experimentelle untersuchungen uber die struktur der...

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  • 2377

    岡山

    醫科大學法醫

    學教室

    112.

    611.83

    末 梢 有 髓神 經 纖 維 ノ構 造 ニ關 ス ル 實 驗 的 研 究

    II. 神經纎維 ニ及 ボスCaCl2及 ビKClノ 影響 ニ就 テ

    岡山醫科大學解剖學敎室(主 任上坂敎授)

    遠 藤 壽 太

    [昭和7年2月20日 受稿]

    Aus dem anatomischen Institute der Universitat Okayama

    (Vorstand: Prof. Dr. K. Kosaka)

    Experimentelle Untersuchungen uber die Struktur der markhaltigen

    Fasern der peripherischen Nerven.

    2. Uber die Einwirkung von CaCl2 und KCl auf die Nervenfasern.

    Von

    Hisata Endoh.

    Eingegangen am 20. Februar 1932.

    Der Verfasser injizierte einer Gruppe von Kaninchen eine 1.7% ige Losung von

    CaCl2, und anderer Gruppe derselben Tiere eine 1.16% ige Losung von KCl jeden Tag oder einen Tag um den anderen in die Ohrvene, um nach 2, 3 und 5 wochiger Behandel

    ung histologische Veranderungen der Nerven der betreffenden Tiere zu untersuchen,

    Daraus ergibt sich folgendes:

    Bei Ca-Tieren scheint es, dass die Nervenfasern zuerst ein wenig feiner und dichter

    werden. Nach 3 wochiger Behandelung werden sie aber dicker und zeigen einen sehr

    lockeren Bau, wobei die Einkerbungen infolge der staken Aufquellung deutlich und zahlreich in die Erscheinung treten, und das Neurokeratinnetz ein groberes Werk mit

    erweiterten Maschen darbietet. Nach 5 wochiger Behandelung jedoch werden die Ner

    venfasern viel feiner und dichter, wobei die Einkerbungen in den Hintergrund treten.

    Der lockere und angeschwollene Zustand der Nervenfasern, den man an der 4. Versuchs

    woche antrifft, ist wahrscheinlich auf Abnahme des Lezithingehaltes in der Markscheide

    zuruckzufuhren, wahrend die spater auftretende Schrumpfung der Nervenfasern von der

    wasserentziehenden Wirkung von Ca-Ionen auf die Nervenfasern abhangt.

    25

  • 2378  遠 藤 壽 太

    Im Falle der K-Behandelung kommt wahrscheinlich zuerst Zunahme von Lezithin in

    den Nervenfasern zur Geltung, sodass die Einkerbungen ihre Quellbarkeit einbussen

    und infolge dessen die Nervenfasern geschrumpft aussehen. Allmahlich aber dringen

    K-Ionen in die Nerrenfasern ein, und lassen sie Wasser aufsaugen. Vor allem macht sich

    die Aufquellung der Einkerbungen geltend, wobei die Nervenfasern viel dicker und

    lockerer werden, was an der 5. Woche der Injektionsbehandelung in die Augen springt.

    (Kurze Inhaltsangabe).

    目 次

    第1章 緒 言

    第2章  實驗材料及 ビ繍檢査方 法

    第3章  實 驗成績

    第1節  CaCl2注 射 ニヨル變化

    第2節  KCl注 射 ニヨル變化

    第4章  總括考按

    第5章  結 論

    主要文獻

    附圖説明

    第1章 緖 言

    1價 及 ビ2價 ノ陽 「イオ ー ネ ン」ノ間,特 ニK.及 ビCa..ノ 間 ニ ハ組織 竝 ニ臟 器 ニ對 シテ拮 抗

    的 作 用 アル ノ事 實 ハ近 時藥 物學,生 理 學及 ビ内科 學 的 方 面 ニ於 テ盛 ニ唱 導 サ レ シ所 トス,同 時

    ニ或 ルLipoide例 之Cholesterin及 ビLezithinモ 亦 生體 ニ對 シ互 ニ拮 抗 的 ニ作 用 ス ル コ トモ

    立 證 セラ レタ ル所 ナ リ.更 ニ植 物神 經 系 ニ於 ケル 迷 走神 經 ノ作 用 ハKalium或 ハLezithinノ

    作 用 ニ類 シ交 感神 經 ノ作 用 ハCalcium或 ハCholesterinノ 作 用 ニ類 スル ハ少 ク モ心 臟 ニ於 テ證

    明 サ レ シ所 トス.是 レ近 時植 物神 經 系 ノ亢 奮 機 轉 ハ其 終 末 器 ニ化 學 的 變 化 ヲ起 サ シムル ノ ミナ

    ラ ズ細 胞 ノ透 折 性 ヲ變 ジテ特 種 化 學 的 物 質 ヲ産 生 若 クハ遊 離 シ或 ハ促 進 的 ニ或 ハ抑 制的 ニ作 用

    セ シ ム ル ナ ラ ン トノ説 ガ有 力 トナ レル所 以 ナ リ.然 レ ドモ之 等 ノ疑 問 ハ 主 ト シテ生 理 學 的,藥

    物 學 的 ニ檢 索 セ ラ レタ ル ノ ミニ シテ從 來 之 ヲ組 織 學 的 ニ證 明 セ シモ ノハ甚 グ尠 キ ガ如 シ.是 レ

    最 近吾敎 室 ノ諸 氏 ニ ヨ リ各 種 鹽 類 殊 ニKCl, CaCl2ノ 作 用 ニ基 ク組織 的 變 化 ノ研 究 業 績 ガ續 々

    ト報 告 サ レ シ所 以 トス.以 下 之 ヲ略 記 セ ン ト欲 ス.

    加 藤(1929)ハKCl或 ハCaCl2液 ヲ注 射 シ家 兎 ノ

    心 筋 纎 維 ヲ組 織 學 的 ニ研 究 シ,K.ハ 心 筋 纎維 ヲ核 ト

    共 ニ膨 脹 セ シ メ,Ca..ハ 之 ニ反 シ纎 維 ヲ核 ト共 ニ萎

    縮 セ シム ル 作 用 ヲ有 スル コ トヲ確 メ タ リ.

    田 中(1929)ハ 血 管壁 ニ就 キCa..ノ 緻 密 作 用K.ノ

    緩 疎 作 用 ヲ確 證 セ リ.

    鎌 倉(1930)ハKCl及 ビCaCl2ヲ 靜脉 内 ニ注 射 後

    家兎腎細尿管 ニ ツキ檢索 シ,細尿管上皮細胞ハKClニ

    由テ 膨 脹 シ緩 疎 トナ リ染 色 性 ヲ減 ズ ル ニ 反 シ,CaCl2

    ニ由 テハ萎縮 シ緻密 トナ リ濃染 スル ヲ見 タリ.然 レ

    共CaCl2ノ 使 用久 シキ ニ亙 ル時ハ細胞 ハ緻密 ノ度 ヲ

    增サ ズ却 テ緩疎 トナルヲ認 メタ リ.KClノ 場合 ニ於

    テ モ上記 ノ變化ハ注射 ノ第5週 ニ於テ最モ著明 ニ現

    出 ス ト雖 モ注射10週 ニ及 ベバ再 ビ注射第3週 ノ状

    26

  • 末梢有髓神經纎維ノ構造ニ關スル實驗的研究  2379

    ヲ呈 スル ニ至 ル ト.

    佐藤(1929)ハKCl, CaCl2ノ 注 射 ト生 體 染 色 ノ關

    係 ニ ツキ 興味 ア ル成 續 ヲ發 表 セ リ.

    福 武(1930)ニ 據 レバKClハ 鼻 呼 吸 粘 膜 組 織 ヲ一

    般 ニ腫 脹 セ シメ 之 ヲ緩 疎 ナ ラ シメCaCl2ハ 同粘 膜 組

    織 ヲ一 般 ニ緻 密 トナ シ細胞 ヲ萎 縮 縮 小 セ シム ル モ反

    覆 注射 ヲ繼 續 ス ル トキ ハ終 ニ 組織 ハ却 テ反 對 ノ現 象

    ヲ呈 ス ル ニ至 ル.而 シ テ此 週 期 的 交 代 性 ニ起 ル變 化

    ハ恐 ラ ク生 活 セ ル細 胞 組 織 ノ反應 ニ基 ク モ ノ ニ シテ

    緩疎 トナ レ ル細 胞 組 織 ハ緻 密 トナ ラ ン トシ,緻 密 ト

    ナ レル モ ノ ハ緩 疎 トナ ラ ン ト努 力 ス ル自 然 ノ結 果 ニ

    外 ナ ラズ ト思考 セ リ.

    岡 島(1929)ハ 嗅粘 膜 ニ0.9% NaCl, 1.16% KCl或

    ハ1.7% CaCl2溶 液 ヲ點 滴 シ ツ ツ通 電セ シニ,NaCl及

    ビKClノ 場 合 ニ ハ陰 陽 兩 極 部 ニ於 テ 核 ハ 淡 染 シ膨 大

    セ ル モ ノ多 ク萎 縮 濃染 セル モ ノ少 ク特 ニ陰 極 部 ニ於

    テ 其 状 顯 著 ナ ル ヲ見 タ リ.之 ニ 反 シCaCl2ノ 場 合 ニ

    ハ 萎 縮濃 染 核 ハ增 加 ス.是 レ殊 ニ陽 極 部 ニ於 著 明 ナ

    リト.氏 ハ其 理 由 トシテK.ハ 細 胞 ヲ緩 疎 ト シCa..

    ハ 之 ヲ緻 密 ナ ラ シム ル ニ ヨル トセ リ.

    猶 ホ氏 ハ膀 胱 内 ニ鹽 化 加 里液 ヲ充 タ シ通 電 セ シ ニ

    常 ニ壁 ハ 菲 薄 トナ ル.之 ニ反 シ鹽 化 「カ ル シ ウム 」液

    ヲ用 フ レバ常 ニ壁 ノ肥厚 ヲ見 タルガ此現象 ヲモ亦同

    一 理 ヲ以テ説明 セ リ.

    秋 山(1930)ハ 脊髓神 經節 ノ神 經細胞 ニ就キKCl

    及 ビCaCl2ノ 注射 ニヨ リテ起ルGolgi氏 装置,ニ 氏

    小體,神 經 原纎維 ノ變 化 ニ就 キ研究 シCaCl2ノ 場合

    ニ於 テハ細胞 ハ萎縮 シ,Golgi氏 装 置ハ增加 シ,ニ

    氏小體 ハ緻密 トナ リ濃染 シ,神 經原纎維 ハ纎細 ノ状

    ヲ呈ス.コ レニ反 シKClノ 場 合ハ細胞膨大 シGolgi

    氏装 置ハ不明瞭 ニ シテ減少 シ,ニ 氏小 體ハ多少染色

    性 ヲ失 ヒ原纎維ハ幅廣 キ網 眼ヲ示 セ リト報告 セ リ.

    建氏ハ心筋纎維 ニ及ボ ス直電流 ノ影響 ニツキ結論

    シテ曰 ク,直 電流 ノ陽極作 用ハCalciumノ モノニ類

    シ陰極 作用 ハKaliumノ モ ノニ類ス ト.

    Hoberハ諸 種鹽類等張液 ニ神經纎維 ヲ浸 シ髓鞘,

    軸索 ノ變化 ヲ蛙 ニ就キ檢 シ,Na鹽 ニテ處置セ シモ

    ノノ軸 索ハ狹 細 トナ リ濃染 シ髓鞘 ハ染色 セザル ニ反

    シ,K鹽 類 ニテ ハ軸索 ガ多少膨大 シ髓鞘 ト共 ニ淡染

    セ リト.

    Maylハ 犬 ノ脊髓 ヲ諸 種鹽類 等張溶液ニ浸 シ組織

    的變化 ヲ檢 シ,ニ 氏小體 ハCalciumニ ヨリ良染 スル

    モKaliumニ 於 テハ全 ク反對 ノ像 ヲ呈 セ リト.

    以 上文 獻 ヲ渉 獵 スル ニ鹽 類 作 用 特 ニ鹽 化「カル シウ ム」及 ビ鹽 化 「カ リウ ム」ノ拮 抗 作 用 ニ ツ キ

    各 臟 器 ノ組 識 學 的 變 化 ガ檢 査 セ ラ レ殆 ド研 究 ノ餘 地 ナ キ ガ如 シ ト雖 モ,神 經 纎 維 ニ關 スル 此 種

    研 究 ハ未 ダ不 完 全 ナ ル ガ如 シ.余 ハ曩 ニCholerterin及 ビLezithinニ ヨル神 經 纎 維 ノ組 織 的

    變 化 ヲ報 告 セ シガ之 ヲ補 ハ ン爲 メ更 ニKCl及 ビCaCl2ノ 溶 液 ヲ血 管 内 ニ注 射 シ神經 纎 維 ニ如

    何 ナル組 織 的 變 化 ヲ惹 起 スル カ ヲ探 究 セ リ.

    第2章  實驗材料及ビ檢査方法

    體 重 約2000-1800gノ 雄 健 康 家 兎 ヲ2類 ニ分 チ,

    其一 類 ニハ1.16%ノKCl溶 液 ヲ體 重1kgニ 對 シ

    5.0ccノ 割 合 ニ,他 ノ一 類 ニハ1.7% CaCl2溶 液 ヲ體

    重1kgニ 對 シ10.0ccノ 割 合 ニ毎 日又 ハ隔 日ニ耳 靜

    脉 ニ注 射 スル コ ト2,3及 ビ5週 ニ シテ動 物 ヲ空 氣栓

    塞 ニテ屠 殺 シ,坐 骨神 經 ヨ リ0.5cm長 ノ小 片 ヲ切 除

    シ之 ヲ直 ニ9% Formal液 ニテ 固 定 シ,後 水 洗 漸 強

    酒精 ニ テ脱 水.10μ ノCelloidin切 片 ヲ作 製.Mallory

    氏 結 締 織染 色 法 及 ビWeigert氏 髓 鞘 染 色 法 ニ テ檢 シ

    タ リ.

    27

  • 2380  遠 藤 壽 太

    第3章  實 驗 成 績

    第1節  CaCl2注 射ニヨル變化

    1) 縱 斷 切 片 所 見.注 射2週 間 ノ モ ノ ニテ ハ神 經

    纎 維 ハ 正 常 ノモ ノニ比 シ僅 ニ細 ク稠 密 トナ レル状 ア

    リ.Schmidt-Lantermann氏 割 ハ 少 シ ク膨 脹 度 ヲ減

    ジ,著 明 ニ現 出 セ ル モ ノ比 較 的 ニ少 シ.神 經 角 質網 ノ

    網 眼 ハ稍 々小 ニ シテ網 工 モ 稍 々 纎 細 ナ リ(Fig. 1)

    2) 注 射3週 間 ニ及 ビ シ モ ノニ 於 テ ハ纎 維 自 己 ハ

    其 太 サ ヲ增 シ前 實 驗 ニ比 シ甚 ダ シク緩 疎 ノ構 造 ヲ示

    セ リSchmidt-Lantermann氏 割 ハ 著 シク 其 膨 脹 度 ヲ

    增シ且著 明 ニ現 出 セ ル モ ノ多 シ.神 經 角 質網 ハ網 眼

    ハ 大 ニ シテ網 工 ハ肥 厚 セ リ(Fig. 2).

    3) 注 射5週 間 ニ 及 ビ シモ ノ ニ於 テ ハ神 經 纎 維 ハ

    一 般 ニ甚 ダ細 ク緻 密 ノ構 造 ヲ示 セ リ.Schmidt-Lan-

    termann氏 割 ノ膨 脹 度 ハ 幽 微 ニ シテ 僅 ニ之 ヲ證 明 シ

    得 ル ノ ミ.角 質 網 ハ網 眼 ハ 狹 小 ニ シテ綱 工 モ纎 細 ナ

    リ(Fig. 3).

    割 膨 脹 度 3週>2週>5週

    緻 密 度 5週>2週>3週

    第2節  KCl注 射 ニ ヨル變化

    1) 注 射2週 ノ モ ノ ニ於 テ ハ神 經 纎維 ハ 細 ク構 造

    緻 密 トナ リ,Schmidt-Lnntermann氏 割 ハ其 膨 脹 度

    ヲ減 ジ只 所 々 ニ幽 微 ニ現 出 ス ル ヲ見 ル ノ ミ.角 質網

    ノ網 眼 ハ 小 ク シテ網 工 ハ 極 メテ 纎細 ナ リ(Fig. 4).

    2) 注 射3週 ニ亙 レ バ纎維 ハ 其 太 サ ヲ增 シ構 造 一

    般 ニ緩 疎 トナ ル.Schmidt-Lantemann氏 割 ハ膨 脹

    性 ヲ增 シ多 數 ニ 現 出 シ,神 經角 質網 ノ網 眼 ハ大 ニ シ

    テ網 工 ハ 肥厚 セ リ(Fig. 5).

    3) 注 射5週 ニ及 ベバ神 經 纎維 ハ 更 ニ其 太 サ ヲ增

    シ緩 疎 トナ ル.Schmidt-Lantermann氏 割 ハ其 膨脹

    性 ヲ增 シ多 數 ニ現出 シ,角 質網 ハ網 眼大 ニ シテ 綱 工

    肥 厚 セ リ(Fig. 6).

    割 膨 脹 度 5週>3週>2週

    緻 密 度 2週>3週>5週

    第4章  總 括 考 按

    以 上 ノ所 見 ヨ リ按 ズル ニ,CaCl2ヲ 家 兎靜 脉 内 ニ反 覆注 射 スル時 ハ,增 經 纎 維 ハ最 切多 少緻 密

    トナル ノ状 アル モ注 射 第3週 ノ終 リニ至 レバ著 シ ク緩 疎 トナ リ纎 維 ハ其 太 サ ヲ增 シ,Schmidt-

    Lantermann氏 割 ハ其 膨 脹 性 ヲ高 メ,神 經 角質 網 ノ網 眼 ハ擴 大 シ網 工 モ肥 厚 スル ヲ見 ル.然 レ

    共 注射 第5週 ノ終 リニ至 レバ 再 ビ緻 密 トナ リ纎 維 ハ細 ク,Schmidt-Lantermann氏 割 ハ殆 ド其

    膨 脹 性 ヲ失 ヒ,角 質 網 ノ網 眼 ハ縮 小 シ網 工 モ纎 細 トナル.是 レ恐 ク ハCaCl2ノ 注 射 ニ由 テ最 初

    神經纎 維 内 ノ「レチ チ ン」ノ減 少 ヲ來 シ割 ハ膨 脹 シ易 ク ナ リ爲 ニ纎 維 ハ膨 脹 シ緩 疎 トナル モ,終

    ニCaノ 水 分 ヲ奪 取 スル ノ力 偏 勝 シ纎 維 ハ細 ク萎 縮 スル ニ至 ルモ ノ ナ ラ ン.KClヲ 反 覆注 射 セ

    ル 場 合 ニ ハ,最 初神 經 纎 維 内 ニ「レチ チ ン」增加 シ爲 ニ割 ハ膨 脹 シ難 クナ リ從 テ纎 維 ハ萎 縮 セル

    状 ヲ呈 スル モ 漸 次K纎 維 内 ニ進 入 ス レバ 纎 維 ハ水 分 ヲ取 テ膨 脹 シ殊 ニ割 ノ膨脹 性 ハ亢 進 シ纎

    維 ハ太 ク且 緩 疎 トナ ル モ ノ ナ ラ ン.

    28

  • 遠 藤 論 文 附 圖

    Fig. 1.

    Fig. 2.

    Fig. 3.

    Fig. 4.

    Fig. 5.

    Fig. 6.

  • 末梢有髓神 經纎維 ノ構造 ニ關スル實驗的研究  2381

    第5章  結 論

    1) CaCl2ノ 等 張 液 ヲ家 兎 耳 靜 脉 内 ニ反 覆 注 射 スル時 ハ最 初神 經纎 維 ハ少 シ緻 密 トナ レル カ

    ノ状 アル モ 反 覆 注 射 ヲ繼 續 スル トキ ハ 纎 維 ハ膨 大 シ組 織 ハ緩 疎 トナ リ,Schmidt-Lantermann

    氏割 膨 脹 度 ヲ增 シ,角 質綱 ノ網 眼 ハ大 トナ ル,然 レ共尚 ホ反 覆注 射 スル トキ ハ終 ニ纎 維 ハ萎 縮

    シ割 膨 脹 性 ヲ減 ジ角 質網 ノ綱 眼 ノ縮 小 ヲ來 スモ ノナ リ.

    2) 等 張KCl液 ヲ血 中 ニ反 覆 注 射 スル 時 ハ最 初神 經 纎 維 ハ稠 密 トナ リ纎 維 ハ細 クナ ル ト同

    時 ニ割 膨脹 度 ヲ減 ジ角 質網 ノ網 眼 ハ狹細 ノ状 ヲ呈 ス.然 レ共 注 射 ヲ反 覆 スル トキ ハ終 ニ纎 維 ハ

    緩 疎 トナ リ太 ク割 ハ益 々膨 脹 性 ヲ增 加 シ角 質 網 ノ網 眼 ハ益 々擴 大 スル ニ至 ル,

    終 リニ臨 ミ御指導 ト御校 閲 ノ勞 ヲ添 フセル恩 師上坂敎 授 ニ對 シ滿腔 ノ謝意 ヲ表 ス.

    主 要 文 獻

    1) Akiyama, Arbeiten aus der Med. Univ. Okayama. Bd. 1, Heft 4, 1930. 2) Fukutake, Okayama

    I. Z. Nr. 490. 3) Hober, Physiologische Chemie der Zellen und der Gewebe. 4, Aufl. 1928. 4)

    Derselbe, Zentralblatt fur Physiologie. 19, Bd. 1915. 5) Kato, Folia Anato. Japonica. Bd. 7, 1929.

    6) Kamakura, Arbeit. a. d. Med. Univ. Okayama. Bd. 1, Heft 4, 1930. 7) Mayl, Hofmeisters Beit

    rage z. Chemisch. Physiol. u. Path. Bd. 19, 1906. 8) Okajima, Okayama I. Z. Nr. 475. 9) Derselbe,

    Okayama I. Z. Nr. 476. 10) Sato, Folia Anato. Japonica. Bd. 8, 1929. 11) Tanaka, Arbeit. a. d.

    Med. Univ. z. Okayama. Bd. 1, Heft 2. 12) Tate, Okayama I. Z Nr. 489. 13) Yasutake, Okayama

    I. Z. Nr. 456. 14) Yuien, Arbeit. a. d. Med. Univ. z. Okayama. Bd. 1, Heft 1. 15) Zondek, Die

    Elektrolyte. 1927. 16) Endok, Noch nicht veroffentlicht.

    附 圖 説 明

    Fig. 1. CaCl2ヲ 注 射 シ タル 家 兎 ノ坐 骨神 經 纎維

    實 驗 第2週 縱 斷

    Fig. 2. 同上 實 驗 第3週 縱 斷

    Fig. 3. 同上 實 驗 第5週 縱 斷

    Fig. 4. KClヲ 注 射 シ タル家 兎 ノ坐 骨神 經 纎 維

    實 驗第2週 縱 斷

    Fig. 5. 同 上 實 驗 第3週 縱 斷

    Fig. 6. 同 上 實 驗 第5週 縱 斷

    染 色 Weigert氏 髓 鞘 染 色 法

    擴 大 Leitz Obj. 6, Okl. 6, Kameralange 40cm.

    29