アキレスジュウテンnl 剛床(ネダレス)工法 大引間充填用 ......1 はじめに...

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0 施 工 要 領 書 (第 3 版)2016.3

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施 工 要 領 書

(第3版)2016.3

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はじめに 従来の硬質ウレタンフォームの常識を破る柔軟性をもった新開発フォームと耳つき面材形状を採用したアキ

レスジュウテンNLは、断熱性と施工性の両立を図った木造軸組住宅の剛床(ネダレス工法)大引間充填断熱

専用の製品です。

この施工要領書では、アキレスジュウテンNLを正しくお使いいただくための施工手順、注意事項について

ご説明します。

※ アキレスジュウテンNLは、西日本地域限定での販売となっております。

詳しい製品の販売地域に関しては、弊社までお問い合わせください。

目 次

ページ

1.特 長 ・・・・・・・・・・・ 2

2.アキレスジュウテンNLの製品規格 ・・・・・・・・・・・ 3

3.アキレスジュウテンNLの物性 ・・・・・・・・・・・ 3

4.施工工具 ・・・・・・・・・・・ 4

5.取り扱い時の注意事項 ・・・・・・・・・・・ 5

6.施工方法 ・・・・・・・・・・・ 6

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1.特 長 1)断熱性能

省エネルギー基準 4 等級(その他の床)[平成 25 年 改正省エネルギー基準 地域区分 4 ~ 7

(平成11年 省エネルギー基準 地域区分 Ⅲ~Ⅴ)] に対応した厚さ 90mm。

床の熱貫流率 0.44 W/(㎡・K) *1

断熱材の熱抵抗値 2.25 ㎡・K/W

*1:剛床工法 フローリング12mm+構造用合板24mm+本製品90mmで算出。

(面積比率:熱橋部0.15/一般部0.85)。 省エネルギー基準の熱貫流率の基準値は 0.48W/(㎡・K) です。

2)施工性、加工性

【 施工スピードの向上 】

柔軟性フォームにより大引間への挿入施工が簡単にでき、

断熱材受け金具を使用せずタッカーで不織布面材を留める

固定方法の採用によりスピーディーな施工ができます。

【 隙間ができない 】

適度な柔軟性があり、隙間なく施工ができます。

【 簡単加工 】

フォームが柔らかいので断熱材カッターなどで加工でき寸法調整が簡単です。

3)透湿性フォーム、防湿防水面材

連通フォームの採用により、透湿性があります。面材は室内

側には防湿・防水機能のあるフィルム付き不織布面材を、床

下側には微小な穴あきフィルム付き面材を使用しており、室

内から入る湿気の床下への排出を妨げません。

4)軽く、曲がる

厚さは90mmありますが同等性能をもつ床用の繊維系断熱

材より軽く、既存の硬質ウレタンフォームに比べて柔らかく、

ある程度なら曲げることもできます。

5)剛床工法(ネダレス工法)に最適な製品規格サイズです。

尺モジュール対応製品で、幅820mm、805mmの2タイプをご用意しています。

6)環境、VOC対策

環境にやさしいノンフロン発泡の断熱材です。

揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド等13物質)を使用していません。

室内からの湿気は通しにくく、入った場合、湿気の床下への排出は妨げない。

フローリング

構造用合板

アキレスジュウテンNL

12

24

90

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2.アキレスジュウテンNL の製品規格

単位:mm

製品名 厚さ 幅 長さ 梱包数 備 考

アキレスジュウテンNL 90

805 805 8枚(2坪)

105㎜角大引用 1,820 4枚(2坪)

820 820 8枚(2坪)

90mm角大引用 1,820 4枚(2坪)

* 上記以外のサイズをご要望の際は、お問い合わせください。

【製品断面図(巾方向)】

3.アキレスジュウテンNL の物性 項 目 単 位 数 値 試験方法、備考

フォーム密度 kg/m3 18.0 JIS A 9511

熱伝導率 W/(m・K) 0.040 JIS A 1412-2 (23℃)

透湿係数 ng/(㎡・s・Pa) 780 JIS A 1324 ポリウレタンフォーム部分(厚さ90mm時)

※上記は、測定値であり保証値ではありません。 ※本製品はウレタンフォーム断熱材ですが、JIS適合品ではありません。

90ポリウレタンフォーム

単位:mm

微小穴あきフィルム付き不織布(透湿性)

フィルム付き不織布(防湿・防水性)

製品幅

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4.施工工具

●断熱材カッター(断熱材カットソー)

*市販の断熱材用の波刃のカッター

●カッターナイフ ●ハンマータッカー、ハンドタッカー

●タッカー用ステープル ●定規(長さ2000m程度のもの)

* ステンレス製の使用を推奨します。

* この他、切断加工には電動丸ノコやノコギリ(手ノコ)も使用可能です。

ただし、ノコギリ(手ノコ)を使用してカットした場合は、カット面がささくれたり、切り屑が多く出ます。

* 上記に記載したカット加工工具の使用時における注意点については、14 ページの「■ カット加工用の工

具について」をご参照ください。

* 工具類は、市販品をご用意ください。

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5.取り扱い時の注意事項

警告

【火気取り扱い時の注意】

・ アキレスジュウテンNLを運搬、保管、施工する際には、火気の取り扱いに十分ご注意くださ

い。

・ アキレスジュウテンNLを施工した場所での溶接・溶断並びにその他の火気使用は厳禁です。

【施工時の注意】

・ 施工後は、アキレスジュウテンNLの上に乗ったり、重量物を載せたりしないでください。

アキレスジュウテンNLが落下しけがをする恐れがあるほか、材料が損傷することもあります。

・ アキレスジュウテンNLの上に構造用合板を施工する場合、合板の表面状態などによっては、

合板が滑ることがありますのでご注意ください。釘止め固定前の合板の上に乗る際は、合板が

横滑りし転倒することも考えられますのでご注意ください。

注意

【施工・運搬時の注意】

・ アキレスジュウテンNLの柔軟性は、スポンジのような反発力・復元力を持つものではありま

せん。また、フォームが座屈するような局所的な変形を加えた場合は復元しませんのでご注意

ください。

・ 雨や雪が降っている時の施工はおやめください。施工中の降雨、降雪時には、濡れないように

ブルーシート等で養生をしてください。フォームが吸水する場合があります。万一、雨や雪な

どでアキレスジュウテンNLが濡れた場合は、表面に付着した水分をよく拭き取り乾燥させて

から構造用合板の施工をしてください。

・ 施工後、雨や雪等で床面が濡れる可能性のある場合には、必ず粘着性床養生シートやブルーシ

ート等で床面を覆い雨養生をしてください。

・ アキレスジュウテンNLは、一部の溶剤や石油類によって膨潤等を起こす場合があります。接

着剤や塗料、防蟻剤・防腐剤を使用される場合は、接着剤や薬剤のメーカーにご確認いただく

など注意してご使用ください。

・ アキレスジュウテンNLを運搬する場合は、角が欠けたり、表面を傷つけないよう注意して

運んでください。

・ アキレスジュウテンNLを放り投げることや落とすことは、破損の恐れがあるのでおやめくだ

さい。

・ レッカー車による荷降ろしをされる場合、ナイロンスリングベルトをお使いの上、ベルトを掛

ける位置に十分注意してください。

・ 製品の特性上表面にしわが入る場合があります。

・ 床以外の部位には使用しないでください。

【保管時の注意】

・ アキレスジュウテンNLは、原則として直射日光や雨に当たらないように屋内の水平な場所に

りん木、敷板などを敷いた上に保管してください。紫外線によりポリウレタンフォームの表面

部分が黄色く変色したり、フォーム部に吸水する場合があります。やむをえず屋外に置く場合

は、養生シートやブルーシート等を掛け直射日光を遮るとともに、雨などの水分がかからない

よう保管してください。

・ 壁への立て掛け等は、曲がりぐせがつき施工に支障がでる場合がありますのでおやめください。

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6.施工方法

(1)アキレスジュウテンNLの大引間への施工の手順

手順① アキレスジュウテンNLの青色の印刷がある面を上に、耳状に不織布が付いている面を下にして、

大引の上に載せてください。

断熱性の確保には、アキレスジュウテンNLの四周に接する大引・土台との間や目地部に隙間を

作らないことが重要です。施工する場所の大引や土台間の寸法を測り、寸法に合った規格サイズ

のものを選択いただき、必要に応じてカット加工してご使用ください。

【大引間寸法に対するアキレスジュウテンNLの寸法の適正値について】

アキレスジュウテンNLの施工にあたっては、フォームの柔軟性を活かし大引・土台との

間や目地部に隙間を生じないようにするため、「少し大きめ」の寸法のものを充填施工して

ください。アキレスジュウテンNLの寸法は、大引間寸法に対して 0~+10mmの範囲が

施工での適正値です。

【カット加工について】

アキレスジュウテンNLの寸法が大引間寸法に対して10mm以上長い場合は、大引間寸法

に合わせたサイズカット加工を行ってから施工してください。

サイズカット加工の方法については、11ページの「(3)サイズカットの方法」をご覧く

ださい。

注意:● 大引間寸法よりアキレスジュウテンNLの寸法が 10mm以上長い場合でも充填施工自

体は可能ですが、長いと大引間に押し込み難くなることから小口部を破損する危険があ

り、また、表面に大きな凹状のたわみが生じます。

大引き・土台大引、土台

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手順② まず、片側(図中A側)の耳状の不織布を大引の上に載せながら、アキレスジュウテンNLの

上面側と大引の天端との高さの位置関係が下記の範囲に納まるように施工してください。

アキレスジュウテンNLの上面側の位置が、大引の天端より +5~+10 mm程度の範囲になるよ

うに調整し、また耳状の不織布にたるみがないようにし、耳状の不織布部分を大引にタッカーで

留めてください。

タッカー留めは、下図のように500mm以下のピッチで一辺あたり 2~4ヶ所 以上行ってくださ

い。

タッカー留めしない側(図中B側)を大引の上に載せた状態で、A側をタッカーで留めてくださ

い。

タッカー用ステープルは、腐食防止のためステンレス製を推奨します。

* アキレスジュウテンNLが大引より少し高い位置と

なって段差があっても、床下地合板を張れば正しい

位置に収まります。

段差は +5~+10mmの範囲が目安となります。

* アキレスジュウテンNLを大引より少し高い位置に

セットするのは、床下地の構造用合板を敷き込む際、

合板を倒し伏せる時の合板の重量と風圧でアキレス

ジュウテンNLの位置が下に下がることで、合板と

の間に隙間が生じるのを防ぐためです。

タッカーで

固定

+5~+10mm程度

A

200以下

500以下

500以下

500以下

200以下

B側は

大引に載せて置きます。

大引とアキレスジュウテンNL

の高さを調整して留めつける。

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手順③ 次に、もう一方の側(B側)も耳状の不織布を大引の天端に引っ張り上げながらアキレスジュ

ウテンNL を押し込んで、不織布をタッカーで留めてください。

アキレスジュウテンNLの上面と大引の天端との高さの位置関係が、A側と同様に下記の範囲

に納まるように施工してください。

B側で不織布をタッカー留めする場合の位置関係は前ページの②と同様に 大引の天端に対し

+5~+10mm程度の範囲の位置にアキレスジュウテンNLがくるようにしてください。

また、アキレスジュウテンNL の脱落、垂れ下がり防止、及び室内側の床合板との密着のため

不織布はたるみがないように留めてください。

押し込み過ぎた場合は、耳状の不織布を引っ張って引き上げてください。

不織布面材を引っ張って

引き上げてください。

A

B B側を大引間に押し込みます。

大引とアキレスジュウテンNL

の高さを調整して留めつける。

A B

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下図のように、大引の天端とアキレスジュウテンNLの位置が上下に大きくズレないように施

工してください。

アキレスジュウテンNLが大引より大きく上にズレた状態(+11mm以上)では、床合板を張る

際の支障になると共に、張れたとしても、断熱材が押し潰され大引と床合板の間に挟まって床

なりの原因になったり、十分な断熱材の厚さが確保できない可能性があります。

また、大引の天端より下になった場合は、床合板との間に隙間ができることで、断熱欠損や床の

構造用合板下面での結露などの不具合発生の原因になる場合があります。

《 悪い施工例 》

警告: ● 施工後は、アキレスジュウテンNLの上に乗ったり、重量物を載せたりしないでくだ

さい。アキレスジュウテンNLが落下しけがをする恐れがあるほか、材料が損傷する

こともあります。

手順④ アキレスジュウテンNLを施工終了後、床下地の構造用合板の敷き込み施工を行います。

その際、アキレスジュウテンNLと構造用合板の間に隙間ができないように施工してください。

【 防湿施工について 】

床の構造用合板の施工は防湿性の確保のため、下地に大引・土台がある部分に継ぎ目を設ける

か、実付きの構造用合板を使用してください。

上記の方法以外の場合は、気密テ-プ等の補助材を使い構造用合板の継ぎ目を防湿処理する必

要があります。

【 床の構造用合板を張った施工状態について 】

アキレスジュウテンNLは、手順②③において大引天端より +5~+10mm高めの位置にセ

ットしていますが、構造用合板を敷き込み釘止め固定することで、正しい位置に納まります。

《 良い施工例 》 《 悪い施工例 》

○ × 断熱材と床合板の間に隙間が出来ない

ように施工してください。

× ×

アキレスジュウテンNLが大引より上に アキレスジュウテンNLが大引より下に

+11mm以上ズレた状態での施工。 ズレた状態での施工。

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【 降雨、降雪時における施工上の注意事項 】

床部分の施工中、施工後の降雨や降雪により、断熱材、構造用合板及び基礎部分が濡れない

ようにしてください。濡れた状態で施工されますと断熱材、床合板、大引、土台等にカビが

発生する場合があります。

以下の点にご注意ください。

【 アキレスジュウテンNL施工前 】

● ベタ基礎などで床下に降雨等による水溜りがある場合は、水溜りを除去してください。

● 布基礎では、土間面に防湿シート等を施工して地面からの湿気の上昇を抑えてください。

【 アキレスジュウテンNL施工時及び施工中 】

● 原則、降雨・降雪時にはアキレスジュウテンNLの施工を含む床の施工をおやめださい。

施工中の部分は、濡れないようにブルーシート等で養生をしてください。フォームが吸

水する場合があります。

● 雨や雪によりアキレスジュウテンNLが濡れた場合は、表面に付着した水分をよく拭き

取り乾燥させてから施工してください。

● 施工後、雨や雪等で床面が濡れる可能性のある場合には、必ず粘着性床養生シートやブ

ルーシート等で床面を覆い、雨養生をして、床の構造用合板 及び アキレスジュウテン

NLが水に濡れないようにしてください。

施工後、粘着性床養生シートで雨養生をした状態

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(2)アキレスジュウテンNLの目地部分の施工

アキレスジュウテンNLを長さ方向に継いで施工する場合、目地は突き付けとしてください。

目地部分に隙間及び目違いによる段差が発生しないように施工してください。

(3)サイズカットの方法

アキレスジュウテンNLをサイズカットする場合は、フォームの柔軟性を活かし大引・土台との

間に隙間を生じないように施工するため、 カット寸法は施工する部位の大引間寸法の 0~+3

mm程度を目安に大きめにカットしてください。

● 幅詰めカット

【方法① :不織布を利用して大引に留める場合のカット方法】

耳状の不織布を残す幅カット加工は、まず耳状の不織布を切り落とすアキレスジュウテン

NLの幅寸法より少し多めに剥がし、ポリウレタンフォームと一緒に切らないようにしてか

ら、アキレスジュウテンNLを断熱材カッターや丸ノコ等でカットしてください。

断熱材をカット後または大引間に充填施工後に、不織布を固定に必要な幅を残して切り取っ

てください。

(耳に必要な不織布部分の幅寸法の目安は、断熱材の厚さ+45mm程度です。アキレスジュ

ウテンNLの厚さが90mmですので135mm程度です。)

目地は突き付けです。

隙間・目違いによる段差にご注意ください。

不織布を剥がして、ポリウレタン

フォームのみを幅カットします。

余分な不織布をカット

します。

135mm

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* 方法①では、幅の 1/3 以上をカットするような場合、面材を剥がしてのカット加工では、

切り落とした材料は不織布がなくなり使用できなくなります。そのような大引幅が多い構

造の場合カットロスだけが増えてしまいますので、そのような場合では方法②によるカッ

ト加工をお奨めします。

【方法② :不織布を使用しないで大引に受け材を設けて留める場合のカット方法】

この場合の幅詰め加工は、アキレスジュウテンNLを必要な長さ寸法に耳状の不織布ごと断

熱材カッターや丸ノコ等でカットしてください。

この方法でカットした場合、カットした部分はタッカー固定のための不織布がないため、市

販の断熱材受け金物を使用するか、大引に木材や合板を使って受け材を取り付けるかしてア

キレスジュウテンNLを支持し固定ください。

木材や合板を大引に釘又はビス留めして受け材と

し、アキレスジュウテンNLを支持します。

市販の断熱材受け金物を使い、アキレスジュウテン

NLを支持します。

断熱材受け金物は、アキレスジュウテンNLの厚さ

にあった90mm用のものをご使用ください。 大引90×90

大引90×90

大引105×105

断熱材受け金物

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【 断熱材受け金物 及び受け材の取り付け位置について 】

断熱材受け金物を使用する場合は、下図のような位置に金物をセットして施工を行って

ください。

木材で受け材を作る場合も、小片の木材を使用するなら、その設置は金物の設置

位置図の支持寸法間隔に従って行ってください。

長尺の木材を使用する場合は、受け材間の間隔が500mm以下となるようにして

ください。

断熱材受け金物

片側に耳が残っている場合

断熱材受け金物

耳が残っていない場合

500以下

200 以下

耳付き(不織布)

500以下

500以下

200以下

200 以下

500以下

500以下

500以下

200以下

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● 長さ詰めカット

アキレスジュウテンNLを必要な長さ寸法に 耳状の不織布面材ごと断熱材カッターや丸

ノコ等でカットしてください。

■ カット加工用の工具について

【 断熱材カッター 】

アキレスジュウテンNLのカット加工には、市販の波刃の断熱材カッター(カットソー)が

便利です(推奨)。アキレスジュウテンNLは厚さが 90mmあり、カッターナイフではその

厚さのため一度で切れませんが、刃が長い断熱材カッターであれば一度に切ることができま

す。

カット時は、ノコギリのように前後に動かしながら切断ください。

断熱材カッター(カットソー)は、ホームセンターやネット通販などで購入できます。

【 カッターナイフ 】【 電動丸ノコ 】

カッターナイフや電動丸ノコでは刃が裏まで届きませんので、まず片側から切ったあと、

裏返してもう一度切る必要があります。

カッターナイフの刃を目一杯出した状態で、深さ60~65mm程度の切込みをいれてから、

ポリウレタンフォーム部分を割って、その後裏面側の不織布面材をカットする方法でも寸法

カット加工はできますが、割った部分はフォームの断面がデコボコになる場合があります。

【ノコギリ(手ノコ)】

ノコギリ(手ノコ)を使用してカットした場合は、カット面がささくれたり、切り屑が多く

出ます。

注意: ●これらの切断用工具をご使用になる場合は、事故、けがなどをしないように注意して作

業してください。

特に、電動丸ノコをご使用になる場合は、合板等と違いアキレスジュウテンNLは柔らか

くカット時の抵抗も少なく一気に切れてしまいますので、取扱いには十分注意して作業し

てください。

不織布ごとをカットします。

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アキレスジュウテンNLの保管・施工に

際しては火気に十分注意してください。

■この施工要領書の内容は2016年3月現在のものです。■掲載されている仕様は予告なく変更することがあります。 1603.3

※ 注意事項の詳細については、本文をご参照ください。