モデル329多軸 スピンドルカップル式ロードシミュレータ · 2015-08-06 ·...

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モデル329多軸 スピンドルカップル式ロードシミュレータ ロードシミュレーションの課題をクリアする優れた試験ソリューション l

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モデル329多軸 スピンドルカップル式ロードシミュレータ

ロードシミュレーションの課題をクリアする優れた試験ソリューション

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業界トップのの MTS モデル 329 スピンドルカップル式ロードシミュレータ

は優れたシミュレーション精度とテストコースにおける路面状況、操作性お

よび イベントの再現性を提供します。

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ロードシミュレーションの課題に応える試験装置

MTSモデル329スピンドルカップル式ロードシミュレータは、車両開発の要求と課題に応えるMTSの高度なソリューションです。このロードシミュレータは、6自由度の制御を備え、高度な耐久試験性能と最高水準のシミュレーション精度を提供します。

モデル329は時間とコストを削減し、 ラボ試験を加速させます。再現性の高い試験により試験結果を定量化でき、時間の短縮につながります。モデル329シミュレータにより、製品の迅速な市場投下が可能となります。

多軸シミュレーション

モデル329ロードシミュレータは、精度 の高い試験結果を計測するために最適 化された多軸シミュレーション・システ ムです。コーナーごとでの6自由度制御 による荷重とモーメントを使い、ロード シミュレーション試験を実行できます。

» 上下

» 前後

» 左右

» ブレーキ/ドライブトルク

» キャンバーモーメント

» ステアモーメント

» ステア変位(オプション)

» ステアリングホイール変位(オプション)

6自由度制御

モデル329 6DOFシステムにより、従来のテストコースでの試験をラボ試験へ置き換えることが可能です。これまでの標準的なロードシミュレーション・システムでは実現できなかった 最先端の機能をご提供いたします。世界中のラボでMTSモデル329とそれ以前に開発された3~5自由度制御のシミュレータをご利用いただいています。モデル329シミュレータは、6自由度制御を可能にした初の乗用車用ロードシミュレータです。

MTS モデル 329 6DOF ロードシミュレータによるメリット

» 時間とコスト削減 ― すべての軸でのスピンドル荷重が完全に再現されるため、モデリング、解析、設計、バーチャル試験に対して、より精度の高いシミュレーション情報が提供されます。また、全ての応答が制御されているため、システム収束がスピードアップされます。

» 試験性能の向上 ― 耐久試験でのシミュレーションの相関性が向上; 多種ブレーキクリアランスへ対応; 上下用ストラットと小型ホイールハウジングとの干渉の可能性を低減

最高の精度

車両に対する多軸入力をシミュレートすることにより、実際の多軸ストレス状態を再現します。長年にわたる経験と設計改良を通じて、MTSはスピンドルと車両全体に発生する荷重 およびモーメントを、高い信頼性と精度で再現するロードシミュレータ技術を開発しました。

コンポーネント開発に最適

MTSロードシミュレータで達成されるシミュレーション精度は高く、試験エンジニアは、問題のあるサブシステムを発見した場合は、コンポーネント単位での試験を実施し、さらに詳しい評価を実施できます。試験車両に計測機器を装備してテストコースで走行する代わりに、ロードシミュレータを使いデータを収集することができます。

ラボでの実証

モデル329ロード シミュレータは、30年以上にわたる経験から生まれた製品です。MTSは単軸および多軸シミュレーションのパイオニアであり、MTS Remote Parameter Control™ (RPC®) ソフトウェア技術を使って、ロードシミュレーション試験で最高の精度と制御オプションを提供しています。

迅速なサービスとサポート

MTSでは、お客様のシステムを最適な状態に保つためにサービス提供に努めています。経験豊かなMTSのフィールドサービスエンジニアは十分なトレーニングを受けています。 またスペアパーツも豊富に用意しています。世界中どこであろうと、お客様には専門知識が豊富なMTSサービスエンジニアのサポートをご利用いただくことができます。

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あらゆるニーズに応えるフレキシブルな構成オプション

モデル329ロードシミュレータには様々な構成オプションが設定されています。サスペンション開発システム用1コーナー、車体半分またはサスペンションサブシステムの試験を行う2コーナー、車体全体を試験する4コーナーを構成できます。

悪路を使ったフルビークル試験は、「フローティングボディ」モードで実施されます。モデル329 4コーナー治具が車両全体を支持し、入力荷重は車両のイナーシャで受けます。

低周波数での操縦イベント(コーナリングやブレーキ操作など)が疲労の大きな要因となるサスペンション試験では、車体を固定し、一方または両方の車軸で試験を行います。「セミフローティングボディ」試験では、スピンドルを介して1つの車軸(前輪又は後輪)を固定します。これにより、車両の前輪又は後輪へリアルタイムのブレーキ操作、操縦、悪路走行シミュレーションを実行できるようになります。

モデル329 6DOFシステムは様々な車両サイズやアプリケーションにおいてご利用いただけます。小型車から乗用車、ライト トラック、大型車両まで対応しています。当社ではステアリング、サスペンション システムおよびコンポーネントの試験を行うミディアム ステアリング 試験システムや、フリー ボディでの低周波数 ハンドリングイベントをシミュレートする乗用車およびライト トラック用ロング ストローク システムなどを提供しています。

シミュレーションの精度と性能の基準を設定

モデル329ロードシミュレータ用のコントローラー及びソフトウェアオプションは、MTS MAST™ システムやMTSモデル320タイヤカップル式ロードシミュレータ(「4ポスター」)などの他のMTS製品とシームレスに統合します。あらゆる構造試験ニーズに対応したツールセットを利用でき、またシステムをネットワーク接続して、試験結果をモデリングラボや開発ラボと共有することができます。MTSアプリケーションエンジニアが、お客様の試験目的に最適なモデル329ロードシミュレータのオプションを提案します。

試験構成

» フローティングボディ(24チャンネル) ― このフルビークル試験は、操縦イベント以外の入力について車両全体での最も正確なストレス分配を再現します。車体は拘束されない状態となり、イナーシャの影響による荷重を再現します。

» ボディ固定(12チャンネル) ― この車軸試験では、車両サスペンションに正確な荷重が負荷され、悪路のシミュレーションとともに操縦イベント

(ブレーキ操作やコーナリング)のシミュレーションを可能にします。車体を固定するか、サスペンションを固定フレームに取り付けます。

» セミフローティングボディ (12+1チャンネル) ― この車軸試験では、車両サスペンションと車体の一部に正確な荷重が負荷されます。試験対象とは別の車軸はヨーまたはヨーツイスト治具に乗せることで車体は固定されない状態となります。この構成で、ブレーキ操作イベントのシミュレーションが可能です。

» セミアクティブ前後拘束 ― このフルビークル試験は、操縦イベント以外の入力について車両全体における最も正確なストレス分配と、フリーボディ・システムで最良のブレーキ操作イベント・シミュレーションを提供します。悪路走行イベントでは車体が拘束されない状態を再現し、またブレーキ操作イベントでは前後拘束システムが車体を制御します。

モデル329 6DOFシステムの概観

モデル329 6DOFシステムは車両の各スピンドルで以下の6自由度の荷重およびモーション制御を提供します。(1) 上下変位、(2) 左右変位、(3) 前後変位、(4) ブレーキ/ドライブトルク、(5) キャンバーモーメント、(6) ステアモーメント実証されたリンク連結技術を活用して、モデル329 6DOF システムは車両サブシステムおよびコンポーネントが受ける実際の多軸ストレス状態を正確かつ、即座に再現することができ、また耐久シミュレーションに求められる複雑な非線形イベントをシミュレートします。

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正確でパワフルな制御機能

モデル329 6DOF システムにより、高精度の走行シミュレーションが可能になります。

» 動的タイヤ荷重の正確な再現 » 供試体での正確な荷重分配 » 正確な荷重入力ベクトル » 制御されない応答が無くなり、以下

を実現 – シミュレーションにおけるシステ

ム収束のスピードアップ – リモートトランスデューサーの優

れた相関性 – 制御されないチャンネルで行うエ

ンジニアリング判断が不要

スピンドルでの6自由度制御機能により、4自由度や5自由度制御で直面する制御されない自由度に対して妥協したシミュレーションを行うのではなく、完全なシミュレーションを実行できるようになります。

6自由度制御の特長:

» 静的試験で荷重/固定モーメントの関係を再現できます。6自由度制御では、走行イベント中に動的に変化する車両のタイヤ回転半径と入力荷重オフセットを再現可能だからです。

» オフセット タイヤ/ホイール イナーシャの加速は、路面において動的なスピンドル モーメントを発生させず、制御されていないシミュレータのモーメント荷重を正します。

» 6つの制御入力をもつ高剛性スピンドルハウジングは、高い信頼度でスピンドル位置での周波数依存荷重を再現します。これにより、スピンドルでの荷重とモーメント間の位相角がなくなります。

試験対象となるシステムとサブシス テム

サスペンション

サスペンションとボディの連結部

ボディ

ボディに取り付けたコンポーネント (ミラー、燃料タンク、バッテリーマウント)

車内のコンポーネント(シート、インパネ、ステアリングコラム)

排気システム

ドライブトレイン・マウント(ドライブトルクオプションを追加した場合)

ステアリングシステム(ステアリング入力オプションを追加した場合)

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優れたロードシミュレーション試験装置の歴史

MTSは数十年以上にわたり、ラボで行う耐久試験の正確で有効な路面走行状態の再現をめざし技術を開発してきました。他の試験機メーカーでは、アクチュエータを直接結合させる(またはヘキサポッド式の)技術を活用しており、車両の各コーナーに、運動に依存する6台のアクチュエータを配置しています。

それに対してMTSでは、アプリケーション特有のリンク技術を採用しています。この技術は、特定の軸に伝えられる入力が最適化された、運動に依存しないアクチュエータを配置しているのが特長です。運動に依存しないアクチュエータを採用するシステムでは、動的荷重のより容易で直接的な計測とモニ タリングが可能であり、複雑な動的非線形イベントの再現では、より効果の高い制御が可能です。

MTS モデル 326 3DOF システム

» 軽量ストラットによる忠実な応答 » 軸間干渉の影響を受けにくい設計

が容易な制御を可能にします。 » ベルクランクがアクチュエータと供

試体の動きを切り離して、システムの剛性を高めます。

MTS モデル 327 4DOF システム

» 最初の4DOFシステムは開発直後に自動車メーカーに採用されました。

» ブレーキ/ドライブ再現は開発プロセスを促進させる重要なツールとなりました。

» 4DOFシステムは、自動車メーカーの特定の試験ニーズに応え、40以上のカスタム設計タイプが開発され、今でも200コーナー以上が世界中のメーカーで使用されています。

MTS モデル 327 4DOF システム

MTS モデル 326 3DOF システム

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MTS モデル 329 5DOF システム

» モデル329システムの5自由度制御タイプは、モデル 329 4DOF システムを基に生まれたものです。

» これは、上下、左右、前後、ブレーキ/ドライブ、ステアトルクの制御を備えています。

MTS モデル 329 6DOF システム

» モデル329 6DOFシステムは、スピンドルで荷重とモーションを6自由度に制御する初めての乗用車用シミュレータです。

» 3本の横方向ストラットが同時に作動して、左右の荷重制御のほか、ステアモーメントとキャンバーモーメントの制御を行います。

» スピンドルで荷重とモーメントを包括的に制御することに加えて、ステアリング変位を制御するタイプも構成可能です。

– 標準構成では、±8度のステア角になります。

– 軸試験構成とロングストローク構成では、±25度のステア角となります。

– 回転テーブル構成では、±45度のステア角が提供されます。

» モデル329 6DOFシステムは設計 開始段階から、MTS SWIFT®(車軸6分力計)と一緒に使用することが考慮されています。その結果、シミュレーションにおけるドライブファイルの収束がスピードアップされます。

MTS モデル 329 6DOF システム

MTS モデル 329 5DOF システム

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多用途の高性能デジタル制御を実現

MTS FlexTest® 200デジタル コントローラーは、最新技術を駆使したロード シミュレーション制御ソリューションです。多数のチャンネルを使用する車両シミュレーション試験用に特別に設計されており、実績のあるVMEベースのMTSアーキテクチャを採用しています。 モデル329システムの幅広いロードシミュレーション機能を活用するために必要となる高度な機能、優れた試験制御を実現します。

MTSがお届けする実績ある制御、シミュレーション、データ管理ソフトウェア

FlexTest 200コントローラーはMTSシリーズ 793制御ソフトウェアとWindows® オペレーティングシステムを使ってPC上で動作し、高度なロードシミュレーション・アプリケーションにも対応するシミュレーション環境を作り出します。このパワフルな制御パッケージは、新しい試験の定義付け、データの収集、迅速な試験結果の解析を可能にします。

すべてのFlexTestデジタルコントローラーと同様に、FlexTest 200システムは、幅広いMTS試験アプリケーション・ソフトウェア・パッケージを活用することができます。

ロードシミュレーション・アプリケーシ ョンでは、世界で最も広く使用されているのがRPC Proソフトウェアです。FlexTest 200コントローラーはテストサーバーを経由してRPC Proソフトウェアとシームレスに統合し、走行時の車両とコンポーネントのシミュレーションを実現します。RPC Proソフトウェアはロードシミュレーションの全プロセスを最適化し、システム制御とデータ解析を行います。プロセスが重視されるアプリケーションでは、データ収集、データ解析、耐久試験操作の簡素化に焦点を合わせます。

試験情報を効率的に管理・保管するためのMTSのソフトウェア・パッケージを使用することで、制御システムの有用性がさらに高まります。

また、試験を実施する際に、様々な制御補正オプションを利用できます。補正オプションにはナルペーシング、ピークバレー制御、振幅位相制御、アダプティブ・インバース・コントロールなどがあります。それぞれの試験ニーズに合わせて、最適なテクニックを選択することが可能です。

優れた制御機能

FlexTest 200コントローラーは、計算チャンネル、高度なイベントアクション処理、モード切換などに対応する優れたロードシミュレーション制御機能を備えています。

計算チャンネルにより、ユーザーは複数の物理パラメータを組み合わせたフィードバックパラメータを作成することができます。これにより、モニタリングやリミットチェックのほか、RPCおよびクローズドループ制御の機能を高めることができます。計算チャンネルはマトリ

ックス制御アルゴリズムに柔軟性を持たせることにもなり、トランスデューサーとアクチュエータの組み合わせにより、圧縮荷重、せん断、平行移動変位、ステア、トー、キャンバー、ラック、ヨー のモーダル制御を行います。アドバンス・ユーザーはこの柔軟性を活用して、変わりゆく試験ニーズに効果的に対応することができます。

イベント/アクションにより、デジタルI/O、リミットおよびエラー検出器、システムイベントに基づく特殊インターロックやイベントの作成を行います。

モード切換は、供試体の状態によってフィードバックモード間での切換を可能にします。例えば、ストロークの変位制御から、ブレーキ操作シミュレーシ ョンの荷重制御への切換や、ステアリングシミュレーションの複合フィードバックモードへの切換などが可能です。さらにモード切換は、同じフィードバックを使用しながら、異なるループチューニング特性、リミット設定などを使用する切換にも使用できます。

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FlexTest 200コントローラーは、世界で最も広く使用されているロードシミュレーション・ソフトウェアのRPC Proソフトウェアとシームレスに統合します。

供試体のモニタリング

FlexTest 200の機能には、供試体のダメージをモニターする様々な供試体モニタリング・オプションが含まれます。

トレンドモニタリングでは、最大16のデータ信号における重要なトレンドの統計値をモニターすることができます。最初のパスデータに基づきリミットを設定し、リミットにかかった時の様々なシステムアクションを設定できます。

疲労モニタリングはヒストグラムでサイクルを記録してから、蓄積したデータに基づき供試体のダメージを計算します。レインフローを採用する3種類のヒストグラム(レンジミーン、レンジ、最大/最小)に対応します。データのリミットをオンラインで設定・調整でき、蓄積データをグラフ表示させることができます。

フレキシブルなデータ収集

FlexTest 200コントローラーは、最大96のデータ収集チャンネルに対応します。試験データは、時刻歴データ再生と同期させるために標準RPCレートで収集が可能です。他には、アンチ・エイリアシング用のデジタルFIRフィルター、リアルタイムのX-Yプロットなどの機能があります。制御システムは、RPC ProソフトウェアまたはMicrosoft® Officeツールを使用するレポート作成に対応します。

幅広い設定

マルチステーションFlexTest 200コントローラーは、チャンネルの割当を変更する際にケーブルや回路基板を交換する必要がなく、ラボは変化していくシミュレーションのニーズにすばやく効率的に適応できるようになります。システムは、包括的なロードシミュレータ構成を駆動する30以上ものダイレクトデジタル制御チャンネルに対応し、さらに車軸ワインドアップや前後拘束などのオプション機能用の追加制御チャンネルにも対応可能です。1台のFlexTest 200コントローラーを設定して、2コーナー、4コーナー、固定ボディ、イナーシャ試験を簡単に実施することができます。

安全で簡素化された試験セットアップ

FlexTest 200コントローラーは、直感的なユーザー・インターフェイスと、試験の定義づけと実行を簡素化する幅広い設定ファイル・設定機能を備えています。

多言語対応のFlexTest 200のインターフェイスには、タイムベース、周波数ベース、X-Y表示モードを備えた2チャンネルのデジタルオシロスコープやピークバレー、最大/最小、連続更新モード付きのデジタルボルトメーター、サ マリー表示、システムステータスパネルがあります。複数信号を1つの信号としてグループ化したりグループ制御リストに分類したりすることで、アクセスと実行をすばやく行うことができます。関数発生機能には、時刻歴再生、サイクル正弦、広帯域周波数重み付けランダム信号発生があり、あらゆる機能にソフト始動/停止が含まれています。

試験の再現性が保証されるように、チューニング/安定項、フィルター、補正機能を含めた設定およびキャリブレーションデータをディスクに保存して、すばやく呼び出すことが可能です。マスター設定値、リモート設定値調整、リモートインストールポッド、ユーザー定義が可能なホームおよびパークポジションなどの追加機能により、供試体取り付けの安全性と簡易性、システムのトラブルシューティング能力がさらに高まります。

ネットワーク接続

複数のオペレータで試験データを共有するため、FlexTest 200制御システムを社内のコンピュータネットワークに容易に統合できます。RPC Proソフトウェア・ツールは、FlexTest 200専用の コンピュータまたはイーサネット接続された別のPCで使用可能です。2つ目のイーサネット接続を用意して、他のPCとのネットワークによるファイル転送が可能です。

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MTS ロード シミュレータ ソリューション

ロングストローク・システム

ロングストローク・システムは、ブレーキ操作やスラローム(車線変更)イベントに必要な大変位を提供します。MTSは最大の変位能力をもつ装置をお届けしています。ロングストローク・システムは1.5メートル (4.92 フィート) の左右および前後のスピンドル変位を達成し、システムのシミュレーション帯域幅を増大させます。この追加変位はフリーボディ試験での低周波数イベントを再現する機能を提供し、コーナリングやブレーキ操作などの操縦イベント の再現性精度を向上させます。

モーターサイクル、ATV、その他の小型車

MTSモデル334 4 コーナー ロードシミュレータは、舗装路、未舗装路、悪路など様々な路面状況においてモーターサイクル、ATV、他の小型車が受ける荷重とモーションを正確に再現します。これは、前輪及び後輪で上下および前後の走行入力をシミュレートします。シミュレーション用ライダーを使って、実際のライダーによる影響を再現します。試験中にメカニカルリンクがライダーを拘束し、左右およびロール運動中のライダーのイナーシャをシミュレートします。よりハードルの高いシミュレーション要求に対しては、アクティブ拘束システムを追加することも可能です。このシミュレータは、試験の時間と費用を大幅に減少させます。路上走行試験の10~20倍、テストトラックで行う試験の4~10倍の速さで試験が実施できます。

モデル 329 大型 トラック システム

モデル329 試験治具には:乗用車用 (モデル329)、ライトトラック用(モデル329 LT)、大型トラック用(モデル329 HT)の3種類があります。3種類 の治具には同じ設計原則が採用されているため、モデル329 HT試験治具を乗用車用と同じ方法で使用し、大型トラックで非常に精度の高い4自由度のボディおよびサスペンション試験を実施することができます。

ロングストローク・システム

MTS モデル 334 4 コーナー ロード シミュレータ

モデル 329 大型 トラック システム

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環境ロードシミュレーション

最先端の環境チャンバーに完全密閉状態で設置されるモデル329 4DOFロードシミュレータは、高温・低温、湿度、太陽光線などを受けた極度の状態で車両の総合的な耐久性シミュレーションを行うことができます。このシステムの高荷重タイプは、大型車両のアクティブ拘束と4自由度の耐久シミュレー ションを提供します。これは、最高4メートルのホイールベースに対応し、重量3,492kg(7,700 lb)の大型車両に対応します。

腐食や過度の湿気などの過酷な環境試験では、ストラットがチャンバーの外からチャンバー壁を通過して供試体へ取り付けられ動的荷重を負荷します。

ステアシミュレーション

実績のあるモデル329ロード シミュレータ テクノロジーはステアリング荷重を再現し、ステアリングコンポーネントの耐久性評価を行えます。車のステアリングコラムに取り付けられたアクチュエータが、ステアリングサブシステムを駆動します。コーナー治具が50度の回転に対応し、必要なステア変位と荷重を再現します。MTSでは90度の回転試験システムも提供しています。

ステア操作により、前後と左右の荷重がより現実的なベクトルでサスペンション入力されます。ステアモーメント荷重(垂直軸周りのモーメント)は、サスペンションコンポーネントにおける左右の荷重の差分を正確に再現します。

モデル 329 ロードシミュレータ

モデル 329 4DOF ロード シミュレータ

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MTS ロード シミュレータ試験治具

MTSモデル329ロードシミュレータは、堅牢な試験装置、信頼性の高い油圧システム、多様性を備えたデジタル制御 と高度なソフトウェアを統合させています。 これらの統合された技術により、ラボでテストコースを再現し、より精度が高く、再現性に優れた車両とコンポーネントの耐久性試験を加速します。

細部にわたって設計されたモデル329の試験治具には、多くの利点があります。大きな利点としては、運動学的クロストークが減少されることです。チャンネル間のクロストークが最小限に抑えられるため、MTSリモート・パラメータ・コントロール・ソフトウェアは、加振箇所のほか離れたサスペンションや車両構造部分で、荷重とモーメントを正確に再現します。その他の利点としては、保守の必要性を最小限にとどめた耐用年数の長い部品が厳選して使用されていることです。

1. 独立したブレーキチャンネル

ブレーキチャンネルは完全に独立しているため、クロストークの影響を受けることはありません。ブレーキアクチュエータの要求パワーが大幅に削減され、制御されない相互作用から起きるエラーがなくなります。ブレーキアクチュエータは、他のチャンネルに影響を及ぼすことなく、ブレーキ操作以外のイベントでは静止状態にしておくことができる一方で、シミュレーション中はブレーキ操作を動的に加えることが可能です。

2. ベアリング

上下荷重伝達系とストラットエンドのベアリングには、ニードルローラーインサートの付いたゴムのアウターブッシュが使用されています。回転エレメントが運動の一次軸となり、ゴムのブッシュが旋回(球面)運動を可能にします。この設計から、摩耗やバックラッシュがほとんどない保守不要の長寿命を達成します。

3. ストラット

大直径・低肉厚で低質量のストラット設計が、共振周波数を試験周波数帯域幅外に保ちます。前後および上下方向チャンネルの独特の構成により、前後方向チャンネルによる補正を最小にとどめ、スピンドル中心で純粋に上下方向の直線運動軌跡が提供されます。

4. 荷重 トランスデューサー

モデル329のストラットに使用されている荷重トランスデューサーは、このアプリケーション用にMTSが設計したものです。中空のチューブ構造が、チューブ式ストラットとともに一貫した負荷伝達路を維持します。

荷重トランスデューサーはクロストー クを最小にし、多軸振動に耐えるように設計されています。動作荷重をはるかに超える荷重に耐えうる疲労定格を持ち、高い精度基準を満たしています。

5. アクチュエータとサーボバルブ

各アクチュエータには、精密研磨処理を施した、クロムメッキの一体加工の大径ピストンロッドが使用されています。この設計により、高い強度、横方向の剛性、低摩耗を達成します。肉厚なシリンダーからは、全体的な剛性と高い横共振周波数が生まれます。変位トランスデューサーは、精度と保護を高めるために、中空のピストンロッド内に同軸に取り付けられています。内蔵されている油圧クッションが、フルストロークでの高速運転時にエンドキャップを保護します。

サーボバルブは3段弁タイプで、特に大流量、高応答の要求条件に合わせて設計・加工されています。スプールポジションのフィードバック信号を用いることにより、動的応答が高まります。この高応答サーボバルブは、加工精度の高いスプールと非常に硬度の高い素材を使用することにより、油汚れにも強くまた感度を高く保っています。

6. ベルクランク

ベルクランクはあらゆる荷重に対して使われます。ベルクランクはアクチュエータベアリングでの要求を減少させて、その耐用期間を長くするとともに、油を使う静圧ベアリングが不要になります。また、あらゆる水平方向荷重を垂直方向反応に変換します。これにより、アクチュエータの取り付け支柱が不要になり、シミュレータの設置に必要な全体のスペースと重量が減少します。

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イーサネットまたは企業広域ネットワーク(WAN)

MTS FlexTest 200 制御装置

サーボアクチュエータを制御

計測値をフィードバック

油圧分配システム

PC

SilentFlo™ 油圧源

PCPCPC

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MTS ロードシミュレータ アクセサリ

MTSでは、モデル329システムの機能性を高める様々な付属ツールを用意しています。これらのツールを用いることにより、シミュレーションに含めるコンポーネントを増やし、試験の開発時間を短縮、試験から得る情報を増やせるため、試験の価値を高めることができます。

ブレーキ・インテンシファイア・パッケージ

正確な試験を行うには、ブレーキ操作中だけブレーキを作動させ、他の試験ではリリースする必要があります。これは、ブレーキを操作すると車両サスペンションからの負荷伝達路が変更されるためです(特にディスクブレーキの場合)。その結果、ブレーキ パッドとキャリパーがスピンドルの荷重とモーメントの平行負荷伝達路となります。この問題を取り除くために、MTSでは車両のブレーキを加圧するエア増圧器を採用しています。このパッケージはパワーアシストブレーキと同様に作動し、マスターシリンダーに代わるものです。制御ソレノイドがデジタルインターフェースに接続され、コンピュータ制御されたブレーキシステムとなります。ブレーキトルクを制御する電子装置は、ブレーキが解放されているときには低ゲインストローク制御で作動し、ブレーキ操作中は荷重制御で作動するように設計されています。

セミアクティブ前後拘束システム

ブレーキ・インテンシファイア・パッケージと組み合わせて、セミアクティブ前後拘束システムはシミュレーションモードの完全な動的制御を提供します。ブレーキ操作以外のイベント中は、車体は拘束されない状態となります。ブレーキ操作イベントが起こると、前後拘束システムとブレーキがロックして、車両のイナーシャ再現を行います。拘束システムは、バンパーマウントを通して車両のフロントとリアに固定されます。アクチュエータは、エアバッグ、ベルクランク、ストラットを通じて結合されます。エアバッグはブレーキ操作以外のイベントでは収縮し、拘束システムの結合を効果的に分断します。

トルク入力治具

標準モデル329 シミュレータでは、車両ブレーキのロッキングによりブレーキトルクをシミュレートするため、各ホイールでトルクが加えられます。エンジントルク

(またはドライブトルク)を同時にシミュレートするために、MTSは二方向性のトルク入力治具を提供しています。これは、エンジン、トランスミッション、またはリアアクスルに取り付けられ、治具の下部は基礎にボルト止めされます。フリー、セミフリー、固定のいずれであっても、治具は制御されない方向(上下または水平)に大きな誤った荷重を加えることはありません。

ヨーツイスト治具

この付属ツールは、ヨーツイスト治具で拘束しない側の車軸が左右平行移動を行うときに治具による反力を発生しないように、車両のヨー軸運動を完全に自由にするものです。試験を行う車軸は、標準モデル329治具の2コーナーに取り付けられます。別の車軸は、タイヤカップルのヨーツイスト治具で拘束されます。

車体半分でのシミュレーションで十分に再現されないパラメータの1つがツイストです(各車軸が位相差をもってロールするとき)。ヨーツイスト治具は、拘束されている車軸に低周波数の回転運動を加えるアクチュエータチャンネルを追加してツイストイベントの正確な再現をおこないます。

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SWIFT(車軸6分力計)

SWIFT(車軸6分力計:Spinning Wheel Integrated Force Transducer)をモデル329 6DOFシステムに組み合わることで、迅速な試験実施、優れたデータ収集、優れたサスペンション荷重の総合シミュレーションを実現することができます。収集するデータは、バーチャルモデルやバーチャル試験アプリケーションの開発に活用、システムの解析、設計、モデリングを含む多くのアプリケーションで有用です。

SWIFTシステムはモーターサイクルおよび小型乗用車用のSWIFT 10から、大型トラック・その他の大型車用のSWIFT 50まで広範囲なモデルを揃えています。

» SWIFTを利用することにより、データ収集の計装時間とラボベースのシミュレーション試験時間が大幅に短縮されます。

» SWIFTは改造リムにより素早い取り付けが可能なため、路上やテストコースでデータを収集するための計装コストを大幅に削減します。

» SWIFTはスピンドルで荷重を直接測定するので、デー タの変換が不要になります。

鉄道車両輸送シミュレーション

鉄道車両輸送シミュレーションのオプションは、モデル329治具の4コーナーに取り付けるプラットフォームからなり、輸送中の車両の状態を正確に再現します。お客様の特別な仕様に合わせて製造されるこのオプションは、ラボの能力と柔軟性をさらに高めます。

ダウンフォース システム

ダウンフォース システムは、車両のエアロダイナミクス荷重を再現します。ソフトパスを基礎に向けながら、供試体に荷重を加えます。車両のエアロダイナミック荷重を再現するため、システムは、車両と一緒に動き、命令された荷重を維持するよう反応します。

このシステムのアプリケーションには以下が含まれます。

» エアロダイナミクスのダウンフォースと制御路面荷重シミュレーション

» コーナリングやブレーキ操作によるイナーシャ荷重のシミ ュレーション

» ロードシミュレー ション・システム用のアクティブ車両 拘束

» NASCAR、Open Wheel、 F1の各レース基準を満たすモデルを用意

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MTSグローバルサポート

1966年以来、MTSは生産性を高め、より安全かつクリーンで、耐久性に優れた製品を開発するのに必要な革新的な試験およびシミュレーション・システムを開発しており、そのシステムは世界の自動車メーカーに採用されています。MTSは、優れたエンジニアリングと技術経験を生かし、 車両全体、サブシステム、コンポーネントの各レベルにおける試験システムとソフトウェアを取り扱うトップサプライヤとして認められています。

コンサルティングおよびエンジニアリング サービス

お客様のニーズを理解する

お客様は、開発サイクルの短縮化等により、車両およびコンポーネント試験の効率性と有効性を最大限に高める必要があります。専門知識と人材を擁するMTSは、お客様のニーズの大小にかかわらず、お客様の課題を理解し、必要に応じたサービスを提供いたします。緊急のニーズに応えるために1日あるいは週単位でのコンサルティングサービスを提供できるほか、長期的な問題に取り組むためのエンジニアリング調査、総合トレーニング、開発プログラムの提案を行います。

発展する技術のガイド役を務める

世界中の自動車メーカーと密接な関係を築き共同で作業にあたることで、MTSのコンサルタントは、コンポーネント、サブシステム、車両全体の試験におけるノウハウを習得しています。こうした豊富な経験は、実際の試験サポートの現場で生かされています。また、これらの試験を補完する設計、解析、およびソリューションのモデル化も提供しています。

お客様の問題を分析する

MTSは、自動車開発のあらゆる面で製品とプロセスの両方に関係する問題に対して独創的なソリューションを提供してきました。様々なアプリケーションを通じて蓄積された経験をもとに、問題に対する革新的なソリューションを、タイムリーかつコスト効果の高い方法で提案することができます。

ソリューションには次のものが含まれます。

» シミュレーション技術 » 制御システムの評価と改良 » 複雑な供試体の計装 » 機械的問題の特定と解決 » プロトタイプ システムの開発

総合的なエンジニアリングソリューションを提案する

» カスタム化されたトレーニング » 共同開発プロジェクト » 新しい手法、技法、技術 » Visual Basic®/バッチファイルの

カスタム プロジェクト » 高度な技術研究 » 装置とリソースの強化

MTSのソフトウェア保守・サポート(ME&S)契約

ソフトウェア技術は急速に変化し続けています。システムを最新の状態に保ち、発展するPCテクノロジーに適合させるためには、多くの課題が発生します。MTSが提供する保守・サポート

(ME&S)契約は、技術サポートを提供し、お客様のシステムを簡単かつコスト効果の高い方法で最新の機能へアップデートさせるものです。ME&S契約では次のものを提供します。

以下を含む自動アップデートサービス

» 試験ニーズをベースに追加された新機能

» プログラム購入後に利用可能となるすべてのソフトウェアのアップグレード・バージョン

» 以前に購入されたソフトウェア・パッケージに追加される新機能

» 進化していくPCオペレーティングシステムと互換性を保つ新規ソフトウェア

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固定費による計画的な予算化

ME&S契約は、新たにアップグレード・アップデートされたソフトを購入するよりも費用-効果の高い方法となります。

技術サポート

MTSのソフトウェア担当者が電話で提供する技術サポートを優先的にご利用いただけます。

特定ニーズに合わせたプラン

» ME&S契約は、装置購入時または購入後の一定期間内にご購入いただけます。12カ月単位での契約となりますが、最大で48カ月まで一括でご契約いただくことができます。

» 複数台のシステムでご契約いただく場合は、割引が適用されます。

迅速なフィールドサービス

弊社のサービスは、装置の稼動時間を高めて、お客様のラボ運営を生産的に保つように計画されています。MTSの フィールドサービスエンジニアは十分なトレーニングを受けており、高い技術力でお客様のニーズに迅速に対応します。

MTSのフィールドサービスには次のものが含まれます。

» 信頼できる試験結果を保証するためのキャリブレーション・検証サービス

» ダウンタイムを最小に抑えるための予防保守サービス

» 試験システムの故障時に備える定期・緊急修理サービス

» 必要な時に必要なパーツを供給できるワールドワイドなロジスティクス体制

総合的なカスタマーサポート

お客様にMTSの試験装置を十分にご活用いただけるように、 様々なカスタマーサポートのオプシ ョンを用意しています。トラブルシューティング、ソフトウェア関連の質問、あ るいは作業に関するお問い合わせであっても、MTSの経験あるサポートエンジニアが、お客様の実験ラボをスムーズに運営していくお手伝いをいたします。

生産性の向上をめざすトレーニング

MTS が実施するトレーニング コースはすべて、お客様の試験装置に対する生産性と寿命の最大化を目指しています。コースでは、試験システムのあらゆる面が習熟できるように、ハンズオントレーニングも行ないます。MTS のトレーニングコースでは、システムおよびソフトウェアの操作および保守、試験の原理、試験方法、アプリケーションについて説明します。

モデル329システムの改修

MTSでは、装置の修理・改修サービスを提供しています。お客様の古くなったモデル329ロード シミュレータを新品のように変え、最新の設計部品に交換することができます。例えば、12年前の古い4DOFシステムを改修して、購入後に実施されたすべての設計変更を取り入れることが可能です。改修サービスには、全アクチュエータの改造、全ベアリングの交換、全コンポーネントの点検と必要に応じた交換が含まれます。

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モデル329 スピンドル カップル式ロード シミュレータ 基本仕様

モデル 329 6DOF (乗用車) 上下 前後 左右 ステア ブレーキ/ドライブ キャンバー 入力 入力 入力 入力 入力 入力最大動作周波数 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50Hzスピンドル荷重/モーメント 63 kN 22 kN 20 kN 6.9 kN-m 4.0 kN-m 9.6 kN-m (14,100 lbf) (4,950 lbf) (4,500 lbf) (61,000 in-lbf) (35,400 in-lbf) (85,000 in-lbf)スピンドル変位 380 mm 392 mm 258 mm 16 deg 32 deg 16 deg (15 in) (15.4 in) (10.2 in)スピンドル速度 7 m/sec 2.2 m/sec 2.4 m/sec 700 deg/sec 700 deg/sec 400 deg/sec (276 in/sec) (86 in/sec) (94 in/sec)» 推奨最大車両重量3,000kg(6,600lb)。» 性能に関する情報は変更される場合があります。» 動的仕様は単軸、正弦波入力、非連続イベントに基づいています。» 性能値はミッドポジションでのノミナル値であり同時加振でなく、リンケージに対して修正もされていません。» 上記の性能予測における最大ブレーキクリアランス直径は430mmです。» すべての変位は両振幅値に基づいています。» ランダム負荷において通常必要となる油量はコーナーあたり約284lpm(75gpm)です。この割合は実際の操作環境に大きく依存するため、詳細についてはMTSアプリケーションエンジニアにご相談ください。

上下 前後 左右 ステア ブレーキ/ドライブ キャンバー 入力 入力 入力 入力 入力 入力最大動作周波数 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50Hz動的スピンドル 77 kN 29.5 kN 33.5 kN 6.9 kN-m 6.2 kN-m 11.3 kN-m荷重/モーメント (17,300 lbf) (6,600 lbf) (7,500 lbf) (61,000 in-lbf) (54,800 in-lbf) (100,000 in-lbf)スピンドル変位 380 mm 392 mm 258 mm 16 deg 34 deg 16 deg (15 in) (15.4 in) (10.2 in)スピンドル速度 5.0 m/sec 3.0 m/sec 2.6 m/sec 750 deg/sec 450 deg/sec 600 deg/sec (197 in/sec) (118 in/sec) (102 in/sec)» 推奨最大車両重量6,000kg(13,200lb)。» 性能に関する情報は変更される場合があります。» 動的仕様は単軸、正弦波入力、非連続イベントに基づいています。» 性能値はミッドポジションでのノミナル値であり同時加振でなく、リンケージに対して修正もされていません。» 上記の性能予測における最大ブレーキクリアランス直径は430mmです。» すべての変位は両振幅値に基づいています。» ランダム負荷において通常必要となる油量はコーナーあたり約386lpm(102gpm)です。この割合は実際の操作環境に大きく依存するため、詳細についてはMTSアプリケーションエンジニアにご相談ください。

» オプションの静的サポートは、コーナーあたり最大23kN(5,000lbf)の鉛直力を提供するため、車両重量のオフセットが可能になります。

上下 前後 左右 ステア ブレーキ/ドライブ キャンバー 入力 入力 入力 入力 入力 入力最大動作周波数 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50Hz動的スピンドル 77 kN 25.8 kN 33.2 kN 8.3 kN-m 6.0 kN-m 7.2 kN-m荷重/モーメント (17,300 lbf) (5,800 lbf) (7,450 lbf) (73,400 in-lbf) (53,000 in-lbf) (63,700 in-lbf)スピンドル変位 300 mm 200 mm 200 mm 50 deg 30 deg 20 deg (11.8 in) (7.8 in) (7.8 in)スピンドル速度 6.1 m/sec 2.2 m/sec 2.5 m/sec 700 deg/sec 880 deg/sec 700 deg/sec (240 in/sec) (85 in/sec) (100 in/sec)» 推奨最大車両重量6,000kg(13,200lb)。» 性能に関する情報は変更される場合があります。» 動的仕様は単軸、正弦波入力、非連続イベントに基づいています。» 性能値はミッドポジションでのノミナル値であり同時加振でなく、リンケージに対して修正もされていません。» 上記の性能予測における最大ブレーキクリアランス直径は420mmです。» すべての変位は両振幅値に基づいています。» ランダム負荷において通常必要となる油量はコーナーあたり約386lpm(102gpm)です。この割合は実際の操作環境に大きく依存するため、詳細についてはMTSアプリケーションエンジニアにご相談ください。

モデル329 LT 6DOF(ライトトラック)

モデル329 6DOF ミディアム ステア

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モデル329 6DOFロングストローク 上下 前後 左右 ステア ブレーキ/ドライブ キャンバー 入力 入力 入力 入力 入力 入力最大動作周波数 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50Hzスピンドル荷重/モーメント 71.6 kN 26.2 kN 31.1 kN 6.9 kN-m 5.6 kN-m 6.9 kN-m (16,100 lbf) (5,910 lbf) (7,000 lbf) (61,200 in-lbf) (50,000 in-lbf) (61,200 in-lbf)スピンドル変位 380 mm 1,200 mm 1,200 mm 20 deg 40 deg 30 deg (15 in) (47.9 in) (47.9 in)スピンドル速度 5 m/sec 2.2 m/sec 2.2 m/sec 412 deg/sec 412 deg/sec 412 deg/sec (196 in/sec) (86 in/sec) (86 in/sec)» 推奨最大車両重量2,500kg(5,500lb)。» 動的仕様は単軸、正弦波入力、非連続イベントに基づいています。» 性能値はミッドポジションでのノミナル値であり同時加振でなく、リンケージに対して修正もされていません。» すべての変位は両振幅値に基づいています。» 最大ブレーキクリアランス直径は400mmです。» 最大推奨油量要件についてはMTSアプリケーションエンジニアまでお問い合わせください。

上下 前後 左右 ブレーキ/ドライブ 入力 入力 入力 入力最大動作周波数 20 Hz 20 Hz 20 Hz 20 Hzスピンドル荷重/モーメント 200 kN 100 kN 100 kN 50 kN-m (44,900 lbf) (22,450 lbf) (22,450 lbf) (442,500 in-lbf)スピンドル変位 300 mm 300 mm 301 mm 40 deg (15 in) (15 in) (15 in)スピンドル速度 3.5 m/sec 1.6 m/sec 1.6 m/sec 8 rad/sec (250 in/sec) (60 in/sec) (60 in/sec) (458 deg/sec)» 性能に関する情報は変更される場合があります。» 動的仕様は単軸、正弦波入力、非連続イベントに基づいています。» 性能値はミッドポジションでのノミナル値であり同時加振でなく、リンケージに対して修正もされていません。» すべての変位は両振幅値に基づいています。» 2コーナーにおける一般的な推定油量は1600lpm@210bar(425gpm)および累積300リットル。» この割合は実際の操作環境大きく依存するため、詳細についてはMTSアプリケーションエンジニアにご相談ください。

上下 前後 左右 ステア ブレーキ/ドライブ キャンバー 入力 入力 入力 入力 入力 入力最大動作周波数 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz 50 Hz動的スピンドル 80 kN (18,000 lb)動的荷重 350 kNまで 100 kN 100 kN 39 kN-m 50 kN-m 41 kN-m (80,000 lb) (22,000 lb) (22,000 lb) (345k in/lb) (440k in/lb) (360k in/lb)変位 400 mm 200 mm 200 mm 16 deg 40 deg 16 deg (16 in) (8 in) (8 in)速度 7 m/sec 2 m/sec 2 m/sec 5 rad/sec 8 rad/sec 4.6 rad/sec (280 in/sec) (80 in/sec) (80 in/sec) (286 deg/sec) (458 deg/sec) (263 deg/sec)» 性能に関する情報は変更される場合があります。» 動的仕様は単軸、正弦波入力、非連続イベントに基づいています。» 性能値はミッドポジションでのノミナル値であり同時加振でなく、リンケージに対して修正もされていません。» すべての変位は両振幅値に基づいています。» 4コーナーにおける一般的な推定油量は4200lpm@280bar(1100gpm)および累積200リットル。» 4コーナーにおける一般的な推定油量は5700lpm@210bar(1500gpm)および累積300リットル。» 注記:垂直定格荷重を下げると、必要な油量を減らすことができます。» これら割合は実際の操作環境大きく依存するため、詳細についてはMTSアプリケーションエンジニアにご相談ください。

全ての仕様は予告なく変更される場合があります。

モデル329 HT 4DOFミディアム パフォーマンス(大型トラック)

モデル329 HT 6DOF ハイ パフォーマンス(大型トラック)

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MTS、FlexTest、RPC および SWIFT はMTS Systems Corporation の米国内における登録商標であり、ERPC、eTIM、MAST、Remote Parameter Control および SilentFlo は、MTS Systems Corporation の米国内における商標です。これらの商標は他の国でも保護されている場合があります。 RTM No. 211177.

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