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青年就農給付金/農業次世代人材投資資金を活用した先輩農業者のすがた(農業経営に取り組むみなさん) 米麦等 野菜 果樹 畜産 平成28年度採択 塚本 礼さん・美佳さん (岐阜県) 高橋 豊さん (新潟県) (2016年度) 廣川 慎太朗さん (愛媛県) 平成27年度採択 清水 勇介さん (石川県) 女鹿口 幸成さん・麻美さん (岩手県) 濱口 芳彦さん (三重県) (2015年度) 菊池 伸也さん (岩手県) 小山 健さん (岩手県) 斉藤 洋さん (秋田県) 鈴木 翼さん (福島県) 鈴木 健史さん (栃木県) 蔵本 英治さん (徳島県) 平成26年度採択 田中 基輝さん (新潟県) 國府 雄人さん (宮城県) 永田 洋亮さん・春奈さん (青森県) 桑島 栄慎さん・愛美さん (岩手県) (2014年度) 尾野 裕亮さん (和歌山県) 吉津 紘二さん (福島県) 沼沢 成悟さん (秋田県) 福井 惇さん (岡山県) 水野 誠さん (広島県) 小杉 拓生さん (新潟県) 平山 貴之さん・実里さん (新潟県) 宮竹 康弘さん (石川県) 伊藤 俊太さん (長野県) 久保 健さん (香川県) 佐々木 慎吾さん (長崎県) 三股 力さん (大分県) 馬田 朋樹さん (宮崎県) 星野 富士夫さん (宮崎県) 山本 高彰さん (香川県)

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青年就農給付金/農業次世代人材投資資金を活用した先輩農業者のすがた(農業経営に取り組むみなさん)

米麦等 野菜 果樹 畜産

平成28年度採択 塚本 礼さん・美佳さん (岐阜県) 高橋 豊さん (新潟県)

(2016年度) 廣川 慎太朗さん (愛媛県)

平成27年度採択 清水 勇介さん (石川県) 女鹿口 幸成さん・麻美さん (岩手県) 濱口 芳彦さん (三重県)

(2015年度) 菊池 伸也さん (岩手県)

小山 健さん (岩手県)

斉藤 洋さん (秋田県)

鈴木 翼さん (福島県)

鈴木 健史さん (栃木県)

蔵本 英治さん (徳島県)

平成26年度採択 田中 基輝さん (新潟県) 國府 雄人さん (宮城県) 永田 洋亮さん・春奈さん (青森県) 桑島 栄慎さん・愛美さん (岩手県)

(2014年度) 尾野 裕亮さん (和歌山県) 吉津 紘二さん (福島県) 沼沢 成悟さん (秋田県) 福井 惇さん (岡山県)

水野 誠さん (広島県) 小杉 拓生さん (新潟県) 平山 貴之さん・実里さん (新潟県)

宮竹 康弘さん (石川県) 伊藤 俊太さん (長野県)

久保 健さん (香川県)

佐々木 慎吾さん (長崎県)

三股 力さん (大分県)

馬田 朋樹さん (宮崎県)

星野 富士夫さん (宮崎県)

山本 高彰さん (香川県)

28年度採択(野菜等)

経営の推移と今後

夏秋トマト 30a

新規就農までの経緯・背景

実家は農家ではなく民間企業に勤めていたが、高山市主催の就農体感ツアーに参加し、紹介のあった農業法人で短期研修後、就農の意志を固めた。愛知県から移住して、農業法人で2年間雇用就農。その後、高山市内で農地が見つかり、平成28年に独立し就農。

経営発展のポイント

・GAPに取り組み、作業環境改善(トイレや休憩所の設置済み)

・農業所得目標は約300万円・移住した農業者のネットワークに

積極的に参加

3年後には雇用確保により面積拡大して、常に単収10tを目指し1,000万円以上の売上を目標とする。

生産組合で推進しているGAPにも積極的に取り組み、作業環境改善にも力を入れたい。

(営農類型:野菜)(中山間)

今後の取組

・安定的に単収10t確保・農業所得目標は500万円

夏秋トマト 30a

経営初期(1~2年目) 現在(3年目) 今後の目標(5年目)

夏秋トマト 50a

・平成28年に経営開始・管理作業が十分でなかったが、単収約10tと

地域平均を上回り、農業次世代人材投資資金を除く収入 (1,040万円)は就農計画を上回ったが、農業所得(約20万円)は計画を下回った

・農業者年金加入、家族経営協定調印

・経営1年目に、トマト経営を開始したが、防除を始め管理作業が十分できなかった。

・2年目には、県の普及指導員やJAの営農指導員の助言や優良農家の情報を収集し、無人防除機(ロボットスプレーカ)の導入、定植時期の分散、防草シートや防虫ネットを早めに設置する等、作業の省力化とリスク分散に取組み、作業効率が向上した。

・青年等就農資金で機械導入、補助金でハウス導入、次世代資金で消耗品等を購入して、夫婦で適正規模のトマト経営を開始できた。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

岐阜県高山市

塚本 礼さん(45歳)・美佳さん(46歳)

農業次世代人材投資資金により消耗品等を購入青年等就農資金によりトラクター(中古)、ロボットスプレーカ、管理機等主要な機械を導入

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

つかもと れい みか

たかやまし 平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成28年度

【愛媛県】営農類型:野菜・平地(パクチー、ブロッコリー他)

「エスニック野菜で経営の安定化を図る」

廣川 慎太朗(35 歳) 新規参入

(東温市)

1 就農の動機・理由 飲食店に勤務していたことから、農

業等に興味があり、その後退職し、農

業生産法人(福井県)で農業研修を行

っていた。 研修中に就農について検討していた

時、研修で知り合った先輩が、愛媛県

出身者で、帰県し就農する話を聞き、

先輩を頼って一緒に農業をやろうと就

農を決意した。

2 農業経営の概要

〇経営の展開

就農前の経営

( ― 年 )

現在の経営

( 2018 年 )

将来の経営

( 2021 年 )

労働力

男 1 人(本人) 男 1 人(本人)

経営耕地

水田 80a 水田 120a

経営内容

水稲(長粒種)

60a

ブロッコリー 20a

パクチー 30a

タマネギ 10a

ニンニク 5a

唐辛子 1a

サラダケール 10a

水稲(長粒種)

60a

ブロッコリー 40a

パクチー(露地)

100a

パクチー(施設)

10a

ニンニク 5a

唐辛子 1a

サラダケール 10a

〇農業用施設

倉庫 100 ㎡

〇主要農業機械

トラクター 1 台 田植機 1 台

コンバイン 1 台 動噴 1 台

管理機 1 台 軽トラック 1 台

3 あしあと

(1) 就農までの主な経歴

出身地 東京都品川区

職歴 平成 14 年 3月~24 年 3 月 飲食店等勤務

就農研修歴

平成 24 年 4月~平成 27 年 12 月

農業生産法人(福井県)で研修

就農年月 平成 28 年 1 月

(2) 就農後の経営の展開過程

就農当初は、農業研修時の先輩と一

緒に行っていたが、儲けが少なかった

ため独立し農業を開始した。 JA等の共販では、自分が思うほど

の価格にならなかったので、露地栽培

で 1 人でも所得が上がる品目を検討

した結果、パクチー等のエスニック野

菜中心の経営を行うこととした。 4 就農時の取り組み

(1) 就農地の確保

自己所有地はなく、全て東温市農

業委員会を通じて農地を借りた。

(2) 技術・経営能力等の習得

タマネギ、ブロッコリーはJAの各

【愛媛県】営農類型:野菜・平地(パクチー、ブロッコリー他)

部会に入会し、栽培講習会や先進農家

等から技術を習得し、エスニック野菜

(パクチー等)は独学で技術習得に努

めている。

経営については、愛媛県中予地方局産

業振興課が実施する簿記講座等に出席

し、経営能力の向上に努めている。

(3) 資金の確保

主要な農業機械は、使用貸借により、

初期投資を抑えることができたため、

自己資金は肥料費、農薬費等の経費に

使用することができた。

(4) 住宅の確保

昨年度、結婚し一戸建てを確保した。

(5) その他

就農と同時に東温市青年農業者協議

会に入会し、仲間づくりや栽培技術の

研鑽に努めている。

5 農業経営の特徴

エスニック野菜(パクチー等)は、ス

ーパー、レストラン等へ直接販売の他、

パクチー、ブロッコリーはJAにも出荷

している。

6 今後の経営の目標

今年度、JAえひめ中央パクチー部会

(5 人)を発足して、関西方面へ出荷を

始めた。現在は価格も安定しているため、

施設を導入した通年栽培、露地栽培によ

る規模拡大、市場開拓による販路拡大等

を図りたい。

7 成功したキーポイント

農業経験が短く、成功の認識はない。

栽培品目がパクチー、水稲(長粒種)等、

マイナーな品目が多く、JAや直売所等

では販売に苦労した。そこで販路拡大を

図るため、エスニック料理を扱うレスト

ラン等に飛び込み営業を行い、必要とし

ている店舗等へ適正な価格で販売できて

いることが大きい。

また、各レストラン等の繋がりにより、

次々と食材を紹介して頂き、現在では松

山市内を中心に約 20 店舗にまで広がっ

たことで経営の基盤ができている。

8 就農を目指す方へのアドバイス

私はIターン就農で、労働力も 1 人の

ため効率的な作業で、いかに収益を上げ

るかを考えスーパー、レストラン等の飛

び込み営業を行ったことで直接取引が実

現できた。私のような直接販売を検討し

ている方は、販路を確保しないままでは

農作物が残る場合があるので、しっかり

と販路を確保することが重要と思われる。

〇 指導機関からのひとこと

慣れない土地で初めは不安もあったと

思いますが、生まれ持った行動力でレス

トラン等と直接取引を行ったり、JAえ

ひめ中央パクチー部会を設立する等、と

てもエネルギッシュに活動しています。

また、就農と同時に東温市青年農業者

協議会に入会し、仲間づくり、組織活動

に積極的に参加しており会員の信頼も厚

く、なくてはならない存在となっており、

今後、経営の発展と地域農業の担い手と

して活躍を期待しています。

執筆機関

県中予地方局産業振興課地域農業育成室

電話番号 089-909-8762

パクチーの管理作業

28年度採択(畜産)

高橋 豊 さん (45歳)

経営の推移と今後

養豚:繁殖母豚(40頭)水稲:200a

・定期的な母豚の導入に取り組み、規模拡大に成功

・飼養及び衛生管理技術の習得に努め、農業所得は約410万円

新規就農までの経緯・背景

両親が専業農家を営んでおり、幼少の頃から農業に親しみがあり、いずれは自分で経営してみたいと考えていたが、農業の将来への不安があり躊躇していた。しかし、高齢化による農業者の減少及び衰退に危機感を覚え、少しでも貢献できたらという気持ちが大きくなり平成26年に就農した。

経営発展のポイント

新潟県村上市

・繁殖成績の向上のため、分娩舎の導入に取り組み、出荷成績の向上に努める。

・農業所得は約520万円

飼養管理技術の向上に努め、出荷成績の向上及び経営所得の向上を図る。

農業経営の法人化により、経営発展の起爆剤としたい。

水稲部門については、地域の農地を中心に集積し規模拡大を図るため、「人・農地プラン」等を活用する。

(営農類型:畜産)

今後の取組

・規模拡大及び出荷成績の向上・農業法人の設立を予定・農業所得の目標は770万円

養豚:繁殖母豚(70頭)水稲:200a

養豚:繁殖母豚(70頭)水稲:200a

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5年目) 今後の目標(6~8年目)

養豚:繁殖母豚(75頭)水稲:200a

・平成26年に経営開始・初年度は技術習得及び規模拡大

に取組み、農業所得は約-50万円・農業次世代人材投資資金や妻の農

外所得で生計

・養豚の収入が安定するまで、生活資金に活用

・就農後、岩船地域養豚連絡協議会等への各種養豚生産団体に参加し、養豚飼養管理技術の習得及び飼養規模の拡大に取り組んだ。

・農場の成績の向上及び高品質な豚肉の定量出荷を図るため、「村上市畜産クラスター計画」に基づき、新設分娩豚舎の導入に取り組んでいる。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

た か は し ゆ た か

むらかみし平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成28年度

27年度採択(米麦等)

㈱ファーム白山(清水勇介さん(35歳))

経営の推移と今後

水稲 3ha

・地域の高齢農家の協力で農地集積が進み、当初計画よりも水稲栽培面積が拡大

・直接販売を拡大・農業総所得は約300万円

新規就農までの経緯・背景霊峰白山の自然豊かな環境ときれいな水を守るため、地元JAを中途退

職し、実家の農業を継ぐ決心をした。農業経営開始に際し、親の実施していた農業経営(水稲)を平成27年に全部継承し、新たに消費者への直接販売の取り組みや法人化を目標に掲げた。

経営発展のポイント

石川県白山市

・更なる面積拡大を目指し、法人化を決意

・新たに従業員を雇用・農業総所得は約240万円

地域の農業を守るため、100ha以上の水稲を栽培し、おいしいお米を消費者に届けたい。

従業員10名以上を雇用する地域一の農業法人となりたい。

(営農類型:水稲)(中山間)

今後の取組

・販売額目標1億円・従業員10名以上を抱える農

業法人になる・所得目標は3,000万円

水稲 12ha 水稲 18ha

経営初期(1年目) 3年目 現在(4年目) 今後の目標(15年目)

水稲 100ha

・平成27年に経営開始・借入金により、機械・

施設を装備・消費者への直接販売開始・初年度の農業総所得は

約90万円

就農時に青年等就農資金や農業次世代人材投資資金を活用して水稲用の機械・施設を装備した。

・地元に担い手が帰ってきたと喜ばれ、地域の協力により順調に農地集積が図られ、営農開始4年目に当初の目標面積を達成し、(株)ファーム白山として法人化した。農業次世代人材投資事業は所得の増加に伴い 3年で卒業した。

・法人化に際し、地元農林総合事務所と(公財)いしかわ農業総合支援機構による専門化派遣事業を活用した。

・経営体育成支援事業を活用し、トラクター、田植機を導入した。・米の販売先は消費者への直接販売6割、米卸4割とし、売り上げ変動に対す

るリスク分散と所得確保を図っている。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

はくさん しみず ゆうすけ

はくさんし平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

27年度採択(野菜等)

女鹿口 幸成さん(25歳) ・麻美さん(27歳)

経営の推移と今後

菌床しいたけ3.3aピーマン10a

・夏場の天候不順により非結球レタスの生育が遅れ、菌床しいたけの収穫作業と競合

・所得目標未達成

新規就農までの経緯・背景父親が菌床しいたけ中心の農業を営んでおり、暮らしを支える農業を

幼少時から見ていた。「安心・安全」な作物を作り、より多くの方々に喜ばれ、関心を持ってもらえるようになりたいと思い、就農を決意。町内の研修施設(株)一戸夢ファームに入校し、2年間の研修を経て平成27年に両親とは異なるピーマン栽培にも取り組んで就農開始。

。経営発展のポイント

岩手県一戸町

・作付体系の見直しを行い、気象変動のリスクを考慮した体系とする

・加工用ほうれんそう取引終了のため品目構成再検討

・所得目標は約240万円

青年等就農計画の目標を達成し、法人設立を目指す。

販売チャネルの多角化や、情報発信についても検討する。

(営農類型:野菜)(中山間)

今後の取組

・菌床しいたけハウスを父親から譲り受け、規模拡大

・農業法人の設立を予定・所得目標は5年目に250

万円

菌床しいたけ3.3aピーマン15a加工用ほうれんそう20a非結球レタス160a

菌床しいたけ3.3aピーマン15a非結球レタス200a

経営初期(1~2年目) 3年目 現在(4年目) 今後の目標(5年目以降)

菌床しいたけ8aピーマン15a非結球レタス200a・平成27年に経営開始

・しいたけの規模拡大に向けて品種構成を検討

・しいたけの出荷を休止している菌床培養期間(5~9月)の所得確保に向けて新規品目(加工用ほうれんそう、非結球レタス等)を検討

・無利子融資を活用し、菌床しいたけ生産施設を整備した。・経営2年目に、地域経営推進費を活用した農業販売額向上実践支援事

業や、岩手県農業公社の担い手育成基金助成事業を活用し、菌床しいたけの収穫期分散のための品種検討や、周年で所得を確保するための新規品目(野菜)の検討、野菜栽培のための機械導入を行った。

・現在は、菌床しいたけをメインに、ピーマン、非結球レタスを組み合わせて栽培することで、1年を通じて安定した出荷、所得を目指す。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

準備型を活用し研修を実施。経営開始型は機械装備への投資等に活用。

青年等就農資金は菌床しいたけ生産施設の整備へ活用。

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

めがぐち ゆきなり

いちのへまち

あさみ

農業経営改善計画の認定状況:未定

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

菊池 伸也 さん (37歳)

経営の推移と今後

四季成りいちご 6a(ハウス2棟)

・中古支柱を導入し、自前でハウスを増棟。

・省力的な品種の導入開始。・販売額は292万円。

新規就農までの経緯・背景

実家は兼業農家だったが、食品を扱うサービス業に従事していた際に、農業への興味を抱いた。また、土地利用型経営体にて機械作業に従事した経験から、新規就農にあたっては、面積当たりの収益性や資材をあまり必要としなく、作物を直接手で扱う品目での就農を目指し、新たにいちご栽培に取り組み平成27年に就農。

経営発展のポイント

岩手県西和賀町

・省力的な品種の作付割合を増やす。

・販売額目標は460万円

2年後には栽培面積を10aに増やし、加工品開発や販

売にも取り組んで、販売額700万円を目指す。

(営農類型:野菜)(中山間)

今後の取組

・ハウスを増棟し、加工品開発や販売を開始。

・販売額目標は700万円。

四季成りいちご 9a(ハウス3棟)

四季成りいちご 9a(ハウス3棟)

経営初期(1~2年目) 3年目 現在(4年目) 今後の目標(6年目)

四季成りいちご 10a(ハウス4棟)

・平成27年に経営開始・1年目の販売額は249

万円、2年目は220万円。

経営開始型を利用し、就農時のハウスや予冷庫等の導入資金を確保した。

・ ハウスは、町内生産者から斡旋された中古パイプを利用し、自ら建設したことにより、導入費用を抑えた。農地は家族から借用した。

・ 栽培技術は、町内先進農家の綿密な指導を受けて習得した。また、町や県立農業大学校の研修会などを受講し、営農の基礎知識を学んだ。

・ 作業労力の軽減を図るため、省力的な品種の導入を進めている。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。

きくち しんや

にしわがまち

農業経営改善計画の認定状況:未定

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

小山 健 さん (30歳)

経営の推移と今後

雨よけトマト 10a(ハウス4棟)

・土壌病害によって若干収量が低下したものの単収約19t/10aの高単収を実現

・ミスト灌水装置導入・農業所得は149万円

新規就農までの経緯・背景

平泉町で他産業に従事していたが、親の農業経営(トマト)に幼い頃から携わり、自分の頑張り次第で多くの所得を得られる農業経営に魅力を感じ、会社勤務を辞めて、両親とは別の経営として、平成27年に27歳で就農した。新技術を導入するとともに、新たにほうれんそうを栽培。

経営発展のポイント

岩手県一関市

・土壌病害対策として耐病台木を導入

・20t/10a以上、農業所得230万円以上を目標とする

高単収を維持するため、整枝管理作業、誘引、病害虫防除を適期に実施していく。

また、少ない労力で効率的に管理作業を行うために、省力的な栽培方法を検討していく。

大玉率(2L、L)を向上させることを目標の一つとして、出荷箱数を増やして販売額を増加させていきたい。

(営農類型:施設野菜)(中山間)

今後の取組

・さらにハウス1棟を増棟し、栽培面積を15aに拡大する

・20t/10a以上、300万円以上の農業所得の実現を目標とする

雨よけトマト 13a雨よけほうれんそう5a(ハウス5棟)

雨よけトマト 13a雨よけほうれんそう5a(ハウス5棟)

経営初期(1~2年目) 3年目 現在(4年目) 今後の目標(5~7年目)雨よけトマト 15a雨よけほうれんそう5a(ハウス6棟)

・平成27年にパイプハウス10aで経営開始

・排水対策の徹底、基本技術を励行し、20t/10aを達成

・農業所得は約180~227万円

・「当たり前のことを当たり前にやる」がモットー。作業効率を重視して、基本技術の励行と徹底した適期作業を行っている。

・栽培開始に当って、暗きょ排水の設置など、ハウスの環境整備に心がけた。初年度の平成27年は、生産部会の平均約7t/10aを大幅に上回る20t/10aの高単収を達成し、JAいわて平泉トマト生産部会新人賞を受賞。続く28年は単収賞第3位(17.4t/10a)、29年は単収賞第2位(19.3t/10a)を受賞した。

・作業の省力化と樹勢安定を図るため、29年度に国庫事業を活用し、ミスト灌水装置を導入している。

ハウスリース料、トラクター・軽トラックの購入など、主に生産施設・機械等の装備に活用した。

農業次世代人材投資資金の活用

おやま けん

いちのせきし

農業経営改善計画の認定状況:未定

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

斉藤 洋 さん (36歳)

経営の推移と今後

ネギ 200a

・親の農地を活用して順調に規模拡大

・年間雇用日数約1,100日

新規就農までの経緯・背景子供の頃から実家の農作業を手伝い農業に親しんできており、いずれ

は就農を考えていた。園芸メガ団地の構想(注:野菜や花卉の生産額を飛躍的に向上させるための秋田県の補助事業。能代市では稲作一辺倒の産地から脱却し、白神ねぎの安定出荷とブランド化に向け、ほ場集約による団地形成を行う。)が、きっかけとなり、就農を決意、平成27年独立自営就農で経営を開始。

経営発展のポイント

秋田県能代市

・さらに栽培規模を拡大・年間雇用日数約1,100日

・親からの経営承継を予定している。

・また、地域で高齢化が進んでいることから、農地の受け

手としても期待に応えたい。

(営農類型:露地野菜)(中山間)

今後の取組

・先端技術を取り入れながら省力化を図り、儲かる農業を実践したい。

ネギ 273a ネギ 300a

経営初期(1年目) 2~3年目 現在(4年目) 今後の目標(5~8年目)

ネギ 400a水稲 10ha(親から承継)

・平成27年に経営開始・初年目から大規模生産

に取組・農業所得は約600万円

機械設備(ネギ用小型機械)や雇用人件費などに活用。

・JAあきた白神が整備した「園芸メガ団地」に参画したことで、経営1年目からねぎ単作の2haの大規模生産を開始。

・農地や主要な農業施設、機械をJAからリースすることで初期投資を抑え、また大区画ほ場に作付けすることにより、効率の良い大型機械での作業を行っている。

・細やかな栽培管理の実践により、高品質、高単収を実現し、JAあきた白神は、全国有数の産地で価格が安定していることもあり、就農1年目から所得目標を達成できた。

農業次世代人材投資資金

の活用例

さいとう ひろし

のしろし

農業経営改善計画の認定状況:今後申請予定

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

鈴木 翼 さん (32歳)

経営の推移と今後

施設トマト 10a

・専門家の助言を受けながらトマトムースを開発。

・クラウドファンディングを活用しエゴマを栽培、加工

・農業収入は約500万円

新規就農までの経緯・背景実家は農家。専門学校を卒業後、自動車販売店に就職。原発事故の影

響で農産物の価格が低迷し、苦悩している父の姿を見て、自分にも何かできることがあるはずと思い、販売店を辞め、水稲等を栽培する父を手伝い始めた。その後、平成26年から新たな部門にチャレンジしトマト栽培で営農を開始した。

経営発展のポイント

福島県磐梯町

・新規品目(ミニトマト、マイクロトマト、多肉植物、キウイフルーツ)に取り組む

・農業収入は約600万円

味と品質にこだわり、付加価値を付けて販売する方法に加え、効率的に生産できる農産物も加え、安定した収入を目指す。

収穫体験や農作業体験のイベントを開催し、子どもたちの食育に力を入れて取組む。

(営農類型:施設野菜)(中山間)

今後の取組

・新規品目の栽培技術向上・イベント開催による食育実践・農業収入目標は約700万円

施設トマト 10aエゴマ 8a

施設トマト 10aエゴマ 8a

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5年目) 今後の目標(6~8年目)

施設トマト 10aエゴマ 8aミニトマト、マイクロトマト他

・平成26年に経営開始・先輩農家からトマト栽培

を学び、栽培技術が向上・初年度の農業収入は

約300万円

・初期投資の費用負担が大きく、資金繰りに悩んだが、町の補助事業を活用して施設を導入し、負担を軽減することができた。

・会津磐梯トマト「磐梯(ばんだい)天授(てんじゅ)」のブランドで、個人販売や道の駅をはじめ、ECサイトでも販売。SNSでの情報発信や、管理作業の合間を縫って収穫体験や直売所での対面販売をしたりとブランドトマトの魅力を直接消費者に伝えられるよう努めている。

・農産物の加工に取り組むにあたり、県の補助事業を活用し、トマトやブルーベリーのムースを作り販売。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

すずき つばさ

ばんだいまち

農業経営改善計画の認定状況:未定

農業次世代人材投資資金を生活資金として、また施設や資材の導入資金として活用した。

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

鈴木 健史 さん (37歳)

経営の推移と今後

いちご 15a(ハウス5棟)

・目標の単収量5t/10aを2年続けて達成

・新たに農地30aを確保・農業所得は約130万円(2年目)・農業所得は約170万円(3年目)

新規就農までの経緯・背景実家は工務店で、将来は父の後を継ぐことを考えていた。しかし、サ

ラリーマン経験を経て自分で経営の采配がふれる農業に憧れを持ち、農業指導機関・団体の助言を得て、いちごを栽培する農業士と出会い、1年間の研修で栽培技術と経営ノウハウを学んだ。その後、自宅近くでリタイヤされた元いちご農家の農地付き中古物件を師匠である農業士から紹介され、平成27年に地元宇都宮市での独立自営就農が叶った。

経営発展のポイント

栃木県宇都宮市

・補助事業でハウスを導入し規模拡大に成功

・新品種スカイベリーを導入・年間売上の目標は1,300万円

(営農類型:いちご)(平地)

今後の取組

・とちおとめ及びスカイベリーの安定生産による所得向上

・農業法人を目指す予定・年間売上の目標は1,800万円

いちご 15a(ハウス5棟)

いちご 30a(ハウス10棟)

経営初期(1年目) 2~3年目 現在(4年目)

いちご 30a(ハウス10棟)

・平成27年に経営開始・農業用中古ハウス及び

作業舎と井戸、ポンプ等を継承・初年度の農業所得は約-50万円

・農業次世代人材投資資金は、運転資金等に活用。

・青年等就農資金は、機械施設等の初期投資に活用。

・研修先の農業士と師弟関係を構築し、研修後も適切なサポートを得て、土づくり、育苗、病害虫防除、温度や肥培管理、収穫調整などの栽培ポイントを押さえ、目標とする単収5t/10aを確保できた。

・近くの元いちご農家の居抜き中古物件(パイプハウス一式、作業舎、井戸及びポンプ等)を継承し、初期投資が安く抑えられた。

・制度資金や補助事業を活用し、中古施設機械の補強や増設等を行った。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

・今年度、いちごの経営規模の拡大を図るため、新たに確保した農地30aの圃場に「とちおとめ」9a(ハウス3棟)と、新品種「スカイベリー」6a(ハウス2棟)を作付し、年間売上向上を目指す。

・将来は、雇用活用できる法人化を視野に入れて「いちごの安定経営」を確立したい。

今後の目標(5年目~)

写真 施設全景(夜冷育苗施設含む)

うつのみやし

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

平成30年度作成

すずき たけし

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

蔵本 英治 さん (30歳)

経営の推移と今後

高設栽培イチゴ20a(5連棟ハウス)

・環境制御により栽培が安定・経費削減への取組スタート・高品質安定供給により販路拡

大と顧客獲得に成功・農業所得は約150万円

新規就農までの経緯・背景

非農家出身だが、将来の新規就農を目指し、岡山大学農学部に進学。大学院までの6年間のうち4年間、イチゴ栽培を研究課題とし、ノウハウと技術を習得。大学院修了後、地元に戻り平成24年に農業経営を開始。

経営発展のポイント

徳島県吉野川市

・収穫期の延長に向け試行錯誤中・さらなる販路拡大に向け金融機

関のビジネスマッチングに登録・認定農業者(1年目)

農地中間管理機構等の支援により、集積されたイチゴハウス用地を確保し、大規模経営を目指す。

法人を設立し、業者等との直接取引を強化する。

(営農類型:施設野菜(イチゴ))(平地)

今後の取組

・農業法人の設立を目指す・若手農業者の育成

経営初期(1~2年目) 3~5年目 現在(6年目) 今後の目標

高設栽培イチゴ3ha

・平成24年7月に経営開始・開始当初はハウス内工事と栽培の

同時進行により植え付けが遅れ、12月の収穫量が計画の半分

・経営開始にあたりスーパーL資金と経営体育成支援事業を活用し、20aのイチゴ高設栽培ハウスを建設。

・経営開始2年目以降は、洋菓子店等との直接取引で、収穫開始から安定供給に努め、安定した収入を確保した。同時に直売所を開設し、個人消費者への直接販売をすることにより、収入増につながった。

・3年目から、ハウス内環境制御装置を導入し、省力化と果実品質の向上に成功した。

高設栽培イチゴ20a(5連棟ハウス)

高設栽培イチゴ20a(5連棟ハウス)

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

くら もと えい じ

よしのがわし

農業次世代人材投資資金(経営開始型)の受給により生計が安定し、落ち着いて経営に取り組むことができた。

農業次世代人材投資資金の活用例

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成27年度

27年度採択(果樹)

濱口 芳彦 さん (40歳)

就農に向けた推移と今後

みかん栽培管理全般、経営ノウハウの実践研修

新規就農を志した経緯・背景

子供の頃に食べた祖父のみかんの味が忘れられず、御浜町にある祖父の園を継ぐことを決心。継承する前に、先進的な農家で栽培技術や経営ノウハウを習得するため、平成26年から津市の柑橘農家で1年間研修。平成28年に祖父の園を継承し就農。

研修中に工夫したポイント

三重県御浜町

・平成28年に経営開始型に移行し、規模拡大や、新品種への改植等を新たに取組

・就農2年目から、本人は柑橘栽培に専念し、直売の事務を妻が担当

・栽培品種毎にJAの部会に入り、研修会等に参加し、栽培技術や経営ノウハウを向上

・就農2年目の売上は280万円

農業次世代人材投資資金(準備型→経営開始型)

(研修内容:柑橘)

今後の取組

柑橘(80a)研修期間(H26~27)

現在(経営開始型2年目) 今後の目標(就農5年後)

・平成26年から1年間先進農家研修・ユンボ、フォークリフトの免許取得・準備型の資金や妻の収入で生計を維持

・祖父の園を経営継承する前に、柑橘の栽培から収穫・販売まで一連の技術・ノウハウを習得。

・研修中にユンボの技能講習の受講や、フォークリフト免許を取得。・消費者への直接販売による経営ノウハウを先進農家から習得。・経営継承後に円滑に周囲のサポートを受けられるように、研修中に

御浜町のJAや普及指導員に相談。

資金の活用例

・温州みかんの規模を拡大(早生、中生の導入、新品種の導入)

・将来の規模拡大を見通して、農作業の効率化を推進

・老木園から改植を進め、柑橘の品質や収量を安定化

・売上目標は550万円

・品質と収量の向上のため、園地にU字溝を設置して排水性を改善する。またかん水設備を設置しマルチ栽培することで、作業効率も改善したい。

・天候に左右されない品質・収量を確保するための栽培技術をさらに磨きたい。

(準備型)・生活資金・研修経費や現地視察費

(経営開始型)・園地の改良費や改植費

柑橘(110a)

農業次世代人材投資資金(経営開始型)採択年度:平成27年度

平成29年度 作成

26年度採択(米麦等))

田中 基輝 さん (42歳)

経営の推移と今後

新規就農までの経緯・背景

大阪府出身。「おいしい米を自分で作りたい」との強い想いから、友人の紹介で上越市柿崎区に移住し、指導農業士のもとで4年間研修を実施(うち準備型2年)。平成26年に研修先からの農地の斡旋により、担い手のいない隣接集落に就農。

経営発展のポイント

新潟県上越市

・青年等就農計画の達成に向けて、引き続き規模拡大に取

り組む。

・規模拡大に応じて米の直接販売の比率を高め、収益性の

向上を図る。

(営農類型:土地利用型(稲作))(中山間)

今後の取組

・当面は機械・施設の能力の範囲で規模拡大を目指す

・農業所得の目標は500万円

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5年目) 今後の目標(6~8年目)

6年目:水稲13.9ha7年目以降:水稲15.5ha

・平成26年に経営開始・初年度の農業所得は約80万円・2年目に規模拡大し県単事業で

コンバインをリース導入

・投資資金は、経営が安定するまでの生活資金や最低限の機械の購入費に充当。

・規模拡大に伴い、青年等就農資金を活用して機械・施設を拡充。

・当初は、研修先から農地を斡旋してもらい農業経営を開始したが、就農した集落から、農業に真剣に取り組む姿勢が評価され、集落の信頼を得て、毎年、農地が集まってきている。今では、人・農地プランの中心的経営体に位置づけられ、地区の担い手として認知されている。

・農地中間管理機構を活用し、農地の集積・集約化と長期間の利用権設定による経営の安定化を目指している。

・縁故者を通じた米の直接販売に取り組んでおり、口コミで販路が拡大している。

農業次世代人材投資資金、無利子融資の活用例

・3年目に青年等就農資金でトラクター、4年目に自己資金で田植機導入

・4年目の農業所得は約230万円

・青年等就農資金で農作業所と乾燥調製設備を導入し、資本装備完了

・農業所得は約350万円の見込み

3年目:水稲7.8ha4年目:水稲7.8ha

1年目:水稲0.6ha2年目:水稲7ha

5年目:水稲11.7ha

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

た な か も と き

じょうえつし平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

おの ゆうすけ

尾野 裕亮 さん (33歳)

経営の推移と今後

水稲(280a)露地野菜(30a)

・経営開始型の資金を活用し管理機とトラクター、軽トラックを導入

・農業所得は4年目で約350万円

新規就農までの経緯・背景

農機具メーカーに勤務していたが、販売を通して農業者と関わっていくなかで農業に興味を持ち、就農を決意。退職後、家業の農機具店を手伝いながら周囲の農業者に栽培を学び、地元和歌山市で平成25年に就農。

経営発展のポイント

わかやまし

和歌山県和歌山市

・経営開始型の資金を活用し農業用倉庫を導入

・キュウリ栽培を開始・5年目の所得は約400万円

(営農類型:水稲、露地野菜)(平地)

今後の取組

・米の契約栽培を実施・白菜、キャベツ及びキュウリ

の規模拡大・農業所得の目標は600万円

水稲(370a)露地野菜(89a)

水稲(260a)露地野菜(150a)

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5~6年目) 今後の目標(7~8年目)

水稲(200a)露地野菜(200a)

・平成25年に経営開始・米価下落により、農業所得

が計画から約70万円マイナス・農業次世代人材投資資金や

妻の農外所得で生計

生活費のほか、農機具や農業用倉庫の購入等に活用。

・経営1、2年目に、米価下落により売上目標が達成できなかった際、知り合いの農業者の助言を得て、水稲の裏作で白菜、キャベツ栽培に取組み、規模拡大や作付計画の見直しを行い、3年目から農業所得が安定した。

・農地中間管理事業等を活用し、水稲の規模拡大を行ってきたが、現在は、水管理等、作業の効率化のため、近隣の農地に集約している。

・農業次世代人材投資資金を活用して、農機具や農業用倉庫を導入し、計画どおりの規模を達成。

農業次世代人材投資資金

の活用例

・米の新たな販路開拓のため、契約栽培を実施する。

・水稲作付品種の見直しを行うとともに、白菜、キャベツの早期作付と規模拡大並びにキュウリの規模拡大に取り組むことで所得向上を目指したい。

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

水野 誠 さん (36歳)

経営の推移と今後

水稲 6ha

・研修を受け、野菜の栽培技術等を学ぶ

・平成24年の農業所得は約230万円

新規就農までの経緯・背景

実家は農家で、父親が認定農業者(水稲)として営農していた。自身は町外で飲食店勤務などに就いていたが、父親の急逝により、帰郷し近隣の農事組合法人で野菜等の栽培技術や経営について研修を受け、平成22年に経営を継承した。

経営発展のポイント

広島県世羅町

水稲作付面積を増やすこと、作業受託を増やして収益向上を図ること、ビニールハウス導入で冬場の収入確保により、雇用を増やす。

(営農類型:水稲・露地野菜)(中山間)

今後の取組

・作業受託の増大、ハウス導入を図り、2人目の雇用につなげる

・農業所得の目標は500万円

水稲 10haキャベツ 1.7ha

水稲 9.5haキャベツ 2.7ha

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5~9年目) 今後の目標(10年目)

水稲 16haキャベツ 8ha・平成22年に経営開始し、

平成23年に認定就農者となる

・農業機械・施設に投資したため、初年度の農業所得は約177万円の赤字

新たな品目としてキャベツを取り入れ、農業経営の安定に取り組んだ。・機械整備を図り、効率的な作業実施で農地面積を拡大。・かつて在籍した飲食店のつながりで、飲食店への販路を拡大。・近隣の農事組合法人が所有している水稲育苗以外には使用していないハ

ウスで、キャベツ苗の育苗を法人に委託し、Win-Winの連携。・2年前から正規雇用を始め、町補助で寮も整備し、若者の就農に注力。・町内の同世代のキャベツ農家の情報交換を重ね、栽培技術の向上。・キャベツの収穫出荷を運送会社が担う事業に取り組み、労働時間短縮。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

みず の まこと

せらちょう

・米の指名買いがあり、ファンがつくようになる。

・農業所得は約250万円

キャベツの栽培面積をさらに増やすため,情報交換や視察等の経費に充当(経営開始5年目(H26)のみ)

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

26年度採択(野菜等)

國府 雄人 さん (32歳)

経営の推移と今後

○ハウス 3棟(トマト等)○露地畑 30a(ネギ等)その他野菜 10a

新規就農までの経緯・背景

経営発展のポイント

宮城県大衡村

(営農類型:露地野菜)(平地)

今後の取組

経営初期(1~2年目) 現在(3~5年目) 今後の目標(6~8年目)

• まずは先進農家で、野菜の栽培や経営管理について研修した。農業次世代人材投資資金や無利子融資(就農支援資金)が活用できたおかげで、技術面・販路面・金銭面のいずれにおいても大きな問題なく研修と経営ができている。

• 慣行農法で見栄えや大きさの均一化に重点を置いて生産し、収益を上げることを一番に考えている。

• 現在は、地域のニーズに合うよう、多品目の野菜を栽培し、スーパーマーケットの産直コーナーへの出荷を行っている。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

國府さん

○ハウス3棟(トマト)○露地畑 60a(ネギ等)ネギ,ナス,ピーマン,レタスなど20品目を栽培。

○ハウス4棟(トマト)○露地畑 60a(ネギ等)ネギ,ナス,ピーマン,レタスなど20品目を栽培。その他,果樹のポット栽培も行う

大学時代に農業を専攻していましたが、職業としての農業に興味はあったものの、大学卒業時の進路としては農業を選ばなかった。

小売業界、青果物流通業界で仕事をする中、再び農業という仕事に気持ちが傾きかけたとき、東日本大震災が発生しました。震災後の農業に関する様々な報道を見て、生まれ育った宮城で農業をやりたい!と就農を決意し、平成26年に経営を開始した。

• 就農直後はハウスや農業機械等の経費もかさみ,収入も安定しないので,各種支援策があって助かった。

• 今後は,ハウスをもう1棟増設し、生産量を増やしていきたい。

• また、カシスやフサスグリ等の果樹も経営に取り入れ、より収益性の高い経営を目指したい。

• さらに、コンスタントに栽培できる技術が身に付いたら味にもこだわり、消費者にPRできる商品づくりも目指したい。

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

こうの ゆうと

おおひらむら 平成30年度 更新

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

吉津 紘二 さん (32歳)

経営の推移と今後

施設トマト 19a(ハウス4棟)

・農業所得は約235万円

新規就農までの経緯・背景

実家は兼業農家のため民間企業に勤めていたが、経営の采配がふれる農業にあこがれがあり、地域のブランド商品である南郷トマト栽培を始めるため先進トマト農家で1年間研修。その後、地元集落で農地が見つかったため独立し平成26年に就農。

経営発展のポイント

福島県只見町

・農業所得は約171万円※天候不順の影響により減収

天気や生育ステージに合わせた施肥やかん水をし、秀品率を上げるため、肥料選択を研究したい。

管理作業を適正に行うことで、品質向上のための作業に時間をかけたい。

(営農類型:施設野菜)(中山間)

今後の取組

・農業所得の目標は500万円

施設トマト 19a(ハウス4棟)

施設トマト 19a(ハウス4棟)

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5年目) 今後の目標(6~8年目)

施設トマト 19a(ハウス4棟)

・平成26年に経営開始・初年度の農業所得

約189万円

動力噴霧器・農業用車庫・農業用井戸・農業用電気設備・トラクター・生活費

・経営1年目から順調な経営内容で、南郷トマト生産組合の巡回指導や県の普及指導員の助言を得て、2年目以降も農業所得が安定している。

・病害虫防除を撤退することにより収穫量及び販売額の上昇に努めている。

・新規就農者や若手農業者で構成される「トマト研究部」において新規生産資材の使用試験、展示ほ場の提供、研修活動を行っており、新規就農者全体の生産技術向上に貢献している。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

ただみまち

きつ こうじ

農業経営改善計画の認定状況:平成31年3月28日認定

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

小杉 拓生 さん (32歳)

経営の推移と今後

野沢菜 200aにんじん 30a

・自己資金でマルチスプレイヤー、1トン車を整備。

新規就農までの経緯・背景実家は見附市の非農家。民間企業に勤めていたが、自然とふれあい、

自分の力で生産から販売までできる農業に魅力を感じていた。

津南町で新規就農者を受け入れていることをインターネットで知り、

町の紹介により先輩農家で2年間研修した後に就農。

経営発展のポイント

新潟県津南町

・自己資金で育苗用ハウス、移植機、管理機を整備。

・主要品目をキャベツに変更

(営農類型:野菜)(中山間)

今後の取組

・販売収入の目標は2500万円。・自宅を建設する。

野沢菜 400aにんじん 30a黒えだまめ 10a

キャベツ 300aにんじん 60aズッキーニ 110a黒えだまめ 10a

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5年目) 今後の目標(6~8年目)

・平成26年に経営開始・県の補助事業を活用しトラクター、

セット動噴を整備。自己資金(農業次世代人材投資資金含む)で結束機、管理機、運搬機を整備。

・農業次世代人材投資資金(準備型)を活用し、就農希望地の先輩農家で2年間研修し、基本技術をしっかり習得。

・安定的に収入の得られる野沢菜の契約栽培を主体に経営を開始。・県の補助事業を活用して農機具を導入。・先輩農家やJA・普及指導センターから栽培技術情報を積極的に収集。・自分と同じような町外から就農した人との情報交換。・農業次世代人材投資資金(経営開始型)交付期間中の5年間を目途に、

一定程度の経営規模を確保。

農業次世代人材投資資金の活用例

機械や施設の整備に活用

・5年目から主要品目をキャベツに変更した。・JA部会に所属し、情報交換しながら技術向上に向けて取

り組んでいる。・今後は経営面積を拡大し、所得向上をめざす。

経営面積 700a

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

こ す ぎ た く お

つなんまち平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

宮竹 康弘 さん (34歳)

経営の推移と今後

ブロッコリー 90aかぼちゃ 30a

・野菜移植機導入により、規模拡大

新規就農までの経緯・背景

他産業に従事した後、就農を志し、平成23年に石川県白山市内の農業法人に就職して露地野菜の栽培技術を習得した。平成26年に親の農業経営を継承して独立就農。就農時に新たにブロッコリー、カボチャを導入した。

経営発展のポイント

石川県加賀市

・マルチ成形機導入により、規模拡大

ニーズにあった農業生産を目指して、今後は、キャベツなど新たな栽培品目の追加や、将来的には、農業法人設立、販路拡大にも取り組んでいきたいと考えている。

(営農類型:野菜)(平地)

今後の取組

・栽培品目・面積をさらに拡大し、所得向上を目指す。

・農業所得目標は1,000万円

経営初期(1年目) 3年目 現在(5年目) 今後の目標(7年目)

・平成26年に経営開始

・資金を活用し、かぼちゃ磨き機を導入。作業効率が上がり、生産拡大につながった。

・気象災害により収入が落ち込んだ時も、資金のおかげで農業経営が続けられた。

・法人に就農して野菜栽培の技術を学び、同時にいしかわ耕稼塾で知識を習得した。独立就農後は同耕稼塾で経営を学んだ。また、県農業青年グループ連絡協議会の役員を務め、積極的に地域の農業者と交流し技術・経営の向上に努めた。

・経営体育成支援事業を活用し、平成26年に野菜移植機、平成29年にマルチ成形機を導入し、栽培面積を拡大した。

・農業経営上の不安なことについては、市やJA、部会や普及センターに相談し、支援を受けている。

農業次世代人材投資資金の活用例

ブロッコリー 220aかぼちゃ 70a

ブロッコリー 300aかぼちゃ 100a

ブロッコリー 400aかぼちゃ 150a

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

みやたけ やすひろ

かがし平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

久保 健 さん (36歳)

経営の推移と今後

レタス 10a葉ネギ 5aブロッコリー 30a

・作業場を取得し、規模拡大に成功

・土作りに取り組み、収量・品質安定

新規就農までの経緯・背景

実家は農家であったが、就農前は県外で働いていた。手に職を付けたいと思っていたとき、農業が浮かんだ。まずは両親等から栽培に関する技術等を学んだ。平成23年に農業経営を開始し、農地や設備など一から整えるとともに、新規にブロッコリー栽培を始めた。

経営発展のポイント

香川県観音寺市

・さらなる経営発展を目指し、認定農業者に認定

・所得拡大に向け、ニンニクの契約栽培を開始

所得500万円の達成。

売り方や品質向上など、所得を拡大するために何をすべきか考え、実現させる。

(営農類型:露地野菜)(平地)

今後の取組

・目標農業所得500万円

レタス 120a葉ネギ 10aブロッコリー 60a

レタス 170a葉ネギ 20aブロッコリー 80aニンニク 10a

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(8年目) 今後の目標(10年目)

レタス 200a葉ネギ 25aブロッコリー 100aニンニク 20a・平成23年に独立

・自分で稼ぐことで自信がつき、やりがいを感じていたが、経営拠点がなく、規模拡大に踏み出せなかった。

・設備投資(トラクター、育苗ハウス、予冷庫、レタス包装機、マルチャー等)に活用。

・病害虫の発生などでほとんど収穫できない作型もあったが、周囲のアドバイスにより土壌診断等による土作りに力を入れ、収穫できない等の失敗はなくなった。

・経営6年目に納屋付きの家を取得したことで拠点ができ、規模拡大につなげることができた。

・近所の篤農家や地域の若い農業者グループの勉強会などで積極的に知識を習得している。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

く ぼ たける

かんおんじし

認定農業者(経営7年目)

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

佐々木 慎吾 さん(33歳)

経営の推移と今後

きゅうり 15a大根、ブロッコリー等 7a

・農業経営力養成講座(東京)を受講

・3年目きゅうり収量 21t・農業所得 約300万円達成

新規就農までの経緯・背景長崎県大村市にある妻の母の実家から農業に誘われた。実家が酪農をし

ていて農業に興味があったので、北海道から大村市に移住した。長崎県の技術習得支援研修を1年間(座学…2か月、農家での実践…10か月)受け、空きハウスを紹介してもらい、平成27年にきゅうり経営を開始した。

経営発展のポイント

長崎県大村市(営農類型:施設野菜+露地野菜)

(中山間)

今後の取組

・品種の見直しや栽培方法等を向上させ、高収量を目指す

・目標きゅうり収量 23t・農業所得の目標は450万円

きゅうり 15a大根、ブロッコリー等 7a

経営初期(1~2年目) 3~4年目(現在) 今後の目標(5~7年目)

きゅうり 15a大根、ブロッコリー等 7a

・平成26年に経営開始・1年目きゅうり収量 5t・自己資金で経営開始したため、

初期投資が大きかった。

・実践研修の受入農家に日頃から相談し、栽培管理のアドバイスを受けられる関係を継続できている。

・何も知らず、周囲に知り合いがいない土地で就農するのは大変だったが近隣の農家の方々とのコミュニケーションをとり、信頼関係を築けた。

・農協のきゅうり部会に加入し、幅広い知識や技術を学んだ。部会員の方々を手本にして実践し、技術向上できている。

・中古のハウスを活用し、初期投資を節約した。・2年目に規模拡大し、早く経営の安定をさせることができた。・経営力を向上させるために、就農後も研修等に参加している。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

・農業機械の導入

・肥料や資材の購入 等

初期投資に活用した

・付加価値をつけるため、品質向上を目指し技術の向上に取り組む。

・きゅうりの収入がなくなる冬に栽培する施設野菜、露地野菜の品目を見直し売上げ向上に取り組む。

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

さ さ き しん ご

ながさきけんおおむらし平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

三股 力 さん (42歳)

経営の推移と今後

いちご 20a(ハウス7棟)

・技術改善を重ねることで品質や収量が向上し、生産が安定

・単収6t/10a

新規就農までの経緯・背景

県外での会社勤務を経てUターンし、農協へ相談して大分県での新規就農制度を知る。高収益が期待でき、家族が一緒にできることからいちごを選択。故郷の佐伯市で2年間先進農家のもとで技術を学び、同市木立地区で平成27年に自営就農。

経営発展のポイント

大分県佐伯市

(営農類型:野菜)(中山間)

今後の取組

・安定出荷でさらなる所得向上・単収6.5t/10a

いちご 20a(ハウス7棟)

経営初期(1年目の実績) 現状(3年目の実績) 今後の目標(4年目以降)

いちご 20a(ハウス7棟)

・平成27年に経営開始・補助事業、青年等就農資金を

活用して施設整備・単収3.5t/10a

・省力化といちごの生育を安定させる自動管理高設栽培ベンチに養液土耕システムを導入し、生育状況に合わせた潅水・液肥施用を制御盤で設定して自動管理。また、ハウスの自動谷換気装置を導入して適温管理。

・大玉で形のそろったいちごを生産することが収穫やパック詰め労力の省力化につながっている。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

・就農準備金等に農業次世代人材投資資金を活用

・施設整備に青年等就農資金を活用

・栽培の改善を重ねて山谷の少ない継続的ないちごの出荷により経営をより安定させていきたい。

・木立地区にはいちごの新規就農者が増えており、初期投資はかかるが省力的で自分次第で出荷量を伸ばせる品目であることや、農業の自由さ、楽しさを伝えていきたい。

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

みまた ちから

さいき平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

馬田 朋樹 さん (42歳)

経営の推移と今後

中型カラーピーマン8.8a

(ハウス1棟)

・補助事業で新規ハウスを導入し規模拡大に成功。

・農業所得は約24万円(3年目)約200万円(4年目)

新規就農までの経緯・背景

実家は農家ではなく民間企業に勤めていたが、経営の采配がふれる農業にあこがれがあり、西米良村から紹介のあった、西都市と西米良村の先進農家で1年間研修をした。その後、住居から通える範囲で農地や施設が見つかった西米良村で独立し就農(平成26年)。

経営発展のポイント

宮崎県西米良村

・農業所得の目標は250万円。

・病害虫対策について、農薬、資材等の試験を行う。

本人、両親、兄の4名で経営をしているため、農繁期の労働力の確保を行う。

目標となる反収6tを目指すことや品質の向上を目指すため、適期適正な栽培技術を習得する。

(営農類型:施設野菜)(中山間)

今後の取組

・反収6tを目標にする。・農業所得の目標は300万円。・病害虫対策を強化して品質の

高いA品率を上げる。

中型カラーピーマン21.8a

(ハウス2棟)中型カラーピーマン21.8a

(ハウス2棟)

経営初期(1~2年目) 3年目~4年目 現在(5年目) 今後の目標(6~8年目)

中型カラーピーマン21.8a

(ハウス2棟)

・平成26年に経営開始。・初期投資で施設、資材

を購入しているため、初年度の農業所得は約22万円。

・農業次世代人材投資資金で生計。

・農業収入のない期間中は、生活資金として活用。

・農業用の資材(ハウスビニール等)の資金として活用した。

・先進農家で研修された技術を実践し、計画通り経営している。また、県の普及員や近隣の指導農業士の助言を得て、病害虫防止の取組みや防除資材活用等の指導を行い、品質の向上を図った結果、農業収入が安定した。

・補助事業を活用して新規ハウスを建設し、規模拡大を計画どおり達成。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

うまた ともき

にしめらそん平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

星野 富士夫 さん (42歳)

経営の推移と今後

アスパラガス 20aニガウリ 5a

新規就農までの経緯・背景実家は神奈川県で非農家。大学で農業を学び、卒業後は2つの農業生産

法人に勤務。その間にアスパラガスの生産販売管理を習得。勤務していた農業生産法人がアスパラガス事業から撤退することを契機に、独立・自営就農を決意し、平成24年に経営開始した。

経営発展のポイント

宮崎県都城市

・収穫量、販売金額とも当初の計画を上回り、順調に推移。

・農業所得は5年目約379万円(6年目約448万円)。

・経営開始7年目に認定農業者として認定される。

更なる経営規模拡大を行うことは考えていないが、地産地消の農業経営を継続し、450万円程度の農業所得目標をコンスタントに達成することを目指す。

現在の経営規模の中で自動開閉装置などの機械を導入し、作業の効率化を図る。

(営農類型:施設野菜)(平地)

今後の取組

・機械化を進めるなど、作業を効率化し生産性の向上を図る。

・農業所得目標は450万円を継続していくことを目指す。

アスパラガス 25a

経営初期(1~2年目) 3~4年目 5~7年目 今後の目標

アスパラガス 25a

・平成26年に独立自営開始(経営開始型の受給開始)。

・平成26年のみニガウリも栽培・農業所得は4年目約172万円。

アスパラガスは定植後1~2年間はほとんど収穫できないことから、生活費や運転資金として活用。

・勤務していた農業法人から、アスパラガスの栽培に必要な機械類を格安で購入することができた。また、ビニールハウスについても、中古物件を借用することができたため、初期費用を抑えることができた(すべて自己資金にて対応)。

・農業法人に勤務していた時からの販売先であるスーパー等と直接取引をすることで、出荷にかかる経費を抑えることができ、収益性が高まった。

・堆肥や天然資材(カキ殻、カニ殻)を活用し、土作りにこだわることで安定した収量の確保につながった。また、消費者から、苦味が少なくやわらかいアスパラガスとの評価を得ており、リピーターが増加した。

農業次世代人材投資資金

の活用例

・平成24年、勤務していた農業法人の役員(アスパラガス担当)となる。

ほしの ふじお

みやこのじょうし

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

山本 高彰 さん (32歳)

自分で野菜を作りたい!

祖父が農業を営んでいたこともあり、もともと農業に興味がありました。野菜の空輸を行う輸送業に携わっているうちに、「自分で野菜を作りたい!」と強く思うようになり、周囲の反対を押し切って就農に踏み切りました。

農地は自らの“足”で拡大

就農するに当たって、高松市に相談したところ、普及指導センターやJAなどの関係者がすぐに集まってくれ、就農に向けた方向性などをアドバイスしてくれました。その後、農業大学校社会人コース、先進農家での研修を経て、平成26年に経営を開始しました。空いている農地を見つけたら、近所の方に尋ねつつ、その農地の所有者を探し、直接交渉して規模を拡大してきました。また、農地中間管理機構も活用しています。

今後は、栽培技術の向上を図ることや、作業の効率化を図るなどコスト意識を持ちながら、経営発展を目指しています。

香川県高松市

農業は自分の力を120%出せるので、自分自身の力を試すには最高の仕事です。上司への不満もサービス残業もゼロです。頑張れば頑張る程、野菜たちは笑顔でこたえてくれます。自分の責任で仕事を決められる自由度の高さ、努力次第でどのようにもなるのが農業の魅力のひとつです。

これから就農する方へのメッセージ

経営概況

就農までのみちすじ

ブロッコリー 270a アスパラガス 23aスイートコーン 20a ロメインレタス 15a

平成24年就農を決意退職

平成25年先進農家、農業大学校で研修

平成26年就農

青年就農給付金(経営開始型)

やまもと たかあき

たかまつし 平成30年度 更新

青年就農給付金給付開始年度:平成26年度

26年度採択(果樹)

永田 洋亮さん(39歳)・春奈さん(30歳)

経営の推移と今後

りんご 2.6ha

・果樹経営支援対策事業を活用して園内道を整備園内に軽トラの乗り入れが可能になり、運搬効率が向上

新規就農までの経緯・背景洋亮さんは実家がりんご農家だったが継ぐ予定はなく、進学のため上京。

その後、非農家出身の春奈さんと出会い結婚。春奈さんの妊娠を機に、子育て環境を考えた結果、二人で板柳町にUターンすることを決意。平成23年度に親元就農し、新たにりんごのジャムやジュースの生産・販売に取り組み、平成25年度に親から経営を全て引き継いだ。

経営発展のポイント

青森県板柳町

・選果の効率化のため、経営体育成支援事業を活用し、選果機を導入

・新たな需要開拓のため、ネット販売の開始を予定

今後も技術研さんを続け、品質の良いりんごを生産することで、経営を安定させる。

りんご栽培を通じた雇用の創出や地域の価値・魅力の伝達により、地域の発展にも貢献できる経営体になる。

(営農類型:露地果樹)(平地)

今後の取組

・1haから300万円の農業所得確保が目標

・地域の雇用を創出できる経営体に発展したい。

りんご 2.6ha りんご 2.6ha

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5~6年目) 今後の目標(7~8年目)

りんご 2.6ha

・平成25年度に経営継承・平成26年度から農業次

世代人材投資資金の交付を受ける。

設備投資資金として活用

・町や県りんご協会主催の研修会等に積極的に参加し、技術向上に努めている。

・農業次世代人材投資資金と補助事業を活用して園内道整備とりんご選果機導入を行い、少ない人手で効率的に作業できるよう、労力軽減に努めている。

・農協及び市場への出荷のほか、宅配による直売で固定客を獲得している。また、今後はネット販売にも取り組み、販路拡大を図る予定である。

・りんごの消費拡大を目的に、ジュース等の加工にも取り組んでいる。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

ながた ようすけ

いたやなぎまち

はるな

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

沼沢 成悟 さん (26歳)

経営の推移と今後

桃 40a西洋なし 14aおうとう 6a

・天候不順により減収。・以降おうとう栽培を中止。

新規就農までの経緯・背景

農業高校時代、就農することが嫌で県外への就職を検討。しかし、家庭の事情(家族の高齢化)もあり就農することを決意。県フロンティア農業者育成研修での果樹部門の研修を修了後、平成25年に就農。両親の経営では栽培していなかった桃を導入し経営に取り組んでいる。

経営発展のポイント

秋田県 横手市

・桃は品質向上のため、有袋

「横手ブランド」と「味」で勝負し、お客様に「行き

つけの農家」と言われるような農業者を目指す。

自分の経営について分析できるようにし、ムダを省き、

黒字経営を目指す。

(営農類型:果樹)(中山間)

今後の取組

・土づくりや適期作業などに取り組み、天候に左右されにくい果実生産を目指す

経営初期(1~2年目) 3~5年目 現在(6年目) 今後の目標(7~8年目)

・平成25年に経営開始・基本作業の徹底を心がけ

最低限の収量を確保

就農当初は収入が不安定であったため、資金の収入を営農経費に充てることができた。

・直接販売など直接顔が見える販売をメインに実践。・8月の桃、10月の西洋なし、そして親が栽培するリンゴの手伝いを

考慮した作業体系とし、基本的には家族労働のみという最低の人員で作業しているが、桃の有袋栽培に挑戦し高品質生産を目指している。

・平成30年度JA秋田ふるさとフロンティア農業賞を受賞するなど、若手農業者としての取組が、地域において評価されている。

・果樹の共同防除組織(構成員20名)では、病害虫の発生状況を把握する調査班や防除機オペレータとして活躍している。

農業次世代人材投資資金

の活用例

桃 45a西洋なし 14a

桃 45a西洋なし 14a

桃 40a西洋なし 14aおうとう 6a

ぬまざわ せいご

よこてし

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

平山 貴之さん(38歳)・実里さん(32歳)

経営の推移と今後

柿 53a(アンポ柿約13000パック)

ブルーベリー 3a 約260鉢

・ブルーベリーの収穫が本格化。・農産物加工品の製造販売を開始。

新規就農までの経緯・背景

夫は神戸市の非農家出身。妻は佐渡市の兼業農家出身。二人の出会いの場でもあるオーストラリアでの農業体験が就農のきっかけ。妻の故郷である佐渡での就農に向け情報を集め、夫婦でU・Iターンを決めた。羽茂農業振興公社で2年間の研修を受け、平成27年に独立就農。

経営発展のポイント

新潟県佐渡市

・ブルーベリーの収量増に備え、冷凍設備の増設が必要。

・アンポ柿製造期における雇用の安定化が課題。

・生食用ブルーベリーや農産物加工品の販路拡大。

・果実を利用した瓶詰加工品以外の菓子類の開発、製造販売。

・今後、新たな作目として茶の栽培に取り組み、ドライフ

ルーツ等の加工品と合わせて販売できる紅茶を作ってみたい。

(営農類型:果樹・離島)(中山間)

今後の取組

・生食用ブルーベリー、農産物加工品の販路拡大。

・農業と農産物加工を合わせて売上目標は1000万円

柿 53a(アンポ柿約13000パック)ブルーベリー 5a 500鉢

柿 53a(アンポ柿約13000パック)ブルーベリー 5a 500鉢

経営初期(1~2年目) 3~4年目(現在) 5年目 今後の目標(6~8年目)

柿 53a(アンポ柿約13000パック)ブルーベリー 5a 500鉢

・1年目はアンポ柿約6000パック2年目から増産。

・青年等就農資金で加工施設を整備。・ブルーベリーの鉢栽培を開始。育成期間。

・農園や加工設備の整備や生活資金に活用。・6年目以降の経営、生活に備え貯蓄。・青年等就農資金で加工施設を整備。

・独自に調達した農地で自家栽培の柿と近隣農家から購入した柿を原料に、全量アンポ柿に加工し、農協へ出荷、経営の柱とする。

・新規に自家栽培のブルーベリーを中心としたコンポート等の農産物加工品を製造し販売。ブルーベリー以外にも、佐渡産の西洋なし「ル レクチエ」、いちご「越後姫」、りんごの加工も行う。

・農産物加工品の販路開拓や販売戦略は新潟県6次産業化プランナー事業を活用。

・新たに加工施設を整備し、菓子製造業、缶詰又は瓶詰食品製造業の許可を取得。

農業次世代人材投資資金、

無利子融資の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

ひらやま たかゆき

さどし

みさと

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

伊藤 俊太 さん (33歳)

就農に向けた推移と今後

農業研修(ぶどう)

新規就農を志した経緯・背景平成22年に地域おこし協力隊員として、長野県生坂村で遊休農地の再

生作業や体験農園の管理等、地域の支援活動に従事。その際、生産から販売まで自分の裁量で働くことができる農業に魅力を感じ、平成24年から3年間生坂村農業公社でぶどうを中心に農業研修し、平成27年に就農。

研修時や就農に向けて工夫したポイント

長野県生坂村

・平成27年に経営開始型に移行・農業機械の多くは、農業公社からリース・販売量の5割は県内大手量販店に、

残り5割はHPでの受注販売や直売所へ出荷・POP等の販促物やHPの作成は、妻が担当・就農2年目の売上は前年から倍増し500万円

農業次世代人材投資資金(準備型→経営開始型)

(研修内容:露地果樹(ぶどう)

今後の取組

・贈答品やフレッシュジュースの加工等、消費者ニーズの高い商品を企画・提案

・労務管理を勉強して従業員を雇用・収益性の高い品種への改植等により、

売上700万円を達成

ぶどう(126a)

研修期間(H24~26) 現在(経営開始型3年目) 今後の目標(就農5年後)

ぶどう(126a)

・平成24年に研修開始・生坂村農業公社独自の支援を

受けて、3年間の実践研修・準備型で2年間+継続研修1年間・試作品を用いた営業活動等、就農

準備活動を研修しながら実施

・就農予定の樹園地を研修地として生坂村農業公社に借り受けてもらい、ぶどうの苗木育成や棚の補修等、就農準備も兼ねた実践研修を受講。

・研修中に試作したぶどうの食味評価を村民に協力してもらうなど、マーケットインの研修を通して地域住民との交流にも積極的に参加。

・準備型交付終了後の研修3年目も、生坂村農業公社独自の生活費支援を継続して受けながら、独立に向けて研修と就農準備を着実に実施。

・研修期間中に販路開拓の目処を立てるため、試作したぶどうを持参し、県内外のスーパーに営業活動。

資金の活用例

(準備型)

・生活資金

・販路開拓等の就農準備活動

(経営開始型)

・出荷作業場の建設費

・「シャインマスカット」や「ナガノパープル」など、消費者から人気があり収益性の高い品種に改植を進めていき、青年等就農計画の目標を達成したい。

・包装デザインに凝った贈答品を企画したり、出荷先と共同でフレッシュジュースの加工品を企画する等、消費者に喜んでもらえるような販売に取り組んでいきたい。

農業次世代人材投資資金(経営開始型)採択年度:平成26年度

平成29年度 作成

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

26年度採択(畜産)

桑島 栄慎さん(33歳)愛美さん(33歳)

経営の推移と今後

乳牛17頭

・乳牛を増頭できたが、子牛の販売数の減少と費用の増加により、農業所得はマイナスへ

新規就農までの経緯・背景

実家で祖父と母が酪農を経営。酪農は縮小傾向であったが、跡を継いで立て直したいと思い、会社勤めをしていたが夫婦で就農。技術的な不安は多少あったが、労働力が不足していたため、研修は行わず、直接平成25年に就農。新たに飼料作物を導入するとともに規模拡大した。

経営発展のポイント

岩手県金ケ崎町

・乳牛20頭を搾乳。・デントコーンの多給の

効果により、1頭あたりの乳量が高位安定化へ

・農業所得は約600万円

祖父の代に導入した施設や機械を再整備するとともに、飼料費の削減を図りながら、小規模、省力化で効率的な経営を行っていきたい。

将来はコントラクター組織を立ち上げ、町内の酪農地帯へ自給飼料を供給していきたい。

(営農類型:酪農)(平地)

今後の取組

・乳牛27頭を常時搾乳し、夫婦二人でやっていけるように省力化していきたいです。

・繁殖管理を強化し、分娩間隔の短縮を図っていきます。

乳牛29頭 乳牛27頭

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(5年目) 今後の目標(6~8年目)

乳牛30頭

・平成25年に経営開始・乳牛12頭の搾乳を開始。・2年目は計画どおりに、

増頭、子牛を販売でき、農業所得は約290万円

経営開始型を活用し、増頭や機械整備。

就農当時は収入の波が大きく、生活資金が安定したので助かった。

・家族労働力によるデントコーン多給の酪農と飼料作物の作業受託を組み合わせた経営。

・就農時の資金繰りを考え、既存の設備等を活用。・JA、普及センターや岩手大学から技術指導を受けるとともに、近隣の

酪農経営体に同世代が多いことから、情報共有、作業協力等を行っている。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

くわしま えいしん

かねがさきちょう

まなみ

平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度

農業経営改善計画の認定状況:平成30年8月に認定

福井 惇 さん (32歳)

経営の推移と今後

繁殖和牛62頭(牛舎5棟)

・受精卵移植の資格を取り、自ら受精卵移植を行うようになった。

・農業所得は約850万円

新規就農までの経緯・背景

25歳まで民間企業に勤めていたが、津山市の実家(肉用牛繁殖農家)の父が高齢となり、経営を継承する決意をした。就農するにあたっては、自ら積極的に農協、飼料会社、県及び共済獣医師などに助言を受けるとともに、地域ブランド牛の肥育も取り入れた。(平成25年経営開始)

経営発展のポイント

岡山県津山市

・飼養管理の改善や疾病予防など取組により、牛の価格が平均価格を超えるようになった。

・農業所得は約930万円

現在行っている放牧を続けることで、今後も環境に適応した畜産を目指す。規模は現状維持とし、管理をきちんと行うことで安定した経営を保つことを目標にしている。また、受精卵移植等の技術を活用した繁殖経営と併せて、地域ブランド牛の肥育についても毎年数頭程度継続的に行う。

(営農類型:肉用牛繁殖)(中山間)

今後の取組

・現在の経営を維持することが目標・地元の取組であるブランド牛肥育

についても継続的に取り組む。・農業所得の目標は1,000万円

繁殖和牛52頭(牛舎5棟)

繁殖和牛55頭(牛舎5棟)

経営初期(1~2年目) 3~4年目 現在(6年目) 今後の目標(7~8年目)

繁殖和牛70頭(牛舎5棟)

・平成25年に経営開始・経営があまり良くなく、牛の価格

は平均価格の1/3程度だった。・初年度の農業所得は約270万円

素牛の導入に活用。

・就農当時、譲り受けた牧場の経営があまり良くなく、子牛の販売価格が平均価格の1/3程度だったことから、農協、飼料会社、県民局、普及指導センター、獣医師等の関係機関の助言を得て飼養管理の改善、疾病の予防及び早期対処を行うことで4年後には所得が安定した。

・就農当時は繁殖牛の血統が良くなかったため、農業次世代人材投資資金を利用して、より高く売れる良い血統の素牛の導入を行った。

・地域の繁殖農家で地域ブランド牛の肥育を行う取組に平成26年から参加し、これまでに3頭出荷を行っている。

農業次世代人材投資資金

の活用例

(注)青年就農給付金は現在の名称「農業次世代人材投資資金」として記載。就農支援資金又は青年等就農資金を「無利子融資」と記載。

ふく い あつし

つやまし 平成30年度作成

農業次世代人材投資資金採択年度:平成26年度