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( 4) 浄水処理・ 配水フローチャート ( 詳細)
流量計
ポンプ類
残塩計
濁度計
pH計
原水採水地点
沈殿水採水地点
捨水採水地点
浄水採水地点
配水採水地点
原水
沈殿
浄水
配水
次亜塩素酸ナトリウム次亜
粉末活性炭粉炭
苛性ソーダソーダ
PACPAC
Tb P
pH
捨水
RC F
送水
ポンプ井
105m3
No.1
配水池
400m3
No.2
配水池
150m3
原水 沈殿 浄水次亜 粉炭 ソーダPAC
急速
ろ過池
2.9 ㎡
×6
急速
混和池
35m3着水井
5.35m3
pH
Tb
P
次亜
傾斜板
沈殿池
124.6m3
フロック
形成池
60.5m3自然流下
RCpH
Tb
RC
取水
ポンプ井
P
ポンプ圧送迫
川
返送ポンプ井
64.1m3
排泥池
32m3天日
乾燥床
35m3
×6
ポンプ圧送
F
No.3
配水池
700m3ポンプ圧送
F
Tb
自然流下
RC
Tb
P
F
P
捨水
F
配水
配水
次亜
PRC
愛宕中
継
ポンプ場 保呂羽浄水場
(連絡管)
F
ポンプ圧送
Tb
配水
次亜
P
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( 5) 水源の水質管理
迫川の水源は宮城県栗原市にある花山ダムで、こ
の他には長崎川( 小田ダム) や二迫川( 荒砥沢ダム)
や三迫川( 栗駒ダム) などの支流があり、これらが
合流し迫川となります。
登米市より上流域には栗原市( 人口約 6. 9 万人)
があり、生活、農業、工場排水や同市内の旧細倉鉱
山の廃水及び流域にある複数のダム等による様 な々
影響を受けます。
また、渇水や台風、近年ではゲリラ豪雨等と一年を通して様 な々水質変動があります。
なお、ゲリラ豪雨により濁度が急上昇した場合は気象情報により事前待機を行うなど
迅速な対応をとる事としている。
更に、上流域で水質事故や異常変動があった場合には関係機関や団体と情報共有を行
い、上流域のパトロールや水質検査を実施します。
図.花山ダム
迫川パトロール及び水質調査採水風景
図.花山ダム 図.栗原市牛渕公園
図.採水風景図.採水風景( 栗原市牛渕公園)
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( 6) 配水及び給水における水質管理
石越浄水場では水道施設の定期点検時や末端給水栓毎日検査業務契約者の情報をもと
に定期的に残留塩素濃度を調整しています。
また、連絡管を通じて保呂羽浄水場の配水を受水することができ、愛宕中継ポンプ場
に塩素注入設備を設置して残留塩素計による連続的な水質管理を行っています。
更に、施設及び水質異常等が発生した場合には連絡管を通じて保呂羽浄水場の配水を
受水することができ、並びに石越浄水場の配水を保呂羽浄水場配水区域( 一部) へ融通
することも可能です。
図.石越配水池全景 図.緊急遮断弁
図.連絡管
( 夏川芸術橋に添架)図.愛宕中継ポンプ場全景
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2- 3.錦織水系浄水場
( 1) 施設概要
錦織水系浄水場は北上川水系大関川の伏流水を水源とし、東和町錦織地区に配水して
います。
取水方式は敷地内にある水中ポンプを用いて揚水しています。
浄水方式は急速ろ過方式でしたが、大雨時等濁度上昇時に浄水濁度0. 1度以下を維持
することが困難だったため、平成23年に槽浸漬式の膜処理方式に変更しました。
項 目 内 容
水利権 0. 0102 m3/秒( 880m3/日)
水利使用の期間 平成23年12月28日から平成33年3月31日まで
施設能力 810 m3/日
水源名 伏流水 北上川水系大関川
浄水方式 薬品沈殿、膜処理方式
使用薬品 次亜塩素酸ナトリウム、PAC
水質留意項目 濁度、農薬類
自家発電設備 発電容量 37kVA 2台 運転可能時間 各約15. 9時間
特徴と留意点
取水ポンプ能力: 口径φ80・ 0. 63m3/mi n、口径φ80・ 0. 4m3/mi n
昭和32年より供用開始。
水源は通常時濁度変化等ほとんどなく急上昇時においても最大10
度程度。
ろ過膜の破損による水質事故に注意を要する。
施設の特徴 平成23年に急速ろ過方式から膜処理方式に変更。
表.錦織水系浄水場の施設概要
図.錦織水系浄水場全景
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( 2) 浄水処理と水質管理
錦織水系浄水場では原水から浄水に至るまでの処理工程において水質測定器により連
続的に水質データを収集し、適切な浄水処理となるように水処理薬品の注入制御を行っ
ております。
錦織水系浄水場の水質及び運転状況は遠方監視装置を介し、保呂羽浄水場の中央管理
室で常に確認しており、水質変動等が発生した際には現場へ急行し水処理薬品注入率の
適正化や運転調整等を実施しています。
また、原水から浄水までの処理状況の巡視確認と水質検査をし、水道水の安全性確保
に努めています。
図.原水濁度計 図.浄水濁度計
図.水質測定状況
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( 3) 浄水処理フローチャート ( 簡易)
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( 4) 浄水処理・ 配水フローチャート( 詳細)
残塩計
濁度計
流量計
ポンプ類
次亜塩素酸ナトリウム次亜
Tb P
RC F
浄水採水地点浄水
PAC PAC ろ過水採水地点ろ過
原水 原水採水地点
自然流下
F
配水
錦織
配水池
200 ㎥
米谷第 1
配水池
259 ㎥
F
F
配水
保呂羽浄水場
(連絡管)
取水井
(浅井戸)
P
着水井F
F
次亜
混和池
急速
撹拌機
浄水PAC
浄水池
(100 ㎥)
次亜
F
Tb
フロック
形成池
(17.5 ㎥)
緩速
撹拌機
膜ろ過
水槽
×2
(51.6 ㎥)
孔径
0.01μm
P
ろ過 Tb
P
RC
Tb
逆洗水
ポンプ吸引 ポンプ圧送
(4.3 ㎥) (4.3 ㎥)
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( 5) 水源の水質管理錦織水系浄水場の水源は東和町米谷地区を
流れる北上川水系大関川です。
取水は伏流水のため、水質は比較的安定して
おり、平均濁度約0. 2度の水を取水することも
可能ですが、気象の影響により平成23年には
クリプトスポリジウム対策等で急速ろ過方式
から膜処理方式に変更しています。
渇水や台風、近年ではゲリラ豪雨等で急激に
変化することがあるため、一年を通して様々 な
水質の変動があります。
また、水源より上流域には公園や小規模な集
落、畜産農家等の汚濁源の発生箇所はあります
が、伏流水ということもあり影響程度は比較的
低い状況です。
更に、上流域で水質事故や異常変動があった場合には、速やかに保呂羽浄水場からの
緊急時用連絡管に切り替え原因調査を行います。
以下に通常時と渇水時の大関川の状況を記載します。
図.通常時の大関川
図.渇水時の大関川
東和町米谷大嶺 東和町米谷大嶺
東和町米谷大嶺 東和町米谷大嶺
図.水源( 取水井) 全景
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( 6) 配水及び給水における水質管理錦織浄水場では水道施設の定期点検時や末端給水栓毎日検査業務契約者の情報をもと
に定期的に残留塩素濃度を調整しています。
また、気象の影響により水質の悪化や渇水が発生した場合に連絡管を通じて保呂羽浄
水場の配水を受水することが可能です。
図.連絡管
( 米谷大橋地覆部に添架)
図.配水緊急連絡弁図.連絡切替バルブ
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2- 4.米谷水系浄水場
( 1) 施設概要米谷水系浄水場は大関川に近い地点の地下水を水源とし、東和町米谷地区に配水して
います。
取水方式は敷地内にある水中ポンプを用いて揚水しています。
浄水方式は原水の水質が安定していることから、ろ過処理は行わずに塩素消毒を採用
しておりましたが、平成 21 年度に地下水水源によるクリプトスポリジウム等対策とし
て紫外線処理追加の変更を行いました。
また、施設及び水質異常等が発生した場合には、連絡管を通じて保呂羽浄水場の配水
を受水することが可能です。
項 目 内 容
水利権 なし
施設能力 1, 220 m3/日
水源名 地下水( 浅井戸)( 北上川水系大関川)
浄水方式 紫外線処理
使用薬品 次亜塩素酸ナトリウム
水質留意項目 色度、濁度、農薬類
自家発電設備 発電容量 62. 5kVA 運可能時間 約11時間
特徴と留意点
昭和55年より供用開始。
浅井戸のため、降雨による濁度上昇が懸念される。
夏季の渇水時期の対応要。
施設の特徴
取水ポンプ能力
口径φ100 揚程15m 流量0. 705m3/mi n
平成21年に紫外線処理方式に変更。
敷地は借用地である。
図.米谷水系浄水場全景
表.米谷水系浄水場の施設概要
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( 2) 浄水処理と水質管理米谷水系浄水場では原水から浄水に至るまでの処理工程において水質測定器により連
続的に水質データを収集し、適切な浄水処理となるように次亜塩素酸ナトリウムの注入
制御を行っております。
米谷水系浄水場の水質及び運転状況は遠方監視装置を介し、保呂羽浄水場の中央管理
室で常に確認しており、水質変動等が発生した際には現場へ急行し次亜塩素酸ナトリウ
ム注入率の適正化や運転調整等を実施しています。
また、原水から浄水までの処理状況の巡視確認と水質検査をし、水道水の安全性確保
に努めています。
( 3) 浄水処理フローチャート ( 簡易)
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( 4) 浄水処理・ 配水フローチャート( 詳細)
色度計
残塩計
濁度計
流量計
ポンプ類浄水採水地点浄水
次亜塩素酸ナトリウム次亜
Tb
P
RC
F原水採水地点原水
I
UV UV強度計
山崎地区米谷第 2
配水池
300m3取水井(浅井戸)
P
紫外線処理
設備
×2
ポンプ圧送
RC
自然流下
平倉
配水池
120m3
Tb
P
F
配水
原水
次亜
F Tb
浄水
F
平倉地区
来京地区
F
UV
I
pH P
冷却水
浄水池
(60 ㎥)
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( 5) 水源の水質管理米谷水系浄水場の水源は地下水ですが、東和町米谷地区を流れる北上川水系大関川の
影響を受けやすくなっております。
水源より上流域には公園や小規模な集落がなどの汚濁源の発生箇所はありますが地下
水ということもあり影響程度は比較的低い状況です。
水質は比較的安定しており、一年を通して平均濁度約 0. 1 度未満の水を取水すること
が可能です。しかし、渇水や台風、近年ではゲリラ豪雨等で変化することがあるため、
一年を通して様々 な水質の変動があります。
特に色度の上昇で基準値を超えた場合、取水停止の措置をとる場合もあります。
( 6) 配水及び給水における水質管理米谷水系浄水場では水道施設の定期点検時や末端給水栓毎日検査業務契約者の情報を
もとに定期的に残留塩素濃度を調整しています。
また、気象の影響により水質の悪化や渇水が発生した場合に連絡管を通じて保呂羽浄
水場や錦織水系浄水場の配水を受水することが可能です。
図.連絡管
( 米谷大橋地覆部に添架)
図.連絡切替バルブ
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2- 5.米川水系浄水場
( 1) 施設概要米川水系浄水場は北上川水系二俣川に近い地点の地下水を水源とし、東和町米谷地区
に配水しています。
取水方式は敷地内にある水中ポンプを用いて揚水しています。
浄水方式は原水が地下水のため年間を通して安定していることから、平成19年までは
塩素滅菌処理のみを行っていましたが、平成20年に地下水水源によるクリプトスポリジ
ウム等対策として紫外線処理方式へ変更を行いました。
また、施設や水質異常時等が発生した場合に保呂羽浄水場の配水を受水することが可
能となる連絡管を現在整備中です。
項 目 内 容
水利権 なし
施設能力 1, 440 m3/日
水 源 地下水( 浅井戸)( 北上川水系二股川)
浄水方式 紫外線処理・ エアレーション
自家発電設備 発電容量 37kVA 2台 運転可能時間 各約15. 9時間
使用薬品 次亜塩素酸ナトリウム
水質留意項目 色度、農薬類
特徴と留意点
昭和47年より供用開始。
原水pHが低いため配水池流入前に脱炭酸処理によるpH調整
管理が必要。
施設の特徴
取水ポンプ能力
口径φ80 揚程99m 流量0. 417m3/mi n 2台
口径φ65 揚程36m 流量0. 208m3/mi n 1台
平成20年に紫外線処理方式に変更。
表.米川水系浄水場の施設概要
図.米川水系浄水場全景
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( 2) 浄水処理と水質管理米川水系浄水場では原水から浄水に至るまでの処理工程において水質測定器により連
続的に水質データを収集し、適切な浄水処理となるように次亜塩素酸ナトリウムの注入
制御を行っています。
米川水系浄水場の水質及び運転状況は遠方監視装置を介し、保呂羽浄水場の中央管理
室で常に確認しており、水質変動等が発生した際には現場へ急行し次亜塩素酸ナトリウ
ム注入率の適正化や運転調整等を実施しています。
また、原水から浄水までの処理状況の巡視確認と水質検査をし、水道水の安全性確保
に努めています。
図.原水濁度計 図.脱炭酸設備
図.紫外線処理設備 図.採水風景
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( 3) 浄水処理フローチャート ( 簡易)
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( 4) 浄水処理・ 配水フローチャート( 詳細)
米川地区取水
井
紫外線処理
設備
×2
自然流下
米川第 1
配水池
259m3
P F
原水
次亜
F
Tb配水
東上沢地区
F
UV米川第 2
配水池
200 ㎥
RC
Tb
I
pH P
冷却水
ポンプ圧送
脱炭酸
装置
1000
㎥/日
自然流下
色度計
残塩計
濁度計
流量計
ポンプ類配水採水地点配水
次亜塩素酸ナトリウム次亜
Tb P
RC F原水採水地点原水
I
UV UV 強度計
pH pH計
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( 5) 水源の水質管理米川水系浄水場の水源は地下水ですが、東和町米川地区を流れる北上川水系二股川の
影響を受けやすくなっております。
水源より上流部には集落等が点在し汚濁源の発生しやすい状況となっていますが、地
下水のため水質は比較的安定しており一年を通して平均濁度が約0. 05度程度の原水を取
水することが可能です。
しかし、渇水や台風、近年ではゲリラ豪雨等で変化することがあるため、一年を通し
て様々 な水質の変動があります。
また、水源のpHが低いため流入前に脱炭酸による pH調整を米川配水池で行っていま
す。
( 6) 配水及び給水における水質管理米川水系浄水場では水道施設の定期点検時や末端給水栓毎日検査業務契約者の情報を
もとに定期的に残留塩素濃度を調整しています。
また、震災等で配水管が破損した場合に大量の水が配水池より流出する為、水の流出
を抑制する緊急遮断弁が設置されています。
更に、気象の影響により水質の悪化や渇水が発生した場合に連絡管を通じて、保呂羽
浄水場の配水を受水することができるように現在整備中です。
図.水源( 地下水)
図.緊急遮断弁
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2- 6.楼台浄水場
( 1) 施設概要楼台浄水場は地下水を水源とし、東和町米谷楼台地区に配水しています。
取水方式は敷地内にある水中ポンプを用いて揚水しています。
浄水方式は原水が地下水のために年間を通して低濁度であるため、通常の凝集沈殿処
理ではフロック形成が十分ではないので、直接ろ過( マイクロフロック) 方式を採用し
ています。
項 目 内 容
水利権 なし
施設能力 110 m3/日
水源名 地下水( 深井戸)( 北上川水系恩田川)
浄水方式 急速ろ過方式( 直接ろ過方式)
使用薬品 次亜塩酸ナトリウム、PAC
水質留意項目 マンガン、農薬類
自家発電設備 発電容量 43kVA 運転可能時間 2. 5時間
特徴と留意点
平成12年より供用開始。
北上川水系恩田川地下水は通常時濁度変化ないがマンガン成
分が多い。
時期により取水量が低下。
施設の特徴取水ポンプ 口径φ40・ 揚程40m・ 流量0. 084m3/mi n
急速ろ過方式
表.楼台浄水場の施設概要
図.楼台浄水場全景
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( 2) 浄水処理と水質管理楼台浄水場では、原水から浄水に至るまでの処理工程において水質測定器により連続
的に水質データを収集し、適切な浄水処理となるように水処理薬品の注入制御を行って
おります。
楼台浄水場の水質及び運転状況は遠方監視装置を介し、保呂羽浄水場の中央管理室で
常に確認しており、水質変動等が発生した際には現場へ急行し水処理薬品注入率の適正
化や運転調整等を実施しています。
また、原水から浄水までの処理状況の巡視確認と水質検査をし、水道水の安全性確保
に努めています。
図.採水風景
図.水質計器メンテナンス風景 図.浄水濁度計