標準原価の原価能力と其の会計機構 url right -...
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Hitotsubashi University Repository
Title 標準原価の原価能力と其の会計機構
Author(s) 金田, 實
Citation 一橋論叢, 1(4): 500-511
Issue Date 1938-04-01
Type Departmental Bulletin Paper
Text Version publisher
URL http://doi.org/10.15057/5361
Right
42
一
.痛
論
叢
俸一
巻
第四
統
標準原債の
厩債能力と
其の
合計機構
金
田
茸
5( 1 )
標準原債
. に
掬す
る
初期文
献につ
い
て
チ
ャ
ー
タ
ー
∴リ
ソ
ン
(
戸
∈
訂旨→
汁
訂
邑琶ロ)
が
其の
著。
ぎ〒
計邑
C
邑。
-
諾○
に
於
て
述べ
て
居る
所に
依れ
ば、
ハ
リ
ン.
ト
ン
・
エ
マ
ーソ
ン
(
拝
邑品ざ日
出
星)
ヨ
岩-
-
)
の
白詩c
訂n
項
監日
出缶巴改
訂→
○勺①
ぷ江ロg
Pロd
W品①m
こ
ー
讐舟
が
其の
最初の
文
厭で
、
エ
マ
ー
ソ
ソ
は
其の
原
へ
債計算の
章で
、
社家の
作業帝国
蕃別
原
債計
算の
故粘を
指摘し
、
.こ
の
原
債計
算制度に
於て
は
原
債の■報告
が
遅れ
て
債債が
ない
こ
と
及び
原債と
直接
の
関係を
持た
な
い
原債附随の
もの
を
混
活計
算せ
しめ
る
こ
と
に
因つ
て
其の
原
債は
不
正
確とな
る
こ
と
を
述べ
、
特に
同
顧的原
債計算(
邑書
名票
賢¢
g賢
覧g∈邑ロg)
売
る
従凍の
賓際原債計算は
浪費の■除去
に
何等役立
た
な
い
こ
と
を
力
説し
、
標準児債の
必
要を
強
調し
溌。
然
し
彼の
所詮を
支持す
る
合計士
は
久し
く
現れ
を
か
つ
溌。
其の
後一
九一
八
年一
〇月
か
ら一
九一
九年
五
月
に
仏■
ヽ
乍
叫
ト
≠
←
仙
〃
小
や
ゃ
柑
柵
M
†
帖
叫
㌣
巾
ド、
咋
卜
吋
ト
h
}
k
り
J
一
・舛
.
が
一
叫
h
、
★
ヰ
→
榊
、・
対 .
叫
十
如
叶
て
叫
叫
一
か
叫
ヤ
ー
ル
1
J
亙
ら難詰
。
H
ロ
㌢賢邑
宣旨品①
巨
昌与
にハ
リ
ソ
ソ
の
へ
へ
∈○
監
Ac
合口
巳i
ロg
訂
Ai
み
ヲ○
告c
昏ロ。
な
る
論文
が
連
載せ
ら
れ
溌。
乙
の
論文
は
溌
ゞ
作
業指固
音別
原償計
算の
故駄及■び
背理
に
つ
き
注意を
喚起す
る
の
み
な
らサ
、
一
九
二年
か
ら
こ
の
論文
敬
表
迄の
間にハ
リ
ノ
ン
に
依つ
て
提案さ
れ
充
標準原債計算法の
数多き
詮
明を
含む
もの
で、
初め
て
大に
世人の
琵意を
引い
溌。
女ニ
コ
ル
ソ
ン
(
←.
F
霊
ソロc
FO-
琶ロ)
に
依つ
て一
九
一
九
年一
〇
月
に
組織さ
れ
充
当
邑○
ロ
阜A望
岩C
㌻
許ロ
○代
e賢
A(
C
。
亡
已旨
{
ズ全
米
因原
償合計士
協曾)
の一
九二
〇
年に
開催さ
れ
溌
第一
同年
曾の
年
報に
はづ
ヤ
ー
ダ
ソ
(
l・
ワ
J。
邑
且の
へ
▼qn
を
胃
各邑
2
邑きロ
班
FO
已む
警F
乱已
邑
QO
昔
訂
亡m
a
巴
乙
拝。
弓
∽
F。
已d
づFの
叫
訂
守。
言急
。
の
題下
に
標準原債の
研究が
螢
表
せ
られ
、
又一
九二
六
年の
ア
ム
でプ
ル
ダ
ム
市に
開催さ
れ
た
国
際合計土
倉議で
も標準原債が
討論さ
れ、
其の
後大戦後の
過
剰生産能畳の
重度に
苦し
ん
だ
米図
に
於て
急速な
る
馨
展
を
遂
げ、
其の
賓施以雄三
十年
を
閲さ
ざ
る
に
欧収
近
世企
業の
原債計算と
し
て
支配
的の
も
の
と
な
ら
ん
と
しつ
ゝ
ある
。
蓋し
眉由
経済機構
の
上
に
成育し
、
固定原償の
激増著し
き
近
世工
業に
とらて
は
其の
過
剰生産能畳の
疾患に
封する
最も
教具
鈎自療手段で
ある
か
らで
ある
。
.か
くて
標準原債は
今日
原
償統
制用具
と
し
て
重要な
る
地
僅を
工
業合計に
占む
る
も
の
で
ある
が、
侍其の
魂さ
れ
て
居る
論議は
、
こ
の
制度賓施の■結果は
原
債統制の
目的
を
達
し
得る
と
共
に
原債合計自慢の
目的を
2 5
も達
し
得る
や
否やの
問題に
関して
で
あ
る。
換言
すれ
ば
標準原債に
は
原債能力が
あつ
て、
原債主義許
債
押
捺準原
債の
際
債
能
力と
其の
食計横
棒
一
橋.論
叢
第一
巻
第四
兢
.
2 6
論に
於て
棚卸債格計算に
用弘
得べ
き
や
否や
。
随つ
て
又
現金
計算を
薫風せ
し
む
る
こ
と
を
き
や
否や
の
問題
叩
やあ
る。
標準原債の
原債能力の
肯定は
、
そ
れ
は
寧ろ
標準原
債こ
そ
最も完全
に
原
債能力
を
有す
る
原債と
覿む
る
こ
とと
な
る
で
あ
らう
。
以下
こ
の
問題に
施し
て
若干の
考察を
試み
ょ
う。
二
こ
の
間題に
関する
米
圃合計聾者の
見解は
先づ甘
-レ
ン
ス
(
-+・
声
訂已昌C
①)
が
其の
薯へ
へ
ロワ
賢
Ac
星口
〒
江口g
。
に
於て
な
せ
る
標準原債を
棚卸債格に
用ふ
べ
き
や
否や
の
論述に
於て
窺ふ
こ
とが
で
き
る。
其の
詳細
は
合計研究第十六
戟で
論評
を
試み潔
か
ら、
玄で
は
肯定
・
否定の
主要論壕だ
け
を
簡単に
述べ
て
置く
。
肯定論墟
-賓際原債に
は
不
餞率に
負塘せ
し
む
べ
き
金額が
合せ
れ
て
居ら
、
随つ
て
茸際原
債に
依ら棚
卸債格を
決定する
こ
と
は
不
注意乃
至
浪費に
勤し
賞輿を
輿ふ
る■こ
と
と
を
る。
蓋し
不
能率の
金額が
多け
れ
ば
多い
程棚卸債格は
大と
な
る
か
ら
で
ある
。
-即ち実際原像に
は
浪費不
注意の
究
め
の
償倍の
費滑が
其
の
原債の一
部を
構成する
か
ら
標準原債こ
そ
賓際原
債よ
らも
原債能力を
有す
る
と云
ふ
に
あ
る。
訂五言毒
自身は
否定論着で
、
其の
要旨は
否定論接
・
-標準原債は
合計の
眞賓の
目的に
合致し
をい
。
標準原債は
あ
る
べ
き
等の
もの
と
現
さ
ん
と
する
が、
禽計は
ある
が
せゝ
の
もの
を
取
壊ふの
で
あ
る。
骨計の
目駒
は
眞賓に
し
て
理
忍に
あ
ら
ざる
凝螢の
枯
←
セ
叫
ト
≠
.★
l̀ H
小
心
ト
←
杓
.紬
ド
ナ
鵬
叫
㌣
補
げ.、
咋
卜
咋
ト
ト
′り
■
J
ナ
、汁
.
一、
叫
.一
抑
叫
小
、
†
餌
・・l
≠
叫
†
如
沖
て.ヤ
叫′
抑
叫
サ
ー
オ
}
加
状態
を不
すと
云
ふ
こ
と
に
在る
。
1郎
.ち標準原
債は
賓際の
債債費滑畳
堅不
さ
をい
か
ら
原債とし
て
の
能
力は
をい
と
云
ふ
の
で
ある
。
之
等の
論寧に
封す
る
筆者の
批判的
考察は
合計研究十六
壊で
述べ
た
が
賓は
こ
の
問題の
正
し
き
決定の
ため
に
は
原債概念を
先づ
再検討する
必
要を
清盛す
る
もの
で
ある
。
原
債概念の
規
定如
何に
よ
つ
て
肯定否定何れ
と
も
決せ
らる
ゝ
で
あ
ら
う。
三
原債概念の
規定に
於
て
警F
m已
昌訂旨
並に
訂}-
mp
ロロ
等淘逸経螢経済聾者
の
撃詮
、
随つ
て
叉
我国
の
多くの
尊者に
よ
ら.て
廟萌せ
ら
れ
る
虞で
は、
原
債概念は
費用概念と直別
せ
られ
る。
こ
の
二
つ
の
概念は
範囲に
於て
又
評債原
則の
上
に
於て
相違あ
らと
せ
ら
作
る。
之
に
勤し
ー
訂声①)
菖又
我中西寅雄教授は
、
こ
の
概念上
相違あ
らと
する
の
は
方
法
論的誤謬で
、
本
質上
何等異る
所は
を
い。
両者と
も企
業が
そ
の
経済的
目的達
成の
溌
め
に
費し
溌
費滑債低量で
あつ
て、
溌
ゞ
償金
計算上
の
費用は
、
か
ゝ
る
費滑債
倍を
期間的に
把
捏し
た
概念で
ある
に
封t
、
原
債は
給付単位的
に
把握し
溌
概念で
、
把捏形
式上
の
差異に
過
ぎな
い
と
説
明する
。
費用と原償と
が
経済的
目的達
成の
究め
町
費滑し
溌
経
済的
債倍で
あ
る
と云
ふ
卦で
本質上
同一
で
あ
る
と
する
は
首肯し
得られ
る。
然し
か
ゝ
る
費滑債値を
二
つ
の
異る
形
式で
把
超せ
ん
とす
る
ヱ
とは
企
業の
2 7
経済的活動の
計算的把握上
特殊の
目的
を
遷
せ
ん
と
す
孟ぁ
の
必
要か
らで
、
項用と原僧.とは
其の
目
的に
弼
標準原債の
原債儀
カと
其の
合計額棒
2 8
一
橋
論
叢
啓一
巻
第四
班
優ら
しめ
る
と
き
概念上
の
直別が
生ず
る。
即ち原
層概念は
目的
概念と
し
て
費用概念と
直別
し
得る
。
特殊
弼
任務に
係ら
し
め
て
概念規定の
必
要あ
らや
否や
は
そ
こ
に
特殊任務の
存する
限
ウ止
日
定で
き
る。
■■特殊催
務の
た
め
に
滑費せ
ら
れ
た
経済的債倍を
特殊任務以外に
滑費さ
れ
溌
経済的
債債と
直別
し
て
原
債概念を
規定す
る
こ
とば
差支へ
ない
。
否企
業の
経済駒活動の
計数的把
握に
於
て
特殊任
静を
明に
せ
人
とする
限ら必
要で
ある
。
た
ゞ
亭々
は
経済的債倍の
費滑を
特殊任務に
係ら
し
め
て
費用概念との
直別
を
忽め
る
滝の
で
あ
る
か
ら、
特殊任務と
切
ら離せ
ば
雨着は
同一
な
らざる
を
得な
い
の
で
ある
。
琶巨已
昌訂旨
が
費用に
し
て
原
債
た
らぎる
も
の
即ち中性費用と
し
て
奉げる
過大の
滅償償却費は
貴賓的に
債値の
費滑が
生じ
て
居る
か
否か
ば】
足し
て
居る
。
■把
握形
式の
如
何で
襲化する
もの
で
は
な
い。
たゞ
之
を
原債計
算の
特殊任
務か
ら
は
債倍
の
費滑の
起
らぎ
る
もの
とし
て
取
故ふ
必
要が
あ
る
か
ら原優に
入
らを
い
の
で
ある
が、
損益
計算の
任
務上
之
を
収益
に
封照して
債倍の
費滑あ
ら売
る
も
の
と
し
て
取
敦ふ
必
要あ
る
場合費用と
な
る
の
で
あ
る。
又
原債と
は
を
る
が
費用とは
な
む
畝
い
もの
即ち附加
原債と
し
て
畢げ
ら
れ
る
償却済設備財
産の
減債に
し
て
も、
債倍
の
費滑が
生じて
居る
か
否か
は
足せつ
て
居る
。
之
を
庶債計算の
特別
任務か
らは
債値費滑の
あら売
る
も
の
と
し
て
取扱ふ
必
要が
あ
る
か
ら原償に
入る
が、
損益
計算上
で
之
を
償倍の
費滑の
起ら溌
る
も
の
とし
て
取
故
ふ
こ
とが
其の
女算任務遂
行を
妨げる
と
す
れ
ば
費用に
は
入
ら
ない
。
損益
計
算の
計
算任
務の
規定如
何に
よ
つ
て
足せる
べ
き
こ
と
で
あ
る。
侍
訂F
日
雀ロ
は
述べ
る
「
損益
計
算は
由徒計算の
性質を
もつ
に
反
し、
原債
小
心
乍
叫
.ト
′
叫
ふ
l 如
い
J
★
十
巾
■ル
ト
十
村
・
叩
㍗
≠
P-
パ
ー
叫
ト
←
ド
ー
ム
1
寸
叶
1
㌦
■一
小
叫
←
′「
十
㌣・幼
f 。
十
叫
や
叫-
恥
り′
れ
叫
サ
→
■叫l
叫
、
≠
計算は
賓際上
一
の
現
在計算と
看倣さ
る
べ
き
もの
で
あ
る。
そ
の
結果損益
計
算が
目
的
費用とし
て
記
帳し
、
原債計算が
基
本
原
債と
し
て
周
帳
する
所の
同一
の
費滑額が
、
相異る
債格に
ょつ
て
計
算さ
れ
る
とい
ふ
可
能
性が
生ず
る+
。
之
も損益
計算が
其の
任
務上
既往計算を
必
要と
し、
原債計算が
現在計算を
行ふ
こ
とに
よ
つ
て
の
み
其の
任務を
遂
行し
得る
も
の
とすれ
ば
任務上
爾計算の
許債原則の
差異は
生じ
て
凍る?
か
く原債概念を
目的概念と
見る
。
.
原債概念が
目的概念で
あ
る
とげ
れ
ば
共の
目的の
規定の
相違で
原債
概念は
異ら
ざ
る
を
得■な
い
で
あ
ら
う。
費用計算町
外に
給付単位的計算と
云
ふ
特別の
計算形式を
用ひ
て
特殊偽
計算任務を
遼
行せ
しめ
ん
とす
る
目的は
何れ
に
ある
か。
少
く
も工
企
業に
於け
る
期間損益
計算を
行ふ
た
め
に
は
製
品・
仕
掻
品に
つ
い
て
給
付単位的計算を
行ふ
こ
と
を
必
要と
する
。
蓋し
之
を
行は
ぎ
れ
ば一
定期間の
債債費滑は
決定さ
れ
ない
か
ら
で
あ
る。
・
然し
之
は
原
債計算濁自の
臥的で
は
を
く、
損金
計算支持の
た
め
の
計算で
あ
る。
■原債概念の
規定
は
原億計算淘自の
目
的か
らせ
ら
れ
る
べ
き
で
ある
。
警F
日已
昌訂臣に
依れ
ば
原
債計算の
理
論的構成は
経
螢
の
経済性を
可
及的よ
く
螢
揮せ
しめ
ん
とす
る
に
あ
る。
而
も
其の
経済性は
共
同経済的
経済性で
あ
つ
て
私経
済的経済性で
は
をい
。
・こ
の
立
場を
採る
原債計算は
財
の
浪費を
防
ぎ、
経皆の
経済性新二
歯
め
る
こ
と
を
目的
,
とする
。
こ
の
た
め
に
は
最適換業度に
於け
る
経済債債の
合理
的
費滑量を
以て
原倍と
を
し、
他の
費滑債倍
29
は
原償に
含め
ない
こ
とを
必
要と
する
。
之
に
勤し
原償計算の
目
的は
給付畢億の
原債を
其の
収益
と
比
較し
5。 5
標準原
偶の
原
債
能
力と
其の
合計横
棒
】
・
椿
準叢
察一
巻・
簾四
汲
謝
金業者の
現
賓の
利
讐明か
を
ら七
む
る
に
あ
らとする
見方
が
あ
る。
こ
の
立
警取れ
ば
現
賓に
挺螢の
目的
5 。 6
の
究
め
に
費滑せ
ら
れ
た
給付単位嘗ら経済的債倍を
以て
原償と
し
な
け
れ
ば
な
らぬ
。
蛍に
現葦原債と
経螢
経済的原債と
原債概念に
分岐を
生す
る。
合計の
目
的は
あ
る
が
せゝ
の、
動くが
普ゝ
の
婁を
把
捉表
現
せ
ん
と
する
.に
在らとする
の
は
正
に
現茸的
損益
的原債概念に
相癒する
もの
で
あ
る。
標準原
債は
最適操業度に
於け
る
合理
的
原料滑費量
・
雰働消費量
・
用役滑費量に
夫々
の
標準債格を
乗じ
綜合し
た
も
の
で
あ
る。
障
っ
て
鮭督廃済駒原債を
以て
原債概念を
規定する
と
き
は
標準原債こ
そ
原
債能力あ
る
もの
で
棚卸計
算に
原
債として
用ふべ
く、
所謂標準差異は
損益
に
計上
すべ
き
もの
で
あ
る。
標準差異を
損益
と
し
て
政
教
ふ
こ
と
に
ょ
ら薫風せ
しめ
■ら
るl
ゝ
損益
計算は
、
現賓的損益
計算で
経督経済的損益
計算即ち鮭螢経済性
聖不
す損
益計算で
は
ない
。
否標準差異を
損益
に
計上
する
こ
と
に
よ
つ
て
陸曹の
経済性が
計算に
示
さ
れ
得る
もの
で
あ
る。
沿費原
料の
計原債格を
観め
、
間接費像定
率配
賦に
於け
る
未吸
収間接費の
菰益
的取
扱に
賛す各
論
者に
七
て
而
も標準原
債の
原債能力を
否定し
、
標準差異を
損益
に
計上
す
る
こ
とを
合計の
目的に
合致し
軍い
と
主
張する
こ
と
は
矛盾で
は
な
か
らう
か。
滑費原料の
計原
債絡も
、
改定率に
よ
る
間接費配
賦額も
、
漁定原債た
る
標準原債も
、
何れ
も
経皆の
経湊計算の
た
め
の
非現
賓駒擬制計算セあ
る。
.∵
軽替統制を
支持し
横路政
策に
も役
立
つ
経螢経
済的原債上
し
て
の
標準原
債は
、
勿論〔訂
ヨヨ己ノ
の
理
想
.
療準原債(
Ⅰ{
訂
已
警
告計乙〔
訂t
)
で
其の
標準債格水
準は
漁定
債格で
な
く
て
は
な
らぬ
。
こ
の■債格水
準は
山・
l←
ヤ
・叫
ト
~
丸
l 収
巾
ヰ
.←
・†
・
灼
輔
H
サ
ド
.
噸
甲.≠
P-
叫
岬
・ヤ
ト
←
ド
ト
13
J
一
軒
1
.が
一
小
1 1
ト
、
†
り
∵砂
川
ナ
叫
ザ
叫.
れ
り一
′
1
≠
一
.→
■1
≠
標準適用期間内の
時債変動を
考慮し
た
もの
で
其の
何
れ
の
蓼合に
於て
も
時
僚と
大
を
る
隔
が
あ
つ
て
は
を
ら
■
ぬ。
故に
所謂債格差異は
市債麺動と
云
ふ
外部事情に
主
と
し
て
基
因す
る
もの
で
生産統
制の
計算に
役立
つ
こ
と
は
少
く
をい
。
随つ
て
債格差異を
損益
と
し
て
取
扱ふ
こ
と
は
経螢統制の
損益
計
算か
ら見て
も、
標準原
債の
原債能力の
難か
ら
見る
も
蛮骨で
は
叡い
と
考へ
ら
れ
る。
四
経螢経済的原債を
以
て
原
債概念を
規定し
標準原
債の
原
債能力を
忍め
、
経螢統
制の
損益
計
算の
目的
を
連せ
しめ
ん
とする
場合に
は、
標準原債に
関する
合計機構を
次
の
如
くする
必
要が
あ
ら
う
と
息ふ
。
今之
を、
煩雑を
避け
る
た
め
原料合計につ
き
て
の
み示すこ
と
と
す
る。
小サ
葛
(
-
)
亮
萱棒
鵬他仰
椒頸㊦
菰空冷…‥
……
…
…
…
…
…
…増
若㌢
彗
掠掛封薄儀毎空将昌
…×
鮎弱
R【増¢叫
叫.
-
-
L
甘i.1
叫
叫
J
†…
…(れ
弟)
5 0 7
薄儀菰鴇中
将弄-
●
00
苦竜昂
じ秘
境
諾り
●
岩
瀬預粋鞠謝罪
芸○
量市+
汁
昏
諦0
標
準
原
偶の
■厚
情能
力と
其の■骨計
機
構
■リH一3
一
橋
論
叢
第一
巻
第四
兢
(
岨)
海彗苛
樽舶海
l
高著謡樽
琴禦瀬澤)
:
∵∴
…
、
(
粋陶剥
落億)
5 0 8
】
も
昔擁
+
杵×
00
富豪
ー一
書○
壷
‥
茫∽
●
柑
壌ユ
ギ×
ぺC
.
誓11
増ヾ
茫.
岩
=①○-
.
〇
ヽ
×
§〇
.
00
○
‖ヽ叫
帖
〇.
00
○
氏・
畑
山岬
詩
噌
∞
00t
ぃ
ぶ
(
咄〇
・
笠-
咄
P
謡)
・×
升蛤
蛤
=ヽ
ド
ロ
海
空帝知
r剖(
頼頸
)
・
§
(
粋軸封薄儀)
蛤
笥
碗
帝×
00
m
毒
増
望・
宗(
蕗)
‥
望P笹口
璃
詩×
七
戸
望=
招
記.
筈
薄儀亮彗謡樽琵短詩】
.
葺○
墳苛0
慈覚「
鰯滴昇
薄儀
増
P00
〇一
滴雫
哺〇
・
讃0
-一
〇〇
〇
遍0
拝謝円
貨「一
存荘知
q笥鴇半
面撼粋8神
野
帝加仰
「什
紆
か
希望㊦
浦項潜沖村ほ
示ヾ
鰯→
洋
什
ユT
か0
ー一
書○
薗
=岨-
00一
A
m
ヽ
×
ヽ〇
.
ほ
ウ
‖ヽ
A00
.
の
①
+雌
00.
∽-
(
哨
戸川
岩
-
咄〇
・
-
の)
×血
芯.
〇取
-I
、
-.
謡旭
増
ヾ・
〇
畠(
邁)
諸袖幕紳触激増
芦宗(
轟)
-
帝
油r
封哨叫
・
≡叉轟)
…
…咄
声筈帖
(
轟)
(
∞)
観
望海事舶加
謡樽葡彗㊦
佃滴(
相野)
…
…
…
…‥
(
藩億
)
…
…■
咄
P勺
か
=
…も〇
.
00
○
叫引
出叫×
茎-
=増血
芦○
叉某
)
帝知r
遍
彗㊦
額面(
梱渾)
…=
(
薄儀
)
‥・
…
…
…
…・
哨
P-
か
…‥
‥
‥
‥
も
Pほ
○
咄〇
.
〇
か
×
望00
.
一員n哨00
.
諾00
(
箆)
海鴇ヰ
謡将仙附
‥
凋=
鴻鵠ヰ
滴藩下
山
耶触仰
‥
:
嘲
筐・
等帖
(
蕗)
‥
、
鴛・
∽-
叉
戴)
苛将淘彗淘事(
鼻)
-常勤「
葡彗議事(
克)
…
…
…
…
…‥
哺
慧r
巴叉蕪)
ベ
ロ・
ロ○(
克)
ト
ト
ト
山
り
山
"
い
十
,
}
り
・≠
ト
十
・巾
・
†
ヤ
†、
㌣ぺ
ト
書
ト
■
3 3
榛準国
債の
原
慣能
力と
其の
骨計
横
棒
原 料
仕 入 高 $ 00 . -
(1 ,0 0 0 単位@ ¥ 0 些)
(5) エ 湯 ヨ ワニ晩 ク 庚 シ 高 52 . 紬
(2 62 ・ 00 畢位@ ¥ 0 些)
8 5 2 .5 0
(1) 滑費 原料 へ 7 5 4 .5 6
(9 4 3 ・2 単位@ ¥ 0 .80 )
(1 4) 仕 入 原料債格差異 ヲ タ 13 .3 4
繰 越 84 .6 0
8 5 2 .5 0
仕 入 原 料 債 格 差 異
(2) 滑費原 料債格差異 へ 4 7 .1 6
(9 43 ・2 単位 @ ¥ 0 ・撃)
( 14) 仕 入 原料 へ 1 3 .3 4
6 0■.5 0
給 費
仕 入 高 50 .-
(1 ,0 0 0 単位@ ¥ 0 ・0 5)
滑費原 癖債格 差異 へ 10 .50
( 2 62 ・5 0 単位@ ¥ 0 .0 4)
6 0 .5 0
原 料
(1) 仕 入 原 料 ヨ ク 7 弘 56
一( 94 3 ・2 単位 @ ¥ 0 ・竺)
( 6) 仕 掛品 原 料 へ 4 3 .6 9
(2 1 8 ・4 6 単位@ ¥ 0 ・ 空)
(7) 滑費差異 へ
(4 4 ・0 5 単位@ ¥ 0 ・空)
.8 .8 1
8 0 7 .0 6
( 3) 任 掛晶 原 料 へ 72 0 .SO
( 9 0 1 単 位 @ ¥ 0 .80 )
(4 ) 消費差異 へ 3 3 .7 6
(4 2 ・ 2 単位@ ¥ 0■些)
(5) 仕 入原 料 へ 5 2 .5 0
申6 2 ・5 単位@ ¥ 0 些)
8() 7 .0 6
5 0 9
中
川
寸
什
山
小
J
小
竹
←
「
→
小
心
1
柵
山∴
小
∵
書
巾
∴・
1
イ
小
心
†
3 4●
叫
≠
←
・叫
・巾
リ
ー
け
叫
ヰ
r
←
叫【
沖
卜、
巾
叫-ふ
㌣
甘
柿、
咋
ト■
γ
Jr
恥
ト′
≠
消費 原 料 債 格 差 異
( 5) 田費差異 へ
(4 2 ・2 単位@ ¥ 0 ・竺)
(9) 債格差異 へ
(9 0 1 畢位@ ¥ 0 ・ 些)
仕 入原 料慣格差 異 ヨ タ
( 2 6 2 ・帥 単位 @ ¥ 0 ・聖)
2 . 1 1
4∈i .()さ
1 0 .5 0
5 7 .6 6
(2) 仕 入 原粁慣格差 異 コ リ 4 7 ・1 6
(9 4 3 .2 単位@ ¥ 0 朋)
(8) 消費差異 へ
( 44 .0 5 @ ¥ n ・0 4)
(10 )偶格差 異 へ
(2 1 8 ・ 45 単 位 @ ¥ 0 ・0 4)
仕 掛 品 原 料
1 .7 6 2
8 .7 3 8
57 . 6 6
( 3) 臍 費原 料 ヨ リ 7 20 ・8 い
(9 n l 単位@ ¥ 0 ・竺)
7 2 0 .S O
(6) 消費原 料 コ リ 43 ・69
(2 1 8 ・ 45 単位@ 芋0 ・ 空)
( 1 3) 原料 正 味差異 ヨ リ 36 ・3 1 2
繰 逝 6 4い・7 9 8
7 2 ∩.8 0
差 異
( 1(り軒 費原 料債 格差異 ヨ リ 8 ・7 3 8
(2 1 8 ・4 5 単位@ ¥ 〔I ・聖)
( 1 2) 原 料正 味差異 へ 3 6 ・3 1 2
4 5 .0 5
(9) 滑費原 料慣 格差 異 ヨ・
リ 4 5 ・0 5
( 9什1単位桓シ¥ 仇璧)
4 5 .0 5
5 I O
一
・痛
論
叢
第一
各
節四
扱
3 5
接
準探
偵の
国
債能
力と
其の
骨計
横
棒
異
(4) 野乗 原料 ヨ リ 33 ・7 6
( 4 2 .2 単位@ ¥ 0 . 8∩)
( 8) 滑費 原料横路差異 ヨ ク 1 17 6 2
(4 4 ・0 5 単 位@ ¥ 0 些)
35 .5 2三Z
(5) 滑費 原料傾格差異 コ リ 2 .1 1
(4 2 ・2 単位@ ¥ 仇聖)
(7) 滑費原 料 コ リ 臥81
(4 4 .0 5 単位(塾¥ 0 .2n )
(1 1) 原 料正 味 差異 へ 2 4 . 60 2
3さ.5 2 2
原 料 正 味 差 異
( 11) 滑費差 異 ヨ リ
(13) 仕 掛 品 原 料 へ
2 4 .6 0 2
36 .3 1 2
6 0 .9 1 4
(1 2) 傾格差異 ヨ リ 3 6 .3 1 2
損 益 へ 2 6 .6 0 2
60 .9 1 4
〔註〕 原 料 の 債格 差異は (1) 原料仕入 の と き又 は (2) 原料消費 の と き
に 記入 さ れ る が 、(1) の 方 が 便宜 が多 い。 仕入 原料債格 差異は 仕入 損益 を
示 す も の で S c b u m e r の 如 きは仕入 損益 勘 定( P r ofit 昆n d 工一O S S O n B u y i n g
A o c o l m t) と 栴 へ て 居 る 。 仕入 損益 が 仕入 と 同時 に 判 明す る こ と は 、 消費
する ま で 判 明 しな い こ と に 比 し 経営上 造に 数果的 で あ る こ とは 明 で あ
る。 但 し原料 に 俵 カ て は 少 く も第一
築造過 程通過後 で な くぼ眞茸 の 仕入
損益は 判 明 しな い 場合が あ る 。 蓋 し安倍と 云 ふ こ_と よ り も生産能率 の 高
い 原料 と云 ふ こ と が よ カ重要問題 で あ る か ら で あ る 。
5ⅠⅠ
叶
叫
一
仰
山
小
`.
寸
ヤ
ー
†
十
恥
小
1
サ
小
■小
一
.
†
掛′
叶
1
†
小
心
「