黒川 岳 gaku kurokawa...出展:黒川岳 artist: gaku kurokawa...
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1F
入口
北館1館
南館1館
出展:柳瀬安里 Artist: Anri Yanase
主催 /京都芸術センター Organized by Kyoto Art Center
ニューミューテーションとは:アーティストとしての活動を初めて5年未満の若手作家を取り上げる企画。
グラウンド
出展:黒川岳 Artist: Gaku Kurokawa
外出自粛期間は、私たちに自分自身のこと、そして日常というものを振り返る時間をくれました。それは、自分と他者との関係性、社会の中での自分を強く意識させる時間でもあったと思います。自分の行動が他者に影響を与えること、他者の行動が自分に影響を与えること、その仕組みや結果に目を向けることは、創造するにも鑑賞するにも想像力が不可欠である芸術にとってはプラスに働くのではないかと感じています。もちろん、ねたみや嫉みといったネガティブな感情も想像力の産物です。しかし、利他的な行動原理が、このウイルスの拡大を防ぐ要因のひとつであったのなら、私たちは未来に少し期待してもいいのではないでしょうか。 本展は、その期待を共有できる場にしたいと考えています。出展作家の3人は自分の体を通して世界とのコミュニケーションをはかりながら、作品を生み出すことを試みています。そこから発せられる生命力には、ある種の希望や気づきが内包されています。正直に、自分の気持ちや気づいてしまった違和感に向き合うことは、表現をする人にとっては特に重要なプロセスです。しかし実際には、自分の内面を見つめ、表現をとおして社会との接点を探ろうとするとき、思った以上の痛みや恐怖が伴います。そこに真摯に向き合おうとしているという点で、彼らの作品には、本質的な魅力があるのではないかと感じています。 不安定でありながら、大きな転換期でもあるウィズ・コロナ時代にあって、自分自身の肉体をもって解を探ろうとする彼らの行為とそこから生まれる表現、向かう視線の先を探りたいと思います。(チーフプログラムディレクター 山本麻友美)
北館2館2F
南館2館
出展:菊池和晃 Artist: Kazuaki Kikuchi
ギャラリー南Gallery South
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出入口
黒川 岳 Gaku Kurokawa
南館2館
北館1館
グラウンド
.《fits in the gap》
インクジェットプリント 2020サイズ可変“fits in the gap”inkjet printdimension variable
1. 《雲》
楠、杉、ゴング、ロープ楽器協力:ガムランアンサンブル マルガサリ、 2020
“cloud”camphor tree, cedar, gong, ropeInstrument cooperation: marga sariW4500 × D1900 × H3200 mm
2. 《雲》(映像)
HDビデオ、シングルチャンネル、8分 42 秒、 2020出演:遠藤僚之介、ガブリエ・バロンタン、瀧口翔“cloud” (movie)HD Video, Single channel, 8’ 42’’
Performer: Ryonosuke Endo, Gabriel Barontan, Syo Takinami
『KUROKAWA & ANIMALS』 チャンネルにて配信中!←QRコードよりアクセス(https://youtu.be/JmNjBCuQNuw)
プロフィール1994 年島根県生まれ。2016 年東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、2018 年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。物や環境と身体との関係に着目し、彫刻やパフォーマンス・音楽・映像などの作品を制作している。
京都芸術センター 20周年記念事業 新型コロナウイルス感染拡大予防のため、マスクの着用をお願いします。会場ごとに入場できる人数を制限しております。ご理解とご協力をお願いします。
*作品にお手を触れないでください。 写真・動画の撮影は可能。Please do not touch the art work. Photo & video OK.
南館1館
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《animal calendar (京都芸術センター屋上での巣作り、誕生、生育、巣立ち)》 定点カメラ映像のライブ配信 サイズ可変(期間:2020 年 7月 11 日 10:00 ~ 8 月 30 日 20:00) “animal calendar (nesting, being born, growing, and leaving the nest)” Online, dimension variable (term: 11, July 10:00 - 30, August 20:00)
講堂
階段
ギャラリー南
廊下
廊下
ギャラリー北
エントランス
3. 《揺り籠》
水楢 2020
“cradle”Mongolian oakW2850 × D920 × H850mm
4. 《揺り籠》(映像)
HDビデオ、シングルチャンネル、9分 00 秒、2020出演:遠藤僚之介、黒川岳、瀧口翔、ベーハイム雪絵
“cradle” (movie)HD Video, Single channel, 9’ 00’’
Performer: Ryonosuke Endo, Gaku Kurokawa, Syo Takiguchi, Yukie Beheim
フリースペース
前田珈琲 図書室
階段
階段階段
TARO
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物や環境と自らが正面衝突する時、発せられる音は自分の中でいかに響くだろうか。その時自らはどのような手触りを得るだろうか。自分の触れた感触とは別に、視覚的には物や人が別の何かに見えたり、何だかわけの分からない存在が現れることもある。物と人が交わる中で聞かれる響き、現れる姿の総体を近づいたり離れたりしながら眺め直してみたい。
尚、出展している作品はそれぞれ全く別個のものである。2020 年 4月 22 日から 2020 年 7月 10 日の期間中に制作。 ( 黒川 岳 )
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講堂Auditorium
柳瀬 安里 Anri Yanase
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出口
1.《そこに、なにが映っていても目に見えない》
転写 布、糸、アセトン 2020
“No matter what you see there, it is not visible” transfer print cloth, yarn, acetone W3300×D20000 mm
* 作品にお手を触れないでください。 Please do not touch the art work.
プロフィール1993 年埼玉県生まれ。2016 年京都造形芸術大学美術工芸学科写真コース卒業(現 京都芸術大学)。身の回りの出来事を出発点とし、それが何なのかを考えるためのひとつの方法として作品を制作している。知ったかぶりすることなく反応することを大切にしたいと思っている。
菊池 和晃 Kazuaki Kikuchi ギャラリー北Gallery North
出入口
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1. 《円を描く V ーマシン》
アルミニウム、鉄、ステンレス 2020 “Draw a Circle V -Machine” aluminum, iron, stainless W1000×D400×H1000 mm
2.《円を描く III ーマシン》
アルミニウム、鉄、ステンレス 2020 “Draw a Circle V -Machine” aluminum, iron, stainless W1000×D400×H1000 mm
3.《円を描く II ーマシン》
アルミニウム、鉄、ステンレス 2020
“Draw a Circle V -Machine” aluminum, iron, stainless W1000×D400×H1000 mm
7. 《円を描く II ー生産されたイメージ 2-#2》
アルミニウム、ペンキ 2020 “Draw a Circle II -A Produced Image 2-#2” paint on aluminum W400×D400 mm
8.《円を描く III ー生産されたイメージ #2》
アルミニウム、ペンキ 2020 “Draw a Circle II -A Produced Image 2-#2” paint on aluminum W400×D400 mm
プロフィール1993 年京都府生まれ。2018 年京都市立芸術大学大学院美術研科絵画専攻構想設計修了。身体と機械、個人と社会、アーティストと美術などそれぞれの関係性や連動性をテーマに美術史から引用したイメージを生産するマシンを制作する。また制作したマシンを使用したパフォーマンスなども発表している。
入口
* 作品にお手を触れないでください。 写真・動画の撮影は可能。Please do not touch the art work. Photo & video OK.
私たちの生活はさまざまな機械によって成り立っている。機械には効率と生産性が最も求められ、その為に無駄と判断されるものは排除される。そして新たに効率的で生産性の高い機械が作られる。私の仕事はそんな機械を使い、新たな機械を生産することだ。それは社会にとって機能的だと思う。人やものを社会の歯車に例えることがあるが、私の仕事はまさにその歯車だ。そして私は仕事で使うのと同じ機械を使い芸術作品を作っている。どちらも同じ創造行為ではあるが社会的な機能というのは大きく異なる。私が仕事でする創造は生きること、生活すること、社会で役に立つこと。一方芸術での創造は私たちの生活にとって無駄なもの、役に立たないものとして端に追いやられている場面を多々目にする。芸術も社会と噛み合う歯車だ。その動力がどこに繋がっているのかは現代では見えづらいだけで、今も私たちの生に対して機能している。
無駄なことに対して機能的なものを作ろうと思った。今作《円を描く》は一つの円のイメージを生産するだけの機械 -マシン -であり、円を描くというシンプルなことに対して、無駄なことをするということに非常に効率的な機械だ。つまり本来の機械のように「無駄な労力で円を描くこと」以外の無駄を排除して作られている。 ( 菊池 和晃)
4.《円を描く I ーマシン》
アルミニウム、鉄、ステンレス 2020
“Draw a Circle V -Machine” aluminum, iron, stainless W1000×D400×H1000 mm
5.《円を描く I ー生産されたイメージ #2》
アルミニウム、ペンキ 2020 “Draw a Circle I -A Produced Image #2” paint on aluminum W400×D400 mm
6. 《円を描く II ー生産されたイメージ 1-#2》
アルミニウム、ペンキ 2020
“Draw a Circle II -A Produced Image 1-#2” paint on aluminum W400×D400 mm
* 写真・動画の撮影はご遠慮ください。 Please do not take photo & video.
作家ステイトメントは会場内にございます。