ミカサフミindigoseal30.sakura.ne.jp/woshite/mikasa_fumi_woshite.pdf · 転記 2016_10_3付け...

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転記 2016_10_3 付け 訂正 2017_5_16 訂正 写本 ミカサフミ 追加 2018_4_1~17・ ホツマツタヱ史学研究会 吉田六雄 底本 当「写本 ミカサフミ」の底本は、 滋賀県高島市勝野の旧家・野々村家所蔵の野々村立蔵写 本「神載山書紀」(以後、ミカサフミと呼ぶ)をご使用させて戴くことにしました。また、 使用に当たっては、当写本を管理されておられます現当主の野々村直大氏のご承諾を戴き ました。この甲斐があって、長年の悲願であった「ミカサフミ」の読み下し現在語訳を完結 させて戴きました。 なお、当本は、文題名の行の識別に黄色を付与し、ホツマツタヱと対比する行については、 青色の識別を付けました。特に、ミカサフミとホツマツタヱの文が、二文字以上相違する個 所は一行を抜き出し、上段:ホツマツタヱ(赤色文字)、下段:ミカサフミと比較しており ます。 写本 ヲシテ(原文) カタカナ訳 読み下し現在語訳 ミカサフミ 三笠文 目次 クニナヅガノブ クニナヅが述ぶ ミカサフミ キツヨヂノアヤ 三笠文 東西四箇(ぢ)の文 ミカサフミ サカノリノアヤ 三笠文 サカノリの文 ミカサフミ ヒメミヲノアヤ 三笠文 一姫三男の文 コヱソフノ キサキタツアヤ コヱ(国)の十二(名)の后立つ文 ミカサフミ ハルミヤノアヤ 三笠文 春宮の文 ミカサフミ タカマナルアヤ 三笠文 高天成る文 ミカサフミ ナメコトノアヤ 三笠文 嘗めことの文 ミカサフミ ハニマツリノアヤ 三笠文 埴祭りの文 溥泉伝本 ミカサフミ 三笠文 (欠) トシウチニ ナスコトノアヤ(欠) 年内に 成すことの文(欠)

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Page 1: ミカサフミindigoseal30.sakura.ne.jp/woshite/mikasa_fumi_woshite.pdf · 転記 2016_10_3付け 訂正 2017_5_16訂正 写 ミカサフミ 追加 2018_4_1~17・ ホツマツタヱ史学研究会

転記 2016_10_3付け

訂正 2017_5_16訂正

写本 ミカサフミ 追加 2018_4_1~17・

ホツマツタヱ史学研究会 吉田六雄

底本

当「写本 ミカサフミ」の底本は、滋賀県高島市勝野の旧家・野々村家所蔵の野々村立蔵写

本「神載山書紀」(以後、ミカサフミと呼ぶ)をご使用させて戴くことにしました。また、

使用に当たっては、当写本を管理されておられます現当主の野々村直大氏のご承諾を戴き

ました。この甲斐があって、長年の悲願であった「ミカサフミ」の読み下し現在語訳を完結

させて戴きました。

なお、当本は、文題名の行の識別に黄色を付与し、ホツマツタヱと対比する行については、

青色の識別を付けました。特に、ミカサフミとホツマツタヱの文が、二文字以上相違する個

所は一行を抜き出し、上段:ホツマツタヱ(赤色文字)、下段:ミカサフミと比較しており

ます。

写本

ヲシテ(原文) カタカナ訳 読み下し現在語訳

ミカサフミ 三笠文

目次

クニナヅガノブ クニナヅが述ぶ

ミカサフミ キツヨヂノアヤ 三笠文 東西四箇(ぢ)の文

ミカサフミ サカノリノアヤ 三笠文 サカノリの文

ミカサフミ ヒメミヲノアヤ 三笠文 一姫三男の文

コヱソフノ キサキタツアヤ コヱ(国)の十二(名)の后立つ文

ミカサフミ ハルミヤノアヤ 三笠文 春宮の文

ミカサフミ タカマナルアヤ 三笠文 高天成る文

ミカサフミ ナメコトノアヤ 三笠文 嘗めことの文

ミカサフミ ハニマツリノアヤ 三笠文 埴祭りの文

溥泉伝本

ミカサフミ 三笠文

(欠) トシウチニ ナスコトノアヤ(欠) 年内に 成すことの文(欠)

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本文

ク-1 クニナヅガノブ クニナヅが述ぶ

カミガヨノ トホコノミチモ 神が代の 瓊矛の道も

ヤヤサカフ カレオヲサムル やや栄ふ 故を治る

ヤマトタケ カミニカエサノ 日本武(尊)神に返さの

2 ノコシフミ キミハミハタオ 遺し文 君(景行)は御機

ソメマセハ トミモミカサノ 染め増せば 臣も三笠の

フミオソム 文お染む 大田田根子も

ホツマフミ 秀真文 染め捧くれは

3 ミグサノリ ソナフタカラト 三種法 備ふ宝と

ミコトノリ シカレトカミヨ 勅り 然れと神代

ヰマノヨト コトバタカエハ 今の世と 言葉違えは

ミチサカル コレモロイヱノ 道 逆る これ諸家の

4 ツタエフミ イマノテニハニ 伝え文 今のてに(を)はに

ナツラエテ カタチトワザト 準えて 形と技と

ソノアチオ トクトエザレハ 味お 解く問えざれは

ミチノクオ ユキタガフカト 道の奥お 行き違ふかと

5 オソルノミナリ 恐(れ)るのみなり

マキムキノ ヒシロノヰソミ 纒向の 日代の五十三

トシツミヱ ホツミハツヒニ 年ツミヱ 穂積み初日に

ミカサトミ イセノカンヲミ 三笠臣 伊勢の神臣

6 オオカシマ フモヨソナトシ 大鹿島 二百四十七歳

捧ぐ花押し

7 ミカサフミ ササケタマフオ 三笠文 捧け賜ふお

ミワノトミ ミチホメイワク 三輪の臣 道褒め曰く

アメツチモ ヒラケテカミモ 天地も 開けて神も

メオモワケ ヒモツキモナリ 陰陽も別け 日も月も成り

8 コヨノホシ アメトコタチト 九世の星 天常立と

ワノソヒモ アシガヒヒコヂ 地の十一も アシガヒヒコヂ

トコタチノ ミヨハミホカミ 常立ちの 三代は三穂神

フタハシラ マツルトホコノ 二柱 祭る瓊矛の

9 ミチアレト アマテルカミノ 道あれと 天照神の

ヤタカガミ ツクリミクサノ 八咫鏡 造り三種の

カンタカラ アメノミマコニ 神宝 天の御孫に

トオサヅケ ヤマトヲサムル 瓊お授け ヤマト治むる

10 ミカガミハ コヤネニサヅク 御鏡は (天)児屋に捧ぐ

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カミノムネ ホコノミナモト 神の宗 矛の源

オコノカミ シカレトミチモ オコの神 然れと道も

モロイヱニ ツカサタガエハ 諸家に 司 違えは

11 ホツマフミ アラワストキニ ホツマ文 著す時に

アツタカミ ツゲテキミニハ 熱田神 告げて君には

カグミハタ ヲサセタマヘハ 香具御機 をさせ賜へば

カガミトミ フモトヤシロノ 鏡臣 麓 社の

12 フミササグ ワレモアクレハ 文捧ぐ 我も明くれは

ミコトノリ ミクサノミチノ 勅り 三種の道の

ソナワリテ サチヱルイマト 備わりて 幸得る今と

ノタマエハ オノオノミオヤ 宣えは 各々御祖(神)

13 マツルヘシ ホスエサカエル 祭るへし 穂末栄える

ソノミチハ ミカサフミナリ その道は 三笠文なり

アマテラス カミヨリサヅク 天照らす 神より授く

ミチノクノ フミウヤマイテ 道の奥の 文 敬まいて

14 トモニササケツ 共に捧けつ

ヲオミワノ 大三輪の (大)田田根子が歳

フオミソヨ ツツシミノヘテ 二百三十四 慎み述へて

ソエルハナヲシ 添える花押し

キ-1 ミカサフミキツヨヂノアヤ 三笠文 東(キ)西(ツ)四箇の文

ミカサヤニ アマノコヤネノ 三笠屋に 天児屋根の

トクフミハ タテニヌキオル 説く文は 経に緯織る

マツリコト ヨヂヒトクサオ 政りこと 四箇人草お

2 ヲサムナリ モシヤミチキク 治むなり しや道訊く

ココロサシ アラハトアケテ 志 露と開けて

サヅクベシ コモリノイワク 授くべし 子守(神)の曰く

トアケナバ カミノミコトヤ 戸開けな 神の勅や

3 アカラサマ コヤネコタエテ あからさま (天)児屋根答えて

ミチハワヂ ハヤクオソキモ 道は地箇 早く遅きも

ココロアリ タヅネキタラハ 心あり 尋ね来たらは

ワレアヒテ ソノミチノクオ 我会ひて その道の奥お

4 カタルヘシ キミノマツリモ 語るへし 君の政りも

スミヤカニ モツレオタタス 速やかに 縺れお正す

カミノミチ カタチトツトメ 神の道 形と務め

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ミチトミト ヨツノヲシエモ 道と身と 四つの教えも

5 タタヒトヂ オコヌノカミノ 多々一と箇 オコヌの神の

コノヨツオ アワトニシレル この四つお 天地とに知れる

ヒトノミノ ヨツオツツシム 人の身の 四つお慎む

ハタノミチ ツカサノカミハ 機の道 司の神は

6 クニヲサム ナカニハシメル 国治む 中に始める

シモハタス カレニイマトク 下は治す 故に今説く

ヨカノハタ シタエハウイニ 四日の機 慕えは初生に

ミオヲサム ソラナルモノハ 身お治む 空なる者は

7 チヂキケド ミノミハシラオ 千箇聞けど 身の御柱お

ユキヌケテ コヱオチガエノ 行き抜けて 声お違えの

タナハタノ ソラヒノオトハ 棚畑の 空日の音は

ミニツカズ キクトノホボト 身につかず 聞く殿 略と

8 ノタマエハ コモリコキミモ 宣えは 守(命)九君も

オミコトモ ミチヒコモミナ 御皇子も 三千彦も皆

ウナヅケハ サルタハミチノ 頷けば 猿田(彦)は道の

ウイオトフ コヤネコタエテ 初生お問う (天)児屋根答えて

9 キツノナオ ヲシエノハツト 東西の名お 教えの初と

ナスユエハ イマワレウメル 成す故は 今 我生める

タラチネノ サキノミオヤモ 垂乳根の 先の御祖も

コトコトク アメノタネナリ 尽く 天の種なり

10 ソノカミノ アメツチヒラケ その神の 天地 開け

ナルカミノ ミナカヌシヨリ 生る神の (天)御中主より

ハカリナキ ヒトクサワカレ 諮り無き 人草分かれ

タウトキモ ミコトモヒコモ タ(治)う時も 皇子も彦も

11 ナルミチオ ヲサメオサムル 生る道お 治め納むる

ヒトノミハ ヒツキノフユニ 人の身は 日月の恩頼に

ヤシナワレ メグミシラセン 養われ 恵み知らせん

ソノタメニ イデイルキツオ その為に 出入る東西お

12 ヲシユナリ マサニキクベシ 教ゆなり 正に聞くべし

フタカミノ アノアワウタニ 二神の 天の天地歌に

クニオウミ ワノアワウタニ 国お生み 地の天地歌に

ネコヱナル ノチニヒヒメオ 根声成る 後に一姫お

13 ウムトキニ ヒルナレバナモ 生む時に 昼成れば名も

ヒルコヒメ トシオコユレハ ヒル子姫 年お越ゆれは

タラチネノ ヨソフミソミノ 垂乳根(父母)の 四十二、三十三の

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オヱクマモ メハタオハラニ 汚穢隈も 女はタ 男はラに

14 アタラジト スツオカナザキ 当らじと 捨つお金拆

オモエラク コノハヤカレノ 思えらく 子の早枯れの

イタミオモ チオヱシナズガ 痛みおも 乳お ヱシナズが

ワスレクサ ヒラウヒロタノ 忘れ草 拾う広田の

15 ミヤツクリ ソダテアグマデ 宮造り 育てあぐまで

カナサキノ ツネノヲシヱハ 金拆の 常の教ゑは

ミコトノリ キツノハシメノ 勅り 東西の初めの

アワウワヤ テウチシホノメ あわうわや 手ふちしほの目

16 ウマレヒハ カシミケソナエ 生まれ日は カシ御食供え

タチマヒヤ ミフユカミオキ 立ち舞ひや 三冬髪置き

ハツヒモチ アワノウヤマヒ 初日餅 天地の敬ひ

モモニヒナ アヤメニチマキ 桃に雛 菖蒲に粽

17 タナハタヤ ココクリイハヒ 七夕や 菊栗祝ひ

ヰトシフユ オハハカマキル 五歳冬 男は袴着る

メハカツキ コトバオナオス 女は被衣 言葉お直す

アワウタオ ツネニヲシヱテ 天地歌お 常に教えて

18 アカハナマ イキヒニミウク アカハナマ イキヒニミウク

フヌムエケ ヘネメオコホノ フヌムエケ ヘネメオコホノ

モトロソヨ ヲテレセヱツル モトロソヨ ヲテレセヱツル

スユンチリ シヰタラサヤワ スユンチリ シヰタラサヤワ

19 アワノウタ カタカキウチテ 天地の歌 かたかき打ちて

ヒキウタウ オノツトコヱモ 弾き歌う 自つと声も

アキラカニ ヰクラムワタオ 明らかに ヰクラムワタお

ネコヱワケ フソヨニカヨヒ 音声別け 二十四に通ひ

20 ヨソヤコヱ コレミノウチノ 四十八声 これ身の内の

メクリヨク ヤマイアラネハ 巡り良く 病あらねば

ナカラエリ スミヱノオキナ 長らえり 住吉の翁

コレオシル ワカヒメサトク これお知る ワカ姫聡く

21 カナサキニ キツサネノナノ カナサキに 東西南北の名の

ユエオコフ オキナノイワク 故お請ふ 翁の曰く

ヒノイヅル カシラハヒガシ 日の出る 頭は東

タケノホル ミナミルミナミ たけ昇る みな見る南

22 ヒノオツル ニシハニシツム 日の落つる 西は丹沈む

ヨネトミヅ カマニカシグハ 米と水 釜に炊くは

ヒガシラヤ ニヱバナミナミ 火頭や 煮え花南

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ニヱシツム ヱカヒトタビノ 煮え静む ヱ神、一度の

23 ミケハコレ フルトシフヨリ 御食はこれ 古年二より

ツキミケノ ヒトハモヨロニ 月三食の 人は百万に

ツキムケノ ヒトハフソヨロ 月六食の 人は二十万

イマノヨハ タダフヨロトシ 今の世は ただ二万歳

24 ミケカサナレハ 生き慣れる 御食重なれは

ホツマ文 ヨワヒナシ ユエニオンカミ 齢なし 故に大神

ヨワヒナシ カレニワガキミ 齢なし 故に我が君

ツキノミケ ニガキハホナヤ 月に三食 苦きハホナや

ミナミムキ アサキオウケテ 南向き 朝気お受けて

ホツマ文 ナガイキノ ミヤノウシロオ 長生きの 宮の後お

25 ナガラヱリ ミヤノウシロオ 長ら得り 宮の後お

キタトイフ ヨルハネルユヱ 北と云ふ 夜は寝る故

キタハネゾ モシヒトキタリ 北はネぞ もし人来たり

コトワケン アワネバキタヨ 事別し 会わねば北よ

26 アフハヒデ ミナミニコトオ 会ふはヒデ 南に事お

ワキマエテ オチツクハニシ わきまえて 落ち着くは西

カエルキタ ネヨリキタリテ 帰る北 ネより来りて

ネニカエル キハハルワカバ ネに帰る 木は春若葉

27 ナツアオバ アキニヱモミヂ 夏青葉 秋煮え紅葉

フユオチバ コレモオナジク 冬落ち葉 これも同じく

ネハキタニ キザスヒカシヤ ネは北に 兆す東や

ホツマ文 サニサカヱ ツハニシツクル サに栄え ツは西作る

サニサカヱ ツハミニツクル サに栄え ツはミニ作る

28 ヲハキミノ クニヲサムレバ ヲは君の 国治れは

キツヲサネ ヨモトナカナリ 東西中南北 四方と中なり

キハヒガシ ハナハハミナミ キは東 花葉も南

コノミニシ ミオワケオフル 木の実西 実も分けお篩

ホツマ文 キノミユエ キミハオメカミ 木の実故 君は男女神

29 キノミユエ キミハヲメアフ 木の実故 君は男女合ふ

アルジナリケリ 主なりけり

サルタトフ ムネトミナモト 猿田(彦)問ふ 宗と源

キツタラモ コヤネコタエテ 東西タラ(親)も(天)児屋根答えて

30 ヨロハタノ ムネミナモトハ 万機の 宗 源は

ヨカミトヂ ヨロハヌフカヅ 四紙綴ぢ 万は縫ふ数

ハタハヲル コロモノタテハ 機は織る 衣の経は

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カタチナリ ヌキアヤオブモ 形なり 緯綾おぶも

31 カミノムネ ウルホスタテハ 神の宗 潤す 経は

ヨヨノミチ ホコノヲキテハ 代々の道 矛の掟は

ミメグミニ ヨコマホロボス 御恵みに 邪 滅ぼす

ハタノヌキ ムネミナモトノ 機の緯 源の

32 タテヌキノ ヤスヂタダシク 経 緯の 八筋正しく

ミオヲサメ ヤタミヲサムル 身お治め 八民治むる

ヨヂノワザ ホネハタノタネ 四箇の技 骨はタ(親父)の種

シシハラニ ウマレヒツキノ 肉はラに 生まれ 日月の

33 ウルホイニ ヒトナリソナフ 潤いに 人成り備ふ

ヨカヒヂノ カタオモチイテ 四日一箇の 形お用いて

ミオヲサム メグミシラネハ 身お治さむ 恵み知らねは

カタチナシ タラノソダツモ 形なし タラ(親)の育つも

34 ウルホイモ テルキツサネノ 潤いも 照る東西南北の

ナカニイテ キミノヲサムル 中に居て 君の治むる

マツリゴト ヨロハタスベテ 政りごと 万機 全て

ヨヂオソナヘリ 四箇お備えり

サ-1 ミカサフミサカノリノアヤ 三笠文 サカノリの文

サホヒコノ イサワニキケバ サホ彦の 伊雑に聞けば

ワカミヤノ チヂヒメメドル 若宮(忍穂耳)の 千々姫娶る

ホツマ文 コノトキニ ミコオシヒトノ この時に 皇子オシヒトの

ホツマ文 トツギマエ タカギガミキノ トツギ前 タカギが御酒の

ソノトキニ タカギガミキノ その時に タカギが神酒の

2 アヤコエハ カミノヲシヱハ アヤ請えは カミの教ゑは

イニシエノ アメツチウビノ 古の 天地ウビの

キワナキニ キザシワカルル キハ無きに 兆し別れる

アウノメオ オハアメトナリ アウの陰陽 陽は天となり

3 ヒノワナル メハクニトナリ 日の輪成る 陰は地となり

ツキトナル カミソノナカニ 月と成る カミその中に

アレマシテ クニトコタトノ 生れました 国常立の

トコヨクニ ヤモヤクタリノ 常世国 八方八降りの

4 ミコウミテ ミナソノクニオ 御子生みて 皆その国お

ヲサメシム コレクニキミノ 治めしむ これ国君の

ハジメナリ ヨツキノカミハ 始めなり 世継ぎのカミは

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クニサツチ サキリノミチオ クニサツチ サキリの道お

5 ウケザレハ サヅチニヲサム 受けざれは サヅチに治む

ヤミコカミ オノオノミコオ 八王子神 各々御子お

ヰタリウム ヤモノヨツキハ 五人生む 八方の世継ぎは

ホツマ文 トヨクンヌ アメヨリミツノ トヨクンヌ 天より三つの

トヨクンヌ キミトミタミト トヨクンヌ 君、臣、民と

ホツマ文 ワサオワケ キミトミタミト 業お分け 君臣民と

6 タミモミツ ワザワケヲサム 民も三つ 業け分け治む

ミクタリノ カミハモフソノ 三降りの カミは百二十の

ミコアリテ アメナルミチハ 御子ありて 天成る道は

メモアラズ ミツヨヲサマル 女もあらず 三代治まる

7 マサカキノ ウエツギヰオニ マサカキの 植え継ぎ五百に

ミツルコロ ヨツギノオカミ 満る頃 世継ぎの男カミ

ウビチニノ ウビチニの スビチお入るる

サイアイノ ソノモトオリハ 幸いの そのモトオリは

8 コシクニノ ヒナルノタケノ 越国の ヒナルの岳の

カンミヤニ キノミオモチテ 神宮に 木の実お持ちて

アレマセハ ニワニウエオク 生れませば 庭に植えおく

ミトセノチ ヤヨイノミカニ 三年のち 弥生の三日に

9 ハナモミモ 花も実も 百なる故に

フタカミノナモ 桃の花 二神の名も

モモヒナギ モモヒナミナリ モモヒナギ モモヒナミなり

ヒナハマダ ヒトナルマエヨ 雛はまだ 人成る前よ

10 キミハソノ キノミニヨリテ 君はその 木の実によりて

オカミハキ メカミハミトゾ 男神は木 女神は実とぞ

ナツキマス ヒトナルノチニ 名付きます 人成る後に

ヤヨイミカ ミキツクリソメ 弥生三日 御酒造り初め

11 タテマツル モモトニクメル 奉る 桃下に酌める

ミキニツキ ウツリススムル 酒に月 映りすすむる

メカミマヅ ノミテススムル 女神まづ 飲みてすすむる

ノチオカミ ノミテマシワル のち男神 飲みて交わる

12 トコノミキ ミアツケレバヤ 床の御酒 身熱ければや

アスミアサ サムカワアビル 翌三朝 寒川浴びる

ソデヒチテ ウスノニココロ 袖ひちて ウスの煮心

マタキトテ ナモウビチニト またきとて 名もウビチニと

ホツマ文 スビチカミ コレモウビニル スビチ神 これも初生似る

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13 スビチニト コレモウビニル スビチニと これも初生似る

フルコトヤ オオキスクナキ 故事や 大き少なき

ウスノナモ コノヒナカタオ ウスの名も この雛形お

オハカムリ ウオソデハカマ 男はカムリ 大袖袴

14 メハコソデ ウハカツキナリ 女は小袖 上被衣なり

コノトキニ ミナツマイレテ この時に 皆妻入れて

ヤソツヅキ モロタミモミナ 八十続き 諸民も皆

ツマサタム アメナルミチノ 妻定む 天成る道の

15 ソナワリテ タグヒナルヨリ 備わりて たぐひ成るより

トシカゾエ ヰオツキアマノ 年数え 五百継ぎ天の

マサカキヤ ヰツヨノカミハ マサカキや 五代の神は

オオトノチ オオトマエナリ オオトノチ オオトマエなり

16 ツノグイハ ツノグイは 大殿にいて

イクグイオ トマエニアヒテ イクグイお 戸前に会ひて

ツマトナス カレオハトノゾ 妻となす 故、男は殿ぞ

メハマエト ヤオツヅキマデ 女は前と 八百続きまて

17 ムヨノツギ オモタルノカミ 六代の継ぎ オモタルの神

カシコネト ヤモオメグリテ カシコネと 八方お巡りて

タミオタス ヲウミアツミノ 民お治す 淡海、アツミの

ナカハシラ ヒカシハヤマト 中柱 東はヤマト

18 ヒタカミモ ニシハツキスミ 日高見も 西は月隅

アシハラモ ミナミアハソサ 葦原も 南、阿波、ソサ

ホツマ文 キタハネノ ヤマトホソホコ ヤマト細矛 ヤマト細矛

キタハネノ ヤマトサホコノ 北はネの ヤマト細矛の

ホツマ文 チタルクニ オヨベトオヨホ 千足国 及べと百万穂

チタルマテ オヨベトオヨホ 千足まて 及べと百万穂

19 ツギコナク ミチオトロヒテ 継子なく 道衰ひて

ワイタメナ トキニアメヨリ わいためな 時に天より

フタカミニ ツボハアシハラ 両神に ツボは葦原

チヰオアキ イマシモチヒテ 千百五百秋 いまし用いて

20 シラセトテ トトホコタマフ 治らせとて 瓊と矛給ふ

フタカミハ ウキハシノヱニ 両神は 浮橋のヱに

サグリウル ホコノシヅクノ 探り得る 矛の滴の

オノコロニ ミヤトノツクリ オノコロに 宮殿造り

21 オオヤマト ヨロモノウミテ 大ヤマト 万物生みて

ヒトクサノ ミケモコガイモ 人草の 御食もコガイも

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ミチナシテ ワイタメサタム 道なして わいため定む

イサオシヤ アメノカミヨノ 功しや 天の神代の

ホツマ文 ツグイトクチハ 七代目お 継ぐ糸口は

22 フタカミノ 二神の 七代の神酒も

トホコノリ 瓊矛法 子お整のふる

トコミキノ ノリモテイワフ 床神酒の 法もて曰く

コノサケハ トコヨイノクチ この酒は 常世 井の口

23 ヤマカケノ スクナミカミノ 山陰の スクナミ神の

タケカブニ トリノツイハム 竹株に 鳥の啄む

コレオミテ ハシメテツクリ これお見て 初めて造り

カレササケ ヤヨイミカモチ 故 捧け 弥生三日望

24 ココノクミ マタシホリサケ 九々の酌み また搾り酒

ソサノオノ イツモニハシメ ソサノヲの 出雲に初め

ツクルコレナリ 造るこれなり

ヒ-1 ミカサフミヒメミオノアヤ 三笠文 一姫三男の文

フモトヤニ ノブルハムカシ 麓屋に 述ぶるは昔

ホツマ文 モロカミノ タカマニマツリ 諸神の 高天に政

アワキヨク タカマニマツリ 天地清く 高天に政り

ハカルノチ ツワモノヌシガ 諮るのち ツワモノヌシが

2 フタカミノ ヒヒメミオウム 両神の 一姫三男お産む

トエハカナサキ 殿五つ 問えはカナサキ

ホツマ文 コトフルニ ムカシフタカミ 答ふるに 昔、両神

コトフルニ ミウエフタカミ 答ふるに 御上 両神

ツクバニテ ミメグリトエハ 筑波にて 御巡り問えは

3 メノミニハ ナリナリタラヌ 女の身には 成りなり足らぬ

メモトアリ オカミノナリテ 女元あり 男神の成りて

アマルモノ アワセテミコオ 余る物 合せて御子お

ウマントテ ミトノマクバヒ 生まんとて 媾合(コウゴウ)

4 ナシテコオ ハラミテウメル 為して子お 妊みて生める

ナハヒルコ シカレトチチハ 名はヒルコ 然れと父は

スズヨソホ 鈴四十穂 母は三十一穂

アメノフシ ヤドレハアタル 天の節 宿れは当たる

5 オノコハハハノ 父の汚穢 男の子は母の

クマトナル ミトセイツクニ 隈となる 三歳慈しに

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タラザレド イワクスフネニ 足らざれど 磐楠船に

ノセスツル オキナヒロタト 乗せ捨つる 翁拾たと

6 ニシトノニ ヒタセハノチニ 西殿に 養せは後に

フタハシラ ウキハシニヱル 二柱 浮橋に得る

オノコロノ ヤヒロノトノニ オノコロの 八尋の殿に

タツハシラ メグリウマント 立つ柱 巡り生まんと

7 コトアケニ メハヒタリヨリ 言挙けに 女は左より

オハミキニ ワカレメクリテ 男は右に 分かれ巡りて

アフトキニ メハアナニエヤ 合う時に 女はあなにえや

ヱオトコト オハワナウレシ ゑ男子と 男はわな嬉し

8 ヱオトメト ウタヒハラメド ゑ乙女と 歌ひ妊めど

ツキミテズ ヱナヤブレウム 月満てず 胞衣破れ生む

ヒヨルコノ ヒヨル子の 泡と流るる

コレモマタ コノカズナラズ これも又 子の数ならず

9 アシフネニ ナガスアハヂヤ 葦舟に 流す泡路や

アルカタチ アメニツクレハ ある状 天に告ぐるは

フトマニオ アチハエイワク フトマニ お味はえ曰く

ヰヨノウタ コトオムスバス 五四の歌 事お結ばず

10 コトアケモ メハサキタテズ 言挙げも 女は先立てず

トツキトハ メノニワナブリ 嫁きとは 雌の鶺鴒

モユレナク オトリナキサル 尾揺れ鳴く 雄鳥鳴き去る

マタアルヒ オトリヨソオフ 又ある日 雄鳥装ふ

11 メガシリテ アヒマシハレハ 雌が知りて 相交はれは

アメヨリゾ トリニツゲシム 天よりぞ 鳥に告げしむ

トツキノリ サラニカエリテ 嫁き法 更に帰りて

フタカミハ アラタニメクリ 両神は 新たに巡り

12 オハヒタリ メハミキメクリ 男は左 女は右巡り

アイウタフ アメノアワウタ 相歌ふ 天の天地歌

アナニヱヤ ウマシオトメニ あなにゑや 美し乙女に

アイヌトキ メカミコタエテ 逢いぬ時 女神答えて

13 ワナニヤシ ウマシオトコニ わなにやし 美し男に

アヒキトゾ ヤワシテアハオ 逢ひきとぞ 和して天地お

ヱナトシテ ヤマトアキツス 胞衣として ヤマト秋津洲

アハチシマ イヨアワフタナ 淡路島 伊予阿波二名

14 オキミツコ ツクシキヒノコ 隠岐三つ子 筑紫吉備の子

サトウシマ ウミテウミカワ 佐渡大州 生みて海川

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ヤマノサチ 山の幸 木祖ククノチ

カヤノヒメ ノツチモナリテ カヤノ姫 ノツチも成りて

15 アワウタニ ヲサムハラミノ 天地歌に 治むハラミの

ミヤニイテ スデニヤシマノ 宮にいて すでに八州の

クニウミテ イカンゾキミオ 国生みて いかんぞ君お

ウマントテ ヒノカミオウム 生まんとて 日の神お生む

ホツマ文 ソノミナオ ウホヒルギトゾ その御名お ウホヒルギとぞ

16 ソノミナオ ウホヒルキマタ その御名お ウホヒルキまた

アマテラス オオンカミトゾ 天照らす 大御神とぞ

クニウルワシク 称えます 国麗しく

テリトホル クシヒルノコハ 照り徹る 奇日霊の子は

17 アメニオクリテ 留めずと 天に送りて

アメノギト ミハシラノミチ 天のギと 御柱の道

タテマツル カレニハラミオ 奉る 故にハラミお

ホツマ文 トヨケカガヱテ 大日山 トヨケ考ゑて

タマギネカカエ 大日山 タマギネ抱え

18 ワカヒトノ ワカヒトの イミナお捧ぐ

フタカミハ ツクシニユキテ 両神は 筑紫に行きて

ウムミコオ ツキヨミノカミ 生む御子お 月読の神

ヒニツケト アメニアゲマス 日に次けと 天に上げます

ホツマ文 コレノサキ オヱクマニスツ これの前 穢隈に捨つ

19 コノサキニ オヱクマニスツ この前に 穢隈に捨つ

ヒルコヒメ イマイツクシニ ヒルコ姫 今慈しに

タリイタリ 足り至り 天の妹と

ホツマ文 ワカヒルメ ワカヒルメ スサ国に生む

ワカヒルメ ソサニユキウム ワカヒルメ ソサに行き生む

20 ソサノオハ ツネニオダケビ ソサノオは 常に雄叫び

ナキイザチ クニタミクジク 泣きいざち 国民挫く

イサナミハ ヨノクマナスモ イサナミは 世の隈なすも

ワガオヱト タミノオヱクマ わが汚穢と 民の汚穢隈

21 ミニウケテ マモランタメニ 身に受けて 守らんための

クマノミヤ 隈の宮 かく御心お

ツクシウム ヒヒメミオカミ 尽くし生む 一姫三男神

ウミテヨノ キミトミノミチ 生みて世の 君臣の道

22 トノヲシエ サカリモトラハ 「ト」の教え 逆り悖らば

ホコロバス コノフタハシラ 滅ばす この二柱

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ウムトノハ アマノハラミト 産む殿は 天のハラミと

ツクハヤマ アハチツキスミ 波山 淡路月隅

ホツマ文 クマノナリケリ 熊野なりけり

23 クマノコレナリ 熊野これなり

ツワモノガ ハシラニクラブ 兵主のが 柱に比ぶ

ユエトエハ オキナコタエテ 故問えは 翁答えて

タマハタテ ヌキハウルホス 魂は経 緯は潤す

24 ホコモタテ ヨコマホロボス 矛も縱 邪 滅ぼす

フタハシラ ユキキトリヰノ 二柱 行きき鳥居の

フタカミト キキテオノオノ 二神と 聞きて各々

ヲシテソメケリ ヲシテ染めけり

コ-1 コヱソフノキサキタツアヤ コヱ(国) 十二(名)の后立つ文

ミカサハニ ヨルモモトミノ 三笠はに 寄る百臣の

シメクニノ マツリタタシテ シメ国の 政り正して

サルタヒコ コヱオヒノテノ 猿田彦 コヱお日

2 ユエトエハ コヤネコタエテ 故 問えは (天)児屋根答えて

コレムカシ スクナヒコヨリ これ昔 スクナ彦より

オオナムチ ワレニサツケレ 大己貴 我に授けれ

カレムカシ タカミムスビノ 故 昔 タカミムスビの

3 ヤソキネト チヰオノコラニ 八十杵と 千五百の子に

ヲシエニハ トシタアメミヤ 教えには トシタ天宮

コヱノミチ ミオマタクシテ コヱの道 身お跨くして

ナガラエリ ノカイモオナジ 永らえり 野蚕飼も同じ

4 クワノキハ ヨモニサカエテ 桑の木は 四方に栄えて

エタモネモ ミツマタナリテ 枝も根も 三又なりて

ソフホスエ ミオムソヰカノ 十二穂末 三百六十五日の

ヒノメクリ ヒトセニナリテ 日の巡り 一年に成りて

5 ハルアキト 春秋と 四つに分かるる

クワノネモ ツキハソフタビ 桑の根も 月は十二度

ホシニアイ ナルソフツキハ 星に遭い 成る十二月は

ソフホスヱ ムカシアマカミ 十二穂末 昔 アマカミ

6 ネオハミテ ミノシシメクリ 根お食みて 身の肉巡り

サメマタク イチコオハミテ 冷め跨く イチコお食みて

ウルホヘハ ナガラヒヨヨニ 潤えは 永らひ代々に

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タノシミテ ツクレハカエス 楽しみて 作れば返す

7 ミハヨモツ ココロハアメニ 身は黄泉つ 心は天に

カエウマレ ヰクタビヨヨニ 還え生まれ 幾度代々に

タノシメハ ヒトノウマレハ 楽しみは 人の生まれは

ヒノデナリ マカルハイルヒ 日の出なり 罷るは入る日

8 コヱノミチ オボヱウマルハ コヱの道 覚ゑ生まるは

ヒノデナリ アメナカヌシノ 日の出なり 天(御)中主の

オハカリヨ アメノメクリノ 百ハカリ万 天の巡りの

オヨトメヂ ウマレマカルモ 百万止め箇 生まれ罷るも

9 ヒトメクリ 一と巡り 百万年の

コトブキモ ヒノヒメクリゾ 寿も 日の一巡りぞ

ヒトグサノ ナラシフヨホモ 人草の 均し 二万穂も

ヒメモスノ 終日の 百の二咫切れ

10 ナガミジカ イワズツラツラ 長短か 云わずつらつら

オモミレハ ミナカヌシヨリ 思見れは (天)御中主より

ヱノミヨニ マシヘリヒタビ ヱの御世に 増し減り一度

トノヨニモ コトフキカワリ トの世にも 寿 変わり

11 クニミコト ヨタビカワリテ 国 皇子 四度 代わりて

トコタチノ ミヨハカワラズ 常立の 御世は変らず

オハカリヨ フビチニヨリゾ 百ハカリ万 ウビチによりぞ

イサナギニ ミカワリイマノ イサナギに 三代わり今の

12 ヒトクサノ 人草の 日々食べ増すお

コノナガラエオ 慎めと 子の永らえお

オボスユエ ミチヲシエルモ 及ぼす故 道教えも

アマカミノ クワニメクラス アマカミ(天神)の 桑に巡らす

13 ハラノナノ ニカキニカタチ ハ、ラの菜の 苦きに形

カタクナシ オヨコトブキオ 頑し 百万寿お

マモルヘラナリ 守るへら成り

アマテラス キミオコヱヂニ アマテラス 君おコヱヂに

14 ナガラヱト 永らゑと 大日山 南の

トシタミヤ サラニツクリテ トシタ宮 新に造りて

フツナルオ アメニツグレハ ふつなるお 天に告ぐれは

二十一鈴 百二十六枝

15 トシサナト ヤヨイツイタチ 年サナト 弥生朔日

ホツマ文 ヒノヤマト ニイミヤツクリ 日のヤマト 新宮造り

アメミコハ ヒタカミヨリゾ 天御子は 日高見よりぞ

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ウツリマス フタカミヱメオ 移ります 両神ゑ女お

ホツマ文 ミコトノリ カンミムスヒノ 勅り カンミムスヒの

ミコトノリ タカミムスビト 勅り タカミムスビと

16 ヤソキネガ モロトハカリテ ヤソキネが 諸と議りて

クラキネガ マスヒメモチコ クラキネが 益姫モチコ

ネノスケト ソノトメハヤコ 北の典侍 その妹女ハヤコ

コマスヒメ ネノウチキサキ 小益姫 北の内侍妃

17 ヤソキネノ ヤソキネの 大宮(姫)ミチコ

キノスケニ タナハタコタヱ 東の典侍に 棚機(姫)コタヱ

キノウチメ サクラウチガメ 東の内侍に サクラウチが女

サクナタリ セオリツホノコ サクナタリ 瀬織津(姫)ホノコ

18 サノスケニ ワカヒメハナコ 南の典侍に 若姫ハナコ

サノウチメ カナサキガメノ 南の内侍 カナサキが女の

ハヤアキツ アキコハシホノ 速開津(姫)アキコはシホの

ヤオアイコ ツノスケウチハ ヤオアイコ 西の典侍、内侍は

19 ムナカタガ オリハタオサコ ムナカタが 棚機(姫)オサコ

オシモメハ トヨヒメアヤコ 御裳侍は 豊姫アヤコ

カスヤガメ イロノヱアサコ カスヤが女 イロノヱ(姉)アサコ

サノオシモ カダガアヂコハ 南の御裳侍 カダがアヂコは

20 ネノオシモ ツクバハヤマガ 北の御裳侍 筑波ハヤマが

ソガヒメハ キノオシモソト ソガ姫は 東の御裳侍と

ツキニヨセ ミコハアマヒノ 月に寄せ 御子は天日の

クラヰノル ヒノヤマノナモ 位宣る 日の山の名も

21 オオヤマゾ カレオオヤマト 大山ぞ 故大山本

ヒタカミノ ヤスクニノミヤ 日高見の 安国の宮

キツサネノ ツボネハカワリ 東西南北の 局は替り

ミヤツカヱ ソノナカヒトリ 宮仕ゑ その中の一人

22 スナオナル セオリツヒメノ 素直なる 瀬織津(姫)の

ミヤビニハ キミモキサハシ 雅には 君も階

フミオリテ アマサカルヒニ 踏み降りて 天下る日に

ムカツヒメ ツイニイレマス 向津姫 遂に入れます

23 ウチミヤニ カナヤマヒコガ 中宮に 金山彦が

ウリフヒメ ナガコオスケニ 瓜生ふ姫 ナガコお典侍に

ホツマ文 ソナヱシム ミナハタオリテ 備ゑしむ みな機織りて

ソナエシム ミナヲリツツリ 備えしむ みな機織りつつ

ミサホタツ コレオコヨミノ 操立つ これお暦の

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ホツマ文 ウリフツキ オトツキヨミハ うりふ(閏)月 弟ツキヨミは

24 ウリフツキ カレコヱクニノ うりふ(閏)月 故、コヱ国の

君と讃ゑり

サルタヨリ 猿田(彦)より 百の司も

ヒノテエルカカ 日の出 得るかか(な)

ハ-1 ミカサフミハルミヤノアヤ 三笠文 春宮の文

コレキミハ コヱヤスクニノ これ君は コヱ 安国の

ミヤニマス コレハソノカミ 宮に坐す これはその神

トノミコト オハカリヲサム トの皇子 百ハカリ治む

2 ミオホラニ カミモトアケニ 身お洞に 神元明けに

カエマスオ ミオヤコトノリ 還えますお 御祖(神)言宣り

ホシトナス アメニカカリテ 星と成す 天にかかりて

コノヒトツ カレニトシタノ 九の一つ 故にトシタの

3 アメノミヤ ナガクヲサメテ 天の宮 長く治めて

ミヤツヨリ ハヤキジトベハ 宮津より はやきじ飛べは

アマヒカミ イソギマナヰニ 天日神 急ぎ真名井に

ミユキナル トキニタマキネ 御幸なる 時にタマキネ

4 アヒカタリ ムカシミチノク 相語り 昔、道の奥

ツクサネハ ココニマツトテ 尽くさねは ここに待つとて

サツケマシ モロカミタチモ 授けまし 諸神達も

シカトキケ キミハイクヨノ しかと聞け 君は幾代の

5 ミオヤノリ コレトコタチノ 御祖なり これトコタチの

コトノリト ホラオトサシテ (み)ことのりと 洞お閉さして

カクレマス ソノウエニタツ 隠れます その上に建つ

アサヒミヤ キミネンゴロニ 朝日宮 君ねんごろ

6 マツリシテ ノチカエマサン 政りして のち帰まさん

ミテクルマ 御輩 留むる民お

アワレミテ ミツカラマツリ 憐れみて 自ら政り

キコシメス オモムキツケル 聞し召す 趣告ける

7 キギスニテ ムカツヒメヨリ 兆すにて 向津姫より

コトノリシ タカミニマツル (み)ことのりし (日)高見に祀り

トヨケカミ モチコノスケト トヨケ神 モチコの典侍と

ハヤコウチ アチコトミタリ ハヤコ内侍 アチコと三人

8 ハヤユキテ マナヰノハラノ 早行きて 真名井の原の

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ミヤツカエ コトノリアレハ 宮仕ゑ (み)ことのりあれは

カドデシテ ミヤツノミヤニ 門出して 宮津の宮に

アルトキニ キミノミカリニ 在る時に 君の御狩に

9 チタルクニ ミチオサタメテ 千足国 道お定めて

ヲサムノチ ヤソキネノオト 治の後 ヤソキネの弟

ホツマ文 カンサヒオ カンサヒお 益人となし

カンサヒオ マスヒトニネノ カンサヒオ 益人に根の

シラウドト ナネナメサシム 白ウドと ナネ嘗めさしむ

10 マタオトゴ ツワモノヌシト また弟子 ツワモノヌシと

コクミソエ コクミ副え 局留めて

カエラント コゾヨリムカフ 帰らんと 去年より向かふ

ソサノオト アマノミチネト ソサノオと アマノミチネと

ホツマ文 カドデナス ネナトヤヨイノ 門出なす ネナト弥生の

ホツマ文 モチヨリソ ウツキノモチニ 望よりぞ ウ月の望に

11 オトモシテ ヰトセノウモチ お供して 五年の内も

ホツマ文 カエリマス ヒノハヤヒコニ 帰ります ヒノハヤヒコに

カエリマス ノチヒワヒコニ 帰ります 後にヒワ彦に

ミコトノリ ナンヂクニヱオ 勅り 汝国絵お

ウツスヘシ ヤマトメグリテ 写すべし ヤマト巡りて

ホツマ文 ミナヱガク キミハミヤコオ 皆描く 君は都お

12 ミナヱカム キミハミヤコオ 皆絵かむ 君は都お

クニノサニ ウツスハヤタミ 国の南に 遷すは八民

ホツマ文 ウツサント オモイカネシテ 遷さんと オモイカネして

ウウクタメ オモイカネシテ 憂うくため オモイカネして

ツクラシム ナリテイサワニ 造らしむ 成りて伊雑に

13 ミヤウツシ 宮遷し ここに居ませは

ムカツヒメ フヂオカアナノ 向津姫 藤岡穴の

オシホヰニ ウブヤノミミニ 忍穂井に 産屋のみみに

アレマセル オシホミノミコ 生れませる オシホミの皇子

14 オシヒトト イミナオフレテ オシヒトと イミナお触れて

カミアリノ モチヰタマエハ 神在の 餅、飯、賜えは

タミウタフ サキニモチコガ 民歌ふ 先にモチコが

ウムミコハ ホヒノミコトノ 生む皇子は ホヒノミコトの

15 タナヒトゾ ハヤコガミツゴ タナヒトぞ ハヤコが三つ子

ヒハタケコ オキツシマヒメ 一はタケコ 沖津島姫

フハタキコ ヱツノシマヒメ 二はタキコ 江津の島姫

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ミハタナゴ イチキシマヒメ 三はタナゴ 市杵島姫

16 シカルノチ アキコガウメル 然るのち アキコが生める

アマツヒコネゾ タダキネは アマツヒコネぞ

シカルノチ ミチコガウメル 然るのち ミチコが生める

バラギネハ イキツビコネゾ バラギネは イキツビコネぞ

17 トヨヒメハ ネノウチメニテ 豊姫は 北の内侍にて

クマノクシヒゾ ヌカタダの クマノクシヒぞ

ミコスベテ ヰオトミメナリ 皇子すべて 五男と三女なり

サノトノニ タチハナウヱテ 南の殿に タチバナ植ゑて

18 カグノミヤ キニサクラウエ 香久の宮 東に桜植え

ウオチミヤ ミツカラマツリ 大内宮 自ら政り

キコシメス アマネクタミモ 聞し召す あまねく民も

ホツマ文 ユタカナリ ツキヨミノツマ 豊かなり ツキヨミの妻

ユタカナリ ミコオシヒトオ 豊かなり 皇子オシヒトお

ホツマ文 イヨツヒメ ウムモチタカハ 伊予津姫 生むモチタカは

ホツマ文 イフキヌシ サキニタラチオ イフキヌシ 先に父神お

19 ハラミヤト スハイキイク ハラ宮と 成すは活き行く

ハルココロ タミイツクシム 春心に 民慈しむ

ミオヤナリケリ (天)御祖(神)成りけり

タ-1 ミカサフミタカマナルアヤ 三笠文 高天成る文

ヤマクイノ タカマオコヱハ ヤマクイの 高天お請えは

クサナギテ コホシオマツル 草難て 九星お祭る

ユキノミヤ アメトコタチト ユキの宮 天常立(神)と

2 スキトノニ ウマシアシガイ スキ殿に ウマシアシガ

ヒコチカミ アワセマツレハ ヒコチ神 併せ祭れは

ナモタカマ モロアツマリテ 名も高天 諸 集まりて

ユエコエハ キミサホヒコニ 故 請えは 君サホ彦に

3 ミコトノリ コレタマキネニ 勅り これ玉杵に

ワレキクハ アメツチイマタ 我 聞くは 天地 未た

ナラザルニ アメノミオヤノ 成らざるに 天の御祖(神)

ナスイキハ キワナクウゴク 成す息は 極無く動く

4 アモトカミ ミツニアフラノ 天基神 水に油の

ウカムサマ メクルウツホノ 浮かむさま 巡るウツホの

ソノナカニ その中に 天地届く

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ミハシラオ 御柱お 巡り分かるる

5 アワウビノ アワハキヨクテ 天地ウビの 天地は清くて

ムネオカミ ウビハニゴリテ 宗 男神 ウビは濁りて

ミナメカミ オハカロキヨク 皆女神 陽は軽清く

アメトナリ メハオモリコル 天と成り 陰は重り凝る

6 クニノタマ ウオセノムネハ 地球の球 大夫婦の宗は

ヒノワナル ウメノミナモト 日の輪成る 大女の源と

ツキトナル アモトアラワレ 月と成る 天基(神)現れ

ウミテノル ウツロシナトニ 生みて乗る ウツロ、シナトに

7 ハオメクリ アリサマナセハ 地お巡り 有り様成せは

ツキノミツ 月の水 海と湛えて

ヒニウメル ウツオウコキテ 日に生める ウツホ動きて

カゼトナル カゼホトナレハ 風と成る 風火となれは

8 ツチモマタ ミヅハニトナル 土もまた 水、埴と成る

マジワリナレル この五つつ 交わり成れる

カンヒトハ アウワアラワル 神人は アウワ現らわる

ミナカヌシ クニタマヤモニ (天)御中主 地球八方に

9 ヨロコウミ ハツニオウミノ 万子生み 初に大海の

ヱトノコノ ヱミコアニツギ ヱトの子の 兄皇子天に嗣ぎ

オウミタス オトミコノスム 大海治す 弟皇子の住む

トシタクニ コレイマハラノ トシタ国 これ今ハラの

10 ミヤノナモ 宮の名も トシタと云いて

代々の名の 百ハカリ後

トノミコト ヱニウケヲサム トの皇子と ヱに受け治む

ソレヨリゾ カワルカワリニ それよりぞ 代わる代わりに

11 ヨオツギテ アメニカエレハ 世お継ぎて 天に帰れは

ミナカヌシ オヨビヱヒタメ (天)御中主 及びエヒタメ

トホカミモ アメニクバリテ トホカミも 天に配りて

ホシトナス アメトコタチノ 星と成す 天常立ちの

12 カミハコレ ノチソヒノキミ 神はこれ 後、十二の君

キツヲサネ アミヤシナウモ 東西中南北 天身養うも

アニカエリ サコクシロニテ 天に帰り サコクシロに

ミコトノリ ミナホシトナス 勅り 皆 星と成す

13 コノカミハ ハラワタイノチ この神は 腑 命

ミケオモル ウマシアシカイ 御餮お守る ウマシアシカイ

ヒコヂカミ カレアメミコト ヒコヂ神 故、天皇子と

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ワノミコト クニトコタチノ 輪の皇子 国常立の

14 ナヨノカミ ミナサコクシロ 七代の神 皆サコクシロ

ヨリノヒシ 寄りの星 天に現わるる

ヒノワタリ 日の直径 百五十止め箇

ツキノホド ナソトメチウチ 月の程 七十止め箇内

15 ヒノメグリ ナカフシノトノ 日の巡り 中節の外の

アカキミチ ヤヨロトメチノ 赤き道 八万止め箇の

ツキオサル ツキノシラミチ 月お去る 月の白道

ヨヨヂウチ クニタマワタリ 四万箇内 地球直径

16 モソヨヂノ メクリミモムソ 百十四箇の 巡り三百六十

ヰトメヂノ ツチヨリイカキ 五止め箇の 土よりイ(近)かき

ヒハトオク ツキハナカバニ 日は遠く 月は半ばに

チカキユエ ナラベミルナリ 近き故 並べ見るなり

17 モロホシハ 諸星は 天にかかりて

マタラナス ツツヰハモトノ またら成す ツツヰは基の

イロツカサ フソミカホシハ 色司 二十三日星は

ヨシアシオ ハラノニシメス 善し悪しお 原野に示す

18 アマメクリ 天 巡り 陽は大きくて

ヒトオクレ ミモムソヰタビ 一と遅れ 三百六十五度

ヒトトシノ ハルタツヒニハ 一と年の 立つ日には

モトニキテ ヒトタビモトノ 元に来て 一度、元の

19 ホシニアイ ツキハオモクテ 星に会い 月は重くて

ソミノリオ オクレヒニアウ 十三規りお 遅れ日に会う

ツイタチゾ ホシニソミアフ 朔ぞ 星に十三会ふ

アメハヱナ ヒツキホトミナ 天は胞衣 日月人 皆

20 アメノエナ ソトハタカマノ 天の胞衣 外は高天の

ハラマワリ 原周り 百万止め箇

ホシマテハ ソヰヤチトメヂ 星 までは 十五万八千止め

コノソトハ ナモトコシナエ この外は 名もトコシナエ

21 ヤスミキハ ヤイロノニギテ 八隅際 八彩の和幣

ミナミアオ ニシハクレナイ 南 青 西は紅

キタハキニ ヒカシハシロク 北は黄に 東は白く

アイモイロ ミオヤノソバニ 藍も色 (天)御祖の傍に

22 ヤモトカミ マモルトホカミ 八基神 守る トホカミ

ヱヒタメノ ヱトノコトブキ ヱヒタメの ヱトの寿

アナレカミ ネコエサヅケテ 天並神 音声 授けて

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ミソフカミ ミメカタチナス 三十二神 耳目容なす

23 シタツモノ ソムヨロヤチト 仕立つ者 十六万八千と

モリオヱテ ヒトウマルトキ 守りお得て 人生まる時

カミトモノ タマシイムスブ 神と物 魂、結ぶ

タマノオト ヰクラムワタモ 魂の緒と 五臓六腑も

24 ソノカミノ ソヨタテソナエ その神の 十四経備え

アメノミオヤノ 人と成す 天の御祖の

ヤモヤロトメチ 大御丈 八百万止め箇

ミノヒカリ モトモトアケノ 三の光 基もと明けの

25 アマメクミ 天 恵み 届く柱は

スキトホル ナカノクダヨリ 透き通ほる 中の管より

ハコブイキ クルマノウテギ 運ぶ息 車の腕木

九々の輪の 響来て巡る

26 イキノカズ ヨロミチムヤソ 息の数 万三千六八十

イトノイキ 人の息 細波もこれ

トメチトハ メノミソムフム 止め箇とは 女の三十六踏む

敏は十息 百息は待ち

27 ミソムサト サトミソヤナリ 三十六里 里三十八成り

ミオヤカミ ミテクラソムル 御祖神 幣(御手座)染むる

ハルアキノ イキハクダヨリ 春秋の 息は管より

サキリナス ヱニユツルキリ 狭霧成す ヱに譲る霧

28 ヒオマネキ フユヒオカエス 日お招き 冬陽を返す

トハナツニ ツキノメカエス トは夏に 月の陰返す

ハルアキゾ アメユヅルヒハ 春秋ぞ 天譲る日は

アノサギリ クニユツルツキ 天の狭霧 国譲る月

29 ハノサキリ テレバ 地の狭霧 照れば称ゆる

ミナカヌシ アキリニノリテ (天)御中主 天霧に乗りて

ヤモニユキ ヒツキノミチオ 八方に行き 日嗣ぎの道お

ユヅリハニ アガタノカミノ 譲り葉に 県の神の

30 イロクニト ナヅケアノミチ 色国と 名付け天の道

ハノミチモ アシノコトクニ 地の道も 葦の如くに

タツユエニ ヨソコノカミハ 立つ故に 四十九の神は

アニカエリ モトノタカマノ 天に帰り 基の高天の

31 ハラニアリ クニタマクワシ 原にあり 地球 精し

サコクシロ カレカミマツル サコクシロ 故 神祭る

ハモタカマ スガノトコロハ 地も高天 清の所は

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コレニクラベン これに比べん

32 オオンカミ オリノミユキニ 大御神 降りの御幸に

コキミオミコト 聞きませは 九君お皇子

ミチヒコモ 三千彦も 皆 慎しみ

ウヤマイニケリ 敬いにけり

ナ-1 ミカサフミナメコトノアヤ 三笠文 嘗めことの文

ツキスミノ シガノミコトガ 月隅の 志賀の皇子が

ヱトノカミ トヨリノノトノ ヱトの神 トよりの祝の

ユエオトフ カレニトヨケノ 謂お問ふ 故に豊受の

2 ナメコトゾ ヱノナメハネニ 嘗めことぞ ヱの嘗めは北に

シモノナカ ヒウオマネケハ 霜(月)の中 一うお招けは

カヅメカミ カヂオネニヒキ カヅメ神 日箇お北に引き

ヒオムカフ コノウイナメハ 日お迎ふ この初嘗は

3 イマノノト コホシマツリテ 今の祝詞 九星祭りて

オメクリニ クロマメヰヒノ 男巡りに 黒豆ゐひの

チカラソフ シワスハニミツ 力添ふ 師走地に満つ

キハネザス ナオソラサムク 木は根ざす なお空寒く

4 ツキスエハ カヰミナキソヒ 月末は 貝、皆競ひ

マダソラサムク やや開く まだ空寒く

ウルオエス 潤る負えす やや嘗め作る

ハニミヅノ ヱニハシラタツ 埴水の 江に柱立つ

5 カミカタチ トシワケノヨハ 神 形 歳分けの夜は

マメオイリ ミナオニヤラフ 豆お煎り 皆鬼やらふ

カオヒラキ シメヒキフサギ 日お開き 注連(縄)引き塞ぎ

ハヱユヅハ ムギニトシコヘ ハヱ譲葉 麦に年越へ

6 ヒノナメハ ツサニイナサノ 日の嘗めは 西南に稲佐の

ハツヒヨリ フウオヤワセテ 初日より 二うお和せて

オケラタキ ワカメミツクミ 朮焚き 稚女水汲み

シトギモチ マガリカヤクリ 粢餅 まがり 茅 栗

7 ウナトコロ カグイモカシラ 生成 所 香果 芋頭

シムノヨリ ユミツキノヨハ 血脈の寄り 弓月の夜は

ヰノミヅニ ヌエアシモチガ ヰの水に (草)足餅が

ガダオヱオ ゴケフハコベナ ガダ汚穢オ ゴケフ ハコベナ

8 イタヒラナ いたひら菜 すず菜 すずしろ

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スセリナズ ナミソニノゾク 酢芹 なず(菜) な見そに除く

メオオエバ モチノアシタハ 女男追えば 望の明日は

ヒモロケノ アヅキノカユニ 胙けの 小豆の粥に

9 ヱヤミヨケ ササオケトンド 疫病み除け 笹桶 トンド

モチヤキテ カユハシラナス 餅 焼きて 粥柱なす

カミアリノ カユフトマニヤ 神在りの 粥フトマニや

キサラギハ 着更着は 女男ほぼ和わし

10 キザシオフ タネカシマツル 兆し追ふ 種、炊祀る

イナルカミ ノリユミヒラキ イナル神 騎、弓、開き

モチマテニ ソコニフキタツ 餅左右に そこに二木立つ

ハツヒカセ コレカミカタチ 初日 風 これ神 形

11 タノナメハ ミウノアオウケ タの嘗めは 三ウの天お受け

キサラキノ ナカヨリミウオ 着更着の 中より三ウお

メニヤワセ ヒトグサソタツ 陰に和わせ 人草 育つ

イトイウソ ヤヨイノハシメ イトイウソ 弥生の初め

12 モモヤナキ ミキヒナマツリ 百 柳 神酒 雛祭り

ヱモギモチ タミナワシロニ ゑもぎ餅 民 苗代に

タネオマク ヤヨイナカヨリ 種お蒔く 弥生中より

カゲロヒテ ナエオイソダツ 陽炎、日照 苗生い 育つ

13 ワノナカニ ミヒカリノアシ 輪の中に 三光の足

ナカニミツ コレカミカタチ 中に水 これ神形

メノナメハ ウメノイモミツ 陰の嘗めは 梅の五百水

ウヅキヨリ ウオオマネキテ 四月より 大陽招きて

14 ナツオツグ ミハワタヌキテ 夏お告ぐ 御衣 綿抜きて

ツキナカハ サビラキマツル 月中は 南開き 祭る

ヰナルカミ スエハアオヒノ ヰナル神 末は葵の

メオマツリ サツキニモロハ 女男祭り 五月に諸衣

15 ナルツユオ ナメントヱモギ なる梅雨お 嘗めんとゑもぎ

アヤメフク サツサハヰワタ 菖蒲芽吹く さつさは岩田

ノリハヰヰ ミナソコニフス ノリは五五 皆そこ伏す

メノナサケ コレカミカタチ メの情け これ神形

16 トノナメハ ハニミツウルフ トの嘗は 埴水潤ふ

サツキナカ ヒカリトホレハ 五月中 光通れは

カツメカミ ミチオカエシテ カツメ神 道お返して

ヒオコエハ ミヒキオマネキ 日お請えは 水引(草)お招

17 シラミチノ ミメオクタイテ 白道の 一陰お降いて

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ハニフセハ キソヒノボリテ 地に伏せは 競ひ昇りて

アオバシゲレハ 五月垂るる 青葉茂れは

ナガラエノ サノカオリウク 長らえの 南の香り受く

18 ミナツキハ 水無月は やや地に満ちて

カミナリアツク 戦えは 雷暑く

スエハナオ アツクカワケハ 末は尚 暑く乾けは

キソヒヤムレハ 桃祭り 競ひ止むれは

19 ヒメヒラク ホヅチヂノワニ 一陰開く ホヅチ 茅の輪

ヌケツクル ミナノハラヒゾ 貫け作る ミナ(月)の祓ぞ

カタチケタ アノマテノイノ 形方 天の左右のイの

ナカニタツ 中に立つ 国治し平るる

20 カミカタチ ホノカミツネニ 神形 火の神 西北に

ナメウケテ ハノフメモリテ 嘗め受けて 地の二陰守りて

アフミマヅ フメニヤワシテ 天七(月)まづ 二陰に和して

カゼトナス ユミハリニウム 風となす 弓張に生む

21 イウトアサ オトタナハタノ 木綿と麻 ヲト棚機の

ホシマツリ モチハミオヤト 星祭り 望は御祖と

イキタマニ ヱナノハスケノ 生き魂に 胞衣のハスケの

メオアエハ アオギオドリテ 陰陽会えは 仰ぎ踊りて

22 イオウクル ホツミハツヒハ 意お受くる 穂積初日は

ウケマツリ フメタツカゼニ 保(食神)祭り 二陰立つ風に

カヤオフス フシアレノワキ 茅お伏す 伏し荒れ野分

ゾロオヱハ シナドマツリニ 陸稲汚ゑは シナド祭りに

28 ノワキウツ ホオノハラヰゾ 野分討つ 穂汚の祓ゐぞ

カタチハニ フハシラタチテ 形には 二柱立ちて

ムツマシク コレカミカタチ 睦ましく これ神形

カノナメハ アノアカリモル カの嘗めは 天の明かり守る

29 ホツキナカ ミメニトグツキ 穂月中 三陰に研ぐ月

イモノコノ サワオイワイテ 陰精の子の 雑お祝いて

ナガツキハ オオトシツゲル 長月に 大年告げる

ココノミハ カサネココクリ 菊の御衣 重ね菊、栗

30 ヒトヨミキ コモチツキニハ 一夜神酒 小望月には

マメオソフ モチヨリサムル 豆お添ふ 望よりサむる

オカマツリ マトカノナカノ ヲカ祭り 円の中の

ミハシラハ カノカミカタチ 御柱は カの神形

32 ミノナメハ ソノメタエニテ ミの嘗めは その陰タエにて

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カミナツキ ウメシリゾケテ 神名月 大陰 退けて

シクレナス 時雨なす ややそこに道

オオツクス 陽お尽くす 故ヲヲナムチ

33 カナツキニ ヌルテオタキテ 神奈月に 白膠木お焚きて

モロカミニ チヰホトコシ 諸神に 餅飯施し

シモツキハ 霜月は やや陰が登る

シモハシラ ヒラギハツクサ 霜柱 柊初草

34 ツホミサス ハニヨリカゼノ 蕾差す 埴より風の

ヒトヰタツ コレカミカタチ 一と居立つ これ神形

ヒトセコレ ヱトニハンベル 一年これ ヱトに待る

ミソノカミ 三十の神 日々に代わりて

35 ムソカモル ムワノナメコト 六十日守る 六輪の嘗め事

ウツロヰノ トシコエセマエ ウツロヰの 年越えセ前

ハツムカソヨカ 大三十日 初六日十四日

サノミソガ スベヒトセモル 南の三十日 全べ一年守る

36 ナメコトゾコレ 嘗め事ぞこれ

カクヱトノ トサキノユエハ かくヱトの ト先の故は

アメミオヤ ノリシテヱカミ 天御祖 法してヱ神

フユオモリ トカミハナツノ 冬お守り ト神は夏の

37 ゾロオモル ナガクヒトクサ 陸稲お守る 長く人草

ウルオセハ カミニナゾラエ 潤せは 神に準え

トノタマニ ナツクヤマトノ トの魂に 名付く大和の

ノトナレハ イマサラカミノ 祝詞なれは 今、新神の

38 ミコトノリ ウケテサダムル 勅り 受けて定る

ミチトケハ シガオチコチノ 道説けは 滋賀遠近の

ミナフミソメテ 百司 皆、文染めて

カエルコレカナ 帰るこれかな

ハ-1 ミカサフミハニマツリノアヤ 三笠文 埴祭りの文

ヤツクリノ ノリハアマテル 家造りの 法はアマテル

カミノヨニ アメノミマコノ 神の代に 天の御孫の

ミコトノリ オコヌノカミノ 勅り オコヌの神の

2 ウナツキテ ニハリノミヤノ 頷きて 新治の宮の

ミヤツクリ ノリオサダムル 宮造り 法お定る

ソノカミハ クニトコタチノ その神は 国常立の

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カミノヨニ ムノタミノヨリ 神の代に ムの掌相より

3 ムロヤナル マヅハオナラシ 室屋なる 先ず地お均し

スギハシラ ムネオカツラニ 杉 柱 棟お桂に

ユヒアハセ カヤフキスミテ 結ひ合わせ 茅拭き住みて

コノミハム ヲシヱオタミニ 木の実食む 教ゑお民に

4 ナラハセテ クニトコタチノ 習わせて 国常立の

カミトナル コレヨリサキハ 神となる これより先は

アメツチノ ナリテアレマス 天地の 成りて生れます

ミナカヌシ フソヨニウメル (天)御中主 二十四に生める

5 タミクサノ アナニスマエハ 民草の 穴に住まえは

ヒトナラズ クニトコタチノ 人成らず 国常立の

ムロヤヨリ ミヤトノツクル 室屋より 宮殿造る

バサラタミ ヰタメタタルノ パサラ民 痛め祟るの

6 オリアレハ コレノゾカント 折りあれは これ除かんと

オボスナリ バサラノタミヨ 思すなり パサラの民よ

マサニシレ マツヒキノリハ 正に知れ ます引き法は

ハオナラシ カシキノユウオ 地お均し 赤白黄の木綿お

7 ナカニタテ マシロノユウオ 中に立て 真白の木綿お

キネニタテ カシロノユウオ 東北に立て 赤白の木綿お

ツサニタテ アシロノユウオ 西南に立て 白の木綿お

キサニタテ キシロノユウオ 東南に立て 黄白の木綿お

8 ツネニタテ トシノリタマメ 西北に立て 歳徳玉女

ヤマサカミ ヲコロノカミモ 八将神 土公の神も

ハニマツリ トシツキヒヒノ 埴祭り 年月日々の

モリハコレ モシヤヨコマノ 守りはこれ もしや邪の

9 ザハイセハ アラカネノハオ ザハイセは 粗金の地お

ウツロヰノ ウヲマサカミノ ウツロヰの 大将神の

マサカリヤ コノハカマロハ 鉞や このハカ麻呂は

ハヒキナス ナマロクロマロ ハヒキなす な麻呂、黒麻呂

10 アスハナス アカマロヰクヰ アスハなす 青赤麻呂ヰクヰ

シロマロハ ヨモノツナガヰ 白麻呂は よも(ぎ)のつながゐ

キカマロハ タルハオフキテ 黄赤麻呂は 樽衣お拭きて

ヰカスレハ スベテフクヰノ 座摩れは 統べてフクヰの

11 カナマロノ ナナノキタヒノ 金麻呂の 七名のキタヒの

イクシマヤ タルシマカミト 生島や 来島神と

フキナズル カトハクシトヨ フキナズル 門はクシトヨ

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イワマトノ カミノユキスキ イワマトの 神のユキ、スキ

12 スキトホル オコヌノカミノ 透き通る オコヌの神の

ホツマノリ シキマスキミオ ホツマ法 敷き坐す君お

イカスレハ タトヒキネマニ 座摩れは たとひキネマに

サバナスモ ヘラヨリキタフ サバなすも ヘラよりキタフ

13 カタタガヒ アラカネノハオ 方違ひ 粗金の地お

トクネレハ カミノメクミニ 溶煉れは 神の恵みに

カナフナル コノヤツクリノ 適ふなる この家造りの

ホツマノリ ヰクヰツナガヰ ホツマ法 ヰクヰ、つな粥

14 ハヒキシテ アスハフクヰノ ハヒキして 日はフクヰの

ハシラタテ ムロヤミヤトノ 柱立て 室屋宮殿

タミノヤモ ムネハタカマノ 民の屋も 棟は高天の

ハラマテモ チキタカシリテ 原までも 千木 高知りて

15 サワリナシ シモハチヒロノ 障りなし 下は千尋の

イシスエノ ハシラハチタビ 礎の 柱は千度

ネツグマデ シキマスキミノ 根継ぐまで 敷きます君の

ナガラエオ マモルバサラノ 長らえお 守るバサラの

14 カミシヅメ コレスミヨシノ 神鎮め これ住吉の

ヰカスリオ オコヌノカミノ 坐摩お オコヌの神の

トクノリト マツリノフミニ 説く法と 祭りの文に

モウシテモウス 申して申す

溥泉伝本

ミカサフミ 三笠文

ト-1 トシウチニナスコトノアヤ 年内に成すことの文

アルヒコフ ヱオコノカミト ある日請ふ ヱオコの神と

ヲモヒガネ バ ヲモヒガネ 一位糺せば

タマギネノ コノナスコトオ タマギネの この成すことお

2 ノタマワク ヱハネノミツノ 曰わく ヱは北の三つの

ヒトヲガミ 人陽神 日の道捧げ

ネニカヱス ヒトヲフセテモ 北に還す 人を伏せたも

アメワユキ トノカミオシテ 天地行き トの神おして

3 ウヰナメヱ シワスレバ 初嘗会 シワスればやや

ツチニミチ ヨロギネウルヒ 地に満ち 万杵 閏ひ

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ウヱサムク スヱニヒタケテ 飢え寒く 末に日長けて

ソラサムク カタチハヱミヅ 空寒く 形 ハヱ水

4 ヲノハシラ ヱモトノカミノ ヲの柱 ヱ基の神の

ワカルヨハ ヰリマメウチテ 別る夜は 煎り豆打ちて

オニヤラヰ ヒラギヰワシハ 鬼 夜来 柊 鰯は

ホナガユツリハ 物の垣 穂長 譲葉

5 シメカザリ ビハツサカゼノ 注連飾り ビは西南風の

フタヲガメ キタレバヒラク 蓋拝め 来たれば開く

ハツヒグサ ハツヒマツリハ 初日草 初日祭りは

フトマガリ ヤマノカヤクリ 太曲がり 山の茅栗

6 ウミノメモ トコロタチバナ 生みの女も 所タチバナ

ヰモガシラ シムノフシヱハ 芋 頭 血脈の節会は

タルムツミ ユミハリマツル 弛む罪 弓張り祭る

ミソノナハ ヌヱアシモチカ 三十の名は 鵺脚餅か

7 カサクサオ コゲフハコベラ 笠 草お こげふ、繁縷

ヰタヒラコ ゐたひらこ すず菜、すずしろ

スセリナツ す芹、なつ(菜) この七草に

ノゾクナリ モチノアサホギ 除くなり 望の朝祝ぎ

8 アツキカユ サムサニヤフル 小豆粥 寒さに破る

ワタヱヤミ サヤケヲケラニ 腑ゑ病み さやけ朮に

トンドモチ ヱサルカミアリ トンド餅 ヱサル神あり

キサラキヤ 如月や コリヱ試み

9 ムママツリ ヨロギヒイツル 馬祭り 万木 日出つる

カミカタチ タハキソラテル 神 形 タは東空照る

ミツヲガミ キサラギナカニ 三陽神 如月中に

ミツヲキテ アオヒトグサオ 三陽来て 青人草お

10 ウルオセバ イトユフノドカ 潤せば 糸 木綿 長閑

ヤヨヰキテ 弥生来て 桃咲き女男の

ヒナマツリ クサモチサケニ 雛祭り 草餅酒に

ヒクヱモセ ヤヨヱナカスエ 引くゑもせ 弥ゑ、中末

11 カゲラウヤ メツタリオサム 影ら敬(う) メツタリ治む

タモトガメ メハツネニスム タモトが女 十(月)初、北に住む

ミヅノカミ ウヅキハウメノ 水の神 四月は大陰の

ヲオマネク サナヱアオミテ ヲお招く サナヱ青見て

12 ナツオツグ ナカワタヌキテ 夏お告ぐ 中腑抜きて

ツキスヱハ アオヒカツラノ 月末は 葵桂の

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メヲマツリ フタバニノボル 女を祭り 双葉に昇る

サツユツキ カツミノツユヤ 五(月)梅雨月 勝見(草)の露

13 ノリクラベ 乗り比べ 五々の筒立ち

メヲノホギ ヰワタチマキヤ 女男の祝ぎ 五臓 粽や

メモトカミ トハサニヰマス 陰元神 トは南に居ます

メヤワカミ ミツノヒカリノ 陰和神 三つの光の

14 ハニトホリ ヒノメチカギル 地に通り 日の目近切る

サツキナカ ヒトメフシオキ 五月中 陰節置き

ヨロノアオバノ 五月垂る 万の青葉の

カゼカホル ミヤニウクレバ 風薫る 宮に受くれば

15 ナガラヱリ メハハニミテド 永らゑり 陰は地に見てど

ウヱアツク ミナヅキスヱハ 上 暑く 水無月 末は

イヨカワキ 伊予乾き 桃に地祭る

チノワヌケ ヰソラオハラフ 茅の輪抜け ヰソラお祓ふ

16 ミナツキヤ カタチハクニノ 水無月や 形は国の

ナカハシラ 中柱 左右に整ふ

トモトカミ ホハキネニスム ト基神 ホは東北に住む

フタメカミ アフヅキフメオ 二陰神 天七月二陰お

17 アニヤワシ アキカゼツゲテ 天に和わし 秋風告げて

マヲマユミ ヰトオツムギテ 真央 真弓 糸お紡ぎて

タクハタヤ アワノホギウタ 栲幡や 天地の祝ぎ歌

カヂニオシ シムノモチホギ 日箇に押し 血脈の望祝ぎ

18 ヰキメタマ 生き目魂 送るハスヰヰ

ヱナガノリ アヲギオドレバ 胞衣が法 仰ぎ踊れば

アヰウクル ハツキハシメハ 合ゐ受くる 葉月初めは

フタメサク アラシクサフス 二陰咲く 嵐草臥す

19 ウガホガノ ホツミナラフル ウガ火がの 穂積平らふ

ホモトカミ カハニシソラノ ホ基神 カは西空の

ヲアケカミ ハヅキナカヨリ ヲアケ神 葉月中より

ミメノトグ ニタコモチヅキ 三陰の研ぐ ニタコ望月

20 ヰモハヅキ ナヅキミツギノ 芋葉月 長月 貢の

ヲホトシキクノ 菊菜咲き 大年 菊の

チリワタコ 塵 綿子 捧げて祭る

クリミサケ モチマエマツル 栗実酒 望前祭る

21 ホガラツキ マメヤカウタヱ 朗ら月 豆、八日、歌会

カミオトリ カタチアカルキ 神踊り 形 明るき

Page 30: ミカサフミindigoseal30.sakura.ne.jp/woshite/mikasa_fumi_woshite.pdf · 転記 2016_10_3付け 訂正 2017_5_16訂正 写 ミカサフミ 追加 2018_4_1~17・ ホツマツタヱ史学研究会

カモトカミ ミハキサニスム カ 基神 ミは東南に住む

22 ソノメフリ ヲカミシリゾク その陰振り 陽神退く

ハツシグレ 初時雨 やや陰も満ちて

ナカコロハ ヲノカミツキテ 中頃は 陽の神尽きて

カミナヅキ ネノツキツユモ 神名月 ネの月 露も

23 シモバシラ コガラシフケハ 霜柱 木枯らし吹けは

キバミオチ ヒラギハツクサ 黄葉実落ち 柊 初草

メハルナリ カタチカゼモツ 芽春なり 形 風もつ

ミモトカミ カクメヲオモル 身元神 かく陰陽お守る

24 ソノナカニ トハミナミムク その中に トは南向く

ヒトクサノ コトホキノブル 人草の 寿ぎのぶる

コノユヱニ トハノトウタノ この故に トは祝詞歌の

ハジメゾト ツネナスコトニ 初めぞと 常なすことに

25 アメオシルナ 天お知るなり

(完)

(記)

残しカナ文字は今後の研究とします。

(ぢ) 【▽箇】

[尾]《古くは「ち」か》助数詞。数詞に添え