装置によって選択されるように、ジョブのジョブ名を指定します。

注:

1. jobname が作業選択 (WS=) リストのスラッシュの後ろに指定されていた場合は、表示されている jobname は処理されている出力グループにより変わる可能性があります。

2. jobname が割り当てられなかった場合、JOBNAME= フィールドは現在装置上にあるジョブの名前を表示します。

このキーワードは、ローカルおよびリモートのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

LASTFORMこのプリンターの出力を処理するために直前に使用された FCB。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

LIMITこの装置が処理するジョブの下限レコード限界値および上限レコード限界値を指定します。限界値(0,*) は、この装置がすべての出力を選択することを意味します。

このキーワードが適用されるのは、ローカルおよびリモートのプリンターならびに穿孔装置、およびSYSOUT 送信装置に限定されます。

LRECLこのリモート SNA 装置に送信されたデータの論理レコード長を指定します。

このキーワードは BSC 装置の場合は、ブランクで、リモート・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

MARK={YES|NO}このプリンターが分離ページの端をマーク付けするかどうかを、指定します。このキーワードの値は、インパクト・プリンターの場合は、NO です。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

MODE={JES2|FSS}このプリンターが JES2 管理 (JES2) または機能サブシステム管理 (FSS) のどちらであるかを指定します。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

MODIFYこのプリンターで現在使用されている文字セットへの修正が含まれている文字セットの名前。このキーワードは、インパクト・プリンターの場合はブランクです。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

MSGCLASSこの装置からシステムに入力されるジョブのうち、JOB JCL ステートメントで MSGCLASS パラメーターが指定されていないジョブに割り当てられるメッセージ・クラスを指定します。

$HASP603

第 10 章 600 番台 255

このキーワードは、ローカル、リモート、および内部読み取りプログラムにのみ適用されます。

NEWPAGEJES2 が ’skip to channel’ (チャネルへスキップ) を改ページとして処理するときに指定します。

このパラメーターは、ローカルのプリンターとリモートのプリンターにだけ適用されます。

NPRO出力が用紙経路内に存在する秒数で、この時間が経過すると機能サブシステム (FSS) は出力をスタッカーに送ります。このキーワードは、FSS 管理3800-3 型プリンターにのみ有効です。

OWNER内部読み取りプログラムをオープンしたジョブの名前と ID を指定します。このキーワードの値は、ジョブ ID がない場合 N/A で、内部読み取りプログラムがアイドル状態の場合は、(,) です。

このキーワードは、内部読み取りプログラムにのみ有効です。

PAUSE={YES|NO}この装置がデータ・セット・グループ間で一時停止(pause) するかどうか指定します。

このキーワードは、ローカル・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

PLIMこのプリンターが処理するジョブの下限ページ限界値と上限ページ限界値を指定します。(0,*) の PLIMは、この装置がすべての出力を選択することを意味します。

このキーワードは、ローカル・プリンター、リモート・プリンター、および SYSOUT 送信装置に適用されます。

PRESELCT={YES|NO}このプリンターが、プリンターがアクティブであるときに処理用に 2 つの出力エレメントを保持するかどうか指定します。このキーワードは、JES2 管理プリンターの場合は NO です。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

PRTYINCこの装置からシステムに入力される各ジョブの選択優先順位に対し JES2 が加算する数字を指定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモート読取装置にのみ適用されます。

PRTYLIMこの装置からシステムに入力されるジョブに対しJES2 が割り当てることができる最高優先順位レベルを指定します。

このキーワードは、ローカル、リモート、および内部読み取りプログラムにのみ適用されます。

PRMODEJES2 がこの装置に出力データ・セットを転送する場合に使用する名前を指定します。このキーワードには、最大 8 つの名前が表示される場合があります。

このキーワードは、ローカルおよびリモートのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

PRTDESTこの装置からシステムに入力されるジョブに対し/*ROUTE ステートメントが指定されていないかまたは DD JCL ステートメントまたは OUTPUT JCL

ステートメントに DEST パラメーターが指定されていない場合、そのジョブから出されてくる印刷出力の印刷宛先を指定します。

このキーワードは、ローカル、リモート、および内部読み取りプログラムにのみ適用されます。

PRWIDTH1 行に印刷する文字数を指定します。

このキーワードは、リモート・プリンターにのみ適用されます。

PUNDESTこの装置からシステムに入力されるジョブに/*ROUTE JES2 制御ステートメントが指定されていないかまたは DD JCL ステートメントあるいはOUTPUT JCL ステートメントに DEST パラメーターが指定されていない場合、そのジョブから出されてくる穿孔出力の穿孔宛先を指定します。

このキーワードは、ローカル、リモート、および内部読み取りプログラムにのみ適用されます。

QUEUEこの装置が処理できる出力クラスを指定します。このキーワードには、最大 15 個のクラスが表示される場合があります。

このキーワードは、リモートおよびローカルのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

RANGEこの装置が選択できるジョブ ID の範囲を指定します。

このキーワードは、リモートおよびローカルのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

$HASP603

256 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

ROUTECDEこの装置に割り当てられている宛先コードを指定します。最大 4 つの宛先コードが割り当てられている場合があります。

このキーワードは、リモートおよびローカルのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

SELECTJES2 がこのリモート装置のキューに入れられている出力を送信するさいの宛先となる装置タイプおよび装置サブアドレスを指定します。

このキーワードは、リモート・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

SEP={YES|NO}この装置が最初に出力データ・セット・グループ間に分離ページを作成するかどうか指定します。

このキーワードは、リモートおよびローカルのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

SEPCHARSこの装置の分離ページ用に使用される文字セットを指定します。このキーワードの値には以下のものがあります。

CURRENTJES2 が、分離ページ印刷時にこの装置に現在ロードされている文字セットを使用することを指定します。

DEFAULTJES2 が分離ページ印刷時にこの装置のデフォルト文字セットを使用することを指定します。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

SEPDSこの装置による処理のために選択されるジョブ出力エレメント (JOE) 内のデータ・セットに対してこの装置がデータ・セット分離ページを作成するかどうかを指定します。

このキーワードは、リモートおよびローカルのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

SETUP={HALT|NOHALT}装置特性の変更の後に、JES2 がこの装置を停止し、メッセージ $HASP190 を出すかどうかを指定します。

このキーワードは、リモートおよびローカルのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

SPACE出力の行間のスペーシングを指定します。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

SUSPEND={YES|NO}装置割り込み機能がアクティブかどうか指定します。

このキーワードは、リモート・プリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

SYSAFF/*JOBPARM JES2 制御ステートメントに SYSAFF

が指定されていない場合、この装置からシステムに入力されるジョブが実行できる多重アクセス・スプール (MAS) 構成内のシステム (複数の場合もある)

を指定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモート読取装置にのみ適用されます。

TRACE={YES|NO}トレースがこの装置に対してアクティブかどうか指定します。

TRKCELL={YES|NO}このプリンターで処理するために JES2 がトラック・セル全体をスプール解除するかどうか指定します。このキーワードは、インパクト・プリンターでは NO です。

このキーワードは、ローカル・プリンターにのみ適用されます。

UCSインパクト・プリンターの場合、このキーワードは、JES2 がこのプリンターのために使用するSYS1.IMAGELIB 内の汎用文字セット (UCS) を指定します。この UCS は、このプリンターに現在装てんされている印刷トレーンと一致していなければなりません。

非インパクト・プリンターの場合、このキーワードはプリンターに最初に JES2 がロードする文字セットを指定します。

このキーワードに値 0(STD) を指定すると、JES2

はバッファーのロード操作を実行していないが、このプリンターの出力を処理するためにSYS1.IMAGELIB 内で STD のマークが付けられたUCS を使用することを示します。

このキーワードは、ローカルおよびリモート・プリンターにのみ適用されます。

UCSVERFY={YES|NO}UCS イメージを 4250 または 4248 プリンターのためにロードするとき JES2 が UCS の検査処理を実行するかどうか指定します。

$HASP603

第 10 章 600 番台 257

このキーワードは、ローカルの 4250 または 4248

プリンター以外のプリンターでは NO です。

UNIT={dev|SNA}この装置に割り当てられている 4 桁の 16 進数の装置番号を指定します。システム・ネットワーク体系 (SNA) のネットワーキング回線の場合は、UNIT

の値は SNA です。

VOLUMEこの装置が出力を選択できる 1 つから 4 つのスプール・ボリュームを指定します。このキーワードが(,,,) の場合は、装置はすべてのスプール・ボリュームから選択できます。

このキーワードは、ローカルおよびリモートのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

WRITERこの装置に割り当てられている書き出しプログラム名を指定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモートのプリンターおよび穿孔装置にのみ適用されます。

WSこの装置に対する作業選択特性を指定します。

このキーワードが適用される装置としては、ローカルおよびリモートのプリンターと穿孔装置、スプール・オフロード装置、およびネットワークSYSOUT 送信装置などが含まれます。

XEQDESTジョブ・ストリーム内に /*ROUTE または /*XEQ

JES2 制御ステートメントが指定されていない場合に、この装置からシステムに入力されるジョブが実行されるノードを指定します。

このキーワードは、ローカルおよびリモート読取装置にのみ適用されます。

システムの処置: システムは処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP604

説明:

�� ID xxxx T= hh.mm.ss �

� I= ssss L= console text ��

オペレーターが $TA コマンドを入力し、その応答で、

作成、表示、変更、または削除されるコマンド・エレメントの内容が示されています。オペレーターが自動コマンド・エレメントを変更または作成しようとしていて、このメッセージの前に診断メッセージが出されている場合、そのエレメントは削除されます。メッセージ・テキストのフィールドは次のとおりです。

xxxx ユーザー定義の自動コマンド ID またはシステム定義の自動コマンド ID。

hh.mm.sstext により示されているコマンドを入力する現在日の時刻。

ssss 各コマンド間の時間間隔。

console自動コマンドに指定されている 2 から 8 文字のコンソール名および任意指定のコンソール域。このパラメーターは、$TA コマンドへの応答にだけ影響を与えます。応答を自動コマンドへ転送する場合は、コマンド・テキストの引用符内に L=console を指定しなければなりません。

text 示されている時刻に入力するコマンド。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP606

説明:

�� INSUFFICIENT OPERANDS ��

オペレーターはコマンドを入力しましたが、必要なオペランドが不足していました。

システムの処置: コマンドは無視され、処理は継続します。

オペレーターの応答: 訂正済みのコマンドを入力してください。「z/OS JES2 コマンド」を参照してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP604

258 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP607

説明:

�� JES2 NOT DORMANT - MEMBER DRAINING, �

� RC= rc text ��

オペレーターがシステムから JES2 を取り消すために$P JES2 コマンドを入力しましたが、JES2 の機能の一部がまだ完了していません。JES2 は、すべての JES2

活動が完了するか、あるいは、JES2 処理を再開するために $S コマンドが入力されると、コンソールからこのメッセージを削除します。JES2 の取り消しを妨げているアクティビティーのリストについて詳しくは、$HASP608 message を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc 戻りコード。

text 戻りコードをともなう説明のテキスト。

rc および text の考えられる値は次のとおりです。

rc text

01 OUTSTANDING I/O

02 OUTSTANDING WTO ACTIVITY

03 ACTIVE PROCESSORS

04 OUTSTANDING HELD PROCESSORS

05 INTERNAL READERS ARE ALLOCATED

06 OUTSTANDING CROSS MEMBERREQUESTS

07 OUTSTANDING SPIN ACTIVITY

08 PROCESSOR(S) ENDED BY PRIORRECOVERY.

{SOME ENDED PROCESSORS HAVEBEEN DETACHED}

$PJES2,ABEND IS REQUIRED TOTERMINATE JES2

09 OUTSTANDING PSO, SAPI OR END OFMEMORY ACTIVITY

10 ACTIVE ADDRESS SPACES

11 ACTIVE NETWORKING DEVICES

システムの処置: JES2 は取り消されておらず、新しい機能が始動することはありません。ただし、ジョブは引き続き入力されます。

オペレーターの応答: $HASP608 メッセージがリスト

している詳細を評価します。これは、すべての戻りコードに適用されます。

戻りコードが 1 から 7 の場合は、すべての JES2 機能を停止し (つまり、すべての装置、回線、開始プログラムにドレーンを行い、すべてのジョブを停止し)、それから $P JES2 コマンドを再入力してください。

RC=03 の場合は、$DPCE,ACTIVE>0 コマンドを出して、アクティブな作業を持っているのが何の PCE かを判別します。

RC=06 の場合は、必要に応じて $P JES2,QUICK と入力し、JES2 が取り消し時にこれらの要求を無視するようにします。

RC=08 の場合は、JES2 を終了させるのには $P

JES2,ABEND コマンドが必須です。

RC=09 の場合、一時的な状態である可能性があります。または、依然としてアドレス・スペースが JES2 をアクティブに要求していることを示す場合があります。状況が改善されず、理由コードのみリストされている場合は、これはシステム・アドレス・スペースである可能性があります (ジョブ ID の要求)。$DA,STC コマンドを発行して、残っているすべてのアドレス・スペースを表示してください。おそらくこれらのアドレス・スペースのいずれかが、依然としてアクティブに JES2 サービスを要求しています。

RC=10 の場合は、$DA,X コマンドを出して、アクティブなアドレス・スペースのリストを表示してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、5、7

$HASP608

説明:

ACTIVE PROCESSORS (PCES)NAME COUNT JOBID-------------------------------- -------- --------pcename/devname nnn jobidACTIVE ADDRESS SPACESASID JOBNAME JOBID-------- -------- --------asid jobname jobidACTIVE NETWORKING DEVICESNAME STATUS-------------------------------- --------devname statusHELD PROCESSORSNAME--------------------------------pcename/devnameALLOCATED INTERNAL READERSASID JOBNAME JOBID-------- -------- --------asid jobname jobid

$HASP607

第 10 章 600 番台 259

OUTSTANDING CROSS MEMBER REQUESTSASID JOBNAME JOBID COUNT-------- -------- -------- --------asid jobname jobid nnnOUTSTANDING BERT LOCK REQUESTSJOBNAME JOBID LOCKED BY-------- -------- ----------jobname jobid member nameINTERNAL ACTIVITYTYPE COUNT----------------------------- --------TOTAL PCE I/O nnnSAPI REQUESTS (SSI 79) nnnPSO REQUESTS (SSI 1) nnnEND OF MEMORY REQUESTS(EOM) nnnOUTSTANDING WTO ACTIVITYOUTSTANDING SPIN ACTIVITYPROCESSOR(S) ENDED BY PRIOR RECOVERY

前述のアクティビティーのテーブル以外に、次の 2 つの代替の形式があります:

1. ALL AVAILABLE FUNCTIONS COMPLETE表示する活動がないときに、JES2 は $DJES2

コマンドへの応答としてこの形式のメッセージを出します。

2. xPJES2 COMMAND ACCEPTED$PJES2 コマンドを出してそれが受け入れられたときに、 JES2 はこの形式のメッセージを出します。x は、$PJES2 コマンドを出したメンバーの CONCHAR です。

JES2 は、$DJES2 コマンドへの応答として、または$PJES2 コマンドが拒否されたときの応答として、このメッセージを発行します。このメッセージに、JES2 を取り消すことができない具体的な理由がリストされます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

pcename長い PCE 記述名。

nnn 活動の数。

asid アドレス・スペース ID。

jobnameジョブの名前。

jobid ジョブ ID。

devnamePCE に関連する装置名。

status 装置の状況。

member nameJES2 MAS のメンバーの名前。

システムの処置: $PJES2 コマンドへの応答として受信

した場合: JES2 は取り消されておらず、新しい機能が始動することはありません。ただし、ジョブは引き続き入力されます。

$DJES2 コマンドへの応答として受信した場合: コマンド処理が完了し、通常の処理が続行しています。

オペレーターの応答: $PJES2 コマンドへの応答として受信した場合: 次にリストされた JES2 機能を評価して、それらを停止できるかどうか決定してください。それから $PJES2 コマンドを再入力してください。

v アクティブなプロセッサー

v アクティブなアドレス・スペース

v アクティブなネットワーキング装置

v 割り振られた内部読み取りプログラム

v 未処理のメンバー間要求 (必要に応じて、取り消し時に $PJES2, QUICK でこのメンバー間要求を無視するようにします。)

保留されているプロセッサーに対しては、$S コマンドを出してそのプロセッサーを再始動します。それでもプロセッサーが保留されているままである場合は、IBM

サポート・センターに連絡してください。

内部活動の場合は、各カウントが時間とともに減少しており、進展があることを確認してください。

$DJES2 コマンドへの応答として受信した場合は、何も出ません。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 4

$HASP609

説明:

�� NUMBER SET TO nnnnnn ��

オペレーターが $T NUM コマンドを入力し、ジョブ番号の基本値を nnnnnn によって示されている値に、リセットすることを指示した。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnn新規開始番号。

システムの処置: ジョブ番号、開始済みタスク、およびTSO 識別番号の基本値が、示されている値にセットされます。次にシステムに入力されるジョブ、開始済みタスク、または TSO ユーザーにはその値が割り当てられ(他のジョブ、開始済みタスク、または TSO ユーザーは

$HASP609

260 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

現在値が割り当てられていないものと想定して)、基本値が 1 だけ増加されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP610

説明:

�� JOB(S) NOT FOUND ��

オペレーターがジョブ・リスト・コマンドを入力しましたが、その選択基準に一致するジョブが見つかりませんでした。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM、HASPPSO

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP611

説明:

�� LIST INCOMPLETE ��

ジョブ・キューの変更がコマンド処理中に発生しました。この種の変更が、表示される状況情報の保全性に影響する場合は、メッセージ $HASP611 が出され、コマンドの処理は終了します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: コマンドを再入力してください。コマンドの入力は、応答が必要な情報のみに限定されるように修正しなければなりません。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP612

説明:

�� NO ACTIVE JOBS ��

オペレーターが $DA コマンドを入力しました。JES2

は、この $DA コマンドに指定された条件と一致するア

クティブなジョブがキューにないことを検出しました。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP613

説明:

�� NO AUTOMATIC COMMAND FOUND ��

オペレーターが表示専用要求 ($TA,ALL または$TAcccc) として $TA コマンドを入力しました。自動コマンド・エレメントは見つかりませんでした。

注: このコマンドが出されるコンソールには、システム権限が与えられていなければなりません。AUTH=INFO が設定されていると、自動コマンドが存在してもこのメッセージが表示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: コンソールの権限が十分であるように、またコマンド・エレメントの ID (cccc) に誤りがないようにしてください。コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP614

説明:

�� OFFLOADn START REJECTED - �

� DATA SET IN USE (OFFLOADn ON memname ��

オペレーターが、オフロード装置を開始させるために$S コマンドを入力しましたが、現在、それに対応するオフロード・データ・セットが memname によって示されているシステムのオフロード装置で使用されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

memnameメンバー名。

$HASP610

第 10 章 600 番台 261

システムの処置: コマンドはリジェクトされ、処理は継続します。

オペレーターの応答: このオフロード装置に別のデータ・セットを割り当てて $S コマンドを再入するか、あるいは、現在このデータ・セットを使用中のオフロード装置にドレーンを行ってから、このオフロード装置に対して $S コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPSTAM

宛先コード : 1、2

記述子コード : -

$HASP615

説明:

�� ACTIVE DATA SETS NOT ROUTED ��

オペレーターが $R コマンドを入力しましたが、JES2

は現在アクティブなデータ・セットを再ルーティングすることはできません。

システムの処置: JES2 は、処理を継続します。

オペレーターの応答: 再ルーティングするデータ・セットがアクティブでないことを確認してから、$R コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP616

説明:

�� NO JOBS HELD ��

オペレーターが $HA コマンドを入力し、ジョブ・キュー上のジョブをすべて保留するようシステムに通知しました。しかし、ジョブは見つかりませんでした。

システムの処置: JES2 は、処理を継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP617

説明:

�� NO JOBS RELEASED ��

オペレーターが $AA コマンドを入力し、$HA コマンドによって保留されているすべてのジョブを解放するようシステムに通知しました。しかし、そのコマンドにより保留されているジョブは見つかりませんでした。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: ジョブが保留されていると判明した場合は、明示的な解放コマンドの $A‘jobname’、$AJ、$AS、または $AT のうちの適当なものを使用してジョブを解放してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP618

説明:

�� PCE ATTACH DENIED ��

インストール・システム出口 27 は、JES2 初期設定時に JES2 プロセッサー制御エレメント (PCE) の生成を拒否しました。

システムの処置: JES2 は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 出口ルーチンが PCE

生成を拒否した理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP619

説明:

�� NO OUTPUT QUEUED ��

オペレーターが $DF コマンドを入力しましたが、その$DF コマンドに指定されているオペランドに関して出力書式キューには作業がありませんでした。

システムの処置: 処理を続行します。

$HASP615

262 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP620

説明:

�� COMMAND REJECTED - �

� JES2 SHUTDOWN IN PROGRESS ��

JES2 のシャットダウン処理中に、オペレーターが$PJES2,ABEND または $E CKPTLOCK,HELDBY= 以外のコマンドを入力しました。

システムの処置: コマンドは、無視されます。

オペレーターの応答: JES2 に、シャットダウン処理を完了させてください。さらにコマンドを入力するには、JES2 を再始動しなければなりません。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP621

説明:

�� OUT R= RnnnnUnnnnLOCALuseridnodenamenodenameRnnnnnodename.userid

� F=ffffff C=cccc T=tttt W= NONEwwwwwwww

�C= overlay name B=Y

� CLASS class= nnnnn,... �

�PRMODE= cccccccc

DMNDD

��

オペレーターが、出力書式キューを表示するために $D

F コマンドを入力しました。出力書式キューには宛先 R

の作業が含まれています。R は次のとおりです。

Rnnnn リモート装置。

Unnnn 特殊ルーティングされているローカル装置。

LOCALローカル装置。

userid このノードのユーザー ID。

nodename

ノード。

nodename.Rnnnn

nnnn は、ノード nodename のリモート装置です。

nodename.userid

userid は、ノード nodename のユーザー ID です。

この作業に必要な情報は次のとおりです。

ffffffff 書式。

cccc 紙送り制御テープまたは FCB イメージ。

tttt 印刷トレーンまたは UCS イメージ。

wwwwwwww

書き出しプログラム ID。

NONE 書き出しプログラム ID が指定されていない。

overlay name

3800 書式オーバーレイ名。

B=Y 3800 用紙切り離し装置が必要。

class=nnnnn,...

クラスおよび各クラスの作業エレメントの数。

注: 作業エレメントの数が 99999 を超える場合、***** が表示されます。

PRMODE=cccccccc

処理モード。cccccccc は、SYSOUT を正しく処理するために必要な処理モードを表す 1 から 8 文字の名前。

DMND または Dこの表記がキーワード・フィールドに表示される場合は、そのキーワード指定に要求時セットアップ (demand setup) が必要です。これは、要求時セットアップ処理に必要な特性を示しています。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP620

第 10 章 600 番台 263

$HASP622

説明:

�� RESPONSE LOCATION console �

� UNAVAILABLEid

��

オペレーターがコンソールおよびコンソール域に応答を出力するコマンドを入力しましたが、JES2 はそれを使用できませんでした。指定されているコンソールが使用可能でない場合、このメッセージはその発行元のコンソールに表示されます。このメッセージの直前に、入力されたコマンドが表示されます。このメッセージを出す原因が自動コマンドの場合は、その自動コマンドの ID が表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

console 使用できないコンソールおよびコンソール域。

id 自動コマンドの ID。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: コンソールの状態を調べ、必要に応じコマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP623

説明:

�� MEMBER DRAINING ��

オペレーターが $P コマンドを入力し、メンバーがスケジュール作業を中止しました。通常は処理において選択可能なジョブが、選択できなくなります。JES2 処理を再開するために $S コマンドが入力されるか、あるいは、JES2 を取り消すために $P JES2 コマンドが入力されると、JES2 は、このメッセージをコンソールから削除します。

システムの処置: 新規の機能が開始されることはありません。ただし、引き続き、ジョブを入力することは可能です。

オペレーターの応答: $S コマンドを入力して JES2 処理を再開してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : 2

$HASP624

説明:

�� cmd jobname MULTIPLE JOBS FOUND ��

オペレーターはメッセージに示されているジョブに示されているコマンドを入力しましたが、JES2 はその名前が割り当てられているジョブを複数個検出しました。JES2 はそのコマンドを処理しませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cmd 入力されたコマンドのテキスト。

jobnameジョブの名前。

システムの処置: JES2 は、検出したジョブについてメッセージを表示します。

オペレーターの応答: ジョブ名の代わりにジョブ ID

番号を指定して、コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP625

説明:

�� devname IN USE ��

示されている装置に対してオペレーターが $S または$T コマンドを入力しました。システムは装置を検出しましたが、指定された処置は以下のいずれかの理由で実行できませんでした。

v コマンドが $T であった場合、装置は現在アクティブですが、オペランド T=、F=、および C= は、装置がアイドル状態になるか、あるいは用紙、キャリッジ、またはトレーンのセットアップのために停止するまで使用できません。

v コマンドが $S の場合、1) その装置は JES2 機能以外の機能に割り当てられたか、あるいは、2) システム・プログラマーにより複数の装置が複数の論理装置に割り当てられ、JES2 が現在その装置を別の機能のために使用しています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP622

264 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

devname装置の名前。

システムの処置: コマンドは無視され、処理は継続します。

オペレーターの応答: 装置が使用されていたかどうかを判別し、$T コマンドの場合は、装置がアイドル状態になるか、あるいは、JES2 がオペレーター介入のために装置を停止するまで待ってください。$S コマンドの場合は、ジョブまたは JES2 機能が装置の割り振りを解除するまで待ってから、その装置に対して $S コマンドを再入してください。(JES2 は、それらの装置がDRAINED (停止) 状況になると装置の割り振りを解除します。)

モジュールの検出: HASPCOMM、HASPFSSP

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP626

説明:

�� devnameNOT STARTED -

� INVALID UNIT ��

オペレーターが devname によって示されている装置に対して $S コマンドを入力しました。装置は SNA 装置でなく、初期設定時に装置に UNIT が指定されなかったか、または正しくない装置アドレスが指定されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

システムの処置: 処理を続行します。装置は停止(drain) 状態のままです。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 装置の初期設定ステートメントで指定された装置アドレスを訂正してください。

モジュールの検出: HASPCOMM、HASPSXDV

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP627

説明:

�� devnameNOT STARTED - UNIT=dev IS

� NOT AVAILABLE ��

オペレーターが devname によって示されている装置に対して $S コマンドを入力しました。以下のいずれかの状態が発生しています。

v 装置は、JES2 機能以外の機能にすでに割り振られていました。

v システム・プログラマーはその装置を物理装置に割り振りましたが、JES2 はその物理装置を別の装置機能に使用しています。

v 装置はオフラインであるため、割り振りはできません。

v 割り振りサブタスクが異常終了しました。

v 装置は機能サブシステム (MODE=FSS) に割り当てられていますが、FSS はその装置を始動しませんでした(上記のいずれかの理由により)。

v このプリンターに対して装置アドレスが指定されていません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

dev 4 桁の装置番号 (16 進数) を示します。

システムの処置: 処理は継続しますが、装置は停止(drain) 状態のままです。

オペレーターの応答: 装置に割り当てられている装置が使用されているかどうかを判別してください。

v 装置がオフラインの場合は、オンラインにし、VARY

コマンドを使用して割り振りに使用できるようにしてから、$S コマンドを再入してください。

v 装置が JES2 機能の実行中の場合は、完了するまで待ってから、所有装置に $P コマンドを入力し、新しい機能を活動化するために $S コマンドを再入してください。

v 装置が JES2 以外の機能に割り振られている場合は、使用可能になるまで待ってから、$S コマンドを再入してください。

v 装置が FSS モードで上記に示されている理由が始動失敗の原因と考えられない場合は、問題の原因を示している FSS からのメッセージが出されていないかどうか調べてください。

$HASP626

第 10 章 600 番台 265

v 装置の特性が次のいずれかに該当する場合は、システム・プログラマーに通知してください。

– 装置がオンラインです。

– 装置が割り振られていません。

– 装置は JES2 機能にのみ割り振られています。

– 装置が JES2 機能を実行中ではありません。

– 装置に割り当てられている FSS (存在する場合)

が、開始の失敗の原因を示すメッセージを出しませんでした。

v 装置アドレスが指定されなかった場合は、$T コマンドを介して指定する必要があります。この装置は $S

コマンドで開始することができます。

システム・プログラマーの応答: 装置が使用可能でない理由を判別してから、割り振りを再試行してください。

モジュールの検出: HASPCOMM、HASPFSSP、HASPSXDV

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP629

説明:

�� jobidjobname

NOT FOUND ��

オペレーターはジョブの優先順位または処理クラスをセットするコマンドを入力しましたが、JES2 はそのジョブを見つけることができませんでした。オペレーターが示されているジョブをどのようにコマンドに指定したかにより、JES2 が割り当てた jobid か jobname かのいずれかが表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

注: コンソール・メッセージ形式に jobid を組み込むためにご使用のシステムで K S,MFORM=(J) コマンドを入力している場合、jobid は実際にはメッセージID ($HASP629) の前に 表示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 希望するジョブの正しいジョブID を入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP630

説明:

�� VOLUME volser ACTIVESTARTINGHALTINGDRAININGINACTIVE

� nnn PERCENT UTILIZATION �

�AWAITING JOBSAWAITING name

,name,...

��

このメッセージは、次の場合に出されます。

v オペレーターが $D SPOOL コマンドを入力した場合。

v ボリュームの状況が変わった場合。

v スプール・ボリュームの現状を変更しないコマンドが入力された場合。たとえば、すでにドレーンがされたボリュームに対して $P SPOOL コマンドが再入された場合など。

v SPOOL ボリュームが自動的に停止 (halt) された場合。IOS が使用可能なチャネル・パスがないことを検出すると、JES2 はスプール・ボリュームを停止します。z/OS MVS システム・メッセージ 第 9 巻(IGF-IWM) のメッセージ IOS002A を参照してください。

このメッセージは、volser により示されているスプール・ボリュームの状況およびそのボリュームに割り振られているスペースのパーセントを表示します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

nnn ボリューム上の割り振られたスペースのパーセント。

このボリュームに関しスプール・コマンドが進行中である場合、オプション・テキスト (AWAITING...) が表示され、コマンドが完了していない理由を示します。

スプール装置は volser により示され、次の特性が示されます。

$HASP629

266 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

ACTIVEスプール・ボリュームは使用中で、JES2 はそのボリュームにスペースを割り振ることができます。

STARTINGスプール・ボリュームは、動的割り振りまたは形式設定を実行中です。

HALTINGJES2 はスプール・ボリュームにスペースを割り振ることができず、新しい作業は選択されません。現在アクティブなジョブは、処理の現行フェーズを完了することができます。

DRAININGJES2 は、スプール・ボリュームにスペースを割り振ることができません。スプール・ボリュームは使用中で、現在このボリュームにスペースが割り振られているジョブの処理を終了するまで実行します。DRAINING 状態のスプール・ボリュームは、$HASP806 メッセージを出します。このメッセージは、DRAIN コマンドの発行元のメンバーにボリュームが DRAINED

となったことを通知します。ボリュームが停止(drain) されると、この状態はメッセージには表示されなくなります。

INACTIVEJES2 は、スプール・ボリュームにスペースを割り振ることができません。JES2 は、スプール・ボリュームにスペースがすでに割り振られているジョブを処理しません。このボリュームは、JES2 には割り振られません。

AWAITING JOBSコマンド・プロセッサーは、ジョブがボリュームから除去されるのを待っています。除去されるまでは、処理は完了できません。

AWAITING name [,name...]ボリュームは、示されているメンバーによりSPOOL コマンドが処理されるのを待っています。

name はメンバー名です。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP631

説明:

�� EVENT TRACE LOG DISASTROUS ERROR - - �

� TRACING/LOGGING DISABLED ��

イベント・トレース・ログ・プロセッサーは、致命的なエラーが発生したため終了しました。このエラーからリカバリーするため、イベント・トレース・ログ・リカバリー・ルーチンはトレースおよびロギングを使用不可にしています。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーにエラーを連絡してください。このエラーが生じると、JES2 の通常シャットダウン ($P JES2 コマンド) ができなくなります。JES2 ならびにトレース機能の再始動には、$P

JES2,ABEND コマンドに続いて JES2 のホット・スタートが必要です。

システム・プログラマーの応答: エラーが発生した理由を判別し、トレースまたはロギングを再始動するかどうかオペレーターに通知してください。

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP635

説明:

�� jobname NOT EXECUTING ON memname ��

オペレーターが、ジョブの JES2 ジョブ・ログにメッセージを書き込むために $DM コマンドを入力しましたが、指定されたジョブはこのシステム上で実行されていませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

memnameメンバー名。

注: $HASP635 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージは送られません。処理は続行します。

$HASP631

第 10 章 600 番台 267

|||||||||||

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP636

説明:

�� cmd ��

このメッセージ・テキストは、コンソールの行外域に、オペレーターが入力したコマンドを反復表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cmd オペレーターにより入力されたコマンドのテキスト。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP642

説明:

�� nnnnnn HOLD sysidIND

��

オペレーターが $DQ コマンドを入力しました。システム sysid に、nnnnnn 個のジョブが保留されています。(これには、アクティブなジョブとキューに入れられたジョブの両方が含まれます。) IND が表示される場合は、システム sysid は独立モードです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnn保留されているジョブの数。

sysid システム ID。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP643

説明:

�� nnnnnn PPU destid ANY ��

オペレーターが $DQ コマンドを入力しました。nnnnnn

個のジョブが、destid フィールドに示されている宛先にたいして、印刷 / 穿孔の処理を待っています。ANY

は、ジョブが任意のシステムで処理対象になることを示しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnn処理を待っているジョブの数。

destid 出力の宛先。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP644

説明:

�� nnnnnn OUT sysidIND

��

オペレーターが $DQ コマンドを入力しました。システム sysid に、nnnnnn 個のジョブが出力処理を待っています。IND が表示される場合は、システム sysid は独立モードです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnn出力処理を待っているジョブの数。

sysid システム ID。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP636

268 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP645

説明:

�� nnnnnn XMT destid ��

オペレーターが $DQ コマンドを入力しました。nnnnnn

個のジョブが、destid フィールドに示されているノードへ送られて処理されるのを待っています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnn伝送を待っているジョブの数。

destid 出力の宛先。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP646

説明:

�� nnn.nnnn PERCENT SPOOL UTILIZATION ��

オペレーターが $D N、$D Q、または $D SPOOL コマンドを入力しました。このメッセージは、割り振りに使用できるボリューム (ACTIVE ボリューム) 上で使用された総スペースのパーセントを示しています。JES2 が識別できるスプール・ボリュームは他に存在する場合もありますが、このパーセント計算には含まれていません(たとえば、DRAINING、HALTING、INACTIVE などの状況のボリューム)。使用パーセントは、$D N、$D Q、または $D SPOOL

コマンドに対する最後の応答で、出力装置が抱えている作業量の見積もりに使用できます。このパーセントの値が大きくなるに従って、SYSIN/SYSOUT データ処理時のオーバーヘッドは、増加する傾向があります。スプール・スペースが完全に (100%) 使用されると、ジョブの実行や入力が停止され、通常は望ましくない結果になります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnn.nnnn使用されているスプール・スペースのパーセント。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 通常は、使用率が大きい場合は、

適切な処置が実行できるようにシステム管理者に連絡してください。実行される処置は、使用率が大きくなっている理由によって異なります。使用率が 100% 近くになった場合は、次の方法を実行できます。

v すべての読み取りプログラムおよびイニシエーターを停止させ、すべての使用可能な出力装置が使用中か確認し (可能であれば、出力をアイドル状態の装置に転送し)、タイム・シェアリング・ユーザーに自分のデータ・セットを解放または削除するように連絡してください。

v スプール・スペースを増やすには、$S SPOOL コマンドを使用してスプール・ボリュームを開始または再始動してください。

v スプール・オフロードを使用し、作業を一時的にオフロードしてください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP647

説明:

�� nnnnnn CNVXEQ class

STCTSU

� sysidHOLD

��

オペレーターが $DQ コマンドを入力しました。nnnnnn

個のジョブが、JCL 変換を待っているか (メッセージ・テキストに CNV が表示される) または処理を待っています (XEQ が表示されます)。 class フィールドには、ジョブの処理クラスの 1 文字 (A ~ Z または 0 ~ 9)

が表示されます。CNV の場合は、オペレーターがコマンドに特定のクラスを指定した場合に、class フィールドに値が表示されます。クラスを指定しなかった場合でCNV が表示される場合は、このフィールドはブランクで、nnnnnn は JCL 変換待ち状態のすべてのクラスのジョブ数を示しています。 HOLD がメッセージ・テキストに表示される場合、処理クラスは $HQ コマンドによって保留されています。STC または TSU が表示される場合、クラスはシステム・タスクまたはタイムシェアリング・ユーザー・クラスです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnnジョブの数。

class ジョブのクラス。

$HASP645

第 10 章 600 番台 269

sysid システム ID。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP648

説明:

�� SSI(n) keyword=value,... ��

JES2 は、SSI(n) キーワードを指定した $D または $T

SSI コマンドのいずれかに応答して、このメッセージを出します。

v 指定された初期設定ステートメントまたはコマンドで定義されたキーワードのすべて、ならびにその現在値(ステートメント名がキーワードなしで指定された場合)。

v 初期設定ステートメントまたはコマンドで定義されたキーワードの一部、ならびにその関連する値 (ステートメント名とそのキーワードが DISPLAY ステートメントまたはコマンドで指定された場合)。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

SSI(n) SSI 機能番号 (1 ~ 256)。

ADDRESSSSI 機能ルーチンがストレージにロードされている場所の 16 進アドレス。

DESCRIPTIONSSI 機能の記述。

MODULESSI 機能ルーチンが入っているアセンブリー・モジュールを表示します。

TRACEこの機能についてトレースがアクティブ(YES) かアクティブでない (NO) かを表示します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 表示された SSI 機能の状況について、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: $D SSI コマンドを使用して、SSI 機能に関する情報、ならびにそれらに対応する機能番号を表示してください。この情報を用いて、希望する SSI 機能がトレース中であるかどうかを確認

してください。必要な機能 (複数の場合あり) がトレース中でない場合は、$T SSI(n),TRACE=YES コマンドを使用してトレースを活動化してください。トレースを非活動化するには、$T SSI(n),TRACE=NO コマンドを使用します。

注: このトレースは、トレース ID 11 および 12 (プロセッサーによる) と共に動作します。SSI トレース・レコードを作成するためには、ID 11 および12 (あるいはその両方) がアクティブでなければならず、TRACEDEF ACTIVE=YES が指定されていなければなりません。

SSI 機能 54 の場合、TRACE=YES が表示されることがありますが、これは $SAVE マクロや$RETURN マクロを呼び出さないため、トレース・データは作成されません。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -/4

$HASP649

説明:

�� cmd INVALID COMMAND ��

そのコマンドは JES2 コマンドと識別されましたが、次のいずれかの理由によりコマンドはリジェクトされました。

v 動詞が、JES2 コマンドの動詞として認識されませんでした。

v 第 1 オペランドの第 1 文字が、動詞の有効な修飾子として認識されませんでした。

v 入力元が、そのコマンドの入力権限を持っていませんでした。

v オペレーターはサポートされているコンソールと区域とに、このコマンドに対する応答を表示するように指示しましたが、JES2 は、そのコンソールまたは区域を使用できませんでした。システムは、要求されているコンソールの通常のメッセージ域にこの応答を表示しようとします。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cmd 正しくないコマンドのテキスト。

システムの処置: コマンドは無視され、処理は継続します。

オペレーターの応答: 正規の動詞、形式および要求される権限について、z/OS JES2 コマンド を参照してくだ

$HASP648

270 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

さい。その上で、許可されたコンソールから必要なコマンドを正しく再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP650

説明:

�� op INVALID OPERANDOR MISPLACED OPERAND

��

オペレーターは、メッセージ・テキストに示されているオペランドを指定してコマンドを入力しました。以下のいずれかの状態が発生しています。

v オペランドは、コマンドの有効なオペランドではありません。

v オペレーターは、このオペランドの使用許可を受けていないコンソールからコマンドを入力しました。

v オペレーターは、オペランドに正しくない範囲を指定しました。

v volser が、SPOOLDEF 初期設定ステートメントに指定されている VOLUME パラメーターと一致しませんでした。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

op 無効なオペランド。

システムの処置: 通常は、1 つのオペランドが正しくない場合は、処置は実行されません。しかし、オペランドの妥当性検査進行中に順次に処置を実行するコマンドは、正しくないオペランドまたは文字を検出した時点で処理を停止し、処置を途中で停止します。これらのコマンドの例としては、$AQ、$HQ、$C ddd、$E ddd、$F ddd、$I ddd、$N ddd、$P ddd、$S ddd、$T ddd、$TM、および $DU があります。

オペレーターの応答: 正規の動詞、形式および要求される権限について、z/OS JES2 コマンド を参照してください。その上で、許可されたコンソールから必要なコマンドを正しく再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP651

説明:

�� INVALID SPECIFICATION ��

オペレーターが、正しくないオペランドを指定した $TA

コマンドを入力しました。

システムの処置: 自動コマンドが作成中であった場合、それは表示され、削除されます。表示内のエレメント識別フィールドには、値は入りません。自動コマンドが変更中であった場合、それは表示されて、変更は行われないままになります。

オペレーターの応答: 有効な動詞、形式および要求される権限について、「z/OS JES2 コマンド」を参照してください。その上で、許可されたコンソールから必要なコマンドを正しく再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP652

説明:

�� INSUFFICIENT CSA FOR TRACE �

� STORAGE REQUEST ��

オペレーターが $T TRACEDEF,TABLES=nnnn コマンドを入力して、トレース・テーブルに割り振られている現在のストレージ容量よりも多い新しいストレージ容量を要求しました。

注: このメッセージは、CSA および ECSA の両方が不足している場合に出されます。

システムの処置: 処理を続行します。システムは使用可能な CSA および ECSA ストレージから可能な限り多くのテーブルを獲得します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。獲得されたテーブル数を記録してください。このテーブル数を減少させ、システム・コンポーネントが使用できるように CSA および ECSA ストレージを解放してください。

システム・プログラマーの応答: ストレージが制限されている理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP650

第 10 章 600 番台 271

$HASP653

説明:

�� Standard displayLong displayDetails display

��

Standard display:

PCE ( pcetype ) �

� COUNT= ( define,allocated,ended ), �

� ACTIVE= active, TRACE= tr

Long display:

PCE ( pcetype ) DESC= description �

� COUNT= ( defined, allocated, ended ), �

� ACTIVE= active, TRACE= tr

Details display:

PCE ( pcetype ) NAME= name, �

� WAIT= waitparms, MOD= csect, �

� SEQ= seq, TIME yyyy.ddd.hh:mm:ss, �

� CURJOB= jobnnnnn,ACTIVE= active,I/O= iii,ENDED= yes,EXIT= eeee

JES2 は、$DPCE または $TPCE コマンドに応答してこのメッセージを出します。DETAILS オペランドは、指定されたタイプのそれぞれの PCE に関する詳細を表示します。詳細表示では、PCE/DCT 名、PCE が、どこで、何を $WAIT しているのか、PCE WAIT 時間、$ACTIVE カウント、現行の入出力カウント、現行のjobid (PCEJQE より)、および、PCE が終了したかどうか、また、PCE が待っている現行の出口がリストされます。次の情報が提供されます。

pcetypeJES2 プロセッサー・グループのプロセッサー・タイプ。これは、JES2 (またはご使用のシステム) PCE テーブル内の項目の NAME オペランドの値です。JES2 プロセッサー・タイプ

の完全なリストについては、z/OS JES2 コマンド の中の $T PCE コマンドの説明を参照するか、または、 389ページの『付録 A. PCE リスト』 で、PCE のリスト、PCE の名前、PCE

が必須かどうか、および PCE の機能の説明を参照してください。

descriptionプロセッサー・タイプを説明しています。この値は、JES2 または導入 PCE テーブルの項目の DESC オペランドです。

tr このタイプのプロセッサーに関する割り振りPCE のトレース状況を示しています。混合された値は、いくつかの PCE のトレースがアクティブで、それ以外は非アクティブであることを示しています。

注:

1. ゼロで定義されているときは、TRACE=tr。

2. TRACE=yes の場合は、すべてのプロセッサーにプロセッサー・トレースが設定されています。

3. TRACE=no の場合は、どのプロセッサーにもプロセッサー・トレースが設定されていません。

4. TRACE=mixed の場合は、プロセッサーのトレース状況は混合しているため、個々の装置プロセッサーの状況を判別するには、$DU コマンド ($DU,PRT1 など) を使用する必要があります。

allocated作成されていた定義済み PCE の数を示しています。

definedJES2 に定義されたこのタイプの PCE の数を示しています。

ended 終了した割り振り PCE の数を示しています。

active $ACTIVE カウントを示しています。

name 特定の PCE の名前。装置 (DCT) が PCE に関連している場合は、この名前は pcetype とは異なります。

waitparmsPCE を $WAIT させるために渡されるパラメーターが入っています。PCE が $WAITing していない場合は、PCE が終了したか、PCE が1 度も実行されなかったかで、waitparms は″N/A″ と表示され、MOD=、SEQ=、およびTIME= は表示されません。COMM PCE の場合は常にこのようになります。

$HASP653

272 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

csect PCE が $WAITed していた Csect の名前。

seq $WAIT マクロ呼び出しに関連する、アセンブラー・ソースからの順序番号 (桁 73 ~ 80)。

yyyy.dd,hh:mm:ssPCE が $WAIT を出した時刻。

jobnnnnnPCEJQE によって指されたジョブの jobid。

iii この PCE の未解決入出力のカウント。

ENDED=yesPCE が終了しました。

eee 現在、この PCE によって制御されている出口の番号。

オペレーターがこれらの 1 つまたは複数のプロセッサー・タイプを $DPCE コマンドに指定した場合、このメッセージはその指定されたタイプごとに表示されます。オペレーターがプロセッサー名を指定せずに $DPCE コマンドを入力した場合、このメッセージはプロセッサー・タイプごとに表示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP654

説明:

�� TRACE DATA LOST - DISCARDING ENTRIES ��

JES2 は、トレース・データを格納するために十分な数のテーブルが割り振られていないことをトレース・ログ・プログラムが判別すると、このメッセージを出します。

システムの処置: 処理を続行します。トレース・テーブルが使用できるようになるまで、トレース項目は破棄されます。破棄されたトレース項目数の統計が保存され、トレース・ログ・リストに表示されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: トレースする活動数を減らすか、あるいは、$T TRACEDEF TABLES=nnnn コマンドを使用して追加のトレース・テーブルを割り振ってください。

注: このメッセージが表示される前に、トレース・データが破棄されている可能性があります。$D

TRACEDEF コマンドを入力して最新の破棄数を表示し、ログ・データ・セットをチェックして、破棄に要した時間と破棄されたトレース項目の数を調べてください。

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2

記述子コード : 2

$HASP655

説明:

�� NO STORAGE AVAILABLE ��

オペレーターが $OQ または $O コマンドを入力しましたが、その要求を処理するために使用できるストレージがありません。要求は無視されます。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: この状態が発生したことをシステム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生した理由を判別し、エラーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP657

説明:

�� JES2 EVENT TRACE LOG IS INACTIVE - - �

� TABLES=0 ��

トレース用のトレース・テーブル数が不足しています。トレースは取り消されます (ACTIVE=NO)。オペレーターが $T TRACEDEF,TABLES=0 コマンドを出したか、あるいは、トレース・テーブルに関する最初の要求が失敗しました。

システムの処置: 処理は、トレースを実行せずに継続します。

オペレーターの応答: この状態が発生したことをシステム・プログラマーに通知してください。トレースをアクティブにする必要があるなら、最初に $T

TRACEDEF,TABLES=nnnn コマンドを使用してトレース・テーブルを割り振らなければなりません。

$HASP654

第 10 章 600 番台 273

システム・プログラマーの応答: トレース・テーブルを割り振るかどうかオペレーターに通知してください。

モジュールの検出: HASPEVTL、HASPIRMA

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP659

説明:

�� devname NOT ACTIVE ON sysid ��

オペレーターが $B、$C、$E、$F、$I、$N、または $Z

装置コマンドを入力しましたが、指定された装置は示されているシステムで作業単位を処理していません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname必要な装置の名前。

sysid システム ID。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP667

説明:

�� TRACE ( n ) START= YESNO

��

JES2 は $D TRACE(n) コマンドに応答してこのメッセージを出します。コマンドに指定されるトレース ID ごとに、このメッセージはその ID がアクティブか非アクティブかを表示します。JES2 は、有効でない範囲内にある ID (つまり $TIDTAB マクロで JES2 に対して定義されていない ID) を無視します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n トレースの番号。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 表示されたトレース ID の状況について、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: $TIDTAB マクロで定

義されているトレース ID のリストで、必要な ID がアクティブであるかどうかを確認してください。必要なID がアクティブでない場合は、$S TRACE(n) コマンドを使用してそれらを活動化させてください。$P

TRACE(n) コマンドを入力して ID を非活動化することができます。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP668

説明:

�� NO DEVICE(S) FOUND ��

オペレーターが $D U コマンドを入力しましたが、JES2 は、コマンド・オペランドに指定されている特性の装置を検出することができませんでした。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 必要に応じ、別のオペランドを指定してコマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

説明: オペレーターが C=xxxx オペランドか T=xxxx

オペランドのいずれかを指定した $T PRTnnnn コマンドを入力しました。$GETBUF ルーチンに使用できるバッファーが不足しています。

システムの処置: 処理を続行します。FCB または UCS

が標準であるか非標準であるかについての判別は行われませんでした。DCT は $T コマンドによって設定されたままです。ただし、DCTPPSWU (UCS オペランド)

や DCTPPSWB (FCB) は設定されていません。

オペレーターの応答: プリンターをリセットしたい場合があるかもしれません。非標準の FCB や UCS が $T

PRTnnnn コマンドによって設定されている場合、DCT

は、現在、標準の FCB や UCS が設定されているものとしてマークされているため、装置上のジョブは誤って実行される可能性があります。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP670

説明:

�� $SN, SOCKET= xxxxxxxx REJECTED - reason ��

$HASP659

274 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

|

オペレーターが、$SN コマンドを使用して、TCP/IP

NJE セッションを開始しようとしました。reason は、以下のいずれかです。

TCP/IP INTERFACE NOT ACTIVE, RC=01NETSRV 装置が定義されていません。

SOCKET xxxxxxxx IS NOT AVAILABLE, RC=02要求されたソケットが定義されていません。

ALREADY IN SESSION WITH xxxxxxxx, RC=03要求されたソケットは、すでにセッション中です。

LINEnnnn IS NOT A TCP/IP LINE, RC=04要求された回線は UNIT=TCP を指定していません。

DEDICATED LINE LINEnnnn IS NOT AVAILABLE,RC=05

NODE(nnn) ステートメントに指定された回線は使用不可です。この回線は、すでにセッション中かもしれません。

NETWORK PATH MANAGER IS NOT AVAILABLE,RC=06

ネットワーク・パス・プログラム PCE が失敗したため、JES2 は接続を開始できません。

NODEnnnn IS THE LOCAL NODE, RC=07指定されたソケットがローカル・ノードを指定しているため、接続は失敗しました。

NO IDLE TCP/IP LINE IS AVAILABLE, RC=08$SN コマンドに回線が指定されておらず、JES2

は、現在使用されていない開始済み TCP/IP 回線を見つけることができません。

RESOURCE SHORTAGE BUFFERS|NETLINES,RC=09

リソースが不足しています。 NJEDEF LINENUM

が小さすぎるかもしれません。

NETWORK PATH MANAGER INTERNAL ERROR,RC=10

内部エラーが発生しました。

SERVER NETSRVxxx IS NOT ACTIVE, RC=11NETSRV のデフォルト値または指定された値は始動されていません。

SERVER NETSRVxxx IS NOT AVAILABLE, RC=12NODE(nnn) ステートメントに指定された NETSRV

は存在しません。

LINE LINEnnnnn IS NOT AVAILABLE, RC=13指定された回線が始動されていないか、または別のアプリケーションによって使用中です。

SECURE SIGNON FAILED, APPCLU CLASSINACTIVE, RC=14

隣接ノード用の NODE ステートメントにSIGNON=SECURE が指定されていますが、APPCLU クラスが活動化されていないので、セキュア・サインオンが実行できません。

SOCKET socketnm DOES NOT SPECIFY A VALIDIPADDR, RC=15

ソケット・ステートメントが IPADDR=*LOCAL を指定していますが、ノードがローカル・ノードではありません。*LOCAL は、ローカル・ノードにのみ有効です。

システムの処置: JES2 は、接続を開始できません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: NETSRV 初期設定ステートメントに正しい初期設定 SOCKET= 値が指定されているか検査してください。

モジュールの検出: HASPTCP

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP673

説明:

�� MEMBER(n) keyword=value,... ��

このメッセージは、MEMBER 初期設定ステートメントを指定した $D コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。キーワードについては、z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書 の中の MEMBER ステートメントの説明、ならびに、z/OS JES2 コマンド の中の $D MEMBER コマンドの説明を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n メンバー番号。

keyword初期設定ステートメントまたはコマンドのパラメーター。

BOSS これが MVS 上の MAS で最初のサブシステムである場合、YES が表示されます。 WLM イニシエーターでは、BOSS=YES メンバーのみジョブを実行できます。

NAME メンバー名を示しています。

$HASP673

第 10 章 600 番台 275

IND メンバーの独立モード状況を示しています。これはメンバーが定義されている場合にのみ表示されます。

LASTART最後に始動した時のタイプと時刻を示しています。この値は、メンバーが一度も始動されていない場合には表示されません。

RESETBYこのメンバーの $E MEMBER を実行中のメンバー (メンバー番号) の識別。これは、$E MEMBER が進行中の間のみ表示されます。

SLEVELこのメンバー上で実行中の JES2 のサービス・レベル。

SMFID このメンバーが稼働中の MVS システムのSMF ID。SMFID がメンバー名と同じである場合は、表示されません。

SSNAMEこのメンバーを実行している JES2 サブシステムの名前。

STATUSメンバーの現在の状況。

SYSNAMEこのメンバーが稼働中の MVS システムの名前。SYSNAME がメンバー名と同じである場合は、表示されません。

TIME メンバーが最後にチェックポイントにアクセスした時刻。これはメンバーが非アクティブである場合には表示されません。

VERSIONこのメンバー上で実行中の JES2 のバージョン。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP674

説明:

�� text - SYSTEM UNCONNECTED ��

このメッセージは、以下のいずれかの状態を示しています。

v オペレーターが、別のノードを指定して、ノード送信($N) コマンド、グローバル・ネットワーキング ($G)

コマンド、またはメッセージ表示 ($DM) コマンドを入力しました。JES2 ネットワーク・パス・マネージャーは、指定ノードが現在到達不能と判断しました。

v オペレーターが、この MAS の別のメンバーを指定して、メンバー送信 ($M) コマンド、またはメッセージ表示 ($DM) コマンドを入力しました。送信メンバーと受信メンバーの TOD クロックの同期が取れていません (TOD の差が、MASDEF 初期設定ステートメントの SYNCTOL パラメーターによって指定された許容度を超えています)。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

text オペレーターが入力したコマンド。その結果このメッセージが表示されました。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 指定されたノードとの接続を確立し、コマンドを再入力してください。受信メンバーがアクティブな場合は、両方のメンバーの TOD クロックの同期を確認してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP675

説明:

�� LINE line DRAINED,LINE MUST BE STARTED ��

オペレーターが、別の JES2 ノードとのネットワーキングを開始しようとして、指定された回線に対して $SN

コマンドを入力しました。この回線は現在停止 (drain)

されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 停止 (drain) された回線の番号。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: $S コマンドで回線を開始してから、$SN コマンドを再度入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP674

276 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP676

説明:

�� LINElineNETLINESNETDCTSBUFFERS

� UNAVAILABLE DUE TO SYSTEM RESOURCE SHORTAGE ��

オペレーターが、別の JES2 ノードとのネットワーキングを開始しようとして、指定された回線に対して $SN

コマンドを入力しました。現在、他のネットワーク接続を確立するために必要なシステム・リソースが不足しています。リソースが不足している原因としては、次の要因が考えられます。

NETLINESすべてのネットワーキング回線 (NJEDEF 初期設定ステートメントの LINENUM パラメーターにより定義されている) が使用中です。

NETDCTS1 つまたは複数の NETDCT が NETDCT プール内で使用中のマークが付けられたままです。

BUFFERS使用できるTPバッファー (TPDEF 初期設定ステートメントの BSCBUF および SNABUF パラメーターによって定義されたもの) がありません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 後で $SN コマンドを試行してください。この状態が発生したことをシステム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: LINENUM パラメーターまたは BUFNUM パラメーターの値を大きくしなければならない場合があります。NETDCT が不足している場合は、JES2 を再 IPL してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP677

説明:

�� LINElna IS NOT TRANSPARENT BISYNCH LINE ��

オペレーターが 2 進データを処理できない回線に対して $SN コマンドを入力しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 回線定義を検査してください。回線が SNA 回線の場合は、A=applid オペランドを指定する必要があります。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP678

説明:

�� LINElna BUSY ��

オペレーターが、現在 JES2 NJE または RJE 接続に関連している回線に対して $SN コマンドを入力しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 回線がその現在の JES2 機能を完了するまで待って、$P コマンドを入力してその回線にドレーンを行い、$S コマンドを入力してその回線を開始させてから、$SN コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP679

説明:

�� $SN,A= applid REJECTED - reason ��

オペレーターが、$SN コマンドを使用して、SNA アプリケーション間セッションを開始しようとしました。

$HASP676

第 10 章 600 番台 277

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

applid VTAM アプリケーション ID。

reason は、以下のいずれかです。

JES2/VTAM INTERFACE INACTIVE, RC=01JES2/VTAM インターフェースが活動化されていません。LOGON1 DCT が定義されていないか、あるいは、$S LOGON1 コマンドで開始していません。

LINElna IS NOT A SNA/VTAM LINE, RC=02$SN コマンドに指定されている回線は BSC 回線で、SNA 回線ではありません。

LINElna IS NOT ACTIVE, RC=03$SN コマンドに指定されている回線が開始していません。$SN コマンドを再度出す前に回線を開始させる必要があります。

LINElna IS BUSY, RC=04$SN コマンドに指定されている回線は、別の SNA

ノードまたは相手側にすでに使用されています。

NO IDLE SNA LINE IS AVAILABLE, RC=05$SN コマンドに回線が指定されておらず、JES2

は、別の SNA ノードまたは相手側に現在使用されていない開始済みの SNA 回線を見つけることができませんでした。

applid IS NOT A DEFINED APPL OR NODE,RC=06

$SN コマンドに指定されているアプリケーション名が定義済みアプリケーション (APPL) ではなく、しかも既存ノードの名前でもありません。この名前は正しくないので、$T APPL(applname) コマンドを使用してアプリケーションを定義するか、あるいはノードをそのアプリケーション名に改名する必要があります。

NODEnnnn IS THE LOCAL NODE, RC=07$SN コマンドに指定されているアプリケーション名が、ローカル・ノードを暗黙指定していたか、あるいは、該当のアプリケーションが存在しない場合は、ローカル・ノードの名前でした。ネットワーキングは、ローカル・ノードから自分自身に対して開始することはできません。

ALREADY IN SESSION WITH applid, RC=08$SN コマンドに指定されているアプリケーション名が、ネットワーキングのためにすでにローカル・ノードとのセッションを開始しているノードを暗黙指定しているか、あるいはその名前でした。

MAXIMUM SESSIONS ALREADY ACTIVE, RC=09SNA アプリケーションの最大数がすでにアクティブであるため、この時点ではアプリケーションをこ

れ以上始動できません。実行できるアプリケーションの最大数を指定するためには、TPDEF 初期設定ステートメントの SESSION パラメーターを指定してください。

NO STORAGE AVAILABLE FOR APPL, RC=10アプリケーション (APPL) を動的に定義するはずでしたが、必要な制御ブロックのためのストレージが存在しませんでした。

THE NODE FOR APPL applid IS INVALID, RC=11$SN コマンドに関して既存のアプリケーション(APPL) が見つかりましたが、そのアプリケーションは正しくないノード番号を参照しています。

DEDICATED LINE LINEnnnn IS NOT AVAILABLE,RC=12

$SN コマンドに指定されているか、あるいはNODE(nnnn) 初期設定ステートメントに定義されている回線が使用できません。理由として、以下のことが考えられます。

1. 専用回線番号 lna は、RJE 装置専用にもなっています (RMT5,LINE=5)。

2. 専用回線番号 lna は、ドレーン (draining) 中です。

3. 専用回線番号 lna には、「パスワード」がセットされています。

4. ユーザーには、NODE5 への複数の SNA のパスがあり、専用回線に関連 APPL ステートメントを設定する代わりに専用回線にノードを設定しました。

NETWORK PATH MANAGER IS NOT AVAILABLE,RC=13

ネットワーク・パス・プログラム PCE が失敗したため、JES2 は接続を開始できません。JES2 は、この状態を示すためにメッセージ $HASP502 も出しています。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 状態を訂正するための適切な処置を講じてから、$SN コマンドを再入力してください。

システム・プログラマーの応答: RC=02、理由 1 または 2 の場合、この回線は SNA/NJE 回線専用には使用できません。別の回線を使用しなければなりません。RC=02、理由 3 の場合は、この回線のパスワードをオフにするか、別の回線を使用してください。RC=02、理由 4 の場合は、回線を NODE 定義ではなく APPL 定義専用にしてください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP679

278 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP680

説明:

�� $SN,N= nodename(1)

REJECTED - text ��

注:

1 text は以下のいずれかです。

v NODE NAME NOT VALID, RC=01

v DEDICATED LINE LINEnnnn IS NOT

AVAILABLE, RC=02

オペレーターが、$SN コマンドを使用して、ネットワーキング・セッションを開始しようとしました。コマンドは、以下のいずれかの理由でリジェクトされています。

NODE NAME NOT VALID, RC=01コマンドに指定された名前が、JES2 により検出できません。名前が NODE(nnnn) ステートメントに指定されていないか、あるいは、$T NODE(nnnn)

コマンドによって定義されていません。

DEDICATED LINE LINEnnnn IS NOT AVAILABLE,RC=02

$SN コマンドに指定されているか、あるいはNODE(nnnn) 初期設定ステートメントに定義されている回線が使用できません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameリジェクトされたノードの名前。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 状態を訂正するための適切な処置を講じてから、$SN コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP681

説明:

�� Nn Mm $GR jobname �

� INVALID DESTINATION NAMEREMOTE NAME

��

オペレーターがグローバル経路ジョブ・コマンド ($GR)

を入力し、そのコマンドは JES2 によって受け入れられて、処理のために該当のノードに送信されました。コマ

ンドに指定された宛先 (またはリモート) 名は、アクション・ノードのリモート宛先テーブルに含まれていません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n ノードの番号 (Nn) または MAS メンバーの番号 (Mn)。

jobname影響を受けるジョブの名前。

注: ノード ID Nn とメンバー ID Mm が $HASP681

の前に表示されることがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: 処置を実行するノード (アクション・ノード) で宛先 (またはリモート) 名が識別できることを確認し、コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP682

説明:

�� Nn Mm $G DHACR

� jobname AUTHORITY ERROR ��

オペレーターがグローバル・コマンド ($G) を入力し、そのコマンドは JES2 によって受け入れられて、処理のために該当のノードに伝送されました。処置を実行するノード (アクション・ノード) のノード情報テーブルには、ジョブ権限が与えられていると定義されている入力ノードは存在しません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n 入力ノードの番号 (Nn) または JES2 割り当てMAS メンバーの番号 (Mn)。

jobname影響を受けるジョブの名前。

注: ノード ID Nn とメンバー ID Mm が $HASP682

の前に表示されることがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

$HASP680

第 10 章 600 番台 279

オペレーターの応答: 自分のノードにジョブ権限を与えるよう ($T N コマンドを使用して) アクション・ノードに指示し、$G コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP683

説明:

�� NO JOBS OR DATA SETS REROUTED ��

オペレーターが $R コマンドを入力しました。有資格ジョブが存在するかどうかジョブ・キューを検索しましたが、再ルーティング用に資格をもつジョブは見つかりませんでした。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: $R コマンドのパラメーターが正しいことを確認してから、$R コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP685

説明:

�� nnnnnn JOBS ON REBUILD QUEUE, �

� mmmmmm JOES ON REBUILD QUEUE ��

$D REBLD コマンドに応答して、JES2 は再作成キュー上のすべての JOE ($HASP890) と JQE ($HASP686) を表示します。このメッセージは、メッセージ $HASP890

と $HASP686 の直後に表示され、これらの JQE とJOE の合計を示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnn再作成キューにあるジョブの数。

mmmmm再作成キューにある JOE の数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP686

説明:

�� OUTPUT ( jobname ) �

� OUTGRP= grpid.joeid1.joeid2 ��

BURST= { YES}

{ DEMAND-SETUP}

CRTIME= (yyyy.ddd, hh:mm:ss)

FCB= {fcb}

{DEMAND-SETUP}

FLASH= {overlay}

{DEMAND-SETUP}

FORMS= {forms}

{DEMAND-SETUP}

HOLD= {holdtype}

{(holdtype,holdtype)}

HOLDRC= [((nnn) text)]

OFFS= device[,device...]

OUTDISP= outdisp

PAGES= [(nnnn

OF mmmm)]

PRIORITY= pp

PRMODE= prmode

QUEUE= class

REBUILDQ= YES

RECORDS= [(nnnn

OF mmmm)]

ROUTECDE= {Rnnnn}

{Unnnn}

{LOCAL}

{userid}

{nodename}

{nodename.Rnnnn}

{nodename.userid}

SECLABEL= [seclabel]

TSOAVAIL= { YES}

{ NO}

UCS= {ucs}

{DEMAND-SETUP}

USERID= userid

WRITER= [writer]

RELEASED

CANCELLED

NOTE RELEASED, SPECIFY’PROTECTED’

オペレーターが、ジョブ、開始済みタスク、またはタイム・シェアリング・オプション拡張機能 (TSO/E) ログオンに対して $T O、$O、$DO、$TO、$CO、または$PO コマンドを入力しました。このメッセージには、そのコマンドに指定されている各ジョブ出力エレメント(JOE) の現在の出力特性が表示されています。この JOE

内のすべてのデータ・セットに同一でない特性の可変フ

$HASP683

280 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

ィールドには、アスタリスク (****) が表示されます。

注: $HASP686 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

メッセージ・テキストのフィールドは次のとおりです。jobname

JOB ステートメントに指定されたジョブの名前。

OUTGRP=grpid.joeid1.joeid2

ジョブ出力エレメント。ジョブ出力エレメントには、以下のフィールドがあります。grpid グループ ID。これはユーザーの JCL

により指定されるか、またはユーザーにより指定されない場合は JES2 により生成される 1 から 8 文字の英数字名です。

joeid1 JES2 により割り当てられる数字で、出力グループ内に存在する出力エレメント数を示すために使用されます。

joeid2 JES2 により割り当てられる数字で、groupid.joeid1 により示される出力グループ内のジョブ出力エレメント数を示します。

BURST={YES|NO|DEMAND-SETUP}印刷出力をページごとに切り離すか、切り離さないかを指定します。

要求セットアップ (demand-setup) がキーワード・フィールドで表示されるときは、それが必要であることを示しています。

FCB={fcb|DEMAND-SETUP}この出力の用紙制御バッファー。

要求セットアップ (demand-setup) がキーワード・フィールドで表示されるときは、それが必要であることを示しています。

FLASH={overlay|DEMAND-SETUP}この出力の書式オーバーレイ・フレーム(FLASH)。

要求セットアップ (demand-setup) がキーワード・フィールドで表示されるときは、それが必要であることを示しています。

FORMS={forms|DEMAND-SETUP}この出力の 1 から 8 文字の用紙名。

要求セットアップ (demand-setup) がキーワード・フィールドで表示されるときは、それが必要であることを示しています。

HOLD={holdtype}

{(holdtype,holdtype)}出力グループがどのタイプの保留にあるかを指定します。有効なタイプは、NONE、OPER、および SYS です。

この ‘hold’ タイプを解放するには、$TO コマンドに REL= パラメーターを使用します。

HOLDRC=[((nnn) text)]システム保留理由コードおよび出力グループが保留状態である理由の説明を指定しています。以下の理由コードがあります。

nnnn text

001 FSI RELDS UNPRINTABLE-SWB ERROR

002 FSI RELDS UNPRINTABLE-FSA

003 SAF CALL FAILED

004 TRANSMISSION REJECTED

005 HOP COUNT NUMBER EXCEEDS MAXHOP

006 HELD BY SYSOUT API

051 OFFLOAD WITH HOLD

052 PROGRAM CHECK IN HASPPRPU

053 INSTALLATION EXIT PROGRAM CHECK

054 PROGRAM CHECK IN SWBTUREQ

[OFFS=device[,device...]]保存ビットがオンに設定されているオフロード装置が、以前にオフロードされていたジョブ(DISP=KEEP または DISP=HOLD に設定されている) を再選択できないことを示しています。

OUTDISP=outdisp

出力グループの出力後処置を指定しています。outdisp の値は、WRITE、KEEP、LEAVE、HOLD、およびPURGE です。

PAGES=[(nnnn OF mmmm)]nnnn は、最後の中断の時点でも印刷されるページのカウントです。 mmmm は、このジョブ出力エレメントによって表される元のページ・カウントです。

nnnn と mmmm が等しくない場合は、このジョブ出力エレメントは以前に処理されましたが、その処理は途中で割り込まれました。

ページ・カウントには、開始ページ構造化フィールドだけが含まれます。その他の AFP 制御レコード (X’5A’ 制御文字で開始するレコード)

は、レコード・カウントにもページ・カウントにも含まれません。

PRIORITY=pp

JES2 のスケジューリング優先順位。PRMODE=prmode

データ・セットの処理モード。QUEUE=class

ジョブ・クラス。

$HASP686

第 10 章 600 番台 281

REBUILDQ=YESジョブが再作成キュー上にあり、現行フェーズの処理のあとでそのジョブをシステムから除去するように指定します。

RECORDS=[(nnnn OF mmmm)]nnnn は、最後の中断の時点でも印刷されるレコードのカウントです。mmmm は、このジョブ出力エレメントによって表される元のレコード・カウントです。

nnnn と mmmm が等しくない場合は、このジョブ出力エレメントは以前に処理されましたが、その処理は途中で割り込まれました。

レコード・カウントに含まれるのは、テキストの長さがゼロ以外で、即時機械制御文字を使用しないレコードのみです。

ROUTECDE=ジョブ出力エレメント (JOE) は IP 形式の宛先を持ちます。全部の宛先は、SDSF の Output

Descriptors (出力記述子) パネルを使用して見ることができます。IP 形式の宛先については、z/OS MVS JCL 解説書 の OUTPUT JCL ステートメントの DEST パラメーターを参照してください。Rnnnn ローカル・ノードのリモート

宛先。Unnnn 特殊ローカル装置。LOCAL 任意のローカル装置。userid ローカル・ユーザー ID。nodename ノードの名前。nodename.Rnnnn nnnn は、ノードのリモート

番号です。nodename.userid userid は、ノードのユーザー

ID です。SECLABEL=[seclabel]

JOE にグループ化されているデータ・セットのセキュリティー・ラベル。

TSOAVAIL={YES|NO}TSO 出力コマンドによって、出力グループを処理に使用できるかどうかを示します。

作成時に保持され、以後一度も解放されていない出力グループだけが、TSO/E 出力コマンドの処理の対象になります。たとえば、出力グループが $O コマンドによって解放され、$TO NDISP=HOLD コマンドによって再度保留された場合、$HASP686 メッセージにはTSOAVAIL=NO が表示されます。

UCS={ucs|DEMAND-SETUP}この出力の汎用文字セット。

要求セットアップ (demand-setup) がキーワード・フィールドで表示されるときは、それが必要であることを示しています。

USERID=userid

ジョブの実行依頼側のユーザー ID。WRITER=[writer]

この出力に対して指定されている外部書き出しプログラム。

RELEASED示されている出力グループは解放されています。

CANCELLED示されている出力グループは取り消されています。

NOT RELEASED, SPECIFY ’PROTECTED’オペレーターは、保護ジョブに対し以下のいずれかを入力しました。v $CO コマンドv $O CANCEL コマンドv $PO コマンド

システムの処置: JES2 処理は継続します。

システム・プログラマーの応答: HOLDRC=005 の場合は、$HASP528 メッセージに示されている処置を講じてください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP687

説明:

�� UNABLE TO OBTAIN SECURITY �

� PRODUCT MESSAGES ��

JES2 は、ジョブ権限またはコマンド権限失敗に関するセキュリティー・プロダクトからのメッセージを受け取ることができません。

システムの処置: ジョブまたはコマンドは無視されます。JES2 の処理は続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSRIC

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP687

282 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP690

説明:

�� jobname COMMAND REJECTED - �

� AUTHORIZATION FAILURE �

� COMMAND REJECTED -text

� SOURCE OF COMMAND HAS IMPROPER AUTHORITY ��

コマンドがオペレーターまたはコンソールから入力されましたが、このコマンドを出すには権限が不足しています。JES2 がセキュリティー・プロダクトからメッセージを入手できない場合は $HASP687 メッセージが出されます。それ以外の場合は、text に、セキュリティー・プロダクトによって出されるメッセージが $HASP690

メッセージの後に続くことが示されます。COMMAND REJECTED - SOURCE OF COMMANDHAS IMPROPER AUTHORITY が表示されているときは、コマンドを出した送信元にコマンドを出すしかるべき権限がない場合にもこのメッセージが出されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP690 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: コマンドは無視され、JES2 の処理は継続します。

オペレーターの応答: この権限障害が発生したことをシステム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: セキュリティー管理者に連絡し、コマンドを受け付けるかどうか判別してください。必要に応じて該当するプロファイルを更新し、コマンドの再入力が可能であることをオペレーターに通知してください。

COMMAND REJECTED - SOURCE OF COMMANDHAS IMPROPER AUTHORITY が表示されている場合は、コマンドが出された送信元からコマンドを受け入れるべきか調べてください。受け入れる必要があるならば、コマンドが出された送信元の権限を更新してください。

モジュールの検出: HASCSIRQ、HASCSRIC

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP691

説明:

�� COMMAND TERMINATED - cmd ��

メッセージ・テキストに示されているコマンドを JES2

が処理中に、プログラム・チェックが発生しました。JES2 はそのコマンドの処理を停止し、制御権は JES2

のコマンド・プロセッサー・リカバリー・ルーチンに渡されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cmd 終了したコマンドのテキスト。

システムの処置: JES2 リカバリー処理は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 問題を識別および訂正するために、ユーザーのご使用のシステムの手順に従ってください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : *、1、2、10

記述子コード : 4

$HASP692

説明:

�� Nn Mm $GR jobname �

� INVALID ORIG NODE NAME - nodename ��

MAS メンバー Mn、ノード Nn のオペレーターがO=nodename オペランドを指定した $GR コマンドを入力しました。指定された nodename は、コマンドが送られたノードのノード情報テーブルには定義されていません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n ノードまたは MAS メンバーの番号。

jobnameジョブの名前。

nodename無効なノード名。

注: ノード ID Nn とメンバー ID Mm が $HASP692

の前に表示されることがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 はコマンドを処理しません。

$HASP690

第 10 章 600 番台 283

オペレーターの応答: O= オペランドに正しいノード名を指定して、コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP693

説明:

�� Nn Mm $GR jobname JOB NOT FOUND ��

MAS メンバー Mn、ノード Nn のオペレーターがメッセージ・テキストに指定されている名前のジョブに対して $GR コマンドを入力しましたが、JES2 はそのジョブを見つけることができませんでした。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n ノードまたは MAS メンバーの番号。

jobnameジョブの名前。

注: ノード ID Nn とメンバー ID Mm が $HASP693

の前に表示されることがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: このノードのコマンド権限を検査してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP694

説明:

�� Nn Mm $GR jobname �

� MULTIPLE JOBS FOUND ��

MAS メンバー Mn、ノード Nn のオペレーターが、メッセージ・テキストに指定されている名前のジョブに対して $GR コマンドを入力しましたが、JES2 はそのジョブ名の複数のジョブを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n ノードまたは MAS メンバーの番号。

jobnameジョブの名前。

注: ノード ID Nn とメンバー ID Mm が $HASP694

の前に表示されることがあります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 はコマンドを処理しません。

オペレーターの応答: ジョブ・タイプ (バッチ・ジョブの場合は J で、開始済みジョブの場合は S、またはTSO ユーザーの場合は T) およびジョブ番号を指定して、コマンドを再入力してください。ジョブ番号は、JES2 がその作成ノードでジョブに割り当てた番号です。たとえば、バッチ・ジョブ 110 を指定するためには、J110 と入力します。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP695

説明:

�� jobid jobname TOO FEW JOESJOB IS BUSY

� - RETRY LATER ��

オペレーターが指定されたジョブに対して $TO または$T JOB コマンドを出しましたが、次のいずれかの状態が発生しました。

TOO FEW JOES要求を満足するには、ジョブ出力エレメント (JOE)

が不足していました。

JOB IS BUSY示されているジョブは、現在 JES2 により処理中です。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

システムの処置: 示されているジョブは無視されますが、コマンド処理は継続します。

オペレーターの応答: メッセージに TOO FEW JOESが表示されている場合は、出力処理のキューのジョブ数を減らすためにできることをしてください。システム・プログラマーに通知してください。

JOB IS BUSY がメッセージに表示されたら、$T コマンドの場合、そのジョブは除去されるようにスケジュールされているため、再試行は不要です。$TO コマンドの

$HASP693

284 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

場合は、現行処理が完了した時点で要求を再試行してください。

システム・プログラマーの応答: 問題が継続して発生する場合は、OUTDEF 初期設定ステートメントのJOENUM パラメーターの値を大きくしてください。(このためには、コールド・スタートを実行する必要があります。)

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP697

説明:

�� COMMAND PURGED - �

� SHARED QUEUES UNAVAILABLE ��

オペレーターはコマンドを入力しましたが、このコマンドは JES2 共用キューの排他的制御権を要求しています。これらのキューは、多重アクセス・スプール構成内の他のシステムでリカバリー処理が実行中であるため、またはチェックポイント再構成が進行中であるために使用できません。

システムの処置: コマンドは処理されません。

オペレーターの応答: 多重アクセス・スプール構成内の他のシステムがチェックポイント・データ・セットのロックを保持したまま障害を起こしていないかどうか確認してください。起こしている場合は、z/OS JES2 コマンド の中の $E CKPTLOCK,HELDBY オペレーター・コマンドに関する説明に従って訂正処置を講じてください。別のシステムがチェックポイント・データ・セットのロックを保留している間に障害を起こしていなければ、コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP698

説明:

�� TRACEDEF keyword=value,..., �

� TABFREE= nnnnSTATS

��

STATS:

( TOTDISC ttttt, DISCARDS= ddddd IDS= a1,a2,...,an )NONE

JES2 は、TRACEDEF 初期設定ステートメントを指定した $D または $T コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このステートメントに定義されているキーワードおよびその現在の値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の TRACEDEF ステートメントに説明があります。さらに、このメッセージは関連ジョブ情報も表示します。TABFREE= キーワードは、未使用のトレース・テーブル数を表示します。このメッセージが $D または$T コマンドに応答して出された場合は、統計情報も任意で表示することができます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

nnnn 未使用トレース・テーブルの数。

TOTDISC破棄の合計 (トレースの始動以後)

ttttt トレースの始動以後に破棄されたトレース数。

DISCARDS破棄 (最後の正常に終了したトレース以後)

ddddd 最後の正常に終了したトレース以後に破棄されたトレース数。

a1,a2,...,anアクティブなトレース ID。

NONE 現在アクティブなトレース ID はありません。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP699

説明:

�� CONFLICTING OPERAND(S) DETECTED ��

オペレーターは JES2 コマンドを入力しましたが、以下のいずれかの理由で処理できません。

$HASP697

第 10 章 600 番台 285

v 同時に指定できないオペランドがコマンドに指定されています。

v 現在の JES2 環境の状態と論理的に整合性がないオペランドがコマンドに指定されています。

システムの処置: JES2 はコマンドを無視します。

オペレーターの応答: 正しいオペランドを指定してコマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : 4

286 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 11 章 700 番台

$HASP700

説明:

�� devname NOT STARTED - FSS= �

� fssname - reason ��

示されている装置は機能サブシステムにより制御されていますが、始動処理を完了できません。装置は、ドレーン (drain) 状態のままです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname始動されていない装置の名前。

fssname機能サブシステムの名前。

システムの処置: ドレーン (drain) されている装置で通常の処理が継続します。機能サブシステムが開始した場合、その機能サブシステムはアクティブのままです。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。$S コマンドを再入力して装置を開始することができます。問題が訂正できない場合は、以下のいずれかを実行してください。

v $T device,MODE=JES コマンドを入力してから、$S

コマンドで装置を JES 管理装置として開始してください。(すべての装置は JES 装置として管理できます。)

v $T device,FSS= コマンドを入力し、装置を別の FSS

に移動させた後に装置を開始してください。

メッセージで、reason は以下のいずれかです。

FSS NOT CONNECTEDJES2 は、HASPFSSM 仮想記憶域間テーブルでエラーを検出しました。

オペレーターの応答 : 問題が訂正されたら、$S

PRTnnnn コマンドを使用してプリンターを再始動してください。(残余 FSS ASID は、MVS のCANCEL コマンドにより取り消す必要がある場合があります。)

システム・プログラマーの応答 : FSSCB 制御ブロックにある HASPFSSM 仮想記憶域間テーブルのエラーを訂正してください。とくに、FSSAXV フィールドの内容をチェックしてください。

EXTENDED JCL SERVICES UNAVAILABLEJES2 は、JCL 処理中にエラーを検出し、拡張 JCL

処理をオフにしています。

オペレーターの応答 : この装置は JES2 管理装置としてのみ使用できます。$T dev,MODE=JES コマンドを使用してこの装置を JES2 モードにしてください。

システム・プログラマーの応答 : JDT ライブラリーを訂正します。ウォーム・スタート実行後、この装置は機能サブシステム管理装置になります。

PROCESSING TO START FSS FAILEDMGCR マクロにより実行した SVC 34 が、失敗しました。

システム・プログラマーの応答 : 同時に表示される$HASP703 メッセージに示された戻りコードを使用して、SVC 34 が失敗した原因を判別してください。戻りコードの説明については、「z/OS MVS プログラミング: アセンブラー・サービス 解説書ABE-HSP」を参照してください。

FSS FAILED TO CONNECT機能サブシステムは、事前に決められている時間以内に接続が完了しませんでした。この状態が発生するのは、機能サブシステムを始動するためのプロシージャーに JCL エラーが存在する場合かまたは機能サブシステムに問題が存在する場合です。

システム・プログラマーの応答 : このメッセージと同時に、$HASP703 メッセージ、またはエラー状態を示す他のメッセージが表示されます。同時に表示されるメッセージを使用し、問題を訂正してください。

以下の操作を実行してください。

v 主コンソールからのコンソール・シートを保管します。

v システムに対する変更をすべて SMP/E を使用して行う場合は、SMP/E の LIST CDS およびLIST PTFBY 機能を実行します。システムに対する一部の変更を SMP/E を使用せずに行う場合は、PTF またはローカル修正の対象になるすべてのメンバーのリストを出力するために、AMBLIST サービス援助プログラムの LISTIDR

機能を使用します。

v 問題に関連する出力をすべて保管します。

v IBM サポート・センターに連絡し、援助を要求してください。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 287

FSA FAILED TO CONNECT機能サブシステムにエラーが発生したため、機能サブシステム・アプリケーションは接続されませんでした。

システム・プログラマーの応答 : このメッセージと同時に、$HASP703 メッセージ、またはエラー状態を示す他のメッセージが表示されます。同時に表示される情報を使用し、問題を訂正してください。

以下の操作を実行してください。

v 主コンソールからのコンソール・シートを保管します。

v システムに対する変更をすべて SMP/E を使用して行う場合は、SMP/E の LIST CDS およびLIST PTFBY 機能を実行します。システムに対する一部の変更を SMP/E を使用せずに行う場合は、PTF またはローカル修正の対象になるすべてのメンバーのリストを出力するために、AMBLIST サービス援助プログラムの LISTIDR

機能を使用します。

v 問題に関連する出力をすべて保管します。

v IBM サポート・センターに連絡し、援助を要求してください。

START FSA ORDER UNSUCCESSFUL機能サブシステムは、機能サブシステムのアプリケーション (FSA) を正常に始動するための命令(order) を処理できませんでした。

システム・プログラマーの応答 : その装置がすでにアクティブである FSA のもとで始動した場合には、FSS が複数の FSA をサポートしていることを確認してください。そうでない場合には、JES2 初期設定パラメーターを変更して固有な FSS 手続き名を、この装置に指定してください。$HASP703 メッセージに補足情報が表示されます。

以下の操作を実行してください。

v 主コンソールからのコンソール・シートを保管します。

v システムに対する変更をすべて SMP/E を使用して行う場合は、SMP/E の LIST CDS およびLIST PTFBY 機能を実行します。システムに対する一部の変更を SMP/E を使用せずに行う場合は、PTF またはローカル修正の対象になるすべてのメンバーのリストを出力するために、AMBLIST サービス援助プログラムの LISTIDR

機能を使用します。

v 問題に関連する出力をすべて保管します。

v IBM サポート・センターに連絡し、援助を要求してください。

STORAGE UNAVAILABLE FOR FSACBFSA 制御ブロックに対する $GETMAIN が失敗しました。

システム・プログラマーの応答 : $HASP703 メッセージに示されている戻りコードを調べ、その戻りコードの説明について z/OS MVS プログラミング:

アセンブラー・サービス 解説書 ABE-HSP を参照してください。

START DEVICE ORDER UNSUCCESSFUL機能サブシステムは、装置を正常に始動するための命令を処理できませんでした。

システム・プログラマーの応答 : 補足情報について、同時に表示される $HASP703 メッセージを参照してください。

以下の操作を実行してください。

v 主コンソールからのコンソール・シートを保管します。

v システムに対する変更をすべて SMP/E を使用して行う場合は、SMP/E の LIST CDS およびLIST PTFBY 機能を実行します。システムに対する一部の変更を SMP/E を使用せずに行う場合は、PTF またはローカル修正の対象になるすべてのメンバーのリストを出力するために、AMBLIST サービス援助プログラムの LISTIDR

機能を使用します。

v 問題に関連する出力をすべて保管します。

v IBM サポート・センターに連絡し、援助を要求してください。

CROSS-MEMORY SERVICES UNAVAILABLE仮想記憶域間許可インデックス予約が、初期設定時に正しく設定されませんでした。通信サービスが使用できないため、機能サブシステムは始動できません。

システム・プログラマーの応答 : エラー状態に関する補足情報について、$HASP856 メッセージを参照してください。

MAXIMUM FSA (DEVICE) COUNT EXCEEDED機能サブシステムですでにアクティブである装置が多過ぎるため、この装置は始動できませんでした。

システム・プログラマーの応答 : 詳細について、同時に表示される $HASP703 メッセージを参照してください。

オペレーターの応答 : 装置を別の FSS に移動するか、FSS で現在アクティブな装置をドレーン(drain) するか、あるいは FSS を遮断して、その後

$HASP700

288 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

再始動させなければなりません。詳細については、$HASP703 メッセージに対するオペレーターの応答を参照してください。

DEVICE NUMBER NOT SUPPORTED装置に 4 桁の装置番号が割り当てられていますが、機能サブシステム(FSS)は 4 桁の装置番号をサポートしていません。

オペレーターの応答 : システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答 : $D 装置コマンドを使用して装置特性を表示してください。装置を動的に再構成して、装置に 3 桁の装置番号を割り当ててください。$S コマンドを使用して装置を再始動してください。

モジュールの検出: HASPFSSP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP701

説明:

�� devname NOT DRAINED - FSS= �

� fssname - �

� STOP DEVICE ORDER UNSUCCESSFULSTOP FSA ORDER UNSUCCESSFULFSA FAILED TO DISCONNECT

��

devname NOT DRAINED - FSS=fssname -

{ STOP DEVICE ORDER UNSUCCESSFUL }

{ STOP FSA ORDER UNSUCCESSFUL }

{ FSA FAILED TO DISCONNECT }

示されている装置は機能サブシステム fssname により制御されていますが、この装置を完全にドレーン (drain)

できません。装置は、正常に完了した最後のフェーズのままです。すなわち、装置停止副指令 (stop device

order) が正常に完了した後に機能サブシステムアプリケーション (FSA) が正常に停止しないと、装置は再始動されません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

fssname機能サブシステムの名前。

STOP DEVICE ORDER UNSUCCESSFUL機能サブシステム・アプリケーションは、装置を停止させるための命令を正常に処理できませんでした。

STOP FSA ORDER UNSUCCESSFUL機能サブシステムは、機能サブシステム・アプリケーションを停止するための命令を正常に処理できませんでした。

FSA FAILED TO DISCONNECT機能サブシステム・アプリケーションは、STOP

FSA 命令が出された後、あらかじめ決められている時間以内には切り離されませんでした。

システムの処置: 通常の操作が継続します。示されている装置によって作業が選択されることはありません。装置は、ドレーン (drain) 状態のままです。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。$P コマンドを装置に対して再度入力することができます。このメッセージが $PJES2 処理中に表示された場合、システムは取り消しを行わないので、JES2 をシステムから取り消すためには、$PJES2,ABEND が必要になることがあります。MVS のCANCEL コマンドを使用して、機能サブシステムのアドレス・スペースを除去してダンプを出力してください。

ハードコピー・ログを保管してください。リモート・コンソールが接続されているシステムでは、リモート・コンソール・シートを保管してください。

システム・プログラマーの応答: システムがこのメッセージと同時にメッセージ $HASP703 を表示した場合は、メッセージ $HASP703 に示されている戻りコード、ならびに該当の機能サブシステム (FSS) の資料を使用してエラーを分析してください。

システムに対するすべての変更を SMP/E を使用して行う場合は、SMP/E の LIST CDS および LIST PTFBY

機能を使用し、SMP/E 制御データ・セット (CDS) からの現在の保守リストを入手してください。

SMP/E を使用せずにシステムに対する変更を行う場合は、AMBLIST の LISTIDR 機能を実行して、PTF またはローカル修正が施されるすべてのメンバーのリストを出力し、出力を保管してください。以下に対してLISTIDR を実行してください。

v SYS1.LINKLIB.

v SYS1.SVCLIB

v メッセージを出したプログラムが入っているライブラリー。

v SYS1.LPALIB

$HASP701

第 11 章 700 番台 289

関連出力をすべて保管し、IBM サポート・センターに連絡して援助を要求してください。

モジュールの検出: HASPFSSP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP702

説明:

�� FSS fssname NOT STOPPED �

� STOP FSS ORDER UNSUCCESSFULFSA FAILED TO DISCONNECT

��

機能サブシステムは停止できませんでしたが、機能サブシステムに関連するすべての機能サブシステム・アプリケーション (FSA) は正常に停止しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

fssname機能サブシステムの名前。

STOP FSS ORDER UNSUCCESSFUL機能サブシステムは、機能サブシステムを停止させる命令を正常に処理できませんでした。

FSS FAILED TO DISCONNECT機能サブシステムは、STOP FSS 命令が出された後、事前に決められている時間以内には切り離されませんでした。

システムの処置: JES2 は、機能サブシステムがアクティブである間はシステムから取り消されません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。JES2 をシステムから取り消すためには、$PJES2,ABEND が必要です。MVS の CANCEL コマンドを使用して、機能サブシステムのアドレス・スペースを除去してダンプを出力してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージと同時にメッセージ $HASP703 が表示される場合は、その$HASP703 に示されている戻りコード、ならびに該当のFSS の資料を使用してエラーを分析してください。

モジュールの検出: HASPFSSP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP703

説明:

�� devname FSI ERROR - RT= rc - �

� MGCRE SERVICE FAILEDGETMAIN SERVICE FAILEDORDID= nnnn REQUEST FAILEDORDID= nnnn BAD RESPONSEFSA (DEVICE) FSID TOO LARGE$SUBIT SERVICE FAILED

��

JES2 (HASPFSSP) は、FSI 処理実行中に、システムまたは機能サブシステム・インターフェース (FSI) サービス・ルーチンからの、正しくないまたは異常終了の戻りコードを検出しました。この戻りコードは、RT= の形式の値で表示されます。メッセージに続いて表示されるテキストには、失敗したとして検出されたサービスが示されます。このテキストでFSI命令の失敗が示されている場合は、ORDID= が出され、失敗した命令の ID が示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

rc 戻りコード。

nnnn 失敗した命令の ID。

MGCRE SERVICE FAILED始動コマンドを出して FSS アドレス・スペースを始動しようとしましたが、そのサービスが失敗しました。RT=rc は、MGCR の戻りコードを示しています。

GETMAIN SERVICE FAILED仮想記憶域の割り振り要求が失敗しました。RT=rc

は、GETMAIN の戻りコードを示しています。

ORDID=nnnn REQUEST FAILEDFSS/FSA 命令 (JES2 コマンド) の要求が失敗しました。RT=rc は、FSIREQ の戻りコードを示しています。

ORDID=nnnn BAD RESPONSEFSS/FSA は、FSS/FSA 命令 (JES2 コマンド) に対し正しくない応答を返しました。

FSA (DEVICE) FSID TOO LARGEこの FSS の下で最初の装置を始動するとき、その時点でこの FSS に割り当てられていた装置数を使用して FSS 初期設定の一部を実行しました。その装置数は、JES2 コマンドを使用してこの FSS に追加装置を移動できるように、その時点では大きな値に設定されていました。しかし現在、この FSS の

$HASP702

290 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

最大装置数に達したため (移動または始動した装置が多過ぎたため)、この装置に対する FSI FSID の指定が大きすぎます。RT=hhhh は、一度にこのFSS 内でアクティブにすることができる最大装置数を 16 進で示しています。FSS をシャットダウンし、再始動して、この数字を変更する必要があります。

$SUBIT SERVICE FAILED$SUBIT サービスを使用して、始動コマンドが出されました。しかし、要求を完了させることができませんでした。RT=rc は、$SUBIT の戻りコードを示しています。

システムの処置: システム処置は、実行中の現行処理によって異なります。サービスの失敗が機能サブシステム(FSS) の開始、ドレーン、または停止処理中に検出された場合、通常、このメッセージの直後に $HASP700、$HASP701、または $HASP702 が表示されます。実行するシステム処置については、同時に出されるこのメッセージを参照してください。失敗が機能サブシステム・インターフェース (FSI) の命令 (JES2 コマンド) の処理中に検出された場合、このメッセージの直後に $HASP152

が表示され、システム操作は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。$HASP703 メッセージの直後に$HASP700、 $HASP701、または $HASP702 が表示された場合は、そのメッセージに対するオペレーターの応答を参照してください。$HASP703 メッセージの直後に$HASP152 が表示された場合は、JES2 コマンドを再入力してください。

システム・プログラマーの応答: メッセージに示される戻りコードから、このサービスの異常終了の原因を判別してください。問題を訂正し、該当する場合は$HASP700、$HASP701、または $HASP702 の処置を参照してください。

注: 戻りコードが FSI 命令サービスのものである場合、戻りコードと必要な処置については、該当する FSS

の資料を参照してください。

モジュールの検出: HASPFSSP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP704

説明:

�� jobid jobname DATA SET UNPRINTABLE �

� - OUTGRP �

� grpid.joeid1.joeid2 HELD - FSSJES

� REASON ( rsnc ) HOLDRC= nnn,text ��

jobid jobname DATA SET UNPRINTABLE - OUTGRPgrpid.joeid1.joeid2

HELD {FSS|JES} REASON (rsnc) HOLDRC=nnn,

text

データ・セットは機能サブシステムの制御下で実行中の機能サブシステム・アプリケーションに送られましたが、データ・セットは印刷できませんでした。その結果、出力グループには選択不能のマークが付けられ、再びキューに入れられました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobid ジョブ ID。

jobnameジョブの名前。

grpid グループ ID。これはユーザーの JCL により指定されるか、またはユーザーにより指定されない場合は JES2 により生成される 1 から 8 文字の英数字名です。

joeid1 JES2 により割り当てられる数字で、出力グループ内に存在する出力エレメント数を示すために使用されます。

joeid2 JES2 により割り当てられる数字で、groupid.joeid1 により示される出力グループ内のジョブ出力エレメント数を示します。

rsnc JES2 か FSS によって返される理由コード。

nnn 保留されている理由コード。

text JES2 が出力グループを保留した理由の説明。

nnn および text の考えられる値は次のとおりです。

nnn text

001 FSI RELDS Unprintable - SWB error

002 FSI RELDS Unprintable - FSA

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。データ・セットを印刷不能にした問題を訂正したら、$TO コマンドを入力してそのデータ・セットを選択可能にしてください。

システム・プログラマーの応答:

$HASP704

第 11 章 700 番台 291

HOLDRC=意味

001 FSS アドレス・スペース中の JES2 処理 (モジュール FSSM 内) が、SWB データに問題を検出したことを示しています。このエラーに関する補足情報について、以前に出された JES2 メッセージの SYSLOG をチェックしてください。

002 機能サブシステム・アプリケーション (FSA)

がエラーを検出し、FSA がデータ・セットを印刷できないことを JES2 に示すために、解放データ・セット (RELDS) を発行したことを示しています。SYSLOG、および FSA がRELDS を発行した理由に関するメッセージに対して FSA が生成したすべての出力、をチェックしてください。

以前の SYSLOG または出力メッセージに基づいて、データ・セットの処理を不可能にしている問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPFSSP

宛先コード : 7

記述子コード : 4

$HASP705

説明:

�� device TERMINATING - FSS= fssname �

� - FSA INITIATED TERMINATION ��

機能サブシステム (fssname) によって制御されている装置 (device) が停止を要求しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

device 装置の名前。

fssname機能サブシステムの名前。

システムの処置: 通常の操作が継続します。示されている装置によって作業が選択されることはありません。装置は中断し、ドレーン (drain) されます。

オペレーターの応答: FSS から出されるメッセージを調べ、装置が中断した理由を判別してください。ダンプ、コンソール・シート、リモート・コンソール・シート、また、複数コンソール・サポート (MCS) のシステムの場合はハードコピー・ログのコピーを保管してください。

モジュールの検出: HASPFSSP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP706

説明:

�� devname - WAITING FOR RESPONSE �

� FROM FSS= fssname FSS NOT STOPPEDFSA NOT STOPPEDDEVICE NOT STOPPEDFSS NOT STARTED

� TIME= nnnn MINUTES ��

JES は、FSS から未処理の命令への応答を待っています。 FSS から応答を受け取るまで、JES2 はこのメッセージを 5 分間隔で出します。 TIME= は、最初のメッセージが出てからの分数で、 TIME=995 を超えて増えることはありません。JES2 が正しい応答を受け取ると、FSS 処理が再開されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

fssname機能サブシステムの名前。

nnn 分単位の時間。

システムの処置: 通常の操作が継続します。FSS から応答が受け取られるまで、装置によって何も選択されることはありません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答:

1. FSS が応答しない理由の確認を試みます。理由がはっきりしない場合は、JES2 と FSS ASID の両方についてのコンソール・ダンプ (専用領域および CSA

を含む) を取得して、 FSS が応答しない理由を識別します。

2. PSF を含むインストールの場合には、障害が起こっている FSS(PSF) プリンターに対して MVS

MODIFY コマンドを出します。 MODIFY コマンドについては、PSF の資料に説明があります。たとえば、MODIFY FSSNAME,FORCE,PRTNNNN などです。

3. 項目 2 でも問題が解決しない場合は、障害が起きている FSS ASID に対して MVS CANCEL コマンドを出します。

$HASP705

292 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

4. 項目 3 でも解決しない場合は、JES2 を hot スタートする必要があります。 装置回復のための他の試行がすべて失敗した場合にだけ、$PJES2,ABEND コマンドを使用してください。

モジュールの検出: HASPFSSP

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP708

説明:

�� jobnameddname

OPEN �

� FAILEDERRORERROR - DATA SET WAS NOT CLOSED

�(1)

RC= xx reason DSNAME= dsn ��

注:

1 reason は以下のいずれかです。

SJB LOCK COULD NOT BE OBTAINEDBUFFER DATA SPACE INACCESSIBLEDATA SET ALREADY OPENEDBUFFER NOT AVAILABLESVC111 POINT ERRORI/O ERROR READING DATA BUFFERTRACK ADDRESS NOT VALIDEND OF DATA NOT FOUNDERROR PROCESSING SWBRACROUTE ERRORAUTHORIZATION FAILURESDB/IRWD VALIDATION ERRORINTRDR LRECL NOT VALIDINTERNAL $TRACK ERRORERROR PROCESSING SWB, SJF FAILUREERROR PROCESSING SWB, GASSIGN

FAILUREERROR PROCESSING SWB, CBIO

FAILUREGETMAIN FAILURE PROCESSING I/O

ERROR

サブシステム・データ・セットに関する OPEN マクロ命令が失敗しました。ddname フィールドは、データ・セットの DDNAME が判別できる場合はその DDNAME

を示しています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。jobname ジョブの名前。ddname DD ステートメントの名前。xx 理由コード。reason 理由コードをともなう説明のテキス

ト。dsn データ・セットの名前。

FAILEDオープン要求が失敗したことを示しています。

ERRORエラーが発生しましたがオープンは完了することを示しています。

ERROR - DATA SET WAS NOT CLOSED既存のデータ・セットがオープンされようとしていますが、作成される時、クローズ処理を 1 度も経ていないことを示しています。これにより、一部のデータが失われた可能性があります。

xx および reason の考えられる値、ならびにその意味は次のとおりです。

xx reason

01 SJB LOCK COULD NOT BE OBTAINED

ジョブ部が終了しているか、または現在のロックの所有者がダンプ処理に対してディスパッチ不可であるために、JES2 は必要な SJB 逐次化を得ることができません。

02 BUFFER DATA SPACE INACCESSIBLE

現在のアドレス・スペースからは、PBUF データ・スペースにはアクセスできません。

03 DATA SET ALREADY OPENED

データ・セットはすでにオープンされています。途中で CLOSE を実行しなければ、データ・セットを再びオープンすることはできません。

04 BUFFER NOT AVAILABLE

データ・セットのためのバッファーが利用不能です。

05 SVC111 POINT ERROR

SVC 111 が、OPEN 処理から出されたときに失敗しました。

06 I/O ERROR READING DATA BUFFER

$HASP708

第 11 章 700 番台 293

|

TGB キュー処理中に、入出力エラーが発生しました。

07 TRACK ADDRESS NOT VALID

ジョブの再始動時、JES2 は、最後のジョブ・チェックポイント中には存在していたデータ・セットのデータを見つけることができませんでした。

08 END OF DATA NOT FOUND

SYSOUT データ・セットの再始動処理実行中に、EOD が検出されませんでした。

09 ERROR PROCESSING SWB

スケジューラー作業ブロック (SWB) が、処理できませんでした。

10 RACROUTE ERROR

JES2 は、オープン処理を要求しているジョブのセキュリティー情報を獲得できませんでした。

11 AUTHORIZATION FAILURE

データ・セットをオープンしようとしていたジョブに関連するユーザー ID には、そのデータ・セットをオープンする権限が割り当てられていませんでした。

13 SDB/IRWD VALIDATION ERROR

JES2 に渡された SDB/IRWD アドレスが正しくありませんでした。 RETURN JOBID SSI が出されなかったため、このエラーが発生した可能性があります。

14 INTRDR LRECL NOT VALID

内部読み取りプログラム・データ・セットのLRECL が 256 を超えています。

15 INTERNAL $TRACK ERROR

$TRACK が OPEN 処理から発行されたときに内部エラーが発生しました。

16 ERROR PROCESSING SWB, SJF FAILURE

OPEN 処理で SWB を処理しているときに、SJF に障害が発生しました。

17 ERROR PROCESSING SWB, GASSIGNFAILURE

OPEN 処理で総称グループ・トークンを PDDB

に割り当てるときに、エラーが発生しました。18 ERROR PROCESSING SWB, CBIO

FAILURE

OPEN 処理で SWB を処理しているときに、CBIO に障害が発生しました。

19 GETMAIN FAILURE PROCESSING I/OERROR

OPEN 処理で TGB を処理しているときに、GETMAIN に障害が発生しました。

注: $HASP708 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 必要に応じ問題を訂正し、ジョブを再入力してください。理由コード 11 の場合は、セキュリティー管理者に連絡し、このジョブに使用されているユーザー ID がセキュリティー・プロダクトに正しく定義されるようにしてください。

モジュールの検出: HASCDSOC

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP709

説明:

�� JES2 INITIALIZATION DELAYED - reason ��

この強調表示されたメッセージは、表示されている理由により JES2 初期設定処理が延期されたことを示しています。このメッセージは、30 秒以上の遅延についてオペレーターに通知します (以下にリストされている特定の遅延理由で示されたものを除きます)。遅延が継続する場合にのみ、処置が必要になる可能性があります。メッセージ・テキスト内の reason は、次のいずれかです。

CHECKPOINT DATA SET RESERVE

JES2 は、チェックポイントの排他制御を待っています。チェックポイントが DASD 上にある場合には、MVS RESERVE が出されています。チェックポイントが カップリング・ファシリティー・ストラクチャーにある場合は、LOCK 要求がこの構造に出されています。

遅延の考えられる原因の 1 つは、MASDEF

HOLD= に大きな値が設定されているアクティブなメンバーです。

ASSIGNABLE UNIT INITIALIZATION

JES2 は、すべての割り当て可能な装置 (たとえば、テープ装置) を初期設定するためにMVS IEFAUINT サービスに対する呼び出しを行いました。このサービスは、入出力に問題が

$HASP709

294 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

|

||||

ある場合に遅延を引き起こす可能性がある割り当て可能な装置に対して、入出力を実行している可能性があります。

JES2AUX ADDRESS SPACE CREATE

JES2 初期設定処理が、JES2AUX アドレス・スペースを作成する処理を開始しました。JES2

は、アドレス・スペースが作成され、JES2 の初期設定処理が完了するのを待っています。何らかの理由で、この処理が遅れました。JES2AUX アドレス・スペースの状況が何かを判別し、遅延の原因を解決してください。

JESXCF JOIN

JES2 は、MASDEF 初期設定ステートメントのXCFGRPNM= パラメーターに指定された XCF

グループを結合するために、MVS IXZXIXAT

マクロを出しました。JES XCF に問題があるかまたはシスプレックス結合データ・セットへのアクセスに問題がある場合には、この要求は延期される可能性があります。

JESXCF HAS NOT RESPONDED TO AN IXZXIXIFREQUEST FOR MEMBER INFORMATION

JES2 は、MASDEF 初期設定ステートメントのXCFGRPNM= パラメーターに指定された XCF

グループのすべてのメンバーの現行メンバー情報を取得するために、MVS IXZXIXIF マクロを出しました。JES XCF に問題があるかまたはシスプレックス結合データ・セットへのアクセスに問題がある場合には、この要求は延期される可能性があります。この理由の場合、JES2

が 3 秒以上の遅延を検出した場合に出されます。

IXCQUERY REQUEST

JES2 は、CKPTDEF 初期設定ステートメントの CKPTn= または NEWCKPTn= パラメーターに指定された構造が存在するかどうかを判別するために、MVS IXCQUERY マクロを出しました。JES XCF に問題があるか、またはシスプレックス結合データ・セットへのアクセスに問題がある場合には、この要求は延期される可能性があります。

QUERYING OTHER MEMBER FOR CKPTSPECIFICATION

JES2 は、情報を求める要求を MAS 内の他のメンバーに送信するために、MVS IXZXIXSM

マクロを出しました。JES2 は、別のメンバーが現行の JES2 チェックポイント構成情報を用いて応答するのを待っています。要求は次のような場合には遅れることがあります。すなわ

ち、チェックポイント再構成が現在処理中である場合、または、JES XCF がメッセージ送達上の問題を抱えている場合、もしくは、MAS

の他のメンバーに問題がある場合です。

ISSUING ENF SIGNAL EXIT FOR EVENT CODE 40JES2 は ENFREQ サービスに対する呼び出しを発行し、イベント・コード 40 の ENF シグナル出口を発行しました。何らかの理由で、この処理が遅れました。

システムの処置: JES2 初期設定は、継続されるか、またはいくつかの MVS サービスが完了するのを待つこともあります。要求された機能が完了すると、メッセージが削除されます。

オペレーターの応答: 遅延が一定期間継続する場合には、遅延の原因の判別を試み、問題を訂正してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージは通知メッセージにすぎないことがあり、さらに遅延がインストール先の環境では正常である場合があります。ただし、このメッセージが一定期間出されたままの場合には、MVS 訂正処置が必要になる可能性があります。

モジュールの検出: HASPIRMA、HASPIRDA、HASPIRPL、HASPIRSI

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP710

説明:

�� THIS LEVEL OF JES2 IS �

� INCOMPATIBLE WITH reason �

� ONE OR MORE ACTIVE MEMBERS �

� MEMBER= memname, REASON= reason �

� ,..., �

� MEMBER= memname, REASON= reason ��

初期設定処理中に、JES2 は、初期設定しているメンバーと互換性のない MAS のアクティブなメンバーを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memname

初期設定メンバーと互換性のないアクティブなメンバーの名前。

$HASP710

第 11 章 700 番台 295

reason アクティブなメンバーが互換性のない理由。

reasonは、以下のいずれかです。

MEMBER IS DOWN-LEVELそのメンバーのリリースが、初期設定メンバーより下である。

MEMBER IS UP-LEVELそのメンバーのリリースが、初期設定メンバーより上である。

MEMBER LEVEL IS NOT SETメンバー・レベルが設定されていません。

システム・プログラマーの応答: 互換性のあるリリースの場合は、初期設定するメンバーとメッセージで識別されるメンバーのどちらかに互換性 PTF が必要である可能性があります。問題が解決できない場合は、その問題に対する修正 (fix) が存在するかどうか問題報告データベースを検索してください。修正がない場合は、IBM

サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP711

説明:

�� ERROR ESTABLISHING �

� JES2 PC LINKAGE reason ��

JES2 は、プログラム呼び出し (PC) 連係の定義を試みているときにエラーを検出しました。これがホット・スタートの場合は、新規の PC 連係テーブルは、最後に始動した時に使用されたものとは異なります。テーブルはホット・スタート上では変更できません。JES2 の適切なサービス・レベルを開始するかシステムを再 IPL する必要があります。エラー・テキスト (reason) が表示されている場合は、PC 連係を構築する問題を示しています。errcode=4 の場合は、JES2 補助アドレス・スペースを作成するための ASCRE は失敗しました。RC= およびREASON= は、ASCRE サービスからの戻りコードおよび理由コードです。errcode=8 の場合は、JES2 補助アドレス・スペース内でエラーを検出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

reason 以下のいずれかです。

v NUMBER OF SYSTEM PC ROUTINES

CHANGED ON A HOT START

v ATTRIBUTES OF SYSTEM PC ROUTINES

CHANGED ON A HOT START

v ERROR=errcode,RC=return_code,

REASON=reason_code

システムの処置: PC 連係は確立されていません。処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: 詳細については、IBM

サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPSRAX

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP712

説明:

�� ERROR DURING WORKLOAD MANAGER func �

�SRVCLASS= srvclass

� , RC= return code REASON= reason code ��

WLM エラーが検出されました。

Func 説明

CONNECTWLM への接続エラー。JES2 は終了します。

WLM サービス : IWMCONN

POLICY QUERY現行の WLM SERVICE 定義の獲得エラー。

WLM サービス : IWMPQRY

BATCH REGISTRATION および BATCHDEREGISTRATION

バッチ・クラスの登録または登録解除時のエラー。

WLM サービス : IWMBREG、IWMBDREG

CLASSIFICATIONリカバリー不能エラーは、ジョブのクラス分けの際に検出された IWMCLSFY でした。

WLM サービス: IWMCLSFY

DISCONNECTIWMDISC WLM からの切断エラー。

WLM サービス: IWMDISC

SRVCLASS=WLM サービス・クラス。BATCH

$HASP711

296 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

REGISTRATION および BATCH

DEREGISTRATION の機能に対して処理されていた。

REASON=WLM から返された理由コード。

RC= WLM 要求からの戻りコード。

システムの処置: システムは継続します。メッセージを出した機能が CONNECT の場合、JES2 は終了します。

システム・プログラマーの応答: IBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASPIRPL、HASPCKPT、HASPTERM、HASPXEQ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP713

説明:

�� INCLUDE DSNAME= dsname, �

� VOLSER= volser, UNIT= unit ��

JES2 は、INCLUDE または D INCLUDE 初期設定ステートメントに応答してこのメッセージを出します。これは、JES2 が初期設定ステートメントを読み取っている現行データ・セットを表示します。

dsname JES2 が初期設定ステートメントを読み取っているデータ・セット名およびオプション・メンバー名。

volser 読み取られるデータ・セットのボリューム通し番号。

unit データ・セットの単位値 (INCLUDE 初期設定ステートメントで指定されている場合)。

z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書 のINCLUDE ステートメントの記述に、このメッセージで表示されるパラメーターの説明があります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP714

説明:

�� JES2 TERMINATION PROCESSING AWAITING nnnnnnnn ADDRESS SPACES �

�- DUMP INITIATED. ISSUE $PJES2,ABEND FOR IMMEDIATE JES2 SHUTDOWN

��

$PJES2 コマンドに応じて、JES2 が終了しようとしています。JES2 の終了を妨げている、 JES2 以外のアドレス・スペースが nnnnnnnn あります。

システムの処置: このメッセージは、JES2 のシャットダウンが可能になるまで、またはアドレス・スペースの終了が進行していないことを JES2 が検出するまで表示され続けます。この場合、JES2 の終了を妨げているアドレス・スペースのダンプを取得します。 $HASP714

の ″DUMP INITIATED″ 形式を受け取り、ダンプが取得されなかった場合、 JES2 の終了が意図したとおり進行していることを示します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: $HASP714 メッセージの取得されたダンプを保管して、IBM サポート・センターに連絡してください。ダンプを取得した後にJES2 を終了させるように、$PJES2,ABEND コマンドを発行することができます。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP715

説明:

ADDRESS SPACES AWAITING RETURN JOBIDASID JOBNAME-------- --------asid jobname

注: JES2 は、ASID および JOBNAME を最高 5 つまで表示します。

$PJES2 コマンドに応じて、JES2 が終了しようとしています。リストされたアドレス・スペースが戻り JOBID

の呼び出しを行っていないため、JES2 の終了を妨げています。

システムの処置: このメッセージは、戻り JOBID の呼び出しを要求しているアドレス・スペースを JES2 が検出しなくなるまで、続きます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: リストされたアドレ

$HASP713

第 11 章 700 番台 297

ス・スペースに対し、戻り JOBID を実行してください。

モジュールの検出: HASPXEQ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP750

説明:

�� JES2 FSI ERROR. CODE= code, RC= rc text ��

JES2 の $ERROR マクロ発行対象である、機能サブシステム・インターフェース (FSI) サポート・ルーチン(HASPFSSM) 内で重大なエラーが発生しました。このメッセージは、$ERROR マクロを介して呼び出された、HASPFSSM の重大エラー・ルーチンであるFSMCATER から出されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

cde FSI から戻された 10 進コード。

rc FSI から戻された戻りコード。

text コードを伴う説明のテキスト。

レジスター 15 には、最初の 4 桁には戻りコード (rt)、最後の 4 桁には理由コード (rc) が入ります。

0008|0001rt rc

以下のリストは、cde、rc、および text を示したものです。

cde text

$F00 GETCELL SERVICES ERROR

モジュール HASPFSSM 内の FSMGETQC ルーチン内で発生したエラー。理由コードはレジスター 15 に表示および入れられ、以下のいずれかのエラーを示します。

rc 意味

01 取得するセルの数 (R1 の $GETQC を介して渡される) が 0 以下、またはQCTLIMIT より大きい。

02 SETLOCK RELEASE 要求が失敗しました。SETLOCK からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

03 GETCELL サービスが失敗しました。GETCELL からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

$F01 FREECEL SERVICES ERROR

モジュール HASPFSSM 内の FSMFREQC ルーチン内で発生したエラー。以下のいずれかのエラーを示す理由コードが設定されます。

rc 意味

01 取得するセルの数 (R1 の $FREQC を介して渡される) が 0 以下、またはQCTLIMIT より大きい。

02 FREECELL サービスが失敗しました。FREECELL からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

$F02 GETCELL EXTENSION ERROR

モジュール HASPFSSM 内の FSMBLDQC ルーチン内で発生したエラー。以下のいずれかのエラーを示す理由コードが設定されます。

rc 意味

05 BLDCPOOL サービスが失敗しました。BLDCPOOL からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

06 (追加の) セル・プール の GETMAIN

要求が失敗しました。GETMAIN からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

$F03 QUICKCELL INIT ERROR

モジュール HASPFSSM 内の FSMQCT ルーチン内で発生したエラー。以下のエラーを示す理由コードが設定されます。

rc 意味

01 ($GETMAIN を介した) GETMAIN 要求が失敗しました。GETMAIN からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

$F05 SJF REQUEST ERROR ON RELDS

モジュール HASPFSSM 内の FSMQCT ルーチン内で発生したエラー。以下のいずれかのエラーを示す理由コードが設定されます。

rc 意味

03 SJF DELETE 要求が失敗しました。SJF 要求からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

04 (FSMSJTER サブルーチン内の) SJF

TERMINATE 要求が失敗しました。

$HASP750

298 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

SJF 要求からの戻りコードは、理由コード 0-15 に含まれています。

$F06 GETBLK SERVICE ERROR

モジュール HASPFSSM 内の FSMGTBLK ルーチン内でエラーが発生しました。以下のいずれかのエラーを示す理由コードが設定されます。

rc 意味

01 空きセル・チェーンから取得したRPL セルは、正しい目印を含んでいません。

02 空きセル・チェーンから取得したGETR セルは、正しい目印を含んでいません。

$F07 RETBLK SERVICE ERROR

モジュール HASPFSSM 内の FSMGTBLK ルーチン内でエラーが発生しました。以下のいずれかのエラーを示す理由コードが設定されます。

rc 意味

01 呼び出し元から渡された RPL セルは、正しい目印を含んでいません。

02 呼び出し元から渡された GETR セルは、正しい目印を含んでいません。

$F08 RPL HAS INCORRECT DATA

JES2 HASCHAM から渡された RPL の妥当性検査の処理が開始され、不正なデータが検出されました。理由コードは、エラーがフィールドにあることを示しています。

rc 意味

04 LRC (RPLCCHAR) のアドレスがゼロです。

08 データ・バッファー (RPLAREA) のアドレスがゼロです。

システムの処置: SDUMP が $HASP750 メッセージ・テキストに設定されたタイトルで要求され、 ABEND

02C が発行されます。機能サブシステム (FSS) ESTAE

ルーチンがリカバリー、または FSS アドレス・スペースの終了を試みる可能性があります。FSS が回復した場合、リカバリーした箇所から通常の処理が再開されます。FSS が終了した場合、通常の JES2 処理が続行しますが、失敗した機能サブシステム/機能サブシステム・アプリケーション (FSS/FSA) によって操作されるデバイスがドレーンされます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知し

てください。FSA または FSS タスクがリカバリーまたは停止し、 JES2 デバイスがドレーンされるのを待ちます。FSS が停止した場合、 $S コマンドを使用して失敗した FSA/FSS によって操作されていたデバイスを再始動してみます。デバイスが再始動されない、または再度失敗する場合、およびデバイスが JES2 に直接管理される場合、 $S デバイス・コマンドの後に、$T device,

MODE=JES コマンドを使用して、デバイスを JES モードに切り替えられる場合があります。

システム・プログラマーの応答: 出されたメッセージ、および JES2 または FSS アドレス・スペースから要求されたダンプを分析します。異常終了時にレジスター15 で理由コードおよび追加のサービス・ルーチン戻りコードを検索します。理由コードが一時的なストレージ不足の状態を示す場合、不足状況を緩和する措置を取り、オペレーターにデバイスを再始動するよう連絡します。

注: Quickcell サービスの戻りコードは、z/OS MVS システム・コードの X’6FB’ ABEND コードの下に文書化されます。

モジュールの検出: HASPFSSM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 11

$HASP751

説明:

�� SJFxxxxxxxxjobname

� SERVICE ERROR(RECOVERED),RC= rc �

�SJFRC= sjfrc, KEY= keyword

��

スケジューラー JCL 機能 (SJF) サービス xxxxxxxx

は、示されているジョブの処理中にエラーを検出しました。SJF は戻りコード rc を JES2 FSI サポート・モジュールに送信し、モジュールはリカバリーしました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

xxxxxxxxSJF サービスの名前。

rc 戻りコード。

エラーが SJF UPDATE サービスで発生した場合は、次のような追加情報が表示されます。

$HASP751

第 11 章 700 番台 299

||

||||

||

|||

|||

sjfrc SJF から返される理由コード。

keywd エラーが見つかったキーワードの名前。

注: $HASP751 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。$HASP750 メッセージに rc 値が示されます。

システムの処置: 示されている出力グループが、FSS

から JES2 に返されます。そのグループは出力キューに再び入れられ、選択不能 (S=N) のマークが付けられます。出力グループが再度キューに入れられると$HASP704 メッセージが出されます。

オペレーターの応答: $TO コマンドを入力してエラーの出力キーワードを訂正し、出力グループを再度選択可能 (S=Y) にしてください。この出力グループは JES2

に接続されている別のノードで作成された可能性もあるため、そのジョブの作成者に連絡して後続のジョブが実行できるように問題を訂正しなければならない場合があります。

このエラーが発生したことを、システム・プログラマーに連絡してください。

モジュールの検出: HASPFSSM

宛先コード : 10

記述子コード : 6

$HASP776

説明:

��jobname

FAILURE DURING JESXCF �

� ATTACH PROCESSING �

� SERVICE= service RET= rc RSN= rsnc �

� MEMBER= nodename $ memb �

� GROUP= xcfgrpnum ��

JES2 MAS メンバー memb は、IXCJOIN マクロを使用して JES2 XCF グループを結合しようとしました。その試みは失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

service失敗した JESXCF/MVS サービス。

rc IXCJOIN マクロからの 16 進戻りコード。

rsnc IXCJOIN マクロからの 16 進理由コード。

nodename$membXCF メンバー名。ここで、

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb XCF グループを結合しようとするJES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmこのメンバーが結合しようとした XCF グループの名前 (MASDEF 初期設定ステートメントの XCFGRPNM パラメーターに指定されている)。

rc と rsnc の値は、z/OS MVS Programming: Authorized

Assembler Services Reference EDT-IXG の IXCJOIN マクロの項にリストされています。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 問題報告データベースを検索して、この問題に対する修正 (fix) を探してください。修正方法がない場合は、IBM サポート・センターに連絡して、戻りコードと理由コードを示してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP777

説明:

�� FAILURE DURING THE UPDATE OF USER �

� STATE STAT FOR A JES2 XCF MEMBER �

� RET=rc RSN=rsnc MEMBER=nodename$memb GROUP=xcfgrpnm ��

FAILURE DURING THE UPDATE OF USER STATEDATA FOR A JES2 XCF MEMBER

RET=rc RSN=rsnc MEMBER=nodename$memb

GROUP=xcfgrpnm

MAS メンバー memb は、IXCSETUS マクロによってその XCF ユーザー状態フィールドを更新しようとしました。その試みは失敗しました。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc IXCSETUS マクロからの 16 進戻りコード。

$HASP776

300 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

rsnc IXCSETUS マクロからの 16 進理由コード。

nodename$membXCF メンバー名。ここで、

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb そのユーザー状態フィールドを更新しようとする JES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmXCF グループ名。

rc と rsnc の値は、z/OS MVS Programming: Authorized

Assembler Services Reference EDT-IXG の IXCSETUS マクロの項にリストされています。

システムの処置: JES2 は $XC1 コードを示す$HASP095 メッセージを出してから終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

XCF メンバー nodename$memb はシスプレックスに残る場合があります。nodename$memb の状況を表示するには、D XCF,GROUP,xcfgrpnm,nodename$memb コマンドを入力してください。この場合の xcfgrpnm は、MASDEF 初期設定ステートメントに指定された JES2

XCF グループ名です。

システム・プログラマーの応答: 問題報告データベースを検索して、この問題に対する修正 (fix) を探してください。修正方法がない場合は、IBM サポート・センターに連絡して、戻りコードと理由コードを示してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP778

説明:

�� FAILURE DURING THE QUERY OF A JES2 MEMBER’S �

� XCF DATA RET= rc RSN= rsnc �

� MEMBER= nodename $ memb GROUP= xcfgrpnum ��

このメンバーは、IXZXIXIF マクロを使用して、メンバー nodename$memb の状況を照会しました。その試みは失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc IXCQUERY マクロからの 16 進戻りコード。

rsnc. IXCQUERY マクロからの 16 進理由コード。

nodename$membXCF メンバーの ID。

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb JES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmメンバーが照会を試みている XCF グループ。

rc と rsnc の値は、z/OS MVS Programming: Authorized

Assembler Services Reference EDT-IXG の IXZXIXIF マクロの項にリストされています。

システムの処置: 障害が JES2 初期設定時に起こった場合には、JES2 は終了します。初期設定の後では、JES2 はロックをリセットすることはできません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。XCF メンバー nodename$memb はシスプレックスに残る場合があります。nodename$memb の状況を表示するには、D

XCF,GROUP,xcfgrpnm,nodename$memb コマンドを入力してください。この場合の xcfgrpnm は、MASDEF 初期設定ステートメントに指定された JES2 XCF グループ名です。

システム・プログラマーの応答: 問題報告データベースを検索して、この問題に対する修正 (fix) を探してください。修正方法がない場合は、IBM サポート・センターに連絡して、戻りコードと理由コードを示してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP779

説明:

�� FAILURE DURING THE REMOVAL OF THIS JES2 �

� MEMBER’S XCF PARTICIPATION �

� RET=rc RSN=rsnc MEMBER=nodename$memb GROUP=xcfgrpnm ��

XCF メンバー nodename$memb は、IXCLEAVE マクロを使用して、JES2 XCF グループを取り除きました。その試みは失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc IXCLEAVE マクロからの 16 進戻りコード。

rsnc IXCLEAVE マクロからの 16 進理由コード。

$HASP778

第 11 章 700 番台 301

nodename$membXCF グループを取り除こうとする XCF メンバーの ID。

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb JES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmメンバーが取り除こうとしている XCF グループ。

rc と rsnc の値は、z/OS MVS Programming: Authorized

Assembler Services Reference EDT-IXG の IXCLEAVE

マクロの項にリストされています。

システムの処置: JES2 は $XC1 コードを示す$HASP095 メッセージを出してから終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

XCF メンバー nodename$memb はシスプレックスに残る場合があります。nodename$memb の状況を表示するには、D XCF,GROUP,xcfgrpnmnodename$sysid コマンドを入力してください。この場合の xcfgrpnm は、MASDEF 初期設定ステートメントに指定された JES2

XCF グループ名です。

システム・プログラマーの応答: 問題報告データベースを検索して、この問題に対する修正 (fix) を探してください。修正方法がない場合は、戻りコードと理由コードと共に IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP780

説明:

�� FAILURE DURING THE XCF DELETE OF A JES2 �

� MEMBER’S XCF PARTICIPATION �

� RET=rc RSN=rsnc MEMBER=nodename$memb GROUP=xcfgrpnm ��

IXCDELET マクロによって非アクティブな JES2 XCF

グループ・メンバー nodename$memb を削除しようとしましたが、失敗しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

rc IXCDELET マクロからの 16 進戻りコード。

rsnc IXCDELET マクロからの 16 進理由コード。

nodename$memb削除される XCF メンバーの名前。ここで、

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb JES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmXCF グループ名。

rc と rsnc の値は、z/OS MVS Programming: Authorized

Assembler Services Reference EDT-IXG の IXCDELET マクロの項にリストされています。

システムの処置: 機能が打ち切られ、ダンプが取られ、さらに処理が継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

XCF メンバー nodename$memb はシスプレックスに残る場合があります。nodename$memb の状況を表示するには、D XCF,GROUP,xcfgrpnm,nodename$memb コマンドを入力してください。この場合の xcfgrpnm は、MASDEF 初期設定ステートメントに指定された JES2

XCF グループ名です。

システム・プログラマーの応答: 問題報告データベースを検索して、この問題に対する修正 (fix) を探してください。修正方法がない場合は、IBM サポート・センターに連絡して、戻りコードと理由コードを示してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP783

説明:

�� THE AUTOMATIC RESTART �

� FOR JOBS ON A FAILED �

� JES2 MEMBER HAS BEEN BYPASSED - �

� MEMBER= memname ��

メッセージ IXC402D に応答して、オペレーターは、memname がアクティブであった MVS システムがダウンしていることを示しましたが、そのときメンバーは実際上なおアクティブでした。したがって、AUTOEMEM

オプションは使用可能でしたが、memname からジョブを再始動させるには、オペレーターの介入が必要です。メッセージ IXC402D の詳細については、「z/OS MVS

$HASP780

302 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システム・メッセージ 第 10 巻 (IXC-IZP)」を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memname失敗した JES2 MAS メンバーのメンバー名。

システムの処置: JES2 は memname のジョブを再始動しません。

オペレーターの応答: MVS システムが現在実際にダウンしていることを確認してください。$E MEMBER コマンドを使用して、ジョブを JES2 メンバー memname

から再始動してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP784

説明:

�� ATTEMPTING AUTOMATIC RESET OF JES2 �

� MEMBER memname ��

JES2 は、JES2 MAS メンバー memname によって保留されているチェックポイント・データ・セットに対するソフトウェア・ロックの自動的リセットを試みています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memnameチェックポイント・データ・セットへのソフトウェア・ロックを保留している JES2 メンバーのメンバー名。

システムの処置: JES2 は、チェックポイント・データ・セットへのソフトウェア・ロックを得ようとしています。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 注 13

記述子コード : 4

$HASP785

説明:

�� AGED XCF MEMBER DATA HAS BEEN DELETED �

� MEMBER nodename $ memb GROUP xcfgrpnm ��

JES2 XCF グループ・メンバー nodename$memb は、古くなったためにグループから削除されました。メンバーは、シスプレックス IPL の期間に渡って残っているか、障害状態に置かれたまま 1 日を超えた場合に、古くなったものと見なされます。シスプレックス IPL の期間とは、シスプレックスへの最初のシステム IPL から最後のシステムが非アクティブになったときまでをいいます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodename$memb古い XCF メンバーの ID。ここで、

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb JES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmXCF グループ名。

システムの処置: nodename$memb の XCF メンバー・データは除去されます。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP787

説明:

�� FAILURE DURING THE XCF JOIN �

� BECAUSE A DUPLICATE �

� JES2 XCF MEMBER IS ACTIVE - �

� MEMBER= nodename $ memb �

� GROUP= xcfgrpnm ��

MAS メンバー memb が JES2 XCF グループを結合しようとしていますが、同じ名前のメンバーがすでにそのグループに属しているために結合できません。各 MAS

は固有の XCF グループ名をもっている必要があります。ただし、同じノード名をもち、同じ JES2 XCF グループを共用している MAS が複数あって、かつ、それぞれに同じ名前を共用するメンバーが少なくとも 1 つある場合には、この障害が起こる可能性があります。

$HASP784

第 11 章 700 番台 303

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodename$membXCF メンバー名。ここで、

nodenamememb が含まれるノードの名前。

memb グループを結合しようとするメンバーの ID。

xcfgrpnmXCF グループ名。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: どの JES2 MAS メンバーをXCF グループに結合すべきかを決め、JES2 XCF グループに属していない JES2 メンバーを停止してください。さらに、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: 複数の MAS がシスプレックス環境に存在することになった場合は、各MAS は、結合すべき JES2 に固有の XCF グループを定義する必要があります。この定義は、シスプレックス内のすべての MAS に対し MASDEF 初期設定ステートメントの XCFGRPNM パラメーターに固有の名前を指定することにより行うことができます。

XCFGRPNM パラメーターについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」および「z/OS JES2

初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP788

説明:

�� FAILURE DURING THE XCF JOIN �

� BECAUSE A MAXIMUM �

� NUMBER OF XCF GROUPS ARE ACTIVE - �

� MEMBER= nodename $ memb �

� GROUP= xcfgrpnm ��

JES2 メンバー memb が JES2 XCF グループを結合しようとしましたが、シスプレックスに定義されたグループ数がすでに最大であったため結合できませんでした。IXCL1DSU 形式設定ユーティリティーの DEFINEDS ス

テートメント上の MAXGROUP 属性では、シスプレックス結合データ・セットの形式設定において十分なグループを認めていませんでした。詳細については、「z/OS

MVS シスプレックスのセットアップ」を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodename$membXCF メンバー名。ここで、

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb シスプレックス・グループを結合しようとする JES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmXCF グループ名。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

システム・プログラマーの応答: JES2 XCF グループを組み込むのに十分な最大グループ数で、シスプレックス結合データ・セットを形式設定してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP789

説明:

�� FAILURE DURING THE XCF JOIN �

� BECAUSE A MAXIMUM �

� NUMBER OF XCF MEMBERS ARE ACTIVE - �

� MEMBER= nodename $ memb �

� GROUP= xcfgrpnm ��

JES2 メンバー memb は JES2 XCF グループを結合しようとしましたが、シスプレックスに定義されているメンバー数がすでに最大であったため結合できませんでした。IXCL1DSU 形式設定ユーティリティーのDEFINEDS ステートメント上の MAXMEMBER 属性では、シスプレックス結合データ・セットの形式設定において十分なメンバーを認めていませんでした。詳細については、「z/OS MVS シスプレックスのセットアップ」を参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP788

304 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

nodename$membXCF メンバー名。ここで、

nodenamememb が含まれる JES2 ノードの名前。

memb シスプレックス・グループを結合しようとする JES2 メンバーの ID。

xcfgrpnmXCF グループ名。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

システム・プログラマーの応答: 全体のメンバーをシスプレックスに組み込むのに十分な最大メンバー数で、シスプレックス結合データ・セットを形式設定するか、または別の XCF グループ名を使用してノード nodename

を再始動してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP791

説明:

�� JES HAS JOINED AN XCF GROUP �

� THAT DOES NOT INCLUDE �

�(1)

ALL ACTIVE MAS MEMBERS ��

注:

1 THIS MEMBER’S INFORMATION:

NAME=name1,GROUP=group1,

SYSPLEX=plexname1,ID=plexid1.

OTHER MAS MEMBER INFORMATION:

NAME=name2,GROUP=group2,

SYSPLEX=plexname2,ID=plexid2....

NAME=name2,GROUP=group2,SYSPLEX=

plexname2,ID=plexid2.

初期設定処理中に、MAS のメンバー name1 は、それがメンバーとなっている同じ XCF グループ内ではないところに、アクティブな JES2 メンバーがあると判別しました。

メンバーが MASDEF 初期設定ステートメント上のSYNCTOL= パラメーターの指定値の範囲内でチェックポイント・データ・セットにアクセスしている場合には、そのメンバーはアクティブであると見なされます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

name1 初期設定中の JES2 メンバーの名前。

group1 この JES2 メンバーが結合した XCF グループの名前。

plexname1この JES2 メンバーがアクティブになっているシスプレックスの名前。

plexid1シスプレックスに関連づけられている 8 バイトのシスプレックス ID。

name2 メンバー name1 が結合したグループとは異なるグループ内の JES2 メンバーの名前。

group2 メンバー name2 が結合した XCF グループの名前。

plexname2メンバー name2 がアクティブになっているシスプレックスの名前。

plexid2シスプレックスに関連づけられている 8 バイトのシスプレックス ID。

JES2 MAS のすべてのメンバーは同じシスプレックス内になければならず、かつそれらは同じ XCF グループのメンバーでなければなりません。メッセージに示されているメンバーは、複数のシスプレックス (plexname または plexid が異なる) または複数の XCF グループ(group) でアクティブになっています。

システムの処置: JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: XCF グループ名(group1 および group2) が一致しない場合には、MASDEF 初期設定ステートメントの XCFGRPNM= パラメーターの指定値または NODE(nnnn) NAME= 初期設定ステートメントに指定されているローカル・ノード名を、NJEDEF OWNNODE= 初期設定ステートメントに指定されている nnnn に変更してください。システム間カップリング・ファシリティー (XCF) への JES2 の定義、および必要な初期設定ステートメントの関係については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

シスプレックス名またはシスプレックス ID(plexname ま

$HASP791

第 11 章 700 番台 305

たは plexid) が一致しない場合には、MVS が他の JES2

MAS メンバーと同じシスプレックス内に存在するように MVS を再 IPL してください。

問題を訂正してから、JES2 を再始動してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP792

説明:

�� JES2 HAS JOINED XCF GROUP xcfgrpnm �

� THAT INCLUDES ACTIVE MEMBERS THAT �

� ARE NOT PART OF THIS MAS MEMBER �

� ,..., MEMBER ��

MEMBER:

MEMBER= node$member, REASON= reason

初期設定処理中に、JES2 は初期設定メンバーと同じXCF グループ内にアクティブなメンバーを検出しましたが、他のメンバーは初期設定メンバーと同じ MAS 内にありません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xcfgrpnmJES2 が結合した JES2 XCF グループ。

node$memberアクティブなメンバーの XCF メンバー名。

reason リストされているメンバーがローカル MAS の一部ではないと初期設定メンバーが信ずる理由。reason は、以下のいずれか 1 つです。

MEMBER IS NOT JES2このメンバーは、JES2 として識別されてはいません。これは、このメンバーが SP5.1 より前のリリースの JES2

を実行していることを示しています。

INCORRECT MEMBER NAME FORMATXCF メンバーが JES2 で使用されている形式 (つまりnode-name$member-name) でないか、あるいは、JES2 で使用しているノード名または XCF メンバー名に含まれ

ているノード名が初期設定メンバーのノード名と一致していません。

DIFFERENT COLD START TIMEリストされているメンバーのコールド・スタート時刻が、初期設定メンバーのコールド・スタート時刻と一致しません。これは、別のメンバーがアクティブであるときに初期設定メンバーがコールド・スタートを実行していることを示しています。これはまた、これらの 2 つのメンバーがチェックポイント用に同じボリュームを指していない場合に、ウォーム・スタートを行っても起こります。このような場合の1 つに、同じボリューム通し番号を持つ 2 つのボリュームで、それぞれのボリューム上に必須チェックポイント・データ・セットを持っている場合があります。1 番目のシステムが最初のボリュームをアクセスし、2 番目のシステムが別のボリュームをアクセスする場合に、このメッセージは、問題があることを示します。

注: XCF グループ内で使用できる JES2 MAS は 1 つだけです。

システムの処置: JES2 がホット・スタートを実行している場合、または XCF グループ内にローカル MAS の一部であるアクティブなメンバーが存在する場合には、JES2 初期設定は継続します。

JES2 がホット・スタートを実行しておらず、XCF グループのアクティブなメンバーすべてがローカル MAS の一部であるわけではない場合には、JES2 初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: SYSPLEX の一部でない可能性のある JES2 XCFGRPNM に登録したメンバーを判別するために、次のコマンドを出してください。

D XCF,GROUP,xcfgrpnm,ALL

それぞれの意味は次のとおりです。

’xcfgrpnm’ は JESPLEX が常駐している JES2 XCF グループの名前です。これによって、この SYSPLEX の一部でないメンバーに関する詳細がわかります。

これがコールド・スタートの場合は、前にアクティブであったメンバーがすべて非アクティブになっている ($P

JES2 または JES2 がアクティブであった MVS がシス

$HASP792

306 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

プレックスから分離されている) ことを確認してから、JES2 を再始動してください。

これがコールド・スタートではない場合、または以前にアクティブであったすべての JES2 メンバーが非アクティブであることを確認している場合には、JES2 が正しくない XCF グループを結合しようとしているか、または JES XCF を不適切に使用しようとしているアプリケーションがあります。MASDEF XCFGRPNM= およびNJEDEF OWNNODE= パラメーターが、すべての MAS

メンバーを単一 XCF グループに定義するように正しく設定されているかを確認してください。システム間カップリング・ファシリティー (XCF) への JES2 の定義、および必要な初期設定ステートメントの関係については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。または、標準 JES2 メッセージを修正および拡張するのに JES XCF を使用している場合は、「z/OS MVS Programming: JES Common

Coupling Services」を参照してください。

モジュールの検出: HASPXCF

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

第 11 章 700 番台 307

308 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 12 章 800 番台

$HASP800

説明:

�� jobname THE JES2 EVENT TRACE LOG �

� IS NOW ACTIVE ��

JES2 トレース・ログ・プロセッサーは、TRACEDEF コマンドまたは初期設定ステートメントに START=Y キーワードが指定されていたため、始動されました。障害発生時にトレース・データが処理されていた場合は、JES2 が再始動されるとトレース・ログ・プロセッサーは自動的に開始されます。このメッセージは、トレース項目をトレース・ログ・データ・セットに書き込めるようになったときだけ出されます。トレースが非アクティブの場合は、トレース・ログ書き出しプログラムは始動されません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP800 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: イベント・トレースにより作成されるトレース・テーブルの項目は、後で印刷できるように、トレース・ログのデータ・セットに書き出されています。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP801

説明:

�� jobname THE JES2 EVENT TRACE LOG �

� QUEUED TO CLASS c �

� ( OUTDISP= outdisp ) ��

JES2 トレース・ログ・データ・セットは、“スピンオフ” されました。これは、オペレーターが $T

TRACEDEF,SPIN または $T TRACEDEF,LOG=

(START=NO) を入力したか、あるいは、データ・セットの行限界値 (TRACEDEF 初期設定ステートメントのLOG=SIZE= パラメーターによって設定) に達したためです。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobname

ジョブの名前。

c トレース・ログの出力クラス。

outdisp 以下のいずれかです。:

WRITE JES2 は出力を処理した後、その出力をシステムから削除します。

HOLD JES2 は、出力の後処置が KEEP または WRITE に変更されるまで、データ・セットを処理しません。

KEEP JES2 はデータ・セットを処理した後、出力の後処置を LEAVE に変更します。

LEAVE JES2 は、出力の後処置が KEEP または WRITE に変更されるまで、データ・セットを処理しません。

PURGEJES2 は、出力をシステムから削除します。

注: JES2 は作成時にただちにトレース出力を除去するので、トレース時にはこの値は使用しないでください。

注: $HASP801 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: イベント・トレース・ログの内容が、c により指定されている SYSOUT クラスの SYSOUT

データ・セットに書き出されています。このデータ・セットは、JES2 初期設定時に保留クラスとして SYSOUT

クラスが定義された場合は、「HELD」です。このメッセージが $T TRACEDEF,LOG=(START=NO) コマンドに対する応答である場合、システムはメッセージ$HASP802 を出します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 309

記述子コード : 4

$HASP802

説明:

�� jobname THE JES2 EVENT TRACE LOG �

� IS INACTIVE ��

オペレーターが $T TRACEDEF, LOG=(START=NO) コマンドを入力し、トレース・テーブル項目がある場合にそれらすべてがトレース・ログ・データ・ セットに書き込まれました。JES2 は $HASP801 メッセージを出しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP802 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: イベント・トレースにより作成されるトレース項目は、トレース・ログ・データ・セットには書き出されなくなります。イベント・トレースが有効である ($T TRACEDEF,ACTIVE=YES) 場合には、必要に応じ、システム・ダンプで後で調べることができるように、トレース項目は引き続き JES2 トレース・テーブルに追加されます。

オペレーターの応答: 不要です。トレース・ログ・プロセッサーを再始動させる場合は、$T

TRACEDEF,LOG=(START=YES) コマンドを入力してください。

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP803

説明:

�� jobname JES2 EVENT TRACE LOGGING �

� TERMINATED - - INSUFFICIENT �

� STORAGE IN CSA (SP231) ��

入出力テーブル (IOT) のためのストレージを獲得しようとしましたが、失敗しています。このストレージは、トレース・ログ・データ・セットを処理するために必要です。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP803 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: メッセージ $HASP802 で説明したのと同じ処理が実行されます。ログ・プロセッサーが停止されます。イベント・トレースの表示 ($D TRACEDEF)

をすると、LOG=(START=NO) が示されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。続行するために使用できるストレージが十分にあるかどうかを判別する場合は、$T TRACEDEF

LOG=(START=YES) コマンドを入力してトレース・ログ・プロセッサーを再始動してください。

システム・プログラマーの応答: CSA を使用しているリソースを判別してください。トレースが必要な場合は、共通ストレージを解放してください。$T

TRACEDEF, LOG=(START=YES) コマンドを入力してトレース・ログ記録を再始動させてください。

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2

記述子コード : -

$HASP804

説明:

�� jobname THE JES2 EVENT TRACE LOG �

� IS EMPTY ��

トレース・データが使用可能でないときに $T

TRACEDEF,SPIN コマンドが入力されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブの名前。

注: $HASP804 の前にジョブ ID が表示される場合があります。 1ページの『JES2 メッセージの形式』 を参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: $D TRACEDEF と入力して、トレースの状況とアクティブなトレース ID を表示してください。必要に応じ、トレースされている ID またはアクティブな ID を変更してください。

$HASP802

310 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

モジュールの検出: HASPEVTL

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP805

説明:

�� jobname SYMREC ISSUED FROM �

� module WITH A DESCRIPTION OF desc ��

JES2 が MVS 症状レコード (SYMREC) を発行し、DEBUG 初期設定ステートメント上で SYMREC=YES

と設定されました。このメッセージは、JES2 がエラー(またはエラーの可能性のあるもの) を検出したことを示しています。詳細な診断情報は、LOGREC にあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameJES2 が SYMREC 要求を出した時に制御中であったジョブの名前。この jobname は、症状レコードが JES2 アドレス・スペースから出されている場合は、JES2 となります。

moduleJES2 が症状レコード要求を出した時に制御中であった JES2 モジュール、または出口ルーチンの名前。

desc SYMREC に関連した説明テキスト。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: LOGREC を調べて、SYMREC の原因を判別し、問題を訂正してください。SYMREC および提案される訂正動作の説明については、「z/OS JES2 診断」を参照してください。

いくつかの SYMREC は情報のみなので、このメッセージを受け取りたくない場合も考えられます。$HASP805

を抑制するには次のいずれかを行ってください。

v JES2 DEBUG 機能を活動化しない。(DEBUG=NO および DEBUG SYMREC=NO が、初期設定仕様のデフォルトです。)

v SYMREC がインストール・システム出口から出された場合は、DEBUG 初期設定ステートメントでSYMREC=YES と示している場合でもこのメッセージが抑制されるように $SYMTAB マクロにDEBUGMSG=NO を指定する。$SYMTAB マクロについては、「z/OS JES2 マクロ」を参照してください。

モジュールの検出: HASCLINK

宛先コード : 2

記述子コード : 4

$HASP806

説明:

�� VOLUME volser DRAINED ��

オペレーターが $P SPOOL コマンドを入力しました。JES2 が volser により示されているスプールの動的割り振り解除を完了すると、$HASP806 メッセージが要求システムに送られます。JES2 は、そのスプール・ボリュームに関する記録は保存しません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: JES2 は、そのスプール・ボリュームを使用せずに処理を継続します。

オペレーターの応答: JES2 環境から、そのボリュームを取り除くことができます。

モジュールの検出: HASPSPOL

宛先コード : 1、2

記述子コード : 4

$HASP810

説明:

�� volser INVALID ON MEMBER memname �

� - REASON CODE = rsnc ��

このメッセージは、スプール開始 ($S SPOOL) コマンドを開始したメンバーで出されます。これは、示されているメンバーが、理由コード rsnc が原因で volser で示されているスプール・ボリュームを開始できないからです。エラーが発生したメンバーには、そのエラーを説明する詳細な記述メッセージが出されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

memnameメンバー名。

rsnc コマンドの発信元へのメッセージで出された理由コード。他のメンバーにエラーがあることを示します。

rsnc の考えられる値は次のとおりです。

$HASP805

第 12 章 800 番台 311

rsnc 意味

4 ボリュームが装てんされていません。

8 スプール・ボリュームが重複しています。

12 割り振りエラー

16 以前に装てんされていたスプール・ボリュームが装てんされていません。

20 エクステント・エラー

24 以前に装てんされていたスプール・ボリュームが形式設定されていません。

システムの処置: メンバーは、コマンドが出される前の状態 (停止 (drain) または非アクティブ) にボリュームの状態を戻します。

オペレーターの応答: 問題がその他のメンバーで訂正されたら、スプール開始 ($S SPOOL) コマンドを再入力してください。

モジュールの検出: HASPSPOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP811

説明:

�� REPLY Y TO CONTINUE OR N TO �

� TERMINATE START PROCESSING ��

マスター TGM (トラック・グループ・マップ) に、スプール・ボリューム上のすべてのトラック・グループをマップするだけの十分なスペースがありません。このメッセージと同時にメッセージ $HASP850 と $HASP854

が表示され、ボリューム volser のトラック・グループのうち、マスター TGM にマップされたトラック・グループの数が示されます。

システムの処置: スプール・コマンド処理はオペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: Y または N と応答します。Y

と応答した場合、JES2 は、 $HASP850 メッセージで示されたトラック・グループの数だけ使用して、ボリュームを開始します。後にボリュームを十分に使用するには、 TGSPACE=(MAX=) を大きくしてから、ボリュームをドレーンし再始動してください。N と応答すると、JES2 はボリュームをドレーンします。

モジュールの検出: HASPSPOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP812

説明:

�� DESTDEF response ,..., ��

JES2 は、DISPLAY 初期設定制御ステートメント、あるいは DESTDEF 初期設定ステートメントを指定している $D または $T コマンドに応答して、このメッセージを出します。このメッセージでは、要求されたキーワードの現在値が表示されます。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」の DESTDEF ステートメントに説明があります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

アプリケーション・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP813

説明:

�� RESET OF CHECKPOINT LOCK FAILED - �

� NOT HELD BY MEMBER member_nameINITIALIZATION

��

’$E CKPTLOCK,HELDBY=’ コマンドに指定されているメンバーがロックを保留していなかったためにチェックポイント・データ・セット・ロックのリセットが失敗したか、あるいは、初期設定時に障害が生じたためにメンバーによってロックが保留されていません。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: $HASP263 メッセージにメッセージ・テキスト ″LOCK HELD BY MEMBER

member_name″ が示されているか、あるいは、$HASP264 が引き続き出されている場合は、’$E CKPTLOCK,HELDBY=’ コマンドに指定されているメンバー名がこれら 2 つのメッセージのいずれかに指定されているメンバー名と一致していることを確認してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKPT

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP811

312 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP815

説明:

�� CONNECT NODEA nodename, �

� MEMBERA= mema, NODEB= nodename, �

� MEMBERB= memb,REST= nnnnnnnn,

�STATUS= ACTIVE

INACTIVEHELD

�STATE= INUSE

PENDINGEXTRAMAXRESTUNCONNECTED

�STATIC= YES

NO

�PATHMGR= YES

NO

�CES= (yyyy/ddd,hh:mm:ss)

�TIME= (yyyy/ddd,hh:mm:ss)

�- ELEMENT DELETED

��

オペレーターが、ネットワーク接続を表示または変更するためのコマンドを入力しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameノードの名前。

memb メンバーの番号。

nnnnnnnn接続の負荷抵抗値。

yyyy/ddd年間通算日。

hh:mm:ss時、分、および秒で表した時刻。

TIME= は、JES2 が接続の接続レコードを受信した時刻、または静的接続を変更したコマンドをオペレーター

が入力した時刻を表示します。CES= は、非静的接続の接続イベント・シーケンス (CES) を表示しています。STATUS=status は、以下のように現在の接続の状態を表示します。

ACTIVE接続され、サインオン処理が完了しています。

HELD 接続されていますが、ノードは現在サインオン処理中です。

INACTIVE接続されていますが、ノードがサインオンしていません。

ACTIVE(status)静的な接続が存在し、パス決定のためにアクティブとして扱われています。実際の接続はアクティブではありませんが、状況 status (すなわち、ここにリストされている他の状況タイプのうちのひとつ) を有しています。

STATE ACTIVE 接続の追加情報を表示します。

INUSE 接続は、ノードへのあるパスで現在使用中です。

PENDING対応する回線に対して現在サインオンしていない隣接ノードへの、INUSE STATIC 接続。

EXTRA 接続は、現在どのパスの一部でもないため、いずれのノードにも到達する必要がありません。

MAXREST接続は、それを使用できる経路がすべてその負荷限界値 (NJEDEF RESTMAX で指定された)

に達したため、使用されていません。

UNCONNECTEDどちらのパスからも到達できない 2 つのノード間の静的接続。

システムの処置: 処理は継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCOMM、HASPNPM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP816

説明:

�� SUBNET (vvvvvvvv) node1,node1,... ��

システムは、オペレーターが入力した $D SUBNET コマンドか初期設定デックで読み取られた D SUBNET

$HASP815

第 12 章 800 番台 313

JES2 に応答してこのメッセージを出します。ノード node1,node2,... は、すべて、NODE(nnnn) ステートメントの SUBNET= に対する値 vvvvvvvv を指定して定義されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

vvvvvvvvサブネットの名前。

node1 および node2ノードの名前。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN、HASPCOMM

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP817

説明:

�� SUBTDEF GSUBNUM= value ��

このメッセージは、$D SUBTDEF コマンドに応答して出され、GSUBNUM キーワードの値を示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

value GSUBNUM キーワードの値。

システムの処置: 通常の処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP818

説明:

�� REDIRECT ( inputcon ) DA= outcon, �

� DF= outcon, DI= outcon, DJ= outcon, �

� DN= outcon, DQ= outcon, DU= outcon, �

� DSPL outcon, LJ= outcon, DEF= outcon, �

� DCONNECT= outcon, DNODE= outcon ��

JES2 は、$ADD、$T、または $D REDIRECT コマンドに応答してこのメッセージを出します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

inputconコマンドに指定されている 2 ~ 8 文字のコンソール名またはコンソール ID。

outcon JES2 が特定の表示コマンドの応答転送先として使用する、2 ~ 8 文字のコンソール名またはコンソール ID とオプションの表示域。

たとえば、inputcon が POOL2 および DA=TAPE2 の場合、JES2 は、POOL2 で入力された $DA コマンドに対する応答を TAPE2 に送信します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP819

説明:

�� statement keyword=value,...statement keyword=value,...statement keyword=value,.......

��

JES2 は、LOADMOD 初期設定ステートメントを指定した $D コマンドに応答してこのメッセージを出します。$D コマンドに指定された情報により、この応答は次のいずれかになります。

v 指定された初期設定ステートメントまたはコマンドで定義されたキーワードのすべて、ならびにその現在値(ステートメント名がキーワードなしで指定された場合)。

v 初期設定ステートメントまたはコマンドで定義されたキーワードの一部、ならびにその関連する値 (ステートメント名とそのキーワードが DISPLAY ステートメントまたはコマンドで指定された場合)。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

statementコマンド。以下が表示されます。

LOADMOD(jxxxxxxx)

keywordコマンド・パラメーター。以下が表示される可能性があります。

modnameロード・モジュールの名前。

$HASP817

314 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

ADDRESSそこからロード・モジュールが始まる、ストレージ内のアドレス。

LENGTHロード・モジュールの長さ。

ROUTINESモジュールの $ENTRY マクロに定義されているルーチンを表示します。

含まれるのは、ご使用のシステムのロード・モジュールのルーチン名のみです。

SPLEVEL$MODULE マクロの SPLEVEL= パラメーターにモジュールが割り当てている値。$MODULE SPLEVEL= パラメーターに特定の値を割り当てているモジュールだけを表示するよう値を指定することができます。

RMODEロード・モジュールのリンク・エディット属性。

STORAGEロード・モジュールが常駐するストレージのタイプ。

TABLESモジュール内の TABLE=DYNAMIC エントリーを使用して定義されるテーブルを、テーブルのタイプとともに表示します。含まれるのは、ご使用のシステムのロード・モジュールのテーブル名のみです。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP820

説明:

�� OPTSDEF keyword=value,..., �

�STARTYPE= stype

��

JES2 は、DISPLAY 初期設定制御ステートメント、あるいは OPTSDEF 初期設定ステートメントを指定した $D

コマンドに応答して、このメッセージを出します。初期設定時に出される場合は、このメッセージは OPTSDEF

ステートメントに定義されているすべてのキーワードとその現在の値を表示します。初期設定完了後に表示される場合は、このメッセージは OPTSDEF キーワードの一部と実行された始動タイプ (STARTYPE=stype) だけを表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の OPTSDEF ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

stype 実行された始動のタイプ。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP821

説明:

�� APPL (applid) keyword=value,... ��

JES2 は、APPL 初期設定ステートメントを指定した$D、$T、または $ADD コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このステートメントに定義されているキーワードおよびその現在の値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の APPL

ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

applid ノードの VTAM アプリケーション ID。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP820

第 12 章 800 番台 315

$HASP822

説明:

�� DESTID (destname) keyword=value,... �

� STATUS= status ��

JES2 は、DESTID 初期設定ステートメントを指定した$D、$T、または $ADD コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このステートメントに定義されているキーワードおよびその現在の値を表示します。STATUS= キーワードは、DESTID とノードの名前との相関関係 (存在する場合) を示しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

destname宛先名。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

status の考えられる値は次のとおりです。

v NODENAME - destname がノードの名前と一致する場合。

v DESTID - destname がノードの名前と一致しない場合。

v NODENAME + DESTID - 状況が以前に DESTID

で、その後、ノード名が destname に一致するように変更された場合。

このメッセージ中で表示された残りのパラメーターについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の DESTID ステートメントの記述に説明があります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP823

説明:

�� EXIT (nnn) keyword=value,... �

� STATUS= ENABLEDDISABLEDENABLED/ENTERED

� ,USECOUNT= mmm ��

JES2 は、$D または $T EXIT(nnn) コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このステートメントに定義されているキーワードおよびその現在の値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のEXIT(nnn) ステートメントの記述に説明があります。STATUS= キーワードは、EXITnnn の現在の状態を説明しています。USECOUNT= キーワードは、この時点で出口を使用するプロセスのカウントを表示します。STATUS=DISABLED/ENTERED は、出口が使用不可状態であったが制御を受け取ったことを示します。この状態は、出口が TYPE=TEST で使用可能であるかどうかを最初にチェックせずに、ご使用のシステムで $EXIT

TYPE=ENTER 呼び出しを使用してその出口を呼び出した場合に生じることがあります。出口ルーチンは無条件で制御を受け取ります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnn 出口番号。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

mmm 出口を使用するプロセッサーの数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP824

説明:

�� FSS (fssname) keyword=value,... �

�ASID= asid

��

JES2 は、FSSDEF 初期設定ステートメントを指定した$D、$T、または $ADD コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このステートメントに定義されているキーワードおよびその現在の値を表示します。指定されている FSS が現在アクティブな場合は、メッセージは ASID= キーワードも表示します。

$HASP822

316 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

このキーワードは、FSS が実行されているアドレス・スペースを示しています。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の FSSDEF ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

fssname機能サブシステムの名前。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

asid アドレス・スペース ID。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP826

説明:

�� NODE (nnnn) nodename keyword=value,... �

� STATUS= (path1,path2,..) ��

JES2 は、$D または $T NODE(nnnn) コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nodenameノードの名前。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

path1,path2ノードへの使用可能なパス。

path 状況は次のいずれかです。

UNCONNECTEDこのシステムは、この時点で目的ノードに接続されていません。

OWNNODE$D または $T コマンドの発信元となるノードの名前を表示します。

VIA/LINEnnnn

目的ノードへのパスは、回線 nnnn を経由します。

VIA/member-name

ターゲット・ノードへのパスは、この多重アクセス・スプール構成内のmember-name から始まります。

PENDING/node-Mnnn

静的接続が目的ノードへのパスを記述していても、目的ノードへのアクティブな回線がありません。

AWAITING RESET WITH node

node への複数幹線接続の 1 次幹線がダウンしており、新しい 1 次幹線の設定処理中です。

SIGNON/LINEnnnn

目的ノードへのパスは、現在のサインオンが完了次第、回線 nnnn 経由になります。

ownnode送信ノードの名前。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP827

説明:

�� parameter=value ��

このメッセージは、$D または $T コマンドに応答して出されます。このメッセージは、指定されたパラメーターとその現在値を表示します。表示されたパラメーターについての説明は、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」にあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

parameterパラメーターの名前。

value パラメーターの値。

システムの処置: なし。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

$HASP826

第 12 章 800 番台 317

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP828

説明:

�� CKPTDEF VERSIONS/APPLCOPY �

� OFF DUE TO ERROR ��

VERSIONING/APPLCOPY サブタスクの初期設定時にエラーが発生したため、JES2 は VERSION/APPLCOPY の値を変更しました。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP829

説明:

�� CKPTDEF keyword=value,... ��

このメッセージは、以下に応答して出されます。

v $D CKPTDEF コマンド

v $T CKPTDEF コマンド

v $HASP272 チェックポイント再構成メッセージに対する CKPTDEF 応答。(この場合、このメッセージは強調表示され、後続の $HASP272 応答まで削除されません。)

ダイアログ時に修正可能な CKPTDEF パラメーターだけが表示されます。再構成ダイアログで CKPTDEF

指定値の完全セットの表示が必要になった場合は、$D CKPTDEF コマンドを出してください。特定のパラメーター設定値 (CKPT1 と CKPT2 など) だけの表示が必要な場合は、$D CKPTDEF,CKPT1,CKPT2 コマンドを出してください。それぞれのパラメーターについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング解説書」の CKPTDEF ステートメントに説明があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7、注 27

$HASP830

説明:

�� CONDEF keyword=value,..., BUFFER= nnn ��

このメッセージは、$D または $T CONDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

nnn 空きバッファー・コンソール数。

それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の CONDEF ステートメントに説明があります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP831

説明:

�� NJEDEF keyword=value,..., �

� OWNNAME= nodename ��

このメッセージは、$D または $T NJEDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

$HASP828

318 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

value キーワードの値。

nodenameオペレーターが $D および $T コマンドを入力したノードの名前。

OWNNAME は、ローカル JES2 MAS 複合システムのNJE ノード名です。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のNJEDEF ステートメントに説明があります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP832

説明:

�� JOBPRTY ( n ) keyword=value,... ��

このメッセージは、$D または $T JOBPRTY(n) コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のJOBPRTY(n) ステートメントの記述に説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n 優先順位番号。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP833

説明:

�� PRINTDEF keyword=value,... ��

このメッセージは、$D または $T PRINTDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値

を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のPRINTDEF ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP835

説明:

�� JOBDEF keyword=value,... �

� JNUMBASE= nnn, JNUMFREE= mmm, �

� JOBFREE= xxx,JOBRBLDQ=YES

��

このメッセージは、$D または $T JOBDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントに定義されているキーワードおよびその現在の値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のJOBDEF ステートメントに説明があります。さらに、このメッセージは以下の関連ジョブ情報も表示します。

JNUMBASEJES2 構成内で最後に割り当てられたジョブ番号を表示します。

JNUMFREEJOBDEF ステートメントに指定されているRANGE= の値に含まれるジョブ番号数の内、使用されていない数を表示します。

JOBFREE空き状態のジョブ・キュー・エレメント数を表示します (JOBDEF JOBNUM= で定義された数の内)。

JOBRBLDQ=YES再作成キューにジョブがあることを示します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP832

第 12 章 800 番台 319

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

nnn 開始番号。

mmm 使用できるジョブ番号の数。

xxx 空ジョブ・キュー・エレメントの数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1/#、2、10

記述子コード : -、4

$HASP836

説明:

�� OUTDEF keyword=value,... �

� JOEFREE= nnnn,JOERBLDQ=YES

��

このメッセージは、$D または $T OUTDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のOUTDEF ステートメントに説明があります。さらに、このメッセージは以下の関連ジョブ情報も表示します。

JOEFREE空き状態のジョブ・キュー・エレメント (JOE)

の数。

JOERBLDQ再作成キューに JOE があるかどうかの指示。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

nnnnn 空ジョブ出力エレメントの数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP837

説明:

�� JOBCLASS(n)STCCLASSTSUCLASS

keyword=value,... ��

このメッセージは、$D コマンド、あるいは $T

JOBCLASS(n)、STCCLASS、または TSUCLASS コマンドに応答して出されます。このメッセージは、ステートメントに定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の初期設定ステートメントの項に説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n ジョブ・クラス。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP838

説明:

�� INTRDR AUTH= ( DEVICE= YES ,NO

� JOB= YES ,NO

SYSTEM= YES ),NO

� BATCH= YES ,NO

CLASS= c, �

� HOLD= YES ,NO

PRTYINC= pp, �

� PRTYLIM= pp, RDINUM= ddddd, �

� SYSAFF= (aff), TRACE= YESNO

��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP836

320 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

AUTHこの装置からシステムに入力されるコマンドのJES2 権限レベルを指定しています。

DEVICE装置に影響を与えるコマンドをこの装置からシステムに入力できるかどうかを指定します。

JOBジョブに影響を与えるコマンドをこの装置からシステムに入力できるかどうかを指定します。

SYSTEMシステム・リソース (たとえば、開始プログラム) に影響を与えるコマンドをこの装置からシステムに入力できるかどうかを指定します。

BATCHバッチ・ジョブが INTRDR 初期設定ステートメントの RDINUM パラメーターにより指定されている内部読み取りプログラムを使用できるかどうかを指定します。

CLASSこの装置からシステムに入力されるジョブのうち、JOB JCL ステートメントに CLASS パラメーターが指定されていないジョブに割り当てるジョブ・クラスを指定します。

c クラスを表す英字または 10 進数。

HOLDこの装置からシステムに入力されるジョブがオペレーターが実行用にジョブを解放するまで保留するかどうかを指定します。

PRTYINCこの装置からシステムに入力される各ジョブの選択優先順位に対し JES2 が加算する数字を指定します。

pp 最大 15 の 10 進数。

PRTYLIMこの装置からシステムに入力されるジョブに対しJES2 が割り当てることができる最高優先順位レベルを指定します。

pp 最大 15 の 10 進数。

RDINUM現在定義されている内部プリンターの合計数を指定します。

ddddd

最大 32,767 の 10 進数。

SYSAFF/*JOBPARM JES2 制御ステートメントに SYSAFF

が指定されていない場合、この装置からシステムに

入力されるジョブが実行できる多重アクセス・スプール (MAS) 構成内のシステム (複数の場合もある)

を指定します。

aff 3 文字の英字または数字。

TRACEトレースがこの装置に対してアクティブかどうか指定します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP839

説明:

�� TPDEF keyword=value,..., AUONUM= nnnn, �

� BSCBUF= ( STATS ) �

� SNABUF= ( STATS ) �

� SESSIONS= ( STATS FROZEN= zzzz ) ��

STATS:

LIMIT= llll, WARN= www, FREE= ffff

このメッセージは、$D または $T TPDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。AUTONUM 表示専用パラメーターは、RMT(nnnn)

Autolog=Yes により指定されている自動ログオン・モードのリモート端末数を示しています。BSCBUF は、仮想記憶域で 16 MB 未満のアドレスにある、最大数 (llll)、警告メッセージのしきい値パーセント (www) および空きバッファー数 (ffff) を表示しています。SNABUF= は、仮想記憶域の 16 MB 超のアドレスにある、最大数 (llll)、警告メッセージのしきい値パーセント(www) および空きバッファー (ffff) を表示します。SESSIONS= は、定義された VTAM セッションの最大数 (llll)、警告メッセージのしきい値パーセント(www)、空き VTAM セッションの数 (ffff) および凍結VTAM セッションの数 (zzzz) を表示します。(FREE=

および FROZEN= は表示専用のパラメーターです。)

それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の TPDEF ステートメントに説明があります。

$HASP839

第 12 章 800 番台 321

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

nnnn 自動ログオン・モードのリモート装置の数。

llll キーワードの最大数。

www 警告メッセージのしきい値パーセント。

ffff 空きバッファー数。

zzzz 凍結 VTAM セッション数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN、HASPCOMM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP840

説明:

�� BUFDEF keyword=value,..., �

� BELOWBUF= ( LIMIT= llll, WARN= www, FREE= ffff ) �

� EXTBUF = ( LIMIT= llll, WARN= www, FREE= ffff ) ��

このメッセージは、$D または $T BUFDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。BELOWBUF= は、仮想記憶域で 16 MB 未満のアドレスにある、最大数 (llll)、注意メッセージの限界パーセント (www) および空きバッファー数を表示しています。EXTBUF= は、仮想記憶域の 16 MB 超のアドレスにある、最大数 (llll)、注意メッセージの限界パーセント(www) および空きバッファーを表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の BUFDEF ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

lll キーワードの最大数。

www 警告メッセージのしきい値パーセント。

fff 空きバッファー数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP841

説明:

�� SMFDEF keyword=value,..., �

� BUFFREE= nnnn ��

このメッセージは、$D または $T SMFDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。空き SMF バッファー数も、BUFFREE=

キーワードによりメッセージ・テキストに含まれます。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の SMFDEF ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

nnnn 空きバッファー数。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP842

説明:

�� OUTCLASS keyword=value,..., ��

このメッセージは、$D または $T OUTCLASS(n) コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のOUTCLASS(n) ステートメントの記述に説明があります。

$HASP840

322 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n 出力クラス。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP843

説明:

�� MASDEF keyword=value,..., ��

このメッセージは、$D または $T MASDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のMASDEF ステートメントに説明があります。また、「z/OS JES2 コマンド」の中の $D MASDEF と $T

MASDEF に関する説明も参照してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP844

説明:

�� SPOOLDEF keyword=value,..., �

� TGSPACE= ( FREE= nnnnn ) ��

このメッセージは、$D または $T SPOOLDEF コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステ

ートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。キーワード LASTVAL には、前回システムがコールド・スタートした、または SPOOL=validate でウォーム・スタートした時刻を表すタイム・スタンプが入ります。また SPOOL=validate の結果、エラーが検出されると、エラー・ソースがメッセージ $HASP492 に報告されます。アクティブなスプール・ボリューム上の空きトラック・グループ数も TGSPACE=(FREE= キーワードによりメッセージ・テキストに含まれます。SPOOLDEF キーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の SPOOLDEF ステートメントに説明があります。また、z/OS JES2 コマンド の中の $D SPOOLDEF と $T SPOOLDEF に関する説明も参照してください。GCRATE は、スプール・スペース管理によるガーベッジ・コレクションの現在の速度を、 NORMAL (約 7 日周期) または FAST (7 日未満) のいずれかで表示します。 GCRATE=FAST である場合、 JES2 は完了したガーベッジ・コレクションのパーセンテージをFAST,nn.nn% FINISHED と表示します。

注: GCRATE= は $T コマンドにより設定され、$D コマンドによってのみ表示されます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

nnnnnn空きトラック・グループの数。

注: SPOOLNUM に割り当てられる値は、常に 32 の倍数で表示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP845

説明:

�� ESTxxx keyword=value,..., ��

このメッセージは、$D または $T ESTxxxx コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステート

$HASP843

第 12 章 800 番台 323

メントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の ESTxxxx

ステートメントの記述に説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxx 以下のいずれかです。

v BYTE

v IME

v LNCT

v PAGE

v PUN

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP846

説明:

�� RECVOPTS(type) keyword=value,..., ��

このメッセージは、$D または $T RECVOPTS コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のRECVOPTS ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

type リカバリー・オプションのタイプ。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/2、10

記述子コード : -、4

$HASP847

説明:

�� PUNCHDEF keyword=value,..., ��

このメッセージは、PUNCHDEF 初期設定ステートメントを指定した $D コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の PUNCHDEF ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP848

説明:

�� OUTPRTY(n) keyword=value,..., ��

このメッセージは、$D または $T OUTPRTY(n) コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS

JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のOUTPRTY(n) ステートメントの記述に説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n 出力優先順位数。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP846

324 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP849

説明:

�� PCEDEF keyword=value,..., ��

このメッセージは、PCEDEF 初期設定ステートメントを指定した $D コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。(たとえば、STACNUM キーワードは、使用可能なSTATUS/CANCEL PCE 数を表示します。)

それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の PCEDEF ステートメントに説明があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP850

説明:

�� nnnnnn TRACK GROUPS ON volser ��

このメッセージは、volser により示されているスプール・ボリューム上の HASPACE データ・セットのマスター TGM (トラック・グループ・マップ) に、nnnnnn

トラック・グループがマップされていることを示しています。メッセージ $HASP811 または $HASP854 がこのメッセージと同時に表示される場合は、マスター TGM にスプール・ボリューム volser 上のすべてのトラック・グループをマップするためのスペースが不足しています。JES2 は nnnnnn 個のトラック・グループをマップしますが、nnnnnn はそのボリューム上の合計のトラック・グループの数より少ない値になります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnnトラック・グループ数。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: 通常、JES2 は処理を継続します。ただし、メッセージ $HASP811 または $HASP854 がこのメッセージと同時に表示される場合、JES2 は、オペレーターがメッセージ $HASP811 または $HASP854 に応答するまで待機します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPSPOL、HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP851

説明:

�� nnnnnn TOTAL TRACK GROUPS MAY BE ADDED ��

マスター TGM (トラック・グループ・マップ) には、さらに nnnnnn のトラック・グループをマップするための十分なスペースがあります。このスペースは、$S

SPOOL コマンドにより開始した追加のスプール・ボリューム上にあるトラック・グループをマップするのに使用できます。$HASP850 メッセージにより、そのスペースの使用状況の正確なマップが可能になります。このメッセージは、JES2 初期設定時またはボリュームが始動されるかまたはドレーンが行われるときに、システム・ログに書き出されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnnnnトラック・グループ数。

システムの処置: JES2 処理は継続します。

システム・プログラマーの応答: この値を使用し、JES2 構成に追加できるスプール・スペース量を判別してください。

モジュールの検出: HASPSPOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP852

説明:

�� CKPTSPACE BERTNUM= nnnn, BERTFREE= �

� xxxx, BERTWARN= cc, �

� CKPT1_CAPACITY= yyy, UNUSED_aaa �

$HASP849

第 12 章 800 番台 325

� CKPT2_CAPACITY= zzz, UNUSED_bbb ��

このメッセージは、CKPTSPACE 初期設定ステートメントを指定した $D または $T コマンドに応答して出されます。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の中の CKPTSPACE ステートメントに説明があります。さらに、このメッセージは以下の関連の CKPTSPACE

情報も表示します。

BERTNUMチェックポイントの中で定義された BERT

(Block Extent Reuse Table) エントリー数。

BERTFREE空の BERT 項目の現行数¡

BERTWARNBERT 使用率の限界値。この使用率に達すると$HASP050 メッセージが出力される。

CKPT1 このチェックポイント・データ・セット中の4K レコードの数に関する情報を表示します。

CAPACITY4K レコードの CKPT1 データ・セットの最大容量。

UNUSEDCKPT1 データ・セットによって使用されていない 4K レコードの数。

CKPT2 このチェックポイント・データ・セット中の4K レコードの数に関する情報を表示します。

CAPACITY4K レコードの CKPT2 データ・セットの最大容量。

UNUSEDCKPT2 データ・セットによって使用されていない 4K レコードの数。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn 定義された BERT エントリー数。

xxxx 空の BERT 項目数¡

cc 警告メッセージが出力される BERT 使用率の限界値。

yyy CKPT1 4K レコードの最大容量。

aaa 未使用 CKPT1 4K レコードの最大数。

zzz CKPT2 4K レコードの最大容量。

bbb 未使用 CKPT2 4K レコードの最大数。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

$HASP853

説明:

�� REPLY GO, QUIT, OR PURGEQUIT OR PURGE

��

このメッセージは、この直前に表示されたメッセージ$HASP850 と $HASP854 の volser で示しているスプール・ボリューム上のすべてのトラック・グループをマップするだけのスペースが TGM (トラック・グループ・マップ) に十分にない場合にコールド・スタートを行うと出されます。$HASP850 には、このボリュームに関してトラック・グループ・マップに現在マップされたトラック・グループの数が示されます。このメッセージは、スプール・ボリュームが以前のJES2 処理時に装てんされたが現在は装てんされておらず、オンラインでないことをオペレーターに知らせるため、全メンバー ・ウォーム・スタート時に出されます。

システムの処置: JES2 は、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡し、実行したい処置に従い GO、QUIT、または PURGE

で応答してください。

コールド・スタート時 :

GO初期設定は継続します。JES2 はスプール・ボリュームのエクステントを減少させ、トラック・グループ・マップに収まるようにします。まず一部のボリュームがドレーンされない限り、 TGM にはこれ以上のボリュームはマップできません。また、後にボリュームを十分に使用するには、TGSPACE=(MAX=) を大きくしてから、ボリュームをドレーンし再始動してください。

QUITJES2 は終了します。

PURGEJES2 の初期設定は継続しますが、このボリュームは使用されません。

全メンバー・ウォーム・スタート時 :

GOボリュームを使用せずに初期設定が継続します。JES2 は、このボリュームを非アクティブにしま

$HASP853

326 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

す。トラック・グループには、$S SPOOL コマンドによりそのボリュームを再度装てんして再始動するまではアクセスできません。全メンバー・ウォーム・スタート時に、 SPOOL 検査が要求または必要では ない 場合にのみ、このオプションが表示されます。

QUITJES2 は終了します。

PURGEJES2 はそのボリュームをドレーンし、警告メッセージを出さずにボリューム上のすべてのジョブを削除します。開始オプションとしてSPOOL=VALIDATE を指定している場合、これらのジョブに割り振られているすべてのトラックは全メンバー・ウォーム・スタートの実行時まで失われます。そうでない場合、JES2 スプール再利用機能によって提供されている 7 日以内であれば、どれが先に発生してもかまいません。

システム・プログラマーの応答: 後にボリュームを十分に使用するには、$HASP811 に N、または $HASP853

に PURGE と応答します。 $T SPOOLDEF オペレーター・コマンドで TGSPACE=(MAX=) の値を大きくします。指定されたボリューム volser を再始動してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP854

説明:

�� MAXIMUM NUMBER OF TRACK GROUPS EXCEEDED WHILE ALLOCATING VOLUME �

� volser ��

このメッセージは、JES2 初期設定時に出されるか、あるいは、$S SPOOL コマンドに応答して出されます。volser により示されているスプール・ボリュームのすべてのトラック・グループをマップするためには、マスター・トラック・グループ (TGM) 内のスペースが不足しています。SPOOLDEF ステートメントのTGSPACE=(MAX=) を使用して、 TGM が利用可能なスペースを設定またはリセットします。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

volser ボリューム識別ラベル。

システムの処置: メッセージ $HASP850 がこのメッセージと同時に表示され、ボリューム volser に関してマスター TGM にマップされたトラック・グループの数が

示されます。初期設定時にこのメッセージに続いてメッセージ $HASP853 が表示されたり、あるいは、スプール処理の開始中にこのメッセージに続いてメッセージ$HASP811 が表示された場合は、オペレーターの介入が必要です。

オペレーターの応答: $HASP853 または $HASP811 メッセージに応答してください。

モジュールの検出: HASPIRDA、HASPSPOL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP855

説明:

�� JCL PROCESSING LIMITED DUE TO �

� ERROR IN SYSTEM JDT ��

JES2 初期設定時に、スケジューラー JCL 機能 (SJF)

サービスが呼び出されましたが、このサービスはゼロ以外の戻りコードを返しました。JCL 定義テーブル (JDT)

ライブラリーにエラーが存在するため、JES2 は JCL 処理を完全には実行できません。

システムの処置: JES2 は、JES2 初期設定を継続するかどうか判別するためにオペレーターにプロンプトを出し、SJF サービスがダンプを出していない場合はダンプの出力を試みます。エラーを訂正せずに JES2 初期設定処理を継続すると、後続の SJF 処理すべてをバイパスし、JCL OUTPUT ステートメントを処理しません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JDT ライブラリーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP856

説明:

�� JES2 FSS SERVICES PROHIBITED DUE TO �

� CROSS MEMORY AXxxx ERROR, RC= rc ��

JES2 は、機能サブシステムをサポートするために必要な仮想記憶域間許可インデックス (AX) の確立に失敗しました。

$HASP854

第 12 章 800 番台 327

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxx RES または SET のいずれか。

rc 戻りコード。

システムの処置: 機能サブシステムのアドレス・スペースは、JES2 によって始動されません。

オペレーターの応答: ハードコピー・ログを保管し、システム・プログラマーに連絡してください。リモート・コンソールが接続されているシステムでは、リモート・コンソール・シートを保管してください。

が機能サブシステムがサポートしている装置が JES モードでもサポートされている場合は、$T コマンドを入力してその装置を MODE=JES にセットすることができます。セットすると、JES2 はそれらの装置を直接使用できます。

システム・プログラマーの応答: AXRES またはAXSET エラーの理由を判別し、訂正してください。必要に応じ、JES2 を停止させ、再始動するようにオペレーターに依頼してください。戻りコードの説明については、「z/OS MVS プログラミング: アセンブラー・サービス 解説書 ABE-HSP」を参照してください。

SMP/E を使用してシステムに対するすべての変更を実施する場合は、SMP/E の LIST CDS および LIST

PTFBY 機能を使用し、SMP/E 制御データ・セット(CDS) から現在の保守リストを入手してください。

SMP/E を使用せずにシステムに対する変更を行う場合は、AMBLIST の LISTIDR 機能を実行して、PTF またはローカル修正が施されるすべてのメンバーのリストを出力し、出力を保管してください。以下に対してLISTIDR を実行してください。

v SYS1.LINKLIB.

v SYS1.SVCLIB

v メッセージを出したプログラムが入っているライブラリー。

v SYS1.LPALIB

IBM サポート・センターに連絡し、援助を要求してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP857

説明:

�� WARNING - EXITnnn �

� NOT DEFINED WITHIN CURRENTLY �

� LOADED JES2 MODULES ��

EXIT(nnn) に関する JES2 初期設定ステートメントが指定されていますが、その出口が定義されていません。つまり、出口点 nnn に対して $EXIT マクロ命令を出すモジュールがロードされていません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnn 出口の番号。

システムの処置: JES2 の初期設定は継続します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: これは単なる通知メッセージです。その出口が後でロードされるかまたはその出口が不要であるのかどうかを確認してください。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP858

説明:

�� EXIT ROUTINE nnn ( EXITnnn ) �

� NOT FOUND ��

メッセージ・テキストに示されている出口ルーチン名がEXIT(nnn) 初期設定ステートメントに指定されましたが、JES2 はそのルーチンを見つけることができませんでした。そのルーチンが入っているモジュールの LOAD

初期設定ステートメントがないか、あるいは、ルーチン名を入り口点として定義している $ENTRY マクロ命令がありません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

name 出口ルーチンの名前。

nnn 出口の番号。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP859 と$HASP441 を出してから、オペレーターの応答を待ちます。

$HASP857

328 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。メッセージ $HASP441 に Y または N と応答してください。Y と応答すると、JES2 は検出されない出口ルーチンを無視し、EXITnnn に指定されている他の出口ルーチンを処理します。N と応答すると、JES2

は、メッセージ $HASP428 を出した後に終了します。

システム・プログラマーの応答: 出口ルーチンが見つからない理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP859

説明:

�� REQUESTED EXIT ROUTINE(S) NOT FOUND ��

JES2 は、直前のメッセージ $HASP858 に示されている出口ルーチン名を見つけることができません。

システムの処置: JES2 は、メッセージ $HASP441 を出し、オペレーターの応答を待ちます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。メッセージ $HASP441 に Y または N と応答してください。Y と応答すると、JES2 は検出されない出口ルーチンを無視し、EXITnnn に指定されている他の出口ルーチンを処理します。N と応答すると、JES2

は、メッセージ $HASP428 を出した後に終了します。

システム・プログラマーの応答: 出口ルーチンが見つからない理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRPL

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP860

説明:

�� REQJOBID JESLOG= xxxxxxxx ��

JES2 は、$D または $T REQJOBID コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このステートメントで定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。ジョブ ID を要求するジョブ (例:

RACF、NETVIEW) では、この JESLOG がデフォルトで指定されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxxJESLOG データ (JESMSGLG およびJESYSMSG データ・セット) のスピンオフの現行システム設定を表示します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP861

説明:

�� INVALID BADTRACK STATEMENT �

� VOL volserADDR bbcchh

��

BADTRACK 初期設定ステートメントが正しくありません。

v メッセージ・テキストに VOL volser が表示される場合は、初期設定ステートメントに指定されているボリューム通し番号が正しくありません。

v ADDR bbcchh が表示される場合は、初期設定ステートメントに指定されているトラック・アドレスの範囲に、正しくないかまたは指定されたボリューム上にないトラック・アドレスが含まれています。

変数は次のとおりです。

bb ビン ID、またはゼロ。

cc シリンダー ID。

hh ヘッド ID。

システムの処置: JES2 は、正しくない BADTRACK

初期設定ステートメントを無視します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 正しくないBADTRACK 初期設定ステートメントを訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP859

第 12 章 800 番台 329

$HASP862

説明:

�� JES2 CANNOT START BECAUSE A �

� CHECKPOINT RECONFIGURATION IS IN PROGRESS ��

チェックポイント再構成が進行中であるため、このメンバーを初期設定することはできません。

システムの処置: JES2 は $HASP428 を出し、直前のメッセージに示されている問題をオペレーターが訂正するよう要求します。

オペレーターの応答: チェックポイント再構成が完了するのを待ってから、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPCKRR

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP863

説明:

�� MORE THAN 10 SPOOL I/O ERRORS OCCURRED. �

� SHOULD JES2 CONTINUE THE WARM START? �

� VALID RESPONSES ARE: �

� ’CONTINUE’ - CONTINUE THE WARM START �

� ’ABEND’ - TERMINATE JES2 WITH $V02 ABEND ��

JES2 ウォーム・スタート処理は、SPOOL のアクセスで少なくとも 10 のエラーを検出しました。このメッセージの後にメッセージ $HASP272 WTOR が続きます。これは、SPOOL データ・セットとチェックポイント・データ・セットとの間のミスマッチが原因か、あるいは古い SPOOL データ・セットまたはチェックポイント・データ・セットを指定して開始したことが原因となっている可能性があります。この時点では、JES2 は SPOOL

データ・セットまたはチェックポイント・データ・セットにいかなる有効データも書き込んでいません。$HASP272 に対して CONTINUE と応答した場合、JES2

は初期設定を行い、現行のチェックポイント・データ・セットおよび SPOOL データ・セットに更新データを書き込みます。 ABEND と応答した場合、JES2 は終了し、正しいチェックポイント・データ・セットおよびSPOOL データ・セットを指定して再始動することができます。

システムの処置: JES2 は $HASP272 WTOR を出し

て、オペレーターに継続オプションを照会します。

オペレーターの応答: 現行のチェックポイント・データおよび SPOOL データ・セットが正しいか検査します。SPOOL ボリュームを失ってから再始動しようとしている場合、あるいはその他のエラーのために古いチェックポイント・データ・セットから再始動しようとしている場合は、入出力エラーが出ることは予想できます。以前にはエラーがなくこのメッセージが予期しないものである場合には、現行チェックポイントに問題がある可能性があります。 ABEND で応答し、PARM=CONSOLE オプションを使用して JES2 を再始動します。JES2 が$HASP469 メッセージを出した場合、 DISPLAY 応答を使って、使用中のチェックポイント・データ・セットおよび SPOOL データ・セットを調べ、それらが正しいか確認します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASPWARM

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP864

説明:

�� INITIALIZATION TERMINATED BY �

� INSTALLATION EXIT nn �

� (ROUTINE routine ) ��

このメッセージは、JES2 初期設定処理が以下のインストール出口ルーチンのいずれかにより終了される場合に出されます。

v 0 - 事前初期設定出口ルーチン

v 19 - 初期設定パラメーター・ステートメント出口ルーチン

v 24 - 事後初期設定出口ルーチン

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nn インストール・システム出口ルーチンの番号。

routine JES2 初期設定を終了するように要求した出口ルーチンの名前。

システムの処置: 処理は継続され、初期設定は終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: インストール・システム出口ルーチン 0 が検出した問題を訂正するか、また

$HASP862

330 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

は出口ルーチン 19 または 24 を使用不可にするために初期設定デックを変更してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP865

説明:

�� CONFIRM MEMBER (nn) �

� NAME= memname1 IS TO BE �

� CHANGED TO memname2DELETEDADDED

��

JES2 は、多重アクセス・スプール構成のメンバーのメンバー名 memname の変更、削除、または追加要求が、次のように、JES2 の再始動時に出されたことを検出しています。

v メンバー名が変更される場合は、nn は古い番号を示し、memname1 は MEMBER 初期設定ステートメントの NAME= パラメーターにより示されている古いメンバー名を示しています。memname2 は新しいメンバー名を示しています。

v メンバー名が構成から削除される場合は、memname1

は削除される NAME= のメンバーを示しています。

v メンバー名が構成に追加される場合は、memname1 は追加されるメンバーのメンバー名を示しています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nn メンバー番号。

memnameメンバー名。

注: MEMBER 初期設定ステートメントの NAME=

memname パラメーターは、JES2 に対し多重アクセス・スプール構成のメンバーを定義します。

システムの処置: 講じる必要のある処置を要求する$HASP870 メッセージが出されます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: $HASP870 が出された場合は、システムの処置で示している応答を参照してください。該当する応答を入力してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP866

説明:

�� devname IMPLICIT �

� FSS DEFINITION INVALID, �

� NO FSS ASSIGNMENT MADE ��

devname の装置初期設定ステートメントは FSS=xxxx を指定していました。これは、装置が FSS によりサポートされていたことを示しています。この FSS には、FSS(xxxx) 初期設定ステートメントが指定されていませんでした。パラメーター処理後に JES2 が暗黙的に定義された FSS(xxxx) の処理を試みましたが、エラーを検出しました。FSS 定義に関する GETMAIN が失敗した可能性があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

devname装置の名前。

システムの処置: 処理を続行します。FSS は定義されず、装置は FSS によりサポートされません。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。FSS の作成が必要な場合は、ホット・スタートの完了時に $ADD FSS(xxxx) コマンドを使用してください。装置は、$T device,FSS=xxxx コマンドを使用して FSS に移動することができます。

システム・プログラマーの応答: 初期設定ステートメントを訂正するか、またはオペレーターに依頼して FSS

を作成してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP868

説明:

�� AFFINITY INVALID ON DEVICE devname ��

指定されたオフロード・ジョブ送信装置またはオフロード・ジョブ受信装置のシステム類似性 (system affinity)

リストが正しくありません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP865

第 12 章 800 番台 331

devname装置の名前。

システムの処置: JES2 処理は継続します。示されているオフロード・ジョブ送信装置またはオフロード・ジョブ受信装置は、デフォルト類似性 (affinity) リストにより定義されます。

オペレーターの応答: JES2 初期設が完了したら、$T

OFFn.JT または $TOFFn.JR コマンドを使用して、正しいシステム類似性リストを設定してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP869

説明:

�� .... - JOB NOT FOUND ��

このメッセージは、入力パラメーターと一致するジョブが見つからないときに、ZAPJOB コマンドに応答して出されます。このメッセージが出されるのは、JES2 初期設定処理の実行中だけです。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP870

説明:

�� REPLY Y TO CONFIRM, N TO REFUSE �

� OR T TO TERMINATE ��

JES2 は、メンバー名の変更が要求されたことを検出しています。このメッセージの直前に、要求された変更を示すメッセージ $HASP865 が出されています。

システムの処置: Y と応答すると、メッセージ$HASP865 で要求されている変更が実行されます。JES2

の初期設定は、構成に新しく割り当てられたメンバー名を使用して継続します。

N と応答すると、要求された変更は無視されます。要求を出したのがこのメンバーでない場合は、JES2 の初期設定は、JES2 の前回の始動時と同じメンバー名を使用して継続します。

T と応答すると、JES2 の初期設定は終了します。

オペレーターの応答: 上記の説明に従い、該当する応答を入力してください。T と応答する場合は、システム・プログラマーは、正しいメンバー名を割り当てるかまたは MEMBER 初期設定ステートメントからそのメンバー名を削除して、初期設定データ・セットを訂正してください。メンバー名が訂正されたら、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: 上記の説明に従い、初期設定データ・セットを訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP871

説明:

�� WARNING �

� - SYS1.IMAGELIB FAILED TO OPEN ��

JES2 初期設定時に、SYS1.IMAGELIB データ・セットをオープンしようとしたときにエラーが検出されました。

システムの処置: この直後にメッセージ $HASP872 が出され、オペレーターの処置を要求します。

オペレーターの応答: なし。メッセージ $HASP872 を参照してください。

システム・プログラマーの応答: エラーの原因を判別し、訂正処置を実行してください。

注: 問題の判別に役立つように、データ管理のメッセージ IEC119I が出されている場合があります。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP872

説明:

�� REPLY‘Y’ TO CONTINUE INITIALIZATION, �

� ‘N’ TO TERMINATE OR ‘R’ TO RETRY ��

JES2 は、初期設定時に JES2 サブタスクの生成を試みているときにエラーを検出しました。このメッセージ

$HASP869

332 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

は、初期設定を継続するかどうかをオペレーターに決定するように求めています。

システムの処置:

v 応答が Y の場合は、JES2 は初期設定を継続します。JES2 がジョブを処理しようとするときに、エラーが発生する可能性があります。

v N と応答すると、JES2 は、メッセージ $HASP428

を出した後に終了します。

v 応答が R の場合は、JES2 はサブタスクの生成を再び試みます。サブタスクが生成されると、初期設定は継続します。サブタスクが生成されなかった場合、JES2

は再度メッセージ $HASP872 を出します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。Y、N、または R で応答してください。

システム・プログラマーの応答: エラーの原因を判別し、訂正処置を実行してください。

モジュールの検出: HASPIRA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP873

説明:

�� tttttttt ATTACH FAILED �

� - INSUFFICIENT STORAGE ��

動的 DTE サービス・ルーチン ($DTEDYNA) がサブタスク tttttttt の生成処理を完了するためのストレージが不足しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

tttttttt サブタスク名。

システムの処置: 制御権は、サブタスクの生成を試みたJES2 プロセッサーに返されます。処理のタイプ (リカバリー、終了、または正常) は、各 JES2 プロセッサーごとに異なります。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースでストレージ不足が発生した理由を判別し、エラーを訂正してください。

モジュールの検出: HASPDYN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP874

説明:

�� JES2 VERSION vvvvvvvv �

� IS INCOMPATIBLE WITH MVS ��

JES2 は、この JES2 vvvvvvvv の版の SP レベルが、実行されている MVS のレベルと互換性がないことを検出しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

vvvvvvvvJES2 の版番号。

システムの処置: JES2 は $HASP428 メッセージを出してから終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 現在の MVS で実行する JES2 の正しいバージョンを判別してから、システムを再初期設定してください。

モジュールの検出: HASPIRMA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP875

説明:

�� module - reason, RC= rsnc ��

$MODLOAD ルーチンが、示されているモジュールのロード時にエラーを検出したか、あるいは、$MODCHK

ルーチンが検査時にエラーを検出しました。可変テキストと理由コードは、このエラーの正確な理由を示しています。プログラマーの応答の次に、これらの説明が記載されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

moduleモジュールの名前。

reason エラーの理由を説明します。

rsnc reason を伴った理由コード。

注: このメッセージは、MESSAGE=YES が$MODLOAD または $MODCHK マクロに指定されている場合にのみ出されます。

システムの処置: システムの処置は、表示されているモ

$HASP873

第 12 章 800 番台 333

ジュールおよび次のような特定の状況により異なります。

v JES2 初期設定モジュール (HASPINIT) またはそのサブシステム・サポート・モジュールのいずれかにエラーが発生した場合は、JES2 初期設定処理は停止します。

v JES2 がロードできる MVS モジュール (たとえば、IEE7603D) にエラーが発生した場合は、JES2 は JES2

初期設定を終了させるかどうかオペレーターに問い合わせます。

v エラーが LOADMOD 初期設定ステートメントの処理時に発生した場合、$SCAN は、通常の parmlib 入力ではなく、オペレーター・コンソールからの入力の要求を開始します。これにより、オペレーターは必要に応じエラーを訂正できます。

このタイプのエラーの場合、表示されるメッセージは実際には $HASP003 で、以下に示すいずれか 1 つの可変テキストも表示されます。

v 出口がエラーを引き起こした (インストール・システム出口から $MODLOAD または $MODCHK が呼び出された) 場合、システムの処置はサービスの呼び出し元により異なります。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 応答は、発生したエラーのタイプによって異なります。reason と rsnc の値、およびそれに関連する下記説明を参照してください。

INSUFFICIENT STORAGE FOR LOAD MODULETABLE ENTRY, RC=01

説明:

�� INSUFFICIENT STORAGE FOR LOAD �

� MODULE TABLE ENTRY, RC=01 ��

表示されているロード・モジュールのロード・モジュール・テーブル項目を割り振ろうとしましたが、ストレージがありませんでした。使用可能なストレージ量を除き、項目数に関する論理的な制限はありません。

システム・プログラマーの応答: ストレージ不足を解決してください。LOADMOD 初期設定ステートメント数を減らすか、またはシステムの共通ストレージ域 (CSA)

を増加させることで、この問題を解決できます。

MODULE COULD NOT BE LOADED, RC=02

説明: モジュールをロードしようとしましたが、失敗しました。このモジュールは、正しいライブラリー(STEPLIB、LINKLIST、または LPA) に格納されていない可能性があります。

システム・プログラマーの応答: モジュールを、JES2

が正常にロードできる正しいライブラリーに格納してください。

MODULE IS NOT REENTRANT, RC=03

説明: このモジュールは再入不能であるため、共通ストレージ域 (CSA) にはロードできませんでした。

システム・プログラマーの応答: モジュール内のコードが再入可能であることを確認してください。リンケージ・エディターを使用し、JES2 ロード処理が実行できるように再入可能にしてください。

NEW CSA/LPA LOADMODS INVALID ON HOTSTART, RC=04

説明: JES2 のホット・スタート時に、モジュールをCSA にロードしようとしたか、または LPA にあるモジュールをロードしようとしました。新しい共通ストレージ・モジュールはホット・スタート時にはロードできません。それは、既存のモジュールが共通ストレージ出口に使用されていて出口ルーチンを変更できないからです。

システム・プログラマーの応答: 新しい共通ストレージ・モジュールをロードするかまたは既存のモジュールを置き換える必要がある場合は、JES2 をウォーム・スタートしてください。

INSUFFICIENT STORAGE TO LOAD MODULE,RC=05

説明: CSA にモジュールをロードする要求が出されましたが、CSA のストレージが使用できませんでした。

システム・プログラマーの応答: システムの CSA を増加させるかまたは他に使用されている CSA を解放することで、ストレージ不足を解決してください。

MODULE IS INVALID, RMODE MUST BE 24,RC=06

説明: ロードされるモジュールには RMODE 31 のマークが付けられ、仮想記憶域で 16 MB 超のアドレスに存在しています。すべての JES2 コードには、RMODE

24 のマークが付けられていなければなりません。

システム・プログラマーの応答: RMODE 24 で、モジュールを再生成してください。

MODULE NAME DOES NOT MATCH ITSMIT,EXPECTED-mit_exp ACTUAL-mit_act, RC=07

説明: モジュール検査時に、ロード・モジュールの名前がモジュール情報テーブル (MIT) の名前と一致していることを確認するために JES2 形式モジュールが検査されました。その検査は失敗しました。

$HASP875

334 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

注: JES2 は、$MODCHK を使用してこのタイプの検査をこの時点で行う必要があることを指定することはありません。プログラマーがこの検査を指定しています。

システム・プログラマーの応答: MIT の名前に一致するように、ロード・モジュールの名前を変更してください。

MODULE VERSION IS INVALID,EXPECTED-ver_exp ACTUAL-ver_act, RC=08

説明: このモジュールに関するモジュール情報テーブル(MIT) 内のバージョン番号が、実行中の JES2 リリースのバージョンと一致していません。

システム・プログラマーの応答: 現在実行中の JES2

リリースと同じバージョン・レベルで、モジュールを再アセンブルしてください。

MODULE ASSEMBLED WITH INVALID MACROLIBRARIES, EXPECTED-lib_exp ACTUAL-lib_act,RC=09

説明: このモジュールは、現在使用している JES2 システムのアセンブル時に使用した MVS ライブラリー・セットとは異なる MVS マクロ・ライブラリーを使用してアセンブルされました (たとえば、z/OS ではなくMVS/ESA)。

システム・プログラマーの応答: 正しいマクロ・ライブラリー・レベルを使用して、モジュールを再アセンブルしてください。

MODULE IS NOT IN COMMON STORAGE, RC=10

説明: $MODCHK ルーチンは、このモジュールが共通ストレージにないと判別しました。このエラーは、JES2

がロードするモジュールでは発生しません。それは、JES2 は、これらのモジュールが LPA にないときは、強制的に CSA に格納するためです。

システム・プログラマーの応答: モジュールを LPA に入れるか、あるいは、出口 $MODLOAD 呼び出しを変更してモジュールを CSA に入れるよう要求してください。

MODULE MIT IS INVALID, CANNOT LOCATE LMT,RC=11

MODULE MIT IS INVALID, MODULE TOO SMALL,RC=11

MODULE MIT IS INVALID, INCORRECT MITETBLADDRESS, RC=11

MODULE MIT IS INVALID, INCORRECTEYECATCHER, EXPECTED-mit ACTUAL-mit, RC=11

説明: モジュールのモジュール情報テーブル (MIT)

は、以下の 1 つまたは複数の理由で正しくありません。

v モジュールの大きさが十分でないため、モジュール情報テーブルが組み込まれていません。

v モジュールの先頭に、CL4‘MIT’ が指定されていません。

v モジュールの最後に生成されている MIT 項目テーブルを指す MITETBL ポインターが、モジュールの範囲外のアドレスを指しています。

システム・プログラマーの応答: モジュールを開始 (および MIT を生成) する $MODULE マクロとモジュールを終了 (および MITETBL を生成) する $MODEND

マクロを使用して、正しい JES2 モジュール構造を持つモジュールを再アセンブルしてください。

MODULE NOT FOUND - MODULE CANNOT BEVERIFIED, RC=12

説明: $MODCHK マクロ上にアドレス・オペランドがエンコードされておらず、しかも、ロード・モジュール・テーブル ($LMT) に入り口点が見つからなかったため、$MODCHK マクロは確認検査を行いませんでした。

注: これは、$MODLOAD が正常に実行される前に、JES2 またはインストール・システム出口が$MODCHK を呼び出したことによって生じた可能性があります。

システム・プログラマーの応答: $MODCHK を呼び出すときにロード・モジュールに ADDR= パラメーターをエンコードするか、または JES2 ロード・モジュールが $MODLOAD により正常にロードされたことを確認してください。

INVALID TIME FRAME TO LOAD TO CSA/LPA,RC=14

説明: $MODLOAD 呼び出しが、指定されているモジュールに対して行われました。モジュールの共通ストレージへのロードは、JES2 初期設定のこの時点で行うことはできません。これは、出口 0 が LPA

(STEPLIB/LINKLIST ではなく) で検出されたり、あるいは、出口 0 のインストール先で $MODLOAD

TYPE=JES2 を出し、要求されたモジュールが LPA で検出された場合に生じる可能性があります。

システム・プログラマーの応答: 初期設定の初期にインストール・モジュールを CSA にロードする必要がある場合には、初期設定ストリームの早い時点でLOADMOD 初期設定ステートメントを使用するか、あるいは、$SCAN によるパラメーター処理中に行われる出口 19 への初期の呼び出しで $MODLOAD を呼び出してください。

$HASP875

第 12 章 800 番台 335

MODULE USER VERSION IS INVALIDEXPECTED-uver_exp ACTUAL-uver_act, RC=15

説明: モジュール情報テーブルに収められているこのモジュールに関するモジュール・ユーザー・バージョンの文字ストリング ($HASPGBL の &UVERS によって定義されている) が、実行中の JES2 リリースのバージョンと一致していません。

システム・プログラマーの応答: 現在実行中の JES2

リリースと同じバージョン・レベルで、モジュールを再アセンブルしてください。

MODULE IBM USER VERSION IS INVALID, RC=16

説明: モジュール情報テーブル (MIT) に収められているこのモジュールに関するユーザー・バージョンの文字ストリング が、IBM で定義した値と一致していません。

システム・プログラマーの応答: 目的デックのレベルが、正しい保守レベルであるようにしてください。目的デックのレベルが正しい保守レベルの場合にエラーが繰り返し発生する場合は、IBM 技術員に連絡してください。

MODULE $ENTRY ADDRESS TABLE OFFSET(S)NOT VALID, RC=17

説明: サービス・ルーチンの入り口点アドレス情報を保管する JES2 初期設定中に、IBM モジュールが共通ストレージにロードされました。入り口点が少なくとも 1

つは ($ENTRY マクロを介して) 定義され、そのアドレスが CADDR 制御ブロック内の無効なオフセットに置かれました。

システム・プログラマーの応答: 共通ストレージにロードされるモジュールが現在 JES2 初期設定を行っているJES2 コードのバージョンと一致するようにしてください。

MODULE CONTAINS DUPLICATE ADDRESSTABLE $ENTRY, RC=18

説明: サービス・ルーチンの入り口点アドレス情報を保管する JES2 初期設定中に、IBM モジュールが共通ストレージにロードされました。入り口点が少なくとも 1

つは ($ENTRY マクロを介して) 定義され、そのアドレスが、すでに別の入り口点アドレスが置かれているCADDR 制御ブロック内の無効なオフセットに置かれました。

システム・プログラマーの応答: 共通ストレージにロードされるモジュールが現在 JES2 初期設定を行っているJES2 コードのバージョンと一致するようにしてください。

モジュールの検出: HASPCSV、HASPIRSI

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP876

説明:

�� MEMBER memname IS ACTIVE, �

� DELETIONCHANGE

IGNORED ��

JES2 はメンバー memname にメンバー名変更が要求されていることを検出していますが、このメンバーは現在アクティブです。このメッセージの直前に、要求された処理を示すメッセージ $HASP865 が出されています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

memnameメンバー名。

システムの処置: JES2 は $HASP441 メッセージを出し、初期設定を継続してメッセージを無視するか、あるいは、停止するかを問い合わせます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。メンバー名が正しい場合は、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: $HASP441 メッセージに応答してください。N と応答する場合は、MEMBER 初期設定ステートメントに正しい memname

を割り当てて初期設定データ・セットを訂正してください。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP877

説明:

�� OWNMEMB= memname SPECIFIED ON MASDEF �

� IS ALREADY ACTIVE AS MEMBER(nn) ��

このメッセージは、初期設定時に指定されたOWNMEMB がアクティブなメンバーに一致していることをオペレーターに通知します。既存メンバーが $K03

で異常終了しないように、メッセージ $HASP441 が出され、初期設定を継続するかどうかが問い合わせられます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP876

336 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

memnameメンバー名。

nn 現在アクティブなメンバーの番号。

システムの処置: $HASP441 メッセージが出されると、JES2 は応答を待ちます。

オペレーターの応答: 現在アクティブなメンバーのOWNMEMB と同じ名前を使用して JES2 メンバーを初期設定する場合は、$HASP441 メッセージに対し N と応答してください。すでにアクティブであるシステム上で、$D MEMBER,NAME コマンドを使用して、このチェックポイントを使用する同じ名前のアクティブであるメンバーが、他にいないことを確認してください。$HASP441 に Y と応答し、同じ名前でアクティブであるメンバーが他にあった場合は、そのメンバーは異常終了します。

このメンバーが再始動され、SYNCTOL がまだ満了に達していなかったならば、$HASP441 メッセージに Y と応答してください。そうすると、同じ名前の別の JES2

メンバーが終了します。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 2、7

$HASP878

説明:

�� devname ATTACH FAILED �

� - INITIALIZATION ERROR ��

JES2 は dtename で指定されたサブタスクの生成を試みましたが、サブタスクはその初期設定時にエラーを検出しました。検出されるエラーは、個々のサブタスクごとに異なります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

dtename失敗したサブタスクの名前。

システムの処置: JES2 は指定されたサブタスクを消去します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: サブタスクが初期設定に失敗した理由および JES2 をそのサブタスクを使用せずに継続させるかどうかを判別してください。

モジュールの検出: HASPDYN

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP879

説明:

�� RMT(nnn) DEVTYPE= unit, �

� STATUS= status, keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v RMT(nnnn) 初期設定ステートメントを指定した $D

または $T コマンド。

v RMT(nnnn) 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU または $T コマンド。

v SNA RMT(nnnn) 装置 (複数の場合あり) を指定した$S または $P コマンド。

このメッセージが $DU、$S、または $P コマンドに応答して出される場合は、DEVTYPE= と STATUS= だけが表示されることがあります。そうでない場合、メッセージは、このタイプのリモート装置 (DEVTYPE= キーワードによって定義された SNA または BSC) に関連する RMT(nnnn) ステートメントのすべてのキーワードおよびその現在値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の BSC および SNA RMT(nnnn) ステートメントの記述に説明があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

nnnn リモート装置の番号。

unit リモート装置のタイプ (SNA か BSC)。

status 装置の状況。status の値については、以下にリストされています。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

STATUS= キーワードは、リモート装置の現在の状況を次のように表示します。status の考えられる値は次のとおりです。

v INACTIVE

v ACTIVE/LINEnnnn

v INACTIVE/LINEnnnn

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

$HASP878

第 12 章 800 番台 337

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP880

説明:

�� LINElna UNIT= devSNA

,STATUS= status,

� keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v LINE(nnnn) 初期設定ステートメントを指定した $D

または $T コマンド。

v LINE(nnnn) 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU コマンド。

v LINE(nnnn) 装置を指定した $S、$P、または $E コマンド。

このメッセージが $DU、$S、$P、または $E コマンドに応答して出される場合は、UNIT= と STATUS= だけが表示されることがあります。それ以外の場合は、このメッセージはこのタイプの回線 (UNIT= パラメーターにより定義されている SNA または BSC) に関連するLINE(nnnn) ステートメントに指定されているすべてのキーワードおよびその現在値を表示します。ほとんどのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の LINE(nnnn) ステートメントの記述に説明があります。詳細については、$HASP603 を参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

lna 回線番号。

dev|SNA2 進データ同期通信 (BSC) 回線の 4 桁の 16

進数装置番号を示しています。システム・ネットワーク体系 (SNA) 回線の場合は、UNIT=SNA です。

status 装置の状況。status の値は次のとおりです。

v DRAINED/rname

v DRAINING/rname

v INACTIVE/rname または nname

v ACTIVE/rname または nname

v SIGNON/nname

v SIGNON/AWAITING-MAS(member-name)

nname

v SIGNON/AWAITING-ncc または nname

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。ほとんどのキーワードの説明については、z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書 を参照してください。

このキーワードは、‘ディスプレイ専用 (display

only)’ キーワードであるDISCON={QUIESCE|INTERRUPT|NO} である場合があります。DISCON= は以下のような値をもつ可能性のある回線の切断状況を表示します。

値 意味

NO 回線は切断処理に入っていません。

QUIESCE回線に対する現在の作業が終了次第、回線が切断されます。

INTERRUPT回線が現在の伝送に割り込んでおり、終了次第切断されます。

STATUS= キーワードは、装置の現在の状況を表示します。status の考えられる値は次のとおりです。ここで、rname または nname は、オプションで表示され、回線を現在使用中か、または回線を永続的に割り当てられた、リモート装置名 (RMTnnnn) またはノード名を示します。

STATUS= テキスト中の値の意味は次のとおりです。

member-nameサインオン完了以前にサインオン応答が必要とされるローカル MAS のメンバー名、またはメンバー名のリスト。

ncc サインオンの継続を許可する、ノード nname

から次に期待される NCC レコード・タイプ(J、K、または L)。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP880

338 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP881

説明:

�� LOGONn APPLID= id, STATUS= status, �

� keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v LOGON(n) 初期設定ステートメントを指定した $D

または $T コマンド。

v LOGON(n) 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU コマンド。

v LOGONn 装置を指定した $S、$P、または $E コマンド。

このメッセージが $DU、$S、$P、または $E コマンドに応答して出される場合は、APPLID= と STATUS= だけが表示されることがあります。それ以外の場合は、このメッセージは LOGON(n) ステートメントに定義されているすべてのキーワードおよびその現在値を表示します。ほとんどのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の LOGON(n) ステートメントの記述に説明があります。詳細については、$HASP603 を参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n ログオンの番号。

id VTAM アプリケーション ID。

status 装置の状況。status の値については、以下にリストされています。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

STATUS= キーワードは、LOGONn 装置の現在の状況を表示します。status の考えられる値は次のとおりです。

v DRAINED

v DRAINING

v INACTIVE

v ACTIVE

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP882

説明:

�� OFFLOADn DSN= dsname, STATUS= status, �

� keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v OFFLOAD(n) 初期設定ステートメントを指定した $D

または $T コマンド。

v OFFLOAD(n) 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU コマンド。

このメッセージが $DU コマンドに応答して出される場合は、DSN= と STATUS= だけが表示されることがあります。それ以外の場合は、このメッセージはOFFLOAD(n) ステートメントに定義されているすべてのキーワードとその現在値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の OFFLOAD(n) ステートメントの記述に説明があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

dsnameデータ・セット名。

status 装置の状況。status の値については、以下にリストされています。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

UNIT= キーワードは、メッセージ・テキスト内に表示される場合があります。装置番号が指定されている場合は、その装置番号は入力されたとおりに表示され、次のいずれかの形式になります。

UNIT=dddUNIT=/dddUNIT=/dddd

STATUS= キーワードは、OFFLOADn 装置の現在の状況を表示します。status の考えられる値は次のとおりです。

v DRAINED

v DRAINING

v STARTING

$HASP881

第 12 章 800 番台 339

v INACTIVE

v ACTIVE

v HALTED

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP883

説明:

�� OFFn.JR STATUS= status, �

� keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v OFFn.JR 初期設定ステートメントを指定した $D または $T コマンド。

v OFFn.JR 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU コマンド。

このメッセージが $DU コマンドに応答して出される場合は、STATUS= だけが表示されることがあります。それ以外の場合は、このメッセージは OFFn.JR ステートメントに定義されているすべてのキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の OFFn.JR ステートメントの項に説明があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

status 装置の状況。status の値については、以下にリストされています。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

STATUS= キーワードは、OFFn.JR 装置の現在の状況を表示します。status の考えられる値は次のとおりです。

v DRAINED

v DRAINING,(jobid jobname)

v STARTABLE

v STARTING

v INACTIVE

v ACTIVE,(jobid jobname)

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP884

説明:

�� OFFn.JT STATUS= status, �

� keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v OFFn.JT 初期設定ステートメントを指定した $D または $T コマンド。

v OFFn.JT 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU コマンド。

このメッセージが $DU コマンドに応答して出される場合は、STATUS= だけが表示されることがあります。それ以外の場合は、このメッセージは OFFn.JT ステートメントに定義されているすべてのキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の OFFn.JT ステートメントの項に説明があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

status 装置の状況。status の値については、以下にリストされています。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

STATUS= キーワードは、OFFn.JT 装置の現在の状況を表示します。status の考えられる値は次のとおりです。

v DRAINED

v DRAINING,(jobid jobname)

v STARTABLE

v STARTING

v INACTIVE

$HASP883

340 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v ACTIVE,(jobid jobname)

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP885

説明:

�� OFFn.SR STATUS= status, �

� keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v OFFn.SR 初期設定ステートメントを指定した $D または $T コマンド。

v OFFn.SR 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU コマンド。

このメッセージが $DU コマンドに応答して出される場合は、STATUS= だけが表示されることがあります。それ以外の場合は、このメッセージは OFF(n).SR ステートメントに定義されているすべてのキーワードとその現在値を表示します。残りのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」のOFF(n).SR ステートメントの記述に説明があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

n オフロード装置の番号。

status 装置の状況。status の値については、以下にリストされています。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

STATUS= キーワードは、OFF(n).SR 装置の現在の状況を表示します。status の考えられる値は次のとおりです。

v DRAINED

v DRAINING,(jobid jobname)

v STARTABLE

v STARTING

v INACTIVE

v ACTIVE,(jobid jobname)

この表示に含まれている経路コードの形式は、以下のいずれかです。

v LOCAL

v Rnnnn

v Unnnn

v userid

v nodename

v nodename.Rnnnn

v nodename.userid

v nodename.*

v *

メッセージが経路コードとして * を表示する場合は、この装置は経路コード値に関係なくすべての出力を選択します。メッセージが経路コードとして nodename.* を表示する場合は、この装置は userid に関係なくノードnodename の出力を選択します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN、HASPCOMM

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP886

説明:

�� OFFn.ST STATUS= status, �

� keyword=value,... ��

JES2 は、以下のコマンドに応答してこのメッセージを出します。

v OFFn.ST 初期設定ステートメントを指定した $D または $T コマンド。

v OFFn.ST 初期設定ステートメントを暗黙的または明示的に指定した $DU コマンド。

このメッセージが $DU コマンドに応答して出される場合は、STATUS= だけが表示されることがあります。それ以外の場合は、このメッセージは OFFn.ST ステートメントに定義されているすべてのキーワードおよびその現在値を表示します。それぞれのキーワードについては、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング 解説書」の OFFn.ST ステートメントの項に説明があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

$HASP885

第 12 章 800 番台 341

n オフロード装置の番号。

status 装置の状況。status の値については、以下にリストされています。

keywordキーワードの名前。

value キーワードの値。

STATUS= キーワードは、OFFn.ST 装置の現在の状況を表示します。status の考えられる値は次のとおりです。

v DRAINED

v DRAINING,(jobid jobname)

v STARTABLE

v STARTING

v INACTIVE

v ACTIVE,(jobid jobname)

この表示に含まれている経路コードの形式は、以下のいずれかです。

v LOCAL

v Rnnnn

v Unnnn

v userid

v nodename

v nodename.Rnnnn

v nodename.userid

v nodename.*

v *

メッセージが経路コードとして * を表示する場合は、この装置は経路コード値に関係なくすべての出力を選択します。メッセージが経路コードとして nodename.* を表示する場合は、この装置は userid に関係なくノードnodename の出力を選択します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #/1、2、10

記述子コード : -、4

$HASP887

説明:

�� EXIT ROUTINE xxxxxxxx, �

� NOT LOCATED IN COMMON STORAGE ��

JES2 ユーザー環境の出口使用者は、指定された出口ルーチン xxxxxxxx が入っているロード・モジュールが共通ストレージで見つからないと判断しました。JES2

USER、FSS、または SUBTASK 環境から呼び出された出口ルーチンは、これらのロード・モジュールを CSA

または LPA に入れて、アクセス可能にしなければなりません。

システムの処置: 出口ルーチン xxxxxxxx は呼び出されず、出口ルーチンの呼び出しが行われたジョブおよびタスクは ABEND コード 0F7、REASON コード x’98’ で終了します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 LOADMOD 初期設定ステートメントの STORAGE キーワードによって、ロード・モジュールをどの記憶場所に入れたいかが制御されます。以下のいずれかの JES2 初期設定ステートメントを指定してください。

v LOADMOD(lmodname) STORAGE=LPA /* lmodname

は LPA に常駐  */

v LOADMOD(lmodname) STORAGE=CSA /* lmodname

は CSA に常駐  */

JES2 LOADMOD 初期設定ステートメントを正しく指定するとともに、さらに IPL も実行しなければなりません。

モジュールの検出: HASCSIRQ

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 11

$HASP889

説明:

�� SRVCLASS (xxxxxxxx) keyword=value,... ��

JES2 は、$ADD、$D、$S、$P、または $T SRVCLASS

コマンドに応答してこのメッセージを出します。定義されているキーワードおよびその現在値が表示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

$HASP887

342 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

記述子コード : 4

$HASP890

説明:

�� JOB ( jobname ), �

� STATUS= ( status ), CLASS= class, �

� PRIORITY= priority, SYSAFF= sysaff, �

� HOLD= hold, CMDAUTH= (auth1,auth2), �

� USERID= userid, �

� SPOOL=(VOLUMES= name ), TGS= nnnn, �

� PERCENT= (xxx.xx)d, �

� ARM_ELEMENT= YESNO

CARDS= FFF, �

� REBUILD= YESNO

SRVCLASS= srvclass, �

� SCHENV= schenv, SCHENV_AFF= (member), �

� SECLABEL_AFF= (member), �

� CC= ( code ,ABEND=(Sxxx.Unnnn) )CODE=code

� DELAY= BUSY_ON_DEVICEHOLDLIMITLOCKEDSCHENVSECLABELSPOOLS_NOT_AVAILABLESYSAFFMEMBER_STATUSQUEUE_ERROR

��

このメッセージは、$D、$T、$A、$H、$E、$P、$C、または $S コマンドに応答して出されます。メッセージは、示されているジョブの現在の状況を表示しています。メッセージが LONG パラメーターに応答して出された場合、JES2 は、メッセージの HOLD= キーワードの後に続いているすべての情報も表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブ・ステートメントに指定されるかまたは始動プロシージャー・オペランドに指定されているジョブ名。

status STATUS= キーワードは、ジョブの現在の状態を示します。

v AWAITING ARM RESTART - ジョブは、自動再始動マネージャーによる再始動の待ち状態です。このメッセージは、ジョブの終了後、自動再始動マネージャーが再始動要求をJES2 に送信する前に表示されます。自動再始動マネージャーがジョブの再始動要求をJES2 に送信すると、そのジョブの状況はAWAITING EXECUTION に変わります。

v AWAITING CNVT/WAIT=YES - AWAITING

CONVERSION と同様ですが、このジョブはMVS リソースを待機できる変換プロセッサー上で実行する必要があります。ジョブを変換しようとしましたが、MVS リソースが使用できなかったため (たとえば PROCLIB データ・セットで、HSM または ENQ から再呼び出しの必要があるのに、この HSM、ENQ が使用できないなど) 変換に失敗しました。

v AWAITING CONVERSION - ジョブは JCL

変換の待ち状態です。

v AWAITING EXECUTION - ジョブは実行待ち状態です。

v AWAITING HARDCOPY - ジョブは印刷または穿孔待ち状態です。

v AWAITING OUTPUT - ジョブは実行終了し、出力処理待ちの状態です。

v AWAITING PURGE - ジョブはパージ待ちの状態です。

v AWAITING SPIN - ジョブは実行完了し、作成された SPIN データ・セットのスピン処理がすべて完了するのを待っている状態です。すべての SPIN データ・セットが出力エレメントを作成されないと、ジョブは次のフェーズに進めません。

v AWAITING XMITTER - ジョブはXMITTER キューに入れられており、別のノードに送られて処理されるのを待っている状態です。

v $ - ジョブは開始済みタスクです。

v @ - ジョブはタイム・シェアリング・ユーザーです。

v BERT LOCKED / member-name(/pcename) -

これは、ジョブの更新モードのコピーが、指定されたプロセッサー (『pcename』) の下で、メンバー 『member-name』 によって獲得されたことを示しています。$C、$E、$H、または $P ジョブ・コマンドに対する応答としてこの状態が出された場

$HASP890

第 12 章 800 番台 343

合、コマンドは受信されましたが、そのコマンドの処理はロックが使用可能になるまで据え置かれます。

v c - 処理クラス (A ~ Z、0 ~ 9)。

v CONVERTING - MVS はジョブの JCL を変換中です。

v devname - ジョブに対して機能を実行している入力または出力装置の JES2 名。

v EXECUTING - ジョブは実行中です。

v IN OUTPUT- ジョブは OUTPUT 処理中です。

v ON COMMAND - コマンドは現在このジョブの JOE を変更しています。

v ON JOEPURGE - 現在このジョブの JOE がパージ中です。

v ON PRSYSOUT - 外部書き出しプログラム、または外部書き出しプログラム・インターフェース (処理 SYSOUT または PSO インターフェース) を使用するアプリケーションがジョブの出力処理を行っています。

v ON RESTART - ジョブは現在 ARM 再始動が行われています。

v ON ROUT - ジョブは、最終宛先に送信するためのジョブの制御ブロックを作成するために、送信プロセスまたは受信プロセスに入れられます。

v ON SAPI - このジョブの出力が、SAPI インターフェースを使用するアプリケーションによって処理されています。このインターフェースは、IBM 製品および OEM 製品がSPOOL 上の SYSOUT データ・セットにアクセスするときに使用します。 SAPI インターフェースを使用するアプリケーションは、SYSOUT データ・セットに対して、プリンター、アーカイブ・エージェント、またはブラウザーとして機能できます。

v ON SPINNING - スピンオフされたSYSOUT データ・セットに対して JOE を作成中です。

v ON TSOUTPUT - TSO OUTPUT コマンドまたは同コマンドと同じインターフェース (処理 SYSOUT または PSO インターフェース)

を使用するアプリケーションがこのジョブの出力処理を行っています。

v SPINNING - ジョブは SPIN 処理で使用中です。

v *UNKNOWN*- ジョブのジョブ・タイプが無効です。

v xnode - ジョブが処理のために送信されるノード。

class 指定されているジョブに割り当てられたクラス(A ~ Z と 0 ~ 9)。

priorityジョブに指定された優先順位 (0 ~ 15)。

sysaff 共有 JES2 構成内でジョブが実行できる場所を示します。

hold ジョブが現在保留中であるか、または現在のフェーズが終了すると保留されます。

1. HOLD=(ALL) は $H A,ALL コマンドが出されると表示されます。すべてのジョブを再活動化するには、$A A コマンドを出します。

2. HOLD=(JOB) は $H J’jobname’ が出されると表示されます。特定のジョブを再活動化するには、$A J’jobname’ コマンドを出します。

auth1[,auth2]このジョブに影響するコマンドを入力できるリモート装置またはノードを表示します。

auth1 および auth2 は、以下のいずれかから取り出されます。

v このジョブがシステムに入力された入力装置と関連しているデフォルト出力宛先コード。

v /*ROUTE PRINT JES2 制御ステートメントで指定されたリモート装置またはノード。このジョブにルーティングされたデフォルト・プリンターになります。

v /*ROUTE PUNCH JES2 制御ステートメントで指定されたリモート装置またはノード。このジョブにルーティングされたデフォルト穿孔装置になります。

auth1 および auth2 が同じリモート端末を指定していると JES2 が判別した場合は、JES2 はauth1 だけを表示します。

auth1 および auth2 の形式は、以下のいずれかです。

Rnnnn リモート・ワークステーション。

Unnnn 特殊ローカル装置。

LOCAL任意のローカル装置。

name ご使用のシステムによって定義されたシンボル名により表される宛先。

userid=ジョブを入力したユーザー ID。

$HASP890

344 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

SPOOL=(VOLUMES=(name)ボリューム名は、SPOOL 接頭部とその後に指定される固有の識別文字で構成されます。例 :

(SPOOL1,2,3,4...). SPOOL 接頭部は、SPOOLDEF 初期設定ステートメント上に指定されます。NONE は、スプール・ボリュームがないことを示します。

TGS=nnnnn

このジョブに割り振られているトラック・グループ数。

トラック・グループの数が 8,355,585 を超えた場合、JES2 は TGS= に 5 つのアスタリスク(*****) を表示します。

PERCENT=xxx.xxxx

このジョブにより占有されている定義スプール・スペースのパーセント。定義スプール・スペースとは、JES2 から識別できるスプール・スペース量です (すなわち、ドレーンが行われていないすべてのスプール・スペース)。

トラック・グループの数が 8,355,585 を超えた場合、JES2 は PERCENT= に 6 つのアスタリスク (**.****) を表示します。

ARM ELEMENT={YES|NO}ジョブが自動再スタート・マネージャー・サービスを使用する (YES) か使用しない (NO) かを示します。

FFF ジョブ・ストリームの入力カードの数。

REBUILD={YES|NO}このジョブは、再作成キューにあります。このジョブは、処理の現在のフェーズの後にシステムから除去されます。

SRVCLASS=srvclass

ジョブに関連した WLM サービス・クラス。サービス・クラスが $TJOBnn,SRVCLASS= コマンドによりリセットされる処理中である場合、サービス・クラスは *RESUME と表示される場合があります。

SCHENV=schenv

スケジューリング環境。

SCHENV_AFF=(member)スケジューリング環境が使用できる JES2 構成内のメンバー。

SECLABEL_AFF=(member)セキュリティー・ラベル (SECLABEL) が使用できる JES2 構成内のメンバー。これは、RACF ″SECLABEL by system″ オプションがアクティブな場合のみ表示されます。

CC=(COMPLETED,CODE=y)ジョブ完了コード。

DELAY={BUSY_ON_DEVICE,HOLD,LIMIT,LOCKED,

SCHENV,SECLABEL,SPOOLS_NOT_AVAILABLE,

SYSAFF,MEMBER_STATUS, QUEUE_ERROR}実行前ジョブが実行されない理由を表示します。

BUSY_ON_DEVICEジョブは、装置 (オフロード・ジョブ送信装置など) で使用中であるために実行されません。

HOLD ジョブは、保留中であるか、そのジョブ・クラスが保留中であるか、あるいは、同じ jobname が指定されている別のジョブが実行中であるために実行されません。

LIMIT ジョブは、ジョブ・クラス実行限界(JOBCLASS XEQCOUNT=(MAX=) で指定 ) に達したために実行されません。

LOCKEDジョブは、JES2 によって更新中であるため実行されません。

SYSAFFジョブが類似性 (SYSAFF) を持つ対象のメンバーのそれぞれが非アクティブであるか、あるいは、ジョブが独立状態を指定しているのに、JES2 メンバーが独立していません (IND=NO)。

SCHENVジョブのスケジューリング環境が、どのメンバーでも使用できないか、あるいは、JES2 が非アクティブであるシステムだけでしか使用できません。$DJ’jobname’,LONG コマンドを使用して、ジョブが要求しているスケジューリング環境を検索してください。その後、D WLM,SCHENV=schenv-name コマンドを使用して、シスプレックス内の各システム上のスケジューリング環境の現状を調べてください。

SCHENV 状態は、ジョブが実行できない他の理由 (たとえば、出された$P および $P XEQ コマンドなど) をマスクします。また、SCHENV 遅延は、ジョブがマイグレーションされた後で初めて検出されることに注意してください。ジョブが、システム類似性が原因でマイグレーションの前に遅れ

$HASP890

第 12 章 800 番台 345

た場合、遅延状況の判別の際にスケジューリング環境は考慮に入れられません。

MEMBER_STATUSシステム類似性、スケジューリング環境の制約事項、およびセキュリティー・ラベル (SECLABEL) の可用性を組み合わせることにより、ジョブは実行されなくなります。または、他のメンバーの状態により、その状態がなければ実行可能であるシステム上では、ジョブが実行されなくなります。これらの状態は次のとおりです。

v $P コマンドが出されている。

v $P XEQ コマンドが出されている。

v BOSS=NO (ポリ JES 環境内のみ)。

コマンド・フィルターとして使用された場合、ストリングMEMBER_STATUS は遅れたジョブ上で SYSAFF、SCHENV、SECLABEL、または MEMBER_STATUS に関して突き合わせられます。ジョブが遅れた詳しい理由を把握するには、$DJ’jobname’,LONG コマンドを使用してジョブの状況を表示するか、あるいは、$DJMEMBER(member-name) コマンドを使用してメンバーの状況を表示します。

SECLABELジョブに割り当てられたセキュリティー・ラベル (SECLABEL) が、アクティブなメンバー上で、アクティブと定義されていません。

QUEUE_ERRORジョブが WLM モード・ジョブ・クラスにありますが、現在、WLM 作業キューにありません。ジョブ・クラスが MODE=WLM に更新されたばかりの場合、これは一時的な状態で、ジョブは再度キューに入れられている可能性があります。

SPOOLS_NOT_AVAILABLEジョブが使用している、少なくとも 1

つの SPOOL ボリュームが停止しているか、または停止されました。

Yes 上記のいずれかの理由により遅れたジョブだけを表示します。

No 遅れた理由が上記のどれにも該当しないジョブだけを表示します。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP891

説明:

�� OUTPUT ( jobname ) �

� READY= ( c=nnnn,... ) �

� HELD= ( yyyy ) ��

このメッセージは、$L コマンドに応答して出されます。これは、示されたジョブのクラスによる出力のカウントを表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jobnameジョブ・ステートメントに指定されるかまたは始動プロシージャー・オペランドに指定されているジョブ名。

READY=(c=nnnn,...)各出力クラスの作動可能キュー出力のカウントを表示します。作動可能キュー出力は、後処置が WRITE または KEEP である出力です。ジョブに作動可能キュー出力がない場合は、NONE が表示されます。

HELD=(yyyy)各出力クラスの保留キュー出力のカウントを表示します。保留キュー出力は、後処置が HOLD

または LEAVE である出力です。ジョブに保留キュー出力がない場合は、NONE が表示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP891

346 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP892

説明:

�� INIT ( name ) STATUS ( status ), �

� CLASS= class_list, �

� INELIGIBLE_CLASS ( class,class ), �

� NAME= ( n ), ASID= yyyy, �

� JOBID=jobxxxxx,

JOBNAMEname,

� ACTCLASS=f,

STC= taskid �

� QUEUE_ERROR(n) taskid ��

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

INIT(name)開始プログラム番号。

status STATUS(status) は、ジョブの現在の状態を示します。status は次のいずれかです。

v INACTIVE

v ACTIVE

v DRAINING

v DRAINED

v HALTING

v HALTED

v STARTING

v RESTARTING

v UNKNOWN

class_list開始プログラムが次のジョブの選択に使用するジョブ・クラスの ID を優先順位順に示します。

class,class選択できない作業により開始プログラムに関連付けられたクラスを表示します。クラスは、クラスが選択できない理由に関する標識とともに表示されます。

n 開始プログラム名。

yyyy 開始プログラムのアドレス・スペース ID

(ASID)。JES2 は、多重アクセス・スプール(MAS) 構成のこのメンバーでこの開始プログラムがアクティブな場合、正しい asid を表示し

ます。開始プログラムが MAS の別のメンバーでアクティブである場合、asid の値は NONE

になります。

jobxxxxxx開始プログラムがバッチ・ジョブ処理中であれば、開始プログラムが現在処理しているジョブの番号。

JOBNAME=name現在実行されているジョブまたはトランザクション・プログラムの名前。

f アクティブであるジョブまたはトランザクション・プログラムのクラス。

taskid 開始プログラムを始動したタスクの ID。このID の形式は STCnnnn です。

QUEUE_ERROR(n)n は以下のいずれかです。

理由コード 意味

1 JES2 が CAT を検出できない

2 JQE8RBLD フラグがオン (ジョブが再作成キューにある)

3 ジョブが WLM ジョブ・クラスにあるが、JQX1WLM フラグがオンではない (これは、 z/OS V1R5 以前のシステムでジョブが変換される場合に、混合 MAS で発生します)

4 JES2 が WSC を検出できない

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP892

第 12 章 800 番台 347

$HASP893

説明:

�� VOLUME ( volid ) STATUS xxx.yyy, COMMAND= ( command ), TGNUM tgnum, �

� TGINUSE= tginuse, TRKPERTGB= trkpertgb, PERCENT= percent,N/A

AWAITING, �

� UNITDATA= �

�EXTENT=xx,TRKRANGE=(llll,hhhh),BASETRAK=bbbbbb,RECMAX=mm,TRKPERCYL=tt)

��

オペレーターが SPOOL ボリュームに対して $D、$P、または $S コマンドを入力しました。

volid スプール・ボリュームの名前。

status=xxx,yyy

そのボリュームの現在の状態。

STATUS は、STATUS =DRAINING,

AWAITING(JOBS) などのように、該当するときは 2 つの部分から構成されます。yyy 部分は、次のいずれかになります。

v MINI-FORMATTING (メンバー・リスト)

v AWAITING (MINI-FORMAT)

v AWAITING (JOBS)

v AWAITING (メンバー・リスト)

commandこのボリュームに対してオペレーターが入力したコマンド。

tgnum このスプール・ボリューム上のトラック・グループ (使用中または空) の合計を表示します。

tginuseこのスプール・ボリューム上の使用中のトラック・グループの数を表示します。

trkpertgbこのスプール・ボリューム上の各トラック・グループのトラック数を表示します。

percentこのスプール・ボリュームの利用パーセントを表示します。

N/A ボリュームが開始される時刻を表示しますが、ボリュームに対するトラックは割り当てられません。トラックが割り当てられない場合、平均値は計算できません。

AWAITING使用不可であるためにこのスプール・ボリュームのドレーンを不可能にしているスプール・ボリュームをリストします。使用不可の一番の原因としては、そのボリュームのスペースを使用しているジョブを除去できないことが考えられます。

UNITDATA=ユニット・データ (要求された場合) は、SPOOL エクステントに関する情報を表示します。 BASETRAK= が表示された場合、SPOOL

ボリュームのアクセスに相対アドレッシングが使用されます。メッセージの中の変数の意味は次のとおりです。

xx ボリュームのエクステント番号(MTTR の「M」)。

llll トラック・アドレス範囲の下限(MTTR の「TT」)。

hhhh トラック・アドレス範囲の上限。

bbbbbb基底トラック・アドレス。MTTR の「TT」にこの値を加算して絶対トラック・アドレスを取得します。

mm トラックあたりのレコード数 (MTTR

の「R」の上限)。

tt この装置のシリンダーあたりのトラック。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : #

記述子コード : -

$HASP893

348 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP894

説明:

�� DISPLAY COMPLETE ��

このメッセージは、表示コマンドが完了すると表示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP895

説明:

�� JES2 CHECKPOINT IS NOW z/OS 1.2OS/390 RELEASE 4

�A TOTAL OF nnnn 4K RECORDS ARE REQUIRED FOR $ACTIVATE

�ALL INUSE=YES DATA SETS ARE AVAILABLE AND LARGE ENOUGH

�$ACTIVATE WILL SUCCEED IF ISSUED FROM THIS MEMBER

�CKPTn IS NOT ACCESSIBLECKPTn IS TOO SMALL BY nnnn 4K RECORDS

�$ACTIVATE WILL FAIL IF ISSUED FROM THIS MEMBER

��

このメッセージは、$ACTIVATE または $D ACTIVATE

コマンドが出された後に表示されます。このメッセージはまた、全メンバー WARM スタートまたは全メンバーHOT スタートの UNACTIVATE パラメーターを指定して、JES2 が開始された後にも出されます。$D ACTIVATE コマンドの応答が、JES2 チェックポイント・レベルが OS/390 リリース 4 であることを示した場合、複数の追加 $HASP895 メッセージが出されて、これに必要なレコード数、すべてのチェックポイント・データ・セットがアクセス可能かどうか、また$ACTIVATE コマンドの結果がどうなるかが表示されます。これらの追加メッセージが出されたときにどのように表示されるか、「z/OS JES2 コマンド」にリストされている $D ACTIVATE コマンドを参照してください。

システムの処置: 処理を続行します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード : 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP896

説明:

�� DAS VERIFICATION AND REBUILD HAS COMPLETED ��

$DAS (JES2 スプール・ボリュームを表す制御ブロック)

ストラクチャーの検証で、エラーが検出されました。システム操作時に、このエラーは予測不能な問題になる可能性があり、例えば、コールド・スタートを引き起こす問題が生ずることもあります。

システムの処置: JES2 は、エラーを訂正するために$DAS ストラクチャーを再作成します。ただし、一部のスプール・ボリューム・コマンドは失われることがあり、それぞれのキューの $DAS のチェーニングは再配列されるかもしれません。

オペレーターの応答: なし。

モジュールの検出: HASPIRDA

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP897

説明:

�� SOCKET(xxxxxxxx) STATUS=stat/line/netserv, keyword=value, ��

このメッセージは、$ADD、$T、または $D SOCKET

コマンドに応答して出されます。このメッセージは、定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP898

説明:

�� NETSRV nnn keyword=value,... ��

このメッセージは、$ADD、$T、$S、$E、$P、または$D NETSRV コマンドに応答して出されます。このメッ

$HASP894

第 12 章 800 番台 349

セージは、定義されているキーワードおよびその現在値を表示します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCSCAN

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

350 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 13 章 900 番台

$HASP900 ~ $HASP949: JES2 は、これらのメッセージ ID を使用しません。これらは、お客様専用です。

この範囲内のメッセージJES2 では、SYS1.SAMPLIB の中にサンプルのインストール・システム出口を提供しています。これらの中には、この範囲内のメッセージを出す出口もあります。これらの出口をご使用のシステムにおいてカスタマイズする場合には、このようなメッセージに注意するか、または他のインストール先定義メッセージと矛盾しないようにメッセージ ID を割り当て直すかしてください。

注: $HASP9500 から $HASP9999 の JES2 メッセージも、お客様専用です。この範囲内のメッセージについては、 359ページの『第 15 章 9000 番台』を参照してください。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 351

352 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 14 章 5000 番台

$HASP5001

説明:

�� NETSRV xxx �

� IS WAITING FOR OMVS INITIALIZATION ��

ネットワーク・サーバー装置 NETSRVxxx が始動されていますが、OMVS がまだ使用可能になっていません。初期設定デックで NETSRV が START=YES を指定している場合、OMVS アドレス・スペースは JES2 が初期設定を完了する必要があるので、これは正常な現象です。

システムの処置: 装置の始動は、OMVS 初期設定が完了するまで遅れます。

オペレーターの応答: このメッセージが繰り返し出される場合、OMVS が正しく初期設定されているか確認してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCNJAS

宛先コード: 1、2、8、10

記述子コード: 7、11

$HASP5002

説明:

�� NETSRV xx �

� INITIALIZATION ERROR - RC= nnnnnnnn �

� FROM service ��

NETSRV アドレス・スペースの初期設定が失敗しました。失敗したサービスおよび戻りコードがメッセージで示されます。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに連絡してください。

アプリケーション・プログラマーの応答: IBM サービスに連絡してください。

モジュールの検出: HASCNJAS

宛先コード: 1、2、8、10

記述子コード : 4

$HASP5068

説明:

�� NETSRV xxx yyyyyyyy SUBTASK <nnn> �

� - ABEND LIMIT EXCEEDED, nnn OF yyyyyyyy �

� SUBTASKS REMAIN ��

NETSRV アドレス・スペース内のサブタスクが異常終了のしきい値を超え、終了しました。

システムの処置: 処理は、このサブタスクなしで続行します。残りのサブタスクの数がゼロの場合、NETSRV

アドレス・スペースは終了し、NETSRV はドレーンされます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 他のエラー・メッセージを調べて、サブタスク異常終了の原因を判別してください。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード: 7、11

$HASP5069

説明:

�� NETSRV xxx SYSTEM DUMP SUPPRESSED BY �

� <SLIP> <DUMP ANALYSIS ELIMINATION> �

� <INSTALLATION REQUEST> ��

JES2 は、NETSRV アドレス・スペース内で SVC ダンプを要求しました。JES2 は、以下を検出しています。

v ダンプ分析重複回避機能 (DAE) ルーチンによって要求したダンプに、既存のダンプと同じ症状が含まれている。

v SVC ダンプは、SLIP NODUMP コマンドにより抑止された。

v SVC ダンプは、インストール時の要求 (たとえば、IPL での DUMP=NO、または CHNGDUMP

SET,NODUMP) により、抑止された。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 353

システム・プログラマーの応答: 他のエラー・メッセージを調べて、なぜダンプが要求されたかを判別してください。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP5081

説明:

�� NETSRV xxx SYSTEM DUMP UNSUCCESSFUL ��

JES2 の NETSRV アドレス・スペースから要求されたSDUMP が失敗しました。ダンプ・データ・セットがいっぱいであると考えられます。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: SDUMP が失敗した理由を判別し、問題を訂正してください。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP5087

説明:

�� NETSRV xxx �

� RECOVERY FAILED, CODE=S xxx ��

JES2 ネットワーク・サーバー・アドレス・スペース内でリカバリー処理中に異常終了が発生しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

システムの処置: SDUMP が要求されて、NETSRV アドレス・スペース内のタスクが終了します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 他のエラー・メッセージを調べて、リカバリー異常終了の原因を判別してください。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP5088

説明:

�� NETSRV xxx ABEND ANALYSIS ��

説明: JES2 は、NETSRV アドレス・スペース内のJES2 処理が異常終了したとき、このメッセージをSYSLOG に書き出します。このメッセージには、要求された指示ダンプ情報が含まれています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxx 現行 JES2 プロダクトの SMP 機能修正 ID。

lmodname

エラーが発生したロード・モジュールの名前。

ssss サブシステム名 (JES2 または JESA など)。

vvvvvvvv

サブシステム・バージョン ID。

uuuuuuuu

ご使用のシステムの版の ID (デフォルトはブランク)。

yyyy.ddd

メッセージの年および日。

hh.mm.ss

JES2 がこのメッセージを書き込んだ時刻。時間 (hh)、分 (mm)¤および秒 (ss) で表されます。

tasktype 異常終了が発生したときに実行されていたサブタスクのタイプ。これは、JES2 サブタスクを表す「GENERAL of REQUEST」であったり、接続サブタスクを表す「LINE 装置名」であったりします。

nnn 汎用サブタスク用のサブタスク番号。

jobname

このサブタスクで処理されているジョブのジョブ名。

jobid このサブタスクで処理されているジョブのジョブ ID。

devname

このジョブを現在処理している送信側または受信側の従属装置の装置名。

次の 6 つのフィールドは、処理を開始したモジュールから障害が発生したモジュールまでの、各モジュールごとに繰り返されます。

$HASP5081

354 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

modname

モジュールの名前。

stradr JES2 モジュールの開始アドレス。

offset 失敗した命令または次のモジュールの呼び出しが存在する JES2 モジュールのオフセット。

ptfnum このモジュールに最後に適用された PTF の番号。このモジュールに PTF が適用されたことがなければ、このフィールドには NONE が表示されます。このモジュールがインストール・システム出口ルーチンの一部ならば、このフィールドには UNKNOWN が表示されます。

rtn-or-abend

このモジュールによって呼び出された最後のルーチンの名前。このフィールドには、常に、障害が発生したモジュールの異常終了またはエラー・ルーチンが含まれています。

callname1

サブタスクを呼び出したモジュール。

rtnname サブタスクの呼び出し側によって呼び出された最後のルーチンの名前。

instr 実際失敗している命令。ホーム ASID が 1 次ASID と同じでない場合は、この命令は表示されません。

psw エラーが発生した時点の PSW。

n 命令長コード。

mmm 割り込みコード。

tea_addr

プログラム・チェックに関連する変換例外アドレス。異常終了がプログラム・チェックであった場合、このアドレスは、そのプログラム・チェックに関連する変換例外アドレスです。使用できるものがない場合は、このフィールドは表示されません。

Modname Address + offset

ブレーク・イベント・アドレス。ハードウェアでサポートされている場合、これは、プログラム・チェックの前の最後のブランチ命令のアドレスです。これは、誤ったブランチ命令の診断に役立ちます。

asid 異常終了発生時のアドレス・スペース ID

(ASID) (ホーム asid、1 次 asid、および 2 次asid)。このメッセージにより示されるすべてのアドレス・スペースは、JES2 によりこの異常終了から書き出された SDUMP に含まれます。これらの ASID 値は、JES2 $ERROR マクロによって引き起こされた致命的なエラー (cde

$nnn) のために JES2 が終了したり、あるいは

SDWA がこの異常終了に対して割り振られていない場合、SNAP ダンプには表示されません。ホーム ASID が 1 次 ASID と同じでない場合、障害が発生した命令は $HASP088 メッセージの中には示されません。

r0-r15 エラーが発生した時点のレジスターの内容。ALET により修飾されているアドレスは、アドレスの横の Q で示されます。

システムの処置: 指示ダンプが完了すると、JES2 はメッセージ $HASP098 を出します。

システム・プログラマーの応答: ホーム ASID が 1 次ASID でない場合、1 つ以上の関連ダンプを診断し、$HASP5088 メッセージ・トレースは JES2 アドレス・スペース (HOME) 内の活動を示しているが、実際の異常終了場所は 1 次アドレス・スペース内であり、仮想記憶間「PC」ルーチン内で発生していることを認識してください。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP5090

説明:

�� CALLER ADDRESS ARRAY OVERFLOWED ��

JES2 処理時に、$HASP5088 メッセージのための呼び出しシーケンスを作成しようとしています。呼び出しシーケンスには、JES2 CSA モジュールの中のルーチンが組み込まれます。連係スタックがこれらのルーチンで使用されるため、呼び出されるルーチンのリストは別個のテーブルに保持されます。JES2 がそのテーブルにアクセスしようとすると、現行項目へのポインターがそのテーブルの末尾を超えてしまいます。呼び出し側の配列にエラーがある結果と思われます。

システムの処置: JES2 は、CSA ルーチンのいずれも$HASP5088 メッセージには組み込みません。メッセージの残りの部分は正常に出されます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: エラーをデバッグする場合には、連係スタック項目を調べて、どの CSA ルーチンが呼び出されたかを判別しなければなりません。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP5090

第 14 章 5000 番台 355

$HASP5091

説明:

�� NETSRV xxx IS ACTIVE ��

オペレーターが $SNETSRVxxx を発行したか、NETSRV

装置用の初期設定ステートメントに START=YES が指定されています。この装置のためのアドレス・スペース初期設定は正常に完了しています。

システムの処置: NETSRV アドレス・スペースは続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASCNJAS

宛先コード: 1、2、8、10

記述子コード : 4

$HASP5093

説明:

�� CALLER ADDRESS ARRAY UNDERFLOWED ��

JES2 処理時に、$HASP5088 メッセージのための呼び出しシーケンスを作成しようとしています。呼び出しシーケンスには、JES2 CSA モジュールの中のルーチンが組み込まれます。連係スタックがこれらのルーチンで使用されるため、呼び出されるルーチンのリストは別個のテーブルに保持されます。JES2 がそのテーブルにアクセスしようとすると、現行項目へのポインターがそのテーブルの先頭より前を指します。呼び出し側の配列にエラーがある結果と思われます。

システムの処置: JES2 は、CSA ルーチンのいずれも$HASP5088 メッセージには組み込みません。メッセージの残りの部分は正常に出されます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: エラーをデバッグする場合には、連係スタック項目を調べて、どの CSA ルーチンが呼び出されたかを判別しなければなりません。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP5095

説明:

�� NETSRV xxx ABEND CODE=S cde �

� (RC= rsnc ) ��

エラーが起きて、NETSRV アドレス・スペース内のJES2 ESTAE が呼び出されて、それが制御を受け取ります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

NETSRVxxx

異常終了が起きたときに使用されていたNETSRV 装置の名前。

cde 「z/OS MVS システム・コード」で説明されているシステム完了コードの 1 つ。

rsnc この発生イベントの原因に関連する理由コード。

システムの処置: SDUMP が要求されて、リカバリーが試みられます。

オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 入手したダンプを使用してエラーを診断してください。

モジュールの検出: HASCNJRC

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP5532

説明:

�� jobname devname SEVERE ERROR - reason ��

装置 devname で jobname を送信中、または受信中にエラーが発生したか、またはエラーが検出されました。reason は、以下のいずれかです。

JQE/JOE MISMATCH, RC=1選択された JOE は、正しい JQE を指さなくなりました。

JOE SPIN/NONSPIN MISMATCH, RC=2複数のスピン・データ・セット、またはスピン・データ・セットと非スピン・データ・セットの組み合わせが選択されました。

$HASP5091

356 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

SUBTASK ERROR, RC=3ジョブの処理中に汎用のサブタスクが失敗しました。

OPEN FAILURE, RC=4SYSIN または SYSOUT データ・セットに対する OPEN が失敗しました。

CLOSE FAILURE, RC=5SYSIN または SYSOUT データ・セットに対する CLOSE が失敗しました。

SPOOL I/O FAILURE, RC=6データ・セットの読み取り中、または書き込み中に GET または PUT が失敗しました。

$CBIO FAILURE, RC=7制御ブロックの入出力が失敗しました。

HEADER/TRAILER BUILD ERROR, RC=8無効な NJE ヘッダーまたはトレーラーが受信されたか、または $EXIT 56 または 57 によって戻されました。

RECORD SEQUENCE ERROR, RC=9誤ったシーケンスの NJE レコードが受信されました。

GENERIC GROUPING ERROR, RC=10SYSOUT 受信装置が一般的なグループ化エラーを検出しました。

SJF ERROR, RC=11SWB の処理中にエラーが検出されました。

SECURITY CHECK FAILED, RC=12セキュリティー検査が失敗しました。

システムの処置: 送信または受信ストリームが終了します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 他のエラー・メッセージおよびトレースを調べ、失敗の原因を判別してください。

モジュールの検出:HASCNJJT、HASCNJJR、HASCNJST、HASCNJSR

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

第 14 章 5000 番台 357

358 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

第 15 章 9000 番台

$HASP9500 ~ $HASP9999: JES2 は、これらのメッセージ ID を使用しません。これらは、お客様専用です。

この範囲内のメッセージJES2 では、SYS1.SAMPLIB の中にサンプルのインストール・システム出口を提供しています。これらの中には、この範囲内のメッセージを出す出口もあります。これらの出口をご使用のシステムにおいてカスタマイズする場合には、このようなメッセージに注意するか、または他のインストール先定義メッセージと矛盾しないようにメッセージ ID を割り当て直すかしてください。

$HASP9049

説明:

�� xxxxxxxxxx COMMAND NOT RECOGNIZED ��

’J’ が後に続くJES2 コマンド文字 (例えば、$J

BADCOMMAND) で始まっていたため、コマンドが処理用に JES2 モニターにルーティングされましたが、モニターはそのコマンドを認識できませんでした。正常な状況のもとでは、モニターが認識しないコマンドは、処理用に JES2 アドレス・スペースにルーティングされます。しかし、JES2 がこのメッセージを出した場合、JES2 アドレス・スペースがコマンドを受け入れることができません。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxxxx

認識できないコマンドの先頭 10 文字。

システムの処置: JES2 はそのコマンドをリジェクトします。

オペレーターの応答: エラーを訂正し、コマンドを再発行してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9050

説明:

�� xxxxxxxxxx OPERAND NOT RECOGNIZED ��

JES2 モニター・コマンドで、許されないかまたは認識できないオペランドが検出されました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxxxx

認識できないオペランドの先頭 10 文字。

システムの処置: JES2 はそのコマンドをリジェクトします。

オペレーターの応答: エラーを訂正し、コマンドを再発行してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9051

説明:

�� xxxxxxxxxx LOCATION UNAVAILABLE ��

存在しない区域またはコンソール、あるいは JES2 モニターに対して使用可能でない区域またはコンソールを指定した JES2 モニター・コマンドで、L= オペランドが検出されました。指定されているコンソールが使用可能でない場合、このメッセージはその発行元のコンソールに表示されます。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 359

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxxxx

コマンドで指定された場所。

システムの処置: JES2 はそのコマンドをリジェクトします。

オペレーターの応答: エラーを訂正し、コマンドを再発行してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9052

説明:

�� INVALID SUBSCRIPT xxxxxxxxxx ��

添え字をサポートしないモニター・コマンドに無効な添え字が指定されています。認識できない値がある、および添え字の数が多すぎるという問題もあります。コマンドの添え字の先頭 8 文字が表示されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxx

エラーが検出された添え字。

システムの処置: コマンドはリジェクトされます。複数の添え字が指定されている場合、JES2 は有効な添え字を処理する可能性があります。

オペレーターの応答: エラーを訂正し、コマンドを再発行してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9053

説明:

�� command REJECTED, MONITOR TERMINATING ��

JES2 モニターの終了途中で、処理用のコマンドがキューに入っていることが検出されました。 JES2 はこれらのコマンドを処理せず、コマンド発行者に $HASP9053

を戻します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

command

リジェクトされるコマンドの先頭 10 文字。

システムの処置: コマンドは処理されません。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9084

説明:

�� JES MONITOR ADDRESS SPACE STARTED FOR �

� jes2 ��

JES2 が初期設定中であるために、またはモニターが$JSTOP コマンドまたは ABEND により終了された後に再始動されたために、 JES2 はモニターを開始しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jes2 モニターされている JES2 サブシステムの名前。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJMON

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP9085

説明:

�� JES2 MONITOR ADDRESS SPACE STOPPED FOR �

� jes2 ��

JES2 が終了中であるため、または $JSTOP コマンドに応答して、JES2 はモニターを停止しました。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

jes2 もうモニターされていない JES2 サブシステムの名前。

$HASP9052

360 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システムの処置: $JSTOP コマンドが出されたのにJES2 がまだアクティブである場合は、モニターは数分のうちに再始動されます。 JES2 が終了中の場合は、モニターは再始動されません。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJMON

宛先コード : 2、10

記述子コード : 4

$HASP9090

説明:

�� xxxxxxxxxx �

� COMMAND REJECTED - AUTHORIZATION FAILURE ��

JES2 モニター・コマンドがオペレーターまたはコンソールから入力されましたが、このコマンドを出すには権限が不足しています。問題の発生源をさらに識別するために使用できる ICH408I などのメッセージを、セキュリティー・プロダクトが出す場合があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

xxxxxxxxxx

リジェクトされたコマンドの先頭 10 文字。

システムの処置: コマンドはリジェクトされます。

オペレーターの応答: モニター・コマンドは、セキュリティー・プロダクトからの適切な権限を持たずに発行することはできません。

システム・プログラマーの応答: セキュリティー管理者に連絡し、コマンドを受け付けるかどうか判別してください。必要に応じて該当するプロファイルを更新し、コマンドの再入力が可能であることをオペレーターに通知してください。

注: JES2 モニター・コマンドのエンティティー名の最初の修飾子は、JES2 コマンドの最初の修飾子と同じではありません。 JES2 モニターの場合、エンティティー名は jes2MON (ここで jes2 はモニターされる JES2 アドレス・スペースの名前) で始まります。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9100

説明:

�� D MONITOR ��

NAME STATUS ALERTS---- ------ ------taskname status alert

JES2 は、$JDMONITOR コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 モニターを構成するタスクおよびサブタスクのそれぞれの現在の状況を説明します。これらのタスクのいずれかが正常な機能を実行できない場合には、このメッセージが問題を説明します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

taskname

説明されているタスクまたはサブタスクの名前。

status タスクまたはサブタスクの現在の状況。以下のいずれかです。

ACTIVEサブタスクは正常に作動しています。

INITIALIZINGサブタスクは初期設定中です。

TERMINATEDサブタスクはシャットダウンされました。

TERMINATINGメインタスクはサブタスクを終了中です。

alert タスクまたはサブタスクが正常な機能を実行できない理由。たとえば、以下のとおりです。

AWAITING JES2JES2 メインタスクは、現在使用できません。

RECOVERINGサブタスクは ABEND からのリカバリー処理中です。

システムの処置: 通常処理を継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

$HASP9090

第 15 章 9000 番台 361

記述子コード : 5

$HASP9101

説明:

�� MONITOR STOPPING ��

アドレス・スペースが停止する前に、JES2 は、$JSTOP モニター・コマンドに応答して、このメッセージを出します。

システムの処置: JES2 は JES2 モニター・アドレス・スペース終了処理を開始します。モニター・アドレス・スペースが停止すると、 JES2 は $HASP9085 メッセージを出します。 JES2 アドレス・スペースがまだアクティブであれば、 JES2 は数分以内にモニター・アドレス・スペースを自動的に再始動します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9102

説明:

�� MONITOR MODULE INFORMATION ��

NAME ADDRESS LENGTH ASSEMBLY DATE LASTAPAR LASTPTF---- ------- ------ -------- ---- -------- -------modname address length mm/dd/yy hh.mm apar ptf

JES2 は、$JDMONITOR コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、 JES2 モニターを構成するモジュールを説明し、モニター・アドレス・スペース内の現行アドレスを反映しています。 JES2 アドレス・スペースがホット・スタートされた場合、このコマンドで表示されるアドレス情報は、$DMODULE JES2

コマンドで表示されるアドレス情報とは異なる場合があります。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

modname

説明されているモジュールの名前。

address モニター・アドレス・スペース内のモジュールの現行アドレス。

length モジュールの現行の長さ。

mm/dd/yy hh.mm

モジュールがアセンブルされた日付と時刻。

apar モジュールに適用された最新の APAR。

ptf モジュールに適用された最新の PTF。表示される APAR に PTF が対応しない場合、モジュールに適用された最新のサービスが ++APAR

であったことを暗黙的に示します。

システムの処置: 通常処理を継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9103

説明:

�� DETAIL ��

JES2 は、$JDDETAILS コマンドに応答してこのメッセージを出します。これはヘッダー・メッセージで、この後にメッセージ $HASP9104、$HASP9105 および$HASP9106 が続きます。

システムの処置: 処理は続行し、JES2 は$HASP9104、$HASP9105、および $HASP9106 メッセージを出します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9104

説明:

�� JES2 RESOURCE USAGE SINCE �

� yyyy.ddd hh:mm:ss ��

RESOURCE LIMIT USAGE LOW HIGH AVERAGE-------- ----- ----- --- ---- -------name limit current low high average

JES2 は、$JDDETAILS コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、さまざまな JES2

リソースの現在の使用状況を単一の応答の中で説明しま

$HASP9101

362 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

す。統計は毎時間リセットされます。 1 時間経過するたびに 1 分以内にリセットされます。

注: リソースはサンプリングされます。サンプリングが行われるために、あるリソースの使用量の短時間のスパイクを見逃す場合があり、メッセージ内では “

高い” 使用状況となっていても実際にもっとも高い使用状況を反映しているとは限りません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

yyyy.ddd hh:mm:ss

統計が最後にリセットされた日付と時刻。

name モニターされているリソースの名前。リソース名の詳細は、$HASP050 メッセージを参照してください。

limit 現在時刻でのリソースの限界。オペレーター・コマンドによる変更のため、サンプリング・インターバルが開始された時点での限界とは異なる場合があります。

current 現在使用中のリソースの量。

low インターバル中の、使用中のリソースの最低量。

high インターバル中の、使用中のリソースの最高量。

average インターバル中の、使用中のリソースの平均量。

システムの処置: JES2 は処理を継続し、直ちにメッセージ $HASP9105 を出します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9105

説明:

�� JES2 SAMPLING STATISTICS SINCE �

� yyyy.ddd hh:mm:ss ��

TYPE COUNT PERCENT---- ----- -------ACTIVE count percentIDLE count percentLOCAL LOCK count percent

NON-DISPATCHABLE count percentPAGING count percentOTHER WAITS count percentTOTAL SAMPLES count

JES2 は、$JDDETAILS コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、現行インターバルの JES2 メインタスク CPU サンプルの分類を表示します。カウントは、1 時間経過するたびに 1 分以内にリセットされます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

yyyy.ddd hh:mm:ss

カウントが最後にリセットされた日付と時刻。

count 現行のインターバル中の、このタイプのサンプル数。

percent 現行のインターバル中の、このタイプのパーセンテージ。

サンプルは以下のタイプに分けられます。

ACTIVEJES2 メインタスクはアクティブでした。

IDLE JES2 は正常な MVS 待機中でした。

LOCAL LOCKJES2 メインタスクはローカル・ロックを入手するために待機中です。

NON-DISPATCHABLEJES2 メインタスク TCB は、MVS 待機以外の理由でディスパッチ不可としてマークされました。

PAGINGJES2 メインタスクはページング・アクティビティーを待機中です。

OTHER WAITSJES2 メインタスクは、作業の正常な待機以外の MVS 待機中です。

TOTAL SAMPLESこのインターバルにサンプルされた合計数。

システムの処置: JES2 処理は継続し、直ちにメッセージ $HASP9106 を出します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9105

第 15 章 9000 番台 363

$HASP9106

説明:

�� JES2 MAIN TASK MVS WAIT TABLE ��

DATE TIME ADDRESS MODULE OFFSET WT-COUNT SM-COUNT PCE XIT---- ---- ------- ------ ------ -------- -------- --- ---yyyy.ddd hh:mm:ss address modname +offset wait_cnt samplect pce xit

JES2 は、$JDDETAILS コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 メインタスク MVS WAIT テーブルを表示します。サンプリング・コードが、JES2 メインタスクが作業の正常な待機以外の MVS WAIT にあることを検出した時、このテーブルで項目が追加または更新されます。このテーブルは、モニターが再始動されない限りリセットされません。このテーブルの項目は、いかなる特定の順序にもなっていません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

yyyy.ddd hh:mm:ss

この待機が最後に開始された日付と時刻。同一のアドレスで複数の待機が検出される場合は、最新の待機の開始時刻になります。

address 待機が検出されたアドレス。

modname+offset

address に対応するモジュール名およびオフセット。アドレスを識別できない場合は、JES2

は UNKNOWN+000000 を表示します。

wait_cnt

サンプリング・ロジックによってこの待機が検出された回数。

samplect

このアドレスで取られたサンプル数。式samplect/(wait_cnt*20) を使用すれば、この待機の平均待機時間が得られます。

pce この待機の時点で制御中の PCE の PCE ID。MLT が表示されている場合は、複数の PCE

がこの待機になっています。

xit この待機の時点で制御中の出口の出口番号。表示される値は次のとおりです。

number この出口だけが制御中でした。

JCO JES2 コードだけが制御中でした。出口は制御中ではありませんでした。

MLT 複数の出口が制御中でしたが、JES2

コードではありませんでした。

JNX 出口および JES2 コードの両方が制御中でした。

注: データは逐次化されずにサンプリングされるため、単一のサンプルが矛盾するサンプル・データを持つ可能性があります。まれに、WAIT と関連のあるPCE または出口が正しくない場合があります。

システムの処置: コマンド処理は完了します。通常の処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9107

説明:

�� JES2 ERROR COUNTS SINCE yyyy.ddd hh:mm:ssNo

��

ERR-TYPE COUNT-------- --------errtype count

JES2 は、$JDDETAILS コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、さまざまなタイプの JES2 エラーの現在数を表示します。統計は毎時間リセットされます。 1 時間経過するたびに 1 分以内にリセットされます。 JES2 が最終サンプリングを行ってからエラーが発生していない場合は、JES2 は NO JES2

ERROR COUNTS 形式のメッセージを出します。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

yyyy.ddd hh:mm:ss

この待機が最後に開始された日付と時刻。同一のアドレスで複数の待機が検出される場合は、最新の待機の開始時刻になります。

errtype エラーのタイプ。エラーのタイプは以下のとおりです。

v メインタスク

v 致命的エラー

v CBIO

v 各サブタスクのエラー件数に加え、その他のエラー

count JES2 がエラーを検出した回数。

$HASP9106

364 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システムの処置: コマンド処理は完了します。通常の処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9108

説明:

�� JES2 STORAGE USAGE (PAGES) SINCE yyyy.ddd hh:mm:ss ��

AREA REGION USAGE LOW HIGH AVERAGE------------ ------- ------- ------- ------- -------<16M USER region usage low high average<16M SYSTEM region usage low high average>16M USER region usage low high average>16M SYSTEM region usage low high average

JES2 は、$JDDETAILS コマンドに応答してこのメッセージを出します。メッセージは、現在のストレージの使用状況を説明します。統計は毎時間リセットされます。1 時間経過するたびに 1 分以内にリセットされます。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

yyyy.ddd hh:mm:ss

統計が最後にリセットされた日付と時刻。

region 領域サイズ (4K ページの数)。

usage 現在使用中のストレージ容量 (4K ページの数)。

low インターバル中の、使用されたストレージの最低量 (4K ページの数)。

high インターバル中の、使用されたストレージの最高量 (4K ページの数)。

average インターバル中の、使用されたストレージの平均量 (4K ページの数)。

システムの処置: コマンド処理は完了します。通常の処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9120

説明:

�� $HASP9120 D JES ��

�� $HASP9120 D STATUS ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS コマンドに応答してこのメッセージを出します。 これはヘッダー・メッセージで、この後にメッセージ$HASP9121、$HASP9122 ($JDJES) および $HASP9150

が続きます。

システムの処置: 処理は続行し、JES2 は直ちにメッセージ $HASP9121、$HASP9122 ($JDJES)、および$HASP9150 を出します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9121

説明:

�� $HASP9121 NO OUTSTANDING ALERTS ��

�� $HASP9121 OUTSTANDING ALERTS ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、後続するアラート・メッセージのヘッダーです。アラートは、モニターによって検出された、正常とは考えられない状態を説明します。それぞれのアラートは、関連するメッセージ番号を持ちます。詳細については、アラート・メッセージの説明を参照してください。未解決のアラートが存在しない場合は、NO OUTSTANDING

ALERTS 形式のメッセージが出されます。

システムの処置: 未解決のアラートがあれば表示し、コマンド応答が続きます。

オペレーターの応答: アラート・メッセージが表示された場合、詳細についてはそのアラート・メッセージの説明を調べてください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

$HASP9108

第 15 章 9000 番台 365

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記述子コード : 5

$HASP9122

説明:

�� $HASP9122 NO INCIDENTS BEING TRACKED ��

�� $HASP9122 INCIDENTS BEING TRACKED ��

JES2 は、$JDJES コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、後続する機能不良追跡メッセージのヘッダーです。潜在的な問題が検出されたが機能不良の継続時間が異常と考えるほど長くはない場合に、機能不良が追跡されます。機能不良が十分に長く継続するとアラートになります。追跡されるそれぞれの機能不良は、関連するメッセージ番号を持ちます。詳細については、機能不良メッセージの説明を参照してください。追跡されている機能不良が存在しない場合は、NO

INCIDENTS BEING TRACKED 形式のメッセージが出されます。

システムの処置: 追跡されている機能不良のデータを表示し、コマンド応答が続きます。

オペレーターの応答: 機能不良追跡メッセージが表示された場合、詳細についてはそのメッセージの説明を調べてください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9130

説明:

�� D HISTORY ��

JES2 は、$JDHISTORY コマンドに応答してこのメッセージを出します。これはヘッダー・メッセージで、この後にメッセージ $HASP9131 および $HASP9132 が続きます。

システムの処置: 処理は続行し、JES2 は直ちにメッセージ $HASP9131 および $HASP9132 を出します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9131

説明:

�� JES2 name USAGE HISTORY ��

DATE TIME LIMIT USAGE LOW HIGH AVERAGE---- ---- ----- ----- --- ---- -------yyyy.ddd hh:mm:ss limit usage low high average

JES2 は、$JDHISTORY コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、時間中のリソース使用状況を表示します。リソース統計がリセットされる時、古い値が保管されてこのメッセージに表示されます。それぞれのリソースごとに 72 時間のリソース使用量を表す最大 72 のサンプルが表示されます。

注: リソースはサンプリングされます。サンプリングが行われるために、あるリソースの使用量の短時間のスパイクを見逃す場合があり、メッセージ内では高い使用状況となっていても実際にもっとも高い使用状況を反映しているとは限りません。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

name モニターされているリソースの名前。リソース名の詳細は、$HASP050 メッセージを参照してください。

yyyy.ddd hh:mm:ss

このインターバルが開始された日付と時刻。現行のインターバルが最初に表示されます。

limit インターバルが終了した時のリソースの限界。オペレーター・コマンドによる変更のため、サンプリング・インターバルが開始された時点での限界とは異なる場合があります。

usage インターバル終了時点でのリソース使用量。

low インターバル中の、使用中のリソースの最低量。

high インターバル中の、使用中のリソースの最高量。

average インターバル中の、使用中のリソースの平均量。

システムの処置: 処理は続行し、JES2 はメッセージ$HASP9132 を出します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

$HASP9122

366 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9132

説明:

�� MAIN TASK SAMPLING PERCENT HISTORY ��

DATE TIME COUNT ACTIVE IDLE WAIT L-LOCK N-DISP PAGING---- ---- ----- ------ ---- ---- ------ ------ ------yyyy.ddd hh:mm:ss count active idle wait llock ndisp paging

JES2 は、$JDHISTORY コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 メインタスク CPU サンプルのヒストリーを表示します。カウントがリセットされる時、古い値が保管されてこのメッセージに表示されます。 JES2 はカウントを最大 72 セット表示します。これは 72 時間分の CPU 統計を表しています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

yyyy.ddd hh:mm:ss

このインターバルが開始された日付と時刻。現行のインターバルが最初に表示されます。

count インターバル中に収集されたサンプルの数。

active JES2 メインタスクがアクティブに実行されていた時の、サンプルのパーセント。

idle JES2 が正常な z/OS 待機中だった時の、サンプルのパーセント。

wait JES2 メインタスクが作業の正常な待機以外のz/OS 待機中の時の、サンプルのパーセント。

llock JES2 メインタスクがローカル・ロックを入手するために待機中の時の、サンプルのパーセント。

ndisp JES2 メインタスク TCB が z/OS 待機以外の理由でディスパッチ不可としてマークされた時の、サンプルのパーセント。

paging JES2 メインタスクがページング・アクティビティーを待機中の時のサンプルのパーセント。

システムの処置: 処理は正常に継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9133

説明:

�� JES2 ERROR HISTORY ��

DATE TIME MAIN DISTERR CBIO SUBTASK OTHER-------- -------- -------- -------- -------- -------- --------yyyy.ddd hh:mm:ss main disterr cbio subtask other

JES2 は、$JDHISTORY コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、さまざまな JES2

のエラー・タイプのカウント履歴を表示します。カウントがリセットされる時、古い値が保管されてこのメッセージに表示されます。 JES2 はカウントを最大 72 セット表示します。これは 72 時間分のエラー統計を表しています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

yyyy.ddd hh:mm:ss

このインターバルが開始された日付と時刻。現行のインターバルが最初に表示されます。

main インターバル終了時点でのメインタスク・エラーの総数。

disterr インターバル終了時点での重大なエラーの総数。

cbio インターバル終了時点での CBIO 障害の総数。

subtask インターバル終了時点での JES2 のすべてのサブタスクのエラーの総数。

Other インターバル終了時点での PQE および CKPT

エラーの総数。

システムの処置: 処理は正常に継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9134

説明:

�� JES2 name STORAGE USE HISTORY (PAGES) ��

DATE TIME REGION USAGE LOW HIGH AVERAGE-------- -------- ------- ------- ------- ------- -------yyyy.ddd hh:mm:ss region usage low high average

$HASP9132

第 15 章 9000 番台 367

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JES2 は、$JDHISTORY コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、時間中のストレージ使用状況を表示します。カウントがリセットされる時、古い値が保管されてこのメッセージに表示されます。 JES2 はデータを最大 72 セット表示します。これは 72 時間分のストレージ使用状況を表しています。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

name モニターされているストレージの名前。

yyyy.ddd hh:mm:ss

このインターバルが開始された日付と時刻。現行のインターバルが最初に表示されます。

region インターバル終了時の領域サイズ (4K ページの数)。

usage インターバル終了時の使用中のストレージ容量(4K ページの数)。

low インターバル中の、使用されたストレージの最低量 (4K ページの数)。

high インターバル中の、使用されたストレージの最高量 (4K ページの数)。

average インターバル中の、使用されたストレージの平均量 (4K ページの数)。

システムの処置: コマンド処理は完了します。通常の処理が継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9150

説明:

�� $HASP9150 NO JES2 NOTICES ��

�� $HASP9150 JES2 NOTICES ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、後続する通知メッセージ ($HASP9151-$HASP9162) のヘッダーです。通知は正常な状態である可能性もありますが、JES2 が予期される通りに作動しない理由を説明する場合があります。通知を発生させる状態は、時間には関連しません。コマンドの時点でその状態が存在していた場合、対応する通知メッセージが出されます。それぞ

れの通知は、関連するメッセージ番号を持ちます。詳細については、通知メッセージの説明を参照してください。未解決の通知が存在しない場合は、 JES2 は NO

JES2 NOTICES 形式のメッセージを出します。

システムの処置: 未解決の通知があれば表示し、コマンド応答が続きます。

オペレーターの応答: 通知メッセージが表示された場合、詳細についてはその通知メッセージの説明を調べてください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9151

説明:

�� JES2 ADDRESS SPACE NOT ACTIVE ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 アドレス・スペースが異常終了し、処理用に使用できないことを示します。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: $HASP9197 メッセージが同時に表示される場合は、JES2 アドレス・スペースを再始動することはできず、システムを再 IPL して JES2 機能をリカバリーする必要があります。

$HASP9157 メッセージが表示されない場合は、$D

A,JES2 コマンドを使用して、現在 JES2 アドレス・スペースが存在するかを判別します。JES2 アドレス・スペースが存在しない場合、適切なプロシージャーを用いて JES2 を再始動します。JES2 が存在しない場合は、おそらく JES2 は初期設定処理の初めの段階にあって、WTOR に対する応答を待機している可能性があります。 $D R,JOB=JES2 コマンドを出して、JES2 からの未解決の要求があれば表示します。詳細については、表示されるメッセージの説明を参照してください。未解決の要求がない場合、問題の原因は WTO バッファーの不足である可能性があります。 IEA404A メッセージを探します (D R,MSG=IEA404A)。バッファーの不足がないのにこの状態が続く場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースが存在していてこのメッセージが表示される場合、JES2 が終了を完了できないか、あるいは JES2 が初期設定の初めの段階を完了できないか、いずれかです。未

$HASP9150

368 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

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解決の要求が存在しないことを判別して (D

R,JOB=JES2)、ENQ 問題を探し (D GRS,ANALYZE)、同時に WTO バッファー不足がないこと (IEA404A メッセージがないこと) を確認します。問題が見つからない場合、JES2 アドレス・スペースを DUMP して、JES2 が応答しない理由を判別します。必要に応じてIBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9152

説明:

�� JES2 INITIALIZING ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 アドレス・スペースが初期設定中で、まだ処理用に使用できないことを示します。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: JES2 アドレス・スペースは初期設定処理中で、WTOR に対する応答を待機しているか、または、JES2 が初期設定の遅延を示す $HASP709

メッセージを出した可能性があります。 D R,JOB=JES2

コマンドを出して、JES2 からの未解決の要求があれば表示します。詳細については、表示されるメッセージの説明を参照してください。未解決の要求がないのにこの状態が続く場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: この状態が続く場合、JES2 は初期設定処理を完了することができません。未解決の要求が存在しないことを判別して (D

R,JOB=JES2)、ENQ 問題を探します (D

GRS,ANALYZE)。問題が見つからない場合、JES2 アドレス・スペースを DUMP して、JES2 が応答しない理由を判別します。必要に応じて IBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9153

説明:

�� JES2 TERMINATING ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 アドレス・スペースが終了中で、処理用に使用できないことを示します。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: JES2 アドレス・スペースは終了処理中で、WTOR に対する応答を待機している可能性があります。 D R,JOB=JES2 コマンドを出して、JES2

からの未解決の要求があれば表示します。詳細については、表示されるメッセージの説明を参照してください。未解決の要求がない場合、WTO バッファーの不足がないか確認します。 IEA0404A メッセージを探します (D

R,MSG=IEA404A)。問題が見つからないのにこの状態が続く場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: この状態が続く場合、JES2 は終了処理を完了することができません。未解決の要求が存在しないことを判別して (D

R,JOB=JES2)、ENQ 問題 (D GRS,ANALYZE) およびWTO バッファー不足 (IEA404A メッセージ) を探します。問題が見つからない場合、JES2 アドレス・スペースを DUMP して、JES2 が応答しない理由を判別します。必要に応じて IBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9154

説明:

�� CKPT RECONFIGURATION IN PROGRESS ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 がチェックポイント・データ・セットを再構成中で、処理用に使用できないことを示します。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: JES2 アドレス・スペースは、チェックポイント・データ・セットの再構成処理中でWTOR (ローカルまたは他のメンバー) に対する応答を待機しているか、または新しいチェックポイント・データ・セットにデータをコピー中の可能性があります。最初に、D R,JOB=JES2,CN=(ALL) コマンドを出してJES2 からの未解決要求を表示し、WTOR が未解決になっているかどうか判別します。 MAS のメンバーによって再構成が実行されるため、このコマンドをすべてのシステムに適用してください。詳細については、表示されるメッセージの説明を参照してください。未解決の要求

$HASP9152

第 15 章 9000 番台 369

がない場合、チェックポイント・データを新しいデータ・セットにコピー中の可能性があります。負荷によっては、これには数分かかります。しかし、この状態がいつまでも続く場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: この状態が続く場合、JES2 は再構成要求を完了できない可能性があります。未解決の要求が存在しないことを判別して (D

R,JOB=JES2)、XCF または JESXCF シグナルの問題を探します。再構成ダイアログは JESXCF および SCF を使用して再構成処理を調整します。シグナルが失われていれば、これが問題の原因である可能性があります。同時に、何らかの JES2 システムがダウンしているのに、SYSPLEX 外に区分されていないのか判別します。すべてのメンバーが再構成要求に応答する必要があるため、JES2 はもはやアクティブでないメンバーの応答を待機している可能性があります。また、JES2 アドレス・スペースをブロッキングしている可能性のある ENQ 問題(D GRS,ANALYZE) がないかチェックします。問題が見つからない場合、JES2 アドレス・スペースを DUMP

して、JES2 が応答しない理由を判別します。必要に応じて IBM サポートに連絡してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9155

説明:

�� $HASP9155 MEMBER IS NOT BOSS (WILL NOT RUN WLM INITS) ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、このメンバーは、WLM サービス・クラスのキューのマネージャーまたは「ボス」ではないことを表します。 WLM は、MVS イメージごとに 1 つのキュー・マネージャーに制限されています。バッチ・ジョブの場合、WLM サービス・クラスの各キューは個別のキューと見なされます。単一の MVS イメージ上で MAS の複数のメンバーがアクティブになっている場合、その中の 1 つのみが WLM サービス・クラスのキューを管理できます。つまり、WLM は 2 番目の JES2 上で WLM 管理のイニシエーターを開始しないということになります。 WLM イニシエーターを実行できるメンバーは、作業キューのマネージャーまたは「ボス」と見なされます。1 次サブシステムは常に「ボス」と見なされ、同じMAS 内の 2 次サブシステムは「ボス」ではありません。別の MAS 内の 2 次サブシステムは、1 次サブシステムとは別の作業キューを管理し、したがって、その

ようなキューのマネージャー (「ボス」) になれます。複数の 2 次サブシステムのうちのどれが「ボス」になるかは、それらサブシステムが定義されている順序に基づきます。「ボス」でないシステムはすべて、$D MEMBER コマンドの応答として、このメッセージと BOSS=NO を表示します。

システムの処置: 表示を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9156

説明:

�� ADDRESS SPACES WAITING FOR SPOOL SPACE ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、少なくとも 1 つのアドレス・スペースがSPOOL スペースを待機していることを示します。これは、システムにおける SPOOL 割り振りサイクルの一部として発生する正常な状態の場合もありますが、他の徴候とともにこの状態が続く場合は、潜在的な問題を示している可能性があります。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: 少なくとも 1 つのアドレス・スペースが SPOOL スペースを待機しています。コマンド応答が他の問題 (たとえば、JES2 アドレス・スペースがアクティブでないなど) を示している場合は、その問題の結果として、『アドレス・スペースが SPOOL スペースを待機しています』。ただし、応答で他の問題が示されておらず、しかも他の徴候とともにこの状態が続く場合、問題がある可能性があります。

まず、$DSPOOL コマンドを出して、SPOOL がいっぱいかどうか判別します。 $HASP646 メッセージは、使用中の SPOOL のパーセントを示します。これが高い値である場合、SPOOL スペースを解放すればこの状態は解決します。十分なフリー・スペースがある場合は、 D

GRS,RES=(SYSZJES2,AWAITING*) コマンドを出して、どのアドレス・スペースが SPOOL スペースを待機しているか判別します。メッセージで表示されるアドレス・スペースが、コマンドが出される度に異なる場合、これはパフォーマンス上の問題であり、このメンバーが十分な頻度でチェックポイント・データ・セットにアクセスできないことが原因です。同一のアドレス・スペースが

$HASP9155

370 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

メッセージで表示され、そのアドレス・スペースが正常に機能していない場合は、 JES2 で SPOOL スペースの割り振りに問題がある可能性があります。必要に応じてシステム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: コマンドの時点で少なくとも 1 つのアドレス・スペースが SPOOL スペースを待機している場合に、このメッセージが出されます。コマンドと SPOOL スペースの割り振りとのタイミングによっては、これは正常な状態である可能性があります。また、コマンド応答で他の問題が示される場合もあり、これはその問題の正常な副次作用である可能性もあります。

パフォーマンス上の問題と考えられる場合は、MASDEF

ステートメントの設定値 HOLD= および DORMANCY=

を調べてください。これらの設定値を調整することにより、アドレス・スペースが SPOOL スペースを待機する時間を短縮できます。しかし、これにより、他で遅延が生じる可能性があります。

パフォーマンス上の問題の原因としてもう 1 つ考えられるのは、SPOOL ボリュームの SPOOLDEF FENCE=

設定値および AFFINITY= 設定値です。これらのパラメーターを使用すると、アプリケーションが使用できるSPOOL スペースを制限することができます。特に、FENCE=(ACTIVE=YES,VOLUMES=1) でしかも多数 (64

を超える) の SPOOL ボリュームがある場合にはこれがあてはまります。この場合には、分離するボリュームの数を増やすことを検討してください。問題があると考えられる場合、JES2 アドレス・スペースのダンプとSPOOL スペースを待っているアドレス・スペースのダンプを収集します。このメッセージ以外の徴候があって原因を判別できない場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9157

説明:

�� CANNOT RESTART JES2, IPL REQUIRED ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、JES2 が終了し、システムの IPL なしには再始動できないことを示します。チェックポイント・データの整合性が保たれることにより、同一ジョブの複数インスタンスを 2 つのシステム上で実行させることができますが、このメッセージは、JES2 が、チェックポイント・データの整合性が失われていると推測する場合に発

生します。 JES2 は、$PJES2,TERM コマンドに応答してこのメッセージを出します。通常、このメッセージの前に $HASP9151 JES2 ADDRESS SPACE NOT

ACTIVE メッセージが出されます。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: JES2 を再始動するには、システムを再 IPL する必要があります。

システム・プログラマーの応答: 再 IPL が必要な理由を判別するには、 SYSLOG を調べて $HASP088 メッセージまたは $PJES2,TERM コマンドを探します。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9158

説明:

�� JES2 PROCESSING STOPPED, $S NEEDED ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS 通知に応答してこのメッセージを出します。 このメッセージは、以下のいずれかを示します。

v $P コマンドが出され、$HASP623 メッセージが未解決である。

v $PJES2 が出されてリジェクトされ、$HASP623 メッセージが未解決である。

v JES2 が REQ 開始パラメーター (NOREQ の反対) を指定して開始され、$HASP400 メッセージが未解決である。 $S コマンドを出すまで、JES2 はどのような作業も処理できません。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: 作業を処理できるようにするには、$S コマンドを出します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9159

説明:

�� JES2 EXECUTION PROCESSING STOPPED ($PXEQ) ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、$PXEQ コマンドが出され、$HASP222 メッセ

$HASP9157

第 15 章 9000 番台 371

ージが未解決であることを示します。$SXEQ コマンドを出すまで、 JES2 は新しいバッチ・ジョブを開始できません。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: 新たなバッチ・ジョブが選択されるようにするには、$SXEQ コマンドを出します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9160

説明:

�� AT LEAST ONE PCE HAS ENDED ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、少なくとも 1 つの JES2 PCE が終了したことを示します。 PCE は、リカバリー不可能な ABEND に遭遇した時に終了します。 $HASP068 メッセージは、PCE が終了したことを確認し、説明します。 JES2 はその時点ではダウンせず、PCE によって提供される機能抜きで処理を継続します。PCE をリカバリーするには、JES2 を再始動する必要があります。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: 機能をリカバリーするためにいつJES2 を再始動するのが最善か、決定します。 SYSLOG

が使用できる場合は、PCE が終了した時に出された$HASP068 メッセージを探します。$DPCE(*),ENDED>0 コマンドを出すことによって、どの PDE が終了したのか判別することもできます。JES2 を再始動するのに適切な時に $PJES2,ABEND コマンドを出し、 WTOR に応答し、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9161

説明:

�� NOT ALL SPOOL VOLUMES ARE AVAILABLE ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマ

ンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、少なくとも 1 つの SPOOL ボリュームがアクティブでないことを示します。これは、ボリュームをパージまたは停止するために出されたコマンドの結果か、あるいはボリューム上のエラーのためにボリュームが停止された結果である可能性があります。このメッセージの結果として、すべての SPOOL ボリュームが使用できるわけではなくなるために、アクティブ・ジョブのパフォーマンスが影響を受けるか、または、必要な SPOOL

ボリュームが使用できないため、ジョブおよびSYSOUT が処理用に選択されない可能性があります。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: どのボリュームが使用できるか判別するために、$DSPOOL,STATUS<>ACTIVE コマンドを出します。ボリュームがアクティブであることが必要であれば、$SSPOOL(volume) コマンドを出して、正しいボリュームを開始します。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9162

説明:

�� PCES WAITING FOR SPOOL SPACE ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、少なくとも 1 つの PCE が SPOOL スペースを待機していることを示します。これは、システムにおける SPOOL 割り振りサイクルの一部として発生する正常な状態の場合もありますが、他の徴候とともにこの状態が続く場合は、潜在的な問題を示している可能性があります。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: 少なくとも 1 つの PCE がSPOOL スペースを待機しています。コマンド応答が他の問題 (たとえば、チェックポイント再構成が進行中など) を示している場合は、その状況の結果として、PCE

が SPOOL スペースを待機しています。ただし、応答で他の問題が示されておらず、しかも他の徴候とともにこの状態が続く場合、問題がある状況であることを示す場合があります。

まず、$DSPOOL コマンドを出して、SPOOL ボリュームがいっぱいかどうか判別します。$HASP646 メッセージは、使用中の SPOOL のパーセントを示します。これが高い値である場合、SPOOL スペースを解放すればこ

$HASP9160

372 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

の状態は解決します。十分なフリー・スペースがある場合は、 $DPCE,DETAILS=WAIT コマンドを出し、WAIT=TRACK の指定がある PCE を探して、どの PCE

が SPOOL スペースを待機しているか判別します。コマンドが出される度に PCE が異なる場合、これはパフォーマンス上の問題であり、このメンバーが十分な頻度でチェックポイント・データ・セットにアクセスできないことが原因です。同一の PCE がメッセージで表示され、その PCE が正常に機能していない場合は、SPOOL スペースの割り振りの問題の可能性があります。必要に応じてシステム・プログラマーに連絡してください。

システム・プログラマーの応答: オペレーターが$JDJES または $JDSTATUS コマンドを出した時点で、少なくとも 1 つの PCE が SPOOL スペースを待機している場合に、 JES2 はこのメッセージを出します。コマンドと SPOOL スペースの割り振りとのタイミングによっては、これは正常な状態である可能性があります。また、コマンド応答で他の問題が示される場合もあり、これはそのような問題の正常な副次作用である可能性もあります。

パフォーマンス上の問題と考えられる場合は、MASDEF

ステートメントの設定値 HOLD= および DORMANCY=

を調べてください。これらの設定値を調整することにより、PCE が SPOOL スペースを待機する時間を短縮できますが、他で遅延が生じる可能性があります。

パフォーマンス上の問題の原因としてもう 1 つ考えられるのは、SPOOL ボリュームの SPOOLDEF FENCE=

設定値および AFFINITY= 設定値です。これらのパラメーターを使用すると、PCE が使用できる SPOOL スペースを制限することができます。特に、FENCE=(ACTIVE=YES,VOLUMES=1) でしかも多数 (64

を超える) の SPOOL ボリュームがある場合にはこれがあてはまります。この場合には、 『fence』 内のボリューム数を増やすことを検討してください。

問題があると思われる場合、JES2 アドレス・スペースのダンプを入手します。このメッセージ以外の徴候が確認され、原因を判別できない場合は、 IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9163

説明:

�� FAST SPOOL GARBAGE COLLECTION (SPOOLDEF GCRATE=FAST) ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマ

ンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、$T SPOOLDEF,GCRATE=FAST コマンドを受けて、高速 SPOOL ガーベッジ・コレクションが進行中であることを示します。高速 SPOOL ガーベッジ・コレクションは、JES2 アドレス・スペースから SPOOL への入出力数を大幅に増加させます。入出力の増加により、全体的なスプール・アクセス時間に影響が出る可能性があります。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 高速 SPOOL ガーベッジ・コレクションは、特定のエラー・シナリオの後で、SPOOL スペースを素早く開放しようとします。JES2 がすべての SPOOL ボリュームをスキャンすると、ガーベッジ・コレクションの速度は通常に戻ります。しかし、 SPOOL への入出力の増加がシステムの他のジョブに影響を与えている場合、$TSPOOLDEF,GCRATE=NORMAL コマンドを使用して処理を停止できます。高速モードが使用可能になってから JES2 がスキャンした SPOOL のパーセンテージを判別するには、$D SPOOLDEF,GCRATE コマンドを実行し、その結果である $HASP844 メッセージを参照してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9164

説明:

�� NETWORK PATH MANAGER �

� FUNCTIONS SUSPENDED ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、ネットワーク・パス・マネージャーが失敗して、ユーザーは、JES2 再始動を実行し、新規のネットワーク接続を開始する必要があるかもしれないことを表しています。 JES2 は、この状態を示すために、このメッセージの前に $HASP502 を出します。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: 適切なアクションについては、$HASP502 メッセージを参照してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード: 1、2、10

$HASP9163

第 15 章 9000 番台 373

記述子コード : 4

$HASP9165

説明:

�� NODE INFORMATION NOT �

� STORED IN CHECKPOINT ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、現在、チェックポイントにノード情報は保管されていないことを表しています。そのため、MAS のメンバー間に NODE 定義の不一致が存在する可能性があり、結果的にジョブまたは SYSOUT の送信経路に矛盾が生ずるかもしれません。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: JES2 チェックポイントが NIT 情報を入れられるだけ十分に大きいことを確認し、JES2 を再始動するか、$TNJEDEF,NODENUM=

を発行してチェックポイントに NIT 情報を組み込んでください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP9166

説明:

�� LOCAL NODE NAME CHANGED SINCE XCF JOIN ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、 JES2 の最後の再始動後にローカル・ノードの名前が変更されたことを表します。 JES2 が失敗する場合、MASDEF XCFGRPNM= を指定して MAS に再結合する必要があるかもしれません。この値はデフォルト解釈されて、変更後のローカル・ノード名になるからです。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: JES2 初期設定デックで MASDEF XCFGRPNM= が指定されていない場合、失敗したシステムが MAS と再結合できるためには、ユーザーが前のノード名と同じ値を指定する必要があるかもしれません。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード: 1、2、10

記述子コード : 4

$HASP9167

説明:

�� WLM POLICY DIFFERENCE DETECTED (CLASSIFICATION STOPPED) ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、 JES2 チェックポイント内の WLM ポリシーID が、このメンバーの現行 WLM ポリシー ID と異なることを表します。この状態は、新規 WLM ポリシーが活動化されてから、そのポリシーが SYSPLEX 内の全システムに波及するまでの間は正常です。しかし、この状態が続く場合は、エラー条件を表している可能性があります。

システムの処置: このメンバーは、MAS に入ってくる新しい作業を分類しません。変換処理後は、新しいバッチ・ジョブは続行しません。

オペレーターの応答: この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: この状態が続く場合、診断情報 (JES2 と WLM アドレス・スペースのダンプ)

を収集して、このシステムを再始動してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9168

説明:

�� JES2 DUBBED BY OMVS BUT NOT PERMANENT PROCESS ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、 JES2 が OMVS によって永続プロセスをダブされていないことを表します。

システムの処置: JES2 は、OMVS が終了される場合、OMVS は EC6 の異常終了で終了するかもしれない状態にあります。

オペレーターの応答: この状態が正常の場合、OMVS

初期設定時に短いインターバルが生ずるかもしれません。しかし、この状態が続く場合、診断情報 (JES2 アドレス・スペースのダンプ) を収集して、このシステムを再始動してください。

$HASP9165

374 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9169

説明:

�� MEMBER CANNOT GET CKPT LOCK (PROBABLY HELD BY ANOTHER MEMBER) ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、 JES2 が JES2 チェックポイントにアクセスできないことを表します。通常、これは、他のメンバーがそのチェックポイントを保持していて、解放しないことによって起こります。

システムの処置: ほとんどの JES2 アクティビティー(ジョブの実行、出力の印刷など) は、JES2 チェックポイントへのアクセスが必要です。この状態が続く場合、JES2 の機能は結局は停止します。

オペレーターの応答: MAS の他のメンバーに関するHASP9207 メッセージを探すことにより、どの JES2 メンバーがチェックポイントのロックを保持しているかを判別してください。 (すべてのメンバーが JES2 コマンド接頭部として $ を使用している場合、 ROUTE

*ALL, $JDSTATUS を実行してください。) JES2 チェックポイントを保持しているメンバーが判明したら、そのメンバーに対して問題判別を実行し、必要ならば、JES2 を再始動してください。

システム・プログラマーの応答: この状態の発生頻度が高すぎる場合、MASDEF LOCKOUT パラメーターの調整を検討してください。この状態は、LOCKOUT に指定された時間が経過しても、チェックポイントのロックが取得されていない場合に検出されます。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9170

説明:

�� AT LEAST ONE SPOOL VOLUME HALTED DUE TO I/O ERRORS ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、 JES2 が SPOOL ボリューム上のデータにアクセスしようとしたときに入出力エラーが起こったので、少なくとも、その 1 つのボリュームが停止状態になった (または停止した) ことを表します。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: どのボリューム (複数個) が停止中の状態、または停止した状態になっているかを判別するには、$DSPOOL コマンドを実行してください。syslog を調べて、そのボリュームがなぜ停止したかを判別し (HASP630 VOLUME volume HALTING メッセージを探す)、入出力エラーの原因を訂正してください。問題が解決されたら、$S SPOOL(volume) コマンドを実行してボリュームを通常操作に戻してください。問題が解決できない場合、$P SPOOL(volume), CANCEL コマンドを実行して、ボリューム、全ジョブ、およびそのボリューム上にスペースを持っている SYSOUT を削除してください。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9171

説明:

�� LOCAL MEMBER IS IN INDEPENDENT MODE ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、ローカルの JES2 メンバーが独立モードで実行中であることを示します。独立モードのメンバーが実行依頼したジョブは、独立モードのメンバー上でのみ処理することができます。独立モードではないメンバーが実行依頼したジョブは、独立モードのメンバー上では処理することはできません。ジョブが変換、実行されていない場合、または出力処理がされていない場合は、そのジョブの独立状態が、そのジョブを処理しているはずのメンバーと同じではないことが考えられます。$D JOB コマンドを使って、そのジョブのシステム類似性を表示し、$D MEMBER コマンドを使ってそのメンバーの独立モードを表示してください。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9169

第 15 章 9000 番台 375

$HASP9172

説明:

�� AT LEAST ONE OTHER MEMBER IS IN INDEPENDENT MODE ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、他に少なくとも 1 つの JES2 メンバーが独立モードで実行中であることを示します。独立モードのメンバーが実行依頼したジョブは、独立モードのメンバー上でのみ処理することができます。独立モードではないメンバーが実行依頼したジョブは、独立モードのメンバー上では処理することはできません。ジョブが変換、実行されていない場合、または出力処理がされていない場合は、そのジョブの独立状態が、そのジョブを処理しているはずのメンバーと同じではないことが考えられます。$D JOB コマンドを使って、そのジョブのシステム類似性を表示し、$D MEMBER コマンドを使ってそのメンバーの独立モードを表示してください。

システムの処置: 表示が続きます。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9201

説明:

�� JES2 MAIN TASK WAIT DETECTED AT module+offset �

� DURATION- hh:mm:ss.xx PCE- pcename EXIT- xit �

� JOB ID- jobid COMMAND- jes2_command ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、メインタスクが予期しない待機中であることをモニターが検出したことを示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

module+offset または address

待機が発生したモジュールとオフセット、またはアドレス。

hh:mm:ss.xx

待機が続いた時間の長さ。

pcename

待機の際の、制御中の PCE の名前。

xit 待機の際の、制御中の出口番号 (またはNONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: まれな状態を除き、JES2 のメインタスクは z/OS WAIT に直面することはありません。メインタスクにおける z/OS WAIT は、MAS の複数メンバーに影響を与える可能性のあるデッドロックを引き起こす場合があります。メインタスクが待機している箇所と理由を判別します。待機の時点で出口が制御中であれば、その出口は、WAIT を引き起こすコードをサブタスクに書き直す必要がある場合があります。メッセージが出口を示していない場合でも、インストール・カスタマイズ (たとえば SCAN ドライバー・コマンドを書き込んだインストール) の結果として制御を入手している可能性があります。待機の原因が即時には判別できない場合、JES2 アドレス・スペースのダンプを取って、待機が発生した箇所と理由を判別するのに役立てます。待機が IBM 配布コードの結果であると判断した場合は、 IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9172

376 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

$HASP9202

説明:

�� POTENTIAL JES2 MAIN TASK LOOP DETECTED NEAR module+offset �

� DURATION- hh:mm:ss.xx PCE- pcename EXIT- xit �

� JOB ID- jobid COMMAND- jes2_command ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または追跡されている機能不良を示す場合があります。このメッセージは、JES2

メインタスクにループ状態が存在する可能性を示しています。ループは問題を示しているか、または完了するのに長時間を要する複雑な処理を示している場合があります。ループが進行中かどうかを判別する 1 つの方法は、メッセージ内のジョブ情報を調べることです。ジョブ情報が時間中に変化している場合は、ループはいずれ完了する可能性があります。ジョブ情報が変化していない場合、処理または現行ジョブに問題があることを示している可能性があります。一般に、JES2 のほとんどの機能はジョブをジョブ番号順に処理し、ウォーム・スタートはジョブをジョブ・インデックス順に処理します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

module_offset または address

ループの中央に近いモジュールとオフセット、またはアドレス。

hh:mm:ss.xx

ループが続いた時間の長さ。

pcename

ループの際の、制御中の PCE の名前。

xit ループの際の、制御中の出口番号 (またはNONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

検出されるループは、単一セグメントのコードが繰り返し実行されている状態の検出に限られます。サ

ービス・ルーチンを呼び出すコード、またはメモリーの広範囲を占めるコードを含むループの場合、ループ検出ロジックはそれらをループとは識別できない場合があります。代わりに、JES2 は、長い PCE

ディスパッチが出される可能性があることを示す$HASP9203 メッセージを出します。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続き、正常な JES2 運用に影響を与えている場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ループは、チューニングの問題、完了に長時間かかる複雑な処理、またはエラー状態を示す場合があります。メッセージ内に表示されているジョブ情報を調べ、ジョブ情報が更新されているか判別します。何も進行していない場合は、JES2 を異常終了させて、再始動する必要があります。

まず、z/OS DUMP コマンドを使用して、JES2 アドレス・スペースのダンプを取り込みます。ダンプ処理中に、JES2 は $HASP9202 メッセージを削除し、再発行する場合があります。ダンプ処理が完了したら、$PJES2,ABEND コマンドを出します。このコマンドの後に、$PJES2,ABEND,FORCE コマンドが続きます。メインタスクがループしているため、$PJES2,ABEND,FORCE コマンドが必要です。JES2 が終了したら再始動できます。ダンプを分析して、ループしているコードおよびループの原因を判別する必要があります。問題が終了コード (または出口が起動したコード)

にあれば、終了ロジックを訂正します。問題の原因がIBM が提供したコードにある場合は、 IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9203

説明:

�� LONG PCE DISPATCH �

� DURATION- hh:mm:ss.xx PCE- pcename �

� EXIT- xit JOB ID- jobid �

� COMMAND- jes2_command ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマ

$HASP9202

第 15 章 9000 番台 377

ンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、特定の PCE が、示されている期間、JES2 ディスパッチャーの判断によりディスパッチされたことを示します。長時間の PCE ディスパッチは、問題を示しているか、または、完了するのに長時間を要する複雑な処理を示している場合があります。これはまた、メモリーの広い区域に及ぶループ、あるいは別のモジュールのサービスの呼び出しを含むループが原因であることもあります。長時間のディスパッチが進行中かどうかを判別する1 つの方法は、メッセージ内のジョブ情報を調べることです。ジョブ情報が時間中に変化している場合は、処理はいずれ完了する可能性があります。ジョブ情報が変化していない場合、処理または現行ジョブに問題があることを示している可能性があります。一般に、JES2 のほとんどの機能はジョブをジョブ番号順に処理し、ウォーム・スタートはジョブをジョブ・インデックス順に処理します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

PCE がディスパッチされていた時間の長さ。

pcename

制御中の PCE の名前。

xit 制御中の出口番号 (または NONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続き、正常な JES2 運用に影響を与えている場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 長時間の PCE ディスパッチは、チューニングの問題、完了に長時間かかる複雑な処理、あるいはエラー状態を示す場合があります。

JES2 メインタスクが十分な CPU リソースを得られない場合、モニターにはループとして表示される可能性があります。 D A,JES2 コマンドまたはパフォーマンス・モニターを使用して、JES2 が本当に CPU を消費しているか確認します。 CPU のパフォーマンス上の問題を除去したら、表示されている PCE がコマンド・プロセッサーであるかどうかチェックし、入力されたコマンドを調べます。システムにある 200,000 ジョブあるいは500,000 JOE のすべてを変更するコマンドなど、一部のコマンドは完了に長時間かかる場合があります。複雑なコマンドの場合、処理が進行しているのであれば (表示されるジョブ番号が更新されていれば)、これは正常な処理である可能性があります。

まず、コマンドが完了するのを待つか、または JES2 をABEND させて再始動するか、いずれかにより現行の状態に対処します。この状態が解決したら、ジョブの範囲を指定して複数のコマンドを入力することを検討してください。たとえば、$PJQ(1-20000), $PJQ(20001-40000)

などのようにします。それぞれのコマンドが完了するため、 JES2 は他の要求を処理できなくなるのを回避でき、他の処理を実行できます。

複雑なコマンドが問題ではない場合、メッセージ内のジョブ ID を調べて、処理が進行しているかどうか判別します。何も進行していない場合は、問題がある可能性があります。まず、z/OS MVS DUMP コマンドを実行して、 JES2 アドレス・スペースのダンプを取り込みます。その後 $PJES2,ABEND コマンドを出します。このコマンドの後に $PJES2,ABEND,FORCE コマンドが続き、JES2 が終了します。JES2 が終了したら再始動できます。ダンプを分析して、実行しているコード、および章時間のディスパッチの原因を判別する必要があります。問題が終了コード、または出口が起動したコードにあれば、終了ロジックを訂正します。たとえば、ジョブ・キュー内に 20,000 ジョブのみある時ならば適切に実行されるロジックでも、 200,000 ジョブになると問題が生じる可能性があります。問題の原因が IBM が提供したコードにある場合は、 IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9204

説明:

�� JES2 MAIN TASK BUSY �

$HASP9204

378 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

� DURATION- hh:mm:ss.xx PCE- pcename �

� EXIT- xit JOB ID- jobid �

� COMMAND- jes2_command ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、示された期間、メインタスクが通常の MVS 待機に入らなかったことを示します。これは、下記のいくつかの状態が原因である可能性があります。

v 1 つの PCE が処理を完了すると第 2 の PCE に通知して待つような、複数の PCE のループの場合。第 2

の PCE は、制御を入手すると何らかの作業を行い、そして最初の PCE に通知して待ちます。最初の PCE

は 第 2 の PCE に通知します(以下同様)。

v ローカル・ロックまたはストレージなど、基本リソースの入手の問題が時々起こる場合。他の項目はしばしば追跡されますが、他のアラートは出されません。リソースの問題が 1 度に 1 秒しか続かないためです。$JDJES コマンドを出したり、追跡されている機能不良を注視したりすると、何が起こっているか識別するのに役立ちます。

v 非常にビジーな NJE/RJE 環境における正常な処理の場合。これが他の機能に影響を与えているのであれば、ネットワーク・パラメーターを調べ、それらをチューニングして JES2 のオーバーヘッドを削減できるか判別します。 JES2 ネットワーキングの詳細については、「z/OS JES2 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。

メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

メインタスクが通常の MVS 待機に入らずに実行されていた時間の長さ。

pcename

制御中の PCE の名前。

xit 制御中の出口番号 (または NONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: $JDDETAILS コマンドを使用して、JES2 サンプリング統計内のサンプルの分布を調べます。ほとんどのサンプルが ACTIVE カテゴリーおよび IDLE カテゴリーにある場合、問題は、JES2 が、作業の処理でビジーであるかまたは CPU リソースを獲得できないことにあります。 JES2 メインタスクは実行用に作動可能でありながら、チューニングの問題のために CPU を獲得できない場合、サンプルではACTIVE と表示されます。D A,JES2 コマンドを発行するか、またはパフォーマンス・モニターの統計を分析することにより、 JES2 が CPU リソースを消費しているか判別し、これが CPU の問題かどうかを判断します。JES2 が CPU を消費していなければ、これはチューニングの問題です。

チューニングの問題でなければ、複数の PCE ループの可能性があります。多くのパーセントのサンプルがACTIVE でも IDLE でもない場合、JES2 は通常の要求を処理しようとして遅れています。これらの遅延は、JES2 が通常要求の処理を完了するのにかかる時間を増大させ、作業が残るほどになる場合があります。$JDJES コマンドを何回か出し、 JES2 が追跡している機能不良を探します。追跡メッセージは問題の原因を識別するのに役立ちます。問題が繰り返し起こりシステムに影響を与えている場合は、JES2 アドレス・スペースのダンプを取り込んで、JES2 ディスパッチャーCTRACE を分析し、ディスパッチされている PCE およびそれらが実行している処理を判別します。 JES2 を再始動することにより、この状態をクリアすることができる場合があります。診断後、問題の原因が IBM が提供したコードにある場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9204

第 15 章 9000 番台 379

$HASP9205

説明:

�� PCE WAITING FOR BERT LOCK DURATION- hh:mm:ss.xx �

� PCE- pcename EXIT- xit JOB ID- jobid COMMAND- jes2_command �

� MEMBER CANNOT GET CKPT LOCK (PROBABLY HELD BY ANOTHER MEMBER) ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、PCE が、処理しているジョブの BERT ロックを入手できないために、処理を続けることができないことを示します。このメッセージには、ロックが使用不可であるジョブの ID が含まれています。 BERT ロックが使用できないために PCE が処理を停止した場合にのみ、JES2 はこのメッセージを出します。BERT ロックが保留されているためにジョブを処理用に選択できない場合には、このメッセージは表示されません。オプションのテキスト「MEMBER CANNOT GET

CKPT LOCK」が表示される場合、BERT ロックがなぜ取得できないかの推定理由は、他のメンバーによってチェックポイント・ロックが保持されていることです。どの JES2 メンバーがチェックポイント・ロックを保持しているかを判別するには、MAS の他のメンバーに関する HASP9207 メッセージを探してください。 (すべてのメンバーが JES2 コマンド接頭部として $ を使用している場合、ROUTE *ALL,$JDSTATUS を実行してください。) JES2 チェックポイントを保持しているメンバーが判明したら、そのメンバーに対して問題判別を実行し、必要ならば、JES2 を再始動してください。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

PCE が BERT ロックを待機していた時間の長さ。

pcename

待機している PCE の名前。

xit 制御中の出口番号 (または NONE)。

jobid ロックを要求されているジョブ ID。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 2 分ごとにこのメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: $DJQ(job#) コマンドを発行して、どのプロセスが BERT ロックを保持しているか、どのメンバー上でおよびどのプロセスによってロックが保持されているか判別します。何が BERT ロックを保持しているかについての情報が、STATUS= キーワードで表示されます。ロックを保持しているメンバー上で、すべての診断を行う必要があります。 このメッセージを出しているメンバーのダンプは、おそらく効果が限られています。$DPCE(pcename),

DETAILS=JOBID=jobid コマンドを発行して、ロックを保持している PCE に対してロックが解放されない理由を判別します。ロックを保持する PCE が終了する可能性があります。その場合、JES2 はおよそ 1 分以内にロックを解放します。

PCE が待機している箇所と理由を判別します。出口モジュールで待機しているのであれば、そのモジュールのロジックを検査します。ロックが解放されない理由を判別するために、ロックを保持しているメンバーのダンプが必要になる場合があります。ロックを保持する JES2

メンバーが機能しておらず再始動する必要がある可能性があります。この場合には、ロックを保持するメンバー上で JES2 を再始動してください。ロックを待機している PCE をさらに調べることも必要になる場合があります。まれな状態を除き、 PCE は BERT ロックを待機することはできないため、 $HASP9205 メッセージで出口番号を調べます。出口番号が存在している場合は、直接、または WAIT=YES を指定して BERT ロックを入手するサービスを呼び出して出口を調べることにより、BERT ロックを待機可能かどうか判別します。その後、それが適切な処理であるか、または出口がロックされているジョブを回避するべきかを判別します。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9206

説明:

�� PCE WAITING FOR JOB LOCK DURATION- hh:mm:ss.xx PCE- pcename �

� EXIT- xit JOB ID- jobid COMMAND- jes2_command �

� MEMBER CANNOT GET CKPT LOCK (PROBABLY HELD BY ANOTHER MEMBER) ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、こ

$HASP9205

380 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

のメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、PCE が、処理しているジョブのジョブ・ロックを入手できないために、処理を続けることができないことを示します。このメッセージには、ロックが使用不可であるジョブの ID が含まれています。ジョブ・ロックが使用できないために PCE が処理を停止した場合にのみ、JES2 はこのメッセージを出します。ジョブ・ロックが保留されているためにジョブを処理用に選択できない場合には、このメッセージは表示されません。オプションのテキスト「MEMBER CANNOT GET

CKPT LOCK」が表示される場合、ジョブ・ロックがなぜ取得できないかの推定理由は、他のメンバーによってチェックポイント・ロックが保持されていることです。どの JES2 メンバーがチェックポイント・ロックを保持しているかを判別するには、MAS の他のメンバーに関する HASP9207 メッセージを探してください。 (すべてのメンバーが JES2 コマンド接頭部として $ を使用している場合、ROUTE *ALL,$JDSTATUS を実行してください。) JES2 チェックポイントを保持しているメンバーが判明したら、そのメンバーに対して問題判別を実行し、必要ならば、JES2 を再始動してください。正常な処理のもとでは、ジョブ・ロックされたジョブは処理用に選択されません。これにより、1 つのジョブの問題が PCE が実行する処理に影響を与えるのを防ぎます。ただし、PCE があるジョブの処理を開始し、ジョブ・ロックが使用できるまで先に進めないという正常な状態があります。これには、会話処理も含まれます。すべての状態において、最初に解決すべきなのは、ロックを 『待機している側』 ではなくロックを保持している側です。どの PCE がジョブ・ロックを保持しているかを判別するために、ロックを保持しているメンバー上のこのメッセージにある JOBID を指定して、コマンド$DPCE(*),DETAILS=JOBID=jobid を出します。ロックを所有しているメンバーを突き止めるため、このコマンドをすべてのメンバーに対してルーティングする必要があります。それを受けて、 $HASP9206 メッセージはPCE およびロックを保持している PCE を示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

PCE が JOB ロックを待機していた時間の長さ。

pcename

待機している PCE の名前。

xit 制御中の出口番号 (または NONE)。

jobid ロックを要求されているジョブ ID またはジョブ・インデックス。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである

場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 2 分ごとにこのメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: $DPCE(*)

,DETAILS=JOBID=jobid コマンドを出して、どのプロセスが JOB ロックを保持しているか判別します。ロックを保持しているメンバー上で、診断を行う必要があります。 このメッセージを出しているメンバーのダンプは、おそらく効果が限られています。$DPCE コマンドの出力を調べることにより、ロックが解放されない理由を判別します。ロックを保持する PCE が終了する可能性があります。その場合、JES2 はおよそ 1 分以内にロックを解放します。PCE が待機している箇所と理由を判別します。出口モジュールで待機しているのであれば、そのモジュールのロジックを検査します。ロックが解放されない理由を判別するために、ロックを保持しているメンバーのダンプが必要になる場合があります。ロックを保持する JES2 メンバーが機能しておらず再始動する必要がある可能性があります。この場合には、ロックを保持するメンバー上で JES2 を再始動してください。ロックを待機している PCE をさらに調べることも必要になる場合があります。まれな状態を除き、PCE

はジョブ・ロックを待機することはできないため、$HASP9205 メッセージで出口番号を調べます。出口番号が存在している場合は、直接、または WAIT=YES を指定してジョブ・ロックを入手するサービスを呼び出して出口を調べることにより、ジョブ・ロックを待機するのは適切か、または出口がロックされているジョブをう回するべきかを判別します。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9207

説明:

�� JES CHECKPOINT LOCK HELD �

� DURATION- hh:mm:ss.xx ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、こ

$HASP9207

第 15 章 9000 番台 381

のメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、チェックポイント・データ・セットが、MASDEF

HOLD= ステートメントで指定されているよりも著しく長く保留されている時に出されます。このアラートは他のアラートと関連して出され、この問題が複数システムにかかわる性質を持つことをオペレーターに知らせます。このメンバーがチェックポイントのロックを保持している場合、JES2 MAS の他のメンバーは JES2 要求を処理できません。このメッセージが他のアラートなしに表示される場合は、チェックポイントの問題を示す可能性があります。 $DPCE(CKPT),DETAILS コマンドを出して、チェックポイント PCE が何を行っているか表示します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

このメンバーがチェックポイント・データ・セットのロックを保持している時間の長さ。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 分ごとにこのメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。このメッセージは、MAS のすべてのメンバーに影響を与える可能性のある問題の存在を示します。このメッセージが他のモニター・アラートなしに表示されたのでなければ、このメッセージは問題そのものでなくその影響を知らせるものです。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: このメッセージは、存在する別の問題が複数メンバーにかかわる性質を持つことを示します。ただし、このメッセージが他のモニター・アラートなしに表示された場合は、 JES2 チェックポイント PCE の問題を示す可能性があります。$DPCE(CKPT),DETAILS コマンドを出して、チェックポイント PCE が待機している箇所を判別します。 PCE

がディスパッチされていない場合 (たとえば待機時間が増えていかない場合)、これが問題の原因です。待機が終了コードにある場合は、終了コードを検討します。待機が IBM 配布コードにある場合は、メッセージを出したJES2 メンバーのダンプを収集して、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9208

説明:

�� JES2 MAIN TASK LOCAL LOCK WAIT AT module+offset �

� DURATION- hh:mm:ss.xx PCE- pcename EXIT- xit �

� JOB ID- jobid COMMAND- jes2_command ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、示された期間、JES2 メインタスクが z/OS ローカル・ロックを待機していたことを示します。 z/OS ローカル・ロックは、重要な z/OS 機能を実行中には短期間のロックでなければなりません。ロックが獲得できない場合は、アドレス・スペース内に問題があります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

module+offset または address

メインタスクがローカル・ロックを待機して中断されたモジュールとオフセット、またはアドレス。

hh:mm:ss.xx

メインタスクがローカル・ロックを待機していた時間の長さ。

pcename

待機の際の、制御中の PCE の名前。

xit 待機の際の、制御中の出口番号 (またはNONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

$HASP9208

382 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

システム・プログラマーの応答: JES2 アドレス・スペースのダンプを入手します。ローカル・ロックを所有しているプロセス、およびローカル・ロックが解放されない理由を判別します。よくある原因には次のようなものがあります。

v 長期間にわたるストレージのフラグメント化の結果、MVS GETMAIN または STORAGE サービスが、要求を満たせるフリー・ストレージを見付けようと試みた場合。これはしばしば、入手したストレージより少ないストレージを解放するストレージ解放要求が原因です。

v ページ・データ・セットにアクセスできないことによる、ページ不在の解決の遅延。たとえば、SYSPLEX

の他のメンバーによって予約済みの場合や、非ページ・データ・セットの入出力コンテンション。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9209

説明:

�� JES2 MAIN TASK NON-DISPATCHABLE AT module+offset �

� DURATION- hh:mm:ss.xx DURATION- hh:mm:ss.xx �

� PCE- pcename EXIT- xit JOB ID- jobid �

� COMMAND- jes2_command ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、示された期間、メインタスクがディスパッチ可能ではなかったことを示します。これは、JES2 アドレス・スペースのダンプ時に引き起こされる可能性があります。多くの場合 STEP-MUST-COMPLETE ENQ のために、メインタスクにディスパッチ不可とマークするサブタスクが原因のこともあります。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

module+offset または address

メインタスクがディスパッチ不可とされたモジュールとオフセット、またはアドレス。

hh:mm:ss.xx

メインタスクがディスパッチ不可だった時間の長さ。

pcename

待機の際の、制御中の PCE の名前。

xit 待機の際の、制御中の出口番号 (またはNONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: 進行中のダンプがある場合は、これは正常な処理です。進行中のダンプがない場合、 D GRS,C コマンドおよび D GRS,ANALYZE コマンドを使って、JES2 アドレス・スペースによって保持されている ENQ または汎用 ENQ を探します。ENQ を待機している可能性のある、JES2 アドレス・スペース内のサブタスクを探します。 z/OS DUMP コマンドを使用して、JES2 アドレス・スペースおよび GRS

アドレス・スペースのダンプの入手を試みます。状態によっては JES2 のダンプが取れず、独立型ダンプが必要となる場合があります。メインタスク TCB を調べて、ディスパッチ不可である理由を判別します。サブタスクを調べて、ディスパッチ不可となる原因になっていないか判別します。この種の問題の原因の 1 つは、セキュリティー・プロダクトにセキュリティー・データの更新を要求した結果として、 STEP-MUST-COMPLETE ENQ

を入手するサブタスク化された出口でした。 ENQ が出されると、メインタスクは停止し、場合によってはデッドロック状態になることがあります。問題が繰り返し起こり、 IBM 配布の JES2 コードに問題があると考えられる場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9209

第 15 章 9000 番台 383

$HASP9210

説明:

�� JES MAIN TASK PAGING WAIT AT module+offset �

� DURATION- hh:mm:ss.xx PCE- pcename �

� EXIT- xit JOB ID- jobid �

� COMMAND- jes2_command ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このアラート・メッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、JES2 が、示された期間、ページ不在を解決しようと試みたことを示します。これには数多くの理由があり、すべてがページングに関連したものではなくむしろロックの問題に関連しています。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

module+offset または address

ページ待ちが発生したモジュールとオフセット、またはアドレス。

hh:mm:ss.xx

待機が続いた時間の長さ。

pcename

待機の際の、制御中の PCE の名前。

xit 待機の際の、制御中の出口番号 (またはNONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: ページ・データ・セッ

ト、実フレームの不足、またはストレージ管理コンポーネントとその設定に問題がないことを確認します。これらの領域に関連するチューニング・パラメーターを調べます。原因を判別できない場合は、JES2 アドレス・スペースおよびマスター・アドレス・スペースのダンプ、ASID 3 および DSPNAME=(1,IARPFT) を要求し、IBM

サポート・センターに連絡してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9211

説明:

�� JES MAIN TASK NOT RUNNING �

� DURATION- hh:mm:ss.xx ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答して、または強調されたメッセージとして、このメッセージを出します。状況により、このメッセージは、アラート、または JES2 が追跡している機能不良を示す場合があります。このメッセージは、示された期間、JES2 メインタスクが正常な待機をした時に出されます。これは、メインタスクが行うべき作業があって実行中でなければならないのに、行っていないことを示す標識です。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

メインタスクが通常の z/OS 待機をしている時間の長さ。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: JES2 のメインタスクは、MVS パラメーターの不適切なチューニングのために、または JES2 アドレス・スペース内の問題のために、実行中でない可能性があります。この状態が続く場合、最初にチューニングと操作に関する考慮事項を調べてください。たとえば、オンライン・アプリケーションが JES2 の前に実行されるように調整されていないか(推奨の操作ではありません)、またはオペレーターが大量のシステム・リソースの使用を必要とするコマンドを発行していないか調べてください。

$HASP9210

384 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

チューニングの問題または操作の問題を調べた後もこの状態が続く場合、JES2 アドレス・スペースのダンプを入手し、なぜ JES2 メインタスクがディスパッチされないかを判別してください。共通の問題としては、次のようなものがあります。

v サービスまたは出口がメインタスク STIMER をリセットしたので、メインタスクは「ウェイクアップ」されません。

v POST SRB は、ローカル・ロックが使用できないために実行できません。どの機能がローカル・ロックを保持しているのか、および保持している理由を判別します。

IBM 配布のコードに問題があると考えられる場合は、IBM サポート・センターに連絡してください。JES2 を再始動すると、問題が訂正されることがあります。しかし、この状態がチューニングの結果である場合、JES2

を再始動しようとすると、状態が悪化するおそれがあります。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9212

説明:

�� MVS NOT DISPATCHING JES2 MAIN TASK DURATION hh:mm:ss.xx ��

これは、$JDJES または $JDSTATUS JES2 モニター・コマンドに応答して出されるか、あるいは強調表示されたメッセージとして出される、アラート・メッセージです。状況により、このメッセージは、アラート、または追跡されている機能不良を示す場合があります。このメッセージは、長い期間、JES2 メインタスクが MVS によってディスパッチされていないときに出されます。このメッセージでは、すべての標識が、JES2 は実行中のはずであるが、CPU リソースをまったく使用していないことを示しています (通常の MVS 待機状態でJES2 が作業を待っている $HASP9211 と対比)。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

メインタスクがいずれかの CPU リソースを最後に受け取ってからの時間。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示しま

す。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: MVS によって JES2

メインタスクがディスパッチされていない最もありそうな理由は、システム内に、これより高い優先順位の作業があって、それが、すべての使用可能な CPU リソースを使用していることです。システムの他の該当の作業が、(たとえば、システムがループに入ったりして) 本来、消費すべき CPU リソース以上を消費しているか、またはこの JES2 アドレス・スペースに割り当てられた優先順位が低すぎます。どのプロセスがすべての使用可能な CPU リソースを使用しているかを判別し、その作業を停止させるか、当 JES2 アドレス・スペースの優先順位を上げてください。この状態では、JES2 を再始動しても問題は解決されず、再始動できない可能性があります。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9213

説明:

�� LONG JES2 COMMAND PROCESSING �

� JES2 MAIN TASK DURATION hh:mm:ss.xx PCE pcename EXIT xit �

� JOB ID jobid COMMAND jes2_command �

� MEMBER CANNOT GET CKPT LOCK (PROBABLY HELD BY ANOTHER MEMBER) ��

これは、$JDJES または $JDSTATUS JES2 モニター・コマンドに応答して出されるか、あるいは強調表示されたメッセージとして出される、アラート・メッセージです。状況により、このメッセージは、アラート、または追跡されている機能不良を示す場合があります。このメッセージは、JES2 コマンド・プロセッサーが、長い期間、1 つのコマンドを処理し続けているときに出されます。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

hh:mm:ss.xx

待機が続いた時間の長さ。

pcename

待機の際の、制御中の PCE の名前。

xit 待機の際の、制御中の出口番号 (またはNONE)。

jobid 現行の PCE と関連したジョブ ID またはジョブ・インデックス (あるいは NONE)。

jes2_command

現行の PCE がコマンド・プロセッサーである

$HASP9212

第 15 章 9000 番台 385

場合、現行のコマンドが処理中。現行の PCE

がコマンド・プロセッサーでない場合、この行は表示されません。

注: このメッセージを作成するために使用されるデータは逐次化されずにサンプリングされるため、 PCE、出口、またはジョブ情報の場合、まれに、表示されるアドレスに対応しない場合があります。

システムの処置: この状態が続く場合、JES2 は 30 秒ごとに情報を更新してメッセージを再発行します。

オペレーターの応答: モニター・アラートは、JES2 が正しく機能しない理由について考えられる原因を示します。オプションのテキスト「MEMBER CANNOT GET

CKPT LOCK」が表示される場合、コマンドが実行されていない推定理由は、他のメンバーによってチェックポイント・ロックが保持されていることです。どのメンバーがチェックポイント・ロックを保持しているかを判別するには、MAS の他のメンバーに関する HASP9207 メッセージを探してください (すべてのメンバーが JES2

コマンド接頭部として $ を使用している場合、ROUTE

*ALL,$JDSTATUS を実行してください)。 JES2 チェックポイントを保持しているメンバーが判明したら、そのメンバーに対して問題判別を実行し、必要ならば、JES2

を再始動してください。この状態が続く場合は、システム・プログラマーに通知してください。

システム・プログラマーの応答: チェックポイント・ロックを保持しているメンバーに対して、HASP9207 メッセージで推奨されている処理を実行してください。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 1、2、10、42 またはコマンド応答として

記述子コード : 2、7、またはコマンド応答の時は 5

$HASP9250

説明:

�� RESOURCE resource UTILIZATION IS AT nnn.nn% ��

JES2 は、$JDJES または $JDSTATUS モニター・コマンドに応答してこのメッセージを出します。このメッセージは、リストされたリソースは警告のしきい値より上であることを表します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

resource

関係しているリソースの名前

nnn.nn%

このリソースの現在の使用率。

システムの処置: 処理を続行します。

オペレーターの応答: $HASP050 メッセージで具体的なリソースに関してリストされているアクションを実行してください。

システム・プログラマーの応答: $HASP050 メッセージで具体的なリソースに関してリストされているアクションを実行してください。

モジュールの検出: HASJCMDS

宛先コード : コマンド応答としてルーティングされる

記述子コード : 5

$HASP9301

説明:

�� JES2 MAIN TASK ALERTS CLEARED ��

JES2 は、メインタスクのアラート($HASP9201、$HASP9202、$HASP9203、$HASP9204、$HASP9208、$HASP9209、$HASP9210、および$HASP9211) を出し、追跡中のメインタスク機能不良もメインタスク・アラートが存在しないとき、このメッセージを出します。すべてのメインタスク・アラート・メッセージが削除されても、メインタスク機能不良を追跡中であれば、JES2 は $HASP9301 メッセージを出しません。

システムの処置: 通常処理を継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 2、10、42

記述子コード : 4

$HASP9302

説明:

�� JES2 CHECKPOINT LOCK RELEASED ��

JES2 は、$HASP9207 アラートによって示された“チェックポイント・ロック保留”状態がクリアされた時に、このメッセージを出します。メッセージ・テキスト中の変数の意味は次のとおりです。

システムの処置: 通常処理を継続します。

オペレーターの応答: なし。

システム・プログラマーの応答: なし。

モジュールの検出: HASJSPLR

宛先コード : 2、10、42

$HASP9250

386 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

記述子コード : 4

第 15 章 9000 番台 387

388 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

付録 A. PCE リスト

$HASP069 メッセージは、JES2 が「部分リカバリー状態」で稼働していることを示します。「必須でない」PCE が失敗すると、JES2 は依然として作業を処理します。つまり、リカバリー時に、JES2 は PCE 処理に関連する機能を失います。「必須」PCE が失敗すると、 JES2 は失敗し、終了します。

システム・プログラマーに連絡して、インストール・レベルで処理を続行するのは許容範囲か判別し、問題を診断してください。以下のテーブルには、 PCE のリスト、PCE の名前、PCE が必須かどうか、および PCE の機能の説明が記載されています。

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

ロック獲得およびクリーンアップの開始実行プログラム(ALICE)

N この PCE は、通常のウォーム・スタート処理で、BERT

ロックまたは BERT 不足のために個々のジョブを回復できないときに、それらのジョブのウォーム・スタートを終了します。この PCE が終了すると、これらのジョブはそのメンバー上ではウォーム・スタートされません。他のメンバーがある場合は、それらのメンバー上のALICE PCE によってウォーム・スタートが実行されます。

ARM サポート・プロセッサー (RESTART)

N この PCE は、別のアドレス・スペースから自動再始動マネージメント (ARM) 要求を処理する役割をもっています。これらの要求は JES2 アドレス・スペースによって同期的に処理されます。 ARM PCE が終了すると、ARM を使用するジョブは、 ARM 登録 / 登録取り消しにおいてハングする可能性があります。

ASYNC 入出力プロセッサー (ASYNC)

Y SPOOL、単位レコード装置、および BSC 回線の入出力の完了を処理します。

BERT ロック・ポスト・プロセッサー(BERTLOCK)

N 現在ロックされているジョブに対する要求を処理します。このタイプの PCE が 1 つ終了すると、他の PCE

がその PCE の作業を選出します。パフォーマンスに対する影響が最小限になるはずです。このタイプの PCE

がすべて終了すると、 SYSPLEX 内の作業がハングする可能性があります。

チェックポイント・プロセッサー(CKPT)

Y チェックポイント・データ・セットに対するすべての入出力を実行します。チェックポイント・プロセッサーはまた、チェックポイント再構成処理も行います。

コマンド・プロセッサー(COMM)

Y このメンバーに対するすべての JES2 コマンドを処理します。

分散使用可能作業通知プロセッサー (DAWN)

N この PCE は、開始されるスプール・ボリュームにスペースが割り振られているすべてのジョブの適切な$#POST を実行します。 JES2 は、処理用に開始されるボリューム上の出力を選択しない可能性があります。 $S

コマンドまたは $S dev コマンドを発行すると、出力は選択されます。

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 389

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

経過時間モニター(TIME)

N この PCE は、ジョブの実行時間のモニターを行い、見積時間を超過すると、$HASP308 メッセージを出します。この PCE が終了すると、 $HASP308 メッセージは出されません。

メモリー・プロセッサーの終了 (EOM)

N この PCE は、正常に終了せずにメモリーの終了時点でまだ JES2 リソースを所有したままになっているジョブに関連するリソースを、解放する役割を持っています。このタイプの PCE がすべて終了すると、これらのジョブは JES2 から見れば実行中のまま残り、これらのジョブによって保留されている JES2 リソースは解放されなくなります。

ENF Listen プロセッサー(ENF)

N WLM から ENF を listen して、スケジューリング環境の変更、WLM ポリシーの活動化、および MVS サービス・クラスのリセットを示します。この PCE が終了すると、 JES2 は、いずれのポリシーの活動化やスケジューリング環境の変化も認識することはできません。これによって、ジョブが、このメンバーでハングする可能性があります。

イベント・トレース・ログ(EVTL)

N JES2 $TRCLOG データ・セットを管理します。イベント・トレース・ログは、 $TRCLOG ジョブに関連するSYSOUT 内の JES2 トレース・バッファーからのトレース情報を変換します。この PCE が終了すると、トレース・データ・セットが $TRCLOG データ・セットに記録されなくなります。

実行サービス(EXEC)

Y ジョブ、STC、および TSU を実行するように配置し、それらの正常終了および異常終了を処理します (ジョブを、再実行のために再度キューイングすることも含めて)。

EOM での FSS 終結処理(FCLEANUP)

N 通常のアドレス・スペースの終了を実行することなく、メモリーの終端を通り抜ける、 FSS アドレス・スペースの終結処理を処理します。この PCE が終了すると、メモリーの終端を通り抜けた FSS プリンターは、ハングします。

内部読み取りプログラム・クリーンアップ・プロセッサー (IRCLEAN)

N アクティブにならなくなった内部読み取りプログラムをクリーンアップします。内部読み取りプログラム・クリーンアップ PCE が終了すると、その内部読み取りプログラム上でアクティブなジョブは、ユーザーが JES2 を再始動するまでクリーンアップされません。システム上のすべての内部読み取りプログラム・クリーンアップPCE が終了すると、内部読み取りプログラム上のジョブはクリーンアップされなくなり、ECSA 内の内部読み取りプログラム・データ・ストラクチャーは解放されません。 JES2 が再始動されないと、ECSA の使用量は増え、結局は IPL の実行が必要になるかもしれません。

390 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

JCL コンバーター(CNVT)

N これらの PCE は (それらのサブタスクとともに)、すべての JOB、STC、および TSU に対して JCL 変換を実行します。一般的に、コンバーター・プロセッサーには 2

つのタイプがあります。 1 つのプロセッサーは MVS リソース (HSM が移行するような) を待つことができ、もう 1 つは待つことができません。コンバーター PCE が終了すると、その作業は、他のコンバーター (他のメンバーのコンバーターである可能性もあります) によって処理されることが可能です。システム上のすべてのコンバーター PCE が終了すると、 TSO ログオンおよび開始済みタスクのコンバーターがハングする可能性があります。システム上のすべてのコンバーター PCE が終了すると、 TSO ログオンおよび開始済みタスクが (システム類似性を持つバッチ・ジョブと同じように)、ハングします。

JESXCF インターフェース(XCF)

Y この PCE は、JESXCF からのシステム状況メッセージを処理し、現在の状況または MAS のすべてのメンバーを保守します。

JESXCF 要求プロセッサー(XCFCMND)

N この PCE は、JESXCF から受信されるコマンド要求を処理します。この PCE は、チェックポイントを保有している箇所や、チェックポイント・データ・セットの現在の常駐位置についての初期設定の照会に関する情報を受信するために、使用されます。この PCE が終了すると、他のメンバーからの要求を処理することができません。このことによる、JES2 の操作に対する影響はほとんどありません。ただし、この PCE に対して送信されたメッセージは JESXCF 内に累積し、最終的に JESXCF

ABEND になります。

ジョブ優先順位繰り上げ処理 (PRTY)

N この PCE は、JOBDEF 初期設定ステートメントに従って、ユーザーのシステム上の JOB の優先順位を更新します。優先順位繰り上げは、 MAS の最低に番号付けられたアクティブなメンバー上でのみ発生します。このPCE が終了し、これが最低のアクティブなメンバーである場合、 JOB の優先順位繰り上げは停止します。これが最低のアクティブなメンバーでない場合、あるいは、より低く番号付けられたメンバーが開始された場合は、このプロセッサーが終了しても何の影響もありません。SYSOUT 優先順位繰り上げは影響を受けません。

ジョブ経路受信装置(NET.RR)

N この PCE は、ジョブ経路送信装置とともに、 NJE 伝送キュー上にあるが、ローカルにルーティングされているジョブを処理します。これは、ネットワークにルーティングされたジョブをローカル・ノードに変更するために、 $R XEQ コマンドが使用されたときに、通常、発生します。この PCE が終了すると、それが処理しているジョブは、通常、ハングします。その他のジョブは、他の MAS メンバー上にあるジョブ経路送受信装置によって処理することができます。

付録 A. PCE リスト 391

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

ジョブ経路送信装置(NET.RT)

N この PCE は、ジョブ経路受信装置とともに、 NJE 伝送キュー上にあるが、ローカルにルーティングされているジョブを処理します。これは、ネットワークにルーティングされたジョブをローカル・ノードに変更するために、 $R XEQ コマンドが使用されたときに、通常、発生します。この PCE が終了すると、それが処理しているジョブは、通常、ハングします。その他のジョブは、他の MAS メンバー上にあるジョブ経路送受信装置によって処理することができます。

JQE 要求プロセッサー(JQRP)

N この PCE は、JES2 アドレス・スペース以外の他のアドレス・スペースからの JQE の要求を処理します。 JQRB

PCE が終了すると、それが処理していたジョブは現行状態のまま残り、要求したタスク (内部読み取りプログラムまたは NJE/TCP 受信プログラム) はハングするかもしれません。システム上のすべての JQRB PCE が終了すると、ユーザーは内部読み取りプログラムを介してジョブをサブミットできるようになり、NJE/TCP ジョブ受信プログラムは新規ジョブを受け入れられなくなり、ジョブ ID の要求の処理はハングします。

回線マネージャー(MLLM)

N すべての BSC および SNA 通信 (NJE および RJE) を処理します。この PCE が終了すると、すべての NJE および RJE 通信は停止します。

MAS コマンド・プロセッサー (JCMD)

Y この PCE は、コマンドが入力されたメンバー以外のメンバー上で、アクションを行う必要があるジョブ・コマンド (たとえば、$CJ) を処理します。

各種 (MISC) N この PCE は、 JES2 で実行される必要のある定期的な機能について実行する役割をもっています。すなわち、不要になった PCE の削除、ABEND が行われた PCE のロック解除、再作成キューにあるジョブおよび SYSOUT

の解放、削除された動的 PROCLIB のクリーンアップ、およびジョブ番号使用インデックスの保守を行います。この PCE が終了すると、この PCE によって実行されたローカル機能は中止されます。再作成キューの消去、およびジョブ番号使用インデックスの保守は他のメンバーの各種 PCE で実行することもできます。

ネットワーク・パス・プログラム(NPM)

N この PCE は NJE サインオンおよびルーティングを管理します。この PCE が終了すると、新規 NJE セッションを確立することができなくなり、 NJE ルーティングを変更することができません。既存の NJE 接続は、機能し続けます。他のノード上のネットワーク接続が変化し始めた (セッションが立ち上がるか、ダウンする) 場合、ジョブおよび SYSOUT が誤ってルーティングされ、その結果、ノード間でジョブを交換することになる可能性があります。

392 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

NJE ジョブ受信装置(NET.JR)

N NJE を経由する回線を通して受信したジョブを、処理します。ジョブ受信装置が終了した場合、新しいジョブを処理できなくなります。装置の状態によっては、同じ回線上の他の受信装置がハングする可能性があります。それが、回線上の唯一のジョブ受信装置である場合、あるいは、回線上のすべてのジョブ受信装置が終了した場合、その回線上でジョブを受信できなくなります。ただし、回線が専用のネットワーク送受信装置を持っておらず、この回線が再始動された場合は、終了した PCE が破棄され、新規 PCE が (使用可能なものがあれば) 使用されます。

NJE ジョブ送信装置(NET.JT)

N これらの PCE は、NJE を経由する回線を通して送信されるジョブを処理します。ジョブ送信装置が終了した場合、新しいジョブを処理できなくなります。装置の状態によっては、同じ回線上の他の送信装置がハングする可能性があります。それが、回線上の唯一のジョブ送信装置である場合、あるいは、回線上のすべてのジョブ送信装置が終了した場合、その回線上でジョブを送信できなくなります。ただし、回線が専用のネットワーク送受信装置を持っておらず、この回線が再始動された場合は、終了した PCE が破棄され、新規 PCE が (使用可能なものがあれば) 使用されます。

NJE SYSOUT 受信装置(NET.SR)

N これらの PCE は、NJE を経由する回線を通して受信される SYSOUT を処理します。 SYSOUT 受信装置が終了した場合、新しい SYSOUT データ・セットを処理できなくなります。装置の状態によっては、同じ回線上の他の受信装置がハングする可能性があります。それが、回線上の唯一の SYSOUT 受信装置である場合、あるいは、回線上のすべての SYSOUT 受信装置が終了した場合、その回線上で SYSOUT を受信できなくなります。ただし、回線が専用のネットワーク送受信装置を持っておらず、この回線が再始動された場合は、終了した PCE

が破棄され、新規 PCE が (使用可能なものがあれば) 使用されます。

NJE SYSOUT 送信装置(NET.ST)

N これらの PCE は、NJE を経由する回線を通して伝送される SYSOUT を処理します。 SYSOUT 送信装置が終了した場合、新しい SYSOUT データ・セットを処理できなくなります。装置の状態によっては、同じ回線上の他の送信装置がハングする可能性があります。それが、回線上の唯一の SYSOUT 送信装置である場合、あるいは、回線上のすべての SYSOUT 送信装置が終了した場合、その回線上で SYSOUT を送信できなくなります。ただし、回線が専用のネットワーク送受信装置を持っておらず、この回線が再始動された場合は、終了した PCE

が破棄され、新規 PCE が (使用可能なものがあれば) 使用されます。

付録 A. PCE リスト 393

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

オフロード・ジョブ受信装置 (OFF.JR)

N これらの PCE は、SPOOL 再ロードを使用して読み取られたジョブを処理します。オフローダー (OFFLOADn)

ごとに 1 つのジョブ受信装置があります。オフロード・ジョブ受信装置が終了した場合、それは、全ジョブの処理を停止します。オフロード受信装置は、オフロード・テープから読み取られたレコードを順次処理するため、このオフローダーの再ロードの処理は、受信装置が終了したために、停止します。他のオフローダーは影響されません。

オフロード・ジョブ送信装置 (OFF.JT)

N これらの PCE は、SPOOL オフロードを使用して書き込まれたジョブを処理します。オフローダー (OFFLOADn)

ごとに 1 つのジョブ送信装置があります。オフロード・ジョブ受信装置が終了した場合、それは、全ジョブの処理を停止します。オフロードごとに 1 つのジョブ送信装置しかないため、ジョブは、このオフローダーによって書き込まれなくなります。 SYSOUT 伝送は影響されません。他のオフローダーは影響されません。

オフロード SYSOUT 受信装置 (OFF.SR)

N これらの PCE は、SPOOL 再ロードを使用して読み取られた SYSOUT を処理します。オフローダー(OFFLOADn) ごとに 1 つの SYSOUT 受信装置があります。オフロード SYSOUT 受信装置が終了した場合、それは、すべての SYSOUT の処理を停止します。オフロード受信装置は、オフロード・テープから読み取られたレコードを順次処理するため、このオフローダーの再ロードの処理は、受信装置が終了したために、停止します。他のオフローダーは影響されません。

オフロード SYSOUT 送信装置 (OFF.ST)

N これらの PCE は、SPOOL オフロードを使用して書き込まれた SYSOUT を処理します。オフローダー(OFFLOADn) ごとに 1 つの SYSOUT 送信装置があります。オフロード SYSOUT 送信装置が終了した場合、それは、すべての SYSOUT の処理を停止します。オフロードごとに 1 つのジョブ送信装置しかないため、SYSOUT は、このオフローダーによって書き込まれなくなります。ジョブ伝送は影響されません。他のオフローダーは影響されません。

出力優先順位繰り上げ処理(PRTYO)

N この PCE は、OUTDEF 初期設定ステートメントに従って、ユーザーのシステム上の SYSOUT の優先順位を更新します。優先順位繰り上げは、 MAS の最低に番号付けられたアクティブなメンバー上でのみ発生します。この PCE が終了し、これが最低のアクティブなメンバーである場合、 SYSOUT の優先順位繰り上げは停止します。これが最低のアクティブなメンバーでない場合、あるいは、より低く番号付けられたメンバーが開始された場合は、このプロセッサーが終了しても何の影響もありません。 JOB 優先順位繰り上げは影響を受けません。

394 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

出力プロセッサー(HOPE)

N 実行を完了したジョブ、あるいは NJE SYSOUT 受信装置で受信されたジョブの、ジョブ出力エレメント (JOE)

を作成します。出力 PCE が終了すると、その作業は、他の出力プロセッサー (MAS の他のメンバー上の出力プロセッサーを含む) によって処理されることが可能です。すべての出力プロセッサーが終了すると、ジョブは出力フェーズでハングし、それらの出力は印刷されません。

プリンター(PRT)

N このタイプのそれぞれの PCE は、ローカル・プリンターを、それが JES モードであろうと、FSS モードであろうと、管理します。このタイプの PCE が終了すると、そのプリンターは機能を停止します。他のプリンターは影響されません。 $ADD PRINTER コマンドを使用して、物理プリンターを管理するための、新しい論理JES2 プリンターを定義することができます。

プロセス SYSOUT

プロセッサー(PSO)

N これらの PCE は、プロセス SYSOUT SSI (PSO) を通して要求を処理します。これらの要求は、一般的に、TSO

ユーザー (RECEIVE または OUTPUT コマンド、またはSDSF)、外部書き出しプログラム、および SYSOUT を検査するアプリケーションに関連付けられています。 PSO

PCE が終了すると、 PCE がそこからの要求を処理していたアドレス・スペースが、ハングする可能性があります。すべての PSO PCE が終了した場合は、どの PSO

要求も、要求を行っていたアドレス・スペースがハングするという結果になります。

穿孔装置(PUN)

N このタイプのそれぞれの PCE は、ローカルな穿孔装置を管理します。このタイプの PCE が終了すると、その穿孔装置は機能を停止します。他の穿孔装置は影響されません。

パージ・プロセッサー(PURGE)

N この PCE は、 JOB および SPIN SYSOUT データ・セットの SPOOL 空間の除去を管理します。これらの PCE

のいずれかが終了すると、除去していた作業単位が除去処理においてハングします。 PCE の終了時にその PCE

によって保留されていたリソースによっては、同じメンバー上の他のパージ・プロセッサーがハングする可能性があります。他のメンバー上のパージ・プロセッサーは影響を受けず、終了した PCE でハングしていないいずれの作業も、処理することができます。

リーダー(RDR)

N このタイプのそれぞれの PCE は、ローカル・カード・リーダーを管理します。このタイプの PCE が終了すると、そのカード・リーダーは機能を停止します。他のカード・リーダーは影響されません。

リモート・コンソール・プロセッサー(MCON)

Y RJE、NJE、および MAS の他のメンバーに送信される、メッセージおよびコマンドを処理します。この PCE は$MASCOMM ジョブを管理します。

付録 A. PCE リスト 395

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

リソース・モニター(RESOURCE)

N この PCE はリソースの使用量を追跡し、不足を検出した場合は $HASP050 メッセージを出します。この PCE

が終了すると、この PCE によってモニターされているローカル・リソースは停止されます。MAS 有効範囲リソースのモニターは、他のメンバー上のリソース・モニター PCE によって実行することができます。

RJE リーダー(RMT.RDR)

N このタイプのそれぞれの PCE は、 RJE ワークステーションにおけるカード・リーダーを管理します。このタイプの PCE が終了すると、そのリモート・リーダーは機能を停止します。装置の状態によっては、同じリモート上の他のリーダーがハングする可能性があります。このリモートは完全に JES2 をログオフすることができない可能性があり、 JES2 がホット・スタートされるまで使用できなくなる可能性があります。

RJE プリンター(RMT.PRT)

N このタイプのそれぞれの PCE は、 RJE ワークステーションにおけるプリンターを管理します。このタイプのPCE が終了すると、そのリモート・プリンターは機能を停止します。装置の状態によっては、同じリモート上の他のプリンターおよび穿孔装置がハングする可能性があります。このリモートは完全に JES2 をログオフすることができない可能性があり、 JES2 がホット・スタートされるまで使用できなくなる可能性があります。

RJE 穿孔装置(RMT.PUN)

N このタイプのそれぞれの PCE は、 RJE ワークステーションにおけるカード穿孔装置を管理します。このタイプの PCE が終了すると、そのリモート・カード穿孔装置は機能を停止します。装置の状態によっては、同じリモート上の他のプリンターおよび穿孔装置がハングする可能性があります。このリモートは完全に JES2 をログオフすることができない可能性があり、 JES2 がホット・スタートされるまで使用できなくなる可能性があります。

スプール・ガーベッジ・コレクター(SNF)

N この PCE は、通常のジョブ除去処理中に解放されなかった SPOOLスペースを回復する役割をもっています。この PCE が終了すると、 SPOOL のこれらの非所有トラックが、このメンバー上で再利用されません。他のメンバーが存在する場合は、それらのメンバー上の SPOOL

管理 PCE は、この機能を実行します。

スプール・オフロード入出力マネージャー (SOM)

N この PCE は、 JES2 SPOOL オフロード機能に関連する非同期イベントを処理します。この PCE が終了すると、すべてのアクティブなオフロード装置が最終的にはハングします。また、新規オフロード装置を開始することができます。

396 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

SWB 変更プロセッサー(SJFSERV)

N この PCE は、 SDSF のようなアプリケーションに対する SWB 変更要求を処理します。この PCE が終了すると、 SWB 変更要求は処理されなくなります。これらの要求は非同期なので、これによって、アドレス・スペースが遅れることはありません。ただし、SWB 変更は行われていないため、たとえば SDSF のようなアプリケーションのユーザーは、 JES2 に対して複数の要求を実行依頼し始める可能性があります。これらの要求はそれぞれがいくらかの ECSA を消費し、拡張された時間に関して何らかのアクションが取られなかった場合は、 ECSA が使い尽くされる可能性があります。

SYSOUT API プロセッサー(SPI)

N これらの PCE は、アプリケーションからの SAPI 要求を処理します。このタイプの PCE が 1 つ終了すると、その要求が現在処理中であるアプリケーションが、ハングします。すべての SAPI PCE が終了すると、 SAPI を通して SYSOUT にアクセスするどのアプリケーションの要求も、最終的にハングします。

スピン出力プロセッサー(SPIN)

N これらの PCE は、ローカルに作成されたスピン・データ・セットや NJE を経由して受信されたスピン・データ・セットを処理します。このタイプのすべての PCE

が、全機能を実行するわけではありません。半分の PCE

のみが NJE から受信したジョブを処理します。このタイプの PCE が終了すると、処理されていた SYSOUT データ・セット (または NJE の場合は、処理されていたジョブ) が、ハングします。このタイプの PCE がすべて終了すると、ローカル SYSOUT を処理できなくなります。スピン出力を作成するジョブは実行を終了しますが、JES2 内のスピン・フェーズでハングします。また、ECSA 使用量が急速に増加する可能性があります。スピン PCE の NJE 機能が、複数のメンバーにまたがって広がります。 NJE SYSOUT を処理できる MAS のすべてのスピン PCE が終了した場合は、 NJE を通してSYSOUT は引き続き受信されますが、処理は行われません。

スプール・コマンド・プロセッサー(SPOOL)

N この PCE は、 SPOOL ボリューム ($S、$Z、$P) に対するオペレーター・コマンドを処理します。さらに、入出力エラーが発生した SPOOL トラック・グループを、(深刻なエラーが発生した場合は、SPOOL ボリュームを一時停止 (halt) して) 再度形式設定します。この PCE

が終了すると、スプール・コマンドを、 (コマンドが出されたメンバーとは無関係に) 完了できなくなります。また、JES2 は、深刻なエラーのイベントにおいて、SPOOL ボリュームを自動的に一時停止 (halt) できなくなります。スプールで入出力エラーが発生した場合は、これらのエラーを処理するための要求は、 ECSA をバックアップし、最終的に ECSA を使い尽くします。

付録 A. PCE リスト 397

PCE 記述 / 名前 必須 (Yes または No) 機能

SSI 状況 / 取り消しサービス (STAC)

N これらの PCE は、たとえば、TSO STATUS およびCANCEL コマンドのように、アプリケーション・アドレス・スペースからの状況および取り消し SSI 要求を処理します。このタイプの PCE が終了すると、状況または取り消し SSI を使用しているアドレス・スペースはいずれもハングします。

STIMER/TTIMER プロセッサー (TIMER)

Y この PCE は、JES2 内部タイマー要求を管理します。

ウォーム・スタート・プロセッサー(WARM)

Y これらの PCE は、JES2 初期設定中に要求されますが、初期設定の完了後は要求されません。これらの PCE

は、ウォーム・スタート処理および $E MEMBER コマンドを処理します。ウォーム・スタート処理中に異常終了が発生した場合、 JES2 は終了します。この PCE が$E コマンドを処理している場合は、その後、PCE は終了します。このタイプの PCE が終了すると、それがリセットしていた ($E を実行していた) メンバーは、リセット処理を完了しません。このメンバーをリセットできる他のメンバーは無く、このメンバーを再始動することはできません。すべてのウォーム・スタート PCE が終了すると、このメンバー上で $E MEMBER コマンドは処理されません。ただし、他のメンバー上のウォーム・スタート PCE は、新規リセット要求を処理することができます。

398 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

付録 B. アクセシビリティー

アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害など身体に障害を持つユーザーがソフトウェア・プロダクトを快適に使用できるようにサポートします。 z/OS

のアクセシビリティーの主要機能により、ユーザーは以下のことができるようになります。

v 画面読み上げ機能および画面拡大機能などの支援機能の使用

v キーボードのみを使用して、特定の機能または画面を使用したのと同等の機能を操作

v 色、コントラスト、フォント・サイズなど表示属性のカスタマイズ

支援機能の使用画面読み上げ機能などの支援機能は、z/OS のユーザー・インターフェースを使用して機能します。この支援機能を使用して z/OS インターフェースにアクセスする場合、その特定情報については支援機能の資料を参照してください。

ユーザー・インターフェースのキーボード・ナビゲーションユーザーは、TSO/E または ISPF を使用して z/OS ユーザー・インターフェースにアクセスできます。TSO/E および ISPF インターフェースへのアクセス方法については、「z/OS TSO/E 入門」、「z/OS TSO/E ユーザーズ・ガイド」、および「z/OS

ISPF ユーザーズ・ガイド 第 1 巻」を参照してください。上記の資料には、キーボード・ショートカットまたはファンクション・キー (PF キー) の使用方法を含むTSO/E および ISPF の使用方法が記載されています。それぞれの資料では、PF キーのデフォルトの設定値とそれらの機能の変更方法についても説明しています。

z/OS 情報z/OS 情報は、z/OS 書籍の BookServer/Library Server バージョンに対応した画面読み上げ機能を使用して、以下の Internet Library でアクセスできます。

http://www.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/

© Copyright IBM Corp. 1988, 2007 399

400 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

特記事項

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商標以下は、International Business Machines Corporation の米国およびその他の国における商標です。

v AFP

v BookManager

v DB2

402 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

v DFSMS/MVS

v eNetwork

v ES/3090

v ES/9000

v IBM

v IBMLink

v MVS/DFP

v MVS/ESA

v OS/390

v PR/SM

v Print Services Facility

v RACF

v Resource Link

v SP

v System/360

v VTAM

v z/OS

Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における商標です。

Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは、Microsoft Corporation

の米国およびその他の国における商標です。

UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。

特記事項 403

404 z/OS V1R9.0 JES2 メッセージ

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SA88-8537-07