弁護士人口...44 2018年版 1 日本弁護士連合会と弁護士数...

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44 弁護士白書 2018 年版 1 日本弁護士連合会と弁護士数 日弁連は、1949年(昭和24年)に制定された弁護士法に基づいて同年9月に設立された法人である。そ の構成員(会員)は、弁護士、弁護士法人及び全国52の弁護士会をもって組織されており、日本全国すべ ての弁護士及び弁護士法人は、各地の弁護士会に入会すると同時に日弁連に登録しなければならない。な お、外国法事務弁護士及び外国法事務弁護士法人は、外国特別会員として日弁連に登録している。 また、同じ高等裁判所の管轄区内の弁護士会は、共同して特定の事項を行うため、弁護士会連合会を設 けている(弁護士法第44条)。現在、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国及び九州に合計8つ の連合会が設立されている(資料1-1-7「弁護士会別弁護士数とその内訳」(47頁)参照)。 日弁連設立当初の弁護士人口は、5,800人程度であったが、その後増加し、2018年3月31日現在で4万66 人となっている。 本書でいう「弁護士」とは、全て正会員である自然人を示す。会員の種類については、以下のとおりで ある。 弁護士人口 【注】数値は、各年3月31日現在。 弁護士法第4条・第5条・第6条に定める資格を有する者で、弁護士名簿に登録された者(以下同じ)。 外国弁護士となる資格を有する者で法務大臣の承認を受け、かつ外国法事務弁護士として登録した者。 弁護士法旧々第7条及び沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律第65条に基づき、最高裁判所の承認を受けて弁護 士法第3条に規定する事務を行うことができる者。※2018年3月31日現在、該当者はいない。 沖縄の法令による弁護士資格を有した者で、昭和47年の沖縄復帰に伴い、沖縄弁護士の名称を用いて沖縄県の区域 内において弁護士法第3条に規定する事務を行うことが認められた者(沖縄の弁護士資格者等に対する本邦の弁護 士資格等の付与に関する特別措置法第7条参照)。※2018年3月31日現在、8人となっている。 資料 1-1-1 会員の種類(法人を除く) 資料 1-1-2 弁護士数(1950 年~2018 年) 正会員総数 (内女性数) 女性 割合 1950 5,827 (6) 0.1% 1951 5,804 (6) 0.1% 1952 5,822 (9) 0.2% 1953 5,836 (9) 0.2% 1954 5,837 (10) 0.2% 1955 5,899 (11) 0.2% 1956 5,967 (14) 0.2% 1957 6,009 (17) 0.3% 1958 6,100 (24) 0.4% 1959 6,217 (31) 0.5% 1960 6,321 (42) 0.7% 1961 6,439 (46) 0.7% 1962 6,604 (54) 0.8% 1963 6,732 (60) 0.9% 1964 6,849 (69) 1.0% 1965 7,082 (86) 1.2% 1966 7,343 (105) 1.4% 1967 7,645 (128) 1.7% 正会員総数 (内女性数) 女性 割合 1968 7,918 (149) 1.9% 1969 8,198 (166) 2.0% 1970 8,478 (180) 2.1% 1971 8,797 (197) 2.2% 1972 9,106 (224) 2.5% 1973 9,541 (254) 2.7% 1974 9,830 (279) 2.8% 1975 10,115 (303) 3.0% 1976 10,421 (330) 3.2% 1977 10,689 (344) 3.2% 1978 10,977 (362) 3.3% 1979 11,206 (384) 3.4% 1980 11,441 (420) 3.7% 1981 11,624 (446) 3.8% 1982 11,888 (477) 4.0% 1983 12,132 (514) 4.2% 1984 12,377 (554) 4.5% 1985 12,604 (590) 4.7% 正会員総数 (内女性数) 女性 割合 1986 12,830 (620) 4.8% 1987 13,074 (654) 5.0% 1988 13,288 (694) 5.2% 1989 13,541 (721) 5.3% 1990 13,800 (766) 5.6% 1991 14,080 (811) 5.8% 1992 14,329 (846) 5.9% 1993 14,596 (894) 6.1% 1994 14,809 (938) 6.3% 1995 15,108 (996) 6.6% 1996 15,456 (1,070) 6.9% 1997 15,866 (1,176) 7.4% 1998 16,305 (1,295) 7.9% 1999 16,731 (1,398) 8.4% 2000 17,126 (1,530) 8.9% 2001 18,243 (1,849) 10.1% 2002 18,838 (2,063) 11.0% 2003 19,508 (2,273) 11.7% 正会員総数 (内女性数) 女性 割合 2004 20,224 (2,448) 12.1% 2005 21,185 (2,648) 12.5% 2006 22,021 (2,859) 13.0% 2007 23,119 (3,152) 13.6% 2008 25,041 (3,599) 14.4% 2009 26,930 (4,127) 15.3% 2010 28,789 (4,660) 16.2% 2011 30,485 (5,115) 16.8% 2012 32,088 (5,595) 17.4% 2013 33,624 (5,936) 17.7% 2014 35,045 (6,336) 18.1% 2015 36,415 (6,618) 18.2% 2016 37,680(6,896) 18.3% 2017 38,980(7,179) 18.4% 2018 40,066(7,462) 18.6% 1 (単位:人)

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Page 1: 弁護士人口...44 2018年版 1 日本弁護士連合会と弁護士数 日弁連は、1949年(昭和24年)に制定された弁護士法に基づいて同年9月に設立された法人である。そ

44 弁護士白書 2018 年版

1  日本弁護士連合会と弁護士数 日弁連は、1949年(昭和24年)に制定された弁護士法に基づいて同年9月に設立された法人である。その構成員(会員)は、弁護士、弁護士法人及び全国52の弁護士会をもって組織されており、日本全国すべての弁護士及び弁護士法人は、各地の弁護士会に入会すると同時に日弁連に登録しなければならない。なお、外国法事務弁護士及び外国法事務弁護士法人は、外国特別会員として日弁連に登録している。 また、同じ高等裁判所の管轄区内の弁護士会は、共同して特定の事項を行うため、弁護士会連合会を設けている(弁護士法第44条)。現在、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国及び九州に合計8つの連合会が設立されている(資料1-1-7「弁護士会別弁護士数とその内訳」(47頁)参照)。 日弁連設立当初の弁護士人口は、5,800人程度であったが、その後増加し、2018年3月31日現在で4万66人となっている。 本書でいう「弁護士」とは、全て正会員である自然人を示す。会員の種類については、以下のとおりである。

弁護士人口

【注】数値は、各年3月31日現在。

正 会 員 弁護士法第4条・第5条・第6条に定める資格を有する者で、弁護士名簿に登録された者(以下同じ)。

外 国 特 別 会 員 外国弁護士となる資格を有する者で法務大臣の承認を受け、かつ外国法事務弁護士として登録した者。

準 会 員弁護士法旧々第7条及び沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律第65条に基づき、最高裁判所の承認を受けて弁護士法第3条に規定する事務を行うことができる者。※2018年3月31日現在、該当者はいない。

沖 縄 特 別 会 員沖縄の法令による弁護士資格を有した者で、昭和47年の沖縄復帰に伴い、沖縄弁護士の名称を用いて沖縄県の区域内において弁護士法第3条に規定する事務を行うことが認められた者(沖縄の弁護士資格者等に対する本邦の弁護士資格等の付与に関する特別措置法第7条参照)。※2018年3月31日現在、8人となっている。

資料 1-1-1 会員の種類(法人を除く)

資料 1-1-2 弁護士数(1950 年~ 2018 年)

年 正 会 員 総 数( 内 女 性 数 )

女性割合

1950 5,827 (6) 0.1%

1951 5,804 (6) 0.1%

1952 5,822 (9) 0.2%

1953 5,836 (9) 0.2%

1954 5,837 (10) 0.2%

1955 5,899 (11) 0.2%

1956 5,967 (14) 0.2%

1957 6,009 (17) 0.3%

1958 6,100 (24) 0.4%

1959 6,217 (31) 0.5%

1960 6,321 (42) 0.7%

1961 6,439 (46) 0.7%

1962 6,604 (54) 0.8%

1963 6,732 (60) 0.9%

1964 6,849 (69) 1.0%

1965 7,082 (86) 1.2%

1966 7,343 (105) 1.4%

1967 7,645 (128) 1.7%

年 正 会 員 総 数( 内 女 性 数 )

女性割合

1968 7,918 (149) 1.9%

1969 8,198 (166) 2.0%

1970 8,478 (180) 2.1%

1971 8,797 (197) 2.2%

1972 9,106 (224) 2.5%

1973 9,541 (254) 2.7%

1974 9,830 (279) 2.8%

1975 10,115 (303) 3.0%

1976 10,421 (330) 3.2%

1977 10,689 (344) 3.2%

1978 10,977 (362) 3.3%

1979 11,206 (384) 3.4%

1980 11,441 (420) 3.7%

1981 11,624 (446) 3.8%

1982 11,888 (477) 4.0%

1983 12,132 (514) 4.2%

1984 12,377 (554) 4.5%

1985 12,604 (590) 4.7%

年 正 会 員 総 数( 内 女 性 数 )

女性割合

1986 12,830 (620) 4.8%

1987 13,074 (654) 5.0%

1988 13,288 (694) 5.2%

1989 13,541 (721) 5.3%

1990 13,800 (766) 5.6%

1991 14,080 (811) 5.8%

1992 14,329 (846) 5.9%

1993 14,596 (894) 6.1%

1994 14,809 (938) 6.3%

1995 15,108 (996) 6.6%

1996 15,456 (1,070) 6.9%

1997 15,866 (1,176) 7.4%

1998 16,305 (1,295) 7.9%

1999 16,731 (1,398) 8.4%

2000 17,126 (1,530) 8.9%

2001 18,243 (1,849) 10.1%

2002 18,838 (2,063) 11.0%

2003 19,508 (2,273) 11.7%

年 正 会 員 総 数( 内 女 性 数 )

女性割合

2004 20,224 (2,448) 12.1%

2005 21,185 (2,648) 12.5%

2006 22,021 (2,859) 13.0%

2007 23,119 (3,152) 13.6%

2008 25,041 (3,599) 14.4%

2009 26,930 (4,127) 15.3%

2010 28,789 (4,660) 16.2%

2011 30,485 (5,115) 16.8%

2012 32,088 (5,595) 17.4%

2013 33,624 (5,936) 17.7%

2014 35,045 (6,336) 18.1%

2015 36,415 (6,618) 18.2%

2016 37,680(6,896) 18.3%

2017 38,980(7,179) 18.4%

2018 40,066(7,462) 18.6%

第1 章

(単位:人)

Page 2: 弁護士人口...44 2018年版 1 日本弁護士連合会と弁護士数 日弁連は、1949年(昭和24年)に制定された弁護士法に基づいて同年9月に設立された法人である。そ

45弁護士白書 2018 年版

第1編

第 1 編 弁護士等の実勢

1-1 弁護士人口

【注】各年3 月31 日現在。( )内は内女性数である。

【注】表中の( )内の数値は、各年代の弁護士総数である。

(人)45,000

40,000

35,000

30,000

25,000

20,000

15,000

10,000

5,00001950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2018(年)

2018年3月31日現在弁護士数 40,066人(内女性数 7,462人)

(6)

5,827 (7,462)内女性数

40,066

弁護士数

(人)35,00030,00025,00020,00015,00010,0005,0000

(人)35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0

男 性 女 性

5,821 195019601970198019902000200120022003200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018

6,2798,298

11,02113,034

15,59616,39416,775

32,60432,604

26,493

6421804207661,5301,8492,063

7,462

5,595

0 02,000 2,0004,000 4,0006,000 6,0008,000 8,00010,00011,00011,000(人) (人)

80歳以上(1,829)80歳以上(1,829)70~79歳(3,489)70~79歳(3,489)60~69歳(4,287)60~69歳(4,287)

50~59歳(4,490)50~59歳(4,490)

40~49歳(9,951)40~49歳(9,951)

30~39歳(13,172)30~39歳(13,172)

20~29歳(2,848)20~29歳(2,848)2,2962,296

10,06410,064

7,6617,661

3,6693,669

3,9113,911

3,2733,273

552552

3,1083,108

2,2902,290

821821

376376

216216

1,7301,730 9999

男性合計 3万2,604人 女性合計 7,462人

男 性男 性 女 性女 性 (2018年3月31日現在)(2018年3月31日現在)

資料 1-1-3 弁護士数の推移(1950 年~ 2018 年)

資料 1-1-4 男女別年齢構成

資料 1-1-5 男女別弁護士数の推移

2  �男女別年齢構成 次のグラフは、男女の弁護士数の分布を年齢別にみたものである。男女ともに、30 代が最も多い。

3  �男女別弁護士数の推移 次のグラフは、男女別弁護士数の推移を示したものである。2018年3月31日現在の女性弁護士数は7,462 人であり、1990年からの28年間を見ると、女性弁護士数は約10 倍となっている。

第 1 編 弁護士等の実勢

【注】1.数値は各年3月31日現在。   2.2000年までは10年置きで表示。

1-1 弁護士人口