発行所 tel.059-332-5122㈹ オ ......弊社代表取締役市田淳一が...

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弊社代表取締役市田淳一が 3月7日に急逝して半年が過ぎました。 4月に一部の方へご案内しておりました「偲ぶ会」もあのコロナ禍 の中では開催中止せざるを得ない状況となり、皆様には大変申し訳 なく思っております。9月5日(土)に「思い出を語る会」を親族・ 社員・OB対象に開催いたしました。コロナ対策を抜きにしては開 催が出来ないこともあり、25名毎に区切っての短い時間での会で した。献花を行い、思い 出の品や写真コーナー・ 元気なときのTV映像を 見ながら思いを馳せると いった事ができ、心のひ と区切りとなりました。 発行所 オキュペイショナルハイジニスト ~日本での活躍の場はいかに~ 編集後記 松岡 正敬(四日市分析センター エンジGr) 国際的な資格であるオキュペイショナル ハイジニスト(以下「OH」という。)、労働 衛生分野に精通している方は知っている と思うが、日本では一般的に認知度が低い。 一方、米では大学院レベルの教育が求めら れ、労働安全衛生分野の専門家として確 固たる地位がある。作業場に存在する有 害要因によるばく露を評価し、健康に影響 を及ぼす可能性がある場合は対策を講じ て、そのばく露量を低減させることが主な 仕事とされている。日本でこの資格を取得 するには、1年程かけて93単位にわたる講 座をうけ、試験に合格する必要がある。国 内の有資格者は現在、わずか50数名と いったところだ。なぜ欧米と比べて認知度 が低いのかと一言でいうと、日本の労働安 全衛生の法体系では、必要とされていな かったからである。日本では「健康を保持 すること」を目的とし、定められたルール の中で作業環境測定士が作業場の評価 (作 業 環 境 測 定 )を 行 い 、対 策 は事 業 所 の安全担当部門等が行うなど役割が分担 されている。欧米の考え方は、ばく露濃度 を許容限界値以下に抑えることとしている ため、必然的に個人ばく露測定を行うこと となり、測定の頻度や要否などは、ばく露 量の実態に応じて事業者の判断で決めて もよいことになっている。だからこそ、欧 米の事業者はリスクの番人として、ばく露 を測定・評価し、管理・対策もできるOHを 必要とするわけである。すると、日本では OHの活躍する場所が無いように思われる が、そうでもない。2016年(平成28年)に 化学物質のリスクアセスメントの実施が 義務づけされ、努力義務まで含めると化 学物質は約7万物質もあるのだ。当然なが ら作業環境測定に管理濃度が定められて いる97項目だけでは、労働者の健康を保 持しているとは言い難い状況。だからこそ、 リスクアセスメントが必要とされ、さらに 指針には個人ばく露測定による定量的な リスク評価が示されている。これでお分か りかと思うが、OHが活躍するのは、欧米 流の一歩進んだリスクマネジメントを実践 する場である。来年4月には、溶接ヒュー ムの濃度測定(個人ばく露)が義務付けさ れる。ばく露評価の環境が整いつつあるな かで、企業の自主的な化学物質管理の推 進に向けてOHが果たす役割は大きく、活 躍を期待したい。 9 月号 Vol.133 今年は春休み、GW、夏休みと自粛が続き、い ろいろ制限がある生活に少し嫌気と疲れが出て はいらっしゃいませんでしょうか。今年の小中学 生の修学旅行は県内旅行に変更になっていると か。案外、地元を知らない子供たちも多いかもし れませんね。こんな時期だからこそ、南北に長い 三重県、その土地なら ではの買い物や食事 を楽しんではいかがで しょうか。(みっちー) 本社/三重県四日市市午起2丁目4番18号(〒510-0023) TEL.059-332-5122 ㈹ https://www.tokai-techno.co.jp 2020年9月 娘がハンドボールを始めて2年、色々な大会等へ応援に行っていましたが、いつの日から かチームのカメラ担当として写真を撮ることに。シャッター を切ることに夢中になっていると、あっという間に1000枚 を超えるくらい撮ってしまうのですが、体育館といっても場 所により『癖』がさまざまで、普段では気付かない体育館の 明暗に苦労しています。まだまだ撮影技術が足りない為、撮 りまくることで腕を磨いている最中です。最近はコロナ禍 の影響により大会も中止が相次ぎカメラマンも休養中。早 くいつもの日常に戻り写真を撮りたいな~と思っています。 市田社長「思い出を語る会」開催報告 南北に長い三重県、当社がお仕事をさせていただく中で知った旬な情報など、 観光情報も織り交ぜながらときどきご紹介。 第三回は今ホットな街 いなべ市「にぎわいの森」 三重県とっておき情報 いなべ市新庁舎横に昨年5月にオープンした「にぎわいの森」 は、カフェやパン屋さんなど都会の人気ショップを招致している ため、マスコミにも大きく取り上げられる、いなべ市の人気ス ポットです。そんな「にぎわいの森」が今年7月に「SDGs未来 都市」に選ばれたことはご存知でしょうか。「グリーンクリエイ ティブいなべ」という取り組みを掲げ、自治体として東海地方で は唯一のモデル事業になったとのことで、久しぶりに行ってみま した。少し違う目線で見てみると、地域物産品の販売も多く、都 会のオシャレさを持ちつつも、緑あふれる「田舎」を感じる空間 で、コンパクトながら単なる商業施設ではないような雰囲気です。 いなべ市は、先日また新た な話題として、北欧アウト ドアメーカー「ノルディス ク」との連携を発表し、宇 賀渓キャンプ場が今後生ま れ変わっていくよう。これ からもいなべ市の取り組み に目が離せません。

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Page 1: 発行所 TEL.059-332-5122㈹ オ ......弊社代表取締役市田淳一が 3月7日に急逝して半年が過ぎました。4月に一部の方へご案内しておりました「偲ぶ会」もあのコロナ禍

 弊社代表取締役市田淳一が 3月7日に急逝して半年が過ぎました。4月に一部の方へご案内しておりました「偲ぶ会」もあのコロナ禍の中では開催中止せざるを得ない状況となり、皆様には大変申し訳なく思っております。9月5日(土)に「思い出を語る会」を親族・社員・OB対象に開催いたしました。コロナ対策を抜きにしては開催が出来ないこともあり、25名毎に区切っての短い時間での会で

した。献花を行い、思い出の品や写真コーナー・元気なときのTV映像を見ながら思いを馳せるといった事ができ、心のひと区切りとなりました。

発行所

オキュペイショナルハイジニスト~日本での活躍の場はいかに~

編集後記社員プチコラム

松岡 正敬(四日市分析センター エンジGr)

 国際的な資格であるオキュペイショナルハイジニスト(以下「OH」という。)、労働衛生分野に精通している方は知っていると思うが、日本では一般的に認知度が低い。一方、米では大学院レベルの教育が求められ、労働安全衛生分野の専門家として確固たる地位がある。作業場に存在する有害要因によるばく露を評価し、健康に影響を及ぼす可能性がある場合は対策を講じて、そのばく露量を低減させることが主な仕事とされている。日本でこの資格を取得するには、1年程かけて93単位にわたる講座をうけ、試験に合格する必要がある。国内の有資格者は現在、わずか50数名といったところだ。なぜ欧米と比べて認知度が低いのかと一言でいうと、日本の労働安全衛生の法体系では、必要とされていなかったからである。日本では「健康を保持すること」を目的とし、定められたルールの中で作業環境測定士が作業場の評価

(作業環境測定)を行い、対策は事業所の安全担当部門等が行うなど役割が分担されている。欧米の考え方は、ばく露濃度を許容限界値以下に抑えることとしているため、必然的に個人ばく露測定を行うこととなり、測定の頻度や要否などは、ばく露量の実態に応じて事業者の判断で決めてもよいことになっている。だからこそ、欧米の事業者はリスクの番人として、ばく露を測定・評価し、管理・対策もできるOHを

必要とするわけである。すると、日本ではOHの活躍する場所が無いように思われるが、そうでもない。2016年(平成28年)に化学物質のリスクアセスメントの実施が義務づけされ、努力義務まで含めると化学物質は約7万物質もあるのだ。当然ながら作業環境測定に管理濃度が定められている97項目だけでは、労働者の健康を保持しているとは言い難い状況。だからこそ、リスクアセスメントが必要とされ、さらに指針には個人ばく露測定による定量的なリスク評価が示されている。これでお分かりかと思うが、OHが活躍するのは、欧米流の一歩進んだリスクマネジメントを実践する場である。来年4月には、溶接ヒュームの濃度測定(個人ばく露)が義務付けされる。ばく露評価の環境が整いつつあるなかで、企業の自主的な化学物質管理の推進に向けてOHが果たす役割は大きく、活躍を期待したい。

9月号Vol.133

 今年は春休み、GW、夏休みと自粛が続き、いろいろ制限がある生活に少し嫌気と疲れが出てはいらっしゃいませんでしょうか。今年の小中学生の修学旅行は県内旅行に変更になっているとか。案外、地元を知らない子供たちも多いかもしれませんね。こんな時期だからこそ、南北に長い三重県、その土地ならではの買い物や食事を楽しんではいかがでしょうか。(みっちー)

本社/三重県四日市市午起2丁目4番18号(〒510-0023)   TEL.059-332-5122㈹ https://www.tokai-techno.co.jp

2020年9月

 娘がハンドボールを始めて2年、色々な大会等へ応援に行っていましたが、いつの日からかチームのカメラ担当として写真を撮ることに。シャッターを切ることに夢中になっていると、あっという間に1000枚を超えるくらい撮ってしまうのですが、体育館といっても場所により『癖』がさまざまで、普段では気付かない体育館の明暗に苦労しています。まだまだ撮影技術が足りない為、撮りまくることで腕を磨いている最中です。最近はコロナ禍の影響により大会も中止が相次ぎカメラマンも休養中。早くいつもの日常に戻り写真を撮りたいな~と思っています。

市田社長「思い出を語る会」開催報告 南北に長い三重県、当社がお仕事をさせていただく中で知った旬な情報など、観光情報も織り交ぜながらときどきご紹介。

第三回は今ホットな街 いなべ市「にぎわいの森」三重県とっておき情報 ❸

 いなべ市新庁舎横に昨年5月にオープンした「にぎわいの森」は、カフェやパン屋さんなど都会の人気ショップを招致しているため、マスコミにも大きく取り上げられる、いなべ市の人気スポットです。そんな「にぎわいの森」が今年7月に「SDGs未来都市」に選ばれたことはご存知でしょうか。「グリーンクリエイティブいなべ」という取り組みを掲げ、自治体として東海地方では唯一のモデル事業になったとのことで、久しぶりに行ってみました。少し違う目線で見てみると、地域物産品の販売も多く、都会のオシャレさを持ちつつも、緑あふれる「田舎」を感じる空間で、コンパクトながら単なる商業施設ではないような雰囲気です。いなべ市は、先日また新たな話題として、北欧アウトドアメーカー「ノルディスク」との連携を発表し、宇賀渓キャンプ場が今後生まれ変わっていくよう。これからもいなべ市の取り組みに目が離せません。