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Vietnam Report
2008 Oct.
Shusaku Hayakawa
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目次
ベトナムとは ベトナムの時代背景 ベトナムの人口 ベトナムの所得 ベトナムの物価
財務及び定性分析
定量分析
上場企業分析 未公開株分析 オーナーヒアリング日本とベトナムの外部環境比較
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-7.50
-3.75
0
3.75
7.50
11.25
15.00
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
ベトナムとは?
一言で言うと「ミニ中国」(社会主義と経済成長の観点から)GDP成長率では、実質アジア2位の実績を示していながら、
あまり注目されてない、珍しい国です。
<アジア主要国 GDP成長率比較>
出所:日本貿易振興機構(JETRO)
更には2007年にWTOにも正式加盟。 2005年のホーチミン証券市場は平均で4倍の急騰を見せた。今後は投資、貿易、流通にグローバルルールが適用されるため、更なる継続成長が期待出来る状態
0 12,500 25,000 37,500 50,000
ベトナム中国インドシンガポール韓国タイ日本
<アジア主要国 2007年度GDP比較>
現在、ベトナムのGDPは、国土ポテンシャルに対して極端に低い状態。 しかし、GDPは急成長している。
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ベトナムの時代背景日本の1960~1970年代に酷似。
ベトナムは、戦争から這い上がろうとする気質があり、GDP成長率、人口構造、宗教面、産業構造など、あらゆる面で、戦後の日本(約30年前)と似ている。
日本の30年前の産業構造
第四次産業にしか価値がない時代へ突入。(IT、ライフスタイル産業)
日本の30年前は、第三次産業に価値がある時代だった。(小売り、サービス業)
0
22.5
45.0
67.5
90.0
1次産業 2次産業 3次産業
ベトナム シンガポール 日本
<2007年時点でのGDP構成比>
ベトナムは、今後、第3次産業の成長が期待出来る土地。
30年前
今 出所:外務省データ
出所:内閣府
(製造、商社)(農林水産業) (小売り、サービス)
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ベトナムの人口
ベトナムの人口は、世界的にも高い水準で増え続けている。(1.32%・世界98位) また、労働者人口が全体の70%と若々しく、人口サイズも、8520万人と充分なサイズを有している。
<アジア主要国 人口増加率の比較>
6%
69%
26%未成年
労働者人口
高齢者
-1.25
0
1.25
2.50
3.75
5.00
2002 2003 2004 2005 2006
ベトナム 中国 インド シンガポール韓国 タイ 日本
<ベトナムの人口構成>全体でおよそ8520万人(2007年)外務省データ
出所:Wikipedia等
国全体が若者の活気で満ち溢れている。特に都市部ではこの傾向が顕著。
出所:Viet Kabu.com
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ベトナム人の所得所得月収は、日本円で1万円~2万円程度。
しかし昨今の所得水準は、ここ10年で5倍になった。今後もWTO加盟とともに、所得もグローバル水準へ是正され、生活者が急激に可処分所得を伸ばす傾向にある。
<ベトナム生活者の平均月給の推移>
0
5,000
10,000
15,000
20,000
1995 2000 2005 2007
ハノイ ホーチミン
(円)
10年で平均所得が約5倍に増進!通常、考えられないスピードで生活者が豊かになっている。
・エグゼクティブ
・ホワイトカラー
・ブルーカラー
100万~200万/月
3万~5万/月
1万~3万/月※ Taxi は歩合制で、会社6割、個人4割 だそうです。(個人が燃料費も負担)
※ 発展途上国のエグゼクティブは、先進国よりも配給率が若干多め。
※ 大卒で3カ国語話せてもこの水準。(お買い得!)
<ベトナム国内での給与例>
出所:B&C データベース
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ベトナムの物価日本の物価に比べたら安いが、隣国と比べると普通。小売では、対象者別にプライシング幅がある状態。
また、近年のベトナムはインフレが急激に進んでいるため客単価そのものが伸びていき、単価は縮まる傾向。
<各国のインフレ率比較>
・富裕層向けレストラン
一人1000円くらい
・生活者向けの食堂
一人250円くらい
※ フォーやビールを飲んでこの値段。
※ ベトナムの家庭料理、屋台。
・観光客向けのカフェ
一人3000円くらい※ ハノイにある鍋料理屋。
-5.0-2.502.55.07.510.0
2002 2003 2004 2005 2006
ベトナム 中国 シンガポール 日本
隣国に比べ、高いインフレ率をキープしている。経済成長と所得拡大により、ベトナム人自体の可処分所得が増え続けていることが要因か。
<ターゲット別の客単価>
出所:ネット検索で出て来た数値
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未公開株では?→ ベトナムの証券会社に問い合わせた所、OTC(over the counter)
1638社の中からも純粋外食は1社も存在しなかった。。。(ドリンクなしのパン屋さんとかならあったが・・・)
いっぱい電話したけど本当にないです。
ベトナムの外食にロールモデルはあるか?
→ まだ1社も外食で上場していないのが現況。ホーチミン証取、ハノイ証取、の2市場、
計400社強を調べたが、結局1社も存在しなかった。
食品関連で上場している企業は、2次産業のみ。(製造業、食品加工) しかも上場して3年未満の若い企業がほとんどだった。
1986年のドイモイ政策が大きく反映されている。
つまり、今後ベトナムの証券取引所では、外食企業が数十社上場してもおかしくない状況。
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レストランオーナーのヒアリングベースでは?
・出店する時は、だいたい1~2年の回収計画を立てる。(実際、回収出来るそう)・保証金は、場所にもよるけど、普通2~3ヶ月が相場。・場所は頻繁に空くから、探すのはそんなに困らないと思うよ。・ぼくはイタリアンをやってるけど、イタリアなんていったことない。(それ程クオリティが低くてもOK)・清潔な店が、差別化要素になるよ。 汚い店ばっかりだから。・不動産は国有のものが多いイメージだが、実際は全くそんなことはなく、個人所有がほとんど。・ハノイには高級レストランの数があまりないので、どこも予約がないと入れない。 アシマなんか1年で7、8店舗ペースで出店している。 おいしくて、原料も安くて、儲ってると思うよ。
Run System CEO Tau氏が語るベトナム市場の可能性。・ホーチミンが首都ハノイより経済的成長を遂げた理由は、ベトナム戦争後のアメリカの資本やカルチャーに影響を受けたから。ハノイの成長はやや遅れてやってくる傾向。・最近、中国進出した日系企業が、中国の反日感情をかって、ベトナムに移転するケースををよく見るけど、ベトナムは中国と違って親日的。・投資の面では韓国が圧倒的に早い。 LG電子とかSUMSUNの看板をあちこちでみかけるが、Sonyは知らない人が多い。 また、メディアも若干の韓流ブームだが日本系は少ない。・日系企業がなぜベトナムに投資を向けないのかが分からない。 今更中国に投資するより、ベトナムの方がやりやすいと思う。・またベトナムは税金が安い。(法人税28%、無税の業種も)やるなら現地法人立てた方が良い。
現地の経済環境は限りなくオーシャンビュー。 しかも三次産業(外食)のWill は、かなりポジティブな状態。
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日本とベトナムの外部環境比較
業界内競争
新規参入業者
代替品の脅威
買い手の交渉力
売り手の支配力
非常に激しい まだ始まったばかり
後を絶たない 外資参入はこれから
中食、コンビニの台頭 外食が主流
ものすごく強い 比較にならないほど弱い
飽和市場で、低利益体質 未開拓で、高利益体質
新規企業がマーケットリーダーになれるのは、日本より、中国より、ベトナム。
日本クラスの人口サイズを持つ、ベトナム市場を早期開拓すれば、海外事業が大きなプロフィットセンターになる可能性は充分あり得る。
(M.E.Porter 5 フォース分析引用)
Community Labs Vietnam
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Oct. 2008
Shusaku Hayakawa