ドバイへのビジネスミッション派遣報告～２０２０年ドバイ国際博覧会を見据え、道産食材と日本の

食文化を丸ごと輸出～

平成３０年１２月経済産業省北海道経済産業局

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１．出張概要（１）目的北海道・日本『食』フェア開催やドバイ官民関係者との関係構築により道産食品の輸出拡大を図る。１２月３日（月） 出国（新千歳発羽田経由）

１２月４日（火） １１：００ 農水産品卸売市場調査１４：３０ 在ドバイ日本国総領事館１５：３０ 輸入業者「シンガリア」と面談

１８：００ エミレーツモール市場調査

１２月５日（水） １１：００ ドバイ万博公社と面談１２：３０ 高級洋食レストラン「ペントハウス」と面談１５：００ ＪＥＴＲＯドバイ事務所と面談

１９：００ 北海道・日本『食』フェア開催

１２月６日（木） １１：００ ドバイモール市場調査１２：３０ 王族系複合企業「メラース」と面談１４：００ ラーメン店「ウォーキョー」と面談１７：００ グローバルビレッジ市場調査

１９：００ 高級日本食レストラン「トモ」と面談

１２月７日（金） 帰国（羽田泊） 翌１２月８日（土）新千歳着

（２）同行企業 ※企業名順不同西山製麺（株）（札幌市、製麺業） 代表取締役社長 西山隆司ほか1名（株）寳龍（札幌市、ラーメン店経営） 代表取締役社長 伊藤信幸ほか調理師2名和弘食品（株）（小樽市、たれ製造業） 札幌支店長 髙梨芳昌（株）道下産地（岩見沢市、米農家） 代表取締役社長 道下智義ほか調理師1名小林酒造（株）（栗山町、酒蔵） 代表取締役社長 小林米三郎（株）北海道米菓フーズ（旭川市、おかき製造業） 代表取締役社長 廣島俊郎井原水産（株）（留萌市、かずのこ製造業） 営業部長 高数後敏充ほか1名 このほか東京等から７名が参加。

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２．北海道・日本『食』フェア開催結果（12月5日（水）19:00～22:00 アトリエＭ)

来場者：350名（当初想定は300名）輸入業者、調理師、投資家、インフルエンサー等• 道産食材（米、水産品、麺等）を使ったメニュー、チーズタルト（※）、おかき、日本酒等を提供し、来場者から高く評価された。(※) （有）菓子司新谷から食材提供。

• 寿司やもちつき等のデモンストレーションを実施したことで調理法などを含む日本の食文化は高い評価を受け、ドバイ万博日本館でも実施を期待する声があった。

フェア開会挨拶 北海道の調理師による道産食材の寿司提供

道産米原料おかきドバイの調理師による道産ホタテ、かずのこ、しまえびを活用したメニュー

食品輸入業者

日本酒もちつきデモンストレーション

主催：経済産業省北海道経済産業局 協力：農林水産省北海道農政事務所、北海道

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３．訪問先との面談結果（政府関係）

（２）ドバイ王族系複合企業メラース 12月6日（木）12:30～13:30 先方：サリー 最高モール責任者国王の妹が会長を務め、不動産、飲食、ホテル、レジャー施設、医療等を手がける大企業。我々はフランスの小売店運営会社とのコネクションあり、またアジア系のレストランを増やしたいと考えている。北海道が食材豊富なことは承知していた。高い品質や食文化の魅力の認知度を上げるのが第一だ。ラーメンウィークやシーフードウィークなどのイベントをやってはどうか。我々も協力する。

（１）ドバイ万博公社 12月5日（水）11:00～12:00 先方：ハニ 調達シニアマネージャー万博期間中は1日あたり約17万人、半年で170か国2500万人が訪れる見込み。200の飲食店が24時間稼働するが、ドバイのサプライヤーだけでは対応できない。世界中のサプライヤーと発注者を自動的にマッチングするオンラインサイトを構築した。サポートデスクが24時間体制で見積の翻訳等をサポートするので日本企業も登録してほしい。

ハニ氏 万博建設予定地の説明（建物屋上から） 万博建設予定地の説明（模型）

サリー氏 道内企業との面談の様子 メラースが手がける不動産開発 メラースが手がけるレストラン

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４．まとめ

（１）今後のビジネス環境ドバイ経済は近年の油価下落により落ち込んだが（2017年GDP成長率0.5% ）、

2019年以降は油価回復や万博関連インフラ整備等により年3～4％の成長率が見込まれる。我が国の食品輸出約8000億円のうち7割がアジア向けで中東向けは1.4%にとどまる。ハラールなど乗り越えるべきハードルは高いが、伸びしろがあり、条件（豚やアルコールを含まない等）

を満たした商品やパートナーによっては中小企業にもチャンスがある。ドバイ万博の調達はオープンな枠組みになっており、日本企業の参入の可能性あり。

（２）成果と今後の方針新たにいくつかの商流を構築（水産品、チーズタルト、おかき）一部の同行企業はドバイ万博日本館への出店に強い関心国営企業メラースと新たに関係構築⇒在外公館やJETROと連携しフォロー