料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例...

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料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例 酒販店と飲食店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例 酒蔵が飲食店支援のためにテイクアウト用の商品を新たに開発・提供する事例 こだわりの日本酒を提供する飲食店がテイクアウト販売に取り組む事例 フランス料理店が日本ワインのテイクアウト販売に取り組む事例 クラフトビール・パブがテイクアウト販売に取り組む事例 高級和食店がコース料理と酒類のペアリングでテイクアウト販売に取り組む事例 飲食店、酒類メーカー、酒販店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例 県単位で酒販店と酒蔵が連携し、飲食店のテイクアウト販売の支援に取り組む事例 国税庁では、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店が酒類のテイクアウト販売 を新たに行おうとする場合、一般の酒類小売業免許とは別に、「料飲店等期限付酒類小 売業免許」を設け、簡素かつ迅速な手続で免許を付与しています。 4月10日から申請を受け付け、これまでに、全国で2万件以上の免許を付与しており、 各飲食店において当該免許をそれぞれに活用していただいています。 今回、酒類のテイクアウト販売を行う飲食店の皆様に参考にしていただくとともに、飲食店 による酒類のテイクアウト販売について一般にも広く知っていただくため、当該免許の活用事 例をまとめました。 令和2年6月3日 国税庁

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Page 1: 料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例 酒販店と飲食店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例

料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例

○ 酒販店と飲食店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例

○ 酒蔵が飲食店支援のためにテイクアウト用の商品を新たに開発・提供する事例

○ こだわりの日本酒を提供する飲食店がテイクアウト販売に取り組む事例

○ フランス料理店が日本ワインのテイクアウト販売に取り組む事例

○ クラフトビール・パブがテイクアウト販売に取り組む事例

○ 高級和食店がコース料理と酒類のペアリングでテイクアウト販売に取り組む事例

○ 飲食店、酒類メーカー、酒販店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例

○ 県単位で酒販店と酒蔵が連携し、飲食店のテイクアウト販売の支援に取り組む事例

国税庁では、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店が酒類のテイクアウト販売

を新たに行おうとする場合、一般の酒類小売業免許とは別に、「料飲店等期限付酒類小

売業免許」を設け、簡素かつ迅速な手続で免許を付与しています。

4月10日から申請を受け付け、これまでに、全国で2万件以上の免許を付与しており、

各飲食店において当該免許をそれぞれに活用していただいています。

今回、酒類のテイクアウト販売を行う飲食店の皆様に参考にしていただくとともに、飲食店

による酒類のテイクアウト販売について一般にも広く知っていただくため、当該免許の活用事

例をまとめました。

令和2年6月3日

国税庁

Page 2: 料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例料飲店等期限付酒類小売業免許の活用事例 酒販店と飲食店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例

○ 酒蔵Cでは、飲食店を応援するプロジェクトを開始。

○ テイクアウト用に新商品を開発し、ラベルには飲食店への応援メッセージを記載。

○ 飲食店向けに当該免許の申請支援や、量り売り用の小瓶の紹介も実施。

○ 酒蔵Cの呼びかけで、18以上の酒蔵が同プロジェクトに参加予定。

【小瓶の新商品】

○ 酒販店Aが、地域の飲食店に対してテイクアウト販売を提案。

○ 酒販店Aの提案を受け10以上の酒販店が参加し、酒蔵から仕入れた地

酒等を居酒屋等に卸している。居酒屋Bでは、日替わりのテイクアウト用の料理

に合わせて厳選した地酒を提供。

○ 専用の1合瓶も販売。客が参加各飲食店に持参・使用。

1 酒販店と飲食店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例

2 酒蔵が飲食店支援のためにテイクアウト用の商品を新たに開発・提供する事例

【テイクアウト商品と専用の1合瓶】

【飲食店への応援メッセージ】【プロジェクト概要】

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○ 日本酒バーDでは、日本酒に合うアテを入れた日替わりのテイクアウトメニュ

ーを販売。周辺地域であればデリバリーにも対応。

○ 日本酒も日替わりで、珍しい銘柄等から厳選し、1合カップから用意。

○ マイボトル購入または持参で割引。

3 こだわりの日本酒を提供する飲食店がテイクアウト販売に取り組む事例

○ 日本酒飲み放題店Eでは、地酒を常時100銘柄程度提供。

○ テイクアウト用に、おつまみとともに希少銘柄等の地酒を半合(90

から販売。量り売りなので飲み比べも可能。

○ 新たな銘柄を随時仕入れており、店や酒蔵を支えようと客が来店。

【テイクアウト用おつまみ・軽食】

【日本酒に合う日替わりのテイクアウトメニュー】 【日替わりの日本酒とマイボトル等】

【希少銘柄等の日本酒】

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○ フランス料理店Fでは、こだわりの日本ワインを豊富に品ぞろえ。

○ 料理に合わせたおすすめの日本ワインのテイクアウト販売を開始。

○ 日本ワインとのペアリングにより、料理のみのテイクアウトより売り上げが増加。

4 フランス料理店が日本ワインのテイクアウト販売に取り組む事例

5 クラフトビール・パブがテイクアウト販売に取り組む事例

【クラフトビール用ペットボトル】 【多様なクラフトビール】

【日本ワインとテイクアウトメニュー等】

○ クラフトビール・パブGでは、樽生にこだわり、約30種類のクラフトビールを日

替わりで展開。専用のペットボトル容器を導入し、量り売り。

○ 客がグラウラー(クラフトビール専用の真空断熱構造等の水筒)を持参すれば

それに対応。ビールの品質が酸化により劣化しないよう、容器いっぱいに注ぐ。

○ ビールに合う軽食も併せて展開。

写真提供:日本ビアジャーナリスト協会

【グラウラー】

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○ 居酒屋Iを中心に、酒類メーカー、酒販店、飲食店等の参加を募り、飲食

店のテイクアウト販売を支援するプロジェクトを開始。

○ 飲食店の在庫酒類をプロジェクト限定の専用酒として販売し、ラベルやチラシ

をフリー素材として提供。

○ 酒類メーカーでは、プロジェクト限定の新商品を開発。

○ 15程度の関係事業者が参加。

7 飲食店、酒類メーカー、酒販店が連携してテイクアウト販売に取り組む事例

6 高級和食店がコース料理と酒類のペアリングでテイクアウト販売に取り組む事例

【「体験型テイクアウト」のペアリングの酒】 【店の内観】

【日本酒とテイクアウトメニュー】 【プロジェクトのラベルを貼った焼酎】

○ 高級和食店Hでは、全7皿のコース料理と5種の酒類のペアリングをテイクア

ウトで販売。一定区域内でデリバリーも提供。

○ 酒類は、日本酒、ワインの小瓶や和カクテルのキットを提供。

○ 自宅で店舗以上の体験ができるよう、店の雰囲気、料理・酒類の説明、仕込

・調理・盛り付けシーンを体験できる購入者限定サイトを特設。

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8 県単位で酒販店と酒蔵が連携し、飲食店のテイクアウト販売の支援に取り組む事例

○ J県の酒販店5社が、21の酒蔵と協力し、J県の「食文化と地酒を応援

する会」を設立。

○ 飲食店による当該免許の申請を推奨・支援。県民に料理と地酒のテイクアウ

トを呼びかけ。

○ 酒蔵は「飲食店応援酒」として特別に小瓶の商品を提供。

【飲食店応援酒】

【参考】 料飲店等期限付酒類小売業免許の概要

○ 対 象: 飲食店を経営している事業者

○ 申請期限: 令和2年6月30日

○ 免許期限: 免許日から6か月

○ 販売対象: 既存の在庫をはじめ既存の仕入先からの販売に限る

飲食店が酒類を販売する場合、酒類小売業免許が必要です。飲食店が、新型コロナウイルス感染症に起因して、在庫酒類の持ち帰り販売等により資金確保を図るものについて、迅速かつ簡素な手続で期限付酒類小売業免許を付与しています(令和2年4月9日~)。

※ 詳しくは以下の国税庁ホームページでご確認ください。https://www.nta.go.jp/taxes/sake/kansensho/index.htm#jigyousha