高校生の留学に関する意識調査報告書 -...

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高校生の留学に関する意識調査報告書 -日本・米国・中国・韓国の比較- 令和元年6月

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  • 高校生の留学に関する意識調査報告書 -日本・米国・中国・韓国の比較-

    令和元年6月

  • 目 次

    調査の概要………………………………………………………………………………… 1

    第1章 留学に関する意識……………………………………………………………… 5

    1 留学に対する関心

    2 留学の願望

    3 留学したくない理由

    4 留学したい理由

    5 希望する留学先

    6 留学の目的と希望する期間

    7 留学する場合の心配事

    第2章 外国への関心……………………………………………………………………21

    1 外国への関心

    2 外国へ行った経験

    3 外国へ行った経験と外国や留学への関心

    4 外国への関心と留学への興味や希望

    5 日米中韓4か国への関心

    6 日米中韓4か国とのかかわり

    7 日米中韓4か国のイメージ

    第3章 自分自身や自分の国について…………………………………………………35

    1 自分自身について

    2 留学希望の有無と自己特性

    3 自分の国に対する意識

    第4章 経年比較にみる高校生の留学などの意識……………………………………41

    1 留学に関する意識

    2 外国への関心

  • 3 日米中韓4か国への関心とかかわり

    4 自分自身について

    5 自分の国に対する意識

    第5章 考 察

    考察1 4か国比較からみる日本の高校生の特徴……………………………………………57

    考察2 米国の高校生の留学意識について……………………………………………………61

    考察3 留学意識をめぐる中国の高校生の変化………………………………………………63

    考察4 韓国の高校生の留学に関する意識について…………………………………………67

    資 料

    質問票(和文)…………………………………………………………………………71

    質問票(英文)…………………………………………………………………………78

    単純集計結果……………………………………………………………………………85

    男女別集計結果……………………………………………………………………… 102

  • 1

    調査の概要

    1 調査の目的

    この調査は、高校生の留学に関する意識と外国への関心を主な内容としている。また、高校生

    の自分自身についての認識や評価を把握することで、留学に関する意識と自己特性などの関連性

    についても検討する。

    調査は、日本、米国、中国、韓国の4か国で同時に実施した。高校生の生活や留学についての

    意識を4か国で比較することに加え、4か国に対する相互のイメージや関心度も尋ねている。ま

    た、一部の質問は 2011 年に実施した「高校生の生活と留学に関する調査」とほぼ同一とし、経年

    的な変化も見られるよう企画した。これらを通して、いまの日本の特徴や課題を見出し、分析す

    ることで、グローバル社会における青少年教育の在り方を模索するための基礎データを提示する。

    2 調査方法等

    調査時期、調査対象などは次のとおりである。なお、4か国とも普通科高校の生徒を対象とし

    た。

    日本 米国 中国 韓国

    調査機関 国立青少年教育

    振興機構 BuzzHunter(委託)

    中国青少年研究

    センター

    韓国青少年政策研

    究院

    調査時期 2018 年 9 月~11 月 2018 年 9 月~11 月 2018 年 9 月~11 月 2018 年 9 月~11 月

    学校数 20 15 24 38

    調査地域

    岩手県 Portsmouth, New Hampshire 北京市 ソウル

    宮城県 Middletown, Conneticut 江蘇省南京市 京畿

    栃木県 Cleveland, Ohio 四川省成都市 仁川

    埼玉県 Dearborn Heights, Michigan 広東省深圳市 江原

    東京都 Tulsa, Oklahoma 遼寧省大連市 大田

    神奈川県 Liberty, Missouri 河南省鄭州市 世宗

    新潟県 Indianapolis, Indiana (各地域で都市部と 忠清

    石川県 Burlington, Iowa 郊外から2校ずつ 大邱

    静岡県 Victoria, Minnesota 抽出) 釜山

    愛知県 Lafayette, Louisiana 蔚山 大阪府 Chicago, Illinois 慶北

    兵庫県 Reno, Nevada 慶南

    岡山県 Gallup, New Mexico 光州

    広島県 Waipahu, Hawaii 全羅

    香川県 Eugene, Oregon 済州

    福岡県

    長崎県

    調査方法 集団質問紙法 集団質問紙法 集団質問紙法 集団質問紙法

    有効回答者

    数(票) 1967 1504 2937 1232

  • 2

    3 調査内容

    留学に対する関心、留学の願望、留学したい理由としたくない理由、希望する留学先や期間、

    留学の目的、外国への関心、海外へ行った経験、日米中韓4か国への関心や相互のかかわりとイ

    メージ、自分自身についての意識、自分の国に対する意識など。

    4 調査対象者の基本属性 日本 米国 中国 韓国

    性別

    男 45.7% 49.5% 44.8% 44.1%

    女 54.2% 49.6% 55.2% 55.9%

    無回答 0.1% 0.9% 0.0% 0.0%

    学年

    高1 33.9% 36.1% 35.9% 48.5%

    高2 32.2% 31.4% 32.2% 51.5%

    高3 33.7% 31.8% 31.8% 0.0%

    無回答 0.2% 0.7% 0.1% 0.0%

    実数(人) 1967 1504 2937 1232

    5 調査結果からみる日本の高校生の特徴

    1)留学に対する関心が低い

    日本の高校生は、「海外留学に興味がある」と回答した割合(「興味がある」「やや興味がある」

    の合計、以下同様)が5割強で、4か国中最も低く、「外国へ留学したいと思わない」と回答した

    者の割合が5割弱で、4か国中最も高い。⇒p.5~

    2011 年の調査結果と比べると、日本の高校生は、「海外留学に興味がある」と回答した割合が

    男女とも低くなっている。一方で、「留学したいと思わない」と回答した男子の割合も低くなって

    いる。⇒p.41~

    2)留学したくない理由のトップは「日本のほうが暮らしやすいから」である

    外国へ留学したくない理由について、日本の高校生は、「日本のほうが暮らしやすいから」「外

    国で一人で生活する自信がないから」「言葉の壁があるから」「面倒だから」の順に回答した割合

    が高い。⇒p.7~

    2011 年の調査結果と比べると、日本の高校生は、「面倒だから」と回答した割合が低くなって

    おり、米中も同じ傾向を示している。⇒p.42~

    3)留学したい理由のトップは「いろいろなことを体験したいから」である

    留学したい理由として、日本の高校生は、「いろいろなことを体験したいから」と回答した割合

    が最も高く、次いで「語学力を身につけたいから」「視野を広げたいから」が高い。⇒p.10~

    4)希望する留学先のトップは米国である

    希望の留学先について、日中韓では、「アメリカ」を希望する割合が最も高く、他の国を大きく

  • 3

    引き離している。また、「日本」を希望する留学先として選択した順位は、中国と韓国が4位、米

    国が6位である。⇒p.13~

    5)最も重要な留学の目的は「語学の習得」に集中している

    最も重要な留学の目的について、日本の高校生の7割弱が「語学の習得」と回答した。一方で、

    「学位取得」や「専門技術や資格の取得」と回答した割合は低い。

    また、希望する留学期間について、「1年未満」(「半年以内」「半年以上1年未満」)と回答した

    割合が4か国中最も高い。⇒p.17~

    6)外国への関心が低い

    日本の高校生が、「私は外国へ旅行したい」「私は外国の文化や生活に興味がある」「私は外国の

    人と友だちになりたい」「私は外国の人と話をしてみたい」「私は外国語が好きだ」「私は外国の生

    活に憧れている」に「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合はいずれも4か国中最

    も低い。⇒p.21~

    2011 年の調査結果と比べると、日本の高校生は外国への関心がさらに低くなっており、特に女

    子の関心の低下が顕著である。⇒p.47~

    7)外国へ行ったことが「ある」のは5割弱である

    日本の高校生が、外国へ行ったことが「ある」(「何回もある」「1、2回ある」)と回答した割

    合は5割弱で、米韓より低い。外国へ行った目的について、「観光」が6割弱で最も高いが、4か

    国の中では最も低い割合となっている。「修学旅行やイベントなどの参加」は5割強で米中韓に比

    べて高い。⇒p.22~

    2011 年の調査結果と比べると、日本の高校生は、外国へ行ったことが「ある」と回答した割合

    は低下している。⇒p.49

    8)外国へ行った経験が多い者ほど外国への関心が高い

    4か国とも外国へ行った経験が多い者ほど、外国への関心や留学への興味、留学願望は強い。

    また、外国への関心が高い者ほど、留学への興味や希望が強い傾向がみられる。⇒p.24~

    9)米中韓に「とても関心がある」と回答した割合はそれぞれ4割強、1割強、2割強である

    日本の高校生が、米中韓3か国に「とても関心がある」と回答した割合はそれぞれ4割強、1

    割強と2割強だった。また、日本に「とても関心がある」と回答した割合は、米中の高校生が3

    割弱で、韓国の高校生が2割強だった。「まあ関心がある」を合わせると、中国 67.7%、韓国 65.4%、

    米国 58.9%の順に高い。⇒p.29~

    また、中国と韓国の高校生の 75%は、「日本の漫画やアニメを見る」と回答し、日本の高校生

    の 73%は、「米国の映画や音楽を見たり聞いたりする」と回答している。⇒p.30~

    10)日本人のイメージとして「礼儀正しい」「規則を守る」と回答した割合が高い

    日本人のイメージとして、米中ともに回答した割合が高かったのは「礼儀正しい」「規則を守る」

  • 4

    である。日本の高校生がもっている米国人のイメージとしては「ユーモアがある」「愛国心が強い」

    「創造性がある」の割合が高く、中国人のイメージとしては、「自己中心的」「気性が激しい」の

    割合が高い。韓国人のイメージとしては、「愛国心が強い」の割合が高い。⇒p.32~

    11)自己肯定感が低い

    日本の高校生は、「今の自分が好きだ」の肯定率(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答

    した割合、以下同様)が5割未満で、米中韓の7割以上との差が際立っている。また、「私は他の

    人々に劣らず価値のある人間である」の肯定率が5割強で、米中韓の約8割以上と比べて差が大

    きい。「自分はダメな人間だと思うことがある」の肯定率は8割を超え、米中韓を大きく上回って

    いる。⇒p.35~

    但し、2011 年の調査結果と比べると、日本の高校生の自己肯定感は高くなっている。⇒p.52~

    12)将来に対する不安が強い

    日本の高校生は、「自分の将来に不安を感じている」の肯定率が4か国中最も高い。また、「将

    来への希望を持っている」「将来、働きたい職業分野で専門職として活躍したい」の肯定率が4か

    国中最も低い。⇒p.36~

    13)留学希望のある者のほうが自分を変えたい気持ちが強い

    4か国とも留学希望のある者のほうが、「今の自分を変えたい」「今の生活環境を変えたい」の

    肯定率が高い。

    また、日中韓の3か国では、留学希望のある者のほうが、「新しいことに挑戦するのが好きだ」

    「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」「私は他人と違うことをするのが好きだ」「物事

    に積極的に取り組むほうだ」の肯定率が高い。⇒p.38~

    14)9割以上が「日本で暮らすことに満足している」と回答した

    日本の高校生の9割以上が「日本で暮らすことに満足している」「自分の国が好きだ」と回答し

    た(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合)。一方、「国の発展は自分の発展につ

    ながっている」「私は国のために尽くしたい」の肯定率が4か国中最も低い。⇒p.39~

    2011年の調査結果と比べると、日本の高校生は、「国の発展は自分の発展につながっている」「自

    分が日本人であることに誇りをもっている」「日本で暮らすことに満足している」の肯定率が高く

    なっている。⇒p.55~

  • - 5 -

    第1章 留学に関する意識 1 留学に対する関心

    調査では、海外留学に興味があるかを尋ねている。米国と韓国の高校生は高い関心を示し、「興

    味がある」「やや興味がある」と回答した割合がいずれも7割弱となっている。それに対し、日本

    の高校生は5割強にとどまり、4か国中最も低かった(図 1-1)。

    男女別にみると、4か国とも男子より女子のほうが、留学への関心が高い(図 1-2)。

    また、「留学に興味をもったのは誰(何)の影響ですか」を複数回答で尋ねている(韓国は単一回

    答)。4か国すべてで上位となったのは、「テレビやネットなどのメディア」「友だち」「自分の海

    外旅行や国際交流などの体験」である。そのほかに、米国は「家族」と「学校の先生」の割合が際

    立って高く、中国は「好きな有名人やアイドル」の割合が他の国に比べて高い(図 1-3)。

    図 1-1 海外留学に興味があるか

    図 1-2 <男女別>海外留学に興味があるか(「興味がある」「やや興味がある」と回答した割合)

    25.5

    32.0

    20.3

    26.5

    25.5

    35.1

    37.9

    40.7

    30.7

    20.5

    30.0

    26.5

    17.6

    9.2

    9.9

    6.3

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    日本

    米国

    中国

    韓国

    興味がある やや興味がある あまり興味がない 全く興味がない

    「無回答」の割合を表記していない。以下同様)

    43.9

    56.8 57.6

    76.3

    52.263.1

    58.1

    74.3

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    日本の高校生が、海外留学に「興味がある」「やや興味がある」と回答した割合は4か国中

    最も低い。留学に興味をもったのは主に「テレビやネットなどのメディア」の影響である。

  • - 6 -

    図 1-3 留学に興味をもったのは誰(何)の影響ですか(日米中は複数回答、韓国は単一回答)

    2 留学の願望

    「もし可能なら、外国へ留学したいと思いますか」という問いに対し、「留学したいと思わない」

    と回答した割合は、日本の高校生が5割弱で4か国中最も高く、韓国が3割強で最も低い。留学

    希望者のうち、日本と米国は「大学在学中に、留学したい」と回答した割合が約 35%となってお

    り、最も高かった。中国は、「大学卒業後、留学したい」の割合が 25.2%を占め、最も高く、「大

    学在学中に、留学したい」は 22.3%となっている。韓国は「高校を卒業したら、すぐに留学した

    い」「高校在学中に留学したい」と回答した割合がそれぞれ 18.1%と 16.3%と高く、日米中より

    早いタイミングでの留学を希望していることがわかる(図 1-4)。

    男女別にみると、4か国とも男子のほうが「留学したいと思わない」と回答した割合が高く、

    特に米国と韓国では男女の差が大きい(図 1-5)。

    40.6

    29.7

    29.5

    16.9

    13.6

    8.9

    2.0

    9.6

    40.5

    37.5

    34.0

    47.3

    9.7

    27.4

    15.2

    27.0

    43.9

    32.2

    29.8

    28.5

    24.2

    13.9

    8.4

    8.0

    38.1

    13.7

    19.2

    12.0

    3.9

    1.5

    0.2

    5.4

    0% 10% 20% 30% 40% 50%

    テレビやネットなどのメディア

    友だち

    自分の海外旅行や国際交流などの体験

    家族

    好きな有名人やアイドル

    学校の先生

    留学斡旋業者

    その他

    日本(MA)

    米国(MA)

    中国(MA)

    韓国(SA)

    日本の高校生は、「留学したいと思わない」と回答した割合が5割弱で、4か国中最も高い。

  • - 7 -

    図 1-4 もし可能なら、外国へ留学したいと思いますか

    図 1-5 <男女別>もし可能なら、外国へ留学したいと思いますか(「留学したいと思わない」の割合)

    3 留学したくない理由

    「留学したいと思わない」と回答した高校生に対し、その理由を尋ねている。日本の上位3項

    目は、「日本のほうが暮らしやすいから」「外国で一人で生活する自信がないから」「言葉の壁があ

    るから」であり、いずれも5割前後となっている。第4位の「面倒だから」は3割強で4か国中

    最も高い。一方、「親元から離れたくないから」「外国の生活になじめないから」の割合は米中韓

    を大きく下回り、「経済的に難しいから」の割合も4か国中最も低い。

    米国の上位3項目は、「親元から離れたくないから」「米国のほうが暮らしやすいから」「言葉の

    壁があるから」で、いずれも5割以上と高い。また、「米国の教育のほうが私に合うから」「米国

    48.6

    5.1

    1.9

    35.6

    7.0

    38.4

    7.7

    6.6

    35.0

    8.1

    42.6

    3.0

    4.4

    22.3

    25.2

    31.7

    16.3

    18.1

    24.6

    9.3

    0% 10% 20% 30% 40% 50%

    留学したいと思わない

    高校在学中に留学したい

    高校を卒業したら、すぐに留学したい

    大学在学中に、留学したい

    大学卒業後、留学したい

    日本

    米国

    中国

    韓国

    52.9

    44.849.9

    26.9

    47.2

    38.842.9

    22.8

    0%

    20%

    40%

    60%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    留学したくない理由について、日本の高校生は「日本のほうが暮らしやすいから」「外国で

    一人で生活する自信がないから」「言葉の壁があるから」と回答した割合が高かった。

  • - 8 -

    での就職に不利になるから」が日中韓に比べて高く、「面倒だから」が1割強で日中韓の半分以下

    となっている。

    中国の上位3項目は、「親元から離れたくないから」「中国のほうが暮らしやすいから」「治安が

    悪いから」である。また、「外国に魅力を感じないから」が2割強で、4か国中最も高く、「外国で

    一人で生活する自信がないから」「言葉の壁があるから」が3割前後で、日米韓に比べて低い。

    韓国の上位3項目は、「言葉の壁があるから」「外国で一人で生活する自信がないから」「外国の

    生活になじめないから」である。「韓国のほうが暮らしやすいから」が2割未満で、日米中との差

    が際立つ。また、「外国に魅力を感じないから」「韓国の教育のほうが私に合うから」「韓国での就

    職に不利になるから」も4か国中最も低い(図 1-6)。

    図 1-6 外国へ留学したいと思わない理由は何ですか(複数回答)

    54.0

    48.1

    46.1

    31.2

    30.5

    24.3

    24.1

    17.7

    13.3

    9.5

    9.0

    2.1

    5.0

    54.8

    39.9

    53.0

    13.5

    25.1

    34.7

    33.4

    20.1

    58.9

    5.9

    27.0

    15.3

    6.8

    45.5

    29.4

    36.8

    28.2

    42.0

    34.7

    37.2

    23.6

    55.3

    12.0

    18.8

    12.7

    3.2

    16.4

    45.4

    56.2

    29.2

    29.0

    27.7

    42.8

    12.6

    22.6

    9.0

    1.8

    1.0

    4.6

    0% 20% 40% 60%

    母国のほうが暮らしやすいから

    外国で一人で生活する自信がないから

    言葉の壁があるから

    面倒だから

    治安が悪いから

    経済的に難しいから

    外国の生活になじめないから

    外国に魅力を感じないから

    親元から離れたくないから

    留学試験が難しいから

    母国の教育のほうが私に合うから

    母国での就職に不利になるから

    その他

    日本(N=955)

    米国(N=577)

    中国(N=1250)

    韓国(N=390)

  • - 9 -

    留学したくない理由を男女別に見てみると、「親元から離れたくないから」「治安が悪いから」

    「外国で一人で生活する自信がないから」は、4か国とも男子より女子のほうが回答した割合が

    高く、「外国に魅力を感じないから」「面倒だから」は、4か国とも男子のほうが高い。「母国のほ

    うが暮らしやすいから」は日米中で女子のほうが高く、韓国では男子のほうが高い(図 1-7~12)。

    図 1-7 <男女別>外国へ留学したいと思わない理由:親元から離れたくないから

    図 1-8 <男女別>外国へ留学したいと思わない理由:治安が悪いから

    図 1-9 <男女別>外国へ留学したいと思わない理由:外国で一人で生活する自信がないから

    8.817.8

    56.264.7

    49.3

    61.2

    16.7

    31.2

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    27.633.5

    23.9 26.4

    37.5

    46.3

    23.6

    36.9

    0%

    10%

    20%

    30%

    40%

    50%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    37.5

    58.6

    31.2

    55.7

    24.3

    34.5 34.8

    61.1

    0%

    10%

    20%

    30%

    40%

    50%

    60%

    70%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

  • - 10 -

    図 1-10 <男女別>外国へ留学したいと思わない理由:外国に魅力を感じないから

    図 1-11 <男女別>外国へ留学したいと思わない理由:面倒だから

    図 1-12 <男女別>外国へ留学したいと思わない理由:母国のほうが暮らしやすいから

    4 留学したい理由

    「留学したい」(「高校在学中に留学したい」「高校を卒業したら、すぐに留学したい」「大学在

    学中に、留学したい」「大学卒業後、留学したい」)と回答した者にその理由を尋ねている。4か

    22.3

    13.2

    23.1

    13.9

    27.220.0

    15.0

    8.9

    0%

    10%

    20%

    30%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    38.3

    24.1

    15.99.0

    29.626.7

    30.527.4

    0%

    20%

    40%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    49.3

    58.854.0 56.2

    44.8 46.3

    20.2

    10.8

    0%

    20%

    40%

    60%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    4か国とも、「いろいろなことを体験したいから」と回答した割合が高い。そのほかに、日

    本の高校生は、「語学力を身につけたいから」「視野を広げたいから」と回答した割合が高かっ

    た。

  • - 11 -

    国とも「いろいろなことを体験したいから」と回答した割合が約 75%と高い。その他の項目をみ

    ると、日本の高校生は、「語学力を身につけたいから」「視野を広げたいから」も7割を超えた。

    一方、「その国の進んだ知識を獲得したいから」「興味のある専門分野を学びたいから」「将来の就

    職が有利になるから」「よりよい教育環境を求めたいから」「外国で学位を取りたいから」「国内の

    進学競争が激しいから」の割合はいずれも4か国中最も低く、しかも米中韓との差が大きい。日

    本の高校生は、留学に学問や専門性を期待していない傾向がみられる。

    図 1-13 外国へ留学したい理由(複数回答)

    77.2

    74.3

    71.7

    36.0

    31.8

    23.5

    22.8

    21.3

    11.1

    5.7

    5.1

    2.9

    2.2

    2.8

    75.6

    66.1

    78.7

    41.9

    53.6

    52.8

    34.6

    48.5

    29.3

    18.8

    33.3

    12.0

    7.5

    7.3

    75.5

    54.3

    85.1

    21.5

    33.8

    63.0

    63.0

    48.6

    51.5

    42.4

    4.5

    6.6

    12.2

    2.3

    78.0

    58.6

    62.2

    47.3

    20.8

    29.3

    46.3

    33.1

    36.6

    23.6

    3.2

    1.8

    24.2

    1.9

    0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

    いろいろなことを体験したいから

    語学力を身につけたいから

    視野を広げたいから

    外国で生活したいから

    友だちを作りたいから

    その国の進んだ知識を獲得したいから

    興味のある専門分野を学びたいから

    将来の就職が有利になるから

    よりよい教育環境を求めたいから

    外国で学位を取りたいから

    親(保護者)や先生、知人が勧めるから

    多くの友だちが留学するから

    国内の進学競争が激しいから

    その他

    日本

    米国

    中国

    韓国

  • - 12 -

    米国の高校生は、「視野を広げたいから」が8割弱で、中国に次いで高く、「語学力を身につけ

    たいから」も7割弱と、日本に次いで高い。また、「友だちを作りたいから」「その国の進んだ知

    識を獲得したいから」も5割を超えた。「親(保護者)や先生、知人が勧めるから」は3割を超え、

    日中韓に比べて際立って高い。

    中国の高校生は、「視野を広げたいから」と回答した割合が9割弱で、最も高い。「その国の進

    んだ知識を獲得したいから」「興味のある専門分野を学びたいから」も6割を超え、4か国中最も

    高く、「よりよい教育環境を求めたいから」「外国で学位を取りたいから」の割合も日米韓を大き

    く上回っている。一方、「外国で生活したいから」は2割強で4か国中最も低い。これらのことか

    ら先進的な知識の獲得を高く期待していることがうかがえる。

    韓国の高校生は「視野を広げたいから」が6割を超え、上位となっているが、日米中に比べて

    低い。「語学力を身につけたいから」も上位となっているが、6割に満たない。「外国で生活した

    いから」「国内の進学競争が激しいから」が4か国中最も高い。一方、「友だちを作りたいから」

    は2割強で、日米中より低い(図 1-13)。

    留学したい理由を男女別でみると、「語学力を身につけたいから」「視野を広げたいから」「いろ

    いろなことを体験したいから」といった項目において、4か国とも女子のほうが回答した割合が

    高く、また、日本と米国では、「友だちを作りたいから」においても、女子の割合が高い(図 1-

    14~17)

    図 1-14 <男女別>外国へ留学したい理由:語学力を身につけたいから

    図 1-15 <男女別>外国へ留学したい理由:視野を広げたいから

    69.677.8

    62.568.7

    49.057.9

    48.1

    64.7

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    65.676.2 72.5

    82.8 81.487.6

    54.5

    66.7

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    100%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

  • - 13 -

    図 1-16 <男女別>外国へ留学したい理由:いろいろなことを体験したいから

    図 1-17 <男女別>外国へ留学したい理由:友だちを作りたいから

    5 希望する留学先

    希望する留学先について、「留学したい」(「高校在学中に留学したい」「高校を卒業したら、す

    ぐに留学したい」「大学在学中に、留学したい」「大学卒業後、留学したい」)と回答した者に、第

    1希望、第2希望、第3希望をそれぞれ回答してもらった。

    第1希望、第2希望、第3希望を合わせてみると、日中韓では、「アメリカ」が他の国よりも際

    立って高く、3か国とも6割を超えている。次いで、日本は「オーストラリア」「イギリス」、中国

    は「イギリス」「フランス」、韓国は「イギリス」「カナダ」の順である。米国は、「イタリア」「イ

    ギリス」「フランス」の順となっている。

    68.6

    83.2

    67.1

    81.3

    69.479.7 75.8 79.3

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    100%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    23.5

    37.746.5

    57.8

    33.5 34.1

    23.919.0

    0%

    20%

    40%

    60%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    日中韓の高校生が、「アメリカ」と回答した割合は6割を超え、他の国よりも際立って高

    い。「日本」を希望する留学先として選択した順位は、中国と韓国が4位、米国が6位であ

    る。

    また、その国に留学したい理由について、「その国が好きだから」と回答した割合が4か

    国とも高い。「学問の水準が高いから」と回答した割合は、中国が日米韓に比べて突出して

    高く、日本は4か国中最も低い。

  • - 14 -

    「日本」は希望の留学先として、中国と韓国の高校生の約3割(4位)、米国の高校生の約2割

    (6位)に選ばれた(図 1-18)。

    図 1-18 どの国に留学したいか(第1希望+第2希望+第3希望)

    その国に留学したいと思う理由をみると、日米韓では、「その国が好きだから」と回答した割合

    が他の項目よりも際立って高い。その他の項目をみると、日本の高校生は「知名度が高いから」

    「先進国だから」、米国は「知名度が高いから」「気候や自然環境が良いから」、韓国は「先進国だ

    から」の順に回答した割合が高かった。それに対し、中国は、「学問の水準が高いから」が 64.0%

    でトップとなり、日米韓との差が際立っている。次いで「その国が好きだから」「先進国だから」

    <日本>

    61.3

    36.0

    30.3

    26.4

    21.3

    15.7

    13.2

    13.0

    12.1

    10.3

    7.3

    3.6

    7.4

    10.2

    アメリカ

    オーストラリア

    イギリス

    カナダ

    フランス

    ドイツ

    イタリア

    韓国

    ニュージーランド

    シンガポール

    スペイン

    中国

    その他

    まだわからない

    <米国>

    41.3

    39.2

    35.0

    32.9

    29.6

    19.9

    13.9

    12.8

    10.8

    10.0

    5.7

    4.9

    18.6

    9.4

    イタリア

    イギリス

    フランス

    スペイン

    オーストラリア

    日本

    ドイツ

    カナダ

    韓国

    ニュージーランド

    シンガポール

    中国

    その他

    まだわからない

    <中国>

    60.5

    44.9

    30.5

    29.2

    23.6

    20.8

    20.1

    12.3

    10.5

    9.5

    6.8

    3.5

    3.8

    4.4

    アメリカ

    イギリス

    フランス

    日本

    オーストラリア

    カナダ

    ドイツ

    シンガポール

    イタリア

    ニュージーランド

    韓国

    スペイン

    その他

    まだわからない

    <韓国>

    60.2

    36.7

    32.1

    29.8

    21.9

    21.3

    19.0

    15.2

    11.3

    10.1

    6.5

    5.5

    6.5

    7.1

    アメリカ

    イギリス

    カナダ

    日本

    フランス

    ドイツ

    ニュージーランド

    オーストラリア

    スペイン

    イタリア

    中国

    シンガポール

    その他

    まだわからない

  • - 15 -

    の順であり、「勉強したい専門分野で一流だから」も4か国中最も高い。留学に学問や専門性を大

    きく期待する傾向がみられる(図 1-19)。

    図 1-19 その国に留学したいと思う理由は何ですか(複数回答)

    56.6

    33.2

    31.9

    27.2

    19.4

    17.6

    16.7

    9.7

    7.9

    6.4

    5.9

    4.6

    2.8

    2.7

    1.9

    10.4

    86.7

    57.9

    42.0

    50.4

    32.5

    22.4

    11.7

    17.5

    24.4

    12.8

    21.4

    17.3

    17.8

    11.1

    4.8

    12.3

    63.4

    40.2

    53.9

    27.7

    19.5

    64.0

    36.6

    10.8

    14.1

    14.4

    14.5

    7.8

    5.3

    11.6

    3.6

    4.4

    64.1

    19.8

    39.0

    28.1

    9.7

    25.8

    26.6

    7.2

    7.5

    23.5

    12.0

    8.6

    6.1

    12.3

    2.3

    7.2

    0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

    その国が好きだから

    知名度が高いから

    先進国だから

    気候や自然環境が良いから

    治安がよいから

    学問の水準が高いから

    勉強したい専門分野で一流だから

    母国の人が多いから

    家族や知人に薦められたから

    将来その国で就職したいから

    言葉の壁があまりないから

    奨学金などの留学支援制度があるから

    生活費や授業料が手頃だから

    その国の学歴は自国で評価が高いから

    入学しやすいから

    その他

    日本(N=885)

    米国(N=830)

    中国(N=1554)

    韓国(N=782)

  • - 16 -

    その国に留学したいと思う理由を男女別でみると、下図の3項目で差がみられた。4か国とも

    「先進国だから」と回答した割合は男子のほうが高く、「気候や自然環境が良いから」は女子のほ

    うが高い。「その国が好きだから」は日本では女子のほうが高い(図 1-20~22)。

    図 1-20 <男女別>その国に留学したいと思う理由:先進国だから

    図 1-21 <男女別>その国に留学したいと思う理由:気候や自然環境が良いから

    図 1-22 <男女別>その国に留学したいと思う理由:その国が好きだから

    39.2

    26.7

    47.3

    38.4

    59.6

    50.0 48.8

    33.1

    0%

    20%

    40%

    60%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    19.6

    32.7

    47.352.3

    26.5 28.522.5

    31.5

    0%

    20%

    40%

    60%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    51.760.3

    87.1 86.7

    58.966.6

    61.8 65.4

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    100%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

  • - 17 -

    6 留学の目的と希望する期間

    まず、留学先で最も勉強したいことについて見てみると、日本の高校生が「語学」と回答した

    割合は5割弱で、米中韓と比べて際立って高い。そのほかの項目はいずれも1割にも満たない。

    米国は「語学」が2割強、次いで「医療系」が2割弱で、日中韓と比べて高い。中国は、「語学」

    が3割弱であり、「工学/理学系」と「商学、経済経営管理など」はそれぞれ2割強と1割強とな

    っており、4か国中最も高かった。韓国は、「芸術系」が2割強で、日米中より概ね 13 ポイント

    以上も高い。また、「語学」「工学/理学系」は約2割であった(図 1-23)。

    男女別でみると、4か国とも「工学/理学系」では男子の割合が高く、「語学」では日中韓の女

    子の割合が高かった(図 1-24~25)。

    図 1-23 留学先で最も勉強したいことは何ですか(単一回答)

    48.0

    6.2

    7.8

    7.4

    3.5

    6.0

    8.6

    5.6

    6.4

    21.8

    9.6

    9.3

    6.8

    4.1

    17.5

    7.8

    9.6

    12.2

    29.7

    23.4

    7.1

    5.0

    11.2

    6.6

    7.0

    2.7

    7.0

    22.0

    18.4

    7.4

    4.9

    3.6

    6.2

    21.0

    6.8

    6.2

    0% 10% 20% 30% 40% 50%

    語学

    工学/理学系

    人文系

    社会科学系

    商学、経済・経営管理など

    医薬系

    芸術系

    その他

    わからない

    日本

    米国

    中国

    韓国

    日本の高校生が最も重要な留学の目的とするのは、「語学の習得」であり、「学位の取得」や

    「専門技術や資格の取得」を希望する割合が低い。

  • - 18 -

    図 1-24 <男女別>留学先で最も勉強したいこと:「工学/理学系」

    図 1-25 <男女別>留学先で最も勉強したいこと:「語学」

    最も重要な留学の目的をみると、日本の高校生は、「語学の習得」と回答した割合が7割弱にも

    達し、語学志向の強さがうかがえる。中国の高校生は、「専門技術や資格の取得」「学位取得」が

    それぞれ3割強で、「語学」は約 25%と、4か国中最も低い。韓国の高校生は、「語学」と「学位

    取得」がそれぞれ約4割であった。米国の高校生は、「語学」が4割強で、「専門技術や資格の取

    得」が2割強となっている(図 1-26)。

    図 1-26 留学の最も重要な目的

    11.3

    2.6

    13.6

    5.1

    37.9

    13.5

    29.7

    11.8

    0%

    20%

    40%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    40.6

    53.1

    15.9 16.2

    25.832.4

    17.424.6

    0%

    20%

    40%

    60%

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    日本 米国 中国 韓国

    67.1

    40.4

    24.6

    42.0

    4.6

    10.0

    32.2

    35.6

    15.8

    23.4

    34.6

    15.6

    11.1

    24.3

    5.7

    6.7

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    日本

    米国

    中国

    韓国

    語学の習得 学位取得 専門技術や資格の取得 その他

  • - 19 -

    希望する留学期間について、日米の高校生の3割弱は「半年以内」と回答し、中韓より 20ポイ

    ント以上も高い。また、日本の高校生は、「半年以上1年未満」と回答した割合が 36.8%と4か国

    中最も高い。一方、「2年以上4年未満」「4年以上」がいずれも4か国中最も低く、短期間の留

    学を希望する傾向がみられる。米国も日本と同じ傾向がみられる。これに対し、中国と韓国は長

    期間の留学を希望する傾向がみられ、「1年以上2年未満」と回答した割合が最も高く、「2年以

    上」も約3割と高い(図 1-27)。

    図 1-27 どのくらいの期間、留学したいですか

    7 留学する場合の心配事

    「留学ができるとしたら、何か心配なことがありますか」を複数回答で聞いたところ、4か国

    とも「言葉の問題」「お金のこと」と回答した割合が高く、特に韓国では7割弱にも達している。

    そのほかに、「安全問題」「文化の違い」は日中韓で高く、中でも中国は5割以上と、特に高い。米

    国は「ホームシックになる」が5割を超え、日韓の3割未満と差がみられるほか、「1人での暮ら

    し」「友だちがいない」の割合も4か国中最も高い(図 1-28)。

    男女別にみると、4か国ともほとんどの項目で女子の割合のほうが男子より高い(表 1-1)。

    28.1

    29.7

    3.9

    7.5

    36.8

    28.9

    22.3

    24.9

    24.5

    19.4

    43.6

    36.5

    6.1

    12.8

    21.3

    22.4

    3.9

    5.7

    6.7

    8.6

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    日本

    米国

    中国

    韓国

    半年以内 半年以上1年未満 1年以上2年未満 2年以上4年未満 4年以上

    4か国とも「言葉の問題」「お金のこと」が上位となっている。

  • - 20 -

    図 1-28 留学ができるとしたら、何か心配なことがありますか(複数回答)

    表 1-1 <男女別>もし、留学ができるとしたら、何か心配なことがありますか。(複数回答)

    日本 米国 中国 韓国

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    ・言葉の問題 54.5 63.2 44.4 55.7 52.4 57.5 61.3 69.2

    ・お金のこと 50.2 58.7 57.4 64.5 48.2 55.6 59.0 73.3

    ・安全問題 41.3 50.8 27.5 37.2 42.0 55.7 28.4 52.6

    ・文化の違い 36.1 39.9 26.0 28.2 48.2 51.3 37.4 40.4

    ・1 人での暮らし 26.0 38.7 34.1 40.3 24.0 33.7 18.4 34.8

    ・友だちがいない 25.0 30.5 32.6 41.4 18.6 21.2 26.8 36.1

    ・勉強のプレッシャー 18.8 26.3 21.5 20.2 20.4 22.9 19.7 22.0

    ・ホームシックになる 16.1 30.1 50.2 55.7 37.4 48.0 23.2 31.2

    59.5

    55.1

    46.9

    38.3

    33.4

    28.2

    24.3

    23.2

    1.6

    4.8

    51.4

    61.7

    33.1

    27.4

    37.8

    37.6

    53.2

    20.6

    4.4

    7.4

    55.5

    52.6

    50.1

    50.0

    29.8

    20.1

    43.7

    21.9

    1.4

    5.1

    66.3

    68.1

    43.7

    39.3

    28.7

    32.7

    28.3

    21.1

    3.0

    3.3

    0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

    言葉の問題

    お金のこと

    安全問題

    文化の違い

    1人での暮らし

    友だちがいない

    ホームシックになる

    勉強のプレッシャー

    その他

    特に心配することがない

    日本

    米国

    中国

    韓国

  • - 21 -

    第2章 外国への関心 1 外国への関心

    外国への関心について、「私は外国へ旅行したい」「私は外国の文化や生活に興味がある」など

    7項目に対し、「よくあてはまる」「まああてはまる」「あまりあてはまらない」「全くあてはまら

    ない」の4段階で尋ねた。

    日本の高校生が、「私は外国へ旅行したい」「私は外国の文化や生活に興味がある」「私は外国の

    人と友だちになりたい」「私は外国の人と話をしてみたい」「私は外国の生活に憧れている」に、

    「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合は、いずれも4か国中最も低い。「私は将

    来、外国で働いてみたい」も中国と並んで低い。

    米中韓の高校生が、「私は外国へ旅行したい」「私は外国の文化や生活に興味がある」「私は外国

    の人と友だちになりたい」「私は外国の人と話をしてみたい」に、「よくあてはまる」「まああては

    まる」と回答した割合はいずれも約8割である。そのほかに、米国の高校生は、「私は外国語が好

    きだ」「私は将来、外国で働いてみたい」が4か国中最も高く、韓国の高校生は「私は外国の生活

    に憧れている」が高い(図 2-1)。

    図 2-1 外国への関心(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合)

    80.8

    78.1

    71.1

    71.1

    54.7

    46.8

    36.5

    86.0

    83.6

    84.5

    80.8

    74.3

    53.6

    59.5

    89.5

    87.9

    81.2

    78.0

    71.7

    50.0

    36.1

    93.5

    86.0

    78.7

    76.8

    60.3

    58.8

    56.0

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    私は外国へ旅行したい

    私は外国の文化や生活に興味がある

    私は外国の人と友だちになりたい

    私は外国の人と話をしてみたい

    私は外国語が好きだ

    私は外国の生活に憧れている

    私は将来、外国で働いてみたい

    日本

    米国

    中国

    韓国

    日本の高校生が、外国への関心についての7項目のうち、6項目の肯定率(「よくあてはま

    る」「まああてはまる」と回答した割合)は、4か国中最も低い。

  • - 22 -

    男女別に見てみると、日本では、「私は将来、外国で働いてみたい」に男女の差があまりなかっ

    たが、それ以外の6項目で、「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合は、男子より

    女子のほうが高い。米中韓では7項目とも男子より女子のほうの肯定率が高い(表 2-1)。

    表 2-1 男女別外国への関心(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合)

    日本 米国 中国 韓国

    男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子

    私は外国へ旅行したい 76.0 84.6 80.6 91.3 84.1 94.0 89.6 96.8

    私は外国の文化や生活に興味がある 73.0 82.4 77.7 89.5 84.3 90.7 82.9 88.5

    私は外国語が好きだ 51.0 57.9 66.1 82.3 65.8 76.4 56.9 63.0

    私は外国の人と友だちになりたい 65.9 75.3 78.4 90.3 79.0 83.0 75.7 81.0

    私は外国の人と話をしてみたい 66.6 74.9 73.7 87.6 75.6 80.0 73.9 79.3

    私は将来、外国で働いてみたい 36.4 36.6 52.2 66.3 35.7 36.3 52.3 59.0

    私は外国の生活に憧れている 41.4 51.4 49.0 58.1 47.0 52.4 54.5 62.1

    2 外国へ行った経験

    日本と米国の高校生は、外国へ行ったことが「何回もある」「1、2回ある」と回答した割合が

    いずれも約5割である。韓国の高校生は、「何回もある」と回答した割合が 26.6%と、4か国中最

    も高かった。中国の高校生は、「ない」と回答した割合が 64.5%と、日米韓に比べて高かった(図

    2-2)。

    図 2-2 外国へ行ったことがありますか

    14.7

    16.8

    10.3

    26.6

    33.4

    34.4

    24.0

    31.2

    51.7

    44.0

    64.5

    42.1

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある 1、2回ある ない

    「無回答」の割合を表記していない。以下同様)

    日本の高校生が、外国へ行った経験が「ある」と回答した割合は、米韓より低い。外国へ行

    った目的について、「観光」と回答した割合が最も高いものの、4か国中では最も低く、「修学

    旅行やイベントなどの参加」が米中韓に比べて高い。

  • - 23 -

    外国へ行った目的をみると、4か国とも「観光」と回答した割合が最も高く、特に中国と韓国

    では 84%以上に達した。また、日本の高校生は、「修学旅行やイベントなどの参加」と回答した割

    合が5割を超え、4か国中最も高く、米国の高校生は、「親戚訪問」と回答した割合が3割を超え、

    日中韓を大きく上回っている(図 2-3)。

    図 2-3 外国へ行った目的は何ですか(複数回答)

    (外国へ行ったことが「何回もある」「1、2回ある」と回答した者のみ)

    初めて外国へ行った時期をみると、日本の高校生は、「小学校入学前」と回答した割合が最も高

    く、31.6%となっている。米国と韓国の高校生は、「小学生の頃」の割合が最も高く、それぞれ 31.6%

    と 38.9%となっている。中国の高校生は、「中学生の頃」が 48.7%で、最も高かった(図 2-4)。

    図 2-4 初めて外国へ行ったのはいつ頃ですか

    (外国へ行ったことが「何回もある」「1、2回ある」と回答した者のみ)

    57.3

    51.6

    12.6

    8.6

    10.1

    61.5

    15.2

    6.5

    33.9

    25.0

    84.4

    36.1

    5.0

    8.4

    1.5

    90.6

    7.0

    11.7

    9.8

    3.9

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    観光

    修学旅行やイベントなどの参加

    留学

    親戚訪問

    その他

    日本(N=946人)

    米国(N=771人)

    中国(N=1009人)

    韓国(N=712人)

    31.6

    27.1

    8.3

    25.626.2

    31.634.7

    38.9

    20.0 18.5

    48.7

    27.0

    22.118.8

    7.8 8.4

    0%

    10%

    20%

    30%

    40%

    50%

    日本

    (N=946人)米国

    (N=771人)中国

    (N=1009人)韓国

    (N=712人)

    小学校入学前 小学生の頃 中学生の頃 高校生になってから

  • - 24 -

    また、外国人との交流経験をみると、「面と向かって交流したことがある」と回答した割合は、

    米国の高校生が 79.3%で最も高く、次いで日本 75.3%、中国 63.2%、韓国 49.6%の順に高い。

    「インターネットや手紙で交流したことがある」の割合は、米国が 28.7%と最も高く、日中韓は

    約2割となっている。「交流したことがない」と回答した割合は、韓国が 37.8%と、4か国中最も

    高かった(図 2-5)。

    図 2-5 外国人と交流したことがありますか(複数回答)

    3 外国へ行った経験と外国や留学への関心

    外国へ行った経験の有無と外国への関心の関係をみると、4か国とも外国へ行った経験が多い

    ほど、「外国へ旅行したい」、「外国の文化や生活に興味がある」、「外国の人と友だちになりたい」、

    「外国の人と話をしてみたい」、「外国語が好きだ」、「将来、外国で働いてみたい」、「外国の生活

    に憧れている」といった項目の肯定率が高く、外国への関心が高い傾向がみられる(図 2-6~12)。

    また、外国へ行った経験が多いほど、留学に対する興味が強く、留学する希望も高い傾向がみ

    られる(図 2-13~14)。

    75.3

    16.8

    19.0

    79.3

    28.7

    10.8

    63.2

    18.8

    26.9

    49.6

    23.1

    37.8

    0% 20% 40% 60% 80%

    面と向かって交流したことがある

    インターネットや手紙で交流したことがある

    交流したことがない

    日本

    米国

    中国

    韓国

    図 2-6 「外国へ行ったことがあるか」×「私は外国へ

    旅行したい」(「よくあてはまる」と回答した割合)

    78.3

    75.5

    75.6

    81.4

    60.7

    63.7

    63.2

    74.5

    50.3

    57.6

    52.7

    65.9

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

    図2-7 「外国へ行ったことがあるか」×「私は外国の文化

    や生活に興味がある」(「よくあてはまる」と回答した割合)

    63.1

    77.5

    68.0

    65.9

    47.6

    58.3

    53.1

    51.8

    40.1

    50.0

    43.4

    37.8

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

  • - 25 -

    図 2-8 「外国へ行ったことがあるか」×「私は外国語

    が好きだ」(「よくあてはまる」と回答した割合)

    45.5

    63.6

    49.8

    39.3

    27.4

    47.3

    35.8

    25.0

    20.5

    37.5

    28.5

    17.7

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

    図 2-9 「外国へ行ったことがあるか」×「私は外国の人

    と友だちになりたい」(「よくあてはまる」と回答した割合)

    56.6

    69.6

    53.8

    47.6

    42.5

    57.3

    39.7

    44.8

    34.1

    47.7

    35.5

    32.2

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

    図 2-10 「外国へ行ったことがあるか」×「私は外国の人

    と話をしてみたい」(「よくあてはまる」と回答した割合)

    59.0

    68.8

    49.5

    45.4

    39.9

    53.9

    37.1

    39.3

    33.4

    41.1

    34.4

    30.8

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない(%)

    図 2-11 「外国へ行ったことがあるか」×「私は将来、

    外国で働いてみたい」(「よくあてはまる」と回答した割合)

    33.4

    50.6

    26.4

    32.3

    19.4

    32.0

    16.4

    25.3

    12.4

    25.2

    13.0

    17.9

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

    図 2-12 「外国へ行ったことがあるか」×「私は外国の

    生活に憧れている」(「よくあてはまる」と回答した割合)

    36.6

    46.6

    30.7

    26.5

    23.9

    30.7

    23.1

    25.0

    16.1

    24.9

    19.5

    16.2

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

    図 2-13 「外国へ行ったことがあるか」×「海外留学に

    興味があるか」(「興味がある」と回答した割合)

    45.5

    54.9

    36.6

    36.3

    28.0

    35.1

    21.4

    30.2

    18.2

    22.5

    17.4

    17.5

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

  • - 26 -

    4 外国への関心と留学への興味や希望

    外国への関心と留学への興味や希望の関係も見てみる。「外国へ旅行したい」「外国の文化や生

    活に興味がある」「外国の人と友だちになりたい」「外国の人と話をしてみたい」「外国語が好きだ」、

    「将来、外国で働いてみたい」「外国の生活に憧れている」といった外国への関心に関する項目に

    対し、「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した者を「肯定派」、「あまりあてはまらない」「全

    くあてはまらない」と回答した者を「否定派」として、「海外留学に興味があるか」と「外国へ留学した

    いと思うか」の2項目とクロス集計を行った。外国への関心に関する7項目とも肯定的な回答をした

    者のほうが否定的な回答をした者よりも、留学への興味や希望が強い傾向がみられ、しかも4か

    国ともその差が大きかった(図 2-15~28)。

    図 2-14 「外国へ行ったことがあるか」×「外国へ留学したいと思うか」

    (「留学したいと思わない」と回答した割合)

    24.8

    20.9

    27.7

    22.3

    47.1

    34.9

    39.0

    27.9

    56.3

    47.1

    46.6

    40.3

    日本

    米国

    中国

    韓国

    何回もある

    1、2回ある

    ない

    (%)

    図 2-15 「外国へ旅行したいか」×「海外留学に興味が

    あるか(「とても興味がある」「まあ興味がある」と回答した

    割合)

    61.9

    7.2

    76.9

    18.2

    64.0

    16.3

    70.8

    14.1

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    図 2-16 「外国へ旅行したいか」×「外国へ留学したいと思

    うか」(「留学したい」注と回答した割合)

    注:「高校在学中に留学したい」「高校を卒業したら、すぐに

    留学したい」「大学在学中に、留学したい」「大学卒業後、

    留学したい」の合計。以下同様

    60.8

    6.8

    67.2

    12.2

    60.3

    19.2

    71.8

    17.9

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)(%)

  • - 27 -

    図 2-17 「外国の文化や生活に興味があるか」×「海外

    留学に興味があるか」(「とても興味がある」「まあ興味が

    ある」と回答した割合)

    62.0

    13.5

    76.6

    27.1

    64.1

    23.1

    73.9

    25.7

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-18 「外国の文化や生活に興味があるか」×「外国へ

    留学したいと思うか」(「留学したい」と回答した割合)

    61.1

    12.8

    68.9

    10.1

    60.3

    25.6

    74.3

    31.6

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-19 「外国語が好きか」×「海外留学に興味がある

    か」(「とても興味がある」「まあ興味がある」と回答した割

    合)

    74.0

    24.1

    78.3

    41.7

    66.5

    40.8

    81.0

    46.3

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-20 「外国語が好きか」×「外国へ留学したいと思うか」

    (「留学したい」と回答した割合)

    73.5

    22.7

    70.6

    27.5

    63.6

    37.1

    79.5

    51.4

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-21 「外国の人と友だちになりたいか」×「海外留学

    に興味があるか」(「とても興味がある」「まあ興味がある」

    と回答した割合)

    67.0

    12.6

    73.7

    43.2

    65.9

    30.1

    77.0

    31.3

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-22 「外国の人と友だちになりたいか」×「外国へ留学

    したいと思うか」(「留学したい」と回答した割合)

    65.6

    13.0

    65.2

    27.0

    61.8

    31.2

    76.9

    37.0

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

  • - 28 -

    図 2-23 「外国の人と話をしてみたいか」×「海外留学に

    興味があるか」(「とても興味がある」「まあ興味がある」と

    回答した割合)

    67.5

    11.4

    75.9

    39.3

    66.9

    31.9

    77.3

    33.8

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-24 「外国の人と話をしてみたいか」×「外国へ留学し

    たいと思うか」(「留学したい」と回答した割合)

    65.7

    12.5

    68.3

    22.4

    62.9

    32.2

    77.2

    39.1

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-25 「将来、外国で働いてみたいか」×「海外留学に

    興味があるか」(「とても興味がある」「まあ興味がある」と

    回答した割合)

    84.2

    32.6

    85.4

    44.0

    79.9

    47.8

    87.4

    41.6

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-26 「将来、外国で働いてみたいか」×「外国へ留学し

    たいと思うか」(「留学したい」と回答した割合)

    82.9

    31.8

    77.5

    33.0

    75.3

    45.5

    85.8

    46.2

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-27 「外国の生活に憧れているか」×「海外留学に

    興味があるか」(「とても興味がある」「まあ興味がある」と

    回答した割合)

    77.5

    28.3

    85.3

    49.8

    75.7

    42.8

    83.4

    44.2

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

    図 2-28 「外国の生活に憧れているか」×「外国へ留学した

    いと思うか」(「留学したい」と回答した割合)

    75.7

    28.3

    78.6

    37.6

    70.2

    42.2

    82.0

    48.9

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    肯定派

    否定派

    日本 米国 中国 韓国

    (%)

  • - 29 -

    5 日米中韓4か国への関心

    今回の調査では、日本、米国、中国、韓国の高校生に、他の3か国にどのくらい関心をもって

    いるか、また、どのようなかかわりやイメージをもっているかを尋ねている。

    まず、それぞれの国への関心度を見てみる。日本に「とても関心がある」と回答した割合は、

    米中とも3割弱で、韓国は2割強である。「まあ関心がある」を合わせると、中国 67.7%、韓国

    65.4%、米国 58.9%の順となっている(図 2-29)。

    米国への関心が最も高いのは日本で、「とても関心がある」と回答した割合が4割強で、中韓と

    10ポイント以上の差が開いた。「まあ関心がある」を合わせると、日本は9割弱に達し、中国と韓

    国も約8割と高い(図 2-30)。

    中国に関心をもっている日米韓の高校生はいずれも半数に満たなかった。「とても関心がある」

    「まあ関心がある」と回答した割合は、日本 42.6%、米国 43.7%、韓国 28.7%となっている(図

    2-31)。

    韓国への関心が最も高いのは日本であり、最も低いのは米国である。「とても関心がある」「ま

    あ関心がある」と回答した割合は、日本 57.6%、中国 42.6%、米国 34.5%となっている(図 2-

    32)。

    図 2-29 日本にどのくらい関心をもっているか

    図 2-30 米国にどのくらい関心をもっているか

    28.4

    27.9

    23.7

    30.5

    39.8

    41.7

    19.0

    18.0

    26.1

    17.4

    14.3

    8.5

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    米国

    中国

    韓国

    とても関心がある まあ関心がある あまり関心がない 全く関心がない

    40.2

    29.9

    27.7

    46.8

    50.7

    52.4

    8.9

    13.0

    17.6

    3.3

    6.3

    2.1

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    日本

    中国

    韓国

    とても関心がある まあ関心がある あまり関心がない 全く関心がない

    日本の高校生は、米国への関心が高く、中国や韓国への関心が低い。一方、日本に関心が

    あると回答した割合は、中国が最も高く、次いで韓国、米国の順となっている。

  • - 30 -

    図 2-31 中国にどのくらい関心をもっているか

    図 2-32 韓国にどのくらい関心をもっているか

    6 日米中韓4か国とのかかわり

    米中韓3か国の高校生の日本へのかかわりを見てみると、中国の高校生は多くの項目で高い回

    答率を示している。「日本の漫画やアニメを見る」と回答した割合は 75.4%と最も高く、「日本の

    映画や音楽を見たり聞いたりする」は 57.9%で、韓国の 42.4%、米国の 19.5%と大きな差をみせ

    た。そのほか、「日本のテレビ番組や新聞、雑誌、本を見る」(44.1%)、「日本のゲームをする」

    (34.2%)、「日本のウェブサイトを見る(22.8%)」も米韓に比べて高い。また、「日本の製品を

    もっている」も 55.5%で韓国に次いで高い。

    韓国の高校生は、「日本の漫画やアニメを見る」と回答した割合が中国と同じく 75.4%と高い。

    「日本の製品をもっている」(69.2%)、「日本に行ったことがある」(32.0%)は米中を大きく上

    回っている。

    米国の高校生は、「日本のことが好き」(42.2%)、「親たちは、日本が好き」(19.3%)と回答し

    た割合が中韓に比べて高いが、「日本のテレビ番組や新聞、雑誌、本を見る」(22.7%)、「日本の

    映画や音楽を見たり聞いたりする」(19.5%)、「日本の漫画やアニメを見る」(25.3%)、「日本の

    製品をもっている」(27.0%)はいずれも中韓と比べて低い(図 2-33)。

    11.2

    12.4

    7.3

    31.4

    31.3

    21.4

    39.1

    28.8

    46.9

    17.5

    22.7

    24.3

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    日本

    米国

    韓国

    とても関心がある まあ関心がある あまり関心がない 全く関心がない

    21.6

    14.8

    13.9

    36.0

    19.7

    28.7

    28.8

    28.9

    30.1

    12.8

    31.4

    27.2

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    日本

    米国

    中国

    とても関心がある まあ関心がある あまり関心がない 全く関心がない

    中国と韓国の高校生の 75%は、「日本の漫画やアニメを見る」と回答し、日本の高校生の

    73%は、「米国の映画や音楽を見たり聞いたりする」と回答している。

  • - 31 -

    図 2-33 米中韓3か国の高校生の日本とのかかわり

    一方、日本の高校生が米国や中国、韓国のことにどのくらいかかわっているかを見てみると、

    米国とのかかわりが中国と韓国よりはるかに多いことがわかる。「米国の映画や音楽を見たり聞い

    たりする」が7割を超え、「米国の製品をもっている」「米国のテレビ番組や新聞、雑誌、本を見

    る」も4割以上となっている。また、「米国のことが好き」と回答した割合は4割弱だった。これ

    に対し、「韓国の製品をもっている」「韓国の映画や音楽を見たり聞いたりする」と回答した割合

    は3割台で、「韓国のことが好き」「韓国のテレビ番組や新聞、雑誌、本を見る」がいずれも2割

    強となっている。中国とのかかわりは少なく、「中国の製品をもっている」が6割弱と高いが、他

    の項目はすべて1割未満だった(図 2-34)。

    22.7

    19.5

    25.3

    29.7

    12.2

    27.0

    42.2

    19.3

    5.2

    8.2

    11.4

    44.1

    57.9

    75.4

    34.2

    22.8

    55.5

    29.8

    8.3

    13.1

    8.8

    6.7

    32.8

    42.4

    75.4

    21.3

    20.0

    69.2

    36.8

    10.9

    32.0

    9.7

    10.6

    0% 20% 40% 60% 80%

    日本のテレビ番組や新聞、雑誌、本を見る

    日本の映画や音楽を見たり聞いたりする

    日本の漫画やアニメを見る

    日本のゲームをする

    日本のウェブサイトを見る

    日本の製品をもっている

    日本のことが好き

    親たちは、日本が好き

    日本に行ったことがある

    日本に親戚や自国の友人がいる

    日本の友人や知り合いがいる

    米国

    中国

    韓国

  • - 32 -

    図 2-34 日本の高校生の米中韓3か国とのかかわり

    7 日米中韓4か国のイメージ

    日本、米国、中国の高校生がそれぞれ日本人、米国人、中国人、韓国人にどのようなイメージ

    をもっているかについて見てみる(韓国ではこの質問をしていない)。

    まず、日本人のイメージについて、日本の高校生は、「礼儀正しい」と回答した割合が8割弱、

    「親切」「規則を守る」が約7割、「集団主義」「勤勉だ」が6割弱と高く、いずれも米国、中国の

    42.3

    72.9

    25.3

    30.4

    22.4

    50.1

    37.7

    15.8

    16.0

    9.8

    12.3

    7.7

    4.3

    2.1

    10.7

    3.9

    58.6

    8.0

    4.2

    5.2

    3.5

    6.6

    21.1

    34.1

    4.4

    4.5

    9.6

    39.8

    23.0

    9.9

    6.3

    2.7

    6.2

    0% 20% 40% 60% 80%

    その国のテレビ番組や新聞、雑誌、本を見る

    その国の映画や音楽を見たり聞いたりする

    その国の漫画やアニメを見る

    その国のゲームをする

    その国のウェブサイトを見る

    その国の製品をもっている

    その国のことが好き

    親たちは、その国が好き

    その国に行ったことがある

    その国に親戚や自国の友人がいる

    その国の友人や知り合いがいる

    米国とのかかわり

    中国とのかかわり

    韓国とのかかわり

    日本人のイメージとして、米中の高校生が回答した割合が高いのは「礼儀正しい」「規則を

    守る」である。日本の高校生は、米国人のイメージとして、「ユーモアがある」「愛国心が強

    い」「創造性がある」、中国人のイメージとして、「自己中心的」「気性が激しい」と回答した

    割合が高い。

  • - 33 -

    高校生からの評価を大きく上回った。米国の高校生がもっている日本人のイメージとして、「勤勉

    だ」「創造性がある」「親切」「礼儀正しい」「規則を守る」と回答した割合は、いずれも約5割であ

    り、「日本人のことはよく知らない」と回答した割合は 4割弱である。また、中国の高校生も5割

    以上が「礼儀正しい」「規則を守る」と回答した。次いで、「集団主義」「勤勉だ」「創造性がある」

    「責任感が強い」の順で、いずれも3割台となっている(図 2-35)。

    図 2-35 日本、米国、中国の高校生がもっている日本人のイメージ

    日本の高校生がもっている米国人のイメージとしては、「ユーモアがある」が7割強で、最も高

    い。次いで「愛国心が強い」「創造性がある」で6割弱となっている。そのほかに「正義感がある」

    77.8

    73.2

    69.4

    59.0

    56.7

    46.3

    33.6

    33.2

    26.6

    16.1

    13.4

    8.8

    5.0

    47.3

    47.7

    46.9

    21.7

    52.5

    43.5

    27.3

    22.7

    47.9

    28.1

    12.1

    13.7

    39.9

    56.6

    18.2

    53.6

    39.6

    38.6

    32.4

    15.6

    29.7

    32.9

    12.5

    17.6

    14.1

    24.7

    0% 20% 40% 60% 80%

    礼儀正しい

    親切

    規則を守る

    集団主義

    勤勉だ

    責任感が強い

    正義感がある

    愛国心が強い

    創造性がある

    ユーモアがある

    自己中心的

    気性が激しい

    その国の人のことはよく知らない

    日本

    米国

    中国

  • - 34 -

    「自己中心的」「気性が激しい」が約4割となっている。また、日本の高校生がもっている中国人

    のイメージとしては、「自己中心的」「気性が激しい」と回答した割合が高く、いずれも5割を超

    えている。次いで「愛国心が強い」の4割強である。韓国人のイメージについて、日本の高校生

    の4割強は「愛国心が強い」と回答したが、他の項目の回答率がいずれも3割未満となっており、

    はっきりしたイメージをもっていないことがうかがえる。

    一方、「中国人のことはよく知らない」「韓国人のことはよく知らない」と回答した日本の高校

    生はいずれも約4割と高い(図 2-36)。

    図 2-36 日本の高校生がもっている米国人、中国人、韓国人のイメージ

    72.5

    59.7

    56.7

    42.9

    38.3

    37.5

    36.9

    29.9

    13.2

    12.0

    10.3

    9.3

    21.5

    11.3

    44.6

    14.7

    8.9

    53.7

    52.4

    7.0

    8.1

    22.0

    4.8

    4.9

    26.7

    39.7

    12.6

    42.7

    13.6

    10.9

    23.4

    26.1

    14.5

    10.3

    27.8

    11.7

    10.7

    17.6

    41.5

    0% 20% 40% 60% 80%

    ユーモアがある

    愛国心が強い

    創造性がある

    正義感がある

    自己中心的

    気性が激しい

    親切

    責任感が強い

    勤勉だ

    規則を守る

    礼儀正しい

    集団主義

    その国の人のことはよく知らない

    米国人に対する

    イメージ

    中国人に対する

    イメージ

    韓国人に対する

    イメージ

  • - 35 -

    第3章 自分自身や自分の国について 1 自分自身について

    自分自身についての意識を把握するために、「物事に積極的に取り組むほうだ」「私は他の人々

    に劣らず価値のある人間である」「将来への希望を持っている」といった自分の性格や自己肯定感、

    将来に対する考え方などに関する項目を挙げ、「よくあてはまる」「まああてはまる」「あまりあて

    はまらない」「全くあてはまらない」の4段階で尋ねた。

    性格に対する自己評価をみると、日本の高校生は、「新しいことに挑戦するのが好きだ」「言わ

    れなくても自分から進んで勉強する」「初めて会った人とでもすぐに話ができる」「人前でもはっ

    きり自分の意見を言えるほうだ」の肯定率がいずれも4か国中最も低い。米国の高校生は、「私は

    他人と違うことをするのが好きだ」の肯定率が8割を超え、日中韓に差をつけて高かった。中国

    の高校生は、「物事に積極的に取り組むほうだ」「新しいことに挑戦するのが好きだ」「言われなく

    ても自分から進んで勉強する」「人前でもはっきり自分の意見を言えるほうだ」といった積極性を

    示す項目の肯定率がいずれも4か国中最も高い。韓国の高校生は、「物事に積極的に取り組むほう

    だ」「人前でもはっきり自分の意見を言えるほうだ」の肯定率が中国に次いで高く、「私は他人と

    違うことをするのが好きだ」が米国に次いで高い(図 3-1)。

    図 3-1 性格についての自己評価(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合)

    70.4

    70.1

    67.4

    63.7

    54.3

    51.9

    67.6

    78.0

    75.2

    85.7

    64.6

    56.3

    79.8

    79.2

    79.8

    57.9

    57.3

    81.1

    77.0

    72.9

    72.2

    72.2

    60.5

    69.4

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    物事に積極的に取り組むほうだ

    新しいことに挑戦するのが好きだ

    言われなくても自分から進んで勉強する

    私は他人と違うことをするのが好きだ

    初めて会った人とでもすぐに話ができる

    人前でもはっきり自分の意見を言えるほうだ

    日本

    米国

    中国

    韓国

    日本の高校生は、「今の自分が好きだ」「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」の肯

    定率(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合、以下同様)が低く、「自分はダ

    メな人間だと思うことがある」の肯定率が高い。

    また、「将来への希望を持っている」の肯定率が米中韓と比べて低い。

  • - 36 -

    自己肯定感に関連する7項目では、日本の高校生は、「私は他の人々に劣らず価値のある人間で

    ある」「今の自分が好きだ」に対し、「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合がいず

    れも約5割にとどまり、米中韓に比べて際立って低い。一方、「自分はダメな人間だと思うことが

    ある」の肯定率が8割を超え、米中韓に比べて著しく高い。

    米国の高校生は、「得意なことをもっている」「打ち込みたいことがある」「今の自分が好きだ」

    に対し、「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合がいずれも8割を超え、4か国中

    最も高い。一方、「今の自分を変えたい」の肯定率が日中韓を大きく下回った。中国の高校生は、

    「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」の肯定率が9割を超え、4か国中最も高く、「自

    分はダメな人間だと思うことがある」の肯定率が4割で日米韓と比べて低く、自己肯定感が高い

    ことがうかがえる。また、「今の生活環境を変えたい」の肯定率は7割を超え、4か国中最も高く、

    「今の自分を変えたい」の肯定率も9割弱と韓国に次いで高い。韓国の高校生は、「今の自分を変

    えたい」の肯定率が4か国中最も高く、「得意なことをもっている」の肯定率が4か国中最も低い

    (図 3-2)。

    図 3-2 自己肯定感(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合)

    将来に対する考え方について、日本の高校生は、「自分の将来に不安を感じている」の肯定率が

    7割を超え、4か国中最も高い。一方、「将来、働きたい職業分野で専門職として活躍したい」「将

    来への希望を持っている」の肯定率がいずれも6割台にとどまり、米中韓より低い。

    米国の高校生は将来に対して積極的な姿勢を示している。「将来、働きたい職業分野で専門職と

    して活躍したい」「将来への希望を持っている」「将来、何になりたいかを決めている」の肯定率

    80.8

    78.1

    78.0

    67.7

    61.1

    50.4

    48.4

    61.2

    59.9

    96.6

    91.1

    53.1

    79.7

    80.7

    40.0

    86.2

    80.5

    72.5

    74.8

    91.7

    70.0

    52.5

    88.1

    81.4

    65.3

    65.8

    80.1

    73.5

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    自分はダメな人間だと思うことがある

    今の自分を変えたい

    打ち込みたいことがある

    得意なことをもっている

    今の生活環境を変えたい

    私は他の人々に劣らず価値のある人間である

    今の自分が好きだ

    日本

    米国

    中国

    韓国

  • - 37 -

    がいずれも4か国中最も高い。中国の高校生は、「将来、何になりたいかを決めている」の肯定率

    が6割未満で4か国中最も低いが、「自分の将来に不安を感じている」の肯定率も日米韓を大きく

    下回っている。韓国の高校生は「将来、働きたい職業分野で専門職として活躍したい」の肯定率

    が9割を超え、米国に次いで高く、「自分の将来に不安を感じている」の肯定率も7割を超え、日

    本に次いで高い(図 3-3)。

    図 3-3 将来に対する考え方(「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合)

    また、将来の生き方について、「周囲の人たちと協調して、人の和を大切にするような生き方を

    したい」と回答した割合が最も高いのは日本で、41.8%となっている。「自分の趣味や個性を大切

    にして、それを伸ばしていくような生き方をしたい」と回答した割合が高いのは韓国で、52.4%

    と、日米中を大きく上回っている。「自分から進んで物事を考え、社会のリーダーになるような生

    き方をしたい」の割合が最も高いのは中国で、22.2%となっている(図 3-4)。

    図 3-4 将来、どのような生き方をしたいと思いますか

    74.6

    65.3

    64.6

    61.5

    58.2

    95.6

    91.2

    73.6

    44.5

    69.8

    88.4

    58.3

    71.6

    91.4

    73.8

    69.0

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    自分の将来に不安を感じている

    将来、働きたい職業分野で専門職として活躍したい

    将来への希望を持っている

    将来、何になりたいかを決めている

    日本

    米国

    中国

    韓国

    41.8

    35.3

    9.0

    32.3

    28.8

    16.9

    31.2

    36.6

    22.2

    32.7

    52.4

    10.9

    0% 20% 40% 60%

    周囲の人たちと協調して、人の和を大切にするよ

    うな生き方をしたい

    自分の趣味や個性を大切にして、それを伸ばして

    いくような生き方をしたい

    自分から進んで物事を考え、社会のリーダーにな

    るような生き方をしたい

    日本

    米国

    中国

    韓国

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    2 留学希望の有無と自己特性

    留学希望の有無と自己特性の関係をみるために、「留学したいと思わない」