サイボウズが目指した 理想のチームワークと制度・ツール・風土...
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サイボウズが目指した理想のチームワークと制度・ツール・風土の改革
過去の自分#慶應義塾大学法学部政治学科卒 #日本興業銀行#株式会社東成社(広告代理店) #テニススクール運営#サイボウズパートナー営業部
現在の自分#サイボウズ人事部 #チームワーク総研#株式会社Tooで週に1回複業中
松川 隆サイボウズ歴 7年目3児の父親
銀行員、広告、テニスコーチと異色のキャリア
会社概要
サイボウズ株式会社(東証一部上場 4776)
事業内容 「グループウェア」 の開発・販売・運用
創業 1997年8月(愛媛県松山市にて3名で創業)
所在地 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー
拠点東京, 大阪, 松山, 名古屋, 福岡, 仙台, 札幌
上海, 深圳, ホーチミン, サンフランシスコ
資本金 613百万円
グループウェアとは
Copyright© Cybozu,Inc.
チームワーク向上
スケジュール メール 商品 売上 社員 採用 契約
プロジェクト メッセージ 会議室予約 ファイル 顧客 商談 受発注
タスク
など
グループウェア
あらゆる情報を共有
主力製品
中小企業向けグループウェア
大企業向けグループウェア
業務アプリ構築クラウド
メール共有システム
「新しい働き方」の実践企業として情報発信NHK「オイコノミア」 NHK「クローズアップ現代」
日経ビジネス Huffington Post(総務省アドバイザー)
パネルディスカッション(Yomiuri)
サイボウズで実践してきた「働き方改革」と言うより
働き方の多様化
選択型人事制度の変遷(新働き方宣言)
育自分休暇制度:海外青年協力隊でボツワナへ
2010年入社~2014年退社
2014年~2017年育自分休暇
2017年再入社~
子連れ出勤
複業の自由
営業営業
マーケティングカレー屋
営業YouTuber
マーケティングライター
企業ブランディングNPO代表(地方)
地域活性化創業支援
人事人事
デジタルプロデューサー農業
テレワークは多様な働き方の一つでしかない
リモートワークのいろいろ
コミュニケーション(TV会議・チャット)
オフィスでもリモートでもJabberを立ち上げいつでもチャットやTV会議を可能にする
セキュリティ(リモートワークガイドライン)
働き方の多様化に本当に必要なもの
チームワークインフラ
ツール情報共有クラウド、遠隔会議、セキュリティ、リアルオフィスなど
制度在宅勤務、人事評価と給与、
育児休暇、採用・退職、副業など
風土多様性重視、個性の尊重、公明正大、率先垂範、議論など
2つのオフィスを同時並行で使う
リアルオフィス バーチャルオフィス
どちらに「出勤」しても働けるようツールを整える。(物理出社と論理出社)
チームでワークを共有する
コミュニケーションの方法
同期型
その場ですぐリアルな声/表情
(電話・チャット・TV会議)
非同期型
都合に合わせて可視化/蓄積
(メール・Web・データベース)
「100人いれば、100通りの人事制度があってよい」
従業員一人ひとりの個性が違うことを前提に、
それぞれが望む働き方や報酬が実現されればよいという考え方。
公平性よりも個性を重んじることで、一人ひとりの幸福を追求する。
人事制度は変えるものではなく増やすもの。
人事制度の方針
売上や利益よりも「利用者数」にこだわり、世界中のチームワークを高めるために活動を広げていきます
企業理念2018
• 理想への共感• 多様な個性を重視• 公明正大• 自立と議論
優れたグループウェアと「チームワーク強化メソッド」の開発と普及
チームワークあふれる「社会」を創る
チームワークあふれる「会社」を創る
・・・・
公明正大
公の場で明るみに出ても、正しいと大きな声で言えること
多様な人材が同じチームで働くために、
サイボウズにおいて基本となる行動規範と定義。
嘘のない風土を作る。
プライバシー情報とインサイダー情報を除いて隠し事をし
ない。
嘘をつく人、情報を隠す人がいると、多様性のある組織は
無駄にややこしくなる。
アホはいいけど嘘はだめ
問題解決メソッド
多様性を重視すれば、答えは一つとは限らない
「説明責任・質問責任」の考え方を周知
気になることは質問しなければならない
担当者は説明しなければならない
覚悟して(自分の責任をもって)選択しているか
自分の価値観を知っているか
自分の責任をもって覚悟して選択することができるか
社員同士が建設的に議論して問題を解決するための手段が必要
「問題解決の手法(問題解決メソッド)」を繰り返し社内研修
自立と議論
理想
現実
原因
課題問題
サイボウズの目指すチームワーク
生産性と幸福度の両立
「公平」と「わがまま」について
公平と幸福は別物である。
公平は時として不幸を生む。
公平よりも幸福を重んじた方が幸せになれる。
わがままは悪ではない。
わがままが組織の目的と重ねられると、組織の進化につながる。
「個人戦」をしていたら、制限のある人を活かせない。
「チーム戦」のための制度、ツール、風土を作る。
幸福度向上
• 多様な働き方
• 定着率向上
チーム戦へ
• タスクの見える化
• 業務フロー改善
生産性向上
• 全体最適化
• クリエイティブ
働き方改革のステージ
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しかし、そのためには企業風土の変革が必要
多様な個性を受け入れる風土を作ること。
一体感をもてる企業理念(ビジョン)を浸透させること。
オープンで嘘をつかない公明正大な組織を作ること。
一人ひとりの自立を図り、議論によって問題を解決すること。
今までの日本で重要視されなかったことばかりです…。
「働きがいのある会社」女性ランキング
https://hatarakigai.info/ranking/woman/
ビジネスパーソン6,000人に聞きました転職人気企業ランキング 2018「IT・通信」部門
https://doda.jp/guide/popular/2018/gyousyu/index.html
離職率と売上高(百万円)
※(99)半年決算、(11)より連結での業績、(12)11カ月決算
まとめ
1. 働き方の多様化を進めることで、一人ひとりの異なるモチベーションを引き出すことができる。
2. 「制度」だけでなく、「ツール」と「風土」を改善しなければ働き方改革は進まない。
3. 業務を「チーム化」すれば、個性を活かした強い組織を作れる。
4. 働き方の多様化は企業が生産性を高め、クリエイティブなビジネスにシフトするための重要課題。
サイボウズ チームワーク総研[email protected]