飼犬ヨリ感染セルゲルドネル氏腸炎菌性急性胃腸炎journal.kansensho.or.jp/kansensho/backnumber/fulltext/14/...23...
TRANSCRIPT
23
臨
牀
賓
駿
飼
犬
ヨリ感染
セルゲルド
ネ
ル氏腸炎菌性急性胃腸炎
名
古
屋
市
立
城
東
病
院
醫學博士
落
合
國
太
郎
醫學士
中
村
道
太
郎
緒
言
ゲ
ルトネル氏腸炎菌
(以下ゲ氏菌ト略
ス)ニヨル食中毒乃至急性胃腸炎
ハ、多
ク
ハ家族的乃至集團的
二發生シ、原因食攝取後數時間乃至
十數時間ノ濳伏期ヲ以
テ發病ズ
ルヲ常
ト
ス。
從
ツ
テ其
ノ場
合
、
原
因
食
ヲ略
ゝ推
定
シ、
又
ハ之
ヨリ原因菌ヲ検出
シ得
ル揚合亦少ナカラ
ズ。本菌
ノ發見者タル
》●Ω響
言
霞
モ亦
日げ貯
ぎ瞬魯
ノ
「蜀
莫
Φ5げ雲
ω魯
二於ケル肉中毒
二際シ、中毒屍
ノ脾臓及病牛
ノ肉
ヨリ始メ
テ本
菌
ヲ検
出
セ
ル
モノ
ニ
シテ、
其
ノ後
西歐
二於
テ
ハ、食
中
毒患
者
竝
二其
ノ原
因
食
ヨリゲ
氏
菌
ヲ検
出
セラ
レタ
ル場
合
少
ナ
カ
ラズ
。
本邦
二於テモ、西氏
ハ鳥取縣日野郡米澤村
二宿螢
シタル、第十師團歩兵三十九聯隊
二發生セル食中毒患者
ノ、糞便及副食物中
ノ鯖
ヨリ
ゲ氏菌ヲ検出シ(昭和+年+月)、其
ノ後昭和+
一年五月、濱松市
二突發
セル大福餅
二ヨル食中毒事件
二於テハ、患者竝
二餅
ノ?及俘粉
ヨリゲ
氏
菌
ガ検
出
セ
ラ
レ(石
井
・今
瀬
・板
倉
・小
口
・内
藤
氏)、尚
叉
玉
木
.倉
持
.田口氏
ハ千葉縣山武郡大網町
二於テ發生セル餅
ニョル食中毒
二際
シ、
餅…ノ内部
ヨリ
探
リ
タ
ル材
料
ヨ
リ一あ氏
菌
テ検
出
セ
リ
(昭
和
十
一年
八月
)。
然
レド
モゲ
氏
菌
症
ハ時
二散
發
性
單
發
例
ト
シテ發
生
ス
ル
コト
ア
リ
テ、
斯
ク
ノ如
キ症
例
二於
テ
ハ、
ツ
ヲ其
ノ樽
染
系路
ハ全
ク不
明
ナ
ル場
合
多
キ
モノ
ト
セラ
ル。
余
等
ノ
一人
落
合
ハ、
曩
二相澤・中川兩氏
ト共
二、發熱及高度ナル出血性黄疸
ヲ主徴
ト
シ、
「チ
フ
ス」檬
経
過
テ
L
ルゲ
氏
腸
炎
菌
症
ノ
一例
ヲ経.験
セ
ル
モ、
本例
二於テモ亦其
ノ傳染系路
ハ全ク不明ナリギ。
落合
・中村
11飼犬
ヨリ感染
セルーゲルトネ
〃氏腸炎菌牲急牲胃腸炎
一入三
一般
二原因食ノ推定頻ル困難
ニシテ、從
24
落合・中村
=飼犬
ヨリ感染
セルゲルトネ
ル氏腸炎
菌性急性胃腸炎
一八四
然
ルニ余等
ハ最近ゲ氏菌
ニヨル劇烈ナ
ル急性胃腸炎患者ノ
一例ヲ診
スルヲ得、其
ノ傳染系路ヲ精細探求
セル結果、本例バグ氏菌
ニヨル
所謂食中毒
ニァラズ
シテ、飼犬ヨリ直接傳染
セルモノナルヲ推定
シ得タルヲ以テ、以下之ヲ報告
シ、ゲ氏菌症
ノ單發例
二於テ食中毒ト
シテ原
因
食
不
明
ナ
ル場
合
ハ、
環
境
殊
ニ愛翫
用家
畜
ニ注
意
ス
ベキ
ヲ提
唱
セ
ント
ス
ル
モ
ノナ
リ。
臨
牀
例
某
女
三十九歳
會肚員妻
現佳所
既往症
麻疹
ハ幼時経過
シ、種痘
ハ小見期
ヨリ三、四同之
ヲ行
ヘリ。七、
八歳頃黄疸
ヲ患
ヒ、約
十年前
大腸加答兒
ニ罹
レリトイフ。生來時
々感冒
ニ
犯
カサ
レ、〓
く扁桃腺炎
ヲ登
セル
モ、其
ノ他
ニ著患
ナシ。
登病状態
昭
和十三年
八月
九日朝食時食慾進
マズ。
書
ハ自
家製
ノ冷
シ「ウ
ド
ン」ヲ食
セルモ、
之亦美味
ナラズ。
食後輕度
ノ頭痛
、腹満感
アリテ、
タ
メ
ニ暫時横臥
ス。
同日夕、腹痛
ヲ件
フ
コトナク
シテ軟便
一同
アリ、梅酒
ヲ
服
用
ス。
九時頃全身倦怠
アリテ就寝
ス。
一睡後
、十
日午前零時半頃覺醒
セ
ルニ、悪寒
ヲ覺
エ體温
三八・九度
マデ
昇騰
シ、
水様便
ヲ
漏
ス。
以後悪寒
某女39歳ゲルトネル氏腸炎菌感染
例
25
熱感交
々至
リ、腰痛
、頭痛
ヲ訴フ
ル
コト甚
ダ
シ。
初診時徴候
八月十日午前四時頃招
カレテ之ヲ診
スル
ニ、體格稍
ゝ小、脂
肪肥満
型
ノ婦人
ニシテ、絶
ヘズ悪寒
及高
度
ノ頭痛
ヲ訴
へ、嘔氣、嘔吐頻發
シ、輾轉
反側
シテ苦悶
ノ状見
ル
ニ、忍ビズ。
體温
四○
・三度
ヲ示
シ、脈搏
ハ
整調
ニシテ、緊張良
キ
モ著
シク頻籔
ナリ。舌
ハ濕潤
シテ苔ヲ被
ラズ。咽頭
粘膜發赤
セズ。扁桃腺
ノ肥大亦
ナシ。皮
膚
ハ正常漁度
ヲ保チ、發疹
ヲ認
メ
ズ、皮下淋巴腺
ノ腫大
セルモノナ
シ。胸部
ニ異常
ナシ。腹部
ニ於
テ
ハ、至
ル所輕度
ノ壓痛
ヲ認
ムルモ、S字状部
二於
テ特
二著明
ナラズ、腸管
ノ肥厚
ヲ觸
レズ、自
然痛
、雷鳴
等ナ
シ。
肝臓
及脾臓
ヲ觸
レズ。
膝蓋腱
反射正常
ニ
シテ下肢
二浮腫
ナ
シ。
糞便
ハ殆
ド大部分透明
ナル粘液
ニシテ、中
二少許
ノ黄色便塊
ヲ混ズ。
經過
其
ノ後體
温
ハ
一時四○・五度
二及
ベルモ、
翌十
一日
二至
リ急
二下降
シ、暫
ク微熱
ヲ繼續
シ、第
一一病
日
二至
リ解熱
セリ。
經過中〓
く嘔吐
ヲ發
シ、第
二病日
ニハ
一九同
二及
ベルモ、第四病
日
ニシテ止
ム。
吐物
ハ常
ニ灰
白色
ノ液状物
ニシテ、血液反應
陽性
ヲ呈
シタルコトナ
シ。便
通
ハ第
一病
日
二於
テ、最
高三八同
ヲ算
シタルモ、裏急後重
ヲ俘
フ
コトナク、常
ニ水様便
乃
至粘液便
ニシテ、
中
二少量
ノ膿
ヲ
認
メタルモ、
血液
ヲ混
ジタル
コトナ
シ。下痢
ハ第
五病
日ヲ最後
トシテ停
止
セリ。
尿
ハ病初輕度
二溷
濁シ、微量
ノ蛋白
ヲ證明
セルモ、熱性
蛋白
ト認
ムベキ程
度
ニシテ、解熱
二先立チ、第五病日以後尿
ノ清
澄化
スルト共
二消失
セリ。
尿
ノ「ヂ
アツオ」、糖反應等
ハ全経過
ヲ通ジ
テ陰
性
ニ了
レ
リ。尿
沈渣
ノ
鏡
検像
二於
テ
ハ、・少數
ノ白
血球及扁平上皮細胞
ヲ認
メ、塗抹染色
標本
二於
テ
ハ、少許
ノ連
鎖状球菌及
中等
大
ノ桿菌
ヲ検出
セリ。
病原菌検索
余
等
ハ初
メ赤
痢
ヲ疑
ヒ、糞
便
ヲ遠
藤
氏
準板
ニ培
養
シ、
多
数
ノ白
色
集
落
ノ發
生
ヲ認
メ
タ
ルモ、
コノ
モ
ノ
ハ
赤
痢
血
清
二、ヨ
リテ
凝
集
セ
ラ
レ
ズ
、他
方赤
痢
菌
、
「パ
ラ
チ
フ
ス」A菌
及
大
腸
菌
ノ殆
ド發育
セザ
ル、
「テ
ト
ラ
チ
オ
ン」酸
「ナ
ト
リ
ウ
ム」培
地
上
二塗
抹
培
養
セ
ル
ニ、無
數
ノ菌
集
落
ヲ生
ジ、之等
ハ遠
藤
氏培
地
上
ニ於
ケ
ル白
色
集
落
ト共
二、
「チ
フ
ス」血
清
ニヨリ
テ著
明
ニ凝
集
セ
ラ
レタ
ル
モ、
葡
萄
糖
寒
天
ニ於
テ瓦
斯
ヲ發
生
ス
ル點
ニ於
テ
「チ
フ
ス」菌
ト異
レリ。
ヨツ
テ試
ゝ
ニ腸
「チ
フ
ス」菌
、「パ
ラチ
フ
ス」A
及
B
菌
、鼠
「チ
フ
ス」菌
、
ゲ
ルト
ネ
ル氏
腸
炎
菌
(S.en-
teritidis)
ノ五
種
ノ免
疫
血
清
ヲ以
テ試
験
管
内
.凝
集
試
験
テ試
ゝ
タリ
。血
清
稀
繹
ハ倍
數
稀
繹
法
ニ
ヨリ、菌
液
ハ普
通
寒
天
斜
面
一本
ノ全
菌苔
ヲ、
滅
菌
食
盤
水
二
・○-
三
・〇
竓
ニ浮
游
セ
シ
メタ
ル生菌
液
ヲ使
用
セ
リ
(以
下
各
實
験
ニ於
テ
生菌
ト
ァ
ル
ハ総
テ之
ニ準
ズ)。
其
ノ成
績
ハ第
一表
ニ示
セ
ル如
ク、
検
出
菌
ハゲ
氏
菌
発
疫
血清
ニ
ヨリ
テ
最
モ
著
明
ニ凝
集
セ
ラ
レ、亜
デ
「チ
フ
ス」血
清
、
「パ
ラチ
フ
ス」A
及
鼠
「チ
フ
ス」菌
血清
ニヨリ
テ
モ亦
相
當
著
明
二凝
集
セ
ラ
レ
タ
ル
モ、
猶ゲ
氏
菌
血
清
二及
バ
ズ、「パ
ラ
チ
フ
ス」B菌
血
清
ニヨリ
テ
ハ全
ク陰
性
ヲ示
セリ
。
落
合・中村
=飼
犬
ヨリ感
染
セルゲ
ルトネ
ル民腸炎
菌性
急性胃腸炎
一八
26
落
合・中村
=飼犬
ヨリ感染
セルゲ
ルトネ
ル氏腸
炎菌性急性胃腸炎
一八
六
第 一表 糞 便 中検 出 菌 ノニ 、 三Salmonella血 清 ニ ヨル 凝 集 試 點
第 二 表 各 種 検 査 物 ノ菌 検 出 成 績
ヨ
ツテ余
等
ハ以
後
ノ經
過
二於
テ
ハ、
各種検査材料
ニツキ精細ナル細菌
學的検査
ヲ施行セリ。八月十二日第三病日二於テ、血液ノ膿汁培養ハ
陰
性
ニシ
テ、
血清
ノ引ゲ
ダ
ー
ル反應
ハ「パ
ラ
チ
フ
ス」A及B菌
ニハ全ク
陰
性
ナ
リ
シ
モ、
腸
「チラ
ス」菌
及
自
家
菌
、ヲ以
テ
ハ五〇培
マデ陽性
ヲ示
セ
リ。各種検査物
ノ培養検査
二當
リテハ、
一方遠藤氏培地及「テトラ」培
地
二直接塗抹
スルト共
二、他方
Kauffmann
氏培地ヲ以テ増菌法
ヲ併
用
セ
リ
。
蛙ハノ結
果
扮第
二表
ニ示
ス如
ク、
第三病日
ユハ糞便尿及吐物
ヨリ、曩
ニ
糞便
ヨリ得
タルト同様ノ菌
ヲ分離
シ、以後
ノ經
過
ニ於
テ
ハ、
尿
ヨリ
ハ
第六病日マデ
糞
便
ヨ
リ
ハ第
十
六
病
日
二至
ル
マデ
之
ヲ検
出
シ得
タ
リ。
戚染系路ノ究明
以上
ニヨリ、余等
ハ本患者
ハ恐ラクゲ氏菌
ニヨル急性胃腸炎ナルベシ
トノ想像ヲ抱キ、發病前
ニ於ケル生活状態殊ニ食餌
ニヅキテ精細ナル
尋
問
ヲ試
ゝ
タ
ル
モ、
感
染
ヲ媒
介
セ
リ
ト思
ハ
ル
、食
餌
ナ
ク、
家族的發生
亦
ナ
カ
リ
キ
。
然
ルニ本患者ハ頗
ル愛犬家
ニシテ、飼犬ガ八月五日ヨリ病臥
セルヲ以
テ、
自
ラ
ノ發
病
前
日即
チ
八
日及
翌
九
日、
數同
二亙リ自ラ開ロシテ服藥
セ
シ
メタ
リ
トイ
フ。犬
ハ其
ノ翌
十
日午
後
死
亡
シ埋
浸
シ
ア
ル
ヲ知
リ、
十
二日午後四時頃之テ發掘セリ。
埋浸場所
ハ夏季炎天下ナリシタメ、既
ニ腐敗
シテ腹部著
シク膨
満
シ、
脱
毛
容
易
ニシテ、
悪
臭
ヲ放
ツ
コト甚
ダ
シ。
剖検
ス
ル
ニ、
腹
腔
内
二
少許
27
第 三 表 犬 臓 器 ノ菌 培 養 成 績
第 四 表 患 者及 犬 ヨ リ檢 出 セル 菌 ノグ 氏 菌(S.enteritidis)免 疫 血 清 ニ ヨル 凝 集 試 験 成 績
ノ膿様液
ヲ容
レ、腹膜
面及消
化管
ノ漿膜面
ニモ亦膿様物ヲ附著セリ。
腎
ハ既
二融解
シテ原形ヲ止メザ
ル
モ、其
ノ他
ノ臓器
ハ猶正常形態ヲ保
持
シ、割面
二於テモ肉眼的
ニ著明ナ
ル病的變化ヲ認メザリキ。胃腸
ハ瓦
斯ヲ以テ高度
二膨満
シ、殆ド室虚
ニ
シテ、膽嚢
ハ稍ゝ緊満
シ、内
ニ暗緑
色粘稠
ナル膽汁テ充
タセリ。
心臓血液、各種臓器ノ割面、胃腸内
容、腹水及膽嚢膿汁ヨリ細心ノ注意
ヲ以テ
一白金耳ヲ探リ、之
ヲ遠藤氏
培地及「テトラ」培地
二直接塗抹
スル
ト共
二、他方牛膿汁及Kauffmann
氏培地
ヲ以テ増菌法
ヲ試
、・タリ。
其
ノ結果
ハ第三表
ニ示ス如ク、九種
ノ被檢材料
ヨリ遠藤氏培地
二白色集
落
ヲ結ビ、ゲ氏菌血清
二凝集
セラル
ル多數
ノ菌ヲ検出
シ得
タリ。依テ之
等九種
ノ菌株及曩
二患者
ヨリ分離
シ
得タル三株
ノ菌
ニッキ、凝集價二五
落合
・中村
=飼犬
ヨリ感染
セルゲルトネ
ル氏
腸炎菌
性急性胃腸炎
一八七
28
落
合・中村
=飼
犬
ヨリ感染
セルゲ
ルトネ
ル氏腸炎菌性急
性胃
腸炎
一八八
六○○倍ヲ有
スルゲ
氏菌
(S.enteritidis
)免疫血清
ヲ以テ試點管内凝集反應ヲ試ゝタルニ、各菌株
ハ何
レモ血清ノ有
スル最高凝集價或
ハソ
レ以
上
マデ
著
明
二凝
集
セ
ラ
レタ
リ
(第
四
表
)。
之
ニヨリ
テ、
犬
ヨリ檢
出
セ
ラ
レタ
ル菌
モ亦
恐
ラ
クゲ
氏
菌
ニシ
テ、本患者
ハ病犬
ニ服藥
セシメツ
、ア
ルウ
チ犬
ヨリ感
染
セ
ル
モノ
ト目
セ
ラ
ル
・ヲ
以
テ
、
以
下
余
等
ハ患
者
ヨリ檢
出
セ
ル菌
ヲ細
井
菌
ト
シ、其
ノ代
表
ト
シテ糞
便
菌
ヲト
リ、
犬
ヨリ分
離
セ
ル
モ
ノ
ハ、
純粋培養ノ状態二
檢出
セラレタル膽汁菌ヲ以テ代表
シ、之等
ニッキ精細ナル細菌學的檢査
ヲ進
メタリ。
患者血清
ニョル檢出菌ノ凝集試験
第三、第九及第十八病日
ノ三回
二亙リ探血セル血清
ニッキテ、細井菌及犬菌
(生菌使用)ノ凝集試験ヲ試、てタリ。
其
ノ結果
ハ第五表
ニ示
ス如ク、第三病日ノ血清ヲ以テハ、各菌株共
二僅
カニ五〇倍陽性テ示
シタルニ過ギザ
ル
モ、
以
後
ノ經
過
ニ於
テ
ハ、
菌株
ニ
ヨリ
テ多
少
ノ差
ア
ル
モ、
何
レノ菌株ヲ以テスルモ凝集價著明
ニ上昇
シ、
第九病日ノ血清
ニテハ四○○-
六〇○倍、第十八病日ノ血清
ヲ以テ
ハ一六○○倍
-二〇〇倍
マデ凝集
セ
ラ
レ
タ
リ。
第 五 表
細井菌及犬菌ノ患者血清ニヨル凝集試験成績
患者血清
ニョル各種Salmonella
ノ凝集試験
血清
ハ八月二十七日第十八病日ご採血セルモノヲ用ヒ、供試菌種
ハ當院研究室
二保存
セル各種Salmonella
。
中
ヨリニ○種ヲ選ビ、尚之
ニ余等ガ曩
ニ當地
二於テ患者久野某
ヨリ分離
シ得タルゲ
氏菌
(久野菌)、細井菌及
犬菌合計二三種
ヲ用ヒタリ。實瞼實施
二當リ菌液
ハ之ヲニ分
シ其
ノ一半ヲ以テ生菌試験ヲ行ヒ、他
ノ
一半
ハ
重湯煎内
ニテ一時間煮沸
シテ用ヒタリ(以下各實験
二於テ加熱菌トァルハ総テ之
二準ズ)。
其
ノ成
績
ハ第
六表
二示
セ
ル如
ク、
頗
ル塵
々
タ
ル
モ
国9。g需§碧
昏
氏
分
類
表
ニヨ
ルD群
二属
ス
ル各
菌
種
、
久
野
菌、細井菌及犬菌
ハ生菌加熱菌共
二著明
二凝集
セラレ、
コ
ノ他
ω.冨
r9ξ
旨
》
及
ω・ぎ
。rε
。。e豊
ノニ
菌種
モ亦可成著明ナ
ル凝集
ヲ示
セリ。其
ノ他
ノ菌種
二於
テハ、雨試験共
二全然陰性ナルカ、或
ハ加熱菌試験
二於テ陰性ヲ示シ、生菌
試験三於テモ凝集
一般
二低
シ。而
シテ加
熱
菌
試
験
二於
テ、S
.virchow,S.sendai
及S.londonノ三菌
種
ハ、
對照食鹽水試験
ニ至
ルマデ著萌
ナル沈澱ヲ生ゼリ。之
三菌
種
二於
テ
ハ、
單
二菌
液
ヲ煮
沸
ス
ルノ
ゝ
ニテ既
ニ沈
澱
ヲ生
ジ
タ
ル
モ
ノ
ニシテ、
29
第六 表 患者血清 ニ ヨル各種 ・Samonellaノ 凝集試験成績
第七表 患者血清 ノカステ ラニー氏凝 集素 吸牧試験成績
上証
ノ現象
ハ加熱
ニヨル自然凝集
ト認
ムベキモノナリ(以下各實験
ニ於テ自然凝集
トァルハ總テ之ヲ意味
ス)。
患者血清
ノカ
スヲラ
ニー氏凝集素吸牧試験
本實験
二於
テモ亦血清
ハ第十八病日
二探血
セルモノヲ使用セリ。吸牧
二用ヒタル菌
ハ第七表
二掲グタル如ク、細井及犬菌ノ外、前實點
二於テ患者血清
ニヨリ生菌加熱菌共
二著明
二凝集
セラレタル七菌種及
S.paratypi B
合計
一○菌種ニ
シテ、吸牧後
ノ抗元亦吸牧
ニ
使用シタル一○菌種
ノ生菌液ヲ用ヒタリ。實験實施
ニ當ザテハ、豫
メ吸牧菌種ヲ以テ豫備試験ヲ行ヒ、吸牧
ノ完全ナルテ確
メタルハ論
落合・中村
=飼犬
ヨリ感染
セルグ
川トネ
ル氏腸炎菌性急性胃腸炎
一八九
30
落合・中村=飼
大
ヨリ感染
セルグ
ルトネ
川氏
腸炎
菌性急性胃腸炎
一九〇
ヲ挨タズ
(以下各實験
二於
テ、吸牧試験
ヲ行
フ場合ハ總テ之
ニ準ジタリ)。
其
ノ結果ヲ見
ルニ、患者血清中
ノ凝集素
ハS.enteritidis,
久野菌、
細
井菌
及
犬菌
ノ
四菌
種ニ
ヨリ
テ
ノ
ゝ完
全
二吸
牧
セ
ラ
レタリ。S.
ent.
var.
rostock及moskaw
ノニ菌
種
ニヨリ
テ
モ亦
著
明
二吸
牧
セラ
レタ
ルモ、
猶
吸
牧
完
全
ナ
ラズ。
其
ノ他
ノ菌
ヲ以
テ吸牧
シタ
ル揚
合
二於
テ
ハ、
何
レ
モ多
量
ノ凝
集
素
ヲ残留
シ、殊
ニS.enteritodis以下三種ノゲ
氏菌籏、久野菌、細井菌及犬菌
ハ猶著明
ニ凝集
セラレ
タ
リ
。
檢出菌ノ生物學的竝
二血清學的性状
以上述
べ來
レル患者血清
ニツキテ
ノ實験結果
ヨリ見
テ、細井菌
ハ本患
者
ノ病原體
ナル
コト確實
ニシテ、犬菌
モ亦之
ト同
一菌種
ト見
ル
ベク、而
シテ爾菌
種
ハS.enteritidis
ト同
一抗元構造
ヲ套
ル列
氏菌
ノ
一種
ナ
〃ベキ
コト略
略推定
セラ
ル。從
ツテ本
患者
バー列氏菌
ニヨル急性胃腸炎
ニシテ、犬
ヨリ感染
セル
モノト推測
セラ
ル
・モ、之
ヲ確證
セ
ソ
ニハ、檢出
セル細井及犬雨菌
ガ共
ニ確實
ニゲ氏菌
二、シ
テ、且
ツ爾
菌
ハ全
ク同
一菌
種
タ
ル
コト
ヲ立
證
セザ
ル
ベ
カラズ。依
ッテ余等
ハ以下爾菌種
ニツキテ、精細
ナル生物學的虹
二血清學的檢査ヲ試
ミタリ。
形態的所見
細井及犬菌
ハ共
二中等大
ノ桿菌
ニシテ、
レフレル民
「メチー
レン」虫円其他
一般細菌染色用色素
二良染
シ、
グラ
ム氏法陰性
ナリ。活發
ナ
ル自働蓮動
ヲ螢
ミ、周圓多毛性
ニシテ數本乃至數十本
ノ鞭毛
ヲ有
ス。
一般培養性状
爾
菌
株
共
二「ブ
イ
ヨン」及
「ペプ
ト
ン」水
中
二於
テ良
ク發
育
シ、培
地
ヲ
準等
二溷
濁
セ
シメ、
「イ
ンド
ー
ル」ヲ
形成
セズ
。
牛
乳
ヲ凝
固
セズ
、
コラ
ク
ムスL乳
清
ヲ
初
メ赤變
シ、後
青變
ス。
「ゲ
ラ
チ
ン」高
暦
穿
刺培
養
二於
テ「ゲ
ラ
チ
ン」ヲ液
化
セズ
。
善通寒天培地
ニ於
テ
ハ發育極
メテ良
好
ニシテ、半
透明、濕潤
セル圓形
ノ集
落
ヲ形
成
ス。
「テ
ト
ラチ
オ
ン」酸
「ナ
トリ
ウ
ム」
寒
天
培
地
二於
テ
モ亦
發
育
良
好
ニシ
テ、
「パラチフス」B菌様
ノ大
ナル集落
ヲ形成
ス。遠
藤氏培
地
二於
テ白色集
落ヲ形成
ス。葡萄糖
寒天及中性赤
寒天高暦
二於
テ共
二多量
ノ瓦斯
ヲ發生
シ、後
者
二於
テ
ハ中性赤
ヲ還元
ス。酷酸錯高層寒
天
二於
テ硫
牝水素
ヲ
産
生
シ、穿刺線
二沿
ヒテ著明
二黒變
ス。前
田茂
ノ第
二庭方
ニョル無蛋白培地
二於
テ發育
不良
ナリ。血
液寒
天平板
二於
テ溶血暈
ヲ生ゼズ。
二%食鹽加寒
天培
讐
於
テ粘液堤
ヲ形成
セズ。以
上培養
上
ノ諸性
状
ハ、對照
トシテ培養
セルゲ
氏菌
ノソ
レ―
致
セリ。
含水炭素分解能
34
第八表 検出菌ノ含水炭素分解能検査成績
第 九表 槍 出菌 ノ各種Salmonella免 疫血清 ニ ヨル凝集試験成績
落合・中村
=飼犬
ヨリ感染
セルゲ
ルト、不ル氏腸炎菌
性急性胃腸炎
一九
一
32
落合・中村
=飼犬
ヨリ感染
セルゲ
ルトネ
ル民腸炎菌性急性胃腸炎
一九二
實
験
二供
シタル含水炭素
ハ第八表
二掲
ゲタル
一五種類
ニシテ、pH
七・○
ノ「ペプ
トン」水
一○○・○竓中
ニ標示藥
トシテ○・一%「ブ
ロー
ム・チ
モー
ルブ
ラ
ウ」酒精溶液
一・○竓
ヲ加
へ、更
ニ上
記含水炭素
ヲ夫
々
一%
ノ割
ニ添加
シ、
小試験管
二分注
シテ滅
菌
セリ。之
二細
井菌、犬
菌、八種
ノ腸炎菌蚊
二對照
トシテ腸「チフス」、「パラチフ
ス」A及
B菌
ノ「ブ
イ
ヨン」ご四時間培養
ノ
一白金耳宛
ヲ移植
シ、三七・○度
二保チ、
七日間観察
セリ。
其
ノ結
果
ハ第
入表
二示
セル如
ク、細井菌及犬菌
ハ「イノシ
ット」、
「ラフィノーゼ」、「デキストリソ」、「ザ
リシソ」、「サ
ッカ
ロー
ゼ」、「ラ
クトー
ぜ」及「ア
ド
ニヅト」ヲ分解
セズ。
「デキ
スト
ローゼ」、「マソ
ニツト」、
「アラビ
ノーゼ」、
「ヅルシット」、
「ソルビ
ット
」及
「ラムノー
ゼ」ヲ第
一日
ニテ分解
シ、「マル
トーゼ」ハ
一-
二日、
「グリ
セリ
ソ」ハ三-
四日
ニテ分
解
セラ
レタリ。
コノ分解様式
ハ大體ゲ氏腸炎菌籏
ト
一致
シ、
腸「チフ
ス」菌
ハ
「アラビ
ノー
ゼ」、
「ソ
ルビ
ット」及
「ラ
ムノー
ゼ」ヲ分
解
セザ
ル點
二於
テ、
又「パラチフ
ス」B菌
ハ「イ
ノシ
ヅト」ヲ分解
セル點
ニ於
テ細井菌及犬
菌
ト異
レリ。
各
種Salmonell
a
免疫
血清
ニヨ
ル凝
集
試
験
豫
メ生菌及
加熱菌
二封
スル凝集
便
ヲ測定
シアル各種Salmonella
田
家兎
免疫血清
ご○種
ヲ以テ、細
井菌及犬菌
ノ生菌及加熱菌
ノ被凝集性
ヲ検査
セリ。
實験成績
ハ第
九表
ニ示
セル如
ク、兩菌
種
ハ生菌加熱菌共
ニ
S.senftenberg,D
群
ニ屬
スル
S.typhi,
S.enteritidis
以下
八種
ノゲ氏菌簇及S
.sendai
血清
ニヨリテノミ著明
ニ凝集
セラ
レタリ。
此
ノ他細
井生菌
ハS.derby血清
ニヨリ、犬
生菌
ハ
S.oranienburg
血清
ニヨリテ著明
ニ凝集
セラ
レタルモ
加熱菌試験
二於
テ
ハ全
ク陰性ヲ示
セリ。
爾他
血清
ニヨリテ
モ、兩菌株共生菌試験
ニ於
テ
ハ相當程度
マデ凝集
セラ
レタル場
合
アルモ、猶前
記諸血清
二及
バズ、殊
ニ加熱菌試験
エ於
テ
ハ、
全ク陰性
ヲ示
セルカ、又
ハ凝集
債極
メテ低
シ。
槍
出
菌
ノOH
免
疫
血
清
ニ
ヨ
ル
各
種
Salmonellaノ
凝
集
試
験
細
井
便
菌
及
犬
膽
汁
菌
ノ普
通
寒
天
斜
面
二
四時
間
培
養
菌
ヲ以
テ食盤
水
浮遊
液
ヲ作
リ、
之
ニ○
・五
%
ノ割
ニ「フ
ォ
ル
マリ
ン」ヲ加
へ、
殺
菌
シタ
ル「ワ
ク
チ
ン」ヲ以
テ、
家
兎
ヲ発
疫
シ、
夫
ゝ當
該免
疫
菌
ニ封
シ、
生
菌
六四
〇
〇
倍
、
加熱
菌
三
二
○
○倍
ノ凝集
價
ヲ有
ス
ル
OH国
免
疫
血
清
ヲ
得
タ
リ。
之
ニ當院
研
究室
二保
存
セ
ル各種
salmonell
a
二
八種
、
久
野
菌
、
細
井
菌
及
犬
菌
合
計
三
三種
ノ生菌
及
加
熱
菌
ヲ合
ハ
セ、
以
テ其
ノ
被
凝集
性
ヲ檢
セリ。
其
ノ結
果
ニ
ヨ
レバ
、S.sendaiヲ除
ク
D群
ノ
一○
菌種
及
久野
菌
、
細
井
菌
及
犬
菌
ハ、生菌
加
熱
菌
共
ニ著
明
二凝
集
セラ
レタ
リ
。
B群
ニ屬
ス
ル諸
菌種
モ亦稍
ゝ著
明
二凝
集
セラ
レタ
ル
モ、
猶前
記諸
菌
種
二及
バズ
。
A
群
、,C
群
及
E
群
ノ各
菌
種
二至
リ
テ
ハ、凝
集
極
メ
テ低
キ
カ、或
ハ
全
然
陰
性
ヲ示
セリ
(第
十
表)。
33
第十表 檢 出菌 ノOH家 兎免疫血清 ニ ヨル各種
Salmonellaノ 凝 集試験 成績
檢出菌
ノH及O血清
ニヨル各種
Salmonella
ノ凝集試験
H血清トシテハ、二五倍
ノ細井菌及犬菌家兎免疫血清(OH)ノ一定量
ニ、夫々同
一量ノ食盤水
二細井菌及犬菌
ヲ浮遊
セシメ、重湯煎内
ニテ
一時間煮沸セルモノヲ加
へ、三七・〇度
二二時間保
チ、翌日マデ室温二放置
シ、遠心沈澱
シテ得
タル上澄液
ヲ用ピタリ。反應實施
ニ際
シテハ、夫々細井菌及犬菌
ノ加熱菌ヲ以テ豫備凝集試験ヲ行ヒ、最早O凝集
ノ起
ラザ
ルヲ確
メタルハ勿論ナリ。而
シテ其
ノH凝集
價
ハ細井菌血清三二○○倍、犬菌血清二
六○○倍
ナリ。
O血清トシテ
ハ、兩菌
ノ食盤水浮遊液ヲ
一時間煮沸セルモノニテ家兎ヲ発疫
シテ得
タル血清
ヲ用ヒ、其
ノO凝集價
ハ、生菌
ニ封
シ、細
落合・中村=飼犬
ヨリ感染セルゲルトネル氏腸炎菌性急性胃腸炎
一九三
34
落
合・中村=飼
犬
ヨリ感
染
セルグル
トネ
ル氏腸炎菌性急性胃腸炎
一九四
第十 一表 檢 出菌 ノH及O免 疫血清 ニヨル各種Salmonella
ノ凝集試験成績
井菌血清三二○○倍、犬菌血清六四○○倍ナリ。實験
ニ供
シタル菌種
ハ、前記實験
ニ於
ケ
ルト同様
三
三種
ニシテ、総
テ生
菌
ヲ用
ヒ
タリ。
實験成績
ハ第十
一表
ニ示
セル如ク、細井菌H血清
ニ
ヨ
リ
テ
ハ
S.enteritidis
以
下
八種
ノゲ
氏
菌簇
、
久野菌,細井菌及犬菌
ノゝ著明
ナル雲墾状凝集
ヲ示
シ、其
ノ他
ノ菌
ハ総テ全ク陰性
二了
レリ。犬菌
H
血清
テ以
テ
セ
ル場
合
ニ於
テ
モ、亦
之
ト略
ゝ同
様
ニ
シテ、尚
犬菌
H
血
清
ニ
ヨ
リ
テ
ハ、
此
ノ他S
.derby及S
.typhiモ亦凝
集
セ
ラ
レタ
ル
モ、其
ノ凝集價僅カ
ニニ○○倍
二過ギズ。兩菌O血清ニ
ヨリテハ
A、
B、D群
ノ各
菌
、
久野
菌
、
細井菌及犬菌
ハ種
々ナル程度
ニ凝集
セラ
レタルモ、
一般
二D群
ノ諸菌、久野菌、細井菌及犬菌
二著明
ニ
シテ
c群
、
E群
ノ菌
ハ何
レノ血
清
ニヨ
ル
モ、
全ク陰性ナルカ或
ハ凝集價極メテ低
シ。
35
檢出菌免疫血清
ノカスヲラ
ニー氏凝集素吸牧試験
以
上述
ベ
タ
ル
ト
コ
ロ
ニヨリ、
細
井
菌
及
犬
菌
ハゲ
氏
腸
炎
菌簇
ニ一
致
ス
ルコ
ト略
ゝ推定
セ
ラ
ル
・
モ、之
ガ斷
定
ニハ凝
集
素
ノ吸牧
試験
ニヨ
ラザ
ルベカラズ。
余等
ハ前記
OH,H,O
凝集試験
ノ結果
ニ徴
シテ、細
井
菌及犬菌免疫血清
ニヨリテ著
明
ニ凝集セラレタル一四菌
第十二表
細井菌免疫血清
ノカス
テラニー氏凝集素吸收試験成績
落含・中村=飼
犬
ヨリ感染
セルゲルトネ
ル氏腸炎菌性急性胃
腸炎
一九五
36
落含・中村
=飼犬
ヨリ感染
セルゲ
ルトネ
ル氏腸炎菌
性急牲胃
腸炎
一九六
第十三表
犬菌免疫血清ノカステラニー氏凝集素吸收試験成績
種、久野菌、細非菌及犬菌ヲ以テ、細井菌及犬菌
ノ
OH
家兎免疫血清
ノ吸牧試験ヲ試
ゝタリ。吸收時ノ注意拉
二反應實施
ハ、患者血
清
ノ場
合
ニ於
ケ
ルト全
ク同
様
ナ
ルヲ以
テ、
重
ネ
テ弦
ニ記
載
セズ
。
實験成績
ハ第十二表及第
十三表
二示
ス如クニシテ、細井菌
OH発
疫
血
清
中
ノ凝
集
素
ハ
S.enteritidis,S
.ent.var.danysz,S.ent.
37
第十四表 檢 出菌 ノ「ファク トールム血清 ニ ヨル凝集試験成績
var・chaco,S.ent.var.blegdam,久野菌
、細
井
菌
及
犬
菌
ニヨ
リ
テ
ノゝ完
全
二吸牧
セ
ラ
レタ
リ。S.ent.var.rostock以
下
四
種
ノ腸
炎
菌
簇
ニ
ヨリ
テ
モ、
亦
相當
ヨク
吸收
セラ
レタ
ル
モ、
未
ダ
吸
收
完
全
ナ
ラズ、
其
ノ他
ノ菌
種
ヲ以
テ吸
收
シ
タ
ル場
合
二於
テ
ハ、猶多
量
ノ凝
集
素
ヲ残
留
シ、殊
二
S.typhi以
下
久野
菌
二至
ルD群
ノ各
菌
種
、
細
井菌
及
犬菌
ハ著
明
ニ凝集
セラ
レタ
リ。
犬
菌
発
疫
血清
モ亦S
.enteritidis
以
下
三
種
ノ腸
炎菌
、久
野
菌
、
細
井
菌
及
犬
菌
ノ六菌
種
ニ
ヨリ
テ
ノ
ゝ完
全
二吸
收
セラ
レ、
s.ent.var.
essen以
下
S.ent.Var.blegdam
ニ至
ル残
蝕
ノ
腸
炎
菌
ニテ
ハ
吸
收
未
グ
完
全
ナ
ラ
ズ
、
爾他
菌
種
テ以
テ吸
牧
シタ
ル場
合
ニ於
テ
ハ、
猶
多
量
ノ凝
集
素
ヲ残留
セリ。
「フ
ァク
ト
ー
ル」血
清
ニ
ヨ
ル凝
集
試
瞼
以
上吸
收
試
験
ノ成績
ニヨ
リ、
細
井
菌
及
犬
菌
ハg
omZ1
N2ナ
ルH抗
元構
造
ヲ
有
ス
ル。
所謂J
ena型
ゲ
氏
菌
ノ何
レ
カ
ニ
一致
ス
ル
コト確
實
ナ
ル
モ、余
等
ハ更
ニ其
ノH抗
元
ノ構
造
ヲ「フ
ァク
トー
ル」血
清
ヲ以
テ
ス
ル凝集
反
應
ニ
ヨリ
テ明
カ
ニセリ。
實
験
ニ用
ヒ
タ
ル「フ
ァク
トー
ル」血
清
ハ
一般
グ
氏
菌
鑑
別
用
「フ
ァク
ト
ー
ル」血清
ノ製法
ニ從
ヒ
テ
調
製
シ、
g血
清
ト
シテ
ハgs
ヲ有
ス
ル
S.senftenberg,Vollserum
ヲ、
m血清
ト
シテ
ハm
t
テ有
ス
ル
S.oranienburg
ノV
ollserum
ヲ用
ヒタ
リ。
實
験成
績
ハ第
十
四
表
二示
ス如
ク、細
井
菌
及
犬
菌
ハg
smtZ1Z2ノ四種
ノ血清
ニヨ
リ
テ雲架
状
二凝集
セ
ラ
レ、PuqZ3
ノ四種
ノ
血
清
ニ
ヨリ
テ
ハ
全
ク凝集
セ
ラ
レズ
。
コ
ノ關
係
ハg o mZ1Z2ナ
ルH抗
元構
造
ヲ有
ス
ル
S.enteritidis
以
下
S.ent.var.
essen
ニ至
ル四種
ノゲ
氏腸
炎
菌
ト全
ク
一致
セリ。
而
シテ表
中
m「フ
ァク
トー
ル」ヲ有
セザ
ル
S.ent.var・rostockガm
t
血
清
二凝
集
ゼ
ラ
レタ
ル
ハ、K
auffmann氏
ノ
表
ト異
ル
モ、
余
等
ハ唯
ソ
ノ事
實
ノ
ゝ
ヲ弦
三記載
ス
ル
ニ止
ム。
特
殊
培
地
二於
ケ
ル性
状
細
井菌及犬菌
ガゲ氏腸炎菌
ニ一致
ス
ル
コ
ト
ハ、
上來述
ベタル生物學的、血清學的性
状
ニヨリ
落
合.中村
=飼犬
ヨリ感染
セルグルトネル
氏腸炎菌性急性胃腸炎
一九七
38
落合・中村
=飼犬
ヨ刀感染
セルゲルトネ
ル氏膓
炎菌性急性胃腸炎
一九八
第十五表 檢出菌ノ特殊培地二於クル性状
テ明
カ
ユシテ、尚兩菌
ガg o mZ1Z2ナルH抗元構造
ヲ有
ヌルS
.enteritidis
以下
S.ent.var.danysz,chaco,e
ssenノ何
レカ
ニ屬
スベキ
ハ、兩菌家兎免疫
血清
ノ吸收
試験
蛇
二「フ
ァクトール」血清
ニヨル凝集試験
ノ結
果
ニヨリテ確實
ナリ。然
レド
モ之ガ精細
ナル菌型分類
ハ、
特殊培
地
ニ於
ケ
ル性
状
ニヨラザル
ベカラズ。
ヨツテ余
等
ハ第
十五表ニ
掲
ゲ
タル如
ク
PeptonBouillon
Stern
氏
Glyzerin-Bouillon
Bitter,W
eifmann u.Habs。
氏
培
地
Simons
氏Glukose-Agar
有機酸培地
ノ四群九列
ノ培地
ヲ法
ノ如
クシテ製
シ、之
二八種
ノゲ
氏腸炎菌竝
二細井菌及
犬菌
ヲ培養檢
査
セリ。
其
ノ結果
ニヨレバ、細井菌及犬菌
ハ各列
ノ培地
二對
シ全
ク同
一ノ態
度
ヲトリ、
之
ヲ他
ノゲ
氏菌簇
ト
比較
ス
ル
ニ、兩菌
ハ總
テ
ノ培
地
二陽性
ナル
點
二於
テ
S.enteritidis
ニ
一致
セリ。
近時S.enteritidi
s
ハ更
ニ之ヲ三種
二分ドチ,其
ノ
I
ハ上記總
テノ培地
二第一
日
ニシテ陽性
ヲ示
シ、其
ノII
ハBirrer及Simons
氏
培
地
等
安
門培
地
二
陰
性
ニシ
テ、
其
ノIII
バー
二比
シMukat
ノ
ミ遅
延
シテ分
解
ス
ル
モ
ノト
セラ
ル。
細
井菌
及
犬
菌
ハ
有
機
酸
培
地
ノN
a.citrat
ヲ分
解
ス
ル
ニニ
日
ヲ
要
シ
タ
ル點
二於
テ
S.enteritidisI
ト多
少
異
ル
モ、Mukatハ
一日
ニシテ分解
シ、
其他
ノ培地
モ亦總
テ第
一日
ニテ陽性
ヲ示
セリ。
之
二ヨ
リ
テ、
余
等
ハ細
井
菌
及
犬
菌
ハ共
二
S.enteritidis
I
ニ
一致
ジ、
且
ツ兩
者
全
ク
同
一菌
種
ナ
リ
ト思
惟
ス
ル
モ
ノナ
リ。
檢出菌ノ毒力試験
一、腹腔内注射試験
へ細井
(便)菌及犬(膽汁)菌ノ普通寒天斜面二四時間培養菌ヲ、滅
菌
食
盤
水
〇
・五
竓
中
ニ、
夫
々〇
・一、
〇
・〇
一、〇
・
39
○
○
一瓱
ヅ
・含
ム様
ナ
ル三
種
ノ菌
浮
遊
液
ヲ作
リ、
之
ヲ體
重
一二-
一三
瓦
ヲ有
ス
ル「マウ
ス」二二匹
宛腹
腔
内
二注射
シ、其
ノ生
死
テ観
察
セ
リ。
「マウ
ス」ノ死
後
ハ無
菌
的
二胸
部
ヲ開
キ、
心臓
血
液
ヲ探
リ
テ遠
藤
氏
卒
板
二直接
塗
抹、培
養
ヲ試
ゝタ
リ。
第十六表 「マ ウス」腹腔 内注射試験
第十 七表 「マ ウス」經 口感染試験
實験成績
ハ第十六表
ニ一添ス如ク
兩菌種共
二注射量デ減ズルニ從
ヅテ「マウス」ノ生存期間延長
セ
ルモ、注射後四日以内
二於テ總
テ死亡セリ。而
シテ死後心臓血
液ノ培養檢査
二於テハ、何
レモ
當該注射菌
ト同
一ノゲ氏菌ヲ檢
出シ得
タリ。
二、経
口感染試験
滅菌食盤水
○
・一竓
中
二兩
菌種
ノニ
四時
間
培
養
菌
ヲ夫
々○
・一、
○
・○
一、
○
・○
○
一逸
ヅ
・含
ム様
ナ
ル
-種
ノ菌
俘
遊
液
ヲ作
リ
、之
ヲ約
○
.一瓦
ノ食
「パ
ン」二吸
收
セ
シ
メ、
豫
メニ
四時
間
絶
食
セ
ル「マウ
ス」二
匹宛
二試
食
セ
シ
メタ
リ。
其
ノ後
ハ
普
通
二食
餌
ヲ
與
ヘテ飼
育
シ、
三
週間
二亙
リ
テ其
ノ生死
ヲ観
察
セリ。
「マウ
ス」ノ死
後
又
ハ屠
殺
後
ハ、
心臓
血
液
ヲ採
リ
テ直
接
遠
藤
氏
培
地
ニ塗
抹
培養
スル
ト共
二、牛
膽
汁
ニ
ヨ
ル増
菌
法
ヲ
モ併
用
セリ。
實
瞼
或
績
ハ第
十
七
表
二示
ス如
ク、
経
口感
染
試
験
二於
テ
ハ「マウ
ス」ノ生存
期
間
ハ必ズ
シ
モ試
食
菌
量
ト竝
行
セズ
。
細
井菌
試験
ニ於
テ
ハ、一
四
日目
二二例
死
亡
シ、四
例
酒二
一日
マデ
生存
セ
ル
モ、
犬菌
試
験
ニァ
リ
テ
ハ、
四-
一六
日
ノ間
ニ於
テ四
例死
亡
シ、
二
一日
マデ
生存
セ
ル
ハ
僅
ヵ
二二例
ナ
リ。
而
シテ兩
試
験
共
二、
死
亡
例中
夫
々
二例
二於
テ、
心臓
血
液
ヨリ試
食
ト同
一ノゲ
氏
菌
ヲ檢
出
シ得
タ
リ。
總括竝二考按
49
○
〇
一瓱
ヅ
・含
ム様
ナ
ル-
種
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第十六表 「マ ウス」腹腔 内注射試験
第十 七表 「マ ウス」經 口感染試験
實験成緕鴨ハ赫弟十六表
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兩菌種共
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ヅテ「マウス」ノ生存期間延長
セ
ルモ、注射後四日以内
二於テ總
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シテ死後心臓血
液ノ培養檢査
二於テハ、何
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當該注射菌
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滅菌食盤水
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週間
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ス」ノ死
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心臓
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氏
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地
ニ塗
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スル
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二、牛
膽
汁
ニ
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ル増
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モ併
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セリ。
實
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或
績
ハ第
十
七
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二示
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口感
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二於
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四
日目
二二例
死
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シ、四
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酒二
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マデ
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マデ
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二、
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夫
々
二例
二於
テ、
心臓
血
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氏
菌
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出
シ得
タ
リ。
總括竝二考按
本例ハ登熱及劇烈ナル嘔吐・下痢
ヲ圭要徴候トシ、其
ノ糞便
ハ水様便乃至粘液便
ニシテ、中
二少量ノ膿
ヲ認メタルモ、血液ヲ混ジタル
コトナシ。從ッテ其
ノ臨躰症候
ヨリ見テ、急性胃腸炎ナルコト明カナリ。而
シテ本例
二於テハ、糞便、尿及吐物中ヨリ頻回
二亙リ同
一
落合・中村=飼犬ヨリ感染ヤルゲルトネル氏腸炎菌性急性胃腸炎
一九九
40
落合・中村=飼犬
ヨリ感染
セル列
ルトネ
ル民腸炎
菌性急性胃
腸炎
二○○
ノ菌
ヲ檢
出
シ
コ
ノ
モ
ノ
ハ形
態
的
、
生物
學
的
竝
血
清
學
的
ニゲ
氏
腸
炎
菌
二
一致
シ、
尚患
者
血清
ハゲ
氏
菌
竝
二自
家
菌
ヲ高
度
二凝
集
シ、其
ノ凝
集
素
ハ兩
者
ニヨ
リ
テ完
全
二吸
收
セ
ラ
レタ
リ。從
ッ
テ本
例
ハゲ氏
菌
ニヨ
ル急
性
胃
腸
炎
タ
ル
ハ疑
フ
ノ飴
地
ナ
シ。
ゲ
氏
菌
ハ稀
二人體
二於
テ
「チ
フ
ス」檬
疾
患
ヲ起
サ
シメ、
或
ハ敗
血
症
乃
至
化
膿
症
ノ原
因
菌
タ
ル
コト
ア
ル
モ、之
ニヨリ
テ起
ル人
體
ノ臨
休
症
候
ハ、多
ク
ハ急
性
胃
腸
炎
ニ
シテ、
食
中
毒
ト
シ
テ來
ルモ
ノ
ナ
リ。
古
來ゲ
氏菌
ニヨ
ル食中
毒
ハ
病
獣
ノ肉
ヲ食
ス
ル
コト
ニ基
因
ス
ル如
ク考
ヘラ
レ、
肉
中
毒
菌
ナ
ル名
構
モ亦
之
二由
來
ス。從
ッ
テゲ
氏
菌
ハA.
Gartner
ノ發
見
以
來
、
病
牛
ヨリ檢
出
セ一フレタ
ル
コ・ト〓
ゝ
ナ
ル
ハ勿
論
ナ
ル
モ、
本
菌
及
「ブ
レスラ
ウ」菌
(鼠
「チ
フ
ス」菌
)等
食
中毒
菌
ハ、
此
ノ他
水
牛
、
馬
、
豚
、
猿
、狐
、
狸
、
犬
、
猫
、
兎
、
海〓
、鼠
、
「マウ
ス」及
各
種
ノ鳥
類
(鸚
鵡
、
鷲
鳥
、
鶏
、
家鴨
、
七
面鳥
、
ゴヘラ
サ
ギ」、
鳩
、
雀
、
「カ
ナ
リ
ヤ」、
鷺
、
金翅
雀
等
)ヨリ檢
出
セラ
レ、
殊
二鳥
類
二於
テ
ハ生殖
腺ガ本菌
言
リテ感染ヲ被リ、病原菌
ハ之ヨリ其
ノ卵
ニ移行
スルモノト考
へラレ、驚変
蒙
鴨卵
二原因
セリト田心ハル、ゲ氏菌食中毒
ノ報
告
例少
ナ
カ
ラ
ズ
(野村
・久
保
氏
、
曾
田
・土持
氏、
石
井
・吉
村
氏
)。
然
レド
モ本
邦
ニ於
ヲ
ハ、
肉
類
ハ必
ズ
ヨク煮
叉
ハ焼
キ
テ食
スル風
習
上、
獣
肉
ニヨ
ルゲ
氏
菌
ノ食
中
毒
ハ殆
ド其
ノ報
告
ナ
ノ、從
來
本
邦
二於
テ
食
中
毒
ノ原
因
食
餌
ト推
定-
確
定
セ
ラ
レタ
ルモ
ノ
ハ、
必
ズ
、シモ鳥
卵
ヲ以
テ調
理
セラ
レタ
ルモ
ノ
ト
ハ限
ラ。ズ、其
ノ
種
類
頻
ル多
種
多
様
ナ
リ。
從
ツ
テ之
等
飲
食
物
ガゲ
氏菌
ニヨリ
テ汚
染
セラ
ル
・場
合
、他
二其
ノ原
因
ヲ求
メザ
ルベカ
ラズ。
ゲ
氏
菌
ハ上
記諸
動物
中
殊
二海〓
、鼠族
等
ノ小動
物
ヨリ檢
出
セラ
ル
・コト〓
ゝ
ナゾ
。
本邦
二於
テ
ハ、
海〓
ヨリゲ
氏
菌
テ分離
セ
ルモ
,・ニ昆
野
・橋
本
氏
・
島
津
氏
、
井
手
氏
、
柳
澤
氏
、高
崎
氏等
ノ報
告
アリ、
鼠
又
ハ
「マウ
ス」ヨリ之
ヲ檢
出
セ
ルモ
ノ
ニ飯
豊
氏
、
韓
氏
、
添
川
・大
坪
氏、
田
代氏
・
八田
氏
、
岸
上
氏
、南
里
氏
等
ア
リ。
之等
ノ内
飲
食
物
ノゲ
氏
菌
ニ
ヨ
ル汚
染
ト最
モ密
接
ナ
ル關
係
ア
リ
ト
目
セラ
ル
、ハ家
鼠
ニシ
テ、
コ
ノ事
實
ハ、
彼
ノ昭
和十
一年
第
一次
及
第
二次濱
松
事
件
ト
シ
テ天
下
ラ震
駭
セ
シ
メタ
ルゲ
氏菌
食
中
毒
ニ際
シテ、如
實
ニ立
謹
セ
ラ
レタ
ルト
コ
ロ
ニシテ・
當
時
原
因
食
タ
ル大
福
餅
及
現
地
ニテ捕
獲
セ
ル鼠
ヨリ、
ゲ
氏
菌
ガ
檢
出
セ
ラ
レタ
ル
ハ緒
言
既
述
ノ
如
シ(石
井
。今
瀬
。板
倉
・小
口・内藤
氏
、
島
津
・佐
藤
・吉
見
・板澤
・野
崎
氏
、
李
野
氏
、
小
島氏
等
)。
而
シ
テ
コノ場
合飲
食物
ノ汚
染
ハ、
保
菌
家
鼠
ノ排
泄
物殊
ニ尿
ニヨ
職モ
ノ
ト推測
セ
ラ
ル。
余等ガ今同經験
セル症例
ハ單登例
ニシテ、登病當時
ノ状況ヲ精細調査セルニ、感染
ヲ媒介
セリト思
ハル、食餌ナク、家族的叢生亦ナ
シ・從
ヅテ本例ヲ以テゲ氏菌
ニヨル食中毒
ト
スル
ニハ稍
ゝ疑義ノ存
スルトコロニシテ、省余等
ハ患家
ニテ捕獲
セル三例ノ鼠
ノ諸臓
34
器
竝
二消
化
管
ノ内
容
二就
キ
テ、
精
細
ナ
ル
細
菌
學
的
檢
査
ヲ
試
ゝタ
ル
モ
(遠
藤
李
板、
「テ
ト
ラ
チ
オ
ン」酸
「ナ
ト
リウ
ム」寒
天
李
板
直接
塗
抹
及
カ
ウ
フ.マ
判氏
培
地
内
増
菌
法)デ試
ゝ
タ
ル
モ、
其
ノ何
レ
ヨリ
モゲ
氏
菌
ヲ檢
出
ス
ルコ
ト能
ハザ
リ
キ。
然
ル
ニ本
患
者
ハ頻
ル愛
犬家
ニシ
テ、
自
ラ
ノ發
病
前
飼
犬
ガ病
臥
セ
ルヲ以
テ、
之
ニ服
藥
セ
シ
メ
タ
リ
ト聞
キ、其
ノ死
後
屍
體
ノ細
菌
檢
査
ヲ試
ゝ
タ
ル
ニ、
全身
臓
器
ヨリ無
敷
ノ同
一菌
ヲ檢
出
セリ。本
菌
モ亦
精
細
檢
査
ノ結
果
、其
ノ形
態
、
生
物
學
的
竝
二血清
學的
姓
状
二於
テ、全
クゲ
氏
菌
二
一致リシ、
患
者
細
井
血庄摘
ニヨ
リ
テ高
度ニ
凝
集
セ
ラ
レタ
ル
ノゝ
ナ
ラズ
、其
ノ凝
集素
ヲ完
全
ニ吸
收
セ
リ。
而
シテ
ゴノ犬
ヨ
リ分離
セ
ル菌
ハ、患
者
ヨリ檢
出
セ
ラ
レタ
ル菌
ト同
様
、Kulturtypus
及
Serotypusニ於
テゲ
氏
腸
炎
菌
殊
ニS.enteriti-
dis
I
ニ
一致
シ、
「マウ
ス」
二對
シ腹
腔
内
注射
及
經
口感
染
試
験
ニ
ヨリ強
キ病
原性
ヲ有
ス
ルヲ知
レリ。
由
是
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之
、
本
患
者
ノゲ
氏
菌感
染
ニ
對
シ、
病
犬
ハ淺
カ
ラザ
ル關
係
ヲ有
ス
ル
モ
ノ
ト推
定
セ
ラ
ル。
翻
ツ
テ今
犬
ト人類
病原
菌
ト
ノ關
係
ヲ見
ル
ニ、Klimenko(一九
○
七年
)ハ健
康
ナ
ル犬
ヨリ
「パ
ラチ
フ
ス」B菌
ヲ分離
シ、Ruediger(一九
一
一年)ハ狂
犬
病
犬
ヨリ、Wunschheim(一九
一三年
)及
Bruggemann(一九
一八年
)
ハ犬
瘟
熱
ノニ次
感
染
二於
テ、
「パ
ラチ
フ
ス」B
菌
屬
ノ
菌
ヲ檢
出
セリ
ト
イ
フ
モ、
之
ハ恐
ラ
ク「ブ
レ
スラ
ウ」菌
ナ
ル
モ
ノ
・如
シ。Torreya.Rane(一九
一二
年)モ亦
犬
瘟
熱
ノニ
次
感
染
二於
テゲ
氏
菌
ヲ分離
セリ
ト報
ジ
、Puhringer(一九
二九
年
)及
渡
邊
氏
(一九
三
四
年)ハ犬敗
血
症
性
疾
患
ヨ
リ「ブ
レ
スラ
ウ」菌
ヲ檢
出
セリ
(以
上井
手
氏
叢
談ニ
ヨ
ル)。
最近
板橋
・依
田
・溝
口三
氏
(昭
和
十
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六月
)
ハ奉
天
附
近
ノ犬
一二
五
頭
ヨ
リ、Salmonella
菌
簇
六
二株
ヲ分
離
シ、
内
四○
株
ハ
鼠
「チ
フ
ス」菌
、
一二
株
ハ豚
「コ
レラ」菌
、
一株
ハゲ
氏
菌
ナ
リ
キ
ト
イ
ヒ、
細
用
・許
・高
橋
三
氏
(昭
和
十
三年
十
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)
ハ
朝
鮮
感
鏡
南
道
永
興
ニ於
テ、
病
牛
ノ肉
ヲ食
シタ
ル食
中
毒
屍
ノ脾
臓
、病
牛
ノ肉、及
患
者
ノ吐
物
ヲ食
シ
テ死
亡
シ
タ
ル犬
ノ脾
臓
及
腸
内容
ヨリ、
ゲ氏
菌
ヲ分離
セ
リ。
以
上
ハ單
二
犬
ヨリゲ
氏
菌其
ノ他
ノ
Salmonell
a
菌
簇
ヲ檢
出
セ
ル報
告
ナ
ルモ、Caspersenハ
一九
三
七年
二月
ノー
ルウエ
ー
ノ
一小村
ニ
於
ケ
ル「パ
ラチ
フ
ス」B
ノ小流
行
二際
シ、
初
發
患
者
ヲ出
セ
ル家
庭
ノ飼
犬
ガ、コ
ノ「パ
ラ
チ
フ
ス」流
行
ノ數
日前
、
嘔
吐
、
下
痢
ヲ發
シ、
罹
病
後
一週
聞
目
二妊
娠
五
週
間
ニ
シテ流
産
シタ
ル事
實
ヲ知
リ、
犬
ノ血
液檢
査
ヲ施
行
セ
ル
ト
コ
ロ、「パ
ラ
チ
フ
ス」B
菌
二凝
集
反
應
陽
性
ヲ呈
セリ
ト
イ
フ。
コ
ノ場
合
犬
ノ血
液
檢
査
ハ、
罹
患
後
既
ニ一一ヶ月
ヲ經
過
セ
シ後
ナ
リ
シタ
メ、病
原
菌
ハ檢
出
シ得
ザ
リ
シ
モ、
氏
ハ之
ヲ以
テ恐
ラ
ク
犬
ガ
人
ニ
於
ヶ
ル「パラ
チ
フ
ス」流
行
ノ憾
染
原
ナ
リ
シ
モ
ノト考
ヘタ
リ。
次
イデMagnussonハ、
一九
三
八年
二
月
ヨリ
三
月
ニ亙
リ
、瑞
典
ノ山村
ニ於
テ發
生
セ
ル「パ
ラ
チ
フ
ス」B
ノ小流
行
ガ、
病
犬
二原
因
セ
ル
コト
ヲ病
原
的
ニ確
認
セ
リ。
コ
ノ場
合
二於
テ
ハ、初發
患
者
ノ發
生
前
約
一週
間頃
ヨ
落合・中村=飼犬
ヨリ感
染
セルゲ
ルトネ
ル氏腸炎菌性急性胃腸炎
二〇
一
42
落
合・中村=
飼犬
ヨリ感染
セルゲ
ルトネ
ル氏腸炎菌性
急性胃腸炎
二〇
二
リ發
病
シ、
之
又流
産
セ
ル犬
ノ糞
便
ヨリ、
「パ
ラ
チ
フ
ス」8菌
が検
出
セ
ラ
レ、
血
清
ノ
ウ
イ
ダー
ル反
應
ハニ
五
〇
倍
陽
性
ヲ呈
シタ
リ
ト
イ
フ。
余
等
ガ今
同
経
験
セ
ル症
例
ハ、
四
園
ノ事
情
ヨリ見
テ、
食
中
毒
ニア
ラザ
ル
ハ前
述
セ
ル如
ク
ニシ
テ、患
者
ハ病
犬
二接
シ
タ
ル後
、
手指
ノ洗
滌
ニ
ハ充
分意
ヲ用
ヒタ
リ
ト
イ
ヘル
ヲ以
テ、手
指
ニ
ヨ
ル食
物
ノ汚
染
モ亦
除
外
シ
テ可
ナ
ルベ
シ。然
レド
モ他
方
病
犬
ハ服藥
操
作
中
屡
ゝ噴
嚏
ヲ發
セ
リ
ト
イ
ヘルガ故
ニ、
本患
者
ハ病
犬
ニ服藥
セ
シ
メ
ツ
・ア
ルウ
チ、
犬
ヨリ直
接
接
觸
乃
至
飛
沫
傳
染
ニ
ヨリ
テ感
染
セ
ル
モノ
ト推
定
セ
ラ
ル。
從來ゲ氏菌
ニヨル食中毒
ハ、多
クハ家族的乃至集團的
ニ發生
シ、單
發
例
ニ於
テ
ハ、其
ノ傳
染
系
路
不
明
ナ
ル場
合多
シ
ト
セラ
レタ
ル
ハ既
述
セ
ルが如
シ。
余
等
ハ今
回
ノ経
験
症
例
ニ徴
シ
テ、ゲ
氏菌
ヲ媒
介
ス
ルモ
ノ
ト
シ
テ
ハ、
獨リ飲食物ノとナラズ、患者ノ日常生活殊
ニ愛翫用家
畜
ト
ノ關
係
ヲ
モ顧
慮
ス
ベ
キ
ヲ注
意
セ
ント
ス
ル
モノ
ナ
リ。
然
シテ余等
ガ
ゲ
氏菌
ヲ検出
シ得
タ
ル犬
ハ、
「エ
ー
ア
デ
ー
ル
テ
リ
ア」ト構
ス
ル
一種
ニ
シテ、
生前
其
ノ病状
ハ彼
ノ所謂D
istempe
r
(犬瘟
熱)二類
ス
ル
モ
ノナ
リ
キ
トイ
フ,
本病
犬
二於
テ
ハ、死
後
全身
臓
器
ヨ
リゲ
氏
菌
ヲ無數
ニ検
出
セ
ル
ヲ
以
テ.其
ノ死因
ガゲ
氏
菌
感
染
ナ
ル
ハ
明
カ
ナ
ル
モ、
其
疾
病
ガ
始
メ
ヨ
リ
ゲ
氏
菌
症
ナ
リ
シ
ヤ、
又
ハDistemperヲ起
セ
ル
モ
ノ
ニゲ
氏
菌
ノ
ニ
次感
染
ヲ
ナ
セ
ル
モ
ノ
ナ
ル
ヤ
ハ不
明
ナ
リ
。
尚
同
患
家
ニ於
テ
ハ、飼
猫
モ亦
犬
ノ發
病
ト略ヽ
時
ヲ同
ウ
シ
テ、
食
欲心ナ
ク、
元氣
衰
へ、
犬
ガ死
亡
シタ
ル八日月十
日將
二死
二至
ラ
ント
セ
ル
ヲ以
テ、
之
ヲ路
傍
ニ捨
テ
タ
リ
ト
イ
フ。
同
家
ノ犬
ト猫
ト
ハツ小思
議
二仲
ヨク
、
日常一
椀
ノ食
餌ヲ
モ共
ニ
シ、
相竝
ンデ
「カ
メ
ラ」二納
マル程
ナ
リ
キ
ト
イ
ヘル
テ以
テ、
余
柚等
ハ恐
ラク
猫
モ
亦列
氏菌
二感
染
セ
ル
モノ
ナ
ルベ
シ
ト考
へ、
極
力其
ノ屍
テ捜
索
セ
ル
モ、
逐
二之
ヲ求
メ得
ザ
リ
シ
バ、
甚
ダ遣
憾
ト
ス
ルト
コ
ロナ
リ。
吾
ガ國ニ
於
テ
ハ、犬
ノ病
氣
ハ簡單
ニDistemperト
シ
テ扱
ハ
ル
、傾
キ
ア
ル
モ、
獨
リ犬
ノ
ミ
ナ
ラズ
、一般
家
立田ノ疾
病
ニ就
テ
モ汎
ク細菌學
的検
査
ヲ行
ハヾ
、
ソ
コ
ニ音心外
ノ結
果ヲ
齎
ス
ヤ
モ計
リ難
シ。
之唯
二家
蓄
防
疫
上
ノ
ミ
ナ
ラズ
、
一般
防
疫
上
ニ
モ亦
緊
要
ナ
ル事
柄
ナリ。
殊三
近
時
學
校
給
食
、共
同
炊
事
等
ガ漸
次普
及
シ
ツ
、ア
ル
ニ鑑
ミ、
食中
毒
菌
ノ存
在
蛇
二其
ノ分
布
ヲ調
査
シ、
以
テ之
ガ豫
防
封策
二遺
憾
ナ
カ
ラ
シ
ム
ル
ハ刻
下
ノ急
務
ト
イ
フ
ベ
キ
ナリ。
ゲ ル トネ ル氏 菌 ヲ検出 シ得 タ
ル「エ ー ア デ ール・テ リア」及 猫
八月八 日(犬 ノ死亡前ご 日)撮影
43
本
研究
ニ當
り當
院助
手内藤
晶之助
君
ノ助カ
ヲ得
タリ。附記
シテ謝意
ヲ表
ス。
文
献
1) 青
木
. 日本傳染
病学
会雑
誌
第
13巻
. 119頁
. 昭
和
13年
.
2) 平野,
日本傳染
病
学
会
雑
誌
第
11巻
. 125頁-
247頁
. 昭
和
11年
.
3) 平
野
,
軍
医
團
雑
誌
285-286-28
7號
. 270-431-592頁
. 昭
和
12年
. 4) 細川, 許, 高橋, 満洲医學雑誌第29巻. 1425頁. 昭和13年. 5) 入田, 實験医
学
雑
誌
第
21巻
. 335頁
. 昭和
12年.
6) 八田, 実験
医
学
雑
誌
第
21巻
. 878頁. 昭和12年. 7) 飯豊. 細菌学雑誌. 第382號. 695頁. 昭和2年
.
8)井手, 細菌学雑誌. 第479482號. 昭和11年. 9) 石井, 吉村, 東京医事新誌. 第2984號. 1570頁一第2985號. 1615頁. 昭和11年.
10)
石井, 今瀬. 板倉, 小口, 内藤, 第11同聯合微生物学會記録. 47頁. 昭和12年. 11) 板橋, 依田, 溝口, 日本獣
医学会雑
誌
第
17巻
. 第
2號
. 7頁.
昭
和
13年
.
12) 韓, 細菌学雑誌. 第486號. 494頁. 昭和11年. 13) 小島, 中込, 入田, 大橋, 秋葉, 北濱, 松橋. 中村. 日本傳染
病
学
会
雑
誌
.第
12巻
. 1頁
. 昭和12年14) 岸上, 海軍々医會雑誌第27巻. 353頁. 昭和13年. 15) 前田, 實験医學雑誌. 第21巻. 1306頁. 昭和12年.
16)
中黒, 軍医團雑誌, 第283號1695頁. 昭和11年. 17) 西, 日本微生物學病理學雑誌. 第30巻. 第15號附録. 23頁. 昭和11年. 18
) 南
里.
北越医學會雑誌第52年. 1323頁. 昭和13年. 19) 落合, 相澤, 中川, 名古屋地方ニ於ケルゲルトネル氏腸炎菌人體感染例. 發熱及高度ナル
出血
性黄疸ヲ主徴トセル「チフス」様症例. 近日本誌上ニ掲載ノ豫定. 20) 落合, 中村, 名古屋医学會雑誌. 第48巻. 1176頁. 昭和13年. 21) 島津
,
細菌學雑誌第363號. 附録、64頁. 大正15年. 軍医團雑誌. 第261號. 139頁. 昭和10年. 22) 島津, 佐藤, 吉見, 柄澤, 野崎, 軍医團雑誌. 第28
4
號, 158頁. 昭和12年. 23) 添川, 大坪, 細菌学雑誌. 第490號. 683頁. 昭和11年. 24) 西澤. 前田. 治療及処方. 第18巻. 522頁.
昭和
12年.
25) 曾田, 土持, 臺灣医学會雑誌. 第35巻. 2849頁. 昭和11年. 26) 田代, 海軍々医学會雑誌. 第25巻. 773頁. 昭和11年27) 常岡.
京都
府立医科大学雑誌第18巻. 1319頁. 昭和11年. 28) 玉木, 倉持, 田口, 日本公衆保健協會雑誌. 第13巻. 359頁. 昭和12年. 29) 高崎. 結
核
.
第
16巻
. 531頁. 昭和
13年
.
. 30) 高崎, 結核. 第16巻. 551. 頁. 昭和13年. 31) 上原, 京都府立
医
摯
大
学
雑
誌
. 第
22巻
. 760頁
. 昭
和
13年
.
32) Caspersen, Zschr. f. Hyg. B. 120. H. 6. S. 610, 1938. 33) Gartner, Korr. d. allg. arztl. Vereins. 188 u. Bresl. arztl. Zschr. 1888.
34)
Kauffmann, Zschr. f. Hyg. B. 111. H. 2. S, 233, 1930. 35) Kauffmann, Zschr. f. Hyg. B. 111. H. 2. S. 243, 1930. 36) Kauffuann u. Mitsu
i,
Zschr. f. Hyg. B. 111. H. 5. S. 749, 1930. 37) Kauffmann, Zschr. f. Hyg. B. 117. H. 4/5. S. 431, 1935. 38) Magnusson, Zschr. f. Hyg.
B.
121. H..2. S. 136, 1938.
落合・中村=
飼犬
ヨリ感染
セルグルトネル氏腸炎菌性急性胃腸炎
二〇三