取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ...

28
TS02-0126 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様) 改訂 2016-11-11

Upload: others

Post on 07-Aug-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

TS02-0126

取 扱 説 明 書

リード式レベルセンサ

FR形(非防爆仕様)

改訂 2016-11-11

Page 2: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 付 1 -

安全にご使用いただくために本取扱説明書を必ずお読みください

・本取扱説明書は、一般仕様の製品について記してあります。

防爆仕様の製品は、別途、防爆仕様の取扱説明書をお読みください。

・本取扱説明書は、表紙に記された形式の製品に関する取扱、点検、調整方法を

記したものです。製品を取り扱う前に必ずお読みになり、十分内容を理解してください。

・本取扱説明書に記載されている事項でも、弊社及び弊社の代理店等から別途、

提出書類や指示等がある場合は、それに従ってください。

・本取扱説明書は、必要時にすぐ参照できるようにしてください。

・本取扱説明書に記載された仕様は環境条件、使用条件によって満足できない場合が

あります。ご使用前に十分なご検討、ご確認をお願いします。

・製品や本取扱説明書にて不明点がございましたら、取扱説明書に記されている

弊社営業窓口までお問い合わせください。

本取扱説明書に使用されている用語の意味は、次の通りです。

警告もし注意を怠ると、死亡や重大災害に結び付くような

潜在的な危険状況を示します。

注意もし注意を怠ると、軽い又は中程度の負傷や機械の損傷に

結び付くかもしれない危険状態を示します。

禁止事項を示します。

このマークのある説明は、必ず守ってください。

指示事項を示します。

このマークのある説明は、必ず守ってください。

Page 3: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 付 2 -

警告本製品は防爆構造ではありません。可燃性ガスまたは蒸気が

発生する場所では絶対に使用しないでください。もし使用すると、

可燃性ガス又は蒸気に着火した場合、大災害になる危険性が

あります。そのような場所では、防爆製品を使用してください。

製品の改造や分解は行わないでください。製品や接続された機器の

動作不良、損傷、発火や、怪我、感電等の可能性があります。

(弊社及び弊社の代理店等から別途、提出書類や、指示がある場合は

そちらを優先してください。)

結線や点検等の作業を行う前に、電源を切ってください。

通電状態で作業を行うと、漏電、短絡による発火や感電等の

可能性があります。

結線作業を行った後、正しく結線されていることを確認して

ください。誤った結線で使用すると、製品や接続された機器の

動作不良、損傷、発火や、怪我、感電等の可能性があります。

万一、煙、異臭や異音が発生した場合は、速やかに電源を切って

ください。そして問題が解決されるまで使用しないでください。

注意本製品は、衝撃を与えたり、乱暴な取り扱いをしないでください。

落とす、倒す、投げる、ぶつける、引きずるなどは製品に衝撃を

与え、破損する可能性があります。

使用温度、使用圧力、電気定格等、仕様に従った条件で使用して

ください。仕様に合わない条件で使用すると、製品や接続された

機器の動作不良、損傷、発火や、怪我、感電等の可能性があります。

仕様は、取扱説明書又は仕様書でご確認ください。

本稼働の前に、動作テストを行って正常に動作することを

確認してください。動作不良が原因で重大事故が発生することが

予想される場合は、別の動作原理の製品を併用するなどの対策を

施してください。

Page 4: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 付 3 -

注意製品の材質の耐食性については、十分検討してください。

特にフロート等の肉厚の薄い部品は、わずかな腐食でも

動作不良になる可能性があります。

本製品の持ち運び、タンクへの据付及び取り外しを行う場合は

フランジ(付近)又はプラグ(付近)を持って行ってください。

端子ボックス(ハウジング)を持って行うと、

端子ボックス(ハウジング)がフランジ又はプラグから外れて

製品が落下し、製品が破損したり、怪我をする可能性があります。

長さが50cm以上ある製品について

本製品は、立てて置かずに水平にして置いてください。倒れた場合に

製品や周りの物品が破損したり、怪我をする可能性があります。

接点を有する製品に誘導負荷又はランプ負荷を接続する場合

負荷側に保護回路を接続するなどにより、負荷のピーク値が

最大使用電圧又は最大使用電流を越えないようにしてください。

もしこれらの最大値を超えると、接点が破損する可能性があります。

Page 5: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 付 4 -

まえがき

A.本取扱説明書は、弊社の標準的な仕様について記されています。

従って、納入させていただいた製品が特殊仕様の場合、詳細部分については製品と

異なる場合がございますので、予めご了承ください。

B.製品の機種選定や耐食性については、弊社としましては出来る限りのアドバイスを

行いますが、お客様にて選定くださるようお願い致します。

C.本取扱説明書は、細心の注意を払って作成致しましたが、万一ご不審な点や誤り等、

お気付きの点がございましたら、弊社営業窓口までお問い合わせください。

D.部品交換について

品質向上のため、製品改良は頻繁に行われます。従って、同一の部品を提供できない

場合があります。この場合、代替の部品又は製品を提供させていただくことも

ございます。詳細は、弊社営業窓口までお問い合わせください。

E.製品の改良等により、取扱説明書に記した内容は、予告なしに変更する事があります。

保証について

A.製品の保証の期間は、設計・製造上の不良に対して弊社工場出荷後1年間とします。

B.本製品の使用によって発生した製品以外の損害については、保証の対象外とさせて

いただきます。

C.次の場合による故障や不具合は、保証の対象外とさせていただきます。

C-a 本取扱説明書に記載された内容に従わなかった場合。

C-b 弊社が定めた仕様の範囲から外れた据付、結線、使用、保守、点検、保管の場合。

C-c 弊社以外の者が修理、改造を行った場合。

C-d 弊社部品以外の部品と交換、併用された場合。

C-e 弊社製品以外の機器、装置等に起因する場合。

C-f 使用目的から外れた使用による場合。

(使用目的は、本取扱説明書の1項をご覧ください。)

C-g 火災、地震、風水害、落雷、騒動、暴動、戦争行為、放射能汚染、及びその他の

天災地変等、政府又は政府機関の行為、法律・規則・命令の厳守、それ以外の

不可抗力的事故による場合。

この限定保証条項は、お客様の法律上の権利を制限するものではありません。

-以上-

Page 6: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

ページ

1.使用目的 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

2.概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

2.1 製品概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

2.2 動作原理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

3.仕様 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

3.1 形式 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

3.1.1 標準仕様 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

3.1.2 特殊仕様 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2

3.2 形式別仕様 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3

3.2.1 標準製品の仕様 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3

3.2.2 フロートの仕様 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3

3.2.3 接点定格 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4

4.取扱注意事項 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5

5.据付 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6

5.1 開梱 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6

5.2 タンクへの据付 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8

5.2.1 据付場所の確認 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8

5.2.2 取付方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9

6.結線 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10

6.1 準備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10

6.2 電線投入口 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10

6.3 結線作業 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10

6.4 動作確認 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥11

6.5 カバーの取付 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥11

6.6 スイッチ接点の保護回路 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥12

7.保守点検 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥13

7.1 タンクからの取り外し ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥13

7.2 保守点検方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14

7.3 タンクへの据付 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14

7.4 結線 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14

7.5 部品の交換および時期 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14

7.6 交換部品一覧 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14

8.接点の変更 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15

8.1 タンクからの取り外し ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15

8.2 動作方向の変更 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15

8.3 接点位置の変更 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16

8.4 タンクへの据付 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18

8.5 結線 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18

9.保管要領 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥19

10.トラブル時の対処 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20

11.語句の説明 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥21

(最終頁 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥21)

目次

Page 7: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 1 -

1.使用目的

水、油、薬液等、各種液体を希望液位において検出し、警報またはポンプ等の制御信号を取り出す

ために使用するものです。これ以外の用途には使用しないでください。

2.概要

2.1 製品概要

センサはフランジ(*)またはプラグ(*)等でタンクに

取り付けます。フロート(*)をタンクまたは槽の中に

浮かべ、ステム(*)をガイドとして上下動します。

それによってステムの内部にあるリードスイッチ(*)

がON、OFFします。

2.2 動作原理

本製品は、マグネット(*)と磁気駆動型スイッチである

リードスイッチの組み合わせにより、動作します。

右図のようにマグネットはフロートの中に、

リードスイッチはステムの中にあります。

液面が上昇、下降するとフロートが追従し、マグネット

とリードスイッチの相対位置がかわり、リードスイッチ

の接点がON、OFFします。 (*)

3.仕様

3.1 形式

銘板に貼ってある形式の意味は、次の通りです。

3.1.1 標準仕様 ① ② ③

FR□□ □□□-□P

① 接点定格

10(注記) 一般形(高粘度形)

30 一般形

37(注記) 一般形

60 高容量形

注記:FR37形は、FR30形のフランジサイズのみが異なる仕様です。(但しJISフランジのみ対応)

② 接液部の材質

B接液部の材質はSUS304、但しストッパはSUS316、フロートは発泡NBR

S接液部SUS304、但しストッパ、フロートはSUS316

S6 接液部全てSUS316

VS 接液部全てPVC

PS 接液部全てPP

HVS 接液部全てCPVC

注記:FR10形は、接液部材質の形式表記はなく、FR10-□Pとなります。接液部材質はSUS304、但しストッパはSUS316

③1~7

接点数(リードスイッチ)の数但しFR60シリーズは1~5

*:語句の説明(21ページ)参照

Page 8: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 2 -

3.1.2 特殊仕様 ① ② ③

FR2□ □□□-□P

① 取付分類

0 FFフランジ形

1 RFフランジ形

2 スライドフランジ形

3 サニタリー継手形

4 ねじ取付形(外側)

5 ねじ取付形(内側)

9 その他

② フランジ,ステム材質

S SUS304

S6 SUS316

S6L SUS316L

T チタン

V PVC

VS PVC(ステム補強形)

HV CPVC

HVS CPVC(ステム補強形)

PS PP(ステム補強形)

PFL PFAライニング

F4T PTFEチュービング

F6T FEPチュービング

F6L FEPライニング

Z その他

1~7接点数(リードスイッチ)の数

備考

・特殊仕様とは、フランジまたはフロート等が標準仕様から外れた製品仕様です。

・特殊仕様品の接点定格は、形式からは判断できません。

Page 9: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 3 -

3.2 形式別仕様

3.2.1 標準製品の仕様

表 3-1

形式フランジサイズ

(JIS B 2210)

使用温度 保護

構造

(*)

電線投入口 フロートサイズ 接点定格接液部 端子ボックス部

10 5K 100A (t6) -10 ~ +100℃ -10 ~ +80℃ IP65 G 3/4 相当 φ98×H63

一般形

15 VA

詳細は

3.2.3項

30B 5K 50A (t6) -10 ~ +90℃ -10 ~ +80℃ IP65 G 3/4 相当 φ50×H45

30S 5K 50A -10 ~ +100℃ -10 ~ +80℃ IP65 G 3/4 相当 φ49×H50

30VS 5K 80A 相当 -10 ~ +50℃ -10 ~ +50℃ IP43 G 3/4 相当 φ65×H80

30PS 5K 80A 相当 -10 ~ +80℃ -10 ~ +50℃ IP43 G 3/4 相当 φ65×H80

30HVS 5K 80A 相当 -10 ~ +80℃ -10 ~ +50℃ IP43 G 3/4 相当 φ74×H80

60S 5K 50A -10 ~ +100℃ -10 ~ +80℃ IP65 G 3/4 相当 φ49×H50高容量形

220 VA

詳細は

3.2.3項

60VS 5K 80A 相当 -10 ~ +50℃ -10 ~ +50℃ IP43 G 3/4 相当 φ65×H80

60PS 5K 80A 相当 -10 ~ +80℃ -10 ~ +50℃ IP43 G 3/4 相当 φ65×H80

60HVS 5K 80A 相当 -10 ~ +80℃ -10 ~ +50℃ IP43 G 3/4 相当 φ74×H80

3.2.2 フロートの仕様 表 3-2

フロートサイズ フロート材質フロート耐圧力

(静圧にて)

最 小

測定可能

液 比 重

吃水

(mm)

(注記1)

フロート

逆特性

(注記2)

動作方向

識別マーク

(注記3)

接点定格

φ98×H63 SUS304 200 kPa 0.5 26 無 無

一般形

15 VA

詳細は

3.2.3項

φ50×H45 発泡NBR 2 MPa 0.5 19 無 S

φ49×H50 SUS316 2 MPa 0.55 25 有 ○

φ65×H80 PVC 200 kPa 0.65 43 有 SWITCH ON

φ65×H80 PP 200 kPa 0.5 30 有 SWITCH ON

φ74×H80 CPVC 200 kPa 0.7 47 無 1

φ38×H50 SUS316 600 kPa 0.65 26 無 ○

φ48×H58 PP 200 kPa 0.75 37 無 SWITCH ON

φ98×H63 SUS304 200 kPa 0.5 28 無 無 高容量形

220 VA

詳細は

3.2.3項

φ49×H50 SUS316 2 MPa 0.75 32 無 無

φ65×H80 PVC 200 kPa 0.75 51 無 SWITCH ON

φ65×H80 PP 200 kPa 0.6 40 無 SWITCH ON

φ74×H80 CPVC 200 kPa 0.75 57 無 3

注記 1:吃水とは、測定液の比重が 1.0 の場合のフロートの沈みしろです。

注記 2:フロート逆特性とは、フロート挿入方向を入れ替えるだけで動作方向が逆になる特性です。

注記 3: フロートの動作方向識別マークがあるフロートは、フロートの挿入方向に注意してください。

識別マークがあるフロートは、識別マーク側を動作のON側になるように挿入します。

識別マークが無いフロートは挿入方向に規定はありません。

最大測定可能液粘度は次の通りですが、測定液

の比重等により変化することがありますので、

目安としてください。

FR10: 1 Pa・s (*)

そ の 他: 0.5 Pa・s

*:語句の説明(21ページ)参照

Page 10: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 4 -

3.2.3 接点定格

表 3-3

接点定格(抵抗負荷) 一般形 高容量形

接点容量最大 15 VA 15 W 220 VA 55 W

最小 10 μVA 10 μW -------

使用電流最大 1 A AC 1 A DC 1 A AC 0.5 A DC

最小 100 μA AC 100 μA DC 1 mA AC 1 mA DC

使用電圧最大 264 V AC 200 V DC 220 V AC 110 V DC

最小 50 mV AC 50 mV DC 24 V AC 24 V DC

リレー等の誘導負荷またはランプ負荷の場合、負荷側に保護回路を接続するなどにより、

負荷のピーク値が最大使用電圧または最大使用電流を超えないようにしてください。

もしこれらの最大値を超えると、リードスイッチが破損します。

6.6 スイッチ接点の保護回路(12ページ)を参照してください。

注意

Page 11: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 5 -

4.取扱注意事項

センサの取り扱いには、次の点に注意してください。

これらの注意を怠れば、動作不良につながったり、けがをしたりする可能性があります。

4.1 センサを床等の上に置く場合、水平な場所に

横たえてください。立てて置くと倒す可能性

が非常に高くなります。またセンサの下には

木片等を入れてください。センサをそのまま

置くと、転がる、ステムが曲がる、フロート

に傷が付く等の事があります。

特に長さが2000mm以上の場合、ステムがたわ

まないようにするため、1000mm毎にステムを

支えてください。

4.2 センサを塗装する場合、銘板に塗装すると、

内容が読めなくなり、メンテナンス等に支障

をきたす可能性がありますので、留意してく

ださい。

4.3 腐食性雰囲気(NH3, SO2, Cl2等)での使用、

保管等は行わないでください。

センサの内部に、これら腐食性雰囲気が中に

入り、内部回路が腐食され、導通不良となる

可能性があります。

4.4 振動のある場所での使用、保管等は行わない

でください。振動がある場合は、その発生源

を断つか、振動がセンサに伝わらないように

してください。

4.5 強い磁界の影響がある所(大形モータ付近等)

での使用、保管等は行わないでください。

本センサはマグネットの磁力によって動作

するため、強磁界体の影響を受け、誤動作

する可能性があります。

4.6 多量の鉄粉等の金属浮遊物がある液体には

使用しないでください。本製品はマグネット

を使用しているため、鉄粉等により誤動作

する可能性があります。

Page 12: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 6 -

5.据付

本製品は防爆構造ではありません。可燃性ガスまたは蒸気が発生する場所では、

絶対に使用しないでください。もし使用すると、可燃性ガス又は蒸気に着火した場合、

大災害になる危険性があります。そのような場所では、防爆製品を使用してください。

センサを持ち運ぶ場合、ならびにタンクに据付および取り外しを行う場合、フランジ

またはプラグを持って行ってください。端子ボックスを持って行うと、端子ボックス

がフランジまたはプラグから外れてセンサが落下し、センサが破損したり、けがを

する可能性があります。

5.1 開梱

5.1.1 梱包ケースを開け、中からセンサを取

り出してください。センサを持つ場合、

最低1ヵ所は次の場所をお持ちくださ

い。フランジ(プラグ)は質量が大きい

ため、ここを持たなければ、ステムが

曲がり、内部のリードスイッチが破損

したりする可能性が高くなります。

・フランジ取付製品の場合、フランジ

またはフランジ付近のステム

・ねじ取付製品の場合、プラグまたは

プラグ付近のステム

5.1.2 長さ1500mm以上のセンサは、2人以上

で扱ってください。1人で扱いますと、

センサを他のものにぶつけたり、ステ

ムが曲がることにより、内部のリード

スイッチが破損したりする可能性が高

くなります。

警告

注意

Page 13: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 7 -

5.1.3 センサには、衝撃を与えないでくださ

い。落とす、倒す、投げる、ぶつける、

引きずるなどは、センサに衝撃を与え、

破損する可能性があります。

5.1.4 テープ、ビニール、段ボール等の包装

材料を、全て取り除いてください。

もし取り残しがあると、動作不良につ

ながります。フロートとストッパ間の

寸法が200mm以上の製品の場合、センサ

を少しでも傾けますと、フロートは滑

り台を滑るようにして移動し、ストッ

パまたはフランジに激突します。

その結果、フロートの破損、フロート

の内部のマグネットの磁力の変化、

ストッパの固定位置の変化等が発生す

る事があります。開梱してフロートを

包んでいる包装材料を外した後は、

フロートの位置に注意し、フロートが

滑り出さない方向にセンサまたはフロ

ートを傾けて取り扱うようにしてくだ

さい。

5.1.5 センサの上に重ねて物を置かないでく

ださい。センサが変形したり、無理な

力が加わり、破損する可能性がありま

す。

5.1.6 銘板を確認し御注文の製品であること

を確かめてください。もし異なる場合

は、弊社営業窓口まで御連絡ください。

5.1.7 センサに損傷がないか、確認してくだ

さい。もし損傷があった場合、輸送中

の事故が考えられますので、弊社営業

窓口まで御連絡ください。

Page 14: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 8 -

5.2 タンクへの据付

5.2.1 据付場所の確認

タンクにセンサを設置する場合は、作業性の

点で、タンク周辺にできるだけ取付スペース

やメンテナンスエリアを設けてください。

特にタンク取付の上部には、センサの全長と

同じ寸法の空間が必要です。

これは後のメンテナンスも考えて、据付後も

確保しておいてください。そして、次の事項

を確認してください。確認されなかった場合、

また対策をされなかった場合は、動作不良に

つながる可能性があります。

(1)給排水口や、かくはん機の付近などの液体

の流れや波立ちの激しい所への据付は避け

てください。フロートの動作が不安定にな

ります。やむを得ず、これらの場所に据え

付ける場合は保護管(*)をご使用ください。

保護管の内径はフロート外径+20 mm 以上

にしてください。

これより小さいと、フロートが保護管に接

触する事が有り、動作が不安定になります。

またセンサの長さが 1500mm 以上の場合は、

フロートと保護管の接触を避けるため、

1500 mm から 2000 mm ごとに振れ止め(*)

を装着してください。

(2)タンク内でフロートの動きを妨げる障害物

(パイプ配管等)が無い場所に据え付けてく

ださい。障害物により、フロートの動作に

支障を与える可能性があります。

*:語句の説明(21ページ)参照

Page 15: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 9 -

5.2.2 取付方法

(1)フランジ取付の場合

タンク側の相フランジとセンサ側のフランジを合わせ、適切な工具を用いて規格に合った

ボルトで固定してください。またセンサは垂直になるように取り付けてください。

タンクに圧力がかかる場合は、ガスケットを使用して漏れ止めを行ってください。

尚、ボルト類、ガスケットは、特に注文いただかない限り、製品には付属しておりません。

(2)ねじ取付の場合

取付の場合、端子ボックスではなく、必ずプラグ

を直接回してください。端子ボックスを持って回

すと、端子ボックスとプラグの固定が外れ、内部

配線が切断する可能性があります。

適切な工具を用いてプラグを取付座に固定してください。センサは垂直になるように

取り付けてください。タンクに圧力がかかる場合は、必ずねじ部にシール材を付け、

漏れ止めを行ってください。

注意

Page 16: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 10 -

6.結線

6.1 準備

6.1.1 結線する電線の電源を切ってください。

作業を行う前に結線する電線の電源を切ってください。通電状態で作業を行うと、

感電、漏電および充電部同士が短絡して発火の可能性があります。

6.1.2 端子ボックスのカバーを外してください。2台以上のセンサを作業する場合、カバーは

必ず元のセンサに付けることができるようにしてください。

カバーの裏に端子記号(6.3 項にて詳しく説明)が書かれているためです。

6.2 電線投入口

電線投入口はG3/4 となっています。

ケーブルを電線グランドで固定する方法と電線管を端子ボックスに接続する方法とがあります。

どちらも、もし水が伝って来た場合に直接端子ボックスに入らないようにケーブルの施工方法等、

水の浸入防止の工夫をしてください。また、電線管接続の場合は、シール材を使用し、電線グラン

ドで固定の場合は、専用工具を用いてケーブルをしっかり固定してください。端子ボックスの中に

ゴミ、ほこり、雨水等が入らないようにするためです。

電線管内側から水分や湿気が浸入する場合は、電線管内側にパテ埋め等の処理を施してください。

6.3 結線作業

端子に結線してください。ビスの固定は必ず工具を使用

してください。端子ビスにはM3ねじを使用しているた

め、圧着端子は R1.25-3 または同等サイズを使用してく

ださい。端子記号と動作点の関係は、表 6-1 の通りです。

カバーの裏にも明記しています。一部の特殊製品では、

表 6-1 と異なる場合があります。その場合は、カバーの

裏の表示または図面等を参照してください。一部の特殊

製品で「端子ボックスなし」の場合は、リード線の色で

判断します。表 6-2 を参照してください。

表 6-1 端子記号(端子ボックス有の場合) 表 6-2 リード線の色(端子ボックスなしの場合)

形式 1 2 3 4 5 6 7 Com. 形式 1 2 3 4 5 6 7 Com.

1P A-B 1P 黒-黒

2P A-B C-D 2P 黒-黒 白-白

3P A-B C-D E-F 3P 黒-黒 白-白 赤-赤

4P A-B C-D E-F G-H 4P 黒-黒 白-白 赤-赤 緑-緑

5P A B C D E H 5P 黒 白 赤 緑 黄 灰

6P A B C D E F H 6P 黒 白 赤 緑 黄 茶 灰

7P A B C D E F G H 7P 黒 白 赤 緑 黄 茶 青 灰

例:形式がFR30S-4Pの3接点の端子記号は、表 6-1 よりEとFになります。

警告

Page 17: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 11 -

6.4 動作確認

実際の使用の前に電源を入れ、タンクに液体を入れて動作の確認を行ってください。

もし所定通り動作しなかった場合、結線に間違いがないか確認してください。また、本取扱説明書

をもう一度読み直してください。不明点があれば、弊社営業窓口までお問い合わせください。

6.5 カバーの取付

端子ボックスとカバー間にカバーガスケットがあることを確認してください。

カバーガスケットを取り付けずにカバーを取り付けると、隙間が発生して、水分やほこり等が

侵入する可能性があります。

まず、端子ボックス中に、ゴミやほこり等の異物が入っていれば、取り除いてください。

特に金属片を入れたままにしますと、短絡することがあります。

カバーにカバーガスケットが取り付けられていることを確認の上、カバーを取り付けてください。

数個のビスにてカバーを取り付ける構造の場合、工具を使用してください。カバー自体を回して

取り付ける構造の場合、しっかり止まるまで締めてください。どちらも、ねじの締め付けが緩い

と、雨水やほこりが端子ボックスに侵入し、腐食や短絡等による動作不良の可能性があります。

カバーには銘板を貼り付けているため、2台以上のセンサの作業を同時に行う場合、カバーは

必ず元のセンサに取り付けてください。

注意

Page 18: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 12 -

6.6 スイッチ接点の保護回路

(1)リレー、ソレノイド、トランス等の誘導負荷に使用する場合、逆起電圧の発生により、スイッチ

接点が損傷し、寿命が短くなるため、保護回路の設置をお勧めします。

保護回路として下図の方法があります。

(2)コンデンサを含む回路でキャパシタンスの充放電により電流が無負荷でスイッチに流れ込む回路

になっている場合、スイッチ接点が損傷し寿命が短くなるため、保護回路の設置をお勧めします。

保護回路として下図の方法があります。

(3)ランプ負荷(フィラメント電球等)は、ON 直後に突入電流が流れるため、スイッチ接点の保護回路

が必要です。保護回路として下図の方法があります。

参考

負荷が接点定格を超える場合は、保護回路として補助リレーあるいは弊社製リレーユニット

RE7000 形(接点容量 240 V 5 A AC 抵抗負荷)、RE7500 形(接点容量 250 V 3 A AC 抵抗負荷)を

負荷との間に入れてください。

リレーユニットを使用の場合は、RE7000 形、RE7500 形の取扱説明書を参照してください。

尚、保護回路が使用出来ない場合は、高容量形のFR60形(接点定格は表 3-3、4ページ参照)

を使用してください。

Page 19: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 13 -

7.保守点検

保守点検は、半年から1年に1回行ってください。但しこの頻度は、あくまでも目安です。

使用頻度、測定物、温度、圧力等使用条件によっては、これより頻繁に行う必要があります。

保守点検は、センサをタンクから外して実施していただきます。まず、「4.取扱注意事項」

(5ぺージ)を参照してください。そして保守点検は、できるだけ広い場所で行ってください。

7.1 タンクからの取り外し

7.1.1 端子ボックスに接続した電線に流れている電源を切ってください。

作業を行う前に結線されている電線の電源を切ってください。通電状態で作業を行うと、

感電、漏電および充電部同士が短絡して発火の可能性があります。

7.1.2 端子ボックスのカバーを外し、端子ボックスに結線されている電線を外してください。

電線管接続の場合、電線管を端子ボックスから外してください。

(1)ねじ取付形のセンサをタンクから取り外す場合、

端子ボックスではなく、必ずプラグを直接回して

ください。端子ボックスを持って回すと、端子

ボックスとプラグの固定が外れ、内部配線が切断

する可能性があります。

(2)センサを持ち運ぶ場合、ならびにタンクに据付および取り外しを行う場合、フランジ

またはプラグを持って行ってください。端子ボックスを持って行うと、端子ボックス

がフランジまたはプラグから外れてセンサが落下し、センサが破損したり、けがをす

る可能性があります。

7.1.3 フランジのボルトを外すかまたはプラグを回してください。

フランジまたはプラグを持って、センサをタンクから引き抜いてください。

7.1.4 センサを平らな場所へ置いてください。

警告

注意

Page 20: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 14 -

7.2 保守点検方法

7.2.1 外観に製品の機能を損なうような破損の

ないことを確認し、あれば修理または部

品の交換をしてください。

7.2.2 フロートに付着物がないことを確認し、

あれば洗浄してください。

7.2.3 端子ボックス内部に結露、ごみ、ほこり、

金属片等がないことを確認してください。

あれば取り除いてください。

7.2.4 端子およびリード線が腐食していないこ

とを確認してください。もし腐食してい

る場合は、腐食している部品を交換して

ください。

7.2.5 フロートを上下させて、リードスイッチ

が正常に開閉動作することを確認してく

ださい。スイッチの開閉の確認はテスタ

または電子ブザー等で、全ての接点につ

いて行ってください。もし正常動作しな

い場合は、「10.トラブル時の対処」

(20ページ)を参照してください。

7.2.6 工具を使用し、ストッパがしっかりと

固定されていることを確認してください。

もし緩んでいる場合は、工具で締め直し

てください。

7.3 タンクへの据付

「5.2 タンクへの据付」(8~9ページ)を参照してください。

7.4 結線

結線は、「6.結線」(10~12ページ)を参照してください。

7.5 部品の交換および時期

次のような現象が認められる場合は、部品を交換してください。交換部品は、必ず適切な仕様の

弊社製部品をご使用ください。また部品は、外観が同一でも特性の異なる場合がありますので、

取り違いのないよう注意してください。

7.6 交換部品一覧

品名 交換時期

端子台 腐食等により絶縁機能を損なうような異常が認められる場合

フロート 外観に腐食や損傷等機能を損なうような異常が認められる場合

リードスイッチ 動作不安定の場合

Page 21: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 15 -

8.接点の変更

本製品は、調整不要です。ここではタンクに取り付けた後、動作方向の変更や接点位置の変更を行う

事について述べています。まず、「4.取扱注意事項」(5ぺージ)をお読みください。

そして保守点検は、できるだけ広い場所で行ってください。

一部の特殊製品で、端子ボックスがない仕様の場合は、接点の変更はできません。

もし希望どおりの変更ができない場合は、本項目を再度お読みください。

どうしても不明な場合は、弊社営業窓口までお問い合わせください。

8.1 タンクからの取り外し

「7.1 タンクからの取り外し」(13ページ)に従ってセンサをタンクから外してください。

8.2 動作方向の変更

形式によって変わります。

8.2.1 形式が、FR30B, FR37B, FR30S, FR37S, FR30S6, FR37S6, FR30VS, FR37VS, FR30PS,

FR37PS の場合 ([↓ON]から[↑ON]、又は[↑ON]から[↓ON]に変更の場合)

:下記をお読みください。

8.2.2 形式が、FR30B, FR37B, FR30S, FR37S, FR30S6, FR37S6, FR30VS, FR37VS, FR30PS,

FR37PS でも上記以外の動作変更の場合、及びその他の形式の場合

:弊社営業窓口までお問い合わせください。

(1) ストッパを外してください。

(2) フロートを上下逆に入れ替えてください。(図 8-1)

動作方向識別マークが動作のON側になるようにしてください。

動作方向識別マークは「3.2.2 フロートの仕様」(3ページ)を参照してください。

(3) テスタまたは電子ブザー等を端子に接続し、接点のON域、OFF域が次の値になるように

工具を使用してストッパを取り付けてください。

尚、ON域(OFF域)とは接点がON(OFF)してからフロートがストッパに当たるまでの

フロートの移動寸法です。(図 8-2)

ON域、OFF域の寸法

・FR30S, FR37S, FR30S6, FR37S6 の場合

ON域:4±2mm,OFF域:8±2mm

・FR30B, FR37B, FR30VS, FR37VS, FR30PS, FR37PS の場合

ON域:8±2mm,OFF域:8±2mm

図 8-1 図 8-2 ON(OFF)域

Page 22: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 16 -

8.3 接点位置の変更

リードスイッチの扱いについて、次の点に注意してください。これらの注意を怠れば、動作

不良につながる可能性があります。

・リードスイッチ部分をつかむ時、工具等ではなく手でつかんでください。リードスイッチ

はガラスでできているため、僅かな力で破損します。

・赤い印の部分は持たないでください。ここはリードスイッチの部分のため、直接手で持つ

とリードスイッチが破損する可能性があります。

尚、FR60S, FR60VS, FR60HVS 等の高容量タイプのリードスイッチの場合、赤い印はありま

せん。この場合、手で持って移動してください。

・落とす、ぶつける、指ではじくなどの衝撃を与えないでください。

耐衝撃性能は、294m/s2です。これ以上の衝撃を加えた場合、特性が変わる可能性がある

ため、7.2.5 項(14ページ)の方法で動作を確認してください。

もし正常に動作しない場合、そのリードスイッチは交換してください。

8.3.1 端子ボックスの中の2つのビスを緩め、端子プレート(*)を矢印の方向にビスの直径と

同程度の寸法だけ、回転させてください。

8.3.2 端子プレートを持って内部回路を約 20cm ゆっくりと引き出してください。

*:語句の説明(21ページ)参照

注意

Page 23: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 17 -

8.3.3 ガイドレール(*)を持って、内部回路を完全に引き出してください。

この時、リードスイッチ部分は絶対に曲げないでください。リードスイッチが破損します。

8.3.4 リードスイッチを固定している結束線(*)を切ってください。

この時、リード線に傷を付けないよう注意してください。

8.3.5 変更したい接点寸法により、方法が変わります。

(1) 変更後の寸法が、変更前より長くなる(接点

位置が端子ボックスより離れる)場合、長く

なる分だけリード線を継ぎ足してください。

この時、リード線の継目部分の絶縁は確実に

行ってください。そして変更したい寸法分だけ

リードスイッチ部を移動させてください。

(2) 変更後の寸法が、変更前より短くなる(接点

位置が端子ボックスに近づく)場合、変更し

たい寸法分だけリードスイッチ部を移動させ

てください。

参考

リードスイッチの位置と接点位置は、形式によって一致する場合と一致しない場合があります。

特に一致しない場合、8.3.5 項の調整には、ご注意ください。尚、元のリードスイッチの位置が

わからなくなった場合は、再度タンクに取り付け、現物合わせにて確認してください。

FR30S の場合(例) FR30S 以外の場合(例)

8.3.6 結束線またはビニールテープでリード線をガイドレールにしっかりと固定してください。

*:語句の説明(21ページ)参照

Page 24: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 18 -

8.3.7 内部回路を端子ボックスに入れてください。この時、リードスイッチ部分は絶対に曲げない

でください。リードスイッチが破損します。

8.3.8 端子プレートを端子ボックスに入れ、8.3.1 項(15ページ)と逆の手順で端子プレートを

固定してください。この時、リード線が端子プレートと端子ボックスの間に挟まらないよう

にしてください。

8.3.9 テスタまたは電子ブザー等を端子に接続し、接点のON域、OFF域が次の値になるように

ストッパを移動し、工具を使用してしっかりと固定してください。

尚、ON域(OFF域)とは、接点がON(OFF)してからフロートがストッパに当たるまで

のフロートの移動寸法です。

ON域、OFF域の寸法

・FR10, FR30S, FR37S, FR30S6, FR37S6 の場合

ON域:4±2mm,OFF域:8±2mm

・FR30B, FR37B, FR30VS, FR37VS, FR30PS, FR37PS, FR30HVS, FR37HVS の場合

ON域:8±2mm,OFF域:8±2mm

・FR60S, FR60VS, FR60PS, FR60HVS の場合

ON域:5±2mm,OFF域:8±2mm

・その他の形式の場合 ON域 :弊社営業窓口までお問い合わせください。

OFF域:8±2mm

8.4 タンクへの据付

「5.2 タンクへの据付」(8~9ページ)をお読みください。

8.5 結線

「6.結線」(10~12ページ)をお読みください。

Page 25: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 19 -

9.保管要領

製品納入後、すぐタンクに据え付けずにしばらく保管する場合および、センサをタンクから取り外し

保管する場合、次の点に注意してください。

これらの注意を怠れば、動作不良につながる可能性があります。

9.1 保管の環境条件は、次の通りにしてください。

・保管温度:-10 ~ +60 ℃

・保管湿度:85 %RH Max.

・振 動:激しい振動がないこと。

・雰 囲 気:腐食性の雰囲気ではないこと。(NH3, SO2, Cl2 等)

9.2 センサに雨水等がかからないようにしてください。端子ボックスは、タンクに取り付けた状態で

防滴構造になります。それ以外の状態では、雨水が端子ボックスに浸入する可能性があります。

9.3 付着物があれば、取り除いてください。

特にフロート付近の付着物をそのままにし

ておきますと、付着物が固まり、次に使用

する時にフロートの動作に影響することが

あります。

9.4 端子ボックスにはカバーを、電線投入口に

は、栓を取り付けた状態にしてください。

これがない状態で保管すると、端子ボックス

の内部にほこり等が侵入します。

また念のため、電線投入口は下向きにして

ください。

9.5 右図のように木片等を入れてください。

センサをそのまま置くと、転がる、ステム

が曲がる、フロートに傷が付く等します。

特に長さ 2000mm 以上の場合、ステムがたわ

まないようにするため、1000mm 毎にステム

を支えてください。

9.6 製品の上に重ねて物を置かないでください。

センサが変形したり、無理な力が加わったり

し、破損する可能性があります。

参考

センサを湿気やほこりから守るには、ポリエチレンシート等で包み、密閉してください。

温度変化の激しい場所または湿度の高い場所では、ポリエチレンシートの中にシリカゲル等の防湿剤

を入れてください。

Page 26: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 20 -

10.トラブル時の対処

トラブルが発生した場合、次の表に従って処置し、それ以外の処置は行わないでください。

不明な点は、弊社営業窓口までお問い合わせください。

トラブルの状態 主な原因 処置方法参照箇所

とページ

測定液が上下動して

検出レベルに達しても

接点出力が出ない。

(ONしない)

フロートが液面に追従してスムーズに動く場合

端子結線が緩んでいるか、

結線ミスをしている。

正しく結線してください。 6.結線

(10~12 ページ)

フロート内筒のマグネット部

分に鉄粉等が吸着している。

測定液内の鉄粉がフロート部

に来ないようにし、フロート

の鉄粉を除去してください。

4.取扱

注意事項

(5 ページ)

リードスイッチの接点が

溶断(*)している。

負荷の接点定格を確認し、

負荷の変更または、保護回路

の設置をしてください。

リードスイッチ交換(注記)

3.2.3 接点定格(4 ページ)6.6スイッチ接点の保護回路(12 ページ)

リードスイッチが割れている

か、接点が拡大している。

大きな衝撃や振動がかからな

いようにしてください。

リードスイッチ交換(注記)

フロートが液面に追従してスムーズに動かない場合

フロートが摩耗や衝撃等で

破損して、フロート内に液が

浸入している。

波立ちや流れの少ない場所に

取付位置を変更し、フロート

を交換してください。

5.2.1

据付場所の

確認(8 ページ)

フロートが腐食し、ピンホール

等が発生して、フロート内に

液が浸入している。

材質が測定液に適していませ

ん。センサの仕様を変更して

ください。

フロートおよびステムに

付着物が付いている。

付着物がセンサ部にこないよ

うにし、フロートおよびステ

ムの付着物を除去してくださ

い。

フロート浮力が足りない。 測定液の比重が小さすぎるた

め、フロート浮力の大きなも

のに変更してください。

3.2

形式別仕様

(3 ページ)

測定液が上下動して検出

レベルとは無関係に接点

出力が出たまま。

(OFFしない)

端子結線部で短絡しているか、

結線ミスをしている。

正しく結線してください。 6.結線

(10~12 ページ)

リードスイッチの接点が

溶着(*)している。

負荷の接点定格を確認し、

負荷の変更または、保護回路

の設置をしてください。

リードスイッチ交換(注記)

3.2.3 接点定格(4 ページ)6.6スイッチ接点の保護回路(12 ページ)

接点動作がパルスになった

り、設定位置からずれた位置

で動作する。

フロート吃水設定時の液比重

と測定液の比重が異なって

いる。

リードスイッチまたは

ストッパを適切な位置に固定

してください。

8.3接点位置の変更(16~18 ページ)表 3-2 の吃水(3 ページ)

リードスイッチまたはストッ

パの固定位置がずれている。

注記:リードスイッチの交換については、弊社営業窓口までお問い合わせください。

*:語句の説明(21ページ)参照

注意

Page 27: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

- 21 -

11.語句の説明

本取扱説明書に記載されている語句の説明は、次の通りです。

尚、本取扱説明書の中で既に説明した語句は、ここでは省略しています。

ガイドレール リードスイッチをステム内部に固定するための細い金属棒。

結束線 リードスイッチをガイドレールに固定するための樹脂製紐。

ステムフロートが上下する時のガイドであり、また検出接点であるリードスイッチ

を挿入しているパイプ。

ストッパ フロートが必要以上移動しないようにするための部品。

端子プレート 端子台を端子ボックスに固定するための部品。

プラグ センサをタンクに取り付けるためのねじ加工した部品。

フランジ センサをタンクにボルトおよびナットで取り付けるための円盤状の部品。

振れ止め保護管を使用する場合、フロートが保護管に接触しない様にするための

円盤状の部品。

フロート 浮き子。タンクの中に浮かべ、これの上下動によって、液面を検出する。

防爆形

電気に起因する爆発の誘発を未然に防ぐタイプのこと。

即ち、センサが取り付けられる場所に、可燃性のガスや粉塵が存在し、

爆発する可能性のある場所でも使用可能な機器。

(本取扱説明書は防爆形対応ではありません。)

保護管 誤動作を避けるため、センサを激しい波立ちや流れから守るためのパイプ。

保護構造人体、固形異物および水の侵入に対する保護に対して

国際電気標準会議(IEC)にて規定された基準。(IEC規格529)

マグネット リードスイッチを駆動させるための部品で、フロートの中に入っている。

溶断リードスイッチに過電流が流れ、接点が溶けてリードスイッチがOFFした

ままになる異常現象。

溶着リードスイッチに過電流が流れ、接点が溶けてリードスイッチがONした

ままになる異常現象。

リードスイッチ ガラス管で封入された磁気駆動型スイッチ。マグネットの磁力で動作する。

Pa・s 粘度の単位で、 Pa・s はパスカル秒である。

-以上-

Page 28: 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)z111219/download/login/...TS02-0126 取 扱 説 明 書 リード式レベルセンサ FR形(非防爆仕様)

本 社 営 業 部/〒 564-0052 大 阪 府 吹 田 市 広 芝 町 15-29

TEL.06-6386-8141(代 ) FAX.06-6386-8140

東 京 支 店/〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸 67

TEL.03-5835-3311(代 ) FAX.03-5835-3316

名古屋営業所/〒 464-0075 名古屋市千種区内山 3-10-17

TEL.052-731-5751(代 ) FAX.052-731-5780

九 州 営 業 所/〒802-0001 北九州市小倉北区浅野 2-14-1

TEL.093-521-9830(代 ) FAX.093-521-9834