高い信頼性を持つ水中ポンプで interview 知られる...
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技術部長
間野 弘 氏
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◉今後の取組 現在30カ国にわたる国・地域への納入実績がありますが、さらに海外展開の強化のため、東南アジアや北・中南米を中心に防爆水中ポンプなど特徴のある製品を切り口にボリュームアップを目指しています。
◉活用した組織及び支援内容 製造技術の効率化などに公的資金を活用しています。
1 中小企業庁「平成26年度補正 ものづくり・商業・サービス革新補助金」に採択され、4軸NC機械で鋳物部品の効率加工と段取り作業削減に 取組み加工時間短縮を実現するための取組を進めています。
2 NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術開発機構)潮流発電プロジェクトにて、流体解析、発電機の設計など基礎技術の応用で技術革新に取り組んでいます。
3 FAIS(公益財団法人北九州産業学術推進機構)と小水力発電事業、3次元CADの活用促進などに取り組んでいます。
アイム電機工業株式会社
アイム電機工業株式会社
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当社が主製品とする水中ポンプは陸上ポンプと比べて建屋不要、省スペース、低コスト、据付・取外し容易、呼び水不要など、数々の長所を備えております。さらには水中で使用するため低騒音、低振動と環境面からも優れた特長を有します。これらの特長に加えて水中ポンプは、近年その高信頼性が広く認識されるに従って、用途の広がりと容量の大型化が着実に進んできています。
【製品の概要】
産業向け、公共インフラ向けなどの水中ポンプや水中モーターのパイオニアとして、60年の実績があります。多様化、複合化するニーズに応えるため幅広い製品ラインナップと専門性技術を生かし最適の商品を提供できるオーダーメイド対応力を特徴としています。 公共・下水処理関連向けの汚水用水中ポンプ・雨水排水ポンプ、電力プラント向けの防蝕型水中ポンプ、鉱山・油田・ガス田開発向けの防爆型水中ポンプなど、幅広い分野、ニーズにあった水中ポンプを製造し、特に防爆型の水中ポンプでは国内で8割を超えるシェアがあります。
【製品の特長】 水中で使用されるため、高い信頼性が求められます。ポンプ効率など性能を左右するポンプのハイドロ技術は勿論ですが、水中での信頼性に重要な水封技術や電気設計など様々な要素技術を有します。 特に防爆型水中ポンプは1959年、炭鉱向けの排水用防爆ポンプの製品化以来50年以上の実績があり、国内はもとより海外でも多くの納入実績があります。アメリカ合衆国耐圧防爆検定(F.M.)(2008)、カナダ耐圧防爆検定(C.S.A.)(2009)、ロシア国家標準規格(GOST-R)(2014)、オーストラリア防爆検定(IEC-EX)(2016年3月取得予定)を取得しているように、海外に於いても高い評価を受けています。
・連絡先 TEL:093‐644‐2011 FAX:093‐202‐1288
・Webサイト http://www.eimpump.co.jp
環境調和型製品
・所在地 〒806‐0004 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石3‐4・創 業 1954年 ・資本金 8,740万円・代表者 代表取締役 小野 隆二郎
I n t e r v i e w高い信頼性を持つ水中ポンプで知られるパイオニア
◉成功へのターニングポイント• 標準化の推進、発注の多様化
• 技術開発組織の拡大、強化
• 発注の多様化(海外調達の拡大など)
• 5S、生産性向上プロジェクト活動の取り組みによる人材開発、生産ラインの見直し
◉苦労した点 受注生産が中心であるため、個別オーダーが多く増加する部品点数への対応、リードタイムの短縮などに苦労をしています。 また防爆水中ポンプは日本、アメリカ、カナダなどそれぞれの国・地域によって規格が異なり、製品、申請内容が違うため製造、技術対応が複雑になりました。
気中連続運転可能形(水陸両用)水中モーターポンプ耐圧防爆形水中モーター USA防爆規格(FM)認証
雨水調整池排水用 大型水中ポンプ
環境調和型製品
代表取締役
堂元 雅洋 氏
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工場内大型実験機
◉今後の取組1、 真空洗浄乾燥機を基本に国内は各種展示会
に出展し国内販売の促進と、さらなる海外展開を強化します。
2、 韓国市場を販売代理店を通じて販売強化します。
3、 メキシコ及び北米地域の販売を強化し、北米にメンテナンス拠点を開設し既存客のメンテナンスと販売促進対応策とします。
◉活用した組織及び支援内容 これまでに設備導入や販路拡大のための補助金を活用しています。経済産業省の創造技術研究開発費補助金(平成13年度)に採択され、7mの長尺ワークの自動真空洗浄機の実機を完成させたほか、福岡県中小企業経営革新の新促進に選定され(2002年)この活用で販路拡大事業を進めました。 北九州市をはじめとした自治体・支援機関の支援の仕組みを活用し、海外の環境技術見本市への出展も行っています。
株式会社アクアテック
株式会社アクアテック
ハイブリッド真空洗浄乾燥装置
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工業用洗浄機・洗浄薬品の専門メーカーとして、国内の自動車産業、電子部品業界、その他機械加工部品業界及び中国、タイ、メキシコ等海外9か国の日系企業のものづくりを支えています。
【技術の概要】
工業用洗浄機・洗浄薬品の専門メーカーです。主な事業内容は「真空洗浄乾燥装置の開発・設計・製作・施工管理」、「排水処理装置の設計・製作・施工・管理」、「洗浄剤の開発・販売」です。
【技術の特長】 実証テストからメンテナンスまでの洗浄工程をトータルにサポートできること、当社所有の試験装置による実証テストにより最適な洗浄方法を提案できることや、創業以来の納入実績に基づき豊富なノウハウや特許を保有することが強みです。「水系洗浄と炭化水素系真空乾燥を融合したハイブリッド洗浄装置」(特許第4007551号)を含め8件の特許を取得し、海外でも中国において2012年に2件の実用新案を取得しています(実用新型第2191175号[水能間接加熱装置]、実用新型第2364892号[一般清洗設備])。
・連絡先 TEL:093‐291‐5231 FAX:093‐291‐5230
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://www.aqa-t.co.jp/
環境調和型製品
・所在地 〒811‐4311 福岡県遠賀郡遠賀町老良485番地12号・創 業 1992年 ・資本金 1,000万円・代表者 代表取締役 堂元 雅洋
I n t e r v i e w工業用洗浄機・洗浄薬品の専門メーカーとしてのトータルサポート
◉成功へのターニングポイント 国、県、北九州市の補助金、助成金の活用の為、経営計画や洗浄機の新規技術等を具体的に書類としてまとめ、自社の将来性を周囲に知ってもらい、自分を追い込んだことがまずポイントの一つです。 国内だけでなく中国特許も取得しました。 実機を製作し、工場内で稼働させお客様に立会いしてもらい、その結果と評価を分析し数値でそのメリットとデメリットを客に提示しました。 国内、海外の展示会に積極的に参加しました。その時、カタログ、資料のみの展示だけではなく、実機を展示し稼働させました。 同時に、真空洗浄機の技術文献を作成し、展示会で講演し集客し販売活動に結びつけました。
◉苦労した点 苦労は何もありません。すべてが大変面白いです。ただ、サラリーマンからの転身の為、資金が少なく苦労しました。しかし全力でぶつかれば何とかなるものです。国、県、北九州市の補助金、助成金に積極的に応募し活用しました。これらが良かったと思います。
環境調和型製品
代表取締役会長
眞子 孝 氏
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SEチタンコート剤(ガラス仕様)
◉成功へのターニングポイント及び苦労した点
独立時に、佐賀県有特許の光触媒酸化チタンに関心を持ち事業化に取組んだのがきっかけですが、これまで(2015年12月現在)に400件以上の施工実績をあげています。
苦労した点は、「なくてはならないもの」ではなく、効果が見えにくいことなどから、幾つもの現場での失敗や試行錯誤を繰り返しながら経験を積んできたことです。現在でも、酸化チタンは白色紛体である、という古い思い込みや常温でのコーティング技術に関する認知度が低いことには苦労しています。
ターニングポイントは、一時期、兵庫県で別の会社と提携して研究開発をしていましたが、そこと離れ、現場での失敗を糧に既製品ではなく独自製品で特許を取ったこと、そして佐賀県トライアル発注で認定や有用性評価を受けたこと、だと思います。課題は、後継者育成と認知の拡大と思っています。
◉今後の取組光触媒SEチタンコートは、実環境下で本当に効果を発揮し、それが長続きする強い商品力を持った環
境商材だと考えています。商流窓口はしっかりしており、大手企業からの認知も高まっているところですが、まだまだ常温でのコーティング技術についての認知度が低いので、認知の拡大に向けた取組に力を入れたい、と思っています。
◉活用した組織及び支援内容佐賀県トライアル発注で認定及び有用性評価を受けていることは、製品の認知に役立っていると思い
ます。オーダーメイド的な対応も行っており、応用用途は広く、信州大学・長野県の「よろず支援拠点プロジェ
クト」で室内向けのコーティング剤の研究や、長崎総合科学大学大学院・長崎県が開発しているLED照明器具向けのカバーへのコーティング技術支援も行っているところです。
環境調和型製品
株式会社アムズ(光触媒研究所)
株式会社アムズ(光触媒研究所)
SEチタンコート剤(屋外仕様) SEチタンコート剤(屋内仕様)
光触媒SEチタンコートで光触媒性能をフル発揮
光触媒SEチタンコートは、塗装保護と汚れ防止・環境浄化を併せ持つ技術であり、独自開発のコート剤と独自の二層コート成膜技術による施工法により、光触媒性能や塗膜耐久性を飛躍的に向上させています。尚、屋内向けコートは、可視光型光触媒に助触媒として銅を胆持した高感度・銅胆持可視光型光触媒となっています。
【技術の概要】光触媒SEチタンコートの製造・販売及びその施工サービスです。基材保護・汚れ防止・大気浄化・抗菌・消臭・空気浄化などの効果があり、結果として、清掃や塗装のやり直しなどに関わる手間を省いて、省資源にもつながります。光触媒SEチタンコート自体も色々な特長を持ちますが、当社の特長は、光触媒性能を最大限に発揮
し、それを長期に維持できる塗膜の形成技術にあります。尚、屋内向けコートは、300ルックス程度のLED照明下でも光触媒活性反応を有し、従来の可視光光触媒が抱える弱光下での活性反応の課題を克服しています。また、銅イオンの働きで暗所下でも抗菌します。
・所在地 〒849-0922 佐賀県佐賀市高木瀬東5丁目8番11号・創 業 1996年 ・資本金 1,000万円 ・代表者 代表取締役会長 眞子 孝 代表取締役社長 村田 靖浩
【技術の特長】・独自開発した製品であり、特許を独自に取得済みです。・透明な膜が可能です。(他社製品は白色紛体ですが、当社製品は透明液体の分散液です。屋内外の壁面だけでなく、ガラスや太陽光パネルにもコーティングできます。)・基材を選びません。(油性塗装基材にもOK)。・常温施工で劣化がありません。・現場施工用途では、経験に裏付けられた「施工技術」も特長といえます。
・連絡先 TEL:0952-33-3365 FAX:0952-36-5758
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://www.ams-se.co.jp
I n t e r v i e w
セルフクリーニング効果と光触媒性能の持続を検証
環境調和型製品
代表取締役
石川 清光 氏
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全自動前処理装置「エックス」
◉成功へのターニングポイント 「もぐりんこ」について言えば、大手が数千万円する機械を、新しいコンセプトのもとに百万円レベルで製品化することに成功したことです。展示会や新聞などで話題になったことから注目を集め、その後、下水道管以外の管渠検査ニーズからの引き合いに応えて開発・製品化を進めることにつながりました。
◉今後の取組 顧客のニーズを実現することが喜びですので、大手では取り組まないものなど、ニッチでも良いのでオンリーワンを目指しながら独自性を発揮しつつ目的が明確なオーダーメイドロボット作りへ取り組んでいきたい、と思っています。
◉活用した組織及び支援内容 FAIS(公益財団法人北九州産業学術推進機構)や「ひびきの」(北九州市若松区ひびきの)の各大学との技術交流を始め、開発助成金や各種展示会など、多くの支援が役に立っていると思います。
◉苦労した点 ロボットについては後発メーカーで、資金力も小さかったこと、下水道管だけでは市場も小さかったことで、最初は苦労しました。
株式会社石川鉄工所
株式会社石川鉄工所
管渠検査ロボット「もぐりんこ」
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主にオーダーメイドの精密機械製造から各種自動化機器の製造をしていますが、これまでの豊富な経験と実績を元に多くの顧客に対応可能な標準機、システムとしての製品化をしてきました。又、市場からの更なる要望に応じる形で、新たな分析器やロボット、工作機の開発・製品化に取り組んでいます。
【製品の概要】
・管渠検査ロボット「もぐりんこ」
→自走式管渠検査ロボットで、用途に応じた機種の選択が可能です。
・全自動前処理装置「エックス」
→肥料分析を始め、ニーズに応じたモジュールの組み合わせが可能な前処理装置です。
【製品の特長】<管渠検査ロボット「もぐりんこ」>
・制御レス自立水平制御機構(実用新案)により、自動でカーブも曲がれますし倒れません。
・基本的にノンコントロールですので、作業性が良好です。
・ダート・障害物の有無や防水機能など用途に応じた機種を品揃えしています。
・用途に応じたカストマイズ対応で低価格です。
<全自動前処理装置「エックス」>
・モジュール群の組み合わせでニーズにマッチする自己進化システムです。
・シンプルな構造・簡単オペレーションで超低価格です。
・連絡先 TEL:093‐691‐4466 FAX:093‐602‐3065
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://iiw-future.com
肥料分析前処理から管渠検査ロボットまで、独自技術と産学連携を組み合わせ、顧客ニーズに合わせたオンリーワン製品の開発への取組
環境調和型製品
・所在地 〒807‐0837 福岡県北九州市八幡西区則松東一丁目9‐8・創 業 1935年 ・資本金 3,000万円・代表者 代表取締役 石川 清光
I n t e r v i e w 環境調和型製品
研究開発部
川原 貴佳 氏
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インドネシアでの消火実験 インドネシアで発生している泥炭火災
◉成功へのターニングポイント JICA(独立行政法人国際協力機構)の草の根支援を受けたことにより海外への接触の手がかりを得ました。消火剤関連商社という優秀なパートナーを得たことにより、販路開拓や事業展開地域を広げることにつながりました。
◉今後の取組 信頼と着実をモットーに地に足をつけた事業展開を進めてきました。石けん系消火剤については、今後はアジアを中心に海外展開を進める予定ですが、健康、環境に対する石けんへのニーズは確実に高まっており、そのニーズに応える製品をお届けしたいと思います。
◉活用した組織及び支援内容 北九州市消防局、北九州市立大学、当社の産学官連携で開発しました。開発にあたっては、大学が総合マネジメントと消火剤の毒性評価、消防局では性能評価試験などを担当しました。「少水量型消火剤の開発と新たな消火戦術の構築」として2007年度の産学官連携功労者表彰における「総務大臣賞」を受賞しています。 総務省消防庁「消防防災科学技術研究推進制度」の予算(2003年度~2004年度)による4,000万円の資金を活用しています。海外進出についてはJICAの支援を活用しています。 北九州市立大学国際環境工学部、北九州市消防局とのパートナーシップを構築し、この他、広島大学、産業医科大学、九州工業大学、九州大学などとの産学連携にも力を入れています。
◉苦労した点 開発当初は、消火剤の生物影響評価に時間がかかることや、販売網を持たなかったことで販売網構築が難しいという問題が生じていました。
シャボン玉石けん株式会社
シャボン玉石けん株式会社
石けん系消火剤
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無添加石けん製造会社と北九州市立大国際環境工学部らが連携し、海外で頻発する林野火災や泥炭火災に役立てようと開発された「石けん系消火剤」のインドネシアでの販売が実現しました。
【製品の概要】
石けん系消火剤は業務用消火剤であり、建物火災や森林火災で使用される人と自然に優しい消火剤です。
【製品の特長】 石けん系消火剤は、消火剤としての性能を満たしつつ、環境への影響にも配慮した製品です。海外の火災現場で使われている消火剤は、石油から作る合成界面活性剤入りのものが主流ですが、同消火剤は植物の油脂が原料のため「より環境に優しい」ものとなっています。2009年から海外輸出向けに研究開発、調査を行い、2015年にインドネシア向け導入が実現しました。 同社は、無添加石けんに特化したメーカーであり、目的・用途に合わせて石けんの性状を最適化することができる技術的な強みを持っています。オーダーメイドの石けん開発が可能であり、この強みが石けん系消火剤の開発にもつながっています。
※消火剤について阪神・淡路大震災(1995年)の大規模火災で、消火水不足により多数の家屋の焼失や死者を出したことから、少水量で消火することができる消火剤の有効性が認識され、導入が進められましたが、当時流通していた海外製の合成界面活性剤入りの消火剤は、泡切れが悪いだけでなく、河川や土壌中に入ると環境への影響のあることが問題でした。
・連絡先 TEL:093‐701‐3181 FAX:093‐791‐7250
・Webサイト http://www.shabon.com/
無添加石けんをベースに石けん系消火剤を開発環境調和型
製品
・所在地 〒808‐0195 福岡県北九州市若松区南二島2‐23‐1・創 業 1949年 ・資本金 3億円・代表者 代表取締役 森田 隼人
I n t e r v i e w 環境調和型製品
工場長
安増 太治 氏
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拡大画像
セイシン企業 響灘工場
◉成功へのターニングポイント及び苦労した点
自社アイテムにこだわらず幅広い技術情報や設備商品知識をもってお客様に提案する姿勢と技術が必要であると考えております。
◉今後の取組 九州の主だった顧客への認知度は高まったと考えています。今後は、ワンストップ企業となることを目指したいと考えています。「セイシン企業に頼めばすべてアレンジしてくれる、試作もできる」そういった事業を展開したいと考えています。
◉活用した組織及び支援内容 大学とのパートナーシップがあり、粉体工学の研究者との継続的連携を進めています。大学の磁石の破砕研究などにも参画しています。 また、地元との連携例としては、放置竹林の有効利用を目的とした事業化取組で、北九州市、北九州森林組合、北九州市立大学、当社との連携による竹粉原料による食品の共同開発を行い、2015年に商品化されています。
株式会社セイシン企業
株式会社セイシン企業 響灘工場
鉱石微粉末サンプル
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破砕、粒度測定などの技術を生かし、リサイクルプラントのエンジニアリング、提案を実施しており、粉体の試作、製造委託を受けています。
【技術の概要】
粒度測定器(液相沈降法)により起業し、その後測定技術に関してはレーザー法、画像解析法と進化してきました。現在は、リサイクルプラントのエンジニアリングや提案、粉砕・分離等の加工業務や、パチンコ台のリサイクルに関する事業を展開しています。 リサイクルのプラントはオーダーメイドであり実績としては少ないのですが、大学における磁石の破砕研究などの実績があります。このほか海外パートナーとの装置、部品製造を行っています。受託加工(粉体製造)の事業では、各種材料の加工、試作、テスト受託を行い、響灘工場が担当しています。
【技術の特長】 素材をリサイクルする為には破砕、分離、異物除去などの加工技術が不可欠ですが、同社ではそれらの長年の経験があり、必要な設備を有しています。
・連絡先 TEL:093‐751‐5000 FAX:093‐751‐4157
・Webサイト http://www.betterseishin.co.jp
粉体技術を活かしたオーダーメイドのリサイクルシステムを提案環境調和型
製品
・所在地 〒808‐0022 福岡県北九州市若松区安瀬66‐10・創 業 1968年 ・資本金 3億円・代表者 代表取締役社長 岡本 浩
I n t e r v i e w 環境調和型製品
代表取締役
行平 信義 氏
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◉成功へのターニングポイント自ら設立した漆喰工業会や、シックハウスを考える会(当
時、現在は発展的に解消)への加入によりネットワークが広がったことがきっかけで、大手メーカーとのコラボなども手がけるようになりましたが、そうした積極的なチャレンジが行政関係者の目に留まるようになり、技術の先進性を評価されたことにより、開発費補助金の採択や商品化につながりました。
◉苦労した点1996年に真空パウダー成形機を導入したことから漆喰
タイルの開発を開始しました。当初は開発資金、技術開発の両面に課題を抱えており、新たな人材の調達とそのための資金調達の両方を同時に解決してゆかなければなりませんでした。
◉活用した組織及び支援内容経済産業省「即効型地域新規産業創造技術開発費補助金」(平成13年度)に採択されたことから産
学官の連携強化と資金調達につながりました。また、デザイン学部の専門家と長期にわたる連携があったことも、製品のデザイン性を高めることに役立っています。同社では、漆喰の普及を目的として1999年に自ら漆喰工業会(現日本漆喰協会)を設立しています。
環境調和型製品
田川産業株式会社
田川産業株式会社
漆喰セラミック「Limix(ライミックス)」 消臭インテリア「ルミエキューブ」
不焼成漆喰セラミック「Limix(ライミックス)」
漆喰をもっと広範囲に使えるように産学官連携で真空下での超高圧成形技術を活用して焼かないタイルを開発しました。漆喰は日本で唯一自給可能な鉱物資源-石灰で作られ、環境にやさしく、漆喰の持つ不燃・調湿・消臭・抗菌機能等、優れた機能性と質感に対し高い評価を受けています。
・所在地 〒826-0041 福岡県田川市弓削田1924番地・創 業 1924年 ・資本金 1,000万円・代表者 代表取締役 行平 信義
【製品の特長】漆喰タイルは焼成ではなく圧縮(1㎡あたり2トン)により製造しますが、この手法は同社により初めて開発
された手法です。1960年代より漆喰関連製品を製造する経験が生かされています。また、圧縮法により製造に係るエネルギー低減や、高いリサイクル性を実現し、製造~使用~廃棄に係るライフサイクル全体で環境負荷を減らすことを実現しています。この点が評価されCRADLE TO CRADLE(C2C)認証を取得しています。
・連絡先 TEL:0947-44-2240 FAX:0947-44-8484
・Webサイト http://www.shirokabe.co.jp/index.html
【製品の概要】「Limix(ライミックス)」は非焼成型のセラミックです。漆喰が持つ吸放湿性能、臭いの吸着性能や抗
菌性能を備えるとともに、製造工程に係るCO₂排出量が低く(焼成タイルの1/5)、リサイクル性にも優れた素材です。さらに、漆喰の吸着機能と光触媒の分解機能を複合した応用製品である消臭インテリア
「ルミエキューブ」も商品展開中です。
<Limix(ライミックス)>・2003年グッドデザイン特別賞(中小企業長官賞)受賞・2007年第2回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受賞<ルミエキューブ>・2009年福岡産業デザイン賞/奨励賞・2010年東京インターナショナルギフトショー準大賞
◉今後の取組漆喰は建材としてのシェアが低いのですが、住宅の環境負荷低減への需要、海外における住宅の環境関連
規格がきびしいことから、マーケットは非常に大きいと考えています。「Limix(ライミックス)」や「ルミエキューブ」は施主や市民に漆喰の良さを広く知っていただくために開発
した製品ですが、様々な場所で評価を頂き、漆喰の普及に貢献しています。さらに、漆喰そのものについてもその良さを知っていただき普及していくことにより、住環境の環境負荷低減につなげていきたいと考えています。
I n t e r v i e w 環境調和型製品
代表取締役
迫 正人 氏
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エコ万能クリーナー「大地で洗う」
◉成功へのターニングポイント 組成の異なるシラスの配合や、シラスバルーンから中空体を取り出すノウハウなどを試行錯誤した結果、水垢・油膜落とし商品エコクリーナーの開発に成功しました。
◉今後の取組 知名度が低いため、いかに自社と製品が知られるようになるかが重要だと考えています。今後は、海外を中心に事業を展開していきたいと考えています。エコクリーナーに関しては過去に撤退した地域へ再進出を図りたいと考えています。
◉活用した組織及び支援内容 鹿児島県工業技術センターからはシラスバルーンのサンプルの提供の他、製品試験の実施など様々なサポートを受け、現在に至るまで良好な関係を継続しています。
◉苦労した点 シラスバルーンを使った最初の試作品では思ったような性能が出ませんでした。
有限会社タラチネケミカル
有限会社タラチネケミカル
水アカ取りクリーナー「GR‐Z1」「GR‐Z3」
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シラスバルーンから取り出した中空体の水垢・油膜落とし「エコクリーナー」の製造及び販売・施工サービスを展開しています。
【技術の概要】
シラスバルーンの製造と、専門の代理店による施工を行っています。シラスバルーン(シラスを1000度程度の高温で処理したもの)から、水垢・油膜落としなどの用途に合わせて、様々な粒径でかつ均一な中空体を取り出し、エコクリーナーを製造します。水垢・油膜落としを行う用途に合わせて中空体の粒径を調整します。
【技術の特長】 均一な粒径の中空体を抽出する技術と、施工対象にあわせたエコクリーナーの粒径の選定、及び施工効果をあげるための施工ノウハウが、いずれもオリジナルの技術です。
・連絡先 TEL:099‐296‐6877 FAX:099‐296‐6876
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://homepage3.nifty.com/tarachine/
シラスバルーンを原料とした水垢・油膜落とし「エコクリーナー」環境調和型
製品
・所在地 〒899‐3301 鹿児島県日置市吹上町中原2459‐1・創 業 2005年 ・資本金 300万円・代表者 代表取締役 迫 正人
I n t e r v i e w 環境調和型製品
環境事業責任者
那須 一男 氏
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RDS溶解機(炭酸泉用)
◉成功へのターニングポイント 試行錯誤の繰り返しで苦労していた時に知り合った某ベンチャー企業の社長をはじめ、セミナーや展示会などを通じて、連携可能先・技術的な知見ソースの獲得というだけでなく、ライバルでもあり励まし合う仲間とも言える多くの人脈を得ることができたことがターニングポイントと言える、と思います。現在、新たな処理装置に取り組んでいますが、製品の特質上実証試験が不可欠で、技術に共感して連携できる試験先の確保が最も重要な課題です。
◉今後の取組実証実験→システム化→コンサルティングできる技術として展開していきたい、と考えています。
計画中のサクラマス養殖の実証実験が成功事例になれば、養殖ではトラフグやアワビなど多品種の魚・貝への展開が可能になりますし、炭酸泉では、低pHを活かしたノロウィルスやレジオネラ菌感染対策として、老人施設への展開を進め、安全で快適な浴槽を提供したいと思っています。
酸素・オゾナイザ・溶解機が不要のオゾン殺菌・有機物分解装置を開発中で、実証試験がうまくいけば殺菌・有機物処理等多方面への用途拡大が期待できると思います。
◉活用した組織及び支援内容 色々なセミナーや展示会に出かけていき、積極的に名刺交換をしたことは今でも役に立っています。開発当初からオゾン殺菌で宮崎県水産試験場と関わったことや、当社の九州大学とのIT関連での繋がりがあり環境でも連携できたこと、佐賀大学とも技術連携できたことなどが技術の蓄積と進化に役立っています。
◉苦労した点 当初はテフロン膜を使った溶解装置の用途開発を進めていましたが、膜式はコストが高いことが難点でした。そうした時に宮崎県の水産試験場でのオゾン殺菌に取り組むことになりましたが、新しい技術開発の常として試行錯誤の繰り返しで苦労しました。
株式会社ピーエムティー
株式会社ピーエムティー
「Nano Cubic」溶解機
ガス溶解技術とオゾン殺菌を融合させることで、人間や環境に優しく効果が高い殺菌システムを構築することを可能にしました。
【技術の概要】
「Nano Cubic」高濃度溶存酸素(ガス)溶解水システム
→過飽和域の溶存ガス溶解が可能で、ガス溶解水を水中に希釈させDo値アップ・オゾン殺菌を簡易的に行えます。
RDS溶解システムを「人工炭酸泉+オゾン殺菌」に応用
→炭酸泉とオゾン殺菌併用可能で、低pH域になり、低オゾン濃度でレジオネラ・ノロウィルス菌の殺菌効果が高く、老人施設等浴場に最適で、炭酸ガス消費が少なく、既存の循環方式に後付け可能です。
【技術の特長】• 特許を保有しています。
• 稼働部はポンプのみで、低動力です。コンパクト設計なので、使用環境に応じたシステム化が可能です。
• マイクロバブルは、一定の大きさ以下になると収縮して液中にナノバブルとして介在させることができ、多方面の処理用途に使用可能です。
• 温泉用途では、湯のpHが低いため殺菌効果が高くオゾンによる殺菌の併用で、ウィルスの殺菌にも対応でき、人体への影響もありません。
• 魚養殖や農業用途でみると、液中に介在するナノバブルによる細胞活性効果により同期間で通常より成長促進が可能です。
・連絡先 TEL:092‐933‐3110 FAX:092‐933‐3115
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://www.pm-t.com
オゾン溶解水によるオゾン殺菌の実用化に向けて
・所在地 〒811‐2115 福岡県糟屋郡須恵町大字佐谷1705‐1・創 業 1991年 ・資本金 5,000万円・代表者 代表取締役 京谷 忠幸
I n t e r v i e w環境調和型製品
環境調和型製品
開発部営業担当課長
高原 弘樹 氏
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◉成功へのターニングポイント及び苦労した点
[表面処理事業]
めっき工場イコール公害企業のイメージが定着した時代に近隣から立ち退き運動などがありましたが、近隣との融和を進め、工場見学や環境への取組みを計画的に進め、世の中に貢献する必要のある企業であることを理解して頂き、日頃より開発商品を新聞紙面等でアピールしてきました。
[排水処理プラント]
めっき業者でも、排水される内容が違う、排水に対する季節変動が大きい、現場で処理液混入などがあり、汎用プラントを作ることが難しいという点がありました。そこでオーダーメイドにこだわり、膨大なデーター収集により変動要因をクリアできるプログラムを構築し、お客様の厳しい要求に対応できるようになりました。
◉今後の取組 ミクロテクトV2の技術の適用範囲が限られているので、適用できる部材の種類を増やし、より多くのニーズに対応していくべく取組みを進めているところです。排水処理プラントの事業については、近年徐々に需要が増している新興国向けの低価格商品の開発が急務です。
◉活用した組織及び支援内容 メッキ処理については、行政機関の評価を受け、数々の補助を受けており、加工技術の開発に役立てることができました。
ミクロエース株式会社
ミクロエース株式会社
バレルめっき装置
-19-
めっき処理技術の品質の高さには定評があり、昨年複合被膜による高耐久性素材を商品化しています。さらに排水処理事業(設計、施工)についての事業を展開しています。
【技術の概要】
高耐久性材料「ミクロテクトV2」は高い耐久性を実現する表面処理技術であり太陽光発電施設用のボルトなどに適用されるほか、高速道路における長寿命化改修などにも適用可能です。 排水処理プラントの事業は、社のベース技術です。排水処理プラントは排水を90%リサイクルでき、国内の排水基準値の100分の1から1000分の1まで下げるという高性能を備えています。
【技術の特長】[表面処理事業]
自社で開発から量産加工を行うことができる体制を備えており、独自の技術により高い表面処理の性能を実現しています。
[排水処理プラント]
季節や時間帯などの条件を変えて半年程度のサンプリング調査により、顧客の排水にあった条件にプラントを最適化させます。多種多様なオーダーメイドの排水プラントを製造することができますが、ノウハウによる基本設計も確立しています。
・連絡先 TEL:0985‐25‐4696 FAX:0985‐25‐4331
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://www.micro-ace.co.jp/
環境調和型製品
・所在地 〒880‐0036 宮崎県宮崎市花ヶ島町京出1411‐1・創 業 1952年 ・資本金 5,000万円・代表者 代表取締役 柳 義一
I n t e r v i e wめっき処理による表面処理と排水処理事業
環境調和型製品
代表取締役社長
阪本 一平 氏
-22--21-
◉成功へのターニングポイント元々は火力発電所・化学工場などの自動制御装置を開発・
製作していましたが、電力自由化により火力発電所の受注が減少した時に、九州大学と分析系の開発で共同研究を始めたことと、九州経済産業局主催の「九州・ドイツ環境・バイオ交流ミッション」に参加してアルミの制御装置の開発ヒントを得たことが事業転換のきっかけです。
成功要因は、国内ではなく、海外市場をターゲットにした装置の開発・改良に取り組んだことだと考えており、今後ともこの方針は継続するつもりです。
◉活用した組織及び支援内容九州経済産業局・中小企業団体中央会・九州産業技術センター・公益財団法人新技術開発財団などから
の11件の補助事業で6件の製品を開発しました。また九州大学・北海道大学など大学・高専・企業との共同研究では29件の実績があります。特許取得・出願も6件の成果を得ることができました。
環境調和型製品
矢部川電気工業株式会社
矢部川電気工業株式会社
LAS検査キット ハンディ残液回収装置
中小企業ながら「国内生産・海外販売」の基本方針のもと、「ワールドニッチ企業」を目指した独自技術開発への取組
安心・安全の社会の構築のための環境汚染物質の計測装置をはじめ、工場排水(LAS)検査キットやハンディ残液回収装置など、大企業や他企業がやらなかったり、できなかったりするようなニッチなニーズへ対応した製品の開発を、「国内生産」にこだわって取り組んでいます。
【製品の概要】・アルミ精製装置の制御装置(海外納入90%実績)・水素燃料適性診断装置(特許出願中、九州大学・西部ガス株式会社・東京ガス株式会社との共同研究)・水素燃料CO濃度計測装置(特許出願中、新技術開発財団の助成活用)、自動試薬分注・分析装置(特許
取得、世界初のタッチパネル方式)・工場排水(LAS)検査キット・Labポケットポンプ、ハンディ残液回収装置
・所在地 〒836-0844 福岡県大牟田市浄真町11・創 業 1946年 ・資本金 2,500万円・代表者 代表取締役社長 阪本 一平
【製品の特長】「タッチパネル式試薬分注装置」「化学発光イムノアッセイ分析装置」「96穴プレート抗体チップ固定
化装置」などの「世界初」を幾つも生んできた高度な技術力で、新エネルギーである「水素燃料」に関する診断・計測装置を開発しました。特許出願中で独自性を確かなものにしています。「アルミ制御装置」は、世界15か国以上に納入実績を持ち、継続して順調に推移しています。「試薬分注・分析装置」や「計測装置」は、2008年以来、ほぼ毎年Pittcon展示会に出展しており、こちらも順調に海外での実績も上がってきています。
・連絡先 TEL:0952-33-3365 FAX:0952-36-5758
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://www.yabegawa.co.jp
タッチパネル式分注装置
◉今後の取組現在、幾つかの製品のユニット化・ネットワーク化
を進めており、より簡便で使いやすく、精度が高い計測・分析ができる装置を開発しているところです。10年先、20年先を意識した、将来へ向けたモノづくりに取り組んでおり、社員20名ほどの企業ですが、「国内生産・海外販売」の基本方針は崩さずに現在の経営路線・方向性を継続していくつもりです。
さらに海外志向を重視した製品の開発を行うことで、海外技術競争に打ち勝ち、「ワールドニッチ企業」を目指していきたい、と思っています。
I n t e r v i e w
◉苦労した点方向性を海外向けに転換してからは、リーマンショックの
時に海外売上が0になった時は苦しい状況でした。今は、海外売上が全体の60~70%にまで回復しています。
環境調和型製品
I n t e r v i e w
執行役員 開発部部長
奥村 恭治 氏
-24--23-
◉成功へのターニングポイント食器や腕時計のベルトなどの民生品で利用され始めてから
認知が高まったように思います。また、当時の社長が新聞・雑誌などの紙媒体などで大々的に宣伝に力を入れたことも認知を高めることにつながったように思います。グルメブームの時からは、「いけす用熱交換器」が全国的に多く出るようになる、など応用用途も広がりを見せ始め、それにともなって受注も伸びるようになりました。
◉苦労した点ボルト・ナットや各種機械・器具のメーカーでしたが、お客様か
らチタン製部品の特注を頼まれたのがきっかけでチタンに取り組むようになりました。80年代から熱交換器を製品化しましたが、当初は金額が高く、チタンに対する認知も低い状況でした。
◉今後の取組目下、インターネットからの引き合いも増えていますが、チタン製品は長寿命であり買替需要が望めな
いため、チタン製品の多くの特長を活かした新たな用途開発などの横展開に取り組んでいます。単なる受注待ちのメーカーではなく、これまでの経験・実績を踏まえた提案力をベースに、チタン製設備・部品等の「応用開発コンサルティング企業」としてお客様へ認めて頂けることで事業が広がるように取り組みたい、と考えています。
◉活用した組織及び支援内容チタン加工のための設備が高額でしたので、国の「ものづくり支援」の助成金は大変有用でした。現在は、早稲田大学のバイナリ発電の熱交換器を担当したり、九州工業大学との連携を進めたりする
など、大学との連携も進めています。
環境調和型製品
株式会社山一製作所
株式会社山一製作所
二重管式熱交換器「ビックラー」 チタン加工品「プレートフィンクーラー」
チタン応用開発企業のエキスパート
チタン加工で優れた技術を持つ企業であり、企画提案から開発までを一貫して行うことができます。民生用の純チタン製設備・部品等の「応用開発コンサルティング企業」として確かな実績を重ねつつあります。
【製品の概要】・チタン製熱交換器「エネエース」「ビックラー」 ・水冷却ユニット「チタチラー」・水加温ユニット「エネルマン」 ・ユニット型「活魚いけす」装置・チタンモニュメント・特殊ボルト・ナット(材質:チタン、タンタル、ハステロイ)・チタン製品(化学・食品機械、船舶、製鉄機械装置、半導体・液晶装置)の設計・製作
・所在地 〒800-0064 福岡県北九州市門司区松原3丁目4番2号・創 業 1967年 ・資本金 3,000万円・代表者 代表取締役 瀬戸山 亨
【製品の特長】・チタン製品は以下のような特長を持っています。「長寿命」「廃熱利用で省エネ可能」「人に優しく抗菌作用もある」「軽い」「比強度が高い」 「耐食性が高い」「レインボーカラーに発色可能」「熱伝導率が小さい」他 ・事業形態として、材料在庫を持ち、企画提案から製品化まで一貫生産していますが、同様の企業はほと んどありません。・用途に応じた設計・提案・製作ができることが強みで、製品名はつけていますが、顧客それぞれのニーズ や環境に合わせた特注品や組み合わせ製品の色合いが強いものになっています。
・連絡先 TEL:093-381-2234 FAX:093-381-2235
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://www.yamaichi-net.co.jp
環境調和型製品
I n t e r v i e w
-26--25-
◉成功へのターニングポイント及び苦労した点
ボーリングマシンや地盤改良機などの土木建設機械生産が主力の企業であるため、水処理分野への販売経路をもっておらず販売方法や販路開拓に苦労しました。4年前にファインバブル産業会に入会しナノサイズの気泡が計測できること及び、ウルトラファインバブルの効果を知ることができたことによりターゲット市場を決めることができました。
◉活用した組織及び支援内容ファインバブル産業会へ加入したことにより、ファインバ
ブルに関する情報収集を進められたことや、九州経済産業局や九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(K-RIP)からは地域イノベーション促進事業として、ファインバブル事業発展への支援を受けました。佐賀県からは、佐賀農商工連携応援基金事業や佐賀県ものづくり企業活性化支援事業の採択を受けています。このように、情報収集や開発支援の面で事業資金を活用することができています。
環境調和型製品
株式会社ワイビーエム
株式会社ワイビーエム
高効率酸素溶解装置「フォームジェット」 ウルトラファインバブル発生装置「ファビー」
ファインバブルの水産業・農業への応用展開
ファインバブル製造装置を水産業や農業、産業分野、土木分野への市場展開を進めています。
【技術の概要】ファインバブル製造装置は、ガスを効率よく溶解させる装置とウルトラファインバブルを発生させる2
系統の商品を開発しています。農業、水産、工場排水、洗浄、土木分野へ製造販売しており、構造が簡単で汚水も処理できることや、ウルトラファインバブル発生数が多いという特長があります。
・所在地 〒847-0031 佐賀県唐津市原1534番地・創 業 1946年 ・資本金 1億円・代表者 代表取締役社長 吉田 力雄
【技術の特長】ナノサイズの気泡(ウルトラファインバブル)を約3億個/ml水中に残存させる業界における最高レベ
ルの性能を実現しています。装置内部にキャビテーション(発泡現象)とコアンダ効果による渦流を発生させることにより、ガスを効
率よく溶解させる装置及び、ウルトラファインバブルを発生させる装置を開発し、用途に合わせたシステムを提供できます。
・連絡先 TEL:0955-64-3881 FAX:0955-51‐2033
・e-mail [email protected] ・Webサイト http://www.ybm-mfg.co.jp/index-j.html
◉今後の取組農業、水産、排水処理、洗浄、土木などの分野へのファインバブルの技術適用を進めたいと考えてい
ます。九州は農業や漁業の盛んな地域であり、装置を多くの人に使っていただくことで、これらの産業の発展にも寄与できればと考えています。
環境調和型製品
開発5グループ
大坪 修平 氏