多気町人口ビジョン - taki...多気町、西外城田村、勢和村の合計値、1960...
TRANSCRIPT
目次
第1章 多気町人口ビジョンの概要 ....................................................... 1
1-1 多気町人口ビジョンの位置付け ................................................. 1
1-2 対象期間 ..................................................................... 1
1-3 国の長期ビジョン ............................................................. 1
(1) 長期ビジョンの趣旨 ......................................................... 1
(2) 人口問題に対する基本認識 ................................................... 1
(3) 今後の基本的視点 ........................................................... 2
1-4 三重県の長期ビジョン ......................................................... 3
(1) 三重県の人口の潮流 ......................................................... 3
(2) 人口減少・超高齢社会の影響と課題 ........................................... 4
第2章 人口動向分析 ................................................................... 5
2-1 時系列による人口動向分析 ..................................................... 5
(1) 総人口の推移と将来推計 ..................................................... 5
(2) 年齢3区分別人口の推移と将来推計 ........................................... 6
(3) 人口構造のピラミッドによる比較 ............................................. 7
(4) 出生・死亡、転入・転出の推移 ............................................... 8
(5) 総人口の推移に与えてきた自然減と社会減の影響 ............................... 9
2-2 年齢階級別の人口移動分析 .................................................... 10
(1) 県内・県外別転入・転出者の推移 ............................................ 10
(2) 年齢階級別の人口移動の状況 ................................................ 11
(3) 性別・年齢階級別の人口移動の最近の状況 .................................... 13
(4) 性別・年齢階級別の人口移動の状況の長期動向 ................................ 14
2-3 人口減少の要因分析 .......................................................... 15
(1) 総人口と世帯数・世帯人員の推移 ............................................ 15
(2) 人口動態の推移 ............................................................ 17
(3) 出生数と合計特殊出生率の推移 .............................................. 18
(4) 年齢別未婚率の推移 ........................................................ 19
(5) 婚姻数と離婚数の推移 ...................................................... 21
(6) 死亡数と死亡率の推移 ...................................................... 22
2-4 雇用や就労等に関する分析 .................................................... 23
(1) 産業別就業者数の推移 ...................................................... 23
(2) 多気町(全産業)の付加価値・従業者規模 .................................... 24
(3) 男女別産業別人口 .......................................................... 24
(4) 年齢階級別産業人口割合 .................................................... 25
(5) 製造業における事業所数と従業者数の推移 .................................... 25
2-5 人口の変化が地域の将来に与える影響の分析 .................................... 26
(1) 労働力人口の推移 .......................................................... 26
(2) 男女別労働力人口と労働率の推移 ............................................ 26
(3) 特化係数と労働生産性 ...................................................... 27
(4) 歳入・歳出の推移 .......................................................... 28
第3章 将来人口推計 .................................................................. 29
3-1 将来人口推計 ................................................................ 29
(1) 将来人口推計 .............................................................. 29
(2) パターン1(社人研推計準拠)とパターン2(日本創生会議推計準拠)との総人口の比較. 31
(3) 人口減少段階の分析 ........................................................ 32
(4) 人口増減状況の分析 ........................................................ 33
3-2 将来人口に及ぼす自然増減・社会増減の影響度の分析 ............................ 35
(1) シミュレーションにおける総人口の推計結果 .................................. 35
(2) 自然増減、社会増減の影響度の分析 .......................................... 36
(3) 人口構造の分析 ............................................................ 38
(4) 老年人口比率の変化(長期推計) ............................................ 39
3-3 将来人口における町独自推計の分析 ............................................ 40
(1) 将来人口推計 .............................................................. 40
(2) 総人口の比較 .............................................................. 44
(3) 人口構造の比較 ............................................................ 45
(4) 老年人口比率の変化(長期推計) ............................................ 46
第4章 将来の人口展望 ................................................................ 47
4-1 人口の現状と課題 ............................................................ 47
4-2 目指すべき将来の方向性 ...................................................... 48
4-3 人口の将来展望 .............................................................. 49
(1) 将来人口 .................................................................. 49
(2) 人口の自然動態 ............................................................ 50
(3) 人口の社会動態 ............................................................ 51
1
第1章 多気町人口ビジョンの概要
1-1 多気町人口ビジョンの位置付け
多気町人口ビジョンは、国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」の趣旨を尊重し、本町にお
ける人口の現状分析を行い、人口に関する町民の認識を共有し、今後目指すべき将来の方向と人口の
将来展望を示すものです。
よって、この人口ビジョンは、「“ええまち”づくりプラン(基本構想)」の成果を測る最上位の指
標のもと、まち・ひと・しごと創生の実現に向けて効果的な施策を企画立案する上で、重要な基礎と
なることを認識し、策定しました。
1-2 対象期間
多気町人口ビジョンの対象期間は、国の長期ビジョンの期間にならい、2060年(平成 72年)とし
ます。
若年人口は減少し、老年人口は増加する「第一段階」、若年人口の減少が加速化し、老年人口が維
持から微減する「第二段階」、若年人口の減少が一層加速化し、老年人口も減少する「第三段階」と
なる人口の変化を把握します。
1-3 国の長期ビジョン
(1)長期ビジョンの趣旨
50年後に1億人程度の人口を維持することを目指し、日本の人口動向を分析し、将来展望を示し
ます。
(2)人口問題に対する基本認識
①「人口減少時代の到来」 ・日本の総人口は、2008年をピークに減少局面に入り、今後一貫して人口が減少し続けると推計さ
れています。
・日本では地方から大都市圏、とりわけ東京圏への若年層を中心とした人口の大量移動があったため、
地方では、本格的な人口減少に直面している市町村が多くなっています。今後、この現象は、地方
の中枢都市におよび、そして最後は大都市を巻き込んで、日本中に広がっていくことになると予想
されます。
②「人口減少」が経済社会に与える影響 ・人口減少・高齢化によって「働き手」が減少することから、総人口の減少以上に経済規模が縮小し、
一人あたりの国民所得が低下する恐れがあります。 ③東京圏への人口集中 ・地方から東京圏への人口流入は続いており、特に若い世代が東京圏に流入しています。
2
(3)今後の基本的視点
①「東京一極集中」を是正する ・地方に住み、働き、豊かな生活を実現したい人々の希望を実現するとともに、東京圏の活力を維持・
向上させ、過密化・人口集中を軽減し、快適かつ安全・安心な環境を実現します。 ②若い世代の就労・結婚・子育ての希望を実現する ・若い世代が安心して働き、希望通り結婚・出産・子育てをすることができる社会経済環境を実現し
ます。 ③地域の特性に即した地域課題を解決する ・人口減少に伴う地域の変化に柔軟に対応し、地域の特性に即して、地域が抱える課題の解決に取り
組みます。
出典:まち・ひと・しごと創生長期ビジョン-国民の「認識の共有」と「未来への選択」を目指して-
平成26年12月27日
図1-1 我が国の人口の推移と長期的な見通し
3
1-4 三重県の長期ビジョン
(1)三重県の人口の潮流
三重県では、2007年をピークに人口が減少し始め、2005年に死亡数が出生数を上回る「減少時代」に突入しました。出産年齢を迎える女性の数が減少することも相まって、出生数の減少は続くと見込
まれることから、人口減少に加え、人口構成が大きく変化すると予想されます。 出典:三重県人口ビジョン(仮称)最終案(平成 27年 9月)
図1-2 三重県の人口推移と将来推計
4
出典:三重県人口ビジョン(仮称)最終案(平成 27年 9月) 図1-3 三重県の出生・死亡数、転入・転出数の推移
(2)人口減少・超高齢社会の影響と課題
【県民生活】 ①高齢化の急速な進展 ・アクティブシニアの増加と社会参加意欲の高まり ・医療、介護需要の増大・多様化 ・見守りの必要な要援護者の増加 ・福祉、介護人材の育成・確保 ・交通弱者、買い物弱者の増加 ②更なる少子化の進展 ・未婚・晩婚者の増加 ・出産・子育てへの不安の高まり ・子育てへの負担感による出生数の低下 ・教育環境の変化 ③人口構造変化に伴う地域力の低下 ・コミュニティの希薄化 ・災害弱者、犯罪弱者の増加 ・地域の防犯力、防災力の機能低下
5
第2章 人口動向分析
2-1 時系列による人口動向分析
(1)総人口の推移と将来推計
1950年以降の推移をみると、人口は1955年の197百人をピークに、1970年には160百人台まで落
ち込み、以降、ゆるやかに減少しています。
社人研の将来推計によると、今後、人口は急速に減少を続け、2060年には97百人と2010年の約
63%まで減少すると予測されています。
注:1950年は相可町、佐奈村、津田村、西外城田村、五ヶ谷村、丹生村の合計値、1955年は 多気町、西外城田村、勢和村の合計値、1960年から 2005年までは多気町、勢和村の合計 値である。
注:2015年以降は社人研の推計値。 出典:国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所
図2-1 総人口の推移
(年)
6
(2)年齢3区分別人口の推移と将来推計
年齢3区分別の人口推移をみると、年少人口は1950年の6,853人をピークに減少し、2060年には
1,093人と約16%まで減少すると予測されています。
老年人口は1950年の1,377人から増加しており、1990年には、老年人口が年少人口を上回ってい
ます。2020年以降は微減となり、2045年から減少すると予測されています。
生産年齢人口は、1955年の11,647人をピークに、2060年には4,817人と約41%まで減少すると
予測されています。
注:1950年は相可町、佐奈村、津田村、西外城田村、五ヶ谷村、丹生村の合計値、1955年は 多気町、西外城田村、勢和村の合計値、1960年から 2005年までは多気町、勢和村の合計 値である。
注:2015年以降は社人研の推計値。 出典:国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所
図2-2 年齢別人口の推移と将来推計
19,57519,748
18,35717,112
16,159
16,057
16,054
16,174
15,691
15,644
16,149
15,793
15,43815,01014,468
13,90313,327
12,74812,146
11,51410,897
10,2919,686
6,853 6,5335,598
4,757
3,6813,276 3,135 3,180
2,814 2,479 2,171 1,945 1,935 1,902 1,797 1,633 1,513 1,440 1,381 1,315 1,245
1,168 1,093
11,344
11,647
11,065
10,955
10,616
10,597
10,446
10,358
9,953
9,686
10,084
9,5698,961
8,3797,761 7,378 7,007 6,573
6,009 5,579 5,257 5,021 4,817
1,377 1,568 1,694
2,349
1,978 2,1842,473 2,636
2,9243,476 3,885 4,279 4,417 4,730 4,910 4,893 4,807 4,735
4,756 4,6204,395 4,101 3,776
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
総人口 0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)
推計値
(年)
7
310353
428450
553627
498476
519619
646444
487502
515279
2049640
293373
414505
346427
398430
480565567
494553555
575467
341204
107
0 100 200 300 400 500 600 700
0100200300400500600700
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
(3)人口構造のピラミッドによる比較
人口構造のピラミッドは、1995年から2010年にかけて、14歳以下の人口の割合が低く、65歳以
上の人口割合が高い、少子高齢化社会の特徴となる「つぼ型」に向かっています。
2040年、2060年は、人口減少が進んだ「逆ピラミッド型」に向かっています。
1995年 15,641人 2000年 16,140人
2005年 15,793人 2010年 15,413人
2040年 12,146人 2060年 9,686人
注:1995年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。 注:2015年以降は社人研の推計値。
出典:三重県統計書、国立社会保障・人口問題研究所 図2-3 人口ピラミッド比較
320336
346286
301370
452548
487468
493595591
428422413
354130
168
301311321335
310372
417447
426440
475568580
486532
521472
361230
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~910~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~6970~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
8
(4)出生・死亡、転入・転出の推移
1990年以降、死亡数が出生数を上回り「自然減」の時代に入っています。
1980年から1990年までは、転入者数が転出者数を下回る「社会減」、1995年から2000年は、転入
者数が転出者数を上回る「社会増」でした。2005年以降は、転入者数、転出者数共に、ほぼ同じ数
で推移していましたが、2014年は、転入者数が転出者数を下回る「社会減」となっています。
注:1980年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:三重県統計書
図2-4 出生・死亡、転入・転出の推移
16,054 16,17415,691 15,644
16,14915,793 15,774 15,659 15,596 15,511 15,438 15,372 15,229 15,132 14,984
177 198
129101 117
86
132 119 104 99117
87 98 106 93
154 148
180146
170197
163197 195
164 176 193 202 214 200
441399
360
627
788
508
665
521
540
502473 469
447
472
347
491
442 430
385
460
529644 568
531
525
447466
456
450 392
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
出生・死亡/転入・転出数口(
人)
総人口(
人)
総人口 出生数 死亡数 転入数 転出数
(年)
9
(5)総人口の推移に与えてきた自然減と社会減の影響
1995年から2000年は大幅な社会増となっていますが、以降、50人程度で社会増減を繰り返してい
ます。
1990年以降、自然減に転じており、社会減が進むことにより、本格的な人口減少局面に入ること
が予測されます。
出典:三重県統計書 図2-5 総人口に与えてきた自然増減と社会増減の影響
(人)
自然増減
社会増減
-120
-100
-80
-60
-40
-20
0
20
40
60
-150 -100 -50 0 50 100 150 200 250 300 350 400
1980年
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年2012年
2013年
2014年
始点
終点
10
2-2 年齢階級別の人口移動分析
(1)県内・県外別転入・転出者の推移
県内・県外別転入・転出者の推移をみると、転入・転出者数ともに、県外に比べ、県内での移動が
多くなっています。 県外移動では、2000年に転入者数が転出者数を大きく上回っています。 県内移動では、2003年、2006年に転出者数が転入者数を大きく上回っています。
注:1997年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:三重県統計書
図2-6 総人口に与えてきた自然増減と社会増減の影響
(年)
(人)
11
(2)年齢階級別の人口移動の状況
男性の転入・転出者数はともに、20~34 歳が 25~39 歳までになるときの割合が高くなっています。特に、20~24歳が 25歳~29歳までになるときの移動者数が多く、社会増減に影響を及ぼしています。 女性の転出数は、0~14歳が 5~19歳までになるときの割合が高く、転入者数は、65~89歳の高
齢者の割合が高くなっています。
注:1985年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:三重県統計書、国勢調査
図2-7 年齢階級別の5年毎人口移動(男性)
-86 -97 -23 -4
-56 -62
-73 -41 -9
-8 -20 -70
-87 -38
-21
47 22
-148
-60
-89
100 147
-206
-118
-121
26
114
-173
-94
-57
56
52
-55
47
-63
-12
10 7
23
68
-22
-59 -32
-64
29
110
-78 -84
-75
-62
48
67
-79
60
-68
-49
44
61
78
61
-59
-36
31
-1
69
58
-38 -45
14
9
57
62
-40
9
25
15
39
61
8
5
19
16
29
9
7
6
9
12
-800
-600
-400
-200
0
200
400
600
800
1985-1990年 1990-1995年 1995-2000年 2000-2005年 2005-2010年
85~89歳→90歳以上80~84歳→85~89歳75~79歳→80~84歳70~74歳→75~79歳65~69歳→70~74歳60~64歳→65~69歳55~59歳→60~64歳50~54歳→55~59歳45~49歳→50~54歳40~44歳→45~49歳35~39歳→40~44歳30~34歳→35~39歳25~29歳→30~34歳20~24歳→25~29歳15~19歳→20~24歳10~14歳→15~19歳5~9歳→10~14歳0~4歳→5~9歳
(人)
12
注:1985年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:三重県統計書、国勢調査
図2-8 年齢階級別の5年毎人口移動(女性)
-112 -80
-34 -53
23
-5 -82
-70 -57
-27 4
-11
-50 -81
-52
-25
-10 -8
-41
-61
-54 -21
3
-11
-43
-80 -42
29
-13
-12
-71 -66
-12
10 4 27
-58
-44
-31
11
-17
31
-27
-66
-25
-67 -8
50
-60
-58
-44
-59
5
31
-49
3
-44
-45
6 40 61 8
-38
-30
31
66 7
-19
-40
36 39 67
17
-11
32 35
55
78 9
19 32
36
65
56
15 16
31 55
56
-600
-500
-400
-300
-200
-100
0
100
200
300
400
1985-1990年 1990-1995年 1995-2000年 2000-2005年 2005-2010年
85~89歳→90歳以上
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
(人)
13
(3)性別・年齢階級別の人口移動の最近の状況
最近の状況(2005→2010年)を見ると、男性は20~29歳が25~34歳になるとき、及び45~54歳
が50~59歳になるとき、65~74歳が69~79歳になるときの転出超過が多くなっています。
女性は10~19歳が15~25歳になるとき、45~54歳が55~59歳になるとき、65~69歳が70~75
歳になるときの転出超過が多くなっています。
出典:三重県統計書、国勢調査 図2-9 年齢階級別の人口移動の最近の状況(2005年→2010年)(男性)
出典:三重県統計書、国勢調査 図2-10 年齢階級別の人口移動の最近の状況(2005年→2010年)(女性)
0 -9
-38
-60
-118
-173
-55
7
-32
-84 -79
61
31
-45 -40
61
29
12
-200
-150
-100
-50
0
50
100
0~4歳→
5~9歳
5~9歳→
10~14歳
10~14歳→
15~19歳
15~19歳→
20~24歳
20~24歳→
25~29歳
25~29歳→
30~34歳
30~34歳→
35~39歳
35~39歳→
40~44歳
40~44歳→
45~49歳
45~49歳→
50~54歳
50~54歳→
55~59歳
55~59歳→
60~64歳
60~64歳→
65~69歳
65~69歳→
70~74歳
70~74歳→
75~79歳
75~79歳→
80~84歳
80~84歳→
85~89歳
85~89歳→
90歳以上
23
-27
-52
-61
-43
-12
4 11
-25
-58 -49
40
0
-40
-11
9
56 56
-200
-150
-100
-50
0
50
100
0~4歳→
5~9歳
5~9歳→
10~14歳
10~14歳→
15~19歳
15~19歳→
20~24歳
20~24歳→
25~29歳
25~29歳→
30~34歳
30~34歳→
35~39歳
35~39歳→
40~44歳
40~44歳→
45~49歳
45~49歳→
50~54歳
50~54歳→
55~59歳
55~59歳→
60~64歳
60~64歳→
65~69歳
65~69歳→
70~74歳
70~74歳→
75~79歳
75~79歳→
80~84歳
80~84歳→
85~89歳
85~89歳→
90歳以上
(人)
(人)
14
(4)性別・年齢階級別の人口移動の状況の長期動向
長期傾向をみると、男性女性ともにばらつきが激しく、年齢階級別に大きな傾向は見受けられませ
んでした。
男性は20~24歳が25~29歳になるとき、及び、25~29歳が30~34歳になるときに、転入転出の
増減が激しい状況となっています。
女性は、0~64歳までは、ばらつきがあるものの、概ね転出者超過となっており、65歳から年齢が
上がるほど、転入超過傾向となっています。
注:1985年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。 出典:三重県統計書、国勢調査
図2-11 年齢階級別の人口移動(社会移動)の長期傾向(男性)
注:1985年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:三重県統計書、国勢調査 図2-12 年齢階級別の人口移動(社会移動)の長期傾向(女性)
※算出方法はまず生残率を求め、その生残率と当該機関年齢実人口をかけて封鎖人口を求める。5年後の年齢階級の実人口から封鎖人口を差し引くと、社会移動数(純移動数)が算出できる。
-86
-56
-8
-21
-89
-121
-94
47
23
-64
-75
60 78
-1 14
9 8
9
-97
-62
-20
47
100
26
-57 -63
68
29
-62 -68
61 69
9
25
5 7
-23
-73 -70
22
147
114
56
-12
-22
110
48
-49 -59
58 57
15 19
6 -4 -41
-87
-148
-206
0
52
10
-59 -78
67
44
-36 -38
62 39
16 9 0 -9
-38
-60
-118
-173
-55
7
-32
-84 -79
61
31
-45
-40
61 29
12
-250
-200
-150
-100
-50
0
50
100
150
200
0~4歳→
5~9歳
5~9歳→
10~14歳
10~14歳→
15~19歳
15~19歳→
20~24歳
20~24歳→
25~29歳
25~29歳→
30~34歳
30~34歳→
35~39歳
35~39歳→
40~44歳
40~44歳→
45~49歳
45~49歳→
50~54歳
50~54歳→
55~59歳
55~59歳→
60~64歳
60~64歳→
65~69歳
65~69歳→
70~74歳
70~74歳→
75~79歳
75~79歳→
80~84歳
80~84歳→
85~89歳
85~89歳→
90歳以上
1985-1990年
1990-1995年
1995-2000年
2000-2005年
2005-2010年
-112
-5 4
-25 -54
-80 -71
27
-17
-67 -44
3
61
31 36
32 19 15
-80
-82
-11 -10
-21 -42
-66 -58
31
-8
-59
-44
8
66
39 35
32 16
-34
-70
-50
-8 3
29
-12 -44 -27
50
5
-45
-38
7
67 55 36
31
-53 -57
-81
-41
-11 -13
10
-31
-66
-60
31
6
-30 -19 17
78 65 55
23
-27
-52 -61 -43
-12 4
11
-25
-58
-49
40
0
-40
-11 9
56 56
-250
-200
-150
-100
-50
0
50
100
150
200
0~4歳→
5~9歳
5~9歳→
10~14歳
10~14歳→
15~19歳
15~19歳→
20~24歳
20~24歳→
25~29歳
25~29歳→
30~34歳
30~34歳→
35~39歳
35~39歳→
40~44歳
40~44歳→
45~49歳
45~49歳→
50~54歳
50~54歳→
55~59歳
55~59歳→
60~64歳
60~64歳→
65~69歳
65~69歳→
70~74歳
70~74歳→
75~79歳
75~79歳→
80~84歳
80~84歳→
85~89歳
85~89歳→
90歳以上
1985-1990年
1990-1995年
1995-2000年
2000-2005年
2005-2010年
(人)
(人)
15
2-3 人口減少の要因分析
(1)総人口と世帯数・世帯人員の推移
人口は、1955年の19,748人をピークに、1970年には16,000人台まで落ち込み、以降、ゆるやか
に減少しています。また、世帯数は年々増加しているにも関わらず、世帯人員は減少しています。
家族類型別世帯数の割合の推移をみると、「夫婦のみ世帯」と「単独世帯」が増加しており、「夫婦
と子どもからなる世帯」と「ひとり親と子どもから成る世帯」については、増減を繰り返しながら、
近年は増加傾向を示しています。上述の内容から、世帯人員の転出等により、大家族→核家族→単独
と世帯構成が変化していることが伺えます。
これらのことを統合すると、人口減少の要因は世帯の減少によるものではなく、世帯員の一部が転
出することなどによると伺えます。
シャープに勤務する人のデータを差し引いた場合の人口と世帯数は、差し引く前の人口及び世帯数
と比較して、人口に大きな差はないが、世帯人員において差し引く前は2.92人と3人を下回ってい
たのに対し、差し引いた場合は3.01人と3人を上回っています。
注:1950年は相可町、佐奈村、津田村、西外城田村、五ヶ谷村、丹生村の合計値、1955年は 多気町、西外城田村、勢和村の合計値、1960年から 2005年までは多気町、勢和村の合計 値である。
出典:国勢調査 図2-13 総人口と世帯数・世帯人員の推移
16
出典:国勢調査
図2-14 家族類型世帯数の割合の推移
注:1950年は相可町、佐奈村、津田村、西外城田村、五ヶ谷村、丹生村の合計値、1955年は 多気町、西外城田村、勢和村の合計値、1960年から 2005年までは多気町、勢和村の合計 値である。
注:1995~2010 年は、住民基本台帳掲載のシャープに勤務している人口及び世帯数を、国勢調査の数値から差し引いた値である。
出典:国勢調査、住民基本台帳
図2-15 シャープに勤務する人口及び世帯数を差し引いた総人口と世帯数の推移
シャープのデ
ータを反映
19,575 19,749 19,13717,667
16,159 16,158 16,095 15,974 15,691 15,428 15,606 15,392 15,205
3,733 3,863 3,775 3,796 3,775 3,877 3,904 3,910 3,911 4,085 4,519 4,757 5,045
5.24 5.11 5.014.65
4.28 4.17 4.12 4.09 4.013.78
3.453.24
3.01
0
1
2
3
4
5
6
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
世帯人員(
人)
人口(
人)
世帯数(
世帯)
(年)
人口 世帯数 世帯人員
17
(2)人口動態の推移
1995~2000年は大幅な社会増で人口が増加しています。
1990年以降、自然減となっており、1995~2000年を除くと人口は減少しています。
社会増減数では、1995~2000年は転入者数が大幅に増加しています。
自然増減数では、1980~1985年まで出生数が死亡数を上回っていましたが、以降、死亡数が出生
数を上回り、その差が広がる傾向にあります。
注:1980年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:三重県統計書、事業者提供
図2-16 人口動態の推移
(年)
18
(3)出生数と合計特殊出生率の推移
出生数は、2006年の132人をピークに微増減を繰り返しています。
合計特殊出生率は、出生数と同様に、微増減を繰り返しており、2013年には1.47となっています。
※合計特殊出生率は、三重県統計書における15~49歳までの5歳階級別女性人口と人口動
態統計調査における15~49歳までの5歳階級別女性の出生数から算出した。
出典:三重県統計書、人口動態統計調査
図2-17 出生数と合計特殊出生率の推移
(年)
19
(4)年齢別未婚率の推移
未婚率の割合は、男女共に25~49歳までの未婚率が上昇し、晩婚化が進んでいます。
男性では30~34歳の未婚率の割合が1980年の16.8%から2010年の48.7%と大幅に上昇し、およ
そ2人に1人が未婚という状況になっています。
女性では25~29歳の未婚率の割合が1980年の17.8%から2010年の58.3%と大幅に上昇し、およ
そ3人に2人が未婚という状況になっています。
男 1980 年 1985 年 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年
20~24 歳 95.9% 95.0% 92.3% 95.2% 95.3% 91.3% 94.4%
25~29 歳 52.3% 59.2% 58.3% 74.5% 75.9% 78.0% 72.2%
30~34 歳 16.8% 20.7% 27.0% 40.0% 51.8% 55.4% 48.7%
35~39 歳 7.6% 8.5% 13.4% 20.2% 29.0% 35.6% 36.3%
40~44 歳 2.8% 5.3% 7.8% 11.5% 19.3% 23.9% 26.3%
45~49 歳 2.1% 4.4% 4.7% 7.4% 11.0% 17.1% 22.0%
注:1980年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:国勢調査
図2-18 年齢別未婚率の推移(男性)
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
120.0
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
未婚率(
%)
20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳
(年)
20
女 1980 年 1985 年 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年
20~24 歳 78.8% 82.0% 85.3% 89.7% 91.6% 88.9% 88.7%
25~29 歳 17.8% 18.2% 27.9% 46.0% 50.6% 57.1% 58.3%
30~34 歳 3.1% 5.7% 6.2% 11.6% 20.4% 27.7% 32.1%
35~39 歳 2.2% 1.8% 4.8% 4.5% 8.6% 12.6% 18.6%
40~44 歳 2.5% 1.6% 1.5% 4.2% 4.0% 7.0% 10.3%
45~49 歳 3.0% 3.0% 1.9% 2.4% 3.9% 4.9% 8.0%
注:1980年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:国勢調査
図2-19 年齢別未婚率の推移(女性)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0
80.0
90.0
100.0
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
未婚率(
%)
20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳
(年)
21
(5)婚姻数と離婚数の推移
婚姻数は、1980年から1995年まで減少していましたが、その後、2005年まで増加し、2005年以
降再び減少に転じています。婚姻率も同様の傾向を示しています。
離婚数は、バラツキがあるものの1995年以降、増加傾向にあります。
年々晩婚化の傾向にあり、未婚が増加するとともに、婚姻率も低下している状況にあります。
注:1980年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。 出典:国勢調査、三重県統計書
図2-20 婚姻数と婚姻率の推移
注:1980年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。 出典:国勢調査、三重県統計書
図2-21 離婚数と離婚率の推移
(年)
(年)
22
(6)死亡数と死亡率の推移
死亡数は1995年以降、2010年を除いて、増加傾向となっています。
注:1980年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:国勢調査、三重県統計書
図2-22 死亡数と死亡率の推移
(年)
23
2-4 雇用や就労等に関する分析
(1)産業別就業者数の推移
第1次産業は 1990年以降減少傾向、第3次産業は増加傾向にあります。 第2次産業は、2000年の 3,582人をピークに減少し、2010年は 2,596人と約3割減少しています。国や三重県と比較すると、本町は、第1次産業、第2次産業の占める割合が多くなっています。
注:1990年から2005年までは多気町、勢和村の合計値である。
出典:国勢調査
図2-23 産業分類別就業者数の推移
出典:平成22年度国勢調査
図2-24 産業分類別就業者割合の比較
1,676 1,5201,285 1,106
903
3,094 3,1503,582
3,096
2,596
3,4543,697
3,9164,181 4,173
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
1990 1995 2000 2005 2010第1次産業 第2次産業 第3次産業
(人)
(年)
24
(2)多気町(全産業)の付加価値・従業者規模
多気町では、付加価値構成比、従業員構成比共に、上位が製造業、運輸業・郵便業、卸売業・小売
業、医療・福祉、そして建設業の 5項目で構成されています。 特に、製造業に関しては付加価値構成比、従業員構成比ともに 59.5%、59.9%と 6割近く占めており、全国と比較して 40%以上構成比が高くなっています。
※円グラフは構成比の上位5産業を表示しており、その他の項目については「その他」に分類している。
出典:平成24年経済センサス
(3)男女別産業別人口
男女別産業人口を見ると、男性は製造業、農業、卸売業・小売業の順に就業者数が多く、女性
は医療・福祉、製造業、卸売業・小売業の順に多くなっています。
出典:平成22年度 国勢調査
図2-27 男女別産業人口
図2-25 付加価値構成比(2012年) 図2-26 従業者構成比(2012年)
25
(4)年齢階級別産業人口割合
主要産業別に就業者の年齢階級を見ると、男女ともに就業者数が多い製造業、生活関連サービス
業・娯楽業、そして、宿泊業・飲食サービス業は、年齢構成のバランスがとれており、幅広い年齢層
の雇用に繋がっています。
出典:平成22年度 国勢調査
図2-28 年齢階層別産業人口の割合
(5)製造業における事業所数と従業者数の推移
多気町の中でもっとも就業者数の多い製造業について着目すると、事業所数、従業者数ともに、
近年減少傾向となっています。
出典:経済産業省 工業統計(市区町村編)
(年)
男性
女性
図2-29 製造業 事業所数及び従業者数の推移
26
2-5 人口の変化が地域の将来に与える影響の分析
(1)労働力人口の推移
労働力人口の推移をみると、2000年の総人口 16,149人をピークに減少しているのと同様に、労働力人口も 2000年の 9,035人をピークに減少しています。
出典:三重県統計書 図2-30 労働力人口の推移
(2)男女別労働力人口と労働率の推移
男女別労働力人口と労働率の推移をみると、男性の労働力人口と労働率は、2000 年をピークに減少傾向にあります。女性の労働力人口と労働率は、横ばいで推移しているものの、労働率が 40%台で低い割合となっています。
出典:三重県統計書
※労働力人口は、就業者と完全失業者を合わせた人口となる ※労働力率は、15歳以上人口に占める労働力人口の割合となる
図2-31 男女別労働力人口と労働率の推移
15,691 15,644 16,149 15,793 15,438
8,379 8,582 9,035 8,759 8,182
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
1990 1995 2000 2005 2010
総人口 労働力人口
(人)
(年)
27
(3)特化係数と労働生産性
多気町の特化係数と労働生産性をみると、全産業では、製造業、運輸業の特化係数がその他の項目
に比べて非常に高く、それぞれ3.0、2.6であるのに対して、労働生産性は製造業が非常に低く0.7
となっており、運輸業・郵便業は2.9と高くなっています。
製造業に着目してみると、特化係数は「電子部品・デバイス・電子回路製造業」が非常に高く36.3
となっており、次いで「飲料・たばこ・飼料製造業」、「木材・木製品製造業(家具を除く)」の順に
高くなっている。労働生産性は、「はん用機械機器具製造業」、「プラスチック製品製造業(別掲を除
く)」の順に高く、それぞれ1.9、1.4となっています。
出典:平成24年経済センサス
図2-32 多気町の特化係数と労働生産性(全産業)
出典:平成24年経済センサス
図2-33 多気町の特化係数と労働生産性(製造業)
特化係数=町のX産業の付加価値構成比/全国のX産業の付加価値構成比 労働生産性=町のX産業の労働生産性(万円/人)/全国のX産業の労働生産性(万円/人) 町のX産業の労働生産性=市のX産業の付加価値額(万円)/町の従業員数(人) 全国のX産業の労働生産性=全国のX産業の付加価値額(万円)/全国の従業員数(人)
28
(4)歳入・歳出の推移
歳入・歳出の推移を見ると、ともに一定の水準で推移しています。 歳入では、2009年の「国庫支出金」の増加が顕著となっています。 歳出では、「扶助費」が 2006年以降年々増加しており、2013年には 862百万円となっています。
出典:多気町HP「財政状況」
図2-34 歳入の推移
出典:多気町HP「財政状況」 図2-35 歳出の推移
29
第3章 将来人口推計
3-1 将来人口推計
(1)将来人口推計
①パターン1の推計人口(社人研推計準拠) 社人研推計に準拠すると、本町の人口は2040年には12,146人、2060年には9,686人になると
推計されます。
パターン1 推計概要
全国の移動率が、今後一定程度縮小すると仮定した推計(社人研推計準拠)
図3-1 パターン1の推計人口
15,438 15,01014,468
13,90313,327
12,74812,146
11,51410,897
10,2919,686
1,937 1,902 1,797 1,633 1,513 1,440 1,381 1,315 1,245 1,168 1,093
9,0578,379
7,761 7,378 7,007 6,5736,009 5,579 5,257 5,021 4,817
4,444 4,730 4,910 4,893 4,807 4,735
4,756 4,620 4,395 4,101 3,776
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
総人口 0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)
(年)
30
②パターン2の推計人口(日本創生会議推計準拠) 日本創生会議推計に準拠すると、本町の人口は2040年には11,897人になると推計されます。
パターン2
推計概要
全国の純移動数が、2010~2015年の推計値と概ね同水準でそれ以降も推移す
ると仮定した推計(日本創生会議推計準拠)
図3-2 パターン2の推計人口
15,438 15,01014,444
13,84213,219
12,58211,897
1,937 1,902 1,805 1,649 1,523 1,441 1,368
9,0578,379
7,718 7,276 6,847 6,3505,714
4,444 4,730 4,921 4,917 4,849
4,792 4,815
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
人口(
人)
総人口 0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)
(年)
31
(2)パターン1(社人研推計準拠)とパターン2(日本創生会議推計準拠)との総人口の比較
パターン1(社人研推計準拠)とパターン2(日本創生会議推計準拠)による 2040年の総人口は、それぞれ 12,146人、11,897人となっており、約 200人の差が生じています。 全国の純移動数が2010年~2015年の推計値と概ね同水準でそれ以降も推移するとの仮定に基づくパターン2の推計では、人口減少がパターン1に比べ、早い段階で進む見通しとなっています。
図3-3 パターン1とパターン2との総人口の比較
15,438
12,146
9,68611,897
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
パターン1(社人研推計準拠) パターン2(日本創生会議推計準拠)
(年)
32
(3)人口減少段階の分析
人口減少は、大きく分けると以下の三段階を経て進行することとなります。 「第一段階」:若年人口は減少するが、老年人口は増加
「第二段階」:若年人口の減少が加速化、老年人口が維持から微減
「第三段階」:若年人口の減少が一層加速化、老年人口も減少
パターン1によると、本町の人口減少段階は「第一段階」でありますが、2025年以降は、生産年
齢人口、年少人口、及び老年人口についても減少傾向となり、人口減少「第二段階」へ移行すること
が予測されています。
2045年以降は、老年人口が一層減少し、人口減少「第三段階」へ移行する予測となっています。
図3-4 人口の減少段階
表3-1 人口減少段階
2010年
(H22年)
2025年
(H37年)
2040年
(H52年)
2045年
(H57)
人口(人) 指数 人口(人) 指数 人口(人) 指数
総人口 15,438 13,903 90 12,146 79 11,514 75 老年人口 4,444 4,893 110 4,756 107 4,620 104 生産年齢人口 9,057 7,378 81 6,009 66 5,579 62 年少人口 1,937 1,633 84 1,381 71 1,315 68 人口減少段階 第 1段階 第 2段階 第 3段階 ※パターン 1をもとに作成。2010年の人口(2010年人口は実績値)を 100とし、各年の人口を指数化した。
10097 94 90
8683
7975
7167
63
9893
8478
74 71 6864
6056
9386
8177
7366
62 58 55 53
100106 110 110 108 107 107 104
9992
85
0
20
40
60
80
100
120
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
総人口 0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)
第一段階 第二段階 第三段階
(年)
33
(4)人口増減状況の分析
パターン1(社人研推計準拠)によると、2040 年には、三重県内市町村の約 24%が、2010 年と比較して人口が 60%以下になると推計されています。 本町は、2040年には、2010年と比較して人口が 70~80%減少すると予測されています。 人口減少率の高い地域は、東紀州地域や伊勢志摩地域の沿岸部と予測されています。 表3-2 人口増減状況(対2010年)別の三重県内の市町村数の推移(グレーは多気町を示す)
2010年を
100とした指数
2020年 2030年 2040年
市町村数 割合 市町村数 割合 市町村数 割合
100超 6 20.7% 3 10.3% 2 6.9% 90~100 13 44.8% 6 20.7% 4 13.8% 80~90 9 31.0% 9 31.0% 6 20.7% 70~80 1 3.4% 7 24.1% 6 20.7% 60~70 0 0.0% 3 10.3% 4 13.8% 60以下 0 0.0% 1 3.4% 7 24.1% うち50以下 0 0.0% 0 0.0% 1 3.4% 全体 29 100.0% 29 100.0% 29 100.0%
図3-5 2010年の総人口を100とした時の
2020年の市町村の総人口指数
図3-6 2010年の総人口を100とした時の
2030年の市町村の総人口指数
35
3-2 将来人口に及ぼす自然増減・社会増減の影響度の分析
(1)シミュレーションにおける総人口の推計結果
①シミュレーションの概要 将来人口の及ぼす自然増減や社会増減の影響度を、施策検討の参考とするために、将来人口推計に
おけるパターン1(社人研推計準拠)をベースに、以下の2つのシミュレーションを行いました。
表3-3 シミュレーション概要
ケース シミュレーション概要
シミュレーション1 仮に、パターン1(社人研推計準拠)において、合計特殊出生率が 2030年までに人口置換水準(2.07)まで上昇すると仮定
シミュレーション2
仮に、パターン1(社人研推計準拠)において、合計特殊出生率が 2030年までに人口置換水準(2.07)まで上昇し、かつ移動(純移動率)がゼロ(均衡)で推移すると仮定
②総人口の推計結果 シミュレーション1の出生率が上昇した場合には、2040年に総人口が 12,596人、シミュレーション2の出生率が上昇し、かつ人口移動が均衡した場合には、2040年に総人口が 12,647人と推計されます。 パターン1(社人研推計準拠)と比べると、それぞれ 501人、450人増加します。
図3-8 総人口の推計結果
15,01014,468
13,90313,327
12,74812,146
11,51410,897
10,2919,686
14,951 14,386 13,90413,501
13,088 12,64712,177 11,733 11,310
10,902
15,438 14,895 14,315 13,82813,429
13,022 12,59612,154 11,742 11,356
10,999
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
パターン1(社人研推計準拠) シミュレーション1(パターン1+出生率上昇)
シミュレーション2(パターン2+移動ゼロ)
(年)
36
(2)自然増減、社会増減の影響度の分析
①将来人口における自然増減、社会増減の影響度(多気町) 自然増減の影響度が「2(影響度 100~105%)」、社会増減の影響度が「1(影響度 100%未満)」 となっており、社会増減よりも自然増減の影響度が高いことから、出生率の上昇につながる施策に取
り組むことが、人口減少対策として効果的であると考えられます。
表3-4 自然増減、社会増減の影響度
分類 計算方法 影響度
自然増減の
影響度
シミュレーション1の 2040年推計人口= 12,647(人) パターン1の 2040年推計人口= 12,146(人) ⇒ 12,647(人)/12,146(人)=104.1%
2
社会増減の
影響度
シミュレーション2の 2040年推計人口= 12,596(人) シミュレーション1の 2040年推計人口= 12,647(人) ⇒ 12,596(人)/12,647(人)=99.6%
1
「自然増減の影響度」:シミュレーション1の2040年の総人口/パターン1の 2040年の総人口の
数値に応じて、以下の5段階に整理。 「1」=100%未満、「2」=100~105%、「3」=105~110%、「4」=110~115%、
「5」=115%以上の増加 「社会増減の影響度」:シミュレーション2の 2040年の総人口/シミュレーション1の 2040年の
総人口の数値に応じて、以下の5段階に整理。 「1」=100%未満、「2」=100~110%、「3」=110~120%、「4」=120~130%、
「5」=130%以上の増加
37
②将来人口における自然増減、社会増減の影響度(三重県) 三重県の市町ごとにみると、自然増減の影響度については、「3(影響度 105~110%)」の市町が75.9%と大半を占め、出生率の上昇につながる施策に取り組むことが、人口減少対策として効果的であると考えられる市町が多い状況にあります。 一方、社会増減の影響度については、「1(影響度 100%未満)」の市町が 34.5%、「2(影響度 100~110%)」及び「3(影響度 110~120%)」の市町が 27.6%となっています。現状では、比較的人口流出が少ない市町が多い状況にあります。 多気町は、自然増減の影響度「2(影響度 100~110%)」、社会増減の影響度「1(影響度 100%
未満)」となっており、三重県の市町の中では、比較的出生率も高く、人口流出も少ない状況にあり
ます。 また、社会増減の影響度「1(影響度 100%未満)」とほとんど影響を及ぼしておらず、自然増減
の影響度「2(影響度 100~110%)」であることから、出生率の上昇につながる施策を適切に取り組むことで、社人研の将来人口推計よりも将来の総人口が 10%程度多くなるという効果が考えられます。
表3-5 将来人口における自然増減の影響度、社会増減の影響度(三重県)
自然増減の影響度
1 2 3 4 5 総計
社会増減の影響度
1
1
朝日町
4
亀山市、川越町、
多気町、玉城町
5
四日市市、桑名
市、鈴鹿市、菰野
町、明和町
10 34.5%
2
1
御浜町
6
津市、松阪市、い
なべ市、伊賀市、
東員町、大台町
1
木曽岬町
8 27.6%
3
8
伊勢市、名張市、
熊野市、志摩市、
度会町、大紀町、
紀北町、紀宝町
8 27.6%
4 3
尾鷲市、鳥羽市、
南伊勢町
3
10.3%
5 0
0.0%
総計
1 3.4%
5 17.3%
22 75.9%
1 3.4%
0 0.0%
29 100.0%
38
(3)人口構造の分析
年齢3区分ごとに見ると、パターン1と比較して、シミュレーション1では、「15-64歳人口」「65
歳以上人口」はほぼ変化がないが、「0-14歳人口」は大幅に減少率が小さくなっています。
一方、シミュレーション2では、「0-14歳人口」はシミュレーション1と同様に、大幅に減少率が
小さくなっています。「15-64歳人口」「65歳以上人口」は若干減少率が小さくなっています。
「20-39歳女性人口」は、パターン1と比較して、シミュレーション1、2ともに、若干減少率が大きくなっています。
表3-6 推計結果ごとの人口増減率
総人口 0-14歳
人口
15-64歳
人口
65歳以上
人口
20-39歳
女性人口 うち0-4歳
人口
2010年 現状値 15,438 1,937 621 9,057 4,444 1,552 2040年 パターン1 12,146 1,381 424 6,009 4,756 1,105
シミュレーション1 12,647 1,872 582 6,018 4,756 1,068 シミュレーション2 12,596 1,848 602 6,280 4,468 1,104
パターン2 11,897 1,368 404 5,714 4,815 1,010
総人口 0-14歳
人口
15-64歳
人口
65歳以上
人口
20-39歳
女性人口 うち0-4歳
人口
2010年
~
2040年
増減率
パターン1 -21.3% -28.7% -31.7% -33.7% 7.0% -28.8% シミュレーション1 -18.1% -3.3% -6.3% -33.6% 7.0% -31.2% シミュレーション2 -18.4% -4.6% -3.0% -30.7% 0.5% -28.9%
パターン2 -22.9% -29.4% -35.0% -36.9% 8.3% -34.9%
39
(4)老年人口比率の変化(長期推計)
パターン1では、2050年まで老年人口比率が増加し、以降低下傾向となっています。
シミュレーション1、2においては、出生率が上昇するとの仮定によって、人口構造の高齢化抑制
の効果が2040~2045年頃に現れ始め、36~38%程度でピークとなり、その後、低下する傾向となっ
ています。
出生率の上昇が早いほど、人口構造の高齢化抑制効果が、早期に現れる傾向となります。
図3-9 老年人口比率の長期推計
表3-7 2010年から2060年までに総人口・年齢3区分別人口比率
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
パターン1
総人口(万人) 1.54 1.50 1.45 1.39 1.33 1.27 1.21 1.15 1.09 1.03 0.97
年少人口比率 12.5% 12.7% 12.4% 11.7% 11.4% 11.3% 11.4% 11.4% 11.4% 11.4% 11.3%
生産年齢人口比率 58.7% 55.8% 53.6% 53.1% 52.6% 51.6% 49.5% 48.5% 48.2% 48.8% 49.7%
65歳以上人口比率 28.8% 31.5% 33.9% 35.2% 36.1% 37.1% 39.2% 40.1% 40.3% 39.9% 39.0%
75歳以上人口比率 16.6% 18.1% 18.8% 21.0% 23.2% 24.1% 24.6% 25.1% 26.8% 27.6% 27.5%
シミュレーション1
総人口(万人) 1.54 1.50 1.44 1.39 1.35 1.31 1.26 1.22 1.17 1.13 1.09
年少人口比率 12.5% 12.3% 11.9% 11.8% 12.9% 14.2% 14.8% 14.9% 15.1% 15.3% 15.6%
生産年齢人口比率 58.7% 56.0% 53.9% 53.1% 51.5% 49.7% 47.6% 47.2% 47.4% 48.4% 49.8%
65歳以上人口比率 28.8% 31.6% 34.1% 35.2% 35.6% 36.2% 37.6% 37.9% 37.5% 36.3% 34.6%
75歳以上人口比率 16.6% 18.2% 19.0% 21.0% 22.9% 23.5% 23.6% 23.7% 24.9% 25.1% 24.4%
シミュレーション2
総人口(万人) 1.54 1.49 1.43 1.38 1.34 13.0 12.6 1.22 1.17 1.14 1.10
年少人口比率 12.5% 12.0% 11.5% 11.5% 12.7% 13.9% 14.7% 14.8% 14.9% 15.0% 15.1%
生産年齢人口比率 58.7% 56.9% 55.3% 54.5% 53.1% 51.5% 49.9% 49.7% 50.3% 51.8% 53.2%
65歳以上人口比率 28.8% 31.1% 33.3% 34.0% 34.2% 34.6% 35.5% 35.5% 34.7% 33.2% 31.7%
75歳以上人口比率 16.6% 17.6% 18.0% 19.9% 21.5% 21.9% 21.8% 21.6% 22.3% 22.3% 21.5%
31.5 33.9 35.2 36.1 37.1 39.2 40.1 40.3 39.9 39.0
31.6 34.1 35.2 35.6 36.2 37.6 37.9 37.5 36.3
34.6
28.8 31.1
33.3 34.0 34.2 34.6 35.5 35.5 34.7 33.2
31.7
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
(%)
パターン1(社人研推計) シミュレーション1(パターン1+出生率上昇)
シミュレーション2(シミュレーション1+移動ゼロ)
(年)
40
3-3 将来人口における町独自推計の分析
(1)将来人口推計
パターン3として、以下に示す3つのケースについて、アンケート調査結果等を基に仮定値を設
定し、独自推計を行いました。
パターン3-1では、本町の人口は2040年には12,863人、2060年には11,212人、パターン3-
2では、本町の人口は2040年には12,773人、2060年には11,075人、パターン3-3では、本町
の人口は、2040年には13,038人、2060年には11,570人になると推計されます。
表3-8 推計ケースの概要
推計ケース 推計概要
パターン3-1
子育て施策及び結婚施策により、合計特殊出生率が2020年に1.90、2040
年に人口置換水準2.07まで上昇し、その後、安定すると仮定
(5年間で施策効果が発現)
パターン3-2
子育て施策及び結婚施策により、合計特殊出生率が2025年に1.90、2040
年に人口置換水準2.07まで上昇し、その後、安定すると仮定
(10年間で施策効果が発現)
パターン3-3 パターン3-2において、移住施策により、年間11人の転入者数が増加す
ると仮定
【参考】
■合計特殊出生率の仮定値算出方法
子育て施策により、「実際の子どもの人数」から「理想の子どもの人数」に増加すると仮定。
増加率 = 「理想の子どもの平均人数�アンケート調査より�」 �.��「実施の子どもの平均人数�アンケート調査より�」 �.��
=1.11 結婚施策により、結婚する人の割合が増加することによって子どもが増加すると仮定。
= 「結婚している人のうち子どもがいる人�アンケート調査より�」 ���「結婚している人�アンケート調査より�」 ���
=0.57 結婚をすると 57%の人が子どもをもつと仮定。
施策実施後の結婚増加率= 「結婚する可能性が高まる人�アンケート調査より�」 ��「結婚したくない人�アンケート調査より�」 ��
=0.33 よって、結婚が増加し、子どもをもつ人の増加割合は、0.57×0.33=0.19より、 増加率は 1.19となる。
施策実施後の合計特殊出生率= �.��× �.��×年齢階級別出生数× �年齢階級別女子人口
(15歳から 49歳までの合計)
=1.90
結婚している人のうち 子どもがいる割合
41
■転入者数の算出方法
空き家移住支援施策及び縁結び事業により、転入数が増加すると仮定。 空き家の移住件= 5世帯×世帯人員2人(夫婦と仮定)=10人/年
縁結び事業による移住者=1組×1人=1人/年 上記施策により、年間 11人の転入者数が増加。
42
図3-10 パターン3-1の推計人口
図3-11 パターン3-2の推計人口
(年)
(年)
15,438 15,009 14,579 14,149 13,716 13,292 12,863 12,416 11,994 11,592 11,212
1,937 1,900 1,907 1,878 1,903 1,875 1,870 1,862 1,840 1,799 1,769
9,0578,379
7,761 7,378 7,006 6,682 6,237 5,935 5,758 5,692 5,667
4,444 4,730 4,910 4,893 4,807 4,735 4,756 4,620 4,395 4,101 3,776
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
総人口 0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)
15,438 15,009 14,526 14,080 13,638 13,207 12,773 12,316 11,883 11,470 11,075
1,937 1,900 1,855 1,810 1,825 1,841 1,841 1,831 1,809 1,764 1,730
9,0578,379
7,761 7,378 7,006 6,630 6,176 5,864 5,679 5,605 5,569
4,444 4,730 4,910 4,893 4,807 4,735 4,756 4,620 4,395 4,101 3,776
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
総人口 0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)
43
図3-12 パターン3-3の推計人口
(年)
15,438 15,009 14,584 14,189 13,794 13,413 13,038 12,637 12,261 11,907 11,570
1,937 1,900 1,863 1,827 1,849 1,874 1,885 1,885 1,872 1,836 1,811
9,0578,379
7,792 7,436 7,090 6,742 6,317 6,036 5,881 5,840 5,836
4,444 4,730 4,929 4,926 4,854 4,797 4,836 4,716 4,508 4,231 3,923
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
総人口 0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)
44
(2)総人口の比較
パターン1(社人研推計準拠)とパターン2(日本創生会議推計準拠)、パターン3-1~3(町独
自推計)による総人口の比較を行いました。 パターン1とパターン2による2040年の総人口は、パターン1が12,146人、パターン2が11,897
人と249人の差が生じており、パターン2では、人口減少が一層進む見通しとなっています。
出生率が上昇した場合のパターン3-1~2による 2040年の総人口は、パターン3-1が 12,863
人、パターン3-2が12,773人と90人の差が生じ、2060年には137人とその差が更に大きくなり、
施策効果の発現が早いほど、人口減少対策への効果が現れています。
パターン3-2を基に、移住施策により年間11人が増加した場合は、パターン3-3の2040年の総
人口は13,038人と、パターン3-2より175人増加、2060年では11,570人と358人増加し、更なる
効果が現れています。
図3-13 総人口推計の比較
(年)
15,438
12,146
9,686
11,897
12,863
11,212
12,773
11,075
13,038
11,570
6,000
7,000
8,000
9,000
10,000
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
パターン1(社人研推計準拠) パターン2(日本創生会議推計準拠)
パターン3-1(独自推計) パターン3-2(独自推計)
パターン3-3(独自推計)
45
(3)人口構造の比較
年齢3区分ごとに見ると、パターン1と比較して、パターン3-1~3は、「0-14歳人口」の減少
比率が小さくなっています。一方、「15-64歳人口」は、パターン1とパターン3-1~4の間で大き
な差は見られません。また、「65歳以上人口」は、パターン1とパターン3-1~3でほぼ同じ比率
となっています。
「20-39歳女性人口」は、パターン1と比較して、パターン3-1~3は減少比率が小さくなって
います。
表3-9 推計結果ごとの人口増減率
総人口 0-14歳
人口
15-64歳
人口
65歳以上
人口
20-39歳
女性人口 うち0-4歳
人口
2010年 現状値 15,438 1,937 621 9,057 4,444 1,552 2040年 パターン1 12,146 1,381 424 6,009 4,756 1,105
パターン3-1 12,863 1,870 605 6,237 4,756 1,156 パターン3-2 12,773 1,841 596 6,176 4,756 1,131 パターン3-3 13,038 1,885 611 6,317 4,836 1,159 パターン2 11,897 1,368 404 5,714 4,815 1,010
総人口 0-14歳
人口
15-64歳
人口
65歳以上
人口
20-39歳
女性人口 うち0-4歳
人口
2010年
-2040年
増減率
パターン1 -21.3% -28.7% -31.7% -33.7% 7.0% -28.8% パターン3-1 -16.7% -3.4% -2.5% -31.1% 7.0% -25.5% パターン3-2 -17.3% -5.0% -4.0% -31.8% 7.0% -27.1% パターン3-3 -15.5% -2.7% -1.6% -30.2% 8.8% -25.3% パターン2 -22.9% -29.4% -35.0% -36.9% 8.3% -34.9%
46
(4)老年人口比率の変化(長期推計)
パターン1では、2040年を超えても老年人口比率は上昇を続けています。
パターン3-1~2においては、出生率が上昇するとの仮定によって、人口構造の高齢化抑制の効
果が2045年頃に現れ始め、37%程度でピークとなり、その後、低下する傾向となっています。
出生率の上昇が早いほど、人口構造の高齢化抑制の効果が早期に現れる傾向となります。
移住施策により年間11人が増加したパターン3-3は、パターン3-1~2と同様の傾向となりま
す。
図3-14 老年人口比率の長期推計
(年)
31.5 33.9 35.2 36.1 37.1 39.2 40.1 40.3 39.9 39.0
28.8
31.5 33.7
34.6 35.0 35.6 37.0 37.2 36.6
35.4 33.7
31.5 33.8 34.7 35.2 35.9 37.2 37.5 37.0 35.8
34.1
31.5 33.8 34.7 35.2 35.8
37.1 37.3 36.8 35.5
33.9
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
(%)
パターン1(社人研推計) パターン3-1(独自推計)
パターン3-2(独自推計) パターン3-3(独自推計)
47
第4章 将来の人口展望
4-1 人口の現状と課題
■人口減少時代の到来
・1955 年の 19,748 人をピークに、1970 年には 16,000 人台まで落ち込み、その後、ゆるやかに減少していますが、社人研の推計によると、2010 年以降、人口は急速に減少すると予測されています。
・1990年から「自然減」の時代に入り、2005年から 2013年までは 50人程度で社会増減を繰り返していましたが、2014 年から「社会減」となり、本格的な人口減少局面に入ることが予測されます。
■世帯構造の変化
・1955年の 19,748人をピークに人口は減少していますが、世帯数は年々増加、世帯人員は減少しています。
・世帯構成を見ると、「夫婦のみ世帯」「単独世帯」が増加するなど、世帯人員の転出等により、大
家族→核家族→単独と世帯構成が変化しています。
■若者を中心とした生産年齢人口の流出
・社会増減に関して、年齢階級別の人口移動を見ると、20 歳代前半の転出が多い傾向にあり、就職等による転出と推察されます。
・中学生高校生のアンケート調査によると、「医療・福祉関係」を希望している方が最も多く、町
外へ就職する人が多いと推察されます。
■晩婚化の進行
・男性、女性ともに 25~49歳までの未婚率が上昇し、晩婚化が進んでいます。男性では、30~34歳の未婚率が大幅に上昇、女性では、25~29歳までの未婚率の割合が大幅に上昇しています。
・アンケート調査によると、年齢が高くなるほど結婚願望や出産願望が減少する傾向にあり、出生
率に影響を及ぼすことが予想されます。
■地域経済活動の低下
・第1次産業、第2次産業の就業者数が減少傾向を示しています。また、本町の基幹産業となる製
造業は、事業所数、従業員数ともに減少傾向を示してます。 ・人口減少が及ぼす影響として、生産年齢人口(15~64 歳)の減少に伴い、製造業等をはじめと
する就労人口の減少や構造変化等による地域経済活動の低下が懸念されます。 ・また、税収の減少や高齢化に伴う扶助費の増加などが見込まれ、町の財政圧迫により、社会生活
サービスの低下を招き、更なる人口流出を引き起こす悪循環が懸念されます。
48
4-2 目指すべき将来の方向性
本町の人口の現状と課題を踏まえると、人口減少初期段階において、早期に対策を実施し、人口減
少の歯止めをかけるとともに、安定的な人口規模の確保を図る必要があります。 本町が目指すべき将来の方向性を以下に示します。
視点① 安定・安心に働けるしごとの創出
○町内の若者のニーズとしごとのマッチング、在宅勤務、共働きなど多様なワークスタイルが
可能となり、安定・安心に働くことができる雇用環境を実現します
視点② 魅力ある地域づくりによる新しい人の流れを創出
○豊かな自然環境を活かした魅力ある地域づくりで、定住促進や都会からの移住促進による新
しい人の流れを創出します
視点③ 結婚・出産・子育ての希望の実現
○結婚・出産・子育ての切れ目ない支援、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)な
ど、若い世代の希望を実現します
視点④ 地域資源や経営資源を活用した地域活性化
○人口減少の現実を踏まえ、人口減少に伴う地域の変化に柔軟に対応しつつ、地域資源や民間
を含めた経営資源の活用を図り、町民が将来にわたって安全・安心に生活できるまちを実現
します
49
4-3 人口の将来展望
「多気町人口ビジョン」の計画期間は、国の「長期ビジョン」「三重県人口ビジョン」の期間と同
様に 2060年までとし、人口の現状や将来人口の分析等を踏まえ、本町における人口の将来展望を以下に示します。
(1)将来人口
本町が戦略的に推進する人口減少対策や国及び三重県の施策によりもたらされる効果によって、合
計特殊出生率の上昇と転入者の増加をめざし、国立社会保障・人口問題研究所推計と比較して、約
1,900人の増加を見込みます。
図4-1 将来人口推計値の推移
2060 年における将来の人口展望 11,500 人
15,438 15,010
14,468
13,903
13,327
12,748
12,146
11,514
10,897
10,291
9,686
15,438 15,009
14,584 14,189
13,794 13,413
13,038 12,637
12,261 11,907
11,570
8,000
9,000
10,000
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
人口(
人)
社人研推計 人口の将来展望
約1,900人増
(年)
50
(2)人口の自然動態
結婚・出産・子育ての切れ目ない支援や安定・安心して働くことができる雇用環境、そして、仕事
と生活の調和など若い世代の希望を実現することにより、合計特殊出生率が上昇することを見込んだ
自然動態を展望します。 ※ここで示した出生数は、当該年度における0~4歳人口の自然増減数を5で除したものとなります。
図4-2 自然動態にかかる人口の将来展望
合計特殊出生率
出生数(人)
115 102 96 93 88 85 80 75 70 65
115 114 120 120 120 122 119 117 115 115
1.56 1.53 1.53 1.53 1.53 1.53 1.53 1.53 1.53 1.59 1.74
1.90 1.95 2.01 2.07 2.07 2.07 2.07 2.07
0.00
0.50
1.00
1.50
2.00
2.50
0
20
40
60
80
100
120
140
2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
(出生数:人)
社人研推計の出生数 人口の将来展望による出生数
社人研推計の合計特殊出生率 人口の将来展望による合計特殊出生率
(年)
51
(3)人口の社会動態
魅力ある地域づくりによる定住促進や都会からの移住促進により、転入超過を見込んだ社会動態を
展望します。
※ここで示した社会増減数は、毎年の平均値を示しています。
図4-3 社会動態にかかる人口の将来展望
12 13 15 15
16 19 19 19 18 17
12
24 26 26
27 30 30 30 29 28
0
5
10
15
20
25
30
35
2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
(人)
社人研推計の社会増減 人口の将来展望による社会増減
(年)
52
表4-1 人口の将来展望口 (人)
年 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
総数 15,438 15,009 14,584 14,189 13,794 13,413 13,038 12,637 12,261 11,907 11,570
0~4歳 621 575 572 601 598 598 611 597 585 576 573 5~9歳 648 675 613 610 639 635 635 649 635 622 612 10~14歳 668 650 678 616 613 642 638 639 653 639 625 15~19歳 623 602 607 633 575 572 599 596 596 610 596 20~24歳 623 558 566 571 595 540 538 563 560 561 573 25~29歳 756 642 580 588 592 616 560 558 584 581 582 30~34歳 880 738 635 578 583 587 609 554 552 578 575 35~39歳 1,006 865 732 631 574 580 583 606 551 549 575 40~44歳 923 1,037 885 750 648 591 596 600 623 568 566 45~49歳 917 916 1,032 881 748 646 591 596 600 623 568 50~54歳 976 901 905 1,018 870 741 641 586 591 595 618 55~59歳 1,172 970 897 902 1,014 868 741 641 587 592 596 60~64歳 1,181 1,140 953 884 890 1,001 859 735 636 583 587 65~69歳 921 1,139 1,110 924 858 865 973 836 717 620 570 70~74歳 960 867 1,080 1,054 880 820 828 930 800 689 596 75~79歳 940 897 815 1,018 993 834 783 789 886 765 661 80~84歳 831 806 781 718 904 882 749 703 708 794 687 85~89歳 493 617 613 608 570 725 708 602 566 567 633 90歳~ 299 404 530 604 650 671 795 855 830 796 777
人口 (人)
年 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
総人口指数 1.00 0.97 0.94 0.91 0.89 0.87 0.86 0.82 0.79 0.77 0.75 年少人口 1,937 1,900 1,863 1,827 1,849 1,874 1,885 1,885 1,872 1,836 1,811 生産年齢人口 9,057 8,379 7,792 7,436 7,090 6,742 6,317 6,036 5,881 5,840 5,836 老年人口 4,444 4,730 4,929 4,926 4,854 4,797 4,836 4,716 4,508 4,231 3,923 75歳以上 2,563 2,724 2,739 2,949 3,116 3,112 3,035 2,950 2,990 2,922 2,758
人口割合
年 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
年少人口 12.5% 12.7% 12.8% 12.9% 13.4% 14.0% 14.4% 14.9% 15.3% 15.4% 15.7%
生産年齢人口 58.7% 55.8% 53.4% 52.4% 51.4% 50.3% 48.5% 47.8% 48.0% 49.1% 50.4% 老年人口割合 28.8% 31.5% 33.8% 34.7% 35.2% 35.7% 37.1% 37.3% 36.7% 35.5% 33.9% 75歳以上人口 16.6% 18.1% 18.8% 20.8% 22.6% 23.2% 23.2% 23.3% 24.4% 25.1% 23.8%
注:2010年の値は国立社会保障・人口問題研究所推計の値
53
2015年 15,009人 2020年 14,584人
2025年 14,189人 2030年 13,794人
2035年 13,413人 2040年 13,038人
2045年 12,637人 2050年 12,261人
295340334
305264
337334
449575
493459
489578571
397382
342226
83
280335
316297294305
404416
462423
442481
571568
470515
464391
322
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
294309
339306
290286
309328
460572
480451
472551
530359
318224
133
279303
339300
276294
326404
425459
424446
481559
550456463
389396
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
308308309311
292312
263305
339459
557472
436452
512482
305213
158
293302307
322279276
315326
411423
461429
448472
542536
414395
447
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~1415~19
20~24
25~29
30~3435~39
40~44
45~49
50~5455~59
60~64
65~69
70~74
75~7980~84
85~89
90~
男 女
307323307
283296
313287
259314
339447
548457
419421
466414
209167
291316
306292299
279296
315334
409424
466433440
458527
490361
483
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
307321322
281269
317288283
269314
330440
530440
392386
399290
174
291314320
291271
300299297
322332
410428
470425428
448483
435497
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~3940~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
313321320
295268
289291284
292269
307327
427511
413363
336281
225
297314318
304270272
318299304
321334
414432
462414420413426
570
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
306328320
294281287
266287293293
263303
318411
479382
316237
245
291321319
303283
270289
319307303
323338
418425
451407
388365
610
0 100 200 300 400 500 600 700
0100200300400500600700
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
300321327
294279
301265262
297294286
261295
307386
443333
223234
285314325
303281283287289
326306305
326341
411414
443376
343596
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
54
2055年 11,907人 2060年 11,570人
図4-4 人口の将来展望における人口ピラミッド
295314320
300280
300277
261271
297287283
254285288
358385
235221
280308318
309281281
301288297
326308308
330335
401407408
332575
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女
294309314
294286
300276273270272
291284276
245268267
311272
221
279303312
303287282
299301295296
327311312325328
394376
361555
0 100 200 300 400 500 600
0100200300400500600
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~4445~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85~89
90~
男 女