f 再再修正・岩山...

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印旛沼における植物プランクトン由来炭素量 岩山朱美 平間幸雄 (*元千葉県環境研究センター) 1 はじめに 印旛沼は千葉県北西部に位置し,北沼と西沼からな 11.55 ㎢の天然湖沼であり(図 1),1985 年に湖沼 水質保全特別措置法に基づき指定湖沼となった。貯水 量は 1,970 万㎥,平均滞留時間は約 22 日,平均水深 1.7m である。利水目的は上水,工業用水,農業用 水及び漁業である。沼水は,通常,西沼から捷水路を 通り,北沼を経て,利根川へと流れる。 水質汚濁防止法に基づく水質測定計画により,月2 回の水質測定(プランクトンを含む)が行われており, これまでに CODT-NT-P 等の水質について結果を とりまとめた報告を行っている 1) 3) 。また,植物プラ ンクトンに関しては, 1997 年頃までのデータについて 解析が行われている 4) 6) 印旛沼の COD は横這いが続いており,更なる COD 低減のためにはプランクトンの動態の把握が重要とな ると考えられる。近年,COD 濃度とプランクトン総 数との関係に従前と変化がみられる 7) ことから,懸濁 COD との関連性が高いと考えられる植物プランク トン由来の炭素量 8) に着目し,考察を行った。 2 方法 2・1 使用したデータ 使用したデータは,公共用水域水質測定結果 9) のう ち,1994 年度から 2014 年度までのものである。 測定地点は阿宗橋,上水道取水口下,一本松下及び 北印旛沼中央の4地点(図 1)であるが,西沼の3地 点は変動傾向がほぼ同様であったため,環境基準点で ある上水道取水口下を西沼の代表として,西沼と北沼 について解析を行うこととした。 2・2 試料採取と計数方法 試料は表層水をバケツ採水し,グルタールアルデヒ 図1 印旛沼のプランクトン測定地点 ド溶液(1%)による固定サンプル及び生サンプルを 検鏡した。また,藍藻類は計測に当たり, Chroococcus 属及び Microcystis 属以外の,細胞数の計数が困難な 種(Anabaena 属,Aphanocapsa 属,Merismopedia 属, Oscillatoria 属, Phormidium 属等)については, 群体数で計数している。珪藻類は計測に当たり Thalassiosira 科の種(Cyclotella 属, Stephanodiscus 属等)は,光学顕微鏡下での同定が 困難であるため,同属扱いとし,Cyclotella spp. 及び Stephanodiscus spp. については 1990 年代後半からは Thalassiosiraceae として計測している。また, Aulacoseira 属の種は,従来 Melosira 属として分類 されていたが,胞紋構造や連結針の違いから Aulacoseira 属に組み替えられている。 2・3 植物プランクトンの炭素含有量算出方法 植物プランクトンの炭素含有量は, Strathmann(1967) 10) の式により算出した。 珪藻:logC=0.422+0.758logV その他藻類:logC=0.460+0.866logV ここで,C: 細胞内炭素量(pgC/cell), V: 細胞容積( μm 3 /cell) また,細胞容積を求めるにあたり,一瀬による値 11) 千葉県 利根川 印旛機場 酒直機場 師戸川 桑納川 高崎川 鹿島川 花見川 新川 大和田機場 手繰川 神崎川 北沼 西沼 北印旛沼中央 上水道 取水口下 一本松下 阿宗橋 ●:公共用水域水質測定地点 ☆:機場 捷水路 長門川

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Page 1: f 再再修正・岩山 印旛沼のプランクトン(炭素量)...印旛沼における植物プランクトン由来炭素量 岩山朱美 平間幸雄* (*元千葉県環境研究センター)

印旛沼における植物プランクトン由来炭素量

岩山朱美 平間幸雄*

(*元千葉県環境研究センター)

1 はじめに 印旛沼は千葉県北西部に位置し,北沼と西沼からな

る 11.55 ㎢の天然湖沼であり(図 1),1985 年に湖沼

水質保全特別措置法に基づき指定湖沼となった。貯水

量は 1,970 万㎥,平均滞留時間は約 22 日,平均水深

は 1.7m である。利水目的は上水,工業用水,農業用

水及び漁業である。沼水は,通常,西沼から捷水路を

通り,北沼を経て,利根川へと流れる。 水質汚濁防止法に基づく水質測定計画により,月2

回の水質測定(プランクトンを含む)が行われており,

これまでにCOD,T-N,T-P 等の水質について結果を

とりまとめた報告を行っている 1)~3)。また,植物プラ

ンクトンに関しては,1997 年頃までのデータについて

解析が行われている 4)~6)。 印旛沼のCOD は横這いが続いており,更なるCOD

低減のためにはプランクトンの動態の把握が重要とな

ると考えられる。近年,COD 濃度とプランクトン総

数との関係に従前と変化がみられる 7)ことから,懸濁

態 COD との関連性が高いと考えられる植物プランク

トン由来の炭素量 8)に着目し,考察を行った。 2 方法

2・1 使用したデータ 使用したデータは,公共用水域水質測定結果 9) のう

ち,1994 年度から 2014 年度までのものである。

測定地点は阿宗橋,上水道取水口下,一本松下及び

北印旛沼中央の4地点(図 1)であるが,西沼の3地

点は変動傾向がほぼ同様であったため,環境基準点で

ある上水道取水口下を西沼の代表として,西沼と北沼

について解析を行うこととした。

2・2 試料採取と計数方法 試料は表層水をバケツ採水し,グルタールアルデヒ

図1 印旛沼のプランクトン測定地点

ド溶液(1%)による固定サンプル及び生サンプルを

検鏡した。また,藍藻類は計測に当たり,Chroococcus属及びMicrocystis 属以外の,細胞数の計数が困難な

種(Anabaena 属,Aphanocapsa 属,Merismopedia属,Oscillatoria 属,Phormidium 属等)については,

群体数で計数している。珪藻類は計測に当たり

Thalassiosira 科の種(Cyclotella 属,

Stephanodiscus 属等)は,光学顕微鏡下での同定が

困難であるため,同属扱いとし,Cyclotella spp.及び

Stephanodiscus spp.については1990年代後半からは

Thalassiosiraceae として計測している。また,

Aulacoseira 属の種は,従来 Melosira 属として分類

されていたが,胞紋構造や連結針の違いから

Aulacoseira 属に組み替えられている。 2・3 植物プランクトンの炭素含有量算出方法 植物プランクトンの炭素含有量は,

Strathmann(1967) 10)の式により算出した。 珪藻:logC=‐0.422+0.758logV その他藻類:logC=‐0.460+0.866logV ここで,C:細胞内炭素量(pgC/cell),

V:細胞容積(μm3/cell) また,細胞容積を求めるにあたり,一瀬による値 11),

千葉県

利根川

印旛機場

酒直機場

師戸川

桑納川

高崎川

鹿島川花見川

新川

大和田機場手繰川

神崎川北沼

西沼

北印旛沼中央

上水道

取水口下一本松下

阿宗橋

●:公共用水域水質測定地点

☆:機場

捷水路

長門川

Page 2: f 再再修正・岩山 印旛沼のプランクトン(炭素量)...印旛沼における植物プランクトン由来炭素量 岩山朱美 平間幸雄* (*元千葉県環境研究センター)

霞ヶ浦における値 12),その他文献 13) ~24)から推測され

る形状を元に算出した値を使用した。 3 結果

3・1 各測定地点における植物プランクトン由来総

炭素量 各測定地点における植物プランクトン由来総炭素量

の推移を図 2 に,各測定地点における植物プランクト

ン総数とCOD の推移を図 3 に示す。 また,植物プランクトン由来総炭素量と懸濁態COD

の相関及び植物プランクトン総数と懸濁態 COD の相

関を図 4 に示す。 植物プランクトン総炭素量と懸濁態 COD の間には

正の相関が見られる(西沼:r=0.45,北沼:r=0.39)。また,植物プランクトン総数と懸濁態 COD との間に

も正の相関が見られ(西沼:r=0.57,北沼:r=0.45),西沼の方が北沼に比べ相関係数が大きい傾向が見られ

た。しかしながら,植物プランクトン総数に代えて炭

素量を用いても,植物プランクトン現存量の目安とな

る懸濁態 COD との相関がより高くなることはなかっ

た。参考として,クロロフィル a と植物プランクトン

総数,炭素量との相関についても検討を行った結果を

図 5 に示す。クロロフィル a と植物プランクトン総数

との相関係数は,西沼:r=0.49,北沼:r=0.50,炭素量との相関係数は西沼:r=0.42,北沼:r=0.43であり,相関が高くなることはなかった(n=657)。 今回,炭素量の算出に当たっては,細胞体積は全て

文献値を使用したため,実際の体積値と異なる可能性

がある。そのため,今後,実際の体積値(あるいは炭

素量)を計測することにより,懸濁態 COD との相関

がより高くなる可能性がある。 3・2 各測定地点における綱別炭素量 各測定地点における綱別炭素量の推移を図 6 に,

各測定地点における炭素量(綱別割合)の推移を図 7に,各測定地点における細胞数(綱別割合)の推移を

図 8 に示す。細胞数では夏季に藍藻類,その他の季節

は主に珪藻類が優占する,という季節変動がみられる

が 7),炭素量では,早春は緑藻類(時に夏まで優占し,

藍藻類と競合する),夏季は藍藻類,その他の季節は主

に珪藻類が優占するという季節変動が見られた。 図6に示した綱別炭素量割合と図7の綱別細胞数割

図2 各測定地点における総炭素量の推移 図3 各測定地点における植物プランクトン総数と

COD の推移 図4 植物プランクトン由来総炭素量・植物プランク

トン総数と懸濁態COD の相関 図5 植物プランクトン由来総炭素量・植物プラン

クトン総数とクロロフィルaの相関

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

ngC/

mL

植物プランクトン総炭素量

(上水道取水口下)

0 5,000

10,000

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20,000

25,000

30,000 35,000

40,000

1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

ngC/

mL

植物プランクトン総炭素量

(北印旛沼中央)

0

5

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

CO

D(m

g/L)

上水道取水口下CODCOD 懸濁態COD

25 区間移動平均 (COD) 25 区間移動平均 (懸濁態COD)

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

細胞

数(個

/m

L)

移動

平均

n=2

5

細胞

数(個

/mL)

上水道取水口下

植物性合計 25区間移動平均(植物性合計):右軸

0

5

10

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

CO

D(m

g/L)

北印旛沼中央CODCOD 懸濁態COD

25 区間移動平均 (COD) 25 区間移動平均 (懸濁態COD)

0

50,000

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

細胞

数(個

/m

L)

移動

平均

n=25

細胞

数(個

/m

L)

北印旛沼中央

植物性合計:左軸 25区間移動平均(植物性合計):右軸

y = 0.0005x + 3.5307r = 0.45

0

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0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000 16000

懸濁

態CO

D(m

g/L)

μgC/mL

炭素量-懸濁態COD(上水道取水口下)

y = 3E-05x + 3.4919r = 0.570

5

10

15

20

25

0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000

懸濁

態CO

D(m

g/L)

植物プランクトン総数(個/mL)

植物プランクトン総数-懸濁態COD(上水道取水口下)

y = 0.0005x + 3.348r = 0.39

0

5

10

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0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000 16000

懸濁

態CO

D(m

g/L)

μgC/mL

炭素量-懸濁態COD(北印旛沼中央)

y = 3E-05x + 3.2905r = 0.45

0

5

10

15

20

25

0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000

懸濁

態CO

D(m

g/L)

植物プランクトン総数(個/mL)

植物プランクトン総数-懸濁態COD(北印旛沼中央)

y = 0.0115x + 75.395r = 0.42

0

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0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000 16000

クロ

ロフ

ィル

a(μg

/L)

μgC/mL

炭素量-クロロフィルa(上水道取水口下)

y = 0.0007x + 76.92r = 0.49

0

50

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450

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0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000

クロ

ロフ

ィル

a(μg

/L)

植物プランクトン総数(個/mL)

植物プランクトン総数-クロロフィルa(上水道取水口下)

y = 0.0102x + 56.988r = 0.43

0

50

100

150

200

250

300

350

400

0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000 16000

クロ

ロフ

ィル

a(μg

/L)

μgC/mL

炭素量-クロロフィルa(北印旛沼中央)

y = 0.0008x + 55.779r = 0.50

0

50

100

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300

350

400

0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000

クロ

ロフ

ィル

a(μg

/L)

植物プランクトン総数(個/mL)

植物プランクトン総数-クロロフィルa(北印旛沼中央)

Page 3: f 再再修正・岩山 印旛沼のプランクトン(炭素量)...印旛沼における植物プランクトン由来炭素量 岩山朱美 平間幸雄* (*元千葉県環境研究センター)

種名体積

μm3/cell炭素量

pgC/cell引用文献

種名体積

μm3/cell炭素量

pgC/cell引用文献

藍藻類 Microcystis aeruginosa 65 13 10 珪藻類 Thalassiosiraceae-10 310 30 20珪藻類 Aulacoseira ambigua 390 35 11 珪藻類 Thalassiosiraceae-25 4,900 240 20珪藻類 Aulacoseira distans 250 25 11 緑藻類 Micractinium spp **. 100 19 10珪藻類 Aulacoseira granulata 1,300 85 11 緑藻類 Mougeotia spp. 27,000 2,400 10珪藻類 Nitzschia spp. ** 310 29 10 緑藻類 Scenedesmus spp. ** 92 17 10珪藻類 Skeletonema potamos ** 190 20 10 緑藻類 Staurastrum spp. 14,000 1,400 10珪藻類 Synedra spp. 3,200 170 10 クリプト藻類 Cryptomonas spp. 790 110 10珪藻類 Cyclotella spp. 200 21 10 ユーグレナ藻類 Euglena spp. 9,700 980 10珪藻類 Thalassiosiraceae-5 ** 39 6.1 20 不明プランクトン 微小鞭毛藻 ** 22 5.0 11

図6 各測定地点における炭素量(綱別)の推移

図7 各測定地点における炭素量(綱別割合)の推移

図8 各測定地点における細胞数(綱別割合)の推移 合の推移を比較すると,炭素量において,「その他」の

占める割合が,細胞数で見た場合と比べて高い。 細胞数では1999年度~2008年度に微小鞭毛藻類が

優占的に出現したが 7),体積が小さく含有炭素量が少

ないため(Microcystis 属と同程度の値 10)),図 6 では

微小鞭毛藻由来の炭素量に比べるとクリプト藻類や

ユーグレナ由来の炭素量の方が多かった。クリプト藻

類の細胞数は藍藻類よりも少ないが,体積及び炭素量

は Microcystis 属の約 10 倍であるため,「その他」と

してクリプト藻由来の炭素量のピークが度々出現して

いる。印旛沼に出現した,炭素量での優占種の体積値

を表 1 に示す。 3・3 各測定地点における珪藻類の属別炭素量 各測定地点において優占するとみられる珪藻類に

図9 各測定地点における炭素量(珪藻類属別割合)

ついて,属別の炭素量割合を図 9 に示す。 細胞数では春季から夏季にかけては, Aulacoseira,

秋季から冬季にかけて,Thalassiosiraceae が優占して

おり 7),炭素量でも同様の傾向がみられた。なお,体

積の関係で,細胞数に比して Synedra の炭素量の割合

は高くなっている。

4 まとめ 植物プランクトンの細胞数が必ずしも有機物量と対

応していないとみられる場合があることから,印旛沼

のプランクトン調査結果を用いて,植物プランクトン

細胞数から炭素量を推定し,有機物量との関係などに

ついて検討した。 懸濁態 COD との相関係数は,植物プランクトン総

炭素量,植物プランクトン総数のいずれも同程度で,

それほど大きくはなく,いずれも植物プランクトン由

来の有機物量の目安としては不十分であった。そのた

め,植物プランクトン細胞数に代えて本報告の方法で

推定した植物プランクトン総炭素量で議論する利点は

現時点では少ないが,今後,何らかの方法で細胞体積

を実測することにより,実際の植物プランクトン現存

量により近い値が得られる可能性があると考えられた。 印旛沼における植物プランクトンによる炭素量は,

早春は緑藻類(時に夏まで優占し,藍藻類と競合する),

夏季は藍藻類,その他の季節は主に珪藻類が優占する

という季節変動があり,出現する珪藻類は,細胞数と

同様に春季から夏季にかけて Aulacoseira が優占し,

秋季から冬季にかけて Thalassiosiraceae が優占する

という傾向が西沼・北沼の両方で見られた。 表1 印旛沼における炭素量優占種の体積(文献値)10)11)20)及び炭素量

*)全データについて,有効数字2桁で記載した。また,

体積のうち文献 20 については文献から算出した計算値

を記載した。

**)炭素量としては優占種ではないが,細胞数ではあ

る程度の数が出現した種について参考として掲載した。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

北印旛沼中央

藍藻類炭素量 珪藻類炭素量 緑藻類炭素量 微小鞭毛藻類炭素量(不明鞭毛藻) クリプト藻類炭素量 ユーグレナ藻類炭素量 その他炭素量0%

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

上水道取水口下

藍藻類炭素量 珪藻類炭素量 緑藻類炭素量 微小鞭毛藻類炭素量(不明鞭毛藻) クリプト藻類炭素量 ユーグレナ藻類炭素量 その他炭素量

0%20%40%60%80%

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

北印旛沼中央(細胞数)

藍藻類 珪藻類 緑藻類 微小鞭毛藻類 その他0%

20%40%60%80%

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

上水道取水口下(細胞数)

藍藻類 珪藻類 緑藻類 微小鞭毛藻類 その他

0%

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

上水道取水口下

Aulacoseira Thalassiosiraceae Nitzschia Synedra Skeletonema potamos others(diatom)

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

北印旛沼中央

0

5,000

10,000

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1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

ngC/

mL

北印旛沼中央

藍藻類炭素量 珪藻類炭素量 緑藻類炭素量 微小鞭毛藻類炭素量(不明鞭毛藻)

クリプト藻類炭素量 ユーグレナ藻類炭素量 その他炭素量

0

5,000

10,000

15,000

1994年4月 1999年4月 2004年4月 2009年4月 2014年4月

vgC/

mL

上水道取水口下

藍藻類炭素量 珪藻類炭素量 緑藻類炭素量 微小鞭毛藻類炭素量(不明鞭毛藻)

クリプト藻類炭素量 ユーグレナ藻類炭素量 その他炭素量

Page 4: f 再再修正・岩山 印旛沼のプランクトン(炭素量)...印旛沼における植物プランクトン由来炭素量 岩山朱美 平間幸雄* (*元千葉県環境研究センター)

-参考文献- 1) 平間幸雄,小倉久子,飯村晃:印旛沼・手賀沼に関

する情報の整理と解析(1)印旛沼の最近の水質.千葉

県環境研究センター平成 18 年度年報,122-123 (2008) .

2) 岩山朱美,平間幸雄:印旛沼水質の長期変動.千葉

県環境研究センター平成 22 年度年報,110-111 (2012) .

3) 岩山朱美,小倉久子:印旛沼における COD の長期

変動と気象との関係.用水と廃水,58(12) ,891-898(2016) .

4) 小川カホル:印旛沼の植物プランクトン Ⅰ.西印

旛沼における季節変化について.千葉県水質保全研

究所年報(平成元年度),149-153 (1990) . 5) 小川カホル:印旛沼の植物プランクトンⅡ―北印旛

沼における季節変化について―.千葉県水質保全研

究所年報(平成 2 年度),137-177 (1991) . 6) 小林節子,平間幸雄:印旛沼の最近の水質について

(1) 植物プランクトン発生の特徴.千葉県水質保全

研究所年報(平成 10 年度),77-86 (1999) . 7) 岩山朱美,平間幸雄:印旛沼における植物プランク

トンの長期変動.千葉県環境研究センター平成 26年度年報,(2016) .

8) 一瀬諭,藤原直樹,古田世子,池田将平,岸本直之:

琵琶湖におけるプランクトン等の長期変遷に関する

解析モニタリング.滋賀県琵琶湖環境科学研究セン

ター研究報告書第 7 号,196-218(2011). 9) 千葉県:公共用水域水質測定結果. 10) Strathmann : Estimating the organic carbon

content of phytoplankton from cell volume or plasma volume,Limnol. Oceanogr. 12, 411-418, 1967 .

11) 一瀬諭:琵琶湖における植物プランクトン種名一覧

と 平 均 細 胞 体 積 表 .

http://www5f.biglobe.ne.jp/~lakebiwa/biwako_syokubutu_plankton.xls(2016 年 7 月時点) .

12) 小日向寿夫,大内孝雄,北村立実,花町優次,神谷

航一,吉尾卓宏:2013 年春~夏の沖宿沖における

動植物プランクトンの動態.茨城県霞ケ浦環境科学

センター 年報,No9,p.45-57(2013). 13) 広瀬弘幸:日本淡水藻図鑑.内田老鶴圃(1977) . 14) 水野壽彦:日本淡水プランクトン図鑑.保育社

(1964) . 15) 国 立 科 学 博 物 館 : ア オ コ を 作 る 藍 藻 .

http://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/aoko/database/ranso_ams.html(2016 年 7 月時点) .

16) 筑 波 大 学 : Chroomonas balticas .

http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/PS/algae/Chroomonas_baltica/index.html(2016 年 7 月時点) .

17) 法政大学自然科学センター:原生生物図鑑.

http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/heterokontophyta/Chrysophyta/Genus/Stokesiella/index.html(2016 年 7 月時点) .

18) 法政大学自然科学センター:原生生物図鑑.

http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/heterokontophyta/Raphidophyceae/index.html(2016 年 7 月時

点) . 19) 筑 波 大 学 : Actinocyclus .

http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/PoK/Bacillariophyceae/Actinocyclus/index.html(2016 年 7 月時

点) . 20) 渡辺仁治編:淡水珪藻生態図鑑.内田老鶴圃(2005). 21) 法政大学自然科学センター:原生生物図鑑.

http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/heterokontophyta/bacillariophyceae/coscinodiscineae/thalassiosiraceae.html(2016 年 7 月時点) .

22) 法政大学自然科学センター:原生生物図鑑.

http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/heterokontophyta/xanthophyceae/Mischococcales.html(2016 年

7 月時点) . 23) 筑 波 大 学 : Lagerheimia .

http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/PoK/Chlorophyta/Lagerheimia/(2016 年 7 月時点) .

24) 法政大学自然科学センター:原生生物図鑑.

http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/chlorophyta/Genus/Ankyra/index.html(2016 年 7 月時点).