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LT: 僕が考えるSIerにとってのMSP
2015年3月27日
TIS株式会社 松井 暢之
日本MSP協会主催オペレーションカンファレンス 2015 Spring
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松井暢之(まつい のぶゆき)
TIS株式会社 戦略技術センター
~2003
2003~2008
2009
2010~2012
2013~
現場PJでアーキテクト兼モデラー兼プログラマ兼…を歴任
基盤技術センター(現戦略技術センター)で不芳PJの火消しに奔走
全社生産性向上の企画策定に従事
オープンでエッジな技術を活用した事業企画に従事
Cloud Orchestrator “CloudConductor®” の企画開発とOSS化開始
http://cloudconductor.org
nbyk.matsui nmatsui
nbyk.matsui@n_matsui
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TIS株式会社 (TIS Inc.) 昭和46年(1971年)4月28日
231億円
6,077人 (2014年4月1日現在)
代表取締役会長 兼 社長 桑野 徹
1,483億円 (2013年3月期単体)
社 名 設 立
資 本 金
従 業 員
代 表 者
売 上 高
TISの会社概要
経済産業省情報セキュリティ監査企業台帳登録
経済産業省システム監査企業台帳登録
届出電気通信事業者
情報通信ネットワーク安全・信頼性対策実施登録
プライバシーマーク使用許諾事業者
ISO9001
ISO/IEC27001
ISO/IEC20000
ISO14001
東京都一般建設業 ( 電気通信工事 )
CMM (Capability Maturity model ) レベル3評定
拠 点 認定資格
ITホールディングスグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。
九州支社
名古屋アーバンネットオフィス
浜松オフィス
松本オフィス
長野オフィス
北京駐在員事務所
ホーチミン駐在員事務所
ジャカルタ駐在員事務所
バンコク駐在員事務所
東京第1センター
東京第2センター
東京第3センター
名古屋センター
師勝センター
大阪センター
心斎橋gDC
天津IDC 心斎橋gDC-EX GDC御殿山
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TISというSIer
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コンサルや要求獲得から設計、製造、運用まで、
ワンストップにITサービスを提供する
会社です
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TISというSIer
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自社DC・それ以外を問わず、システムの
Management Servicesも弊社の業務です
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最近の僕の悩み
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TISのキャッチフレーズ「あなたのビジネスに最適を」
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最近の僕の悩み
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お客様に合わせてオーダーメイドで「最適」なインフラ・運用を作り上げる
従来のSIerのやり方は、本当に最善なのか??
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エンタープライズシステムのインフラ・運用に対する仮説
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①一般的なアーキテクチャの
システムのインフラ・運用は、ある程度パターン化・標準化
できるのではないか?
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エンタープライズシステムのインフラ・運用に対する仮説
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②インフラ・運用をパターンとして
標準化することで、下手な設計や考慮漏れが減りより高品質なインフラ・運用が提供できるのではないか?
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エンタープライズシステムのインフラ・運用に対する仮説
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③インフラ・運用をパターンとして
標準化することで、属人的なノウハウを共有・再利用できる
のではないか?
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エンタープライズシステムのインフラ・運用に対する仮説
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④エンタープライズシステムでもメニュー形のインフラ・運用提供プロセスへ昇華できる
のではないか?(従来のオーダーメイド型SIではなく)
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結局僕がやりたいことは
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エンタープライズシステムのインフラ・運用をもっと
シンプルでアジャイルにすることで、システムの価値の源泉にリソースを投入できるようにしたい
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アジャイルなインフラ・運用
システムの設計ノウハウを抽象化して標準化し、パターンとして実装することで、実績のある構成を再利用し、運用設計・構築プロセスを簡素化。
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アジャイル開発プロセス
アジャイル運用プロセス設計
開発
検証
設計
自働構築
自律運用
リリース
運用標準(QMS/ITIL、SLAレベル、業務継続計画(BCP)、クラウドポートフォリオ)
インフラ方式標準(冗長化方式、負荷分散方式、DR/バックアップ方式、ネットワーク設計、統合ログ管理方式、統合監視方式等)
標準運用を含むインフラパターン(Build/Bootstrap/Test Scripts, Configuration Parameters, ...)
パターン化された設計、自働化された構築、標準化された運用(Hypervisor, Orchestrator = CloudConductor, Platform-as-a-Service, ...)
ミドルウェア標準(Web/APサーバ、RDBMS、冗長化ソフトウェア、認証認可システム、統合ログ管理システム、統合監視システム等)
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しかし
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様々な運用を切り分けてパターン化するのは簡単では無い
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標準化・パターン化するための手引き
次のような手引きを考えてみた
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標準化 パターン化 機械化・自動化
サイクリックな進化
No フェーズ フェーズで実現したいこと ツール
1 標準化インフラ・運用における最大公約数やKPIを定義し、パターン化を行うための標準化定義を行う
インフラ運用デザインパターン定義書
2 パターン化標準化定義をもとに、現場においてコスト削減に効果的なインフラ・運用の機能要件・非機能要件の組み合わせをパターンとして定義する
インフラ運用デザインパターン基本表
3 機械化・自動化パターンを機械化・自動化するためのパラメータまで落とし込み、オーケストレーションツール等の実装、もしくは実装検討が可能なレベルまでブレークダウンする
非機能要求マトリクス
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これは銀の弾丸ではなくガイド
いかなる現場でも適用可能な絶対的なインフラ・運用は存在しない
現場特有の事情や主な用途、時代の潮流も加味しながら各現場で「自分たちに適した、標準のインフラ構成」を検討していく必要がある
検討のためのガイドになれば良いな!16
インフラ・運用デザインパターン定義書
現場に則したインフラ・運用デザインパターン
インフラ・運用デザインパターン基本表
現場に則した検討
現場における目標・あるべき姿
現場における課題
参照
非機能要求マトリクス
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パターンからInfrastructure as Codeへ
パターンをプログラム化することでインフラ・運用を自「働」化
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クラウドオーケストレータツール
要求条件/課題
要件定義
設計
構築
従来 デザインパターンあり
要求条件/課題
要件定義
設計
構築
デザインパターン定義
基本表マトリクス
要求条件/課題
要件定義
デザインパターン定義
基本表マトリクス
設計 パターン
物理基盤構築APレイヤおよび仮想レイヤ構築
意識齟齬の発生、見積り誤りの発生など要求条件がスムーズに要件定義や設計に反映されないことが起きやすい
デザインパターン+CO
デザインパターン化することで、熟達していない初級者がインフラ・運用の設計をすることによる考慮漏れの防止また、意識齟齬や見積り誤りの低減、迅速でスムーズな要件定義が期待できる
さらに、マトリクスをオーケストレーションツールやスクリプト等に投入することで、構築時のコスト削減や品質向上が見込めます。
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ガイド類(2015/03時点)の公開
2014年度下期に試作したガイド類を公開しました
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http://download.cloudconductor.org/whitepaper/インフラ・運用デザインパターン定義書v1.0.pdfインフラ・運用デザインパターン定義書v1.0(サンプル).pdfインフラ・運用デザインパターン基本表v1.0(サンプル).pdf非機能要求マトリクスv1.0(サンプル).pdf
http://cloudconductor.org
TISが中心となって開発しOSSとして公開しているクラウドオーケストレータ―
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ご意見をいただければ幸いです
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